JP2000106509A - 補償装置 - Google Patents

補償装置

Info

Publication number
JP2000106509A
JP2000106509A JP10273673A JP27367398A JP2000106509A JP 2000106509 A JP2000106509 A JP 2000106509A JP 10273673 A JP10273673 A JP 10273673A JP 27367398 A JP27367398 A JP 27367398A JP 2000106509 A JP2000106509 A JP 2000106509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
fluctuation
output
offset component
adder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10273673A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Masuda
英司 増田
Kazutoshi Saito
和敏 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10273673A priority Critical patent/JP2000106509A/ja
Publication of JP2000106509A publication Critical patent/JP2000106509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オペアンプ等の差動出力に生じる直流変動及び
オフセット成分の補償装置を、より簡単な回路構成で実
現させる。 【解決手段】差動出力であるRDX出力信号aとRDY
出力信号bを各々第1及び第2の低域濾波器21a,2
1bに通すことで、高周波成分を除去した直流変動及び
オフセット成分信号c,dを得る。RDX出力信号aの
高周波成分を除去した直流変動及びオフセット成分信号
cとRDY出力信号b、RDY出力信号bの高周波成分
を除去した直流変動及びオフセット成分信号dとRDX
信号aを各々第1及び第2の加算器22a,22bにて
加え、RDX出力信号a、RDY出力信号bの各々の直
流変動及びオフセット成分を補正する。これにより、信
号波形に重畳している直流変動及びオフセット成分を補
償する装置をより簡単な構成で低コストに提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本電子回路にお
けるパルス技術と電子通信技術の伝送における雑音また
は混信を制限または抑圧するための受信機に関係した手
段に関するものであリ、特に、微小信号を差動増幅器に
て増幅して情報を読み取る装置における、信号波形に重
畳している直流変動及びオフセット成分を補償する補償
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、信号波形に重畳している直流変動
及びオフセット成分の補償装置として、米国特許491
4398号(特公平8−16964号公報と対応)に記
載されたものが知られている。
【0003】図5は、特公平8−16964号公報に記
載されたデータ信号の撹乱低減回路の構成を示すブロッ
ク図であり、図において、110はデータと該データに
重畳された加法的撹乱とを含む入力信号Iから正のエン
ベロープ波形を検出する正のエンベロープディテクタ、
120は上記入力信号Iから負のエンベロープ波形を検
出する負のエンベロープディテクタ、130は上記正の
エンベロープディテクタ110、及び上記負のエンベロ
ープディテクタ120の出力を加算する加算器、140
は上記正のエンベロープディテクタ110と上記負のエ
ンベロープディテクタ120との間に接続されるバッフ
ァ、150は上記加算器130の出力信号からその加法
的撹乱の一次推定値中の相関残差値を低減させるための
アダプティブフィルタ、160は上記アダプティブフィ
ルタ150の出力信号から推定撹乱信号を出力する減衰
器、170は上記入力信号Iを所定の期間遅延させて出
力する遅延回路、180は上記遅延回路170による遅
延分に対して上記減衰器160からの推定撹乱信号を加
減算し、加法的撹乱が除去された出力信号Oを出力する
ブロックである。
【0004】上記データ信号の撹乱低減回路は、エンベ
ロープディテクタ110,120により再生出力(入力
信号I)のエンベロープ波形を検出し、その出力のエン
ベロープ信号から加算器130により中心電圧を求め、
その後、非線形のアダプティブフィルタ150により中
心電圧波形の平滑化を行い、遅延回路170による再生
出力(入力信号I)から上記のようにして求めた中心電
圧波形を加算ブロック180で差し引くことにより、そ
の出力信号Oにおいて直流変動及びオフセット成分を補
償するものである。但し、上記アダプティブフィルタ1
50では直流変動による中心電圧波形の変化に対しては
平滑化を行わないような特性を持たせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、エンベロープディテクタ(110,12
0)、減衰器(160)、アダプティブフィルタ(15
0)、信号反転器(140)、遅延エレメント(17
0)、加算器(130,180)などが必要であり、電
気回路を構成する回路部品が多く複雑であり、かつ装置
のコストが高くなるという問題があった。本発明は、差
動出力に生じる直流変動及びオフセット成分の補償をよ
り簡単な回路構成で実現できる補償装置を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る補償装置は、微小信号から差動信号を出力する前置増
幅器と、上記差動信号を差動増幅する差動増幅器との間
に接続され、前置増幅器から出力される差動信号の直流
変動及びオフセット成分の補償を行う補償装置であっ
て、上記前置増幅器から出力される正相の差動信号から
高周波成分を除去して正相の直流変動及びオフセット成
分信号を抽出する第1の低域濾波器と、上記前置増幅器
から出力される逆相の差動信号から高周波成分を除去し
て逆相の直流変動及びオフセット成分信号を抽出する第
2の低域濾波器と、上記前置増幅器から出力される正相
の差動信号に、上記第2の低域濾波器により抽出された
逆相の直流変動及びオフセット成分信号を加算する第1
の加算器と、上記前置増幅器から出力される逆相の差動
信号に、上記第2の低域濾波器により抽出された正相の
直流変動及びオフセット成分信号を加算する第2の加算
器とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】また、この発明の請求項2に係る補償装置
は、請求項1に記載の補償装置において、上記第1の低
域濾波器と上記第2の加算器との間に接続される第1の
スイッチと、上記第2の低域濾波器と上記第1の加算器
との間に接続される第2のスイッチと、上記前置増幅器
の差動信号または上記差動増幅器の出力信号における直
流変動が基準値より大きくなっている期間を検出し、こ
の直流変動検出期間のみ上記の第1及び第2のスイッチ
をオンさせる制御回路とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1 以下に、本発明の請求項1に記載された発明の実施形態
について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本
発明の実施の形態1による補償装置を備えた情報読み取
り装置の構成を示すブロック図である。図1に示す情報
読み取り装置は、所定の情報を含む微小信号を差動信号
として出力する前置増幅器1と、この前置増幅器1から
の差動信号を内部の差動増幅器31にて増幅して再生信
号を作成し情報を読み取るデータチャンネル3とを備
え、本実施の形態の補償装置2は、上記前置増幅器1と
データチャンネル3との間に接続されて、前置増幅器1
から出力される差動信号の直流変動及びオフセット成分
を除去する装置である。
【0009】前置増幅器1は、入力端子11を介して微
小信号の入力を受け、第1の出力端子12aから正相の
差動信号を出力し、第2の出力端子12bから逆相の差
動信号を出力する。また、データチャンネル3は、第1
の入力端子32aで前置増幅器1からの正相の差動信号
の入力を受け、第2の入力端子32bで前置増幅器1か
らの逆相の差動信号の入力を受け、出力端子22からは
これら差動信号を基にして再生信号を出力する。そし
て、補償装置2は、その信号入力側が前置増幅器1の上
記第1及び第2の出力端子12a,12bと接続され、
信号出力側がデータチャンネル3の上記第1及び第2の
入力端子32a,32bと接続されている。
【0010】補償装置2は、第1の低域濾波器21a、
第2の低域濾波器21b、第1の加算器22a、及び第
2の加算器22bを備える。
【0011】第1の低域濾波器21aは、前置増幅器1
から正相の差動信号であるRDX出力信号aの入力を受
けて、そのRDX出力信号aにおける高周波成分の情報
信号を除去して直流変動及びオフセット成分信号cを出
力するものである。
【0012】第2の低域濾波器21bは、前置増幅器1
から逆相の差動信号であるRDY出力信号bの入力を受
けて、そのRDY出力信号bにおける高周波成分の情報
信号を除去して直流変動及びオフセット成分信号dを出
力するものである。
【0013】第1の加算器22aは、前置増幅器1から
正相の差動信号であるRDX出力信号aに対し、上記第
2の低域濾波器21bから出力された直流変動及びオフ
セット成分信号dを加えるものである。そして、この第
1の加算器22aは、RDX出力信号aに含まれている
直流変動及びオフセット成分がキャンセルされた正相の
差動信号eをデータチャンネル3の第1の入力端子32
aに出力する。
【0014】第2の加算器22bは、前置増幅器1から
逆相の差動信号であるRDY出力信号bに対し、上記第
1の低域濾波器21aから出力された直流変動及びオフ
セット成分信号cを加えるものである。そして、この第
2の加算器22bは、RDY出力信号bに含まれている
直流変動及びオフセット成分がキャンセルされた逆相の
差動信号fをデータチャンネル3の第2の入力端子32
bに出力する。
【0015】次に、上記構成を有する補償装置2の動作
を説明する。図2は、図1に示した情報読み取り装置に
おける各部の信号波形を示しており、同図(a) は前置増
幅器1のRDX出力信号aの波形であり、同図(b) は前
置増幅器1のRDY出力信号bの波形であり、同図(c)
は第1の低域濾波器21aの出力信号cの波形であり、
同図(d) は第2の低域濾波器21bの出力信号dの波形
であり、同図(e) は第1の加算器22aの出力信号eの
波形であり、同図(f)は第2の加算器22bの出力信号
fの波形であり、同図(g) はデータチャンネル3に備え
る差動増幅器5の出力信号gの波形である。
【0016】情報を含む微小信号が入力端子11を介し
て前置増幅器1に入力されると、この前置増幅器1は正
相及び逆相の差動信号を第1,第2の出力端子12a,
12bから出力する。この場合、第1の出力端子12a
から出力される正相の差動信号であるRDX出力信号a
は、急激な直流変動成分a' を含んでいる(図2
(a))。また、第2の出力端子12bから出力される逆
相の差動信号であるRDY出力信号bも急激な直流変動
成分b' を含んでいる(図2(b) )。なお、このRDX
出力信号aとRDY出力信号bとは、振幅が同じで、位
相と直流変動及びオフセット成分が逆の信号となってい
る。
【0017】そして、第1の出力端子12aから出力さ
れたRDX出力信号aは、第1の加算器22aに送られ
ると同時に、第1の低域濾波器21aにも送られる。ま
た、第2の出力端子12bから出力されたRDY出力信
号bは、第2の加算器22bに送られると同時に、第2
の低域濾波器21bにも送られる。
【0018】第1の低域濾波器2aでは、RDX出力信
号aが入力されると、その高周波成分の情報信号を除去
して、RDX出力信号aの直流変動及びオフセット成分
信号cを抽出する(図2(c) )。また、第2の低域濾波
器2bでは、RDY出力信号bが入力されると、その高
周波成分の情報信号を除去して、RDY出力信号bの直
流変動及びオフセット成分信号dを抽出する(図2(d)
)。上記直流変動及びオフセット成分信号cと、上記
直流変動及びオフセット成分信号dとは振幅が同じで、
位相と直流変動及びオフセットとが逆の信号となってい
る。
【0019】上記第1の低域濾波器2aで抽出されたR
DX出力信号aの直流変動及びオフセット成分信号c
は、上記第2の加算器22bに入力される。また、上記
第2の低域濾波器2bで抽出されたRDY出力信号bの
直流変動及びオフセット成分信号dは、上記第1の加算
器22aに入力される。
【0020】第1の加算器22aでは、前置増幅器1の
第1の出力端子12aから出力された正相の差動信号で
あるRDX出力信号aに対して、上記直流変動及びオフ
セット成分信号dが加えられる。この直流変動及びオフ
セット成分信号dは、上記RDX出力信号aとは位相、
直流変動及びオフセット成分が逆であるため、第1の加
算器22aの出力は、RDX出力信号aに含まれている
直流変動及びオフセット成分がキャンセルされた出力信
号eとなる(図2(e) )。
【0021】第2の加算器22bでは、前置増幅器1の
第2の出力端子12bから出力された逆相の差動信号で
あるRDY出力信号bに対して、上記直流変動及びオフ
セット成分信号cが加えられる。この直流変動及びオフ
セット成分信号cは、上記RDY出力信号bとは位相、
直流変動及びオフセット成分が逆であるため、第2の加
算器22bの出力は、RDY出力信号bに含まれている
直流変動及びオフセット成分がキャンセルされた出力信
号fとなる(図2(f) )。
【0022】次いで、第1の加算器22aの出力信号e
は、データチャンネル3の第1の入力端子32aに入力
され、第2の加算器22bの出力信号fは、データチャ
ンネル3の第2の入力端子32bに入力される。データ
チャンネル3は、内部に備える差動増幅器31の増幅率
に応じた再生信号gを出力し(図2(g) )、この再生信
号gから情報の読み取りが行われることとなる。このデ
ータチャンネル3に入力される出力信号e,fには、い
ずれも直流変動及びオフセット成分を含まないので、再
生信号gは直流変動及びオフセット成分が除去されたも
のとなり、信号の検波誤りを起こしにくくできる。
【0023】以上のように、本実施の形態1による補償
装置2によれば、前置増幅器1の差動信号が互いに逆転
していることを利用して、低域濾波器21a,21bに
より一方の差動信号RDX出力信号a(RDY出力信号
b)からその直流変動及びオフセット成分c(d)を抽
出し、この直流変動及びオフセット成分信号c(d)を
加算器22a,22bにより他方の差動信号RDY出力
信号b(RDX出力信号a)に加えて差動信号から直流
変動及びオフセット成分を除去するようにしている。従
って、本実施の形態1による補正装置2では、前置増幅
器1の差動信号が互いに逆転していることを利用して、
低域濾波器と加算器とによる簡単な回路構成で、信号波
形に重畳している直流変動及びオフセット成分の補償を
行うことができるという効果がある。
【0024】実施の形態2 つぎに、本発明の請求項2に記載された発明の実施形態
について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本
発明の実施の形態2による補償装置を備えた情報読み取
り装置の構成を示すブロック図である。なお、上述の実
施の形態1と同じ構成については同じ符号を用い説明を
省略する。
【0025】本実施の形態2の補償装置20において、
上述の実施の形態1と異なるところは、信号波形の直流
変動を検出するコンパレータ24と、第1の低域濾波器
21aと第2の加算器22bとの間に接続した第1のア
ナログスイッチ23aと、第2の低域濾波器21bと第
1の加算器22aとの間に接続した第2のアナログスイ
ッチ23bとを付加した点にある。
【0026】上記コンパレータ24は、データチャンネ
ル3内に備える差動増幅器31の出力信号hの直流変動
がコンパレータ24の基準電圧Vrefより大きいTc
の期間を検出するものである。
【0027】上記第1のアナログスイッチ23aは、前
記Tcの期間のみオンして第1の低域濾波器21aの出
力信号cを第2の加算器22bに出力し、また、上記第
2のアナログスイッチ23bも、前記Tcの期間のみオ
ンして第2の低域濾波器21bの出力信号dを第1の加
算器22aに出力するものである。
【0028】次に、上記構成を有する補償装置の動作を
説明する。図4は、図3に示した情報読み取り装置にお
ける各部の信号波形を示しており、同図(h) はデータチ
ャンネル3内の差動増幅器31の出力信号h(直流変動
及びオフセット成分を含む)の波形であり、同図(i) は
コンパレータ24の出力信号iの波形であり、同図(j)
は第1のアナログスイッチ23aの出力信号jの波形で
あり、同図(k) は第2のアナログスイッチ23bの出力
信号kの波形であり、同図(l) は第1の加算器22aの
出力信号lの波形であり、同図(m) は第2の加算器22
bの出力信号mの波形であり、同図(n) はデータチャン
ネル3内の差動増幅器5の出力信号n(直流変動及びオ
フセット成分を含まない)の波形である。
【0029】本実施の形態2では、最初は、第1,第2
のアナログスイッチ23a,23bがオフになってお
り、第1,第2の低域濾波器21a,21bから出力信
号c,dが第1,第2の加算器22a,22bに出力さ
れない。従って、前置増幅器1の差動信号であるRDX
出力信号aとRDY出力信号bは、第1,第2の加算器
22a,22bを通過してデータチャンネル3の差動増
幅器31にそのまま入力される。このとき、RDX出力
信号aとRDY出力信号bとは、直流変動及びオフセッ
ト成分を含んでいるので、差動増幅器31の出力信号h
には直流変動h'が含まれている(図4(h) )。
【0030】この出力信号hは、コンパレータ24に入
力され、コンパレータ24では、出力信号hの直流変動
h' がコンパレータ24の基準電圧Vref より大きい期
間Tcを検出する。そして、コンパレータ24は、出力
端子34から上記期間Tc分、Hight となったパルス波
形を有する出力信号iを出力する(図4(i) )。このコ
ンパレータ24からの出力信号iは、上記の第1,第2
のアナログスイッチ23a,23bに入力され、第1,
第2のアナログスイッチ23a,23bは、期間Tcの
間オンとなる。そうすると、第1のアナログスイッチ2
3aからは、第1の低域濾波器21aでRDX出力信号
aから抽出された直流変動及びオフセット成分信号cに
おいて上記期間Tc分、出力した出力信号j(図4(j)
)が第2の加算器22bに送られる。同時に、第2の
アナログスイッチ23bからは、第2の低域濾波器21
bでRDY出力信号bから抽出された直流変動及びオフ
セット成分信号dにおいて上記期間Tc分、出力した出
力信号k(図4(k) )が第1の加算器22aに送られ
る。
【0031】第1の加算器22aでは、直流変動及びオ
フセット成分信号dにおいて上記期間Tc分、出力した
出力信号kが、前置増幅器1から出力されたRDX出力
信号aに加算される。そして、第1の加算器22aは、
RDX出力信号aにおいて上記期間Tc分、その直流変
動及びオフセット成分が除去された出力信号lを出力す
る(図4(l) )。
【0032】また、第2の加算器22bでは、直流変動
及びオフセット成分信号cにおいて上記期間Tc分、出
力した出力信号jが、前置増幅器1から出力されたRD
Y出力信号bに加算される。そして、第2の加算器22
bは、RDY出力信号bにおいて上記期間Tc分、その
直流変動及びオフセット成分が除去された出力信号mを
出力する(図4(m) )。
【0033】そして、上記第1,第2の加算器22a,
22bから出力された出力信号l,mは、第1,第2の
入力端子32a,32bを介してデータチャンネル3の
差動増幅器31に入力され、差動増幅器31は、その増
幅率に応じて再生信号nを出力する(図4(n) )。この
再生信号nには、直流変動及びオフセット成分が再生信
号hにエラーが発生するほど行った上記期間Tcにおい
てその直流変動及びオフセット成分を除去したものとな
る。なお、本実施の形態では、コンパレータ24がデー
タチャンネル3の入力差動増幅器31の出力に設けられ
ているので、この場合、前置増幅器1には信号遅延要素
が設けられ(図示せず)、第1,第2の加算器22a,
22bでの合成が同期するように設定されている。
【0034】以上のように、本実施の形態2による補償
装置によれば、コンパレータ24によって直流変動及び
オフセット成分がデータチャンネル3に備える差動増幅
器31の再生信号hにエラーを発生させるほど行った期
間を検出し、この検出信号iに応じて第1,第2の低域
濾波器21a,21bの後段に設けた第1,第2のアナ
ログスイッチ23a,23bをオンにして第1,第2の
低域濾波器21a,21bの出力信号c,dを第1,第
2の加算器22a,22bに加えるようにしている。従
って、本実施の形態2による補正装置20では、直流変
動及びオフセット成分が再生信号hにエラーを発生させ
るほどに行った時のみ装置を働かせて差動信号a,bの
補償を行い、それ以外の時は装置20を働かせないよう
にし、これにより、差動信号a,bの補正を行う必要の
ない時に過剰に補正を加えて却って再生信号波形を歪ま
せるということのないようにすることができるという効
果がある。
【0035】なお、上記実施の形態2では、直流変動を
検出するコンパレータ24をデータチャンネル3の差動
増幅器31の出力に接続した構成で説明したが、前置増
幅器1における第1の出力端子12aあるいは第2の出
力端子12bのいずれかの出力に接続した場合について
も同様に実施可能である。この場合、上述のような第
1,第2の加算器22a,22bで合成される信号を同
期させるための信号遅延要素は設けなくても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
補償装置は、前置増幅器の差動信号が互いに逆転してい
ることを利用して、第1及び第2の低域濾波器により一
方の差動信号からその直流変動及びオフセット成分を抽
出し、この直流変動及びオフセット成分信号を第1及び
第2の加算器により他方の差動信号に加えて差動信号か
ら直流変動及びオフセット成分を除去するように構成し
ている。従って、この補償装置では、前置増幅器の差動
信号が互いに逆転していることを利用して、低域濾波器
と加算器とによる簡単な回路構成で、信号波形に重畳し
ている直流変動及びオフセット成分の補償を行うことが
できるという効果がある。
【0037】また、本発明の請求項2に係る補償装置
は、コンパレータによって直流変動及びオフセット成分
がデータチャンネルに備える差動増幅器の再生信号にエ
ラーを発生させるほど行った期間を検出し、この検出信
号に応じて第1,第2の低域濾波器の後段に設けた第
1,第2のアナログスイッチをオンにして第1,第2の
低域濾波器の出力信号を第1,第2の加算器に加えるよ
うに構成している。従って、この補正装置では、直流変
動及びオフセット成分が再生信号にエラーを発生させる
ほどに行った時のみ装置を働かせて差動信号の補償を行
い、それ以外の時は装置を働かせないようにし、あえて
補正を行う必要のない時に過剰に補正を加えて却って再
生信号波形を歪ませるということのないようにするとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における補償装置を備え
るデータ読み取り装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したデータ読み取り装置の各部の信号
波形図である。
【図3】本発明の実施の形態2における補償装置を備え
るデータ読み取り装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したデータ読み取り装置の各部の信号
波形図である。
【図5】従来の補償装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 前置増幅器 11 前置増幅器の入力端子 12a 第1の出力端子 12b 第2の出力端子 2,20 補償装置 21a 第1の低域濾波器 21b 第2の低域濾波器 22a 第1の加算器 22b 第2の加算器 23a 第1のアナログスイッチ 23b 第2のアナログスイッチ 24 コンパレータ 3 データチャンネル 31 差動増幅器 32a 第1の入力端子 32b 第2の入力端子 33 出力端子 34 コンパレータ出力端子 a RDX出力信号 b RDY出力信号 c RDX出力aの高周波成分を除去した直流変動及び
オフセット成分信号 d RDY出力bの高周波成分を除去した直流変動及び
オフセット成分信号 e 補正後の第1の加算器3aの出力信号 f 補正後の第2の加算器3bの出力信号 g 差動増幅器31の出力信号 h 補正前の差動増幅器31の出力信号 i コンパレータ出力信号 j 第1のアナログスイッチ23aの出力信号 k 第2のアナログスイッチ23bの出力信号 l 補正後の加算器22aの出力信号 m 補正後の加算器22bの出力信号 n 補正後の差動増幅31の出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 AA22 AA51 CA12 CA13 CA92 FA08 FA09 FA18 HA40 KA02 KA17 KA26 KA42 MA08 MA11 MA20 ND05 PD01 SA01 TA01 TA06 5J091 AA01 AA12 AA22 AA51 CA12 CA13 CA92 FA08 FA09 FA18 HA40 KA02 KA17 KA26 KA42 MA11 MA20 SA01 TA01 TA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小信号から差動信号を出力する前置増
    幅器と、上記差動信号を差動増幅する差動増幅器との間
    に接続され、前置増幅器から出力される差動信号の直流
    変動及びオフセット成分の補償を行う補償装置であっ
    て、 上記前置増幅器から出力される正相の差動信号から高周
    波成分を除去して正相の直流変動及びオフセット成分信
    号を抽出する第1の低域濾波器と、 上記前置増幅器から出力される逆相の差動信号から高周
    波成分を除去して逆相の直流変動及びオフセット成分信
    号を抽出する第2の低域濾波器と、 上記前置増幅器から出力される正相の差動信号に、上記
    第2の低域濾波器により抽出された逆相の直流変動及び
    オフセット成分信号を加算する第1の加算器と、 上記前置増幅器から出力される逆相の差動信号に、上記
    第2の低域濾波器により抽出された正相の直流変動及び
    オフセット成分信号を加算する第2の加算器とを備えた
    ことを特徴とする補償装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補償装置において、 上記第1の低域濾波器と上記第2の加算器との間に接続
    される第1のスイッチと、 上記第2の低域濾波器と上記第1の加算器との間に接続
    される第2のスイッチと、 上記前置増幅器の差動信号または上記差動増幅器の出力
    信号における直流変動が基準値より大きくなっている期
    間を検出し、この直流変動検出期間のみ上記の第1及び
    第2のスイッチをオンさせる制御回路とを備えたことを
    特徴とする補償装置。
JP10273673A 1998-09-28 1998-09-28 補償装置 Pending JP2000106509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10273673A JP2000106509A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 補償装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10273673A JP2000106509A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 補償装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000106509A true JP2000106509A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17530961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10273673A Pending JP2000106509A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 補償装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000106509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002171147A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nec Corp 広帯域プリアンプ
JP2010273058A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振幅制限増幅回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002171147A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nec Corp 広帯域プリアンプ
JP2010273058A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振幅制限増幅回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100890346B1 (ko) 디지털 보정 기능을 갖는 스위칭 증폭기 및 그에 대한 방법
US6259300B1 (en) Differential input interface circuit and method for adjusting DC levels of differential input signals
JPH0697786A (ja) 雑音除去装置
KR900006569B1 (ko) 잡음 저감회로
JP2773524B2 (ja) ディジタル移動無線受信機
JP2000106509A (ja) 補償装置
JPH03112275A (ja) 雑音低減回路
JPH1188206A (ja) ノイズ除去回路及びノイズ除去方法
JP2001320794A (ja) 記録再生装置
KR200177592Y1 (ko) 디브이씨알 (dvcr)의 위상 등화기(phase equalizer for digital vcr)
KR0148184B1 (ko) 비대칭 개선을 위한 기록재생시스템의 재생신호 등화방법 및 그 장치
JPH0319093Y2 (ja)
JP4113175B2 (ja) 情報再生装置、そのインライン回路、および情報再生装置のインライン回路の実装方法
JP2005117486A (ja) 信号処理装置、記録装置、信号処理方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2002111758A (ja) 波形整形回路及びその波形整形方法
JPS6110327A (ja) パルス雑音除去回路
JP2993457B2 (ja) オーバサンプル型daコンバータ
JPS61190756A (ja) デイジタル信号再生装置のデ−タ検出装置
JPH0543581Y2 (ja)
KR200147519Y1 (ko) 고주파 안정화 회로
JP2901372B2 (ja) ノイズリダクション回路
JPS6243246B2 (ja)
JPH03296904A (ja) 自動利得制御回路
JPS60130987A (ja) ノイズ低減回路
JPH0759106A (ja) アクティブフィルタとこのアクティブフィルタを用いた色輪郭強調回路