JP2000136873A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JP2000136873A
JP2000136873A JP31198398A JP31198398A JP2000136873A JP 2000136873 A JP2000136873 A JP 2000136873A JP 31198398 A JP31198398 A JP 31198398A JP 31198398 A JP31198398 A JP 31198398A JP 2000136873 A JP2000136873 A JP 2000136873A
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shift
control
automatic transmission
corner
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Tatsuhiro Matsuki
達広 松木
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用自動変速機において、運転者の操作意
志を予知し、これに基づいて自動変速機の変速制御を行
うことにより、操作性の向上を図る。 【解決手段】 車両がコーナに侵入する手前で、減速す
べく足をアクセルペダルから離し、ブレーキペダルに近
付けると、スロットルバルブの開度が「0」で、且つ、
ブレーキペダルに設けられた近接センサが足の近接を検
出する。すると、制御装置はステップS6で「YES」
となってステップS12で変速機のシフトダウンを行
う。コーナを抜け出る手前でアクセルペダルを踏み込む
と、シフトアップは行われず、良好なる加速性をもって
走行し、速やかにコーナを抜け出る。この後は通常通
り、スロットル開度と車速とに基づく変速制御に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運転者の操作意志を
予知して所定の変速制御を行う構成の車両用自動変速機
の制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両の運転に
際して、運転者がブレーキ操作やアクセル操作を行う場
合、運転者の意志に応じた操作が実際に行われるまでに
時間を要して、ブレーキが実際に効くまでの車両の走行
距離が長くなったり、車両の加速応答性が悪くなったり
する。例えば、コーナを走行するような場合、事前にブ
レーキ操作を行って減速し、これにより自動変速機をシ
フトダウンさせると共に、コーナ走行中、その変速状態
を維持し、コーナ脱出のやや手前でアクセルを踏み込ん
で増速することがコーナ走行時の運転性を向上にとって
好ましい。しかし、ブレーキが実際に効くまでの車両の
走行距離が長くなると、コーナ侵入後もブレーキ操作を
続けねばならなくなる等、操縦性が悪くなる。そこで、
従来、ナビゲーションシステムと協調してコーナ前でシ
フトダウンするようにした自動変速機制御システムが考
えられているが、これでは、交差点で右左折するような
場合に対処できないし、或いは、路地などの全てのコー
ナに対応することはできない。
【0003】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、車両の運転者の操作意志を予知し、こ
れに基づいて自動変速機の変速制御を行うことにより、
操縦性の向上を図ることができる車両用自動変速機の制
御装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、自動変速機に変速比の切
り換え動作を行わせるためのシフトダウン信号およびシ
フトアップ信号を出力する制御手段と、運転者の足の動
きを検出する足動作検出手段と、この足動作検出手段の
検出結果に基づいて前記運転者の操作意志を判断する判
断手段とを具備し、前記制御手段は、通常は、アクセル
開度と車速とに応じてシフトダウン信号およびシフトア
ップ信号を出力する変速制御を行い、前記判断手段が減
速意志と判断したときには、シフトダウン信号を前記自
動変速機に出力し、その後、アクセルが踏み込まれたと
き、アクセル開度と車速とに基づく通常の変速制御に戻
るように構成されていることを特徴とする。
【0005】この構成によれば、例えば、コーナの手前
で、減速するために、足をアクセルペダルから離してブ
レーキペダルに近付けると、これを足動作検出手段が検
出し、判断手段が運転者の操作意志を減速操作と判断す
る。この判断結果に基づき、制御手段がシフトダウン信
号を出力し、自動変速機をシフトダウンさせる。そし
て、この変速状態のままコーナを走行し、そして、コー
ナから出る直前、或いはコーナから出た後、増速のため
にアクセルペダルを踏み込むと、制御手段は通常のスロ
ットル開度と車速とによる変速制御に戻る。
【0006】請求項2記載の発明は、コーナ走行を検出
するコーナ走行検出手段を備え、前記制御手段は、前記
コーナ検出手段によるコーナ走行検出時には、シフトア
ップ信号を出力しないように構成されていることを特徴
とするものである。この構成によれば、コーナから速や
かに脱出するために、コーナを出る前で加速するような
場合、コーナを脱出する手前でアクセルペダルを踏み込
むが、このとき、通常ならば自動変速機がシフトアップ
するような状況下でも、シフトアップされることがない
ので加速性に優れる。
【0007】請求項3記載の発明は、前記判断手段が減
速意志を判断したとき、車両の後部表示灯を点灯させる
表示制御手段を備えていることを特徴とするものであ
る。この構成によれば、判断手段が運転者の操作意志を
減速操作と判断することにより、自動変速機がシフトダ
ウンされると、エンジンブレーキがかかって減速する
が、この時、車両の後部表示灯が点灯して後続車に減速
を知らせることができる。
【0008】請求項4記載の発明は、前記判断手段の判
断に基づく前記制御手段の変速制御を無効にするスイッ
チ手段が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、運転者の操作意志の予知による自動
変速機のシフトダウンが煩わしいなどの場合、スイッチ
手段によってそのような予知によるシフトダウンが行わ
れないようにすることができる。
【0009】請求項5記載の発明は、オートクルーズ装
置が動作しているとき、前記判断手段の判断に基づく前
記制御手段の変速制御が無効にされるように構成されて
いることを特徴とするものである。この構成によれば、
オートクルーズ装置の機能は車速を一定に維持するとい
うものであるから、判断手段の判断に基づく前記制御手
段の変速制御を無効にしてオートクルーズ機能を損なわ
ないようにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図4を参照しながら説明する。図2に示すように、
車両に搭載されているエンジン1は、自動変速機2とデ
ファレンシャルギヤ3を介して駆動車輪4に接続されて
いる。上記エンジン1の気筒内に空気を送り込むための
吸気管5には、図示しないエアクリーナ、スロットルバ
ルブ6、エンジン1の気筒内に送り込まれる空気に燃料
を供給するための燃料供給装置7等が設けられている。
【0011】スロットルバルブ6は、アクセルペダル8
にワイヤ9を介して連結され、アクセルペダル8の踏込
量に応じて開閉する。なお、スロットルバルブ6として
は、アクセルペダル8の踏込量を検出して空気流量を制
御する電子制御スロットルに代えても良い。
【0012】前記エンジン1は、エンジン制御手段とし
ての図示しないエンジン制御用コンピュータにより制御
される。このエンジン制御用コンピュータは、スロット
ルバルブ6の開度を検出するスロットル開度検出手段と
してのスロットル開度センサ10、吸気管5の吸入空気
量を検出する吸気量センサ(図示せず)、エンジン1の
出力軸であるクランク軸11の回転数を検出するエンジ
ン回転数検出手段としてのエンジン回転センサ12、自
動変速機2の出力軸13の回転数を検出する変速機出力
回転数検出手段としての変速機出力軸回転センサ14か
らの各種信号が入力される。そして、エンジン制御用コ
ンピュータは、それらの入力信号を基に燃料噴射量を決
定して燃料噴射装置7を駆動すると共に、点火信号を出
力して図示しない点火装置を作動させ、以てエンジン1
の回転に合わせて燃料の供給と燃焼が行われるようにエ
ンジン1を制御する。
【0013】さて、前記自動変速機2は、トルクコンバ
ータ15と歯車変速機構(以下、単に変速機構という)
16から構成されている。トルクコンバータ15は、周
知のように、エンジン1のクランク軸11に連結された
入力側のポンプ羽根車17、出力側のタービン羽根車1
8、それら両羽根車17および18間のステータ羽根車
19とを備えている。そして、トルクコンバータ15の
出力軸であるタービン羽根車19の軸(以下、タービン
軸)20は、変速機構16の入力軸に連結されている。
【0014】変速機構16は、例えば前進4段・後進1
段の複数の歯車列を備えいる。そして、トルクコンバー
タ15から入力軸に与えられた回転は、選択された変速
段に応じて増減速されて出力軸13に伝えられ、更に、
この出力軸13からデファレンシャルギヤ3を経て駆動
車輪4に達して自動車を走行させる。
【0015】この変速機構16には、図示はしないが、
動力伝達経路(変速段)を決定する摩擦係合要素として
の摩擦クラッチや摩擦ブレーキ等が設けられている。こ
れら摩擦係合要素は、周知のように、作動油の供給によ
って駆動されるアクチュエータにより締結・解放するも
ので、各摩擦係合要素のアクチュエータへの作動油の供
給は、油路制御要素としてのコントロールバルブ21,
22によって行われる。このとき、コントロールバルブ
21,22の開度を変えることにより、アクチュエータ
への作動油の供給量を調節して摩擦係合要素の締結・解
放の速度を調節できるようになっている。また、作動油
の圧力を変えるために、上記コントロールバルブ21,
22とは別のコントロールバルブ23が設けられてお
り、これにより、アクチュエータに供給する作動油の圧
力を変えて摩擦係合要素の締結強さを調節することがで
きるようにしている。
【0016】このような変速機構16のコントロールバ
ルブ21〜23は、変速制御用コンピュータ24により
制御される。この変速制御用コンピュータ24は、制御
手段としてのCPU25が実行するための動作プログラ
ムおよび後述する変速マップや各種データが記憶された
ROM26、演算時等に各種データを一時的に記憶する
ためのRAM27、入力回路28および出力回路29等
から構成されている。
【0017】この変速制御用コンピュータ24の入力回
路28には、前記スロットル開度センサ10、エンジン
回転センサ12、変速機構出力回転センサ14の他に、
トルクコンバータ15の出力軸であるタービン軸20の
回転数を検出するトルクコンバータ出力回転数検出手段
としてのタービン回転センサ30、図示しないシフトセ
レクトレバーの位置検出スイッチ31、ブレーキペダル
32に設けられた足動作検出手段としての近接センサ3
3、ブレーキペダル32の踏み込みを検出するブレーキ
スイッチ34、コーナ走行検出手段としてのジャイロセ
ンサ35からの信号が入力される。
【0018】また、出力回路29には、前記コントロー
ルバルブ21〜23の他に、車両の後部に設けられた表
示灯36が接続されている。そして、CPU25は、上
記各種の入力信号および動作プログラムに基づいて演算
処理を実行し、出力回路29を介してコントロールバル
ブ21〜23を制御し、変速段の切換えを行うと共に、
後部表示灯36を点滅制御するように構成されている。
【0019】上記の近接センサ33は、図4に示すよう
に、ブレーキペダル32に設けられた例えば超音波送受
信器からなるもので、超音波を送信してから受信するま
での時間によって物の接近を検出する。このブレーキペ
ダル32に設けられた近接センサ33の場合、ブレーキ
ペダル32に足に掃いた靴Sが接近すると、超音波送受
信器から送信された超音波が靴Sの底によって反射され
て超音波送受信器に受信される。そして、変速制御用コ
ンピュータ24のCPU25は、この超音波を送信して
から受信するまでの時間が所定時間以下、すなわちブレ
ーキペダル32と靴S底との間の距離が所定距離以下の
とき(ブレーキペダル32が踏まれている時を除く)、
運転者が減速のためにブレーキをかけようとしていると
判断するようになっている。従って、CPU25は、運
転者の操作意志を判断する判断手段として機能する。
【0020】次の上記構成の作用を図1のフローチャー
トをも参照しながら説明する。変速制御に入ると、変速
制御用コンピュータ24のCPU25は、まず、ステッ
プS1で初期化動作を実行し、フラグを「0」にセット
し、ステップS2でエンジン回転センサ12、タービン
回転センサ30および変速機回転センサ14からそれぞ
れエンジン回転数Ne 、タービン回転数Nt および変速
機出力回転数No を読み込む。
【0021】その後、CPU25は、ステップS3でシ
フトセレクトスイッチ31によりシフトレバーの位置を
読み込み、次のステップS4でスロットル開度センサ1
0からスロットルバルブ6の開度を読み込むと共に、近
接センサ33の検出値を読み込み、ステップS5に移行
する。このステップS5でCPU25は、フラグが
「1」で、且つアクセルペダル8が踏み込まれている
か、換言すればスロットル開度が「0」でないかを判断
する。
【0022】フラグが「0」のとき、CPU25は、ス
テップS5で「NO」と判断し、次のステップS6でフ
ラグが「0」、スロットル開度が「0」で、且つ、ブレ
ーキペダル32に足が接近する状態が一定時間続いたか
否かを判断する。このステップS6での判断結果が「N
O」のとき、CPU25は、ステップS7に移行し、車
速とスロットル開度とに基づいて図3の変速マップから
求められる変速段を基にして、エンジン回転数Neおよ
びタービン軸回転数Ntから求められるトルクコンバー
タ15の速度比やトルクコンバータ15から変速機構1
6への伝達トルクなどを参照しながら暫定的な変速段を
決定する。なお、車速は、変速機出力軸回転センサ(車
速センサ)14から得られる変速機の出力回転数にデフ
ァレンシャルギヤ3の変速比と駆動車輪4の直径と円周
率を乗じて求めることができる。
【0023】一方、上記ステップS6で「YES」の場
合、CPU25は、ステップS12に移行して変速機構
16の変速段を現在のものから1段ダウンさせると共
に、フラグを「1」にセットし、前記ステップS2に戻
る。そして、このフラグが「1」にセットされた状態
で、アクセルが踏み込まれた場合には、CPU25は、
ステップS5で「YES」と判断し、ジャイロセンサ3
1の検出値を読み込んでコーナ運転状態にあるか否かを
判断するステップS10に移行する。
【0024】車両が直進しているような場合には、ジャ
イロセンサ31の検出する角速度はほぼ「0」であるの
で、この場合には、CPU25は、「NO」と判断して
ステップS11に移行し、ここでフラグを「0」にセッ
トしてステップS2に戻る。また、車両がコーナを走行
している場合には、ジャイロセンサ31の検出する角速
度は「0」を越えるので、このときには、CPU25
は、ステップS10で「YES」と判断し、ステップS
6に移行する。
【0025】さて、CPU25は、前述のステップS7
を実行した後、そのステップS7で決定した暫定的変速
段が現在の変速段と異なるか否かを判断するステップS
8に移行し、「NO」の場合(暫定的変速段が現在の変
速段と一致)には、ステップS2に戻る。
【0026】ステップS8で「YES」と判断した場
合、CPU25は、変速段を最終的に決定して実行する
ステップS9に移行する。そして、通常は、暫定的な変
速段を最終的な変速段としてシフトアップ信号、或いは
シフトダウン信号を出力し、変速機構16を変速動作さ
せ、ステップS2に戻る。但し、フラグが「1」にセッ
トされていて、暫定的変速段が現在の変速段よりシフト
アップ側である場合には、CPU25は、シフトアップ
信号を出力せず、現在の変速段のままとする(シフトダ
ウン前の変速段へのシフトアップ禁止)。また、シフト
セレクトレバーの位置によって最高の変速段が制限され
るが、暫定的変速段がシフトセレクトレバー位置による
最高変速段を越える場合には、CPU25は、その最高
変速段を最終的な変速段とする。
【0027】以上のような変速制御において、今、車両
がコーナに差し掛かり、そのコーナへの侵入前に減速す
べく、運転者がアクセルペダル8から足を離し、ブレー
キペダル32を踏むために該ブレーキペダル32に足を
近付けたとする。すると、CPU25は、運転者の操作
意志が減速にあると判断し、ステップS5で「NO」、
ステップS6で「YES」となってステップS12に移
行する。
【0028】そして、CPU25は、ステップS12で
変速機構16をシフトダウンさせると共に、フラグを
「1」にセットし、ステップS2に戻る。この変速機構
16のシフトダウンによりいわゆるエンジンブレーキが
掛かるので、車両は減速される。その後、運転者がブレ
ーキペダル32を踏み込むと、更に車両は減速する。こ
のブレーキペダル32を踏み込みにより、ブレーキスイ
ッチ34がオンするので、CPU25は、後方表示灯3
6を点灯させる。そして、この減速により、変速マップ
から求められる変速段が現在の変速段よりシフトダウン
側である場合には、CPU25は、その変速マップから
求められた変速段に変更する(ステップS7、ステップ
S8で「YES」、ステップS9)。
【0029】車両がコーナに侵入し、そしてコーナを脱
出するやや手前で増速すべく運転者がアクセルペダル8
を踏み込むと、CPU25は、ステップS5で「YE
S」と判断し、ステップS10に移行する。ここでは未
だコーナを走行中にあるので、CPU25は、ステップ
S10で「YES」と判断し、次のステップS6で「N
O」と判断する。
【0030】次いで、CPU25は、ステップS7で変
速マップから暫定的変速段を求め、その暫定的変速段が
現在の変速段と異なる場合には、ステップS8で「YE
S」と判断し、ステップS9に移行する。そして、CP
U25は、ステップS9で、暫定的変速段が現在の変速
段よりシフトアップ側である場合、フラグが未だ「1」
であることから、そのシフトアップは禁止する。これに
より、車両の加速が速やかに行われ、迅速にコーナを抜
け出る。
【0031】そして、車両がコーナを抜け出した後、ア
クセルペダル8が踏み込まれると、CPU25は、ステ
ップS5で「YES」、ステップS10で「NO」とな
り、次のステップS11でフラグを「0」にセットす
る。これにより、車速とスロットル開度との基づいて変
速段を決定する通常の変速制御に戻る。
【0032】一方、直線的な道路を走行しているとき
に、減速すべくアクセルペダル8から足を離してブレー
キペダル32に近付けると、前述したと同様にして変速
機構16のシフトダウンが行われ、エンジンブレーキが
掛かる(ステップS6で「YES」、ステップS1
2)。そして、増速すべくアクセルペダル8を踏み込む
と、直ちにフラグが「0」にセットされ(ステップS5
で「YES」、ステップS10で「NO」、ステップS
11)、車速とスロットル開度とによる通常の変速制御
に戻る(ステップS5で「NO」、ステップS6で「N
O」)。
【0033】このように本実施例によれば、足をアクセ
ルペダルから離してブレーキペダルに近付けると、その
足の動きから、運転者の操作意志が減速にあると予知
し、変速機構16をシフトダウンさせるようにしたの
で、実際にブレーキペダル32が踏み込まれるまでの間
はエンジンブレーキが掛かるようになり、実際にブレー
キが効くまでの車両走行距離を短くすることができる。
しかも、その後、増速のためにアクセルペダル31が踏
み込まれると、通常のスロットル開度と車速とによる変
速制御に戻るので、運転者の操作を軽減することができ
る。
【0034】また、本実施例では、コーナの走行中にお
いては、アクセルペダル31を踏み込んでもシフトアッ
プされないので、速やかにコーナを抜け出るために、コ
ーナを脱出する際にアクセルペダル31を踏み込んだ場
合、加速性に優れたものとなり、操縦性が良くなる。
【0035】更に、本実施例では、運転者の操作意志を
減速と予知する場合、スロットル開度が「0」、換言す
ればアクセルペダル8から足が離されていることを条件
の一つとしているので、上記の予知をより正確に行うこ
とができる。また、ブレーキペダル32への足の接近が
一定時間以上検出されたことを減速予知の条件にしてい
るので、足がブレーキペダル32の近くを通過したに過
ぎないような場合まで、減速意志と判断しないようにな
り、予知を一層正確に行うことができる。
【0036】図5は本発明の他の実施例を示す。この実
施例は、運転者の操作意志が減速にあると判断したと
き、車両の後方表示灯36を点灯させるようにしたもの
である。すなわち、CPU25は、ステップSA1で近
接センサ33の出力信号を読み込み、ステップSA2で
近接センサ33の出力信号から足が近接しているか否か
を判断する。
【0037】足が近接している場合には、CPU25
は、ステップSA2で「YES」となり、ステップSA
3に移行して後方表示灯36を点灯させる。また、足が
近接していない場合には、CPU25は、ステップSA
2で「NO」となり、ステップSA4に移行して後方表
示灯36を消灯させる。なお、その後、ブレーキペダル
32が踏み込まれた場合には、ブレーキスイッチ34が
オンされるので、以後は、このブレーキスイッチ34の
オンによって後方表示灯36の点灯される。このように
後方表示灯36の点滅を制御するCPU25は、表示制
御手段として機能する。
【0038】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張、或い
は変更が可能である。ステップS9で、フラグが「1」
のとき、最高変速段(4段)への変速を禁止するように
しても良い。有効・無効の選択手段として、スイッチ手
段、例えば有効・無効スイッチを設け、運転者の操作意
志が減速にあると判断したとき、強制的にシフトダウン
する制御を、有効スイッチが操作されたときには実行さ
せ、無効スイッチが操作されたときには実行させないよ
うに構成しても良い。
【0039】設定された車速を維持するように自動制御
するオートクルーズ装置を備えた車両においては、オー
トクルーズ装置が動作しているとき、運転者の操作意志
が減速にあると判断したとき、強制的にシフトダウンす
る制御を実行しないようにすることができる。オートク
ルーズ装置が動作しているときには、運転者の足の置き
場所は様々であり、このような場合に、足の動きで運転
者の操作意志が減速にあると判断し、強制的にシフトダ
ウンする制御を実行することは、オートクルーズ機能を
阻害することとなるが、上記のように構成すれば、その
ような不具合の発生を未然に防止できる。
【0040】アクセルペダルに近接センサ(足動作検出
手段)を設け、この近接センサによりアクセルペダルか
ら所定距離以上足が離れたことが検出されたとき、運転
者の操作意志が減速にあると判断する構成としても良
い。近接センサは超音波センサに限られず、発光素子と
受光素子とからなる光センサによって構成し、その光セ
ンサによって反射光の強度を検出することで、足の近
接、離反を検出するようにしても良い。足動作検出手段
は、近接センサに限られない。
【0041】コーナ走行検出手段は、ジャイロセンサに
限られない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における変速制御の内容を示
すフローチャート
【図2】自動変速機の電気的回路構成を示すブロック図
【図3】変速マップの概念図
【図4】ブレーキペダルの側面図
【図5】本発明の他の実施例における後部表示灯の点滅
制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
図中、1はエンジン、2は自動変速機、8はアクセルペ
ダル、10はスロットル開度センサ、15はトルクコン
バータ、16は歯車変速機構、21はコントローラバル
ブ、24は変速制御用コンピュータ、25はCPU(制
御手段、判断手段、表示制御手段)、32はブレーキペ
ダル、33は近接センサ(足動作検出手段)、31はジ
ャイロセンサ(コーナ走行検出手段)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機に変速比の切り換え動作を行
    わせるためのシフトダウン信号およびシフトアップ信号
    を出力する制御手段と、 運転者の足の動きを検出する足動作検出手段と、 この足動作検出手段の検出結果に基づいて前記運転者の
    操作意志を判断する判断手段とを具備し、 前記制御手段は、 通常は、アクセル開度と車速とに応じてシフトダウン信
    号およびシフトアップ信号を出力する変速制御を行い、 前記判断手段が減速意志と判断したときには、シフトダ
    ウン信号を前記自動変速機に出力し、その後、アクセル
    が踏み込まれたとき、アクセル開度と車速とに基づく通
    常の変速制御に戻るように構成されていることを特徴と
    する車両用自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 コーナ走行を検出するコーナ走行検出手
    段を備え、 前記制御手段は、前記コーナ検出手段によるコーナ走行
    検出時には、シフトアップ信号を出力しないように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の車両用自動
    変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段が減速意志を判断したと
    き、車両の後部表示灯を点灯させる表示制御手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段の判断に基づく前記制御手
    段の変速制御を無効にするスイッチ手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の車両用自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 オートクルーズ装置が動作していると
    き、前記判断手段の判断に基づく前記制御手段の変速制
    御が無効にされるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用自動変速
    機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100381313C (zh) * 2004-11-19 2008-04-16 丰田自动车株式会社 车辆用控制装置
US10351147B2 (en) 2016-09-20 2019-07-16 Ford Global Technologies, Llc Autonomous sensing vehicle pedals

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