JP2000091677A - 光増幅器及び光増幅用ファイバモジュール - Google Patents

光増幅器及び光増幅用ファイバモジュール

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JP2000091677A
JP2000091677A JP10255433A JP25543398A JP2000091677A JP 2000091677 A JP2000091677 A JP 2000091677A JP 10255433 A JP10255433 A JP 10255433A JP 25543398 A JP25543398 A JP 25543398A JP 2000091677 A JP2000091677 A JP 2000091677A
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optical
optical amplifier
quartz
lens
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Norihisa Naganuma
典久 長沼
Nobufumi Sukunami
宣文 宿南
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は光増幅器及び光増幅用ファイバモジ
ュールに関し、利得偏差が小さく且つ信頼性の高い光増
幅器の提供を主な課題としている。 【解決手段】 本発明は利得偏差が小さい光増幅器に関
連している。その光増幅器は、希土類がドープされた非
石英系ファイバ76,78と、非石英系ファイバが挿入
固定されるファイバホルダ80とを備えている。ファイ
バホルダは、増幅されるべき信号光が非石英系ファイバ
内を伝搬するように光学的に配置される。非石英系ファ
イバは、非石英系ファイバが信号光の波長を含む利得帯
域を提供するようにポンピングされる。ファイバホルダ
の両端を密閉することにより容易に非石英系ファイバを
外気から遮断することができるので、非石英系ファイバ
が物理的あるいは化学的に安定になる。1.55μm帯
における利得偏差を小さくするためには、非石英系ファ
イバとしてフッ化物ガラスファイバが適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光増幅器及び光増幅
用ファイバモジュールに関する。また、本発明は、本発
明による光増幅器によって提供される白色光源として使
用可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低損失(例えば0.2dB/k
m)な石英系の光ファイバの製造技術及び使用技術が確
立され、光ファイバを伝送路とする光通信システムが実
用化されている。また、光ファイバにおける損失を補償
して長距離の伝送を可能にするために、光信号又は信号
光を増幅するための光増幅器が実用に供されている。
【0003】従来知られているのは、増幅されるべき信
号光が供給される光増幅媒体と、光増幅媒体が信号光の
波長を含む利得帯域を提供するように光増幅媒体をポン
ピングするための手段とから構成される光増幅器であ
る。
【0004】例えば、石英系ファイバで損失が小さい波
長1.55μm帯の信号光を増幅するために、エルビウ
ムドープファイバ増幅器(EDFA)が開発されてい
る。EDFAは、光増幅媒体としてのエルビウムドープ
ファイバ(EDF)と、予め定められた波長を有するポ
ンプ光をEDFに供給するためのポンプ光源とを備えて
いる。0.98μm帯あるいは1.48μm帯の波長を
有するポンプ光を用いることによって、波長1.55μ
mを含む利得帯域が得られる。
【0005】また、半導体チップを光増幅媒体として用
いる光増幅器も知られている。この場合、半導体チップ
に電流を注入することによってポンピングが行なわれ
る。光ファイバによる伝送容量を増大させるための技術
として、波長分割多重(WDM)がある。WDMが適用
されるシステムにおいては、異なる波長を有する複数の
光キャリアが用いられる。各光キャリアを独立に変調す
ることによって得られた複数の光信号が光マルチプレク
サにより波長分割多重され、その結果得られたWDM信
号光が光ファイバ伝送路に送出される。受信側では、受
けたWDM信号光が光デマルチプレクサによって個々の
光信号に分離され、各光信号に基づいて伝送データが再
生される。従って、WDMを適用することによって、多
重数に応じて1本の光ファイバにおける伝送容量を増大
させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】WDM及び光増幅器を
組み合わせてシステムを構築する場合、利得偏差あるい
は利得傾斜で代表される光増幅器の利得特性(利得の波
長依存性)によって伝送距離が制限される。例えば、E
DFAにおいては、波長1.55μmの近傍で利得偏差
が生じる。カスケード接続された複数のEDFAについ
て利得偏差が累積すると、利得が小さい帯域に含まれる
チャネルの光SNR(信号対雑音比)が悪くなる。
【0007】ところで、希土類(元素)をドーパントと
する光増幅媒体としては、伝送路用ファイバと同等な主
成分を有する石英ガラスに希土類をドープしたもの(石
英系ファイバ)と、フッ化物ガラス、テルライトガラ
ス、その他の非石英系ガラスに希土類をドープしたもの
(非石英系ファイバ)とがある。前者は、取り扱いが容
易であるという利点を有する反面、比較的大きな利得偏
差が生じやすいという本質的な問題を有している。これ
に対して、後者は、利得偏差が生じにくいという利点を
有する反面、取り扱いが容易でないという欠点を有して
いる。
【0008】例えば、フッ化物ガラスファイバにあって
は、融点が低いので石英系ファイバとのスプライシング
(融着)接合が困難であり、機械的強度が弱いので破断
寿命等に関連して信頼性が低く、潮解性を有しているの
で高度なパッケージング技術が要求される。
【0009】また、希土類がドープされた石英系ファイ
バ又は非石英系ファイバにあっては、一般に、ポンピン
グ効率を高めるために、そのファイバのモードフィール
ド径(MFD)を伝送路用ファイバのMFDよりも小さ
く設定しているので、ポンピングのためのポンプ光ビー
ムを有効にそのファイバに供給することが困難なことが
あり、結果として、ポンピング効率が低くなることもあ
った。
【0010】よって本発明の目的は、利得偏差が小さく
且つ信頼性の高い光増幅器あるいはその光増幅器に適用
可能なファイバモジュールを提供することである。本発
明の他の目的は、希土類がドープされた非石英系ファイ
バを有する光増幅器の信頼性を向上させることにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、ポンプ光ビーム
によるポンピング効率の高い光増幅器あるいはその光増
幅器に適用可能なファイバモジュールを提供することで
ある。
【0012】更に、本発明による光増幅器によって白色
光源として使用可能な装置を提供することも本発明の目
的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によると、希土類
がドープされた非石英系ファイバと、ファイバホルダ
と、シール手段と、光学手段と、ポンピング手段とを備
えた光増幅器が提供される。ファイバホルダは、第1端
部及び第2端部並びに第1端部及び第2端部間に貫通す
る孔を有しており、孔内に非石英系ファイバが挿入固定
される。シール手段はファイバホルダの第1端部及び第
2端部を密閉する。光学手段は、増幅されるべき信号光
が非石英系ファイバ内を伝搬するように非石英系ファイ
バの第1端部及び第2端部に光学的に接続される。ポン
ピング手段は、非石英系ファイバが信号光の波長を含む
利得帯域を提供するように非石英系ファイバをポンピン
グする。
【0014】この光増幅器においては、非石英系ファイ
バが光増幅媒体として採用されていることから、利得偏
差を小さくすることができる。また、非石英系ファイバ
がファイバホルダの孔に挿入固定されるので、非石英系
ファイバが破断しにくくなり、信頼性が向上する。更
に、ファイバホルダの第1端部及び第2端部の両方をシ
ール手段により密閉しているので、非石英系ファイバが
外気から遮断され、吸湿等に起因する非石英系ファイバ
の変質が防止される。
【0015】例えば、シール手段は、ファイバホルダの
第1端部及び第2端部の各々に非石英系ファイバの端面
を覆うように形成された反射防止膜によって提供され得
る。この場合、レンズを用いた空間結合によって非石英
系ファイバとポンピング手段とを光学的に接続すること
ができ、また、同じくレンズを用いた空間結合によって
非石英系ファイバと各々ファイバコリメータによって提
供され得る信号光入力ポート及び信号光出力ポートとを
光学的に接続することができる。
【0016】本発明の他の側面によると、各々希土類が
ドープされた第1及び第2の光導波構造と、第1及び第
2のレンズと、第1及び第2のポンプ光源と、反射器と
を備えた光増幅器が提供される。第1の光導波構造は第
1端及び第2端を有する。第2の光導波構造は第1端及
び第2端にそれぞれ対応する第3端及び第4端を有す
る。第1のレンズは第1端及び第3端に対向する。第2
のレンズは第2端及び第4端に対向する。第1及び第2
のポンプ光源はそれぞれ第1及び第2のポンプ光ビーム
を出力する。反射器は第2のレンズの焦点の近傍に設け
られる。反射器は、信号光に関して第1の光導波構造の
第2端と第2の光導波構造の第4端とを反射により結合
する。第1のポンプ光ビームは、反射器及び第2のレン
ズを通過して第1の光導波構造の第2端に供給される。
第2のポンプ光ビームは、反射器及び第2のレンズを通
過して第2の光導波構造の第4端に供給される。第1の
光導波構造の第1端及び第2の光導波構造の第3端は、
それぞれ、第1のレンズにより信号光の入力ポート及び
出力ポートに結合される。
【0017】この構成によると、第1及び第2の光導波
構造の全長を1つの光増幅媒体として見なしたときに、
その光増幅媒体の概略中央から第1及び第2のポンプ光
ビームを互いに逆向きにその光増幅媒体に供給すること
ができるので、ポンピング効率が高い光増幅器の提供が
可能になる。
【0018】本発明の更に他の側面によると、希土類が
ドープされた非石英系ファイバと、第1端部及び第2端
部並びに該第1端部及び第2端部間に貫通する孔を有し
該孔内に上記非石英系ファイバが挿入固定されるファイ
バホルダと、上記ファイバホルダの第1端部及び第2端
部を密閉するためのシール手段とを備えた光増幅用ファ
イバモジュールが提供される。
【0019】本発明の別の側面によると、希土類がドー
プされた非石英系ファイバと、第1端部及び第2端部並
びに該第1端部及び第2端部間に貫通する孔を有し該孔
内に上記非石英系ファイバが挿入固定されるファイバホ
ルダと、該ファイバホルダの第1端部及び第2端部にそ
れぞれ対向するように設けられる第1及び第2のレンズ
と、上記第1のレンズ及び上記ファイバホルダの第1端
部が挿入される第1のスリーブと、上記第2のレンズ及
び上記ファイバホルダの第2端部が挿入される第2のス
リーブとを備えた光増幅用ファイバモジュールが提供さ
れる。
【0020】本発明の更に別の側面によると、希土類が
ドープされた非石英系ファイバと、第1端部及び第2端
部並びに該第1端部及び第2端部間に貫通する孔を有し
該孔内に上記非石英系ファイバが挿入固定されるファイ
バホルダと、上記ファイバホルダの第1端部及び第2端
部を密閉するためのシール手段と、上記非石英系ファイ
バが利得帯域を提供するように上記非石英系ファイバを
ポンピングする手段とを備えた装置が提供される。この
装置は白色光源として用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の望ましい実施の形態を詳細に説明する。図1を参照す
ると、本発明を適用可能な光ファイバ通信システムが示
されている。このシステムは、第1の端局装置2と、第
2の端局装置4と、端局装置2及び4を結ぶ光ファイバ
伝送路6と、光ファイバ伝送路6に沿って設けられる複
数(図では2つ)の光中継器8とを備えている。各光中
継器8は光増幅器10を含む。
【0022】第1の端局装置2は、異なる波長を有する
複数の光信号を出力する複数の光送信機(OS)12
(#1,…,#N)と、これらの光信号を波長分割多重
してその結果得られるWDM信号光を出力する光マルチ
プレクサ(MUX)14と、そのWDM信号光を増幅し
て光ファイバ伝送路6に送出する光増幅器16とを含
む。
【0023】第2の端局装置4は、光ファイバ伝送路6
により伝送されたWDM信号光を増幅する光増幅器18
と、光増幅器18により増幅されたWDM信号光を複数
の光信号に分ける光デマルチプレクサ(DMUX)20
と、これらの光信号を受ける複数の光受信機22(#
1,…,#N)とを含む。
【0024】このシステムによると、光増幅器10,1
6及び18によってWDM信号光の損失が補償されるの
で、長距離伝送が可能になる。また、端局装置2及び4
の各々にWDMが適用されているので、多重数Nに応じ
て光ファイバ伝送路6による伝送容量を増大させること
ができる。
【0025】単一の光中継器8が用いられていてもよ
い。また、ポストアンプとしての光増幅器16あるいは
プリアンプとしての光増幅器18は用いられていなくて
もよい。
【0026】図2の(A),(B)及び(C)は、図1
に示される光増幅器10,16及び18の各々としての
使用が従来から提案されている光増幅器を示している。
図2の(A)に示される光増幅器は、石英系ファイバ
(石英ガラスファイバ)にEr(エルビウム)をドープ
してなるドープファイバ24を光増幅媒体として有して
いる。レーザダイオード(LD)26から出力されたポ
ンプ光ビームは、WDMカプラ28を介してドープファ
イバ24の第1端24Aからドープファイバ24に供給
される。入力ポートに入力した増幅されるべき信号光
は、光アイソレータ32及びWDMカプラ28を介して
ドープファイバ24の第1端24Aからドープファイバ
24に供給される。ポンプ光ビームによりポンピングさ
れているドープファイバ24に信号光が供給されると、
誘導放出の原理に従って信号光は増幅され、増幅された
信号光はドープファイバ24の第2端24Bから光アイ
ソレータ34を経て出力ポート36から出力される。こ
の光増幅器においては、ドープファイバ24内をポンプ
光ビーム及び増幅されるべき信号光が同じ向きに伝搬す
る。それ故、このタイプの光増幅器はフォワードポンピ
ング型と称される。
【0027】図2の(B)に示される光増幅器において
は、WDMカプラ28′がドープファイバ24の第2端
24Bと光アイソレータ34との間に設けられており、
レーザダイオード26′から出力されたポンプ光ビーム
は、WDMカプラ28′を介してドープファイバ24の
第2端24Bからドープファイバ24に供給される。こ
こでは、ドープファイバ24内を信号光及びポンプ光ビ
ームが逆向きに伝搬するので、このタイプの光増幅器は
バックワードポンピング型と称される。
【0028】図2の(C)に示される光増幅器はフォワ
ードポンピング型及びバックワードポンピング型を組み
合わせることにより得られる双方向ポンピング型のもの
である。レーザダイオード26から出力された第1のポ
ンプ光ビームは、WDMカプラ28を介してドープファ
イバ24の第1端24Aからドープファイバ24に供給
され、レーザダイオード26′から出力された第2のポ
ンプ光ビームは、WDMカプラ28′を介してドープフ
ァイバ24の第2端24Bからドープファイバ24に供
給される。
【0029】図2の(A),(B)及び(C)の各々に
示される光増幅器にあっては、ドープファイバ24の母
材が石英ガラスであることから、後述するように利得偏
差が大きいという問題がある。
【0030】利得偏差を小さくし、あるいは、所要の増
幅特性を得るために、希土類がドープされた非石英系フ
ァイバを用いることが提案されている。その例を図3に
示す。
【0031】図3に示される光増幅器は、Er(エルビ
ウム)がドープされた非石英系ファイバ、例えばフッ化
物ガラスファイバからなるドープファイバ38を光増幅
媒体として有している。この光増幅器は、図2の(A)
に示されるのと同様にフォワードポンピング型に構成さ
れている。
【0032】非石英系ファイバは石英系ファイバに比べ
て物理的あるいは化学的に不安定なことが多いので、図
示された例では、ドープファイバ38はパッケージ40
に気密封止されている。また、図2の(A)に示される
光増幅器ではドープファイバ24の両端24A及び24
Bにスプライシングを適用することができるのに対し
て、図3に示される光増幅器では前述した理由によりド
ープファイバ38の両端にスプライシングを適用するこ
とが困難であるので、ドープファイバ38のために光結
合部材42が設けられている。各光結合部材42は、例
えば、V溝上におけるファイバ端突き合わせによって提
供され得る。
【0033】図3に示される光増幅器にあっては、利得
偏差を小さくすることができる可能性を有しているもの
の、ドープファイバ38の本質的な物理的又は化学的な
不安定性に起因して信頼性が低いという問題がある。
【0034】図4は本発明による光増幅器の実施形態を
示す断面図である。この光増幅器は、図1に示される光
増幅器10,16及び18の各々として用いることがで
きる。
【0035】この光増幅器は、増幅されるべき信号光の
入力ポート及び増幅された信号光の出力ポートとしてそ
れぞれ機能する入力ファイバコリメータ44及び出力フ
ァイバコリメータ46を有している。
【0036】入力ファイバコリメータ44は、インタフ
ェースファイバ48と、ファイバ48が挿入固定される
フェルール50と、ファイバ48から出力された増幅さ
れるべき信号光をコリメートして実質的に平行ビームと
して出力するためのレンズ52と、フェルール50及び
レンズ52が挿入固定されるスリーブ54とから構成さ
れている。インタフェースファイバ48は、融着(スプ
ライシング)接続点56によって光ファイバ伝送路6
(図1参照)に関連する光ファイバ58に光学的に接続
されている。
【0037】出力ファイバコリメータ46は、インタフ
ェースファイバ60と、実質的に平行ビームとして提供
される増幅された信号光を収束させてファイバ60に入
射させるためのレンズ64と、ファイバ60及びレンズ
64が挿入固定されるスリーブ66とから構成されてい
る。インタフェースファイバ60は、融着接続点68に
よって光ファイバ伝送路6に関連する光ファイバ70に
光学的に接続されている。
【0038】光ファイバ58及び70の各々は、モード
フィールド径(MFD)が約10μmの石英系シングル
モードファイバによって提供され、インタフェースファ
イバ48及び60の各々は、MFDが約4μである石英
系高NA(開口数)ファイバによって提供される。融着
接続点56及び68の各々におけるファイバコアの熱拡
散によってMFD変換がなされている。
【0039】このように比較的小さなMFDを有するイ
ンタフェースファイバ48及び60を用いているのは、
レンズ52及び64を小型化しあるいはファイバコリメ
ータ44及び46の設計の自由度を高めるためである。
従って、これらの要求が重要でない場合には、光ファイ
バ58及び70をそれぞれフェルール50及び62に直
接挿入固定してもよい。
【0040】ファイバコリメータ44及び46はハウジ
ング72に固定されており、ハウジング72内にはファ
イバコリメータ44及び46が光学的に接続されるファ
イバモジュール74が固定されている。従って、ファイ
バコリメータ44及び46とファイバモジュール74と
の相対的な位置関係が確定され、これらの間の光学的な
接続が安定に維持されている。
【0041】ファイバモジュール74は、各々Erがド
ープされたフッ化物ガラスファイバからなるドープファ
イバ76及び78と、ガラスパイプからなるファイバホ
ルダ80とを含む。ファイバホルダ80は、第1端部8
0A及び第2端部80B並びに端部80A及び80B間
に貫通する一対の孔80C及び80Dを有している。ま
た、ドープファイバ76は第1端76A及び第2端76
Bを有しており、ドープファイバ78は第3端78A及
び第4端78Bを有している。ドープファイバ76はそ
の第1端76A及び第2端76Bがそれぞれ第1端部8
0A及び第2端部80Bに対応するように孔80C内に
挿入固定されており、ドープファイバ78はその第3端
78A及び第4端78Bがそれぞれ第1端部80A及び
第2端部80Bに対応するように孔80D内に挿入固定
されている。具体的には、第1端76A及び第3端78
A並びにファイバホルダ80の第1端部80Aの端面が
同一平面上に位置するようにされており、一方、第2端
76B及び第4端78B並びにファイバホルダ80の第
2端部80Bの端面も同一平面上に位置するようにされ
ている。
【0042】ファイバホルダ80の第1端部80A及び
第2端部80Bの端面上には、反射防止膜82及び84
がそれぞれ形成されている。反射防止膜82及び84の
各々は例えば誘電体多層膜により提供され得る。反射防
止膜82によってドープファイバ76及び78の第1端
76A及び第3端78Aは外気に触れないように覆われ
ており、また、反射防止膜84によって、ドープファイ
バ76及び78の第2端76B及び第4端78Bが外気
に触れないように覆われている。
【0043】この実施形態では、ファイバモジュール7
4は、更に、ファイバホルダ80の第1端部80A及び
第2端部80Bにそれぞれ対向するように設けられるレ
ンズ86及び88と、レンズ86及び第1端部80Aが
挿入固定されるスリーブ90と、レンズ88及び第2端
部80Bが挿入固定されるスリーブ92とを含む。
【0044】ファイバモジュール74の構造(例えばレ
ンズ86及び第1端部80A間の距離やドープファイバ
76及び78間の距離)と、ファイバモジュール74と
ファイバコリメータ44及び46との相対的位置関係と
は、増幅されるべき信号光に関する光路OP1により入
力ファイバコリメータ44とドープファイバ76の第1
端76Aとが光学的に接続され、且つ、増幅された信号
光に関する光路OP2によりドープファイバ78の第3
端78Aと出力ファイバコリメータ46とが光学的に接
続されるように設定されている。
【0045】ドープファイバ76及び78は、信号光の
波長を含む利得帯域を提供するようにポンピングされ
る。そのために、この実施形態では、光路OP3上に第
1のポンプ光ビームを出力する第1のポンプ光ユニット
94と、光路OP4上に第2のポンプ光ビームを出力す
る第2のポンプ光ユニット96とが用いられている。
【0046】第1のポンプ光ユニット94は、互いに直
交する偏波面を有する第1及び第2の偏光ビームをそれ
ぞれ出力するレーザダイオード98及び100と、第1
及び第2の偏光ビームをそれぞれ偏波面を維持しながら
伝送する偏波保持ファイバ(PMF)102及び104
と、ファイバ102及び104からそれぞれ出力された
第1及び第2の偏光ビームを偏波合成して第1のポンプ
光ビームとして出力する偏光ビームコンバイナ106と
を含む。偏光ビームコンバイナ106は、例えば、その
常光線及び異常光線に対する屈折率、従って屈折角が異
なる複屈折プリズムによって提供され得る。
【0047】偏波保持ファイバ102及び104はこれ
らの端部近傍が概ね平行になるようにフェルール108
に挿入固定され、フェルール108、レンズ110及び
コンバイナ106はホルダ112内に固定され、ホルダ
112はハウジング72に固定されている。偏波保持フ
ァイバ102及び104からそれぞれ出力された第1及
び第2の偏光ビームは、例えば、コンバイナ106とし
ての複屈折プリズムの常光線及び異常光線に対応してい
る。ファイバ102及び104からそれぞれ出力された
第1及び第2の偏光ビームは、レンズ110によりそれ
ぞれコリメートされて平行ビームにされ、コンバイナ1
06によって同一光路(光路OP3)上に出力される。
【0048】第2のポンプ光ユニット96は、互いに直
交する偏波面を有する第3及び第4の偏光ビームをそれ
ぞれ出力するレーザダイオード114及び116と、第
3及び第4の偏光ビームをそれぞれ偏波面を維持しなが
ら伝送する偏波保持ファイバ(PMF)118及び12
0と、ファイバ118及び120からそれぞれ出力され
た第3及び第4の偏光ビームを偏波合成して第2のポン
プ光ビームとして出力する偏光ビームコンバイナ122
とを含む。偏光ビームコンバイナ122は、例えば、そ
の常光線及び異常光線に対する屈折率、従って屈折角が
異なる複屈折プリズムによって提供され得る。
【0049】偏波保持ファイバ118及び120はこれ
らの端部近傍が概ね平行になるようにフェルール124
に挿入固定され、フェルール124、レンズ126及び
コンバイナ122はホルダ128内に固定され、ホルダ
128はハウジング72に固定されている。偏波保持フ
ァイバ118及び120からそれぞれ出力された第3及
び第4の偏光ビームは、例えば、コンバイナ122とし
ての複屈折プリズムの異常光線及び常光線に対応してい
る。ファイバ118及び120からそれぞれ出力された
第3及び第4の偏光ビームは、レンズ126によりそれ
ぞれコリメートされて平行ビームにされ、コンバイナ1
22によって同一光路(光路OP4)上に出力される。
【0050】ファイバモジュール74の構造(例えば、
レンズ88及び第2端部80B間の距離やドープファイ
バ76及び78間の距離)と、ファイバモジュール74
とポンプ光ユニット94及び96との間の相対的位置関
係とは、第1のポンプ光ユニット94とドープファイバ
78の第4端78Bとが光路OP3により光学的に接続
され、且つ、第2のポンプ光ユニット96とドープファ
イバ76の第2端76Bとが光路OP4により光学的に
接続されるように設定されている。
【0051】レンズ88とポンプ光ユニット94及び9
6との間には、第1の反射器130が設けられている。
反射器130及びレンズ88によって提供される反射光
路によって、信号光に関してドープファイバ76の第2
端76Bとドープファイバ78の第4端78Bとが光学
的に結合される。
【0052】この実施形態では、反射器130は、ガラ
ス基板134とガラス基板134上に形成された誘電体
多層膜等からなるフィルタ膜136とから構成される光
学フィルタによって提供されている。反射器130が信
号光を反射させ第1及び第2のポンプ光ビームを透過さ
せることによって、反射器130を光路OP3及びOP
4と交差するように配置することができる。
【0053】レンズ86とファイバコリメータ44及び
46との間には、第2の反射器132が設けられてい
る。反射器132は、ガラス基板138とガラス基板1
38上に形成された誘電体多層膜等からなるフィルタ膜
140とから構成される光学フィルタによって提供され
る。反射器132が信号光を透過させ第1及び第2のポ
ンプ光ビームを反射させることによって、反射器132
を光路OP1及びOP2と交差するように配置すること
ができる。
【0054】特に、第1及び第2のポンプ光の各々が信
号光の波長よりも短い波長を有している場合には、反射
器130及び132はそれぞれショートウェーブパスフ
ィルタ(短波長通過フィルタ)及びロングウェーブパス
フィルタ(長波長通過フィルタ)によって提供され得
る。
【0055】反射器132及びレンズ86によって提供
される反射光路によって、第1及び第2のポンプ光ビー
ムに関してドープファイバ76の第1端76Aとドープ
ファイバ78の第3端78Aとが光学的に結合される。
【0056】第1の反射器130とレンズ88との間に
は、エタロン板等からなる光学フィルタ142が光路O
P3及びOP4に交差するように設けられている。光学
フィルタ142の機能については後述する。
【0057】入力ファイバコリメータ44と反射器13
2との間には、ファイバコリメータ44から出力された
増幅されるべき信号光を一方向にだけ通過させる光アイ
ソレータ144が設けられている。また、反射器132
と出力ファイバコリメータ46との間には、反射器13
2を透過した増幅された信号光を一方向にだけ通過させ
る光アイソレータ146が設けられている。
【0058】この実施形態では、ファイバホルダ80は
湾曲部80Eを有しており、ファイバホルダ80が湾曲
部80Eにて実質上180°曲げられていることによ
り、ファイバホルダ80はU字形状を有している。そし
て、ファイバホルダ80の湾曲部80Eの外側には、光
学フィルタ148を介してドープファイバ76又は78
のもれモードの光を受けるためのフォトディテクタ15
0が設けられている。フォトディテクタ150はアバラ
ンシェフォトダイオード等のフォトダイオードにより提
供され得る。この実施形態では、ドープファイバ76の
少なくとも第1端76A及び第2端76B近傍の部分は
ドープファイバ78に実質的に平行である。従って、反
射器130(より正確にはフィルタ膜136)をレンズ
88の焦点の近傍に位置させることによって、反射器1
30及びレンズ88による信号光に関する反射光路を容
易に提供することができる。また、反射器132(より
正確にはフィルタ膜140)をレンズ86の焦点の近傍
に位置させることによって、反射器132及びレンズ8
6による第1及び第2のポンプ光ビームに関する反射光
路を容易に提供することができる。
【0059】光路OP3に沿って第4端78Bからドー
プファイバ78に供給された第1のポンプ光ビームは、
ドープファイバ78内を伝搬する間にドープファイバ7
8をポンピングし、残留した第1のポンプ光ビームは、
第3端78Aから出力される。出力された第1のポンプ
光ビームはレンズ86により平行ビームにコリメートさ
れ、その平行ビームは反射器132で反射される。その
反射ビームはレンズ86により集束させられて第1端7
6Aからドープファイバ76に供給され、ドープファイ
バ76のポンピングに供される。
【0060】光路OP4に沿って第2端76Bからドー
プファイバ76に供給された第2のポンプ光ビームは、
ドープファイバ76内を伝搬する間にドープファイバ7
6をポンピングし、残留した第2のポンプ光ビームは、
第1端76Aから出力される。出力された第2のポンプ
光ビームは、レンズ86により平行ビームにコリメート
され、その平行ビームは反射器132で反射される。そ
の反射ビームはレンズ86により集束させられて第3端
78Aからドープファイバ78に供給されて、ドープフ
ァイバ78のポンピングに供される。
【0061】信号光が光路OP1に沿って第1端76A
からドープファイバ76に供給されると、信号光がドー
プファイバ76内を伝搬する間に信号光は増幅され、増
幅された信号光は第2端76Bから出力される。出力さ
れた信号光はレンズ88により平行ビームにコリメート
され、その平行ビームは反射器130で反射される。そ
の反射ビームはレンズ88により集束させられて第4端
78Bからドープファイバ78に供給される。そして、
信号光がドープファイバ78内を伝搬する間に信号光は
更に増幅され、増幅された信号光は第3端78Aから出
力される。出力された信号光は光路OP2に沿って出力
ファイバコリメータ46に供給される。
【0062】図5を参照すると、Erがドープされたフ
ッ化物ガラスファイバの吸収特性の例が示されている。
縦軸は減衰(dB/m)、横軸は波長(nm)を表して
いる。
【0063】ここでは、980nm,1480nm及び
1530nmの近傍に3つの吸収ピークが生じている。
従って、図4に示されるドープファイバ76及び78の
各々が図5に示されるような吸収特性を有している場合
には、第1及び第2のポンプ光ビームの各々の波長を
0.98μm帯(0.96−1.00μm),1.48
μm帯(1.46−1.50μm)あるいは1.53μ
m帯(1.51−1.55μm)に設定することによっ
て、ドープファイバ76及び78を効果的にポンピング
することができる。第1及び第2のポンプ光ビームの波
長は同じポンプ帯域(例えば0.98μm帯)に含まれ
ていてもよいし、異なるポンプ帯域(例えば0.98μ
m帯及び1.48μm帯)に設定されていてもよい。
【0064】図6を参照すると、各々Erがドープされ
た石英ガラスファイバ及びフッ化物ガラスファイバの放
射特性の例が示されている。縦軸は光パワー(dB
m)、横軸は波長(nm)を表しており、各ファイバを
0.98μm帯あるいは1.48μm帯でポンピングし
たときのASE(増幅された自然放出光)のスペクトル
が示されている。
【0065】ASEのスペクトルには小信号に対する利
得特性が反映されるので、図6に示される各ASEのス
ペクトルは利得の波長特性に対応する。石英ガラスファ
イバでは、1530nm乃至1560nmの帯域におけ
る利得偏差が10dB以上あるのに対して、フッ化物ガ
ラスファイバの同帯域における利得偏差は数dBと小さ
い。
【0066】図7を参照すると、Erがドープされたフ
ッ化物ガラスファイバを用いた場合における小信号に対
する利得特性の例が示されている。縦軸は利得(d
B)、横軸は波長(nm)を表している。
【0067】1530nm乃至1565nmの帯域にお
いて比較的平坦な利得特性が得られている。図4に示さ
れる実施形態では、光増幅媒体として各々Erがドープ
されたフッ化物ファイバによって提供され得るドープフ
ァイバ76及び78が採用されているので、光増幅媒体
で生じる利得偏差を小さく抑えることができ、この光増
幅器を図1に示される光増幅器10,16及び18の各
々あるいはいずれかとして用いることによって、利得偏
差に起因する伝送距離の制限を緩和することができる。
【0068】発明者の知見によれば、Erがドープされ
た石英系ファイバあるいは非石英系ファイバを用いて3
0dB乃至40dBの利得を得るためのファイバの最適
長(単位はm)及びErのドープ濃度(単位はppm)
の積は、経験的に概ね10,000である。例えば、E
rのドープ濃度が1000ppmである場合には、最適
長は10mとなる。
【0069】Erがドープされた石英系ファイバでは、
Erのドープ濃度を高くすると、Er化合物の結晶化あ
るいはコロイド化等に起因する濃度消光により、所要の
利得が得られないことがある。そのため、石英系ファイ
バにおけるErのドープ濃度の適正範囲は300ppm
乃至1000ppmである。従って、所要の利得を得る
ためには、ファイバ長を数m以上に設定する必要があ
り、Erがドープされた石英系ファイバを光増幅媒体と
して用いる光増幅器の小型化には限界がある。
【0070】これに対して、Erがドープされた非石英
系ファイバでは濃度消光が生じにくいので、Erのドー
プ濃度を高めて光増幅器を小型化するのに十分な程度に
非石英系ファイバを短くすることができる。
【0071】例えば、フッ化物ガラスファイバへのEr
のドープ濃度を50,000ppm以上にすることによ
って、ファイバ長を実用上十分短くすることができる
(例えば前述の経験則によれば20cm)。
【0072】特に、図4に示される実施形態では、ファ
イバホルダ80に挿入固定された2本のドープファイバ
76及び78を効果的に光増幅に供することができるの
で、ファイバモジュール74の長さを10cm程度と非
常に小さくすることができ、光増幅器の小型化が可能に
なる。
【0073】このようにドープファイバ76及び78の
短尺化が可能になることにより、ドープファイバ76及
び78を気密封止するために、密閉性を確保しつつ且つ
大型化することがないファイバホルダ80の使用が可能
になる。即ち、図4に示される実施形態のように、ファ
イバホルダ80の両端に反射防止膜82及び84を形成
するだけで容易にファイバホルダ80の孔80C及び8
0Dの気密封止が可能になり、ドープファイバ76及び
78を外気から遮断することができるのである。それに
より、ドープファイバ76及び78が物理的又は化学的
に安定になり、光増幅器の信頼性が向上する。
【0074】ファイバホルダ80の両端に反射防止膜8
2及び84を形成したことにより、ドープファイバ76
及び78の第1乃至第4端76A,76B,78A及び
78Bにおけるフレネル反射損を低減することができ
る。同じ目的で、ファイバホルダ80の各端面を12°
程度斜めに研磨してもよい。
【0075】ファイバモジュール74とファイバコリメ
ータ44及び46とを光学的に接続するために共通のレ
ンズ86を用いているので、必要な光学部品の点数を少
なくして光増幅器の構成を簡単にすることができる。ま
た、スリーブ90によりレンズ86をファイバホルダ8
0の第1端部80Aに固定しているので、レンズ86、
スリーブ90及びファイバホルダ80により画成される
空間S1を外気から遮断して、ドープファイバ76の第
1端76A及びドープファイバ78の第3端78Aの気
密封止性を向上させることができる。特に、空間S1内
を真空にするかあるいは窒素ガス及びアルゴンガス等の
不活性ガスで空間S1を満たしておくことによって、反
射防止膜82がなくてもドープファイバ76及び78の
物理的又は化学的な安定性を十分に確保することができ
る。
【0076】第1のポンプ光ユニット94から出力され
た第1のポンプ光ビームをドープファイバ78の第4端
78Bに供給し、且つ、第2のポンプ光ユニット96か
ら出力された第2のポンプ光ビームをドープファイバ7
6の第2端76Bに供給するために、共通のレンズ88
を用いているので、必要な光学部品の点数の少なくする
ことができ、光増幅器の構成を簡単にすることができ
る。
【0077】スリーブ92を用いてレンズ88をファイ
バホルダ80の第2端部80Bに固定しているので、レ
ンズ88、スリーブ92及びファイバホルダ80により
画成される空間S2を外気から遮断することができ、ド
ープファイバ76の第2端76B及びドープファイバ7
8の第4端78Bの気密封止性を向上させることができ
る。特に、空間S2を真空にするかあるいはアルゴンガ
ス及び窒素ガス等の不活性ガスを空間S2内に充填して
おくことによって、反射防止膜84を用いることなしに
ドープファイバ76及び78の物理的及び化学的な安定
性を確保することができる。
【0078】図4に示されるように、ファイバホルダ8
0が湾曲部80Eを有している場合には、ドープファイ
バ76の第1端76A及び第2端76B近傍の部分をド
ープファイバ78に実質的に平行にしておくことによっ
て、また、図示はしないがファイバホルダ80が湾曲部
を有していない場合には、ドープファイバ76及び78
を実質的に平行に配置することによって、ファイバモジ
ュール74の製造を容易に行なうことができる。
【0079】入力ファイバコリメータ44から出力され
た増幅されるべき信号光をファイバモジュール74に供
給し、信号光がドープファイバ76及び78内を伝搬す
るようにし、ファイバモジュール74内で増幅された信
号光を出力ファイバモジュール46に供給するために、
レンズ86及び88並びに反射器130を用いているの
で、入力ファイバコリメータ44から出力ファイバコリ
メータ46までの損失を小さく抑えることができ、光増
幅器の高性能化が可能になる。
【0080】一般に、希土類がドープされた石英系ファ
イバあるいは非石英系ファイバにおいては、単位断面積
あたりのポンプ光パワーを高めてポンピング効率を高め
るために、MFD(モードフィールド径)は3〜5μm
程度に設定される。
【0081】図4に示される実施形態では、入力側の光
ファイバ58のMFDとドープファイバ76のMFDと
を整合させるために、インタフェースファイバ48並び
にレンズ52及び86を用い、また、出力側の光ファイ
バ70のMFDとドープファイバ78のMFDとを整合
させるために、インタフェースファイバ60並びにレン
ズ64及び86を用いているので、光ファイバ58から
光ファイバ70に至る光路における損失を小さく抑える
ことができ、その結果、この光増幅器を図1に示される
システムに適用する場合における光ファイバ伝送路6と
光増幅器との間の整合性を良好にすることができる。
【0082】ドープファイバ76及び78をポンピング
するために、第1のポンプ光ビームを第4端78Bから
ドープファイバ78に供給するための第1のポンプ光ユ
ニット94と、第2のポンプ光ビームを第2端76Bか
らドープファイバ78に供給するための第2のポンプ光
ユニット96とを用いているので、第1及び第2のポン
プ光ビームは、ドープファイバ76及び78の全長の概
ね中間点からファイバモジュール74に供給されること
になる。具体的には、第1のポンプ光ビームは、ドープ
ファイバ78内において信号光と同じ向きに伝搬し、第
2のポンプ光ビームは、ドープファイバ76内において
信号光と逆向きに伝搬する。従って、第1及び第2のポ
ンプ光ビームの有効利用が可能になり、ポンプ効率が高
くなり、高性能な光増幅器の提供が可能になる。
【0083】特に図4に示される実施形態では、ドープ
ファイバ78をポンピングして残留した第1のポンプ光
ビームは、反射器132により反射されてドープファイ
バ76に供給され、また、ドープファイバ76をポンピ
ングして残留した第2のポンプ光ビームは、反射器13
2で反射されてドープファイバ78に供給されるので、
ポンピング効率が更に高くなり、高性能な光増幅器の提
供が可能になる。
【0084】反射器130が、信号光を反射させ第1及
び第2のポンプ光ビームを透過させる第1の光学フィル
タによって提供される場合には、この第1の光学フィル
タをレンズ88とポンプ光ユニット94及び96との間
に配置することができるので、光増幅器の小型化が可能
になる。また、反射器132が、信号光を透過させ第1
及び第2のポンプ光ビームを反射させる第2の光学フィ
ルタによって提供される場合には、この第2の光学フィ
ルタをレンズ86とファイバコリメータ44及び46と
の間に配置することができるので、光増幅器の小型化が
可能になる。
【0085】特に、信号光の波長が1525nm乃至1
565nmの範囲にあり、第1及び第2のポンプ光の各
々の波長が0.98μm帯あるいは1.48μm帯にあ
る場合のように、第1及び第2のポンプ光ビームの各々
が信号光の波長よりも短い波長を有している場合には、
第1及び第2の光学フィルタはそれぞショートウェーブ
パスフィルタ及びロングウェーブパスフィルタによって
簡単に提供され得るので、光増幅器の製造を容易にする
ことができる。
【0086】信号光の入力ポートとしてファイバコリメ
ータ44を用い、ファイバコリメータ44とファイバモ
ジュール74とを平行ビームによる光路OP1により光
学的に接続するようにしているので、光路OP1に沿っ
て設けられる光アイソレータ144を、偏光無依存型光
アイソレータの一部で置換することができる。その一部
は、例えば、一対の複屈折くさび板と、これらの間に配
置される45°ファラデー回転子とから構成され得る。
【0087】同じく、信号光の出力ポートとしてファイ
バコリメータ46を用い、ファイバコリメータ46とフ
ァイバモジュール74とを平行ビームによる光路OP2
により光学的に結合するようにしているので、光路OP
2に沿って設けられる光アイソレータ146を上述のよ
うな偏光無依存型光アイソレータの一部で置換すること
ができる。この結果、光増幅器の構成を簡単にすること
ができる。
【0088】このように信号光の光路上に少なくとも1
つの光アイソレータを設けることによって、光増幅媒体
(図4の実施形態ではドープファイバ76及び78)を
含む光共振器構造が形成されることが防止されるので、
発振等による光増幅器の不安定動作を防止することがで
きる。
【0089】発振等による不安定動作が防止されるとい
う効果は、図4に示される実施形態では、ファイバホル
ダ80の両端面に反射防止膜82及び84を形成するこ
とによっても得られている。希土類がドープされた非石
英系ファイバを光ファイバ伝送路に関連する石英系ファ
イバと光学的に接続する場合には、スプライシングの適
用が困難であり、ファイバ端突き合わせ等によらなけれ
ばならないことは前述した通りである。例えば、ファイ
バ端突き合わせを採用した場合、ファイバ端面における
フレネル反射を十分低くするのは困難であるので、光増
幅媒体を含む光共振器構造が形成されやすい。これに対
して、図4に示される実施形態では、レンズ86を用い
た空間光結合によりファイバモジュール74とファイバ
コリメータ44及び46とを光学的に接続しているの
で、反射防止膜82及び84の適用が可能になり、発振
等による不安定動作を防止することができる。このよう
に、ドープファイバ76及び78を保護するためのファ
イバホルダ80並びに反射防止膜82及び84の組み合
わせは、希土類がドープされた非石英系ファイバを光増
幅媒体として有する光増幅器を提供する上で極めて有効
である。
【0090】尚、反射防止膜82及び84の各々は、例
えばフレネル反射率が0.1%以下になるように作整さ
れる。ドープファイバ76及び78の各々のホストガラ
スとしては、商品面ZBRANを用いることができる。
その組成は、例えば、53ZrF4 −20BaF2 −4
LaF3 −3AlF3 −20NaFであり、その強度は
石英ガラスのほぼ10分の1である。
【0091】図4に示される実施形態では、ドープファ
イバ76及び78をファイバホルダ80により保護して
いるので、ドープファイバ76及び78の各々の強度が
低いことを実用上余り考慮する必要がなく、また、ファ
イバモジュール74の取り扱いが容易である。
【0092】ドープファイバ76及び78をポンピング
するためにポンプ光ユニット94及び96を用い、ポン
プ光ユニット94及び96の各々においては、複数のポ
ンプ光ビームを偏波合成するようにしているので、ドー
プファイバ76及び78の各々のコア単位断面積当たり
のポンプ光パワーを高めることができ、ポンピング効率
が高くなる。この場合に、偏光ビームコンバイナ106
及び122の各々として複屈折プリズムを用いることに
よって、ポンプ光ユニット94及び96の各々の構成を
簡単にすることができる。
【0093】ファイバモジュール74において生じる利
得を等化するためのエレメントを付加することによっ
て、利得偏差を更に小さくすることができる。このエレ
メントは、図4に示される実施形態では、光学フィルタ
142によって提供されている。
【0094】光学フィルタ142は反射器130とレン
ズ88との間に設けられているので、信号光は光学フィ
ルタ142を2回通過することになる。従って、利得等
化されるべき利得の波長特性に対して実質的に半分の損
失の波長特性を設定すればよい。例えば、図7に示され
るような利得特性を利得等化する場合には、その利得特
性においては、波長1538nm及び1558nmの近
傍になだらかな2つの利得ピークが存在しているので、
それを相殺するような損失の波長特性を有する光学フィ
ルタ142が用いられる。
【0095】図4に示される実施形態では、ファイバホ
ルダ80は湾曲部80Eを有しているので、ファイバホ
ルダ80が湾曲部を有していない場合と比較してハウジ
ング72内におけるファイバホルダ80の実装面積を減
少させることができ、光増幅器の小型化が可能になる。
【0096】例えば、前述したように、ファイバホルダ
80の全長が10cm程度である場合、ファイバホルダ
80の中心線の曲率半径が30mm程度になるように湾
曲部80Eを形成することによって、実用上十分小型な
光増幅器を提供することができる。この場合、ファイバ
ホルダ80を湾曲部80Eにて実質上90°乃至180
°曲げた形状を有していることにより、ドープファイバ
76又は78から検出可能なもれモードの光をファイバ
側方に放射させることができる。そのもれモードの光を
フォトディテクタ150により検出することによって、
ポンピングパワーや得られている利得特性をモニタリン
グすることができ、そのモニタリング結果によって光増
幅器の動作条件を制御することができる。光学フィルタ
148は、例えば必要に応じてポンプ光成分、信号光成
分又はASE成分若しくはその一部を通過させる光帯域
通過フィルタによって提供され得る。
【0097】ファイバホルダ80をガラス製にし、ドー
プファイバ76及び78をそれぞれ紫外線硬化性樹脂に
よりファイバホルダ80の孔80C及び80D内に固定
することによって、ファイバモジュール74の製造を容
易に行なうことができる。尚、ジルコニア製あるいはス
テンレス製のファイバホルダ80を用いてもよい。
【0098】図8は図4に示されるファイバモジュール
74の製造方法の一例を説明するための図である。ここ
では、湾曲部80Eを有していないファイバホルダ80
が示されている。ファイバホルダ80と同径で且つファ
イバホルダ80の孔80C及び80Dにそれぞれ対応す
る孔152A及び152Bを有する治具152が用いら
れる。治具152はそれぞれ孔152A及び152Bに
導通するテーパ部152C及び152Dを有している。
【0099】治具152及びファイバホルダ80は、孔
152Aが孔80Cに対向し且つ孔152Bが孔80D
に対向するようにスリーブ154に挿入される。そし
て、テーパ部152C及び152Dからそれぞれドープ
ファイバ76及び78(各々余長部を含む)を挿入する
ことによって、テーパ部を有していないファイバホルダ
80の孔80C及び80Dにそれぞれドープファイバ7
6及び78を容易に挿入することができる。
【0100】そして、ファイバホルダ80をスリーブ1
54から抜き取り、ドープファイバの余長部を除去し、
ドープファイバ76及び78の各々の長さが最適長±1
%になるまでファイバホルダ80並びにドープファイバ
76及び78について研磨を行なった後、反射防止膜8
2及び84が形成される。
【0101】図9は希土類がドープされた非石英系ファ
イバに適用可能なファイバモジュールの他の実施形態を
示す断面図である。ここでは、Erがドープされたフッ
化物ガラスファイバからなるドープファイバ156が用
いられている。ドープファイバ156は例えばガラスパ
イプにより提供されるファイバホルダ158の孔158
A内に挿入固定される。孔158Aはファイバホルダ1
58の第1端部158Bから第2端部158Cに貫通し
ている。
【0102】ファイバホルダ158の第1端部158B
及び第2端部158Cを密閉するためのシール手段は、
ここでは、第1端部158B及び第2端部158Cにそ
れぞれ当接する第1及び第2のファイバアセンブリ16
0及び162により提供されている。ファイバアセンブ
リ160は、石英系ファイバ164と、石英系ファイバ
164が挿入固定されるフェルール166と、フェルー
ル166に取り付けられたフランジ部材168とを備え
ている。ファイバアセンブリ162は、石英系ファイバ
170と、ファイバ170が挿入固定されるフェルール
172と、フェルール172に取り付けられたフランジ
部材174とを備えている。
【0103】ファイバホルダ158の両端面の各々はア
ングルドPC研磨されており、これに対応して、フェル
ール166及び172の各端面も同じように研磨されて
いる。即ち、各端面は概ね球面状に研磨されており、端
面に露出する各ファイバの端面は各ファイバ軸に垂直な
面に対して傾斜させられている。
【0104】ファイバホルダ158並びにフェルール1
66及び172はハウジング176内に収容され、ネジ
178によりフランジ部材168をハウジング176に
締め付けると共にネジ180によりフランジ部材174
をハウジング176に締め付けることによって、ドープ
ファイバ156と石英系ファイバ164との突き合わせ
部及びドープファイバ156と石英系ファイバ170と
の突き合わせ部に適切な圧力が与えられるようになって
いる。
【0105】ファイバホルダ158の第1端部158B
及びフェルール166は弾性変形可能なスリーブ(例え
ばスリットを有する割りスリーブ)182に挿入されて
おり、フェルール166及びファイバホルダ158の長
手方向及び円周方向に位置するようにハウジング176
に螺合する複数のネジ186の締め付けによってスリー
ブ182を変形させて、ドープファイバ156と石英系
ファイバ164との軸合わせ調整を行なうことができる
ようになっている。
【0106】同じようにして、ドープファイバ156と
石英系ファイバ170との間の軸合わせ調整を可能にす
るために、スリーブ184及び複数のネジ188が設け
られている。
【0107】一般に希土類がドープされた非石英系ファ
イバにあっては、製造技術上コアの偏心が生じやすいの
で、このような軸合わせのためのメカニズムを採用する
ことによって、ドープファイバ156に対する低損失な
インタフェースが可能になる。
【0108】ドープファイバ156と各石英系ファイバ
との突き合わせ部に屈折率を整合するための膜を介在さ
せ、フレネル反射損を低減するようにしてもよい。本実
施形態では、ファイバホルダ158の第1端部158B
及び第2端部158Cにそれぞれファイバアセンブリ1
60及び162を当接させているので、ドープファイバ
156を外気から遮断することができ、ドープファイバ
の物理的あるいは化学的な安定性を確保することができ
る。その結果、このファイバモジュールを用いて構成さ
れる光増幅器の信頼性を向上させることができる。
【0109】また、各端面にアングルドPC研磨を適用
しているので、ドープファイバ156を含む光共振器構
造が形成される恐れがなく、発振等に起因する光増幅器
の不安定動作が防止される。
【0110】以上説明した種々の実施形態の細部を組み
合わせて本発明を実施することもできる。例えば、図9
に示されるファイバホルダ158の両端に反射防止膜を
形成し、これによりシール手段を構成してもよい。この
場合、レンズを用いた空間結合によりドープファイバ1
56を伝送路用の光ファイバと接続することができる。
【0111】図示はしないが、希土類がドープされた非
石英系ファイバの温度を変化させるために、ヒータある
いはペルチェ素子を設けることによって、増幅特性、例
えば利得の波長特性を可変にすることができる。
【0112】また、本発明による光増幅器は白色光源と
して使用することもできる。即ち、希土類がドープされ
た非石英系ファイバをポンピングすると比較的なだらか
なスペクトルを有するASE(自然放出光)が発生する
ので、このASEを出力させることによって、光学測定
等に適した高性能な白色光源とするものである。この場
合、増幅されるべき信号光が非石英系ファイバ内を伝搬
するようにファイバホルダの第1端部及び第2端部に光
学的に接続される光学手段は不要である。例えば、図4
に示される光増幅器を白色光源として用いる場合には、
入力ファイバコリメータ44及び光アイソレータ144
は不要である。
【0113】希土類としてErを例示したが、本発明は
これに限定されない。石英系ファイバにPr(プラセオ
ジム)あるいはNd(ネオジム)をドープすることが困
難であるという事実に鑑み、PrあるいはNdを非石英
系ファイバにドープしてもよい。これにより、1.3μ
mを含む利得帯域を提供するための光増幅器を提供する
ことができる。
【0114】非石英系ファイバとしてフッ化物ガラスフ
ァイバを例示したが、本発明はこれに限定されない。テ
ルライトガラスファイバその他の非石英系ファイバを用
いて本発明を実施してもよい。
【0115】光学的なポンピングにより利得帯域を提供
するための光増幅媒体として、希土類がドープされた非
石英系ファイバを例示したが、本発明はこれに限定され
ない。導波路基板上に形成された光導波路等の光導波構
造に希土類をドープすることによって光増幅媒体を得て
もよい。光導波構造は、比較的高屈折率なコア部と、コ
ア部を覆うように設けられている比較的低屈折率なクラ
ッド部から構成され、希土類は少なくともコア部にドー
プされる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
利得偏差が小さく且つ信頼性の高い光増幅器あるいはそ
の光増幅器に適用可能なファイバモジュールの提供が可
能になるという効果が生じる。
【0117】また、本発明によると、希土類がドープさ
れた非石英系ファイバを有する光増幅器の信頼性を向上
させることができるようになるという効果が生じる。更
に、本発明によると、ポンプ光ビームによるポンピング
効率が高い光増幅器あるいはその光増幅器に適用可能な
ファイバモジュールの提供が可能になるという効果が生
じる。
【0118】また、本発明によると、高性能な白色光源
として使用可能な装置の提供が可能になるという効果も
ある。本発明の特定の実施形態による効果は以上説明し
た通りであるのでその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用可能な光ファイバ通信シス
テムを示すブロック図である。
【図2】図2の(A),(B)及び(C)は石英系ファ
イバを光増幅媒体として有する従来の光増幅器を示す図
である。
【図3】図3は非石英系ファイバを光増幅媒体として有
する従来の光増幅器を示す図である。
【図4】図4は本発明による光増幅器の実施形態を示す
断面図である。
【図5】図5はフッ化物ガラスファイバの吸収特性の例
を示す図である。
【図6】図6は石英ガラスファイバ及びフッ化物ガラス
ファイバの放射特性の例を示す図である。
【図7】図7はフッ化物ガラスファイバを用いた場合に
おける小信号に対する利得特性の例を示す図である。
【図8】図8は図4に示されるファイバモジュールの製
造方法の説明図である。
【図9】図9はファイバモジュールの他の実施形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 第1の端局装置 4 第2の端局装置 6 光ファイバ伝送路 8 光中継器 10,16,18 光増幅器 44 入力ファイバコリメータ 46 出力ファイバコリメータ 48,60 インタフェースファイバ 72 ハウジング 74 ファイバモジュール 76,78,156 ドープファイバ 80,158 ファイバホルダ 82,84 反射防止膜 94,96 ポンプ光ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宿南 宣文 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 2H037 BA34 CA01 DA04 DA11 5F072 AB09 AB20 AK06 JJ09 JJ20 MM07 MM20 RR01 RR10 YY17

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素がドープされた非石英系ファ
    イバと、 第1端部及び第2端部並びに該第1端部及び第2端部間
    に貫通する孔を有し該孔内に上記非石英系ファイバが挿
    入固定されるファイバホルダと、 上記ファイバホルダの第1端部及び第2端部を密閉する
    ためのシール手段と、 増幅されるべき信号光が上記非石英系ファイバ内を伝搬
    するように上記第1端部及び上記第2端部に光学的に接
    続される光学手段と、 上記非石英系ファイバが上記信号光の波長を含む利得帯
    域を提供するように上記非石英系ファイバをポンピング
    する手段とを備えた光増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記シール手段は上記ファイバホルダの第1端部及び第
    2端部の各々に上記非石英系ファイバの端面を覆うよう
    に形成された反射防止膜を含む光増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記光学手段は上記ファイバホルダの第1端部及び第2
    端部にそれぞれ対向するように設けられる第1及び第2
    のレンズを含み、 上記光増幅器は、上記第1のレンズ及び上記ファイバホ
    ルダの第1端部が挿入される第1のスリーブと、上記第
    2のレンズ及び上記ファイバホルダの第2端部が挿入さ
    れる第2のスリーブとを更に備えており、 それにより、上記シール手段による上記ファイバホルダ
    の第1端部及び第2端部の密閉が補強される光増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記希土類元素はEr(エルビウム)、Pr(プラセオ
    ジム)又はNd(ネオジム)である光増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記非石英系ファイバはフッ化物ガラスファイバ又はテ
    ルライトガラスファイバである光増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記希土類元素のドープ濃度は50,000ppm以上
    であり、それにより上記非石英系ファイバの長さが実用
    上十分短くなる光増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記非石英系ファイバは、上記ファイバホルダの第1端
    部及び第2端部にそれぞれ対応する第1端及び第2端を
    有する第1の非石英系ファイバと、上記ファイバホルダ
    の第1端部及び第2端部にそれぞれ対応する第3端及び
    第4端を有する第2の非石英系ファイバとからなる光増
    幅器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光増幅器であって、 上記第1の非石英系ファイバの少なくとも上記第1端及
    び上記第2端近傍の部分は上記第2の非石英系ファイバ
    に実質的に平行である光増幅器。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光増幅器であって、 上記光学手段は、上記増幅されるべき信号光を上記第1
    の非石英系ファイバの第1端に結合するための第1のレ
    ンズと、上記第1の非石英系ファイバの第2端と上記第
    2の非石英系ファイバの第4端とを上記信号光により結
    合するための第2のレンズ及び第1の反射器とを含み、 上記ポンピングする手段は、第1のポンプ光ビームを上
    記第4端から上記第2の非石英系ファイバに供給するた
    めの第1のポンプ光手段と、第2のポンプ光ビームを上
    記第2端から上記第1の非石英系ファイバに供給するた
    めの第2のポンプ光手段と、上記第1の非石英系ファイ
    バの第1端と上記第2の非石英系ファイバの第3端とを
    上記第1及び第2のポンプ光ビームにより結合するため
    の第2の反射器とを含む光増幅器。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光増幅器であって、 上記第1の反射器は、上記信号光を反射させ上記第1及
    び第2のポンプ光ビームを透過させる第1の光学フィル
    タによって提供され、 上記第2の反射器は、上記信号光を透過させ上記第1及
    び第2のポンプ光ビームを反射させる第2の光学フィル
    タによって提供される光増幅器。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1及び第2のポンプ光ビームの各々は上記信号光
    の波長よりも短い波長を有しており、 上記第1及び第2の光学フィルタはそれぞれショートウ
    ェーブパスフィルタ及びロングウェーブパスフィルタで
    ある光増幅器。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の光増幅器であっ
    て、 上記増幅されるべき信号光を出力する入力ファイバコリ
    メータと、増幅された信号光が供給される出力ファイバ
    コリメータとを更に備え、 上記入力ファイバコリメータから出力された上記増幅さ
    れるべき信号光は上記第2の光学フィルタ及び上記第1
    のレンズを通過して上記第1の非石英系ファイバの第1
    端に供給され、 上記第2の非石英系ファイバの第3端から出力された上
    記増幅された信号光は上記第1のレンズ及び上記第2の
    光学フィルタを通過して上記出力ファイバコリメータに
    供給される光増幅器。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1のポンプ光手段は、互いに直交する偏波面を有
    する第1及び第2の偏光ビームをそれぞれ出力する第1
    及び第2のレーザダイオードと、上記第1及び第2の偏
    光ビームを偏波合成して上記第1のポンプ光ビームとし
    て出力する第1の偏光ビームコンバイナとを備えてお
    り、 上記第2のポンプ光手段は、互いに直交する偏波面を有
    する第3及び第4の偏光ビームをそれぞれ出力する第3
    及び第4のレーザダイオードと、上記第3及び第4の偏
    光ビームを偏波合成して上記第2のポンプ光ビームとし
    て出力する第2の偏光ビームコンバイナとを備えてお
    り、 上記第1のポンプ光ビームは上記第1の光学フィルタ及
    び上記第2のレンズを通過して上記第2の非石英系ファ
    イバの第4端に供給され、 上記第2のポンプ光ビームは上記第1の光学フィルタ及
    び上記第2のレンズを通過して上記第1の非石英系ファ
    イバの第2端に供給される光増幅器。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1及び第2の偏光ビームコンバイナの各々は複屈
    折プリズムからなる光増幅器。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記信号光の光路上に設けられる少なくとも1つの光ア
    イソレータを更に備えた光増幅器。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記信号光の光路上に設けられ上記光増幅器の利得を等
    化するための光学フィルタを更に備えた光増幅器。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記ファイバホルダは湾曲部を有している光増幅器。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の光増幅器であっ
    て、 上記ファイバホルダは上記湾曲部にて実質上90°乃至
    180°曲げられている光増幅器。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の光増幅器であっ
    て、 上記ファイバホルダの湾曲部の外側に設けられ上記非石
    英系ファイバのもれモードの光を受けるためのフォトデ
    ィテクタを更に備えた光増幅器。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記ファイバホルダはガラスからなり、 上記非石英系ファイバは上記ファイバホルダの孔内に紫
    外線硬化性樹脂により固定される光増幅器。
  21. 【請求項21】 第1端及び第2端を有し希土類元素が
    ドープされた第1の光導波構造と、 上記第1端及び上記第2端にそれぞれ対応する第3端及
    び第4端を有し希土類元素がドープされた第2の光導波
    構造と、 上記第1端及び上記第3端に対向するように設けられる
    第1のレンズと、 上記第2端及び上記第4端に対向するように設けられる
    第2のレンズと、 第1及び第2のポンプ光ビームをそれぞれ出力する第1
    及び第2のポンプ光源と、 上記第2のレンズの焦点の近傍に設けられ、信号光に関
    して上記第1の光導波構造の第2端と上記第2の光導波
    構造の第4端とを反射により結合する反射器とを備え、 上記第1のポンプ光ビームは上記反射器及び上記第2の
    レンズを通過して上記第1の光導波構造の第2端に供給
    され、 上記第2のポンプ光ビームは上記反射器及び上記第2の
    レンズを通過して上記第2の光導波構造の第4端に供給
    され、 上記第1の光導波構造の第1端及び上記第2の光導波構
    造の第3端はそれぞれ上記第1のレンズにより上記信号
    光の入力ポート及び出力ポートに結合される光増幅器。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の光増幅器であっ
    て、 上記反射器は、上記信号光を反射させ上記第1及び第2
    のポンプ光ビームを通過させる第1の光学フィルタによ
    って提供され、 上記第1のレンズの焦点の近傍に設けられ、上記信号光
    を透過させ上記第1及び第2のポンプ光ビームを反射さ
    せる第2の光学フィルタを更に備えた光増幅器。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1及び第2の光導波構造は少なくとも各端の近傍
    において実質的に平行である光増幅器。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1及び第2の光導波構造はそれぞれ第1及び第2
    の非石英系ファイバにより提供され、 上記第1及び第2の非石英系ファイバが挿入固定される
    一対の孔を有するファイバホルダを更に備えた光増幅
    器。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の光増幅器であっ
    て、 上記第1及び第2のレンズをそれぞれ上記ファイバホル
    ダに取り付けるための第1及び第2のスリーブを更に備
    え、 それにより、上記第1のレンズ、上記第1のスリーブ及
    び上記ファイバホルダにより画成される空間により上記
    第1端及び上記第3端が密閉され、上記第2のレンズ、
    上記第2のスリーブ及び上記ファイバホルダにより画成
    される空間により上記第2端及び上記第4端が密閉され
    る光増幅器。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の光増幅器であっ
    て、 上記ファイバホルダの両端に形成された反射防止膜を更
    に備え、 それにより上記第1端乃至第4端が外気から遮断される
    光増幅器。
  27. 【請求項27】 請求項21に記載の光増幅器であっ
    て、 上記入力ポート及び上記出力ポートの各々はファイバコ
    リメータにより提供される光増幅器。
  28. 【請求項28】 希土類元素がドープされた非石英系フ
    ァイバと、 第1端部及び第2端部並びに該第1端部及び第2端部間
    に貫通する孔を有し該孔内に上記非石英系ファイバが挿
    入固定されるファイバホルダと、 上記ファイバホルダの第1端部及び第2端部を密閉する
    ためのシール手段とを備えた光増幅用ファイバモジュー
    ル。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のファイバモジュー
    ルであって、 上記シール手段は上記ファイバホルダの第1端部及び第
    2端部の各々に上記非石英系ファイバの端面を覆うよう
    に形成された反射防止膜を含むファイバモジュール。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載のファイバモジュー
    ルであって、 上記ファイバホルダの第1端部及び第2端部の各々は概
    ね球面状に研磨されており、 上記シール手段は上記ファイバホルダの第1端部及び第
    2端部にそれぞれ当接する第1及び第2のファイバアセ
    ンブリからなり、 該第1及び第2のファイバアセンブリの各々は、石英系
    ファイバと、該石英系ファイバが挿入固定される孔を有
    するフェルールとを備えているファイバモジュール。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のファイバモジュー
    ルであって、 上記第1及び第2のファイバアセンブリの各々と上記フ
    ァイバホルダとの軸合わせ調整を行なうための手段を更
    に備えたファイバモジュール。
  32. 【請求項32】 希土類元素がドープされた非石英系フ
    ァイバと、 第1端部及び第2端部並びに該第1端部及び第2端部間
    に貫通する孔を有し該孔内に上記非石英系ファイバが挿
    入固定されるファイバホルダと、 該ファイバホルダの第1端部及び第2端部にそれぞれ対
    向するように設けられる第1及び第2のレンズと、 上記第1のレンズ及び上記ファイバホルダの第1端部が
    挿入される第1のスリーブと、 上記第2のレンズ及び上記ファイバホルダの第2端部が
    挿入される第2のスリーブとを備えた光増幅用ファイバ
    モジュール。
  33. 【請求項33】 希土類元素がドープされた非石英系フ
    ァイバと、 第1端部及び第2端部並びに該第1端部及び第2端部間
    に貫通する孔を有し該孔内に上記非石英系ファイバが挿
    入固定されるファイバホルダと、 上記ファイバホルダの第1端部及び第2端部を密閉する
    ためのシール手段と、 上記非石英系ファイバが利得帯域を提供するように上記
    非石英系ファイバをポンピングする手段とを備えた装
    置。
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