JP2000066522A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000066522A
JP2000066522A JP25047098A JP25047098A JP2000066522A JP 2000066522 A JP2000066522 A JP 2000066522A JP 25047098 A JP25047098 A JP 25047098A JP 25047098 A JP25047098 A JP 25047098A JP 2000066522 A JP2000066522 A JP 2000066522A
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Japan
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mist
image forming
image
ink
forming apparatus
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JP25047098A
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English (en)
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Tadashi Furuya
正 古屋
Shuzo Kaneko
修三 金子
Masaaki Yamaji
雅章 山路
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな専有面積で効率よくインクミストに帯
電を行える、小型で高速なインクミストを使用した画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 現像装置4は、インクを微細ミスト状に
霧化するミスト発生部Aと、霧化したインクを像担持体
1と対向する現像部Dへ搬送するミスト搬送部B(B
1、B2)と、霧化したインクを搬送するためのミスト
搬送手段45と、を有する。ミスト搬送部Bにおけるミ
スト搬送方向を、像担持体1の現像部Dにおける作像面
の移動方向と直交する方向とし、ミスト搬送部Bに霧化
したインクを帯電するミスト帯電手段46を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機などの画像形成装置に関するものであ
り、特に、電子写真、静電記録、イオンフロー法などに
より感光体、絶縁体又は強誘電体などの静電潜像担持体
に形成される静電潜像を、液体インクを用いこれを微細
化することにより、非接触で現像し可視像とするための
画像形成装置、或いは、電気信号により液体インクを微
細化したものを選択的に飛翔させ、像担持体上に作像す
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスや家庭で使用される複写
機、プリンタなどに採用されている電子写真方式や静電
記録方式による現像手段としては、現像剤として着色顔
料を粒子中に含有させたトナーを用いる乾式現像方法が
主流である。この理由として、乾式現像方法は、従来古
くは用いられていた湿式現像方法に比べて、現像剤の扱
い及び現像装置の小型化に有利であったことや、更に
は、トナーを担持し搬送する現像スリーブへのトナーの
保持を磁力や、静電気力、又はファンデルワールス力を
利用して調整することができ、カブリなどの画像性の向
上に対して制御がし易いなどといった利点があったから
である。
【0003】一方、最近、特に解像度を高め、より画質
を向上させるためにはトナーの粒径を更に細かく、例え
ば直径5μm以下とする必要性が生じてきた。しかしな
がら、このようにすることによって、画像性を向上する
ことはできるが、トナー飛散の問題が生じ、トナーの画
像形成装置本体内部のみならず装置外への飛散を抑制す
ることは技術的に困難であり、装置コストを引上げるこ
とが考えられる。
【0004】そこで、このような観点から、液体インク
を微細化し、これを帯電させ、静電潜像を現像する試み
が幾つか検討されている。これらの方式は、従来のトナ
ーを使用した画像形成方式に比べ、インクを液状で保持
できるため飛散する可能性が低く、また、記録材として
の例えば紙への直接記録を行なう従来のインクジェット
法に対しては、広い画像形成幅の現像装置を容易に形成
できる点で高速記録化にとって有利である。
【0005】このような方式の例としては、例えば、静
電潜像を利用したものに、特開昭58−215671号
公報、特開平3−125171号公報、特開平5−33
3703号公報、更には、電子写真16巻2号(昭和5
2年)p21−p26などに記載のミスト現像法が挙げ
られる。又、画像信号に応じてミストの飛翔を制御し、
紙に直接記録を行う方式としては、特開平2−2974
49号公報、特開平5−124222号公報などが挙げ
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で示される液体インクを微細化しミスト状にして作
像に使用する画像形成装置においては、以下のような問
題が発生する場合がある。
【0007】微細化しミスト状にした液体インクを、電
気的に制御し作像に使用するためには、インクミスト自
身に電荷を保持させる必要がある。この電荷を保持させ
る方法として、以下の2つの方法が考案されている。
【0008】一つは、インクミストに対して、コロナ帯
電器等を使用して発生したイオン風を当てて電荷を保持
させる方法で、インクミストはこのイオン風が当たって
いる時間に比例して電荷量が増大する。以下、この帯電
方法を「コロナ帯電」という。
【0009】二つ目は、導電性インクミストを使用し
て、絶縁被覆したバイアス印加電極と被覆していないア
ース電極との間にこのインクミストを通し、誘起される
電荷を利用してインクミストに電荷を保持させる方法
で、この方法も両電極間を通過する時間が長いほどイン
クミストの電荷量が増大する。以下、この帯電方法を
「電荷誘導帯電」という。
【0010】しかしながら、昨今の画像形成装置の小型
化、或いは、カラー化に伴って、その画像形成ユニット
の一部である現像装置には、ますます小型化、高速化が
要求されてくる。高速化を達成する一つの要素として、
インクミストの電荷量を多くすることが重要であるが、
装置の小型化に伴ってインクミスト帯電部の帯電時間が
短くなり、電荷量が少なくなってしまうといった問題が
発生した。
【0011】又、近年、エコロジーに対応するために、
インクの材料を石油系から水系へと変更することが望ま
れているが、上記のインクミストを帯電して電界で制御
するような画像形成方法では、インクの溶媒変更に伴い
インク抵抗が低下するため、ミスト粒子の電荷量が減少
してしまい、上記のような問題がより顕著に発生するよ
うになった。
【0012】従って、本発明の目的は、小さな専有面積
で効率よくインクミストに帯電を行える、小型で高速な
インクミストを使用した画像形成装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
液体インクを使用する現像装置にて像担持体上に可視像
を形成する画像形成装置において、前記現像装置は、イ
ンクを微細ミスト状に霧化するミスト発生部と、前記霧
化したインクを前記像担持体と対向する現像部へ搬送す
るミスト搬送部と、前記霧化したインクを搬送するため
のミスト搬送手段と、を有し、前記ミスト搬送部におけ
るミスト搬送方向を、前記像担持体の前記現像部におけ
る作像面の移動方向と直交する方向とし、前記ミスト搬
送部に霧化したインクを帯電するミスト帯電手段を設け
たことを特徴とする画像形成装置である。好ましくは、
前記ミスト帯電手段は、前記像担持体の作像面の移動方
向における現像装置断面幅よりも広いミスト帯電領域を
有する。
【0014】本発明の一実施態様によると、前記ミスト
帯電手段は、電荷誘導帯電であるか、又は、コロナ帯電
とされる。
【0015】又、本発明の他の実施態様によると、前記
ミスト搬送手段は、ファンを用いた送風であるか、又
は、スクリューを用いた送風とされる。
【0016】本発明の他の実施態様によると、像担持体
は静電潜像担持体であり、前記現像装置は、前記静電潜
像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視像とす
る。又、本発明の他の実施態様によると、前記現像装置
は、前記現像部に設けた制御電極を用いて帯電したミス
トを選択的に飛翔させ画像を形成する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0018】実施例1 図3に、本発明の画像形成装置の一実施例の全体概略構
成を示す。本実施例の画像形成装置では、静電潜像担持
体としての例えば円筒形状、即ち、ドラム状の電子写真
感光体1が設けられ、矢印X方向に回転自在とされる。
感光体ドラム1は、静電潜像記録手段によって、その表
面に静電潜像が形成される。つまり、本実施例では、先
ず、感光体ドラム1の表面は、帯電バイアス印加電源S
1が接続された帯電手段としての帯電ローラ2により所
定の電位に帯電され、次いで、画像情報に応じてレーザ
光L或はLEDアレイなどとされる露光(光走査)手段
3により画像露光され、それによって、感光体ドラム1
上に静電潜像が形成される。
【0019】この感光体ドラム1上の潜像は、本発明の
特徴をなすミスト現像装置4からのインクミストにて現
像され、可視像とされる。現像装置4については、後で
更に詳しく説明する。
【0020】感光体ドラム1上の可視像は、次いで、転
写ローラ5などが配置された転写手段により、通常、紙
などとされる記録材Pに転写される。感光体ドラム1上
の転写残りインクはクリーニング装置6により払拭さ
れ、その後、感光体ドラム1は次の画像形成に供され
る。
【0021】本発明によれば、静電潜像担持体1として
は、上述の電子写真感光体のように、図2に示すごと
く、例えばアルミニウムなどの導電基板11上に、セレ
ン、アモルファスシリコン、有機感光体などの感光性材
料のような静電荷保持体12を設けた構成とすることも
できるが、更には、静電荷保持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、酸化タンタルなどの絶縁性材料、或
はポリフッ化ビニリデンなどの強誘電体若しくは焦電体
材料などを使用することも可能である。従って、静電潜
像記録手段としては、一様帯電された感光体に対する上
述のレーザ、LEDアレイなどによる光情報書き込みに
よるほか、絶縁体、強誘電体、静電記録紙などに対する
静電スタイラス、イオンフローヘッドによる静電記録、
又は、サーマルヘッドなどによる熱書き込みなどの公知
の方法により静電潜像を形成することができる。この場
合には、それぞれに応じて転写などの現像装置以外の装
置構成も変更したものが使用可能である。
【0022】次に、図1及び図2を参照してミスト現像
装置について説明する。本実施例にてミスト現像装置4
は、感光体ドラム1に対向した位置に開口を有するハウ
ジング41を備えている。開口には、バイアス印加電源
S3に接続されたグリッド47及び対向電極48が設け
られている。
【0023】ハウジング41は、その内部が仕切板41
aによって、ミスト搬送部を形成する下ミスト搬送路B
1及び上ミスト搬送路B2に区分されている。上ミスト
搬送路B2は、グリッド47を備えた開口部、即ち、現
像部Dと連通している。下ミスト搬送路B1は、ハウジ
ング41の、図1にて左側端に形成された連通路B3に
てミスト搬送路B2と連通しており、ミスト帯電部とし
ても機能し、ミスト帯電手段46を有する。
【0024】ミスト搬送路B2の右側端は、ミスト回収
部Cを構成に、ミスト発生部Aが、このミスト回収部C
の下方部に形成される。
【0025】又、ミスト発生部Aを形成するハウジング
41の底壁部分41cは、凹状に形成され、所定量のイ
ンク43が貯留可能とされる。この底壁部分41cに
は、本実施例では、その外側に超音波振動子42が固定
部材42aにより固定して設けられ、底壁41cに形成
した長穴41dを介してインク43と超音波振動子42
とが接触するように構成されている。超音波振動子42
は超音波振動子駆動電源S2により駆動され、超音波振
動子42の上部に接触して溜められている液体インク4
3をミスト化し、ミスト44を発生させる。
【0026】ミスト発生部Aのミスト44は、下搬送路
B1に配されたファン45を駆動することにより発生す
る送風により、ミスト帯電手段46を備えた下搬送路B
1へと誘導され、長手方向に沿って搬送され、次いで、
連通路B3を通って上搬送路B2へと送給される。
【0027】上搬送路B2に送られたミスト44は現像
部Dにおいて、感光体ドラム1 上の静電潜像と現像バイ
アス印加電源S3からグリッド47に印加される現像バ
イアスとの関係によって、選択的に現像される。
【0028】現像に使用されなかったミストは、上搬送
路B2を更に搬送され、ミスト回収部Cを介してミスト
発生部Aへと回収される。ミスト回収部Cに配置された
部材41bは、回収されたミストをミスト発生部Aへと
搬送方向に流し、且つ、ミスト発生部Aで発生した大き
な水滴を現像部Dに届かないようにする役割を持つ。
【0029】次に、下搬送路B1に設けられるミスト帯
電手段46について説明する。
【0030】ミスト帯電手段46は、電荷誘導方式のミ
スト帯電装置である。図2に示されるように、ミスト帯
電手段46は、櫛歯状の電荷誘導電極46a、46bが
対になって長手方向に延びて配置されている。電荷誘導
電極46aは、電極の周りが絶縁処理されており、この
絶縁電極46aと、アースに落とされたむき出しの電極
46bとの間で、ミストに電荷誘導帯電が行われる。絶
縁電極46aには、図2のようにプラス極性の電圧が印
加され、この絶縁電極46aとアース電極46bとの間
にミスト44が入ると、この電荷誘導電極対46a、4
6b間の電界により、ミスト44にアース電極46b側
からマイナスの電荷が誘導される。このマイナスの電荷
は、絶縁電極46aに流れようとするが、絶縁電極46
aの絶縁層に阻まれ、ミスト44中に留まり、結果、ミ
スト44が絶縁電極46aの印加バイアスと逆極性に帯
電される。
【0031】従来例では、ミスト現像装置のミスト搬送
路が画像形成方向と平行に設けられていたため、ミスト
帯電部の有効面積が小さかった。このため、ミストの帯
電電荷量が上げられず、現像時間がかかる、或いは、帯
電不足のミストが現像装置外に流出して画像形成装置を
汚す、等の問題が発生していた。
【0032】そこで、本発明では、現像部Dにミストを
送るミスト搬送部B1、B2におけるミスト搬送方向
を、感光体ドラム1の軸線に沿った長手方向とすること
で、ミスト帯電手段46を長手方向に長く配置する構成
とした。
【0033】斯かる現像装置構成とすることで、ミスト
の帯電領域を従来に比べ広げることが可能となり、ミス
トに十分な帯電が与えられ、現像時間が短縮でき、さら
に現像装置外にミスト流出がない、安定したミスト現像
装置が達成できる。
【0034】実施例2 次に、実施例1にて説明した本発明の構成で実際に画像
形成を行った実施例を示す。
【0035】図1に示す実施例1の画像形成装置にて、
ミスト発生部Aに保持されるインク43としては、水−
アルコール系インク、或いは油性インクなどが用いら
れ、体積抵抗値としては104 〜109 Ωcm程度のも
のが好ましく用いられる。本実施例では、水−アルコー
ル系混合溶媒に着色顔料を3%〜10%含有し、粘度が
約2cP(センチポアズ)、体積抵抗測定値が約104
Ωcmのものを用いた。
【0036】インク43をミスト化する超音波振動子4
2は、30Wで周波数1.7MHzの正弦波の駆動源
(S2)で駆動した。感光体ドラム1は表面を−700
Vで均一帯電し、露光することで−150Vの静電潜像
を形成した。
【0037】ミスト帯電手段46の絶縁電極46aには
+500Vを印加し、ミスト44にマイナス電荷を誘導
帯電した。
【0038】メッシュ状電極とされるグリッド47には
現像電位として−500Vの電圧を印加し、潜像との間
に反転現像の電界を形成した。尚、対向電極48及び感
光体ドラム1の導電基板11は接地状態とした。
【0039】ファン46には、直径40mmのファンを
8Vで駆動し、流量としては0.031itter/s
ec・cm2 のミスト搬送量を発生させた。ここで、現
像装置内のミスト搬送方向を長手方向A4幅(約22c
m)とし、これに対してミスト帯電手段46の長さを2
0cmとすることで、ミストに対して十分な帯電が行わ
れていることが観察された。
【0040】以上の条件で画像形成を行ったところ、従
来に比べ現像時間の短縮ができ、さらに、従来発生して
いたミストの現像器外への流出が防止できた。
【0041】実施例3 図4、図5及び図6は、本発明に係る画像形成装置の他
の実施例を示す。この実施例によると、本発明は、イン
クミストを制御電極で制御して作像するカラー画像形成
装置に具現化されている。
【0042】つまり、本実施例によると、画像形成装置
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成
ユニットとしての現像装置8(8Y、8M、8C、8
K)で、制御電極により各色のインクミストを画像状に
吐出し、カラー画像を形成する。
【0043】更に説明すると、本実施例にて、カラー画
像形成装置は、像担持体としての中間転写ベルト9を備
え、矢印Y方向に回転駆動される。中間転写ベルト9の
下方走行部に沿って現像装置8Y、8M、8C、8Kが
配置される。各現像装置8は、中間転写ベルト9の移動
にタイミングを合わせて各色のインクミストを吐出し、
それによって、中間転写ベルト9 上にはカラー画像が形
成される。
【0044】中間転写ベルト9上に形成されたカラー画
像は、ガイド7から挿入された記録媒体として転写紙P
に転写ローラ5の押圧力によって転写され、画像形成物
(プリント)として装置外へ排出される。
【0045】画像転写を行った後の中間転写ベルト9
は、クリーニングウェブとされるクリーニング装置6で
その表面をクリーニングされ、繰り返し作像に供され
る。
【0046】次に、本実施例では画像形成ユニットとし
て機能する現像装置8について図5及び図6を参照して
詳しく説明する。各現像装置8Y、8M、8C、8K
は、収容したインクの色が異なる以外は、全て同じ構成
及び機能を有する。
【0047】図5は、図4に示す現像装置8を長手幅方
向(図面に垂直な方向)に切った断面の概略構成図であ
る。また、図6は、図5の線VI-VI に沿って取った断面
を図4と同方向から拡大して見た概略構成図である。
【0048】現像装置8は、インクを保持及び貯溜する
ハウジング81を有し、ハウジング81の中間転写ベル
ト9に対向した位置に、中間転写ベルト9の走行方向に
直交する方向に延在してグリッド87が設置された開口
81Aが形成される。又、この開口部81Aに連通して
詳しくは後述する現像部Dである前室80が設置され
る。
【0049】ハウジング81は、その内部が仕切板81
aによって、ミスト搬送部を形成する下ミスト搬送路B
1及び上ミスト搬送路B2に区分されている。ミスト搬
送路B2は、開口部81Aによって現像部Dと連通して
おり、内部にミスト搬送手段としてのスクリュー82が
配置されている。ミスト搬送路B1は、ハウジング81
の、図5にて左側端に形成された連通路B3にてミスト
搬送路B2と連通している。
【0050】ミスト搬送路B2の右側端はミスト回収部
Cを構成しており、ミスト発生部Aが、このミスト回収
部Cの下方部に形成される。ミスト発生方法は、以下の
ようになる。
【0051】つまり、ミスト発生部Aを形成するハウジ
ング81の底壁部分81bは、凹状に形成され、所定量
の液体インク43が貯留可能とされる。この底壁部分8
1bに隣接したハウジング81の側壁部81cに超音波
振動子に接続されたメンブレン体42を設け、管路81
dを介して底壁部分81bに貯留されたインク43をこ
のメンブレン体42に供給する。超音波振動子駆動電源
S4によりメンブレン体42を振動させると、メンブレ
ン体42の表面に形成された微細孔よりミスト44が発
生する。
【0052】ミスト発生部Aのミスト44は、上搬送路
B2に配されたスクリュー82をモーター(図示せず)
により回転した際の送風により、下搬送路B1へと誘導
され、次いで、連通路B3を通って上搬送路B2へと送
給される。更に、ミストは、スクリュー82に取り付け
られたフィン82aにより、現像部Dの前室80内へと
送られる。上搬送路B2にて使用されなかったミスト
は、ミスト回収部Cへと搬送される。ミスト回収部Cに
は偏向部材83が設けられる。この部材83は、スクリ
ュー82で生じた搬送風を下搬送路B1に的確に流し、
且つ、ミスト発生部Aで発生した大きな水滴が現像部D
に届くのを防止する役割を持つ。
【0053】次に、ミスト帯電手段84について説明す
る。ミスト帯電手段84は、本実施例では、コロナ帯電
方式のミスト帯電装置とされる。
【0054】本実施例によると、図6に示されるよう
に、下搬送路B2の側面には、コロナ放電電極84a及
びシールド84bを備えたコロナチャージャ84が配置
され、図中に示すような外部電源によりプラスのイオン
風を搬送路B1内に送っている。又、搬送路B1内に
は、コロナチャージャ84のシールド開口に対向して偏
向板部材85が配置され、イオン風がミストの搬送を妨
げないように、且つ、イオン風を搬送路B1内に行き渡
すべく配置されている。コロナチャージャ84は搬送路
B1の長手方向に長く配置され、広いミスト帯電領域を
確保している。
【0055】コロナチャージャ84にて下側搬送路B1
に送り込まれたプラスイオンは、搬送路B1を通過して
いくミスト44と結びつき、ミスト44をプラスに帯電
する。
【0056】次に、本実施例の画像形成装置に基づく画
像形成方法を図6を用いて説明する。
【0057】中間転写ベルト9は、背面電極91とその
表面の絶縁層92とを有し、背面電極91にはミスト飛
翔用の電源S5が接続されている。
【0058】一方、現像部Dの前室80には、その出口
開口部に制御電極86aを内包した制御電極基板である
アパーチャ86が設置される。制御電極86aはドット
毎に配置され、制御電圧印加電源S6からミストへの吐
出制御用電圧が印加される。
【0059】現像部D内にはグリッド87が配置され、
上記背面電極91と制御電極86aの対向電極として接
地される。
【0060】ミスト吐出時には、飛翔用電源S5と制御
電圧印加電源S6の印加電圧を同極性(マイナス)と
し、且つ、その絶対値を飛翔用電源S5>制御電圧印加
電源S6とする。この様な電圧構成とすることで、ミス
トはアパーチャ86の開口部に引きつけられ、背面電極
91とグリッド87との間の電界により、アパーチャ8
6から放出され、中間転写ベルト9の絶縁層92上に付
着してドットを形成する。
【0061】逆に、ミストの吐出を行わない時には、飛
翔用電源S5に対して制御電圧印加電源S6の印加電圧
を逆極性とすることで、制御電極がミストと同極性のプ
ラスとなり、ミストにはアパーチャ86の開口部から離
れる電界が働くため、アパーチャ86からミストが放出
されることがない。
【0062】又、図6に示すように、アパーチャ86と
スクリュー82の間にグリッド87を配置することで、
現像への送風の影響をさらに減らす効果も出る。
【0063】斯かる構成とすることにより、画像形成ユ
ニットとして機能する現像装置8は、ミストに十分な帯
電が与えられ、現像時間が短縮でき、更に、アパーチャ
及びスクリュー搬送でミストの漏れにくい構造となり、
安定したミスト画像形成が可能とされる。
【0064】次に、本実施例の構成で実際に画像形成を
行った例を示す。
【0065】インク43としては、イオン風で帯電し易
いように、体積抵抗値が106 Ωcmとされる水−アル
コール系インクを使用した。液体インクをミスト化する
霧化手段としてのメンブレン体42には、実施例1と同
等のミスト発生量となるように、制御電源を調整した。
【0066】スクリュー82は、直径20mm、スクリ
ューピッチ20mmのものを用い、600rpmで回転
駆動しミスト搬送を行った。アパーチャ83は開口部8
0μm、千鳥配列とし、300dpiの解像度を出せる
ものを用いた。
【0067】ここで、長手方向に配置したコロナチャー
ジャ84を+200μA定電流制御することで現像部に
は十分な帯電量を持ったミストが搬送された。
【0068】以上の条件で、ミスト画像形成時には、背
面電極に−1000V、アパーチャの制御電極に−50
0Vを印加して画像形成を行ったところ、現像時間の早
い、安定した画像形成が達成された。又、ミストの電界
制御も安定して行うことができた。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、液体インクを使用する現像装置にて像担持体上
に可視像を形成する画像形成装置において、現像装置
は、インクを微細ミスト状に霧化するミスト発生部と、
霧化したインクを像担持体と対向する現像部へ搬送する
ミスト搬送部と、霧化したインクを搬送するためのミス
ト搬送手段と、を有し、ミスト搬送部におけるミスト搬
送方向を、像担持体の現像部における作像面の移動方向
と直交する方向とし、ミスト搬送部に霧化したインクを
帯電するミスト帯電手段を設けた構成とされるので、小
さな専有面積で効率よくインクミストに帯電を行うこと
ができ、そのために、高速な画像形成が達成され、且つ
小型の装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に使用されるミスト
現像装置の一実施例の概略構成図で、ミストの流れを説
明する。
【図2】図1の線II-II に沿って取ったミスト現像装置
の断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置の一実施例の概略構成図
である。
【図4】本発明の画像形成装置の他の実施例の概略構成
図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置に使用される画像形
成ユニットとして作用するミスト現像装置の他の実施例
の概略構成図である。
【図6】図5の線VI-VI に沿って取ったミスト現像装置
の断面図である。
【符号の説明】
1、9 像担持体 4、8 ミスト現像装置 41、81 ハウジング 41a、81a 仕切板 42 超音波振動子(メンブレン
体) 43 液体インク 44 ミスト 45、82 ミスト搬送手段(ファン、ス
クリュー) 46、84 ミスト帯電手段 47、87 グリッド 50、80 現像部前室 82 スクリュー 86 アパーチャ 86a 制御電極 A ミスト発生部 B1、B2 ミスト搬送部 D 現像部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山路 雅章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA11 EA16 EA23 EC21 EC40 EC41 EE10 FC02 FD17 JC17 KC15 2H029 DA04 DB04 DB13 2H074 AA22 AA46 BB72 CC26 DD05 EE07 EE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体インクを使用する現像装置にて像担
    持体上に可視像を形成する画像形成装置において、前記
    現像装置は、 インクを微細ミスト状に霧化するミスト発生部と、 前記霧化したインクを前記像担持体と対向する現像部へ
    搬送するミスト搬送部と、 前記霧化したインクを搬送するためのミスト搬送手段
    と、を有し、前記ミスト搬送部におけるミスト搬送方向
    を、前記像担持体の前記現像部における作像面の移動方
    向と直交する方向とし、前記ミスト搬送部に霧化したイ
    ンクを帯電するミスト帯電手段を設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ミスト帯電手段が、前記像担持体の
    作像面の移動方向における現像装置断面幅よりも広いミ
    スト帯電領域を有することを特徴とする請求項1の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ミスト帯電手段が、電荷誘導帯電で
    あることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ミスト帯電手段が、コロナ帯電であ
    ることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ミスト搬送手段は、ファンを用いた
    送風であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記ミスト搬送手段は、スクリューを用
    いた送風であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体は静電潜像担持体であり、前記
    現像装置は、前記静電潜像担持体上に形成された静電潜
    像を現像して可視像とすることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像装置は、前記現像部に設けた制
    御電極を用いて帯電したミストを選択的に飛翔させ画像
    を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044592B2 (en) 2001-03-28 2006-05-16 Canon Kabushiki Kaisha Process for forming image with liquid droplets, image forming apparatus utilizing such process and process for ejecting and projecting liquid droplets
JP2018059982A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 凸版印刷株式会社 印刷装置および印刷方法

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