JP2000136118A

JP2000136118A - 養毛剤

Info

Publication number: JP2000136118A
Application number: JP10326168A
Authority: JP
Inventors: Shozaburo Fujii; 昭三郎藤井
Original assignee: FUJII KK
Current assignee: FUJII KK
Priority date: 1998-10-31
Filing date: 1998-10-31
Publication date: 2000-05-16

Abstract

(57)【要約】【課題】近年の脱毛症で悩む女性用の養毛剤を提供す
るにある。【解決手段】頭部の血管の拡大をはかれて育毛効果の
高いゲンチアナまたはセンブリと、脾胃を温め心陽を温
めて血脈を通じさせる温裏薬と、血液の留帯を除去して
血液の流れを阻帯させない活血去お薬と、血虚を補養し
て脾胃を強壮にする補気薬と、清熱作用のある清熱薬を
配合することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、養毛剤に関し、特に外
用塗着の養毛剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】古来から、頭髪の脱毛に悩んでいる人は
多く、多数の育毛剤や養毛剤が開発され、市場に多数の
商品が販売されてきた。脱毛症の多くは、食物の欧米
化、神経過敏による血行虚弱が原因で、肌、皮膚、髪に
栄養が行き届かないために脱毛する。

【０００３】本出願人は、養毛剤に関心をもってから生
薬を中心に開発、試験を行ってきた。その結果、ある種
の生薬を組み合わせると、従来のものに比べて優れた効
果を生じることが分かってきた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】その主な養毛剤は、脱
毛症に悩む男性用のものだったが、近年脱毛症で悩む女
性が多くなり、脱毛症の女性にも効果ある養毛剤を市場
に提供することが望まれていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、頭部
の血管の拡大をはかれて育毛効果の高いゲンチアナまた
はセンブリと、脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせ
る温裏薬と血液の留帯を除去して血液の流れを阻帯させ
ない活血去お薬と、血虚を補養して脾胃を強壮にする補
気薬と、清熱作用のある清熱薬を配合したことを特徴と
する養毛剤を提供するにある。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の養毛剤は、頭部の血管の
拡大をはかれて育毛効果の高いゲンチアナまたはセンブ
リと、脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせる温裏薬
と血液の留帯を除去して血液の流れを阻帯させない活血
去お薬と、血虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬と、
清熱作用のある清熱薬を配合したことを特徴としてい
る。

【０００７】本養毛剤としては、頭部の血管の拡大をは
かれて育毛効果の高いゲンチアナまたはセンブリと、脾
胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせる温裏薬の生姜、
乾姜、附子、炮附子、川椒のいずれか１つ以上と、血液
の留帯を除去して血液の流れを阻帯させない活血去お薬
の桃仁、紅花、川きゅう、丹参のいずれか１つ以上、血
虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬の人参、黄耆、甘
草のいずれか１つ以上、清熱し血行促進して毛髪力を高
める銀杏や湿熱を除いて皮膚菌を抑制し殺虫し痒みを止
めて涼血通経作用のある清熱燥湿薬の苦参、清熱涼血薬
の牡丹、その他に解表薬の桂枝、補血薬の何首烏等を配
合することができる。

【０００８】上記配合量としては、ゲンチアナまたはセ
ンブリを２０〜３０重量％、温裏薬を５〜１０重量％、
補気薬を２０〜４０重量％、活血去お薬を２０〜４０重
量％、清熱薬を５〜２０重量％、解表薬を０〜１０重量
％とすることができる。

【０００９】これらの生薬を秤量し、攪拌・混合した
後、ろ過し、検査して、基剤に所要量充填して製品化す
ることができる。

【００１０】上記センブリ、ゲンチアナは、皮膚末梢血
管を拡大して血流の増加がはかれ、皮膚の酸化還元能力
を抗進し脱毛部に塗着すると有効なものである。また、
清熱涼血薬の牡丹は、血流の留帯を除去して血液の流れ
を阻帯させない効果を有し、特にその根、根皮のエキス
が脱毛症に効果的であり、上記センブリ、ゲンチアナと
清熱系で相性がよくて好ましい。

【００１１】また、活血去お薬の桃仁と紅花も相須の働
きが生じて好ましく、解表薬の桂枝とで血脈中の結熱を
よく通じて相使の働きが生じて好ましい。

【００１２】補気薬の甘草と人参も、相須の働きが生じ
て補気、生津、健脾、養心作用があらわれて好ましい。

【００１３】清熱薬の銀杏は、清熱、益気し、血行促進
して毛髪再生力を高められ、特に乾燥葉が血管を拡張し
て有効である。

【００１４】またさらに、清熱燥湿薬の苦参は、頭皮の
保湿作用を有し、殺虫効果を奏して痒みをなくし、脱毛
効果を助長することができる。

【００１５】なお、上記生薬では、当帰のような強い生
薬特有の臭いが生じなく、女性用に使用できて好ましい
ものである。

【００１６】

【実施例】ゲンチアナエキス２５重量％、生姜エキス５
重量％、人参エキス２０重量％、甘草エキス１０重量
％、桃仁エキス２０重量％、苦参エキス１０重量％、銀
杏エキス１０重量％の配合比として、政府所定アルコー
ル、精製水に３０重量％比として混合した。

【００１７】脱毛症の女性に対して試用した結果、塗着
感がよく、いやな生薬特有の臭いもなく、細毛、薄毛、
脱毛防止に有効であった。特に、従来のゲンチアナや銀
杏を配合していない生薬品よりも有効であった。

【００１８】また、ゲンチアナエキス２１重量％、牡丹
エキス１０重量％、生姜エキス５重量％、人参エキス２
０重量％、甘草エキス１０重量％、川きゅうエキス１０
重量％、桃仁エキス１０重量％、銀杏エキス７重量％、
苦参エキス７％重量を混合し、同様に試験した。その結
果、上記とほぼ同様であった。

【００１９】上記実施例で、ゲンチアナの代わりにセン
ブリ、活血去お薬の紅花、何首烏などを適宜に付加した
り、代替するなど、病症に対応して配合することができ
る。

【００２０】上記では、生薬の粉末、細切れ、顆粒を薬
用エチルアルコールの有機溶媒に浸漬して有効成分を抽
出したり、公知のメタノール、イソプロパノール、エチ
レングリコールなどの有機溶媒やこれらの混合溶液、ま
たこれらの含水有機溶媒で抽出することもできるもので
ある。また、これらの有機溶媒や含水有機溶媒で抽出し
た抽出益や有効成分を濃縮凝固して形成した粉末状等を
精製水や香料、ミツロウ、ワセリン、流動パラフィン等
と混合し、ヘヤートニック、ヘヤークリーム等として使
用することもできる。

【００２１】本発明の上記した実施例は限定的なもので
なく、公知の頭髪用に有益な薬効成分やビタミンＢ₂ 、
Ｂ₆ 、Ｂ₁₆、Ｅ類、殺菌剤、香料等を添加配合するのを
除外するものではなく、本発明の趣旨に基づいてこれら
を付加したりして改良することができる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明にあっては、育毛効
果の高いゲンチアナまたはセンブリによって頭部の毛細
血管を拡張でき、温裏薬で毛根部を刺激し、活血去お薬
で頭部の血流の留帯を除去して血液の流れを阻帯しなく
でき、補気薬で虚を補養して養血、補血でき、清熱薬で
血行促進や頭皮の保湿をはかれて痒みを防いで、頭部の
血行状態を改良して、養毛、脱毛防止をはかることがで
きる。

【００２３】特に、ゲンチアナまたはセンブリ、温裏薬
の生姜、活血去お薬の桃仁、補気薬の人参、甘草、清熱
薬の銀杏、生姜を配合することによって、生薬の種類が
少ないながら効果よく養毛できる。

【００２４】また、ゲンチアナまたはセンブリ、桃仁の
活血去お薬、人参、甘草の補気薬と、銀杏、苦参の清熱
薬の生薬の配合によって、当帰のような生薬特有の強い
臭いが生じなく、女性用に好ましく使用できるものであ
る。

【００２５】またさらに、活血去お薬の丹参を配合する
ことによって、一層の活血、駆お血の作用を奏して養
毛、脱毛防止がはかれ、さらにゲンチアナまたはセンブ
リと相性のよい血流の留帯を除去して血液の流れを阻帯
させない清熱涼血薬の牡丹を配合することによって、さ
らに一層の頭部の血行状態を改良して、養毛、脱毛防止
をはかることができる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】頭部の血管の拡大をはかれて育毛効果の
高いゲンチアナまたはセンブリと、脾胃を温め心陽を温
めて血脈を通じさせる温裏薬と、血液の留帯を除去して
血液の流れを阻帯させない活血去お薬と、血虚を補養し
て脾胃を強壮にする補気薬と、清熱作用のある清熱薬を
配合したことを特徴とする養毛剤。
【請求項２】温裏薬が生姜で、活血去お薬が桃仁で、
補気薬が人参、甘草で、清熱薬が銀杏、苦参である請求
項１に記載の養毛剤。
【請求項３】活血去お薬の丹参を配合した請求項１ま
たは２に記載の養毛剤。
【請求項４】ゲンチアナまたはセンブリと相性のよい
血流の留帯を除去して血液の流れを阻帯させない清熱涼
血薬の牡丹を配合した請求項１ないし請求項３のいずれ
かに記載の養毛剤。