JP2000096142A - 鋼管の絞り圧延方法 - Google Patents
鋼管の絞り圧延方法Info
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Abstract
性及び耐衝突衝撃特性を付与せしめ得る鋼管の絞り圧延
方法を提供する。 【解決手段】 C:0.005 〜0.30%、Si:0.01〜3.0
%、Mn:0.01〜2.0 %、Al:0.001 〜0.10%を含有し、
残部Fe及び不可避的不純物からなる化学組成を有する素
材を素管に加工した後、950 ℃〜Ar3 点で縮径率10%
以上の絞り圧延を行い、次いでAr1 点以下まで冷却を
行い、次いでAc1 点〜400 ℃で縮径率20%以上の絞り
圧延を行う。なお、の前に950 ℃超での絞り圧延を先
行()させるとさらによい。
Description
前、圧延後の管外径をそれぞれD0 、D1 とすれば、該
絞り圧延による縮径率rは、式r=(D0 −D 1 )/D
0 で表される(%を付すときはこの式の値を100 倍す
る)。なお、単パス圧延の縮径率を、とくに「縮径率/
パス」と記す。
の外径が100 mmで肉厚が6.0 mmの意である。 std. :例えば10std.は、レデューサのスタンド数が10
スタンドの意である。
法に関し、特に、鋼管に優れた機械的性質を付与できる
絞り圧延方法に関する。
Si等の合金元素の添加や、さらに、制御圧延、制御冷
却、焼入れ焼戻し等の熱処理あるいは、Nb、V等の析出
硬化型元素の添加などが利用されている。しかし、鋼材
には、強度のみでなく延性・靱性が高いことが必要で、
以前から、強度と延性・靱性がバランスよく向上した鋼
材が要望されている。
に向上させうる数少ない手段として重要である。結晶粒
を微細化する方法としては、オーステナイト粒の粗大化
を防止して、微細オーステナイトからオーステナイト−
フェライト変態を利用しフェライト粒を微細化する方
法、加工によりオーステナイト粒を微細化しフェライト
粒を微細化する方法、あるいは焼入れ焼戻し処理による
マルテンサイト、下部べイナイトを利用する方法などが
ある。
工とそれに続くオーステナイト−フェライト変態により
フェライト粒を微細化する制御圧延が、鋼材製造に広く
利用されている。また、微量のNbを添加しオーステナイ
ト粒の再結晶を抑制してフェライト粒を一層微細化する
ことも行われている。オーステナイトの未再結晶温度域
で加工を施すことにより、オーステナイト粒が伸長して
粒内に変形帯が生成し、この変形帯からフェライト粒が
生成して、フェライト粒が一層微細化される。さらにフ
ェライト粒を微細化するために、加工の途中あるいは加
工後に冷却を行う工程、すなわち制御冷却も利用される
ようになっている。
法では、最近強く要望されている高安全性自動車に適し
た構成部材としての耐衝突衝撃特性を高めた鋼管を製造
するうえで、設備の改造等を含む大幅な工程改造が必要
となり、コスト面で限界があった。本発明は、かかる問
題を有利に解決し、大幅な工程改造を要さず、鋼管に優
れた延性及び耐衝突衝撃特性を付与せしめ得る鋼管の絞
り圧延方法を提供することを目的とする。
れた高強度鋼管を高造管速度で生産できる鋼管製造プロ
セスについて鋭意検討した結果、特定組成の素管を、あ
る限られた条件で熱間絞り圧延後オーステナイトをフェ
ライト−パーライトまたはべイナイトまたはマルテンサ
イトまたはこれらの混合に変態させ更に温間絞り圧延す
ることにより、ミクロ組織がフェライト粒径2μm以下
の微細かつ均一なフェライト、セメンタイト組織にな
り、高強度でかつ延性・靱性に優れる鋼管が得られるこ
とを見いだし、以下に述べる本発明をなした。
Si:0.01〜3.0 %、Mn:0.01〜4.0%、Al:0.001 〜0.1
0%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる化学
組成を有する素材を素管に加工した後、950 ℃〜Ar3 点
で縮径率10%以上の絞り圧延を行い、次いでAr1 点以下
まで冷却を行い、次いでAc1 点〜400 ℃で縮径率20%以
上の絞り圧延を行うことを特徴とする鋼管の絞り圧延方
法である。
後、950 ℃〜Ar3 点で縮径率10%以上の前記絞り圧延を
行う前に、950 ℃超で縮径率10%以上の絞り圧延を行う
ことが好ましい。また、本発明では、前記素材の化学組
成(以下、単に組成ともいう)にさらに、Cu:1%以
下、Ni:2%以下、Cr:2%以下、Mo:1%以下のうち
から選ばれた1種又は2種以上、および/または、Nb:
0.1 %以下、V:0.3 %以下、Ti:0.2 %以下、B:0.
004 %以下のうちから選ばれた1種又は2種以上、およ
び/または、REM :0.02%以下、Ca:0.01%以下のうち
から選ばれた1種又は2種が付加されてもよい。
素材として用いるが、素材を素管(鋼管)に加工する手
段(造管法)は特に限定されない。高周波電流を利用し
た電気抵抗溶接法(素管名称:電縫鋼管)、オープン管
両エッジ部を固相圧接温度域に加熱し圧接接合する固相
圧接法(素管名称:固相圧接鋼管)、鍛接法(素管名
称:鍛接鋼管)、およびマンネスマン式穿孔圧延法(素
管名称:継目無鋼管)いずれも好適に使用できる。
強度を増加させる元素であり、また、硬質な第2相とし
て析出した微細なセメンタイトが延性(一様伸び)向上
に寄与する。所望の強度を確保し、第2相として析出し
たセメンタイト等による延性向上の効果を得るために
は、Cは0.005 %以上、より好ましくは0.04%以上、の
含有を必要とするが、0.30%を超えて含有すると強度が
高くなりすぎ延性が劣化する。このようなことから、C
は0.005 〜0.30%の範囲に限定した。なお、より好まし
い範囲は0.04〜0.30%である。
し鋼の強度を増加させる。この効果は、0.01%以上、好
ましくは0.1 %以上、の含有で認められるが、3.0 を超
える含有は延性を劣化させる。このことから、Siは0.01
〜3.0 %の範囲に限定した。なお、耐疲労特性を向上さ
せるには、Siは1.5 %以下とするのが好ましい。1.5 %
を超えると介在物を生成するため、耐疲労特性が劣化す
る。よって、好ましいのは0.1 〜1.5 %の範囲である。
2相としてのセメンタイトの微細析出を促進させる。0.
01%未満では、所望の強度が確保できないうえ、セメン
タイトの微細析出が阻害される。また、4.0 %を超える
と、強度が増加しすぎて延性が劣化する。このため、Mn
は0.01〜4.0 %の範囲に限定した。なお、強度−伸びバ
ランスの観点から、Mnは0.2 〜1.3 %の範囲が好まし
く、より好ましくは0.6 〜1.3 %の範囲である。
微細化のためには、少なくとも0.001 %以上の含有を必
要とするが、0.10%を超えると酸化物系介在物量が増加
し清浄度が劣化する。このため、Alは0.001 〜0.10%の
範囲に限定した。なお、好ましくは0.015 〜0.06%であ
る。
ぎに述べる合金元素群を単独あるいは複合して添加して
もよい。 Cu:1%以下、Ni:2%以下、Cr:2%以下、Mo:1%
以下のうちから選ばれた1種又は2種以上 Cu、Ni、Cr、Moはいずれも強度を増加させる元素であ
り、必要に応じ1種または2種以上を添加できる。これ
ら元素は、変態点を低下させ、フェライト粒あるいは第
2相を微細化する効果を有している。しかし、Cuは多量
添加すると熱間加工性が劣化するため、1%を上限とし
た。Niは強度増加とともに靱性をも改善するが2%を超
えて添加しても効果が飽和しコスト高になるため、2%
を上限とした。Cr、Moは多量添加すると溶接性、延性が
劣化するうえコスト高となるため、それぞれ2%、1%
を上限とした。なお、好ましくはCu:0.1 〜0.6 %、N
i:0.1 〜1.0 %、Cr:0.1 〜1.5 %、Mo:0.05〜0.5
%である。
2 %以下、B:0.004 %以下のうちから選ばれた1種ま
たは2種以上 Nb、V、Ti、Bは、炭化物、窒化物または炭窒化物とし
て析出し、結晶粒の微細化と高強度化に寄与する元素で
あり、特に高温に加熱される接合部を有する鋼管では、
接合時の加熱過程での粒の微細化や、冷却過程でフェラ
イトの析出核として作用し、接合部の硬化を防止する効
果もあり、必要に応じ1種または2種以上添加できる。
しかし、多量添加すると、溶接性、靱性とも劣化するた
め、Nbは0.1 %、Vは0.3 %、Tiは0.2 %、Bは0.004
%をそれぞれ上限とした。なお、好ましくはNb:0.005
〜0.05%、V:0.05〜0.1 %、Ti:0.005 〜0.10%、
B:0.0005〜0.002 %である。
から選ばれた1種または2種 REM 、Caは、いずれも介在物の形状を調整し加工性を向
上させる作用を有しており、さらに、硫化物、酸化物ま
たは硫酸化物として析出し、接合部を有する鋼管での接
合部の硬化を防止する作用をも有し、必要に応じ1種以
上添加できる。REM が0.02%を超え、あるいは、Caが0.
01%を超えると介在物が多くなりすぎ清浄度が低下し、
延性が劣化する。なお、REM が0.004 %未満、Caが0.00
1 %未満ではこの作用による効果が少ないため、REM :
0.004 %以上、Ca:0.001 %以上とするのが好ましい。
部分(残部)は、Feおよび不可避的不純物からなる。不
可避的不純物としては、N:0.010 %以下、O:0.006
%以下、P:0.025%以下、S:0.020 %以下が許容さ
れる。 N:0.010 %以下 Nは、Alと結合して結晶粒を微細化するに必要な量、0.
010 %までは許容できるが、それ以上の含有は延性を劣
化させるため、0.010 %以下に低減するのが好ましい。
なお、より好ましくは、Nは0.002 〜0.006 %である。
け低減するのが好ましいが、0.006 %までは許容でき
る。 P:0.025 %以下 Pは、粒界に偏析し、靱性を劣化させるため、できるだ
け低減するのが好ましいが、0.025 %までは許容でき
る。
だけ低減するのが好ましいが、0.020 %までは許容でき
る。次に、本発明の絞り圧延工程について説明する。絞
り圧延は、3ロール式の絞り圧延機(レデューサ)によ
り行うのが好ましいが、3ロール式に限定されるもので
はない。レデューサは複数のスタンドをタンデムに配置
した連続圧延可能なものがよい。スタンド数は被圧延管
のレデューサ入側および出側での目標寸法により適宜定
められる。
に加工した後、950 ℃〜Ar3 点で縮径率10%以上の絞り
圧延(熱間低温域圧延という)を行い、次いでAr1 点以
下まで冷却(中間冷却という)を行い、次いでAc1 点〜
400 ℃で縮径率20%以上の絞り圧延(温間圧延という)
を行う。より好ましくは、加工後の素管に、熱間低温域
圧延に先行して、950 ℃超で縮径率10%以上の絞り圧延
(熱間高温域圧延という)を行う。
図であり、図中、、、は、熱間低温域圧延、中
間冷却、温間圧延、熱間高温域圧延にそれぞれ対応する
工程を示す。工程(熱間低温域圧延)は、変態前のオ
ーステナイト組織を微細化するために必要なプロセスで
ある。工程での温度が950 ℃を超えると、オーステナ
イトの再結晶・粒成長が促進され、以後の工程、で
微細なフェライト−パーライト組織にすることが困難に
なる。また、この温度がAr3 点未満になると、圧延中に
析出したフェライトが優先的に加工され未変態オーステ
ナイト部分の加工量が不十分となる結果、組織が不均一
になる。このことから、工程の温度域は950℃〜Ar3
点に限定される。また、工程での縮径率が10%に満た
ないと、オーステナイト粒を十分に微細化させることが
できないため、工程での縮径率は10%以上に限定され
る。
に先行させることにより、工程に入る材料のオーステ
ナイト粒径をさらに細粒にすることができる。しかし、
縮径率10%未満ではこの更なるオーステナイト細粒化効
果がほとんど得られないため、工程は、縮径率10%以
上に限定される。なお、工程を工程と区別するため
に950 ℃超としたが、工程先行付加による前記効果は
1100℃超えではそれほど顕著でないため、工程は950
℃超1100℃以下の温度域にて行うのがよい。
ては、加工後の材料温度が直ちには工程あるいは工程
の圧延温度域に入らない場合があるが、高温側に外れ
ているときには空冷あるいは強制冷却(水スプレー冷
却、衝風冷却、ミスト冷却等)により、低温側に外れて
いるときには加熱(輻射加熱、高周波加熱等)により、
材料温度をこの圧延温度域にもってくることが容易であ
る。
微細なオーステナイト組織をフェライト−パーライト組
織に変態させるために必要なプロセスである。Ar3 点以
上からAr1 点以下まで冷却することにより、マルテンサ
イト変態あるいはべイナイト変態を起こさせずにフェラ
イト−パーライト組織とすることができる。なお、本発
明における素材組成では、Ar3 点〜Ar1 点間の平均冷却
速度は、200 ℃/min以下とするのが望ましい。中間冷却
終了温度はAr1 点以下の範囲で任意に選択できるが、生
産性及び省エネルギーの観点からすればAr1 点直下とす
るのが好ましい。
な加工歪を導入して粒径2μm以下にまで組織の微細化
を達成するために必要なプロセスである。ここでの温度
がAc 1 点を超えると部分的にオーステナイト変態が生じ
るため組織が不均一になりやすい。また、400 ℃未満で
絞り圧延すると、青熱脆性により脆化して圧延中に材料
が破断するおそれがある。また、加工硬化が大きくなっ
て焼付きが発生しやすく、製品での延性も低下する。こ
のため、工程の温度域はAc1 点〜400 ℃に限定され
る。また、縮径率20%未満の絞り圧延では、フェライト
粒径を2μm以下に微細化することができないため、縮
径率は20%以上に限定される。なお、フェライトの再結
晶を促進させてより細粒化させる観点から、工程で
は、少なくともいずれかの圧延パスの縮径率/パスを6
%以上とするのが望ましい。
の圧延温度域に入らない場合、加熱(輻射加熱、高周波
加熱等)または空冷もしくは強制冷却(水スプレー冷
却、衝風冷却、ミスト冷却等)を行うことにより、材料
温度をこの圧延温度域にもってくることができる。
H,I,Kを素材として、表2に示す素管(φ146.0 mm
×T5.5 mm)に加工(造管)し、これら素管に、多スタ
ンド・タンデム配置の3ロール式レデューサを用い以下
の条件で工程→→を連続実施して製品を得た。
ある(以下同じ)。
F,Lを素材として、表2に示す素管(φ192.0 mm×T
12.0mm)に加工(造管)し、これら素管に、多スタンド
の3ロール・レデューサを用い以下の条件で工程→
→→を連続実施して製品を得た。 工程:φ 158.0mm×T12.0mm(開始1025℃,終了975 ℃,18std.) 工程: φ71.5mm×T11.0mm(開始930 ℃,終了875 ℃,24std.) 工程:冷却速度40℃/min,560 ℃終了 工程: φ33.0mm×T10.0mm(開始680 ℃,終了645 ℃,18std.) 圧延速度(最終スタンド出側)500 m/min ここで、表2中素管の欄に「固相」と記した固相圧接鋼
管は、熱延鋼帯を600℃に予熱炉で予熱後、複数の成形
ロールで連続的に管状に成形し、その継ぎ目部を誘導加
熱により、1000℃に予熱後未溶融温度域の1450℃まで加
熱し、スクイズロールによりアプセットすることにより
造管された。「SML」と記した継目無鋼管は、連続鋳
造製ビレットを加熱しマンネスマンマンドレルミルにて
穿孔圧延することにより造管された。「ERW」と記し
た電縫鋼管は、熱延鋼帯を複数の成形ロールで連続的に
管状に成形しその継ぎ目部を誘導加熱により溶融温度域
に加熱後スクイズロールによりアプセットする常法によ
り造管された。
れ、誘導加熱により工程あるいは工程の温度域に加
熱された。工程での冷却にはミスト冷却が採用され
た。工程から工程に至る間の材料は誘導加熱により
加熱された。絞り圧延後の製品について、引張特性、衝
突衝撃特性、フェライト粒径を調査した結果を、比較の
ために一部の素材を造管後工程のみによって製品とし
たもの、および造管のみによって製品としたものについ
て前記同様に調査した結果と併せて表2に示す。
の値は、試験片サイズ効果を考慮して、換算式El=El
0(√(a0/a))0.4(ここに、El0 :実測伸び,a0:定数29
2mm2,a :試験片断面積(mm2) )による換算値で評価し
た。衝突衝撃特性は、歪速度 2000s-1の高速引張試験を
行い、得られた応力−歪曲線から歪量30%までの吸収エ
ネルギーを求め、衝突衝撃吸収エネルギーとして評価し
た。(衝突衝撃特性は、実際に自動車が衝突する時の歪
速度1000〜 2000s-1における材料の変形エネルギーで代
表され、この値が大きいほど同特性が優れる。)表2よ
り、造管のみによる製品ではフェライト粒が9μm以上
と大きく、温間圧延(工程)によりかなり小さくする
ことができるが、最小でも3μm超の粒径にとどまるの
に対し、本発明に従い熱間低温域圧延(工程)→中間
冷却(工程)→温間圧延(工程)を順次行うと、製
品のフェライト粒が2μm以下に微細化し、さらに熱間
低温域圧延(工程)に先立って熱間高温域圧延(工程
)を行うとそれが1μm以下へとさらに微細化し、そ
の結果、強度がより高くしかも延性及び耐衝突衝撃特性
の格段に優れた鋼管が得られることが明らかである。
に簡単な加熱手段(誘導加熱装置等)や冷却手段(ミス
ト冷却装置等)を付加するだけでよいから、大幅な工程
改造を伴うことなく、高い生産性を維持することができ
る。
造を要さずに、フェライト粒を2μm以下に微細化させ
ることができ、延性及び耐衝突衝撃特性の格段に優れた
鋼管が高能率で生産できるという優れた効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 C:0.005 〜0.30%、Si:0.01〜3.0
%、Mn:0.01〜4.0 %、Al:0.001 〜0.10%を含有し、
残部Fe及び不可避的不純物からなる化学組成を有する素
材を素管に加工した後、950 ℃〜Ar3 点で縮径率10%以
上の絞り圧延を行い、次いでAr1 点以下まで冷却を行
い、次いでAc1 点〜400 ℃で縮径率20%以上の絞り圧延
を行うことを特徴とする鋼管の絞り圧延方法。 - 【請求項2】 前記素材を素管に加工した後、950 ℃〜
Ar3 点で縮径率10%以上の前記絞り圧延を行う前に、95
0 ℃超で縮径率10%以上の絞り圧延を行う請求項1記載
の方法。 - 【請求項3】 前記素材の化学組成にさらに、Cu:1%
以下、Ni:2%以下、Cr:2%以下、Mo:1%以下のう
ちから選ばれた1種又は2種以上、および/または、N
b:0.1 %以下、V:0.3 %以下、Ti:0.2 %以下、
B:0.004 %以下のうちから選ばれた1種又は2種以
上、および/または、REM :0.02%以下、Ca:0.01%以
下のうちから選ばれた1種又は2種が付加された請求項
1または2記載の方法。
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JP26710698A JP3785828B2 (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 鋼管の絞り圧延方法 |
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