JP2000070604A - 有害物成分を含む廃木材の連続的処理方法及び処理装置 - Google Patents

有害物成分を含む廃木材の連続的処理方法及び処理装置

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JP2000070604A
JP2000070604A JP10248491A JP24849198A JP2000070604A JP 2000070604 A JP2000070604 A JP 2000070604A JP 10248491 A JP10248491 A JP 10248491A JP 24849198 A JP24849198 A JP 24849198A JP 2000070604 A JP2000070604 A JP 2000070604A
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carbon dioxide
container
waste wood
extraction
harmful
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Yukitoshi Takeshita
幸俊 竹下
Yoshiyuki Sato
芳之 佐藤
Shiro Nishi
史郎 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、有害な成分を含む廃木材を安
全にかつ経済的に無害化する処理を実現し得る有害物成
分を含む廃木材の連続的処理方法及び処理装置を提供す
ることにある。 【解決手段】本発明は、廃木材を超臨界二酸化炭素で処
理することにより、廃木材に含まれる有害物成分を抽出
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理方法が簡単
で、地球環境保護と人体の安全の確保に貢献できる、安
全で経済的な、有害物成分を含む廃木材の連続的処理方
法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防腐木材は使用木材を腐朽菌類から保護
し、腐敗を防止する目的で、薬剤を含浸或いは塗布した
ものである。現在使用されている防腐薬剤は大別して、
油状防腐剤、油溶性防腐剤、水溶性防腐剤、乳化性防腐
剤がある。そのうち、水溶性防腐剤を用いるものにCC
A防腐木材(以下CCA木材と呼称する)がある。CC
A木材は銅、クロム、砒素の水溶液を内部に加圧注入し
たものである。世界60か国以上で使用され、国内では
約20年前から使われ始めた。ログハウス、住宅土台、
フェンス、ベランダ、べンチなどの住環境から、フィー
ルド・アスレチックの遊具、工事用の土止め、杭、街路
樹の植木、農業用ビニールハウスの支柱など広く使用さ
れている。しかしこれらCCA木材を燃焼させるとクロ
ムが灰中に残留する。仮に河川や畑に流入すれば深刻な
環境汚染をもたらす。また、砒素は亜砒酸の形態で飛散
するとされている。(1984年5月28日朝日新聞朝
刊)さらに、CCA木材を焼却せず、リサイクルするに
しても、リサイクルのための廃CCA木材の再加工時に
人体に有害な六価クロム、砒素、銅が溶け出すおそれの
あることが明らかになっている。(1996年10月1
3日朝日新聞朝刊)。三つの物質とも長期間の人体との
接触で、皮膚、喉、肺などに障害を起こし、クロムと砒
素は遺伝子に損傷を与えるとされ、砒素は発ガン性も指
摘されている。ところが従来国内ではCCA木材の処理
に関する特別な処理方法や対応策は未だに確立されてお
らず、単に焼却処理を避け、リサイクルもしくは埋め立
て処理を行うにとどまっている。リサイクルした場合上
記のような問題が生じ、埋め立て処理を行うにも埋め立
て地の不足の問題が生じるのは必至であり、また重金属
の有害物質の漏洩の可能性があるという問題もあった。
また、この問題はCCA木材に限らず例えばフェノール
・無機フッ化物系防腐剤含有木材の場合にも全く同様の
問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来か
らの問題に鑑みてなされたもので、有害な成分を含む廃
木材を安全にかつ経済的に無害化する処理を実現し得る
有害物成分を含む廃木材の連続的処理方法及び処理装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するため廃木材の処理について鋭意検討を行い本発
明を完成するに至った。第一の発明の有害物成分を含む
廃木材の連続的処理方法は、廃木材を超臨界二酸化炭素
中で処理することにより、有害物成分を含む廃木材から
有害物成分を抽出することを特徴とする。
【0005】第二の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、廃木材を超臨界二酸化炭素で処理し、
或いは試薬を添加することにより廃木材に含まれる有害
物成分を錯体もしくはイオン対等の化学形態にして有害
物成分を抽出することを特徴とする。
【0006】第三の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、廃木材を超臨界二酸化炭素で処理し、
或いは試薬を添加することにより廃木材に含まれる有害
物質成分を錯体またはイオン対等の化学形態にして抽出
することにより、廃木材を無害にしたのち、抽出に使用
した二酸化炭素を有害物成分と分離、回収し再び抽出溶
媒として使用することを特徴する。
【0007】第四の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、廃木材に含まれる有害物成分が複数の
場合、溶媒ガスが第一の抽出容器と、第一の抽出容器以
外に成分数に等しい数の抽出容器とを通過し、有害物成
分数に応じて有害物を個々に分離回収を行うことを特徴
とする。
【0008】第五の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、廃木材を粉砕する第一の工程と、二酸
化炭素を所定の温度・圧力にすることにより超臨界状態
にする第二の工程と、前記第一の工程で粉砕された廃木
材と前記第二の工程で得られた超臨界二酸化炭素とを接
触させて粉砕された廃木材から有害物成分を抽出する第
三の工程と、前記第三の工程で得られた有害物成分を含
む超臨界二酸化炭素を所定の温度・圧力にすることによ
り有害物成分を分離する第四の工程と、前記第四の工程
の後、有害物成分を分離した二酸化炭素を回収して再び
抽出反応に利用するため二酸化炭素供給部へ連続的に導
入する第五の工程からなることを特徴とする。
【0009】第六の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、廃木材に含まれる有害物成分が銅化合
物、クロム化合物、砒素化合物、アンチモン化合物、フ
ッ素化合物、フェノール類であることを特徴とする。
【0010】第七の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理方法は、使用する超臨界二酸化炭素が、超臨界
二酸化炭素或いはエントレーナとの混合物であることを
特徴とする。
【0011】第八の発明の有害物成分を含む廃木材の連
続的処理装置は、廃木材を粉砕する第一の手段と、二酸
化炭素を所定の温度・圧力にすることにより超臨界状態
にする第二の手段と、前記第一の手段で粉砕された廃木
材と前記第二の手段で得られた超臨界二酸化炭素を接触
させて粉砕された廃木材から有害物成分を抽出する第三
の手段と、前記第三の手段で得られた有害物成分を含む
超臨界二酸化炭素を所定の温度・圧力にすることにより
有害物成分を分離する第四の手段と、前記第四の手段で
有害物成分が分離された二酸化炭素を回収し連続して再
利用する第五の手段とを具備することを特徴とするもの
である。
【0012】第九の発明は、上記第八の発明の有害物成
分を含む廃木材の連続的処理装置において、有害物成分
が銅化合物、クロム化合物、砒素化合物、アンチモン化
合物、フッ素化合物、フェノール類であることを特徴と
するものである。
【0013】第十の発明は、上記第八又は九の発明の有
害物成分を含む廃木材の連続的処理装置において、超臨
界二酸化炭素が、二酸化炭素或いはエントレーナとの混
合物であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。第一の発明について詳しく
説明する。本発明の狙いは廃木材中の有害物成分を直接
取り除き、自然界に対し無害にして自然界にもどすこと
にある。そのために、廃木材から有害物成分を除去する
ための溶媒として、もともと自然界に存在し、安全でか
つ経済的な二酸化炭素を使用する。二酸化炭素が超臨界
状態に変化する温度・圧力即ち臨界点は他の溶媒物質に
比較して低温、低圧であるため、比較的低コストで超臨
界状態を得ることができる。この場合温度を少なくとも
31.1℃以上、圧力を少なくとも7.38MPa以上
にし、超臨界状態にして超臨界二酸化炭素の密度を制御
することにより、廃木材中の有害物成分を取り除くこと
を特徴とする。
【0015】第二の発明について詳しく説明する。本発
明の狙いは第一の発明を実現するために有害物成分の超
臨界二酸化炭素に対する親和性を向上させることにあ
る。廃木材に定着している有害物成分と超臨界二酸化炭
素との親和性を向上させるために、試薬を添加し錯体も
しくはイオン対を形成させる。錯体を形成させるための
試薬にはOO配位を有するアセチルアセトン、トリフル
オロアセチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセト
ン、べンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタン、べンゾ
イルトリフルオロアセトン、テノイルトリフルオロアセ
トン等のβ−ジケントンと6−イソプロピルトロポロ
ン、クペロン(N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシ
ルアミンアンモニウム塩)やON配位を有するオキシン
(8−ヒドロキシキノリン、8−キノリノール)とPA
N[1−(2−ピリジルアゾ)−2−ナフトール]やN
N配位を有するジメチルグリオキシムやOS配位を有す
る1.1.1−トリフルオロ−4−(2−チエニル)−
4−メルカプト−3−ブテン−2−オン(STTA)や
NS配位を有するチオキシン(8−メルカブトキノリ
ン)、ジチゾン(1,5−ジフェニル−3−チオカルバ
ゾン)やSS配位を有するジエチルジチオカルバミン酸
ナトリウム、キサントゲン酸カリウムがあり、これらの
単独または混合物が用いられる。また、イオン対を形成
させるための試薬には塩素イオン、硝酸イオン、臭素イ
オン、シアンイオン、硫酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、ヘテロポリ酸、有
機陰イオン(トリクロロ酢酸、ピクリン酸、デヒドロ酢
酸、サイクラミン酸、サッカリン、フタル酸、サリチル
酸、マレイン酸、ペンタクロロフェノール)があり、こ
れらの単独または混合物が用いられる。
【0016】第三の発明について詳しく説明する。本発
明の狙いは廃木材に含まれる有害物成分を取り除いた
後、抽出に用いた溶媒ガスの二酸化炭素をそのまま大気
中に放出するのでなく、有害物成分を十分に分離したの
ち、クリーンな二酸化炭素にして、再び抽出反応に使用
できるように二酸化炭素供給部へ連続的に供給すること
を特徴とする。
【0017】第四の発明について詳しく説明する。本発
明の狙いは廃木材に含まれる複数の有害物成分を、有害
物成分数に応じて連続的に成分ごとに抽出、分離、回収
することにある。有害物成分数が既知で複数の場合、あ
らかじめ用意された複数の抽出容器のうち第一の抽出容
器以外に有害物成分数に等しい数の抽出容器を通過する
パスを形成し、それぞれの抽出容器を有害物成分が二酸
化炭素から分離される温度、圧力に調節し、有害物成分
を個別に抽出容器中へ回収することを特徴とする。
【0018】例えば有害物成分数が3の場合、第一の抽
出容器において高温、高圧の超臨界二酸化炭素により廃
木材から3つの有害物成分をいちどに抽出する。続いて
第二の抽出容器において圧力のみを下げ有害物成分1の
みを超臨界二酸化炭素から分離し捕集する。続いて第三
の抽出容器において圧力のみを下げ有害物成分のみを超
臨界二酸化炭素から分離し捕集する。最後に第四の抽出
容器において臨界点以下に温度と圧力を下げ、有害物成
分3のみを二酸化炭素から分離し捕集する。その結果第
一の抽出容器にはすべての有害物成分が除去された無害
の木材のみが、第二の抽出容器には抽出された有害物成
分1のみが、第三の抽出容器には抽出された有害物成分
2のみが、第四の抽出容器には抽出された有害物成分3
のみが捕集され、有害物を含む廃木材は無害となり、複
数の有害物成分が個別に捕集されることが可能となる。
【0019】第五の発明について詳しく説明する。本発
明は第一から第四の発明を連続的に実現するための工程
である。第一の工程は、廃木材を処理に最も適切なサイ
ズに粉砕する工程である。処理の効果は処理される廃木
材の表面積に比例して増加するが、表面積が大きすぎる
と取扱作業や処理が困難になるという支障が生じるた
め、処理される廃木材は縦、横、長さがそれぞれ0.1
cm,0.1cm,0.1cmからそれぞれ4.0c
m,4.0cm,4.0cmの間が好適である。第二の
工程は二酸化炭素を所定の温度、圧力にして超臨界状態
にする工程である。二酸化炭素の臨界点は温度31.1
℃、圧力7.38MPaであるので少なくともその温
度、圧力以上に設定する。第三の工程は粉砕された廃木
材と超臨界二酸化炭素とを接触させる工程である。廃木
材と超臨界二酸化炭素とを接触させることにより拡散性
に優れた超臨界二酸化炭素は廃木材中へ浸透し、廃木材
に定着している有害物成分または試薬と反応した有害物
成分の錯体またはイオン対と接触する。この接触により
有害物成分または試薬と反応した有害物成分の錯体また
はイオン対が超臨界二酸化炭素中へ溶解し抽出される工
程である。残りの廃木材は自然界に対して無害のものと
なる。第四の工程は、有害物成分または試薬と反応した
有害物成分の錯体またはイオン対を含む超臨界二酸化炭
素を所定の温度、圧力へ冷却、減圧し、有害物成分また
は試薬と反応した有害物成分の錯体またはイオン対を有
害物成分数に応じて個別に二酸化炭素から分離し、単独
または混合物の形で捕集する工程である。第五の工程
は、有害物成分を分離し、有害物成分を含まないクリー
ンな二酸化炭素を回収して二酸化炭素供給部へ連続的に
導入する工程である。
【0020】第六の発明について説明すると、廃木材に
含まれる有害物成分には銅化合物、クロム化合物、砒素
化合物、アンチモン化合物、フッ素化合物、フェノール
類があり、このような有害物成分を含む廃木材を連続的
に処理することにより、廃木材から銅、クロム、砒素、
アンチモン、フッ素、フェノールなどの有害物成分が取
り除かれる。
【0021】第七の発明について詳しく説明する。本発
明は第一から第五の発明の抽出効果を向上させるために
二酸化炭素溶媒に単一のエントレーナまたは複数のエン
トレーナの混合物を加えることにある。単一のエントレ
ーナまたは複数のエントレーナの混合物を加えることに
より二酸化炭素と混合し、溶媒自体の密度がより効率よ
くしかも緻密に制御可能となる。そのため有害物成分の
抽出効率が向上する。エントレーナにはアセトン、メタ
ノール、エタノール、ベンゼン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、メチレンクロライド、エタン、キノリン、ト
ルエン、酢酸メチル、プロパン、塩化メチレン等の単独
もしくは混合物が用いられる。
【0022】第八の発明は、第五の発明に対応した有害
物成分を含む廃木材の連続的処理装置である。第九の発
明は、第六の発明に対応した有害物成分を含む廃木材の
連続的処理装置である。
【0023】第十の発明は、第七の発明に対応した有害
物成分を含む廃木材の連続的処理装置である。以上のよ
うに、本発明により廃木材から銅、クロム、砒素、アン
チモン、フッ素、フェノールなどの有害物成分が取り除
かれ、そのまま自然界に廃棄しても、または再加工して
リサイクルしても、環境及び人体に対し無害である。
【0024】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳しく説明す
る。なお、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。実施例1から実施例6までは有害物成分数が
3のCCA木材を縦、横、長さがそれぞれ約1.0c
m、約1.0cm、約1.0cmに粉砕して試薬を用い
ない場合または試薬としてアセチルアセトン、或いはト
リフルオロアセチルアセトンを用いた場合の実施例を、
実施例7から実施例12までは有害物成分数が5のPF
系防腐木材を用いた場合の実施例を、実施例13から実
施例24までは同じくエントレーナにエタノールを用い
た場合の実施例を、実施例25では、同じくPF系防腐
木材を縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm、約0.4
cm、約0.4cmに粉砕して試薬にトリフルオロアセ
チルアセトン、エントレーナにエタノールを用いた場合
の実施例を示す。
【0025】図1は本発明の実施例を示す構成説明図で
ある。図において、1は液化炭酸ガス、2は加圧ポン
プ、3は試薬導入用加圧ポンプ、4はエントレーナ用加
圧ポンプ、5は固体試薬導入セル、6はヒータ、7は温
度ゲージ、8は圧力ゲージ、9は圧縮機、E1〜E6は
抽出容器、B1〜B7は背圧弁、Vはストップバルブで
ある。
【0026】[実施例1]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し密閉
にした。この容器E1をヒータ6で80℃に加熱し、加
圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。この
状態で二酸化炭素を流通させた。第二、第三、第四の抽
出容器E2、E3、E4のいずれも温度をヒータ6で8
0℃に保持した。第一、第二、第三、第四の抽出容器E
1、E2、E3、E4の圧力はそれぞれ25MPa、2
0MPa、15MPa、10MPaに背圧弁B1、B
2、B3、B4を使って保持した。第五以降の抽出容器
E5、E6はその前のストップバルブVを閉にすること
によりパスを切断した。1時間の処理後、第一の容器E
1に残ったCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をI
CP発光分析法で定量した。第二、第三、第四の容器E
2、E3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取
し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解
させICP発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄
瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集さ
れた金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×10
0)は、砒素、クロム、銅についてそれぞれ、13%、
15%、23%で、第二の容器E2中の沈殿物は30m
gで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は32mg
でクロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は35mg
で銅のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕集さ
れ使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用でき
た。
【0027】[実施例2]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し密閉
にした。この容器E1をヒータ6で80℃に加熱し、加
圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。この
状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬としてアセチル
アセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通
させた。第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、E4
のいずれも温度をヒータ6で80℃に保持した。第一、
第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E3、E4の
圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15MPa、
10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4を使って保
持した。1時間の処理後、第一の容器E1に残ったCC
A木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法
で定量した。第二、第三、第四の容器E2、E3、E4
に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定
量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光
分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集され
た金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+
[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、ク
ロム、銅についてそれぞれ、62%、65%、82%
で、第二の容器E2中の沈殿物は100mgで砒素のみ
が、第三の容器E3中の沈殿物は130mgでクロムの
みが、第四の容器E4中の沈殿物は95mgで銅のみが
検出された。各容器に個別に有害物が捕集され使用した
二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0028】[実施例3]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉に
した。この容器E1をヒータ6で80℃に加熱し、加圧
ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。この状
態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬としてトリフルオ
ロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の
割合で流通させた。第二、第三、第四の抽出容器E2、
E3、E4のいずれも温度をヒータ6で80℃に保持し
た。第一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E
3、E4の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、1
5MPa、10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4
を使って保持した。1時間の処理後、第一の容器E1に
残ったCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP
発光分析法で定量した。第二、第三、第四の容器E2、
E3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、
重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させ
ICP発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中
に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)
は、砒素、クロム、銅についてそれぞれ、85%、75
%、92%で、第二の容器E2中の沈殿物は110mg
で砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は135mg
でクロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は100m
gで銅のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕集
され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用で
きた。
【0029】[実施例4]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し密閉
にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱し、
加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。こ
の状態で二酸化炭素を流通させた。第二、第三、第四の
抽出容器E2、E3、E4のいずれも温度をヒータ6で
150℃に保持した。第一、第二、第三、第四の抽出容
器E1、E2、E3、E4の圧力はぞれぞれ25MP
a、20MPa、15MPa、10MPaに背圧弁B
1、B2、B3、B4を使って保持した。1時間の処理
後、第一の容器E1に残ったCCA木材チップ中のクロ
ム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。第二、第
三、第四の容器E2、E3、E4に捕集された沈殿物を
スパチュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物
を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木片中の金
属量]}×100)は、砒素、クロム、銅についてそれ
ぞれ、10%、10%、25%で、第二の容器E2中の
沈殿物は30mgで砒素のみが、第三の容器E3中の沈
殿物は35mgでクロムのみが、第四の容器E4中の沈
殿物は40mgで銅のみが検出された。各容器に個別に
有害物が捕集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処
理に再利用できた。
【0030】[実施例5]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し密閉
にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱し、
加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。こ
の状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬としてアセチ
ルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流
通させた。第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、E
4のいずれも温度をヒータ6で150℃に保持した。第
一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E3、E
4の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15MP
a、10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4を使っ
て保持した。1時間の処理後、第一の容器E1に残った
CCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP発光分
析法で定量した。第二、第三、第四の容器E2、E3、
E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法
で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP
発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集
された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒
素、クロム、銅についてそれぞれ、50%、60%、8
0%で、第二の容器E2中の沈殿物は50mgで砒素の
みが、第三の容器E3中の沈殿物は75mgでクロムの
みが、第四の容器E4中の沈殿物は70mgで銅のみが
検出された。各容器に個別に有害物が捕集され使用した
二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0031】[実施例6]CCA木材約15gを粉砕機
を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約1.
0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積100
ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1に粉
砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し密閉
にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱し、
加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧した。こ
の状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬としてトリフ
ルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol
%の割合で流通させた。第二、第三、第四の抽出容器E
2、E3、E4のいずれも温度をヒータ6で150℃に
保持した。第一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E
2、E3、E4の圧力はそれぞれ25MPa、20MP
a、15MPa、10MPaに背圧弁B1、B2、B
3、B4を使って保持した。1時間の処理後、第一の容
器E1に残ったCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素
をICP発光分析法で定量した。第二、第三、第四の容
器E2、E3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで
採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に
溶解させICP発光分析法で同定した。抽出率([ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×1
00)は、砒素、クロム、銅についてそれぞれ、80
%、70%、90%で、第二の容器E2中の沈殿物は1
20mgで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は1
35mgでクロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は
130mgで銅のみが検出された。各容器に個別に有害
物が捕集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に
再利用できた。
【0032】[実施例7]PF系防腐木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を導
入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に加
熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させた。第二、第三、
第四、第五、第六の抽出容器E2、E3、E4、E5、
E6のいずれも温度をヒータ6で50℃に保持した。第
一、第二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E1、E
2、E3、E4、E5、E6の圧力はそれぞれ25MP
a、20MPa、15MPa、10MPa、8MPa、
7MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4、B5、B6
を使って保持した。また、第六の容器E6のみ温度を3
0℃にした。1時間の処理後、第一の容器E1に残った
PF系防腐木材チップ中の砒素、アンチモン、クロム、
フッ素をICP発光分析法で定量した。第二、第三、第
四、第五、第六の容器E2、E3、E4、E5、E6に
捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量
し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分
析法で同定またはへキサンに溶解させガスクロマトグラ
フを用いて同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集さ
れた金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]
+[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、
アンチモン、クロム、フッ素、フェノール類についてそ
れぞれ、25%、30%、32%、20%、30%で、
第二の容器E2中の沈殿物は40mgで砒素のみが、第
三の容器E3中の沈殿物は45mgでアンチモンのみ
が、第四の容器E4中の沈殿物は30mgでクロムのみ
が、第五の容器E5中の沈殿物は35mgでフッ素のみ
が検出され、第六の容器E6中の沈殿物は48mgでフ
ェノール誘導体であった。各容器に個別に有害物が捕集
され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用で
きた。
【0033】[実施例8]PF系防腐木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を導
入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に加
熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
アセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割
合で流通させた。第二、第三、第四、第五、第六の抽出
容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒ
ータ6で50℃に保持した。第一、第二、第三、第四、
第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E4、E5、
E6の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15M
Pa、10MPa、8MPa、7MPaに背圧弁B1、
B2、B3、B4、B5、B6を使って保持した。ま
た、第六の容器E6のみ温度を30℃にした。1時間の
処理後、第一の容器E1に残ったPF系防腐木材チップ
中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素をICP発光分
析法で定量した。第二、第三、第四、第五、第六の容器
E2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈殿物をス
パチュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を
酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定またはヘキ
サンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同定した。
抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガ
ス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木片中の
金属量]}×100)は、砒素、アンチモン、クロム、
フッ素、フェノール類についてそれぞれ、80%、85
%、88%、90%、90%で、第二の容器E2中の沈
殿物は80mgで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿
物は85mgでアンチモンのみが、第四の容器E4中の
沈殿物は90mgでクロムのみが、第五の容器E5中の
沈殿物は85mgでフッ素のみが検出され、第六の容器
E6中の沈殿物は88mgでフェノール誘導体であっ
た。各容器に個別に有害物が捕集され使用した二酸化炭
素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0034】[実施例9]PF系防腐木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を導
入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に加
熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
トリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10
vol%の割合で流通させた。第二、第三、第四、第
五、第六の抽出容器E2、E3、E4、E5、E6のい
ずれも温度をヒータ6で50℃に保持した。第一、第
二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E
3、E4、E5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、2
0MPa、15MPa、10MPa、8MPa、7MP
aに背圧弁B1、B2、B3、B4、B5、B6を使っ
て保持した。また、第六の容器E6のみ温度を30℃に
した。1時間の処理後、第一の容器E1に残ったPF系
防腐木材チップ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素
をICP発光分析法で定量した。第二、第三、第四、第
五、第六の容器E2、E3、E4、E5、E6に捕集さ
れた沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、こ
れらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で
同定またはヘキサンに溶解させガスクロマトグラフを用
いて同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽
出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチ
モン、クロム、フッ素、フェノール類についてそれぞ
れ、96%、98%、98%、98%、99%で、第二
の容器E2中の沈殿物は100mgで砒素のみが、第三
の容器E3中の沈殿物は95mgでアンチモンのみが、
第四の容器E4中の沈殿物は120mgでクロムのみ
が、第五の容器E5中の沈殿物は105mgでフッ素の
みが検出され、第六の容器E6中の沈殿物は103mg
でフェノール誘導体であった。各容器に個別に有害物が
捕集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利
用できた。残りの木材中には有害物は検出されずほぼ無
害のものとなった。
【0035】[実施例10]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させた。第二、第
三、第四、第五、第六の抽出容器E2、E3、E4、E
5、E6のいずれも温度をヒータ6で100℃に保持し
た。第一、第二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E
1、E2、E3、E4、E5、E6の圧力はそれぞれ2
5MPa、20MPa、15MPa、10MPa、8M
Pa、7MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4、B
5、B6を使って保持した。また、第六の容器E6のみ
温度を30℃にした。1時間の処理後、第一の容器E1
に残ったPF系防腐木材チップ中の砒素、アンチモン、
クロム、フッ素をICP発光分析法で定量した。第二、
第三、第四、第五、第六の容器E2、E3、E4、E
5、E6に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重
量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させI
CP発光分析法で同定またはヘキサンに溶解させガスク
ロマトグラフを用いて同定した。抽出率([ガス洗浄瓶
中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集され
た金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)
は、砒素、アンチモン、クロム、フッ素、フェノール類
についてそれぞれ、20%、25%、26%、15%、
20%で、第二の容器E2中の沈殿物は40mgで砒素
のみが、第三の容器E3中の沈殿物は45mgでアンチ
モンのみが、第四の容器E4中の沈殿物は25mgでク
ロムのみが、第五の容器E5中の沈殿物は28mgでフ
ッ素のみが検出され、第六の容器E6中の沈殿物は33
mgでフェノール誘導体であった。各容器に個別に有害
物が捕集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に
再利用できた。
【0036】[実施例11]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬と
してアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%
の割合で流通させた。第二、第三、第四、第五、第六の
抽出容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも温度
をヒータ6で100℃に保持した。第一、第二、第三、
第四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E4、
E5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、
15MPa、10MPa、8MPa、7MPaに背圧弁
B1、B2、B3、B4、B5、B6を使って保持し
た。また、第六の容器E6のみ温度を30℃にした。1
時間の処理後、第一の容器E1に残ったPF系防腐木材
チップ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素をICP
発光分析法で定量した。第二、第三、第四、第五、第六
の容器E2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈殿
物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈
殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定また
はヘキサンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同定
した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木
片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチモン、ク
ロム、フッ素、フェノール類についてそれぞれ、75
%、80%、83%、80%、80%で、第二の容器E
2中の沈殿物は92mgで砒素のみが、第三の容器E3
中の沈殿物は90mgでアンチモンのみが、第四の容器
E4中の沈殿物は85mgでクロムのみが、第五の容器
E5中の沈殿物は90mgでフッ素のみが検出され、第
六の容器E6中の沈殿物は93mgでフェノール誘導体
であった。各容器に個別に有害物が捕集され使用した二
酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0037】[実施例12]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬と
してトリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し
10vol%の割合で流通させた。第二、第三、第四、
第五、第六の抽出容器E2、E3、E4、E5、E6の
いずれも温度をヒータ6で100℃に保持した。第一、
第二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E1、E2、
E3、E4、E5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、
20MPa、15MPa、10MPa、8MPa、7M
Paに背圧弁B1、B2、B3、B4、B5、B6を使
って保持した。また、第六の容器E6のみ温度を30℃
にした。1時間の処理後、第一の容器E1に残ったPF
系防腐木材チップ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ
素をICP発光分析法で定量した。第二、第三、第四、
第五、第六の容器E2、E3、E4、E5、E6に捕集
された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、
これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法
で同定またはへキサンに溶解させガスクロマトグラフを
用いて同定した。抽出率(「ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+
[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、ア
ンチモン、クロム、フッ素、フェノール類についてそれ
ぞれ、95%、98%、98%、95%、99%で、第
二の容器E2中の沈殿物は103mgで砒素のみが、第
三の容器E3中の沈殿物は98mgでアンチモンのみ
が、第四の容器E4中の沈殿物は95mgでクロムのみ
が、第五の容器E5中の沈殿物は103mgでフッ素の
みが検出され、第六の容器E6中の沈殿物は95mgで
フェノール誘導体であった。各容器に個別に有害物が捕
集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用
できた。残りの木材中には有害物は検出されずほぼ無害
のものとなった。
【0038】[実施例13]CCA木材約15gを粉砕
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。一方エントレーナとしてエタノールを別の
配管から第一の抽出容器E1内へ導入した。二酸化炭素
に対するエタノール量は約15vol%であった。この
容器E1をヒータ6で80℃に加熱し、加圧ポンプ2に
より25MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化
炭素を流通させた。第二、第三、第四の抽出容器E2、
E3、E4のいずれも温度をヒータ6で80℃に保持し
た。第一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E
3、E4の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、1
5MPa、10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4
を使って保持した。1時間の処理後、第一の容器E1に
残ったCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP
発光分析法で定量した。第二、第三、第四の容器E2、
E3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、
重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させ
ICP発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中
に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)
は、砒素、クロム、銅についてそれぞれ、15%、20
%、25%で、第二の容器E2中の沈殿物は40mgで
砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は52mgでク
ロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は55mgで銅
のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕集され使
用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0039】[実施例14]CCA木材約15gを粉砕
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。この容器E1をヒータ6で80℃に加熱
し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
アセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割
合で流通させた。一方エントレーナとしてエタノールを
別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入した。二酸化
炭素に対するエタノール量は約15vol%であった。
第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、E4のいずれ
も温度をヒータ6で80℃に保持した。第一、第二、第
三、第四の抽出容器E1、E2、E3、E4の圧力はそ
れぞれ25MPa、20MPa、15MPa、10MP
aに背圧弁B1、B2、B3、B4を使って保持した。
1時間の処理後、第一の容器E1に残ったCCA木材チ
ップ中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。第二、第三、第四の容器E2、E3、E4に捕集さ
れた沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、こ
れらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で
同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出
後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、クロム、
銅についてそれぞれ、65%、70%、85%で、第二
の容器E2中の沈殿物は100mgで砒素のみが、第三
の容器E3中の沈殿物は130mgでクロムのみが、第
四の容器E4中の沈殿物は95mgで銅のみが検出され
た。各容器に個別に有害物が捕集され使用した二酸化炭
素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0040】[実施例15]CCA木材約15gを粉砕
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。この容器E1をヒータ6で80℃に加熱
し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
トリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10
vol%の割合で流通させた。一方エントレーナとして
エタノールを別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入
した。二酸化炭素に対するエタノール量は約15vol
%であった。第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、
E4のいずれも温度をヒータ6で80℃に保持した。第
一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E3、E
4の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15MP
a、10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4を使っ
て保持した。1時間の処理後、第一の容器E1に残った
CCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP発光分
析法で定量した。第二、第三、第四の容器E2、E3、
E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法
で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP
発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集
された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒
素、クロム、銅についてそれぞれ、98%、98%、9
9%で、第二の容器E2中の沈殿物は110mgで砒素
のみが、第三の容器E3中の沈殿物は135mgでクロ
ムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は100mgで銅
のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕集され使
用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
残りの木材中には有害物は検出されずほぼ無害のものと
なった。
【0041】[実施例16]CCA木材約15gを粉砕
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱
し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させた。一方エントレ
ーナとしてエタノールを別の配管から第一の抽出容器E
1内へ導入した。二酸化炭素に対するエタノール量は約
15vol%であった。第二、第三、第四の抽出容器E
2、E3、E4のいずれも温度をヒータ6で150℃に
保持した。第一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E
2、E3、E4の圧力はそれぞれ25MPa、20MP
a、15MPa、10MPaに背圧弁B1、B2、B
3、B4を使って保持した。1時間の処理後、第一の容
器E1に残ったCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素
をICP発光分析法で定量した。第二、第三、第四の容
器E2、E3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで
採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に
溶解させICP発光分析法で同定した。抽出率([ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×1
00)は、砒素、クロム、銅についてそれぞれ、15
%、13%、28%で、第二の容器E2中の沈殿物は3
0cmで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は35
mgでクロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は40
mgで銅のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕
集され使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用
できた。
【0042】[実施例17]CCA木材約15gを粉砕
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱
し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
アセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割
合で流通させた。一方エントレーナとしてエタノールを
別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入した。二酸化
炭素に対するエタノール量は約15vol%であった。
第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、E4のいずれ
も温度をヒータ6で150℃に保持した。第一、第二、
第三、第四の抽出容器E1、E2、E3、E4の圧力は
それぞれ25MPa、20MPa、15MPa、10M
Paに背圧弁B1、B2、B3、B4を使って保持し
た。1時間の処理後、第一の容器E1に残ったCCA木
材チップ中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定
量した。第二、第三、第四の容器E2、E3、E4に捕
集された沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量
し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分
析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+
[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、ク
ロム、銅についてそれぞれ、60%、70%、85%
で、第二の容器E2中の沈殿物は100mgで砒素のみ
が、第三の容器E3中の沈殿物は105mgでクロムの
みが、第四の容器E4中の沈殿物は100mgで銅のみ
が検出された。各容器に個別に有害物が捕集され使用し
た二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0043】[実施例18]CCA木材約15gを粉粋
機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、約
1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積1
00ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E1
に粉砕したCCA木材を入れ、液化炭酸ガス1を導入し
密閉にした。この容器E1をヒータ6で150℃に加熱
し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧し
た。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬として
トリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10
vol%の割合で流通させた。一方エントレーナとして
エタノールを別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入
した。二酸化炭素に対するエタノール量は約15vol
%であった。第二、第三、第四の抽出容器E2、E3、
E4のいずれも温度をヒータ6で150℃に保持した。
第一、第二、第三、第四の抽出容器E1、E2、E3、
E4の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15M
Pa、10MPaに背圧弁B1、B2、B3、B4を使
って保持した。1時間の処理後、第一の容器E1に残っ
たCCA木材チップ中のクロム、銅、砒素をICP発光
分析法で定量した。第二、第三、第四の容器E2、E
3、E4に捕集された沈殿物をスパチュラで採取し、重
量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶解させI
CP発光分析法で同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に
捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×100)は、
砒素、クロム、銅についてそれぞれ、94%、95%、
93%で、第二の容器E2中の沈殿物は120mgで砒
素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は135mgでク
ロムのみが、第四の容器E4中の沈殿物は130mgで
銅のみが検出された。各容器に個別に有害物が捕集され
使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用でき
た。残りの木材中には有害物は検出されずほぼ無害のも
のとなった。
【0044】[実施例19]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に
加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧
した。この状態で二酸化炭素を流通させた。一方エント
レーナとしてエタノールを別の配管から第一の抽出容器
E1内ヘ導入した。二酸化炭素に対するエタノール量は
約15vol%であった。第二、第三、第四、第五、第
六の抽出容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも
温度をヒータ6で50℃に保持した。第一、第二、第
三、第四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E
4、E5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、20MP
a、15MPa、10MPa、8MPa、7MPaに背
圧弁B1、B2、B3、B4、B5、B6を使って保持
した。また、第六の容器E6のみ温度を30℃にした。
1時間の処理後、第一の容器E1に残つたPF系防腐木
材チップ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素をIC
P発光分析法で定量した。第二、第三、第四、第五、第
六の容器E2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈
殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、これらの
沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定ま
たはへキサンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同
定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]
/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の
木片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチモン、
クロム、フッ素、フェノール類についてそれぞれ、35
%、35%、35%、30%、40%で、第二の容器E
2中の沈殿物は40mgで砒素のみが、第三の容器E3
中の沈殿物は45mgでアンチモンのみが、第四の容器
E4中の沈殿物は30mgでクロムのみが、第五の容器
E5中の沈殿物は35mgでフッ素のみが検出され、第
六の容器E6中の沈殿物は48mgでフェノール誘導体
であった。各容器に個別に有害物が捕集され使用した二
酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0045】[実施例20]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に
加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧
した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬とし
てアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%の
割合で流通させた。一方エントレーナとしてエタノール
を別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入した。二酸
化炭素に対するエタノール量は約15vol%であっ
た。第二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E2、E
3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒータ6で50
℃に保持した。第一、第二、第三、第四、第五、第六の
抽出容器E1、E2、E3、E4、E5、E6の圧力は
それぞれ25MPa、20MPa、15MPa、10M
Pa、8MPa、7MPaに背圧弁B1、B2、B3、
B4、B5、B6を使って保持した。また、第六の容器
E6のみ温度を30℃にした。1時間の処理後、第一の
容器E1に残ったPF系防腐木材チップ中の砒素、アン
チモン、クロム、フッ素をICP発光分析法で定量し
た。第二、第三、第四、第五、第六の容器E2、E3、
E4、E5、E6に捕集された沈殿物をスパチュラで採
取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液に溶
解させICP発光分析法で同定またはへキサンに溶解さ
せガスクロマトグラフを用いて同定した。抽出率([ガ
ス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に
捕集された金属量]+[抽出後の木片中の金属量]}×
100)は、砒素、アンチモン、クロム、フッ素、フェ
ノール類についてそれぞれ、90%、90%、92%、
95%、92%で、第二の容器E2中の沈殿物は80m
gで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は85mg
でアンチモンのみが、第四の容器E4中の沈殿物は50
mgでクロムのみが、第五の容器E5中の沈殿物は85
mgでフッ素のみが検出され、第六の容器E6中の沈殿
物は88mgでフェノール誘導体であった。各容器に個
別に有害物が捕集され使用した二酸化炭素は連続して抽
出処理に再利用できた。
【0046】[実施例21]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で50℃に
加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加圧
した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬とし
てトリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し1
0vol%の割合で流通させた。一方エントレーナとし
てエタノールを別の配管から第一の抽出容器E1内へ導
入した。二酸化炭素に対するエタノール量は約15vo
l%であった。第二、第三、第四、第五、第六の抽出容
器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒー
タ6で50℃に保持した。第一、第二、第三、第四、第
五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E4、E5、E
6の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、15MP
a、10MPa、8MPa、7MPaに背圧弁B1、B
2、B3、B4、B5、B6を使って保持した。また、
第六の容器E6のみ温度を30℃にした。1時間の処理
後、第一の容器E1に残ったPF系防腐木材チップ中の
砒素、アンチモン、クロム、フッ素をICP発光分析法
で定量した。第二、第三、第四、第五、第六の容器E
2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈殿物をスパ
チュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸
性溶液に溶解させICP発光分析法で同定またはヘキサ
ンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同定した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木片中の金
属量]}×100)は、砒素、アンチモン、クロム、フ
ッ素、フェノール類についてそれぞれ、98%、98
%、98%、99%、99%で、第二の容器E2中の沈
殿物は90mgで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿
物は85mgでアンチモンのみが、第四の容器E4中の
沈殿物は80mgでクロムのみが、第五の容器E5中の
沈殿物は105mgでフッ素のみが検出され、第六の容
器E6中の沈殿物は93mgでフェノール誘導体であっ
た。各容器に個別に有害物が捕集され使用した二酸化炭
素は連続して抽出処理に再利用できた。残りの木材中に
は有害物は検出されずほぼ無害のものとなった。
【0047】[実施例22]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させた。一方エン
トレーナとしてエタノールを別の配管から第一の抽出容
器E1内ヘ導入した。二酸化炭素に対するエタノール量
は約15vol%であった。第二、第三、第四、第五、
第六の抽出容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれ
も温度をヒータ6で100℃に保持した。第一、第二、
第三、第四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、
E4、E5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、20M
Pa、15MPa、10MPa、8MPa、7MPaに
背圧弁B1、B2、B3、B4、B5、B6を使って保
持した。また、第六の容器E6のみ温度を30℃にし
た。1時間の処理後、第一の容器E1に残ったPF系防
腐木材チップ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素を
ICP発光分析法で定量した。第二、第三、第四、第
五、第六の容器E2、E3、E4、E5、E6に捕集さ
れた沈殿物をスパチュラで採取し、重量法で定量し、こ
れらの沈殿物を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で
同定またはへキサンに溶解させガスクロマトグラフを用
いて同定した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽
出後の木片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチ
モン、クロム、フッ素、フェノール類についてそれぞ
れ、30%、30%、35%、20%、30%で、第二
の容器E2中の沈殿物は40mgで砒素のみが、第三の
容器E3中の沈殿物は45mgでアンチモンのみが、第
四の容器E4中の沈殿物は25mgでクロムのみが、第
五の容器E5中の沈殿物は28mgでフッ素のみが検出
され、第六の容器E6中の沈殿物は33mgでフェノー
ル誘導体であった。各容器に個別に有害物が捕集され使
用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。
【0048】[実施例23]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬と
してアセチルアセトンを二酸化炭素に対し10vol%
の割合で流通させた。一方エントレーナとしてエタノー
ルを別の配管から第一の抽出容器E1内へ導入した。二
酸化炭素に対するエタノール量は約15vol%であっ
た。第二、第三、第四、第五、第六の抽出容器E2、E
3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒータ6で10
0℃に保持した。第一、第二、第三、第四、第五、第六
の抽出容器E1、E2、E3、E4、E5、E6の圧力
はそれぞれ25MPa、20MPa、15MPa、10
MPa、8MPa、7MPaに背圧弁B1、B2、B
3、B4、B5、B6を使って保持した。また、第六の
容器E6のみ温度を30℃にした。1時間の処理後、第
一の容器E1に残ったPF系防腐木材チップ中の砒素、
アンチモン、クロム、フッ素をICP発光分析法で定量
した。第二、第三、第四、第五、第六の容器E2、E
3、E4、E5、E6に捕集された沈殿物をスパチュラ
で採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物を酸性溶液
に溶解させICP発光分析法で同定またはヘキサンに溶
解させガスクロマトグラフを用いて同定した。抽出率
([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄
瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木片中の金属
量]}×100)は、砒素、アンチモン、クロム、フッ
素、フェノール類についてそれぞれ、85%、83%、
88%、90%、88%で、第二の容器E2中の沈殿物
は92mgで砒素のみが、第三の容器E3中の沈殿物は
90mgでアンチモンのみが、第四の容器E4中の沈殿
物は85mgでクロムのみが、第五の容器E5中の沈殿
物は90mgでフッ素のみが検出され、第六の容器E6
中の沈殿物は93mgでフェノール誘導体であった。各
容器に個別に有害物が捕集され使用した二酸化炭素は連
続して抽出処理に再利用できた。
【0049】[実施例24]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm、
約1.0cm、約1.0cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬と
してトリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し
10vol%の割合で流通させた。一方エントレーナと
してエタノールを別の配管から第一の抽出容器E1内へ
導入した。二酸化炭素に対するエタノール量は約15v
ol%であった。第二、第三、第四、第五、第六の抽出
容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒ
ータ6で100℃に保持した。第一、第二、第三、第
四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E4、E
5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、1
5MPa、10MPa、8MPa、7MPaに背圧弁B
1、B2、B3、B4、B5、B6を使って保持した。
また、第六の容器E6のみ温度を30℃にした。1時間
の処理後、第一の容器E1に残ったPF系防腐木材チッ
プ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素をICP発光
分析法で定量した。第二、第三、第四、第五、第六の容
器E2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈殿物を
スパチュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物
を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定またはへ
キサンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同定し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木
片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチモン、ク
ロム、フッ素、フェノール類についてそれぞれ、98
%、98%、98%、98%、98%で、第二の容器E
2中の沈殿物は103mgで砒素のみが、第三の容器E
3中の沈殿物は98mgでアンチモンのみが、第四の容
器E4中の沈殿物は95mgでクロムのみが、第五の容
器E5中の沈殿物は103mgでフッ素のみが検出さ
れ、第六の容器E6中の沈殿物は95mgでフェノール
誘導体であった。各容器に個別に有害物が捕集され使用
した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用できた。残
りの木材中には有害物は検出されずほぼ無害のものとな
った。
【0050】[実施例25]PF系防腐木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm、
約0.4cm、約0.4cmのチップに粉砕した。容積
100ccのステンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器E
1に粉砕したPF系防腐木材を入れ、液化炭酸ガス1を
導入し密閉にした。この容器E1をヒータ6で100℃
に加熱し、加圧ポンプ2により25MPaになるまで加
圧した。この状態で二酸化炭素を流通させ、かつ試薬と
してトリフルオロアセチルアセトンを二酸化炭素に対し
10vol%の割合で流通させた。一方エントレーナと
してエタノールを別の配管から第一の抽出容器E1内へ
導入した。二酸化炭素に対するエタノール量は約15v
ol%であった。第二、第三、第四、第五、第六の抽出
容器E2、E3、E4、E5、E6のいずれも温度をヒ
ータ6で100℃に保持した。第一、第二、第三、第
四、第五、第六の抽出容器E1、E2、E3、E4、E
5、E6の圧力はそれぞれ25MPa、20MPa、1
5MPa、10MPa、8MPa、7MPaに背圧弁B
1、B2、B3、B4、B5、B6を使って保持した。
また、第六の容器E6のみ温度を30℃にした。1時間
の処理後、第一の容器E1に残ったPF系防腐木材チッ
プ中の砒素、アンチモン、クロム、フッ素をICP発光
分析法で定量した。第二、第三、第四、第五、第六の容
器E2、E3、E4、E5、E6に捕集された沈殿物を
スパチュラで採取し、重量法で定量し、これらの沈殿物
を酸性溶液に溶解させICP発光分析法で同定またはヘ
キサンに溶解させガスクロマトグラフを用いて同定し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後の木
片中の金属量]}×100)は、砒素、アンチモン、ク
ロム、フッ素、フェノール類についてそれぞれ、99
%、99%、99%、99%、99%で、第二の容器E
2中の沈殿物は114mgで砒素のみが、第三の容器E
3中の沈殿物は102mgでアンチモンのみが、第四の
容器E4中の沈殿物は108mgでクロムのみが、第五
の容器E5中の沈殿物は109mgでフッ素のみが検出
され、第六の容器E6中の沈殿物は110mgでフェノ
ール誘導体であった。各容器に個別に有害物が捕集され
使用した二酸化炭素は連続して抽出処理に再利用でき
た。残りの木材中には有害物は検出されずほぼ無害のも
のとなった。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、廃棄
処理が困難であった廃木材の有害成分を除去することが
可能となり従来地球環境や人体に悪影響を与えていた焼
却処理やリサイクルを安全に行うことができる。また、
抽出分離して取り出された銅、クロム、砒素、アンチモ
ン、フッ素、フェノール化合物は薬剤としてリサイクル
することも可能であり、また、還元して全く無害の化学
物質として廃棄処理も可能となる。使用した二酸化炭素
は連続して繰り返し使用を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 液化炭酸ガス 2 加圧ポンプ 3 試薬導入用加圧ポンプ 4 エントレーナ用加圧ポンプ 5 固体試薬導入セル 6 ヒータ 7 温度ゲージ 8 圧力ゲージ 9 圧縮機 E1〜E6 抽出容器 B1〜B7 背圧弁 V ストップバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 史郎 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2E191 BA01 BA02 BA11 BA12 BC01 4D056 AB04 AB05 AB11 AB18 AC24 BA16 CA01 CA17 CA20 CA39 CA40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃木材を超臨界二酸化炭素で処理するこ
    とにより、廃木材に含まれる有害物成分を抽出すること
    を特徴とする有害物成分を含む廃木材の連続的処理方
    法。
  2. 【請求項2】 廃木材を超臨界二酸化炭素で処理し、或
    いは試薬を添加することにより廃木材に含まれる有害物
    成分を錯体もしくはイオン対の化学形態で抽出すること
    を特徴とする有害物成分を含む廃木材の連続的処理方
    法。
  3. 【請求項3】 有害物質成分を抽出したのち二酸化炭素
    を回収し連続的に再利用することを特徴とする請求項1
    又は2記載の有害物成分を含む廃木材の連続的処理方
    法。
  4. 【請求項4】 有害物成分数に応じて有害物を個々に分
    離回収を行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の有害物成分を含む廃木材の連続的処理方法。
  5. 【請求項5】 廃木材を粉砕する第一の工程と、 二酸化炭素を所定の温度・圧力にすることにより超臨界
    状態にする第二の工程と、 前記第一の工程で粉砕された廃木材と前記第二の工程で
    得られた超臨界二酸化炭素を接触させて粉砕された廃木
    材から有害物成分を抽出する第三の工程と、 前記第三の工程で得られた有害物成分を含む超臨界二酸
    化炭素を所定の温度・圧力にすることにより有害物成分
    を分離する第四の工程と、 前記第四の工程の後、二酸化炭素を回収し連続して再利
    用する第五の工程とを具備することを特徴とする有害物
    成分を含む廃木材の連続的処理方法。
  6. 【請求項6】 有害物成分が銅化合物、クロム化合物、
    砒素化合物、アンチモン化合物、フッ素化合物、フェノ
    ール類であることを特徴とする請求項1、2、3、4又
    は5記載の有害物成分を含む廃木材の連続的処理方法。
  7. 【請求項7】 超臨界二酸化炭素が、二酸化炭素或いは
    エントレーナとの混合物であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の有害物成分を含む廃木
    材の連続的処理方法。
  8. 【請求項8】 廃木材を粉砕する第一の手段と、 二酸化炭素を所定の温度・圧力にすることにより超臨界
    状態にする第二の手段と、 前記第一の手段で粉砕された廃木材と前記第二の手段で
    得られた超臨界二酸化炭素を接触させて粉砕された廃木
    材から有害物成分を抽出する第三の手段と、 前記第三の手段で得られた有害物成分を含む超臨界二酸
    化炭素を所定の温度・圧力にすることにより有害物成分
    を分離する第四の手段と、 前記第四の手段で有害物成分が分離された二酸化炭素を
    回収し連続して再利用する第五の手段とを具備すること
    を特徴とする有害物成分を含む廃木材の連続的処理装
    置。
  9. 【請求項9】 有害物成分が銅化合物、クロム化合物、
    砒素化合物、アンチモン化合物、フッ素化合物、フェノ
    ール類であることを特徴とする請求項8記載の有害物成
    分を含む廃木材の連続的処理装置。
  10. 【請求項10】 超臨界二酸化炭素が、二酸化炭素或い
    はエントレーナとの混合物であることを特徴とする請求
    項8又は9記載の有害物成分を含む廃木材の連続的処理
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100359646B1 (ko) * 2000-10-05 2002-11-04 김현효 초임계 이산화탄소의 재순환 방법 및 시스템
US8096064B2 (en) * 2007-01-26 2012-01-17 Forestry And Forest Products Research Institute Method for drying lumber, method of impregnating lumber with chemicals, and drying apparatus

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