JP2000128300A - 受入設備の制御方法 - Google Patents

受入設備の制御方法

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JP2000128300A
JP2000128300A JP30249498A JP30249498A JP2000128300A JP 2000128300 A JP2000128300 A JP 2000128300A JP 30249498 A JP30249498 A JP 30249498A JP 30249498 A JP30249498 A JP 30249498A JP 2000128300 A JP2000128300 A JP 2000128300A
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JP
Japan
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time
tank
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storage amount
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Withdrawn
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JP30249498A
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English (en)
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Toshihiko Araya
利彦 新家
Kazuko Takeshita
和子 竹下
Susumu Kono
進 河野
Haruma Asakawa
春馬 朝川
Satoshi Ogawa
聡嗣 小川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予定が変化しても、その時の最新情報に基づい
て計画を迅速に見直すことができると共に移送量を最小
にする解を容易に求めることができる。 【解決手段】受入設備受け払い予定31があるとき、暫
定解としての各タンク毎、日々の受入設備受け払い・移
送予定32より、各タンクレベルの推移34をタンク毎
貯蔵量推定手段33で計算し、評価値計算手段35が評
価値を計算する。最適化手段36は、評価値が最小にな
るように各タンク毎、日々の受入設備受け払い・移送予
定32を操作する。すなわち、最初に日毎タンク毎の受
け払い量・移送予定量を適宜に生成し、タンクレベル推
移、評価値を計算する。この評価値がこれまでの評価値
より小さい場合は最適値として保存し、大きい場合はこ
れまでの評価値が充分に小さいか否かを判断し、大きけ
ればランダムに日毎タンク毎の受け払い量・移送予定量
を変形して処理し、小さくなった時にそれまでの最適解
を答にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の貯蔵タンク
を有し、石油、ガスなどの流体を船やタンク車から受け
入れて一時貯蔵し、需要に応じて払い出す受入設備の制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石油やガス等の物資は、船やタンク車に
よって供給元地域から需要先地域に輸送される。輸送効
率を高めるため、通常は大型タンカー等によって、まと
めて大量に輸送されることが多い。一方、需要先の物資
利用は設備能力や設備の利用効率の都合で、一定量を常
時利用する。そのため需要先の近辺に、輸送された物資
を一時保管する場所、すなわち受入設備を設けている。
【0003】図3にタンク2個からなる受入設備の模式
図を示し、この受入設備を4時間運用したときの、受け
入れ量、払い出し量、タンク貯蔵量の時刻毎の推移を図
4及び図5に示す。
【0004】受入設備は、輸送手段から物資を受け取る
設備とそれを一時保管タンクに導く配管・ポンプの設
備、タンクが複数ある場合はタンク間で移送するための
設備、タンクから需要先に対して物資を払い出す設備に
大別される。例えば図3において、船舶等の輸送手段1
から、受入設備としての受入ポンプ2を通って、物資が
タンク(A)3に導かれる。このタンク(A)3から
は、移送ポンプ5を通ってタンク(B)6に物資を移動
する経路と、払出ポンプ(A)4を通って需要先8に至
る経路、並びにタンク(B)6から払出ポンプ(B)7
を通って需要先8に至る経路が存在する。各ポンプに
は、輸送量の上限が定められている。
【0005】物資が輸送手段1によって受け入れられる
量は、通常、前もって予定されていて、需要先8におけ
る各時刻の需要もある程度予測されているから、初期の
貯蔵量を知っていれば、受け入れ量から需要先8での消
費量を減じて、受入設備全体に貯蔵されている量、つま
り各タンクの各時刻の貯蔵量の合計を時刻毎に予測する
ことができる。このとき、移送ポンプ5を運転してタン
ク(B)6に物資を移し替えたり、タンク(A)3から
払い出す量とタンク(B)6から払い出す量の割合を調
節することによって各タンクの貯蔵量を調節する。
【0006】例えば図4は、タンク(A)3の初期貯蔵
量10、タンク(B)6の初期貯蔵量2としたとき、受
入設備全体の4日間の受け入れ、払い出し量のグラフ、
及びある運用方針におけるタンク(A)3からの1日当
り払い出し量、タンク(B)6からの1日当りの払い出
し量、及び移送ポンプ5の1日当りの移送量のグラフ、
その結果、タンク(A)3、タンク(B)6の各日の開
始時の貯蔵量のグラフである。
【0007】次に各変数記号を定義し、変数間の関係を
整理して示す。
【0008】
【数1】
【0009】制約条件として次の式を置く。
【0010】
【数2】
【0011】図3、図4共に、上限、下限の管理値を次
の通りとする。
【0012】
【数3】
【0013】各タンクの貯蔵量を適切に調節しておかな
いと、タンク(A)3が溢れたり、あるいは、何れのタ
ンクが空になって、一方のタンクだけで払い出しをしな
くてはならなくなり、もしも需要よりも1つの払出ポン
プの能力上限が低ければ、需要を満足させられない事態
となる。
【0014】例えば図5は、図4と同様の条件における
タンク(A)3の初期貯蔵量10、タンク(B)6の初
期貯蔵量2としたとき、受入設備全体の4日間の受け入
れ・払い出し量のグラフ、及び、ある運用方針における
タンク(A)3からの1日当りの払い出し量、タンク
(B)6からの1日当りの払い出し量、及び移送ポンプ
5の1日当りの移送量のグラフ、その結果、タンク
(A)3、タンク(B)6の各日の開始時の貯蔵量のグ
ラフであるが、移送を全く行なわず、更に第1日にタン
ク(A)3からの払い出し量が少ないために、第2日に
受入を行なうと、第3日タンク(A)3の貯蔵量が11
となり、条件4が満たされなくなっている。更に、3日
目のタンク(B)6からの払い出し量が少ないので、タ
ンク(B)6の第4日の貯蔵量がマイナスになってしま
い、条件(5)が満たされなくなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決使用とす
る課題は次の通りである。
【0016】1.受入設備の運用計画は、後に起こる制
約違反を防止するために、ポンプの能力制約を守りなが
らどのようなタンク貯蔵利用の配分を行なうかを決める
問題であり、計画期間が長くなれば、組み合わせが増大
し、試行錯誤による計画では煩雑となる。通常受け入
れ、払い出しの予定は時折変化するから、その時の最新
情報に基づいて、計画を見直す必要があるから、計画を
迅速に行なうためには、試行錯誤では事実上計画不可能
な状況も想定できる。
【0017】2.更に、移送量の調節によって、制約条
件を満足する解であったとしても、元来移送にはポンプ
運転のためのエネルギーが必要であり、移送量を最小に
運転できることが望ましいが、運転操作の組み合わせが
多数あるため、移送量を最小にする解を求める手間が莫
大になる。
【0018】3.また、図3に示した例では、タンクが
2つしかなかったが、タンク数が増大すると、操作手順
の組み合わせは更に爆発的に増えるため、運用計画を適
切に立てることは困難である。
【0019】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、通常受け入れ、払い出しの予定が変化して
も、その時の最新情報に基づいて計画を迅速に見直すこ
とができると共に移送量を最小にする解を容易に求める
ことができ、また、タンク数が増大しても運用計画を適
切に立てることができる受入設備の制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数個の
タンクよりなる受入設備において、時刻毎の需要量推移
計画と、時刻毎の受け入れ量計画が与えられ、時刻毎の
タンク内容量の上下限値とタンク間移送能力の最大値が
与えられているとき、時刻毎の設備内の移送量に整数を
乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の目標
貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合計し
たものを、全計画時刻に亘って合計した値を評価値と
し、該評価値を最小化するように、各タンクの受け入れ
量と各タンクからの払い出し量を決定する最適化問題の
答を運用計画とすることを特徴とする。
【0021】第2の発明は、上記第1の発明に係る受入
設備の制御方法において、評価値は、時刻毎の設備内の
移送量に時刻と共に漸減する整数を乗じた値と、時刻毎
の各タンク貯蔵量とタンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値
に対して単調増加する値とを合計したものを、全計画時
刻に亘って合計した値とし、移送が発生する時期をなる
べく遅らせるようにしたことを特徴とする。
【0022】第3の発明は、上記第1または第2の発明
に係る受入設備の制御方法において、いくつかのタンク
を1つにまとめた上で最適化計算を行ない、まとめたタ
ンクの貯蔵量推移を決定し、次に、各まとまり毎に、個
別のタンクの貯蔵量配分推移を計算することを特徴とす
る。
【0023】第4の発明は、第1、第2または第3の発
明に係る受入設備の制御方法において、最適化計算は、
貯蔵量の最小単位により各タンクの貯蔵量を離散値とし
て表し、最終日における各タンクの貯蔵量の場合分け毎
に最終時刻だけの評価値を計算し、次いで1時刻ずつさ
かのぼりながら、当該時刻の各貯蔵量の場合分け毎に、
各タンクの払い出し量、受入量の操作のうち、その日以
降の前記評価値の合計が最適になる操作と、最適評価値
を記憶する操作を行ない、この計算が最初の時刻まで完
了すると、最初の時刻における状態から、記憶された最
適な払い出し、受入操作を時刻順にたどり、各時刻の最
適な貯蔵量を求めることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0025】(第1実施形態)図1は、本発明に係る受
入設備の制御方法の概念図である。図2は図1における
最適化手段36の処理内容を表すフローチャート、図3
はタンク2個からなる受入設備の模式図である。
【0026】この第1実施形態は、図3に示した例にお
いて計画を行なうものとする。図1において、予め定め
られた受入設備受け払い予定31があるとき、暫定解と
して計算された各タンク毎、日々の受入設備受け払い・
移送予定32より、各タンクレベルの推移34がタンク
毎貯蔵量推定手段33により計算される。このタンク毎
貯蔵量推定手段33の計算の方法は、(2)式及び
(3)式を用いる。次いで、評価値計算手段35が評価
値Jを(13)式により計算する。上記評価値Jは、時
刻毎の設備内の移送量に整数を乗じた値と、時刻毎の各
タンク貯蔵量とタンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値に対
して単調増加する値とを合計したものを、全計画時刻に
亘って合計した値である。
【0027】
【数4】
【0028】最適化手段36は、上記評価値Jが最小に
なるように各タンク毎、日々の受入設備受け払い・移送
予定32を操作する。上記最適化手段36は、例えば図
2のフローチャートに示す処理を実行する。
【0029】最初に日毎タンク毎の受け払い量・移送予
定量を適宜に生成し(ステップA1)、次いで、この受
け払い量・移送予定量に基づいてタンク毎貯蔵量推定手
段33がタンクレベル推移を計算する(ステップA
2)。更に評価値計算手段35が(13)式により評価
値Jを計算する(ステップA3)。なお、この場合、制
約条件違反の場合は、評価値を悪くする。
【0030】そして、評価値計算手段35により評価値
Jが計算されると、その評価値が、これまでに計算され
た評価値より小さいかどうかを判断し(ステップA
4)、小さいならばその答をそれまでの最適値として保
存する(ステップA5)。また、上記ステップA4で、
今回の評価値が、これまでに計算された評価値より大き
いと判断された場合には、更に、これまでに計算された
評価値が充分に小さいか否かを判断し(ステップA
6)、小さくなければランダムに日毎タンク毎の受け払
い量・移送予定量を変形し(ステップA7)、ステップ
A2に戻って上記した処理を繰り返して実行する。すな
わち、ランダムに日毎タンク毎の受け払い量・移送予定
量を変形するプロセスを繰り返して充分評価値が小さく
なるまで続ける。そして、ステップA6で、評価値が充
分に小さくなったと判断されると、それまでの最適解を
答にする(ステップA8)。この計算方法は、効率が悪
いものの、長い時間をかければ良い解が見つかる。
【0031】一方、上記(13)式において、最初の2
項の二乗和は各タンクの液位が上下限管理値の中間にあ
るときが最小になる。これらの項を最小化する目的は、
もしも制約を満足する解がたくさんある場合に、中間値
を選択することにより、解の唯一性を高め、最適化手法
の解が安定するように作用する。第3項のwTAB(k)
は移送量TAB(k)に重みwを乗じたもので、移送量が
多くなると評価値が大きくなる。最適化手法を使って評
価値を小さくすれば、wTAB(k)を小さくするような
解が求められることになり、結果として移送量を小さく
でき、解決すべき課題の第2点が解決される。
【0032】また、(13)式中のwp(k)は、(1
4)式より求められ、制約違反をしたときに評価値を大
きくする作用がある。(14)式において、制約違反を
犯さない限り、wp(k)は0であるが、制約違反を犯
すと、(13)式は第1項、第2項を加えたよりも大き
な値が加算されるので、評価値Jを最小化する解は、全
てのkにおいてwp(k)を0にしなければならなくな
るので、結果として制約条件を満足する解だけが選ばれ
る。最適化手段が自動的に制約条件を避けた解を生成す
ることによって、解決すべき課題の第1点が解決され
る。
【0033】さて、上記(13)式を次のように変形す
ると、移送が発生する時期をなるべく後に延ばすことが
できる。
【0034】
【数5】
【0035】ここに、w(k)>0は、任意kについて
w(k+1)<w(k)となる重み係数である。元の式
(13)を最小化する解の中で、もしも移送時期が早く
ても、同じ評価値になる場合、図1に示す計画方法で
は、先に見つかった答を最終解としてしまう。同じ移送
量TABについて時刻k1 においても時刻k2 >k1 にお
いても制約条件が満たされ、(13)式の評価値が等し
くなる場合でも、(13)’式を最小化した場合、w
(k2)TAB<w(k1)TABであるから、なるべく後
(k2)に移送を行なった方が評価値が小さくなり、こ
のため移送時期を先に送るようになる。この場合、評価
値は、時刻毎の設備内の移送量に時刻と共に漸減する整
数を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の
目標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合
計したものを、全計画時刻に亘って合計した値としてい
る。このようにすると、万一、需要実績が当初予定から
ずれて、計画を立て直したときに移送が不要となる場合
に、移送時期を先延ばししておけば、移送を行なわなく
ても済むという利点があり、解決すべき課題の第1点
が、より良く実現される。
【0036】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について図6及び図7を参照して説明する。図6は本
発明の第2実施形態に係る受入設備の制御方法に関する
対象設備の構成図で、図3に示した設備に新たなタンク
(C)38を付け加え、それに対して受入ポンプ(C)
37、払出ポンプ(C)39、移送ポンプ(C)40を
付加したものである。
【0037】図7は、第2実施形態における2つの段階
分けによる計算効率化の概念図である。同図において、
受入ポンプ41は受入ポンプ2と受入ポンプ(C)37
の能力を合わせたもの、払出ポンプ(AC)42は払出
ポンプ(A)4と払出ポンプ(C)39の能力を合わせ
たものである。また、タンク(AC)43は、タンク
(A)3とタンク(C)38の容量の和を表している。
移送ポンプ(AC)44は移送ポンプ5と移送ポンプ
(C)40の能力を合わせたものであり、タンク(A)
3に関する変数とタンク(C)38に関する変数を合計
したものである。
【0038】第1段階では、まず、タンク(A)3とタ
ンク(C)38からの払い出し量、移送量の合計を求め
る。第2段階では、第1段階で解かれた答を既知のもの
として、タンク(A)3とタンク(C)38の配分を求
める。
【0039】説明を分かり易くするため各タンク、ポン
プに関する変数を次のように定義する。なお、図3に関
する変数と重複するものについては説明を省略する。
【0040】
【数6】
【0041】さて、図6の対象についても、図3に対す
るのと同様に、次の評価関数を最小にするような運用計
画方法が考えられる。
【0042】
【数7】
【0043】重みwの作用は第1実施形態と同一であ
り、また、wpABCの作用は、何れのタンクが限界管理値
を一度でも逸脱したら、逸脱しない解に比べて必ず(大
きい)評価値を出すようにする、という意味において第
1実施形態と同一である。
【0044】上記(15)式を最小化するためには、Q
A(i)、QB(i)、QC(i)のタンクレベルを操作
する必要がある。各iについて、すなわち1日分のタン
クのレベルを、各タンク毎にM等分して考えることにす
るとき、1日のタンクレベルの組み合わせはM2 にな
り、詳細な運用計画を立てようとすると組み合わせ数が
莫大になってしまう。
【0045】そこで、図7に示すように2段階に分けて
計画を行なうことにより、上記の問題を解決する。
【0046】まず、第1段階においては、タンク(A)
3とタンク(C)38を一つのまとまりとしてタンク
(AC)43として考え、受入ポンプ41、払出ポンプ
(AC)42、移送ポンプ(AC)44についてもまと
めて考える。こうすると、形の上では第1実施形態に示
したもの同一になるので、第1実施形態に示した方法
で、タンク(AC)43の貯蔵量の履歴、払出ポンプ
(AC)42のFAC(i)、移送ポンプ(AC)44の
運転計画TACB(i)が決まる。
【0047】次いで、第2段階では、第1段階の結果を
既知として、タンク(A)3とタンク(C)38の振り
分けを決定する。この段階においても、同様に次の評価
値J4 を最小にするような運転計画を立案する。
【0048】
【数8】
【0049】上記(16)式において、移送量に関する
項が示されていないが、この段階においては、移送量の
総和 TAB(i)+TCB(i)=TACB(i) は、既に第1段階で決定しているために、この段階の解
の変動が移送量の和に一切影響しないためである。もち
ろん、評価関数の中にこの量を入れておいても、評価値
4 を最小化する答と同じになる。
【0050】さて、この2段階の最適化を行なった場合
の計算量を考察する。第1段階における1日当りのタン
クレベルの組み合わせ数は、前述した通りM個である。
そして、第2段階における計算もM個しかない。なぜな
ら、タンク(A)3とタンク(B)6の貯蔵量Q
A(i)+QB(i)は、第1段階で決まっているのであ
る。すると、この第2段階分けによる計算法における1
日当りの組み合わせ数は2Mにすぎず、先に述べたM2
に比較して2/Mに縮小する。このことによって、解決
すべき課題における第3点が解決される。
【0051】(第3実施形態)図8及び図9は、本発明
の第3実施形態に係る最適化手段の処理手順を表わすフ
ローチャートである。
【0052】上記図8及び図9に示すフローチャートに
おいて、B1〜B22の各ステップは、次に示す処理を
実行する。
【0053】ステップB1 …準備処理 ステップB2 …貯蔵量生成処理 ステップB3 …J1 計算処理 ステップB4 …許容範囲内検査処理 ステップB5 …最終時刻検査処理 ステップB6 …J1 計算処理 ステップB7 …受け払い・移送量生成処理 ステップB8 …次時刻状態計算処理 ステップB9 …次時刻制約判断処理 ステップB10…評価値試算判断処理 ステップB11…暫定的最適値代入処理 ステップB12…代替操作列挙検査処理 ステップB13…各状態最適値記憶処理 ステップB14…最終時刻評価値確定処理 ステップB15…無限大設定処理 ステップB16…全状態検査処理 ステップB17…時刻検査処理 ステップB18…時刻減算処理 ステップB19…最初の状態を選択する処理 ステップB20…最終時刻検査処理 ステップB21…次状態計算処理 ステップB22…次時刻計算処理 この第3実施形態においては、図3に示した2つのタン
クの場合を計画の対象としている。但し、第2実施形態
に示したように、タンク数が増大した場合でも、複数タ
ンクを1つにまとめて、2つのタンクに関する問題に変
換することができるので、本質的には、2つのタンクに
関する最適化を行なうことができれば、あとはそれを順
次適用することにより、最適化問題が解かれる。
【0054】図8の計画は、動的計画法により、評価関
数の最小化を行なうもである。動的計画法においては、
各時点tにおいて状態X(t)にあった場合の設備が、
最適に運用された場合の、時刻t以降の最適評価値J0
(X,t)と、最適な操作U0(X,t)として、それ
らの記憶域を準備し、最終時刻における最適値を求め、
順次時刻をさかのぼりながら最適評価値J0(X,t)
と最適な操作U0(X,t)を決定してゆく。
【0055】図8において、ステップB1に示す準備処
理は、時刻変数tを最終時刻とし、その時のタンク
(A)3のレベルを0、タンク(B)6のレベルを0と
置く。ステップB2に示す貯蔵量生成処理は、時刻tに
おけるタンクの貯蔵量組み合わせを生成してXとする。
このXは、(QA(i),QB(i))のような値の組と
なる。
【0056】ステップB3に示すJ1 計算処理は、Xに
おけるタンクレベルから、次式により評価値J1 を計算
する。
【0057】
【数9】
【0058】評価値J1 は(13)式における最初の2
項の時刻tにおける寄与分である。また、変数Jp を無
限大にする。
【0059】許容範囲内検査処理(ステップB4)は、
Xの中で各タンクの貯蔵量が許容範囲内であるかどうか
を検査する。もし、許容範囲内でなければ無限大設定処
理(ステップB15)に進み、その後、全状態検査処理
(ステップB16)に進む。許容範囲内であれば、最終
時刻検査処理(ステップB5)に進んで時刻tが最終時
刻であるか否かをチェックする。上記時刻tが最終時刻
であれば、最終時刻評価値確定処理(ステップB14)
に進み、時刻tにおけるタンクレベル組み合わせXにお
ける評価がJ1 と定まり、その時刻における操作は考慮
しないものとする。
【0060】上記時刻tが最終時刻でなければ、J1
算処理(ステップB6)を通って、受け払い・移送量生
成処理(ステップB7)に進む。この受け払い・移送量
生成処理(ステップB7)は、制約範囲内の受け払い・
移送量を生成し、変数Uにセットする。
【0061】次時刻状態計算処理(ステップB8)は、
上記XとUから次の時刻におけるタンク貯蔵量を計算
し、変数Xn に代入する。次時刻制約判断処理(ステッ
プB9)は、次時刻貯蔵量Xn が許容範囲内にあるかど
うかを検査し、範囲内に無ければ、代替操作列挙検査処
理(ステップB12)に飛び、次の代替操作の検討に入
る。上記次時刻貯蔵量Xn が許容範囲内にあるならば、
X,U,Xn は制約条件を満足しているから評価値試算
判断処理(ステップB10)において、評価値を次式 J0(Xn ,t+1)+J1(X,t)+J2 U 但し、Xn ,t+1:次時刻貯蔵量、X,t:現時刻貯
蔵量により求め、これがJp より小さいか否かを判断す
る。上記評価値がJp よりも小さければ、暫定的最適値
代入処理(ステップB11)により、暫定的最適値Jp
をXにおける最適値J(X,t)に代入し、暫定的最適
操作Up にその時の操作Uを代入する。
【0062】代替操作列挙検査処理(ステップB12)
において、全ての操作Uを試したか否かを判断し、全て
の操作Uを試されてないならば、ステップB7に戻って
上記した処理を再度実行する。そして、ステップB12
で全ての操作Uを試したと判断されると、各状態最適値
記憶処理(ステップB13)において、暫定的最適値j
p をXにおける最適値J(X,t)に代入し、暫定的最
適操作Up 最適操作U0(X,t)として記憶する。
【0063】次いで、全状態検査処理(ステップB1
6)に進み、時刻tの全部のXを試したか否かを判断
し、まだ、検査していない状態があれば、ステップB2
2戻って次の状態の生成処理に進み、全ての状態が生成
されていたら、1個前の時刻に移るために時刻検査処理
(ステップB17)に進む。この時刻検査処理(ステッ
プB17)において、最初の時刻でなければ、時刻減算
処理(ステップB18)においてtを一時点前にずら
し、ステップB2に戻る。時刻が最初であれば、最初の
状態を選択する処理(ステップB19)から最終時刻検
査処理(ステップB20)に進み、最終時刻が検出され
るまで、次状態計算処理(ステップB21)で順次最適
な必要な解Xr(t+1),Ur(t+1)をU0 を頼り
に列挙し、順次次時刻計算処理(ステップB22)によ
り次時刻を求めてゆく。
【0064】上記第3実施形態においては、各時点tに
おいて状態X(t)にあった場合の設備が、最適に運用
された場合の時刻t以降の最適評価値J0(X,t)
と、最適な操作U0(X,t)として、それらの記憶域
を準備し、最終時刻における最適値を求め、順次時刻を
さかのぼりながら、J0(X,t),U0(X,t)を決
定しゆく。つまり、ある時刻tにおける各状態Xの最適
評価J0(X,t)が定まっているならば、その1つ前
の時刻t−1における状態X′を出発点とした最適軌道
は、すべての可能な操作U(X′,t−1)の中で、そ
の状態によってのみ定まる評価値J1(X′,t−1)
と、操作に関わる評価値J2(U(X′,t−1)と、
その操作によってもたらされる次時刻における状態X以
降の評価値J0(X,t)を加えたものを最小にするも
のを選び出せばよい。このプロセスを最初の時刻になる
まで順次時間をさかのぼって行ない、最初の時刻t0
おける状態X(t0+1)とし、この操作を順次繰り返
すことにより最終時刻に達する系列を求めれば最適な操
作系列U(t)とその結果としての状態の推移X(t)
が求められる。
【0065】次に、上記動的計画法による計算量につい
て考察する。今、例えば計画期間の長さをNとすると、
各タンクレベルをM等分したもの全てに対してL通りの
操作を計算するものとすれば、操作の試行回数は「N*
M*L」である。一方、図1に示したような方式による
と、例え図7あるいは第2実施形態に示すような効率化
が行なわれたとしても、各段階について(ML)Nの計
算回数を必要とする。例えば、N=M=L=100とす
ると、図1の方式では、10の400乗という膨大な計
算回路になるが、動的計画法によれば高々100万回に
すぎず、 今日の計算機をもってすれば、秒単位で計算
が終了するから、解決すべき課題の第3点に掲げた問題
が更に効果的に解決される。
【0066】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数個のタンクよりなる受入設備において、時刻毎の需要
量推移計画と、時刻毎の受け入れ量計画が与えられ、時
刻毎のタンク内容量の上下限値とタンク間移送能力の最
大値が与えられているとき、時刻毎の設備内の移送量に
整数を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎
の目標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを
合計したものを、全計画時刻に亘って合計した値を評価
値とし、該評価値を最小化するように、各タンクの受け
入れ量と各タンクからの払い出し量を決定する最適化問
題の答を運用計画としているので、通常受け入れ、払い
出しの予定が変化しても、その時の最新情報に基づいて
計画を迅速に見直すことができると共に、移送量を最小
にする解を容易に求めることができる。また、評価値
は、時刻毎の設備内の移送量に時刻と共に漸減する整数
を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の目
標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合計
したものを、全計画時刻に亘って合計した値とすること
により、移送が発生する時期をなるべく遅らせるように
したので、万一、需要実績が当初予定からずれて、計画
を立て直したときに移送が不要となる場合に、移送を行
なわなくても済むという利点がある。
【0067】また、いくつかのタンクを1つにまとめた
上で最適化計算を行ない、まとめたタンクの貯蔵量推移
を決定し、次に、各まとまり毎に、個別のタンクの貯蔵
量配分推移を計算するようにしているので、タンク数が
増大しても運用計画を適切に立てることができる。更
に、最適化計算は、貯蔵量の最小単位により各タンクの
貯蔵量を離散値として表し、最終日における各タンクの
貯蔵量の場合分け毎に最終時刻だけの評価値を計算し、
次いで1時刻ずつさかのぼりながら、当該時刻の各貯蔵
量の場合分け毎に、各タンクの払い出し量、受入量の操
作のうち、その日以降の前記評価値の合計が最適になる
操作と、最適評価値を記憶する操作を行ない、この計算
が最初の時刻まで完了すると、最初の時刻における状態
から、記憶された最適な払い出し、受入操作を時刻順に
たどり、各時刻の最適な貯蔵量を求めるようにしている
ので、タンク数が増大した場合でも、運用計画をより効
果的に立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る受入設備の制御方法
の概念図。
【図2】同実施形態における最適化手段の処理内容を表
すフローチャート。
【図3】タンク2個からなる受入設備の模式図。
【図4】従来の受入設備の制御方法における受け入れ
量、払い出し量、タンク貯蔵量の時刻毎の推移例を示す
図。
【図5】図4と同様の条件における受け入れ量、払い出
し量、タンク貯蔵量の時刻毎の推移の他の例を示す図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る受入設備の制御方
法に関する対象設備の構成図。
【図7】同実施形態における2つの段階分けによる計算
効率化の概念図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る最適化手段の処理
手順の一部を表わすフローチャート。
【図9】同実施形態に係る最適化手段の処理手順の他の
部分を表わすフローチャート。
【符号の説明】
1 輸送手段 2 受入ポンプ 3 タンク(A) 4 払出ポンプ(A) 5 移送ポンプ 6 タンク(B) 7 払出ポンプ(B) 31 受入設備受け払い予定 32 受入設備受け払い・移送予定 33 タンク毎貯蔵量推定手段 34 タンクレベルの推移 35 評価値計算手段 36 最適化手段 37 受入ポンプ(C) 38 タンク(C)38 39 払出ポンプ(C) 40 移送ポンプ(C) 41 受入ポンプ 42 払出ポンプ(AC) 43 タンク(AC)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月17日(1998.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数個の
タンクよりなる受入設備において、時刻毎の需要量推移
計画と、時刻毎の受け入れ量計画が与えられ、時刻毎の
タンク内容量の上下限値とタンク間移送能力の最大値が
与えられているとき、時刻毎の設備内の移送量に正数
乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の目標
貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合計し
たものを、全計画時刻に亘って合計した値を評価値と
し、該評価値を最小化するように、各タンクの受け入れ
量と各タンクからの払い出し量を決定する最適化問題の
答を運用計画とすることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】第2の発明は、上記第1の発明に係る受入
設備の制御方法において、評価値は、時刻毎の設備内の
移送量に時刻と共に漸減する正数を乗じた値と、時刻毎
の各タンク貯蔵量とタンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値
に対して単調増加する値とを合計したものを、全計画時
刻に亘って合計した値とし、移送が発生する時期をなる
べく遅らせるようにしたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】この第1実施形態は、図3に示した例にお
いて計画を行なうものとする。図1において、予め定め
られた受入設備受け払い予定31があるとき、暫定解と
して計算された各タンク毎、日々の受入設備受け払い・
移送予定32より、各タンクレベルの推移34がタンク
毎貯蔵量推定手段33により計算される。このタンク毎
貯蔵量推定手段33の計算の方法は、(2)式及び
(3)式を用いる。次いで、評価値計算手段35が評価
値Jを(13)式により計算する。上記評価値Jは、時
刻毎の設備内の移送量に正数を乗じた値と、時刻毎の各
タンク貯蔵量とタンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値に対
して単調増加する値とを合計したものを、全計画時刻に
亘って合計した値である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】ここに、w(k)>0は、任意kについて
w(k+1)<w(k)となる重み係数である。元の式
(13)を最小化する解の中で、もしも移送時期が早く
ても、同じ評価値になる場合、図1に示す計画方法で
は、先に見つかった答を最終解としてしまう。同じ移送
量TABについて時刻k1 においても時刻k2 >k1 にお
いても制約条件が満たされ、(13)式の評価値が等し
くなる場合でも、(13)’式を最小化した場合、w
(k2)TAB<w(k1)TABであるから、なるべく後
(k2)に移送を行なった方が評価値が小さくなり、こ
のため移送時期を先に送るようになる。この場合、評価
値は、時刻毎の設備内の移送量に時刻と共に漸減する
を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の
目標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合
計したものを、全計画時刻に亘って合計した値としてい
る。このようにすると、万一、需要実績が当初予定から
ずれて、計画を立て直したときに移送が不要となる場合
に、移送時期を先延ばししておけば、移送を行なわなく
ても済むという利点があり、解決すべき課題の第1点
が、より良く実現される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
数個のタンクよりなる受入設備において、時刻毎の需要
量推移計画と、時刻毎の受け入れ量計画が与えられ、時
刻毎のタンク内容量の上下限値とタンク間移送能力の最
大値が与えられているとき、時刻毎の設備内の移送量に
正数を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎
の目標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを
合計したものを、全計画時刻に亘って合計した値を評価
値とし、該評価値を最小化するように、各タンクの受け
入れ量と各タンクからの払い出し量を決定する最適化問
題の答を運用計画としているので、通常受け入れ、払い
出しの予定が変化しても、その時の最新情報に基づいて
計画を迅速に見直すことができると共に、移送量を最小
にする解を容易に求めることができる。また、評価値
は、時刻毎の設備内の移送量に時刻と共に漸減する正数
を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量とタンク毎の目
標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加する値とを合計
したものを、全計画時刻に亘って合計した値とすること
により、移送が発生する時期をなるべく遅らせるように
したので、万一、需要実績が当初予定からずれて、計画
を立て直したときに移送が不要となる場合に、移送を行
なわなくても済むという利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 進 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 朝川 春馬 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 小川 聡嗣 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 Fターム(参考) 3E083 AD30 AJ13 5B049 BB14 BB31 CC27 CC31 EE03 EE12 EE31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のタンクよりなる受入設備におい
    て、時刻毎の需要量推移計画と、時刻毎の受け入れ量計
    画が与えられ、時刻毎のタンク内容量の上下限値とタン
    ク間移送能力の最大値が与えられているとき、時刻毎の
    設備内の移送量に整数を乗じた値と、時刻毎の各タンク
    貯蔵量とタンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値に対して単
    調増加する値とを合計したものを、全計画時刻に亘って
    合計した値を評価値とし、該評価値を最小化するよう
    に、各タンクの受け入れ量と各タンクからの払い出し量
    を決定する最適化問題の答を運用計画とする受入設備の
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の受入設備の制御方法にお
    いて、評価値は、時刻毎の設備内の移送量に時刻と共に
    漸減する整数を乗じた値と、時刻毎の各タンク貯蔵量と
    タンク毎の目標貯蔵量の差の絶対値に対して単調増加す
    る値とを合計したものを、全計画時刻に亘って合計した
    値とし、移送が発生する時期をなるべく遅らせるように
    したことを特徴とする受入設備の制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の受入設備の制御方
    法において、いくつかのタンクを1つにまとめた上で最
    適化計算を行ない、まとめたタンクの貯蔵量推移を決定
    し、次に、各まとまり毎に、個別のタンクの貯蔵量配分
    推移を計算することを特徴とする受入設備の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の受入設備の
    制御方法において、最適化計算は、貯蔵量の最小単位に
    より各タンクの貯蔵量を離散値として表し、最終日にお
    ける各タンクの貯蔵量の場合分け毎に最終時刻だけの評
    価値を計算し、次いで1時刻ずつさかのぼりながら、当
    該時刻の各貯蔵量の場合分け毎に、各タンクの払い出し
    量、受入量の操作のうち、その日以降の前記評価値の合
    計が最適になる操作と、最適評価値を記憶する操作を行
    ない、この計算が最初の時刻まで完了すると、最初の時
    刻における状態から、記憶された最適な払い出し、受入
    操作を時刻順にたどり、各時刻の最適な貯蔵量を求める
    ことを特徴とする受入設備の制御方法。
JP30249498A 1998-10-23 1998-10-23 受入設備の制御方法 Withdrawn JP2000128300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062929A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Idemitsu Kosan Co Ltd コンビナートにおける用役共有管理システムおよび記録媒体
JP2013164672A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Tokyo Gas Co Ltd 受入計画策定方法、及び受入計画策定システム

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062929A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Idemitsu Kosan Co Ltd コンビナートにおける用役共有管理システムおよび記録媒体
JP4488607B2 (ja) * 2000-08-22 2010-06-23 出光興産株式会社 コンビナートにおける用役共有管理システム
JP2013164672A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Tokyo Gas Co Ltd 受入計画策定方法、及び受入計画策定システム

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