JP2000087952A - レベラー用バックアップロール - Google Patents

レベラー用バックアップロール

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JP2000087952A
JP2000087952A JP10264274A JP26427498A JP2000087952A JP 2000087952 A JP2000087952 A JP 2000087952A JP 10264274 A JP10264274 A JP 10264274A JP 26427498 A JP26427498 A JP 26427498A JP 2000087952 A JP2000087952 A JP 2000087952A
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JP
Japan
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roll
elastic seal
ring member
roll shaft
shaft
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JP10264274A
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Takayuki Sato
隆幸 佐藤
Shinji Yoshino
真治 吉野
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性シールの接触する部品の耐摩耗性に優
れ、長期にわたりシール性能が維持できるものとする。 【解決手段】 ロール軸1にロール部材2を支持する軸
受3,4の外側に、弾性シール8と、この弾性シール8
が接触する外輪側リング部材7と、エアーノズル9とを
設ける。エアーノズル9は、弾性シール8を空気圧で非
接触とするものであるが、これを設けない形式のシール
構造であっても良い。この構成において、外輪側リング
部材7を、熱処理等によりHRC30以上の硬度とする
か、硬質クロムめっき、または黒色酸化表面処理を施こ
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄鋼材製造設備
等のレベラーに用いられるレベラー用バックアップロー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバックアップロールは、ロール
軸の回りに嵌めた円筒形のロール部材を、その両端に介
在させた軸受で回転自在に支持している。軸受の外側に
は、ロール軸とロール部材の間にシールを介在させ、洗
浄液の使用等に対してロール内の密封を図っている。バ
ックアップロールのシール部に求められる特性として、
低トルク、密封性がある。これら低トルクと密封性は同
時に満足することが難しく、このため、一般には、低ト
ルクと密封性のいずれか片方を重視した軸受部構造を採
らざるを得ない。すなわち、非接触シールとすれば、低
トルクとなるが密封性に劣り、接触シールとすれば密封
性が良いが高トルクとなる。
【0003】このような課題を解消するものとして、エ
アーノズルを設け、接触タイプの弾性シールを、空気圧
で非接触とするものを提案した(特開平9−15194
8号)。弾性シールは、例えばロール軸に軸側リング部
材を介して取付けられ、ロール部材に設けられた外輪側
リング部材に接触するものとされる。これによれば、同
じ軸受部構造で、運転条件に応じて接触シールと非接触
シールとに使い分けることができ、低トルクと密封性と
の両方を満足することができる。例えば、ロールの回転
中は非接触として、空気圧、或いはラビリンスシール効
果等でシールを行い、停止中は接触シールとすることも
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案例のものにお
いて、弾性シールと接触させる外輪側リング部材は、通
常は弾性シールと非接触で使用されるため、原価低減に
寄与できる部品とされている。しかし、これは、エアー
供給を維持することが絶対条件である。エアーの供給が
停止する支障が発生したにもかかわらず設備の稼動を継
続しなければならない状況となったときに、外側リング
部材の硬度が確保されていないと、摩耗が進み、十分な
シール性能を発揮できなくなる恐れがある。弾性シール
によるシール性能の低下が生じても、軸受には一般にシ
ール付きのものが使用されるため、直ちに機能低下を生
じることはないが、万一、軸受の内部まで洗浄液等が浸
入すると、軸受機能の低下を伴うため、前記弾性シール
のシール機能が長期にわたり維持されるようにすること
が必要である。また、前記のようなエアー供給による弾
性シールの非接触化を行わない通常の接触シールを用い
たレベラー用バックアップロールにおいても、弾性シー
ルが接触する部品の摩耗により、シール性能の低下の問
題がある。さらに、レベラー用バックアップロールでは
洗浄液が使用されるため、前記の弾性シールが接触する
部品は、錆の発生の問題があり、錆から摩耗が進展する
こともあった。
【0005】この発明の目的は、弾性シールの接触する
部品の耐摩耗性に優れ、長期にわたりシール性能が維持
できるレベラー用バックアップロールを提供することで
ある。この発明の他の目的は、弾性シールの接触する部
品の耐食性の向上を図り、錆から発生する摩耗を抑制す
ることである。この発明のさらに他の目的は、低トルク
性とシール性とを両立させた構成のものにおいて、シー
ル性能の長期にわたる維持が得られるようにすることで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のレベラー用バ
ックアップロールは、その前提構成を説明すると、ロー
ル軸が貫通したロール部材を、両端近傍で軸受を介して
前記ロール軸に設置し、前記ロール軸とロール部材との
間に、前記軸受よりも端部側に位置して弾性シールを設
け、この弾性シールは、前記ロール軸およびロール部材
のいずれか一方に取付け、前記ロール軸およびロール部
材の他方に、前記弾性シールが接触するリング部材を取
付けたものである。このうち、請求項1記載のバックア
ップロールは、上記前提構成のバックアップロールにお
いて、リング部材の硬度をHRC30以上としたもので
ある。このHRC30以上の硬度は、例えばリング部材
が鋼材である場合、熱処理を施すことで得られる。この
ように、リング部材の硬度をHRC30以上に確保する
ことで、リング部材が弾性シールと摺接しても、摩耗が
軽減され、長期にわたり十分なシール性能を発揮するこ
とが可能となる。
【0007】この発明の請求項2記載のバックアップロ
ールは、上記前提構成のバックアップロールにおいて、
前記リング部材に表面硬化処理層を施したものであり、
詳しくは耐食処理層を兼ねる表面硬化処理層として硬質
クロムめっきを施したものである。このようにリング部
材に硬質クロムめっきを施した場合、耐摩耗性の向上と
共に、耐食性の確保される。そのため、錆から発生する
摩耗に対しても、その摩耗進行の防止効果が期待でき
る。この発明の請求項3記載のバックアップロールは、
上記前提構成のバックアップロールにおいて、このリン
グ部材に耐食処理層を施したものであり、この耐食処理
層として黒色酸化表面処理を施したものである。このよ
うに、黒色酸化表面処理を施した場合、リング部材の錆
の発生が抑制され、錆から発生する摩耗が防止される。
【0008】この発明の請求項3記載のバックアップロ
ールは、上記前提構成のバックアップロールにおいて、
前記リング部材をステンレス材としたものである。この
ようにステンレス製とした場合も、耐食性が向上し、錆
から発生する摩耗が防止される。
【0009】この発明の前記各構成のバックアップロー
ルにおいて、前記リング部材は鋼材の削り出し品または
鋼板材のプレス成形品であっても良い。また、この発明
の前記各構成のバックアップロールにおいて、前記リン
グ部材は、ロール部材側に取付けられて前記軸受の外輪
の幅面に接する外輪側リング部材であっても良い。
【0010】さらに、この発明の前記各構成のバックア
ップロールにおいて、空気圧により前記弾性シールを前
記リング部材に対して非接触とするエアーノズルを、前
記ロール軸側に設けても良い。すなわち、バックアップ
ロールの構成部材をロール部材側の部材とロール軸側の
部材とに分けたうちのロール軸側の部材に前記エアーノ
ズルを設けても良い。この構成の場合、通常はエアーノ
ズルからのエアー吐出により、空気圧で弾性シールを非
接触として使用されるが、エアー供給が停止する支障が
生じた状態で運転されても、弾性シールと接触するリン
グ部材の耐摩耗性が優れるため、十分なシール性能が長
期に渡り維持される。なお、この発明の前記各構成のバ
ックアップロールは、上記の空気圧で弾性シールを非接
触するものに限らず、エアーノズルを設けず、常時弾性
シールを接触させて用いるバックアップロールにも適用
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。このバックアップロールは鉄鋼材製造設備
のレベラーに用いられるものである。このバックアップ
ロールAは、ロール軸1のまわりに嵌めた円筒形のロー
ル部材2を、その両端近傍に介在させた軸受3,4によ
り回転自在に支持したものであり、これら軸受3,4よ
りも外側、つまりロール端部側に、シール手段5が設け
られている。前記軸受3,4のうち、ロール中央側の軸
受3は針状ころ軸受等のころ軸受であり、端部側の軸受
4は深溝玉軸受等のシール付きの玉軸受である。
【0012】シール手段5は、軸側リング部材6と、外
輪側リング部材7と、弾性シール8とを有し、軸側リン
グ部材6にエアーノズル9が設けられている。この実施
形態の場合、外輪側リング部材7が特許請求の範囲で言
うリング部材となる。外輪側リング部材7は、図3
(A)に拡大して示すように断面逆L字状に形成され、
内径側へ延びる垂直板部7aが軸受4の外輪に隣接する
ように、ロール部材2の内径面に嵌合状態に設けられ
る。外輪側リング部材7は、鋼材の削り出し品であって
も、鋼材板のプレス成形品であっても良い。
【0013】外輪側リング部材7の表面部は、次の4種
類のいずれかの構成とされる。第1は、外輪側リング部
材7の表面の硬度をHRC30以上としたものである。
この範囲の硬度は、例えば熱処理により得られる。第2
は、図3(B)に示すように、外輪側リング部材7の表
面に表面処理層7cとして、硬質クロムめっき層を施し
たものである。第3は、外輪側リング部材7の表面に表
面処理層7cとして、黒色酸化表面処理層を施したもの
である。これら表面処理層7cは、外輪側リング部材7
の全面に施すことが好ましいが、外輪側リング部材7の
垂直板部7aの側面からなるシール接触面10のみに施
しても良い。第4は、外輪側リング部材7をステンレス
材としたものである。
【0014】図2に示すように、軸側リング部材6は、
断面L字状に形成され、内径部となる円筒状部分の先端
が軸受4の内輪に隣接するように、ロール軸1の外周に
嵌合状態に設けられている。軸側リング部材6の垂直板
部は、外径面がロール部材2の内径面にエアー吐出隙間
が開く程度に近接している。弾性シール8は、シール本
体8aの内径部からリップ部8bが外径側へ斜めに延び
て断面V字状とされた一体のゴム等の弾性体からなり、
L形断面となった軸側リング部材6の外周の隅部にシー
ル本体8aで嵌合してリップ部8bが外輪側リング部材
7の垂直板部7aの側面からなるシール接触面10に接
触している。
【0015】軸側リング部材6のエアーノズル9は、リ
ップ部8bの内径側に位置して周方向複数箇所に設けら
れ、ロール軸1の外周に設けられた周溝11に連通して
いる。ロール軸1には軸心部に空気供給孔12が一端か
ら両シール装置5にわたって設けられ、空気供給孔12
から周溝11に連通する径方向の連通孔13が複数本設
けられている。空気供給孔12の空気導入口12aは、
空気供給源(図示せず)に配管接続される。前記玉軸受
4とロール軸1との間には、ロール軸1の外径面にシー
ル溝を形成してOリング14を介在させてある。また、
軸側リング部材6とロール軸1との間にも、エアーノズ
ル9よりも外側に位置してロール軸1の外径面にシール
溝を形成し、Oリング15を介在させてある。
【0016】図4は、この実施形態のバックアップロー
ルAを用いたレベラーの一例を示す。このレベラーは、
材料Wの送り方向に若干ずれて位置する一対のワークロ
ール31,31間に、薄板の鋼板(例えば、板厚が3mm
までの鋼板)等からなる材料Wを通すことより材料Wを
凹凸のない平坦な形状に均すものである。各ワークロー
ル31,31は、各々2本の中間ロール32により加圧
力が支持され、中間ロール32はさらに数本(図示の例
では3本)のバックアップロール33により加圧力が支
持される。これらのバックアップロール33に、図1の
実施形態におけるバックアップロールAが用いられる。
【0017】上記構成のバックアップロールAのシール
作用等を説明する。ロール停止時(軸受3,4の停止
時)は、弾性シール8は図2(A)のように外輪側リン
グ部材7に接触状態であり、外部からの塵埃や洗浄液の
侵入を防止する。弾性シール8の他に軸受4内のシール
やこの軸受4の内径部のOリング14によってもシール
機能が得られる。ロール回転時は、図2(B)のように
エアーノズル9から圧縮空気が吐出されることにより、
弾性シール8は非接触となり、弾性シール8による抵抗
がなくなってトルクが軽減される。また、空気圧による
シールが弾性リング8の代わりに機能する。このとき、
軸受4がロール軸1に締まり嵌めされ、かつOリング1
4が設けられているため、弾性シール8のリップ部8b
を通過した空気は、ころ軸受3側へ洩れずに、ロール部
材2の外部へ効率的に噴出し、シール効果を発揮する。
このように、軸受停止時は弾性シール8の接触により確
実な密封構造となり、軸受回転時は非接触シールとなっ
て低トルクとなり、密封性が空気圧により確保される。
このため、許容周速により制限されていた高速回転領域
での使用が可能となる。ロール軸1の空気供給孔12を
流れる空気は、ロール軸1を介して各軸受3,4を冷却
する。そのため、軸受3,4のグリースの熱劣化が防止
され、軸受寿命が向上する。
【0018】また、この実施形態のバックアップロール
Aは、外輪側リング部材7の前記3種類の表面部の構成
によって、次の各作用,効果が得られる。外輪側リング
部材7の硬度をHRC30以上とした場合は、エアーノ
ズル9への圧縮空気の供給不良が生じ、弾性シール8が
外輪側リング部材7に摺接する状態で運転が続けられた
としても、外輪側リング部材7の摩耗が軽減され、長期
にわたり十分なシール性能を発揮することができる。外
輪側リング部材7に、表面処理層7cとして硬質クロム
めっき層を施した場合は、耐摩耗性の向上と共に、耐食
性が確保される。そのため、この場合も、エアーノズル
9への圧縮空気の供給不良が生じ、弾性シール8が外輪
側リング部材7に摺接する状態で運転が続けられたとし
ても、外輪側リング部材7の摩耗が軽減され、長期にわ
たり十分なシール性能を発揮することができる。また、
外輪側リング部材7の錆から発生する摩耗に対しても、
その摩耗進行の防止効果が期待できる。外輪側リング部
材7に、表面処理層7cとして黒色酸化表面処理層を施
した場合は、外輪側リング部材7の錆の発生が抑制さ
れ、錆から発生する摩耗が防止される。
【0019】なお、この発明は、上記実施形態のバック
アップロールAに限らず、図5〜図7,図9に示す各例
など、種々の構成のバックアップロールに適用すること
ができる。 図5の例は、図1の例における1本の空気
供給孔12に代えて、ロール軸1の両端から各弾性シー
ル8の付近まで各々軸方向に延びる2本の空気供給孔1
2A,12Aを設け、その軸端部を埋栓16で閉じると
共に、ロール軸1の外径面から各空気供給孔12A,1
2Aに連通する空気導入口12Aa,12Aaを設けた
ものである。その他の構成は図1の例と同じである。
【0020】図6の例は、図1の例における軸側リング
部材6、外輪側リング部材7、および弾性リング8に代
えて、厚肉の断面L字状の軸側リング部材6Aをロール
軸1の外周に設け、ロール部材2の内径面に設けた弾性
シール8Aのリップ部8Abを、軸側リング部材6Aの
外径面に接触させたものである。軸側リング部材6Aに
はエアーノズル9を複数個設け、ロール軸1内に設けた
空気供給孔12、連通孔13、および周溝11を介して
連通させてある。図1の例の各Oリング14,15は省
略してあるが、図1の例と同様に設けても良い。その他
の構成は図1の例と同じである。
【0021】図7,図8の例は、図1の例において、ロ
ール部材2の両側に2個ずつ設けた軸受3,4の代わり
に、1個ずつ玉軸受4を設けたものである。エアーノズ
ル9へのエアー供給経路は、図7の例と同じく、両端か
ら各弾性シール8の付近まで各々軸方向に延びる2本の
空気供給孔12A,12Aを設け、その軸端部を埋栓1
6で閉じると共に、ロール軸1の外径面から各空気供給
孔12A,12Aに連通する空気導入口12Aa,12
Aaを設けた構成としてある。外輪側リング部材7およ
び軸側リング部材6は、各々図8(A),(B)に拡大
して示す断面形状のものとされる。この実施形態におけ
るその他の構成は、図1の例と同じである。
【0022】図9の例は、図1の例において、エアーノ
ズル9およびそのエアー供給経路を省いたものである。
この実施形態の場合、弾性シール8は外輪側リング部材
7に常時接触する状態で使用される。その他の構成は図
1の例と同じである。このように、弾性シール8が外輪
側リング部材7に常時接触するものとした場合も、図1
の例で前述したように、外輪側リング部材7の表面部
を、熱処理等によりHRC30以上の硬度とするか、ま
たは硬質クロムめっき層を施すか、または黒色酸化表面
処理層を施すことで、外輪側リング部材7の耐摩耗性に
優れ、長期にわたりシール性能が維持できるバックアッ
プロールとすることができる。
【0023】なお、前記各実施形態では、弾性シール8
をロール軸1側に設け、これに接するリング部材を、ロ
ール部材2側に設けられた外輪側リング部材7とした
が、弾性シールをロール部材2に取付け、これに接する
リング部材をロール軸に取付けても良い。また、この弾
性シールは、リング部材を介さずにロール軸1またはロ
ール部材に直接に取付けても良い。
【0024】
【発明の効果】この発明の請求項1記載のバックアップ
ロールは、リング部材の硬度をHRC30以上としたた
め、リング部材の摩耗が軽減され、長期にわたり十分な
シール性能を発揮することが可能となる。この発明の請
求項2記載のバックアップロールは、リング部材に硬質
クロムめっきを施したため、耐摩耗性の向上と共に、耐
食性の確保され、錆から発生する摩耗に対しても、その
摩耗進行の防止効果が期待できる。この発明の請求項3
記載のバックアップロールは、リング部材に黒色酸化表
面処理を施したため、リング部材の錆の発生が抑制さ
れ、錆から発生する摩耗が防止される。この発明の請求
項4記載のバックアップロールは、リング部材にステン
レス材を用いたため、リング部材の錆の発生が防止さ
れ、錆から発生する摩耗が防止される。また、この発明
のバックアップロールは、空気圧により弾性シールをリ
ング部材に対して非接触とするエアーノズルを設けた場
合、低トルク性とシール性とが両立でき、またエアーの
供給が停止する支障が生じた状態で運転されたとして
も、弾性シールと接触するリング部材の耐摩耗性が優れ
るため、十分なシール性能が長期に渡り維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるバックアップロ
ールの断面図である。
【図2】同バックアップロールのシール手段の動作説明
図である。
【図3】(A)は同バックアップロールにおける外輪側
リング部材の部分拡大断面図、(B)はその変形例の部
分拡大断面図である。
【図4】同バックアップロールを用いたレベラーの一例
を示す概略側面図である。
【図5】この発明の他の実施形態にかかるバックアップ
ロールの断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施形態にかかるバック
アップロールの断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態にかかるバック
アップロールの断面図である。
【図8】(A),(B)は各々同実施形態のバックアッ
プロールにおける外輪側リング部材および軸側リング部
材の拡大断面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかるバック
アップロールの断面図である。
【符号の説明】
1…ロール軸 2…ロール部材 3,4…軸受 5…シール手段 6…軸側リング部材 7…外輪側リング部材(リング部材) 7c…表面処理層 8,8A…弾性シール 8b,8Aa…リップ部 9…エアーノズル 10…シール接触面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J006 AE09 AE22 CA01 3J016 AA02 BB03 BB23 CA07 3J103 AA02 AA13 AA24 AA38 AA51 AA74 CA25 DA05 FA11 FA12 FA13 GA02 GA52 HA03 HA33 4E003 AA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール軸が貫通したロール部材を、両端
    近傍で軸受を介して前記ロール軸に設置し、前記ロール
    軸とロール部材との間に、前記軸受よりも端部側に位置
    して弾性シールを設け、この弾性シールは、前記ロール
    軸およびロール部材のいずれか一方に取付け、前記ロー
    ル軸およびロール部材の他方に、前記弾性シールが接触
    するリング部材を取付け、このリング部材の硬度をHR
    C30以上としたレベラー用バックアップロール。
  2. 【請求項2】 ロール軸が貫通したロール部材を、両端
    近傍で軸受を介して前記ロール軸に設置し、前記ロール
    軸とロール部材との間に、前記軸受よりも端部側に位置
    して弾性シールを設け、この弾性シールは、前記ロール
    軸およびロール部材のいずれか一方に取付け、前記ロー
    ル軸およびロール部材の他方に、前記弾性シールが接触
    するリング部材を取付け、このリング部材に硬質クロム
    めっきを施したレベラー用バックアップロール。
  3. 【請求項3】 ロール軸が貫通したロール部材を、両端
    近傍で軸受を介して前記ロール軸に設置し、前記ロール
    軸とロール部材との間に、前記軸受よりも端部側に位置
    して弾性シールを設け、この弾性シールは、前記ロール
    軸およびロール部材のいずれか一方に取付け、前記ロー
    ル軸およびロール部材の他方に、前記弾性シールが接触
    するリング部材を取付け、このリング部材に黒色酸化表
    面処理を施したレベラー用バックアップロール。
  4. 【請求項4】 ロール軸が貫通したロール部材を、両端
    近傍で軸受を介して前記ロール軸に設置し、前記ロール
    軸とロール部材との間に、前記軸受よりも端部側に位置
    して弾性シールを設け、この弾性シールは、前記ロール
    軸およびロール部材のいずれか一方に取付け、前記ロー
    ル軸およびロール部材の他方に、前記弾性シールが接触
    するリング部材を取付け、このリング部材をステンレス
    材としたレベラー用バックアップロール。
  5. 【請求項5】 前記リング部材は鋼材の削り出し品また
    は鋼板材のプレス成形品とした請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のレベラー用バックアップロール。
  6. 【請求項6】 前記リング部材は、ロール部材側に取付
    けられて前記軸受の外輪の幅面に接する外輪側リング部
    材である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のレ
    ベラー用バックアップロール。
  7. 【請求項7】 空気圧により前記弾性シールを前記リン
    グ部材に対して非接触とするエアーノズルを、前記ロー
    ル軸側に設けた請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のレベラー用バックアップロール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009000303A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-31 Ab Skf Flinger for a seal assembly
JP2009274076A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Ntn Corp バックアップロール装置
CN106086637A (zh) * 2016-06-15 2016-11-09 宁波市鄞州海胜机械有限公司 一种耐磨轴

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