JP2000108170A - 成形品取出装置 - Google Patents

成形品取出装置

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JP2000108170A JP28701498A JP28701498A JP2000108170A JP 2000108170 A JP2000108170 A JP 2000108170A JP 28701498 A JP28701498 A JP 28701498A JP 28701498 A JP28701498 A JP 28701498A JP 2000108170 A JP2000108170 A JP 2000108170A
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Hiroshi Sato
洋 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで構成できる簡易な構造を有すると
共に、成形品を効率よく冷却可能であり、射出成形機の
生産効率を向上させることができる成形品取出装置の提
供。 【解決手段】 成形品取出装置1は、金型55から各成
形品Pを受け取り可能であって各成形品Pを保持して冷
却する成形品保持装置2と、射出成形機50の側方に配
されており、複数の成形品受取部材16を備え、成形品
保持装置2から成形品Pを受け取り可能であると共に、
成形品Pに対して冷却用エアを吹き出し可能な成形品冷
却ユニット15と、成形品保持装置2を回動させる回転
駆動機構6を含み、成形品保持装置2を鉛直方向に往復
移動させると共に、金型54,55と成形品冷却ユニッ
ト15との間で成形品保持装置2を水平移動させる保持
装置移動機構4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機によっ
て成形された成形品を金型から取出して次の処理工程に
移行させる成形品取出装置に関し、特に、金型から取出
した有底筒状の成形品を保持して冷却しながら、次の処
理工程に移行させる成形品取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平8−252845号公報によって開示されたもの
が知られている。この公報に記載された従来の成形品取
出装置(成形品ハンドリング装置)は、射出成形機の金
型から成形品を取り出すための成形品受取キャリッジを
備える。この成形品受取キャリッジには、射出成形機か
ら成形品を受け取って保持する筒状のスリーブが複数立
設されている。これらスリーブの配列パターンは、金型
内における成形品の配列パターンと同一とされている。
【0003】各スリーブ内の底部には、スリーブ内部と
連通する空気孔を有するスプールが取り付けられてい
る。このスプールは、付勢手段によって、成形品が挿入
される開口側に付勢されている。また、スプール及びス
リーブの底部には、スリーブを支持するフレーム内に設
けられた真空路と連通する複数の空気路がそれぞれ形成
されている。スリーブ内に成形品が収容されると、成形
品の先端部によってスプールの空気孔が閉鎖されると共
に、所定の空気路内が真空状態となり、スプールは付勢
手段の付勢力に抗して下降する。同時にスプールの空気
孔内も真空状態となり、成形品は、強制的に取り出され
るまでスリーブ内に吸引保持される。
【0004】また、各スリーブの内部には、複数のフィ
ンが形成されたインサートが挿入されている。スリーブ
内に挿入された成形品の外周面は、このインサートの内
周面と接触する。スリーブの内周面とインサートの外周
面との間には空間部が形成され、この空間部は、インサ
ートの上端及び下端で水密に閉鎖されている。各空間部
(冷却液流通空間)には冷却液が供給され、これによ
り、スリーブによって保持された成形品が冷却される。
【0005】更に、この成形品取出装置は、成形品受取
キャリッジから成形品を受け取り可能な移送キャリッジ
を備える。この移送キャリッジは、各成形品を挟持、解
放可能なグリッパを複数有する。各グリッパは、成形品
受取キャリッジに保持された各成形品を同時に挟持して
各スリーブから抜き出し、射出成形機に並設された冷却
装置に対して受け渡す。この冷却装置にも、複数のスリ
ーブが成形品受取キャリッジにおけるスリーブの配列パ
ターンに対応するように配設されている。これらスリー
ブは、成形品受取キャリッジに設けられたスリーブと同
様に構成されており、移送キャリッジから受け取った各
成形品を保持・冷却する。冷却装置によって冷却された
各成形品は、移送キャリッジのグリッパによって取り出
され、搬送コンベヤまで移送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
成形品取出装置は、上述したように構成されているた
め、次のような課題をもっていた。すなわち、従来の成
形品取出装置に含まれる成形品受取キャリッジは、射出
成形機から成形品を取り出すためだけに用いられるもの
である。このため、従来の成形品取出装置では、成形品
受取キャリッジに保持された成形品を取り出して冷却装
置や搬送コンベヤ等に受け渡すために、別途、このよう
な機能をもった移送キャリッジを設ける必要があった。
【0007】また、成形品受取キャリッジに含まれるス
リーブは、成形品が挿入されると、強制的に取り出され
るまで成形品を吸引保持するものである。このため、移
送キャリッジには成形品を挟持する手段を設ける必要が
生じ、この結果、移送キャリッジの構造が複雑なものと
なっていた。これは、成形品取出装置のコスト増を招く
一因となる。更に、成形品受取キャリッジと移送キャリ
ッジとの間における成形品の受渡しが良好に行われず、
成形品受取キャリッジのスリーブ内に成形品が残ったま
まとなり、射出成形機の生産性を悪化させてしまうこと
もあった。
【0008】加えて、従来の成形品取出装置に含まれる
成形品受取キャリッジや冷却装置は、筒状のスリーブと
スリーブ内に配されるインサートとによって冷却液流通
空間を形成し、この冷却液流通空間に冷却液を導入する
ことにより、成形品を冷却するものである。しかしなが
ら、このような複雑な構造をもったスリーブを多数用い
れば、成形品取出装置は極めて高価なものになってしま
う。また、このような構成の場合、冷却液流通空間の容
積を十分に確保することが困難であり、成形品を完全に
冷却するまで長時間を必要とする。従って、射出成形機
の生産性を悪化させてしまう。
【0009】そこで、本発明は、低コストで構成できる
簡易な構造を有すると共に、成形品を効率よく冷却可能
であり、射出成形機の生産効率を向上させることができ
る成形品取出装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る成形品取出装置は、射出成形機によって所定の配
列パターンに並べられた状態で同時に成形された複数の
成形品を金型から取り出し、次の処理工程に移行させる
成形品取出装置において、金型から各成形品を受け取り
可能であり、各成形品を保持して冷却する成形品保持装
置と、射出成形機の側方に配されており、配列パターン
と同一のパターンに配列されると共にエア吹出口を有す
る成形品受取部材を複数備え、成形品保持装置から成形
品を受け取り可能であると共に、成形品に対してエア吹
出口から冷却用エアを吹き出し可能な成形品冷却ユニッ
トと、成形品保持装置を金型の型締方向と直交する水平
軸周りに回動させる回転駆動機構を含み、成形品保持装
置を鉛直方向に往復移動させると共に、金型と成形品冷
却ユニットとの間で成形品保持装置を水平移動させる保
持装置移動機構とを備えることを特徴とする。
【0011】この成形品取出装置は、射出成形機によっ
て成形品が所定の配列パターンに並べられた状態で成形
された段階で作動される。この場合、保持装置移動機構
は、成形品保持装置を水平方向(回転駆動機構の水平軸
の延在方向)に移動させて金型内に位置させる。また、
成形品保持装置は、回転駆動機構によって金型の型締方
向に向けられている。この状態で、金型内に設けられて
いる成形品突出装置を作動させて各成形品を突出させ
る。これにより、各成形品は、成形品保持装置によって
受け取られると共に保持される。更に、保持装置移動機
構は、成形品保持装置を水平方向に移動させて射出成形
機の側方に配置された成形品冷却ユニットの上方に位置
させる。この間、成形品保持装置は、成形品を保持しな
がら冷却する。
【0012】成形品保持装置が成形品冷却ユニットの上
方に位置すると、成形品保持装置は、回転駆動機構によ
って回動させられ、成形品冷却ユニットと対向する。そ
して、成形品保持装置は、保持装置移動機構によって鉛
直下方に移動させられた後、各成形品を解放する。これ
により、成形品保持装置に保持された成形品が成形品冷
却ユニットの各成形品受取部材に受け渡される。成形品
冷却ユニットによって受け取られた各成形品は、各成形
品受取部材のエア吹出口から吹き出る冷却用エアによっ
て十分に冷却される。
【0013】また、成形品冷却ユニットを支持して往復
移動させる冷却ユニット搬送機構を更に備えると好まし
い。この場合、一群の成形品が成形品冷却ユニットの成
形品受取部材によって受け取られると、冷却ユニット搬
送機構は、成形品を受け取っていない成形品受取部材を
保持装置移動機構の下方まで移動させ、次の成形品の受
け取りに備える。
【0014】更に、成形品冷却ユニットの側方に配置さ
れており、成形品保持装置から成形品を受け取り可能な
成形品搬出部を更に備え、保持装置移動機構は、成形品
冷却ユニットと成形品搬出部との間で、成形品保持装置
を水平移動させると好ましい。
【0015】この場合、保持装置移動機構は、成形品冷
却ユニットによる成形品の冷却が完了した段階で、成形
品冷却ユニットの上方に位置する成形品保持装置を成形
品冷却ユニットに対して下降させる。そして、成形品冷
却ユニットの各成形品受取部材から成形品保持装置に対
して成形品が受け渡されると、保持装置移動機構は、成
形品保持装置を上昇させると共に成形品搬出部まで水平
移動させる。成形品保持装置は保持している各成形品を
解放し、これにより、各成形品が成形品保持装置から成
形品搬出部に受け渡される。
【0016】また、成形品保持装置は、配列パターンに
おける一列分の数だけ成形品を保持可能な複数の成形品
受取ユニットと、配列パターンに対応するように各成形
品受取ユニットが並設されており、各成形品受取ユニッ
トの内部と連通する空気給排路を有する支持フレームと
を備え、各成形品受取ユニットの内部には、互いに隣り
合う成形品受取ユニット同士を接続する冷却液流通管を
介して冷却液を循環可能にすると好ましい。
【0017】この場合、成形品は、支持フレームに並設
された各成形品受取ユニットによって一括して受け取ら
れる。成形品を成形品受取ユニット内に保持させる際に
は、支持フレームの空気給排路を介して成形品受取ユニ
ットの内部を真空排気する。また、各成形品受取ユニッ
トの内部には、各冷却液流通管を介して冷却液を循環さ
せて成形品を冷却する。更に、成形品を成形品受取ユニ
ットから離脱させる場合、支持フレームの空気給排路を
介して成形品受取ユニットの内部に正圧の空気を供給す
る。
【0018】更に、成形品受取ユニットは、成形品を挿
脱自在に収容する複数の成形品受取スリーブと、配列パ
ターンにおける一列に対応するように形成されており、
成形品受取スリーブの末端部を嵌合させる複数のスリー
ブ取付孔と、各スリーブ取付孔に嵌め込まれた各成形品
受取スリーブの外周面を覆う外套部とを有するケーシン
グと、外套部の内周面と、各成形品受取スリーブの外周
面とによってつくり出される空間を、成形品受取スリー
ブの先端側及び末端側で水密に閉鎖することにより形成
された冷却液流通空間と、冷却液流通空間と連通する冷
却液流入口と、冷却液流通空間と連通する冷却液流出口
と、ケーシングの底部に設けられており、支持フレーム
の空気給排路及び各スリーブ取付孔と連通する空気通路
と、成形品受取スリーブの内部と空気通路とを連通させ
る空気孔を有し、各スリーブ取付孔に配されて成形品受
取スリーブ内に突出すると共に、成形品受取スリーブ内
に挿入された成形品の先端部と当接する受容プラグとを
備えると好ましい。
【0019】この場合、成形品の受渡しを行うに際して
は、金型内に設けられた成形品突出装置を作動させ、各
成形品を成形品受取ユニットに向けて突出させることに
より、各成形品を成形品受取スリーブ内に挿入する。成
形品の先端部は受容プラグと当接する。この状態で、受
容プラグの空気孔を介して成形品受取スリーブ内を真空
排気する。これにより、各成形品は各成形品受取スリー
ブの内部に吸引保持される。また、冷却液流通空間に対
しては、冷却液流入口から常時冷却液が供給され、冷却
液は各成形品受取スリーブの外周面に沿って流通し、冷
却液流出口から隣接する成形品受取ユニット等に流れ込
む。成形品を成形品受取ユニットから離脱させる際に
は、受容プラグの空気孔を介して成形品受取スリーブ内
に正圧の空気を供給する。
【0020】また、受容プラグは、スリーブ取付孔に成
形品の挿脱方向に沿って移動自在に配されると共に、付
勢手段によって成形品受取スリーブの先端側に付勢され
ており、受容プラグの下部には、この受容プラグが付勢
手段の付勢力に抗して成形品の挿入方向に移動した際に
空気孔を開放し、受容プラグが付勢手段によって付勢さ
れて成形品の離脱方向に移動した際に空気孔を閉鎖する
開閉弁が接続されていると好ましい。
【0021】この場合、各成形品が成形品受取スリーブ
内に挿入されると、成形品の先端部は受容プラグと当接
し、受容プラグを付勢手段の付勢力に抗して成形品の挿
入方向に移動させる。これにより、受容プラグに接続さ
れた開閉弁は空気孔を開放し、成形品受取スリーブの内
部とケーシングの空気通路とが互いに連通する。そし
て、空気通路及び空気孔を介して成形品受取スリーブ内
を真空排気することにより、成形品が成形品受取スリー
ブ内に吸引保持される。一方、成形品を成形品受取ユニ
ットから離脱させる際には、ケーシングの空気通路に正
圧の空気を供給する。これにより、開閉弁に対して作用
する空気の押圧力と、付勢手段の付勢力とによって受容
プラグが成形品の離脱方向に移動し、開閉弁によって空
気孔が閉鎖されると共に、成形品が成形品受取スリーブ
から解放される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による成
形品取出装置の好適な実施形態について詳細に説明す
る。
【0023】図1は、本発明による成形品取出装置を示
す平面図であり、図2は、図1におけるII−II線に沿っ
た部分断面図である。これらの図面に示す成形品取出装
置1は、射出成形機50から成形品Pを取り出し、次の
処理工程に移行させるためのものである。射出成形機5
0は、いわゆる横形の射出成形機であり、例えば、PE
Tボトル等の有底筒状の成形品Pを所定の配列パターン
に並べた状態で同時に複数成形することができる。射出
成形機50は、固定盤52と可動盤53とからなる型締
装置51を備える。固定盤52には、固定側金型54が
固定されており、可動盤53には、可動側金型55が固
定されている。
【0024】この射出成形機50を用いて成形を行う際
には、図示しない型締シリンダを作動させ、固定盤52
と可動盤53とを型締めする。これにより、固定側金型
54と可動側金型55とによってキャビティが形成さ
れ、このキャビティ内に射出ユニット56を用いて溶融
樹脂を射出する。成形品Pは、金型54、55間に所定
の配列パターン(例えば、マトリックス状の配列)をも
って整列する状態で同時に成形される。そして、金型5
4、55によって所定の形状に賦形された成形品Pは、
型締力が保持された状態で射出成形機50内において所
定時間冷却される。金型を開閉する際には、型開閉シリ
ンダ57(図2参照)を作動させて、可動盤53をタイ
バー58に沿ってスライド移動させる。
【0025】射出成形機50によって成形された成形品
Pは、金型54、55によって賦形された形状がある程
度維持できる温度(最高で、約110℃〜120℃以
下)まで射出成形機50内で冷却された後、射出成形機
50の側方に並設された成形品取出装置1によって取り
出され、次の処理工程に移行させられる。この成形品取
出装置1は、可動側金型55から各成形品Pを受け取り
可能であり、各成形品Pを保持して冷却可能な成形品保
持装置2を有する。
【0026】この成形品保持装置2には、開放された可
動側金型55上の配列パターンにおける一列分の数だけ
成形品Pを保持可能な成形品受取ユニット20が複数
(この場合、4体)設けられている。各成形品受取ユニ
ット20は、図2に示すように、支持フレーム3に対し
て上記配列パターンに対応するように並設されている。
これにより、可動側金型55上の成形品Pは、支持フレ
ーム3に並設された各成形品受取ユニット20によって
一括して受け取られる。
【0027】また、支持フレーム3には、図示しない空
気供給・排気装置に接続する空気給排路3a(図3及び
5参照)が設けられており、この空気給排路3aは、各
成形品受取ユニット20の内部と連通している。成形品
Pを成形品受取ユニット20に保持させる際には、支持
フレーム3の空気給排路3aを介して成形品受取ユニッ
ト20の内部を真空排気する。一方、成形品Pを成形品
受取ユニット20から離脱させる際には、支持フレーム
3の空気給排路3aを介して成形品受取ユニット20の
内部に正圧の空気を供給する。更に、成形品保持装置2
には、図示しない冷却液供給装置から、常時冷却液が供
給されており、この冷却液は各成形品受取ユニット20
の内部を循環する。
【0028】上述した成形品保持装置2は、保持装置移
動機構4に取り付けられており、この保持装置移動機構
4によって移動させられる。保持装置移動機構4は、上
下方向移動機構5と、この上下方向移動機構5を金型5
4、55の型締方向と直交する水平方向に移動させる水
平移送機構10とからなる。上下方向移動機構5は、鉛
直方向に昇降可能なロボットとして構成されており、鉛
直方向における任意の位置で停止可能である。このよう
に、保持装置移動機構4は、上下方向移動機構5と水平
移送機構10とを組み合わせたものであるので、2方向
直交ロボットとして機能する。
【0029】上下方向移動機構5には、図2に示すよう
に、回転駆動機構6が含まれる。この回転駆動機構6
は、上下方向移動機構5によって鉛直方向に昇降させら
れる。また、回転駆動機構6は、回転アクチュエータ7
を有し、この回転アクチュエータ7の回転軸8には、成
形品保持装置2の支持フレーム3が固定されている。回
転軸8は、金型54、55の型締方向と直交する水平方
向に延在する。回転駆動機構6の回転アクチュエータ7
を作動させれば、成形品保持装置2は、金型54、55
の型締方向と直交する回転軸(水平軸)8の周り(図2
におけるH方向)に回動し、また、任意の回転角度で停
止させることができる。
【0030】上下方向移動機構5を移送する水平移送機
構10は、図2に示すように、サーボモータ11によっ
て循環駆動されるタイミングベルト12を内蔵してお
り、このタイミングベルト12に上下方向移動機構5が
固定されている。この水平移送機構10の一端部(図1
及び2における右端部)は、フレーム13aを介して射
出成形機50に固定されており、水平移送機構10の他
端部(図1及び2における左端部)は、フレーム13b
によって支持されている。なお、水平移送機構10の両
端部をフレームによって支持するようにしてもよい。こ
のように、水平移動機構10は、射出成形機50の設置
面から所定高さを隔てて設置される。この水平移送機構
10を作動させることにより、上下方向移動機構5に取
り付けられた成形品保持装置2を、射出成形機50の側
方で金型54、55の型締方向と直交する水平方向(回
転軸8の延在方向)に沿ってスライド移動させることが
できる。
【0031】水平移送機構10の下方、かつ、射出成形
機50の側方には、射出成形機50から取り出された成
形品Pを冷却するための成形品冷却部14が配されてい
る。成形品冷却部14は、図示しないエア供給装置をも
った成形品冷却ユニット15を有する。エア供給装置
は、室内の空気を取り込んで供給するものでもよく、ま
た、所定温度に冷却したエアを供給するものであっても
よい。成形品冷却ユニット15の上部には、図1に示す
ように、複数(この場合、3体)のプレート151、1
52、153が固定されている。各プレート151、1
52、153には、成形品受取ユニット20から成形品
Pを受け取り可能な成形品受取部材16が複数配設され
ている。プレート151、152、153における成形
品受取部材16の配列パターンは、可動側金型55にお
ける成形品Pの配列パターンと同一とされる。これによ
り、各プレート151、152、153のうちの何れか
に配設されている各成形品受取部材16に対して、成形
品保持装置2から複数の成形品Pが一括して受け渡され
る。
【0032】各プレート151、152、153上で直
立する各成形品受取部材16は、図3に示すように、成
形品Pを受け入れる筒状のカップ部材161と、カップ
部材161の中央部に設けられており、成形品Pの内部
に挿入可能な支持ピン162とからなる。カップ部材1
61の底部には、プレート151(152,153)に
形成された開口154と連通するエア吹出口161aが
形成されている。また、支持ピン162の中心部には、
貫通穴162aが形成されている。
【0033】これにより、成形品冷却ユニット15のエ
ア供給装置(図示せず)を作動させれば、図3に示すよ
うに、プレート151(152,153)に形成された
開口154とエア吹出口161aを介して、冷却用エア
が吹出し、成形品受取部材16に保持された成形品Pの
周囲を流通する。また、エア吹出口としての貫通穴16
2aの上端から、成形品受取部材16に保持された成形
品Pの内部に対して冷却用エアが吹き出される。従っ
て、各成形品Pは効率よく冷却される。また、このよう
に冷却用エアを用いて成形品Pを冷却する成形品冷却ユ
ニット15を採用することにより、成形品取出装置1を
低コストで構成することができる。
【0034】成形品冷却ユニット15は、射出成形機5
0の側方に配置された冷却ユニット搬送機構17によっ
て支持される。冷却ユニット搬送機構17は、成形品冷
却ユニット15をガイドするガイドレール17a(図1
参照)と、成形品冷却ユニット15を金型54、55の
型締方向(図1におけるK方向)に沿って往復移動させ
ると共に、任意位置に停止させることができる駆動部1
7bとを備える。冷却ユニット搬送機構17は、例え
ば、1体のプレート151(152)に配設された各成
形品受取部材16に対して成形品Pが受け渡された際に
作動される。そして、各成形品受取部材16に成形品P
がまだ受け渡されていない他のプレート152(15
3)を保持装置移動機構4(水平移送機構10)の下方
まで移動させる。これにより、成形品Pを受け取ってい
ない成形品受取部材16に対して順次成形品Pを受け渡
すことが可能となり、射出成形機50の生産効率を向上
させることができる。
【0035】更に、水平移送機構10の下方、かつ、成
形品冷却部14の側方には、成形品冷却部14において
冷却された成形品Pを搬出するための成形品搬出部18
が配される。この成形品取出装置1では、成形品搬出部
18として、ばら積み運搬車を用いている。成形品搬出
部18としては、ばら積み運搬車を用いる代わりに、パ
レットに載せた段ボールケースや、ばら積み搬出コンベ
ヤを用いてもよい。また、成形品搬出部18として、成
形品受取部材を有するトレイを移動させる搬出コンベヤ
を用いることも可能である。この場合、トレイ上の成形
品受取部材の配列パターンは、射出成形機50における
成形品Pの配列パターンと同一にすると好ましい。
【0036】保持装置移動機構4の制御は、図示しない
制御部によって行われる。この制御部は、射出成形機5
0の所定動作と同期して保持装置移動機構4を制御する
と共に、空気供給・排気装置に対して所定の指示を与え
る。これにより、この成形品取出装置1では、1体の成
形品保持装置2によって、成形品Pの取り出し、成形品
Pの保持・冷却、成形品冷却部14及び成形品搬出部1
8に対する成形品Pの搬送が行われることになる。従っ
て、成形品取出装置1の構造が簡易化され、成形品取出
装置1を低コストで構成できる。
【0037】次に成形品保持装置2に含まれる成形品受
取ユニット20について説明する。
【0038】図4及び5に示すように、成形品受取ユニ
ット20は、成形品Pを挿脱自在に収容する成形品受取
スリ一ブ21を備える。1体の成形品受取ユニット20
には、可動側金型55における成形品Pの配列パターン
のうちの一列分の数だけ成形品受取スリーブ21(この
場合は、6体)が設けられている。成形品受取スリーブ
21は、アルミニウム等の熱伝導性の高い素材によって
筒状に形成され、その先端部(上開口部)外周には、フ
ランジ部21aが形成されている。成形品受取スリーブ
21の全長は、成形品Pの全長よりもある程度短く設定
される。また、成形品受取スリーブ21の断面寸法(内
径)は、成形品Pの外部断面寸法(外径)よりもわずか
に大きいものとされる。これにより、成形品受取スリー
ブ21に対して成形品Pをスムースに挿入することがで
きる。
【0039】各成形品受取スリーブ21は、ケーシング
22に収容される。ケーシング22は、熱伝導性の低い
素材によって形成されており、図4に示すように、底部
23と、底部23から延設された外套部24とからな
る。ケーシング22の底部23には、成形品受取スリー
ブ21の末端部(下開口側端部)が嵌め込まれるスリー
ブ取付孔25が複数(この場合は6個)形成されてい
る。各スリーブ取付孔25は、可動側金型55における
成形品Pの配列パターンのうちの一列に対応するように
所定間隔を隔てて形成されている。また、各スリーブ取
付孔25の内径は、成形品受取スリーブ21の外径より
も多少小さく設定されている。これにより、成形品受取
スリーブ21の末端部とスリーブ取付孔25とは、隙間
なく水密に嵌合し合う。
【0040】外套部24は、図5に示すように、例え
ば、成形品受取スリーブ21の外径よりも大きな内径を
もった円筒体を一列に結合することにより、互いに隣り
合う円筒体それぞれの内部空間を連通させたような構成
を有する。成形品受取スリーブ21は、外套部24の先
端に形成され、各スリーブ取付孔25と対向する挿入口
24a(図4参照)から挿入される。スリーブ取付孔2
5に嵌め込まれた各成形品受取スリーブ21の外周面
は、所定間隔を隔てて存在する外套部24によって覆わ
れる。すなわち、外套部24の内周面と各成形品受取ス
リーブ21の外周面の間には、所定容積の空間が形成さ
れ、また、互いに隣り合う成形品受取スリーブ21同士
の間にも所定容積の空間が形成される。
【0041】互いに隣り合う成形品受取スリーブ21同
士の間には、フランジ部21aを強固に挟持する押え板
26a、26bが配設されている。これにより、互いに
隣り合う成形品受取スリーブ21同士の間に存在する空
間が水密に閉鎖される。また、成形品受取スリーブ21
の末端部とスリーブ取付孔25とは、互いに水密に嵌合
している。これにより、図4に示すように、外套部24
の内周面と各成形品受取スリーブ21の外周面とによっ
てつくり出される空間が、成形品受取スリーブ21の先
端側及び末端側で水密に閉鎖され、冷却液流通空間27
がつくり出される。この冷却液流通空間27内には、冷
却液流入口28を介して冷却液が導入される。冷却液
は、各成形品受取スリーブ21の外周面を膜状に覆うと
共に、各外周面に沿って流通し、冷却水流出口29(図
5参照)から排出される。
【0042】このように、成形品受取スリーブ21とケ
ーシング22(外套部24)とによって冷却液流通空間
27を形成することにより、成形品Pを冷却するための
手段を容易に形成できると共に、成形品受取ユニット2
0の部品点数を削減することができる。また、冷却液
は、各成形品受取スリーブ21の外周面に沿って流通す
ることになるので、成形品受取スリーブ21内に挿入さ
れた成形品Pを効率よく冷却することができる。更に、
成形品受取スリーブ21と外套部24との間の寸法は適
宜変更することができるので、冷却液流通空間の容積を
容易に大きくすることが可能となる。
【0043】一方、ケーシング22の底部23の内部に
は、支持フレーム3の空気給排路3aと連通する空気通
路23aが形成されている。また、底部23には、空気
通路23aと各スリーブ取付孔25の内部とを連通させ
る空気導入孔23bが各スリーブ取付孔25に対応する
ように穿設されている。更に、各スリーブ取付孔25の
内部には、受容プラグ30が配されている。図4に示す
ように、受容プラグ30は、スリーブ取付孔25の底面
と接触すると共に、成形品受取スリーブ21内に突出し
ている。この受容プラグ30は、その中心を貫通する空
気孔31を有する。これにより、成形品受取スリーブ2
1の内部と空気通路23aとは、空気孔31及び空気導
入孔23bを介して互いに連通する。
【0044】受容プラグ30は、アルミニウム等の熱伝
導性の高い素材によって形成されており、その上面30
aは、成形品Pの先端面の形状に合致するように(例え
ば半球面状の凹面に)成形されている。成形品受取スリ
ーブ21内に挿入された成形品Pの先端部は、この受容
プラグ30の上面30aと当接する。受容プラグ30
は、成形品受取スリーブ21を介して冷却液流通空間2
7内の冷却液によって冷却される。従って、受容プラグ
30と当接する成形品Pの先端部も効果的に冷却され
る。
【0045】成形品Pの受渡しを行うに際しては、金型
54,55内に設けられた成形品突出装置(図示せず)
を作動させ、各成形品Pを成形品受取スリーブ21内に
挿入する。成形品21の先端部は受容プラグ30の上面
30aと当接する。そして、受容プラグ30の空気孔3
1を介して成形品受取スリーブ21内を真空排気する。
ここで、受容プラグ30には、空気孔31と直交し、受
容プラグ30を水平に貫通する水平空気孔32が設けら
れており、この水平空気孔32を介して、成形品受取ス
リーブ21の内周面と成形品Pの外周面との間に存在す
る空気が効果的に排気される。これにより、各成形品P
は各成形品受取スリーブ21の内部に吸引保持される。
成形品Pを成形品受取ユニット20から離脱させる際に
は、受容プラグ30の空気孔31を介して成形品受取ス
リーブ21内に正圧の空気を供給する。
【0046】上述した成形品受取ユニット20は、図6
に示すように、支持フレーム3上に複数並設される。こ
のように、支持フレーム3に複数の成形品受取ユニット
20を並設して成形品保持装置2を構成することによ
り、成形品受取用の部材を個々に支持フレーム3に設け
る場合と比較して、成形品保持装置2を容易に構成でき
ると共に、その部品点数を削減することができる。ま
た、射出成形機50で同時に成形する成形品Pの数に対
応させて、支持フレーム3に取り付ける成形品受取ユニ
ット20の数を増減できる。従って、成形品受取作業の
効率を容易に向上させることができる。
【0047】この成形品取出装置1では、射出成形機5
0で同時に成形する成形品Pの数を増加させる場合を想
定して、支持フレ一ム3の全長にある程度の余裕をもた
せている。これにより、既設の成形品受取ユニット20
に隣接して、更に、成形品受取ユニット20を増設する
ことができる。ここで、成形品受取ユニット20を増設
する際には、ケーシング22の底部23に設けられた空
気通路23aと、支持フレーム3の空気給排路3aとを
連通させるための開口が必要となる。これを踏まえて、
この支持フレーム3には、このような開口が予め形成さ
れている。この開口は、成形品受取ユニット20を増設
するまでの間は、図示しない盲板等により閉鎖されてい
る。
【0048】図6に示すように、支持フレーム3の空気
給排路3aは、切換弁33及びフレキシブルパイプ等か
らなる空気配管34を介して図示しない空気供給・排気
装置に接続されている。成形品Pを成形品受取スリーブ
21に挿入して保持させる際には、切換弁33を排気側
に切り換え、空気給排路3aを介して各成形品受取ユニ
ット20(成形品受取スリーブ21)の内部を真空排気
する。また、成形品受取スリーブ21に保持された成形
品Pを離脱させる際には、切換弁33を給気側に切り換
え、各成形品受取ユニット20(成形品受取スリーブ2
1)の内部に正圧の空気を供給する。
【0049】また、同図に示すように、支持フレーム3
の先端部に固定された成形品受取ユニット20r(図6
において最も右側に位置する成形品受取ユニット20)
には、冷却液供給管35を介して図示しない冷却液供給
装置から冷却液が供給される。すなわち、冷却液供給管
35は、成形品受取ユニット20rの冷却液流通空間2
7(図4及び5参照)と連通する冷却液流入口28に接
続されている。この冷却液流通空間27と連通する冷却
液流出口29は、成形品受取ユニット20rと隣り合う
(左側の)成形品受取ユニット20の冷却液流入口28
と冷却液流通管36を介して接続されている。このよう
に、互いに隣り合う成形品受取ユニット20の冷却液流
出口29と冷却液流入口28とが冷却液流通管36によ
って接続される。そして、支持フレーム3の末端側に固
定された成形品受取ユニット20lの冷却液流出口29
に冷却液排出管37が接続されている。
【0050】冷却液供給管35を介して成形品受取ユニ
ット20rに供給された冷却液は、各成形品受取ユニッ
ト20の冷却液流通空間27内を順次循環し、成形品受
取ユニット20lの冷却液流出口29に接続された冷却
液排出管37を介して、図示しない冷却液供給装置に戻
され、再度冷却される。これにより、各成形品受取ユニ
ット20には、常時低温の冷却液が供給されることにな
るので、各成形品受取ユニット20に保持された各成形
品Pを効率よく冷却することができる。
【0051】以下、図1、図2、及び、図7等を参照し
ながら、上述した成形品取出装置1による成形品の処理
手順について説明する。
【0052】射出成形機50によって成形品Pが所定の
配列パターンに並べられた状態で成形されると、各成形
品Pは、金型54、55によって賦形された形状が維持
できる温度(例えば、最高で約110℃〜120℃以
下)まで射出成形機50内で冷却される。射出成形機5
0内における各成形品Pの冷却が完了すると、型開閉シ
リンダ57が駆動される。これにより、可動盤53は固
定盤52から距離E(図1参照)だけ離間し、射出成形
機50の金型54、55が開放される。このように、図
7における成形サイクル0(射出成形機50による1回
目の成形)が完了した段階で、成形品取出装置1が作動
される。
【0053】この際、成形品保持装置2は、成形品冷却
部14の上方(図1及び2において二点鎖線で示す位
置)に位置させられている。また、各成形品受取ユニッ
ト20は、各成形品受取スリーブ21が金型54、55
の型締方向(水平方向)を向くように回転駆動機構6に
よって回動させられている(図1参照)。この状態か
ら、保持装置移動機構4は、金型54、55の型締方向
と直交する水平方向(回転駆動機構6の回転軸8の延在
方向)に沿って、成形品保持装置2を射出成形機50に
対して移動させる。
【0054】具体的には、保持装置移動機構4に含まれ
る水平移送機構10のサーボモータ11を駆動すること
によりタイミングベルト12を所定量循環駆動させ、タ
イミングベルト12に固定された上下方向移動機構5を
介して成形品保持装置2を移動させる。これにより、成
形品保持装置2は、成形品冷却部14の上方から距離G
(図1参照)だけ移動し、固定側金型54と可動側金型
55との間に位置する。成形品保持装置2が、金型5
4、55間で停止した際、各成形品受取ユニット20に
設けられた各成形品受取スリーブ21は、可動側金型5
5上に整列する各成形品Pの軸線と平行に延在すると共
に、所定の配列パターンをもって整列する各成形品Pと
対向する。
【0055】各成形品受取スリーブ21が各成形品Pと
対向すると、金型54,55内に設けられた図示しない
成形品突出装置が作動され、各成形品Pが成形品受取ユ
ニット20に対して突き出される。これにより、可動側
金型55上に整列していた各成形品Pが、その先端から
徐々に各成形品受取スリーブ21内に挿入される。この
結果、各成形品受取スリーブ21の内部に各成形品Pが
収容され、成形品Pの先端部が受容プラグ30と当接す
る。
【0056】各成形品Pが各成形品受取スリーブ21に
収容されると、同時に空気配管34に接続する切換弁3
3(図6参照)が排気側に切り換えられる。これによ
り、受容プラグ30の空気孔31、空気通路23a、支
持フレーム3内部の空気給排路3aを介して、成形品受
取スリーブ21内が真空排気され、成形品Pは受容プラ
グ30に吸着する。従って、成形品受取スリーブ21の
内部に成形品Pが吸引保持されることになる。
【0057】そして、水平移送機構10のサーボモータ
11が駆動され、成形品保持装置2は、固定側金型54
と可動側金型55との間から成形品冷却部14の上方ま
でスライド移動する。成形品Pが保持されている成形品
受取ユニット20の成形品受取スリーブ21と、ケーシ
ング22(外套部24)との間に作り出される冷却水流
通空間27には、冷却水流入口28を介して冷却液が常
時導入されている。従って、成形品保持装置2を成形品
冷却部14の上方まで移動させる間、各成形品Pは、冷
却水流通空間27を流通する冷却液によって積極的に冷
却されることになる。
【0058】ここで、各成形品受取ユニット20の冷却
液流通空間27は容積が比較的大きいので、大量の冷却
液が、各成形品受取スリーブ21の外周面に沿って流通
することになる。また、互いに隣り合う成形品受取ユニ
ット20同士は、冷却液流出口29と冷却液流入口28
とを連通する冷却液流通管36を介して接続されている
ので、低温の冷却液が各成形品受取ユニット20の冷却
液流通空間27(図4及び4参照)内を循環する。従っ
て、成形品保持装置2に保持されているすべての成形品
Pが効率よく冷却される。
【0059】冷却液流通空間27に供給する冷却液とし
ては、約10℃の冷水が用いられる。これにより、各成
形品受取スリーブ21に保持された成形品Pは急速に冷
却され、図7に示す成形サイクル1において型締が開始
される頃には成形品Pの温度が、取出時の最高約110
℃〜120℃から約90℃まで降下する。このように、
射出成形機50内で成形品Pを約110℃〜120℃ま
で冷却させた段階で成形品Pを取り出し、成形品保持装
置2で約90℃まで冷却することにより、射出成形機5
0の生産効率を極めて向上させることができる。
【0060】すなわち、従来は、金型内で成形品Pが変
形しない温度である約100℃以下(好ましくは70℃
以下)まで成形品Pを冷却させた後に、射出成形機50
から成形品Pを取り出していた。しかしながら、PET
ボトルのような肉厚の厚い製品を成形する場合、成形品
Pを金型54,55内で約100℃以下まで冷却するに
は相当の時間が必要とされ、このため、射出成形機の生
産効率が低下していた。これに対して、PETボトル等
の成形品Pを約110℃〜120℃前後まで冷却するの
に要する時間は、金型内であっても比較的短時間で済
む。従って、この段階(約110℃〜120℃以下)
で、成形品Pを射出成形機50から取り出せば、射出成
形機50の成形サイクル自体を短縮化することができ
る。
【0061】なお、成形品Pを冷却すると、成形品P
は、その半径方向に僅かに収縮し、成形品Pの外周面
と、成形品受取スリーブ21の内周面との間に隙間が生
じるが、この成形品取出装置1の場合、成形品Pの先端
部が成形品受取スリーブ21内の受容プラグ30に吸着
されている。従って、搬送中に成形品受取スリーブ21
から成形品Pが抜け落ちるおそれはない。
【0062】成形品保持装置2が、保持装置移動機構4
(水平移送機構10)によって成形品冷却部14の上方
(図2において二点鎖線で示す位置)まで移動される
と、回転駆動機構6の回転アクチュエータ7が作動され
る。回転アクチュエータ7の回転軸8に固定された成形
品保持装置2は、90°だけ回動され、各成形品受取ユ
ニット20は一体的に鉛直下方を向く。この際、成形品
冷却部14では、冷却ユニット搬送機構17を作動さ
せ、成形品冷却ユニット15に含まれるプレート15
1、152、153のうち、プレート151を成形品保
持装置2の真下に位置させておく。これにより、各成形
品受取スリーブ21に保持されている各成形品Pは、プ
レート151上に配設されている各成形品受取部材16
と対向する。この状態で、上下方向移動機構5が作動さ
れ、成形品保持装置2が鉛直下方に距離L(図2参照)
だけ移動する。これにより、プレート151の各成形品
受取部材16内に各成形品Pが一括して挿入される。
【0063】成形品受取部材16に対して成形品Pが一
括して挿入されると、成形品保持装置2の切換弁33が
給気側に切り換えられる。これにより、各成形品受取ス
リーブ21内に正圧の空気が供給されるので、成形品P
は受容プラグ30から開放される。また、成形品Pは成
形品受取スリーブ21内で冷却されており、その半径方
向に多少収縮している。従って、成形品Pの外周面と成
形品受取スリーブ21の内周面との間に隙間が形成され
ているので、各成形品Pは各成形品受取スリーブ21か
ら自然落下し、各成形品受取部材16に対して受け渡さ
れる。成形品冷却ユニット15によって受け取られた各
成形品Pは、各成形品受取部材16のエア吹出口161
a、貫通穴162aから吹き出る冷却用エアによって所
望温度(約50℃以下)になるまで十分に冷却される。
【0064】ここで、成形品冷却ユニット15は、冷媒
として空気を用いられていることから、成形品Pと冷媒
との温度差が多少小さい。従って、各成形品Pを約50
℃以下になるまで冷却するには、射出成形機50におけ
る成形サイクルの数倍(この場合、3倍程度)の時間が
必要になる。これを踏まえて、この成形品取出装置1で
は、射出成形機50から成形サイクル0で製造された成
形品Pを取り出した後、次の成形サイクル1(図7参
照)が完了するまでの間に、冷却ユニット搬送機構17
を作動させて成形品冷却ユニット15を移動させる。す
なわち、各成形品受取部材16内で成形品Pが保持・冷
却されているプレート151を、成形品保持装置2(水
平移送機構10)の下方から退避させると共に、各成形
品受取部材16によって成形品Pがまだ受け取られてい
ないプレート152を成形品保持装置2(水平移送機構
10)の下方に位置させる。
【0065】これにより、プレート151の各成形品受
取部材16に保持されている各成形品Pを約50℃以下
になるまで十分に冷却する一方で、まだ成形品Pを受け
取っていないプレート152上の各成形品受取部材16
に対して成形品Pを受け渡すことが可能となる。従っ
て、図7に示すように、射出成形機50における各成形
サイクルの間に無駄な待機時間を生じさせることがない
ので、射出成形機50の生産効率を向上させることがで
きる。
【0066】図7に示すように、射出成形機50の成形
サイクル1が完了すると、再度、成形品保持装置2によ
って射出成形機50から成形品Pが取り出され、プレー
ト152上の各成形品受取部材16に対して成形品Pが
受け渡される。同様に、射出成形機50の成形サイクル
2が完了すると、成形品保持装置2によって射出成形機
50から成形品Pが取り出され、プレート153上の各
成形品受取部材16に対して成形品Pが受け渡される。
【0067】また、上述したように、射出成形機50に
よって成形された成形品Pを成形品冷却ユニット15に
よって約50℃以下まで冷却するのに要する時間は、射
出成形機50の成形サイクルの約3倍となっている。そ
こで、射出成形機50の成形サイクル3(図7参照)が
開始されてから完了するまでの間に、冷却ユニット搬送
機構17が作動され、成形品冷却ユニット15のプレー
ト151が成形品保持装置2(水平移送機構10)の下
方に位置させられる。
【0068】そして、プレート151上の各成形品Pに
対する冷却が完了した段階で、上下方向移動機構5によ
って、冷却ユニット搬送機構17の上方に位置する成形
品保持装置2が成形品冷却ユニット15のプレート15
1に対して下降させられ、各成形品Pが各成形品受取ス
リーブ21内に挿入される。そして、切換弁33が排気
側に切り換えられ、各成形品Pが各成形品受取スリーブ
21内に吸引保持される。成形品Pを受け取った成形品
保持装置2は、上下方向移動機構5によって上昇させら
れる。これにより、成形品冷却ユニット15のプレート
151に配設されている各成形品受取部材16から成形
品Pが取り出され、プレート151の各成形品受取部材
16に対して、次の成形サイクル4において成形された
成形品Pを受け渡し可能となる。
【0069】成形品Pをプレート151の各成形品受取
部材16から受け取った成形品保持装置2は、水平移送
機構10によって成形品搬出部18の上方(図1及び2
において三点鎖線で示す位置)まで距離Jだけ水平移動
させられる。成形品保持装置2は、上下方向移動機構5
によって成形品搬出部18に対して下降させられる。こ
の段階で、切換弁33が給気側に切り換えられ、各成形
品受取スリーブ21から各成形品Pが成形品搬出部18
としてのばら積み運搬車の内部に落下する。このように
して、成形品冷却部14から成形品搬出部18への成形
品Pの搬出が行われる。成形品搬出部18への成形品P
の搬出は、プレート151、152、153における成
形品Pの冷却が完了した段階で順次行われ、射出成形機
50によって成形されたすべての成形品Pが成形品搬出
部18に搬送されると、成形品取出装置1による処理が
終了する。
【0070】図8及び9は、成形品受取ユニットの他の
実施形態を示す断面図である。
【0071】同図に示す成形品受取ユニット20Aで
は、ケーシング22の底部23に形成されたスリーブ取
付孔25に、受容プラグ40が成形品Pの挿脱方向に沿
って移動自在に配されている。この受容プラグ40は、
その中心を貫通する空気孔41を有する。また、受容プ
ラグ40の下部には、凹部が形成されており、この凹部
に連結部材42を介して圧縮ばね47の一端が挿入され
ている。圧縮ばね47の他端は、スリーブ取付孔25の
底面と接触している。これにより、受容プラグ40は、
付勢手段としての圧縮ばね47によって成形品受取スリ
ーブ21の先端側に付勢されている。
【0072】圧縮ばね47の付勢力によって受容プラグ
40の下部と接続する連結部材42は、複数本(例えば
2本)のディスク支持部42aを有する。各ディスク支
持部42aは、空気導入孔23bに挿通されている。各
ディスク支持部42aの先端には、空気導入孔23bの
内径と略同一の外径をもった円盤状の閉鎖ディスク43
が固定されている。また、各ディスク支持部42aに
は、閉鎖ディスク43よりも成形品受取スリーブ21の
先端側(上方)にリング状の開放ディスク44が固定さ
れている。開放ディスク44も、閉鎖ディスク43と同
様に、空気導入孔23bの内径と略同一の外径を有す
る。
【0073】閉鎖ディスク43は、受容プラグ40が圧
縮ばね47によって付勢されて成形品Pの離脱方向に移
動(上昇)した際に、受容プラグ40と共に移動し、空
気導入孔23bと係合して空気孔41を閉鎖する。一
方、開放ディスク44は、受容プラグ40が圧縮ばね4
7の付勢力に抗して成形品Pの挿入方向に移動(下降)
した際に、受容プラグ40と共に移動し、空気導入孔2
3bと係合して空気孔41を開放する。すなわち、連結
部材42、閉鎖ディスク43、及び開放ディスク44
は、開閉弁45として機能する。
【0074】この成形品受取ユニット20Aの成形品受
取スリーブ21内に成形品Pを挿入した場合、成形品P
の先端部が受容プラグ40と当接し、受容プラグ40
は、圧縮ばね47の付勢力に抗して成形品Pの挿入方向
(下方)に移動する。これにより、受容プラグ40に接
続された開放ディスク44が、図8に示すように、空気
導入孔23bと係合し、空気孔41が開放される。そし
て、成形品受取スリーブ21の内部とケーシング23の
空気通路23aとが空気孔41を介して互いに連通す
る。従って、空気孔41を介して成形品受取スリーブ2
1内を真空排気することにより、成形品Pが成形品受取
スリーブ内に吸引保持される。
【0075】一方、成形品Pを成形品受取ユニット20
Aから離脱させる際には、ケーシング22の底部23の
空気通路23aに正圧の空気を供給する。これにより、
閉鎖ディスク43に対して作用する空気の押圧力と、圧
縮ばね47の付勢力とによって受容プラグ40が成形品
Pの離脱方向に移動し、図9に示すように、空気導入孔
23bと係合する閉鎖ディスク43によって空気孔41
が閉鎖されると共に、成形品Pが成形品受取スリーブ2
1から解放される。
【0076】このように、成形品Pの挿入動作及び空気
の供給に連動して作動する開閉弁45を設けることによ
り、成形品Pを成形品受取スリーブ21内に確実に保持
できると共に、成形品受取スリーブ21から容易に解放
させることができる。従って、成形品Pの受渡しが良好
に行われ、成形品受取スリーブ21内に成形品Pが残っ
てしまうことがなくなり、射出成形機50の生産性を向
上させることができる。また、この開閉弁45は簡易な
構造を有するので、このような開閉弁45を備える成形
品受取ユニット20Aを用いれば、成形品取出装置を低
コストで製造できる。
【0077】
【発明の効果】本発明による成形品取出装置は、以上説
明したように構成されているため、次のような効果を得
る。すなわち、請求項1に記載の成形品取出装置によれ
ば、成形品保持装置は、保持装置移動機構によって金型
の型締方向と直交する水平軸周りに回動させられると共
に、水平軸の延在方向、並びに鉛直方向に往復移動させ
られる。これにより、1体の成形品保持装置によって、
成形品の取り出し、成形品の保持・冷却、冷却装置(冷
却ユニット)への搬送が行われることになるので、成形
品取出装置の構造を簡易化できると共に、成形品取出装
置を低コストで構成できる。また、冷却用エアを用いて
成形品を冷却する成形品冷却ユニットを採用することに
より、成形品取出装置を低コストで構成することができ
る。
【0078】また、請求項2に記載の成形品取出装置に
よれば、冷却ユニット搬送機構を作動させ、成形品を保
持・冷却中の成形品受取部材を移動させることにより、
成形品を受け取っていない成形品受取部材に対して順次
成形品を受け渡すことが可能となる。従って、射出成形
機における各成形サイクルの間に無駄な待機時間を生じ
させることがないので、射出成形機の生産効率を向上さ
せることができる。
【0079】更に、請求項3に記載の成形品取出装置に
よれば、成形品搬出部に対する成形品の搬送も、1体の
成形品保持装置によって行われることになるので、成形
品取出装置の構造を簡易化できると共に、成形品取出装
置を低コストで構成できる。
【0080】また、請求項4に記載の成形品取出装置に
よれば、支持フレームに成形品受取ユニットを並設する
ことにより、成形品保持装置を容易に構成できると共
に、その部品点数を削減することができる。また、射出
成形機で同時に成形する成形品の数に対応させて、支持
フレームに取り付ける成形品受取ユニットを増減できる
ので、成形品受取作業の効率を容易に向上させることが
できる。更に、成形品受取ユニット毎に冷却液を供給し
て循環させることにより、成形品を効率よく冷却するこ
とができる。
【0081】更に、請求項5に記載の成形品取出装置に
よれば、各成形品受取スリーブと、これら成形品受取ス
リーブを支持するケーシングとによって冷却液流通空間
が形成されるので、成形品受取ユニットの部品点数を削
減することができると共に、冷却液流通空間の容積を大
きくすることが可能となる。また、冷却液は、各スリー
ブの外周面に沿って流通するので、成形品を効率よく冷
却することができる。更に、成形品の底面が受容プラグ
と当接するので、成形品の底部が効果的に冷却される。
【0082】また、請求項6に記載の成形品取出装置に
よれば、成形品の挿入動作及び空気の給排に連動して作
動する開閉弁を設けることにより、成形品を成形品受取
スリーブ内に確実に保持できると共に、成形品受取スリ
ーブから容易に解放させることができる。従って、成形
品の受渡しが良好に行われ、成形品受取スリーブ内に成
形品が残ってしまうことがなくなり、射出成形機の生産
性を向上させることができる。また、この開閉弁は簡易
な構造を有するので、成形品取出装置を低コストで製造
できる。
【0083】このように、本発明によれば、低コストで
構成できる簡易な構造を有すると共に、成形品を効率よ
く冷却可能であり、射出成形機の生産効率を向上させる
ことができる成形品取出装置の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成形品取出装置を示す平面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線に沿った部分断面図であ
る。
【図3】成形品冷却ユニットに含まれる成形品受取部材
を示す断面図である。
【図4】図1の成形品取出装置に含まれる成形品受取ユ
ニットを示す部分断面図である。
【図5】図4におけるIV−IV線についての断面図であ
る。
【図6】図1の成形品取出装置に含まれる成形品保持装
置を示す平面図である。
【図7】図1の成形品取出装置による成形品の処理手順
を説明する工程図である。
【図8】成形品受取ユニットの他の実施形態を示す断面
図である。
【図9】成形品受取ユニットの他の実施形態を示す断面
図である。
【符号の説明】 1…成形品取出装置、2…成形品保持装置、3…支持フ
レーム、4…保持装置移動機構、5…上下方向移動機
構、6…回転駆動機構、8…回転軸(水平軸)、10…
水平移送機構、14…成形品冷却部、15…成形品冷却
ユニット、16…成形品受取部材、17…冷却ユニット
搬送機構、18…成形品搬出部、20、20A…成形品
受取ユニット、21…成形品受取スリーブ、22…ケー
シング、24…外套部、25…スリーブ取付孔、27…
冷却液流通空間、28…冷却液流入口、29…冷却液流
出口、30、40…受容プラグ、31、41…空気孔、
33…切換弁、34…空気配管、36…冷却液流通管、
42…連結部材、43…閉鎖ディスク、44…開放ディ
スク、45…開閉弁、47…圧縮ばね(付勢手段)、5
0…射出成形機、P…成形品。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機によって所定の配列パターン
    に並べられた状態で同時に成形された複数の成形品を金
    型から取り出し、次の処理工程に移行させる成形品取出
    装置において、 前記金型から前記各成形品を受け取り可能であり、前記
    各成形品を保持して冷却する成形品保持装置と、 前記射出成形機の側方に配されており、前記配列パター
    ンと同一のパターンに配列されると共にエア吹出口を有
    する成形品受取部材を複数備え、前記成形品保持装置か
    ら前記成形品を受け取り可能であると共に、前記成形品
    に対して前記エア吹出口から冷却用エアを吹き出し可能
    な成形品冷却ユニットと、 前記成形品保持装置を前記金型の型締方向と直交する水
    平軸周りに回動させる回転駆動機構を含み、前記成形品
    保持装置を鉛直方向に往復移動させると共に、前記金型
    と前記成形品冷却ユニットとの間で前記成形品保持装置
    を水平移動させる保持装置移動機構とを備えることを特
    徴とする成形品取出装置。
  2. 【請求項2】 前記成形品冷却ユニットを支持して往復
    移動させる冷却ユニット搬送機構を更に備えることを特
    徴とする請求項1に記載の成形品取出装置。
  3. 【請求項3】 前記成形品冷却ユニットの側方に配置さ
    れており、前記成形品保持装置から前記成形品を受け取
    り可能な成形品搬出部を更に備え、前記保持装置移動機
    構は、前記成形品冷却ユニットと前記成形品搬出部との
    間で、成形品保持装置を水平移動させることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の成形品取出装置。
  4. 【請求項4】 前記成形品保持装置は、 前記配列パターンにおける一列分の数だけ前記成形品を
    保持可能な複数の成形品受取ユニットと、 前記配列パターンに対応するように前記各成形品受取ユ
    ニットが並設されており、前記各成形品受取ユニットの
    内部と連通する空気給排路を有する支持フレームとを備
    え、 前記各成形品受取ユニットの内部には、互いに隣り合う
    前記成形品受取ユニット同士を接続する冷却液流通管を
    介して冷却液を循環可能であることを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載の成形品取出装置。
  5. 【請求項5】 前記成形品受取ユニットは、 前記成形品を挿脱自在に収容する複数の成形品受取スリ
    ーブと、 前記配列パターンにおける一列に対応するように形成さ
    れており、前記成形品受取スリーブの末端部を嵌合させ
    る複数のスリーブ取付孔と、各スリーブ取付孔に嵌め込
    まれた前記各成形品受取スリーブの外周面を覆う外套部
    とを有するケーシングと、 前記外套部の内周面と、前記各成形品受取スリーブの外
    周面とによってつくり出される空間を、前記成形品受取
    スリーブの先端側及び末端側で水密に閉鎖することによ
    り形成された冷却液流通空間と、 前記冷却液流通空間と連通する冷却液流入口と、 前記冷却液流通空間と連通する冷却液流出口と、 前記ケーシングの底部に設けられており、前記支持フレ
    ームの前記空気給排路及び前記各スリーブ取付孔と連通
    する空気通路と、 前記成形品受取スリーブの内部と前記空気通路とを連通
    させる空気孔を有し、前記各スリーブ取付孔に配されて
    前記成形品受取スリーブ内に突出すると共に、前記成形
    品受取スリーブ内に挿入された前記成形品の先端部と当
    接する受容プラグとを備えることを特徴とする請求項4
    に記載の成形品取出装置。
  6. 【請求項6】 前記受容プラグは、前記スリーブ取付孔
    に前記成形品の挿脱方向に沿って移動自在に配されると
    共に、付勢手段によって前記成形品受取スリーブの先端
    側に付勢されており、前記受容プラグの下部には、この
    受容プラグが前記付勢手段の付勢力に抗して前記成形品
    の挿入方向に移動した際に前記空気孔を開放し、前記受
    容プラグが前記付勢手段によって付勢されて前記成形品
    の離脱方向に移動した際に前記空気孔を閉鎖する開閉弁
    が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の成
    形品取出装置。
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