JP2000115016A - 全二重無線機とその回り込み防止方法 - Google Patents
全二重無線機とその回り込み防止方法Info
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- JP2000115016A JP2000115016A JP10286880A JP28688098A JP2000115016A JP 2000115016 A JP2000115016 A JP 2000115016A JP 10286880 A JP10286880 A JP 10286880A JP 28688098 A JP28688098 A JP 28688098A JP 2000115016 A JP2000115016 A JP 2000115016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 全二重無線機に於ける送信信号の受信部への
回り込みを低減する。 【解決手段】 フィルタ制御部８は、装置の制御部１０
からその時点の送受信周波数情報を入力として取り込
み、その阻止帯域が制御可能な帯域阻止フィルタ７によ
り送信部１から出力された送信信号のスペクトルから受
信信号成分が除去されるように前記阻止帯域を制御す
る。
回り込みを低減する。 【解決手段】 フィルタ制御部８は、装置の制御部１０
からその時点の送受信周波数情報を入力として取り込
み、その阻止帯域が制御可能な帯域阻止フィルタ７によ
り送信部１から出力された送信信号のスペクトルから受
信信号成分が除去されるように前記阻止帯域を制御す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は全二重無線機とその
回り込み阻止方法に関するものである。
回り込み阻止方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は、送信と受信が同時に行える全二
重無線機の従来の送受信部の構成を示すブロック図で、
送信部１からの無線送信信号は、その不要な高調波成分
が低域フィルタ２で除去されたのち送受共用器３を介し
てアンテナ４へ送られる。またアンテナ４で受信された
無線受信信号は、送受共用器３を介して帯域通過フィル
タ５へ入力され、ここで所望の帯域の信号が取り出され
て受信部６へ送られる。制御部１０は、送信部１、受信
部６やその他の回路の動作を制御するものである。
重無線機の従来の送受信部の構成を示すブロック図で、
送信部１からの無線送信信号は、その不要な高調波成分
が低域フィルタ２で除去されたのち送受共用器３を介し
てアンテナ４へ送られる。またアンテナ４で受信された
無線受信信号は、送受共用器３を介して帯域通過フィル
タ５へ入力され、ここで所望の帯域の信号が取り出され
て受信部６へ送られる。制御部１０は、送信部１、受信
部６やその他の回路の動作を制御するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図５は、低域フィルタ
２の出力側に於ける無線送信信号の周波数スペクトルを
示したもので、送信の中心周波数（以下、送信周波数と
いう）Ｔfを中心としたスペクトルを有していて、周波
数Ｔfから離れるに従ってそのレベルは減衰していく
が、完全に０とみなせるようなレベルになるのは周波数
Ｔfより大きく離れたところである。そして一般には、
受信信号の中心周波数（以下、受信周波数という）Ｒf
ではある程度のレベルを有している。なお図５では受信
周波数Ｒfは送信周波数Ｔfより高いものとしているが、
低い場合も同様である。従って送信信号の内の受信周波
数Ｒf近傍の成分は、共用器３のポートＰ１からポート
Ｐ２への漏洩、及びアンテナ４の不整合による反射が原
因で大きく減衰はするが、図６に示したような特性を持
つ帯域通過フィルタ５を通過し、受信部６へ入力され、
受信信号に対する干渉波となる。しかも、受信信号のレ
ベルは送信信号に比べてはるかに小さいから、この干渉
波レベルを抑圧する必要がある。このためには、共用器
及びアンテナ回路の調整による送信信号の受信部への回
り込みを小さくする必要があるが、この方法には限界が
あり、別の対策が求められていた。
２の出力側に於ける無線送信信号の周波数スペクトルを
示したもので、送信の中心周波数（以下、送信周波数と
いう）Ｔfを中心としたスペクトルを有していて、周波
数Ｔfから離れるに従ってそのレベルは減衰していく
が、完全に０とみなせるようなレベルになるのは周波数
Ｔfより大きく離れたところである。そして一般には、
受信信号の中心周波数（以下、受信周波数という）Ｒf
ではある程度のレベルを有している。なお図５では受信
周波数Ｒfは送信周波数Ｔfより高いものとしているが、
低い場合も同様である。従って送信信号の内の受信周波
数Ｒf近傍の成分は、共用器３のポートＰ１からポート
Ｐ２への漏洩、及びアンテナ４の不整合による反射が原
因で大きく減衰はするが、図６に示したような特性を持
つ帯域通過フィルタ５を通過し、受信部６へ入力され、
受信信号に対する干渉波となる。しかも、受信信号のレ
ベルは送信信号に比べてはるかに小さいから、この干渉
波レベルを抑圧する必要がある。このためには、共用器
及びアンテナ回路の調整による送信信号の受信部への回
り込みを小さくする必要があるが、この方法には限界が
あり、別の対策が求められていた。
【０００４】本発明の目的は、送信信号の回り込みによ
る受信信号への干渉をより確実に除去できるようにした
全二重無線機とその回り込み阻止方法を提供するにあ
る。
る受信信号への干渉をより確実に除去できるようにした
全二重無線機とその回り込み阻止方法を提供するにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、その阻止帯域が可変制御可能な帯域阻
止フィルタを送信部出力と送受共用器との間に設け、動
作時に於ける受信周波数成分を送信信号から除去するよ
うに前記阻止帯域を制御するようにしたことを特徴とす
る全二重無線機の回り込み防止方法を提供する。
めに、本発明は、その阻止帯域が可変制御可能な帯域阻
止フィルタを送信部出力と送受共用器との間に設け、動
作時に於ける受信周波数成分を送信信号から除去するよ
うに前記阻止帯域を制御するようにしたことを特徴とす
る全二重無線機の回り込み防止方法を提供する。
【０００６】また、本発明は、無線送信信号を生成する
ための送信手段と、該手段により生成された無線送信信
号を、該信号に含まれる受信周波数成分を除去して送受
共用器へフィードするための、その阻止帯域が可変制御
可能な帯域阻止フィルタと、動作時に於ける受信周波数
及び送信周波数に関する情報にもとづいて前記帯域阻止
フィルタの阻止帯域を制御するためのフィルタ制御手段
と、を備えたことを特徴とする全二重無線機を提供す
る。
ための送信手段と、該手段により生成された無線送信信
号を、該信号に含まれる受信周波数成分を除去して送受
共用器へフィードするための、その阻止帯域が可変制御
可能な帯域阻止フィルタと、動作時に於ける受信周波数
及び送信周波数に関する情報にもとづいて前記帯域阻止
フィルタの阻止帯域を制御するためのフィルタ制御手段
と、を備えたことを特徴とする全二重無線機を提供す
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は、本発明になる回り込み防止方法を具備し
た全二重無線機の送受信部の構成例を示すブロック図
で、図４の従来構成と同一の回路には同一の符号が付さ
れている。異なっているのは、帯域通過フィルタ２の出
力側に、フィルタ制御器８によりその阻止帯域が可変制
御可能な構成の帯域阻止フィルタ７が付加された点であ
る。
する。図１は、本発明になる回り込み防止方法を具備し
た全二重無線機の送受信部の構成例を示すブロック図
で、図４の従来構成と同一の回路には同一の符号が付さ
れている。異なっているのは、帯域通過フィルタ２の出
力側に、フィルタ制御器８によりその阻止帯域が可変制
御可能な構成の帯域阻止フィルタ７が付加された点であ
る。
【０００８】帯域阻止フィルタ７としては、その阻止帯
域を可変制御できるものであればよいが、例えばその同
調回路にバリキャップを設け、そのバリキャップへの印
加電圧をフィルタ制御器８により可変制御して容量を変
化させ、阻止帯域を可変制御する。あるいは別の構成法
として、同調用のコイルに多数のタップを設け、フィル
タ制御器８により制御されるモータ等で接点を動かして
どのタップに接続するかを選択し、阻止帯域を可変制御
する。このように帯域阻止フィルタ７の阻止帯域を可変
とするのは、無線機に割り当てられる送信及び受信周波
数が変化するので、それに合わせる必要があるためであ
る。
域を可変制御できるものであればよいが、例えばその同
調回路にバリキャップを設け、そのバリキャップへの印
加電圧をフィルタ制御器８により可変制御して容量を変
化させ、阻止帯域を可変制御する。あるいは別の構成法
として、同調用のコイルに多数のタップを設け、フィル
タ制御器８により制御されるモータ等で接点を動かして
どのタップに接続するかを選択し、阻止帯域を可変制御
する。このように帯域阻止フィルタ７の阻止帯域を可変
とするのは、無線機に割り当てられる送信及び受信周波
数が変化するので、それに合わせる必要があるためであ
る。
【０００９】図３は、送信周波数Ｔf及び受信周波数Ｒf
が与えられたときの帯域阻止フィルタ７の特性例を示し
ている。このように送受信周波数に合わせて帯域阻止フ
ィルタ７の特性を制御するために、フィルタ制御８は、
制御部１０からその時点に用いられている送信周波数Ｔ
f及び受信周波数Ｒfを示す情報を取り込む。そしてその
値に応じて、送信周波数Ｔfを中心とする送信信号成分
は通過させ、受信周波数Ｒfを中心とする成分は減衰さ
せるように、帯域阻止フィルタ７の阻止帯域を可変制御
する。この結果、図３の送信信号（送受共用器３への入
力）のスペクトルに示したように、受信周波数Ｒfの近
傍の電力は大きな減衰を受ける。従って、この成分が送
受共用器３の漏洩及びアンテナの不整合により受信部６
へ回り込むことにより発生する受信信号への干渉のレベ
ルを大幅に低下させることができる。
が与えられたときの帯域阻止フィルタ７の特性例を示し
ている。このように送受信周波数に合わせて帯域阻止フ
ィルタ７の特性を制御するために、フィルタ制御８は、
制御部１０からその時点に用いられている送信周波数Ｔ
f及び受信周波数Ｒfを示す情報を取り込む。そしてその
値に応じて、送信周波数Ｔfを中心とする送信信号成分
は通過させ、受信周波数Ｒfを中心とする成分は減衰さ
せるように、帯域阻止フィルタ７の阻止帯域を可変制御
する。この結果、図３の送信信号（送受共用器３への入
力）のスペクトルに示したように、受信周波数Ｒfの近
傍の電力は大きな減衰を受ける。従って、この成分が送
受共用器３の漏洩及びアンテナの不整合により受信部６
へ回り込むことにより発生する受信信号への干渉のレベ
ルを大幅に低下させることができる。
【００１０】なお、図１の構成例では、帯域阻止フィル
タを低域フィルタの出力側に設けるものとしているが、
これは低域フィルタの入力側であってもよいことは明ら
かである。
タを低域フィルタの出力側に設けるものとしているが、
これは低域フィルタの入力側であってもよいことは明ら
かである。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、送信信号のスペクトル
から帯域阻止フィルタにより受信周波数成分を除去した
のち送受共用器へフィードすることにより、受信部への
回り込みによる干渉を大幅に低減できる効果がある。
から帯域阻止フィルタにより受信周波数成分を除去した
のち送受共用器へフィードすることにより、受信部への
回り込みによる干渉を大幅に低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明になる全二重無線機の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図２】帯域阻止フィルタの特性例を示す図である。
【図３】図１の帯域阻止フィルタ７出力側に於ける送信
信号のスペクトル例を示す図である。
信号のスペクトル例を示す図である。
【図４】従来の全二重無線機の構成例を示すブロック図
である。
である。
【図５】従来の全二重無線機の送信信号スペクトルの例
を示す図である。
を示す図である。
【図６】受信用帯域通過フィルタの特性例を示す図であ
る。
る。
１ 送信部 ２ 低域フィルタ ３ 送受共用器 ７ 帯域阻止フィルタ ８ フィルタ制御器
Claims (2)
- 【請求項１】 その阻止帯域が可変制御可能な帯域阻止
フィルタを送信部出力と送受共用器との間に設け、動作
時に於ける受信周波数成分を送信信号から除去するよう
に前記阻止帯域を制御するようにしたことを特徴とする
全二重無線機の回り込み防止方法。 - 【請求項２】 無線送信信号を生成するための送信手段
と、 該手段により生成された無線送信信号を、該信号に含ま
れる受信周波数成分を除去して送受共用器へフィードす
るための、その阻止帯域が可変制御可能な帯域阻止フィ
ルタと、 動作時に於ける受信周波数及び送信周波数に関する情報
にもとづいて前記帯域阻止フィルタの阻止帯域を制御す
るためのフィルタ制御手段と、 を備えたことを特徴とする全二重無線機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10286880A JP2000115016A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 全二重無線機とその回り込み防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10286880A JP2000115016A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 全二重無線機とその回り込み防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000115016A true JP2000115016A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17710202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10286880A Pending JP2000115016A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 全二重無線機とその回り込み防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000115016A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1147939A2 (en) | 2000-04-17 | 2001-10-24 | Johnson Controls Automotive Systems Corporation | Motor-driven footrest device of seat |
| KR100703366B1 (ko) | 2004-12-21 | 2007-04-03 | 삼성전자주식회사 | 무선 송수신기의 노이즈 제거 장치 |
| WO2011076133A1 (zh) * | 2009-12-23 | 2011-06-30 | 华为技术有限公司 | 天线振子复用的方法、装置和天线组件 |
| WO2015001828A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 株式会社村田製作所 | フロントエンド回路 |
| WO2015045538A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-02 | 株式会社村田製作所 | 高周波パワーアンプ、高周波フロントエンド回路、無線通信装置 |
| US9571168B2 (en) | 2014-07-28 | 2017-02-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data transceiver device and receiving method for near field communication |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP10286880A patent/JP2000115016A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1147939A2 (en) | 2000-04-17 | 2001-10-24 | Johnson Controls Automotive Systems Corporation | Motor-driven footrest device of seat |
| KR100703366B1 (ko) | 2004-12-21 | 2007-04-03 | 삼성전자주식회사 | 무선 송수신기의 노이즈 제거 장치 |
| WO2011076133A1 (zh) * | 2009-12-23 | 2011-06-30 | 华为技术有限公司 | 天线振子复用的方法、装置和天线组件 |
| US8743744B2 (en) | 2009-12-23 | 2014-06-03 | Huawei Technologies Co. Ltd. | Method and apparatus for multiplexing an antenna element, and antenna component |
| WO2015001828A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 株式会社村田製作所 | フロントエンド回路 |
| WO2015002127A1 (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | 株式会社村田製作所 | 電力増幅モジュールおよびフロントエンド回路 |
| US10128796B2 (en) | 2013-07-01 | 2018-11-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Power amplification module and front end circuit |
| WO2015045538A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-02 | 株式会社村田製作所 | 高周波パワーアンプ、高周波フロントエンド回路、無線通信装置 |
| JPWO2015045538A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2017-03-09 | 株式会社村田製作所 | 高周波パワーアンプ、高周波フロントエンド回路、無線通信装置 |
| US9787334B2 (en) | 2013-09-26 | 2017-10-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High frequency power amplifier, high frequency front-end circuit, and radio communication device |
| US9571168B2 (en) | 2014-07-28 | 2017-02-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data transceiver device and receiving method for near field communication |
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