JP2000119146A - 頭髪化粧品用ワックス組成物 - Google Patents

頭髪化粧品用ワックス組成物

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JP2000119146A
JP2000119146A JP10330103A JP33010398A JP2000119146A JP 2000119146 A JP2000119146 A JP 2000119146A JP 10330103 A JP10330103 A JP 10330103A JP 33010398 A JP33010398 A JP 33010398A JP 2000119146 A JP2000119146 A JP 2000119146A
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wax
hair
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oil
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Shigemitsu Kamatari
重光 釜足
Hirokazu Kanzaki
廣和 神崎
Masushi Yamamoto
益司 山本
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Nippon Seiro Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭髪用化粧品のべたつきを防止する油性原料
として好ましい物性を有するワックス組成物を提供する
ことにある。 【解決手段】 炭化水素から構成されるワックス組成物
であって、イソパラフィンを主成分としてなるワックス
組成物であり、炭素数が20〜60、融点が30〜70
℃、25℃における針入度が20〜70、油分が1.0
mass%以下であるワックス組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭髪化粧品であるリン
ス、ヘアスタイリング剤、ヘアトリートメント剤の配合
素材として適した物性を有するワックス組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術】化粧品を構成している原料には、油脂、ワ
ックス類、エステル油などの油性原料、乳化、可溶化な
どの目的で使用される界面活性剤、その他、保湿剤、増
粘剤、皮膜形成剤、香料等がある。この内、油性原料
は、皮膚からの水分の蒸散を抑制したり、使用触感を向
上させるなどの目的で化粧品の主要な構成成分として広
く用いられている。
【0003】本発明は、化粧品のなかでも頭髪用である
リンス、ヘアスタイリング剤、ヘアトリートメント剤の
油性原料として適した物性を有するワックス組成物に関
する。
【0004】機能的には洗髪後の毛髪になめらかさを付
与して毛髪の表面状態を整えるリンス、毛髪を固定、セ
ットする整髪性を重視したヘアスタイリング剤、毛髪の
光沢、触感、質感、扱いやすさを改善するヘアトリート
メント剤などがある。
【0005】従来、これら頭髪用化粧品の油性原料とし
ては、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒ
マシ油等の油脂、カルナバ蝋、キャンデリラ蝋、ホホバ
油、蜜蝋、ラノリン等の天然蝋、流動パラフィン、パラ
フィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワ
ックス、スクワラン等の炭化水素、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデ
カノール等の高級アルコール、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘ
キサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステ
ルおよびメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン等のシリコーン油等が用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】リンス用の油性原料に
は、主に炭化水素、高級アルコール、エステル類、シリ
コーン油などが用いられる。整髪性を重視したスタイリ
ング剤用の油性原料には、ひまし油、流動パラフィン、
シリコーン油等が、またトリートメント性を重視したヘ
アトリートメント剤の油性原料には、ツバキ油、オリー
ブ油、流動パラフィン、ワセリン、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、シリコーン油等が使用されている。しか
しながら従来の油性原料を用いた場合は、整髪時および
整髪後に頭髪がべたつき、頭髪の光沢、手触り、剥離性
において満足のいくものは得られなかった。
【0007】このべたつきを解消するため、ヘアクリー
ムのような乳化タイプにしたものもあるが、べたつきを
完全に解消するには至っていない。
【0008】また、天産品においては、年間の生産量が
気候の変化に左右され、供給が不安定且つ価格も高価で
ある。
【0009】本発明はこのような従来技術の有する問題
点に鑑み、頭髪用化粧品のべたつきを防止し、優れた光
沢、手触り、剥離性を発現させるのに最適な物性を有し
かつ安定供給可能な安価なワックス組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは炭化水素か
ら構成されるワックス組成物であって、イソパラフィン
を主成分として含有することにより、上記目的を達成す
ることができることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明のワックス組成物はイソ
パラフィンを主成分とする油分の極めて少ないワックス
組成物であり、イソパラフィンを主成分とすることによ
り、化粧品用油性原料として重要な特性である可撓性、
柔軟性を有し、且つ油分が極めて少ないため頭髪用化粧
品に使用した場合、べたつきを大幅に低減できる。
【0012】また、このワックス組成物は、石油留分よ
り得られたもので無味、無臭であり、化粧品に問題とな
る“匂いの戻り現象”はなく、また外観も白色で天然蝋
等より優れているものである。
【0013】本発明のワックス組成物の炭素数は20〜
60のものが好ましい。炭素数が20未満であるとイソ
パラフィンの含有率が低下するので好ましくない。ま
た、炭素数が60を越えると融点が高くなり、可撓性が
低下するので好ましくない。
【0014】本発明のワックス組成物の融点が30〜7
0℃であることが好ましい。融点が30℃未満であると
油状成分が増加し、油の滲み出しを生ずるので好ましく
ない。また、融点が70℃を越えると硬くなり、なめら
かさが低下するので好ましくない。
【0015】本発明のワックス組成物の針入度(25
℃)は20〜70であることが好ましい。針入度が20
以下であると硬くなりすぎ、滑らかさが低下するので好
ましくない。針入度が70以上になると柔らかくなり、
油状物質を生ずるので好ましくない。
【0016】本発明の炭化水素の組成はイソパラフィン
の割合が60〜100重量部、ノルマルパラフィンの割
合が0〜40重量部であるのが好ましい。イソパラフィ
ンの割合が60重量部以下であると可撓性が乏しくな
り、脆くなるので好ましくない。イソパラフィンの割合
が100重量部に近づくほど滑らかさが増し、ワックス
組成物としては好ましい物性となる。ノルマルパラフィ
ンの割合が40重量部以上になると脆くなるので好まし
くない。
【0017】本発明のワックス組成物の油分は、1.0
mass%以下であるのが好ましい。油分が1.0ma
ss%を越えると頭髪用化粧品に使用した場合のべたつ
きが解消されず好ましくない。
【0018】本発明のワックス組成物の製造法としては
尿素脱蝋法、溶剤分別法、蒸留分別法等がある。以下に
製造法について説明する。
【0019】尿素脱蝋法:尿素にノルマルパラフィン
を付加させて、イソパラフィンを分離する製造法であ
る。 溶剤分別法:石油留分より得られるスラックワックス
を溶剤中に溶解させた後、徐々に冷却して結晶を析出さ
せる。結晶物を除去し、抽出物を取得してイソパラフィ
ンを得る。 蒸留分別法:石油ワックスを蒸留により、パラフィン
ワックス留分を分留して、残渣を取得してイソパラフィ
ンを得る。
【0020】上記の製造法で得られたワックス組成物を
水素添加、活性炭処理、活性白土処理、フルフラール溶
剤抽出、珪藻土または硫酸洗浄等で精製して、本発明の
ワックス組成物を得る。
【0021】本発明のワックス組成物には、その好適な
特性に悪影響を与えない限りにおいて、石油ワックス
(パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ペトロラタム等)、動植物蝋(カルナバ蝋、密蝋、
キャンデリラ蝋、ライスワックス、ホホバ油、ラノリン
等)、合成ワックス(ポリエチレンワックス、フィシャ
ートプシーワックス、エステルワックス等)、酸化ワッ
クス(酸化パラフィンワックス、酸化マイクロクリスタ
リンワックス、酸化ポリエチレンワックス、酸化オレフ
ィン等)を配合することができる。
【0022】尚、上記成分以外にも、必要に応じて、顔
料、染料等の着色剤および香料を混合することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0024】実施例1〜3及び比較例1〜4 後記第1表に示す組成にて本発明の頭髪化粧品用ワック
ス組成物を配合したヘアートリートメントを得た。これ
らを用いて効果性を評価した。結果を第1表に示す。
【0025】(効果性の評価試料の調製方法) 重さ5g、長さ30cmの人毛の毛束に前記のヘアー
トリートメントを一定量塗布した後、10回のクシ通し
を行う。 次に、温度25℃、湿度60%の条件下で5時間静置
し、乾燥させたものを評価試料とする。
【0026】(効果性の評価方法)評価試料を用い、以
下に述べる方法で評価を行った。
【0027】光沢:DAYLIGHT(KENKO C
O.製)による白色光下で専門パネラー5名による官能
評価を行った。 手触り:専門パネラー5名による官能評価を行った。 剥離性:評価試料を10回のクシ通しを行った後、毛髪
の表面状態を観察する。
【0028】
【0029】 (評価基準) 光沢、手触り 剥離性 評点 評価結果 評点 評価結果 4 良い 4 剥離は認められない 3 やや良い 3 僅かに剥離が認められる 2 やや悪い 2 少し剥離が認められる 1 悪い 1 明らかに剥離が認められる
【0030】実施例4(ヘアクリーム) 次の組成により常法に基づきヘアクリームを製造した。
【0031】実施例5(リンス) 次の組成により常法に基づきリンスを製造した。
【発明の効果】本発明のワックス配合物をブレンドする
ことにより、その優れた粘弾性、平滑性により頭髪表面
を被覆し、その優れた透明性、平滑性、粘弾性により頭
髪に光沢を付与すると共に頭髪表面のべたつきを防止し
滑らかさを高める。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素から構成されるワックス組成物
    であって、イソパラフィンを主成分としてなる頭髪化粧
    品用ワックス組成物。
  2. 【請求項2】 炭化水素の炭素数は20〜60であり、
    融点が30〜70℃であり、かつ25℃における針入度
    が20〜70である請求項1のワックス組成物。
  3. 【請求項3】 炭化水素の組成はイソパラフィンの割合
    が60〜100重量部、ノルマルパラフィンの割合が0
    〜40重量部である請求項1のワックス組成物。
  4. 【請求項4】 油分が1.0mass%以下である請求
    項1のワックス組成物。
JP10330103A 1998-10-16 1998-10-16 頭髪化粧品用ワックス組成物 Withdrawn JP2000119146A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002154937A (ja) * 2000-10-04 2002-05-28 Wella Ag ワックス、非揮発性油および揮発性の疎水性物質を含有するヘアワックス製品
JP2003012475A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Hiroko Kondo シャンプー剤並びにトリートメント剤
JP2015151448A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 ひろ子 川口 ワックス含有組成物およびその製造方法

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