JP2000125752A - 屠殺した動物の頭から肉を回収する装置 - Google Patents

屠殺した動物の頭から肉を回収する装置

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JP2000125752A
JP2000125752A JP30474598A JP30474598A JP2000125752A JP 2000125752 A JP2000125752 A JP 2000125752A JP 30474598 A JP30474598 A JP 30474598A JP 30474598 A JP30474598 A JP 30474598A JP 2000125752 A JP2000125752 A JP 2000125752A
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M White Raymond
エム ホワイト レイモンド
L Fini Andrew
エル フィニィ アンドリュー
G Ross Michael
ジー ロス マイケル
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Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO
Meat and Livestock Autralia Ltd
Australian Meat and Live Stock Research and Development Corp
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Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization CSIRO
Meat and Livestock Autralia Ltd
Australian Meat and Live Stock Research and Development Corp
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22BSLAUGHTERING
    • A22B5/00Accessories for use during or after slaughtering
    • A22B5/0017Apparatus for cutting, dividing or deboning carcasses
    • A22B5/0052Severing the head or the jaw of a carcass, slaughterhouse operations on animal heads

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屠殺した動物の頭部10から肉を回収するた
めの装置。 【解決手段】 顎支え15が顎12をクランプすること
により頭部を支持する。狭幅の平滑な凸面接触部分を有
する口部開口突起19が頭蓋骨の口蓋51と接触して、
頭部の開いた口の頬がクランプされるように用意された
所定の位置へ頭蓋骨を押し離す。口部開口突起19の位
置は調整可能である。クランプ21を備えた頬引張り具
が、動物頭部10の口部付近の頬13に係合し、これを
保持する。駆動装置が側方駆動装置を有し、頬引張り具
21を外側へ互いから離すように移動させると共に、後
方駆動装置も備えて、頬引張り具21を後部方向Aへ移
動させ、顎12と頭蓋骨11の双方から組織を取り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屠殺した牛
など、屠殺した動物の頭部から肉を回収するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】食肉処理場では、例えば、牛の頭部から
頬肉など肉を回収するのは一般に手作業で行われる。オ
ペレータは、頭蓋骨や下顎骨の表面に沿って、かつ係合
組織を通して切開する。この作業は、いわば労働集約型
であって、回収した多量の肉は比較的小片で低価値のも
のが多い。また、肉のかなりの量が付着されたままで残
され、取り出されない場合が頻繁にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】動物の頭部から肉を回
収する作業の少なくとも一部を、首尾よくオートメ化す
るためには、頭部を所定の位置に正確に配置し、(動物
の年齢差や種類別に起因する)頭部の異なる大きさや形
状に合わせて、頭部を固定的に保持できるようにするこ
とが望ましい。
【0004】本発明の目的は、屠殺した動物の頭部から
肉を、部分的な機械化方式で、効率的に回収するための
装置を提供することにある。本発明の好ましい目的は、
頭部肉のより多量の回収が可能な装置を提供することに
ある。本発明の一層好ましい目的は、肉の出所が確認で
き、その結果、高い商品価値が肉に付与されるように、
肉を回収することが可能な装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、屠殺し
た動物の頭部から肉を回収する装置が提供される。頭部
は頭蓋骨と下顎を有しており、回収装置は、顎の移動を
抑制するため顎をクランプするように動作して頭部を支
持する顎支えと、使用時に顎が顎支えで支持されている
ときに頭蓋骨の内側中心線に沿って頭蓋骨の口蓋の表面
と接触するように顎の下側から頭蓋骨の方へ顎を貫通
し、頭蓋骨を顎から押離し、顎支えにより、口部が開口
されてクランプかつ保持される顎に関して頭蓋骨を既定
位置に固定する口部開口突起と、口部開口を保持する突
起と共に顎支えにより保持される動物頭部の頬と自動的
に係合してこれを保持し、開口口部の付近で頬と係合す
る頬引張り具と、頬引張り具を互いから相対的に離れる
ように、また顎支えにより保持される動物頭部に関して
後部方向へ移動させ、顎と頭蓋骨の双方から組織を引き
出す駆動装置を備える。
【0006】口部開口突起は、好ましくは、その外側先
端に頭蓋骨の口蓋の表面と頭蓋骨内側中心線に沿って接
触するための平滑な湾曲凸面接触部分を備え、同接触部
分は頭蓋骨内側中心線に沿って延出するように湾曲され
ており、それにより、頭蓋骨が突起によって顎から押し
離されるときに接触部分が口蓋の表面に沿って相対的に
スライドする。口部開口突起の接触部分は、頭蓋骨の内
側中心線と直交方向に対し比較的に幅が狭く、そのた
め、接触部分の少なくとも一部が、頭蓋骨の内側中心線
沿いに延出する口蓋内の凹面溝内に位置されて、頭蓋骨
を対向する頬の引抜き具の間の中央位置に配置して保持
する。
【0007】好ましい実施形態において、口部開口突起
は、使用時に顎の下側真下の位置から顎を経て頭蓋骨の
口蓋の表面と接触状態になるように延出する作動方向に
突出する。口部開口突起は、顎に対してその位置を選択
的に調整可能であり、装置内側中央面内の作動方向の角
度が口部開口突起の接触部分が口蓋の表面と係合する頭
蓋骨の口蓋の表面領域を選択的に制御するように変更で
き、その結果、頭蓋骨の位置を顎に対して制御できる。
【0008】顎支えには、支持部材と顎支えフックを備
え、顎支えフックは、使用時に、顎の下側から顎を貫通
し、かつ鼻口を上方に向けて動物の頭部を吊るす鉤付き
端部を備えるよう構成され、この鉤付き端部は、支持部
材に対して顎をクランプして顎の移動を抑制するように
作動され、口部開口突起は顎支えフックの下から顎を貫
通するように鋭角で支持部材に向ける作動方向へ延出
し、口蓋の表面との接触部分の接触領域が鉤付き端部が
顎をクランプする領域とほぼ対向する。顎支えフックの
鈎付き端部は、同端部から支持部材に向けて突出するス
パイクを具備し、このスパイクは顎の先端と係合し、か
つそれを中心にもってくるように作動し、顎支えフック
と支持部材の間にクランプで固定されたとき、顎のスリ
ップや移動を阻止する。
【0009】この実施の形態では、口部開口突起と頭蓋
骨の口蓋の表面との接触部分の接触領域は、顎支えフッ
クに対する口部開口突起の位置の選択的調整によって、
頭蓋骨の内側中心線内で顎支えフックに対し選択的に可
変することができ、それにより、顎支えフックの鉤付き
端部に備えられたスパイクによって顎に加えられる力の
点が、頭蓋骨の口蓋のほぼ中心の上方または下方に選択
的に位置合わせされることができ、動物頭部の開口口部
付近での頬と頬引張り具との係合に先立って、頭蓋骨と
顎との相対的位置決めにある程度の制御が提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実現可能な好ましい特徴
を添付図面を参照して説明する。しかし、図示により、
または図面を参照して説明した特徴は、本発明の範囲を
制限するものと解釈されるべきでないことを理解された
い。
【0011】図解した装置には、屠殺した動物の頭部1
0を支える顎支え15が含まれる。頬引張り具20は、
動物頭部10の口の付近の頬13に係合して、保持する
頬クランプ21を有する。また駆動装置30は頬引張り
具20を互いに離れる方向へ、かつ顎支え15に保持さ
れた動物頭部10に関して、後部方向Aへ移動して、顎
12と頭蓋骨11の双方から組織を引き出す。
【0012】動物頭部は、例えば、角や頭皮、唇と舌の
除去などの予備工程、及びこめかみ筋肉の後部端の除
去、及び顎12から内部顎筋肉の除去などのいくつかの
手作業による切除作業により肉回収作業に備えられる。
これらの作業によって、本発明による装置の連続使用に
おいて出所が確認された肉の回収が可能となる。
【0013】顎支え15は顎12を支持するように鼻口
部が上方へ向くように配置される。顎支え15には、添
付図面で示すように、顎支えフック17を含む顎支えク
ランプ16が包まれる。頭部10を顎の下側から顎12
にフックの鉤付き端部55を通すことによってフック1
7に吊るした後、フック17は支持アーム18の方へ引
っ込められる。この支持アーム18によって、フックは
取り付けられて顎12をクランプし、かつ顎の移動を防
ぐため支持アーム18に抑え付けられている。鉤付き端
部55はそこから支持アーム18の方向へ突出するスパ
イク56を備え、このスパイクは顎12の先端と係合
し、かつそれを中心にもってくるように作動し、顎支え
フック17と支持部材18の間にクランプされたとき、
顎12のスリップや移動を阻止する。顎12は垂直に対
してある角度をもって保持され、そのため頭蓋骨11は
クランプされた顎12から外れ落ちて開口しやすい状態
になる。顎に対向するノッチを有するV形部材14が支
持アーム18に取付けられている。顎クランプ16が作
動すると、顎12の先端は、ノッチの中に入り込み、そ
の先端を回転させる。非常に小さい頭部では、顎の先端
の湾曲が単位長さあたりで大きな頭部よりも大きくな
り、その結果、頭部をより大きな角度で回転させる。こ
れにより、小さな頭部も大きな頭部も頬13を頬クラン
プ21に、自動的に、頭部の大きさと無関係に、同じ位
置に定置させることができる。非常に大きな頭部では、
頭部の重量と長さが顎の回転をある程度妨げる。
【0014】口部開口突起19が、顎支えフック17の
すぐ下で支持アーム18に設けてあり、口部開口突起1
9は顎の下側から顎12を貫通するように延出してい
る。口部開口突起19はそのため頭蓋骨11に向け延出
する。使用時に、顎12がクランプされた時、頭蓋骨の
内側中心線に沿って口蓋51の表面と接触する。したが
って、頭蓋骨11は、顎12から押し離され、クランプ
で固定された顎12に関して既知の位置に、口を開けた
まま、固く保持されるようになり(図3参照)、頭部1
0に関して装置の構成要素を配置する時の助けになる。
図6にて示すように、口部開口突起19には、その外側
先端に頭蓋骨11の口蓋の表面51と頭蓋骨内側中心線
に沿って接触するための平滑な湾曲凸面接触部分52が
設けてある。接触部分52は頭蓋骨の内側中心線に沿っ
て延出するように湾曲され、その結果、頭蓋骨11が口
部開口突起19によって顎12から押し離される際、接
触部分52が口蓋の表面51に沿って相対的にスライド
する。口部開口突起19は、平らなステンレスバーで作
られる。このことは、口部開口突起19の接触部分52
が頭蓋骨11の内側中心線と直交する方向に幅が比較的
に狭く、そのため、接触部分の少なくとも一部が、口蓋
51内に自然に発生し頭蓋骨11の内側中心線沿いに延
出する凹面溝内に配置され、対向する頬の引張り具20
の間の中心位置に頭蓋骨を配置して保持することを意味
する。
【0015】口部開口突起19は、使用時に、顎12の
下側真下の位置から顎12を貫通して頭蓋骨11の口蓋
51の表面と接触状態になるように延出する作動方向に
突出する。口部開口突起19は、顎支え15に対してそ
の位置を選択的に調整でき、その結果、装置内側中央面
内の作動方向の角度が、接触部分52が口蓋の表面と係
合する口蓋51の表面領域を選択的に制御できるように
可変となって、顎12に対して頭蓋骨11の位置を制御
できる。
【0016】口部開口突起19は、顎支えフック17と
同じ装置の内側中央面内に存する。しかし、口部開口突
起19が沿って延出する作動方向Bと支持アーム18の
ラインとの間の角度θ(図6)は、好ましくは約85°
であるが選択的に調整することができる。角度θの調整
は、取付けねじ57を緩め、次いで支持アーム18と係
合する無頭部ねじ58を調整し、取付けねじ57をクラ
ンプすれば完了する。
【0017】この構成では、頭蓋骨11の口蓋51の表
面との口部開口突起19の接触部分52の接触領域は、
顎支えフック17に対する口部開口突起19の位置を選
択的に調整することによって、頭蓋骨の内側中心線内で
選択的に変えられる。これによって、顎支えフック17
の鈎付き端部55に設けたスパイク56により顎12に
加えられる力の点が、頭蓋骨11の口蓋51のほぼ中心
の上方か下方と選択的に位置合わせ可能となり、それに
よって、動物頭部10の開口口部付近での頬13と頬引
張り具20との係合に先立って、頭蓋骨11と顎12と
の相対的な位置決めをある程度制御する。頭蓋骨11と
顎12が正確な相対位置へ移動して、信頼できかつ繰返
しの可能な方法で頬クランプ21が頬と自動的に係合で
きる。
【0018】頬引張り具20は、口の両側に自動的に位
置決めされる頬クランプ21(図8)を含む。各クラン
プ21は2個のクランプジョー22を備え、うち1個は
口の内側に当てるように設置され、他の1個は頬13の
外側筋肉面に当てるように設置されている。クランプジ
ョー22の自動的配置を容易にするには、顎支え15と
口部開口突起19は、処理される動物頭部の範囲に応じ
て頬13が頭部のサイズに関係なく頬を自動的にクラン
プで固定できる適切な位置に置かれるように調節可能に
構成及び配置される。所望どおり位置決めされると、オ
ペレータはクランプ機構24を起動させ、それぞれのク
ランプジョー22を一緒に締めて動物頭部10の頬13
を強く把持することができる。図1,4,5に図示した
構成では、クランプジョー22は、ジョー22を開閉す
る油圧式または空気式ラム26により移動可能とされる
それぞれの支持アーム25に取付けてある。
【0019】動物頭部10に対して頬引張り具20を移
動させる駆動装置30は、移動の第1段階では、頬引張
り具20を横方向外側へ互いから離すように作動でき、
第2段階では、動物頭部に対して後部方向Aへ頬引張り
具20を移動するように作動できるが、所望されれば、
横方向移動と直線状後方への移動も少なくとも部分的に
同時に行われても良い。
【0020】駆動装置30には、頬引張り具20を横方
向外側へ互いから離すように動作することによって、頬
13を頭蓋骨11と顎12から離すように引っ張る選択
的作動可能な側方駆動部31が設けてある。これによ
り、作業進捗状況の目視検査が可能となり、かつ頭部か
ら引き離されている組織に張力を加えることによって、
必要な所を頭部から分離することができ、また組織を骨
から効果的に引っ張れない場合、オペレータが手で切断
する必要がある所を頭部から分離するのを助けることも
可能である。頬引張り具20の移動中に、クランプされ
た組織13を頭部からきれいに剥がしたり引抜くことが
できない場合、付添いオペレータが、クランプされた組
織が頭部から容易に分離されないとき、骨抜きナイフを
使用して最小限の切断を行なうことができる。例えば、
年をとった動物については、両眼付近の頬骨上の石灰質
化が頬組織の強力な付着の誘因となり、引抜き作業の
間、頬骨の表面に沿って切断することにより、頭部から
最大量の肉が確実に分離できるように助けることもでき
る。
【0021】互いから離れるように頬引張り具20を作
動させる側方駆動装置31に加えて、駆動装置30に
は、頭部10に対して頬引張り具20を後部方向Aに向
け移動させる線形後方駆動装置33も設けてある。図示
の実施の形態では、頬引張り具20は、頭部10に対し
て直線的に後部方向Aに移動させる支持構造体35に取
付けてある。直線後方駆動装置33は、支持構造体35
を移動させるように構成してある。鼻口が上方を向くよ
うに頭部10が取付けられている図示構成では、直線後
方駆動装置33が頬引張り具20を下方向へ移動して、
引抜き具により保持される組織13を顎12や頭蓋骨1
1から引抜いだリ、剥がし取るように作動できる。
【0022】側方駆動装置31は、外側端に頬クランプ
21を備えるクランプ支持アーム32を含み、クランプ
支持アーム32はピボット36で回転可能に支持構造体
35に取付けられたロッド34取り付けられており、側
方駆動装置31はクランプ支持アーム32が選択的に互
いに関し近接及び、離間するように、ロッド34を旋回
回転させるように作動できる。頬クランプ21を外側へ
移動できる以外に、クランプ21が頬13と係合される
前に異なる大きさの動物頭部を収容できるようにこの側
方移動装置は横方向の調整も可能である。
【0023】本装置には顎の分離手段40が設けてあ
る。顎の分離手段は、頭部から頬肉が剥離される間及び
/又は後に、顎12から頭蓋骨11を分離するように動
作できる。このため、顎12の裏側から食用肉を取り出
すことができる。
【0024】顎の分離手段40には、頭蓋骨11の鼻に
嵌合するように作動可能な頭部クランプ41が含まれ
る。頭部クランプ41は、例えば顎12が顎支え10に
取付けられたとき、あるいは顎がクランプされた後に鼻
を囲む鼻クランプ用リング42等で構成される。鼻クラ
ンプ用リング42は上方から鼻へ降ろされる。鼻クラン
プ用リング42は、頭部10が顎支え15上に支持され
た時に、頭部10よりも高く突出し、鼻の周りに鼻クラ
ンプ用リングが係合するように下方へ移動可能な支持ア
ーム43の端部に取付けてある。鼻クランプ用リング4
2はほぼ矩形で、内側へ向けられて上側顎の内側で係合
し把持する内向きのピン44を備える。
【0025】頭部クランプ41は、関連駆動手段33を
具備し、頬の肉の剥離中または剥離後に、顎を一層広く
開く作業を続けるように、クランプされ所定位置に保持
された顎12に対して少なくとも部分的な弓状の径路で
頭蓋骨11を移動するように動作可能である。また、顎
12に対する頭部クランプ41の移動径路には、後部方
向Aへ移動用の直線成分が含まれている。後部方向への
直線移動は、最初、所定の距離について行われ、次いで
弓状と連続直線移動の組合せについて行なわれてもよ
い。これらの2つの運動モードは、骨部を損傷せずに筋
肉組織と顎骨との係合を維持して取り出し易いように、
最小限の力で牛の頭蓋骨11を顎12から分離するもの
である。
【0026】直線運動および弓状運動を達成するため
に、鼻クランプ用リング42用の支持アーム43が、頬
クランプ21を取付ける支持構造体35により移動用に
取付けられる直立部材46にアームを取り付けるための
ピボット45を備える。これらの構成、および図2〜図
5で図解するように、支持アーム43が水平に保たれて
いる間、鼻クランプ用リング42は鼻と係合される。支
持構造体35が下方へ移動すると、下顎12と頭蓋骨1
1とのそのままの係合状態で支持アーム43を介して鼻
に加えられる下方向き引張力が、頭蓋骨の弓状運動によ
って口部をより広く開口しがちになる。この弓状運動
は、頭部から剥がされる組織13の張力の維持を助け
る。頭蓋骨11が反転位置に移動し、クランプされた下
顎12との組織係合が弱まり、損傷及び/または切断さ
れると、頭蓋骨が、クランプされた下顎から離れる場合
も生じる。支持構造体35の下方向き直線移動と、した
がって鼻クランプ42輪用支持アーム43の下方向き直
線運動が、頭蓋骨11の直線下方移動を助け、それゆ
え、クランプされた顎12からの分離を助ける。支持構
造体35の下方移動の終わると、支持アーム43は、ほ
とんど垂直になっており、処理される動物頭部の鼻の上
に降ろされるために水平位置に戻される前に、顎支え1
5上方で垂直位置となる最初の位置に復帰できる。
【0027】必要に応じて、洗浄装置や滅菌装置を、頬
クランプ12のような汚染し易い構成品のために設ける
ことができる。例えば、頬クランプ20は、同クランプ
により剥がした肉を取り出した後、より外側、即ち、装
置の後部方向へ旋回、即ち、回転され、クランプ類は処
理される次の頭部に再使用される前に、温水クリーニン
グ用の滅菌囲い室に挿入される。
【0028】ここに記載または図解説明した装置の使用
を伴なう実行可能な処理動作の概略を以下に示す。 オペレータ:頭部10を従来のチェーンおよび位置から
顎支えフック17上へ運搬する。マシン・サイクルを開
始する。 装置:クランプジョー16を閉じ、下顎12が、口部開
口突起19を頭蓋骨の中心に位置させて口を開けさせ
る。頬クランプ21を頬クランプ21近くの頬に位置さ
せて頭部肉の剥ぎ取りサイクルを開始する。頬肉に外方
への力を加える。 オペレータ:顎12と頭蓋骨11の前部で筋肉と唇組織
の分離を開始する。下方向に力を加えている間に、骨か
らの皮剥がしが不要な筋肉と骨の係合部で、オペレータ
がナイフ切りにより頭部と顎から肉を剥がす。筋肉組織
の切断は開いている顎の裏側と、顎の内側筋肉組織から
剥がした肉を分離する際にも必要である。 装置:顎12から頭蓋骨11を剥離する。頬クランプ2
1を解放する。クランプジョー16を解放する。 オペレータ 1:頬肉13を装置から除去する。頭蓋骨
11をマシンから除去する。マシンの洗浄・滅菌サイク
ルを開始する。 オペレータ 2:下顎骨を装置から除去し、顎12の内
側と裏側の食用組織から骨を抜く。
【0029】
【発明の効果】本発明の装置、およびこの装置を利用し
た方法によって、屠殺した動物頭部から取り出される肉
の量を増やすことが可能になるが、それは現在のやり方
では実現し得ない頭部領域からの筋肉組織の除去に起因
するからである。本装置は、また好ましい人間工学的設
計を備えているため、処理オペレータは極端に負担のか
かる仕事を行う必要がない。肉部分を取り出すための労
働要件は現行のやり方と比べて低減することができる。
取り出された肉の価値を上げることも可能であり、それ
は頭部から取り出した肉が、容易に出所が確認される部
分として呈示され、かつ低価値の頭部肉切り身として分
類されないため、高価値の肉を意味するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の概略側面図である。
【図2】装置の第1段階の操作を示す側面図。
【図3】装置の第2段階の操作を示す側図面。
【図4】装置の第3段階の操作を示す側図面。
【図5】装置の第4段階の操作を示す側図面。
【図6】顎支えと口部開口突起の詳細斜視図。
【図7】本発明による実現可能装置の斜視図。
【図8】頬のクランプ類及びそれらの取付け図。
【図9】頭部クランプの斜視図。
【符号の説明】
10 頭部 11 頭蓋骨 12 顎 13 頬 14 V形部材 15 顎支え 16 顎支えクランプ 17 顎支えフック 18 支持部材 19 口部開口突起 20 頬引張り具 21 頬クランプ 22 クランプジョー 24 クランプ機構 25 支持アーム 30 駆動装置 31 側方駆動装置 32 クランプ支持アーム 33 直線後方駆動装置 34 ロッド 35 支持構造体 36 ピボット 40 顎分離手段 41 頭部クランプ 42 鼻クランプ用リング 43 支持アーム 44 ピン 45 ピボット 46 直立部材 51 口蓋 52 平滑な凸面接触部分 55 鈎付き端部 56 スパイク 57 取付けねじ 58 無頭部ねじ
フロントページの続き (71)出願人 598147776 ミート アンド ライブストック オース トラリア リミテッド オーストラリア国,ニュー サウス ウェ ールズ 2060,ノース シドニ ウォーカ ー ストリート 165 レベル1 (72)発明者 レイモンド エム ホワイト オーストラリア国 クインズランド州 カ パラバ,アンドリュー ストリート 34番 (72)発明者 アンドリュー エル フィニィ オーストラリア国 クインズランド州 ク レストミード,ホワイトマン ストリート 44番 (72)発明者 マイケル ジー ロス オーストラリア国 クインズランド州 ム ールラバ,ポインシアナ アベニュー 27 番

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屠殺した動物の頭蓋骨と下顎とを有する
    頭部から肉を回収する装置であって、 前記頭部を支持し,かつ顎の移動を抑えるため顎をクラ
    ンプするように作動可能な顎支えと、 前記顎が顎支えで保持されているときに使用されると、
    頭蓋骨の内側中心線に沿って頭蓋骨の口蓋の表面と接触
    するように顎の側面から頭蓋骨に向け顎を貫通する口部
    開口突起を備え、頭蓋骨が前記口部開口突起により顎か
    ら押し離され、前記頭蓋骨が、顎支えにより前記動物頭
    部の口が開いた状態にクランプされ、保持される顎に対
    して既定の位置に保持され、 口部開口突起が口を開いた状態で前記顎支えにより保持
    される前記動物頭部の頬と自動的に係合して、これを保
    持する頬引張り具を備え、この頬引張り具は、開いた口
    近くで前記頬と係合し、 顎と頭蓋骨の双方から組織を引き出すように配した前記
    頬引張り具を互いから離れるように相対的に外側へ移動
    するときに、前記顎支えにより保持される動物の頭部に
    対しても後部方向へ移動させる駆動装置を備えることを
    特徴とする、屠殺した動物の頭から肉を回収する装置。
  2. 【請求項2】 前記口部開口突起には、その外側先端に
    頭蓋骨の内側中心線に沿って頭蓋骨の口蓋の表面と接触
    するための平滑な湾曲凸面接触部分が設けてあり、該接
    触部分は頭蓋骨の内側中心線に沿って延出するように湾
    曲されており、それにより、前記頭蓋骨が口部開口突起
    によって顎から押し離されているときに接触部分が口蓋
    の表面に沿って相対的にスライドすることを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記口部開口突起の接触部分が、頭蓋骨
    の内側中心線との直交方向に対して比較的に幅が狭いた
    め、前記接触部分の少なくとも一部分が頭蓋骨の内側中
    心線に沿って延出する口蓋の凹面溝内に位置され、頭蓋
    骨を対向する頬引張り具の中央位置に位置させ保持する
    ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記口部開口突起は使用時に、顎の下側
    真下の位置から顎を貫通して頭蓋骨の口蓋の表面と接触
    状態になる作動方向に延出し、該口部開口突起は、顎支
    えに対しその位置が選択的に調整可能であり、それによ
    り、装置内側中央面内の作動方向の角度が口部開口突起
    の接触部分が口蓋の表面と係合する頭蓋骨の口蓋の表面
    領域を選択的に制御できるように変更可能となり、顎に
    対し頭蓋骨の位置を制御することを特徴とする請求項2
    または3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記顎支えは、支持部材と顎支えフック
    を含み、該顎支えフックは使用時に顎の下側から顎を貫
    通するように配され、かつ動物の頭部が鼻口を上に向け
    て吊るされる鈎付き端部を具備し、該鈎付き端部は顎の
    移動を抑制するため支持部材に対して顎をクランプする
    ように作動可能であり、前記口部開口突起が前記顎支え
    フックの真下から顎を貫通するように支持部材に対し鋭
    角で作動方向内に延出するとき口蓋の表面との接触部分
    の接触領域が、前記鈎付き端部が顎をクランプする領域
    とほぼ対向することを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記顎支えフックの鈎付き端部には、同
    端部から支持部材に向けて突出するスパイクを備え、該
    スパイクは顎の先端と係合し、かつそれを中心にもって
    くるように作動し、さらに顎支えフックと支持部材との
    間にクランプされたとき、顎のップや移動を阻止するよ
    うに作動可能であることを特徴とする請求項5に記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 前記口部開口突起と前記頭蓋骨の口蓋の
    表面との接触部分の接触領域は、顎支えフックに対し口
    部開口突起の位置を選択的に調整することによって、頭
    蓋骨の内側中心線内で選択的に変更することができ、そ
    れにより、前記顎支えフックの鈎付き端部に設けられた
    スパイクにより顎に加えられる力の接点が、前記頭蓋骨
    の口蓋のほぼ中心の上か下へ選択的に位置合わせでき、
    前記動物頭部の開いた口付近で頬と頬引張り具との係合
    に先立って、頭蓋骨と顎の相対的な位置決めにある程度
    の制御が可能となることを特徴とする請求項6に記載の
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7351134B2 (en) 2003-08-27 2008-04-01 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Meat dressing/boning method and system therefor
WO2008075986A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Robotic Technologies Limited Puller for use in animal carcass boning or cutting
JP2010246455A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Shokuniku Seisan Gijutsu Kenkyu Kumiai 豚頭骨の顎外し装置
CN107712003A (zh) * 2018-01-12 2018-02-23 安徽省福润肉类加工有限公司 一种猪头剁半机

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