JP2000100768A - 回転処理装置 - Google Patents

回転処理装置

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JP2000100768A
JP2000100768A JP27296598A JP27296598A JP2000100768A JP 2000100768 A JP2000100768 A JP 2000100768A JP 27296598 A JP27296598 A JP 27296598A JP 27296598 A JP27296598 A JP 27296598A JP 2000100768 A JP2000100768 A JP 2000100768A
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processed
wafer
holding pin
pin
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JP27296598A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Tsukamoto
清宏 塚本
Mitsunori Nakamori
光則 中森
Hiromi Taniyama
博己 谷山
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体を保持する保持ピンの精度の向上及
び被処理体への水分の飛散防止を図れるようにした回転
処理装置を提供すること。 【解決手段】 半導体ウエハWを保持して回転させなが
ら半導体ウエハWを処理する回転処理装置において、半
導体ウエハWの周辺下面を支持する支持面30と、半導
体ウエハWの周辺側面を保持する保持面31とを有する
保持ピン20を具備する。保持ピン20における少なく
とも保持面31を含む半導体ウエハW側内方面に、断面
円弧状面32を形成すると共に、外方裏面側に、基準面
例えば鉛直方向に沿う平坦状面33を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転処理装置に関
するもので、更に詳細には、被処理体を保持して回転さ
せながら種々の処理を行う回転処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造工程においては、被
処理体である半導体ウエハやLCDガラス基板等の被処
理体(以下にウエハ等という)の表面に付着したパーチ
ィクル、有機汚染物、金属不純物等のコンタミネーショ
ンを除去するために、洗浄処理システムが採用されてい
る。上記ウエハ等を洗浄するシステムの1つとして、枚
葉式の洗浄処理装置を用いた洗浄処理システムが知られ
ている。
【0003】上記枚葉式の洗浄処理装置は、ウエハ等を
収容する容器と、この容器内でウエハ等を保持ピンにて
保持して回転する回転テーブルと、ウエハ等の表裏面に
薬液{例えば、アンモニア過水(NH4OH+H2O2+
H2O),塩酸過水(HCl+H2O2+H2O)あるいは
希フッ酸(HF+H2O)}や純水等の処理液を供給す
る供給ノズル等を具備してなる。
【0004】上記のように構成される洗浄処理装置によ
ってウエハ等を洗浄するには、容器内においてウエハ等
を回転テーブル上に適宜間隔をおいて立設された複数の
保持ピンによって保持した状態で、回転テーブルを回転
させ、この状態で、ウエハ等の表面に薬液を供給して、
ウエハ等の表面に付着したパーチィクル、有機汚染物等
を除去する。その後、純水によりリンス処理を行い、最
後に、高速回転して遠心力により水分を除去していわゆ
る「スピン乾燥」と称する乾燥処理を行う。
【0005】ところで、上記枚葉式の洗浄処理装置にお
けるスピン乾燥では、ウエハ等を保持ピンで保持した状
態で回転テーブルを回転することで、遠心力で水分を飛
ばして乾燥させるため、ウエハ等の周辺部と保持ピンの
接触部に水分が残り、乾燥不良が発生するという問題が
あった。この問題を解決するために、従来では、ウエハ
等の周辺部を保持する保持ピンに、水分を除去するため
の透孔や溝を設けた洗浄処理装置が知られている(特開
平7−115081号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
洗浄処理装置においては、水分を確実に除去するため
に、保持ピンにおけるウエハ等の保持部に透孔や溝を設
け、しかも透孔や溝の下面をウエハ等の上面と面一にな
るように加工する必要があるために、保持ピンの加工に
高精度が要求される上、加工が面倒であった。また、乾
燥処理時に、ウエハ等から飛び出た水分(水滴)が保持
ピンの垂直面に衝突して飛散し、ウエハ等に再付着する
という問題もあった。また、この種の回転処理装置にお
いては、ウエハ等の保持時や保持ピンに対してウエハ等
の受渡しや受取りの際において、ウエハ等の接触部分を
できるだけ少なくする方が、ウエハ等へのパーティクル
の付着防止及び装置の小型化が図れる点で好ましい。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体を保持する保持ピンの精度の向上及び被処
理体への水分の飛散防止を図れるようにした回転処理装
置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の回転処理装置は、以下のように構成す
る。
【0009】(1)請求項1記載の発明は、被処理体を
保持して回転させながら被処理体を処理する回転処理装
置において、 上記被処理体の周辺下面を支持する支持
面と、被処理体の周辺側面を保持する保持面とを有する
保持ピンを具備し、 上記保持ピンにおける少なくとも
上記保持面を含む上記被処理体側内方面を、断面円弧状
に形成すると共に、外方裏面側に基準面を設けた、こと
を特徴とする。この場合、基準面を、鉛直方向に沿って
平坦状に形成する方が好ましい(請求項2)。
【0010】このように構成することにより、回転処理
時の回転により生じる気流の被処理体上への巻き上がり
を防止することができ、被処理体から外方に飛び出る水
分(水滴)を円弧状部に沿わせて外方に排出させること
ができ、被処理体への再付着を防止することができる。
また、保持ピンに基準面例えば鉛直方向に沿う平坦状面
を設けることで、加工に際して保持ピンの真直度を容易
にすることができるので、保持ピンの精度の向上を図る
ことができる。
【0011】(2)請求項3記載の発明は、請求項1記
載の回転処理装置において、 上記保持ピンの上記保持
面を、被処理体の厚みより僅かに大きい高さに形成する
と共に、保持面の上端より上方に向かって外方に拡開す
る傾斜部を延在してなる、ことを特徴とする。この場
合、上記傾斜部の鉛直線に対する角度を、30度以上4
5度以下にする方が好ましい(請求項5)。
【0012】このように構成することにより、保持ピン
に対する被処理体の受渡し及び受取りの際の保持ピンと
被処理体との接触を可及的に少なくすることができる。
また、保持ピンにて被処理体を保持した状態において、
被処理体の浮き上がりを防止することができると共に、
被処理体の保持を確実にすることができる。
【0013】(3)請求項4記載の発明は、被処理体を
保持して回転させながら被処理体を処理する回転処理装
置において、 上記被処理体の周辺下面を支持する支持
面と、被処理体の周辺側面を保持する保持面とを有する
保持ピンを具備し、 上記保持ピンにおける少なくとも
上記保持面を含む上記被処理体側内方面を、断面円弧状
に形成し、 上記保持ピンの上記保持面を、被処理体の
厚みより僅かに大きい高さに形成すると共に、保持面の
上端より上方に向かって外方に拡開する傾斜部を延在し
てなる、ことを特徴とする。この場合、上記傾斜部の鉛
直線に対する角度を、30度以上45度以下にする方が
好ましい(請求項5)。
【0014】このように構成することにより、回転処理
時の回転により生じる気流の被処理体上への巻き上がり
を防止することができ、被処理体から外方に飛び出る水
分(水滴)を円弧状部に沿わせて外方に排出させること
ができ、被処理体への再付着を防止することができる。
また、保持ピンに対する被処理体の受渡し及び受取りの
際の保持ピンと被処理体との接触を可及的に少なくする
ことができる。また、保持ピンにて被処理体を保持した
状態において、被処理体の浮き上がりを防止することが
できると共に、被処理体の保持を確実にすることができ
る。
【0015】(4)請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれかに記載の回転処理装置において、 上
記保持ピンの上記支持面の内方側に、下り勾配の傾斜面
を延在してなる、ことを特徴とする。
【0016】このように構成することにより、被処理体
の支持面の面積を可及的に少なくすることができると共
に、保持ピンの径をある程度大きくすることができるの
で、被処理体に付着する水分を傾斜面を介して速やかに
排出することができると共に、保持ピンの強度性を維持
することができる。
【0017】(5)請求項7記載の発明は、請求項1な
いし6のいずれかに記載の回転処理装置において、 上
記保持ピンに、遠心力に伴って流れる気流の軌跡に沿う
貫通孔を穿設してなる、ことを特徴とする。
【0018】このように構成することにより、乾燥処理
時に被処理体から飛び出て保持ピンに付着する水分(水
滴)を、貫通孔を介して外部に排出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基いて詳細に説明する。この実施形態では、この
発明の回転処理装置を半導体ウエハの洗浄・乾燥処理シ
ステムに適用した場合について説明する。
【0020】図1は、この発明の回転処理装置を適用し
た洗浄・乾燥処理システムの概略平面図、図2は、この
発明の回転処理装置の一例を示す概略断面図、図3は、
図2の要部を示す平面図である。
【0021】上記洗浄・乾燥処理システムは、被処理体
である半導体ウエハW(以下にウエハWという)を複数
枚例えば25枚収納するキャリア1を載置する載置部2
と、この載置部2に載置されたキャリア1から未処理の
ウエハWを1枚ずつ取り出すと共に、処理後のウエハW
をキャリア1内に1枚ずつ収納する受渡しアーム3と、
ウエハWに対して所定の洗浄処理、乾燥処理を施すこの
発明に係る回転処理装置を具備する処理装置7〜12を
有する洗浄処理部5と、この洗浄処理部5の側面側にメ
ンテナンススペース13を介在して配置されるケミカル
ボックス14とで主要部が構成されている。
【0022】上記載置部2は、ウエハWを25枚収納す
るキャリア1を複数個(図面では2個の場合を示す。)
載置できる構成になっている。また、受渡しアーム3
は、水平方向(X,Y方向)及び垂直方向(Z方向)に
移動自在に形成されると共に、回転方向(θ方向)に移
動可能に形成されている。また、洗浄処理部5には、上
記受渡しアーム3と同様に形成される搬送アーム6と、
受渡しアーム3と搬送アーム6との間でウエハWの受渡
しの役割を担うウエハ載置台4とが設けられている。そ
して、上記処理装置7,8,9は、搬送アーム6の四方
のうち三方を包囲するように配置されており、搬送アー
ム6を包囲する残りの一方に、電気系統の配電盤等を収
納した操作ボックス15が配置されている。処理装置
7,8,9の下方には、処理装置10,11,12が処
理装置7,8,9と同様に配置され、処理装置7,8,
9及び処理装置10,11,12が同時に洗浄処理又は
洗浄・乾燥処理が進行できるように構成されている。
【0023】例えば、処理装置7,8,9及び処理装置
10,11,12で行われる洗浄工程の一例について説
明すると、処理装置7及び10では、アンモニア過水
(NH4OH+H2O2+H2O)を用いたSC1洗浄を行
ってウエハWの表面に付着している有機汚染物、パーテ
ィクル等の不純物質を除去し、純水によるリンス処理、
その後の水切り乾燥を行う。また、処理装置8及び11
では、希フッ酸(HF+H2O)を用いたDHF洗浄を
行って、ウエハWの表面に形成されて酸化膜を除去し、
純水によるリンス処理、その後の水切り乾燥を行う。そ
して、処理装置9及び12では、塩酸過水(HCl+H
2O2+H2O)を用いたSC2洗浄を行って、金属イオ
ンを除去し、純水によるリンス処理、その後の水切り乾
燥を行う。
【0024】なお、上記の配列や処理装置の組合せは、
ウエハWに対する洗浄処理の種類によって適宜組み合せ
ることができる。例えば、上記処理装置7〜12の任意
の装置を取り除いたり、あるいは、他の処理装置を組み
込むなど任意に組み合わせることができる。
【0025】次に、上記処理装置7〜12に組み込まれ
たこの発明の回転処理装置について説明する。ここで
は、各処理装置7〜12は、同様の構成を有しているの
で、アンモニア過水(NH4OH+H2O2+H2O)を用
いたSC1洗浄を行う処理装置7を代表として説明す
る。
【0026】上記処理装置すなわち回転処理装置7は、
図2及び図3に示すように、処理室16aを構成する容
器16と、この容器16内に配設され、昇降回転機構1
7によって昇降及び回転可能な回転テーブル18と、回
転テーブル18も周辺部上に適宜間隔をおいて立設され
てウエハWを水平状態に保持する複数組例えば3組の保
持部19と、保持部19によって保持されたウエハWの
上面に薬液例えばアンモニア過水又は純水を供給すると
共に、窒素(N2)ガスなどの乾燥ガスを供給する供給
ノズル23と、ウエハWの裏面に純水等を供給する純水
供給ノズル24とで主要部が構成されている。なお、純
水供給ノズル24は、回転テーブル18及び昇降回転軸
28の中心を貫通した純水供給通路25に接続されてい
る。
【0027】一方、上記各組の保持部19は、1本の可
動保持ピン21と、この可動保持ピン21の両側に立設
する2本の固定保持ピン22とで構成されている。これ
ら可動保持ピン21と固定保持ピン22は、同じ形状を
有しているので、ここでは固定保持ピン22を代表して
説明する。
【0028】上記固定保持ピン22(以下に保持ピン2
0という)は、耐食性及び強度性に富む材質例えばPE
EK(ポリエーテルエーテルケトン)等のフッ素樹脂製
部材にて形成されており、図4及び図5に示すように、
回転テーブル18の上面に設けられた取付孔(図示せ
ず)に嵌挿される脚部26aを有する保持ピン本体26
の上端に、ウエハWの周辺下面を支持する水平状の支持
面30を具備すると共に、ウエハWの周辺外側面を保持
する垂直状の保持面31を具備してなる。この場合、保
持ピン20における少なくとも保持面31を含むウエハ
W側内方面には、断面円弧状面32が形成されると共
に、保持ピン本体26と保持面31の外方裏面側は、製
作時の基準面例えば鉛直方向に沿って平坦状面33が形
成されている。
【0029】このように保持ピン20における少なくと
も保持面31を含むウエハW側内方面を断面円弧状に形
成することにより、乾燥処理時の回転テーブル18の回
転により生じる気流がウエハW上に巻き上げられるのを
防止することができ、遠心力によりウエハWから飛び出
る水分(水滴)を、円弧状面32に沿わせて外方側に排
出することができるので、水分(水滴)がウエハWに再
付着するのを防止することができる。また、保持ピン本
体26と保持面31の外方裏面側に、基準面例えば鉛直
方向に沿う平坦状面33を形成することにより、保持ピ
ン20の真直度を容易に加工することができるので、保
持ピン20の寸法精度を高精度にすることができる。
【0030】また、保持ピン20の保持面31は、ウエ
ハWの厚み(例えば0.75mm)より僅かに大きい高
さ(例えば1.5mm)に形成されており、保持面31
の上端より上方に向かって外方に拡開する傾斜部34が
延在されている。この場合、傾斜部34の鉛直線に対す
る角度αは、30度以上で45度以下に形成されている
(図5(c)参照)。このように、保持面31の高さを
ウエハWの厚みより若干高くすることにより、乾燥処理
時の回転テーブル18の高速回転においてウエハWが保
持ピン20から浮き上がるのを防止することができる。
また、傾斜部34を設けることで、保持ピン20に対す
るウエハWの受渡しの際にウエハWが不用意に保持ピン
20に接触するのを防止することができる。ここで、傾
斜部34の鉛直線に対する角度αを、30度以上45度
以下に形成した理由は、40度以下にすると、ウエハW
の受渡しの際にウエハWが保持ピン20に引っかかる恐
れがあり、また、45度以上にすると、保持ピン20が
大きくなり、それに伴って回転テーブル18ひいては処
理装置が大型になる恐れがあるからである。したがっ
て、傾斜部34の鉛直線に対する角度αは、30度以上
45度以下に形成されている。
【0031】また、保持ピン20における支持面30の
内方側には、下り勾配の傾斜面35が形成されている。
この場合、傾斜面35の支持面30に対する角度βは、
例えば10度〜20度に形成されている。このように、
支持面30の内方側に、下り勾配の傾斜面35を形成す
ることにより、支持面30の面積を可及的に小さくする
ことができると共に、保持ピン20の径をある程度大き
くできるので、ウエハWに付着する水分(水滴)を傾斜
面35を介して速やかに排出することができると共に、
保持ピン20の強度性を維持することができる。
【0032】なお、可動保持ピン21は、回転テーブル
18に対して半径方向に移動可能に枢着されると共に、
図示しない重りを具備してなり、回転テーブル18の回
転により生じる遠心力によって重りが外方に移動するこ
とで、可動保持ピン21の保持面31がウエハWの周辺
外側面を中心側に押圧してウエハWを保持するように構
成されている。
【0033】次に、この発明の回転処理装置を用いたウ
エハWの洗浄工程の一例について説明する。まず、図示
しない搬送ロボットが未処理の複数枚例えば25枚のウ
エハWを収納したキャリア1を載置部2に載置する。そ
して、この載置部2に載置されたキャリア1から受渡し
アーム3によって1枚ずつウエハWが取り出され、受渡
しアーム3からウエハ載置台4を経由して、搬送アーム
6に受け渡される。そして、搬送アーム6は、ウエハW
を処理装置7〜9又は処理装置10〜12に順次搬送す
る。
【0034】処理装置すなわち回転処理装置に搬送され
たウエハWは、昇降回転機構17の駆動によって上昇す
る回転テーブル18及び保持ピン20{具体的には可動
保持ピン21及び固定保持ピン22}に受け渡された
後、回転テーブル18及び保持ピン20が下降して、ウ
エハWは水平状に回転テーブル18上に保持される。こ
の状態で、回転テーブル18が回転すると、遠心力によ
って図示しない重りの作用によって可動保持ピン21の
保持面31によってウエハWの周辺側面が保持される。
そして、ウエハWの上方に移動する供給ノズル23から
ウエハWの表面に、薬液例えばアンモニア過水(NH4
OH+H2O2+H2O)が所定時間供給されてSC1洗
浄を行う。SC1洗浄が終了した後、純水供給ノズル2
4からウエハWの裏面に純水が所定時間供給されてリン
ス処理を行う。SC1洗浄に使用された薬液及びリンス
処理に使用された純水は、排液管路27から排液され
る。
【0035】上記のようにして薬液及びリンス処理され
て、純水供給ノズル24からの純水の供給が停止された
後、回転テーブル18が高速回転して、ウエハWに付着
した水分(水滴)を遠心力によって外方に飛び出させて
水分(水滴)を除去すると共に、乾燥する。この際、可
動保持ピン21及び固定保持ピン22は、少なくとも保
持面31を含むウエハ側内方面が円弧状面32となって
いるので、回転テーブル18の回転に伴って生じる気流
がウエハW上に巻き上げられることがなく、ウエハWか
ら飛び出た水分(水滴)がウエハWに再付着するのを防
止することができる。また、ウエハWの周辺下面に付着
する水分(水滴)は、支持面30に連なる傾斜面35を
介して下部側に排出される。
【0036】上記のようにして乾燥処理が終了した後、
回転テーブル18が上昇して、回転テーブル18上のウ
エハWは搬送アーム6に受け取られ、上述した動作と逆
にウエハ載置台4を経由してウエハ受渡しアーム3に受
け取れて、次の処理部又はキャリア1内に収納される。
【0037】上記実施形態の保持ピン20に代えて図6
に示す保持ピン20Aを用いてもよい。図6に示す保持
ピン20Aは、上記保持ピン20と同様の構造を有す
る、すなわち支持面30、保持面31、傾斜部34及び
傾斜面35を具備する他に、保持ピン本体26に適宜間
隔をおいて複数例えば7個の貫通孔40を具備する。こ
の場合、貫通孔40は、図6(b)に示すように、回転
テーブル18の回転によって生じる遠心力に伴って流れ
る気流の軌跡に沿うように流線形状に穿設されている。
このように保持ピン20Aに、遠心力に伴って流れる気
流の軌跡に沿う貫通孔40を穿設することにより、乾燥
処理時にウエハWから飛び出て保持ピン20Aに付着す
る水分(水滴)を、貫通孔40を介して外部に効率よく
排出することができる。したがって、乾燥処理能力を向
上することができる。
【0038】なお、上記実施形態では、この発明の回転
処理装置をウエハの洗浄・乾燥処理システムに組み込ん
だ場合について説明したが、塗布装置、現像装置等他の
回転処理装置として使用することも可能である。また、
被処理体はウエハW以外に例えばLCDガラス基板の洗
浄乾燥処理についても適用できることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば上記のように構成されるので、以下のような優れた効
果が得られる。
【0040】(1)請求項1,2記載の発明によれば、
回転処理時の回転により生じる気流の被処理体上への巻
き上がりを防止することができ、被処理体から外方に飛
び出る水分(水滴)を円弧状部に沿わせて外方に排出さ
せることができるので、被処理体への再付着を防止する
ことができる。また、保持ピンに基準面例えば鉛直方向
に沿う平坦状面を設けることで、加工に際して保持ピン
の真直度を容易にすることができるので、保持ピンの精
度の向上を図ることができる。
【0041】(2)請求項3,5記載の発明によれば、
保持ピンに対する被処理体の受渡し及び受取りの際の保
持ピンと被処理体との接触を可及的に少なくすることが
できる。また、保持ピンにて被処理体を保持した状態に
おいて、被処理体の浮き上がりを防止することができる
と共に、被処理体の保持を確実にすることができる。
【0042】(3)請求項4,5記載の発明によれば、
回転処理時の回転により生じる気流の被処理体上への巻
き上がりを防止することができ、被処理体から外方に飛
び出る水分(水滴)を円弧状部に沿わせて外方に排出さ
せることができ、被処理体への再付着を防止することが
できる。また、保持ピンに対する被処理体の受渡し及び
受取りの際の保持ピンと被処理体との接触を可及的に少
なくすることができる。また、保持ピンにて被処理体を
保持した状態において、被処理体の浮き上がりを防止す
ることができると共に、被処理体の保持を確実にするこ
とができる。
【0043】(4)請求項6記載の発明によれば、被処
理体の支持面の面積を可及的に少なくすることができる
と共に、保持ピンの径をある程度大きくすることができ
るので、被処理体に付着する水分を傾斜面を介して速や
かに排出することができると共に、保持ピンの強度性を
維持することができる。
【0044】(5)請求項7記載の発明によれば、乾燥
処理時に被処理体から飛び出て保持ピンに付着する水分
(水滴)を、貫通孔を介して外部に排出することができ
る。したがって、上記(1)〜(4)に加えて更に乾燥
処理の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の回転処理装置を適用した洗浄・乾燥
システムを示す概略斜視図である。
【図2】この発明の回転処理装置を示す概略断面図であ
る。
【図3】図2の要部平面図である。
【図4】この発明における保持ピンを別の角度から見た
斜視図である。
【図5】上記保持ピンの平面図(a)、正面図(b)及
び側面図(c)である。
【図6】この発明における保持ピンの別の形態を示す正
面図(a)及び(a)のA−A線に沿う拡大断面図
(b)である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 18 回転テーブル 19 保持部 20,20A 保持ピン 21 可動保持ピン 22 固定保持ピン 30 支持面 31 保持面 32 円弧状面 33 平坦状面(基準面) 34 傾斜部 35 傾斜面 40 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷山 博己 佐賀県鳥栖市西新町1375番地41 東京エレ クトロン九州株式会社佐賀事業所内 Fターム(参考) 3L113 AA04 AB08 AC17 AC60 AC68 BA34 DA01 5F031 CA02 CA05 FA01 GA47 HA24 MA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を保持して回転させながら被処
    理体を処理する回転処理装置において、 上記被処理体の周辺下面を支持する支持面と、被処理体
    の周辺側面を保持する保持面とを有する保持ピンを具備
    し、 上記保持ピンにおける少なくとも上記保持面を含む上記
    被処理体側内方面を、断面円弧状に形成すると共に、外
    方裏面側に基準面を設けてなる、ことを特徴とする回転
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転処理装置において、 上記保持ピンに設けられる基準面が、鉛直方向に沿って
    形成される平坦状面である、ことを特徴とする回転処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転処理装置において、 上記保持ピンの上記保持面を、被処理体の厚みより僅か
    に大きい高さに形成すると共に、保持面の上端より上方
    に向かって外方に拡開する傾斜部を延在してなる、こと
    を特徴とする回転処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理体を保持して回転させながら被処
    理体を処理する回転処理装置において、 上記被処理体の周辺下面を支持する支持面と、被処理体
    の周辺側面を保持する保持面とを有する保持ピンを具備
    し、 上記保持ピンにおける少なくとも上記保持面を含む上記
    被処理体側内方面を、断面円弧状に形成し、 上記保持ピンの上記保持面を、被処理体の厚みより僅か
    に大きい高さに形成すると共に、保持面の上端より上方
    に向かって外方に拡開する傾斜部を延在してなる、こと
    を特徴とする回転処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の回転処理装置にお
    いて、 上記傾斜部の鉛直線に対する角度を、30度以上45度
    以下にした、ことを特徴とする回転処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の回
    転処理装置において、 上記保持ピンの上記支持面の内方側に、下り勾配の傾斜
    面を延在してなる、ことを特徴とする回転処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の回
    転処理装置において、 上記保持ピンに、遠心力に伴って流れる気流の軌跡に沿
    う貫通孔を穿設してなる、ことを特徴とする回転処理装
    置。
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