JP2000084778A - 工具交換装置を備えた工作機械 - Google Patents

工具交換装置を備えた工作機械

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JP2000084778A
JP2000084778A JP10262072A JP26207298A JP2000084778A JP 2000084778 A JP2000084778 A JP 2000084778A JP 10262072 A JP10262072 A JP 10262072A JP 26207298 A JP26207298 A JP 26207298A JP 2000084778 A JP2000084778 A JP 2000084778A
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Takumi Hattori
巧 服部
Mamoru Nagasawa
守 長澤
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Toyoda Koki KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/155Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling
    • B23Q3/15503Processes characterized by special sequencing of operations or the like, e.g. for optimizing tool changing time or capacity in tool storage

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具マガジン内に多数の工具を収納するよう
にした工具交換装置を備えた工作機械において、加工サ
イクルタイムを短縮する。 【解決手段】 工作機械の主軸13に装着された工具T
と工具マガジン20内に収納された工具は、工具交換装
置により交換される。工具交換装置は2つの工具の位置
を入れ換える少なくとも2つの入換装置を備え、そのう
ち最も主軸側となる入換装置は所定の工具交換位置Cと
主軸の間で工具を入れ換える最終入換装置60であり、
残る入換装置は工具マガジン内の所望の工具が移送され
てくる入換原位置Aと工具交換位置の間で工具を入れ換
える。上記残る入換装置は中間入換装置30であり、両
入換装置は中央部が旋回可能に支持されて両端部に工具
を離脱可能に保持するアームを備え、旋回により各工具
の位置を入れ換えるものである。両入換装置の間には工
具の受渡しを行う受渡し装置40を設けるのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具交換装置を備
えた工作機械、特に工具マガジン内に多数の工具を収納
する場合に適したこの種の工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の工具交換装置を備えた工作機械
としては、例えば特開昭62−54638号公報あるい
は特公平2−25738公報に開示されたものがある。
特開昭62−54638号公報に開示されたものは、工
具マガジンとATCアームの間に工具移送装置を設け、
工具着脱位置に割り出された工具マガジン内の工具を、
この工具移送装置により水平面内で90度旋回させて工
具交換位置に移送し、ここに移送された工具をATCア
ームにより主軸に装着されていた工具と交換するように
している。また特公平2−25738公報に開示された
ものは、円板形工具マガジンから第1カートリッジ案内
装置により複数の工具を収納したカートリッジを抜き出
し、このカートリッジ内の所定の工具を工具ソケット転
送装置により水平面内で90度旋回させて工具交換位置
に転送し、ここに転送された工具を工具交換装置により
主軸に装着されていた工具と交換するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】交換されて主軸に装着
された工具による加工時間が短い場合、すなわち工具交
換の完了後次の工具交換までの時間が短い場合には、使
用済みの工具を工具マガジン内に戻し、次の工具を工具
マガジン内から取り出し工具交換位置まで移送して工具
交換が可能となる前に加工が完了することがある。この
ような場合には加工完了時から工具交換が可能となるま
での間に待ち時間が生じるので、この工作機械による加
工サイクルタイムが延びてしまう。特に1台の工作機械
で多種多様な加工を行うために工具マガジン内の工具の
収納本数を多くしている場合には、工具マガジン内の所
定の工具を工具交換位置まで移送するのに時間がかかる
ので、このような待ち時間を生じることが多くなり、加
工サイクルタイムが延びて加工能率が低下する。本発明
はこのような問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による工具交換装
置を備えた工作機械は、複数の工具を収納する工具マガ
ジンと、工具のひとつを装着して同工具により工作物を
加工する主軸と、主軸に装着された工具を工具マガジン
内に収納された工具と交換する工具交換装置を備えた工
作機械において、工具交換装置は2つの工具の位置を入
れ換える少なくとも2つの入換装置を備えると共にこの
各入換装置の間では直接的にまたは他の装置を介して間
接的に工具が受け渡されるようにし、この入換装置のう
ち最も主軸側となるものは所定の工具交換位置と主軸の
間で工具を入れ換える最終入換装置であり、この最終入
換装置を除く入換装置は工具マガジン内の所望の工具が
移送されてくる入換原位置と工具交換位置または前記他
の装置への受渡し原位置の間で工具を入れ換えるもので
あることを特徴とするものである。主軸に装着された工
具により加工を行っている間は、最終入換装置を除く入
換装置には少なくとも次に使用する工具とその次に使用
する工具が保持されている。従ってその加工が終了して
主軸に装着されていた工具を次の工具と交換した場合に
は、その次の工具は交換の直後から工具交換位置に保持
されている。
【0005】前項の発明における最終入換装置を除く入
換装置は入換原位置と工具交換位置の間で工具を入れ換
える中間入換装置とし、この中間入換装置及び最終入換
装置は中央部が旋回可能に支持されると共に両端部に工
具を離脱可能に保持するアームを備え旋回により工具の
位置を入れ換えるものとし、中間入換装置に保持される
工具はその旋回軸線に対し所定角度傾斜して保持された
ものとするのがよい。このようにすれば、入換装置によ
る工具の入換え速度が向上し、また中間入換装置による
入れ換えと同時に工具の軸線の方向は変化される。
【0006】前2項の発明は、各入換装置の間の少なく
とも1箇所に設けられて各入換装置の間で工具の受け渡
しを行う受渡し装置を更に備えたものとするのがよい。
【0007】前項の発明の受渡し装置は、水平面内で旋
回可能に一端がブラケットにより支持されて所定角度旋
回される受渡しアームと、この受渡しアームの他端に水
平面内で旋回可能に支持されて工具を離脱可能に保持す
る保持部と、受渡しアームと並列にブラケットと保持部
を連結して受渡しアームの旋回に伴い保持部及びこれに
保持される工具を水平面内で旋回させる受渡しアームと
は長さの異なるリンクよりなるものとするのがよい。こ
のようにすれば、受渡しアームとリンクの長さ及び位置
関係を調整することにより、受け渡しに伴う工具の軸線
の方向の変化は調整される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、本発明による工具
交換装置を備えた工作機械の実施の形態を示す。先ず図
1及び図2により、この実施の形態の全体構造の説明を
する。工作機械のベッド10上にはコラム11がガイド
レール14を介して水平なZ方向に移動可能に案内支持
されてZ軸モータ14aにより往復移動され、コラム1
1の前面に垂直なY方向に移動可能に案内支持されてY
軸モータ(図示省略)により昇降される主軸ヘッド12
には、Z方向と平行な軸線回りに回転自在に主軸13が
支持されて主軸モータ(図示省略)により回転駆動され
る。コラム11の正面側となるベッド10上にはテーブ
ル15がガイドレール16を介してZ方向と直交する水
平なX方向に移動可能に案内支持されてX軸モータ16
aにより往復駆動され、工作物(図示省略)を支持して
テーブル15上に取り付けられるパレット17は、工作
物の加工が終了する都度パレットチェンジャ18上のパ
レット17と交換されて次の工作物の加工をするように
なっている。
【0009】コラム11の一側となる床面上に設置され
た工具マガジン20内に収納された工具Tは、中間入換
装置30及び受渡し装置40により工具交換位置Cに移
送され、最終入換装置60により主軸13に装着された
工具Tと交換されるようになっている。この中間入換装
置30、受渡し装置40及び最終入換装置60がこの実
施の形態の工具交換装置を構成している。
【0010】主として図1及び図2に示すように、工具
マガジン20は多数の工具Tを収納するものであり、こ
の実施の形態では多数の工具Tを保持する3個のモジュ
ール22がマガジンフレーム21内に取り付けられてい
る。各モジュール22は工具ホルダTaを備えた各40
本の工具Tを取出し可能に保持するものであり、各工具
Tの軸線方向はZ方向と直交する水平方向である。工具
マガジン20内にはZ方向及びY方向に移動可能な工具
取出装置23が設けられ、各モジュール22内の工具T
は、この工具取出装置23により所望のものが取り出さ
れ、工具マガジン20上部の正面側(テーブル15側)
となる入換原位置Aに移送される。
【0011】工具取出装置23はZ方向と直交する水平
方向に設けられて工具T側に向かって延びるピストンロ
ッドを有するシリンダ装置(図示省略)を備え、ピスト
ンロッドの先端には工具Tの工具ホルダTaと係合離脱
可能な工具ソケットS(図4参照)が取り付けられてい
る。この工具ソケットSの取り付けは、ピストンロッド
先端に設けた把持装置(図示省略)の開閉爪が工具ソケ
ットSの係合溝Sa,Sbを離脱可能に把持することに
より行われる。工具取出装置23は図示を省略した制御
装置により制御されて、ピストンロッド先端の工具ソケ
ットSを指定された所望の工具Tと同軸となる位置まで
移動し、シリンダ装置により工具ソケットSを前進させ
てその工具Tの工具ホルダTaと係止させ、Z方向及び
Y方向に多少移動してその工具Tを収納位置から取り出
してからシリンダ装置により工具Tを係止した工具ソケ
ットSを後退させ、Z方向及びY方向に大きく移動して
入換原位置Aに移送する。
【0012】入換原位置Aと受渡し原位置Bの間で工具
Tを入れ換える中間入換装置30は工具マガジン20上
部の正面側に取り付けられている。主として図3及び図
4に示すように、工具マガジン20に固定されたブラケ
ット31の正面には、支持部材31aを介して上下に対
向する2組の半円弧状のレール32が固定され、上下の
円弧の中心線は互いに一致した水平方向である。各レー
ル32は複数のスペーサ32dにより間をおいて互いに
平行に固定された3つのレール部材32a,32b,3
2cにより構成されている。各レール部材32a,32
b,32cは共通の中心線を有する半円弧状の板であ
り、中央のレール部材32bの内周縁は両側のレール部
材32a,32cの内周縁よりも内側に突出している。
上下の各レール32の両端の間には、工具ソケットSの
上下方向厚さ(係合溝Sa,Sbに沿った方向の厚さ)
より多少大きい幅の隙間33が形成されている。工具マ
ガジン20側となる隙間33は入換原位置Aに対応し、
反対側の隙間33は受渡し原位置Bに対応する。
【0013】モータブラケット34及びプレート34a
を介してブラケット31に固定された油圧モータ35は
レール32の中心線と同心に配置され、かつレール32
より突出している。油圧モータ35先端から突出する回
転軸35aに中央部が固定された回転アーム36は、回
転軸35aに対し60度傾斜してレール32側に向かう
1対のアーム部36aを有しており、各アーム部36a
の先端には、工具ソケットSの上下方向厚さより僅かに
大きい内幅の外向きコ字状の保持部材37が固定されて
いる。各保持部材37は、回転アーム36が180度位
相の異なる2つの位置に割り出された状態(図3はその
一方の状態を示す)で、レール32の各隙間33と対応
する位置となり、油圧モータ35はこの2つの位置に回
転アーム36を回転させてそれぞれの位置で停止させる
ようになっている。
【0014】図1及び図5に示すように、この中間入換
装置30は、Z方向に対するレール32及び油圧モータ
35の中心軸線の角度が60度となるように工具マガジ
ン20に固定されている。前述の工具取出装置23によ
り工具Tが入換原位置Aに移送された状態では、その工
具Tを係合した工具ソケットSは、図3及び図4に示す
ように、工具マガジン20側となる隙間33と対応して
停止された回転アーム36先端の保持部材37のコ字状
部の内幅内に入って保持され、一方の係合溝Saは中央
のレール部材32bの内周縁と整列されるようになって
いる。これにより、工具Tを係止した工具ソケットSは
工具取出装置23と中間入換装置30の間での受け渡し
が可能となる。この状態で工具ソケットSに対する工具
取出装置23の把持装置による把持を離脱して、油圧モ
ータ35により回転アーム36を回転すれば、入換原位
置A側の保持部材37内に保持された工具ソケットS及
びこれに係止された工具Tは、係合溝Saがレール部材
32bの内周縁と係合してレール32により案内されて
移動し、回転アーム36が180度回転して停止されれ
ば、工具ソケットS及び工具Tは受渡し原位置Bに割り
出される。これと同時に受渡し原位置B側の保持部材3
7に保持されていた工具ソケットS及び工具Tは入換原
位置Aに割り出される。これにより入換原位置Aの工具
Tを係止した工具ソケットSと受渡し原位置Bの工具T
を係止した工具ソケットSとは入れ換えられる。
【0015】入換原位置Aの工具Tの回転軸線は油圧モ
ータ35の回転軸線に対し30度傾斜しており、従って
入換原位置Aから受渡し原位置Bへの割出しに伴い工具
Tの回転軸線は水平方向で60度回動され、Z方向に対
する傾斜角度は30度となる。上記入換えの途中では、
各工具ソケットSは半径方向外向きの移動が各レール部
材32a,32b,32cにより拘束され、内向きの移
動は保持部材37により拘束されるので、工具ソケット
Sの支持が不安定となることはない。
【0016】中間入換装置30と最終入換装置60の間
で工具Tの受渡しを仲介する受渡し装置40は、工具マ
ガジン20の上部に取り付けられている。主として図5
〜図7に示すように、マガジンフレーム21のコラム1
1側側面の上部に固定されたブラケット41の二叉部4
1aには、軸46を介して水平面内で旋回可能となるよ
うに受渡しアーム42の一端が支持され、ブラケット4
1の突出部41bと受渡しアーム42の突出部42aの
間に設けたシリンダ装置43の伸縮により、図6の実線
と二点鎖線に示す位置の間で旋回される。受渡しアーム
42他端の下側に延びる二叉部42bには軸47を介し
て水平面内で旋回可能となるように保持部44が支持さ
れ、ブラケット41の二叉部41aの下側と保持部44
の突出部44cは受渡しアーム42とは長さの異なるリ
ンク45により連結されている。図6の実線で示す位置
と二点鎖線で示す位置との間では、受渡しアーム42の
回動角は約66度であるが、保持部44の回動角はリン
ク45の作用により30度となり、従って保持部44に
保持される工具Tの回転軸線はZ方向と平行になる。保
持部44の下半部には、工具ソケットSの上下方向厚さ
より多少小さい上下幅で工具ソケットSの係合溝Sa,
Sbに長手方向(上下方向)から挿入されてこれを保持
する1対の爪44a,44bが向かい合って形成されて
いる。
【0017】工具ソケットS及びこれに係合された工具
Tを保持する保持部44は、図6の実線と二点鎖線で示
す位置の間で移動して、中間入換装置30と最終入換装
置60の間での工具Tの受渡しを行う。二点鎖線で示す
位置に位置決めされた状態では、保持部44は受渡し原
位置B側となるレール32の隙間33と対応して停止さ
れた回転アーム36先端の保持部材37のコ字状部の内
幅内に入り、一方の爪44aは中央のレール部材32b
の内周縁と整列されるようになり、これにより、工具T
を係止した工具ソケットSは工具取出装置23と中間入
換装置30の間での受け渡しが可能となる。この状態で
油圧モータ35により回転アーム36を回転すれば、前
述したように、入換原位置Aの工具Tを係止した工具ソ
ケットSと受渡し原位置Bの工具Tを係止した工具ソケ
ットSとは入れ換えられ、受渡し原位置Bに割り出され
た工具ソケットSの係合溝Sa,Sbには保持部44の
爪44a,44bが長手方向から挿入される。しかしこ
のように挿入しただけでは、保持部44が実線の位置に
向かって移動して工具ソケットSが回転アーム36の保
持部材37から外れれば工具ソケットS及び工具Tの重
量を支持することはできない。この支持のために、受渡
し原位置Bと工具交換位置Cの間には支持案内装置50
が設けられている。
【0018】支持案内装置50は、図1、図5及び図8
に示すように、保持部44の爪44a,44bの移動軌
跡の上下に沿って設けたガイドプレート51〜54を備
えており、マガジンフレーム21に固定した固定側と、
コラム11に固定した可動側に分かれている。固定側で
ある上下の各ガイドプレート51,52はそれぞれ支持
枠55,56を介してマガジンフレーム21に固定され
て受渡し原位置B側に割り出された保持部材37の近く
まで延び、可動側である上下の各ガイドプレート53,
54はそれぞれ支持枠57,58を介してコラム11に
固定されて工具交換位置Cに移動された工具ソケットS
を支持する位置まで延びている。上下の各ガイドプレー
ト51,53及び52,54の間隔は工具ソケットSの
上下方向幅より多少大であり、上下に対向する面には薄
い減摩材が設けられている。固定側ガイドプレート5
1,52と可動側ガイドプレート53,54は、コラム
11のZ方向移動に伴いZ方向に相対移動するが、工具
交換を行う所定位置にコラム11を位置決めした状態で
は、図1及び図5に示すように整列される。
【0019】工具交換位置Cと主軸13の間で工具Tを
入れ換える最終入換装置60は、主として図5及び図8
に示すように、コラム11に取り付けられた作動装置6
1の作動軸61aに取り付けられてその軸線回りに回動
かつ軸線方向に移動可能な交換アーム62を備えてお
り、交換アーム62の両端には把持部62a及び把持し
た工具Tの脱落を防止する押圧部材63が設けられてい
る。最終入換装置60の作動は、コラム11のZ方向位
置と主軸13を設けた主軸ヘッド12のY方向位置を工
具交換のための所定位置とした状態で行う。最終入換装
置60は、図示の位置で交換アーム62を回動しその各
端の把持部62aを工具交換位置Cの工具ソケットSに
係止された工具T及び主軸13に装着された工具Tの各
工具ホルダTaの環状溝に係止して把持し、軸線方向外
向きに移動して各工具ホルダTaと共に各工具Tを工具
ソケットS及び主軸13から抜き出す。受渡し装置40
から最終入換装置60への工具Tの受け渡しはこのよう
にして行われる。次いで最終入換装置60は交換アーム
62を180度回動して両端に係止した工具Tの位置を
入れ換え、軸線方向内向きに移動して入れ換えた各工具
Tを主軸13に装着すると共に工具交換位置Cの工具ソ
ケットSに係止し、交換アーム62を元の位置に回動し
て作動を終えるものである。これにより使用済みの工具
Tは工具ソケットSから離脱され、次に使用する工具T
が主軸13に装着される。
【0020】次に以上に述べた実施の形態の全体的作動
を説明する。主軸13に装着された1つの工具Tにより
パレット17に取り付けた工作物を加工している間は、
次工具T(次に使用する工具)を係止した受渡し装置4
0の工具ソケットSは受渡し原位置Bに待機しており、
入換原位置Aには次々工具T(その次に使用する工具)
を係止した工具ソケットSが待機している。主軸13に
装着された工具Tによる加工が終了し、コラム11が後
退して工具交換を行う所定位置に位置決めされ可動側と
固定側の各ガイドプレート51〜54が整列されれば、
受渡し装置40が作動して次工具Tを係止した工具ソケ
ットSは工具交換位置Cに移動される。工具交換位置C
に移動された次工具Tは、前述のように、最終入換装置
60により主軸13に装着された使用済みの工具Tと入
れ換えられて主軸13に装着され、この工具Tによる加
工が直ちに開始される。工具交換位置Cに戻された使用
済みの工具Tは受渡し装置40により工具ソケットSと
共に受渡し原位置Bに移動され、この使用済み工具T及
び工具ソケットSは中間入換装置30により入換原位置
Aの次々工具T及び工具ソケットSと入れ換えられ、受
渡し原位置Bに入れ換えられた次々工具Tが新しい次工
具Tとなる。入換原位置Aに戻された使用済みの工具T
は、工具取出装置23により工具ソケットSを除く部分
が工具マガジン20内に戻され、工具取出装置23は制
御装置により指定された新しい次々工具Tを工具ソケッ
トSに係止して入換原位置Aに移送する。
【0021】以上の作動のうち受渡し原位置Bへの次工
具Tの移動は、中間入換装置30の回転アーム36の回
動により行われるので、速やかに完了する。従って、交
換された工具Tによる加工が短時間で終了した場合で
も、受渡し装置40と最終入換装置60の作動により直
ちに、主軸13に装着された使用済みの工具Tを、受渡
し原位置Bにある新しい次工具Tと交換することがで
き、工具交換を行うまでに無駄な待ち時間が生じること
はない。従って、工作機械による加工サイクルタイムを
短縮して加工能率を向上させることができる。
【0022】この種の工具交換装置を備えた工作機械で
は、全体的構成により入換原位置Aと工具交換位置Cが
定められ、1つの入換装置だけではその間における工具
Tの入れ換えを行うことが困難になることが多いが、こ
の実施の形態では中間入換装置30と受渡し装置40に
よりその間における工具の入れ換えを行うようにしたの
で入換装置の配置の自由度が高くなり、設計が容易とな
る。また中間入換装置30は工具Tの回転軸線を油圧モ
ータ35の回転軸線に対し傾斜して支持することによ
り、受渡し原位置Bにおける工具Tの回転軸線の方向が
工具交換位置Cの工具Tの方向に近づけるようにしたの
で、受渡し装置40の設計も容易となる。更に受渡し装
置40は受渡しアーム42の先端に工具ソケットSを保
持する保持部44を旋回可能に支持し、保持部44とブ
ラケット41を受渡しアーム42とは長さの異なるリン
ク45により連結して、受け渡しに伴う工具Tの回転軸
線の方向の変化が受渡しアーム42の旋回角とは別の値
になるようにしたので、中間入換装置30の配置の自由
度を一層高め、また受渡し装置40それ自体及びその配
置の自由度も高めることができる。
【0023】なお本発明は、入換原位置Aと工具交換位
置Cの配置関係によっては、中間入換装置30に対する
工具Tの支持をその回転軸線が油圧モータ35の回転軸
線に対し45度傾斜した状態となるようにし、これによ
り中間入換装置30が工具Tを係止した工具ソケットS
を直接工具交換位置Cに割り出すようにして、受渡し装
置40を省略することも可能である。このようにすれば
受渡し装置40が省略される分だけ工具交換装置の構造
が簡略化され、また工具交換位置Cへの次工具Tの移動
も一層速やかになる。
【0024】前述のように、上記実施の形態によれば、
交換された工具Tによる加工が短時間で終了した場合で
も、主軸13に装着された使用済みの工具Tを、受渡し
原位置Bから工具交換位置Cに移動された新しい次工具
Tと直ちに交換することができ、工具交換を行うまでに
無駄な待ち時間が生じることはない。そのとき工具交換
位置Cに戻された使用済みの工具Tは直ちに受渡し原位
置Bに移動される。しかし先に入換原位置Aに戻された
使用済みの工具Tが工具取出装置23により工具マガジ
ン20内に戻され、指定された新しい次々工具Tが入換
原位置Aに移送されるには多少の時間がかかり、それま
では受渡し原位置Bに移動された使用済みの工具Tはそ
の位置に待機される。次々工具Tが入換原位置Aに移送
されてから受渡し原位置Bで待機していた使用済み工具
Tとの入換えがなされ、受渡し原位置Bに割り出された
次々工具Tが新しい次工具Tとなる。この間しばらくは
受渡し原位置Bに次工具Tが不在の期間が生じるので、
短時間で加工が終了する工具Tの使用が2回連続する
(その頻度は比較的少ない)と、2回目の加工の終了後
に待ち時間が生じることになる。この問題は、受渡し装
置40と最終入換装置60の間に、別の1組の中間入換
装置30と受渡し装置40を直列に挿入することにより
解決され、短時間で加工が終了する工具Tの使用が3回
連続しない限り、待ち時間が生じることはなくなる。こ
のように挿入する中間入換装置30及び受渡し装置40
の組数を増やせば、短時間で加工が終了する工具Tの使
用が4回あるいはそれ以上連続しても待ち時間が生じな
いようにすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、加工が終了して主軸に
装着されていた使用済み工具を次の工具と交換した直後
から、その次の工具が工具交換位置または受渡し原位置
に保持されている。従って、交換された工具による加工
時間が短い場合でも、最終入換装置により使用済みの工
具を直ちにその次の工具と交換することができ、工具交
換動作までに無駄な待ち時間が生じることはない。この
ように無駄な待ち時間がなくなるので、工作機械による
加工サイクルタイムを短縮して加工能率を向上させるこ
とができる。
【0026】最終入換装置を除く入換装置を中間入換装
置とし、この中間入換装置及び最終入換装置は旋回によ
り工具の位置を入れ換えるものとすれば、工具の入換え
速度が向上するので待ち時間が生じるおそれは一層少な
くなる。また中間入換装置に保持される工具を旋回軸線
に対し所定角度傾斜して保持するようにしたものによれ
ば、中間入換装置による入れ換えと同時に工具の軸線の
方向が変化されるので、主軸軸線の方向と工具マガジン
内に収納される工具の方向が異なる場合でも、その後の
工具の方向の変更を少なくし、あるいは不要とすること
ができる。
【0027】各入換装置は配置は入換原位置と工具交換
位置により拘束されて、配置の自由度が制限されるが、
各入換装置の間の少なくとも1箇所に各入換装置の間で
工具の受け渡しを行う受渡し装置を備えたものとすれ
ば、各入換装置の配置の自由度を高めることができる。
【0028】受渡し装置を、水平面内で旋回される受渡
しアームと、この受渡しアームの他端に水平面内で旋回
可能に支持されて工具を保持する保持部と、受渡しアー
ムと並列に設けられて受渡しアームの旋回に伴い保持部
及びこれに保持される工具を水平面内で旋回させる受渡
しアームとは長さの異なるリンクよりなるものとすれ
ば、受け渡しに伴う工具の軸線の方向の変化を受渡しア
ームの旋回角とは別の値にすることができるので、各入
換装置の配置の自由度を一層高め、また受渡し装置それ
自体の自由度も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による工具交換装置を備えた工作機械
の一実施形態の全体平面図である。
【図2】 図1に示す実施の形態の全体左側面図であ
る。
【図3】 図1に示す実施の形態の中間入換装置部分の
拡大正面図である。
【図4】 図3の右側面図である。
【図5】 図1に示す実施の形態の要部の部分拡大平面
図である。
【図6】 図1に示す実施の形態の主として受渡し装置
の作動を示す部分拡大平面図である。
【図7】 図6に示す受渡し装置の拡大正面図である。
【図8】 図1に示す実施の形態の要部の部分拡大正面
図である。
【符号の説明】
13…主軸、20…工具マガジン、30…中間入換装
置、36…回転アーム、40…受渡し装置、41…ブラ
ケット、42…受渡しアーム、44…保持部、45…リ
ンク、60…最終入換装置、62…交換アーム、A…入
換原位置、B…受渡し原位置、C…工具交換位置、T…
工具。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工具を収納する工具マガジンと、
    前記工具のひとつを装着して同工具により工作物を加工
    する主軸と、前記主軸に装着された工具を前記工具マガ
    ジン内に収納された工具と交換する工具交換装置を備え
    た工作機械において、前記工具交換装置は2つの工具の
    位置を入れ換える少なくとも2つの入換装置を備えると
    共にこの各入換装置の間では直接的にまたは他の装置を
    介して間接的に工具が受け渡されるようにし、この入換
    装置のうち最も前記主軸側となるものは所定の工具交換
    位置と前記主軸の間で工具を入れ換える最終入換装置で
    あり、この最終入換装置を除く入換装置は前記工具マガ
    ジン内の所望の工具が移送されてくる入換原位置と前記
    工具交換位置または前記他の装置への受渡し原位置の間
    で工具を入れ換えるものであることを特徴とする工具交
    換装置を備えた工作機械。
  2. 【請求項2】 前記最終入換装置を除く入換装置は前記
    入換原位置と前記工具交換位置の間で工具を入れ換える
    中間入換装置であり、この中間入換装置及び前記最終入
    換装置は中央部が旋回可能に支持されると共に両端部に
    前記工具を離脱可能に保持するアームを備え旋回により
    前記工具の位置を入れ換えるものであり、前記中間入換
    装置に保持される工具はその旋回軸線に対し所定角度傾
    斜して保持されている請求項1に記載の工具交換装置を
    備えた工作機械。
  3. 【請求項3】 前記各入換装置の間の少なくとも1箇所
    に設けられて各入換装置の間で工具の受け渡しを行う受
    渡し装置を更に備えてなる請求項1または請求項2に記
    載の工具交換装置を備えた工作機械。
  4. 【請求項4】 前記受渡し装置は、水平面内で旋回可能
    に一端がブラケットにより支持されて所定角度旋回され
    る受渡しアームと、この受渡しアームの他端に水平面内
    で旋回可能に支持されて前記工具を離脱可能に保持する
    保持部と、前記受渡しアームと並列に前記ブラケットと
    保持部を連結して前記受渡しアームの旋回に伴い前記保
    持部及びこれに保持される工具を水平面内で旋回させる
    前記受渡しオームとは長さの異なるリンクよりなる請求
    項3に記載の工具交換装置を備えた工作機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019079244A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 ファナック株式会社 数値制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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