JP2000092549A - セルラ無線通信システムの境界セル間での移動局のハンド・ダウンおよびハンド・オフのトリガ - Google Patents
セルラ無線通信システムの境界セル間での移動局のハンド・ダウンおよびハンド・オフのトリガInfo
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Abstract
の伝播経路損失に基づいてトリガされるハンド・ダウン
およびハンド・オフの手順を提供する。 【解決手段】 代表的にはセルラ無線通信システムの基
地局によってサービスされる移動局のハンド・ダウンま
たはハンド・オフをトリガする方法であって、該セル上
で基地局から既知の送信パワー・レベルで制御信号を放
射する段階と、該送信パワー・レベルと、基地局と移動
局との間の信号リンクに対する許容できる経路損失とに
従って、移動局に対する制御信号のための受信パワー・
レベルしきい値を決定する段階と、該移動局における該
制御信号の受信パワー・レベルを算出し、そして該受信
パワー・レベルが該受信パワー・レベルしきい値より小
さいことを決定した後、該移動局のハンド・ダウンまた
はハンド・オフをトリガする段階とからなることを特徴
とする。
Description
いるセル間またはオーバラップしているセル間を移動し
ている移動局に対するハンド・ダウン(handdown)および
ハンド・オフ(handoff)の手順に関する。特に、本発明
は、移動局とその移動局に現在サービスしている基地局
との間の伝播経路損失に基づいてトリガされるハンド・
ダウンおよびハンド・オフの手順を提供する。
に、セルラ無線通信システムの基地局はその地理的なカ
バーの領域、すなわち、「セル」上で既知のパワー・レ
ベルにおいて少なくとも1つの制御信号を送信する。た
とえば、符号分割多元接続(Code-Division Multipl
e Access:CDMA)システムの基地局は、疑似ラン
ダム・バイナリ・シーケンス・コード(pseudo random b
inary sequence code)を繰り返している定常のパイロッ
ト信号を発信している。与えられたCDMAシステムの
すべてのパイロット信号のバイナリ・シーケンス・コー
ドは同じであるが、ゼロの時間基準に対して相対的に時
間のオフセットが異なっている。移動局によって受信さ
れた時、そのパイロット信号によってその移動局は最初
のシステム同期を得ることができ、そして受信されたパ
イロット信号が他の受信されたパイロット信号の間で最
も強いシステム基地局とリンクすることができる。ま
た、パイロット信号はそのシステム基地局からの他の信
号、すなわち、同期(sync)、ページング、および
トラヒック・チャネルをデコードするために基地局が使
用するコードも提供する。
ultiple Access:TDMA)システムの基地局および
周波数分割多重アクセス(Frequency-Division Mult
ipleAccess:FDMA、即ち「アナログ」)システム
の基地局は、また既知のパワー・レベルで定常の制御信
号を、フォワードの制御周波数チャネル上で、その基地
局のセルの中を移動している移動局に対して送信する。
たとえば、アメリカのディジタルセルラ(American D
igital Cellular:ADC)、移動通信用グローバル・
システム(Global System for Mobile communicatio
ns:GSM)、および日本ディジタル・セルラ(Japan
ese Digital Cellular:JDC)などのTDMAシス
テムにおいては、そのような信号は同期化(SYN
C)、低速の関連制御チャネル(Slow Associated C
ontrol CHannel:SACCH)およびディジタル検証
カラー・コード(Digital Verification Color C:
DVCCH)信号を含む。アナログのシステム、たとえ
ば、先進のモバイル電話システム(Advanced Mobile
Phone System:AMPS)においては、各基地局はそ
の基地局のセルの中の移動局によって受信されるための
連続的な監視用オーディオ・トーン(Super Audio T
one:SAT)制御信号を送信する。一般的には、R.C.
V.マカリオ(Macario)の「セルラ無線の原理および設計
(Cellular Radio Principles and Design)」(MaGraw-Hi
ll 1993)、およびR.クルピライ(Kuruppillai)他の
「無線PCS(Wireless PCS)」(McGraw-Hill 1997)を
参照されたい。
は、1つのシステム・セルの内部の移動局は公衆電話網
(Public Switched Telephone Network:PST
N)または移動交換センタ(Mobile Switching Cent
er:MSC)と二方向の通信のためのサービスしている
基地局によってリンクされる。システム基地局はそれ自
身が配線によって移動交換センタに対して接続されてい
る。MSCは基地局と移動局との間の無線リンク上で有
線のPSTNとユーザ・トラヒックをインターフェース
する。MSCの重要な機能は、移動局のPSTNとのリ
ンクが、その移動局が移動する際に最小の品質標準を満
足し、そしてその移動局とサービスしている基地局との
間のシグナリング(すなわち、伝播)状態がそれに従っ
て変化することを確保することである。したがって、M
SCは現在サービスしている基地局との品質のリンクが
維持できなくなると常に、別の基地局によるサービスに
対してその移動局を切り換えるように動作する。
ば、第1の組の周波数チャネル(F1)を使っているC
DMAシステム)に加入している第1の基地局によって
サービスされていて、第2の通信システム(たとえば、
先進のモバイル電話システム、すなわち、AMPS、ま
たは異なる組の周波数チャネル(F2)を使っているC
DMAシステム)に加入している第2の基地局のセル上
で、基地局のセルが境界を接している場合、その移動局
が第2の基地局のセルに近付き、第1の基地局の範囲外
へ移動する時に、第2の基地局によってサービスするた
めにその移動局の「ハード」ハンド・オフが発生しなけ
ればならない。さもなければ、その移動局はPSTNと
のリンクを消失する(いわゆる「ドロップされた」呼出
し)。ハード・ハンド・オフは直接的に、すなわち、そ
の移動局が第2の基地局によるサービスに対して直接的
に切り換えられるようにするか、あるいは中間の「ハン
ド・ダウン」手順を経由して間接的に実行することがで
きる。ハンド・ダウンの手順においては、現在サービス
している基地局が第2の通信システムの動作プロトコル
を使ってその移動局に対するサービスを開始する(たと
えば、サービスしている基地局はその移動局をCDMA
からAMPSへハンド・ダウンする)。
フまたはハンド・ダウンが必要である時期を決定する1
つの既知の方法は、その移動局におけるEc/Io比の
形式での受信されたパイロット信号の強度を測定する必
要があり、ここで、Ecは受信されたパイロット信号の
パワーであり、Ioはその移動局における受信された全
信号パワーであり、その測定されたEc/Io比が設定
された1つのしきい値以下に落ちるとハンド・オフまた
はハンド・ダウンが開始される。現在、CDMAの移動
局はEc/Ioを測定し、その基地局からのパイロット
強度測定要求指令(Pilot Measurement Request Or
ders:PMROs)に応答して、あるいはある種のハン
ド・オフ・トリガしきい値が満足された場合のいずれか
において、サービスしている基地局に対してそのEc/
Io測定値に基づいて対応しているパイロット強度測定
メッセージ(Pilot Strength Measurement Messag
e:PSMM)を送信する。CDMAの基地局は自分が
現在サービスしている移動局からPSMMを定期的に要
求するが、そのような要求および応答によって普通はそ
の移動局のハンド・オフが行われることにはならない。
これらの進行中の信号交換はトリガのしきい値が満足さ
れているかどうかにはかかわらず発生し、そのシステム
のインフラストラクチャのプロセッサ・負荷を増加さ
せ、したがって、既存の呼出しの音声品質を劣化させる
傾向がある。
ンド・オフをトリガするために、Ec/Io測定を使う
ことによって次の問題が発生する。
Ioはセル・負荷の関数であり、その状態は通常は時間
と共に変化する。したがって、移動局におけるEc/I
o比に基づいたトリガしきい値を使うことによって、サ
ービスしている基地局における現在のトラヒックの負荷
状態に対してしきい値が影響を受け易くなる。したがっ
て、受信されたEc/Ioに基づいたハンド・オフ・ト
リガは与えられた移動局との品質音声リンクを維持する
ためのサービスしている基地局の能力を正確には反映し
ない。
ンド・オフまたはハンド・ダウンのトリガしきい値を使
うことによって、ハンド・オフが早過ぎるか、あるいは
遅過ぎるかのいずれかになる可能性がある。というの
は、しきい値が比較されるEc/Ioの測定値は、その
システムのトラヒック・負荷によって変化するからであ
る。しきい値を高過ぎる値に設定することによって、移
動局がサービスしている基地局の内側へ(すなわち、基
地局の方向に向かって)移動する時にハンド・オフの開
始が早過ぎることになり、一方、しきい値を低目に設定
することによって、移動局が第2の通信システムの境界
セルの中へさらに移動するにつれてハンド・オフまたは
ハンド・ダウンが大きく遅延する可能性がある。また、
ハンド・オフまたはハンド・ダウンのトリガが早過ぎた
場合、基地局のセルがそのトラヒック容量を不必要に減
らすことになる。他方、ハンド・オフまたはハンド・ダ
ウンが遅過ぎた場合、既存の音声リンクの品質が損なわ
れる。
おいては、代表的な基地局は代表的なCDMAの基地局
よりカバーする領域が狭い。トラヒックの負荷が軽いた
めにCDMAのパイロット信号が強い領域においては、
CDMA基地局に対するパイロットのカバレージは、移
動局における受信されたEc/Io比が増加するので拡
大される。したがって、その基地局がそのような領域に
おいて同じ基地局によってAMPSサービスのためにそ
の移動局をハンド・ダウンしようとした場合、その基地
局のAMPSカバレージがそのCDMAのパイロットの
カバレージに比較して小さ過ぎるので、ドロップされる
可能性がある。
によってサービスされる移動局のハンド・オフまたはハ
ンド・ダウンをトリガするための方式が提供される。基
地局と移動局との間の信号リンクに対する伝播経路損失
が、ハンド・オフまたはハンド・ダウンをトリガするた
めに使われる。たとえば、その方式は移動局と基地局と
の間の信号リンクに対する許容できる経路損失を決定す
ること、そして基地局から既知の送信パワー・レベルに
おいてその基地局の関連付けられたセル上で制御信号を
放射することを含むことができる。制御信号に対する受
信パワー・レベルのしきい値は、制御信号の既知の送信
パワー・レベルおよび許容できる経路損失に対して、そ
の移動局に対して決定される。移動局のハンド・ダウン
またはハンド・オフは移動局における制御信号の受信パ
ワー・レベルを算出し、そしてその受信パワー・レベル
が受信パワー・レベルのしきい値より小さいことを決定
した後でトリガされる。
無線通信システムの基地局によってサービスされる移動
局のハンド・ダウンまたはハンド・オフをトリガする方
法は、その基地局から既知のパワー・レベルにおいて送
信された制御信号と、その制御信号の既知の送信パワー
・レベルとその移動局と基地局との間の信号リンクに対
する許容できる経路損失に対応する、その制御信号に対
する受信パワー・レベルのしきい値とを受信することを
含む。移動局のハンド・ダウンまたはハンド・オフは、
その移動局がその制御信号の受信パワー・レベルを算出
し、そしてその受信されたパワー・レベルが受信パワー
・レベルのしきい値より小さいことを決定した後にトリ
ガされる。
図面および添付の特許請求の範囲と組み合わせて以下の
説明を参照する。
ンド・ダウン」という用語は第1の無線通信システムの
第1の多重アクセス・システム、たとえば、CDMA
(F1)を使って第1の基地局によってサービスされて
いる移動局が、第2の多重アクセス・システムの周波数
チャネルまたはシグナリング・プロトコル、またはその
双方を使って、その第1の基地局によるサービスに対し
てハンド・ダウンされる手順を含むように定義されてい
る。さらに、ある種の実施例においては、第2の多重ア
クセス・システムは、セルが第1の基地局のセルと境界
を接しているか、あるいはオーバラップしている第2の
無線通信システムの第2の基地局に対応する。さらに、
その境界セルの第2の基地局は、第1の基地局のプロバ
イダーとは異なるサービス・プロバイダーに所属してい
てもよい。
1の基地局のセルと境界を接しているか、あるいはオー
バラップしている第2の基地局によるサービスに対し
て、第1の基地局によってサービスされている移動局が
ハンド・オーバされる手順を含むようにここでは定義さ
れている。
フを開始するためのトリガの定義において次の考察が行
われる。
スしている基地局との間の伝播経路損失に基づいて定義
される。伝播経路損失は任意の時点におけるサービスし
ている基地局におけるトラヒックの負荷状態とは無関係
である。
サービスしている基地局との間のシグナリングが削減さ
れる必要がある。これは局およびそれぞれのシステム・
インフラストラクチャのいずれにおいても進行中の信号
処理デマンドを掛けることを回避する。
ネル(F1)で動作していて、セルが隣接しているAM
PSの基地局のセルと境界を接しているか、あるいは第
2の周波数チャネル割当て(F2)で動作している隣の
CDMA基地局のセル上にある基地局を有しているCD
MAシステムに関する。この分野の技術に熟達した人で
あれば、その基地局が同じ、あるいは異なる周波数チャ
ネルおよび/またはシステム・プロトコルで動作してい
るかどうかにかかわらず、任意の2つの基地局のセル、
または与えられた基地局のセルのセクタ間を移動してい
る移動局のハンド・オフを開始するために、開示されて
いる本発明を適応できることが理解されるだろう。
2の地理的領域のセルAの内部にある移動局にサービス
するように構築され、配置されている基地局10を示し
ている。この実施例においては、基地局10は第1の割
当ての周波数チャネル(F1)によってCDMAシステ
ムの一部として動作する。その実施例に依存して、基地
局10はCDMAシステム(F1)からAMPSシステ
ムへ、あるいは異なるCDMAシステム(F2)へハン
ド・ダウンすることができる。この実施例においては、
基地局10は、基地局10によるサービスを継続するた
めに、基地局10によって現在サービスされているCD
MA移動局16をハンド・ダウンするように配置されて
いるが、第2の無線通信システム22のシグナリングま
たは周波数プロトコル、又はこれら両方を使っている。
たとえば、システム22は基地局24のセルBがセルA
と境界を接していて、そして部分的にオーバラップして
いるアナログ(AMPS)システムであってよい。代わ
りに、基地局10は第2のCDMA無線通信システム2
2に対応している周波数チャネルF2を使って、基地局
10による異なるCDMAサービスに対して移動局16
をハンド・ダウンするように配置することができる。
は設定されたパワー・レベルでCDMA−F1システム
12に対応している一次パイロット信号を送信し、その
一次パイロット信号が一次パイロット信号境界14に対
して効果的に放射するように装備されている。たとえ
ば、そして限定されることなしに、基地局の送信機の出
力パワーを約8Wに設定し、そして約8dBの代表的な
利得を有する基地局アンテナに対して出力信号を供給す
ることによって、代表的なパイロット信号を放射するこ
とができる。したがって、境界14は第1の通信システ
ム12のプロトコルを使って、基地局10によってCD
MAのサービス・カバレージに対する外側の限界を定義
する。境界14は必ずしも常に円形ではないことが理解
されるだろう。というのは、介在している構造物および
地勢のために、基地局からのヘッディングが異なるため
に通常は変化する信号経路損失によって変わるからであ
る。
テム22のプロトコルに従って、セルBの内部の基地局
との二方向の無線リンクを設立するように装備されてい
る。前に述べたように、第2のシステム22は、たとえ
ば、AMPSプロトコルに従って動作している「アナロ
グ」のシステムであってよく、あるいはCDMAの周波
数チャネルのうちの第1の割当て(F1)とは異なる周
波数チャネル割当て(F2)を使っている第2のCDM
Aシステムであってもよい。境界26は基地局24によ
るサービス・エリア・カバレージの最大限界を定義す
る。
に接近しているので、移動局16が基地局10によって
サービスされ続けるが、第2の通信システム22のプロ
トコルに従ってサービスされ続けるように、移動局16
のサービスをハンド・ダウンするように装備されてい
る。代わりに、ハンド・オフのトリガ手順も基地局24
に対して直接的に移動局16を結果としてハード・ハン
ド・オフすることができる。以下に説明されるように、
ハンド・ダウンするか、あるいはハンド・オフするかの
決定は基地局10と移動局16との間で経験されている
信号経路損失の量によって変わる可能性がある。この実
施例においては、ハンド・ダウンが実行された後、基地
局10は基地局10の回りの定義された外側の境界18
までは、セルBの基地局24によって使われているのと
同じ周波数チャネルおよびシグナリング・プロトコル
(たとえば、AMPSまたはCDMA−F2)を使って
移動局16に対してサービスする。したがって、境界1
8は基地局10に対するハンド・ダウンのサービス領域
カバレージに対応し、その内部においては、たとえば、
AMPSサービス、または第2の周波数チャネルの割当
て(F2)を使っているCDMAサービスのうちの1つ
を提供することもできる。そのどちらになるかは、第2
の無線通信システム22の境界の性質によって変わる。
・ダウンのトリガ(T_Handdown)が、基地局10からの
一次パイロット信号の既知の送信パワー・レベルおよ
び、第1の(CDMA−F1)通信システム12のプロ
トコルの下での所望のサービス品質のための基地局10
と移動局16との間の許容できる信号伝播経路損失に従
って定義される。現在知られているCDMAシステムの
場合、許容できる経路損失は代表的には約142乃至1
48dBである。一般に、許容できる経路損失はこの分
野の技術において知られているように、与えられた移動
局から利用できる最大アップリンク信号パワーの関数で
ある。
のトリガは、たとえば、基地局10からの前方向のトラ
ヒック・チャネルを使って移動局に対して最初に送信さ
れる。そのトリガは次に移動局16によって記憶され
る。次に、移動局は基地局10から放射されている一次
(F1)パイロット信号の受信パワー・レベルを定期的
に算出し、そしてハンド・ダウンのトリガに到達したか
どうかを決定する。
局10からの固定された距離に対応し、したがって、円
形のハンド・ダウン・トリガ境界20を定義している。
パイロット信号の境界14に関して上で説明されたよう
に、トリガ境界20は必ずしも円形である必要はない。
トリガ境界20は許容できる信号伝播経路損失に基づい
て定義される。したがって、基地局10からの準方向の
トラヒック(音声)信号は、基地局10からの異なる距
離において同じ経路損失を維持する可能性があり、その
距離はその移動局の基地局に相対的なヘッディングによ
って変わる。
らトリガT_Handdownを受信した後、移動局16は基地局
10から放射されている一次パイロット信号の受信パワ
ーを定期的に算出する。その計算は、たとえば、従来の
パイロット信号強度測定Ec/Ioを実行し、そしてそ
の後、その測定されたEc/Io比にIoを乗算するこ
とによって行うことができる。Ioの値だけに関して、
移動局は、たとえば、第1の通信システム12の動作し
ている周波数チャネル上で受信された信号の合計パワー
を定期的に測定し、そして合計の受信信号パワーの平均
値を計算し、その平均値をIoとして採用することがで
きる。Ec/IoおよびIoの測定値はそれぞれデシベ
ルの単位で計算され、その結果が加算されて相対的な受
信パイロット信号パワーEcがデシベル単位で得られ
る。他の方法を使ってこれらの測定値を求めることが可
能である。
を示している。Ec/Io比の測定はこの分野の技術に
おいて知られているように、長いコードのデスクランブ
リング段44の出力に結合されている回路42によって
通常は実行される。Ioの値は、たとえば、既存の受信
機の帯域通過フィルタ48の出力に結合されているパワ
ー測定回路46によって測定することができ、受信セク
ション40のアンテナ50はフィルタ48の入力に対し
て結合されている。
号パワー・レベルEcをT_Handdownと比較する。Ecが
T_Handdownより大きい限り、ハンド・オフ関連の信号は
移動局16から基地局10に対して送信される必要はな
い。したがって、しきい値に関係する2つの局間の制御
のシグナリングが節約され、そして進行中の局間のトラ
ヒックを所望のサービス品質で継続することができる。
さらに移動するにつれて、セルAのハンド・ダウンのト
リガ境界20の上を移動している。境界20を越えたと
ころで移動局がEcをT_Handdownと比較すると、Ecは
T_Handdownより小さくなる。この実施例においては、次
に移動局16はそのEc/IoおよびIoの測定値を、
サービスしている基地局10に対して送信する。次に、
基地局10は通常はその測定値をその基地局が接続され
ているMSCに対して報告する。代わりの実施例では、
移動局は算出されたEcの値だけをサービスしている基
地局に対して送信することもできる。
性がある。図4および図5を参照されたい。たとえば、
図4においては、報告された測定値によって反映される
信号経路損失は、その移動局16が第2のシステム22
のプロトコルの下で基地局10によってサービスされる
ことができるような値である。すなわち、移動局16は
基地局10の二次サービス境界18の内部にある。した
がって、移動局は基地局10によるそのようなサービス
に対してハンド・ダウンされる。移動局がセルBの中を
進み続けると、知られている「ソフト」ハンド・オフ手
順が起動され、移動局16は、たとえば、移動局16が
第2の基地局24に対応しているCDMA(F2)シス
テムに対してハンド・ダウンされていた場合、基地局1
0と基地局24とに同時に通信する。
Bであると仮定して、ハンド・ダウンのトリガは通常は
許容できる経路損失より5dB少ない値、すなわち、1
40dBの許容できる経路損失に設定される。移動局に
おける測定値によって示される経路損失が、たとえば、
ハンド・ダウン・トリガより3dBまで上であった場合
(140乃至143dB)、移動局16の基地局10に
対するハンド・ダウンが適切である可能性がある。
「ハード」ハンド・オフが図5に示されている。ここで
は、測定された受信Ec/IoおよびIoはその信号経
路損失がハンド・ダウン・トリガより3dB以上大きい
ことを示す可能性がある。たとえば、移動局16は基地
局10の二次サービス・カバレージ境界18を超えてセ
ルBの中へ進行した可能性がある。その時、移動局はセ
ルBの基地局24に対して直接にハンド・オフされる。
と、移動局からのハンド・ダウンまたはハンド・オフの
要求を表している信号が移動局から送信されるのは、そ
の移動局とそれにサービスしている基地局との間の伝播
経路損失があるレベルを超えた時だけである。代表的な
CDMAの基地局は常に自分の送信パイロット信号パワ
ー(P_pilot)を監視する。したがって、ハンド・ダウ
ン・トリガ値T_Handdownは受信パイロット信号パワー・
レベルのしきい値であるとして以下のように定義するこ
とができる。
べてdB単位) ここで、 P_pilot:基地局における送信パイロット信号パワー T_pathloss:所望のサービス品質に対する許容できるリ
ンク経路損失
手順は、たとえば、制限なしに以下のステップによって
実装することができる。
局を捕捉した後、サービスしている基地局は受信された
パイロット・パワーのしきい値(PILOT_PWR_THRES)の
値をその移動局に対して送信する。
イロット強度測定値(Ec/Io)と、対応している合
計受信信号パワー測定値(Io)とに対する要求を送信
する。移動局は(Ec/Io)+Ioとして移動局によって計算さ
れた最大の受信パイロット・パワーがPILOT_PWR_THRES
より小さい時に報告するように指示される。
PILOT_PWR_THRESより小さいことを示している1つまた
はそれ以上のレポートを移動局から受け取った後、基地
局およびその関連のMSCはその移動局をハンド・ダウ
ンするか(図4)、あるいは境界セルの異なる基地局に
よるサービスに対してその移動局を直接にハンド・オフ
するか(図5)を決定する。
ガするために経路損失を使うように現在のシステムを適
応させることができる方法の一例を次に示す。
指令を、ORDERコード='010001'、ORDQ=nnnnnnnn(こ
こでnnnnnnnnはレポート期間を指定する)、およびパイ
ロット信号パワーしきい値(PILOT_PWR_THRES)を指定
するための1つの「指令固有の」フィールドによって定
義する。
局を捕捉した後、サービスしている基地局はその移動局
が測定値を報告する報告期間および条件を規定してい
る、移動局からの定期的パイロット強度測定値を要求す
るための新しい「指令」を送信する。
定メッセージ(Pilot StrengthMeasurement Messag
e:PSMM)を送信し、そしてさらに、(Ec/Io) (dB)
+Io (dBm)として算出される最強の受信パイロット・パ
ワーがPILOT_PWR_THRESより小さい時に、基地局に対し
て合計のサービス中の周波数信号パワー値(SF_RX_FW
R)を送信する。したがって、この新しく定義されたP
SMMは現在のIS−95標準で使われているPSMM
の拡張とみなすことができる。
例を表すが、この分野の技術に熟達した人にとっては、
以下の特許請求の範囲によって指摘されている本発明の
精神および範囲から逸脱することなしに、各種の変更お
よび修正が可能であることは明らかである。たとえば、
移動局は対応している合計の受信信号パワー測定値(I
o)と一緒に定期的にパイロット強度測定値(Ec/I
o)を基地局に対して自動的に送信することができる。
その時、基地局は移動局において受信された制御信号の
パワー・レベルを計算し、そしてその受信信号パワー・
レベルがしきい値のパワー・レベルより小さい時を決定
することができる。
いるセルを有するCDMAシステムの基地局と、そのC
DMAの基地局によってサービスされる移動局を示す図
である。
界を横切っている、図1に示されているような、セルが
境界を接している2つの基地局を示す図である。
ある。
ーチャートを示す図である。
チャートを示す図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 セルラ無線通信システムの基地局によっ
てサービスされる移動局のハンド・ダウンまたはハンド
・オフをトリガする方法であって、 該セル上で基地局から既知の送信パワー・レベルで制御
信号を放射する段階と、 該送信パワー・レベルと、基地局と移動局との間の信号
リンクに対する許容できる経路損失とに従って、移動局
に対する制御信号のための受信パワー・レベルしきい値
を決定する段階と、 該移動局における該制御信号の受信パワー・レベルを算
出し、そして該受信パワー・レベルが該受信パワー・レ
ベルしきい値より小さいことを決定した後、該移動局の
ハンド・ダウンまたはハンド・オフをトリガする段階と
からなることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、該放射
段階は、符号分割多元接続(CDMA)システムの一部
として動作している基地局からの制御信号として、パイ
ロット信号を放射する段階からなることを特徴とする方
法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、該基地
局が該移動局をサービスのために捕捉した後、該基地局
から受信パワー・レベルのしきい値を該移動局へ送信す
ることを特徴とする方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、該トリ
ガ段階は、該受信パワー・レベルが該受信パワー・レベ
ルのしきい値より小さいことを示している信号を、該移
動局から該基地局で受信する段階を含むことを特徴とす
る方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、該トリ
ガ段階の該算出段階と該決定段階は、該基地局によって
実行されることを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項4に記載の方法において、該トリ
ガ段階の該算出段階と該決定段階は、該移動局によって
実行されることを特徴とする方法。 - 【請求項7】 請求項4に記載の方法において、該基地
局の該セル上で境界を接しているセルを有する無線通信
システムのシステム・プロトコルを使って、該基地局に
よるサービスに対して該移動局をハンド・ダウンするこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項4に記載の方法において、該基地
局のセル上で境界を接している関連するセルを有する基
地局によるサービスに対して該移動局をハンド・オフす
ることを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の方法において、該異な
る基地局によるサービスに対して該移動局をハンド・オ
フする前に、該基地局のセルと境界を接しているセルを
有する無線通信システムのシステム・プロトコルを使っ
て該基地局によるサービスに対して該移動局をハンド・
ダウンすることを特徴とする方法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の方法において、該制
御信号の該送信パワー・レベルを該基地局におけるトラ
ヒックの負荷とは実質的に無関係に維持する段階を特徴
とする方法。 - 【請求項11】 請求項1に記載の方法において、該ト
リガ段階の該算出段階は、受信された制御信号のパワー
を受信された合計の信号パワーで除算することによって
比率を測定し、そして該受信された制御信号のパワーを
測定する段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項12】 請求項2に記載の方法において、該ト
リガの段階のうちの該算出段階が、受信されたパイロッ
ト信号のパワーを受信信号パワーの合計で割った比(E
c/Io)を測定する段階と、該受信信号パワーの合計
(Io)を測定する段階とを含むことを特徴とする方
法。 - 【請求項13】 セルラ無線通信システムの基地局によ
ってサービスされる移動局のハンド・ダウンまたはハン
ド・オフをトリガする方法であって、 既知の送信パワー・レベルでサービスしている基地局か
ら放射される制御信号を移動局で受信する第1の受信段
階と、 該制御信号に対する受信パワー・レベルのしきい値を該
移動局で受信する第2の受信段階からなり、該しきい値
は、該基地局と該移動局との間の信号リンクに対する許
容できる経路損失に対応するものであり、該方法はさら
に、 該移動局における該制御信号の受信パワー・レベルを算
出し、そして該受信パワー・レベルが該受信パワー・レ
ベルしきい値より小さいことを決定した後、該移動局の
ハンド・オフをトリガする段階とからなることを特徴と
する方法。 - 【請求項14】 請求項13に記載の方法において、該
第1の受信段階は、符号分割多元接続(CDMA)シス
テムの一部とする該基地局からの制御信号としてパイロ
ット信号を受信する段階からなることを特徴とする方
法。 - 【請求項15】 請求項13に記載の方法において、該
第2の受信段階は、該基地局が該移動局をサービスのた
めに捕捉した後、該基地局から該受信パワー・レベルの
しきい値を受信する段階からなることを特徴とする方
法。 - 【請求項16】 請求項13に記載の方法において、該
トリガ段階は、該移動局で受信された該制御信号のパワ
ー・レベルが該受信パワー・レベルのしきい値より小さ
いことを示している少なくとも1つの信号を該移動局か
ら送信する段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項17】 請求項13に記載の方法において、該
トリガ段階の該算出段階は、制御信号のパワーを合計の
受信信号パワーによって除算した比と該受信された信号
パワーとを測定する段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項18】 請求項14に記載の方法において、該
トリガ段階の該算出段階は、受信されたパイロット信号
のパワーを受信信号パワーの合計で割った比率(Ec/
Io)を測定する段階と、該受信された信号パワー(I
o)を測定する段階とを含むことを特徴とする方法。
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