JP2000136838A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JP2000136838A
JP2000136838A JP10325827A JP32582798A JP2000136838A JP 2000136838 A JP2000136838 A JP 2000136838A JP 10325827 A JP10325827 A JP 10325827A JP 32582798 A JP32582798 A JP 32582798A JP 2000136838 A JP2000136838 A JP 2000136838A
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Japan
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screw
spring
brake piston
brake device
plug
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JP10325827A
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English (en)
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Toshifumi Maehara
利史 前原
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクブレーキ装置において、ブレーキピス
トン、アジャストスリーブと共にアジャストスクリュ
ー、ばね受け、カム機構等をサブアセンブリにして、こ
れをそのままブレーキシリンダに挿入して組み付けられ
るように、アジャスト機構、オーバーアジャスト防止機
構を工夫することを課題とする。 【解決手段】上記ディスクブレーキ装置において、ブレ
ーキピストン5にオーバーアジャスト防止用段付プラン
ジャ5bを設け、アジャストスリーブ5kとのクラッチ
面を具備したプラグ5eを回転不能、摺動可能にブレー
キピストン5に嵌合し、上記プラグ5eをブレーキピス
トン5内に組み込まれたリミッタスプリング5fで付勢
し、上記プランジャ5bによって上記プラグ5eを上記
リミッタスプリング5fに抗してオーバーアジャスト防
止位置に移動させるようにして構成したディスクブレー
キ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスクブレーキピ
ストンに内蔵したパーキング用オートアジャスト機構と
パーキング操作力を伝達するカム機構を有するディスク
ブレーキ装置に関するものであり、ディスクブレーキピ
ストン、上記パーキング用オートアジャスト機構、パー
キング操作用カム機構との組み付け性を著しく向上させ
ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】上記ディスクブレーキ装置におけるパー
キング操作力を伝達するカム機構には、ボールカムによ
るもの、タペットによるものがあり、その具体的機構に
は種々のものがあるが、そのいずれも、過剰なブレーキ
油圧によって付勢ばねに抗してアジャストスクリューを
引っ張って、オーバーアジャスト防止動作を行うもので
ある。このような従来例の典型的なものとして特公昭5
7−61937号公報に記載されているものがある。こ
のものは図5に示す構造を有している。上記従来例の概
要は次のとおりである。ブレーキピストン52にアジャ
ストスリーブ53のピストン54が嵌合しており、アジ
ャストスリーブ53にアジャストスクリュー55が螺合
されている。アジャストスクリュー55は回転規制板5
6によって回転を規制されているが、軸方向には移動可
能である。回転規制板56と共にばね受け57がサーク
リップ58によってキャリパの壁面に固定されている。
ばね受け57に一端を支えられているばね59によりア
ジャストスクリュー55が右方に付勢されていて、この
付勢力によってフリーピストン60とカム61との間に
タペット62が挟持されている。アジャストスリーブ5
3のフランジ53aは波板ばね63によってブレーキピ
ストン52の円錐面に圧接されて回転を規制されている
が、ブレーキパッドの摩耗が進行して、アジャストスク
リュー55とアジャストスリーブ53との螺合ねじのバ
ックラッシュ相当以上にブレーキピストン52が前進す
るようになると、アジャストスリーブのそれ以上のブレ
ーキピストン52への追従がアジャストスクリューによ
って阻止されるので、アジャストスリーブ53のフラン
ジ53aがブレーキピストン52の円錐面から離間して
回転可能になる。回転が可能になったところで、アジャ
ストスリーブ53が波板ばね63に押されて回転しなが
ら前進してそのフランジ53aがブレーキピストン52
の円錐面に当たる。これが、ブレーキパッドの摩耗進行
に対するアジャスト作用である。他方、過剰なブレーキ
油圧がかかってブレーキピストンが異常に前進すると、
この過剰なブレーキ油圧がアジャストスリーブのピスト
ン54に作用しているためにアジャストスリーブ53の
フランジ53aがブレーキピストン52の円錐面から離
間しないままで、アジャストスリーブ53がブレーキピ
ストンに追従し、回転可能になることがないので、過剰
なアジャスト作用は行われない。このとき、アジャスト
スクリュー55はばね59に抗してアジャストスリーブ
53によって左方に引っ張られる。これがオーバーアジ
ャスト防止作用である。また、パーキングレバーによる
ブレーキ操作でカム軸61が回転すると、タペット62
によるカム作用でフリーピストン60が押され、アジャ
ストスクリュー55、アジャストスリーブ53を介し
て、ブレーキピストン52が押し出されて、ブレーキが
作動する。以上のような従来のものにあっては、ばね受
け57、ばね59、アジャストスクリュー55をシリン
ダー内に組み込み、サークリップ58で固定しておい
て、ブレーキピストン52とアジャストスリーブ、波板
ばね63を予めサブアセンブリにした状態でこれらを組
み付けなければならない。この組付作業において、アジ
ャストスクリューにアジャストスリーブを螺合させなけ
ればならないので、この組付作業は熟練を要し、極めて
面倒な作業である。カム機構がボールカムのものについ
ても、ブレーキピストン、アジャストスリーブ、アジャ
ストスクリュー、アジャストスクリューに対する戻しば
ね、アジャストスクリューに対する回転規制機構の関係
は大略上記のものと違いがないので、上記の問題が存在
することに変わりはない。従来技術は、アジャストスク
リューを戻しばね(上記ばね59)によって付勢してあ
って、この付勢力に抗してアジャストスクリューを移動
させることによって、オーバーアジャストを防止する機
構になっていることに、上記の問題の最大の理由があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記の問題を
解消すべく、ブレーキピストン、アジャストスリーブと
共にアジャストスクリュー、ばね受け、カム機構等をサ
ブアセンブリにして、これをそのままブレーキシリンダ
に挿入して組み付けられるように、アジャスト機構、オ
ーバーアジャスト防止機構を工夫することをその課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は、ブレーキピストン5に取り付けられた第1
のスプリング5iに押圧されて、ブレーキピストンに追
従する第1のねじ5kと、該第1のねじと可逆嵌合する
第2のねじ6b等を有するアジャスト機構、及びオーバ
ーアジャスト防止機構と、アジャストスクリューを押し
出すカム機構を備えたディスクブレーキ装置を前提とし
て、次の(イ)のとおり構成されるものである。 (イ)ブレーキピストン5にオーバーアジャスト防止用
段付プランジャ5bを設け、上記第1のねじ5kが有す
る第1のクラッチ面と係合可能な第2のクラッチ面を具
備したプラグ5eを回転不能かつロータ軸方向摺動可能
にブレーキピストン5に嵌合し、上記プラグ5eをブレ
ーキピストン内に組み込まれた第2のスプリング5fで
付勢し、上記プランジャ5bによって上記プラグ5eを
上記第2のスプリング5fに抗してオーバーアジャスト
防止位置に移動させるようにしたこと。
【0005】
【作用】上記プラグ5eがブレーキピストンと共に移動
し、第1のねじ5kがプラグ5eに追従するが、ブレー
キパッドの摩耗が進行してブレーキピストンのストロー
クが第2のねじ6bと第1のねじ5k間の螺合部のバッ
クラッシュ相当以上になると、第1のねじ5kが第2の
ねじ6bによってその移動を阻止されるので、上記プラ
グ5eのクラッチ面が第1のねじ5kのクラッチ面から
離間して、アジャスト作用(制動間隙調整作用)がなさ
れる。これがアジャスト作用であるが、従来のもののア
ジャスト作用と違いはない。シリンダ内のブレーキ油圧
がオーバーアジャスト防止用段付プランジャ5bの左右
両面に作用しているが、ブレーキ作動方向端面の受圧面
積がブレーキシリンダ側端面の受圧面積よりも大きいの
で、上記ブレーキ油圧はオーバーアジャスト防止用段付
プランジャ5bを、第2のスプリング5fに抗してプラ
グ5eを押し戻しつつ後退させる方向に作用する。通常
のブレーキ作動油圧では、第2のスプリングが勝ってい
るので、オーバーアジャスト防止用段付プランジャは中
立位置(図示の位置)から動くことはないから、上記の
とおりのアジャスト作用に支障はない。過剰ブレーキ油
圧が作用すると、キャリパが異常に変形してその分だけ
ブレーキピストン5が過剰に前進するようになるが、こ
のとき、この過剰油圧に反応してオーバーアジャスト防
止用段付プランジャ5bが第2のスプリング5fに抗し
てブレーキピストンに対して相対的に後退するので、そ
のクラッチ面が第2のねじによって前進を阻止されてい
る第1のねじのクラッチ面から離間することを防止し、
第1のねじが回転可能になることを防止し続ける。これ
によってオーバーアジャスト防止作用がなされる。以上
のようにオーバーアジャスト防止作用は、ピストン内に
組み込まれたオーバーアジャスト防止用段付プランジャ
5bと第2のスプリング5fとによって行われるので、
オーバーアジャスト防止のための復帰ばね(例えば上記
従来技術における「ばね59」がこれに当たる)を、シ
リンダ内面に固定されたばね受けと第2のねじ(アジャ
ストスクリュー)との間に介在させる必要はなく、した
がって、ブレーキピストン、アジャスト機構、オーバー
アジャスト防止機構、並びにパーキング操作用のカム機
構をシリンダ外でアセンブリできるようになる。したが
って、このサブアセンブリをそのままブレーキシリンダ
に挿入するだけで組み付けられ、これらの組立作業は特
別な熟練を要することもなく、極めて単純かつ迅速に行
われる。
【0006】
【実施態様1】上記解決手段によるディスクブレーキ装
置について、カップ形のばね受け6gに第2のねじ6b
と一体の被動カム円板6iを回転不能かつロータ軸方向
摺動可能に内装し、さらに上記ばね受けにカム軸6cと
一体の駆動カム円板6jを内装し、上記ばね受けの開口
端にスラストプレート(プレート)6eを固定し、ばね
受け6gの底面と被動カム円板6iとの間に圧縮ばね6
aを介在させ、キャリパのシリンダ底面と係合する回転
止め6fをスラストプレート6eに設けたこと。
【0007】
【作用】上記圧縮ばね6aは、パーキングブレーキ操作
に対する被動カム円板6iの復帰ばね(上記従来技術に
おける「ばね59」がこれに相当する)として機能する
ものであるが、このばね力はばね受け6g、被・駆両カ
ム円板6i、6j、スラストプレート6eによって閉じ
込められるので、これらをサブアセンブリにしたままで
シリンダに挿入し、上記回転止め6fをシリンダ底面に
係合させることによって、ピストン、アジャスト機構、
オーバーアジャスト機構等と共に、このカム機構も簡
単、容易にシリンダに組み付けられる。
【0008】
【実施態様2】実施態様1によるディスクブレーキ装置
の上記カム軸6cの外端部に、外面に硬質シールカバー
10を嵌着させた円筒状のシール11を嵌合したこと。
【0009】
【作用】硬質シールカバー10で補強された円筒状シー
ル11によってカム軸6cの軸端をシールすると共に、
これによって軸端に固定されたレバー8の移動を規制す
ることができ、さらに、このシールカバー10に、トー
ション型のレバースプリング9を案内、保持させること
ができるから、軸端部の機構、構造を単純にすることが
できる。
【0010】
【実施例】次いで、図1〜図4を参照しつつ、実施例を
説明する。キャリパ1のシリンダに嵌合されているブレ
ーキピストン5の底部に小径のシリンダがあって、この
シリンダにオーバーアジャスト防止用の段付プランジャ
5bが嵌合されており、その大径部はシール5aにより
シールされ、小径部はカップシール5d、バックアップ
リング5cによってシールされている。ブレーキピスト
ン5にプラグ5eが嵌合されており、このプラグ5eは
ブレーキピストン5に対して回転不能であるが、ロータ
軸方向に摺動可能であり、リミッタスプリング(第2の
スプリング)5fによってブレーキピストン5の底面に
押し付けられている。アジャストスクリュー(第2のね
じ)6bにアジャストスリーブ(第1のねじ)5kが所
定のバックラッシュをもって螺合されており、その螺合
は可逆嵌合とされている。この可逆嵌合とは2つのねじ
素子の間に相対的に軸方向の力が作用した時、これらの
ねじ素子が相対的な回転を生じるようなねじのことであ
り、ねじのピッチ角、フランク角及び、摩擦係数を適当
に定めることにより可逆嵌合とすることができる。その
アジャストスリーブ(第1のねじ)5kはアジャストス
プリング(第1のスプリング)5iによって押されて、
そのフランジの円錐状のクラッチ面がプラグ5eの円錐
状クラッチ面に圧接されている。なお、上記のアジャス
トスプリング(第1のスプリング)5iは、ブレーキピ
ストン5の端部内面の環状溝に嵌着されたクリップ(ス
ナップリング)5jとアジャストプレート5hとの間に
介在した圧縮ばねであって、上記アジャストプレート5
h、及びスラストベアリング5gを介してアジャストス
リーブ(第1のねじ)5kのフランジを押さえている。
また、上記アジャストプレート5hとプラグ5eとの間
に上記リミッタスプリング(第2のスプリング)5fが
介在しているから、これらのスプリングのばね力は、ア
ジャストスリーブ5kのフランジ、プラグ5e、ブレー
キピストン5、クリップ5jによってブレーキピストン
内に閉じ込められている。したがって、ブレーキピスト
ン5、段付プランジャ5b、プラグ5e、アジャストス
リーブ(第1のねじ)5k、アジャストスクリュー(第
2のねじ)6b、リミッタスプリング(第2のスプリン
グ)5f、アジャストスプリング(第1のスプリング)
5i、クリップ5jは、キャリパ1のシリンダの外で独
立した状態(ばらばらにならない状態)のサブアセンブ
リになる。また、カップ状のカムケース(ばね受け兼
用)6gにアジャストスクリュー(第2のねじ)6bの
被動カム円板6i、カムシャフト(カム軸)6cの駆動
カム円板6jを収納し、カムケース6gの底と被動カム
円板6iとの間にカムスプリング(圧縮ばね)6aを介
在させ、他方、カムケース6gの右端に固着されたスラ
ストプレート(プレート)6eによってスラストベアリ
ング6dを介して駆動カム円板6jを押さえていて、こ
れによって両カム円板6iと6jとの間にカムベアリン
グ(楔ボール)6hを挾み付けている。このカムスプリ
ング6aのばね力はカムケース6g内に閉じ込められる
ので、カムケース6g、カムスプリング6a、アジャス
トスクリュー6bの被動カム円板6i、カムシャフト6
cの鼓動カム円板6j、カムベアリング6hは、キャリ
パ1のシリンダ外で独立した状態のサブアセンブリにな
る(図2参照)。なお、スラストプレート6eの外側面
にロックピン(回転止め)6fが突設されていて、これ
をシリンダ底面のピン穴に嵌合させて、スラストプレー
トの回転を止める。そして、アジャストスクリュー(第
2のねじ)6bが先ず後者のアセンブリに組み込まれ、
その後、前者のアセンブリのアジャストスリーブ(第1
のねじ)5kに螺合されて、上記の両アセンブリに跨る
ので、上記の両アセンブリはアジャストスクリュー6b
を介して、一体のサブアセンブリに組み立てられる。前
者のアセンブリと後者のアセンブリを一体化したこのサ
ブアセンブリをキャリパのシリンダに挿入して、ロック
ピン6fをシリンダの底面のピン穴に嵌合させると共
に、そのカムシャフト(カム軸)6cをキャリパの軸受
から突出させ、その後、ダストシール11を装着し、軸
端にパーキングブレーキ操作用のレバー8をワッシャ1
2、ナット13で固着する。これによってキャリパへの
取り付けは完了する。通常のブレーキ作動状態において
は、アジャストスリーブ(第1のねじ)5kは、ブレー
キピストン、プラグ5eに追従して、アジャストスクリ
ュー6bとの螺合部のバックラッシュ相当の範囲内で、
アジャストスクリュー(第2のねじ)6bに対してロー
タ軸方向に移動するが、ブレーキパッドの摩耗が進行し
てブレーキピストンのストロークが上記のバックラッシ
ュの範囲を越えると、アジャストスリーブ(第1のね
じ)5kはアジャストスクリュー(第2のねじ)6bに
規制されて、それ以上はプラグに追従できなくなるの
で、ここで、そのフランジのクラッチ面がプラグのクラ
ッチ面から離れ、アジャスト(ブレーキクリアランスの
自動調整)がなされる。アジャストスリーブ(第1のね
じ)5kがアジャストスクリュー(第2のねじ)6bに
よってプラグ5eへの追従を阻止される段階に達して
も、なお、異常に高いブレーキ作動油圧のために、キャ
リパを変形させつつ、ブレーキピストンが押し出されて
いくようになると、段付プランジャ5bの両端面にこの
ブレーキ油圧がかかっているので、両端面の受圧面積の
差による力がプラグ5eに対するリミッタスプリング
(第2のスプリング)5fの設定荷重を越え、プラグ5
eをリミッタスプリング(第2のスプリング)5fに抗
して押し出す。これによって、プラグ5eがアジャスト
スリーブ(第1のねじ)5kのフランジのクラッチ面か
ら離間することはなく、したがって、オーバーアジャス
トが防止される。レバー8によってカムシャフト6cが
回転させられると、両カム円板6i、6jとカムベアリ
ング6hとにより、カム機構によってアジャストスクリ
ュー(第2のねじ)6bが押し出され、アジャストスリ
ーブ(第1のねじ)5k、プラグ5eを介してブレーキ
ピストン5を押し出してブレーキを作動させる。カムシ
ャフト6cの外端とキャリパの軸受部に円筒状のダスト
シール11を嵌合させて、カムシャフト6cの軸端をシ
ールしている。このダストシール11は多段リップシー
ルリングであり、その円筒状外面にステンレス製のシー
ルカバー10が嵌着されている。ステンレス製のシール
カバー10によってダストシール11の軸方向力が補強
されているので、ダストシール11によって軸端に固定
されたレバー8の移動を規制することができる。また、
ステンレス製のシールカバー10は堅くかつ耐摩耗性も
高いので、これにレバースプリング9(トーションば
ね)のコイル部を案内、支持させることができる。な
お、符号2はブーツ、3はブーツリング、4はピストン
シール、6はカムアセンブリ、7はシールである。
【0011】
【効 果】以上、述べたとおり、プラグ、アジャストス
リーブ(第1のねじ)、アジャストスクリュー(第2の
ねじ)、アジャストスプリング(第1のスプリング)等
で構成されるアジャスト機構、及びプラグ、オーバーア
ジャスト防止用段付プランジャ、当該プランジャによる
オーバーアジャスト防止作用の開始条件を規定するリミ
ッタスプリング(第2のスプリング)等で構成されるオ
ーバーアジャスト防止機構、アジャストスクリュー(第
2のねじ)、カム部、カムスプリング等で構成されるカ
ム機構を、シリンダの外で、独立した一体の状態にサブ
アセンブリに組み立てることができる。そしてこれをキ
ャリパのシリンダに単純に挿入するだけで、上記の機構
を全てキャリパに組み付けることができるので、ディス
クプレーキ装置の組立作業が単純で、かつ簡単、容易に
なる。また、カム軸の外端の外面に硬質シールカバーを
嵌着した円筒状シールを嵌合固定することによって、こ
れを、軸端に固定されたレバーの移動防止部材として兼
用し、さらに、これにレバースプリングを嵌合して、支
持させることができるので、軸端部の機構、構造を極め
て単純、簡潔にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図である。
【図2】図1の実施例におけるカム機構の組み立て外観
図である。
【図3】図2に示すカム機構の分解斜視図である。
【図4】図1の実施例の外観図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1・・・キャリパ 2・・・ブーツ 3・・・ブーツリング 4・・・ピストンシール 5・・・ブレーキピストン 5a・・・シール 5b・・・段付プランジャ 5c・・・バックアップ 5d・・・カップシール 5e・・・プラグ 5f・・・リミッタスプリング(第2のスプリング) 5g・・・スラストベアリング 5h・・・アジャストプレート 5i・・・アジャストスプリング(第1のスプリング) 5j・・・クリップ(スナップリング) 5k・・・アジャストスリーブ(第1のねじ) 6・・・カムアセンブリ 6a・・・カムスプリング 6b・・・アジャストスクリュー(第2のねじ) 6c・・・カムシャフト(カム軸) 6d・・・スラストベアリング 6e・・・スラストプレート(プレート) 6f・・・ロックピン 6g・・・カムケース(ばね受け) 6h・・・カムベアリング(楔ボール) 6i・・・被動カム円板 6j・・・駆動カム円板 7・・・シール 8・・・レバー 9・・・レバースプリング(トーションばね) 10・・・シールカバー 11・・・ダストシール 12・・・ワッシャ 13・・・ナット 51・・・シリンダ 52・・・ブレーキピストン 53・・・アジャストスリーブ 53a・・・アジャストスリーブのフランジ 54・・・ピストン 55・・・アジャストスクリュー 56・・・回転規制板 57・・・ばね受け 58・・・サークリップ 59・・・ばね 60・・・フリーピストン 61・・・カム 62・・・タペット 63・・・波板ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキピストン5に取り付けられた第1
    のスプリング5iに押圧されて、ブレーキピストン5に
    追従する第1のねじ5kと、該第1のねじと可逆嵌合す
    る第2のねじ6b等を有するアジャスト機構(制動間隙
    調整機構)、及びオーバーアジャスト防止機構と、上記
    第2のねじ6bを押し出すカム機構を備えたディスクブ
    レーキ装置において、 ブレーキピストン5にオーバーアジャスト防止用段付プ
    ランジャ5bを設け、上記第1のねじ5kが有する第1
    のクラッチ面と係合可能な第2のクラッチ面を具備する
    プラグ5eを、回転不能、ロータ軸方向摺動可能にブレ
    ーキピストン5に嵌合し、上記プラグ5eをブレーキピ
    ストン内に組み込まれた第2のスプリング5fで付勢
    し、上記プランジャ5bによって上記プラグ5eを上記
    第2のスプリング5fに抗してオーバーアジャスト防止
    位置に移動させるようにしたディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】カップ形のばね受け6gに上記第2のねじ
    6bと一体の被動カム円板6iを回転不能かつロータ軸
    方向摺動可能に内装し、さらに上記ばね受け6gにカム
    軸6cと一体の駆動カム円板6jを内装し、上記ばね受
    け6gの開口端にスラストプレート6eを固定し、上記
    ばね受け6gの底面と被動カム円板6iとの間に圧縮ば
    ね6aを介在させ、キャリパ1のシリンダ底面と係合す
    る回転止め6fをスラストプレート6eに設けた請求項
    1記載のディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】上記カム軸6cの外端部に、外面に硬質シ
    ールカバー10を嵌着させた円筒状シール11を嵌合し
    た請求項1または請求項2記載のディスクブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】ブレーキピストン5に取り付けられた第1
    のスプリング5iに押圧されて、ブレーキピストン5に
    追従する第1のねじ5kと、該第1のねじと可逆嵌合す
    る第2のねじ6bとを有する制動間隙調整機構と、第2
    のねじ6bをロータに近づく方向へ押し出して機械的に
    制動可能な押し出し機構を備えたディスクブレーキ装置
    において、 上記第1のねじ5kは第1のクラッチ面を有し、上記第
    1のクラッチ面と係合可能な第2のクラッチ面を具備し
    たプラグ5eを回転不能、ロータ軸方向摺動可能にブレ
    ーキピストン5に嵌合し、第1のねじ5kとプラグ5e
    との少なくとも一方はクラッチ面が離れる方向に第2の
    スプリング5fで付勢され、 上記ブレーキピストン5に対して、複数のシール係合部
    を有してロータ軸方向へ摺動可能に嵌め合うと共に、複
    数のシール係合部の内ロータに近い側の断面積を大とし
    た段付プランジャ5bを設け、 制動液圧が所定値を越えたとき、上記クラッチ面の係合
    により上記第1のねじ5kの回転を阻止すべく、上記プ
    ランジャ5bが、上記第2のスプリング5fをたわめ
    て、ロータから遠ざかる方向へ移動することを特徴とす
    るディスクブレーキ装置。
  5. 【請求項5】上記押し出し機構は、上記第2のねじ6b
    端部の被動カム円板6iと、被動カム円板6iを回転不
    能かつロータ軸方向摺動可能に内装するカップ形のばね
    受け6gと、上記ばね受け6gの他端部に固定されたプ
    レート6eと、上記被動カム円板6iと上記プレート6
    eとの間にボールと駆動カム円板6jを備えたことを特
    徴とする請求項4記載のディスクブレーキ装置。
  6. 【請求項6】上記押し出し機構は、サブアッセンブリさ
    れることを特徴とする請求項5記載のディスクブレーキ
    装置。
JP10325827A 1998-11-02 1998-11-02 ディスクブレーキ装置 Withdrawn JP2000136838A (ja)

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