JP2000131160A - 撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構 - Google Patents
撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構Info
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Abstract
ジをブリッジ回路接続した構成のトルク検出部を備えた
撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構において、各
歪みゲージの配線作業、接続作業を効率良く行い得るよ
うにする。 【解決手段】 撓み噛み合い式歯車装置1の可撓性外歯
歯車3の環状ダイヤフラム33には4対の歪みゲージA
1〜D2が接着され、各歪みゲージの接着位置に開口8
1〜84が形成された環状のフレキシブルプリント配線
板7がダイヤフラム33に配置されている。この配線板
7には各歪みゲージをブリッジ配線接続するための配線
パターン71〜78が予め形成されている。各歪みゲー
ジのリード端子を配線パターン71〜78の端子部分に
半田付けするのみで配線接続作業が終了する。よって、
配線接続作業を効率良く短時間で行うことができる。
Description
装置のトルク検出機構に関するものである。さらに詳し
くは、本発明は、撓み噛み合い式歯車装置の可撓性外歯
歯車に貼り付けられた複数の歪みゲージを備えたトルク
検出機構に関するものである。
性内歯歯車の内側にカップ状の可撓性外歯歯車が配置さ
れ、この可撓性外歯歯車の内側には、楕円形の輪郭をし
た波動発生器が嵌め込まれている。可撓性外歯歯車は波
動発生器によって楕円形状に撓められ、その楕円形状の
長軸方向の両端の2か所で剛性内歯歯車に噛み合ってい
る。入力軸に連結された波動発生器が回転すると、可撓
性外歯歯車と剛性内歯歯車の噛み合い位置も周方向に移
動して、双方の歯車の歯数差に応じた相対回転が発生す
ることになる。
ク検出機構としては、トルク検出素子である歪ゲージ
を、カップ状の可撓性外歯歯車の胴部外周面に接着固定
し、当該可撓性外歯歯車の歪に基づき、撓み噛み合い式
歯車装置を介して伝達されるトルクを検出するように構
成されたものが知られている。
よって半径方向に繰り返し変位させられる。従って、伝
達トルクが実際には零の場合においても、波動発生器に
連結されている入力軸が回転すると、可撓性外歯歯車の
各部分が半径方向に撓まされる。すなわち、楕円形に撓
まされている可撓性外歯歯車の各部分は、入力軸に連結
された楕円形の波動発生器が回転すると、1回転当たり
2周期の割合で半径方向に繰り返し変位する。この結
果、歪ゲージからはその撓みに対応する出力が検出され
てしまう。
めには、かかる周期的な変位に起因した出力誤差(回転
リップル)を検出出力から排除して、伝達トルクのみに
起因する歪み量を検出する必要がある。この歪みは、1
80°の位相をもった正弦波成分であるので、可撓性外
歯歯車に対して90°の角度間隔で配置した一対の歪み
ゲージ等のトルク検出素子の出力を合成することによっ
て、除去することができる。
軸線の回りに90度の角度間隔となるように、可撓性外
歯歯車の外周面に1対の歪みゲージを接着固定し、これ
らの歪みゲージの出力を合成した出力を用いて伝達トル
クを算出するようにしている。
機構におけるトルク検出出力に含まれる回転リップルを
確実に除去すると共に、トルク検出出力の直線性を改善
するために、特開平9−184777号公報において、
可撓性外歯歯車の外歯が形成されている以外の外面およ
び内面のうちの少なくとも一方の面に対して、当該可撓
性外歯歯車の中心軸線の回りに90°の角度間隔に配置
された一対のトルク検出素子を備えた第1のトルク検出
手段と、同じく当該可撓性外歯歯車の中心軸線の回りに
90°の角度間隔に配置された一対のトルク検出素子を
備えた第2のトルク検出手段とを備え、第2のトルク検
出手段を、前記第1のトルク検出手段に対して前記中心
軸線の回りに(k×45°)(kは奇数)の角度だけ回
転した位置に配置し、これら第1および第2のトルク検
出手段の検出出力を合成することにより得られる合成出
力に基づき撓み噛み合い式歯車装置の伝達トルクを精度
良く検出する機構を提案している。
子として歪みゲージを使用する場合には、通常、直交二
軸型の歪みゲージを4枚あるいは8枚使用し、各歪みゲ
ージを可撓性外歯歯車のダイヤフラムに貼り付け、さら
に、これらの歪みゲージを手作業によりブリッジ配線す
る作業が必要である。このような配線作業は手間の掛か
る作業であり、改善が望まれている。
けた複数の歪みゲージがブリッジ配線された構成のトル
ク検出機構において、配線作業の時間短縮化を実現する
ことにある。
めに、本発明は、環状の剛性内歯歯車と、この内側に配
置されて前記剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯
が外周面に形成されている環状の可撓性外歯歯車と、こ
の可撓性外歯歯車の内側にはめ込まれて当該可撓性外歯
歯車を半径方向に撓めて前記外歯を前記内歯に対して直
径方向の2か所で噛み合わせた状態に保持すると共に当
該噛み合わせ位置を円周方向に移動させる波動発生器と
を有する撓み噛み合い式歯車装置において、前記可撓性
外歯歯車の前記外歯が形成されている以外の外面および
内面のうちの少なくとも一方の面に、複数の歪みゲージ
が貼り付けられ、これらの歪みゲージにより構成された
ブリッジ回路の出力信号に基づき当該可撓性外歯歯車を
介して伝達されるトルクの検出が行われるトルク検出機
構において、前記複数の歪みゲージを電気的に接続して
いるブリッジ配線がフレキシブルプリント配線板に形成
されていることを特徴としている。
車は、カップ形状をしたもの、およびシルクハット形状
をしたものがある。カップ形状をした可撓性外歯歯車
は、円筒状の胴部と、前記胴部の一方の開口端側の外周
面に形成された前記外歯と、前記胴部の他端に連続して
半径方向の内方に延びる環状のダイヤフラムを備えてい
る。シルクハット形状の可撓性外歯歯車は、円筒状の胴
部と、前記胴部の一方の開口端側の外周面に形成された
前記外歯と、前記胴部の他端に連続して半径方向の外方
に延びる環状のダイヤフラムを備えている。
貼り付ける場合には、フレキシブルプリント配線板を環
状にすればよい。また、環状のフレキシブルプリント配
線板には、ダイヤフラムに貼り付けられている各歪みゲ
ージに対応する位置に開口を形成しておけばよい。
外歯歯車に貼り付けられた複数枚の歪みゲージの配線作
業においては、ブジッリ配線パターンが予めフレキシブ
ルプリント配線板に印刷されているので、当該ブリッジ
配線パターンにおける配線端子に対応する歪みゲージの
リード端子を半田付け等によって接続するだけでよい。
適用したカップ型撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出
機構を説明する。
噛み合い式歯車装置の軸線に沿って切断した場合の概略
縦断面図、および軸直角断面を示す概略構成図である。
カップ型撓み噛み合い式歯車装置1は、環状の剛性内歯
歯車2と、この内側に配置されたカップ状の可撓性外歯
歯車3と、この内側にはめ込まれた波動発生器4とを備
えている。波動発生器4は楕円形の輪郭をしており、可
撓性外歯歯車3の内側にはめ込まれて当該可撓性外歯歯
車3を楕円形に撓めた状態にしている。この結果、可撓
性外歯歯車3の外歯31における楕円形の長軸の両端に
位置している部分が、剛性内歯歯車2の内歯21におけ
る対応する部分に噛み合っている。波動発生器4は入力
軸(図示せず)に連結されており、波動発生器4が高速
回転すると、外歯31の内歯21に対する噛み合い位置
が円周方向に高速で移動する。外歯と内歯の歯数差は一
般に2n(nは正の整数)に設定されているので、外歯
歯車3と内歯歯車2の間には相対回転が発生する。この
相対回転を、一方の歯車の側から減速回転出力として取
り出している。
と、この一端側を封鎖している環状のダイヤフラム33
と、このダイヤフラム33の中心に形成した厚肉のボス
34と、胴部32の開口端の側の外周面35において円
周方向に向けて形成した上記の外歯31を備えている。
構成の撓み噛み合い式歯車装置1に組み付けたトルク検
出機構の構成要素である歪みゲージの接着位置を示す説
明図、歪みゲージの電気的接続状態を示す回路図、およ
びフレキシブルプリント配線板の説明図である。
機構のトルク検出素子として、直交二軸型の歪みゲージ
を8枚使用している。第1の対の歪みゲージA1、A2
はダイヤフラム33の表面の同一位置に直交状態で接着
されている。第2の対の歪みゲージB1、B2は、第1
の対の歪みゲージに対して装置軸線1aを中心として9
0度回転したダイヤフラム33の表面の位置に直交状態
で接着されている。これに対して、第3の対の歪みゲー
ジC1、C2は、第2の対の歪みゲージに対して装置軸
線1aを中心として45度回転したダイヤフラム33の
表面位置に直交状態で接着されている。第4の対の歪み
ゲージD1、D2は、第3の対の歪みゲージに対して装
置軸線1aを中心として90度回転したダイヤフラム3
3の表面位置に直交状態で接着されている。
みゲージによりブリッジ回路5が構成されている。その
一対の接続点51、52に所定の電圧、電流を加える
と、他方の一対の接続点53、54から、可撓性外歯歯
車3を介して伝達されるトルクの大きさに応じて変動す
る出力信号が得られる。
歪みゲージを手作業により配線接続する場合には、8本
の配線61〜68の引回し作業、およびそれらを各歪み
ゲージのリード端子に接続する作業が必要になる。
は、図2(C)に示すように、ダイヤフラム33の表面
に配置可能な大きさの環状のフレキシブルプリント配線
板7を備えている。このフレキシブルプリント配線板7
の表面には、例えば銅箔により各配線61〜68に対応
する配線パターン71〜78が予め印刷されている。ま
た、配線パターン73、77には、信号出力用の配線パ
ターン731、771が接続され、信号入力端部および
信号出力端部S1〜S4が円周方向のほぼ同一部位に位
置するようになっている。
板7には、第1〜第4の対の歪みゲージが張り付けられ
ている位置に対応する位置に、長円形の開口81〜84
が形成されている。ダイヤフラム33の表面に当該フレ
キシブルプリント配線板7を重ねた状態において、各対
の歪みゲージにおけるリード端子が露出可能あるいは引
き出し可能となっている。
1〜第4の対の歪みゲージA1,2、B1,2、C1,
2およびD1,2をダイヤフラム33に接着剤により貼
り付けた後に、プレキシブルプリント配線板7を当該ダ
イヤフラム33に貼り付ける。この結果、プレキシブル
プリント配線板7の各開口81〜84からは各対の歪み
ゲージを臨むことができる。
応する配線パターン71〜78の端子部に半田付け等の
方法により接続する。また、配線パターン71、75の
それぞれの中程に形成されている信号出力端部S1、S
2に信号出力線(図示せず。)を接続し、さらに、配線
パターン731、771の端部に形成されている信号入
力端部S3、S4に信号入力線(図示せず。)を接続す
る。
みゲージをブリッジ配線接続するための配線パターンが
予め形成されている環状のフレキシブルプリント配線板
7を用いて、可撓性外歯歯車3のダイヤフラム33に貼
り付けた複数枚の歪みゲージをブリッジ配線接続するよ
うにしている。
線作業、接続作業が極めて簡単になり、作業時間短縮化
を図ることができ、その分、トルク検出機構の製造価格
を低減することができる。
めフレキシブルプリント配線板に形成されているので、
配線の信頼性が高いという利点もある。
33の部分は当該可撓性外歯歯車の開口端側の撓みに伴
って弾性変位するが、フレキシブルプリント配線板は、
このような変位に追従できるので、耐久性にも優れてい
るという利点もある。
いる場合に比べて次のような利点がある。一般的なプリ
ント基板を用いた場合には、可撓性外歯歯車の変形のた
めに、そのダイヤフラムに密着させることができない。
このために、装置寸法が大きくなってしまう。しかし、
本例のようにフレキシブルプリント配線板を用いると、
ダイヤフラムに密着させて、当該ダイヤフラムの変形に
追従させることができる。よって、配線板の設置スペー
スが少なくて済むので、装置寸法の増大を招くことがな
い。
は、8枚の歪みゲージを使用してトルク検出機構の検出
部を構成しているが、歪みゲージの枚数は8枚以上でも
よいし、8枚以下でもよい。また、各対の歪みゲージの
配置関係も、前述の本願人による公開公報に開示されて
いるように各種の関係を採用することができる。
フラムの外側面に貼り付けているが、その内側面に貼り
付けることもできる。また、胴部の外周面あるいは内周
面に貼り付けることも可能である。
ージを用いた撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構
において、歪みゲージをブリッジ接続するための配線パ
ターンが形成されたフレキシブルプリント配線板を用い
ている。従って、手作業により1個1個の歪みゲージ接
続用の配線ケーブルの引き回す作業、配線ケーブルに対
する各歪みゲージの接続作業を行う場合に比べて、配線
接続作業を効率化でき、作業時間を短縮できる。
車装置の装置軸線に沿って切断した場合の概略縦断面
図、および装置軸線に直交する方向に沿って切断した場
合の断面構成を示す概略構成図である。
車に対する歪みゲージの接着位置を示す説明図、歪みゲ
ージの接続状態を示す回路図、およびフレキシブルプリ
ント配線板に形成された配線パターンおよび開口を示す
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置
されて前記剛性内歯歯車の内歯に噛み合い可能な外歯が
外周面に形成されている環状の可撓性外歯歯車と、この
可撓性外歯歯車の内側にはめ込まれて当該可撓性外歯歯
車を半径方向に撓めて前記外歯を前記内歯に対して直径
方向の2か所で噛み合わせた状態に保持すると共に当該
噛み合わせ位置を円周方向に移動させる波動発生器とを
有する撓み噛み合い式歯車装置において、 前記可撓性外歯歯車の前記外歯が形成されている以外の
外面および内面のうちの少なくとも一方の面に、複数の
歪みゲージが貼り付けられ、 これらの歪みゲージにより構成されたブリッジ回路の出
力信号に基づき当該可撓性外歯歯車を介して伝達される
トルクの検出が行われ、 前記複数の歪みゲージを電気的に接続しているブリッジ
配線は、フレキシブルプリント配線板に形成されている
ことを特徴とするトルク検出機構。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記可撓性外歯歯車は、円筒状の胴部と、前記胴部の一
方の開口端側の外周面に形成された前記外歯と、前記胴
部の他端に連続して半径方向の内方あるいは外方に延び
ている環状のダイヤフラムを備えており、 前記歪みゲージは前記ダイヤフラムに貼り付けられてい
ることを特徴とするトルク検出機構。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記フレキシブルプリント配線板は環状をしており、前
記可撓性外歯歯車のダイヤフラムに貼り付けた前記歪み
ゲージに対応する位置に開口が形成されていることを特
徴とするトルク検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10301555A JP2000131160A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10301555A JP2000131160A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000131160A true JP2000131160A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17898357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10301555A Pending JP2000131160A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 撓み噛み合い式歯車装置のトルク検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000131160A (ja) |
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-
1998
- 1998-10-23 JP JP10301555A patent/JP2000131160A/ja active Pending
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