JP2000100721A - 走査露光方法および走査型露光装置ならびにデバイスの製造方法 - Google Patents

走査露光方法および走査型露光装置ならびにデバイスの製造方法

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JP2000100721A
JP2000100721A JP11205446A JP20544699A JP2000100721A JP 2000100721 A JP2000100721 A JP 2000100721A JP 11205446 A JP11205446 A JP 11205446A JP 20544699 A JP20544699 A JP 20544699A JP 2000100721 A JP2000100721 A JP 2000100721A
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mask
exposure
control system
movement
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JP11205446A
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Takeyuki Hashimoto
豪之 橋本
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクと基板との同期精度を従来どおり維持し
たまま、スループットの向上を図ることを目的とする。 【解決手段】ウエハ(基板)Wとレチクル(マスク)R
とを同期移動させることによりレチクルRのパターンを
ウエハWの各ショット領域31,32に順次転写する走
査露光方法において、ウエハWの移動を制御する主制御
系13、ウエハステージ17及びウエハステージ制御系
(基板移動制御系)の応答特性、及びレチクルRの移動
を制御する主制御系13、レチクルステージ11及びレ
チクルステージ制御系27(マスク移動制御系)の応答
特性のうち少なくとも一方を、露光区間38と、露光区
間38以外の移動区間34および加速区間36(非露光
区間)とで変更することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子、液晶
表示素子、撮像素子(CCDなど)、または薄膜磁気ヘ
ッド等の半導体デバイスを製造するためのフォトリソグ
ラフィ工程において、マスクと基板とを同期して相対移
動させることによりマスクのパターンを基板の各ショッ
ト領域に順次転写する走査露光方法および走査型露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−134864号公報には、露
光方法に係わる従来技術が開示されている。この公報に
記載されている従来の技術は、マスクとしてのレチクル
に形成された回路パターンの一部を、投影光学系を介し
てフォトレジスト等が塗布された感光基板としてのウエ
ハ上に投影する。そして、これらレチクルとウエハとを
互いに逆方向に同期移動させてウエハ上に投影光を走査
することにより、ウエハ上の所定領域(ショット領域)
に回路パターンを転写するものである。このような露光
方法は走査露光方法と呼ばれている。
【0003】ウエハの表面(XY平面)には、X方向お
よびY方向に多数のショット領域が設定されている。こ
のような各ショット領域に対して回路パターンを転写す
る場合、所定の順番でショット領域に回路パターンの投
影光を順次照射することにより、1枚のウエハ上におけ
る全てのショット領域について回路パターンの転写を行
っている。この場合、ウエハは、後述する制御手段によ
って制御されるウエハステージに保持されている。この
ウエハステージにより、ウエハは2次元平面内(X方向
およびY方向)を移動する。また、レチクルも同様に制
御手段によって制御されるレチクルステージに保持され
ている。そして、このレチクルステージにより、レチク
ルは2次元平面内を移動する。例えば、第n番目のショ
ット領域に続いてY方向に隣り合う第(n+1)番目の
ショット領域に回路パターンを転写する場合、前記制御
手段は、ウエハステージを所定速度でX方向に移動させ
て第n番目のショット領域に回路パターンを露光・転写
させる。続いて、ウエハステージをY方向に所定ピッチ
だけ移動させた後、前記所定速度に加速してウエハステ
ージを−X方向に移動させて第(n+1)番目のショッ
ト領域に回路パターンを転写する。この際、制御手段
は、ウエハステージをレチクルステージの移動と同期さ
せつつ、ウエハの移動方向に対して反対方向でかつウエ
ハの移動速度に対して所定の速度比をもって移動させ
る。
【0004】このように、走査型露光装置においては、
マスクステージの移動とウエハステージの移動とを同期
させながら、所定の速度比をもってマスクステージとウ
エハステージとを相対移動させて露光を行う。従来の走
査型露光装置においては、ウエハステージおよびマスク
ステージの移動に対する制御を、所定の制御特性(制御
系における比例係数等の設定値)が常に一定に維持され
た状態で行っていた。すなわち、ステージの移動(マス
クステージおよびウエハステージの移動を含む。以下、
適宜総称してステージと言う。)をショット領域内へ露
光している露光区間と、ショット領域への露光が行われ
ていない非露光区間とに分けると、従来のステージ制御
では露光区間の制御と非露光区間の制御を同一の制御特
性に基づいて行っていた。
【0005】ところで、図5(a)に図示されるよう
に、前記非露光区間には、ステージを露光する際に必要
なステージ速度Vmaxまでステージ速度を上げる加速区
間(図5(a)におけるt0〜t1の間)と、加速に伴っ
て発生するステージの振動を露光前に所定の状態まで収
束させる整定区間(図5(a)におけるt1〜t2の間)
とが含まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、走査型露光装置
において、ウエハステージの移動とレチクルステージの
移動との同期精度を評価するパラメータとして、MEA
N値(誤差の移動平均値)およびMSD(誤差の移動標
準偏差)がある。そして、従来の走査型露光装置におい
ては、ステージの振動成分のうち、高周波の成分を抑え
るために、露光区間、非露光区間に関わらずMSD値を
優先的に考慮してステージ制御系の設定値を設定してい
た。しかしながら、MSD値を優先的に考慮してステー
ジ制御系の設定値を決定すると、高周波成分の振動は抑
制できるが、低周波成分の振動は増大することになる。
このため、低周波成分の振動を露光精度に悪影響を与え
ない許容範囲内に整定させるための時間(整定時間)が
長くなっていた。その結果、露光装置自体のスループッ
トを下げる原因となっていた。本発明は、このような問
題点を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、基板とマスクとを同期し
て移動させることにより、マスクのパターンを前記基板
上に転写する走査露光方法であって、前記パターンを転
写しながら前記基板および前記マスクを移動させる露光
ステップと、前記露光ステップ以外で前記基板および前
記マスクを移動させる非露光ステップと、前記基板の移
動を制御する基板移動制御系の応答特性、および前記マ
スクの移動を制御するマスク移動制御系の応答特性のう
ち少なくとも一方を、前記露光ステップで用いる第1の
特性と前記非露光ステップで用いる第2の特性とで切り
替えるステップと、を設けた。請求項1記載の発明によ
れば、マスク移動制御系の応答特性または基板移動制御
系の応答特性を、露光ステップと非露光ステップとで変
更することにより、露光ステップおよび非露光ステップ
それぞれにおける応答特性の最適化を図ることができ
る。その結果、非露光ステップの時間(整定区間)が短
縮化され、スループットの向上を図ることができる。請
求項2記載の発明では、請求項1記載の走査露光方法に
おいて、前記第2の特性が、前記第1の特性よりも前記
応答特性を向上させるように設定される。請求項3記載
の発明では、請求項2記載の走査露光方法において、前
記基板移動制御系または前記マスク移動制御系が、前記
基板または前記マスクの移動を比例積分制御で行うよう
に構成し、前記非露光ステップの際に前記比例積分制御
に用いる第1の比例係数が、前記露光ステップの際に前
記比例積分制御に用いる第2の比例係数よりも高い値に
設定される。請求項4記載の発明では、請求項3記載の
走査露光方法において、前記第1の比例係数と前記第2
の比例係数とを切り替える際に、該比例係数の変化開始
から変化終了までの間の各時刻における微分係数を、連
続的に変化させるように構成した。請求項5記載の発明
では、請求項1記載の走査露光方法において、前記パタ
ーンを前記基板上における複数の領域に転写するように
し、前記所定の領域に対する前記パターンの転写が終了
した後に次の領域まで前記基板を移動させる際は、前記
基板の移動軌跡を、微分係数が連続的に変化する滑らか
な曲線となるように設定した。請求項6記載の発明で
は、少なくとも一部に所定のパターンが形成されたデバ
イスの製造方法であって、前記パターンを、請求項1記
載の露光方法を用いて形成するようにした。請求項7記
載の発明では、基板とマスクとを同期して移動させるこ
とにより、マスクのパターンを前記基板上に転写する走
査型露光装置であって、前記基板を移動させる基板駆動
手段と、前記マスクを移動させるマスク駆動手段と、前
記基板駆動手段および前記マスク駆動手段の少なくとも
一方を制御する制御手段と、を設け、前記制御手段が、
前記制御時における応答特性を、前記パターンを転写し
ながら前記基板および前記マスクを移動させる露光区間
で用いる第1の特性と、前記露光区間以外で前記基板お
よび前記マスクを移動させる非露光区間で用いる第2の
特性とを切り替えるように構成した。請求項8記載の発
明では、請求項7記載の走査型露光装置において、前記
制御手段が、前記第2の特性を、前記第1の特性よりも
前記応答特性が向上するように設定した。請求項9記載
の発明では、請求項8記載の走査型露光装置において、
前記制御手段が、前記基板または前記マスクの移動を比
例積分制御によって行うように構成し、前記非露光区間
で前記比例積分制御に用いる第1の比例係数を、前記露
光区間で前記比例積分制御に用いる第2の比例係数より
も高い値に設定した。請求項10記載の発明では、請求
項9記載の走査型露光装置において、前記制御手段が、
前記第1の比例係数と前記第2の比例係数とを切り替え
る際に、この比例係数の変化開始から変化終了までの間
の各時刻における微分係数を、連続的に変化させるよう
に構成した。請求項11記載の発明では、請求項7記載
の走査型露光装置において、前記パターンは前記基板上
における複数の領域に転写されるようにし、前記制御手
段は、所定の領域に対する前記パターンの転写が終了し
た後に次の領域まで前記基板を移動させる際は、前記基
板の移動軌跡を、微分係数が連続的に変化する滑らかな
曲線となるように設定した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる走査露光方法の一実施形態について説明する。図
1は、本発明の走査露光方法が適用される走査型露光装
置の機能構成を示すブロック図である。図1において、
光源系1は、光源およびウエハ(基板)W上の照度を調
節する減光部等を含む。この光源系1は、主制御系13
によって光源や減光部等が制御されるように構成されて
いる。そして、光源および減光部を制御することによ
り、ウエハW上の照明光ILの照度を調節する。このよ
うな光源系1から射出された照明光ILは、フライアイ
レンズ4に入射するようになっている。照明光ILとし
ては、例えば、KrFエキシマレーザ光やArFエキシ
マレーザ光、銅蒸気レーザやYAGレーザの高調波、あ
るいは超高圧水銀ランプの紫外域の輝線(g線、i線
等)等が用いられる。
【0009】フライアイレンズ4は、レチクル(マス
ク)Rを均一な照度分布で照明するために、照明光IL
に基づいて多数の2次光源を形成するものである。フラ
イアイレンズ4の射出側には照明系の開口絞り5が配置
されている。この開口絞り5から射出される照明光IL
(2次光源)は、反射率が小さく透過率の大きなビーム
スプリッター6に入射するようになっている。ビームス
プリッター6は、開口絞り5から入射された照明光IL
の殆どを第1リレーレンズ7Aに透過させると共に、そ
の一部を集光レンズ19に向けて反射する。
【0010】ビームスプリッター6を透過した照明光I
Lは、第1リレーレンズ7Aを経て可動ブラインド8の
開口部を通過する。この可動ブラインド8は、レチクル
Rのパターン面に対する共役面に配置されている。可動
ブラインド8の開口部は、その走査方向の幅および位置
が、ブラインド駆動系8aにより連続的に変化するよう
に構成されている。ブラインド駆動系8aは、主制御系
13から出された指令に基づいてブラインド駆動系8a
を介して可動ブラインド8を開閉する。これにより、照
明光ILの照明領域は連続的に調整され、ショット領域
以外の部分への露光が防止される。
【0011】可動ブラインド8を通過した照明光IL
は、第2リレーレンズ7B、光路折り曲げ用のミラー9
およびメインコンデンサーレンズ10を経て、レチクル
R上のスリット状の照明領域24に均一な照度分布で照
射される。この照明領域24に照射された照明光ILに
よって、レチクルR上の照明領域24内に形成されたパ
ターンは、投影光学系15を介して投影倍率β(βは例
えば1/4)で反転縮小した状態でウエハW上のスリッ
ト状の露光領域24Wに投影・露光される。なお、以下
の説明では、投影光学系15の光軸に平行な方向をZ軸
とし、その光軸に垂直な平面内でスリット状の照明領域
24に対するレチクルRの走査方向(紙面に平行な方
向)をX方向、該X軸およびZ軸に垂直な方向(紙面に
垂直な方向)をY方向とする。
【0012】レチクルRは、レチクルホルダ(図示略)
を介してレチクルステージ11上に載置されている。レ
チクルステージ11は、投影光学系15の光軸に垂直な
X−Y平面内で2次元的に微動してレチクルRを位置決
めすると共に、走査方向つまりX方向に所定の走査速度
で移動するように構成されている。このレチクルステー
ジ11は、例えば、サーボモータによって駆動されるよ
うになっている。また、レチクルステージ11の移動ス
トロークは、走査方向に関して、レチクルRの全面が少
なくとも照明領域24を横切ることができる幅に設定さ
れている。
【0013】また、レチクルステージ11の−X方向の
端部には、外部のレーザ干渉計22aから照射されたレ
ーザビームを反射する移動鏡22bが固定されている。
このレーザ干渉計22aによって、レチクルステージ1
1の位置は常時モニタされている。レチクルステージ1
1の位置情報は、レーザ干渉計22aからレチクルステ
ージ制御系27に出力され、さらにレチクルステージ制
御系27から主制御系13に伝送されるようになってい
る。主制御系13は、レチクルステージ11の位置情報
に基づき、レチクルステージ制御系27を介してレチク
ルステージ11の位置および移動速度を制御する。レチ
クルステージ制御系27は、主制御系13から入力され
る指示に基づいてレチクルステージ11の移動を直接に
制御・駆動するものである。このレチクルステージ制御
系27は、例えば、PIDコントローラ等によって構成
することができる。主制御系13、レチクルステージ1
1およびレチクルステージ制御系27は、マスク移動制
御系を構成するものである。
【0014】ウエハWは、ウエハホルダ(図示略)を介
してZチルトステージ16上に載置されている。Zチル
トステージ16は、ウエハステージ17上に載置されて
いる。ウエハステージ17は、ウエハステージ制御系2
8によってX方向およびY方向に駆動される。このウエ
ハステージ17によって、前記照明光ILのウエハW上
の各ショット領域へのスキャンニング(走査)と、次の
露光開始位置までのステッピングとを繰り返すステップ
・アンド・スキャン動作が実現される。Zチルトステー
ジ16およびウエハステージ17は、例えば、サーボモ
ータによって駆動されるようになっている。また、ウエ
ハWは、Zチルトステージ16によってZ方向への移
動、およびXY平面に対する傾斜が調整されるようにな
っている。Zチルトステージ16の端部には、外部のレ
ーザ干渉計23aから照射されたレーザビームを反射す
る移動鏡23bが固定されている。このレーザ干渉計2
3aによって、Zチルトステージ16(ウエハW)の位
置は常時モニタされるようになっている。Zチルトステ
ージ16の位置情報は、レーザ干渉計23aからウエハ
ステージ制御系28に出力され、さらにウエハステージ
制御系28から主制御系13に供給されるようになって
いる。
【0015】主制御系13は、Zチルトステージ16の
位置情報に基づいて、ウエハステージ制御系28を介し
てウエハWの位置および移動速度を制御する。ウエハス
テージ制御系28は、主制御系13から出力された指示
に基づいてZチルトステージ16およびウエハステージ
17を直接、制御・駆動するものである。このウエハス
テージ制御系28は、例えば、PIDコントローラ等に
よって構成することができる。主制御系13、ウエハス
テージ17およびウエハステージ制御系28は、基板移
動制御系を構成するものである。また、主制御系13、
レチクルステージ制御系27、および基板ステージ制御
系28は、本実施形態の走査型露光装置における制御回
路(制御手段)の一部を構成するものである。
【0016】図2は、ウエハステージ制御系28の制御
ブロック図である。このウエハステージ制御系28は、
減算器28a、比例器(線形増幅器)28b、積分器2
8c、加算器28d、及び位相補償フィルタ28eを備
えている。レーザ干渉計23aから出力されたウエハW
の位置情報は、制御信号として減算器28aに入力され
る。この位置情報は、減算器28aにおいて、主制御系
13から出力されたウエハWの位置の目標値から減算さ
れる。減算器28aの出力は、誤差信号として比例器2
8bおよび積分器28cに入力される。
【0017】比例器28bは、所定の比例係数KP(増
幅率)に基づいて前記誤差信号を比例変換(増幅)して
加算器28dに出力する。積分器28cは、前記誤差信
号を一定の積分係数KIで積分して加算器28dに出力
する。加算器28dは、これら比例器28bと積分器2
8cとから出力された各信号を加算し、位相補償フィル
タ28eに出力する。位相補償フィルタ28eは、零点
が「a」かつ極が「b」によって規定されるフィルタで
ある。この位相補償フィルタ28eは、加算器28dか
ら出力された信号に対して位相を進める処理を施し、処
理後の信号を操作信号としてウエハステージ17に出力
する。
【0018】ここで、本実施形態の比例器28bは、主
制御系13から出力される切替信号に基づいて、比例係
数KPを切り替えることができるように構成されてい
る。すなわち、本実施形態では、制御特性を規定する制
御パラメータ(比例係数KP、積分係数KI、零点a、極
b等)のうち、比例係数KPを切り替えることにより、
ウエハWの位置制御における制御特性を切り替えるよう
に構成されている。なお、これらの各制御パラメータの
値は、ウエハステージ17のイナーシャおよびウエハス
テージ17を移動駆動するサーボモータの動作特性等を
考慮して決定される。前記レチクルステージ制御系27
の構成も、ウエハステージ制御系28と同様に構成され
ている。ただし、その制御パラメータについては、レチ
クルステージ11のイナーシャやレチクルステージ11
を移動駆動するサーボモータの動作特性等を考慮して決
定されている。
【0019】図1に戻り、本走査型露光装置では、例え
ばレチクルRの+X方向(あるいは−X方向)への移動
に同期してウエハWが−X方向(あるいは+X方向)に
移動する。このときのレチクルRの移動速度をVR、ウ
エハWの移動速度をVWとすると、その比(VW/VR)
は、投影光学系15の縮小倍率βに正確に一致したもの
になっている。これにより、レチクルR上のパターン
が、ウエハWの各ショット領域に正確に転写される。ビ
ームスプリッター6で反射された照明光は、集光レンズ
19を介して光電変換素子からなるインテグレータセン
サ20で受光されるようになっている。そして、このイ
ンテグレータセンサ20の光電変換信号は、主制御系1
3に供給されるようになっている。
【0020】インテグレータセンサ20の光電変換信号
と、ウエハWの露光面における照明光ILの照度との相
関関係は、予め求められており、主制御系13に記憶さ
れている。主制御系13は、この相関関係とインテグレ
ータセンサ20から入力された光電変換信号に基づいて
ウエハW上の露光量を制御する。なお、図示していない
が、この走査型露光装置には、ウエハWの露光面の位置
および露光面の傾斜角を検出するための斜入射方式の焦
点位置検出系と、レチクルRとウエハWの各ショット領
域との位置合わせを行うための複数のアライメントセン
サと、が設けられている。
【0021】次に、本走査型露光装置の動作について、
図3〜図6を参照して詳しく説明する。図3は、ウエハ
Wの移動経路を示す図である。本走査型露光装置のよう
に、各ショット領域31、32に対して順次露光を行う
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置で
は、ウエハWが軌跡33に沿って予め設定された一定の
速度(規定速度S)で移動される。そして、ショット領
域31への露光が終了すると、ウエハWは、位置Pから
次のショット領域32の走査開始位置35まで移動す
る。次に、ウエハWは、この走査開始位置35から前記
規定速度Sとなるまで加速された後、ショット領域32
に対して露光が行われる。図3において、位置Pから走
査開始位置35までの区間が、ウエハステージ17の移
動区間34である。また、ウエハステージ17を規定速
度Sまで上げる区間が、ウエハステージ17の加速区間
36である。また、加速後のウエハステージ17の振動
を整定(収束)させるために設けられた区間がウエハス
テージ17の整定区間である。また、ウエハステージ1
7の速度が規定速度Sで一定となり、露光が行われてい
る区間が、ウエハステージ17の露光区間38である。
【0022】次に、マスク移動制御系としてのレチクル
ステージ制御系27は、レチクルステージ11がウエハ
ステージ17と同期して、このウエハステージ17に追
従するように制御する。この制御のため、レチクルステ
ージ制御系27は、主制御系13を介して、ウエハステ
ージ制御系28から出力される制御情報を入力し、この
制御情報に基づいてレチクルステージ11を制御する。
以下、主制御系13がレチクルステージ11をウエハス
テージ17に追従させる理由について説明する。通常、
ウエハステージ17は、ウエハWを保持するウエハホル
ダや各種センサ等が搭載されているため重量が大きい。
このため、ウエハステージ17に働く慣性力も必然的に
大きくなり、急加速や急静止が困難である。したがっ
て、レチクルステージ11に比べてウエハステージ17
の移動を速くかつ高精度に制御することは困難である。
そこで、走査型露光装置においては、ある程度の移動誤
差を容認したウエハステージ17に対してレチクルステ
ージ11を同期させて追従させることが望ましい。そこ
で、本実施形態では、相対的に軽量で、速くかつ高精度
に制御することができるレチクルステージ11に対して
本発明を適用した。
【0023】しかしながら、本発明はレチクルステージ
11に対する制御に限定されることはない。例えば、
(1)レチクルステージ11がウエハステージ17に比
べ重くなる場合、(2)相対的に重いウエハステージ1
7に対して移動精度の要求が厳しくない場合は、レチク
ルステージ11に対してウエハステージ17を追従させ
るように構成し、本発明をそのウエハステージ17の移
動制御に適用させることが可能である。また、レチクル
ステージ11やウエハステージ17の同期精度をそれほ
ど高精度に制御する必要がない場合は、レチクルステー
ジ11とウエハステージ17とを独立して制御すること
ができる。この場合は、本発明を各々のステージに対す
る移動制御に適用させることが可能である。
【0024】ここで、レチクルステージ11は、走査方
向(X方向)に対する1次元動作しか行わないため、そ
の構成の図面は省略する。図5(a)は、レチクルステ
ージ11の速度特性を表す図であり、図5(b)は、レ
チクルステージ11の位置特性を表す図である。図5
(a)において、縦軸はスキャン方向(X方向)に関す
るレチクルステージ11の速度Vを表し、横軸は時間t
を表す。図5(b)において、縦軸はスキャン方向(X
方向)に関するレチクルステージ11の位置Xを表し、
横軸は時間tを表す。また、横軸の時間tにおいて、t
0はウエハステージ17が走査開始位置35に到達した
時を表し、t1はウエハステージ17が加速区間36か
ら整定区間40に移る時を表し、t2はウエハステージ
17が整定区間40から露光区間38に移る時を表す。
【0025】さて、ウエハステージ17の移動に同期
(追従)するレチクルステージ11は、レチクルステー
ジ制御系27によって、図5のような速度特性、位置特
性を示す。従来のレチクルステージ11に対するステー
ジ制御は、図5に示す加速区間と整定区間とを含む非露
光区間(t0〜t2)と露光区間(t2以降)の双方に対
して、制御系については同じ設定値(前記比例係数KP
等)を用いていた。つまり、露光区間において高周波成
分の振動を許容範囲内に抑えるために、MSD値が小さ
くなるような制御系の設定値を予め決定した場合、この
決定された設定値はステージの移動区間に関わらず一様
に用いられていた。したがって、前述したように非露光
区間における整定時間が長くなっていた。以下に、この
整定時間が長くなる理由について詳述する。なお、本説
明において、低周波はおよそ20Hz以下の周波数、高
周波はおよそ60〜100Hz以上の周波数を想定して
用いることとする。
【0026】まず、同期精度を評価するパラメータのう
ち、MEAN値を小さくすることを目的として制御系の
設定値を決定すると、ステージの振動成分のうち低周波
成分が抑制される。これに対して、MSD値を小さくす
ることを目的として制御系の設定値を決定すると、ステ
ージの振動成分のうち高周波成分が抑制される。MEA
N値とMSD値との関係は相対する関係にあり、MEA
N値を小さくするとMSD値は大きくなってしまい、逆
にMSD値を小さくするとMEAN値が大きくなってし
まう。そこで、従来は、ステージの移動区間に関わらず
前記設定値を一定にするという前提のもとで、高周波成
分の振動を抑制するためにMSD値が小さくなるように
制御系の設定値を決定していた。このため、低周波成分
の振動が残ることとなるが、この低周波成分の振動は、
振動が整定(収束)する時間をとることにより除去でき
る。そこで、従来は、この振動が整定する時間、すなわ
ち整定時間を長く設定することで、低周波成分の振動を
影響を低下させていた。
【0027】これに対して本実施形態では、非露光区間
に関しては、MEAN値は小さくなり、MSD値は大き
くなるような制御系の設定値を設定する。すなわち、M
EAN値を小さくするために、後述する制御系の設定値
(例えば、比例係数KP)を露光区間の値よりも大きな
値にする。これにより、非露光区間では、高周波成分の
振動は増大するが、低周波成分の振動は抑制される。そ
のため、低周波成分の振動を整定するために要する時間
は短縮される。
【0028】以下、制御系の設定値として比例係数KP
を用いる場合を例に挙げて、図2を用いて露光時の整定
時間が短縮される過程を説明する。レチクルステージ制
御系27は、主制御系13の制御のもとで、図2に示す
制御系の設定値のうち、比例器28bの比例係数の値を
非露光区間と露光区間とで切り替える。具体的には、図
4に示すように、比例係数を、加速区間(t0〜t1)に
おいてはKP1に設定し、露光区間(t2以降)において
はKP2(<KP1)に設定する。つまり、露光区間と比較
して非露光区間における比例係数を高い値(KP1)に設
定する。これにより、非露光区間に関しては、比例係数
をKP2とした場合よりも高周波成分の振動は増大する。
しかし、低周波成分の振動を抑制することができるた
め、低周波成分の振動を整定するための整定時間を短縮
することができる。換言すれば、比例係数を高い値(K
P1)に設定することにより、低周波帯域の感度が高まっ
て応答性(速応性)が向上する。図7に示すように、比
例係数をKP1に設定したことで、低周波成分の振幅A’
は、比例係数をKP2に設定したときの振幅Aよりも小さ
くなる。また、低周波帯域の感度が高まって、振動が許
容範囲内に収束する時間(露光区間の初期値)t2がt
2’となり、応答性(速応性)が格段に向上しているこ
とが分かる。
【0029】また、レチクルステージ制御系27は、露
光区間においては、従来と同様、MSD値を小さくする
ことを目的として、比例係数KP2を設定する。これは、
前述のように、露光区間においては、露光精度に悪影響
を与える高周波成分の振動を除去するためである。な
お、t1からt2までの整定区間における、比例係数KP1
からKP2への切り替えは、図4に示すように連続的な曲
線を用いることが望ましい。比例係数の値の切り替えを
連続的にすることで、比例係数が滑らかに変更され、レ
チクルステージの突発的な振動を抑制することができ
る。そのため、露光精度に悪影響を与える可能性が低減
される。連続的な曲線については、例えば、sin曲線
のように、その微分係数が連続的に変化する曲線を用い
ることができる。
【0030】以上説明したように、本実施形態の走査露
光方法においては、マスク移動制御系の応答特性を、露
光区間と非露光区間とで変更することにより、露光区間
および非露光区間それぞれにおける応答特性の最適化を
図ることができる。これにより、露光時におけるレチク
ルとウエハとの同期を確保しつつ、整定時間の短縮化が
可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0031】なお、本発明は以上の実施形態に限定され
るものではなく、以下のような変形が可能である。 (1)実施形態では、レチクルステージ11が同期する
ウエハステージ17の移動軌跡を図3のように設定した
が、例えば、図6に示すような円弧状の移動軌跡として
もよい。この場合、この円弧状の移動軌跡を伴うウエハ
ステージ17の移動にレチクルステージ11を同期させ
る。図6に示されるウエハステージ(ウエハW)の移動
軌跡は、露光終了地点Q1から整定区間に入る地点Q2
までの間、ウエハステージ制御系28がウエハステージ
17を連続的に走査方向(X方向)および非走査方向
(Y方向)に対して駆動することにより形成される。図
6に示す移動軌跡を用いると、図3に示す移動軌跡に比
較して、ウエハステージ17のショット間の移動に要す
る時間が短縮される。そのため、露光時のスループット
が向上する。
【0032】(2)実施形態では、非露光区間34にお
いて、比例器28bの比例係数KPを大きく設定するこ
とにより低周波帯域の感度を上げ応答特性(速応性)の
向上を図っている。しかし、レチクルステージ11の移
動制御において応答特性を向上させる手法としては、こ
の他に様々な手法が考えられる。制御系の設計は、種々
の制御特性のバランスを考慮しつつ行われるものであ
り、応答特性以外の制御特性との兼ね合いで、比例器2
8bの比例係数KP以外の制御パラメータ(積分係数K
I、零点a、極b等)を操作することにより応答特性の
向上を図る方が良い場合もある。その場合は、他の制御
パラメータを操作することにより、非露光区間34にお
ける応答特性の向上を実現することが考えられる。
【0033】(3)実施形態では、ウエハステージ17
の移動にレチクルステージ11を同期(追従)させ、レ
チクルステージ制御系27に対して本発明を適用する場
合を想定した。しかし、本発明は、ウエハステージ17
の移動を制御するウエハステージ制御系28に対しても
適用可能である。この場合、レチクルステージ11と異
なり、ウエハステージ17はXおよびYの2次元方向に
移動するため、それぞれの方向に関する移動制御に本発
明を適用させればよい。
【0034】なお、本実施形態の露光装置として、投影
光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマ
スクのパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも
適用することができる。また、露光装置の用途としては
半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例え
ば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露
光する液晶用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造する
ための露光装置にも広く適当できる。本実施形態の露光
装置の光源は、g線(436nm)、i線(365n
m)、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエ
キシマレーザ(193nm)、F2レーザ(157n
m)のみならず、X線や電子線などの荷電粒子線を用い
ることができる。例えば、電子線を用いる場合には電子
銃として、熱電子放射型のランタンヘキサボライト(La
B6)、タンタル(Ta)を用いることができる。さらに、
電子線を用いる場合は、マスクを用いる構成としてもよ
いし、マスクを用いずに直接基板上にパターンを形成す
る構成としてもよい。
【0035】また、投影光学系の倍率は縮小系のみなら
ず等倍および拡大系のいずれでもよい。投影光学系とし
ては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝
材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用
い、F2レーザやX線を用いる場合は反射屈折系または
屈折系の光学系にし(レチクルも反射型タイプのものを
用いる)、また、電子線を用いる場合には光学系として
電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を用いれば
よい。なお、電子線が通過する光路は真空状態にするこ
とはいうまでもない。
【0036】ウエハステージやレチクルステージにリニ
アモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用い
た磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、ステージ
は、ガイドに沿って移動するタイプでもよいし、ガイド
を設けないガイドレスタイプでもよい。ステージの駆動
装置として平面モ−タを用いる場合、磁石ユニット(永
久磁石)と電機子ユニットのいずれか一方をステージに
接続し、磁石ユニットと電機子ユニットの他方をステー
ジの移動面側(ベース)に設ければよい。
【0037】ウエハステージの移動により発生する反力
は、特開平8−166475号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。レチクルステージの移動
により発生する反力は、特開平8−330224号公報
に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的
に床(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような
構造を有した露光装置においても適用可能である。
【0038】以上のように、本実施形態の露光装置は、
本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種
サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学
的精度を保つように、組み立てることで製造される。こ
れら各種精度を確保するために、この組み立ての前後に
は、各種光学系については光学的精度を達成するための
調整、各種機械系については機械的精度を達成するため
の調整、各種電気系については電気的精度を達成するた
めの調整が行われる。各種サブシステムから露光装置へ
の組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接
続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含ま
れる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て
工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程がある
ことはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置へ
の組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光
装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装
置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリー
ンルームで行うことが望ましい。
【0039】また、半導体デバイスは、図8に示すよう
に、デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、
この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作
するステップ202、シリコン材料からウエハを製造す
るステップ203、前述した実施形態の露光装置により
レチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理ステ
ップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工
程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)20
5、検査ステップ206等を経て製造される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項に記載さ
れた発明においては、マスク移動制御系の応答特性を、
露光区間と非露光区間とで変更することにより、露光区
間および非露光区間それぞれにおける応答特性の最適化
を図ることができる。これにより、露光時におけるレチ
クルとウエハとの同期を確保しつつ、整定時間の短縮化
が可能となり、スループットの向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるウエハステージ
制御系の制御ブロック図である。
【図3】 ウエハの移動経路を示す平面図である。
【図4】 比例係数KPの切替特性を示すグラフ図であ
る。
【図5】 マスクステージの速度特性および位置特性を
示す特性図である。
【図6】 ウエハの他の移動経路を示す平面図である。
【図7】 応答特性が向上することを説明するための図
である。
【図8】 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク) W ウエハ(基板) 11 レチクルステージ(マスク移動制御系、マスク駆
動手段) 13 主制御系(マスク移動制御系、基板移動制御系) 17 ウエハステージ(基板移動制御系、基板駆動手
段) 27 レチクルステージ制御系(マスク移動制御系) 28 ウエハステージ制御系(基板移動制御系) 31、32 ショット領域 34 移動区間(非露光区間) 36 加速区間(非露光区間) 38 露光区間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板とマスクとを同期して移動させること
    により、マスクのパターンを前記基板上に転写する走査
    露光方法であって、 前記パターンを転写しながら前記基板および前記マスク
    を移動させる露光ステップと、 前記露光ステップ以外で前記基板および前記マスクを移
    動させる非露光ステップと、 前記基板の移動を制御する基板移動制御系の応答特性、
    および前記マスクの移動を制御するマスク移動制御系の
    応答特性のうち少なくとも一方を、前記露光ステップで
    用いる第1の特性と前記非露光ステップで用いる第2の
    特性とで切り替えるステップと、を備えることを特徴と
    する走査露光方法。
  2. 【請求項2】前記第2の特性は、前記第1の特性よりも
    前記応答特性を向上させるように設定されることを特徴
    とする請求項1記載の走査露光方法。
  3. 【請求項3】前記基板移動制御系または前記マスク移動
    制御系は、前記基板または前記マスクの移動を比例積分
    制御するものであり、前記非露光ステップの際に前記比
    例積分制御に用いる第1の比例係数は、前記露光ステッ
    プの際に前記比例積分制御に用いる第2の比例係数より
    も高い値に設定されることを特徴とする請求項2記載の
    走査露光方法。
  4. 【請求項4】前記第1の比例係数と前記第2の比例係数
    とを切り替える際に、該比例係数の変化開始から変化終
    了までの間の各時刻における微分係数を、連続的に変化
    させることを特徴とする請求項3記載の走査露光方法。
  5. 【請求項5】前記パターンは前記基板上における複数の
    領域に転写され、 前記所定の領域に対する前記パターンの転写が終了した
    後に次の領域まで前記基板を移動させる際は、前記基板
    の移動軌跡を、微分係数が連続的に変化する滑らかな曲
    線に設定することを特徴とする請求項1記載の走査露光
    方法。
  6. 【請求項6】少なくとも一部に所定のパターンが形成さ
    れたデバイスの製造方法であって、 前記パターンは、請求項1記載の露光方法を用いて形成
    されることを特徴とするデバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】基板とマスクとを同期して移動させること
    により、マスクのパターンを前記基板上に転写する走査
    型露光装置であって、 前記基板を移動させる基板駆動手段と、 前記マスクを移動させるマスク駆動手段と、 前記基板駆動手段および前記マスク駆動手段の少なくと
    も一方を制御する制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記制御時における応答特性を、前記
    パターンを転写しながら前記基板および前記マスクを移
    動させる露光区間で用いる第1の特性と、前記露光区間
    以外で前記基板および前記マスクを移動させる非露光区
    間で用いる第2の特性とを切り替えることを特徴とする
    走査型露光装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、前記第2の特性を、前記
    第1の特性よりも前記応答特性が向上するように設定す
    ることを特徴とする請求項7記載の走査型露光装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、前記基板または前記マス
    クの移動を比例積分制御によって制御し、前記非露光区
    間で前記比例積分制御に用いる第1の比例係数を、前記
    露光区間で前記比例積分制御に用いる第2の比例係数よ
    りも高い値に設定することを特徴とする請求項8記載の
    走査型露光装置。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記第1の比例係数と
    前記第2の比例係数とを切り替える際に、この比例係数
    の変化開始から変化終了までの間の各時刻における微分
    係数を、連続的に変化させることを特徴とする請求項9
    記載の走査型露光装置。
  11. 【請求項11】前記パターンは前記基板上における複数
    の領域に転写され、 前記制御手段は、所定の領域に対する前記パターンの転
    写が終了した後に次の領域まで前記基板を移動させる際
    に、前記基板の移動軌跡を、微分係数が連続的に変化す
    る滑らかな曲線に設定することを特徴とする請求項7記
    載の走査型露光装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002057105A (ja) * 2000-08-14 2002-02-22 Nec Corp 半導体薄膜製造方法、半導体薄膜製造装置、およびマトリクス回路駆動装置
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