JP2000090093A - 全文検索方法及び全文検索システム並びに全文検索プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全文検索のみによって、日付条件などの数値
条件による検索をできるようにする。 【解決手段】 入力された文書中の範囲を特定できる情
報を、任意の数値が当該範囲内であることを特定できる
全文検索に適した形式の文字列に変換する手段（４）を
設けて、入力された文書及び変換された文字列を全文検
索データベース（１）へ登録するとともに、入力された
検索条件に含まれる数値検索条件を、前記変換された文
字列に対して全文検索可能な検索条件に変換する手段
（８）を設けて、入力された検索条件及び変換された数
値検索条件により、全文検索データベース（１）に対し
て全文検索を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文書の全文を用い
て検索を行う全文検索方法及び全文検索システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】全文検索システムでは、検索条件として
検索語を指定して、検索対象となる文書を格納したデー
タベース（全文検索データベース）を検索し、当該検索
語が存在する文書を検索結果とするため、通常では文書
中の特定の部分だけを対象とした検索ができない。

【０００３】そこで、文書中の特定の部分を項目として
切り出して全文検索データベース中に登録し、その項目
にだけ検索語が存在する文書を取り出すといった検索を
行う手法が考えられ、実現されている。これにより、全
文検索データベースでも関係データベースのように構造
的なデータベース検索に近い検索を行うことが可能にな
るが、関係データベースで一般に可能な日付等の数値の
大小の比較を行う事は、全文検索システムでは不可能で
ある。一方、関係データベースで全文検索システムを構
築することは、関係データベースが全文検索機能のよう
な文書を検索対象とした検索が難しいため、不可能であ
る。

【０００４】従来、このような問題を解決し、全文検索
システムにて数値条件による検索を可能とする技術とし
ては、例えば、特開平６−２１５０４１号公報に記載の
ものある。これは、まず、数値条件以外の条件にて全文
検索を行い、その検索結果の文書を一度全て出力して保
持し、次に、後処理として、この保持された全文検索結
果の文書について、その文書内に含まれる文字列である
数字を数値に変換し、数値条件の検索を行うというもの
である。日付検索も数値を日付に置き換える事により同
様に行うことが可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、全文検索とその後処理の数値条件検索と
の二段階の検索が必要で、検索時間が長くなり、また、
処理も複雑になる問題がある。さらに、出力された全文
検索結果の文書を後処理のために保持する必要があり、
多くの資源（メモリ資源）を必要とする問題もある。

【０００６】本発明の目的は、全文検索のみによって、
日付条件などの数値条件による検索を可能とする全文検
索方法及び全文検索システム、更には、そのためのプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、検索対象の文書を格納する全文
検索データベースにより、文書の全文を用いて検索を行
う全文検索方法において、全文検索データべースへの文
書登録時、入力された文書に含まれる範囲を示す情報
を、任意の数値が当該範囲内であることを特定できる全
文検索に適した形式の文字列に変換し、前記入力された
文書及び前記変換された文字列を全文検索データベース
に登録し、全文検索データベースの文書検索時は、入力
された検索条件に含まれる数値検索条件を、前記変換さ
れた文字列に対して全文検索可能な検索条件に変換し、
前記入力された検索条件及び前記変換された検索条件に
より、全文検索データベースに対して全文検索を行うこ
とを特徴とする。

【０００８】また、請求項２の発明は、請求項１記載の
全文検索方法において、入力された文書に含まれる範囲
を示す情報を、任意の数値が当該範囲であることを特定
できる全文検索対象に適した形式の文字列に変換する場
合、範囲の開始部分と終了部分では値の全桁を対象と
し、それ以外の部分では、順次、値の上位桁を対象とす
るように変更することを特徴とする。

【０００９】請求項３の発明は、検索対象の文書を格納
する全文検索データベースにより、文書の全文を用いて
検索を行う全文検索システムにおいて、全文検索データ
ベースに登録する文書を入力する手段と、前記文書に含
まれる範囲を示す情報を、任意の数値が当該範囲内であ
ることを特定できる全文検索に適した形式の文字列に変
換する手段と、前記入力された文書及び前記変換された
文字列を編集する手段と、前記編集された情報を全文検
索データベースに登録する手段と、全文検索データベー
スを検索する条件を入力する手段と、入力された検索条
件に含まれる数値検索条件を、前記変換された文字列に
対して全文検索可能な検索条件に変換する手段と、前記
入力された検索条件及び前記変換された検索条件を編集
する手段と、前記編集された検索条件により、全文検索
データベースに対して全文検索を行う手段と、検索結果
を出力可能な形式に編集する手段と、前記編集された検
索結果を出力する手段とを有することを特徴とする。

【００１０】請求項４の発明は、検索対象の文書を格納
する全文検索データベースにより、文書の全文を用いて
検索を行うための全文検索プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体であって、全文検索デー
タべースへの文書登録モードにおいて、入力された文書
に含まれる範囲を示す情報を、任意の数値が当該範囲内
であることを特定できる全文検索に適した形式の文字列
に変換し、前記入力された文書及び前記変換された文字
列を全文検索データベースに登録する処理プロセスと、
全文検索データベースの文書検索モードにおいて、入力
された検索条件に含まれる数値検索条件を、前記変換さ
れた文字列に対して全文検索可能な検索条件に変換し、
前記入力された検索条件及び前記変換された検索条件に
より、全文検索データベースに対して全文検索を行う処
理プロセスとが記録されていることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の実施の形態の説明で
は、文書に含まれる日付情報を対象とするが、本発明は
日付情報に限定されるものではない。

【００１２】図１は、本発明の一実施の形態の全文検索
システムの構成を示すブロック図である。本全文検索シ
ステムは、文書を格納する全文検索データベース１と、
全文検索データベース１への文書登録の処理系統を構成
する登録情報入力部２、登録情報編集処理部３、日付検
索対象変換処理部４、登録処理部５と、全文検索データ
ベース１からの文書検索の処理系統を構成する検索条件
入力部６、検索条件編集処理部７、日付検索対象変換処
理部８、検索処理部９、検索結果編集処理部１０、検索
結果出力部１１とからなる。実際には、本全文検索シス
テムは、キーボードやマウス、ディスプレイ、ＣＰＵ及
びメモリ装置などを具備する所謂コンピュータシステム
のハードウェア資源を利用して構築されるものである。

【００１３】登録情報入力部２は、全文検索データベー
ス１に登録する文書の情報を入力する。入力は、利用者
がキーボードなどを利用して直接文書を入力することで
も、あるいは、あらかじめフロッピーディスクなどに格
納された文書を入力することでもよい。登録情報編集処
理部３は、入力された文書情報及び日付検索対象変換処
理部４で変換された日付情報を、全文検索データベース
１に登録するための形式に編集する。日付検索対象変換
処理部４は、全文検索によって日付検索を行うために、
登録情報編集処理部３から送付された、入力された文書
に含まれる範囲の特定できる日付情報を、その範囲内で
あることを特定できる日付部分毎に全文検索対象文字列
として変換し、この変換した日付情報（全文検索対象文
字列）を登録情報編集処理部３に返送する。この日付検
索対象変換処理部４によって文書中に含まれる日付情報
が全文検索に適した形式に変換されるが、その具体的処
理については後述する。登録処理部５は、登録情報編集
処理部３にて、編集された文書情報及び変換された日付
情報（全文検索対象文字列）を全文検索データベース１
に登録する。

【００１４】一方、検索条件入力部６は、全文検索デー
タベース１を検索する条件を入力する。検索条件編集処
理部７は、入力された検索条件及び日付検索対象変換処
理部８で変換された日付検索条件を、全文検索データベ
ース１を検索するための形式に編集する。日付検索対象
変換処理部８は、検索条件編集処理部７から送付され
た、入力された検索条件に含まれる日付検索条件を、日
付検索対象変換処理部４にて変換された日付情報（全文
検索対象文字列）に対して全文検索が可能なように、年
月日の日付の単位毎に検索条件として変換し、この変換
された日付検索条件を検索条件編集処理部７に返送す
る。この日付検索対象変換処理部８での具体的処理につ
いては後述する。検索処理部９は、検索条件編集処理部
７にて編集された検索条件にて全文検索データベース１
を検索する。検索結果編集処理部１０は、検索処理部９
にて検索された結果を取得し、出力に適した形式に編集
する。検索結果出力部１１は、この編集された検索結果
を出力する。

【００１５】本全文検索システムによれば、文書に含ま
れる範囲の特定できる日付情報に対して、１回の全文検
索によって任意の日付がその範囲に含まれるような日付
検索が可能になる。以下に具体例によって詳述する。

【００１６】図２のデータレコード２１は、日付検索対
象変換処理部４にて、文書中に含まれる日付情報を全文
検索に適した形式に変換された結果の具体例を示したも
ので、１９９８年１月１３日から２０１０年１０月２２
日という日付情報が文書中に含まれている場合の変換例
である。ここで、データレコード２１は文字列２２〜２
８から構成される。なお、「_」は区切り文字を示して
いる。文字列２２は、１９９８年１月１３日から１９９
８年１月１９日までの年月日単位の範囲（例えば、１９
９８０１１３は１９９８年１月１３日を示す）、文字列
２３は、１９９８年１月２０日から１９９８年１月３１
日までの日の一の位を省略した年月日単位の範囲（例え
ば、１９９８０１２は１９９８年１月２０〜２９日、１
９９８０１３は１９９８年１月３０〜３１日を示す）、
文字列２４は、１９９８年２月から１９９８年１２月ま
での年月単位の範囲（例えば、１９９８０２は１９９８
年２月を示す）、文字列２５は、１９９９年から２００
９年までの年単位の範囲（例えば、１９９９は１９９９
年を示す）、文字列２６は、２０１０年１月から２０１
０年９月までの年月単位の範囲（例えば、２０１００１
は２０１０年１月を示す）、文字列２７は、２０１０年
１０月１日から２０１０年１０月１９日までの日の一の
位を省略した年月日単位の範囲（例えば、２０１０１０
０は２０１０月１０月１〜９日、２０１０１０１は２０
１０年１０月１０〜１９日を示す）、文字列２８は、２
０１０年１０月２０日から２０１０年１０月２２日まで
の年月日単位の範囲（例えば、２０１０１０２０は２０
１０年１０月２０日を示す）をそれぞれ示している。

【００１７】図２では、便宜上、文字列２２〜２８はそ
れぞれ別の行に示したが、実際には、これら文字列２２
〜２８は、区切り文字「_」で区切られた連続した文字
列である。図２のデータレコード２１により、必要最小
限の変換文字列によって、１９９８年１月２３日から２
０１０年１０月２３日までの範囲の任意の日付が、その
範囲に含まれる全文検索の日付検索が可能である。

【００１８】図３乃至図９は日付検索対象変換処理部４
の詳細フローチャートである。各フローチャートにおい
て、桁数の数え方は３１の例示に従うとする。

【００１９】図３はデータレコード２１の文字列２２の
部分（年月日単位の文字列）を作成するフローチャート
である。図３において、変換する日付の範囲の開始日が
終了日より小さい場合に（ステップ３２）、データレコ
ード２１に区切り文字として「_」と「開始日」を追加
する（ステップ３３）。開始日が終了日と同じ場合は
（ステップ３２）、図３のフローチャートを終了し、図
４のフローチャートに進む。開始日の日の部分が「３
１」でない場合は（ステップ３４）、開始日の日の部分
を１増やす（ステップ３４１）。開始日の日の部分が３
１であり（ステップ３４）、開始日の月の部分が「１
２」でない場合は（ステップ３５）は、開始日の月の部
分を１増やし、日の部分を「１」にする（ステップ３５
１）。開始日の部分が「３１」であり（ステップ３
４）、開始日の月の部分が「１２」である場合（ステッ
プ３５）、開始日の年の部分を１増やす（ステップ３
６）。開始日の年、月、日の十の位が変更された場合は
（ステップ３７）、図３のフローチャートを終了し、図
４のフローチャートに進む。変更されていない場合は
（ステップ３７）、ステップ３２の処理に戻り処理を継
続する。

【００２０】図４はデータレコード２１の文字列２３の
部分（１桁目の日を省略した年月日単位の文字列）を作
成するフローチャートである。図４において、図３の処
理で変更された開始日の年、月、日の十の位が終了日の
年、月、日の十の位より小さい場合に（ステップ４
２）、データレコード２１に区切り文字として「_」と
開始日の年、月、日の十の位を追加する（ステップ４
３）。開始日の年、月、日の十の位が終了日の年、月、
日の十の位と同じ場合は（ステップ４２）図４のフロー
チャートを終了し、図５に進む。開始日の日の十の位が
「３」でない場合は（ステップ４４）、開始日の日の十
の位を１増やす（ステップ４４１）。開始日の日の部分
が「３」であり（ステップ４４）、開始日の月の部分が
「１２」でない場合は（ステップ４５）、開始日の月の
部分を１増やし日の部分を「１」にする（ステップ４５
１）。開始日の部分が「３」であり（ステップ４４）、
開始日の月の部分が「１２」である場合（ステップ４
５）、開始日の年の部分を１増やす（ステップ４６）。
開始日の年、月の部分が変更された場合は（ステップ４
７）、図４のフローチャートを終了し、図５に進む。変
更されていない場合は（ステップ４７）、ステップ４２
の処理に戻り処理を継続する。

【００２１】図５はデータレコード２１の文字列２４の
部分（年月単位の文字列）を作成するフローチャートで
ある。図５において、図４の処理で変更された開始日の
年、月が終了日の年、月より小さい場合に（ステップ５
２）、データレコード２１に区切り文字として「_」と
開始日の年月を追加する（ステップ５３）。開始日の
年、月が終了日の年、月と同じ場合は（ステップ５
２）、図５のフローチャートを終了し、図６のフローチ
ャートを進む。開始日の月の部分が「１２」でない場合
は（ステップ５４）は、開始日の月の部分を１増す（ス
テップ５４１）。開始日の月の部分が「１２」である場
合（ステップ５４）、開始日の年の部分を１増やす（ス
テップ５５）。開始日の年の部分が変更された場合は
（ステップ５６）、図５のフローチャートを終了し、図
６のフローチャートに進む。変更されていない場合は
（ステップ５６）、ステップ５２の処理に戻り処理を継
続する。

【００２２】図６はデータレコード２１の文字列２５の
部分（年単位の文字列）を作成するフローチャートであ
る。図６において、図５の処理で変更された開始日の年
が終了日の年より小さい場合に（ステップ６２）、デー
タレコード２１に区切り文字として「_」と開始日の年
を追加する（ステップ６３）。開始日の年の部分を１増
やす（ステップ６４）。ステップ６２の処理に戻り処理
を継続する。開始日の年が終了日の年と同じ場合は（ス
テップ６２）、図６のフローチャートを終了し、図７の
フローチャートに進む。

【００２３】図７はデータレコード２１の文字列２６の
部分（年月単位の文字列）を作成するフローチャートで
ある。図７において、図６の処理で変更された開始日の
年、月が終了日の年、月より小さい場合に（ステップ７
２）、データレコード２１に区切り文字として「_」と
開始日の年、月を追加する（ステップ７３）。開始日の
月の部分を１増やす（ステップ７４）。ステップ７２の
処理に戻り処理を継続する。開始日の年、月が終了日の
年、月と同じ場合は（ステップ７２）、図７のフローチ
ャートを終了し、図８のフローチャートに進む。

【００２４】図８はデータレコード２１の文字列２７の
部分（１桁目の日を省略した年月日単位の文字列）を作
成するフローチャートである。図８において、図７の処
理で変更された開始日の年、月、日の十の位が終了日の
年、月、日の十の位より小さい場合に（ステップ８
２）、データレコード２１に区切り文字として「_」と
開始日の年、月、日の十の位を追加する（ステップ８
３）。開始日の日の十の位を１増やす（ステップ８
４）。ステップ８２の処理に戻り処理を継続する。開始
日の年、月、日の十の位が終了日の年、月、日の十の位
と同じ場合は（ステップ８２）、図８のフローチャート
を終了し、図９のフローチャートに進む。

【００２５】図９はデータレコード２１の文字列２８の
部分（年月日単位の文字列）を作成するフローチャート
である。図９において、図８で変更された開始日の年、
月、日が終了日の年、月、日より小さい場合に（ステッ
プ９２）、データレコード２１に区切り文字として
「_」と開始日の年、月、日を追加する（ステップ９
３)。開始日の日を１増やす（ステップ９４）。ステッ
プ９２の処理に戻り処理を継続する。開始日の年、月、
日が終了日の年、月、日と同じ場合は（ステップ９
２）、データレコード２１に区切り文字として「_」と
開始日の年、月、日と区切り文字として「_」を追加
し、日付検索対象変換処理のフローチャートを終了す
る。

【００２６】以上のようにして、日付検索対象変換処理
部４にて、文書中に含まれる日付情報について作成され
た図２のデータレコード２１は、登録情報編集処理部
３、登録処理部５を通して全文検索データベース１に、
該当の文書情報とともに保存される。

【００２７】図１０のデータレコード１０１は、日付検
索対象変換処理部８にて、検索条件中の日付検索条件
を、上記日付検索対象変換処理部４にて変換された図２
のようなデータレコード２１に対して、全文検索可能な
ように年月日の日付の単位に変換された具体例を示した
もので、１９９９年３月１３日という日付検索条件が検
索条件中に含まれている場合の変換例である。

【００２８】図１１は、日付検索対象変換処理部８に
て、図１０のデータレコード１０１を作成するフローチ
ャートである。図１１のフローチャートにおいて、桁数
の数えかたは１１０の例示に従うとする。図１１では、
検索条件として検索する日付の年の両側に区切り文字と
して「_」を追加した文字列を追加し（ステップ１１
１)、検索する日付の年、月の両側に区切り文字として
「_」を追加した文字列を論理和の条件として追加し
（ステップ１１２）、検索する日付の年、月、日の十の
位の両側に区切り文字として「_」を追加した文字列を
論理和の条件として追加し（ステップ１１３）、検索す
る日付の年、月、日の両側に区切り文字として「_」を
追加した文字列を論理和の条件として追加する（ステッ
プ１１４）。

【００２９】このように作成されたデータレコード１０
１を全文検索条件として日付検索すると、文書の期間を
示す日付情報の期間内であれば、該当する文書が検索可
能である。同様に、データレコード１０１の文字列をど
れも含まないという条件にて全文検索を行うと、日付情
報の期間外であれば、該当する文書が検索可能である。

【００３０】いま、具体例として、全文検索データベー
ス１に格納する文書が、図１２の１１５のようなパソコ
ン講座情報とする。このパソコン講座情報１１５は、図
１３に示すように変換・編集されて全文検索データベー
ス１に格納される。図１３において、１１６は文書番号
セル、１１７は文書内容セル、１１８は期間情報セルを
示している。ここで、文書内容セル１１７には、図１２
の講座情報１１５の内容（文書内容）がそのまま格納さ
れるが、期間情報セル１１８には、講座情報１１５に含
まれる募集期間の日付情報を、日付検索対象変換処理部
４にて図３乃至図９のフローチャートに従い変換したデ
ータレコードが格納される。ちなみに、文書１のパソコ
ン講座Ａの募集期間は「１９９８年１月１３日〜２０１
０年１０月２２日」であり、その期間情報セル１１８の
データレコードは図２のデータレコード２１と同じであ
る。

【００３１】図１３の全文検索データベース１に対し
て、例えば、１９９９年３月１３日に行われているパソ
コン講座を検索したい場合、検索条件として「パソコン
講座、１９９９年３月１３日」を入力すると、該検索条
件に含まれる１９９９年３月１３日が、日付検索対象変
換処理部８にて図１０に示したようなデータレコード１
０１に変換される。これにより、検索処理部９は、「文
書内容にパソコン講座という言葉が含まれ、かつ、期間
情報に“_１９９９_”または“_１９９９０３_”または
“_１９９９０３１_”または“_１９９９０３１３_”が
含まれている」という条件で、全文検索データベース１
に対して全文検索を一度実行するだけで、検索結果とし
て文書１と文書３を導き出すことができる。

【００３２】以上、本発明の一実施例について説明した
が、図１の各処理部のプロセスは、まとめて全文検索プ
ログラムとして実現可能である。該全文検索プログラム
は、ＦＤもしくはＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体にコンピュ
ータで読み取り可能な形式で記録して提供され、この記
録媒体の内容を計算機にロードすることにより、図１の
各処理部の機能が実現される。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文書に含まれる範囲の特定できる日付情報などの数値情
報に対して、任意の数値がその範囲内に含まれるか否か
を全文検索条件のみで検索することが可能となる。この
ため、日付などの比較検索を行うことができない全文検
索処理を有するシステムにおいても、日付などの条件検
索が行なえる。また、全文検索結果に対して再度日付な
どの条件検索を行う必要がないため、検索時に必要なハ
ードディスクやメモリなどの資源を減らすことができ、
処理も減少させられるため、全文検索システムの簡略化
も図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の全文検索システムの概
略構成を示すブロック図である。

【図２】文書登録時の日付検索対象変換処理の変換結果
の具体例を示す図である。

【図３】文書登録時の日付検索対象変換処理の第１の手
順を示すフローチャートである。

【図４】文書登録時の日付検索対象変換処理の第２の手
順を示すフローチャートである。

【図５】文書登録時の日付検索対象変換処理の第３の手
順を示すフローチャートである。

【図６】文書登録時の日付検索対象変換処理の第４の手
順を示すフローチャートである。

【図７】文書登録時の日付検索対象変換処理の第５の手
順を示すフローチャートである。

【図８】文書登録時の日付検索対象変換処理の第６の手
順を示すフローチャートである。

【図９】文書登録時の日付検索対象変換処理の第７の手
順を示すフローチャートである。

【図１０】文書検索時の日付検索対象変換処理の変換結
果の具体例を示す図である。

【図１１】文書検索時の日付検索対象変換処理の概要を
示すフローチャートである。

【図１２】文書の具体例を示す図である。

【図１３】全文検索データベースの具体例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 全文検索データベース ２ 登録情報入力部 ３ 登録情報編集処理部 ４ 日付検索対象変換処理部 ５ 登録処理部 ６ 検索条件入力部 ７ 検索条件編集処理部 ８ 日付検索対象変換処理部 ９ 検索処理部 １０ 検索結果編集処理部 １１ 検索結果出力処理部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検索対象の文書を格納する全文検索デー
   タベースにより、文書の全文を用いて検索を行う全文検
   索方法において、 全文検索データべースへの文書登録時、入力された文書
   に含まれる範囲を示す情報を、任意の数値が当該範囲内
   であることを特定できる全文検索に適した形式の文字列
   に変換し、前記入力された文書及び前記変換された文字
   列を全文検索データベースに登録し、 全文検索データベースの文書検索時、入力された検索条
   件に含まれる数値検索条件を、前記変換された文字列に
   対して全文検索可能な検索条件に変換し、前記入力され
   た検索条件及び前記変換された検索条件により、全文検
   索データベースに対して全文検索を行うことを特徴とす
   る全文検索方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の全文検索方法において、
   入力された文書に含まれる範囲を示す情報を、任意の数
   値が当該範囲であることを特定できる全文検索対象に適
   した形式の文字列に変換する場合、範囲の開始部分と終
   了部分では値の全桁を対象とし、それ以外の部分では、
   順次、値の上位桁を対象とするように変更することを特
   徴とする全文検索方法。
3. 【請求項３】 検索対象の文書を格納する全文検索デー
   タベースにより、文書の全文を用いて検索を行う全文検
   索システムにおいて、 全文検索データベースに登録する文書を入力する手段
   と、前記文書に含まれる範囲を示す情報を、任意の数値
   が当該範囲内であることを特定できる全文検索に適した
   形式の文字列に変換する手段と、前記入力された文書及
   び前記変換された文字列を編集する手段と、前記編集さ
   れた情報を全文検索データベースに登録する手段と、 全文検索データベースを検索する条件を入力する手段
   と、入力された検索条件に含まれる数値検索条件を、前
   記変換された文字列に対して全文検索可能な検索条件に
   変換する手段と、前記入力された検索条件及び前記変換
   された検索条件を編集する手段と、前記編集された検索
   条件により、全文検索データベースに対して全文検索を
   行う手段と、検索結果を出力可能な形式に編集する手段
   と、前記編集された検索結果を出力する手段と、 を有することを特徴とする全文検索システム。
4. 【請求項４】 検索対象の文書を格納する全文検索デー
   タベースにより、文書の全文を用いて検索を行うための
   全文検索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
   能な記録媒体であって、 全文検索データべースへの文書登録モードにおいて、入
   力された文書に含まれる範囲を示す情報を、任意の数値
   が当該範囲内であることを特定できる全文検索に適した
   形式の文字列に変換し、前記入力された文書及び前記変
   換された文字列を全文検索データベースに登録する処理
   プロセスと、 全文検索データベースの文書検索モードにおいて、入力
   された検索条件に含まれる数値検索条件を、前記変換さ
   れた文字列に対して全文検索可能な検索条件に変換し、
   前記入力された検索条件及び前記変換された検索条件に
   より、全文検索データベースに対して全文検索を行う処
   理プロセスと、と有することを特徴とする全文検索プロ
   グラムを記録した記録媒体。