JP2000063240A - 水性ポリマ―分散物を含む高粘度メイクアップ組成物 - Google Patents

水性ポリマ―分散物を含む高粘度メイクアップ組成物

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JP2000063240A
JP2000063240A JP11228059A JP22805999A JP2000063240A JP 2000063240 A JP2000063240 A JP 2000063240A JP 11228059 A JP11228059 A JP 11228059A JP 22805999 A JP22805999 A JP 22805999A JP 2000063240 A JP2000063240 A JP 2000063240A
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film
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イザベル・バラ
Nathalie Jager-Lezer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚及び身体表面生長物のための、三次元メ
イクアップまたは浮き出すメイクアップを可能にするメ
イクアップ組成物を提供する。 【解決手段】 水性ポリマー分散物及び増粘剤を含み、
特定の高粘度を示す組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題は、特に水性ポ
リマー分散物を含む皮膚または身体表面生長物の浮き出
すメイクアップのための組成物であり、こうした組成物
の皮膚または身体表面生長物の浮き出すメイクアップの
ための使用及びこれらをメイクアップするための方法で
ある。本発明によるメイクアップ組成物及び方法は、特
にヒトの唇を含む顔、全身、瞼、耳(特に耳葉)及び身
体表面生長物の皮膚、例えば睫毛、眉毛、髪及び爪のメ
イクアップを目的とする。本発明はまた、この組成物を
含むメイクアップ製品にも関する。
【0002】
【従来の技術】メイクアップ組成物は、通常、色を与え
て皮膚または身体表面生長物の所定の部分を強調する
か、または光沢のある、マットな、または滑らかな外観
をに皮膚または身体表面生長物与えるために使用され
る。これらの製品は、通常は薄い均一な層の形態で適用
される。
【0003】メイクアップ組成物については、皮膚また
は身体表面生長物上で優れた維持性を供与するための、
水性分散物中のフィルム形成性ポリマーの使用が既知で
ある。例えば、米国特許3,639,572号公報に
は、ポリマー、例えばポリアクリル酸エステルの水性分
散物を含む皮膚のメイクアップのための組成物が記載さ
れている。この組成物は、乾燥後、皮膚上に優れた維持
性を有するフィルムを残す。米国特許出願4,158,
053号公報には、爪に貼着するフィルムを形成するア
クリルポリマーの水性分散物を含むネイルエナメルが開
示されている。
【0004】流行の変化に伴い、消費者は、新規または
特異な、特にメイクアップを施した顔または身体に明ら
かな変化を与えるようなメイクアップ効果の得られる新
規なメイクアップ製品を求めている。
【0005】実際、現在市販のメイクアップ組成物で
は、均一で滑らかなフィルムが製造できるのみであっ
て、浮き出すメイクアップは得られない。したがって、
市販のメイクアップ製品として、皮膚または身体表面生
長物に適用して、現在入手可能な市販品の均一で滑らか
なフィルムとは異なるメイクアップ効果の得られるメイ
クアップ製品が依然として求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、特に皮膚及び身体表面生長物のための、三次元
の、または浮き出すメイクアップを可能にするメイクア
ップ組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人は、皮膚及び/または身体表面生長物の新規なタイ
プのメイクアップが、水性ポリマー分散物を含み、特定
の高粘度を示す組成物を使用することによって得られる
ことを見出した。したがって、本発明による組成物は、
結果として皮膚及び/または身体表面生長物の上に三次
元塗膜を形成する。
【0008】三次元塗膜は、迅速に、実際のところ、本
発明の組成物を皮膚及び/または身体表面生長物に適用
すると同時に得られる。この三次元塗膜は、本質的には
丸型またはドーム型、更に好ましくは球状または半球状
の分量の形態で与えられる。組成物塗布の後、塗膜の表
面が特に自然に滑らかなドーム状になり、塗布された分
量は、組成物が完全に乾燥した後にその形状を維持す
る。特に、三次元塗膜は、パール(または小ボール)の
形態あるいはまたペブルの形態で与えられる。
【0009】本発明の別の実施態様に依れば、本発明に
よる組成物を用いて、縦長の円柱の形状を有するメイク
アップ用線状体、例えばブレスレットまたはネックレス
の外観を呈するものを形成可能である。
【0010】特に、本発明の主題は、フィルム形成性ポ
リマーの水性分散物及び増粘剤を含む浮き出すメイクア
ップ組成物であって、該組成物が増粘剤を効果的な量で
含み、剪断速度200s-1、25℃にて測定して4.5P
a・s(45ポアズ)以上100Pa・s(1000ポア
ズ)以下の粘度を有する組成物である。
【0011】本発明の別の主題は、皮膚及び/または身
体表面生長物の浮き出すメイクアップのための上記組成
物の使用である。本発明の別の主題は、フィルム形成性
ポリマーの粒子の水性分散物を含む浮き出すメイクアッ
プ組成物における、該組成物に剪断速度200s-1、2
5℃にて測定して4.5Pa・s以上の粘度を与える効果
的な量での増粘剤の使用である。
【0012】本発明の更に別の主題は、上記組成物を皮
膚及び/または身体表面生長物に適用することからな
る、皮膚及び/または身体表面生長物のメイクアップ方
法である。本発明の別の主題は、上記のメイクアップ組
成物を収容する容器を具備し、前記容器が、前記組成物
を供与するための出口部と接合され、該出口部を経て該
組成物の供与を可能にする加圧手段を具備する浮き出す
メイクアップ用の製品である。
【0013】実際には、本発明の組成物は、扱いやすい
ように、25℃にて、剪断速度200s-1で測定して1
00Pa・s(1000ポアズ)以下の粘度を有すること
が望ましい。この粘度を超えると、該組成物は剛過ぎて
所望のメイクアップを得られない。粘度は、No.4のロー
ターを具備したRheomat RM 180(Brookfield)粘度計で
測定するが、測定は、ローターを10分間回転させた後
に行う(この時間経過後には粘度及びローターの回転速
度の安定化が観察される)。本発明による組成物は、8
Pa・s(80ポアズ)以上であると好ましく、更に好ま
しくは10Pa・sから45Pa・s(100から450ポア
ズ)である。
【0014】本発明による組成物は、絶対ずれ揺変特性
を有し、すなわち、該組成物は、剪断増大の作用の下で
液化(粘度が減少)し、この特性が可逆である(剪断減
少の際には粘度が増大する)。特に、該組成物が5Pa以
下の降伏点τCを有し、これは製品が流れ出す際の応力
が0に近いことを意味する。
【0015】更にまた、該組成物は、25℃にて、静置
の状態、即ち、10-2-1の非常に低い剪断にて測定し
て、1Pa・sから105Pa・s(10ポアズから106ポア
ズ)、好ましくは100Pa・sから104Pa・s(10ポ
アズから106ポアズ)の粘度η0を有する。この粘度
は、Haake社製の円錐/平板形状を具備するRS 75 contr
olled-stress rheometerを用いて25℃にて測定する
が、この円錐は20mmの直径、1°の頂角及び40μm
の間隔(組成物を塗布する平板と円錐の先端との距離)
を有する。
【0016】本発明による組成物は、粘弾特性、特に低
い値の剪断応力(すなわち、低い変形)に対して卓越し
た粘性を示すことが望ましい。粘弾特性は、100Paか
ら5000Pa、好ましくは500Paから2000Pa、更
に好ましくは500Paから1000Paの範囲の堅さG*
によって特徴付けられる。更に、該組成物は、25°か
ら70°、更に好ましくは30°から60°の範囲の弾
性δを示しうる。堅さG*及び弾性δは、周波数1Hzの
正弦応力(sinusoidal stress)によって決定される
が、Haake社製の円錐/平板形状を具備するRS 75 contr
olled-stress rheometerを用いて測定される。
【0017】堅さG*は、測定した変形に対する与えら
れた応力の比率に相当し、弾性δは、変形に関する応力
の転相の角度に相当する。降伏点τCを含むこれらの特
性は、特に、の“Initiation a la rheologie”[Introd
uction to Rheology], G. Couarraze and J.L. Grossio
rd, 2nd Edition, 1991, published by Lavoisier-Tec
1 Docの研究において定義されている。
【0018】該組成物は、チキソトロピーの全(あるい
は、いわゆる100%)回復が、5分から50分、更に
好ましくは1分から10分、更に好ましくは1分から7
分であることが好ましく、このためチューブ、特にノズ
ルを有するチューブを用いた該組成物の供与の際に、メ
イクアップパールを得ることができる。
【0019】チキソトロピーの回復は、Haake社製のRS
75 controlled-stress rheometerを用い、下記の方法に
よって、25℃にて決定される。該組成物のサンプルの
粘度η1を、10分後に剪断速度1s-1にて測定し、そ
の後同一のサンプルの粘度η2を、10分後に剪断速度
100s-1にて測定し、その後依然として同一のサンプ
ルを、粘度の変化η’を観察しつつ剪断速度1s-1に1
時間さらした。終点で粘度η’=η1となる時間を決定
すると、この時間がチキソトロピーの回復に相当する。
【0020】本発明による組成物は、水性分散物中の粒
子の形態で与えられるフィルム形成性ポリマーを含み、
このため皮膚及び/または身体表面生長物上に三次元塗
膜を形成することができる。
【0021】本出願において、“フィルム形成性ポリマ
ー”との語は、それのみで、あるいはフィルムを形成可
能な添加剤の存在の下に単離可能なフィルムを形成する
ポリマーを意味することとする。
【0022】“水性分散物中の粒子の形態のポリマー”
との語は、水及び任意に水溶性化合物を含む相であっ
て、ポリマーが粒子の形態で直接分散しているものとす
る。
【0023】本発明の組成物に使用可能なフィルム形成
性ポリマーの中では、ラジカルタイプまたは多重縮合物
タイプの合成ポリマー、天然起源のポリマー及びこれら
の混合物を挙げることができる。
【0024】“ラジカルフィルム形成性ポリマー”との
語は、特にエチレン性不飽和を有するモノマーの重合化
によって得られるポリマーを意味することとし、各モノ
マーは単独重合することができる(多重縮合と相違す
る)。ラジカルタイプのフィルム形成性ポリマーとして
は、特にビニルポリマーまたはコポリマー、特にアクリ
ルポリマーが可能である。
【0025】ビニルフィルム形成性ポリマーは、少なく
とも一の酸基及び/またはこの酸モノマーのエステル及
び/またはこの酸モノマーのアミドを含有するエチレン
性不飽和を有するモノマーの重合化によって生成可能で
ある。好ましくは、アニオン性フリーラジカルフィルム
形成性ポリマー、すなわち、酸基を有する少なくとも一
のモノマーのあるモノマー群を使用する。
【0026】酸基を坦持するモノマーとして、使用可能
なものは、不飽和α,β-エチレン性カルボン酸、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸
及びイタコン酸である。好ましくは、メタクリル酸及び
クロトン酸を使用し、より好ましくはメタクリル酸を使
用する。
【0027】酸モノマーのエステルは、メタクリル酸の
エステル(メタクリラートとしても既知)、特にアルキ
ル、特にC1−C20アルキル、好ましくはC1−C8アル
キルのメタクリラート、アリールメタクリラート、特に
6−C10アリールのメタクリラート、及びヒドロキシ
アルキルメタクリラート、特にC2−C6ヒドロキシアル
キルメタクリラートから選択されることが望ましい。
【0028】挙げることのできるアルキルメタクリラー
トには、メチルメタクリラート、エチルメタクリラー
ト、ブチルメタクリラート、イソブチルメタクリラー
ト、2-エチルヘキシルメタクリラートまたはラウリル
メタクリラートが含まれる。
【0029】挙げることのできるヒドロキシアルキルメ
タクリラートには、ヒドロキシエチルアクリラート、2
-ヒドロキシプロピルアクリラート、ヒドロキシエチル
メタクリラートまたは2-ヒドロキシプロピルメタクリ
ラートが含まれる。
【0030】挙げることのできるアリールメタクリラー
トには、ベンジルアクリラート及びフェニルアクリラー
トが含まれる。アルキルメタクリラートは、特に好まし
いメタクリル酸のエステルである。
【0031】本発明によれば、エステルのアルキル基は
フッ素化されていても過フッ化されていても、すなわ
ち、アルキル基の水素原子の一部または全てがフッ素原
子で置換されていても良い。
【0032】酸モノマーのアミドとしては、例えば、メ
タクリルアミド、特にN-アルキルメタクリルアミド、
特にC2−C12アルキルメタクリルアミドを挙げること
ができる。N-アルキルメタクリルアミドの中では、N-
エチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド及
びN-t-オクチルアクリルアミドを挙げることができ
る。
【0033】ビニルフィルム形成性ポリマーはまた、ビ
ニルエステル及びスチレンモノマーより選択されるモノ
マーの単独重合または共重合によって生成可能である。
特に、これらのモノマーは、酸モノマー及び/またはそ
のエステル及び/またはそのアミドで、例えば上記した
もの等と重合化可能である。
【0034】挙げることのできるビニルエステルの例
は、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニ
ル、安息香酸ビニル及びt-ブチル安息香酸ビニルであ
る。挙げることのできるスチレンモノマーの例は、スチ
レン及びα-メチルスチレンである。
【0035】記載したモノマーのリストは、限定的なも
のではなく、アクリル及びビニルモノマーのカテゴリー
内の、当業者に知られたあらゆるモノマー(シリコーン
鎖によって変性されたモノマーを含む)が使用可能であ
る。
【0036】本発明において使用可能なアクリルフィル
ム形成性ポリマーとして、ZENECA社製のNEOCRYL XK-9
0R、NEOCRYL A-1070R、NEOCRYL A-1090R、NEOCRYL BT-6
2R、NEOCRYL A-1079R及びNEOCRYL A-523R、及びDOW CHE
MICAL社製のDOW LATEX 432Rの市販品を挙げることがで
きる。
【0037】このように、フィルム形成性ポリマーとし
て使用可能な多重縮合物の中では、アニオン性、カチオ
ン性、非イオン性または両性のポリウレタン、ポリウレ
タン−ポリアクリラート、ポリウレタン-ポリビニルピ
ロリドン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル
−ポリウレタン、ポリウレア及びポリウレア-ポリウレ
タン、及びこれらの混合物を挙げることができる。
【0038】フィルム形成性ポリウレタンは、例えば、
単独又は混合物として、 ・脂肪族及び/または環状脂肪族及び/または芳香族ポ
リエステル起源の少なくとも一の配列、及び/または、 ・少なくとも一の分枝状または非分枝状のシリコーン配
列、例えばポリジメチルシロキサンまたはポリメチルフ
ェニルシロキサン、及び/または、 ・フッ化基を含む少なくとも一の配列、を含む脂肪族、
環状脂肪族または芳香族のポリウレタン、ポリウレア-
ウレタンまたはポリウレアコポリマーであるとよい。
【0039】本発明において定義されるフィルム形成性
ポリウレタンはまた、分枝状または非分枝状のポリエス
テルから、または、ジイソシアナート及びカルボン酸ま
たはカルボキシラート基、あるいはスルホン酸またはス
ルホナート基、あるいはまた中性化可能第三級アミン基
または第四級アンモニウム基のいずれかを更に含む二官
能性有機化合物(例えばジヒドロ、ジアミノまたはヒド
ロキシアミノ)を用いた反応により変性された不安定な
水素原子を含むアルキドから得られる。
【0040】本発明に使用可能なフィルム形成性ポリウ
レタンとしては、ZENECA社製のNeorez R-981RまたはNeo
rez R-974RまたはGOODRICH社製のAvalure UR 405R、San
cure875R、Sancure 2060R、Avalure UR 425RまたはSanc
ure 861Rが使用可能である。
【0041】フィルム形成性多重縮合物の中では、ポリ
エステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖を有するポリエ
ステル、ポリアミド及びポリエステル樹脂もまた挙げる
ことができる。ポリエステルは、ジカルボン酸とポリオ
ール、特にジオールの多重縮合によって、既知の方法で
得られる。
【0042】ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式または芳
香族であってよい。挙げることのできるこうした酸の例
は、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2-ジ
メチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、
ドデカンジオン酸、1,3-シクロへキサンジカルボン
酸、1,4-シクロへキサンジカルボン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、2,5-ノルボルナンジカルボン
酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5-ナ
フタレンジカルボン酸及び2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸である。これらのジカルボン酸モノマーは、単独ま
たは少なくとも二つのジカルボン酸モノマーを組み合わ
せて使用可能である。これらのモノマーでは、フタル
酸、イソフタル酸及びテレフタル酸が、好ましく選択さ
れる。
【0043】ジオールは、肪族、脂環式または芳香族の
ジオールから選択可能である。好ましくは、下記より選
択されるジオールが使用される。エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
3-プロパノール、シクロヘキサンジメタノール、1,
4-ブタンジオール。他のポリオールとしては、グリセ
ロール、ペンタエリトリトール、ソルビトールまたはト
リメチロールプロパンを使用可能である。
【0044】ポリエステルアミドは、ポリエステルの場
合と類似の方法で、ジアミン又はアミノアルコールの二
塩基酸との多重縮合によって得られる。ジアミンとして
は、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン及びメ
タ-またはパラ-フェニレンジアミンを使用可能である。
アミノアルコールとしては、モノエタノールアミンが使
用可能である。
【0045】ポリエステルはまた、-SO3M基において、
Mが水素原子、アンモニウムイオンNH4 +または金属イオ
ン、例えばNa+、Li+、K+、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+また
はFe3 +イオンを表す少なくとも一の基を担持する少なく
とも一のモノマーを更に含有可能である。特に、こうし
た-SO3M基を含む二官能性芳香族モノマーが使用可能で
ある。
【0046】上記のように-SO3M基を更に坦持する二官
能性芳香族モノマーの芳香核は、例えば、ベンゼン、ナ
フタレン、アントラセン、ジフェニル、オキシジフェニ
ル、スルホニルジフェニルまたはメチレンジフェニル核
より選択可能である。-SO3M基を更に坦持する二官能性
芳香族モノマーとしては、スルホイソフタル酸、スルホ
テレフタル酸、スルホフタル酸または4-スルホナフタ
レン-2,7-ジカルボン酸を挙げることができる。
【0047】本発明の主題である組成物においては、イ
ソフタラート/スルホイソフタラートベースのコポリマ
ー、特にジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、イソフタル酸及びスルホイソフタル酸の縮合に
より得られるコポリマーを使用することが好ましい。こ
うしたポリマーは、例えば、Eastman Chemical Product
s社より、Eastman AQの名で市販されている。
【0048】天然起源の任意に変性されたポリマーは、
セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル、エレミ
(elemi)、コーパル、水不溶性セルロースポリマー及
びこれらの混合物からなる群より選択可能である。
【0049】一以上のフリーラジカルモノマーの、ポリ
ウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリエステルア
ミド及び/またはアルキドより選択される少なくとも一
のポリマーの既存の粒子の内部及び/または部分的に表
面上で一以上のフリーラジカルモノマーのフリーラジカ
ル重合により生じるポリマーもまた挙げることができ
る。これらのポリマーは、一般的にハイブリッドポリマ
ーとして既知である。
【0050】一以上のフィルム形成性ポリマーを含む分
散物は、当業者の技術常識に基づいて調製可能である。
【0051】水性分散物中のポリマーの粒子径には、1
0から500nm、好ましくは20から300nmの範囲が
可能である。水性分散物中のポリマーは、本発明の組成
物中、組成物全重量に対してフィルム形成性ポリマーの
乾燥物質の量にして1から50重量%、好ましくは5か
ら45重量%で存在可能である。
【0052】本発明による組成物は、フィルムを形成可
能であり、フィルム形成性ポリマーの粒子を有するフィ
ルムの形成を促進する添加剤を含有可能である。フィル
ム形成の可能なこうした剤は、望ましい機能を満たすこ
とが当業者に知られたあらゆる化合物、特に可塑剤及び
併合剤から選択可能である。
【0053】本発明の組成物の媒体は、水を含む水性媒
体であることが望ましい。組成物中の水の含量には、組
成物全重量に対して10から98重量%、更に好ましく
は30から90重量%の範囲が可能である。
【0054】本発明による組成物に三次元塗膜の製造に
必要な粘度を付与するために、該組成物は、望ましい粘
度に調整可能な増粘剤を含有せねばならない。
【0055】本発明によって使用可能な増粘剤の中で
は、以下のものを挙げることができる。 ・水溶性セルロース増粘剤、例えば、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース及びカルボキシメチルセルロース。これらの中で
は特に、Amercol社製の“Cellosize QP 44001H”の名で
市販のゴムを挙げることができる。 ・グアーガム、特に、Unipectine社製のVidogum GH 175
及びMeyhall社製のJaguar C。 ・Mayhall社より“Jaquar C-13-S”の名で市販の四量化
グアーガム。
【0056】・C1−C6ヒドロキシアルキル基を含む非
イオン性グアーガム。例としては、ヒドロキシメチル、
ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシ
ブチル基を挙げることができる。こうしたグアーガム
は、特に、Meyhall社より、Jaquar HP8、Jaquar HP60、
Jaquar HP120、Jaquar DC 293及びJaquar HP 105の名
で、またはAqualon社よりGalactasol 4H4FD2の名で市販
されている。 ・キサンタン、イナゴ豆、スクレログルカン、ゲラン、
ラムサンまたはカラヤゴム。 ・アルギナート、マルトデキストリン、デンプン及びそ
の誘導体、ヒアルロン酸及びその塩。 ・粘土、特にモンモリロナイト、ヘクトライトまたはラ
ポナイト。
【0057】・架橋ポリアクリル酸、例えば、Goodrich
社製の“Carbopol”。 ・ポリ(グリセリルメタクリラート)ポリマー、Hispan
o Quimica社またはGuardian社より市販の“Hispagel”
または“Lubragel”。 ・ポリビニルピロリドン。 ・ポリ(ビニルアルコール)。 ・架橋アクリルアミドポリマー及びコポリマ−、例えば
Hoechst社より“PAS 5161”または“Bozepol C”の名で
市販のもの、Seppic社製の“Sepigel 305”、またはAll
ied Colloids社製の“Salcare SC95”。 ・結合ポリマー、特に結合ポリウレタン。
【0058】本発明によれば、増粘剤は、結合ポリウレ
タンより選択されることが好ましい。結合ポリウレタン
は、一般的にはポリオキシエチレン化性の親水性配列
と、単独の脂肪族連鎖及び/または脂環式及び/または
芳香族連鎖が可能な疎水性配列との両方を鎖中に含む非
イオン性の連鎖コポリマーである。
【0059】特に、これらのポリマーは、C6−C30
素原子を有し、親水性配列に分断された少なくとも二つ
の炭素原子含有親油性鎖を含み、炭素原子含有鎖はペン
ダント鎖(pendant chains)または疎水性配列の末端の
鎖であってよい。特に、一以上のペンダント鎖を与える
ことができる。更にまた、ポリマーは、親水性配列の一
端または両端に炭化水素含有鎖を含有可能である。
【0060】ポリマーには、トリブロックまたはマルチ
ブロック形態の連鎖が可能である。したがって、疎水性
配列は、鎖の各端にあっても(例えば、中央に疎水性配
列をもつトリブロックコポリマー)、端部と鎖中の両方
に分布していても(例えばマルチブロックコポリマー)
よい。ポリマーはまた、グラフトポリマーまたはスター
ポリマーであってよい。
【0061】ポリマーは、親水性配列が、50から10
00のオキシエチレン基を含む鎖を含有するポリオキシ
エチレン含有鎖であるトリブロックコポリマーであるこ
とが好ましい。一般的に、結合ポリウレタンは、親水性
配列の間にウレタン結合を含み、これがその名の由来で
ある。拡大すると、、親水性配列が親油性配列にウレタ
ン結合以外の化学結合によって結合したポリマーもま
た、結合ポリウレタンに含まれる。
【0062】本発明における使用に好適な結合ポリマー
の例として挙げることができるのは、Hulsにより市販の
16−OE120−C16ポリマー(商品名Serad FX1100、
ウレタン官能基を持ち、重量平均分子量が1300であ
る分子)であり、OEはオキシエチレンユニットであ
る。結合ポリマーとしては、尿素官能基をもつ、Rheox
社より市販のRheolate 205、あるいはまた、Rheolate 2
08または204を使用できる。これらの結合ポリマーは、
純粋形態で市販されている。C20アルキル鎖及びウレタ
ン結合を有し、水中、乾燥物質20%で市販されている
ROHM & HAAS社製のDW 1206Bもまた使用可能である。
【0063】これらポリマーの溶液または分散物、特に
水または水/アルコール媒体中のものを使用することも
また可能である。挙げることのできるこうしたポリマー
の例は、Huls社製のSerad FX1010、Serad FX1035及びSe
rad FX1070、Rheox社製のRheolate 255、Rheolate 278
及びRheolate 244である。Rohm & Haas社製のDW1206F及
びDW1206J、並びにAcrysol RM 184またはAcrysol 44、
あるいはBorchers社製のBorchigel LW 44もまた使用可
能である。
【0064】本発明において特に使用可能なポリマー
は、G. Fonnum, J. Bakke and Fk. Hansenによる文献、
Colloid Polym. Sci. 271, 380.389(1993)に記載されて
いる。
【0065】本発明の組成物中には、該組成物が上記の
粘度を呈するに十分な量で増粘剤を含有する。増粘剤の
含量は、例えば、組成物全重量に対して0.1から20
重量%、好ましくは1から10重量%である。
【0066】皮膚及び/または身体表面生長物上に三次
元塗膜を形成した後の、該組成物の乾燥を促進するため
に、該組成物は乾燥促進剤、例えば揮発性溶媒及び好ま
しくは水混和性揮発性有機溶媒、例えばエタノールを含
有可能である。こうした有機溶媒の量は、組成物の粘度
が既述の範囲に厳密に維持されるように選択される。こ
れらの有機溶媒は、組成物全重量に対して15重量%ま
での含量(特に0.1から15%)、好ましくは10重
量%までの含量(特に0.5から10%)で存在可能で
ある。“揮発性”との用語は、室温で、皮膚との接触の
際に蒸発し得る化合物を意味することとする。
【0067】組成物は、化粧品に通常使用される他の成
分を更に含有可能である。こうした成分は特に、当業者
にはよく知られた、可塑剤、併合剤、充填剤、着色剤、
例えば顔料または染料、ワックス、界面活性剤、保存
料、オイル、モイスチャライザーまたは香料である。む
ろん当業者であれば、これら任意の添加剤及び/または
その量を、本発明の組成物の有利な特性である皮膚及び
/または身体表面生長物上の三次元塗膜が維持されるよ
うに選択するであろう。
【0068】該組成物は、当業者には既知のあらゆるア
プリケーター、例えばブラシ、スポンジ付きのアプリケ
ーター、フロックペンアプリケーター、フェルトペンア
プリケーター、微細ブラシまたはスパチュラを使用して
皮膚及び/または身体表面生長物に適用可能である。ア
プリケーターは、本発明による組成物の塗布によって、
既述の三次元塗膜が形成できるように選択せねばならな
い。
【0069】本発明の別の主題は、一方では前述の通り
浮き出すメイクアップ組成物、他方では前記組成物のた
めの特定の実装装置を具備する浮き出すメイクアップ製
品である。
【0070】本発明による組成物のための実装装置は、
メイクアップ組成物を収容するための容器であって、該
組成物を供与するための出口部と接合されてなり、該出
口部を経て該組成物の供与を可能にする加圧手段を具備
する容器を含むとよい。実装装置の一実施態様に依れ
ば、容器は、出口部を経て組成物の供与を可能にする加
圧手段を構成する可撓性の壁を具備する。こうした容器
には、特に可撓性の壁をもつチューブが可能である。
【0071】更に、容器には、該組成物を供与するため
の出口部を備えた開放端を具備する供与部材を具備して
いると良い。供与部材には、特にノズルが可能である。
供与出口部は、組成物の供与が、個別のパールの形態ま
たは線状体の形態となるような断面積を有することが好
ましい。
【0072】供与出口部は、0.03mm2から80mm2
断面積を有することが望ましい。本発明に依る製品の別
の実施態様によれば、供与出口部は直径0.1mmから5
mmの環状であるとよい。
【0073】上記の実装装置は、皮膚(顔、瞼、耳葉ま
たは指)または髪又は爪に、本発明による組成物を個別
のパールの形態で容易に塗布することができ、これによ
り独自の量感のメイクアップ効果を与える。これらのパ
ールは1mmから6mmの範囲の直径を有するとよい。
【0074】図1Aに記載した実装装置は、その全体を
1とする。これは、適用しようとする組成物Pを収容
し、開口部5を備えたチューブ形態の容器2からなる。
ノズルの形態の供与部材3が、容器2の開口部5に接合
されている。供与部材は、その開放端3aに組成物Pを
供与するための出口部4を具備してなる。この出口部4
は、図1Bに示したように環状の断面Sを有し、その直
径は例えば、0.1から5mmであるとよい。
【0075】チューブ2は、可撓性の壁6を具備する。
組成物を図1Aのチューブを用いて塗布するためには、
指を使用して壁6に圧力を与え、チューブ内の組成物
が、ノズル3を経て供与出口を通って容器2から放出さ
せる。このように、チューブ2の可撓性の壁6は、供与
出口4から組成物Pを排出させることのできる加圧手段
を構成する。この実装装置を用いれば、組成物Pは個別
のパールの形態で供与される。
【0076】本発明による組成物はまた、皮膚及び/ま
たは身体表面生長物にステンシルを使用して適用可能で
ある。このようにステンシルの開放部分に塗布された組
成物は、ステンシルの除去後もその形状を保ち、皮膚上
に非常に装飾的なメイクアップを残す。本発明を、下記
の実施例において更に詳しく説明する。
【0077】
【実施例】(実施例1)室温にて単に混合することによ
り、下記の組成を有する浮き出すメイクアップ組成物を
調製した。 ・水性ポリウレタン分散物(乾燥物質40%) (Goodrich社製、Sancure 861) 75% ・結合ポリウレタン(Servo Huls社製、Serad FX 1100) 3% ・顔料 5% ・エタノール 7% ・保存料 適量 ・水 全体を100%とする量
【0078】得られた組成物は、25℃にて、No.4ロー
ターを具備したRheomat RM 180を使用して剪断速度20
0s-1にて測定し、18.4Pa・s(184ポアズ)以上
の粘度を有していた(測定は10分間回転させた後に行
った)。
【0079】該組成物はまた、実施例3から8に後述す
る方法によって決定される下記のレオロジー特定を有し
ていた。 ・絶対ずれ揺変特性、 ・10-2s-1での粘度η0:30,000Pa・s(3×1
5ポアズ)、 ・堅さG*:4×103Pa、 ・弾性δ:36゜、 ・チキソトロピーの回復:5分間で66%、1時間で9
5%。
【0080】該組成物を図1Aに示したとおりチューブ
内に実装した。該組成物を睫毛の先端にパールの形態で
適用した。同様の組成物を髪にも適用した。髪の毛束に
数個のメイクアップパールが付着し、非常に独特のメイ
クアップ効果を付与した。該組成物はまた、皮膚上に塗
布可能である。形成されたビーズは皮膚に貼着し、皮膚
上にメイクアップパールを残した。
【0081】(実施例2)室温にて単に混合することに
より、下記の組成を有する浮き出すメイクアップ組成物
を調製した。 ・水性ポリウレタン分散物(乾燥物質50%) (Goodrich社製、Sancure 2255) 81.6% ・結合ポリウレタン(Borchers社製、Borchigel LW 44) 1% ・顔料 5% ・保存料 適量 ・水 全体を100%とする量
【0082】得られた組成物は、実施例1に示した条件
に従って測定し、5Pa・s(50ポアズ)の粘度を有し
ていた。該組成物はまた、実施例3から8に後述する方
法によって決定される下記のレオロジー特定を有してい
た。 ・絶対ずれ揺変特性、 ・10-2s-1での粘度η0:100Pa・s(1000ポア
ズ)、 ・堅さG*:300Pa、 ・弾性δ:60゜、 ・チキソトロピーの全回復:1分間。
【0083】該組成物を、ステンシルを使用して皮膚に
適用した。ステンシルを取り除いた後、適用した組成物
はその形状を保ち、皮膚上に装飾的なメイクアップを得
ることができた。更に、該組成物が、図1Aに示したよ
うにノズルを有するチューブ内に実装された場合、ペブ
ルの外観を呈するパールの形態で皮膚に適用される。
【0084】(実施例3から8:メイクアップパールの
製造のための比較研究)下記の成分を含む6組成物(実
施例3から8)を調製した。含量は、グラムで表示し
た。
【0085】
【表1】
【0086】 * Goodrich社製、Avalure UR-425 ** Goodrich社製、Sancure 878 (*) 結合ポリウレタン、Servo社製、Serad FX 1100 (**) ヒドロキシセルロース、Hercules社製、Natros
ol 250 M (***) ラポナイトを9重量%含有する水性ラポナイト
ゲル
【0087】各組成物について、25℃での粘度η0をH
aake社製円錐/平板を具備するRS 75 controlled-stres
s rheometerを用いて測定したが、この円錐は20mmの
直径、1°の頂角及び40μmの間隔を有するものであ
った。堅さG*及び弾性δもまた周波数1Hzの正弦応力
の下で、また既述の方法に従ってチキソトロピー回復も
また測定した。
【0088】直径1mmの環状の出口を有するノズルを具
備するチューブに、組成物が実装された場合のパール形
成の能力を、各組成物について決定した。得られた結果
を以下に示す。
【0089】
【表2】
【0090】 SST:絶対ずれ揺変 PST:可塑性ずれ揺変 η0:10-2s-1にて測定した粘度
【0091】実施例3から6の組成物によってのみ、紛
れもなくパールを得ることができた一方で、実施例7及
び8の組成物は静置での粘度η0が非常に高く、パール
ではなくソーセージを形成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは本発明の浮き出すメイクアップ製品の縦
方向の断面を示したものであり、BはAの装置の線1B
−1Bにおける断面図である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム形成性ポリマーの水性分散物
    を含む浮き出すメイクアップ組成物であって、該組成物
    が増粘剤を効果的な量で含み、剪断速度200s-1、2
    5℃にて測定して4.5Pa・s以上100Pa・s以下の粘
    度を有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 粘度が、10Pa・sから45Pa・sであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 フィルム形成性ポリマーの水性分散物
    を含む浮き出すメイクアップ組成物であって、該組成物
    が増粘剤を効果的な量で含み、剪断速度10 -2s-1、2
    5℃にて測定して1Pa・sから105Pa・sの粘度η0を有
    することを特徴とする組成物。
  4. 【請求項4】 粘度が、100Pa・sから104Pa・sで
    あることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 堅さG*が、周波数1Hzの正弦応力(si
    nusoidal stress)の下で測定して、100Paから50
    00Pa、好ましくは500Paから2000Pa、更に好ま
    しくは500Paから1000Paであることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 弾性δが、周波数1Hzの正弦応力の下
    で測定して、25°から70°、更に好ましくは30°
    から60°であることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 チキソトロピーの全回復が、5分から
    50分、更に好ましくは1分から10分、更に好ましく
    は1分から7分であることを特徴とする請求項1から6
    のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 絶対ずれ揺変特性を有することを特徴
    とする請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 フィルム形成性ポリマーが、ラジカル
    ポリマー、多重縮合物、天然起源のポリマー及びこれら
    の混合物から成る群より選択されることを特徴とする請
    求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ラジカルポリマーが、α,β-エチレ
    ン化不飽和カルボン酸、前記酸のエステル、前記酸のア
    ミド、ビニルエステルまたはスチレンモノマーより選択
    されるモノマーの重合化によって生成するビニルポリマ
    ーにからなる群より選択されることを特徴とする請求項
    9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 α,β-エチレン化不飽和カルボン酸
    が、メタクリラートより選択されることを特徴とする請
    求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 多重縮合物が、ポリウレタン、ポリ
    エステル、ポリエステルアミド、ポリアミド、及びエポ
    キシエステル樹脂からなる群より選択されることを特徴
    とする請求項9に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 天然起源のポリマーが、セラック樹
    脂、サンダラックゴム、ダンマル、エレミ(elemi)、
    コーパル樹脂、水不溶性セルロースポリマー及びこれら
    の混合物からなる群より選択されることを特徴とする請
    求項9に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 増粘剤が、セルロース増粘剤、グア
    ーガム、キサンタン、イナゴ豆、スクレログルカン、ゲ
    ラン、ラムサン及びカラヤゴム、アルギナート、マルト
    デキストリン、デンプン及びその誘導体、ヒアルロン酸
    及びその塩、粘土、架橋ポリアクリル酸、ポリ(グリセ
    リルメタクリラート)、ポリビニルピロリドン、ポリ
    (ビニルアルコール)、架橋アクリルアミドポリマー及
    びコポリマ−、架橋メタクリロイルオキシエチルトリメ
    チルアンモニウムクロライドホモポリマー及び結合ポリ
    マーからなる群より選択されることを特徴とする請求項
    1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 増粘剤が、結合ポリウレタンより選
    択されることを特徴とする請求項1から14のいずれか
    一項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 可塑剤、併合剤(coalescing agen
    t)、充填剤、着色剤、ワックス、界面活性剤、保存
    料、オイル、モイスチャライザー及び香料からなる群よ
    り選択される少なくとも一の添加剤を更に含むことを特
    徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の組成
    物。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか一項に
    記載の組成物の皮膚及び/または身体表面生長物の浮き
    出すメイクアップのための使用であって、メイクアップ
    が、皮膚及び/または身体表面生長物上に三次元塗膜の
    形態で塗布される使用。
  18. 【請求項18】 三次元塗膜が、パールの形態で与え
    られることを特徴とする請求項17に記載の使用。
  19. 【請求項19】 パールが、1mmから6mmの直径を有
    することを特徴とする請求項18に記載の使用。
  20. 【請求項20】 フィルム形成性ポリマーの粒子の水
    性分散物を含む浮き出すメイクアップ組成物における、
    該組成物に剪断速度200s-1、25℃にて測定して
    4.5Pa・s以上の粘度を与える効果的な量での増粘剤
    の使用。
  21. 【請求項21】 フィルム形成性ポリマーの粒子の水
    性分散物を含む浮き出すメイクアップ組成物における、
    該組成物に剪断速度10-2s-1、25℃にて測定して1P
    a・sから105Pa・s(10ポアズから106ポアズ)の
    粘度η0を与える効果的な量での増粘剤の使用。
  22. 【請求項22】 本発明の請求項1から16のいずれ
    か一項に記載の組成物を、皮膚及び/または身体表面生
    長物に適用することからなる、皮膚及び/または身体表
    面生長物のメイクアップ方法。
  23. 【請求項23】 組成物を、ステンシルを使用して適
    用することを特徴とする請求項22に記載の皮膚のメイ
    クアップ方法。
  24. 【請求項24】 請求項1から16のいずれか一項に
    記載の浮き出すメイクアップ組成物(P)を収容する容
    器(2)を具備するメイクアップ製品(1)であって、
    前記容器が、前記組成物を供与するための出口部(4)
    と接合され、該出口部(4)を経て該組成物の供与を可
    能にする加圧手段(6)を具備する製品。
  25. 【請求項25】 出口部が、供与接続部(3)の開放
    端に位置することを特徴とする請求項24に記載の製
    品。
  26. 【請求項26】 容器が、出口部を経て組成物の供与
    を可能にする加圧手段を構成する可撓性の壁(6)を具
    備することを特徴とする請求項24または25に記載の
    製品。
  27. 【請求項27】 容器が、可撓性の壁をもつチューブ
    であることを特徴とする請求項24から26のいずれか
    一項に記載の製品。
  28. 【請求項28】 供与出口部が、0.03mm2から80
    mm2の断面積を有することを特徴とする請求項24から
    27のいずれか一項に記載の製品。
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