JP2000106022A - 面光源素子および液晶表示装置 - Google Patents

面光源素子および液晶表示装置

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JP2000106022A
JP2000106022A JP11210624A JP21062499A JP2000106022A JP 2000106022 A JP2000106022 A JP 2000106022A JP 11210624 A JP11210624 A JP 11210624A JP 21062499 A JP21062499 A JP 21062499A JP 2000106022 A JP2000106022 A JP 2000106022A
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light source
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liquid crystal
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JP11210624A
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English (en)
Inventor
Yasuko Hayashi
泰子 林
Hironori Matsumoto
浩紀 松本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光出射面内での輝度の均斉度が良好であり、
面光源素子の輝度の低下を招くことなく、所望の観察角
度範囲を確保することができ、光の利用効率が高いエッ
ジライト方式の面光源素子を提供する。 【解決手段】 光源1と、光源1に対向する光入射面2
1およびこれと略直交する光出射面23を有する導光体
2と、導光体2の光出射面23上に配置された光変向シ
ート4とからなり、導光体2の光出射面23および裏面
24の少なくとも一方に光入射面21に対して略垂直に
延びる頂角120〜150°の複数のプリズム列が並列
形成された面光源素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン、
液晶テレビ等に使用される液晶表示装置に使用されるエ
ッジライト方式の面光源素子に関するものであり、さら
に詳しくは、高い輝度を有するとともに、観察角度範囲
が広く、斑点パターン付与等の均一化処理を施すことな
く光出射面内での輝度の均斉度が良好な面光源素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー液晶表示装置は、携帯用ノ
ートパソコンや、カラー液晶パネルを用いた携帯用液晶
テレビあるいはビデオ一体型液晶テレビ等の種々の分野
で広く使用されてきている。また、情報処理量の増大
化、ニーズの多様化、マルチメディア対応等に伴って、
液晶表示装置の大画面化、高精細化が盛んに進められて
いる。
【0003】液晶表示装置は、基本的にバックライト部
と液晶表示素子部とから構成されている。バックライト
部としては、液晶表示素子部の直下に光源を配置した直
下方式のものや導光体の側端面に対向するように光源を
配置したエッジライト方式のものがあり、液晶表示装置
のコンパクト化の観点からエッジライト方式が多用され
ている。このエッジライト方式では、板状の導光体の側
端面に対向するように光源を配置して、導光体の表面全
体を発光させ面光源素子を構成している。
【0004】ところで、現在のカラー液晶表示装置を用
いたノートパソコンや液晶テレビなどの機器では、可搬
式となすためバッテリーを用いて駆動しているが、その
電力の多くを液晶表示装置が消費し、中でも液晶表示装
置を構成するバックライトの消費電力の割合は大きく、
この消費電力をできる限り低く抑えることがバッテリー
による機器の駆動時間を伸ばし、液晶表示装置の実用価
値を高める上で重要な課題とされている。しかし、バッ
クライトの消費電力を抑えることによってバックライト
の輝度を低下させたのでは、液晶表示が見難くなり好ま
しくない。バックライトの輝度を犠牲にすることなく消
費電力を抑えるために、バックライトの光学的な効率を
改善することが望まれている。
【0005】これを実現する手段として、特公平7−2
7137号公報では光出射面に均一な粗面を形成した導
光体を用い、多数のプリズム列を少なくとも一方の表面
に配列したプリズムシートを導光体の光出射面側に配置
したバックライトが開示されている。このようなバック
ライトでは、輝度は高くできるものの、観察角度範囲が
狭く(特に、線光源に対して垂直の方向)、広い観察角
度範囲を必要としない小型の液晶表示装置等には適用で
きるものの、大型の液晶表示装置等への適用が難しいと
いう問題点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、特開平8−17
9322号公報では、入射した光を分散させて略均一な
高輝度発光拡散面を構成させ得る均一化手段として、導
光体の少なくとも一方の面に入射光に垂直な断面の形状
がジグザグ状を呈する部分を形成することが開示されて
いる。しかしながら、このジグザグ状を呈する部分だけ
では光の出射光量は不十分であり更に高い輝度の向上に
は限界がある。
【0007】また、特開平1−107406号公報に
は、導光体に光散乱物質からなる斑点を適宜のパターン
で付与することで光出射面における輝度の均一化を図る
ことが開示されている。しかしながら、この手法には、
光散乱物質により光が散乱される際に光吸収などの光量
ロスが発生するので、輝度分布の均一化は図れるものの
出射光の輝度の低下を招くとともに、斑点パターンが視
認され画像の品位が損なわれるいう問題点がある。
【0008】そこで、本発明は、斑点パターン付与等の
均一化処理を施すことなく光出射面内での輝度の均斉度
が良好であり、輝度の低下を招くことなく、出射光分布
が広く所望の観察角度範囲を確保することができる、光
の利用効率の高いエッジライト方式の面光源素子を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、導光体と
して特定の構造を有するものを使用することによって、
面光源素子の輝度の低下を招くことなく、所望の観察角
度範囲を確保することができることを見出し、本発明に
至ったものである。
【0010】すなわち、本発明の面光源素子は、光源
と、該光源に対向する少なくとも1つの光入射面および
これと略直交する光出射面を有する導光体と、該導光体
の光出射面上に配置された光変向シートとからなり、前
記導光体の光出射面およびその裏面のうちの少なくとも
一方の面に前記光入射面に対して略垂直に延びる頂角1
20〜150°の断面三角形状の複数のプリズム列が並
列形成されていることを特徴とするものである。また、
本発明の液晶表示装置は、以上のような面光源素子をバ
ックライトとして用いて液晶表示素子を照明するように
してなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による面光
源素子の一実施形態を示す模式的分解斜視図であり、面
光源素子を液晶表示素子と組合せて該液晶表示素子のバ
ックライトとして使用した実施形態が開示されている。
本実施形態の面光源素子は、図1に示されているよう
に、光源1と、この光源1に対向する少なくとも1つの
光入射面とし、光入射面と略直交する光出射面を有する
導光体2と、導光体2の光出射面に対向して配置された
光変向シート4とから構成されている。
【0012】導光体2の光入射面に対向して配置される
光源1は、Y方向に延在せる線状の光源であり、例えば
蛍光ランプや冷陰極管等を用いることができる。光源1
には、光源1から導光体2へ有効に光を導入するため
に、光源1および導光体2の光入射面を覆うように、内
側に反射剤を塗布した光源リフレクタ5が設置されてい
る。光源リフレクタ5としては、例えば表面に金属蒸着
反射層を有するプラスチックフィルムを用いることがで
きる。図示されているように、光源リフレクタ5は、反
射シート3の端縁部外面から光源1の外面を経て光変向
シート4の出光面端縁部へと巻つけられている。他方、
光源リフレクタ5は、光変向シート4を避けて、反射シ
ート3の端縁部外面から光源1の外面を経て導光体2の
光出射面端縁部へと巻つけることも可能である。尚、こ
のような光源リフレクタ5と同様な反射部材を、導光体
2の側端面21以外の側端面に付することも可能であ
る。
【0013】導光体2は、XY面と平行に配置されてお
り、全体として矩形状をなしており、4つの側端面を有
しておる。このうちでYZ面と平行な一つの側端面が光
入射面21とされている。光入射面21は光源1と近接
して対向配置されており、光源1から発せられた光は光
入射面21から導光体2内へと入射する。本発明におい
ては、更に、光源1と同様な複数の光源を他の側端面に
も同様に対向配置することができる。
【0014】XY面と平行な導光体2の2つの主面2
3,24は、互いに対向しており、一方は光出射面23
とされており、他方はその裏面24とされている。本発
明においては、光出射面23および裏面24の少なくと
も一方の面に、光入射面21に対して略垂直に延びる
(略X方向に延びる)三角形状の複数のプリズム列が並
列形成され、プリズム列配列面が形成されている。この
ため、観察角度範囲に応じて適度な出射光分布の広がり
を付与することができるともに、光出射面23内での出
射光の輝度の均斉度を向上させることができる。
【0015】導光体2に形成されるプリズム列は、その
頂角が120〜150°であることが必要である。これ
は、プリズム列の頂角を120°以上とすることによっ
て面光源素子としての輝度を向上させることができ、1
50°以下とすることによって観察角度範囲に応じて適
度な出射光分布の広がりを付与することができるためで
ある。プリズム列の頂角は、好ましくは120°〜14
5°の範囲であり、さらに好ましくは125°〜140
°の範囲である。
【0016】形成されるプリズム列の形状は、YZ面と
平行な断面の形状が略二等辺三角形状であることが好ま
しいが、これに限定されるものではなく目的に応じて種
々のプリズム列形状とすることができる。すなわち、こ
のプリズム列での屈折およびまたは反射の作用により、
面光源素子法線方向(Z方向)への指向性を制御するこ
とができるため、プリズム列の形状を適宜設定すること
で光源1と平行な方向の出射光分布を所望なものとする
ことができる。例えば、各プリズム列の表面形状をXZ
面に関して非対称なものとなした場合には、面光源素子
法線方向(Z方向)に対して傾いた方向への指向性が高
められる。
【0017】図1に示した実施形態では、導光体2の裏
面24を光入射面21に対して略垂直方向(X方向)に
延びる多数のプリズム列を配列したプリズム列配列面と
し、光出射面23に粗面を形成している。本発明におい
ては、光出射面23を光入射面21に対して略垂直方向
に延びる多数のプリズム列を配列したプリズム列配列面
から構成し、裏面24を粗面からなるものとすることも
できる。面光源素子として、より高い輝度を得るために
は、後者のように光出射面23をプリズム列配列面とし
たものが好ましい。
【0018】本発明においては、導光体2のプリズム列
配列面と対向する他方の面は、平均傾斜角θaが0.5
〜7.5°の粗面とすることが、光出射面23内での輝
度の均斉度等の点から好ましい。この粗面の凹凸形状
は、導光体2の光出射率と関連があり、特に平均傾斜角
θaが導光体2の光出射率と密接な関係がある。すなわ
ち、大略平均傾斜角θaが大きくなると光出射率αも大
きくなる傾向にある。このため、平均傾斜角θaが0.
5より小さくなると、導光体2の光出射率が小さくなる
ため、導光体2から出射する光の出射量が少なくなり輝
度が低くなる。また、平均傾斜角θaが7.5°とり大
きくなると、導光体2の光出射率が大きくなり光出射面
23の光源1に近い領域で大部分の光が出射し、光源1
から離れるに従い導光体2を伝搬する光の減衰が著しく
なり、光出射面23からの出射光も光源1から離れるに
従って急に減衰し、光出射面23内での輝度の均斉度が
低下する。さらに好ましくは平均傾斜角θaは1°〜5
°の範囲であり、より好ましくは1.5〜4°の範囲で
ある。
【0019】本発明において、導光体に形成される粗面
の平均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に
従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、
測定方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)
から次の式(1)および式(2)を用いて求めることが
できる。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜
角θaの正接である。
【0020】
【数1】
【数2】 本発明において、光出射率は次のように定義される。光
出射面23の光入射面21側の端縁での出射光の光強度
(I)と光入射面側の端縁から距離Lの位置での出射
光強度(I)との関係は、導光体2の厚さ(Z方向寸
法)をtとして、次式を満足する。
【0021】
【数3】 ここで、定数αを光出射率と定義する。この光出射率α
の意味は、光出射面23において、光入射面21と直交
するX方向に関して単位長さ(導光体厚さtに相当する
長さ)当たりで導光体2中の光が出射する割合である。
光出射率αは、光出射面23からの出射光の光強度の対
数と(L/t)との関係をプロットすることで、その勾
配から求めることができる。
【0022】本発明において、導光体2の光出射率α
は、前記したように平均傾斜角θaと密接な関係にある
が、光出射面23あるいは裏面24に形成されたプリズ
ム列によって導光体2内の光の進行方向が変えられた
り、導光体2内において光が裏面に対して臨界角未満の
入射角で入射して一旦導光体2外へと屈折出射し再入射
することによって光の進行方向が変えられるため、光出
射率αは必ずしも導光体2に形成した粗面の平均傾斜角
θaだけに依存するものではない。このため、本発明に
おいては、導光体2の光出射率αを1〜5%とすること
が好ましく、さらに好ましくは1〜3%の範囲である。
これは、光出射率αが1%より小さくなると導光体2か
ら出射する光の出射量が少なくなって輝度が低くなり、
光出射率αが5%より大きくなるとX方向に関して導光
体2を伝搬する光の減衰が著しくなり、光出射面23か
らの出射光も光源1から離れるに従って急に減衰し光出
射面23内での輝度の均斉度が低下するためである。
【0023】本発明の面光源素子を構成する光変向シー
ト4は、導光体2の光出射面23上に配置されている。
光変向シート4の2つの主面41,42は、互いに対向
しており、それぞれ全体としてXY面と平行に位置す
る。主面41,42のうちの一方(導光体出射面23と
対面する主面)は入光面41とされており、他方が出光
面42とされている。該出光面42が面光源素子の発光
面を形成している。
【0024】入光面41は、図示されているように光源
1と平行な方向あるいは15°以下の角度を有する方向
に延びる多数のレンズ列を並行に配列したレンズ列配列
面から構成されている。この入光面41に形成されるレ
ンズ列は、XZ面と平行な断面の形状が略三角形状とな
る表面を有するプリズム列が好ましい。図2に、入光面
41にプリズム列が形成された光変向シート4における
光線の様子を示す。面光源素子法線方向(Z方向)に対
して斜めに光変向シート4に入射した光は、プリズム列
の稜面で全反射作用によって内面反射され、面光源素子
法線方向(Z方向)に曲げられる。このように、入射光
はプリズム列の全反射作用によって進行方向を変向され
るので、導光体2からの出射光の強度分布にほぼ対応し
た面光源素子の出射光強度分布が得られる。従って、導
光体2によって適正化された分布の光を効率よく目的の
方向へ変向できる。入光面41に形成されるプリズム列
のプリズム頂角は50〜80°であるのが好ましく、こ
の角度範囲内であれば目的の方向に効率よく全反射で変
向することができる。プリズム頂角は、好ましくは55
°〜75°の範囲であり、さらに好ましくは60°〜7
0°の範囲である。
【0025】本発明においては、光変向シート4は、導
光体2からの出射光を目的の方向(例えば面光源素子法
線方向)に光変向ができるものであればプリズム列に限
定されるものではなく、例えば出光面側にプリズム列が
形成されたシートや、円弧形状その他の弧形状の断面の
表面を有するレンチキュラーレンズ列を入光面側または
出光面側に設けたレンチキュラーレンズシートや、フラ
イアイレンズシートなどを用いることも可能である。ま
た、本発明において、光変向シート4は、入光面側およ
び出光面側のいずれか一方の面にレンズ列が形成された
ものでもよいし、両面にレンズ列が形成されたものでも
よいが、特に、入光面側にプリズム頂角50〜80°の
プリズム列が形成されたものが好ましい。
【0026】以上の実施形態では、導光体2が、X方向
に関して一定の厚さをもつものが示されている。しか
し、本発明の面光源素子に使用される導光体は、このよ
うなものに限定されることはない。図3に、導光体2の
形状の変形例を光源配置とともに示す。図3において、
図1におけると同様の機能を有する部材には、同様な符
号が付されている。
【0027】図3(a)には、X方向に関して光源1側
の光入射面21の位置から該光入射面と対向する側端面
22の位置の方へと徐々に厚さが減少する所謂くさび形
の導光体2が示されている。また、図3(b)には、X
方向に関して両端の導光体側端面21,21’に対向し
てそれぞれ光源1,1’が配置された導光体2が示され
ており、該導光体2は厚さがX方向に関して両端部から
中央の方へと徐々に減少する形態を有する。さらに、図
3(c)には、X方向に関して中央に形成されたZ方向
溝内に光源1が配置された導光体2が示されており、該
導光体2は、X方向に関して左側では厚さが側端面22
の位置から光入射面21の位置の方へと徐々に増加する
形態を有しており、X方向に関して右側では厚さが側端
面22”の位置から光入射面21”の位置の方へと徐々
に増加する形態を有している。
【0028】導光体2および光変向シート4は、光透過
率の高い合成樹脂から構成することができる。このよう
な合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂が例示
できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐
熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適であ
る。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸
メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチル
が80重量%以上であるものが好ましい。
【0029】導光体2および光変向シート4のプリズム
列やレンチキュラーレンズ列等のレンズ列を配列した表
面構造や粗面からなる表面構造を形成するに際しては、
透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用い
て熱プレスすることで形成してもよいし、押出成形や射
出成形等によって導光体2や光変向シート4を製造する
際に、同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光
硬化性樹脂等を用いて、導光体2や光変向シート4を製
造する際に、同時に形成してもよい。この場合、導光体
2や光変向シート4の内部と粗面構造またはレンチキュ
ラーレンズ列やプリズム列などのレンズ列配列構造を有
する表面部とで、屈折率を異ならせたものを製造するこ
ともできる。さらに、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポ
リメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムある
いはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型
樹脂からなる粗面構造またはレンチキュラーレンズ列や
プリズム列などのレンズ列配列構造を表面に形成しても
よいし、このようなシートを接着、融着等の方法によっ
て別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エ
ネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリ
ル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル
類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使
用することができる。
【0030】本発明において、導光体の裏面24には、
裏面24で反射せずに屈折出射した光を反射させ、再び
裏面24から導光体2内に屈折入射するために反射シー
ト3が配置されている。反射シート3としては、例えば
表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシート等を
用いることができる。このような反射シートに代えて、
導光体2の裏面24に金属蒸着などにより反射層を形成
することもできる。
【0031】光源1、導光体2、および光変向シート4
等から構成される面光源素子の発光面(光変向シート4
の出光面42)上に液晶表示素子6を配置することによ
り、本発明の液晶表示装置が構成されている。該液晶表
示装置は、図1における上方から観察者により観察され
る。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、以下の実施例において、輝度の測定は次のようにし
て行った。すなわち、冷陰極管に、インバーター(TD
K社製CXA−M10L)にDC12Vを印加して高周
波点灯させた。面光源素子を測定台に載置し、その中央
で冷陰極管軸と平行な回転軸で回転するように調節し
た。次いで、3mmφのピンホールを有する黒色の紙
を、ピンホールが導光体の中央に位置するように導光体
上に固定し、測定円が8〜9mmとなるように輝度計
(ミノルタ社製nt−1°)までの距離を調整した。冷
陰極管のエイジング時間として30分以上経過した後
に、回転軸を+80°〜−80°まで5°間隔で回転さ
せながら、輝度計にて出射光の輝度の角度分布を測定し
た。
【0033】平均傾斜角(θa)の測定は、ISO42
87/1−1987に従って求めた。触針として010
−2528(1μmR、55°円錐、ダイヤモンド)を
用いた触針式表面粗さ計(東京精器(株)製サーフコム
570A)にて、粗面の表面粗さを駆動速度0.03m
m/秒で測定した。この測定により得られたチャートよ
り、その平均線を差し引いて傾斜を補正し、前記式
(1)式および(2)式によって計算して求めた。
【0034】光出射率(α)の測定は、導光体のランプ
を設置する辺に対向する辺に、黒色アクリルシートを接
着して反射光を除去した状態にして、導光体の光出射面
の中央部の光源側から他端面側に至る20mm間隔で区
分した各領域での輝度の測定値から、前記(3)式に基
づいて算出した。均斉度は、上記光出射率(α)の測定
と同様にして測定した面光源素子の各領域での輝度の測
定値から、その最大輝度値と最小輝度値の比率(最小輝
度値/最大輝度値)を求めて均斉度とした。
【0035】[実施例1]一方の面が鏡面で、他方の表
面が粒径125〜149μmのガラスビーズ(不二製作
所社製FGB−120)を用いて10cmの距離から、
吹付け圧力4Kg/cmでブラスト処理を行って粗面
とした金型を用いて、アクリル樹脂(三菱レイヨン
(株)製アクリペットVH5#000)を射出成形する
ことによって、一方の主面が鏡面で他方の主面が平均傾
斜角2.9°の粗面の導光板を作製した。該導光板は、
195mm×253mm、厚さ3mmの板状をなしてい
た。この導光板の鏡面に、紫外線硬化樹脂によって頂角
130°、ピッチ50μmのプリズム列の並列配列を有
する層を形成した。プリズム列は、導光板の長さ195
mmの辺(短辺)と平行になるようにした。
【0036】導光体の長さ253mmの辺(長辺)に対
応する一方の側端面に対向するようにして、該長辺に沿
って蛍光ランプ(富士通化成(株)製バックライトユニ
ットBL−252のものを使用)を配置した。そして、
その他の側端面に光拡散反射フィルム(東レ(株)製E
60)を貼付し、プリズム列配列面(裏面)に対向して
反射シートを配置し、光源リフレクタ((株)麗光製特
注銀反射フィルム)を配置した。以上の構成を枠体(富
士通化成(株)製バックライトユニットBL−252の
ものを使用)に組み込んだ。このようにして作製された
導光体の出射率は1.3%であった。
【0037】そして、導光体の粗面上に、ポリエステル
フィルムにアクリル系紫外線硬化性樹脂を用いて頂角6
3°でピッチ50μmのプリズム列配列を一方の主面に
形成した光変向シートを配置した。その際、該光変向シ
ートのプリズム列は導光体のプリズム列と直交するよう
にし、且つ、光変向シートのプリズム列配列面が導光体
の粗面(光出射面)に対向するようにした。すなわち、
光変向シートは入光面にプリズム列配列を有するものと
した。以上のようにして作製された面光源素子の、最大
輝度、蛍光ランプに垂直および平行な面内での輝度の分
布、均斉度を求めた。最大輝度、蛍光ランプに垂直およ
び平行な面内での輝度の半値幅、均斉度の値を表1に示
す。
【0038】[実施例2]導光体のプリズム列配列面を
光出射面として用いることを除いて、実施例1と同様に
して面光源素子を作製した。導光体の出射率は1.3%
であった。以上のようにして作製された面光源素子の、
最大輝度、蛍光ランプに垂直および平行な面内での輝度
の分布、均斉度を求めた。最大輝度、蛍光ランプに垂直
および平行な面内での輝度の半値幅、均斉度の値を表1
に示す。
【0039】[比較例1]導光体として、プリズム列配
列の形成されていないものを用いることを除いて、実施
例1と同様にして面光源素子を作製した。導光体の出射
率は1.0%であった。以上のようにして作製された面
光源素子の、最大輝度、蛍光ランプに垂直および平行な
面内での輝度の分布、均斉度を求めた。最大輝度、蛍光
ランプに垂直および平行な面内での輝度の半値幅、均斉
度の値を表1に示す。
【0040】[比較例2]導光体として、プリズム列配
列面のプリズム列の頂角を90°とすることを除いて、
実施例1と同様にして面光源素子を作製した。導光体の
出射率は1.4%であった。以上のようにして作製され
た面光源素子の、最大輝度、蛍光ランプに垂直および平
行な面内での輝度の分布、均斉度を求めた。最大輝度、
蛍光ランプに垂直および平行な面内での輝度の半値幅、
均斉度の値を表1に示す。
【0041】[比較例3]導光体として、プリズム列配
列面のプリズム列の頂角を90°とすることを除いて、
実施例2と同様にして面光源素子を作製した。導光体の
出射率は1.4%であった。以上のようにして作製され
た面光源素子の、最大輝度、蛍光ランプに垂直および平
行な面内での輝度の分布、均斉度を求めた。最大輝度、
蛍光ランプに垂直および平行な面内での輝度の半値幅、
均斉度の値を表1に示す。
【0042】
【表1】 以上の実施例の結果からわかるように、本発明の面光源
素子によれば、導光体の光出射面およびその裏面のうち
の一方に粗面構造を形成し他方に複数のプリズム列配列
面構造を形成することで、最大輝度が高く、所望の観察
角度範囲の広い出射光分布を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、斑点パターン付与等の
均一化処理を施すことなく光出射面内での輝度の均斉度
が良好であり、面光源素子の輝度の低下を招くことな
く、所望の観察角度範囲を確保することができ、光の利
用効率が高いエッジライト方式の面光源素子が提供され
る。これにより、本発明の面光源素子をバックライトと
して液晶表示素子と組合せて用いることにより、表示画
面サイズの大型化に対応でき、複数の観察者による良好
な観察が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面光源素子の一実施形態を示す模
式的分解斜視図である。
【図2】入光面にプリズム列が形成された光変向シート
における光線の様子を示す図である。
【図3】導光体の形状の変形例を光源配置とともに示す
図である。
【符号の説明】
1,1’ 光源 2 導光体 3 反射シート 4 光変向シート 5 光源リフレクタ 6 液晶表示素子 21,21’,21” 光入射面 23 光出射面 24 裏面 41 入光面 42 出光面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源に対向する少なくとも1
    つの光入射面およびこれと略直交する光出射面を有する
    導光体と、該導光体の光出射面上に配置された光変向シ
    ートとからなり、前記導光体の光出射面およびその裏面
    のうちの少なくとも一方の面に、前記光入射面に対して
    略垂直に延びる頂角が120〜150°である断面略三
    角形状の多数のプリズム列が並列形成されていることを
    特徴とする面光源素子。
  2. 【請求項2】 前記導光体の光出射面およびその裏面の
    うちの一方の面が平均傾斜角0.5〜7.5°の粗面か
    らなることを特徴とする請求項1記載の面光源素子。
  3. 【請求項3】 前記導光体の光出射率が0.5〜5%で
    あることを特徴とする請求項1乃至2記載の面光源素
    子。
  4. 【請求項4】 前記光変向シートが、前記導光体の光出
    射面からの光が入射する入光面および該入光面とは反対
    側の出光面のうちの少なくとも一方に前記導光体の光入
    射面に対して略平行に延びる複数のプリズム列が配列さ
    れているものであることを特徴とする請求項1記載の面
    光源素子。
  5. 【請求項5】 前記光変向シートのプリズム列が前記入
    光面に形成されており、そのプリズム頂角が50〜80
    °であることを特徴とする請求項4に記載の面光源素
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の面光源
    素子をバックライトとして用いて液晶表示素子を照明す
    るようにしてなる液晶表示装置。
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