JP2000071580A - プリント装置、プリントシステム、およびプリント方法 - Google Patents

プリント装置、プリントシステム、およびプリント方法

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JP2000071580A
JP2000071580A JP10248746A JP24874698A JP2000071580A JP 2000071580 A JP2000071580 A JP 2000071580A JP 10248746 A JP10248746 A JP 10248746A JP 24874698 A JP24874698 A JP 24874698A JP 2000071580 A JP2000071580 A JP 2000071580A
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Hirokimi Shimizu
裕公 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源として備わる電池の電力残量に応じたプ
リント動作をするプリント装置、プリントシステム、お
よびプリント方法を提供することにある。 【解決手段】 電池パックに備わる電池を駆動電源とす
るプリント装置に対して、ホスト装置としてのコンピュ
ータからプリントデータを送信する前に、プリント装置
からコンピュータに電池の電力残量情報を送信し、コン
ピュータからプリント装置に送信しようとするプリント
データをプリントするために電池の電力残量が充分でな
いときは、プリント装置のプリントモードを通常のプリ
ント速度よりも遅いプリントモードとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池で駆動電源と
して画像をプリントするプリント装置、プリントシステ
ム、およびプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電池で駆動される携帯型パーソナ
ルコンピュータが普及してきている。これに伴い、プリ
ント装置にも、電池で駆動される携帯可能なプリンタが
現れてきている。
【0003】従来は、単に、プリント装置の電源が電池
に変更されただけであって、特に、電池を考慮した制御
方法は採られていなかった。すなわち、プリント装置の
電源としての電池の電力残量は、特に監視されているわ
けではなく、単に、その電池の出力電圧があるレベル以
下になったときに、プリント装置が勝手にプリントを中
止するだけであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池は使用すると消耗
し、やがてはプリント装置の駆動が不可能になる。その
ため、あるデータをプリントしようとしたとき、そのデ
ータの全てをプリントできるだけの電力が電池に残って
いない場合には、そのプリントの途中において、プリン
トが中断してしまう。複数ページにわたるプリントにお
いて、あるページの途中にてプリントが中断した場合に
は、電池を交換し、そのプリントが中断したページから
再プリントをすればよい。
【0005】しかし、プリント装置に接続されるコンピ
ュータ側のプリンタドライバプログラムが、プリント装
置に送出したプリントデータを消してしまっている場合
には、再度、プリントデータを作り直して、そのプリン
トが中断したページの始めからプリントし直さなければ
ならなかった。また、コンピュータ側のプリンタドライ
バプログラムが、全てのプリントデータをプリント装置
に送出するまではプリントデータを消さない場合でも、
プリント装置側にデータ受信用のバッファがあるため、
プリントの中断が発生した時点において、実際にプリン
トしているプリントデータと、コンピュータ側がプリン
ト装置に送出しているプリントデータとの間には、必ず
差が生じてしまう。そのため、プリントが中断した部分
から継続的にプリントさせることは困難であった。
【0006】特に、プリントデータの最後の数行を残し
て電池の電力が無くなった場合、プリントを始めから再
実行するのは時間の無駄であり、用紙等の資源の無駄と
もなる。また、使用者の精神的苦痛も大きい。さらに、
交換用の電池が直ちに用意できない場合には、電池を充
電するために時間が必要となり、時間的な無駄、精神的
な苦痛もさらに大きなものになっていた。
【0007】本発明の目的は、電源として備わる電池の
電力残量に応じたプリント動作をするプリント装置、プ
リントシステム、およびプリント方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置の
第1形態は、ホスト装置に接続され、かつプリントデー
タに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒体に
画像をプリントするプリント装置において、前記ホスト
装置からの要求にしたがって、前記電池の電力残量情報
を前記ホスト装置に送信する送信手段を備えたことを特
徴とする。
【0009】本発明のプリント装置の第2形態は、プリ
ントデータに基づき、電池を駆動電源として被プリント
媒体に画像をプリントするプリント装置において、前記
電池の負担が異なる複数のプリントモードを設定可能な
設定手段と、前記電池の電力残量に応じて、前記設定手
段によって設定するプリントモードを変更する変更手段
とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明のプリントシステムの第1形態は、
ホスト装置からプリント装置にプリントデータを送信
し、前記プリント装置は、前記プリントデータに基づい
て、電池を駆動電源として被プリント媒体に画像をプリ
ントするプリントシステムにおいて、前記プリント装置
は、前記ホスト装置からの要求にしたがって、前記電池
の電力残量情報を前記ホスト装置に送信する送信手段を
備え、前記ホスト装置は、前記プリント装置に前記プリ
ントデータを送信する前に、前記プリント装置から受信
した前記電池の電力残量情報に応じて、前記プリント装
置のプリントモードを変更する変更手段を備えたことを
特徴とする。
【0011】本発明のプリントシステムの第2形態は、
前記プリント装置は、前記プリントデータに基づいて、
電池を駆動電源として被プリント媒体に画像をプリント
するプリントシステムにおいて、前記プリント装置は、
前記ホスト装置からの要求にしたがって、前記電池の電
力残量情報を前記ホスト装置に送信する送信手段を備
え、前記ホスト装置は、前記プリント装置に前記プリン
トデータを送信する前に、前記プリント装置から前記電
池の電力残量情報を受信し、前記プリント装置に送信し
ようとするプリントデータをプリントするために前記電
池の電力残量が充分であると判断できてから、前記プリ
ント装置に前記プリントデータを送信する手段を備えた
ことを特徴とする。
【0012】本発明のプリント方法の第1形態は、ホス
ト装置からプリント装置にプリントデータを送信し、前
記プリント装置は、前記プリントデータに基づいて、電
池を駆動電源として被プリント媒体に画像をプリントす
るプリント方法において、前記ホスト装置から前記プリ
ント装置に前記プリントデータを送信する前に、前記プ
リント装置から前記ホスト装置に前記電池の電力残量情
報を送信し、前記ホスト装置から前記プリント装置に送
信しようとする前記プリントデータをプリントするため
に、前記電池の電力残量が充分でないときは、前記プリ
ント装置のプリントモードを通常のプリント速度よりも
遅いプリントモードに変更することを特徴とする。
【0013】本発明のプリント方法の第2形態は、ホス
ト装置からプリント装置にプリントデータを送信し、前
記プリント装置は、前記プリントデータに基づいて、電
池を駆動電源として被プリント媒体に画像をプリントす
るプリント方法において、前記ホスト装置から前記プリ
ント装置に前記プリントデータを送信する前に、前記プ
リント装置から前記ホスト装置に前記電池の電力残量情
報を送信し、前記ホスト装置から前記プリント装置に送
信しようとする前記プリントデータをプリントするため
に前記電池の電力残量が充分であると判断できてから、
前記ホスト装置から前記プリント装置に前記プリントデ
ータを送信することを特徴とする。
【0014】本発明によるプリント装置は、その電源で
ある電池の電力残量を検出する手段を持ち、その手段で
検出した電池残量を、例えば、ホスト装置としてのコン
ピュータ側のプリンタドライバプログラムからの要求に
したがって、そのプリンタドライバプログラムに送出す
る。そのコンピュータ側のプリンタドライバプログラム
は、プリントデータをプリント装置に送出する前に、プ
リント装置に、電池の電力残量の情報を送信するように
指示を出して、その情報をプリント装置から受ける。そ
して、コンピュータ側において、これから送信しようと
するプリントデータの全てをプリントするために、プリ
ント装置の電池の電力残量が充分な量であるか否かを判
断し、それが充分であると判断したときは、例えば、通
常速度モードでプリントするコマンドと共に、プリント
データをプリント装置に送信する。一方、プリントデー
タの全てをプリントするために、僅かに電力残量が足り
ないと判断したときは、例えば、低速モードでプリント
するコマンドと共に、プリントデータをプリント装置に
送信して、使用者に警告を発する。
【0015】低速モードでプリントするコマンドを受け
たプリント装置は、プリント動作を間欠的に行う。一般
に、電池には間欠的に電力を取り出した方が長時間使え
る性質がある。本発明では、この性質を利用し、プリン
トデータに対して僅かに電池の電力残量が不足すると判
断したときに、プリント装置が間欠的に駆動される低速
モードとすることにより、電池の使用時間を延ばして、
全てのプリントデータをプリントすることができる。
【0016】また、プリント装置に送信されるプリント
データの全てをプリントするために、電池の電力残量が
足りると判断できたときに、プリント装置にプリントデ
ータを送信することにより、電池の電力不足によるプリ
ントの失敗をなくす。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は、本発明を適用
可能なプリント装置(以下、「プリンタ」ともいう)の
構成図である。本例のプリント装置は、インクジェット
装置である。
【0019】図1において、5013は、正逆方向に回
転可能な駆動モータであり、駆動力伝達ギア5010,
5011,5009を介してリードスクリュー5005
を駆動する。5004は、リードスクリュー5005に
刻まれた螺旋溝であり、これに対して、キャリッジHC
の図示しないピンが係合する。キャリッジHCは、リー
ドスクリュー5005を介して駆動モータ5013によ
り駆動され、ガイドレール5003を介して矢印a,b
方向に往復運動する。このキャリッジHCには、インク
ジェットヘッドIJHとインクタンクITを備えるイン
クジェットカートリッジIJCが搭載される。このイン
クジェットカートリッジIJCを交換することにより、
Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)のカラ
ーインクによるフルカラープリント、および黒インクに
よるモノクロプリントが可能である。
【0020】5002は紙押さえ板であり、キャリッジ
HCの移動方向にわたって、プリント媒体としての紙P
をプラテン5000に押圧する。5007,5008は
フォトカプラであり、キャリッジHCのレバー5006
が光路を遮ることでキャリッジHCの存在を確認して、
モータ5013の回転方向の切り替えなどを行うホーム
ポジション検出手段として機能する。5016は支持部
材であり、インクジェットヘッドIJHの前面と対向可
能な位置にて、キャップ部材5022を支持する。50
15は吸引手段であり、キャップ内開口5023を介し
てインクジェットヘッドIJHの吸引回復を行う。50
17はクリーニングブレードであり、部材5019から
前後方向に移動可能である。5018は本体支持板であ
り、クリーニングブレード5017、および部材501
9を支持する。
【0021】5021はレバーであり、吸引回復を開始
するためにキャリッジHCと係合するカム5020の移
動に伴って移動し、駆動モータ5013からの駆動力が
クラッチ切り替えなどの手段によって伝達される。キャ
ップ部材5022のキャッピング、クリーニングブレー
ド5017によるクリーニング、吸引手段5015によ
る吸引回復は、キャリッジHCがホームポジション領域
にきたときに、リードスクリュー5005の作用によっ
て実行されるように構成される。
【0022】図2は、本発明のプリント装置における通
信制御部分のブロック構成図である。本発明は、図1に
例示したプリントメカニズム以外のプリント装置にも適
応できる。
【0023】図2において、1は通信制御部の制御を司
るMPU、2はホスト装置としてのコンピュータと通信
する第1の通信インタフェース、3は後述する電池パッ
クと通信する第2の通信インタフェース、4は本通信制
御部の処理プログラムを格納するROM、5は処理プロ
グラムが作業領域として使用するRAM、6はプリント
メカニズムを動作させるメカニズム制御部である。メカ
ニズム制御部6は、プリント装置のプリントメカニズム
により様々な対応形態をとる。
【0024】コンピュータからの制御コマンドや印字等
のプリントデータは、ROM4に格納されたプログラム
により、通信インタフェース2を介してプリント装置で
受信される。その制御コマンドに対するレスポンスや、
メカニズム制御部6からのステータス情報などは、通信
インタフェース2を介して、プリント装置からコンピュ
ータ側に返される。後述するように、コンピュータ側の
プリンタドライバプログラムからの制御コマンドにより
電池の電力残量を調べる場合、プリント装置は、まず、
通信インタフェース3を介して後述する電池パックにコ
マンドを送信し、その電池パックからの電池の電力残量
情報を通信インタフェース3を介して受け取り、さら
に、通信インタフェース2を介してコンピュータ側に返
す。
【0025】図3は、プリント装置の駆動電源となる電
池パックの構成図であり、電池7の電力残量を検出・管
理するための回路が組み込まれている。電池7は、通
常、容量を大きくするために複数組み合わせられ、さら
に、交換を容易にするためにパック形状に構成される。
電池7の電力残量は各々の電池パック固有の値であるた
め、その電力残量を電池側で管理するための回路が電池
パックに組み込まれる。また、プリント装置は電池7の
電力消費量が比較的多いため、充電式電池が使われるこ
とが多い。本例では、電池7を充電式電池として説明す
る。
【0026】図3において、8は電池7の電力消費量を
計測するための電流検出回路、9は電力残量管理プログ
ラムの制御を司るMPU、10は電力残量管理プログラ
ムを格納したROM、11は電力残量計算のためのパラ
メータを格納する不揮発性のフラッシュメモリ、12は
電力残量管理プログラムの作業領域としてのRAM、1
3は前記プリント装置と通信するための第3の通信イン
タフェースである。
【0027】電流検出回路8は、電池7に流入する電流
量と、流出する電流量を計測する。この電流量は、MP
U10上のプログラムで単位時間毎に累積される。ま
た、電池7の容量や特性は決まっているので、その情報
を不揮発性のフラッシュメモリ11に格納しておく。こ
のフラッシュメモリ11に格納された情報と、電流検出
回路8による流入/流出電流量の累積とを合わせて、電
池7の電力残量が計算できる。その計算結果は、RAM
12に格納しておく。電池パックは、図2のプリント装
置の通信制御部とは第3の通信インタフェース13を介
して接続され、プリント装置の通信制御部からのコマン
ドにより、RAM12に格納してある計算結果を返す。
【0028】図4は、コンピュータ側のプリンタドライ
バプログラムの処理手順を説明するためのフローチャー
トである。コンピュータシステムは、アプリケーション
プログラムからのプリント出力データを一旦スプールフ
ァイルに格納し、プリンタドライバプログラムにプリン
ト出力を指示する。プリンタドライバプログラムは、ス
プールファイルのファイル名をパラメータとして、シス
テムプログラムから起動される。
【0029】図4において、4−1では、システムプロ
グラムから通知されたスプールファイルをオープンし、
そのファイルサイズを保存しておく。4−2では、プリ
ント装置に対して電池の電力残量の通知を要求するコマ
ンドを送る。プリント装置側の電池の電力残量通知処理
に関しては後述する。4−3では、プリント装置から電
池7の電力残量情報を受け取る。4−4では、4−1に
て保存したファイルサイズからプリント量を予測し、そ
のプリント量と4−3で得られた電池7の電力残量とを
比較し、全てのプリントデータをプリントするために充
分な電力残量があるか否かを判断する。電力残量が充分
である肯定判定の場合は4−5へ進み、プリント装置に
対して、通常速度でプリントするモードのコマンドを送
る。4−6にて、スプールファイルからプリントデータ
を読み込み、それをプリント装置に対応したプリントデ
ータに変換する。4−7では、変換したプリントデータ
をプリント装置に送信する。4−8では、プリントデー
タの通信やプリント処理にエラーがなかったか否かを判
断する。エラーがなければ4−9へ進む。4−9では、
不要になったスプールファイルを削除する。4−10で
は正常終了のコードをセットし、それからプリンタドラ
イバの処理を終了する。
【0030】4−4において、電力残量が充分ではない
否定判定の場合は、4−11へジャンプする。4−11
では、電力残量が4−1でオープンした全てのプリント
データをプリントするために全く不足するか否かを判断
する。そのプリントデータをほぼ最後までプリントでき
そうだと判断したときは、4−12へ進む。4−12で
は、低速でプリントする旨のメッセージを表示する。4
−13では、プリント装置に対して低速プリントモード
のコマンドを送り、それから4−6へジャンプして、通
常の速度のプリントの場合と同じ処理をする。一方、4
−11において、電力残量が全く不足していると判断し
たときは、4−16へジャンプする。4−16では、電
力不足のメッセージを表示し、4−17にてエラーコー
ドをセットする。そして、スプールファイルを削除せず
に、プリンタドライバの処理を終了する。
【0031】4−8において、プリントデータの通信や
プリント処理にエラーがあったと判断したときは、4−
14へジャンプする。4−14では、プリントエラー発
生のメッセージを表示し、4−15にてエラーコードを
セットする。そして、スプールファイルを削除せずに、
プリンタドライバの処理を終了する。
【0032】プリント装置のメカニズム制御部6は、通
常プリントモードでは、プリントデータがある限り、キ
ャリッジHCがホームポジションに戻ったら、次のプリ
ントデータをプリントし続けるべく、直ちに駆動モータ
5013を逆転させるように制御する。一方、低速プリ
ントモードでは、キャリッジHCがホームポジションに
戻ったときに、電池の特性により予め決められた時間だ
け駆動モータ5013を止めてから、逆転させて次のプ
リントデータをプリントし続けるように制御する。
【0033】一般的には、電池は、電力を間欠的に取り
出すと、その間の休止時間中に回復して、長く機能させ
ることができる。したがって、メカニズム制御部6が低
速プリントモードで動作して、ホームポジションにて駆
動モータ5013を止めるように制御すると、電池7の
機能時間が長くなる。この結果、電力残量がプリントデ
ータをプリントするために僅かに不足している状態の時
でも、全てのプリントデータをプリントできることにな
る。
【0034】図5は、プリント装置における通信制御プ
ログラムの処理手順を説明するためのフローチャートで
ある。このフローチャートは、プリント装置の初期処理
が終わって、コンピュータ側からのコマンドやプリント
データを待っている定常状態からの処理フローである。
【0035】図5において、5−1では、通信インタフ
ェース2を通して、コンピュータ側から、コマンドまた
はプリントデータが送られてくるのを待つ。5−2で
は、送られてきた情報が制御コマンドであるか否かを判
断する。その情報が制御コマンドでないときは5−3へ
進む。5−3では、送られてきた情報がプリントデータ
であるか否かを判断する。それがプリントデータである
ときは5−4へ進む。5−4では、送られてきたプリン
トデータをメカニズム制御部6に渡して、プリントをす
る。このプリント処理は、プリントメカニズムによって
種々異なる。
【0036】5−5では、メカニズム制御部6からの終
了情報を通信インタフェース2を通してコンピュータ側
に返す。コンピュータ側では、そのデータを、図4のプ
リンタドライバプログラムの4−8の処理にて判断す
る。終了情報を返信したなら、5−1へ戻り、次の情報
を待つ。5−3にて、受信情報がプリントデータでもな
いと判断したときは、その受信した情報を無視して5−
1へ戻り、次の情報を待つ。
【0037】5−2にて、受信情報が制御コマンドであ
ると判断したときは、5−6へジャンプする。5−6で
は、そのコマンドが電力残量要求コマンドであるか否か
を判断する。それが電力残量要求コマンドであると判断
したときは、5−7へ進む。その電力残量要求コマンド
は、図4のプリンタドライバプログラムの4−2の処理
により送られてくる。5−7では、通信インタフェース
3を介して、電池パックに電力残量情報の要求コマンド
を送って電力残量情報を得る。電池パックでの電力残量
の計算処理に関しては、後述する。5−8では、電池パ
ックから得た出力残量情報を通信インタフェース2を通
してコンピュータ側に返す。返された電力残量情報は、
図4のプリンタドライバプログラムの4−3にて受信さ
れ、プリントデータ量に対して電力残量が充分か否かの
判断情報として使われる。5−8にて電力残量情報を返
信した後は、5−1へ戻り、次の情報を待つ。
【0038】5−6にて、受信したコマンドが電力残量
要求でないと判断したときは、5−9へジャンプする。
5−9では、受信したコマンドが通常プリントモード設
定コマンドか否かを判断する。それが通常プリントモー
ド設定コマンドであると判断したときは、5−13へジ
ャンプする。通常プリントモード設定コマンドは、図4
のプリンタドライバプログラムの4−5の処理により送
られてくる。5−13では、メカニズム制御部6を通常
プリントモードに設定し、それから5−1へ戻って次の
情報を待つ。これにより、以後送られてくるプリントデ
ータは通常プリントモードでプリントされる。
【0039】また、5−9にて、受信したコマンドが通
常プリントモード設定コマンドでないと判断したとき
は、5−10へ進む。5−10では、受信したコマンド
が低速プリントモード設定コマンドか否かを判断する。
それが低速プリントモード設定コマンドであると判断し
たときは、5−12へジャンプする。低速プリントモー
ド設定コマンドは、図4のプリンタドライバプログラム
の4−13の処理により送られてくる。5−12では、
メカニズム制御部6を低速プリントモードに設定し、そ
れから5−1へ戻って次の情報を待つ。これにより、以
後送られてくるプリントデータは低速プリントモードで
間欠的にプリントされる。
【0040】5−10にて、受信したコマンドが低速プ
リントモード設定でもないと判断したときは、5−11
へ進む。5−11では、受信したコマンドに対応するコ
マンド処理を実行し、そして5−1へ戻って次の情報を
待つ。
【0041】このように、プリント装置側の通信制御プ
ログラムは、コンピュータ側のプリンタドライバプログ
ラムから送られてくるプリントデータや制御コマンドを
メカニズム制御部6に渡したり、電池パックから電力残
量情報を読み出してプリンタドライバプログラムに渡す
だけである。
【0042】図6は、プリント装置の電源として使われ
る図3の電池パックのMPU9によって実行される処
理、つまり残量管理プログラムの処理手順を説明するた
めのフローチャートである。このMPU9は、消費電力
の少ないものであり、電池7を電源として常に動作し、
電池7に流入/流出する電流を一定時間毎に監視して、
常に電池7の電力残量を把握している。この処理フロー
は、予め決められた一定時間毎に起動される。MPU9
は、処理中以外は消費電力の少ないスタンバイ状態に入
っていて、本来プリント装置に供給しなければならない
電池7の電力をなるべく消費しないように構成される。
【0043】図6において、6−1では、図3の通信イ
ンタフェース13を通して、プリント装置本体からの通
信要求がきているか否かを判断する。通信要求がきてい
ないときは、6−2へ進む。6−2では、電流検出回路
8によって、現時点での電流の流入/流出値を計測す
る。6−3では、現在、RAM12に保存されている電
池7の電力残量と、フラッシュメモリ11に格納されて
いる電池容量、特性パラメータと、電流検出回路によっ
て計測された流入/流出値とから、新たな電力残量を計
算する。6−4では、6−3にて計算した新しい電力残
量をRAM12に保存し、それから処理を終了して次の
起動を待つ。
【0044】6−1にて、通信要求がきていると判断し
たときは、6−5へジャンプする。6−5では、通信内
容が電力残量要求コマンドであるか否かを判断する。そ
れが電力残量要求コマンドであると判断したときは、6
−6へ進む。その電力残量要求コマンドは、図5のプリ
ンタ通信制御の5−7の処理によって送られてくる。6
−6では、RAM12に保存してある現在の電力残量情
報を通信インタフェース13を介してプリント装置に返
信する。その電力残量情報は、図5のプリンタ通信制御
プログラムの5−8の処理により返信されて、図4のプ
リンタドライバプログラムの4−3にて受信される。6
−6での電力残量情報の返信後は、6−2へジャンプし
て通常の電力残量計算処理を行う。6−5で電力残量要
求コマンドではないと判断したときは、6−7へジャン
プする。6−7では、それぞれの要求コマンドに応じた
コマンド処理を実行し、それから6−2へジャンプして
通常の電力残量計算処理を行う。
【0045】このように、電池パック側において、一定
時間間隔で電池7の流入/流出の電流量を計測し、それ
と、電池容量、特性パラメータとを合わせて計算するこ
とによって電力残量が得られる。
【0046】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図7および図8により説明する。
【0047】図7は、本発明の第2の実施形態における
コンピュータ側のプリンタドライバプログラムの処理手
順を説明するためのフローチャートである。コンピュー
タシステムは、アプリケーションプログラムからのプリ
ント出力データを一旦スプールファイルに格納し、プリ
ンタドライバプログラムにプリント出力を指示する。プ
リンタドライバプログラムは、スプールファイルのファ
イル名をパラメータとして、システムプログラムから起
動される。
【0048】図7において、13−1では、システムプ
ログラムから通知されたスプールファイルをオープン
し、そのファイルサイズを保存しておく。13−2で
は、プリント装置に対して電池の電力残量の通知を要求
するコマンドを送る。プリント装置側の処理に関しては
後述する。13−3では、プリント装置から電力残量情
報を受け取る。13−4では、13−1にて保存したフ
ァイルサイズからプリント量を予測し、そのプリント量
と13−3で得られた電力残量とを比較し、全てのプリ
ントデータをプリントするために充分な電池残量がある
か否かを判断する。電力残量が充分である肯定判定の場
合は13−5へ進み、スプールファイルからプリントデ
ータを読み込み、プリント装置に対応したプリントデー
タに変換する。13−6では、変換したプリントデータ
をプリント装置に送信する。13−7では、プリントデ
ータの通信やプリント処理にエラーがなかったか否かを
判断する。エラーがなければ13−8へ進む。13−8
では、不要になったスプールファイルを削除する。13
−9では正常終了のコードをセットし、それからプリン
タドライバの処理を終了する。
【0049】13−4において、電力残量が充分ではな
い否定判定の場合は、13−10へジャンプする。13
−10では、電力不足のメッセージを表示し、13−1
2にてエラーコードをセットする。そして、スプールフ
ァイルを削除せずに、プリンタドライバの処理を終了す
る。
【0050】13−7において、プリントデータの通信
やプリント処理にエラーがあったと判断したときは、1
3−11へジャンプする。13−11では、プリントエ
ラー発生のメッセージを表示する。そして、電力残量不
足の場合と同様に、13−12にてエラーコードをセッ
トし、スプールファイルを削除せずにプリンタドライバ
の処理を終了する。
【0051】システムプログラムはプリンタドライバプ
ログラムが正常に終了した場合は、そのまま処理を続け
る。しかし、プリンタドライバプログラムが異常終了し
た場合、システムプログラムは、オペレータにプリント
ジョブを再実行するか否かを問い合わせる。したがっ
て、オペレータは、プリント装置の電力残量が、これか
らプリントしようとしているプリントデータに対して不
足していることを予め知ることができ、この結果、必要
に応じて、電池7を交換したり、それを充電してからプ
リントを再実行することができる。
【0052】図8は、プリント装置の通信制御プログラ
ムの処理手順を説明するためのフローチャートである。
このフローチャートは、プリント装置の初期処理が終わ
って、コンピュータ側からのコマンドやプリントデータ
を待っている定常状態からの処理フローである。
【0053】図8において、14−1では、通信インタ
フェース2を通して、コンピュータ側から、コマンドま
たはプリントデータが送られてくるのを待つ。14−2
では、送られてきた情報が制御コマンドであるか否かを
判断する。その情報が制御コマンドでないときは、14
−3へ進む。14−3では、送られてきた情報がプリン
トデータであるか否かを判断する。それがプリントデー
タであるときは14−4へ進む。14−4では、送られ
てきたプリントデータをメカニズム制御部6に渡して、
プリントする。このプリント処理は、プリントメカニズ
ムによって種々異なる。
【0054】14−5では、メカニズム制御部6からの
終了情報を通信インタフェース2を通してコンピュータ
側に返す。コンピュータ側では、そのデータを図7の1
3−7にて判断する。終了情報を返信したなら、14−
1へ戻り、次の情報を待つ。14−3にて、受信情報が
プリントデータでもないと判断したときは、その受信し
た情報を無視して14−1へ戻り、次の情報を待つ。
【0055】14−2にて、受信情報が制御コマンドで
あると判断したときは、14−6へジャンプする。14
−6では、そのコマンドが電力残量要求コマンドである
か否かを判断する。それが電力残量要求コマンドである
と判断したときは、14−7へ進む。その電力残量要求
コマンドは、図7のプリンタドライバプログラムの13
−2の処理により送られてくる。14−7では、通信イ
ンタフェース3を介して、電池パックに電力情報の要求
コマンドを送って電流残量情報を得る。14−8では、
電池パックから得た電力残量情報を通信インタフェース
2を通してコンピュータ側に返す。返された電力残量情
報は、図7の13−3にて受信され、プリントデータ量
に対して電力残量が充分か否かの判断情報として使われ
る。14−8によって電力残量情報を返信した後は、1
4−1へ戻り、次の情報を待つ。また、14−6にて、
受信したコマンドが電力残量要求でないと判断したとき
は、14−9へジャンプする。14−9では、受信した
各コマンドに対応した処理を実行し、そして14−1へ
戻って次の情報を待つ。
【0056】このように、プリント装置側の通信制御プ
ログラムは、コンピュータ側のプリンタドライバプログ
ラムの要求にしたがって、電力残量情報を返信する。
【0057】電池パックのMPU9は、前述した第1の
実施形態と同様に機能する。
【0058】(他の実施形態)上述した第1、第2の実
施形態の場合は、ホスト装置としてのコンピュータ、プ
リント装置、および電池パックとの3者によって、通信
手段により結ばれたプリントシステムが構成されてい
る。しかし、プリント装置に、他の2者の機能の一部ま
たは全てを兼有させるようにしてもよい。
【0059】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプリ
ントヘッド(以下、「記録ヘッド」ともいう)プリント
装置(以下、「記録装置」ともいう)において優れた効
果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高
密度化,高精細化が達成できるからである。
【0060】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0061】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0062】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0063】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0064】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0065】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0066】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0067】また、本発明は、インクジェット方式のプ
リンタに限定されるものではなく、一般のFAXに使わ
れている感熱方式のプリンタ、ビデオプリンタに使われ
る昇化型プリンタ等にも広く応用できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電池を駆動電源とするプリント装置において、電池の電
力残量が、これからプリントしようとするデータ量に対
して不足しているか否かを判断し、その判断結果に応じ
て、適切な制御を実施することができる。
【0069】例えば、電池の電力残量が不足していると
きは、低速モードで間欠的にプリントすることにより、
電池の動作時間を延ばし、プリントデータを最後までプ
リント可能とする。この結果、プリントデータの最後の
数行がプリントできないことによる無駄、つまり再プリ
ントに要する時間や用紙等の資源の無駄を省くことがで
きる。また、交換用の電池が直ちに用意できない場合、
電池を充電して再プリントするために必要な時間を大幅
に短縮することができる。さらに、プリントできなかっ
た僅か数行のために、再プリントや充電をしなければな
らないという使用者の精神的な苦痛もなくすることがで
きる。
【0070】また、例えば、これからプリントしようと
するプリントデータをプリントするために、電池の電力
残量が充分であると判断できたときに限って、プリント
装置にプリントデータを送信することにより、電池の電
力残量の不足によるプリントの失敗をなくすことができ
る。この結果、充放電によって寿命が短くなる充電式の
電池の電力残量不足を心配するあまり、頻繁に電池を充
電することによる電池寿命の短縮を防ぐことができる。
また、交換用の電池が準備されていない場合には、プリ
ントの途中で電池の電力残量がなくなったときに、電池
を充電して再プリントすることになり、このような場合
において、本発明のようにプリント前に電池の電力不足
が分かることにより、電池の電力残量が残っている状態
から充電することができ、電池の電力残量を使い切って
から充電する場合に比して、充電に要する時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリント装置の構成を説明
するための要部の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるプリンタ通信
制御部分のブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるプリント装置
の電源に用いられる電池パックのブロック構成図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるコンピュータ
側のプリンタドライバプログラムの処理手順を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるプリント装置
側の通信制御プログラムの処理手順を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第1および第2の実施形態における電
池パックの残量管理処理プログラムの処理手順を説明す
るためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるコンピュータ
側のプリンタドライバプログラムの処理手順を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるプリント装置
側の通信制御プログラムの処理手順を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 MPU 2 第1の通信インタフェース 3 第2の通信インタフェース 4 ROM 5 RAM 6 メカニズム制御部 7 電池 8 電流検出回路 9 MPU 10 ROM 11 フラッシュメモリ 12 RAM 13 第3の通信インタフェース 5000 プラテン 5002 紙押さえ板 5003 ガイドレール 5004 螺旋溝 5005 リードスクリュー 5006 レバー 5007 フォトカプラ 5008 フォトカプラ 5009 駆動力伝達ギア 5010 駆動力伝達ギア 5011 駆動力伝達ギア 5013 駆動モータ 5015 吸引手段 5016 支持部材 5017 クリーニングブレード 5018 本体支持板 5019 部材 5020 カム 5021 レバー 5022 キャップ部材 5023 キャップ内開口 HC キャリッジ IJC インクジェットカートリッジ IT インクタンク IJH インクジェットヘッド P 紙

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置に接続され、かつプリントデ
    ータに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒体
    に画像をプリントするプリント装置において、 前記ホスト装置からの要求にしたがって、前記電池の電
    力残量情報を前記ホスト装置に送信する送信手段を備え
    たことを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記電池の負担が異なる複数のプリント
    モードを設定可能な設定手段と、 前記ホスト装置からの指示にしたがって、前記設定手段
    によって設定するプリントモードを変更する変更手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプリント装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、プリント動作途中にお
    いて前記電池を回復させるための休止時間が設定された
    プリントモードを設定可能であることを特徴とする請求
    項2に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 プリントデータに基づき、電池を駆動電
    源として被プリント媒体に画像をプリントするプリント
    装置において、 前記電池の負担が異なる複数のプリントモードを設定可
    能な設定手段と、 前記電池の電力残量に応じて、前記設定手段によって設
    定するプリントモードを変更する変更手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記電池の電力残量が
    少なくなるにしたがって、前記設定手段によって設定す
    るプリントモードをプリント速度が遅いプリントモード
    に変更することを特徴とする請求項4に記載のプリント
    装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、プリント動作途中にお
    いて、前記電池を回復させるための休止時間が設定され
    たプリントモードを設定可能であることを特徴とする請
    求項4または5に記載のプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記被プリント媒体に画素を形成可能な
    プリントヘッドと、前記プリントヘッドと前記被プリン
    ト媒体を主走査方向に相対移動させる第1の移動手段
    と、 前記プリントヘッドと前記被プリント媒体を前記主走査
    方向と交差する副走査方向に相対移動させる第2の移動
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1から6のいず
    れかに記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記プリントヘッドは、インクを吐出可
    能なインクジェットヘッドであることを特徴とする請求
    項7に記載のプリント装置。
  9. 【請求項9】 ホスト装置からプリント装置にプリント
    データを送信し、前記プリント装置は、前記プリントデ
    ータに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒体
    に画像をプリントするプリントシステムにおいて、 前記プリント装置は、前記ホスト装置からの要求にした
    がって、前記電池の電力残量情報を前記ホスト装置に送
    信する送信手段を備え、 前記ホスト装置は、前記プリント装置に前記プリントデ
    ータを送信する前に、前記プリント装置から受信した前
    記電池の電力残量情報に応じて、前記プリント装置のプ
    リントモードを変更する変更手段を備えたことを特徴と
    するプリントシステム。
  10. 【請求項10】 前記変更手段は、前記プリント装置に
    送信しようとする前記プリントデータをプリントするた
    めに前記電池の電力残量が充分でないときは、前記プリ
    ント装置のプリントモードを通常のプリント速度よりも
    遅いプリントモードに変更することを特徴とする請求項
    9に記載のプリントシステム。
  11. 【請求項11】 前記変更手段は、前記プリント装置に
    送信しようとする前記プリントデータをプリントするた
    めに前記電池の電力残量が充分でないときは、プリント
    動作途中において、前記電池を回復させるための休止時
    間が設定されたプリントモードに変更することを特徴と
    する請求項9に記載のプリントシステム。
  12. 【請求項12】 ホスト装置からプリント装置にプリン
    トデータを送信し、前記プリント装置は、前記プリント
    データに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒
    体に画像をプリントするプリントシステムにおいて、 前記プリント装置は、前記ホスト装置からの要求にした
    がって、前記電池の電力残量情報を前記ホスト装置に送
    信する送信手段を備え、 前記ホスト装置は、前記プリント装置に前記プリントデ
    ータを送信する前に、前記プリント装置から前記電池の
    電力残量情報を受信し、前記プリント装置に送信しよう
    とするプリントデータをプリントするために前記電池の
    電力残量が充分であると判断できてから、前記プリント
    装置に前記プリントデータを送信する手段を備えたこと
    を特徴とするプリントシステム。
  13. 【請求項13】 前記ホスト装置から前記プリント装置
    に送信しようとするプリントデータをプリントするため
    に前記電池の電力残量が不充分であるときに、警報を発
    する手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の
    プリントシステム。
  14. 【請求項14】 ホスト装置からプリント装置にプリン
    トデータを送信し、前記プリント装置は、前記プリント
    データに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒
    体に画像をプリントするプリント方法において、 前記ホスト装置から前記プリント装置に前記プリントデ
    ータを送信する前に、前記プリント装置から前記ホスト
    装置に前記電池の電力残量情報を送信し、 前記ホスト装置から前記プリント装置に送信しようとす
    る前記プリントデータをプリントするために、前記電池
    の電力残量が充分でないときは、前記プリント装置のプ
    リントモードを通常のプリント速度よりも遅いプリント
    モードに変更することを特徴とするプリント方法。
  15. 【請求項15】 ホスト装置からプリント装置にプリン
    トデータを送信し、前記プリント装置は、前記プリント
    データに基づいて、電池を駆動電源として被プリント媒
    体に画像をプリントするプリント方法において、 前記ホスト装置から前記プリント装置に前記プリントデ
    ータを送信する前に、前記プリント装置から前記ホスト
    装置に前記電池の電力残量情報を送信し、 前記ホスト装置から前記プリント装置に送信しようとす
    る前記プリントデータをプリントするために前記電池の
    電力残量が充分であると判断できてから、前記ホスト装
    置から前記プリント装置に前記プリントデータを送信す
    ることを特徴とするプリント方法。
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