JP2000091698A - 半導体レ−ザ素子 - Google Patents

半導体レ−ザ素子

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JP2000091698A
JP2000091698A JP10254916A JP25491698A JP2000091698A JP 2000091698 A JP2000091698 A JP 2000091698A JP 10254916 A JP10254916 A JP 10254916A JP 25491698 A JP25491698 A JP 25491698A JP 2000091698 A JP2000091698 A JP 2000091698A
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Japan
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laser device
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algaas
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JP10254916A
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Ayaka Okamura
彩加 岡村
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザから発生する熱を効率良く放出
できる構造の半導体レ−ザ素子を提供する。 【解決手段】 半導体基板2上に互いに隣接して形成さ
れた第1の半導体レーザ素子3と、第2の半導体レーザ
素子4とを有する半導体レーザ素子1において、第1の
半導体レーザ素子3と第2の半導体レーザ素子4の間に
形成され、かつ半導体基板2の途中までエッチング形成
された分離溝5と、分離溝5中に順次形成された絶縁層
6と、金属層7とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compa
ct Disk)やDVD(Digital Vide
o Disk)の光ディスク装置の光ピックアップに利
用される半導体レーザ素子であり、特に、CD用とDV
D用の光ディスクを1つの光ピックアップで再生するた
めの2波長を有する半導体レーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】CD用やDVD用の光ディスク装置を安
価にし、使い勝手を良くするために、1個の光ピックア
ップを用いて、CD用とDVD用の光ディスクの記録情
報を再生する光ディスク装置の開発がさかんに行われて
いる。一方、CD用の光ディスクを再生するレーザ光は
780nmであり、DVD用の光ディスクを再生するレ
ーザ光は650nmである。780nmのレーザ光を発
光する半導体レーザ素子の材料は、AlGaAs系であ
り、650nmのレーザ光を発光する半導体レーザ素子
の材料は、AlGaInP系である。このため、AlG
aAs系の材料から作製されたAlGaAs半導体レー
ザ素子と、AlGaInP系の材料から作製された半導
体レーザ素子とを光ピックアップに搭載することが必要
となる。また、光ピックアップを安価にするために1つ
の光学レンズ系を用いて、光ディスクに集光することが
要求されている。このことから、この2個の半導体レー
ザ素子の発光層を略100μm以内に近接して配置する
ことが必要とされていた。
【0003】一般的に、半導体レーザ素子は、MOCV
D(Metal OrganicChemical V
apor Depositon)法やMBE(Mocu
lar Beam Epitaxcy)法を用いて作製
される。
【0004】以下に、従来の半導体レーザ素子について
説明する。図11は、従来の2波長を発光する半導体レ
ーザ素子30を示す断面図である。半導体レーザ素子3
0は、GaAs基板2上に形成されたAlGaAs半導
体レーザ素子31と、AlGaInP半導体レーザ素子
34と、AlGaAs半導体レーザ素子31とAlGa
InP半導体レーザ素子34との間に形成され、かつG
aAs基板2の途中までエッチング形成された分離溝3
7とから構成される。AlGaAs半導体レーザ素子3
1は、発光層33を含むAlGaAs半導体層32を有
し、AlGaInP半導体レーザ素子34は、発光層3
6を含むAlGaInP半導体層35を有している。な
お、発光層33と発光層36との間の距離は、略100
μm以内である。
【0005】AlGaAs半導体レーザ素子31及びA
lGaInP半導体レーザ素子34の動作は、発振しき
い値以上の電流をAlGaAs半導体レーザ素子31及
びAlGaInP半導体レーザ素子34に注入すること
によって、発光層33及び発光層36からレーザ光を放
出して行われる。
【0006】なお、半導体レーザ素子30を用いてCD
用の光ディスクを再生する場合には、AlGaAs半導
体レーザ素子31に発振しきい値以上の電流を注入する
ことによって行い、DVD用の光ディスクを再生する場
合には、AlGaInP半導体レーザ素子34に発振し
きい値以上の電流を注入することによって行うことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分離溝
37中は空気で満たされているため、熱伝導率が悪いの
で、AlGaAs半導体レーザ素子31、又はAlGa
InP半導体レーザ素子34の動作時に発生する熱を効
率良く、外部に放出することができない。半導体レーザ
素子30は、この熱により発生する結晶欠陥や転位のた
めに、劣化し、信頼性が低下するといった問題を生じて
いた。
【0008】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、半導体レーザ素子から
発生する熱を効率良く放出できる構造の半導体レ−ザ素
子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における半導体レ
ーザ素子の第1の発明は、半導体基板上に互いに隣接し
て形成された第1の半導体レーザ素子と、第2の半導体
レーザ素子とを有する半導体レーザ素子において、前記
第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子
と間に形成され、かつ前記半導体基板の途中までエッチ
ング形成された分離溝と、前記分離溝中に順次形成され
た絶縁層、金属層とからなることを特徴とする。
【0010】本発明の第2の発明は、請求項1記載の半
導体レーザ素子において、前記金属層は、Ti、Auで
あることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の半導体レ−ザ素子の一実
施例について図1を用いて説明する。図1は、本発明の
半導体レーザ素子を示す断面図である。
【0012】以下に、本発明の半導体レーザ素子1につ
いて図1を用いて説明する。まず初めに、本発明の半導
体レ−ザ素子1の構成について説明する。半導体レーザ
素子1は、n型GaAs基板2上に互いに隣接して形成
されたAlGaAs半導体レーザ素子3と、AlGaI
nP半導体レーザ素子4とを有し、AlGaAs半導体
レーザ素子3とAlGaInP半導体レーザ素子4との
間に形成され、かつn型GaAs基板の途中までエッチ
ング形成された分離溝5と、この分離溝5中に順次形成
された絶縁層6と、金属層7とから構成される。絶縁層
6は、AlGaAs半導体レーザ素子3とAlGaIn
P半導体レーザ素子4とを電気的に分離するために、金
属層7は、AlGaAs半導体レーザ素子3とAlGa
InP半導体レーザ素子4から発生する熱を効率良く外
部に放出するために設けられている。なお、絶縁層6
は、例えば、SiO2、Si23の材料からなる。ま
た、金属層7は、例えば、Ti、Auの材料からなる。
【0013】更に、AlGaAs半導体レーザ素子3
は、以下の構成を有している。n型AlGaAsクラッ
ド層8(Siドープ、厚さ1μm)上にAlGaAs活
性層9(厚さ0.13μm、ノンドープ)、第1のp型
AlGaAsクラッド層10(Znドープ、厚さ0.2
μm)、p型AlGaAsエッチングストップ層11
(Znドープ、厚さ0.03μm)が順次積層されてい
る。このp型AlGaAsエッチングストップ層11上
には、第2のp型AlGaAsクラッド層12(Znド
ープ、厚さ0.8μm)、p型GaAsキャップ層13
(Znドープ、厚さ0.3μm)が順次積層されたリッ
ジ部14と、このリッジ部14を挟持した一対のn型G
aAs電流狭窄層15a、15a(Siドープ、厚さ
0.8μm)が形成されている。
【0014】リッジ部14及び一対のn型GaAs電流
狭窄層15a、15a上には、p型GaAsコンタクト
層16aが形成され、このp型GaAsコンタクト層1
6a上にp型オーミック電極17aが形成されている。
【0015】また、AlGaInP半導体レーザ素子4
は、以下の構成を有している。n型AlGaInPクラ
ッド層19(Siドープ、厚さ1μm)上にAlGaI
nP活性層20(ノンドープ)、第1のp型AlGaI
nPクラッド層21(Znドープ、厚さ0.2μm)、
p型AlGaInPエッチングストップ層22(厚さ
0.03μm)が順次積層されている。ここで、AlG
aInP活性層20は、一対のAlGaInPガイド層
20a、20a(ノンドープ)との間に3対のGaIn
P量子井戸層20bと2対のAlGaInPバリア層2
0cが交互に形成され、かつGaInP量子井戸層20
bがAlGaInPガイド層20aに隣接した構成を有
している。
【0016】p型AlGaInPエッチングストップ層
22上には、第2のp型AlGaInPクラッド層23
(厚さ0.8μm)、p型GaAsキャップ層24(厚
さ0.3μm)が順次積層されたリッジ部25と、この
リッジ部25を挟持した一対のn型GaAs電流狭窄層
15b、15b(厚さ0.8μm)が形成されている。
リッジ部25及び一対のn型GaAs電流狭窄層15
b、15b上には、p型GaAsコンタクト層16bが
形成され、このp型GaAsコンタクト層16b上にp
型オーミック電極17bが形成されている。なお、これ
らの積層方向と逆方向のn型GaAs基板2には、Al
GaAs半導体レーザ素子3とAlGaInP半導体レ
ーザ素子4とに共通なn型オ−ミック電極18が形成さ
れている。
【0017】次に、半導体レーザ素子1の動作について
説明する。AlGaAs半導体レーザ素子3を動作させ
る場合には、p型オ−ミック電極17aからn型オ−ミ
ック電極18に向かって発振しきい値以上の電流を注入
し、この電流が、p型オ−ミック電極17a→p型Ga
Asコンタクト層16a→リッジ部14→p型AlGa
Asエッチングストップ層11→第1のp型AlGaA
sクラッド層10→AlGaAs活性層9→n型AlG
aAsクラッド層8→n型GaAs基板2→n型オ−ミ
ック電極18に流れ、AlGaAs活性層9の発光層P
からレ−ザ光が放出されるのである。AlGaInP半
導体レーザ素子4を動作させる場合も、AlGaAsを
AlGaInPに代えるだけでAlGaAs半導体レー
ザ素子3の動作と同様である。即ち、p型オ−ミック電
極17bからn型オ−ミック電極18に向かって発振し
きい値以上の電流を注入し、この電流が、p型オ−ミッ
ク電極17b→p型GaAsコンタクト層16b→リッ
ジ部25→p型AlGaInPエッチングストップ層2
2→第1のp型AlGaInPクラッド層21→AlG
aInP活性層20→n型AlGaInPクラッド層1
9→n型GaAs基板2→n型オ−ミック電極18に流
れ、AlGaInP活性層20の発光層Qからレ−ザ光
が放出されるのである。この際、AlGaAs半導体レ
ーザ素子3及びAlGaInP半導体レーザ素子4との
間に形成された分離溝5中に金属層7が形成されている
ので、これらの半導体レーザ素子から発生した熱は、こ
の金属層7を介して効率良く外部に放出することができ
る。
【0018】更に、分離溝5中に絶縁層6が形成されて
いるので、AlGaAs半導体レーザ素子3とAlGa
InP半導体レーザ素子4とは電気的に分離されている
ため、AlGaAs半導体レーザ素子3を動作させる場
合には、AlGaAs半導体レーザ素子3に注入された
電流は、AlGaInP半導体レーザ素子4に流れない
ので、AlGaAs半導体レーザ素子3だけを動作させ
ることができる。また、AlGaInP半導体レーザ素
子4のみを動作させる場合も同様である。AlGaAs
半導体レーザ素子3とAlGaInP半導体レーザ素子
4を同時に動作させる場合には、p型オーミック電極1
7a、17bからn型オーミック電極18に向かって同
時に発振しきい値以上の電流を注入すればよい。
【0019】なお、AlGaAs活性層9及びAlGa
InP活性層20で発光した光のうち発光層P及びQか
ら放出されることについて以下に説明する。一対のn型
GaAs電流狭窄層15a、15a及び一対のn型Ga
As電流狭窄層15b、15bにそれぞれに対応するA
lGaAs活性層9及びAlGaInP活性層20部分
では、AlGaAs活性層9及びAlGaInP活性層
20で発光するレーザ光は吸収されるため、リッジ部1
4、25に対応するAlGaAs活性層9及びAlGa
InP活性層20部分からレーザ光が放出される。即
ち、AlGaAs活性層9のリッジ部14に対応する部
分が発光層Pとなり、AlGaInP活性層20のリッ
ジ部25に対応する部分が発光層Qとなるのである。
【0020】以上のように、本発明の実施例の半導体レ
ーザ素子1は、AlGaAs半導体レーザ素子3とAl
GaInP半導体レーザ素子4との間に形成され、かつ
n型GaAs基板2の途中までエッチング形成された分
離溝5と、この分離溝5中に順次形成された絶縁層6
と、金属層7とからなるので、AlGaAs半導体レー
ザ素子3とAlGaInP半導体レーザ素子4とが電気
的に分離され、AlGaAs半導体レーザ素子3とAl
GaInP半導体レーザ素子4とから発生する熱は、金
属層7を介して効率良く外部に放出することができる。
このため、半導体レーザ素子1には、結晶欠陥や転位の
発生を低減でき、安定した動作を行うことができる。こ
の結果、半導体レーザ素子1は、十分信頼性を有したも
のとなる。
【0021】本発明の実施例の半導体レ−ザ素子1の製
造方法について、図2乃至図10を用いて以下に説明す
る。 (第1工程)図2に示すように、MOCVD法により、
n型GaAs基板2上にn型AlGaAsクラッド層
8、AlGaAs活性層9、第1のp型AlGaAsク
ラッド層10、p型AlGaAsエッチングストップ層
11、第2のp型AlGaAsクラッド層12、p型G
aAsキャップ層13を順次積層する。
【0022】(第2工程)図3に示すように、スパッタ
法により、p型GaAsキャップ層13上にSiO2
26を形成し、このSiO2層26上にフォトリソグラ
フィ法によりフォトレジストパターン27を形成する。
この後、ドライエッチング法により、フォトレジストパ
ターン27で覆われた以外のSiO2層26をエッチン
グする。
【0023】(第3工程)続いて、図4に示すように、
有機溶剤を用いて、フォトレジストパターン27を除去
後、燐酸系エッチング液を用いて、SiO2層26で覆
われた以外のn型GaAs基板2までエッチングする。
【0024】(第4工程)次に、図5に示すように、M
OCVD法により、n型GaAs基板2及びSiO2
26上にn型AlGaInPクラッド層19、AlGa
InP活性層20、第1のp型AlGaInPクラッド
層21、p型AlGaInPエッチングストップ層2
2、第2のp型AlGaInPクラッド層23、p型G
aAsキャップ層24を順次積層する。なお、AlGa
InP活性層20は、AlGaInPガイド層20a上
にGaInP量子井戸層20b、AlGaInPバリア
層20c、GaInP量子井戸層20b、AlGaIn
Pバリア層20c、GaInP量子井戸層20b、Al
GaInPガイド層20aを順次積層して形成される。
この際、これらの層は、SiO2層26には成長せず、
n型GaAs基板2にだけ成長する。
【0025】このことは、以下のように説明できる。一
般的に、MOCVD法を用いた3―5族化合物半導体結
晶の成長は、半導体基板を加熱した状態で、この半導体
基板に半導体結晶を構成する3族元素を含む有機金属ガ
スと5族元素を含む水素化合物ガスを供給し、この半導
体基板の触媒作用により有機金属ガスを3族元素と有機
物に、水素化合物ガスを5族元素と水素に熱分解して、
この熱分解された3族元素と5族元素とが前記半導体基
板上で化学結合することによって行われる。このため、
n型GaAs基板2には、これらの有機金属ガスや水素
化合物を熱分解する触媒作用があるため、この熱分解さ
れた3族元素と5族元素が化学結合し、n型GaAs基
板2上に形成される。一方、SiO2層26には、上記
した触媒作用がないため、有機金属ガスや水素化合物ガ
スを熱分解して、このSiO2層26上に形成すること
ができない。このため、上記した各層は、n型GaAs
基板2のみに成長し、SiO2層26に成長しないので
ある。
【0026】(第5工程)続いて、図6に示すように、
SiO2層26をエッチング除去後、スパッタ法によ
り、p型GaAsキャップ層13、24上にSiO2
形成し、このSiO2上にフォトリソグラフィ法により
フォトレジストパターン29、29を形成する。この
際、フォトレジストパターン29、29の間隔は、10
0μm以内にする。この後、フォトレジストパターン2
9、29で覆われた以外のSiO2をエッチング除去し
て、SiO2パターン28、28を形成する。
【0027】(第6工程)この後、有機溶剤を用いて、
フォトレジストパターン29、29を除去する。更に、
図7に示すように、ドライエッチング法により、SiO
2層28、28で覆われた以外の第2のp型AlGaA
sクラッド層12、p型GaAsキャップ層13及び第
2のp型AlGaInPクラッド層23、p型GaAs
キャップ層24をそれぞれp型AlGaAsエッチング
ストップ層11及びp型AlGaInPエッチングスト
ップ層22までエッチングしてリッジ部14及びリッジ
部25を形成する。この際、エッチング液の流れによ
り、リッジ部14及びリッジ部25は台形状となる。
【0028】(第7工程)次に、図8に示すように、M
OCVD法により、リッジ部14、リッジ部25、p型
AlGaAsエッチングストップ層11及び第2のp型
AlGaInPエッチングストップ層22上にn型Ga
As電流狭窄層15を形成する。この際、n型GaAs
電流狭窄層15は、リッジ部14、リッジ部25、p型
AlGaAsエッチングストップ層11及び第2のp型
AlGaInPエッチングストップ層22にだけ成長
し、SiO2パターン28、28上には成長しない。こ
のことは、前述した(第4工程)で説明した理由と同様
である。
【0029】(第8工程)図9に示すように、SiO2
パターン28、28をエッチング除去した後、MOCV
D法により、リッジ部14、リッジ部25及びn型Ga
As電流狭窄層15上にp型GaAsコンタクト層16
を形成する。更に、真空蒸着法により、p型GaAsコ
ンタクト層16上にp型オーミック電極17を形成し、
積層方向と反対側のn型GaAs基板2にn型オーミッ
ク電極18を形成する。
【0030】(第9工程)この後、図10に示すよう
に、フォトリソグラフィ法により、p型オーミック電極
17上のリッジ部14とリッジ部25との間に対応する
部分に図示しない開口部を有するフォトレジストパター
ンを形成する。次に、ドライエッチング法により、この
開口部から露出したp型オーミック電極17からn型G
aAs基板2の途中までエッチングして分離溝5を形成
する。ここで、この分離溝5によって、p型オーミック
電極17は、p型オーミック電極17aと17bに、p
型GaAsコンタクト層16は、p型GaAsコンタク
ト層16aと16bに、n型GaAs電流狭窄層15
は、n型GaAs電流狭窄層15aと15bに分離され
る。
【0031】(第10工程)更に、フォトリソグラフィ
法により、図示しないフォトレジストパターンを形成し
た後、スパッタ法により、図示しないフォトレジストパ
ターン及び分離溝5にSiO2やSi23等からなる絶
縁層6、TiやAu等からなる金属層7を順次形成す
る。この後、図示しないフォトレジストパターンを有機
溶剤で除去して、図1に示す半導体レーザ素子1が得ら
れる。なお、図示しないフォトレジストパターン上に形
成された絶縁層6や金属層7は、有機溶剤でこのフォト
レジストパターンを除去する時に同時に除去される。
【0032】このように、分離溝5は、ドライエッチン
グ法によるイオンを用いたエッチングであるので、金属
や半導体材料を問わず、精度良く作製できる。このた
め、分離溝5中に形成される金属層7も精度良く形成で
きるので、半導体レーザ素子1から発生する熱を常時安
定して放出することができる。
【0033】このようにして作製された半導体レーザ素
子1を周囲温度70℃の環境下で50mAの電流を流し
て信頼性を行ったところ、従来の半導体レーザ素子30
では100時間の信頼性寿命しかなかったものが、30
00時間まで信頼性寿命があり、十分な信頼性を有した
半導体レーザ素子1であることがわかった。
【0034】
【発明の効果】本発明の半導体レ−ザ素子によれば、半
導体基板上に互いに隣接して形成された第1の半導体レ
ーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子との間に形成さ
れ、かつ前記半導体基板の途中までエッチング形成され
た分離溝と、前記分離溝中に順次形成された絶縁層と、
金属層とからなるので、第1の半導体レーザ素子と第2
の半導体レーザ素子とを電気的に分離し、かつ第1の半
導体レーザ素子及び第2の半導体レーザ素子を動作させ
る際に発生する熱を効率良く外部に放出することができ
る。このため、半導体レーザ素子は、結晶欠陥や転位の
発生を低減でき、良好な信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザ素子を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第1工
程を示す断面図である。
【図3】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第2工
程を示す断面図である。
【図4】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第3工
程を示す断面図である。
【図5】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第4工
程を示す断面図である。
【図6】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第5工
程を示す断面図である。
【図7】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第6工
程を示す断面図である。
【図8】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第7工
程を示す断面図である。
【図9】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第8工
程を示す断面図である。
【図10】本発明の半導体レーザ素子の製造方法の第9
工程を示す断面図である。
【図11】従来の半導体レーザ素子を示す断面図である
【符号の説明】
1…半導体レ−ザ素子、2…n型GaAs基板(半導体
基板)、3…AlGaAs半導体レーザ素子(第1の半
導体レーザ素子)、4…AlGaInP半導体レーザ素
子(第2の半導体レーザ素子)、5…分離溝、6…絶縁
層、7…金属層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に互いに隣接して形成された
    第1の半導体レーザ素子と、第2の半導体レーザ素子と
    を有する半導体レーザ素子において、 前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ
    素子との間に形成され、かつ前記半導体基板の途中まで
    エッチング形成された分離溝と、前記分離溝中に順次形
    成された絶縁層と、金属層とからなることを特徴とする
    半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】前記金属層は、Ti、Auであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
JP10254916A 1998-09-09 1998-09-09 半導体レ−ザ素子 Pending JP2000091698A (ja)

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