JP2000069567A - 無線通信システム、無線端末装置、通信速度制御方法および記憶媒体 - Google Patents

無線通信システム、無線端末装置、通信速度制御方法および記憶媒体

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JP2000069567A
JP2000069567A JP10249071A JP24907198A JP2000069567A JP 2000069567 A JP2000069567 A JP 2000069567A JP 10249071 A JP10249071 A JP 10249071A JP 24907198 A JP24907198 A JP 24907198A JP 2000069567 A JP2000069567 A JP 2000069567A
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wireless
time interval
communication speed
communication
speed
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JP10249071A
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Norihiro Ikeda
宣弘 池田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な操作を行うことなく、無線端末装置と
無線基地局との間で形成される無線回線の通信速度を最
適な通信速度に制御することができる無線通信システム
を提供する。 【解決手段】 端末11の制御部35により行われる制
御には、端末11が空き状態にあるときに実行される通
信速度制御が含まれ、この通信速度制御では、サービス
ゾーンにあるときに受信した報知信号10に含まれる基
地局12に関する情報を更新可能に記憶領域部36に保
持するとともに、該基地局12に関する情報の更新履歴
を保持する情報保持処理と、記憶領域部36に保持され
た基地局12に関する情報の更新履歴に基づき無線回線
の通信速度の切換を制御する通信速度制御処理とを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線通信網にそれ
ぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無線
基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セル
により形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地局
の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可能
な無線端末装置とを備え、無線基地局と無線端末装置と
の間で切換可能な複数の通信速度を有する無線回線を形
成可能な無線通信システム、それに用いられる無線端末
装置、通信速度制御方法および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有線通信網にそれぞれ接続され、
無線セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、各無
線セルにより形成されるサービスゾーンの中で無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備える無線通信システムとして、
無線基地局と無線端末装置との間で切換可能な複数の通
信速度を有する無線回線を形成するように構成されてい
るものがある。この無線通信システムの一例としては、
携帯電話などの無線端末装置を使用する移動体通信シス
テムがあり、このシステムにおいては、アナログ方式の
無線方式が主流であったが、昨今通信品質および秘話性
などに優れているデジタル方式への移行が行われつつあ
る。このデジタル方式を採用する無線電話端末サービス
の一つにパーソナル・ハンディフォン・システム(以
下、PHSという)がある。このPHSの着信サービス
においては、屋内外の各場所に配置された複数の無線基
地局(以下、基地局という)のいずれかに位置登録を行
うことにより、基地局のエリア内にある無線端末装置は
呼出しを受けることができる。このような移動体通信シ
ステムの無線端末装置は、基地局への位置登録が可能で
あれば、自動車、電車などの移動体内においても使用可
能可能である。
【0003】また、上述のPHSに続く次世代の移動体
通信としてW−CDMA方式の移動体通信システムが標
準化されつつある。このW−CDMA方式の移動体通信
システムでは、無線端末装置の状態(例えば高速移動
中)により無線回線で必要とされる無線回線品質に差異
が生じることから、予め無線端末装置の状態に対して最
大伝送速度が規定されており、この最大伝送速度は通信
前、通信中に関わらず選択、変更が可能である。
【0004】さらに、無線端末装置の各状態における使
用可能な最大伝送速度に関する料金体系は、通常、通信
速度に比例して決められており、通信速度が速く(広帯
域)なるほど通信コストは高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
移動体通信システムにおいては、無線端末装置の状態す
なわちその移動速度の変化に伴い必要とされる無線回線
品質が変化する。従って、無線端末装置の移動速度の変
化により無線回線品質が劣化すると予測される場合、通
信を維持するためには、無線端末装置と基地局間の通信
速度を変更し、無線回線品質を維持する必要がある。こ
の無線回線品質を保持するためには、操作者自らが最大
伝送速度を選択する方法が考えられるが、移動中におけ
る無線端末装置の移動速度を知り得ることは非常に難し
く、最適な伝送速度を選択することは困難である。ま
た、最適な伝送速度を選択することができないときに
は、発信時に接続されず、呼損が生じる。
【0006】また、無線端末装置の移動速度を知ること
ができたとしても、最適な伝送速度を選択するための操
作は煩雑であり、特に自動車を運転中の操作者にとって
は、運転をしながら伝送速度の選択操作を行うことは非
常に危険である。
【0007】さらに、品質が劣化している無線回線上で
不適当な最大伝送速度を維持した状態で通信を継続すれ
ば、通信コストが余分に掛かり、不経済である。
【0008】本発明の目的は、煩雑な操作を行うことな
く、無線端末装置と無線基地局との間で形成される無線
回線の通信速度を最適な通信速度に制御することができ
る無線通信システム、無線端末装置、通信速度制御方法
および記憶媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
有線通信網にそれぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形
成する複数の無線基地局と、前記複数の無線基地局のそ
れぞれの無線セルにより形成されるサービスゾーンの中
で前記無線基地局の少なくとも1つを介して相手装置と
の間で通信が可能な無線端末装置とを備え、前記複数の
無線基地局は、それぞれに関する情報を含む報知信号を
定常的に前記無線端末装置に対して送信し、前記無線基
地局と前記無線端末装置との間で通信速度が切換可能な
無線回線を形成する無線通信システムにおいて、前記無
線端末装置は、前記サービスゾーンにあるときに前記報
知信号を受信する受信手段と、前記受信した報知信号に
含まれる前記無線基地局に関する情報を更新可能に保持
するとともに、該無線基地局に関する情報の更新履歴を
保持する情報保持手段と、前記情報保持手段に保持され
た前記無線基地局に関する情報の更新履歴に基づき前記
無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御手段
とを有することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段は、前
記更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度を
推定する推定手段を含み、前記推定された移動速度に応
じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制御す
ることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の無
線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段は、前
記更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度の
増減を判定する判定手段を含み、前記判定手段の判定結
果に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を切
り換えるように制御することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の無
線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段は、前
記判定手段により前記移動速度が増速していると判定す
ると、現在形成されている無線回線の通信速度を減速側
に切り換えるように制御することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の無
線通信システムにおいて、前記判定手段は、前記更新履
歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時
間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔
とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間
隔より大きいときには前記移動速度が増速していると判
定することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3記載の無
線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段は、前
記判定手段により前記移動速度が減速していると判定す
ると、現在形成されている無線回線の通信速度を増速側
に切り換えるように制御することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項6記載の無
線通信システムにおいて、前記判定手段は、前記更新履
歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時
間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔
とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間
隔より小さいときには前記移動速度が減速していると判
定することを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、有線通信網にそれ
ぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無線
基地局を備え、前記複数の無線基地局からそれぞれに関
する情報を含む報知信号を定常的に送信する無線システ
ムに用いられる無線端末装置であって、前記複数の無線
基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサービス
ゾーンの中で前記無線基地局との間で通信速度が切換可
能な無線回線を形成し、該無線基地局を介して相手装置
との間で通信を行う無線端末装置において、前記サービ
スゾーンにあるときに前記報知信号を受信する受信手段
と、前記受信した報知信号に含まれる前記無線基地局に
関する情報を更新可能に保持するとともに、該無線基地
局に関する情報の更新履歴を保持する情報保持手段と、
前記情報保持手段に保持された前記無線基地局に関する
情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速度の切換
を制御する通信速度制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項8記載の無
線端末装置において、前記通信速度制御手段は、前記更
新履歴に基づき自身の移動速度を推定する推定手段を含
み、前記推定された移動速度に応じて前記無線回線の通
信速度を切り換えるように制御することを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
無線端末装置において、前記通信速度制御手段は、前記
更新履歴に基づき自身の移動速度の増減を判定する判定
手段を含み、前記判定手段の判定結果に応じて現在形成
されている無線回線の通信速度を切り換えるように制御
することを特徴とする。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
無線端末装置において、前記通信速度制御手段は、前記
判定手段により前記移動速度が増速していると判定する
と、現在形成されている無線回線の通信速度を減速側に
切り換えるように制御することを特徴とする。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の無線端末装置において、前記判定手段は、前記更新履
歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時
間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔
とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間
隔より大きいときには前記移動速度が増速していると判
定することを特徴とする。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項9記載の
無線端末装置において、前記通信速度制御手段は、前記
判定手段により前記移動速度が減速していると判定する
と、現在形成されている無線回線の通信速度を増速側に
切り換えるように制御することを特徴とする。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の無線端末装置において、前記判定手段は、前記更新履
歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時
間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔
とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間
隔より小さいときには前記移動速度が減速していると判
定することを特徴とする。
【0023】請求項15記載の発明は、有線通信網にそ
れぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無
線基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セ
ルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備え、前記複数の無線基地局は、
それぞれに関する情報を含む報知信号を定常的に前記無
線端末装置に対して送信し、前記無線基地局と前記無線
端末装置との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
する無線通信システムに用いられる通信速度制御方法に
おいて、前記無線端末装置で、前記サービスゾーンにあ
るときに前記報知信号を受信し、前記受信した報知信号
に含まれる前記無線基地局に関する情報を更新可能に保
持するとともに、該無線基地局に関する情報の更新履歴
を情報保持手段に保持し、前記情報保持手段に保持され
た前記無線基地局に関する情報の更新履歴に基づき前記
無線回線の通信速度の切換を制御することを特徴とす
る。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の通信速度制御方法において、前記更新履歴に基づき前
記無線端末装置自身の移動速度を推定し、前記推定され
た移動速度に応じて前記無線回線の通信速度を切り換え
るように制御することを特徴とする。
【0025】請求項17記載の発明は、請求項15記載
の通信速度制御方法において、前記更新履歴に基づき前
記無線端末装置自身の移動速度の増減を判定し、該判定
結果に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を
切り換えるように制御することを特徴とする。
【0026】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の通信速度制御方法において、前記判定により前記移動
速度が増速していると判定すると、現在形成されている
無線回線の通信速度を減速側に切り換えるように制御す
ることを特徴とする。
【0027】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の通信速度制御方法において、前記更新履歴に基づき前
記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を算出
し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、
前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より大きい
ときには前記移動速度が増速していると判定することを
特徴とする。
【0028】請求項20記載の発明は、請求項17記載
の通信速度制御方法において、前記判定により前記移動
速度が減速していると判定すると、現在形成されている
無線回線の通信速度を増速側に切り換えるように制御す
ることを特徴とする。
【0029】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の通信速度制御方法において、前記更新履歴に基づき前
記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を算出
し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、
前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より小さい
ときには前記移動速度が減速していると判定することを
特徴とする。
【0030】請求項22記載の発明は、有線通信網にそ
れぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無
線基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セ
ルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備え、前記複数の無線基地局は、
それぞれに関する情報を含む報知信号を定常的に前記無
線端末装置に対して送信し、前記無線基地局と前記無線
端末装置との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
する無線通信システムに用いられ、前記通信速度を制御
するためのプログラムを前記無線端末装置に供給可能に
格納した記憶媒体において、前記プログラムは、前記サ
ービスゾーンにあるときに前記報知信号を受信するため
の受信モジュールと、前記受信した報知信号に含まれる
前記無線基地局に関する情報を更新可能に保持するとと
もに、該無線基地局に関する情報の更新履歴を記憶手段
に保持する情報保持モジュールと、前記記憶手段に保持
された前記無線基地局に関する情報の更新履歴に基づき
前記無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御
モジュールとを有することを特徴とする。
【0031】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度
を推定する推定モジュールを含み、前記推定された移動
速度に応じて前記無線回線の通信速度を切り換えるよう
に制御することを特徴とする。
【0032】請求項24記載の発明は、請求項22記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度
の増減を判定する判定モジュールを含み、前記判定モジ
ュールの判定結果に応じて現在形成されている無線回線
の通信速度を切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0033】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記判定モジュールにより前記移動速度が増速している
と判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度
を減速側に切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0034】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の記憶媒体において、前記判定モジュールは、前記更新
履歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された
時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間
隔とを比較し、前記所定の時間間隔が前記時間間隔より
大きいときには前記移動速度が増速していると判定する
ことを特徴とする。
【0035】請求項27記載の発明は、請求項25記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記判定モジュールにより前記移動速度が減速している
と判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度
を増速側に切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0036】請求項28記載の発明は、請求項27記載
の記憶媒体において、前記判定モジュールは、前記更新
履歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された
時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間
隔とを比較し、前記所定の時間間隔が前記時間間隔より
小さいときには前記移動速度が減速していると判定する
ことを特徴とする。
【0037】請求項29記載の発明は、有線通信網にそ
れぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無
線基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セ
ルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備え、前記無線基地局と前記無線
端末装置との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
する無線通信システムにおいて、前記サービスゾーン内
における前記無線端末装置の移動位置を示すエリア情報
を更新可能に保持するとともに、該エリア情報の更新履
歴を保持するエリア情報保持手段と、前記エリア情報保
持手段に保持された前記エリア情報の更新履歴に基づき
前記無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御
手段とを有することを特徴とする。
【0038】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の無線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段
は、前記更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動速度
を推定する推定手段を含み、前記推定された移動速度に
応じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制御
することを特徴とする。
【0039】請求項31記載の発明は、請求項29記載
の無線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段
は、前記エリア情報の更新履歴に基づき前記無線端末装
置の移動速度の増減を判定する判定手段を含み、前記判
定手段の判定結果に応じて現在形成されている無線回線
の通信速度を切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0040】請求項32記載の発明は、請求項31記載
の無線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段
は、前記判定手段により前記移動速度が増速していると
判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を
減速側に切り換えるように制御することを特徴とする。
【0041】請求項33記載の発明は、請求項32記載
の無線通信システムにおいて、前記判定手段は、前記エ
リア情報の更新履歴に基づき前記エリア情報が更新され
た時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間
間隔とを比較し、所定の時間間隔が前記算出した時間間
隔より大きいときには前記移動速度が増速していると判
定することを特徴とする。
【0042】請求項34記載の発明は、請求項31記載
の無線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段
は、前記判定手段により前記移動速度が減速していると
判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を
増速側に切り換えるように制御することを特徴とする。
【0043】請求項35記載の発明は、請求項34記載
の無線通信システムにおいて、前記判定手段は、前記更
新履歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新され
た時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間
間隔とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時
間間隔より小さいときには前記移動速度が減速している
と判定することを特徴とする。
【0044】請求項36記載の発明は、有線通信網にそ
れぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無
線基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セ
ルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備え、前記無線基地局と前記無線
端末装置との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
する無線通信システムに用いられる通信速度制御方法に
おいて、前記サービスゾーン内における前記無線端末装
置の移動位置を示すエリア情報を更新可能に保持すると
ともに、該エリア情報の更新履歴をエリア情報保持手段
に保持し、前記エリア情報保持手段に保持された前記エ
リア情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速度の
切換を制御することを特徴とする。
【0045】請求項37記載の発明は、請求項36記載
の無線通信システムにおいて、前記通信速度制御手段
は、前記エリア情報の更新履歴に基づき前記無線端末装
置の移動速度を推定する推定手段を含み、前記推定され
た移動速度に応じて前記無線回線の通信速度を切り換え
るように制御することを特徴とする。
【0046】請求項38記載の発明は、請求項36記載
の通信速度制御方法において、前記エリア情報の更新履
歴に基づき前記無線端末装置の移動速度の増減を判定
し、前記判定結果に応じて現在形成されている無線回線
の通信速度を切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0047】請求項39記載の発明は、請求項38記載
の通信速度制御方法において、前記移動速度が増速して
いると判定すると、現在形成されている無線回線の通信
速度を減速側に切り換えるように制御することを特徴と
する。
【0048】請求項40記載の発明は、請求項39記載
の通信速度制御方法において、前記エリア情報の更新履
歴に基づき前記エリア情報が更新された時間間隔を算出
し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、
前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より大きい
ときには前記移動速度が増速していると判定することを
特徴とする。
【0049】請求項41記載の発明は、請求項38記載
の通信速度制御方法において、前記移動速度が減速して
いると判定すると、現在形成されている無線回線の通信
速度を増速側に切り換えるように制御することを特徴と
する。
【0050】請求項42記載の発明は、請求項41記載
の通信速度制御方法において、前記更新履歴に基づき前
記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔tを算
出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より小
さいときには前記移動速度が減速していると判定するこ
とを特徴とする。
【0051】請求項43記載の発明は、有線通信網にそ
れぞれ接続され、無線セルをそれぞれ形成する複数の無
線基地局と、前記複数の無線基地局のそれぞれの無線セ
ルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線基地
局の少なくとも1つを介して相手装置との間で通信が可
能な無線端末装置とを備え、前記無線基地局と前記無線
端末装置との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
する無線通信システムに用いられる、前記通信速度を制
御するためのプログラムを格納した記憶媒体において、
前記プログラムは、前記サービスゾーン内における前記
無線端末装置の移動位置を示すエリア情報を更新可能に
保持するとともに、該エリア情報の更新履歴を記憶手段
に保持するエリア情報保持モジュールと、前記記憶手段
に保持された前記エリア情報の更新履歴に基づき前記無
線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御モジュ
ールとを有することを特徴とする。
【0052】請求項44記載の発明は、請求項43記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動速度を推
定する推定モジュールを含み、前記推定された移動速度
に応じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制
御することを特徴とする。
【0053】請求項45記載の発明は、請求項43記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記エリア情報の更新履歴に基づき前記無線端末装置の
移動速度の増減を判定する判定モジュールを含み、前記
判定モジュールの判定結果に応じて現在形成されている
無線回線の通信速度を切り換えるように制御することを
特徴とする。
【0054】請求項46記載の発明は、請求項45記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記判定モジュールにより前記移動速度が増速している
と判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度
を減速側に切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0055】請求項47記載の発明は、請求項46記載
の記憶媒体において、前記判定モジュールは、前記エリ
ア情報の更新履歴に基づき前記エリア情報が更新された
時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間
隔とを比較し、所定の時間間隔が前記算出した時間間隔
より大きいときには前記移動速度が増速していると判定
することを特徴とする。
【0056】請求項48記載の発明は、請求項45記載
の記憶媒体において、前記通信速度制御モジュールは、
前記判定モジュールにより前記移動速度が減速している
と判定すると、現在形成されている無線回線の通信速度
を増速側に切り換えるように制御することを特徴とす
る。
【0057】請求項49記載の発明は、請求項48記載
の記憶媒体において、前記判定モジュールは、前記更新
履歴に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された
時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間
隔とを比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間
間隔より小さいときには前記移動速度が減速していると
判定することを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0059】(実施の第1形態)図1は本発明の無線通
信システムの実施の第1形態の構成を示すブロック図、
図2は図1の無線通信システムに用いられる報知信号の
情報フォーマット構成を示す図である。なお、本実施の
形態では、無線通信システムとして、広帯域CDMA
(W−CDMA)方式の移動体通信システムの例を説明
する。
【0060】無線通信システムは、図1に示すように、
無線セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局(以下、
基地局という)12と、各無線セルにより形成されるサ
ービスゾーンの中で基地局12の少なくとも1つを介し
て相手装置との間で通信が可能な無線端末装置(以下、
端末という)11と、基地局12が接続される有線通信
回線と既存の通信網14(ISDN,ATM,LANな
ど)とを収容し、端末11との間の通信路をルーティン
グするための無線制御装置13を備え、各基地局12と
端末11との間では切換可能な複数の通信速度を有する
無線回線を形成するように構成されている。
【0061】各基地局12は、報知信号10を定常的に
送信する。この報知信号10は、サービスを提供してい
る通信事業者、信号発信元の基地局12に固有に付与さ
れた識別情報などを含むシステム制御に必須の情報を送
信するための信号である。
【0062】この報知信号10は、図2(a)に示すよ
うに、2つの無線フレーム27を用いて伝送される。端
末11側では、図2(b)に示すように、報知信号10
を復号し、各内容21〜26を読み出す。具体的には、
報知信号10の種類を示す情報21、報知信号発信元の
基地局の送信電力22、サイクリックに付加される情報
フレーム番号23、送信元基地局の受信側での干渉情報
24、通信事業者、無線基地局の識別子などのシステム
制御に必要となる各種情報を伝送する情報要素詳細エリ
ア25、復号時の誤りを検出、訂正するための誤り訂正
符号26が読み出される。
【0063】次に、端末11の構成について図3を参照
しながら説明する。図3は図1の無線通信システムに用
いられている無線端末装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0064】端末11は、図3に示すように、電波の送
受信を行う無線部31と、変復調処理を行うベースバン
ド処理部32と、送受信データをフレーム単位で分解、
組立を行うフレーム分解組立部33と、送信情報を生成
し、受信データに応じた処理を行うなどの通信に関する
各種処理を実行するための通信アプリケーション34
と、各ブロック31〜34を制御するための制御部35
と、各種情報を記憶する記憶領域部36とを有する。
【0065】制御部35により行われる制御には、端末
11が空き状態にあるときに実行される通信速度制御が
含まれ、この通信速度制御は予め記憶されている制御プ
ログラムに従い実行される。この通信速度制御は、前記
サービスゾーンにあるときに受信した報知信号10に含
まれる基地局12に関する情報を更新可能に記憶領域部
36に保持するとともに、該基地局12に関する情報の
更新履歴を保持する情報保持処理と、記憶領域部36に
保持された基地局12に関する情報の更新履歴に基づき
無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御処理
とを有する。ここで、通信速度制御処理においては、更
新履歴に基づき端末自身の移動速度を算出し、この算出
した移動速度に応じて無線回線形成時の通信速度を所定
範囲内で切り換えるように制御する。この移動速度の算
出には、更新履歴に基づき算出された基地局12に関す
る情報の更新時間間隔tが用いられる。なお、この通信
速度制御の詳細については後述する。
【0066】次に、端末11の空き状態における通信速
度制御について図4および図5を参照しながら説明す
る。図4は図1の無線通信システムの無線端末装置の空
き状態における通信速度制御の手順を示すフローチャー
ト、図5は図4のステップS406の端末移動速度解析
処理に用いられるテーブルを示す図である。
【0067】端末11は、電源投入後にサービスエリア
に属すると、空き状態における通信速度制御を開始す
る。この通信速度制御では、図4に示すように、まずス
テップS401において接続対象の基地局12から定常
的に送信される報知信号10を受信し、続くステップS
402で、受信した報知信号10の誤り訂正符号を用い
た演算結果により受信した報知信号10の正当性を判定
する。すなわち、受信データに誤りがないか否かを判定
する。受信データに誤りがあるときには、本処理を終了
する。そして、再度報知信号10の待ち受け状態に戻
り、報知信号10を受信して受信データに誤りがあるか
否かを判定する。ここで、受信データに誤りがあると、
報知信号10の待ち受け状態、報知信号10の受信、受
信データの誤りの有無の判定を、受信データの誤りがな
くなるまで繰り返し実行し、この繰り返し回数が所定回
数に達すると、回線設定不能ステータスをセットする。
この回線設定不能ステータスがセットされているときに
は、無線回線品質劣悪と判断して無線回線接続シーケン
スの起動を行わないようにする。なお、図4には、この
回線不能設定ステータスのセットに関する処理が示され
ていない。
【0068】これに対し、受信データに誤りがないとき
には、ステップS403に進み、受信した報知信号10
を復号して各情報21〜25を読み込み、解析する。続
くステップS404では、今回取り込んだ情報要素詳細
エリア25の基地局12の識別子(CS識別子;セルス
テーション識別子)と記憶領域部36に保持されている
CS識別子とを比較し、CS識別子が変化したか否かを
判定する。CS識別子が変化していないときには、本処
理を終了し、CS識別子が変化しているときには、ステ
ップS405に進む。
【0069】ステップS405では、CS識別子の変化
に伴いCS識別子の更新を行うことから、このCS識別
子の更新時間間隔tを算出する。この更新時間間隔t
は、次の(1)式により算出される。
【0070】 t=今回取り込んだCS識別子の登録時刻−前回のCS識別子の登録時刻 …(1) 次いで、ステップS406に進み、端末移動速度解析処
理を実行する。端末移動速度解析処理では、記憶領域部
36に格納されているテーブル(図5に示す)を参照し
て上記算出した更新間隔時間tに対応する端末11の移
動速度を求め、この移動速度に対応付けられている最大
伝送速度を発信時の最大伝送速度として設定する。この
テーブルには、図5に示すように、更新時間間隔tに相
当する平均時間間隔T(sec)51と、移動速度(k
m/h)52、最大伝送速度(Kbps)53がそれぞ
れ対応付けて記述されている。例えば、算出された更新
時間間隔tが100secであるときには、これに相当
する平均時間間隔Tが120〜60secになり、この
平均時間間隔Tには3〜6Km/hの移動速度が、そし
てこの移動速度には384Kbpsの最大伝送速度が対
応付けられている。よって、算出された更新時間間隔t
が100secであるときには、発信時の最大伝送速度
として384Kbpsの最大伝送速度が設定される。
【0071】続くステップS407では、情報更新処理
を実行する。この情報更新処理には、上記ステップS4
06で設定された発信時の最大伝送速度を記憶領域部3
6に格納する処理が含まれている。そして、本処理を終
了する。
【0072】端末11からの発信時には、通信アプリケ
ーション34から無線接続要求が出され、この無線接続
要求を受けた制御部35は、記憶領域部36に格納され
ている最大伝送速度を示す情報を接続シーケンス中の呼
設定要求メッセージなどの所定の情報要素の一部として
基地局12に送信し、呼を確立する。
【0073】このように、本実施の形態では、基地局1
2に関する情報の更新履歴を記憶領域部36に保持し、
記憶領域部36に保持された基地局12に関する情報の
更新履歴に基づき端末自身の移動速度を算出し、この算
出した移動速度に応じて無線回線形成時(発信時)の通
信速度を所定範囲内で切り換えるように制御するから、
煩雑な操作を行うこなく、端末11と基地局12との間
で形成される無線回線の通信速度を最適な通信速度に制
御することができる。よって、発信前に通信速度が最適
な通信速度に設定されることにより、接続手順における
ネゴシエーションなどに掛かる処理時間を短縮すること
ができ、その結果、呼損を回避することができる。
【0074】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図6を参照しながら説明する。図6は
本発明の無線通信システムの実施の第2形態における無
線端末装置の通信速度制御の手順を示すフローチャート
である。なお、本実施の形態は、上述の実施の第1形態
と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0075】本実施の形態は、上述の実施の第1形態に
対し、通信中において通信速度制御を実行する点で異な
る。
【0076】具体的には、本実施の形態における通信速
度制御では、更新履歴に基づき端末自身の移動速度の増
減を判定し、この判定結果に応じて現在形成されている
無線回線の通信速度を切り換えるように制御する。この
判定には、更新履歴に基づき算出された基地局12に関
する情報の更新時間間隔tと所定の時間間隔t’とが用
いられ、所定の時間間隔t’が更新時間間隔tより大き
いときには前記移動速度が増速していると判定して現在
形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り換え
るように制御する。これに対し、所定の時間間隔t’が
更新時間間隔tより小さいときには、移動速度が減速し
ていると判定して現在形成されている無線回線の通信速
度を増速側に切り換えるように制御する。この通信速度
制御は予め記憶されている制御プログラムに従い実行さ
れる。
【0077】端末11は、通信中に所定の間隔で通信速
度制御を実行する。この通信速度制御では、図6に示す
ように、まずステップS401において無線接続されて
いる基地局12から定常的に送信される報知信号10を
受信し、続くステップS402で、受信した報知信号1
0の誤り訂正符号を用いた演算結果により受信データに
誤りがないか否かを判定する。受信データに誤りがある
ときには、本処理を終了する。
【0078】これに対し、受信データに誤りがないとき
には、ステップS403に進み、受信した報知信号10
を復号して各情報21〜25を読み込み、解析する。続
くステップS404では、今回取り込んだ情報要素詳細
エリア25の基地局12のCS識別子と記憶領域部36
に保持されているCS識別子とを比較し、CS識別子が
変化したか否かを判定する。CS識別子が変化していな
いときには、本処理を終了し、CS識別子が変化してい
るときには、ステップS405に進む。
【0079】ステップS405では、CS識別子の変化
に伴いCS識別子の更新を行うことから、このCS識別
子の更新時間間隔tを上記(1)式に従い算出し、そし
てステップS406で、端末移動速度解析処理を実行す
る。端末移動速度解析処理では、記憶領域部36に格納
されているテーブル(図5に示す)を参照して上記算出
した更新間隔時間tに対応する端末11の移動速度を求
め、この移動速度に対応付けられている最大伝送速度を
最大伝送速度として設定する。
【0080】続くステップS407では、情報更新処理
を実行する。この情報更新処理により、上記ステップS
406で設定された最大伝送速度を記憶領域部36に格
納する。そして、ステップS601に進む。
【0081】ステップS601では、更新間隔時間tと
所定の間隔時間t’とを比較し、t>t’の関係が成立
するか否かを判定する。ここで、所定の間隔時間t’は
前回の更新間隔時間である。このt>t’の関係が成立
すると、端末自身の移動速度が減速したと判断してステ
ップS604で、通信速度の増速処理(帯域拡大処理)
を実行する。この増速処理では、記憶領域部36に格納
されている最大伝送速度を示す情報を通信速度変更要求
メッセージなどの所定の情報要素の一部として基地局1
2に送信し、通信速度の増速すなわち帯域拡大を行う。
そして、本処理を終了する。
【0082】t>t’の関係が成立しないときには、ス
テップS602に進み、更新間隔時間tと所定の間隔時
間t’とを比較し、t<t’の関係が成立するか否かを
判定する。t<t’の関係が成立すると、端末自身の移
動速度が増速したと判断してステップS603で、通信
速度の減速処理(帯域縮小処理)を実行する。この減速
処理では、記憶領域部36に格納されている最大伝送速
度を示す情報を通信速度変更要求メッセージなどの所定
の情報要素の一部として基地局12に送信し、通信速度
の減速すなわち帯域縮小を行う。そして、本処理を終了
する。なお、t<t’の関係が成立しない場合すなわち
t=t’の関係が成立する場合には、通信速度を増減せ
ずに現在の通信速度に維持し、本処理を終了する。
【0083】このように、本実施の形態では、更新履歴
に基づき端末自身の移動速度の増減を判定し、この判定
結果に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を
切り換えるように制御するから、通信中の端末11の移
動状態に起因する無線回線品質の劣化が未然に防止さ
れ、安定した通信状態が維持されることになる。また、
不適当な最大伝送速度による通信の継続が回避され、通
信コストの削減可能になる。
【0084】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図7ないし図10を参照しながら説明
する。図7は本発明の無線通信システムの実施の第3形
態の構成を示すブロック図、図8は図7の無線通信シス
テムにおける位置登録/エリア情報更新処理を示すシー
ケンスチャート、図9は図7の無線通信システムにおけ
る通信速度制御の手順を示すフローチャート、図10は
図7の無線通信システムにおける通信速度制御を示すシ
ーケンスチャートである。
【0085】本実施の形態の無線通信システムは、図7
に示すように、W−CDMA方式の移動体通信システム
であって、無線セルをそれぞれ形成する複数の基地12
と、各無線セルにより形成されるサービスゾーンの中で
基地局12の少なくとも1つを介して相手装置との間で
通信が可能な端末11と、基地局12が接続される有線
通信回線と既存の通信網14(ISDN,ATM,LA
Nなど)とを収容し、端末11との間の通信路をルーテ
ィングするための無線制御装置13を備え、各基地局1
2と端末11との間では切換可能な複数の通信速度を有
する無線回線を形成するように構成されている。
【0086】通信網14には、端末11が属する基地局
12のサービスエリアなどの各種情報を登録、更新する
位置情報データベース(位置情報DB)15、および本
システムに収容される端末11に関する加入者情報デー
タベース(加入者情報DB)16が設けられている。
【0087】本無線通信システムでは、端末11の発信
時の通信速度制御を行う。この通信速度制御では、端末
11の位置すなわち端末11が位置するサービスエリア
を示すエリア情報を位置情報DB15に更新可能に保持
するとともに、該エリア情報の更新履歴を保持し、位置
情報DB15に保持されたエリア情報の更新履歴に基づ
き無線回線の通信速度の切換を制御する。
【0088】まず、端末11の位置すなわち端末11が
位置するサービスエリアを示すエリア情報を位置情報D
B15に更新可能に保持するための位置登録/エリア情
報更新処理について図8を参照しながら説明する。
【0089】端末11が電源投入後に移動してサービス
エリアが変更されると、位置登録/エリア情報更新処理
が起動される。この処理においては、図8に示すよう
に、端末11が基地局12に対して位置登録要求メッセ
ージ(M801)を送信すると、この位置登録要求メッ
セージ(M801)を受信した基地局12は、端末11
に対して認証要求メッセージ(M802)を送信すると
ともに、加入者DB16との間で、端末11が契約され
ている端末であるか否かに関する認証(M803)を行
う。なお、ここでは、この認証を通信網14の加入者D
Bとの間で行うようにしているが、通信事業者によって
は通信事業者設備の中に認証を行う機能を設けている場
合がある。
【0090】一方、基地局12からの認証要求メッセー
ジ(M802)を受信した端末11は、認証の要求に応
じることが可能であるときには、折り返し、基地局12
に対して、認証応答メッセージ(M804)を送信す
る。
【0091】基地局12は、端末11に関する認証(M
803)により契約が確認された後に、認証応答メッセ
ージ(M804)を受信すると、通信網14に対して位
置登録要求メッセージ(M805)を送信する。この位
置登録要求メッセージ(M805)を受信した通信網1
4は、位置情報DB15に対して位置登録要求メッセー
ジ(M806)を送信する。
【0092】位置情報DB15では、位置登録要求メッ
セージ(M806)を受信すると、図9に示す通信速度
制御が起動され、端末11の位置登録とともに、端末1
1の発信時の通信速度が設定される。端末11の位置登
録および端末11の発信時の通信速度設定が完了する
と、位置情報DB15は、通信網14に対して位置登録
受付メッセージ(M807)を送信し、この位置登録受
付メッセージ(M807)を受信した通信網14は、位
置登録を要求した端末11が接続されている基地局12
に対して位置登録受付メッセージ(M808)を送信す
る。そして、位置登録受付メッセージ(M808)を受
信した基地局12は、位置登録受付メッセージ(M80
9)を端末11に対して送信する。
【0093】このようにして位置登録/エリア情報更新
処理は完了する。
【0094】次に、位置情報DB15において、位置登
録要求メッセージ(M806)の受信により起動される
通信速度制御について図9および図10を参照しながら
説明する。
【0095】この通信速度制御では、図9に示すよう
に、まずステップS901に位置登録要求メッセージ
(M806)を受信すると、続くステップS902で、
受信した位置登録要求メッセージ(M806)の正当性
を判定する。すなわち、受信データに誤りがないか否か
を判定する。受信データに誤りがあるときには、本処理
を終了する。そして、再度位置登録要求メッセージ(M
806)の待ち受け状態に戻り、位置登録要求メッセー
ジ(M806)を受信して受信データに誤りがあるか否
かを判定する。ここで、受信データに誤りがあると、位
置登録要求メッセージ(M806)の待ち受け状態、そ
の受信、受信データの誤りの有無の判定を、受信データ
の誤りがなくなるまで繰り返し実行し、この繰り返し回
数が所定回数に達すると、本処理を終了する。
【0096】これに対し、受信データに誤りがないとき
には、ステップS903に進み、位置登録要求メッセー
ジ(M806)を復号してそれに含まれている各情報を
読み込み、解析する。続くステップS904では、今回
取り込んだ情報として含まれている基地局12のCS識
別子と既に保持されているCS識別子とを比較し、CS
識別子が変化したか否かを判定する。CS識別子が変化
していないときには、本処理を終了し、CS識別子が変
化しているときには、ステップS905に進む。
【0097】ステップS905では、CS識別子の変化
に伴いCS識別子の更新を行うことから、このCS識別
子の更新時間間隔tを上記(1)式に従い算出する。
【0098】次いで、ステップS906に進み、端末移
動速度解析処理を実行する。端末移動速度解析処理で
は、予め格納されているテーブル(図5に示すものと同
じ)を参照して上記算出した更新間隔時間tに対応する
端末11の移動速度を求め、この移動速度に対応付けら
れている最大伝送速度を発信時の最大伝送速度として設
定する。
【0099】続くステップS907では、情報更新処理
を実行し、この情報更新処理により、上記ステップS9
06で設定された発信時の最大伝送速度を格納し、本処
理を終了する。
【0100】上述の処理終了後に、操作者が端末11に
おいて通信に使用される最大伝送速度を選択し、端末1
1から発信操作を行うと、図10に示すように、端末1
1は選択された最大伝送速度を示す情報を呼設定要求メ
ッセージ(M1001)の情報要素の一部として基地局
12に送信する。この呼設定要求メッセージ(M100
1)を受信した基地局12は、認証要求メッセージ(M
1002)を端末11に対して送信するとともに、通信
網14を介して加入者DB16との間で、端末11が契
約されている端末であるか否かに関する認証(M100
3)を行う。
【0101】一方、基地局12からの認証要求メッセー
ジ(M1002)を受信した端末11は、認証の要求に
応じることが可能であるときには、折り返し、基地局1
2に対して、認証応答メッセージ(M1004)を送信
する。
【0102】基地局12は、端末11に関する認証(M
1003)により契約が確認された後に、認証応答メッ
セージ(M804)を受信すると、通信網14に対して
位置登録要求メッセージ(M805)を送信する。この
位置登録要求メッセージ(M805)を受信した通信網
14は、位置情報DB15に対して端末11から要求さ
れた最大伝送速度を示す情報を伝送速度確認メッセージ
(M1006)の情報要素の一部として送信する。
【0103】位置情報DB15では、伝送速度確認メッ
セージ(M1006)を受信すると、端末11から要求
された最大伝送速度での通信が可能であるか否かを判断
するために、図9に示すステップS907において格納
された最大伝送速度と端末11から要求された最大伝送
速度と比較し、端末11から要求された最大伝送速度が
使用可能であればその旨を確認通知メッセージ(M10
07)の情報要素の一部として通信網14に対して送信
する。また、端末11から要求された最大伝送速度が高
すぎることにより無線回線品質が劣化する恐れがある場
合には、端末11から要求された最大伝送速度が使用不
可能となり、上記ステップS907において格納された
最大伝送速度を確認通知メッセージ(M1007)の情
報要素の一部として通信網14に対して送信する。
【0104】位置情報DB15からの確認通知メッセー
ジ(M1007)を受信した通信網14は、呼設定を要
求した端末11が接続されている基地局12に対して呼
設定要求受付メッセージ(M1008)を送信する。そ
して、呼設定要求受付メッセージ(M1008)を受信
した基地局12は、呼設定要求受付メッセージ(M10
09)を端末11に対して送信する。呼設定要求受付メ
ッセージ(M1009)を受信した端末11では、呼設
定要求メッセージ(M1001)送出時に要求した最大
伝送速度と位置情報DB15から通知された最大伝送速
度とを比較し、両者の通信速度が異なる場合には、最大
伝送速度を位置情報DB15から通知された最大伝送速
度とするように最大伝送速度の変更を行う必要がある
が、この変更ができないときには、発信処理を中断し空
き状態に移行する処理を行う。これに対し、この最大伝
送速度の変更が可能であるとき、要求した最大伝送速度
が使用可能であるときには、通知された最大伝送速度ま
たは要求した最大伝送速度で発信状態を継続する。
【0105】この発信状態において切断シーケンスが実
行されない場合には、通信網14は、呼設定を要求した
端末11に対して呼出メッセージ(M1010)を送信
し、この呼出メッセージ(M1010)を受信した端末
11は、応答メッセージ(M1012)を基地局12に
対して返す。ここで、最大伝送速度を変更したときには
その変更を受け入れた旨を示す情報を応答メッセージ
(M1012)の情報要素の一部として基地局12に送
信する。応答メッセージ(M1012)を受信した基地
局12は、応答メッセージ(M1013)を通信網14
に対して送信する。また、必要であれば、通最大伝送速
度の変更を受け入れた旨を示す情報を応答メッセージ
(M1013)の情報要素の一部として通信網14に送
信する。これ以降、端末11と通信網14との間では、
基地局12を介して通信中状態(M1014)に遷移す
る。この通信状態は、位置情報DB15から通知された
最大伝送速度または要求した最大伝送速度で継続され
る。
【0106】このように、本実施の形態では、煩雑な操
作を行うこなく、端末11と基地局12との間で形成さ
れる無線回線の通信速度を最適な通信速度に制御するこ
とができる。よって、発信前に通信速度が最適な通信速
度に設定されることにより、接続手順におけるネゴシエ
ーションなどに掛かる処理時間を短縮することができ、
その結果、呼損を回避することができる。
【0107】なお、本実施の形態では、加入者DB16
および位置情報DB15を通信網14に設けているが、
これに代えて通信事業者設備の一部として含まれるよう
に構成することも可能である。
【0108】(実施の第4形態)次に、本発明の実施の
第4形態について図11および図12を参照しながら説
明する。図11は本発明の無線通信システムの実施の第
4形態における位置登録/エリア情報更新処理および通
信速度制御を示すシーケンスチャート、図12は図11
の無線通信システムにおける通信速度制御の手順を示す
フローチャートである。本実施の形態は、上述の実施の
第3形態と同じ構成を有し、その説明は省略する。
【0109】本実施の形態は、上述の実施の第3形態に
対し、通信中において通信速度制御を実行する点で異な
る。
【0110】具体的には、本実施の形態における通信速
度制御では、更新履歴に基づき端末自身の移動速度の増
減を判定し、この判定結果に応じて現在形成されている
無線回線の通信速度を切り換えるように制御する。この
判定には、更新履歴に基づき算出された基地局12に関
する情報の更新時間間隔tと所定の時間間隔t’とが用
いられ、所定の時間間隔t’が更新時間間隔tより大き
いときには前記移動速度が増速していると判定して現在
形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り換え
るように制御する。これに対し、所定の時間間隔t’が
更新時間間隔tより小さいときには、移動速度が減速し
ていると判定して現在形成されている無線回線の通信速
度を増速側に切り換えるように制御する。
【0111】この制御は、通信状態中(M1014)に
おいても実行される。通信状態中(M1014)におい
て、端末11が基地局12に対して位置登録要求メッセ
ージ(M1101)を送信すると、この位置登録要求メ
ッセージ(M1101)を受信した基地局12は、端末
11に対して認証要求メッセージ(M1102)を送信
するとともに、加入者DB16との間で、端末11が契
約されている端末であるか否かに関する認証(M110
3)を行う。
【0112】一方、基地局12からの認証要求メッセー
ジ(M1102)を受信した端末11は、認証の要求に
応じることが可能であるときには、折り返し、基地局1
2に対して、認証応答メッセージ(M1104)を送信
する。
【0113】基地局12は、端末11に関する認証(M
1103)により契約が確認された後に、認証応答メッ
セージ(M1104)を受信すると、通信網14に対し
て位置登録要求メッセージ(M1105)を送信する。
この位置登録要求メッセージ(M1105)を受信した
通信網14は、位置情報DB15に対して位置登録要求
メッセージ(M1106)を送信する。
【0114】位置情報DB15では、位置登録要求メッ
セージ(M1106)を受信すると、図12に示す通信
速度制御が起動され、端末11の位置登録とともに、端
末11の通信速度が設定される。端末11の位置登録お
よび端末11の発信時の通信速度設定が完了すると、位
置情報DB15は、通信網14に対して位置登録受付メ
ッセージ(M1107)を送信し、この位置登録受付メ
ッセージ(M1107)を受信した通信網14は、位置
登録を要求した端末11が接続されている基地局12に
対して位置登録受付メッセージ(M1108)を送信す
る。そして、位置登録受付メッセージ(M1108)を
受信した基地局12は、位置登録受付メッセージ(M1
109)を端末11に対して送信する。
【0115】このようにして位置登録/エリア情報更新
処理は完了する。
【0116】次に、位置情報DB15において、位置登
録要求メッセージ(M1106)を受信すると、通信速
度制御が起動される。この通信速度制御では、図12に
示すように、まずステップS901に位置登録要求メッ
セージ(M1106)を受信すると、続くステップS9
02で、受信した位置登録要求メッセージ(M110
6)の正当性を判定する。すなわち、受信データに誤り
がないか否かを判定する。受信データに誤りがあるとき
には、本処理を終了する。そして、再度位置登録要求メ
ッセージ(M1106)の待ち受け状態に戻り、位置登
録要求メッセージ(M806)を受信して受信データに
誤りがあるか否かを判定する。ここで、受信データに誤
りがあると、位置登録要求メッセージ(M1106)の
待ち受け状態、その受信、受信データの誤りの有無の判
定を、受信データの誤りがなくなるまで繰り返し実行
し、この繰り返し回数が所定回数に達すると、本処理を
終了する。
【0117】これに対し、受信データに誤りがないとき
には、ステップS903に進み、位置登録要求メッセー
ジ(M1106)を復号してそれに含まれている各情報
を読み込み、解析する。続くステップS904では、今
回取り込んだ情報として含まれている基地局12のCS
識別子と既に保持されているCS識別子とを比較し、C
S識別子が変化したか否かを判定する。CS識別子が変
化していないときには、本処理を終了し、CS識別子が
変化しているときには、ステップS905に進む。
【0118】ステップS905では、CS識別子の変化
に伴いCS識別子の更新を行うことから、このCS識別
子の更新時間間隔tを上記(1)式に従い算出する。
【0119】次いで、ステップS906に進み、端末移
動速度解析処理を実行する。端末移動速度解析処理で
は、予め格納されているテーブル(図5に示すものと同
じ)を参照して上記算出した更新間隔時間tに対応する
端末11の移動速度を求め、この移動速度に対応付けら
れている最大伝送速度を発信時の最大伝送速度として設
定する。
【0120】続くステップS907では、情報更新処理
を実行し、この情報更新処理により、上記ステップS9
06で設定された発信時の最大伝送速度を格納する。そ
して、ステップS1201に進む。
【0121】ステップS1201では、更新間隔時間t
と所定の間隔時間t’とを比較し、t>t’の関係が成
立するか否かを判定する。ここで、所定の間隔時間t’
は前回の更新間隔時間である。このt>t’の関係が成
立すると、端末11の移動速度が減速したと判断してス
テップS1204で、通信速度の増速処理(帯域拡大処
理)を実行する。この増速処理では、既に格納されてい
る最大伝送速度を示す情報を速度変更要求メッセージ
(図11;M1110)の情報要素の一部として通信網
14に送信し、通信速度の増速すなわち帯域拡大を行
う。そして、本処理を終了する。
【0122】t>t’の関係が成立しないときには、ス
テップS1202に進み、更新間隔時間tと所定の間隔
時間t’とを比較し、t<t’の関係が成立するか否か
を判定する。t<t’の関係が成立すると、端末自身の
移動速度が増速したと判断してステップS1203で、
通信速度の減速処理(帯域縮小処理)を実行する。この
減速処理では、既に格納されている最大伝送速度を示す
情報を速度変更要求メッセージ(図11;M1110)
の情報要素の一部として通信網14に送信し、通信速度
の減速すなわち帯域縮小を行う。そして、本処理を終了
する。なお、t<t’の関係が成立しない場合すなわち
t=t’の関係が成立する場合には、通信速度を増減せ
ずに現在の通信速度に維持し、本処理を終了する。
【0123】ここで、図11に示すように、位置情報D
B15からの速度変更要求メッセージ(M1110)を
受信した通信網14は、位置登録要求を出した端末11
が接続されている基地局12に対して、速度変更要求メ
ッセージ(M1111)を送信する。速度変更要求メッ
セージ(M1111)を受信した基地局12は、速度変
更要求メッセージ(M1112)を端末11に送信し、
速度変更要求メッセージ(M1111)を受信した端末
12は、速度変更要求メッセージ(M1111)により
指示された最大伝送速度への変更が可能であるか否かを
判定し、指示された最大伝送速度への変更が不可能であ
るときには、その旨を示す情報を応答メッセージ(図示
せず)の情報要素の一部として返す。そして、通信処理
を中断し空き状態に移行する処理を行う。これに対し、
この最大伝送速度の変更が可能であるときには、通知さ
れた最大伝送速度への変更を受け入れた旨を示す受付メ
ッセージ(M1113)を基地局12に対して送信し、
位置情報DB15から指示された最大伝送速度で通信状
態(M1114)を継続する。
【0124】このように、本実施の形態では、更新履歴
に基づき端末の移動速度の増減を判定し、この判定結果
に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を切り
換えるように制御するから、通信中の端末11の移動状
態に起因する無線回線品質の劣化が未然に防止され、安
定した通信状態が維持されることになる。また、不適当
な最大伝送速度による通信の継続が回避され、通信コス
トの削減可能になる。
【0125】なお、上述の各実施の形態では、端末11
の移動速度が高速になるほど、最大伝送速度が低下する
ような無線通信システムの例としてW−CDMA方式の
無線通信システム、またはそれに用いられる端末を示し
たが、他の同様な通信媒体を用いたシステム(狭帯域C
DMA方式の移動通信システム)においても本発明の原
理を適用可能であることはいうまでもない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の無
線通信システムによれば、無線端末装置が、サービスゾ
ーンにあるときに報知信号を受信する受信手段と、受信
した報知信号に含まれる無線基地局に関する情報を更新
可能に保持するとともに、該無線基地局に関する情報の
更新履歴を保持する情報保持手段と、情報保持手段に保
持された無線基地局に関する情報の更新履歴に基づき無
線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制御手段と
を有するから、煩雑な操作を行うことなく、無線端末装
置と無線基地局との間で形成される無線回線の通信速度
を最適な通信速度に制御することができる。
【0127】請求項2記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段が、更新履歴に基づき無線端末装
置自身の移動速度を推定する推定手段を含み、推定され
た移動速度に応じて無線回線の通信速度を切り換えるよ
うに制御するから、発信前に通信速度を最適な通信速度
に設定することができ、接続手順におけるネゴシエーシ
ョンなどに掛かる処理時間を短縮することができ、その
結果、呼損を回避することができる。
【0128】請求項3記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手が、更新履歴に基づき無線端末装置
自身の移動速度の増減を判定する判定手段を含み、判定
手段の判定結果に応じて現在形成されている無線回線の
通信速度を切り換えるように制御するから、通信中の無
線端末装置の移動状態に起因する無線回線品質の劣化を
未然に防止することができ、安定した通信状態を維持す
ることができる。
【0129】請求項4記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段で、判定手段により移動速度が増
速していると判定すると、現在形成されている無線回線
の通信速度を減速側に切り換えるように制御するから、
無線端末装置の移動速度の増速時には無線回線品質の劣
化を防止することができる。
【0130】請求項5記載の無線通信システムによれ
ば、判定手段で、更新履歴に基づき無線基地局に関する
情報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間
隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出
した時間間隔より大きいときには移動速度が増速してい
ると判定することができる。
【0131】請求項6記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段で、判定手段により移動速度が減
速していると判定すると、現在形成されている無線回線
の通信速度を増速側に切り換えるように制御するから、
無線端末装置の移動速度の減速時には無線回線品質の向
上を図ることができる。
【0132】請求項7記載の無線通信システムによれ
ば、判定手段で、更新履歴に基づき無線基地局に関する
情報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間
隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出
した時間間隔より小さいときには移動速度が減速してい
ると判定することができる。
【0133】請求項8記載の無線端末装置によれば、サ
ービスゾーンにあるときに報知信号を受信する受信手段
と、受信した報知信号に含まれる無線基地局に関する情
報を更新可能に保持するとともに、該無線基地局に関す
る情報の更新履歴を保持する情報保持手段と、情報保持
手段に保持された無線基地局に関する情報の更新履歴に
基づき無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度制
御手段とを有するから、煩雑な操作を行うことなく、無
線基地局との間で形成される無線回線の通信速度を最適
な通信速度に制御することができる。
【0134】請求項9記載の無線端末装置によれば、通
信速度制御手段が、更新履歴に基づき自身の移動速度を
推定する推定手段を含み、推定された移動速度に応じて
無線回線の通信速度を切り換えるように制御するから、
発信前に通信速度を最適な通信速度に設定することがで
き、接続手順におけるネゴシエーションなどに掛かる処
理時間を短縮することができ、その結果、呼損を回避す
ることができる。
【0135】請求項10記載の無線端末装置によれば、
通信速度制御手段が、更新履歴に基づき自身の移動速度
の増減を判定する判定手段を含み、判定手段の判定結果
に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を切り
換えるように制御するから、通信中の移動状態に起因す
る無線回線品質の劣化を未然に防止することができ、安
定した通信状態を維持することができる。
【0136】請求項11記載の無線端末装置によれば、
通信速度制御手段で、判定手段により移動速度が増速し
ていると判定すると、現在形成されている無線回線の通
信速度を減速側に切り換えるように制御するから、移動
速度の増速時には無線回線品質の劣化を防止することが
できる。
【0137】請求項12記載の無線端末装置によれば、
判定手段で、更新履歴に基づき無線基地局に関する情報
が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と
所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出した
時間間隔より大きいときには移動速度が増速していると
判定することができる。
【0138】請求項13記載の無線端末装置によれば、
通信速度制御手段で、判定手段により前記移動速度が減
速していると判定すると、現在形成されている無線回線
の通信速度を増速側に切り換えるように制御するから、
移動速度の減速時には無線回線品質の向上を図ることが
できる。
【0139】請求項14記載の無線端末装置によれば、
判定手段で、更新履歴に基づき無線基地局に関する情報
が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と
所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出した
時間間隔より小さいときには移動速度が減速していると
判定することができる。
【0140】請求項15記載の通信速度制御方法によれ
ば、無線端末装置で、サービスゾーンにあるときに前記
報知信号を受信し、受信した報知信号に含まれる前記無
線基地局に関する情報を更新可能に保持するとともに、
該無線基地局に関する情報の更新履歴を情報保持手段に
保持し、情報保持手段に保持された無線基地局に関する
情報の更新履歴に基づき無線回線の通信速度の切換を制
御するから、煩雑な操作を行うことなく、無線端末装置
と無線基地局との間で形成される無線回線の通信速度を
最適な通信速度に制御することができる。
【0141】請求項16記載の通信速度制御方法によれ
ば、更新履歴に基づき無線端末装置自身の移動速度を推
定し、推定された移動速度に応じ無線回線の通信速度を
切り換えるように制御するから、発信前に通信速度を最
適な通信速度に設定することができ、接続手順における
ネゴシエーションなどに掛かる処理時間を短縮すること
ができ、その結果、呼損を回避することができる。
【0142】請求項17記載の通信速度制御方法によれ
ば、更新履歴に基づき無線端末装置自身の移動速度の増
減を判定し、該判定結果に応じて現在形成されている無
線回線の通信速度を切り換えるように制御するから、通
信中の無線端末装置の移動状態に起因する無線回線品質
の劣化を未然に防止することができ、安定した通信状態
を維持することができる。
【0143】請求項18記載の通信速度制御方法によれ
ば、判定により移動速度が増速していると判定すると、
現在形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り
換えるように制御するから、無線端末装置の移動速度の
増速時には無線回線品質の劣化を防止することができ
る。
【0144】請求項19記載の通信速度制御方法によれ
ば、更新履歴に基づき無線基地局に関する情報が更新さ
れた時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時
間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出した時間間隔
より大きいときには移動速度が増速していると判定する
ことができる。
【0145】請求項20記載の通信速度制御方法によれ
ば、判定により移動速度が減速していると判定すると、
現在形成されている無線回線の通信速度を増速側に切り
換えるように制御するから、無線端末装置の移動速度の
減速時には無線回線品質の向上を図ることができる。
【0146】請求項21記載の通信速度制御方法によれ
ば、更新履歴に基づき無線基地局に関する情報が更新さ
れた時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時
間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出された時間間
隔より小さいときには移動速度が減速していると判定す
ることができる。
【0147】請求項22記載の記憶媒体によれば、プロ
グラムが、サービスゾーンにあるときに報知信号を受信
するための受信モジュールと、受信した報知信号に含ま
れる無線基地局に関する情報を更新可能に保持するとと
もに、該無線基地局に関する情報の更新履歴を記憶手段
に保持する情報保持モジュールと、記憶手段に保持され
た無線基地局に関する情報の更新履歴に基づき無線回線
の通信速度の切換を制御する通信速度制御モジュールと
を有するから、煩雑な操作を行うことなく、無線端末装
置と無線基地局との間で形成される無線回線の通信速度
を最適な通信速度に制御することができる。
【0148】請求項23記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールが、更新履歴に基づき無線端末装置
自身の移動速度を推定する推定モジュールを含み、推定
された移動速度に応じて無線回線の通信速度を切り換え
るように制御するから、発信前に通信速度を最適な通信
速度に設定することができ、接続手順におけるネゴシエ
ーションなどに掛かる処理時間を短縮することができ、
その結果、呼損を回避することができる。
【0149】請求項24記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールが、更新履歴に基づき無線端末装置
自身の移動速度の増減を判定する判定モジュールを含
み、判定モジュールの判定結果に応じて現在形成されて
いる無線回線の通信速度を切り換えるように制御するか
ら、通信中の無線端末装置の移動状態に起因する無線回
線品質の劣化を未然に防止することができ、安定した通
信状態を維持することができる。
【0150】請求項25記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールで、判定モジュールにより移動速度
が増速していると判定すると、現在形成されている無線
回線の通信速度を減速側に切り換えるように制御するか
ら、無線端末装置の移動速度の増速時には無線回線品質
の劣化を防止することができる。
【0151】請求項26記載の記憶媒体によれば、判定
モジュールで、更新履歴に基づき無線基地局に関する情
報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔
と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が前記算
出した時間間隔より大きいときには移動速度が増速して
いると判定することができる。
【0152】請求項27記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールで、判定モジュールにより移動速度
が減速していると判定すると、現在形成されている無線
回線の通信速度を増速側に切り換えるように制御するか
ら、無線端末装置の移動速度の減速時には無線回線品質
の向上を図ることができる。
【0153】請求項28記載の記憶媒体によれば、判定
モジュールで、更新履歴に基づき無線基地局に関する情
報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔
と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出し
た時間間隔より小さいときには移動速度が減速している
と判定することができる。
【0154】請求項29記載の無線通信システムによれ
ば、サービスゾーン内における無線端末装置の移動位置
を示すエリア情報を更新可能に保持するとともに、該エ
リア情報の更新履歴を保持するエリア情報保持手段と、
エリア情報保持手段に保持された前記エリア情報の更新
履歴に基づき無線回線の通信速度の切換を制御する通信
速度制御手段とを有するから、煩雑な操作を行うことな
く、無線端末装置と無線基地局との間で形成される無線
回線の通信速度を最適な通信速度に制御することができ
る。
【0155】請求項30記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段が、更新履歴に基づき無線端末装
置の移動速度を推定する推定手段を含み、推定された移
動速度に応じて無線回線の通信速度を切り換えるように
制御するから、発信前に通信速度を最適な通信速度に設
定することができ、接続手順におけるネゴシエーション
などに掛かる処理時間を短縮することができ、その結
果、呼損を回避することができる。
【0156】請求項31記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段が、エリア情報の更新履歴に基づ
き無線端末装置の移動速度の増減を判定する判定手段を
含み、判定手段の判定結果に応じて現在形成されている
無線回線の通信速度を切り換えるように制御するから、
通信中の無線端末装置の移動状態に起因する無線回線品
質の劣化を未然に防止することができ、安定した通信状
態を維持することができる。
【0157】請求項32記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段で、判定手段により移動速度が増
速していると判定すると、現在形成されている無線回線
の通信速度を減速側に切り換えるように制御するから、
無線端末装置の移動速度の増速時には無線回線品質の劣
化を防止することができる。
【0158】請求項33記載の無線通信システムによれ
ば、判定手段で、エリア情報の更新履歴に基づきエリア
情報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間
隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出
した時間間隔より大きいときには移動速度が増速してい
ると判定することができる。
【0159】請求項34記載の無線通信システムによれ
ば、通信速度制御手段で、判定手段により移動速度が減
速していると判定すると、現在形成されている無線回線
の通信速度を増速側に切り換えるように制御するから、
無線端末装置の移動速度の減速時には無線回線品質の向
上を図ることができる。
【0160】請求項35記載の無線通信システムによれ
ば、判定手段で、更新履歴に基づき無線基地局に関する
情報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間
隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出
した時間間隔より小さいときには移動速度が減速してい
ると判定することができる。
【0161】請求項36記載の通信速度制御方法によれ
ば、サービスゾーン内における無線端末装置の移動位置
を示すエリア情報を更新可能に保持するとともに、該エ
リア情報の更新履歴をエリア情報保持手段に保持し、エ
リア情報保持手段に保持されたエリア情報の更新履歴に
基づき無線回線の通信速度の切換を制御するから、煩雑
な操作を行うことなく、無線端末装置と無線基地局との
間で形成される無線回線の通信速度を最適な通信速度に
制御することができる。
【0162】請求項37記載の通信速度制御方法によれ
ば、通信速度制御手段が、エリア情報の更新履歴に基づ
き無線端末装置の移動速度を推定する推定手段を含み、
推定された移動速度に応じて無線回線の通信速度を切り
換えるように制御するから、発信前に通信速度を最適な
通信速度に設定することができ、接続手順におけるネゴ
シエーションなどに掛かる処理時間を短縮することがで
き、その結果、呼損を回避することができる。
【0163】請求項38記載の通信速度制御方法によれ
ば、エリア情報の更新履歴に基づき無線端末装置の移動
速度の増減を判定し、判定結果に応じて現在形成されて
いる無線回線の通信速度を切り換えるように制御するか
ら、通信中の無線端末装置の移動状態に起因する無線回
線品質の劣化を未然に防止することができ、安定した通
信状態を維持することができる。
【0164】請求項39記載の通信速度制御方法によれ
ば、移動速度が増速していると判定すると、現在形成さ
れている無線回線の通信速度を減速側に切り換えるよう
に制御するから、無線端末装置の移動速度の増速時には
無線回線品質の劣化を防止することができる。
【0165】請求項40記載の通信速度制御方法によれ
ば、エリア情報の更新履歴に基づきエリア情報が更新さ
れた時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時
間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出した時間間隔
より大きいときには移動速度が増速していると判定する
ことができる。
【0166】請求項41記載の通信速度制御方法によれ
ば、移動速度が減速していると判定すると、現在形成さ
れている無線回線の通信速度を増速側に切り換えるよう
に制御するから、無線端末装置の移動速度の減速時には
無線回線品質の向上を図ることができる。
【0167】請求項42記載の通信速度制御方法によれ
ば、更新履歴に基づき無線基地局に関する情報が更新さ
れた時間間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時
間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出した時間間隔
より小さいときには移動速度が減速していると判定する
ことができる。
【0168】請求項43記載の記憶媒体によれば、プロ
グラムが、サービスゾーン内における無線端末装置の移
動位置を示すエリア情報を更新可能に保持するととも
に、該エリア情報の更新履歴を記憶手段に保持するエリ
ア情報保持モジュールと、記憶手段に保持された前記エ
リア情報の更新履歴に基づき無線回線の通信速度の切換
を制御する通信速度制御モジュールとを有するから、煩
雑な操作を行うことなく、無線端末装置と無線基地局と
の間で形成される無線回線の通信速度を最適な通信速度
に制御することができる。
【0169】請求項44記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールが、更新履歴に基づき無線端末装置
の移動速度を推定する推定モジュールを含み、推定され
た移動速度に応じて無線回線の通信速度を切り換えるよ
うに制御するから、発信前に通信速度を最適な通信速度
に設定することができ、接続手順におけるネゴシエーシ
ョンなどに掛かる処理時間を短縮することができ、その
結果、呼損を回避することができる。
【0170】請求項45記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールが、エリア情報の更新履歴に基づき
無線端末装置の移動速度の増減を判定する判定モジュー
ルを含み、判定モジュールの判定結果に応じて現在形成
されている無線回線の通信速度を切り換えるように制御
するから、通信中の無線端末装置の移動状態に起因する
無線回線品質の劣化を未然に防止することができ、安定
した通信状態を維持することができる。
【0171】請求項46記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールが、判定モジュールにより移動速度
が増速していると判定すると、現在形成されている無線
回線の通信速度を減速側に切り換えるように制御するか
ら、無線端末装置の移動速度の増速時には無線回線品質
の劣化を防止することができる。
【0172】請求項47記載の記憶媒体によれば、判定
モジュールで、エリア情報の更新履歴に基づきエリア情
報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔
と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出し
た時間間隔より大きいときには移動速度が増速している
と判定することができる。
【0173】請求項48記載の記憶媒体によれば、通信
速度制御モジュールで、判定モジュールにより移動速度
が減速していると判定すると、現在形成されている無線
回線の通信速度を増速側に切り換えるように制御するか
ら、無線端末装置の移動速度の減速時には無線回線品質
の向上を図ることができる。
【0174】請求項49記載の記憶媒体によれば、判定
モジュールで、更新履歴に基づき無線基地局に関する情
報が更新された時間間隔を算出し、該算出した時間間隔
と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間隔が算出し
た時間間隔より小さいときには移動速度が減速している
と判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の無線通信システムの実施の第1
形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の無線通信システムに用いられる報知信号
の情報フォーマット構成を示す図である。
【図3】図1の無線通信システムに用いられている無線
端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の無線通信システムの無線端末装置の空き
状態における通信速度制御の手順を示すフローチャート
である。
【図5】図4のステップS406の端末移動速度解析処
理に用いられるテーブルを示す図である。
【図6】本発明の無線通信システムの実施の第2形態に
おける無線端末装置の通信速度制御の手順を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明の無線通信システムの実施の第3形態の
構成を示すブロック図である。
【図8】図7の無線通信システムにおける位置登録/エ
リア情報更新処理を示すシーケンスチャートである。
【図9】図7の無線通信システムにおける通信速度制御
の手順を示すフローチャートである。
【図10】図7の無線通信システムにおける通信速度制
御を示すシーケンスチャートである。
【図11】本発明の無線通信システムの実施の第4形態
における位置登録/エリア情報更新処理および通信速度
制御を示すシーケンスチャートである。
【図12】図11の無線通信システムにおける通信速度
制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 報知信号 11 無線端末装置 12 無線基地局 13 無線制御装置 14 通信網 15 位置情報DB 16 加入者情報DB 31 無線部 32 ベースバンド処理部 33 フレーム分解組立部 34 通信アプリケーション 35 制御部 36 記憶領域部

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線セ
    ルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数の
    無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサー
    ビスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを介
    して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを備
    え、前記複数の無線基地局は、それぞれに関する情報を
    含む報知信号を定常的に前記無線端末装置に対して送信
    し、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信速
    度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システムに
    おいて、前記無線端末装置は、前記サービスゾーンにあ
    るときに前記報知信号を受信する受信手段と、前記受信
    した報知信号に含まれる前記無線基地局に関する情報を
    更新可能に保持するとともに、該無線基地局に関する情
    報の更新履歴を保持する情報保持手段と、前記情報保持
    手段に保持された前記無線基地局に関する情報の更新履
    歴に基づき前記無線回線の通信速度の切換を制御する通
    信速度制御手段とを有することを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記通信速度制御手段は、前記更新履歴
    に基づき前記無線端末装置自身の移動速度を推定する推
    定手段を含み、前記推定された移動速度に応じて前記無
    線回線の通信速度を切り換えるように制御することを特
    徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記通信速度制御手段は、前記更新履歴
    に基づき前記無線端末装置自身の移動速度の増減を判定
    する判定手段を含み、前記判定手段の判定結果に応じて
    現在形成されている無線回線の通信速度を切り換えるよ
    うに制御することを特徴とする請求項1記載の無線通信
    システム。
  4. 【請求項4】 前記通信速度制御手段は、前記判定手段
    により前記移動速度が増速していると判定すると、現在
    形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り換え
    るように制御することを特徴とする請求項3記載の無線
    通信システム。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記更新履歴に基づき
    前記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を算
    出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より大
    きいときには前記移動速度が増速していると判定するこ
    とを特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記通信速度制御手段は、前記判定手段
    により前記移動速度が減速していると判定すると、現在
    形成されている無線回線の通信速度を増速側に切り換え
    るように制御することを特徴とする請求項3記載の無線
    通信システム。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記更新履歴に基づき
    前記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を算
    出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より小
    さいときには前記移動速度が減速していると判定するこ
    とを特徴とする請求項6記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線セ
    ルをそれぞれ形成する複数の無線基地局を備え、前記複
    数の無線基地局からそれぞれに関する情報を含む報知信
    号を定常的に送信する無線システムに用いられる無線端
    末装置であって、前記複数の無線基地局のそれぞれの無
    線セルにより形成されるサービスゾーンの中で前記無線
    基地局との間で通信速度が切換可能な無線回線を形成
    し、該無線基地局を介して相手装置との間で通信を行う
    無線端末装置において、前記サービスゾーンにあるとき
    に前記報知信号を受信する受信手段と、前記受信した報
    知信号に含まれる前記無線基地局に関する情報を更新可
    能に保持するとともに、該無線基地局に関する情報の更
    新履歴を保持する情報保持手段と、前記情報保持手段に
    保持された前記無線基地局に関する情報の更新履歴に基
    づき前記無線回線の通信速度の切換を制御する通信速度
    制御手段とを有することを特徴とする無線端末装置。
  9. 【請求項9】 前記通信速度制御手段は、前記更新履歴
    に基づき自身の移動速度を推定する推定手段を含み、前
    記推定された移動速度に応じて前記無線回線の通信速度
    を切り換えるように制御することを特徴とする請求項8
    記載の無線端末装置。
  10. 【請求項10】 前記通信速度制御手段は、前記更新履
    歴に基づき自身の移動速度の増減を判定する判定手段を
    含み、前記判定手段の判定結果に応じて現在形成されて
    いる無線回線の通信速度を切り換えるように制御するこ
    とを特徴とする請求項8記載の無線端末装置。
  11. 【請求項11】 前記通信速度制御手段は、前記判定手
    段により前記移動速度が増速していると判定すると、現
    在形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り換
    えるように制御することを特徴とする請求項9記載の無
    線端末装置。
  12. 【請求項12】 前記判定手段は、前記更新履歴に基づ
    き前記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を
    算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より大
    きいときには前記移動速度が増速していると判定するこ
    とを特徴とする請求項11記載の無線端末装置。
  13. 【請求項13】 前記通信速度制御手段は、前記判定手
    段により前記移動速度が減速していると判定すると、現
    在形成されている無線回線の通信速度を増速側に切り換
    えるように制御することを特徴とする請求項9記載の無
    線端末装置。
  14. 【請求項14】 前記判定手段は、前記更新履歴に基づ
    き前記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を
    算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より小
    さいときには前記移動速度が減速していると判定するこ
    とを特徴とする請求項13記載の無線端末装置。
  15. 【請求項15】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線
    セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数
    の無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサ
    ービスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを
    介して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを
    備え、前記複数の無線基地局は、それぞれに関する情報
    を含む報知信号を定常的に前記無線端末装置に対して送
    信し、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信
    速度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システム
    に用いられる通信速度制御方法において、前記無線端末
    装置で、前記サービスゾーンにあるときに前記報知信号
    を受信し、前記受信した報知信号に含まれる前記無線基
    地局に関する情報を更新可能に保持するとともに、該無
    線基地局に関する情報の更新履歴を情報保持手段に保持
    し、前記情報保持手段に保持された前記無線基地局に関
    する情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速度の
    切換を制御することを特徴とする通信速度制御方法。
  16. 【請求項16】 前記更新履歴に基づき前記無線端末装
    置自身の移動速度を推定し、前記推定された移動速度に
    応じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制御
    することを特徴とする請求項15記載の通信速度制御方
    法。
  17. 【請求項17】 前記更新履歴に基づき前記無線端末装
    置自身の移動速度の増減を判定し、該判定結果に応じて
    現在形成されている無線回線の通信速度を切り換えるよ
    うに制御することを特徴とする請求項15記載の通信速
    度制御方法。
  18. 【請求項18】 前記判定により前記移動速度が増速し
    ていると判定すると、現在形成されている無線回線の通
    信速度を減速側に切り換えるように制御することを特徴
    とする請求項17記載の通信速度制御方法。
  19. 【請求項19】 前記更新履歴に基づき前記無線基地局
    に関する情報が更新された時間間隔を算出し、該算出し
    た時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、前記所定の時
    間間隔が前記算出した時間間隔より大きいときには前記
    移動速度が増速していると判定することを特徴とする請
    求項18記載の通信速度制御方法。
  20. 【請求項20】 前記判定により前記移動速度が減速し
    ていると判定すると、現在形成されている無線回線の通
    信速度を増速側に切り換えるように制御することを特徴
    とする請求項17記載の通信速度制御方法。
  21. 【請求項21】 前記更新履歴に基づき前記無線基地局
    に関する情報が更新された時間間隔を算出し、該算出し
    た時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、前記所定の時
    間間隔が前記時間間隔より小さいときには前記移動速度
    が減速していると判定することを特徴とする請求項20
    記載の通信速度制御方法。
  22. 【請求項22】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線
    セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数
    の無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサ
    ービスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを
    介して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを
    備え、前記複数の無線基地局は、それぞれに関する情報
    を含む報知信号を定常的に前記無線端末装置に対して送
    信し、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信
    速度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システム
    に用いられ、前記通信速度を制御するためのプログラム
    を前記無線端末装置に供給可能に格納した記憶媒体にお
    いて、前記プログラムは、前記サービスゾーンにあると
    きに前記報知信号を受信するための受信モジュールと、
    前記受信した報知信号に含まれる前記無線基地局に関す
    る情報を更新可能に保持するとともに、該無線基地局に
    関する情報の更新履歴を記憶手段に保持する情報保持モ
    ジュールと、前記記憶手段に保持された前記無線基地局
    に関する情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速
    度の切換を制御する通信速度制御モジュールとを有する
    ことを特徴とする記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度を推
    定する推定モジュールを含み、前記推定された移動速度
    に応じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制
    御することを特徴とする請求項22記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    更新履歴に基づき前記無線端末装置自身の移動速度の増
    減を判定する判定モジュールを含み、前記判定モジュー
    ルの判定結果に応じて現在形成されている無線回線の通
    信速度を切り換えるように制御することを特徴とする請
    求項22記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    判定モジュールにより前記移動速度が増速していると判
    定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を減
    速側に切り換えるように制御することを特徴とする請求
    項24記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記判定モジュールは、前記更新履歴
    に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時間
    間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔と
    を比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔
    より大きいときには前記移動速度が増速していると判定
    することを特徴とする請求項25記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    判定モジュールにより前記移動速度が減速していると判
    定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を増
    速側に切り換えるように制御することを特徴とする請求
    項24記載の記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記判定モジュールは、前記更新履歴
    に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時間
    間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔と
    を比較し、前記所定の時間間隔が前記時間間隔より小さ
    いときには前記移動速度が減速していると判定すること
    を特徴とする請求項27記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線
    セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数
    の無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサ
    ービスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを
    介して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを
    備え、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信
    速度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システム
    において、前記サービスゾーン内における前記無線端末
    装置の移動位置を示すエリア情報を更新可能に保持する
    とともに、該エリア情報の更新履歴を保持するエリア情
    報保持手段と、前記エリア情報保持手段に保持された前
    記エリア情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速
    度の切換を制御する通信速度制御手段とを有することを
    特徴とする無線通信システム。
  30. 【請求項30】 前記通信速度制御手段は、前記更新履
    歴に基づき前記無線端末装置の移動速度を推定する推定
    手段を含み、前記推定された移動速度に応じて前記無線
    回線の通信速度を切り換えるように制御することを特徴
    とする請求項29記載の無線通信システム。
  31. 【請求項31】 前記通信速度制御手段は、前記エリア
    情報の更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動速度の
    増減を判定する判定手段を含み、前記判定手段の判定結
    果に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を切
    り換えるように制御することを特徴とする請求項29記
    載の無線通信システム。
  32. 【請求項32】 前記通信速度制御手段は、前記判定手
    段により前記移動速度が増速していると判定すると、現
    在形成されている無線回線の通信速度を減速側に切り換
    えるように制御することを特徴とする請求項31記載の
    無線通信システム。
  33. 【請求項33】 前記判定手段は、前記エリア情報の更
    新履歴に基づき前記エリア情報が更新された時間間隔を
    算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より大きい
    ときには前記移動速度が増速していると判定することを
    特徴とする請求項32記載の無線通信システム。
  34. 【請求項34】 前記通信速度制御手段は、前記判定手
    段により前記移動速度が減速していると判定すると、現
    在形成されている無線回線の通信速度を増速側に切り換
    えるように制御することを特徴とする請求項31記載の
    無線通信システム。
  35. 【請求項35】 前記判定手段は、前記更新履歴に基づ
    き前記無線基地局に関する情報が更新された時間間隔を
    算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔とを比較
    し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔より小
    さいときには前記移動速度が減速していると判定するこ
    とを特徴とする請求項34記載の無線通信システム。
  36. 【請求項36】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線
    セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数
    の無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサ
    ービスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを
    介して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを
    備え、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信
    速度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システム
    に用いられる通信速度制御方法において、前記サービス
    ゾーン内における前記無線端末装置の移動位置を示すエ
    リア情報を更新可能に保持するとともに、該エリア情報
    の更新履歴をエリア情報保持手段に保持し、前記エリア
    情報保持手段に保持された前記エリア情報の更新履歴に
    基づき前記無線回線の通信速度の切換を制御することを
    特徴とする通信速度制御方法。
  37. 【請求項37】 前記通信速度制御手段は、前記エリア
    情報の更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動速度を
    推定する推定手段を含み、前記推定された移動速度に応
    じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制御す
    ることを特徴とする請求項36記載の通信速度制御方
    法。
  38. 【請求項38】 前記エリア情報の更新履歴に基づき前
    記無線端末装置の移動速度の増減を判定し、前記判定結
    果に応じて現在形成されている無線回線の通信速度を切
    り換えるように制御することを特徴とする請求項36記
    載の通信速度制御方法。
  39. 【請求項39】 前記移動速度が増速していると判定す
    ると、現在形成されている無線回線の通信速度を減速側
    に切り換えるように制御することを特徴とする請求項3
    8記載の通信速度制御方法。
  40. 【請求項40】 前記エリア情報の更新履歴に基づき前
    記エリア情報が更新された時間間隔を算出し、該算出し
    た時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間間
    隔が前記算出した時間間隔より大きいときには前記移動
    速度が増速していると判定することを特徴とする請求項
    39記載の通信速度制御方法。
  41. 【請求項41】 前記移動速度が減速していると判定す
    ると、現在形成されている無線回線の通信速度を増速側
    に切り換えるように制御することを特徴とする請求項3
    8記載の通信速度制御方法。
  42. 【請求項42】 前記更新履歴に基づき前記無線基地局
    に関する情報が更新された時間間隔tを算出し、該算出
    した時間間隔と所定の時間間隔とを比較し、所定の時間
    間隔が前記時間間隔より小さいときには前記移動速度が
    減速していると判定することを特徴とする請求項41記
    載の通信速度制御方法。
  43. 【請求項43】 有線通信網にそれぞれ接続され、無線
    セルをそれぞれ形成する複数の無線基地局と、前記複数
    の無線基地局のそれぞれの無線セルにより形成されるサ
    ービスゾーンの中で前記無線基地局の少なくとも1つを
    介して相手装置との間で通信が可能な無線端末装置とを
    備え、前記無線基地局と前記無線端末装置との間で通信
    速度が切換可能な無線回線を形成する無線通信システム
    に用いられる、前記通信速度を制御するためのプログラ
    ムを格納した記憶媒体において、前記プログラムは、前
    記サービスゾーン内における前記無線端末装置の移動位
    置を示すエリア情報を更新可能に保持するとともに、該
    エリア情報の更新履歴を記憶手段に保持するエリア情報
    保持モジュールと、前記記憶手段に保持された前記エリ
    ア情報の更新履歴に基づき前記無線回線の通信速度の切
    換を制御する通信速度制御モジュールとを有することを
    特徴とする記憶媒体。
  44. 【請求項44】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動速度を推定す
    る推定モジュールを含み、前記推定された移動速度に応
    じて前記無線回線の通信速度を切り換えるように制御す
    ることを特徴とする請求項43記載の記憶媒体。
  45. 【請求項45】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    エリア情報の更新履歴に基づき前記無線端末装置の移動
    速度の増減を判定する判定モジュールを含み、前記判定
    モジュールの判定結果に応じて現在形成されている無線
    回線の通信速度を切り換えるように制御することを特徴
    とする請求項43記載の記憶媒体。
  46. 【請求項46】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    判定モジュールにより前記移動速度が増速していると判
    定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を減
    速側に切り換えるように制御することを特徴とする請求
    項45記載の記憶媒体。
  47. 【請求項47】 前記判定モジュールは、前記エリア情
    報の更新履歴に基づき前記エリア情報が更新された時間
    間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔と
    を比較し、前記所定の時間間隔が前記算出した時間間隔
    より大きいときには前記移動速度が増速していると判定
    することを特徴とする請求項46記載の記憶媒体。
  48. 【請求項48】 前記通信速度制御モジュールは、前記
    判定モジュールにより前記移動速度が減速していると判
    定すると、現在形成されている無線回線の通信速度を増
    速側に切り換えるように制御することを特徴とする請求
    項45記載の記憶媒体。
  49. 【請求項49】 前記判定モジュールは、前記更新履歴
    に基づき前記無線基地局に関する情報が更新された時間
    間隔を算出し、該算出した時間間隔と所定の時間間隔と
    を比較し、前記所定の時間間隔が前記時間間隔より小さ
    いときには前記移動速度が減速していると判定すること
    を特徴とする請求項48記載の記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006059371A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Fujitsu Limited 移動局装置および同装置におけるデータ通信速度予測方法
JP2013005357A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Kyocera Corp 端末選択方法、ネットワーク装置、及び無線端末
JP2017055285A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 Necプラットフォームズ株式会社 モバイル無線通信装置および制御方法

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JP2013005357A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Kyocera Corp 端末選択方法、ネットワーク装置、及び無線端末
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