JP2000125298A - 画像データの符号化装置および方法 - Google Patents

画像データの符号化装置および方法

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JP2000125298A
JP2000125298A JP28946998A JP28946998A JP2000125298A JP 2000125298 A JP2000125298 A JP 2000125298A JP 28946998 A JP28946998 A JP 28946998A JP 28946998 A JP28946998 A JP 28946998A JP 2000125298 A JP2000125298 A JP 2000125298A
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JP28946998A
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English (en)
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Kunio Ikuta
国男 生田
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子化誤差を損なわずに高品位な画質を得る
ことができる画像データの符号化を実現すること。 【解決手段】 符号化対象となる2次元の画像データ
は、入力すると画像メモリ10内に格納される。そし
て、ブロック化部11,DCT部12,量子化部13お
よび可変長符号化部14が符号化手段として機能するこ
とにより、画像メモリ10内に格納された画像データG
に対して符号化が行われる。誤差補償部20では、量子
化部13によって得られた量子化レベル値Qj に対して
逆量子化を施した後、IDCT部22において復号画像
データgk を生成する。減算器31で画像データGk と
復号画像データgk との差分を求めることにより、量子
化誤差ek を導く。誤差分配部23は量子化誤差ek を
未処理ラインの画素に対して分配することにより、量子
化誤差ek が未処理ラインに反映される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データの符
号化装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像を画像データとして取り
扱う際には、画像データを符号化することによって圧縮
し、情報量を減少させて効率的に画像データを取り扱う
ことが行われている。
【0003】このような従来の画像データの符号化装置
としては、変換符号化、予測符号化、ブロック符号化、
ベクトル量子化による符号化、サブバンド符号化などの
周知の符号化処理を行うことによってデータ圧縮を行っ
ている。これら各符号化処理においては、入力信号に対
して所定の量子化を施すことにより、情報量を減少させ
ている。
【0004】変換符号化の場合を例にとり、従来の符号
化装置の構成をみると、図13のような構成になってい
る。図13は、直交変換のひとつである離散コサイン変
換(以下、「DCT」という)を利用して画像データの
符号化を行う従来の符号化装置のブロック図である。符
号化対象となる2次元の画像データを入力すると画像メ
モリ10内に格納される。そして、画像メモリ10に格
納された画像データGはDCT部12に送られる。DC
T部12では、画像データGに対してDCTを施すこと
により、複数の変換係数Fを導き、これを量子化部13
に送る。量子化部13においては、所定のステップ幅に
て量子化を行い、変換係数Fごとに量子化レベル値Qを
生成する。そして、可変長符号化部14にて量子化レベ
ル値Qの生起確率などに応じた可変長符号化を行い、こ
れを符号化データSとして出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の符号
化装置においては、符号化を施すことによって元来画像
データに含まれていた情報が損なわれることになる。換
言すれば、入力信号に対して所定の量子化を施すことに
よって量子化誤差が発生し、この量子化誤差に相当する
画像情報が失われる。
【0006】従って、従来の符号化装置で生成した符号
化データを復元したとしても符号化の際に欠落した画像
情報は再現されず、復元画像の品質が低下するという問
題が生じる。
【0007】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、量子化誤差を補償して高品位な画質を得る
ことができる画像データの符号化装置および方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画像圧縮を行うために画
像データの符号化を行う装置であって、(a) 符号化対象
となる2次元画像の画素ごとの画像データを格納する画
像メモリと、(b) 前記画像データを所定のライン方向に
沿って順次読み出し、前記ライン方向に沿って連続する
複数の画素についての前記画像データに基づいて1次元
にて所定の符号化を行うことにより、符号化データを生
成する符号化手段と、(c) 前記符号化によって発生した
前記処理ラインについての誤差を未処理ラインの画素の
符号化に反映させることにより、前記誤差の補償を行う
誤差補償手段とを備えている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像データの符号化装置において、前記符号化手段
は、前記画像メモリから読み出した処理対象のラインの
前記画像データと、1ライン前の前記符号化データを復
号した復号画像データとの差分に対して所定の符号化を
行うことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の画像データの符号化装置において、前記
符号化手段は、前記画像データを所定のライン方向に沿
って順次読み出し、前記ライン方向に沿って連続する所
定数の画素ごとにブロック分割を行い、ブロックごとの
前記画像データに対して所定の直交変換を施した後に、
所定の符号化を行うことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の画像データの符号化装置において、前記符号化手段
は、前記画像データを所定のライン方向に沿って順次読
み出し、前記ライン方向に沿って連続する所定数の画素
ごとにブロック分割を行い、ブロックごとに前記画像デ
ータに対して所定のベクトル量子化を施すことを特徴と
している。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の画像データの符号化装置において、前記符号化手段
は、前記画像データを所定のライン方向に沿って連続的
に順次読み出してサブバンド符号化を施すことを特徴と
している。
【0013】請求項6に記載の発明は、画像圧縮を行う
ために画像データの符号化を行う方法であって、(a) 符
号化対象となる2次元画像の画素ごとの画像データを所
定のライン方向に沿って順次読み出す工程と、(b) 前記
ライン方向に沿って連続する複数の画素についての前記
画像データに基づいて1次元にて所定の符号化を行うこ
とにより、符号化データを生成する工程と、(c) 前記工
程(b)において発生した既処理ラインについての誤差を
未処理ラインの画素の符号化に反映させることにより、
前記誤差の補償を行う工程とを有している。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の画像データの符号化方法において、前記工程(b)は、
前記画像メモリから読み出した処理対象のラインの前記
画像データと、1ライン前の前記符号化データを復号し
た復号画像データとの差分に対して所定の符号化を行う
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】<1.第1の実施の形態>まず、
第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の
第1の実施形態を示す画像データの符号化装置100を
示すブロック図である。この画像データの符号化装置1
00においては、量子化によって発生する量子化誤差を
補償するための誤差補償部20が設けられている。
【0016】符号化対象となる2次元の画像データを入
力すると画像メモリ10内に格納される。そして、ブロ
ック化部11,DCT部12,量子化部13および可変
長符号化部14が符号化手段として機能することによ
り、画像メモリ10内に格納された画像データに対して
符号化が行われる。
【0017】画像メモリ10に格納された画像データG
は、図2に示すように主走査方向Xに沿って順次画素ご
とに読み出される。主走査方向Xに沿った1ライン目の
読み出しが終了すると、次に副走査方向Yに1画素分だ
け読み出し対象となるラインが1つ進められ、同様に主
走査方向Xに沿って順次画素ごとに読み出される。以
下、同様の読み出しを行うことにより、画素ごとの画像
データGが主走査方向Xに沿ったライン方向に順次読み
出されていく。このようにして読み出された画像データ
Gはブロック化部11に送られる。
【0018】ブロック化部11では、1ライン分の画像
データGを16個の連続した画素ごとにブロック化を行
う。すなわち、図3に示すように、1ライン分の画像デ
ータを16個の連続画素ごとに1次元ブロック化し、複
数のブロックBC1,BC2,…,BCn(nは任意の
整数)を生成する。そして、各ブロックBC1,BC
2,…,BCn内の16画素に対応する画像データGk
(すなわち、G0 〜G15)を順次DCT部12に送出す
る。なお、ブロック化部11では、画像メモリ10から
画像データGを16個入力するごとにそれらを画像デー
タG0 ,G1 ,G2 ,…,G15としてDCT部12に送
出するものであってもよい。
【0019】DCT部12では、画像データG0 ,G1
,G2 ,…,G15を入力すると、
【0020】
【数1】
【0021】に基づく直交変換のひとつであるDCT演
算を行い、F0 〜F15の複数のDCT係数Fj (すなわ
ち、F0 〜F15)を導く。一般的に、画素ごとの画像デ
ータG0 ,G1 ,G2 ,…,G15は隣接画素との相関が
高い。そこで、画像データG0〜G15を周波数領域の
データ(DCT係数)に変換すれば、低域周波数に対応
するDCT係数(jの値が比較的小さいもの)にデータ
が偏り、高域周波数に対応するDCT係数(jの値が比
較的大きいもの)の分散は小さくなる。そして、上記の
ようにして得られたDCT係数Fj は量子化部13に送
られる。
【0022】量子化部13では、高い符号化効率を実現
するために、DCT部12から入力する15個のDCT
係数Fj のそれぞれに対して量子化を行い、量子化レベ
ル値Qj を生成する。ここで、行われる量子化は、図4
に示すように所定のステップ幅(図4の場合、ステップ
幅は16)ごとに対応する量子化レベル値Qj が設定さ
れており、DCT係数Fj が入力すると、DCT係数F
j の値に応じて量子化レベル値Qj が出力される。な
お、この量子化部13で適用されるステップ幅は任意の
ものが適用可能であることは言うまでもない。
【0023】例えば、図4に示すようにステップ幅が1
6の場合は、DCT係数Fj が「8≦Fj <24」の場
合は量子化レベル値Qj =1となるため、DCT係数F
j が「8」であっても「23」であってもともに量子化
レベル値Qj =1となり、ここに量子化誤差が発生す
る。
【0024】なお、量子化部13においては、結果的に
低域周波数に対応する量子化レベル値Qj (jの値が比
較的小さいもの)は「0」以外の値が得られる場合が比
較的多くなるが、高域周波数に対応する量子化レベル値
Qj (jの値が比較的大きいもの)は「0」の値が比較
的多くなる。
【0025】そして、量子化部13で得られた当該ブロ
ックについての量子化レベル値Qj(j=0〜15)
は、可変長符号化部14に送られるとともに、量子化誤
差を解消するために設けられた誤差補償部20にも送ら
れる。
【0026】可変長符号化部14においては、量子化部
13から得られる量子化レベル値Qj の生起確率に応じ
た可変長符号化を行い、符号化データSを生成して出力
する。この結果、符号化効率の高い符号化データSを生
成することができる。
【0027】誤差補償部20は、逆量子化部21と、離
散コサイン逆変換(以下、「IDCT」という)部22
と、減算器31と、誤差分配部23とを備えており、量
子化部13から出力される量子化レベル値Qj は逆量子
化部21に入力する。
【0028】逆量子化部21では、量子化レベル値Qj
に応じて量子化部13で採用されたステップ幅の中央値
を選択することにより、逆量子化レベル値qj を生成す
る。例えば、量子化部13で図4に示したようなステッ
プ幅16での量子化が行われた結果、量子化レベル値Q
j =0であった場合は逆量子化レベル値qj =0とな
り、量子化レベル値Qj =1であった場合は逆量子化レ
ベル値qj =16となり、量子化レベル値Qj =2であ
った場合は逆量子化レベル値qj =32となる。このよ
うな量子化レベル値Qj と逆量子化レベル値qj との対
応関係を予めメモリなどに格納しておき、逆量子化部2
1は量子化レベル値Qj の値に対応する逆量子化レベル
値qj を読み出してIDCT部22に送る。
【0029】IDCT部22では、逆量子化レベル値q
0 ,q1 ,q2 ,…,q15を入力すると、
【0030】
【数2】
【0031】によってIDCT演算を行い、当該ブロッ
クに含まれる16個の画素に対応する16個の復号画像
データgk (すなわち、g0 〜g15)を導く。従って、
復号画像データgk は量子化誤差の含まれている画像デ
ータとなる。
【0032】そして、減算器31において、ブロック化
部11から得られる当該ブロックの16画素に対応する
画像データGk とIDCT部22において復号された復
号画像データgk との差分を求め、画像データにおける
量子化誤差ek を求める。図5は、この量子化誤差ek
の概念図である。すなわち、画像データG0 から復号画
像データg0 を減算したものを量子化誤差e0 とし、画
像データG1 から復号画像データg1 を減算したものを
量子化誤差e1 とする。以下、16個の対応するそれぞ
れの画素について同様の演算を行い、各画素に発生する
量子化誤差ek(すなわち、e0 〜e15)を求める。こ
のようにして得られた各画素ごとの量子化誤差ek は誤
差分配部23に導かれる。
【0033】誤差分配部23においては、各画素ごとの
量子化誤差ek を未処理ラインの近傍画素に分配する。
具体的には、現在の符号化対象ラインの各画素ごとに発
生した量子化誤差ek を次に符号化すべきラインにおけ
る近傍画素に分配する。図6は、誤差分配の概念を示す
図である。図6に示すように、現在の符号化対象ライン
がmライン目であったとし、ブロック内におけるk番目
の画素Pxに量子化誤差ek が検出されたとすると、こ
の量子化誤差ek を(m+1)番目のラインの画素Pk
の近傍に位置する(k−1)番目の画素Paと、k番目
の画素Pbと、(k+1)番目の画素Pcとの3画素に
分配する。
【0034】この分配においては、(k−1)番目の画
素Paに対して4分の1の量子化誤差ek 、すなわち
「ek /4」を分配し、k番目の画素Pbに対して2分
の1の量子化誤差ek 、すなわち「ek /2」を分配
し、(k+1)番目の画素Pcに対して4分の1の量子
化誤差ek 、すなわち「ek /4」を分配する。従っ
て、(m+1)ライン目のk番目の画素Pbは、mライ
ン目の(k−1)番目の画素と(k+1)番目の画素と
からそれぞれ4分の1の量子化誤差の分配を受け、k番
目の画素Pxからは2分の1の量子化誤差の分配を受け
ることとなる。このような分配を当該ブロックに含まれ
ている16個の画素すべてについて同様に行う。
【0035】そして、未処理ラインの近傍画素に分配さ
れた量子化誤差ek は、画像メモリ10に送られ、分配
された画素の画像データGに対して累積的に加算してい
く。この結果、画像メモリ10に格納されている画像デ
ータGは、1ラインごとの符号化が進むにつれて量子化
誤差ek が反映された値に順次更新されていく。
【0036】この結果、2ライン目以降の画像データG
が画像メモリ10から読み出されて符号化処理が行われ
る際には、前回のラインによって生じた量子化誤差ek
が反映された値となっている。換言すれば、前回のライ
ンによって生じた量子化誤差ek は今回のラインの符号
化処理を行う際に含まれているため、量子化誤差が解消
されていることとなる。
【0037】従って、この実施の形態に示した画像デー
タの符号化装置100によると、誤差補償部20の減算
器31によって量子化誤差ek のみが抽出され、この量
子化誤差ek が未処理ラインの近傍画素に対して分配さ
れるように構成されているため、元来画像データに含ま
れていた情報を損なうことなく符号化を施すことができ
ので、高品位な画質を保持した状態での符号化を行うこ
とができる。
【0038】なお、この実施の形態においては、1ライ
ンごとに連続する16画素を1つのブロックに分割する
場合を例示したが1ブロック内の画素数は任意のものを
適用することができる。このことは、以下の実施形態に
おいても同様である。
【0039】<2.第2の実施の形態>次に、第2の実
施形態について説明する。図7は、この発明の第2の実
施形態を示す画像データの符号化装置100aを示すブ
ロック図である。なお、図1に示した第1の実施形態と
同様の機能を有するブロックについては同一符号を付し
ている。
【0040】この画像データの符号化装置100aにお
いても、量子化によって発生する量子化誤差を補償する
ための誤差補償部20が設けられている。そして、符号
化対象となる2次元の画像データを入力すると画像メモ
リ10内に格納され、上記第1の実施形態と同様に、ブ
ロック化部11,DCT部12,量子化部13および可
変長符号化部14が符号化手段として機能することによ
り、画像メモリ10内に格納された画像データに対して
符号化が行われる。
【0041】なお、誤差補償部20の誤差メモリ24
は、画像データの符号化に先立って「0」に初期化され
ているものとする。
【0042】画像メモリ10に格納された画像データG
は、第1の実施形態と同様に主走査方向Xに沿った1ラ
インごとに読み出される。読み出された画像データGは
ブロック化部11に送られる。ブロック化部11は、上
述したように、1ライン分の画像データを16個の連続
画素ごとに1次元ブロック化し、各ブロック内の16画
素に対応する画像データGk (すなわち、G0 〜G15)
を順次DCT部12に送出する。DCT部12では、画
像データGk に基づいて数1のDCT演算を行い、16
個のDCT係数Fj (すなわち、F0 〜F15)を導く。
このDCT係数Fj は加算器32に送られる。
【0043】加算器32においては、DCT係数Fj と
誤差補償部20から導かれるそのDCT係数に加算すべ
き量子化誤差Ej との加算が行われ、DCT係数の補償
値F'jが導かれる。そして、このDCT係数の補償値
F'jは、量子化部13に送られる。
【0044】量子化部13においては、DCT係数の補
償値F'jのそれぞれに対して量子化を行い、量子化レベ
ル値Qj を生成する。ここで行われる量子化も上記第1
の実施形態と同様の形態である。従って、この量子化部
13において量子化誤差が発生する。そして、可変長符
号化部14において、量子化レベル値Qj に対して可変
長符号化を行い、符号化データSを出力する。
【0045】誤差補償部20においては、逆量子化部2
1と減算器33と誤差メモリ24とにより、量子化によ
って発生する量子化誤差が補償される。
【0046】逆量子化部21は、量子化レベル値Qj に
基づいて逆量子化を行い、逆量子化レベル値qj を生成
する。そして、得られた逆量子化レベル値qj は、減算
器33に導かれる。
【0047】そして、減算器33において、DCT係数
の補償値F'jと逆量子化レベル値qj との差分を求め、
DCT係数Fj における量子化誤差ej を求める。ここ
で得られたDCT係数Fj における量子化誤差ej は誤
差メモリ24に送られる。
【0048】誤差メモリ24は、少なくとも主走査方向
Xに沿った1ライン分の画像データGを格納することが
できる格納領域を有しており、量子化誤差Ej が格納さ
れていた領域に減算器33から得られる量子化誤差ej
を上書きする。この結果、1ラインごとの符号化が進む
につれて誤差メモリ24に格納されている量子化誤差e
j が順次更新されていくこととなる。そして、次のライ
ンについての符号化が開始され、量子化誤差ej に対応
する位置のDCT係数Fj が得られると、量子化誤差e
j をEj として加算器32に送ることとなる。このよう
な分配を当該ブロックから導き出された16個のDCT
係数すべてについて同様に行う。
【0049】画像データGの1ライン目の符号化処理の
際には、誤差メモリ24は初期化されているので加算器
32で得られるDCT係数の補償値F'jはDCT係数F
j と等しくなる。そして、2ライン目以降の画像データ
Gが画像メモリ10から読み出されて符号化処理が行わ
れる際には、前回のラインによって生じた量子化誤差e
j が誤差メモリ24に格納されているので、DCT係数
の補償値F'jは前回のラインによって生じた誤差が反映
された値となる。換言すれば、前回のラインによって生
じた量子化誤差ej は今回のラインの符号化処理を行う
際にDCT係数Fj に反映させるため、量子化誤差を解
消することができるように構成されている。
【0050】従って、この実施の形態に示した画像デー
タの符号化装置100aによると、誤差補償部20の減
算器33によって量子化誤差ej のみが抽出され、この
量子化誤差ej が未処理ラインの近傍画素に対して分配
されるように構成されているため、元来画像データに含
まれていた情報を損なうことなく符号化を施すことがで
きので、高品位な画質を保持した状態での符号化を行う
ことができる。
【0051】また、この実施の形態に示した画像データ
の符号化装置100aによると、第1の実施形態で示し
たようなIDCT部22を設ける必要がないため、装置
構成を簡単にすることができるとともに、処理効率の向
上を図ることもできる。
【0052】<3.第3の実施の形態>次に、第3の実
施形態について説明する。
【0053】上述した各実施形態においては、1次元D
CTを行うことによって画像データの符号化を行うもの
であるため、ライン間の相関(すなわち、副走査方向Y
についての相関)を利用していない。このため、2次元
DCTによる符号化に比べると符号化効率は低くなる。
【0054】そこで、この実施の形態では、隣接するラ
インについて画素ごとの差分をとって符号化することに
より、1次元DCTによる符号化効率を向上させる構成
について説明する。
【0055】図8は、この発明の第3の実施形態を示す
画像データの符号化装置100bを示すブロック図であ
る。なお、図1に示した第1の実施形態と同様の機能を
有するブロックについては同一符号を付している。
【0056】この画像データの符号化装置100bにお
いても、量子化によって発生する量子化誤差を補償する
ための誤差補償部20が設けられている。また、隣接す
るライン間での相関を得るために復号画像メモリ41が
設けられている。
【0057】そして、符号化対象となる2次元の画像デ
ータを入力すると画像メモリ10内に格納され、上記の
各実施形態と同様に、ブロック化部11,DCT部1
2,量子化部13および可変長符号化部14が符号化手
段として機能することにより、画像メモリ10内に格納
された画像データに対して符号化が行われる。
【0058】なお、復号画像メモリ41は、画像データ
の符号化に先立って「0」に初期化されているものとす
る。
【0059】画像メモリ10に格納された画像データG
は、第1の実施形態と同様に主走査方向Xに沿った1ラ
インごとに読み出される。読み出された画像データGは
減算器34に導かれる。
【0060】減算器34においては、画素ごとの画像デ
ータGと、その画素に対応する前回のラインについての
画素の復号画像データgとの差分を導き、ライン間の差
分データDを生成する。そして、この差分データDはブ
ロック化部11に送られる。
【0061】ブロック化部11は、上述したように、1
ライン分の差分データDを16個の連続画素ごとに1次
元ブロック化し、各ブロック内の16画素に対応する差
分データDk (すなわち、D0 〜D15)を順次DCT部
12に送出する。DCT部12では、差分データDk に
基づいて数1のDCT演算を行い、16個のDCT係数
Fj (すなわち、F0 〜F15)を導く。このDCT係数
Fj は量子化部13に送られる。
【0062】量子化部13においては、DCT係数Fj
のそれぞれに対して量子化を行い、量子化レベル値Qj
を生成する。ここで行われる量子化も上記第1の実施形
態と同様の形態である。従って、この量子化部13にお
いて量子化誤差が発生する。そして、可変長符号化部1
4において、量子化レベル値Qj に対して可変長符号化
を行い、符号化データSを出力する。
【0063】誤差補償部20においては、逆量子化部2
1とIDCT部22と減算器35と誤差分配部23とに
より、量子化によって発生する量子化誤差が補償され
る。
【0064】逆量子化部21は、量子化レベル値Qj に
基づいて逆量子化を行い、逆量子化レベル値qj を生成
する。そして、得られた逆量子化レベル値qj は、ID
CT部22に導かれる。
【0065】IDCT部22では、逆量子化レベル値q
j を入力すると、上記数2に基づいてIDCT演算を行
い、当該ブロックに含まれる16個の画素それぞれにつ
いての差分データDk に対応する16個の復号差分デー
タdk (すなわち、d0 〜d15)を導く。復号差分デー
タdk は量子化誤差の含まれている差分データとなる。
【0066】そして、減算器35において、ブロック化
部11から得られる当該ブロックの16画素に対応する
差分データDk とIDCT部22において復号された復
号差分データdk との差分を求め、量子化誤差ek を導
く。すなわち、差分データD0 から復号差分データd0
を減算したものを量子化誤差e0 とし、差分データD1
から復号差分データd1 を減算したものを量子化誤差e
1 とする。以下、16個の対応するそれぞれの画素につ
いて同様の演算を行い、各画素に発生する量子化誤差e
k (すなわち、e0 〜e15)を求める。このようにして
得られた各画素ごとの量子化誤差ek は誤差分配部23
に導かれる。
【0067】誤差分配部23においては、第1の実施形
態で示したように、各画素ごとの量子化誤差ek を未処
理ラインの近傍画素に分配する。そして、未処理ライン
の近傍画素に分配された量子化誤差ek は、画像メモリ
10に送られ、分配された画素の画像データGに対して
累積的に加算していく。この結果、画像メモリ10に格
納されている画像データGは、1ラインごとの符号化が
進むにつれて量子化誤差ek が反映された値に順次更新
されていく。
【0068】この結果、第1の実施形態と同様に、2ラ
イン目以降の画像データGが画像メモリ10から読み出
されて符号化処理が行われる際には、前回のラインによ
って生じた量子化誤差ek が反映された値となってい
る。換言すれば、前回のラインによって生じた量子化誤
差ek は今回のラインの符号化処理を行う際に含まれて
いるため、量子化誤差が解消されていることとなる。
【0069】また、この実施の形態においては、IDC
T部22から得られる復号差分データdk は加算器36
に導かれている。そして、加算器36において、減算器
34に送られた前回のラインについての復号画像データ
gと復号差分データdk との加算を行い、今回のライン
の各画素に対応する復号画像データgk を導く。このよ
うにして得られた今回のラインの復号画像データgk は
復号画像メモリ41に送られ、前回のラインについての
復号画像データgが今回のラインの復号画像データgk
に上書きされる。
【0070】このようにこの実施の形態では、処理対象
となるラインについての1次元DCTを行って符号化を
行う際に、復号画像メモリ41から前回のラインについ
ての復号画像データgが読み出され、前回のラインと今
回のラインの画像ごとの差分をとることにより、ライン
間の相関(すなわち、副走査方向Yについての相関)を
得ることができる。従って、上記第1および第2の実施
の形態に比べて符号化効率を向上させることができる。
【0071】従って、この実施の形態に示した画像デー
タの符号化装置100bによると、誤差補償部20の減
算器35によって量子化誤差ek のみが抽出され、この
量子化誤差ek が未処理ラインの近傍画素に対して分配
されるように構成されているため、元来画像データに含
まれていた情報を損なうことなく符号化を施すことがで
きので、高品位な画質を保持した状態での符号化を行う
ことができる。また、副走査方向Yについての相関を利
用した符号化を行うため、符号化効率も向上させること
ができる。
【0072】なお、上述した第1〜第3の実施形態にお
いては、量子化部13と可変長符号化部14との間にバ
ッファメモリを設けることにより、データ量をさらに削
減することができる。図9は、このような符号化処理を
概要を示す図である。図9においては、一例として、量
子化部13と可変長符号化部14との間に設けられたバ
ッファメモリが主走査方向Xに8ライン分の量子化レベ
ル値Qj を格納する場合を示している。まず、図9に示
すように、8ライン分の同一のブロック位置に対応する
量子化レベル値Q0 〜Q15を抽出する。そして、図9の
矢印に示すように、1ライン目から8ライン目までの量
子化レベル値Q0 を順に可変長符号化部14に出力し、
次に、1ライン目から8ライン目までの量子化レベル値
Q1 を順に可変長符号化部14に出する。以下、同様に
1ライン目から8ライン目までの量子化レベル値Qj を
可変長符号化部14に順次出力し、最後に1ライン目か
ら8ライン目までの量子化レベル値Q15を可変長符号化
部14に出力する。このように8ライン分の量子化レベ
ル値Qj を副走査方向Yに沿った形態で可変長符号化部
14に対して順次出力することにより、jの値が15に
近づくにつれて「0」の値が連続して可変長符号化部1
4に送られることが多くなる。従って、可変長符号化部
14においては、このような「0」の値が連続して分布
する部分に対してはランレングス符号化を適用すること
ができるので、データ量をさらに削減することが可能と
なる。
【0073】また、上記のようにバッファメモリから量
子化レベル値Qj を出力する際に、任意の量子化レベル
値Qj の後に出力される値が全て「0」である場合は、
データの終了を意味するEOB(End Of Block)信号を
出力するようにすれば、さらにデータ量を削減すること
ができる。
【0074】また、上記第1〜第3の実施形態では直交
変換の1つであるDCTを行う符号化処理について説明
したが、その他の直交変換に対しても適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0075】<4.第4の実施の形態>次に、第4の実
施形態について説明する。図10は、この発明の第4の
実施形態を示す画像データの符号化装置100cを示す
ブロック図である。この実施の形態においては、周知の
ベクトル量子化を利用して画像データの符号化を行うも
のである。上述した各実施形態と同様の機能を有するブ
ロックについては同一符号を付している。
【0076】この画像データの符号化装置100cにお
いても、量子化によって発生する量子化誤差を補償する
ための誤差補償部20が設けられている。そして、符号
化対象となる2次元の画像データを入力すると画像メモ
リ10内に格納され、ブロック化部11とベクトル量子
化部17とが符号化手段として機能することにより、画
像メモリ10内に格納された画像データに対して符号化
が行われる。
【0077】なお、誤差補償部20には、復号化部25
と減算器37と誤差分配部23とが設けられている。
【0078】画像メモリ10に格納された画像データG
は、第1の実施形態と同様に主走査方向Xに沿った1ラ
インごとに読み出される。読み出された画像データGは
ブロック化部11に送られる。ブロック化部11は、上
述したように、1ライン分の画像データを16個の連続
画素ごとに1次元ブロック化し、各ブロック内の16画
素に対応する画像データGk (すなわち、G0 〜G15)
を順次ベクトル量子化部17に送出する。
【0079】ベクトル量子化部17においては、予め1
6次元空間が定義されており、この16次元空間を例え
ば65536個の部分空間に分割し、分割されたそれぞ
れの空間ごとに1つの量子化代表ベクトルを定めてお
く。各量子化代表ベクトルには、0〜65536のイン
デックス値Qを個別に設定しておく。そして、ベクトル
量子化部17内に設けられた図示しないメモリ内には、
各量子化代表ベクトルとそれに対応するインデックス値
Qとの対応関係が格納されている。
【0080】そして、ベクトル量子化部17は、符号化
対象のブロック内に含まれている1次元の連続する16
個の画像データGk を入力すると、画像データG0 〜G
15を16次元空間における位置ベクトルとし、当該位置
ベクトルが16次元空間における65536個の部分空
間のうちのどの部分空間に含まれているかを特定する。
そして、特定された1つの部分空間の量子化代表ベクト
ルを求め、メモリを参照することにより特定された量子
化代表ベクトルのインデックス値Qを得る。そして、ベ
クトル量子化部17はインデックス値Qを符号化して出
力する。
【0081】ここで、ベクトル量子化部17では、画像
データG0 〜G15を16次元空間における位置ベクトル
とした際に、1つの量子化代表ベクトルに近似されるた
め、量子化誤差が発生することとなる。
【0082】復号化部25は、ベクトル量子化部17の
内部に設けられているメモリと同様に、インデックス値
Qとそれに対応する量子化代表ベクトルとの対応関係が
格納されたメモリを備えており、インデックス値Qを入
力するとそれに対応する量子化代表ベクトルを特定し、
この量子化代表ベクトルから復号画像データg0 〜g15
を得る。このようにして得られた復号画像データgk
は、減算器37に送られる。
【0083】そして、減算器37において、ブロック化
部11から得られるブロック内の角画素についての画像
データGk とそれらの画素に対応する復号画像データg
k との差分を求め、各画素ごとに発生した量子化誤差e
k を誤差分配部23に送る。
【0084】誤差分配部23においては、第1の実施形
態と同様に、各画素ごとの量子化誤差ek を未処理ライ
ンの近傍画素に分配する。そして、未処理ラインの近傍
画素に分配された量子化誤差ek は、画像メモリ10に
送られ、分配された画素の画像データGに対して累積的
に加算していく。画像メモリ10に格納されている画像
データGは、1ラインごとの符号化が進むにつれて量子
化誤差ek が反映された値に順次更新されていく。
【0085】この結果、2ライン目以降の画像データG
が画像メモリ10から読み出されて符号化処理が行われ
る際には、前回のラインによって生じた量子化誤差ek
が反映された値となっている。換言すれば、前回のライ
ンによって生じた量子化誤差ek は今回のラインの符号
化処理を行う際に含まれているため、量子化誤差が解消
されていることとなる。
【0086】従って、この実施の形態に示した画像デー
タの符号化装置100cによると、誤差補償部20の減
算器37によって量子化誤差ek のみが抽出され、この
量子化誤差ek が未処理ラインの近傍画素に対して分配
されるように構成されているため、元来画像データに含
まれていた情報を損なうことなく符号化を施すことがで
きので、高品位な画質を保持した状態での符号化を行う
ことができる。
【0087】なお、この実施の形態で示した画像データ
の符号化装置100cに対しても、上記第3の実施形態
で示した復号画像メモリ41を設けることができる。す
なわち、隣接するライン間での相関を利用するために、
画像データGと復号画像データとの差分をベクトル量子
化するように構成することができ、この場合は、符号化
効率をさらに向上させることできる。
【0088】<5.第5の実施の形態>次に、第5の実
施形態について説明する。図11は、この発明の第5の
実施形態を示す画像データの符号化装置100dを示す
ブロック図である。この実施の形態においては、周知の
サブバンド符号化を利用して画像データの符号化を行う
ものである。上述した各実施形態と同様の機能を有する
ブロックについては同一符号を付している。
【0089】この実施の形態の画像データの符号化装置
100dは、符号化対象の2次元の画像データを格納す
る画像メモリ10と、帯域周波数の異なる16個のバン
ドパスフィルタBPF0〜BPF15が内設された分析
フィルタバンク18と、バンドパスフィルタBPF0〜
BPF15から出力される分析値f0 〜f15のそれぞれ
に対して量子化を行う複数の量子化処理部19a〜19
pが内設された量子化ユニット19と、各量子化処理部
19a〜19pから得られる量子化レベル値Q0 〜Q15
を順次入力して可変長の符号化を行う可変長符号化部1
4とを備えている。
【0090】符号化対象となる2次元の画像データを入
力すると画像メモリ10内に格納され、分析フィルタバ
ンク18と量子化ユニット19と可変長符号化部14と
が符号化手段として機能することにより、画像メモリ1
0内に格納された画像データに対して符号化が行われ
る。
【0091】なお、この実施の形態では、量子化によっ
て発生する量子化誤差を補償するための誤差補償部は後
述するように各量子化処理部19a〜19pの内部に設
けられている。
【0092】画像メモリ10に格納された画像データG
は、第1の実施形態と同様に主走査方向Xに沿った1ラ
インごとに読み出され、順次に分析フィルタバンク18
に送られる。
【0093】分析フィルタバンク18においては、各バ
ンドパスフィルタBPF0〜BPF15が画像データG
を順次入力することによって各周波数域に対応する画像
データGの分析値f0 〜f15を生成する。ここで、分析
フィルタバンク18における各周波数域ごとの分析の際
には、1/16にダウンサンプリングされるように構成
されているので、16画素毎に1組の分析値f0 〜f15
が生成される。
【0094】このようにして得られた1組の分析値f0
〜f15は、量子化ユニット19に送られ、それぞれに対
して個別に設けられた量子化処理部19a〜19pで量
子化が行われる。
【0095】図12は、各量子化処理部19a〜19p
の内部構成を示すブロック図である。なお、図12にお
いては、分析値f0 〜f15のうちの任意のものをfJ と
して示している。また、各量子化処理部19a〜19p
の内部には、図示のように誤差補償部20が設けられて
いる。
【0096】図12に示すように分析値fJ は、量子化
処理部19a〜19pに入力すると加算器38に送られ
る。加算器38では、誤差メモリ24に格納されている
前回のラインについて発生した量子化誤差EJ と分析値
fJ との加算が行われて分析値の補償値f'Jが生成され
る。この補償値f'Jは量子化部13に送られる。
【0097】量子化部13においては、分析値の補償値
f'Jのそれぞれに対して量子化を行い、量子化レベル値
QJ を生成する。ここで行われる量子化も上記第1の実
施形態と同様の形態である。従って、この量子化部13
において量子化誤差が発生する。このようにして生成さ
れた量子化レベル値QJ は、各量子化処理部19a〜1
9pの出力となって可変長符号化部14に送られるとと
もに、誤差補償部20の逆量子化部21に送られる。
【0098】逆量子化部21は、量子化レベル値QJ に
基づいて逆量子化を行い、逆量子化レベル値qJ を生成
する。そして、得られた逆量子化レベル値qJ は、減算
器39に導かれる。
【0099】そして、減算器39において、分析値の補
償値f'Jと逆量子化レベル値qJ との差分を求め、分析
値fJ における量子化誤差eJ を求める。ここで得られ
た分析値fJ における量子化誤差eJ は誤差メモリ24
に送られる。
【0100】誤差メモリ24は、第2の実施形態で説明
したように、量子化誤差EJ が格納されていた領域に減
算器39から得られる量子化誤差eJ を上書きする。こ
の結果、1ラインごとの符号化が進むにつれて誤差メモ
リ24に格納されている量子化誤差eJ が順次更新され
ていくこととなる。そして、次のラインについての符号
化が開始され、量子化誤差eJ に対応する位置の分析値
fJ が得られると、誤差メモリ24に格納されている量
子化誤差eJ をEJ として加算器38に送ることとな
る。
【0101】画像データGの1ライン目の符号化処理の
際には、誤差メモリ24は初期化されているので加算器
38で得られる分析値の補償値f'Jは分析値fJ と等し
くなる。そして、2ライン目以降の画像データGが画像
メモリ10から順次読み出されて符号化処理が行われる
際には、前回のラインによって生じた量子化誤差eJが
誤差メモリ24に格納されているので、分析値の補償値
f'Jは前回のラインによって生じた誤差が反映された値
となる。換言すれば、前回のラインによって生じた量子
化誤差ej を今回のラインの符号化処理を行う際に分析
値fJ に反映させるため、量子化誤差を解消することが
できるように構成されている。
【0102】なお、可変長符号化部14においては、量
子化レベル値Q0 〜Q15に対して可変長の符号化を行
い、符号化データSを出力する。
【0103】このように、この実施の形態にに示した画
像データの符号化装置100dによると、誤差補償部2
0の減算器39によって量子化誤差eJ のみが抽出さ
れ、この量子化誤差eJ が未処理ラインの近傍画素に対
して分配されるように構成されているため、元来画像デ
ータに含まれていた情報を損なうことなく符号化を施す
ことができので、高品位な画質を保持した状態での符号
化を行うことができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項5に記載の発明によれば、符号化対象となる2次元
画像の画素ごとの画像データを格納する画像メモリと、
画像データを所定のライン方向に沿って順次読み出し、
ライン方向に沿って連続する複数の画素についての画像
データに基づいて1次元にて所定の符号化を行うことに
より、符号化データを生成する符号化手段と、符号化手
段によって発生した既処理ラインについての誤差を未処
理ラインの画素の符号化に反映させることにより、誤差
の補償を行う誤差補償手段とを備えるため、そのような
誤差が補償された高品位な画質を得ることができる。
【0105】請求項6および請求項7に記載の発明によ
れば、符号化対象となる2次元画像の画素ごとの画像デ
ータを所定のライン方向に沿って順次読み出す工程と、
ライン方向に沿って連続する複数の画素についての画像
データに基づいて1次元にて所定の符号化を行うことに
より、符号化データを生成する工程と、符号化の際に発
生した既処理ラインについての誤差を未処理ラインの画
素の符号化に反映させることにより、誤差の補償を行う
工程とを有するため、そのような誤差を補償して高品位
な画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す画像データの
符号化装置を示すブロック図である。
【図2】画像メモリからの画像データの読み出し手順を
示す図である。
【図3】ブロック化部における1ライン分の画像データ
のブロック化を示す図である。
【図4】量子化部における入力と出力との対応関係を示
す図である。
【図5】量子化誤差を導出する際の概念図である。
【図6】誤差分配の概念を示す図である。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す画像データの
符号化装置を示すブロック図である。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す画像データの
符号化装置を示すブロック図である。
【図9】バッファメモリを設ける符号化処理の概要を示
す図である。
【図10】この発明の第4の実施形態を示す画像データ
の符号化装置を示すブロック図である。
【図11】この発明の第5の実施形態を示す画像データ
の符号化装置を示すブロック図である。
【図12】量子化処理部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図13】従来の画像データの符号化装置を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 画像メモリ 11 ブロック化部 12 DCT(離散コサイン変換)部 13 量子化部 14 可変長符号化部 20 誤差補償部(誤差補償手段) 21 逆量子化部 22 IDCT(離散コサイン逆変換)部 23 誤差分配部 24 誤差メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK00 LB05 MA02 MA04 MA23 MA47 MC11 MD04 ME01 TA41 TA46 TC06 TC08 TC42 UA02 UA05 UA36 UA38 5C078 AA04 BA57 BA62 CA22 DA00 DA01 DB05 9A001 EE04 EE05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像圧縮を行うために画像データの符号
    化を行う装置であって、 (a) 符号化対象となる2次元画像の画素ごとの画像デー
    タを格納する画像メモリと、 (b) 前記画像データを所定のライン方向に沿って順次読
    み出し、前記ライン方向に沿って連続する複数の画素に
    ついての前記画像データに基づいて1次元にて所定の符
    号化を行うことにより、符号化データを生成する符号化
    手段と、 (c) 前記符号化によって発生した記処理ラインについて
    の誤差を未処理ラインの画素の符号化に反映させること
    により、前記誤差の補償を行う誤差補償手段と、を備え
    ることを特徴とする画像データの符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データの符号化装
    置において、 前記符号化手段は、前記画像メモリから読み出した処理
    対象のラインの前記画像データと、1ライン前の前記符
    号化データを復号した復号画像データとの差分に対して
    所定の符号化を行うことを特徴とする画像データの符号
    化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の画像デー
    タの符号化装置において、 前記符号化手段は、前記画像データを所定のライン方向
    に沿って順次読み出し、前記ライン方向に沿って連続す
    る所定数の画素ごとにブロック分割を行い、ブロックご
    との前記画像データに対して所定の直交変換を施した後
    に、所定の符号化を行うことを特徴とする画像データの
    符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像データの符号化装
    置において、 前記符号化手段は、前記画像データを所定のライン方向
    に沿って順次読み出し、前記ライン方向に沿って連続す
    る所定数の画素ごとにブロック分割を行い、ブロックご
    とに前記画像データに対して所定のベクトル量子化を施
    すことを特徴とする画像データの符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像データの符号化装
    置において、 前記符号化手段は、前記画像データを所定のライン方向
    に沿って連続的に順次読み出してサブバンド符号化を施
    すことを特徴とする画像データの符号化装置。
  6. 【請求項6】 画像圧縮を行うために画像データの符号
    化を行う方法であって、 (a) 符号化対象となる2次元画像の画素ごとの画像デー
    タを所定のライン方向に沿って順次読み出す工程と、 (b) 前記ライン方向に沿って連続する複数の画素につい
    ての前記画像データに基づいて1次元にて所定の符号化
    を行うことにより、符号化データを生成する工程と、 (c) 前記工程(b)において発生した既処理ラインについ
    ての誤差を未処理ラインの画素の符号化に反映させるこ
    とにより、前記誤差の補償を行う工程と、を有すること
    を特徴とする画像データの符号化方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像データの符号化方
    法において、 前記工程(b)は、前記画像メモリから読み出した処理対
    象のラインの前記画像データと、1ライン前の前記符号
    化データを復号した復号画像データとの差分に対して所
    定の符号化を行うことを特徴とする画像データの符号化
    方法。
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