JP2000072677A - 抗真菌性組成物 - Google Patents

抗真菌性組成物

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JP2000072677A
JP2000072677A JP11235469A JP23546999A JP2000072677A JP 2000072677 A JP2000072677 A JP 2000072677A JP 11235469 A JP11235469 A JP 11235469A JP 23546999 A JP23546999 A JP 23546999A JP 2000072677 A JP2000072677 A JP 2000072677A
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voriconazole
prodrug
alatrofloxacin
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Andrew Simon Bell
アンドリュー・サイモン・ベル
Patrick Karl Dorr
パトリック・カール・ドール
Christopher Alan Hitchcock
クリストファー・アラン・ヒッチコック
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    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/16Otologicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ボリコナゾールおよびトロバフロキサシン、
またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロドラ
ッグより成る医薬組成物、および真菌性疾患または副鼻
腔炎の治療のためのこのような組成物の使用法、に関す
る。本発明はまた、ボリコナゾールとトロバフロキサシ
ン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロ
ドラッグ、との相乗的組み合わせ物を使用する真菌性疾
患または副鼻腔炎の治療法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗真菌性組成物に
関する。さらに詳細には、本発明は、ボリコナゾールお
よびトロバフロキサシンまたはアラトロフロキサシンの
ようなその塩/プロドラッグより成る医薬組成物、およ
び真菌性疾患または副鼻腔炎の治療のためのこのような
組成物の使用に関する。本発明はまた、ボリコナゾール
とトロバフロキサシンまたはアラトロフロキサシンのよ
うなその塩/プロドラッグとの相乗的組み合わせ物を使
用する、真菌性疾患または副鼻腔炎の治療法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボリコナゾール、すなわち2R,3S−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フル
オロピリミジンー4−イル)−1−(1H−1,2,4
−トリアゾールー1−イル)ブタンー2−オール、およ
びその薬学的に受容できる塩は、EP−A−04403
72に抗真菌剤として開示されている。ボリコナゾール
はまた、一般的にEP−A−0357241に開示され
ている。ボリコナゾールおよびシクロデキストリン誘導
体より成る医薬製剤は、WO 98/58677に記載
されている。
【0003】トロバフロキサシン、すなわち(1−アル
ファ,5−アルファ,6−アルファ)−7−(6−アミ
ノ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシ−3−イル
−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸、およびその薬学的に受容できる
塩、およびアラトロフロキサシン、すなわち(1−アル
ファ,5−アルファ,6−アルファ)−L−アラニル−
N−[3−[6−カルボキシ−8−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−フルオロ−5,8−ジヒドロ−5−
オキソ−1,8−ナフチリジン−2−イル]−3−アザ
ビシクロ[3.1.0]ヘキシ−6−イル]−L−アラ
ニンアミド、およびその薬学的に受容できる塩は、特に
グラム陽性菌株の処置のための、広域活性を有する抗菌
剤としてEP−A−0413455に開示されている。
無水結晶形のトロバフロキサシンのメタンスルホン酸塩
が、EP−A−0789697に開示されている。アラ
トロフロキサシンは、トロバフロキサシンのプロドラッ
グ形である。
【0004】Sugar外、Antimicrobia
l Agents and Chemotherap
y、41(11)、2518−2521(1997)
は、トロバフロキサシンが種々の真菌に対して試験管内
で不活性であったことを報告した。これらの著者はま
た、作用のメカニズムは確立されていないけれども、フ
ルコナゾール(fluconazole)とトロバフロ
キサシンとの組み合わせは、フルコナゾール単独よりも
カンジダ・アルビカンス(Candida albic
ans)に感染したマウスの生存を延長させるのに生体
内でより有効であることも報告した。
【0005】また副鼻腔炎と真菌感染との間に連鎖があ
るかもしれないことも報告された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】今回、驚くべきこと
に、トロバフロキサシンおよび/またはアラトロフロキ
サシンが、ボリコナゾールの抗真菌活性、および副鼻腔
炎の治療におけるボリコナゾールの活性を相乗的に増強
させることがわかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、 (a)ボリコナゾールまたはその薬学的に受容できる塩
またはプロドラッグ; (b)トロバフロキサシンまたはその薬学的に受容でき
る塩またはプロドラッグ;および、場合により、 (c)薬学的に受容できる希釈剤、賦形剤またはキャリ
ヤー;より成る医薬組成物を提供する。
【0008】本発明は、薬剤として使用するためのこの
ような医薬組成物を提供する。本発明は、抗真菌剤の製
造のためのこのような医薬組成物の使用法を提供する。
【0009】本発明は、副鼻腔炎を治療するための薬剤
の製造のためのこのような医薬組成物の使用法を提供す
る。本発明は、有効量のこのような医薬組成物を哺乳動
物、特にヒトに投与することより成る、真菌性疾患を治
療するための哺乳動物、特にヒトの治療方法を提供す
る。
【0010】本発明は、有効量のこのような医薬組成物
を哺乳動物、特にヒトに投与することより成る、副鼻腔
炎を治療するための哺乳動物、特にヒトの治療方法を提
供する。
【0011】本発明は、真菌性疾患を治療するための哺
乳動物、特にヒトの治療方法であって、相乗的有効量の
ボリコナゾールまたはその薬学的に受容できる塩または
プロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組成物、
およびトロバフロキサシンまたはその薬学的に受容でき
る塩またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容でき
る組成物を、同時に、別々にまたは逐次、上記哺乳動物
に投与することより成る方法を提供する。
【0012】本発明は、副鼻腔炎を治療するための哺乳
動物、特にヒトの治療方法であって、相乗的有効量のボ
リコナゾールまたはその薬学的に受容できる塩またはプ
ロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組成物、お
よびトロバフロキサシンまたはその薬学的に受容できる
塩またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容できる
組成物を、同時に、別々にまたは逐次、上記哺乳動物に
投与することより成る方法を提供する。
【0013】本発明は、真菌性疾患を治療する際に同
時、別々または逐次使用するための組み合わせ製剤とし
ての、ボリコナゾールまたはその薬学的に受容できる塩
またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組
成物、およびトロバフロキサシンまたはその薬学的に受
容できる塩またはプロドラッグ、またはその薬学的に受
容できる組成物を含有する製品を提供する。
【0014】本発明は、副鼻腔炎を治療する際に同時、
別々または逐次使用するための組み合わせ製剤として
の、ボリコナゾールまたはその薬学的に受容できる塩ま
たはプロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組成
物、およびトロバフロキサシンまたはその薬学的に受容
できる塩またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容
できる組成物を含有する製品を提供する。
【0015】このような製品は、これらの特定の疾患を
治療するための薬剤投与のための使用説明書を包含する
であろう。本発明で使用するためのトロバフロキサシン
の好ましいプロドラッグは、アラトロフロキサシンであ
る。
【0016】ボリコナゾールおよびトロバフロキサシン
の薬学的に受容できる塩には、その酸付加塩および塩基
塩がある。適当な酸付加塩は、無毒の塩を形成する酸か
ら形成され、例は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素
酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸水
素塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、酒
石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、琥珀酸塩、サッカ
リン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスル
ホン酸塩およびパモエートである。
【0017】適当な塩基塩は、無毒の塩を形成する塩基
から形成され、例は、ナトリウム、カリウム、アルミニ
ウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛およびジエタノ
ールアミン塩である。
【0018】適当な塩の検討のためには、Berge
外、J.Pharm.Sci.、66、1−19(19
77)を参照されたい。トロバフロキサシンおよびアラ
トロフロキサシンの好ましい塩としてはメタンスルホン
酸塩および塩酸塩があるが、メタンスルホン酸塩が特に
好ましい。
【0019】また、ボリコナゾ−ルおよびトロバフロキ
サシン、およびアラトロフロキサシンのようなその塩/
プロドラッグ、の薬学的に受容できる溶媒和化合物およ
び同質異像(polymorphs)も本発明の範囲内
に含まれる。
【0020】本発明において使用するための適当な溶媒
和化合物としては、水和物がある。ボリコナゾ−ルおよ
びトロバフロキサシン、およびアラトロフロキサシンの
ようなその塩/プロドラッグ、の放射能標識誘導体もま
た、本発明の範囲内に包含される。
【0021】ボリコナゾ−ルの適当なプロドラッグとし
ては、WO 97/28169に記載されたリン酸塩プ
ロドラッグがある。トロバフロキサシンの適当なプロド
ラッグは、EP−A−0413455に記載されてい
る。
【0022】ボリコナゾ−ルおよびその塩を製造するた
めの適当な方法は、EP−A−0440372、EP−
A−0357241およびWO 97/06160に記
載されたとおりである。
【0023】トロバフロキサシンおよびアラトロフロキ
サシンおよびその塩を製造するための適当な方法は、E
P−A−0413455およびEP−A−078969
7に記載されたとおりである。
【0024】ボリコナゾ−ルおよびトロバフロキサシ
ン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロ
ドラッグは、単独で投与することができるが、一般に
は、意図する投与経路および標準的な製剤法に関連して
選択される適当な製剤用賦形剤、希釈剤またはキャリヤ
ーと混合して投与されるであろう。ボリコナゾ−ルおよ
びトロバフロキサシン、またはアラトロフロキサシンの
ようなその塩/プロドラッグは、同時に(例えば組み合
わせ製剤として)、別々にまたは逐次、投与することが
できる。
【0025】例えば、ボリコナゾ−ルおよびトロバフロ
キサシン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩
/プロドラッグは、即時または制御放出用に錠剤、カプ
セル剤、小卵状態、エリキシル剤、溶液または懸濁液の
形で経口または舌下投与することができ、これらの剤形
は、矯味矯臭または着色剤を含有してもよい。
【0026】このような錠剤は、微結晶性セルロース、
ラクトース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リ
ン酸二カルシウム(dicalcium phosph
ate)およびグリシンのような賦形剤、澱粉(好まし
くはとうもろこし、じゃがいもまたはタピオカ澱粉)、
アルギン酸および特定の複合ケイ酸塩のような崩解剤、
およびポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチンお
よびアラビアゴムのような顆粒化結合剤を含有すること
ができる。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウムおよび滑石のような潤滑剤を含むこと
ができる。
【0027】同様の型の固体組成物はまた、ゼラチンカ
プセル中の充填剤として使用することもできる。この関
係において好ましい賦形剤には、ラクトースまたは乳糖
ならびに高分子量ポリエチレングリコールがある。水性
懸濁液および/またはエリキシル剤用には、ボリコナゾ
ールおよびトロバフロキサシン、またはアラトロフロキ
サシンのようなその塩/プロドラッグを、種々の甘味ま
たは矯味矯臭剤、着色剤または染料と、乳化剤および/
または沈殿防止剤と、および、水、エタノール、ポリエ
チレングリコールおよびグリセリンのような希釈剤およ
びこれらの組み合わせ物と、組み合わせることができ
る。
【0028】ボリコナゾールおよびトロバフロキサシ
ン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロ
ドラッグはまた、非経口的に、例えば静脈内、腹腔内、
鞘内、心室内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内または皮下に、
注射することもでき、またはこれらは、注入技術によっ
て投与することもできる。これらは、無菌水溶液の形で
使用するのが最も良く、この無菌水溶液は、その他の物
質、例えば溶液を血液と等張にするのに十分な塩または
グルコース、を含有してもよい。この水溶液は、必要な
らば適当に緩衝化(好ましくはpH3から9に)しなく
てはならない。無菌条件下の適当な非経口用製剤の製造
は、当業者には周知の標準的な製剤技術によって容易に
達成することができる。
【0029】ヒトの患者または動物への経口および非経
口投与用には、ボリコナゾールまたはその塩/プロドラ
ッグは、0.1ないし50mg/kgの用量(ボリコナ
ゾール)で、トロバフロキサシン、またはアラトロフロ
キサシンのようなその塩/プロドラッグと併用すること
ができる。ヒトの患者については、好ましい用量範囲
は、1ないし10、そして最も好ましくは3ないし5、
mg/kgで、1日1ないし4回である。動物について
は、好ましい用量範囲は、1ないし20mg/kgであ
る。
【0030】ヒトの患者または動物に経口および非経口
投与するためには、トロバフロキサシン、またはアラト
ロフロキサシンのようなその塩/プロドラッグは、1な
いし100、好ましくは10ないし40、mg/kgの
用量(トロバフロキサシンまたはアラトロフロキサシ
ン)で1日に1ないし4回、ボリコナゾールと併用する
ことができる。
【0031】医師が、いずれかの個々の患者に最も適当
であると思われる実際の用量を決定するであろうし、こ
の量は、その特定の患者の年齢、体重および反応によっ
て変わるであろう。上記の用量は、平均的な場合の典型
例である。これより高いかまたはこれより低い用量範囲
が有益である個々の場合ももちろんあり得て、このよう
なものも本発明の範囲内である。
【0032】ボリコナゾールおよびトロバフロキサシ
ン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロ
ドラッグはまた、鼻内に、または吸入により、投与する
こともでき、そして適当な放射薬(プロペラント)、例
えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメ
タン、ジクロロテトラフルオロエタン、1,1,1,2
−テトラフルオロエタン(HFA134A[商標])ま
たは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロ
パン(HFA227EA[商標])のようなヒドロフル
オロアルカン、二酸化炭素またはその他の適当なガス、
を使用する加圧容器または噴霧器からの乾燥粉末吸入物
(inhaler)またはエーロゾルスプレー提供物
(presentation)の形で好都合に送達する
ことができる。加圧エーロゾルの場合には、投与単位
は、計測量を送達するためのバルブを装備することによ
って決定することができる。加圧容器または噴霧器に
は、例えば溶媒としてエタノールと放射薬との混合物を
使用する、ボリコナゾールおよびトロバフロキサシン、
またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロドラ
ッグの溶液または懸濁液を入れることができ、この溶媒
はさらに潤滑剤、例えばソルビタントリオレエート、を
含有していてもよい。吸入器または注入器中で使用する
ためのカプセルおよびカートリッジ(例えばゼラチン
製)は、ボリコナゾールおよびトロバフロキサシン、ま
たはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロドラッ
グ、およびラクトースまたは澱粉のような適当な粉末基
剤、の粉末配合物を含有するように製剤化することがで
きる。
【0033】別法として、ボリコナゾールおよびトロバ
フロキサシン、またはアラトロフロキサシンのようなそ
の塩/プロドラッグは、坐剤またはペッサリーの形で投
与することができ、またはこれらは、ローション、溶
液、クリーム、軟膏または散布剤の形で局所適用するこ
とができる。ボリコナゾールおよびトロバフロキサシ
ン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩/プロ
ドラッグはまた、皮膚用パッチの使用により経皮的に投
与することもできる。
【0034】目に使用するためには、ボリコナゾールお
よびトロバフロキサシン、またはアラトロフロキサシン
のようなその塩/プロドラッグは、等張の、pH調整し
た、無菌の食塩水中の超微粉懸濁液として、または好ま
しくは等張の、pH調整した、無菌の食塩水中の溶液と
して、場合により塩化ベンジルアルコニウム(benz
ylalkonium chloride)のような防
腐剤と組み合わせて、製剤化することができる。別法と
して、これらは、ワセリンのような軟膏中に配合するこ
とができる。
【0035】皮膚に局所的に適用するためには、ボリコ
ナゾールおよびトロバフロキサシン、またはアラトロフ
ロキサシンのようなその塩/プロドラッグは、例えば以
下のもの:鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピ
レングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン化合物、乳化ロウおよび水、の1つ以上の混合物、
中に懸濁または溶解させたボリコナゾールおよびトロバ
フロキサシン、またはアラトロフロキサシンのようなそ
の塩/プロドラッグを含有する適当な軟膏として製剤化
することができる。別法として、これらは、例えば以下
のもの:鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリエチ
レングリコール、流動パラフィン、ポリソルベート6
0、セチルエステルロウ、セテアリルアルコール(ce
tearyl alcohol)、2−オクチルドデカ
ノール、ベンジルアルコールおよび水、の1つ以上の混
合物、中に懸濁または溶解させた適当なローションまた
はクリームとして製剤化することができる。
【0036】ボリコナゾールはまた、シクロデキストリ
ンによる錯化によって製剤化することもできる。この目
的のために特に好ましいのは、WO 91/11172
のスルホアルキルエーテルシクロデキストリン誘導体、
特にスルホブチル−置換されたベータ−シクロデキスト
リン誘導体である。EP−A−0149197のヒドロ
キシアルキルシクロデキストリン誘導体も使用すること
ができる。好ましいボリコナゾール/シクロデキストリ
ン製剤は、WO 98/58677に記載されている。
【0037】
【発明の効果】本発明のボリコナゾールおよびトロバフ
ロキサシン、またはアラトロフロキサシンのようなその
塩/プロドラッグ、の医薬組成物または相乗的組み合わ
せ物は、ヒトを含む哺乳動物の真菌感染を治療するため
に使用することができる。例えば、これらは、数ある生
物の中でもカンジダ属、白癬菌属、小胞子菌属または表
皮糸状菌属の種によって引き起こされる表在性真菌感染
を治療する際に、またはカンジダ・アルビカンス(Ca
ndida albicans)によって引き起こされ
る粘膜感染(例えば鵞口瘡および膣カンジダ症)を治療
する際に、有用である。これらはまた、例えばカンジダ
属(例えばカンジダ・アルビカンス)、クリプトコック
ス属(例えばクリプトコックス・ネオフォルマンス)、
アスペルギルス属(例えば黄色アスペルギルス、アスペ
ルギルス・フミガーツス)、コクシジオイデス属、パラ
コクシジオイデス属、ヒストプラスマ属またはブラスト
ミセス属の種によって引き起こされる全身性真菌感染の
治療に使用することもできる。
【0038】本発明のボリコナゾールおよびトロバフロ
キサシン、またはアラトロフロキサシンのようなその塩
/プロドラッグ、の医薬組成物または相乗的組み合わせ
物は、ヒトを含む哺乳動物における侵入性または非侵入
性の副鼻腔炎、特に慢性副鼻腔炎を治療するために使用
することができる。
【0039】治療への本明細書中のすべての言及が治癒
的、緩和的および予防的治療を包含することは、認識さ
れるべきである。薬理学的試験 モルモットの亜急性カンジダ症に対するボリコナゾー
ル、トロバフロキサシンまたはアラトロフロキサシン、
およびその組み合わせ物の生体内効力は、以下のように
して決定することができる。
【0040】モルモット[チャールス・リバー(Cha
rles River)SPF オス、平均体重500
g](1グループ5匹の動物)をカンジダ・アルビカン
スの接種材料(0.85%w/vの無菌食塩水溶液20
0マイクロリットル中各動物当たり1×106個の細
胞)で静脈内感染させる。試験化合物(すなわちボリコ
ナゾール、トロバフロキサシンおよび/またはアラトロ
フロキサシン)を、種々の用量水準で5日間経口投与し
た(1日2回)後、この動物モデルにおける全身性感染
に対する効力について試験する。効力は、賦形剤のみで
処理した未治療対照動物からのものと比較した、試験化
合物を投与した動物の採取した組織(腎臓および肝臓)
からの回復可能な病原体コロニー形成単位(c.f.
u.)における減少を確立することによって評価する。
治療感染動物グループ対未治療感染動物グループについ
ての増大した生存率もまた、本試験化合物の効力の尺度
である。
【0041】この生体内研究のための適当な治療グルー
プは以下のものである: 1.対照(賦形剤のみ−PEG200)−1日2回 2.ボリコナゾール−10mg/kg1日2回 3.トロバフロキサシンまたはアラトロフロキサシン−
10mg/kg1日2回 4.ボリコナゾール/トロバフロキサシンまたはアラト
ロフロキサシン−ともに10mg/kg1日2回 上記の生体内プロトコルにおいては、すべての投与は、
感染の1時間後に開始して1回の投与当たり0.5ml
で経口栄養法によって実施して、5日間続ける。これら
の動物を6日目に安楽死させ、肝臓と腎臓を採取して、
ホモジネートして、このホモジネートを0.85%w/
vの無菌食塩水で連続的に希釈した後、50マイクログ
ラム/mlのオキシテトラサイクリンを含むサブロー寒
天平板上に平板培養する。28℃で2日培養した後、真
菌コロニーを数えて、平均log.コロニー形成単位
(c.f.u.)/g組織を各治療グループについて確
立する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 471/04 114 C07D 471/04 114Z (72)発明者 パトリック・カール・ドール イギリス国ケント シーティー13・9エヌ ジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲート・ ロード,ファイザー・セントラル・リサー チ (72)発明者 クリストファー・アラン・ヒッチコック イギリス国ケント シーティー13・9エヌ ジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲート・ ロード,ファイザー・セントラル・リサー チ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ボリコナゾール(voricon
    azole)またはその薬学的に受容できる塩またはプ
    ロドラッグ; (b)トロバフロキサシン(trovafloxaci
    n)またはその薬学的に受容できる塩またはプロドラッ
    グ;および、場合により (c)薬学的に受容できる希釈剤、賦形剤またはキャリ
    ヤー;より成る医薬組成物。
  2. 【請求項2】 トロバフロキサシンの塩がメタンスルホ
    ン酸塩である、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 トロバフロキサシンのプロドラッグがア
    ラトロフロキサシン(alatrofloxacin)
    である、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 薬剤として使用するための請求項1、2
    または3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 抗真菌剤の製造のための請求項1、2ま
    たは3に記載の医薬組成物の使用。
  6. 【請求項6】 副鼻腔炎の治療薬の製造のための請求項
    1、2または3に記載の医薬組成物の使用。
  7. 【請求項7】 哺乳動物、特にヒトの真菌性疾患を治療
    するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 哺乳動物、特にヒトの副鼻腔炎を治療す
    るための請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 真菌性疾患を治療する際に同時、別々ま
    たは逐次使用するための組み合わせ製剤としての、ボリ
    コナゾールまたはその薬学的に受容できる塩またはプロ
    ドラッグ、またはその薬学的に受容できる組成物、およ
    びトロバフロキサシンまたはその薬学的に受容できる塩
    またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組
    成物を含有する製品。
  10. 【請求項10】 副鼻腔炎を治療する際に同時、別々ま
    たは逐次使用するための組み合わせ製剤としての、ボリ
    コナゾールまたはその薬学的に受容できる塩またはプロ
    ドラッグ、またはその薬学的に受容できる組成物、およ
    びトロバフロキサシンまたはその薬学的に受容できる塩
    またはプロドラッグ、またはその薬学的に受容できる組
    成物を含有する製品。
  11. 【請求項11】 トロバフロキサシンの塩がメタンスル
    ホン酸塩である、請求項9または10に記載の製品。
  12. 【請求項12】 トロバフロキサシンのプロドラッグが
    アラトロフロキサシンである、請求項9または10に記
    載の製品。
JP11235469A 1998-08-21 1999-08-23 抗真菌性組成物 Pending JP2000072677A (ja)

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