JP2000068943A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JP2000068943A
JP2000068943A JP23075798A JP23075798A JP2000068943A JP 2000068943 A JP2000068943 A JP 2000068943A JP 23075798 A JP23075798 A JP 23075798A JP 23075798 A JP23075798 A JP 23075798A JP 2000068943 A JP2000068943 A JP 2000068943A
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optical
light
signal
semiconductor laser
light emitting
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JP23075798A
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Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源の耐用期間が長く、高い信頼性を備えた
光伝送装置を提供すること。 【解決手段】 光伝送用光源となる半導体レーザチップ
50の光路に光スイッチ素子60を設け、光スイッチ駆
動回路42により、入力された光信号を直接光ファイバ
L1に出力するか、反射膜61側に一部分岐するか、切
換できるようにし、データを送信する場合には、反射膜
61によりレーザ発振用の光共振器を形成させることに
より、半導体レーザチップ50からレーザ光を発生さ
せ、待機状態の場合には、発光ダイオードとして発光さ
せるようにしたもの。 【効果】 データの伝送速度に応じてレーザモードとダ
イオードモードに切換えて使用することにより、レーザ
としての動作時間が抑えられ、耐用期間を長くすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
た光伝送装置に係り、特に、ネットワークの構成を伝送
経路の接続状態で判定するようにしたデータ伝送システ
ムで使用するのに適な光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータは、社会機構の運営
にとって中でほとんど欠かせない存在であるが、通常
は、これに複数の端末機器を接続したネットワークシス
テムとして使用されるのが一般的である。しかも、シス
テムとしても常に進歩改良が要求されており、このた
め、実用上は、ネットワーク構成の変更にも柔軟に対応
できるようにするのが望ましい。
【0003】そこで、ネットワークに対する端末機器の
接続状態からネットワーク構成を判定し、自動的にネッ
トワーク構成の変更に対応できるようにしたデータ伝送
システムが従来から用いられており、その例を特開平1
0ー41898号公報に見ることができる。
【0004】この公報には、ツイストペア線により複数
端末機器が接続されたネットワークが示されており、さ
らに端末機器間でのデータの伝送に光ファイバ伝送装置
を用いたシステムが開示されているが、このとき、光伝
送系では、端末の機器の接続状態を、光ファイバ中での
光信号の有無により検知し、ネットワークーク構成がど
のようになっているかが判断できるようにしている。
【0005】図7は、この従来技術の一例で、この例で
の光伝送装置100は、光送信部102と、光受信部1
03を備え、図示してない所定の端末装置とは、2系統
のツイストペア線P1、P2を介して電気信号により結
合され、ネットワークーク内のコンピュータなどの上位
の機器とは、光コネクタ104で接続されている2本の
光ファイバL1、L2を介して、光信号により結合され
ている。
【0006】そして、データ信号はツイストペア線P1
を介して入力され、ツイストペア線P2を介してはスト
ローブ信号が入力されるが、このとき、データ信号とス
トローブ信号とは相補的に変化し、その排他的論理和を
取ることにより、光送信部102でクロック信号が取り
出せるようになっている。
【0007】光送信部102に入力された電気信号は、
符号変換回路201により、データのエンコードと、コ
ントロール信号のエンコードを行い、エンコードされ時
分割多重されたデータがAPC回路を含む駆動回路20
2に入力され、半導体レーザ203を駆動する。半導体
レーザ203で発生された光信号は光コネクタ104を
介して光ファイバL1に入射され、上位の機器に伝送さ
れる。
【0008】一方、光ファイバL2を伝送してきた光信
号は、光受信部103に供給され、光検出器301によ
り電気信号に変換され、検出回路302により信号が検
出され、符号変換回路303に供給される。そこで、符
号変換回路303は入力された信号からデータとコント
ロール信号を再生し、データは更にデータ信号及びスト
ローブ信号にデコードされ、時分割多重されてツイスト
ペア線P1、P2に出力され、端末装置に伝送されるの
である。
【0009】このとき、光伝送装置100は、図示して
ないが、ツイストペア線P1、P2が接続されているか
否かを判定する機能を備え、ツイストペア線P1、P2
が接続されているときは、データ入力の有無に関係な
く、半導体レーザ203を動作させ、ツイストペア線P
1、P2が接続されていることを表わす光信号を光ファ
イバL1に送出するようになっており、この結果、上記
したように、上位の機器でネットワークーク構成がどの
様になっているのか知ることができるようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、光伝
送経路を介して、常時、光の伝送を要する点について配
慮がされておらず、光信号用光源の稼働時間が多くな
り、耐用限度に達するまでの期間が長くできないという
問題があった。
【0011】以下、この従来技術の問題について説明す
ると、従来技術では、端末機器が接続されているか否か
をツイストペア線の挿抜で検知するようにしており、こ
のため、光伝送系では、光ファイバ上の光信号の有無に
より検知するしかなく、このため、従来技術では、ツイ
ストペア線が光伝送装置に接続されているときには、光
伝送装置間ではデータ通信を行なっていない待機状態で
も、常時、光信号を送信している必要がある。
【0012】ところで、この光伝送装置の光源として
は、通常、発光ダイオード、又は半導体レーザが用いら
れている。ここで、一般に、発光ダイオードは、寿命は
長いが、変調周波数を高くできないので、比較的伝送速
度が低い光伝送装置の光源としてしか用いられず、コン
ピュータネットワークなど、高速データの光伝送には、
変調周波数が高くとれる半導体レーザを用いざるを得な
い場合が多い。
【0013】しかし、半導体レーザは、発光ダイオード
に比して寿命が短く、稼働時間が長いと、比較的短時間
で耐用限度に達してしまう。しかるに、上記従来技術で
は、端末機器が接続されている限りは、データ通信を行
なっていない待機状態でも、常時、光源である半導体レ
ーザを働かせていなければならず、この結果、耐用限度
に達するまでの期間が長くできないという問題が生じて
しまうのである。
【0014】耐用限度に達するまでの期間が短いと、頻
繁に保守交換が必要になり、その都度、システムの運用
に支障が生じてしまうため、システムの信頼性が大きく
低下してしまう。本発明の目的は、光源の耐用期間が長
く、高い信頼性を備えた光伝送装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入力された
電気信号を光信号に変換して送信する光伝送装置におい
て、高速データ伝送用の第1の光源と、低速データ伝送
用の第2の光源とを設け、入力された電気信号の周波数
に応じて、前記第1の光源と第2の光源の一方を選択し
て光信号に変換するようにして達成される。
【0016】また、上記目的は、入力された電気信号を
光信号に変換して送信する光伝送装置において、光信号
変換用の光源となる半導体レーザチップと、該半導体レ
ーザチップの動作をレーザ発光動作と発光ダイオード発
光動作に切換える光スイッチ素子を設け、前記入力され
た電気信号の周波数に応じて、前記半導体レーザチップ
の動作をレーザ発光動作と発光ダイオード発光動作の何
れかに切換え、光信号に変換するようにして達成され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光伝送装置に
ついて、図示の実施形態により詳細に説明する。まず、
図6は、本発明の一実施形態による光伝送装置1を示し
たもので、光送信部2が、図示のように、符号変換回路
3と駆動回路4、光源5、それに光スイッチ6とで構成
されているだけで、その他の構成は、光受信部103も
含めて、図7に示した従来技術による光伝送装置100
と同じである。
【0018】図1は、本発明における光送信部2の一実
施形態で、まず、符号変換部3は、データ変換回路30
とコントロール信号変換回路31、コントローラ32、
それにマルチプレクサ33で構成されている。次に、駆
動回路4は、レーザ駆動回路40とAPC(オートパワ
ーコントローラ)回路41、それにスイッチ駆動回路4
2で構成されている。
【0019】また、光源5は、半導体レーザチップ50
と光検出器51で構成されている。そして、光スイッチ
6は、光スイッチ素子60で構成されている。ツイスト
ペア線P1、P2からは、デジタル形式によるデータ信
号と、伝送路管理用のコントロール信号が時分割多重さ
れ、符号変換部3に入力される。そして、この実施形態
では、このコントロール信号に、待機状態、通信速度、
データ区切り、リセットなどの信号が含まれるようにな
っている。
【0020】まず、データ信号は、データ変換回路30
に入力され、光伝送に適した変調方式に変換される。こ
こで、この実施形態では、8B10B変換を用い、8ビ
ット(1バイト)の信号を10ビットに変換して伝送する
ようになっている。一方、コントロール信号は、コント
ロール信号変換回路31に入力されるが、ここで、この
コントロール信号には、データ信号を8B10B変換す
る際に用いられなかった符号が割当てられており、コン
トロール信号変換回路31により、この符号が変換され
るようになっている。
【0021】こうして変換されたデータ信号とコントロ
ール信号は、コントローラ32により制御されるマルチ
プレクサ33に入力され、時分割多重されてから、駆動
回路4の半導体レーザ駆動回路40に入力される。そこ
で、この半導体レーザ駆動回路40は、マルチプレクサ
33から供給された信号に基いて半導体レーザチップ5
0を駆動し、光信号を発生させる。
【0022】このとき、半導体レーザチップ10から出
力される光信号の一部は光検出器51に入射して電気信
号に変換され、APC回路41に供給され、これによ
り、APC回路41は、半導体レーザ駆動回路40を制
御し、半導体レーザチップ50からの光出力が一定にな
るようにするのである。半導体レーザチップ50から発
生された光信号は、光スイッチ素子60に入力される。
【0023】この光スイッチ素子60は、詳しくは後述
するが、図示のように、1個の光入射端Aと2個の光出
射端B、Cとを備え、光スイッチ駆動回路42から入力
される制御信号に応じて、光入射端Aから入力された光
を一方の光出射端Bにそのまま伝播させるか、一部の光
は他方の光出射端Cにも伝播させるかを任意に切換える
働きをする。
【0024】そして、光入射端Aには、半導体レーザチ
ップ50の光出力側が結合され、一方の光出射端Bには
光ファイバL1が結合される。なお、光ファイバL1と
の間にある光コネクタ104は省略してある。しかし
て、他方の光出射端Cには、光反射膜61が設けてあ
り、ここで、光は全反射されてしまうようになってい
る。
【0025】この結果、詳しくは後述するが、半導体レ
ーザチップ50が駆動され、発光しているとき、光スイ
ッチ素子60を制御することにより、半導体レーザチッ
プ50による発光動作を、発光ダイオードとしての発光
動作と、半導体レーザとしての発光動作に任意に切換え
ることができる。
【0026】次に、この実施形態の動作について説明す
る。光送信部2は、ツイストペア線P1、P2からデー
タが入力されたとき、すなわち、データ送信時には、コ
ントローラ32により、半導体レーザチップ50による
発光動作が半導体レーザとしての発光動作(以下、レー
ザモードと記す)になるようにする。
【0027】従って、このときは、レーザ光による信号
が、光ファイバL1を介して受信側の装置に伝送される
ことになり、この結果、データ搬送の光の変調周波数帯
域が充分に広くとれ、高速のデータ伝送にも容易に、し
かも的確に対応することができ、ネットワークシステム
での要求に充分に応えることができる。
【0028】次に、光送信部2は、データを送信してい
ないとき、つまりツイストペア線P1、P2からのデー
タの入力が無く、待機状態にあるときでも、光ファイバ
L1による光の伝送が停止されないようにしてあり、こ
れにより、上記したように、システム構成が判定できる
ようにしてある。
【0029】すなわち、光送信部2は、伝送すべきデー
タが入力されてこないときでも、コントローラ32から
は待機状態を表わす制御信号が出力され、これにより半
導体レーザチップ50を発光駆動させ、光ファイバL1
に光が入射され続けるように構成してある。
【0030】しかして、この待機状態のときは、コント
ローラ32は、スイッチ駆動回路42を介して光スイッ
チ素子60を切換え、半導体レーザチップ50による発
光動作が、発光ダイオードとしての発光動作(以下、ダ
イオードモードと記す)になるようにする。従って、こ
のときは、データ搬送用の光の変調周波数帯域が、レー
ザ光を使用した場合よりもかなり狭くしか得られない
が、後述するように、このときはデータを伝送する訳で
はないので、全く問題は無い。
【0031】従って、この実施形態によれば、光送信部
2の半導体レーザチップ50は、データ伝送時だけ本来
の半導体レーザとしての発光動作を行い、待機状態で
は、単に発光ダイオードとしての発光動作をするだけで
済むことになり、この結果、データ伝送時も待機状態で
も常にレーザ発光動作させた場合に比して、運用期間中
でのレーザ発光動作時間が短縮され、その分、半導体レ
ーザチップ50の耐用期間を延ばすことができる。
【0032】次に、この実施形態の光送信部2により待
機状態で送信される光信号について説明する。既に説明
したように、この実施形態では、光データとして、8B
10B変調した信号を用いているので、図2に示すよう
に、待機状態での符号も8ビット単位のデータに対応す
る10ビットごとに、クロックに同期して繰り返す信号
にしてあり、この結果、受信側となった光伝送装置の光
受信部103では、この待機状態の符号と同期をとるこ
とにより、クロックを再生することができる。
【0033】従って、この実施形態によれば、待機状態
のとき伝送される光信号により、システム構成の判定が
得られると共に、伝送系でのクロック同期の常時保持が
得られることになり、この結果、データの切れ目でのト
レーニング時間の短縮又は省略が得られることになる。
また、この実施形態では、待機状態のとき伝送される信
号として、図2に示す符号を用いているので、待機状態
での符号の伝送に必要な周波数は、クロック周波数の1
/5に低減される。
【0034】なお、この待機状態を表わす符号として
は、電力スペクトルが、データの伝送帯域周波数の低周
波数側にある符号を用いればよく、従って、図2に示し
た符号以外の任意の符号を用いてもよい。また、このと
き、1バイト単位の符号に限る必要もなく、複数のバイ
トに渡る符号を用いるようにしてもよい。
【0035】次に、光送信部2のコントローラ32は、
レーザモードとダイオードモードとでAPC回路41の
パラメータを切換え、これにより、光ファイバL1に入
射される光量が、モードに関係無く、ほぼ一定になるよ
うに構成してある。従って、この実施形態によれば、デ
ータ伝送時と待機状態での光ファイバL1による伝送条
件の変更が最小限に抑えられ、安定したデータ伝送を得
ることができる。
【0036】次に、上記実施形態における光スイッチ素
子60の詳細について、図3により説明する。この図3
は、方向性結合型光スイッチを用いた場合の光スイッチ
素子の一実施形態で、図において、60Aは光導波路の
基板、60B、60Cは光導波路、60D、60Eは電
極である。なお、光反射膜61は既に説明した通りであ
る。基板60Aはニオブ酸リチウム(Li Nb O3)の
薄板で、図示のように、略方形に作られ、その一方の面
からチタン(Ti)を拡散して光導波路60B、60Cが
形成され、更に、その表面には導電体薄膜からなる電極
60D、60Eが形成されている。
【0037】光導波路60Bは、図示のように、基板6
0Aの一方の端面に開放した部分を光入射端Aとし、こ
の一方の端面に対抗した他方の端面に開放した部分を光
出射端Bとし、これらの端面の間に直線として設けられ
ている。また、光導波路60Cは、その一部が光導波路
60Bに平行に近接した形に作られ、基板60Aの他方
の端面にだけ開放され、この他方の端面に開放した部分
が光出射端Cとなるようにして設けられている。
【0038】そして、電極60Dと電極60Eの間に所
定の電圧を印加することにより、光導波路60Bに入射
した光が、そのままこの光導波路60Bを伝播する、い
わゆる通過モードとしての動作から、光導波路60Cに
移行する、いわゆる反射モードとしての動作に切換える
ことができ、方向性結合型光スイッチとしての働きが得
られることになる。
【0039】光導波路60Cの光出射端Cには誘電体多
層膜を用いた光反射膜61が形成されており、従って、
光スイッチ素子60が反射モードにされたときは、光導
波路60Cを伝播してきた光は反射膜61で反射され、
光導波路60Cを戻って光導波路60Bに移行し、光入
射端Aに戻っていく。
【0040】半導体レーザチップ50の一方の光出口に
は光の一部を透過するハーフミラー膜50Aが、そして
他方の光出口には、光り反射を抑える反射防止膜50B
が、夫々誘電体多層膜により形成されており、このた
め、半導体レーザチップ50で発生された光は、一部は
ハーフミラー膜50Aを透過して光検出器51に達し、
残りが反射防止膜50Bを透過して光入射端Aから光導
波路60Aに入射されるようになっている。
【0041】従って、光スイッチ素子60が透過モード
のときは、半導体レーザチップ50で発生された光は光
入射端Aから光導波路60Aに入射され、そのまま光導
波路60Bを伝播して光出射端Cに達し、光ファイバ5
0に入射されることになるので、このときは、半導体レ
ーザチップ50が駆動されてもレーザ発振は起らず、発
光ダイオードとして動作するだけである。
【0042】しかして、光スイッチ素子60が反射モー
ドにされると、反射膜61とハーフミラー膜50Aによ
り光共振器が形成されることになり、このとき半導体レ
ーザチップ50が駆動されるとレーザ発振が得られ、レ
ーザ光が光ファイバL1のコアに入射されることにな
る。一方、光検出器51に入射した光は電気信号に変換
され、APC回路41に供給されて、上記した光量制御
に利用される。
【0043】従って、この図3に示した光スイッチ素子
60によれば、半導体レーザチップ50の動作をデータ
伝送時にはレーザモードに切換え、待機状態ではダイオ
ードモードに切換えることができ、通常のデータ伝送時
での高速データ通信と、待機状態での半導体レーザチッ
プ50の劣化抑制との両立が得られることになる。
【0044】ところで、一般的に、短波長のレーザは、
長波長のレーザよりも寿命が短く、特に、波長が700
nm以下のレーザでは、それが著しい。一方、比較的安
価なプラスチック光ファイバは、650nm付近で損失
が少なく、このため、波長が680nm以下のレーザが
光源として使用できるのが望ましい。
【0045】しかるに、この実施形態によれば、半導体
レーザチップ50がレーザモードで動作する時間をデー
タ送信時に限ることができ、この結果、比較的寿命が短
い波長が680nm以下の半導体レーザを用いても、光
伝送装置に充分に実用的な運用時間を持たせることがで
きる。
【0046】従って、この実施形態によれば、光ファイ
バL1、L2としてプラスチック光ファイバを用いても
充分な光伝送特性を持たせることができ、ネットワーク
ークシステムのコスト削減に大いに有用である。なお、
この場合、あまり短波長でも光ファイバの損失が増加す
るため、上記実施形態でも、450nm以上の波長で用
いることが望ましい。
【0047】ここで、半導体レーザチップ50として、
波長650nm付近の発光ダイオードを用いた場合、そ
の光変調が可能なデータの伝送レートは約200Mbp
sであり、従って、待機状態での符号の伝送レートは2
00Mbps以下となる。従って、この実施形態は、デ
ータレートが200Mbps以上、特に400Mbps
以上1Gbps以下のデータの光伝送に適用するのが望
ましい。
【0048】ここで、本発明における光スイッチ素子と
しては、上記実施形態で用いた方向性結合型光スイッチ
以外にも、内部全反射型光スイッチ、分岐光スイッチ等
を用いてもよい。なお、上記実施形態では、光スイッチ
素子60が、光源素子となる半導体レーザチップ50と
光ファイバL1の間に設けられていたが、光源素子の光
ファイバとは反対側に光スイッチ素子を設けるようにし
てもよい。また、上記実施形態では、伝送路管理用のコ
ントロール信号が、ツイストペア線P1、P2を介して
供給される場合について説明したが、本発明による光伝
送装置が別の通信装置に内蔵された場合などでは、その
通信装置内の信号を用いてコントロール信号が発生され
るようにしてもよい。
【0049】ところで、以上は、待機状態のときダイオ
ードモードに切換えるようにした実施形態について説明
したが、本発明の実施形態としては、予め設定した複数
の伝送レートで夫々のデータを伝送するようにした光伝
送装置として実施することもでき、以下、この実施形態
について説明する。この実施形態の場合、その構成は図
1と同じであるが、コントローラ32は、入力されてく
るコントロール信号により、光伝送すべきデータの伝送
速度を検出するように構成する。
【0050】そして、これにより、入力されてくるデー
タが、伝送速度の遅いデータのときは、光スイッチ素子
60をダイオードモードにし、伝送速度が早いデータが
入力されたときだけレーザモードに切換えるように、コ
ントローラ32が構成してある。なお、このとき、コン
トローラ32は、レーザモードとダイオードモードで、
光ファイバL1に入射される光量がほぼ同じになるよう
に、APC回路41のパラメータを切換えるように構成
してある点は同じである。
【0051】この実施形態の場合、100Mbps、2
00Mbps、400Mbpsの3種類の伝送レートの
信号に対応するように構成してあり、ここで、光信号に
符号変換する際は8B10B符号に変換されるので、夫
々125Mbps、250Mbps、500Mbpsの
伝送レートの光信号として送信されることになる。
【0052】そして、これらの信号のうち、125Mb
psの伝送レートで送信するときはダイオードモードに
し、250Mbpsと500Mbpsの伝送レートの場
合にはレーザモードで動作させるように構成してある。
従って、この実施形態においても、レーザモードでの動
作は伝送レートの高い信号が入力されたときだけに限ら
れるので、その分、半導体レーザチップ50の耐用期間
が増し、光伝送装置1が長時間使用できるようになり、
故障の確率が減少し、信頼性を向上させることができ
る。
【0053】次に、光スイッチ素子60の別の実施形態
について説明する。まず、図4は、液晶光スイッチを用
いた光スイッチ素子60の一実施形態で、図において、
60Fが液晶セルで、液晶を透明電極60G、60Hで
挟んで作られている。そして、これらの透明電極60
G、60Hに電圧を印加することにより、その電圧に応
じて、液晶セル60Fを透過する光の偏光方向を変える
働きをする。そして、この液晶セル60Fには、導体レ
ーザチップ50から反射防止膜50Bを透過してきた光
が、レンズ60Jにより平行光にされて入射される。
【0054】液晶セル60Fを透過した光は偏光ビーム
スプリッタ60Kに入射される。この偏光ビームスプリ
ッタ60Kは、入射された光の偏光方向に応じて、透過
させる場合と、反射される場合とに分ける機能を有す
る。偏光ビームスプリッタ60Kを透過した光の光路に
はレンズ60Lが設けてあり、反射した光の光路には反
射鏡60Lが設けてある。そして、レンズ60Lに入射
した光は、ここで集光された上で光ファイバL1に入射
されるようになっている。
【0055】従って、液晶セル60Fに印加される電圧
を制御して、偏光ビームスプリッタ60Kに入射した光
が反射されるようにしたときは、半導体レーザチップ5
0で発生した光は偏光ビームスプリッタ60Kで反射さ
れ、反射鏡60Lに入射し、ここで反射された光がもと
の光路を通って半導体レーザチップ50に戻るようにさ
れる。
【0056】この結果、反射鏡60Lとハーフミラー膜
50Aにより、この間に光共振器が形成され、レーザ発
振が起り、レーザ光が発生する。そして、このようにし
てレーザ光が発生すると、その一部は偏光ビームスプリ
ッタ60Kを透過し、レンズ60Lで集光され、光ファ
イバL1に入射されることになり、従って、このときは
レーザモードとなる。
【0057】一方、液晶セル60Fを透過した光の偏光
方向が偏光ビームスプリッタ40を透過する方向になる
ように、この液晶セル60Fに印加される電圧を制御し
たときは、半導体レーザチップ50で発生した光は、そ
のまま偏光ビームスプリッタ60Kを透過するようにな
り、この透過した光がレンズ60Lで集光され、光ファ
イバL1に入射されることになり、従って、このときは
ダイオードモードとなる。
【0058】この図4に示した光スイッチ素子60の一
実施形態は構造が単純で、作製が容易であるという特徴
がある。なお、この図4の実施形態では、液晶セルを用
いているが、これ以外にも、光導波路を用いたTE−T
Mモード変換器、電気光学効果を用いた変調器など、光
の偏光方向の回転が可能な素子を用いてもよい。
【0059】また、偏光ビームスプリッタとしては、高
屈折率材料と低屈折率材料との交互多層膜を斜めに切り
出した積層型偏光分離素子等の偏光分離素子を用いて実
施してもよい。さらに、コア径拡大光ファイバ、或いは
プラスチック光ファイバなどのコア径の大きな光ファイ
バを用い、偏光分離素子に積層型偏光分離素子などの薄
い素子を用いた場合には、レンズ60J、60Lを用い
なくてもよい。
【0060】次に、光スイッチ素子60の更に別の一実
施形態について、図5により説明する。この図5の実施
形態による光スイッチ素子60は、誘電体多層膜による
光スイッチを用いたもので、この光スイッチは、光を透
過する材料で作られた基板60Nの一方の面に、まず透
明電極60Pを設け、この上に、光機能膜60Qと誘電
体膜60Rを、全体で奇数層になるように交互に積層
し、最後に再び透明電極60Sを設けて形成されてい
る。
【0061】ここで、光機能膜60Qとは、ニオブ酸リ
チウム、アデノシン二リン酸(ADP)、リン酸二水素カ
リウム(KDP)など、電界に応じて屈折率が変化する材
料で作られた膜のことであり、このとき、光機能膜60
Qと誘電体膜60Rの厚さについては、夫々による光路
長が、光源(半導体レーザチップ50)からの光の波長を
λとしたとき、λ/4となるようにして作成してあり、
さらに、このとき、誘電体膜60Rについては、透明電
極60P、60Sに所定の電圧を印加したとき、光機能
膜60Qに現れる屈折率と同じ屈折率になるように、そ
の材質が選ばれている。
【0062】従って、この図5に示した光スイッチ素子
60は、透明電極60P、60Sに電圧を印加しないと
きには、光機能膜60Qと誘電体膜60Rの屈折率の違
いから反射鏡として作用し、このときは、半導体レーザ
チップ50のハーフミラー膜50Aの間に光共振器を形
成し、半導体レーザチップ50にレーザ発振を起させる
ことができ、レーザモードになる。
【0063】一方、透明電極60P、60Sに電圧を印
加してやれば、光機能膜60Qと誘電体膜60Rの屈折
率の違いが無くなって反射率を低下させるように作用
し、このときは、半導体レーザチップ50で発生した光
を通過させることができ、ダイオードモードになる。
【0064】ところで、以上は、透明電極60P、60
Sに電圧を印加していないとき、光機能膜60Qの屈折
率が誘電体膜60Rの屈折率よりも大きい場合について
の説明であり、誘電体膜60Rの屈折率のほうが大きい
場合には、光機能膜60Qと誘電体膜60Rの積送順序
を入れ替えて作成してやればよい。
【0065】この図5の実施形態による光スイッチ素子
60は、構成が簡単で小型に形成することができるとい
う特徴がある。なお、この誘電体多層膜光スイッチは、
半導体レーザチップ50の端面に直接形成してもよく、
或いは半導体レーザチップ50の導波路中に一体に形成
してもよい。この場合には、半導体レーザチップを含め
て光スイッチがさらに小型化でき、且つ、レンズ60L
が不用になる。
【0066】ところで、以上の実施形態では、光スイッ
チング素子を用い、1個の半導体レーザチップを半導体
レーザとしての動作と、発光ダイオードとしての動作に
切換えて使用するようにした場合について説明したが、
半導体レーザと発光ダイオードを別個に具備させ、通信
速度に応じて半導体レーザと発光ダイオードを切換える
ようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、データの伝送速度に応
じて、光伝送用光源が、レーザモードとダイオードモー
ドに切換えるようにしたので、高速データの光伝送に対
応しながら光源の耐用期間が充分に長くでき、信頼性の
高い光伝送装置を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光伝送装置の一実施形態における
光送信部の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における待機状態での符号
の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における光スイッチ素子の
一例を示す構成図である。
【図4】本発明の一実施形態における光スイッチ素子の
他の一例を示す構成図である。
【図5】本発明の一実施形態における光スイッチ素子の
更に別の一例を示す構成図である。
【図6】本発明による光伝送装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図7】従来技術による光伝送装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 光伝送装置 2 光送信部 3 符号変換回路 4 駆動回路 5 光源 6 光スイッチ素子 30 データ変換回路 31 コントロール信号変換回路 32 コントローラ 33 マルチプレクサ 40 レーザ駆動回路 41 APC(オートパワーコントローラ)回路 42 スイッチ駆動回路 50 半導体レーザチップ 51 光検出器 60 光スイッチ素子 61 反射膜 L1、L2 光ファイバ P1、P2 ツイストペア線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された電気信号を光信号に変換して
    送信する光伝送装置において、 高速データ伝送用の第1の光源と、 低速データ伝送用の第2の光源とを設け、 前記入力された電気信号の周波数に応じて、前記第1の
    光源と第2の光源の一方を選択して光信号に変換するよ
    うに構成したことを特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】 入力された電気信号を光信号に変換して
    送信する光伝送装置において、 光信号変換用の光源となる半導体レーザチップと、 該半導体レーザチップの動作をレーザ発光動作と発光ダ
    イオード発光動作に切換える光スイッチ素子を設け、 前記入力された電気信号の周波数に応じて、前記半導体
    レーザチップの動作をレーザ発光動作と発光ダイオード
    発光動作の何れかに切換え、光信号に変換するように構
    成したことを特徴とする光伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、 前記第1の光源と第2の光源の光量を制御する手段を設
    け、 これらの一方が選択されたときと、他方が選択されたと
    きとで、前記光信号の強度が同じに保たれるように構成
    したことを特徴とする光伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の発明において、 前記半導体レーザチップの動作がレーザ発光動作と発光
    ダイオード発光動作に切換得られたときの光量を制御す
    る手段を設け、 これらの一方が選択されたときと、他方が選択されたと
    きとで、前記光信号の強度が同じに保たれるように構成
    したことを特徴とする光伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2の発明において、 前記光信号が、待機状態を表わす周波数の低い光信号を
    含むように構成されていることを特徴とする光伝送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2の発明において、 前記電気信号が、データ伝送レートの異なる第1と第2
    の2種類の電気信号であることを特徴とする光伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2の発明において、 前記光スイッチ素子が導波路型光スイッチで構成されて
    いることを特徴とする光伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2の発明において、 前記光信号が、680nm以下の波長の光による光信号
    となるように構成されていることを特徴とする光伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項2の発明において、 前記光スイッチ素子は、第1の光路から第2の光路に分
    岐される光量の切換えが電気信号により制御される方向
    性結合型光スイッチで構成され、 前記第1の光路の一方の端部は光の入射端となり、他方
    の端部は光の出射端となり、 前記第2の光路の端部には反射部材が設けられ、 該第2の光路に、前記第1の光路から分岐された光は、
    前記反射部材により反射された後、前記第1の光路に戻
    り、入射端から出射されるように構成されていることを
    特徴とする光伝送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005529542A (ja) * 2002-06-11 2005-09-29 マルコニ ユーケイ インテレクチュアル プロパティー リミテッド 光通信ネットワークにおけるパワーの最適化
JP2007240864A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Sony Corp 表示装置
US8374884B2 (en) 2003-09-30 2013-02-12 Panasonic Corporation Decoding apparatus and decoding method

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