JP2000059459A - データ通信装置、データ通信システム、データ通信方法、及び記憶媒体 - Google Patents

データ通信装置、データ通信システム、データ通信方法、及び記憶媒体

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JP2000059459A
JP2000059459A JP10226966A JP22696698A JP2000059459A JP 2000059459 A JP2000059459 A JP 2000059459A JP 10226966 A JP10226966 A JP 10226966A JP 22696698 A JP22696698 A JP 22696698A JP 2000059459 A JP2000059459 A JP 2000059459A
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浩史 須田
Yasutomo Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各々が異なるプロトコルでデータ通信を行う
機器同士であっても、効率的なデータ通信を自由に行う
ことが可能なデータ通信システムを提供する。 【解決手段】 第1のプロトコル(PIAFSプロトコ
ル)に従ったデータ送受信を無線で行う第1の機器10
1と、第2のプロトコル(IEEE1394規格のプロ
トコル)に従ったバス(ホームバス)に接続された第2
の機器103〜105との間に設けたデータ通信装置
(ホームステーション)102にて、第1の機器101
から無線送信されてきたデータを、第2のプロトコルに
従ったデータにフォーマット変換して、第2の機器10
3〜105に対してバスを介して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、制御信号
とデータを混在させての通信が可能な通信制御バスを用
いて複数の電子機器間を接続し、各機器間でデータ通信
を行うシステムに適用されるデータ通信装置、データ通
信システム、データ通信方法、及びそれを実施するため
の処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記
憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭内の様々な電子機器(以下、
単に「機器」或いは「ノード」とも言う)を接続するホ
ームバスシステムが採用されつつある。このホームバス
システムでは、例えば、家庭内のテレビジョン(TV)
機器やステレオ等のオーディオ・ビジュアル機器、冷蔵
庫や電子レンジ等の台所機器、さらには風呂やドアホー
ン等の住宅設備機器を接続し、これらの機器間での情報
通信を行うことで、家庭内の各機器を互いに連携して制
御することができるようになされている。
【0003】一方、屋外では、公衆回線を用いたデータ
通信システムも一般化してきている。特に、有線のIS
DNディジタル回線や、無線のPHS上に展開されたP
IAFS通信等により、家庭やオフィスに限らず、どこ
にいてもデータ通信を行うことが可能になってきてい
る。さらに、PHSは、内線モードと公衆モードがあ
り、家庭内では、内線モードを用いることで課金される
こと無く通信ができ(ディジタル式のコードレスの子機
としての機能)、屋外では、公衆モードを用いることで
公衆回線に直接通信する(簡易型ディジタル携帯電話と
しての機能)ことが可能なシステムになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たホームバスシステムのような従来のシステムでは、該
システム特有のプロトコルによってデータ通信が行われ
ていた。また、従来のISDN回線やPIAFS通信に
ついても、これら特有のプロトコルによってデータ通信
が行われていた。このため、例えば、家庭内の機器と、
屋外での機器(PHS等)とでデータ通信することは非
常に困難であった。このように、従来では、家庭内の機
器と、オフィス内の機器と、屋外での機器とでは、デー
タ通信のためのプロトコルが各々異なり、これら全ての
機器間でのデータ通信を自由に行うことができなかっ
た。
【0005】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、各々が異なる環境下に存在する
機器同士であっても、効率的なデータ通信を自由に行う
ことが可能なデータ通信装置、データ通信システム、デ
ータ通信方法、及びそれを実施するための処理ステップ
をコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、第1のプロトコルに従ったデータ送受信
を無線で行う第1の機器と、第2のプロトコルに従った
バスを介してのデータ送受信を行う第2の機器との間で
データ通信するためのデータ通信装置であって、上記第
1のプロトコルに従ったデータと、上記第2のプロトコ
ルに従ったデータとの間でフォーマット変換する変換手
段を備えることを特徴とする。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記第1のプロトコルは、PIAFSプロトコルであ
り、上記第2のプロトコルは、IEEE1394規格の
プロトコルであることを特徴とする。
【0008】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記変換手段は、送信側機器のプロトコルに従ったパケ
ットデータを、受信側機器のプロトコルに従ったパケッ
トデータに変換することを特徴とする。
【0009】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記変換手段は、記録フォーマット及び圧縮フォーマッ
トの少なくとも何れかをも変換することを特徴とする。
【0010】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記データ送受信の対象となるデータは、映像データを
含み、第1及び第2の機器は各々、撮像機能、映像再生
機能、映像記録機能、及び映像表示機能の少なくとも何
れかの機能を有することを特徴とする。
【0011】第6の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の機器で無線送信されるデータは、上記第2の
機能の動作を制御するための制御データを含むことを特
徴とする。
【0012】第7の発明は、第1のプロトコルに従った
データ送受信を無線で行う第1の機器と、第2のプロト
コルに従ったバスを介してのデータ送受信を行う第2の
機器と、上記第1の機器と上記第2の機器間でのデータ
通信を行うためのデータ通信装置とを含むデータ通信シ
ステムであって、上記データ通信装置は、請求項1〜6
の何れかに記載のデータ通信装置であることを特徴とす
る。
【0013】第8の発明は、データの無線送信を行う第
1の機器と、該第1の機器から無線送信されてきたデー
タを受信するホームステーションと、該ホームステーシ
ョンにホームバスにより接続された第2の機器とを含む
データ通信システムであって、上記ホームステーション
は、上記第1の機器から無線送信されてきたデータを、
上記ホームバスに適合するようにフォーマット変換して
上記第2の機器に対して送信することを特徴とする。
【0014】第9の発明は、データ送受信を無線で行う
第1の機器と、ホームバスを介してのデータ送受信を行
う第2の機器と、上記第1の機器と無線でのデータ送受
信を行うと共に上記第2の機器と上記ホームバスを介し
てのデータ送受信を行うホームステーションとを含むデ
ータ通信システムであって、上記ホームステーション
は、上記第1の機器にて無線で送受信されるデータと、
上記第2の機器にて上記ホームバスを介して送受信され
るデータとの間でフォーマット変換することを特徴とす
る。
【0015】第10の発明は、上記第8又は9の発明に
おいて、上記第1及び第2の機器は各々、撮像機能、映
像記録機能、映像再生機能、及び映像表示機能の少なく
とも何れかの機能を有することを特徴とする。
【0016】第11の発明は、無線電話機器と、該無線
電話機器と無線データの送受信を行うホームステーショ
ンと、該ホームステーションとホームバスにより接続さ
れ該ホームバス上の機器制御データに従って制御される
被制御機器とを含むデータ通信システムであって、上記
ホームステーションは、上記無線データに含まれる機器
制御データと、上記ホームバス上の機器制御データとの
間でフォーマット変換することを特徴とする。
【0017】第12の発明は、上記第11の発明におい
て、上記無線電話機は、無線送信する上記機器制御デー
タに対応して画面の切り換えが可能な操作パネルを備え
ることを特徴とする。
【0018】第13の発明は、上記第8、9、11の何
れかの発明において、上記無線伝送は、PIAFSプロ
トコルによるデータ伝送にて行われ、上記ホームバスを
介しての伝送は、IEEE1394規格のプロトコルに
よるデータ伝送にて行われ、上記ホームステーション
は、各々のプロトコルのパケットデータの中のデータを
載せかえることで、上記フォーマット変換を行うことを
特徴とする。
【0019】第14の発明は、上記第13の発明におい
て、上記ホームステーションは、記録フォーマットと圧
縮フォーマットの少なくとも何れかをも変換することを
特徴とする。
【0020】第15の発明は、第1のプロトコルに従っ
たデータ送受信を無線で行う第1の機器と、第2のプロ
トコルに従ったバスを介してのデータ送受信を行う第2
の機器との間でデータ通信するためのデータ通信方法で
あって、上記第1のプロトコルに従ったデータと、上記
第2のプロトコルに従ったデータとの間でフォーマット
変換する変換ステップを含むことを特徴とする。
【0021】第16の発明は、上記第15の発明におい
て、上記第1のプロトコルは、PIAFSプロトコルで
あり、上記第2のプロトコルは、IEEE1394規格
のプロトコルであることを特徴とする。
【0022】第17の発明は、上記第15の発明におい
て、上記変換ステップは、送信側機器のプロトコルに従
ったパケットデータを、受信側機器のプロトコルに従っ
たパケットデータに変換するステップを含むことを特徴
とする。
【0023】第18の発明は、上記第15の発明におい
て、上記変換ステップは、記録フォーマット及び圧縮フ
ォーマットの少なくとも何れかをも変換するステップを
含むことを特徴とする。
【0024】第19の発明は、上記第15の発明におい
て、上記データ送受信の対象となるデータは、映像デー
タを含み、第1及び第2の機器は各々、撮像機能、映像
再生機能、映像記録機能、及び映像表示機能の少なくと
も何れかの機能を有することを特徴とする。
【0025】第20の発明は、上記第15の発明におい
て、上記第1の機器で無線送信されるデータは、上記第
2の機能の動作を制御するための制御データを含むこと
を特徴とする。
【0026】第21の発明は、第1のプロトコルに従っ
たデータ送受信を無線で行う第1の機器と、第2のプロ
トコルに従ったバスを介してのデータ送受信を行う第2
の機器との間でデータ通信するための処理ステップをコ
ンピュータが読出可能に格納した記憶媒体であって、上
記処理ステップは、請求項15〜20の何れかに記載の
データ通信方法のステップを含むことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0028】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような、ネットワークシステム100に適用
される。本システム100は、上記図1に示すように、
家庭内及び屋外で使用可能な携帯型ビデオカメラ101
と、家庭内に設けられたホームステーション102、リ
ビング用TVモニタ103、ディジタルビデオテープレ
コーダ(以下、単に「VTR」と言う)104、及びパ
ーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」又は「パソ
コン」と言う)105とを備えている。そして、家庭内
の各ディジタル機器(ホームステーション102、リビ
ング用TVモニタ103、PC105、及びVTR10
4)を接続するホームバス(ディジタルインターフェー
ス(I/F))として、IEEE1394−1995
(High Performance Serial Bus 、以下、単に「139
4シリアルバス」と言う)を用いている。
【0029】携帯型ビデオカメラ101は、PHSの機
能を有し、被写体を撮影して得た映像データや、装置内
部に記録された再生映像データを、ホームステーション
102に対して送信する。このときのデータ送信は、P
HSの内線モードや公衆モード上に展開されたPIAF
S通信のプロトコル(以下、「PIAFSプロトコル」
と言う)に従った無線データ通信(ワイヤレス・データ
伝送)により行われる。
【0030】ホームステーション102は、携帯型ビデ
オカメラ101からの映像データを受信し、これをさら
に1394シリアスバスを介して、リビング用TVモニ
タ103やPC105、或いはVTR104に対して送
信する。これにより、詳細は後述するが、携帯型ビデオ
カメラ101で得られた映像データが、リビング用TV
モニタ103やPC105、或いはVTR104で画面
表示される。
【0031】また、例えば、VTR104で再生して得
られた映像データは、1394シリアルバスを介して、
ホームステーション102に対して送信される。これを
受けたホームステーション102は、PIAFSプロト
コルに従った無線データ通信により、VTR104から
の映像データを携帯型ビデオカメラ101に対して送信
する。これにより、詳細は後述するが、VTR104で
得られた映像データが、携帯型ビデオカメラ101の液
晶ディスプレイ上で画面表示されたり、その内部に記録
される。
【0032】ここで、本システム100では、上述した
ように、各機器間を接続するディジタルインターフェー
ス(I/F)として、1394シリアルバスを用いてい
るため、1394シリアルバスについての概要を予め説
明する。また、携帯型ビデオカメラ101とのワイヤレ
ス・データ伝送にはPIAFSプロトコルを用いている
ため、これについての概要も予め説明する。
【0033】[1394シリアルバスの概要]
【0034】家庭用ディジタルVTRやディジタルビデ
オディスク(DVD)プレーヤの登場に伴なって、ビデ
オデータやオーディオデータ(以下、これらをまとめて
「AVデータ」と言う)等、リアルタイムで且つ高情報
量のデータを転送する必要が生じている。このようなA
VデータをリアルタイムでPCや、その他のディジタル
機器に転送して取り込ませるには、高速なデータ転送が
可能なインターフェースが必要となる。そういった観点
から開発されたインタフェースが、この1394シリア
ルバスである。
【0035】図2は、1394シリアルバスを用いて構
成されるネットワーク・システムの一例を示した図であ
る。このシステムは、機器A、B、C、D、E、F、
G、Hを備えており、A−B間、A−C間、B−D間、
D−E間、C−F間、C−G間、及びC−H間が、各々
1394シリアルバス用のツイスト・ペア・ケーブルで
接続された構成としている。これらの機器A〜Hの一例
としては、PC、ディジタルVTR、DVDプレーヤ、
ディジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等がある。
【0036】各機器間の接続は、ディジーチェーン方式
とノード分岐方式との混在が可能であり、自由度の高い
接続を行うことができるようになされている。また、各
機器は各自固有のIDを有し、互いにIDを認識し合う
ことによって、1394シリアルバスで接続された範囲
にて、1つのネットワークを構成している。例えば、各
機器間を各々1本の1394シリアルバス用ケーブルで
順次接続(ディジーチェーン接続)するだけで、各々の
機器が中継の役割を担うため、全体として1つのネット
ワークを構成することができる。
【0037】また、1394シリアルバスは、Plug and
Play 機能に対応しており、ケーブルを機器に接続する
だけで自動的に機器を認識し、接続状況を認識する機能
を有している。このため、上記図1のシステムにおい
て、ネットワークから任意の機器が外されたり、或い
は、新たに加えられたとき等には、自動的にバスがリセ
ット、すなわちそれまでのネットワークの構成情報がリ
セットされ、新たなネットワークが再構築される。この
ような機能によって、その時々のネットワークの構成を
常時設定、認識することができる。
【0038】1394シリアルバスのデータ転送速度
は、100/200/400Mbpsが定義されてお
り、上位の転送速度を持つ機器が下位の転送速度をサポ
ートすることで、互換性を保つようになされている。
【0039】データ転送モードとしては、コントロール
信号等の非同期データ(Asynchronousデータ、以下、
「Asyncデータ」と言う)を転送するAsynchronous
転送モード(ATM)と、リアルタイムなAVデータの
同期データ(Isochronous データ、以下、「Isoデー
タ」と言う)を転送するIsochronous 転送モードがあ
る。これらの転送モードにより、AsyncデータとI
soデータは、各サイクル(通常125μS /サイク
ル)の中で、サイクル開始を示すサイクル・スタート・
パケット(CSP)の転送に続き、Isoデータの転送
を優先しつつ、サイクル内で混在して転送される。
【0040】図3は、1394シリアルバスの構成要素
を示す図である。この図3に示すように、1394シリ
アルバスは、レイヤ構造で構成されている。
【0041】そして、最もハード的なのが1394シリ
アルバス用のケーブルであり、そのケーブルの先端のコ
ネクタには、1394コネクタ・ポートが接続される。
1394コネクタ・ポートの上位には、フィジカルレイ
ヤ及びリンクレイヤ812を含むハードウェア部(hard
ware)が位置づけられている。ハードウェア部は、実質
的なインターフェース用チップで構成され、そのうちフ
ィジカルレイヤは、符号化やコネクタ関連の制御等を行
い、リンクレイヤは、パケット転送やサイクルタイムの
制御等を行なう。
【0042】ハードウェア部の上位には、トランザクシ
ョンレイヤ及びマネージメントレイヤを含むファームウ
ェア部(firmware)が位置づけられている。そのトラン
ザクションレイヤは、転送(トランザクション)すべき
データの管理を行ない、Read、Write、Loc
k等の命令を出す。また、マネージメントレイヤは、1
394シリアルバスに接続されている各機器の接続状況
やIDの管理を行ない、ネットワークの構成を管理す
る。
【0043】これらのハードウェア部及びファームウェ
ア部までが、1394シリアルバスの実質上の構成であ
る。
【0044】ファームウェア部の上位には、アプリケー
ションレイヤを含むソフトウェア部(software)が位置
づけられている。そのアプリケーションレイヤは、利用
されるソフトによって異なり、インタフェース上でどの
ようにしてデータを転送するかは、AVプロトコル等の
プロトコルによって規定されている。
【0045】図4は、1394シリアルバスにおけるア
ドレス空間の図を示す図である。1394シリアルバス
に接続された各機器(ノード)には必ず、上記図4に示
すような、各ノード固有の64ビットアドレスを持たせ
ておく。このアドレスはノードのメモリに格納されてお
り、これにより自分や相手のノードアドレスを常時認識
することができ、通信相手を指定したデータ通信も行え
る。
【0046】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式で行われ、アド
レス設定については、最初の10ビットがバスの番号
(バスNo.)の指定用に、次の6ビットがノードID
(ノードNo.)の指定用に使用される。そして、残り
の48ビットが、ノードに与えられたアドレス幅にな
る。この48ビット領域は、各々固有のアドレス空間と
して使用できる。そのうちの最後の28ビットについて
は、ノードに固有のデータの領域(固有データ領域)で
あり、各ノードの識別や使用条件の指定の情報等が格納
される。
【0047】以上が、1394シリアルバスについての
概要である。つぎに、1394シリアルバスの特徴をよ
り詳細に説明する。
【0048】[1394シリアルバスの電気的仕様]
【0049】図5は、1394シリアルバス用のケーブ
ルの断面を示す図である。この図5に示すように、13
94シリアルバス用のケーブルでは、2組のツイストペ
ア信号線の他に、電源ラインが設けられている。このよ
うな構成によって、電源を持たないノードや、故障等に
より電圧低下したノード等にも、電力の供給が可能とな
る。また、電源線により供給される直流電力の電圧は、
8〜40V、その電流は、最大電流DC1.5Aに規定
されている。
【0050】[DS−Link方式]
【0051】図6は、1394シリアルバスでデータ転
送方式として採用されている、DS−Link(Data/S
trobe Link)方式を説明するための図である。DS−L
ink方式は、高速なシリアルデータ通信に適し、2組
の信号線を必要とする。すなわち、2組の対線のうち一
方の信号線で主となるデータ信号(Data)を送り、他方
の信号線でストローブ信号(Strobe)を送る構成となっ
ている。したがって、受信側は、このデータ信号とスト
ローブ信号を受信して排他的論理和をとることによっ
て、クロック(Clock )を再現することができる。この
ように、DS−Link方式では、データ信号中にクロ
ック信号を混入させる必要がない。したがって、DS−
Link方式では、他のシリアルデータ転送方式に比べ
転送効率が高い。また、位相ロックドループ(PLL)
回路が不要になりため、その分コントローラLSIの回
路規模を小さくすることができる。さらに、転送すべき
データが無いときに、アイドル状態であることを示す情
報を送る必要が無いため、各ノードのトランシーバ回路
をスリープ状態にすることができ、消費電力の低減が図
れる。
【0052】[バスリセットのシーケンス]
【0053】1394シリアルバスに接続されている各
ノードには、ノードIDが与えられ、ネットワークを構
成するノードとして認識される。
【0054】例えば、ネットワーク機器の接続分離や、
電源のON/OFF等によるノード数の増減ような、ネ
ットワーク構成内での変化が生じ、新たなネットワーク
構成を認識する必要があるとき、その変化を検知した各
ノードは、バス上にバスリセット信号を送信して、新た
なネットワーク構成を認識するモードに入る。このとき
のネットワーク構成の変化の検知は、1394コネクタ
・ポート(上記図3参照、以下、単に「コネクタポー
ト」と言う)基盤上において、バイアス電圧の変化を検
知することによって行われる。
【0055】そこで、あるノードからバスリセット信号
が送信されると、各ノードのフィジカルレイヤ(上記図
3参照)は、送信されてきたバスリセット信号を受信す
ると同時に、リンクレイヤ(上記図3参照)にバスリセ
ット信号の発生を伝達し、且つ他のノードに対してバス
リセット信号を送信する。そして、最終的に全てのノー
ドがバスリセット信号を受信した後、バスリセットのシ
ーケンスが起動される。
【0056】尚、バスリセットのシーケンスは、ケーブ
ルが抜き挿しされた場合や、ネットワークの異常等をハ
ードウェアが検出した場合に起動されると共に、プロト
コルによるホスト制御等、フィジカルレイヤ(上記図3
参照)に直接命令を与えることによっても起動される。
また、バスリセットのシーケンスが起動されると、デー
タ転送は一時中断され、そのシーケンスの起動間は待機
状態となり、バスリセット終了後、新しいネットワーク
構成のもとで再開される。
【0057】[ノードID決定のシーケンス]
【0058】上述のようにして、バスリセットのシーケ
ンスが起動され、バスリセットが終了した後、各ノード
は、新しいネットワーク構成を構築するために、各ノー
ドにIDを与える動作に入る。このときの、バスリセッ
トからノードID決定までの一般的なシーケンスについ
てを、図7〜図9の各フローチャートを用いて説明す
る。
【0059】上記図7は、バスリセット信号の発生か
ら、ノードIDが決定してデータ転送が行えるようにな
るまでの、一連のシーケンスを示すフローチャートであ
る。この図7において、先ず、各ノードは、バスリセッ
ト信号を常時監視し(ステップS101)、バスリセッ
ト信号が発生したことを検知すると、ネットワーク構成
がリセットされた状態において新たなネットワーク構成
を得るために、互いに直結されている各ノード間で親子
関係を宣言する(ステップS102)。このステップS
102の処理は、ステップS103の判定により、全て
のノード間で親子関係が決定されたと判定されるまで繰
り返される。そして、全てのノード間で親子関係が決定
されると、次に、ルートを決定する(ステップS10
4)。
【0060】ステップS104にてルートが決定される
と、次に、各ノードにIDを与えるノードIDの設定作
業を行う(ステップS105)。このステップS105
の処理は、ルートから所定のノード順にノードIDの設
定を行う処理であり、ステップS106の判定により、
全てのノードにIDが与えられたと判定されるで繰り返
される。そして、全てのノードへのノードIDの設定が
終了すると、新しいネットワーク構成が全てのノードに
おいて認識され、ノード間のデータ転送が行える状態と
なる。この状態にて、各ノードは、データ転送を開始し
(ステップS107)、これと同時にステップS101
へと戻り、再びバスリセット信号の発生を監視する。
【0061】そこで、上記図8は、上述のバスリセット
信号の監視(ステップS101)からルート決定(ステ
ップS104)までの処理の詳細を示すフローチャート
であり、上記図9は、上述のID設定(ステップS10
5、S106)の処理の詳細を示すフローチャートであ
る。
【0062】先ず、上記図8において、各ノードは、バ
スリセット信号の発生を監視し(ステップS201)、
バスリセット信号が発生したこと検知する。これによ
り、ネットワーク構成は、一旦リセットされる。
【0063】次に、リセットされたネットワーク構成を
再認識する作業の第一段階として、各ノードは、フラグ
FLをリーフ(ノード)であることを示すデータでリセ
ットする(ステップS202)。その後、各ノードは、
ポート数、すなわち自分に接続されている他ノードの数
を調べ(ステップS203)、その結果に応じて、これ
から親子関係の宣言を始めるために、未定義(親子関係
が決定されていない)ポートの数を調べる(ステップS
204)。尚、ステップS204で検知される未定義ポ
ート数は、バスリセットの直後はポート数に等しいが、
親子関係が決定されていくに従って減少する。
【0064】ここで、バスリセットの直後、親子関係の
宣言を行えるのは、実際のリーフに限られている。リー
フであるか否かは、ステップS203のポート数の確認
結果から知ることができ、すなわちこのポート数が”
1”であればリーフである。したがって、ステップS2
04で検知される未定義ポート数が”1”であった場
合、リーフは、接続相手のノードに対して親子関係の宣
言「自分は子、相手は親」を行い(ステップS20
5)、本シーケンスを終了する。
【0065】また、ステップS203のポート数の確認
結果が”2”以上であったノード、すなわちブランチ
(ノード)は、バスリセットの直後はステップS204
で検知される未定義ポート数が”未定義ポート数>1”
となるため、フラグFLにブランチを示すデータをセッ
トして(ステップS206)、他ノードから親子関係が
宣言されるのを待つ(ステップS207)。そして、他
ノードから親子関係が宣言され、それを受けたブランチ
は、ステップS204に戻って未定義ポート数を確認す
る。このとき、もし未定義ポート数が”1”になってい
れば、残ポートに接続されている他ノードに対して、ス
テップS205で「自分は子、相手は親」の親子関係を
宣言することができる。また、まだ未定義ポート数が”
2”以上あるブランチは、再度ステップS207で再び
他ノードから「親子関係」が宣言されるのを待つことに
なる。
【0066】また、何れか1つのブランチ、又は、例外
的に子宣言を行えるのにもかかわらずすばやく動作しな
かったリーフの未定義ポート数が”0”になると、ネッ
トワーク全体の親子関係の宣言が終了したことになる。
このため、未定義ポート数が”0”になった唯一のノー
ド、すなわち全てノードの親に決まったノードは、フラ
グFLにルート(ノード)を示すデータをセットする
(ステップS208)。これにより、このノードは、ル
ートとして認識されることになり(ステップS20
9)、その後、本シーケンス終了となる。
【0067】上述のようにして、バスリセットから、ネ
ットワーク内のノード間における親子関係の宣言までの
処理が終了する。次に、各ノードにIDを与える処理を
行うが、ここで、最初にIDの設定を行うことができる
のは、リーフである。したがって、ここでは、リーフ→
ブランチ→ルートの順に若い番号(ノード番号:0)か
らIDを設定する。
【0068】すなわち、上記図9において、先ず、フラ
グFLに設定されたデータを基に、ノードの種類、すな
わちリーフ、ブランチ、及びルートに応じた処理に分岐
する(ステップS301)。
【0069】ステップS301の結果が”リーフ”であ
った場合、ネットワーク内に存在するリーフの数(自然
数)が変数Nに設定される(ステップS302)。その
後、リーフは、ルートに対してノード番号を要求する
(ステップS303)。この要求が複数ある場合、これ
を受けたルートは、アービトレーションを行い(ステッ
プS304)、ある1つのノードにノード番号を与え、
他のノードにはノード番号の取得失敗を示す結果を通知
する(ステップS305)。
【0070】ステップS306の判定により、ノード番
号を取得できなかったリーフは、再びステップS303
でノード番号の要求を繰り返す。
【0071】一方、ステップS306の判定により、ノ
ード番号を取得できたリーフは、取得したノード番号を
含むID情報をブロードキャストすることで、全ノード
に通知する(ステップS307)。このID情報のブロ
ードキャストが終了すると、リーフの数を表す変数Nが
デクリメントされる(ステップS308)。その後、ス
テップS309の判定により、変数Nが”0”になるま
で、ステップS303〜ステップS308の処理が繰り
返される。全てのリーフのID情報がブロードキャスト
されると、次のブランチのID設定処理(ステップS3
10〜S317)に移る。
【0072】このブランチのID設定処理は、ステップ
S301の結果がブランチであった場合にも実行される
処理であり、上述のリーフのID設定時と同様に、先
ず、ネットワーク内に存在するブランチの数(自然数)
が変数Mに設定される(ステップS310)。その後、
ブランチは、ルートに対してノード番号を要求する(ス
テップS311)。この要求に対してルートは、アービ
トレーションを行い(ステップS312)、ある1つの
ブランチにはリーフに続く若い番号を与え、ノード番号
を取得できなかったブランチには取得失敗を示す結果を
通知する(ステップS313)。
【0073】ステップS324の判定により、ノード番
号の取得できなかったブランチは、再びステップS31
1でノード番号の要求を繰り返す。
【0074】一方、ノード番号を取得できたブランチ
は、取得したノード番号を含むID情報をブロードキャ
ストすることで、全ノードに通知する(ステップS31
5)、。このID情報のブロードキャストが終了する
と、ブランチ数を示す変数Mがデクリメントされる(ス
テップS316)。その後、ステップS317の判定に
より、変数Mが”0”になるまで、ステップS311〜
ステップS316の処理が繰り返され、全てのブランチ
のID情報がブロードキャストされると、次のルートの
ID設定処理(ステップS318、S319)に移る。
【0075】ここまでの処理が終了すると、最終的にI
D情報を取得していないノードはルートのみであるた
め、次のルートのID設定処理では、ルートは、他のノ
ードに与えていない最も若い番号を自分のノード番号に
設定し(ステップS318)、そのノード番号を含むI
D情報をブロードキャストする(ステップS319)。
尚、このルートのID設定処理は、ステップS301の
結果がルートの場合にも実行される処理である。
【0076】上述のような処理により、全てのノードに
対してIDが設定される。そこで、図10に示すネット
ワーク例を用いて、ノードID決定のシーケンスの具体
的な手順を説明する。
【0077】この図10に示すネットワークは、ルート
であるノードBの下位にはノードAとノードCが直接接
続され、ノードCの下位にはノードDが直接接続され、
ノードDの下位にはノードEとノードFが直接接続され
た階層構造を有する。このようなネットワークでの階層
構造やルートノード、ノードIDを決定する手順は、以
下のようになる。
【0078】バスリセット信号が発生した後、各ノード
の接続状況を認識するために、先ず、各ノードの直接接
続されているポート間において親子関係の宣言がなされ
る。ここでいう「親子」とは、階層構造の上位が
「親」、下位が「子」という意味である。
【0079】上記図10では、バスリセットの後、最初
に親子関係を宣言したのはノードAである。ここで、上
述したように、1つのポートだけが接続されたノード
(リーフ)から親子関係の宣言を開始することができ
る。これは、ポート数が”1”であれば、ネットワーク
の末端、すなわちリーフであるためである。これがが認
識されると、それらのリーフ中で最も早く動作を行なっ
たノードから親子関係が決定されていくことになる。こ
のようにして、親子関係の宣言を行なったノードのポー
トが互いに接続された2つのノードの「子」と設定さ
れ、相手ノードのポートが「親」と設定される。したが
って、上記図10では、ノードA−B間、ノードE−D
間、ノードF−D間で「子−親」と設定されることにな
る。
【0080】次に、階層が1つ上がって、複数のポート
を持つノード、すなわちブランチのうち、他ノードから
親子関係の宣言を受けたノードから順次、上位のノード
に対して親子関係の宣言がなされる。
【0081】上記図10では、先ず、ノードD−E間、
D−F間の親子関係が決定された後、ノードDがノード
Cに対して親子関係を宣言し、その結果、ノードD−C
間で「子−親」の関係が設定される。ノードDからの親
子関係の宣言を受けたノードCは、もう1つのポートに
接続されているノードBに対して親子関係を宣言し、こ
れによってノードC−B間で「子−親」の関係が設定さ
れる。
【0082】このようにして、上記図10に示すような
階層構造が構成され、最終的に接続されている全てのポ
ートにおいて親となったノードがルートと決定される
(上記図10では、ノードBがルートとなる)。尚、ル
ートは、1つのネットワーク構成中に1つしか存在しな
い。また、ノードAから親子関係を宣言されたノードB
が他のノードに対して早いタイミングで親子関係を宣言
した場合は、例えば、ノードC等の他のノードがルート
になる可能性もあり得る。すなわち、親子関係の宣言が
伝達されるタイミングによっては、どのノードもルート
となる可能性があり、ネットワーク構成が同一であって
も、特定のノードがルートになるとは限らない。
【0083】ルートが決定されると、各ノードIDの決
定モードに入る。ここでは、全てのノードは、決定した
自分のID情報を他の全てのノードに通知するブロード
キャスト機能を持っている。尚、ID情報は、ノード番
号、接続されている位置の情報、持っているポートの
数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情報
等を含んでいる。
【0084】ノード番号の割当としては、上述したよう
にリーフから開始され、順に、ノード番号=0、1、
2、・・・が割り当てられる。そして、ノード番号を手
にしたノードは、ノード番号を含むID情報をブロード
キャストによって各ノードに送信する。これにより、そ
のノード番号は「割り当て済み」であることが認識され
る。全てのリーフがノード番号を取得し終ると、次はブ
ランチへ移り、リーフに続くノード番号が割り当てられ
る。リーフと同様に、ノード番号が割り当てられたブラ
ンチから順にID情報がブロードキャストされ、最後に
ルートが自己のID情報をブロードキャストする。した
がって、ルートは常に最大のノード番号を所有すること
になる。
【0085】以上のようにして、階層構造全体のID設
定が終了し、ネットワーク構成が再構築され、バスの初
期化作業が完了することになる。
【0086】[バスアービトレーション]
【0087】1394シリアルバスは、データ転送に先
立って必ずバスの使用権のアービトレーション(調停)
を行なう。1394シリアルバスに接続された各ノード
は、ネットワーク上で転送されるデータを各々中継する
ことによって、ネットワーク内の全ての機器に同データ
を伝える論理的なバス型ネットワークを構成するため、
パケットの衝突を防ぐ意味でバスアービトレーションが
必要である。これによって、ある時間には、1つの機器
だけがデータ転送を行なうことができる。
【0088】図11(a)及び(b)は、アービトレー
ションを説明するための図であり、上記図11(a)
は、バス使用権を要求する動作を示し、上記図11
(b)は、バスの使用を許可する動作を示している。
【0089】バスアービトレーションが始まると、1つ
若しくは複数のノードが親ノードに対して、各々バス使
用権を要求する。上記図11(a)では、ノードCが、
その親ノードであるノードBに対して、ノードFが、そ
の親ノードであるノードAに対して、各々バス使用権を
要求している。この要求を受けた親ノードは、更に親ノ
ードに対して、バス使用権を要求することで、子ノード
によるバス使用権の要求を中継する。この要求は最終的
に調停を行なうルートに届けられる。上記図11(a)
では、ノードFからの要求を受けたノードAが、その親
ノードであるノードFに対してバス使用権を要求してい
る。すなわち、ノードAがノードFによるバス使用権の
要求を中継している。
【0090】バス使用権の要求を受けたルートは、どの
ノードにバス使用権を与えるかを決定する。この調停作
業はルートのみが行なえるものであり、調停に勝ったノ
ードには、バス使用の許可が与えられる。上記図11
(b)は、ノードCにバス使用許可が与えられ、ノード
Fのバス使用権の要求は拒否された状態を示している。
このとき、ルートは、バスアービトレーションに負けた
ノードに対してDP(data prefix )パケットを送り、
そのバス使用権の要求が拒否されたことを知らせる。バ
スアービトレーションに負けたノードのバス使用権の要
求は、次回のバスアービトレーションまで待たされるこ
とになる。一方、バスアービトレーションに勝ち、バス
使用許可を得たノードは、以降、データ転送を開始する
ことができる。
【0091】ここで、バスアービトレーションの一連の
流れのフローチャートを、図12に示して説明する。
【0092】まず、ノードがデータ転送を開始できる為
には、バスがアイドル状態であることが必要である。先
に行われていたデータ転送が終了して、現在、バスがア
イドル状態にあることを認識するためには、各転送モー
ドで個別に設定されている所定のアイドル時間のギャッ
プ長(例えば、サブアクション・ギャップ)の経過を検
出すればよい。
【0093】そこで、先ず、各ノードは、転送するAs
yncデータ又はIsoデータに応じた所定のギャップ
長が得られたか否かを判定する(ステップS401)。
この所定のギャップ長が得られない限り、各ノードは、
転送を開始するために必要なバス使用権を要求すること
はできない。したがって、各ノードは、所定のギャップ
長が得られるまで待ち状態となる。
【0094】ステップS401により、所定のギャップ
長が得られると、そのノードは、転送すべきデータがあ
るか判定し(ステップS402)、転送データ有りの場
合には、バス使用権を要求する信号をルートに対して送
信する(ステップS403)。このバス使用権の要求を
示す信号は、上記図11(a)に示したように、ネット
ワーク内の各ノードに中継されながら、最終的にルート
に届けられる。尚、ステップS402において、転送デ
ータ無しと判定された場合、そのノードは、そのまま待
機状態となる。
【0095】ルートは、バス使用権を要求する信号を1
つ以上受信すると(ステップS404)、そのバス使用
権を要求したノードの数を調べる(ステップS40
5)。このステップS405の結果、バス使用権を要求
したノードが1つであった場合、ルートは、そのノード
に直後のバス使用許可を与える(ステップS408)。
【0096】一方、ステップS405の結果、バス使用
権を要求したノードが複数であった場合、ルートは、直
後のバス使用許可を与えるノードを1つに絞る調停作業
を行う(ステップS406)。この調停作業は、毎回同
じノードのみにバスの使用許可が与えられるという様な
ことはなく、平等にバス使用権が与えられるようにする
ための作業である(フェア・アービトレーション)。
【0097】その結果、調停に勝った1つのノードと、
敗れたその他のノードとに応じて、処理が分岐する(ス
テップS407)。これにより、調停に勝った1つのノ
ードには、直後のバス使用許可を示す許可信号が送られ
る(ステップS408)。したがって、この許可信号を
受信したノードは、直後に転送すべきデータ(パケッ
ト)の転送を開始する。そして、そのデータ転送完了
後、ステップS401へと戻る。また、調停に敗れたノ
ードには、バス使用権の要求が拒否されたことを示すD
P(data prefix )パケットが送られる(ステップS4
09)。したがって、DPパケットを受け取ったノード
は、再度バス使用権を要求するために、ステップS40
1へと戻る。
【0098】[非同期(アシンクロナス:Asynchronou
s)転送]
【0099】図13は、アシンクロナス転送における時
間的な遷移状態を示した図である。この図13におい
て、最初の”subaction gap ”(サブアクション・ギャ
ップ)は、バスのアイドル状態を示すものである。この
アイドル状態の時間が所定値になった時点で、データ転
送を希望するノードがバス使用権を要求できると判定
し、したがって、上記図12で説明したようなバスアー
ビトレーションが実行されることになる。
【0100】バスアービトレーションによりバスの使用
が許可されると、データ転送がパケットされる。このデ
ータを受信したノードは、”ask gap”という短
いギャップの後、受信確認用返送コード”ack”を返
して応答する(又は、応答パケットを送る)ことによっ
てデータ転送が完了する。この”ack”は、4ビット
の情報と4ビットのチェックサムからなり、成功、ビジ
ー状態、又は、ペンディング状態を示す情報を含み、す
ぐにデータ送信元のノードに返される情報である。
【0101】図14は、アシンクロナス転送用のパケッ
トフォーマットを示す図である。パケットには、データ
部及び誤り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があ
り、そのヘッダ部には、目的ノードID、ソースノード
ID、転送データ長や各種コード等が書き込まれてい
る。ここで、アシンクロナス転送は、自己ノードから相
手ノードへの1対1の通信である。したがって、転送元
ノードから送り出されたパケットは、ネットワーク中の
各ノードに行き渡るが、各ノードは自分宛てのパケット
以外は無視するので、宛先に指定されたノードのみがそ
のパケットを受け取ることになる。
【0102】[同期(アイソクロナス:Isochronous )
転送]
【0103】1394シリアルバスの最大の特徴である
ともいえるこのアイソクロナス転送は、特に、ビデオ映
像データや音声データのようなマルチメディアデータ
等、リアルタイム転送を必要とするデータの転送に適し
た転送モードである。また、アシンクロナス転送が1対
1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送
は、ブロードキャスト機能によって、1つの転送元ノー
ドから他の全てのノードへ一様にデータを転送すること
ができる。
【0104】図15は、アイソクロナス転送における時
間的な遷移状態を示す図である。アイソクロナス転送
は、バス上で一定時間毎に実行される。この時間間隔
は、アイソクロナスサイクルと呼ばれ、125μS とし
てる。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時
間調整を行なう役割を担っているのが、サイクル・スタ
ート・パケット(CSP)である。CSPを送信するの
は、サイクル・マスタと呼ばれるノードであり、1つ前
のサイクル内の転送終了し、所定のアイドル期間(サブ
アクションギャップ)を経た後、本サイクルの開始を告
げるCSPを送信する。すなわち、CSPの送信される
時間間隔が125μS となる。
【0105】また、上記図15に”チャネルA”、”チ
ャネルB”、及び”チャネルC”と示すように、1つの
同期サイクル内において、複数種のパケットにチャネル
IDを各々与えることによって、それらのパケットを区
別して転送することができる。これによって、複数のノ
ード間で、同時に、リアルタイム転送が可能となり、ま
た、受信ノードは、自分が望むチャネルIDのデータの
みを受信すればよい。尚、チャネルIDは、送信先のノ
ードのアドレスを表すものではなく、データに対する論
理的な番号を与えているに過ぎないものである。したが
って、送信されたパケットは、1つの送信元ノードから
他の全てのノードに行き渡る、すなわちブロードキャス
トで転送されることになる。
【0106】アイソクロナス転送では、そのパケット送
信に先立って、上述のアシンクロナス転送と同様にバス
アービトレーションが行われる。しかしながら、アイソ
クロナス転送はアシンクロナス転送のように1対1の通
信ではないため、上記図15に示すように、アイソクロ
ナス転送には、受信確認用の返送コードである”as
k”(受信確認用返信コード)は存在しない。また、上
記図15に示す”iso gap”(アイソクロナスギ
ャップ)は、アイソクロナス転送を行なう前にバスがア
イドル状態であることを認識するために必要なアイドル
期間を表している。この所定のアイドル期間を経過する
と、アイソクロナス転送を行ないたいノードは、バスが
空いていると判断し、転送前のアービトレーションを行
うことができる。
【0107】図16は、アイソクロナス転送用のパケッ
トフォーマットを示す図である。各チャネルに分けられ
た各種のパケットには、各々データ部及び誤り訂正用の
データCRCの他にヘッダ部があり、そのヘッダ部に
は、転送データ長やチャネルNo.、その他各種コード
及び誤り訂正用のヘッダCRC等が書き込まれ、これが
転送される。
【0108】[バス・サイクル]
【0109】実際に、1394シリアルバスにおいて
は、アイソクロナス転送とアシンクロナス転送が混在で
きる。その時のバス上の転送状態の時間的な遷移の様子
を、図17に示す。アイソクロナス転送は、アシンクロ
ナス転送より優先して実行される。その理由は、CSP
の後、アシンクロナス転送を起動するために必要なアイ
ドル期間のギャップ長(”subaction gap ”サブアクシ
ョンギャップ)よりも短いギャップ長(”ack gap ”ア
イソクロナスギャップ)で、アイソクロナス転送を起動
できるからである。したがって、アシンクロナス転送よ
りアイソクロナス転送が、優先して実行されることとな
る。
【0110】上記図17示す一般的なバスサイクルで
は、サイクル#mのスタート時にCSPがサイクル・マ
スタから各ノードに転送される。このCSPによって、
各ノードで時間調整を行い、所定のアイドル期間(アイ
ソクロナスギャップ)を待ってからアイソクロナス転送
を行うべきノードは、アービトレーションを行い、パケ
ット転送に入る。上記図17では、”チャネルe”、”
チャネルs”、”チャネルk”が順にアイソクロナス転
送されている。このバスアービトレーションからパケッ
ト転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返
し行なった後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転
送が全て終了すると、アシンクロナス転送を行うことが
できるようになる。
【0111】すなわち、アイドル時間が、アシンクロナ
ス転送が可能なサブアクションギャップに達することに
よって、アシンクロナス転送を行いたいノードは、アー
ビトレーションの実行に移れると判断する。尚、アシン
クロナス転送が行えるのは、アイソクロナス転送終了後
から、次のCSPを転送すべき時間(cycle synch )ま
での間に、アシンクロナス転送を起動するためのサブア
クションギャップが得られた場合に限られる。
【0112】上記図17のサイクル#mでは、3つのチ
ャネル分のアイソクロナス転送の後、その後のアシンク
ロナス転送(”ack”を含む)で2つのパケット(パ
ケット1、パケット2)が転送されている。この2つの
パケット転送後は、サイクル#(m+1)をスタートす
べき時間(cycle synch )に至るので、サイクル#mで
の転送はこれ終了する。このとき、アシンクロナス転送
又はアイソクロナス転送動作中に、次のCSPを送信す
べき時間(cycle synch )に至った場合、転送を無理に
中断せず、その転送が終了した後に、アイドル期間を経
て、次サイクルのCSPを送信する。すなわち、1つの
サイクルが125μS 以上続いた場合は、その延長分、
次サイクルが基準の125μS より短縮される。このよ
うに、アイソクロナス・サイクルは、125μS を基準
に超過或いは短縮し得るものである。尚、アイソクロナ
ス転送は、リアルタイム転送を維持するために、必要で
あれば毎サイクル実行され、アシンクロナス転送は、サ
イクル時間が短縮されたことによって、次以降のサイク
ルに延期されることもある。こういった遅延情報も、サ
イクル・マスタによって管理される。
【0113】以上が、1394シリアルバスの概要であ
る。つぎに、PIAFSプロトコルの概要について説明
する。
【0114】[PIAFSプロトコル技術の概要]
【0115】”PIAFS”とは、「PHS Internet Acc
ess Forum Standard」の略称であり、PHSの32Kb
it/s非制限ディジタルベアラを用いて、高品質にデ
ータを伝送する伝送制御手順を提供するものである。本
伝送制御手順(PIAFS手順)の位置づけを、図18
を用いて説明する。
【0116】この図18において、”高位レベルプロト
コル”とは、ファクシミリ通信、パソコン通信、及びイ
ンターネット通信等の、応用プログラムに依存するプロ
トコルを示す。また、”物理層”とは、本手順の出力す
る信号形式を物理回線に合致する形に変換する層を示
す。そして、これらの高位レベルプロトコルと物理層の
間に存在する本手順”PIAFS手順”は、インバンド
ネゴシエーション手順と、ARQ伝送制御手順とで構成
される。インバンドネゴシエーション手順とは、今後の
画像伝送、将来の新伝送方式に対応可能とするために、
データリンク確立以前にエンド・エンドでネゴシエーシ
ョンを行い、複数のデータリンクプロトコルから一つを
選択する手順である。ARQ伝送制御手順とは、PHS
の通信フェーズにおけるレイヤ2に位置づけられる誤り
制御手順である。以下、PIAFSプロトコルをより詳
細に説明する。
【0117】[インバンドネゴシェーション手順]
【0118】図19は、インバンドネゴシエーションの
位置付けを示したものである。この図19に示すよう
に、インバンドネゴシエーションパートは、インバンド
ネゴシエーションにより、データ伝送プロトコル、リア
ルタイムプロトコル、及び将来プロトコルの中から1つ
のプロトコルを選択する。
【0119】図20(a)は、インバンドネゴシエーシ
ョンのフレーム構造を示したものである。この図20
(a)において、”FI”は、ネゴシエーションフレー
ムであるか、同期機能を含むネゴシエーションフレーム
であるかのフレーム識別するために用いる。”データ
長”は、”SYNC”〜”P1,P2,・・・,Pn”
のデータの長さをバイト数で表す。例えば、n=2であ
り”SYNC”〜”P2”のデータ長の場合は、データ
長=12(byte)が設定される。”SYNC”は、
フレーム同期を確立するために用いる。検出条件は、誤
り許容無しの全ビットー致である。”ネゴシエーション
種別”は、「要求」(対局へのネゴシエーション要
求)、「受付」(ネゴシエーション要求に対する受付応
答)、「拒否」(ネゴシエーション要求に対する拒否応
答)の種別を示すために用いる。”P1,P2,・・
・,Pn”は、プロトコルの種別を示すために用いる。
例えば、”P1”は、データ伝送プロトコルを示し、”
P2”は、リアルタイムプロトコルを示す。”FCS”
は、フレーム誤りを検出するために用い、ITU−T勧
告V4.2のCRC32に従う。”オプション領域”に
ついては、”FI”が”同期機能を含むネゴシエーショ
ンフレーム”を示す場合に、同図(b)に示す構造にな
る。
【0120】ネゴシエーション手順については、次のよ
うになる。
【0121】(1)データリンク起動側(以下、「制御
起動側」とも言う)は、使用可能なプロトコルを優先順
位順にネゴシエーションフレームの”P1〜Pn”に設
定し、”ネゴシエーション種別”には「要求」を設定し
て、それを対局に送出する。その後、「受付」待ちタイ
マを起動し、対局から「受付」が受信できるまでは、連
続的に「要求」を設定した上記フレームを送出する。
尚、使用可能なプロトコルが1つしか存在しない場合
は、”P1”のみを使用する。また、使用可能なプロト
コルが複数ある場合は、優先順位に”P1,P2,・・
・,Pn”を使用し、”FI”を”同期機能を含むネゴ
シエーションフレーム”に設定する。この場合の”オプ
ション領域”は、上記図20(b)の構造に従う。
【0122】(2)データリンク被起動側(以下、「被
制御起動側」とも言う)は、受信フレームの”P1〜P
n”で示される使用可能なプロトコルより、要求された
優先順位で使用可能なプロトコルを1つのみ選択する。
具体的には、要求された第1優先プロトコルが被制御起
動側で使用可能であれば、その第1優先プロトコルを選
択し、第1優先プロトコルが使用不可能で第2優先プロ
トコルが使用可能な場合は、その第2優先プロトコルを
選択する。
【0123】(3)被制御起動側は、上記(2)で選択
したプロトコルを”P1”に設定し、”ネゴシエーショ
ン種別”には「受付」を設定して、それを制御起動側に
連続的に送出する。尚、このとき”P1”に設定するプ
ロトコル(選択したプロトコル)がデータ伝送プロトコ
ルであった場合、”FI”を”同期機能を含むネゴシエ
ーションフレーム”に設定する。この場合の”オプショ
ン領域”は、上記図20(b)の構造に従う。
【0124】(4)制御起動側は、対局から「受付」が
設定されたフレームを受信したら、「受付」待ちタイマ
を停止し、受信フレームの”P1”で示されたプロトコ
ルを選択し、ネゴシエーションを完了する。その後、制
御起動側は、データリンクの確立動作を行う。受信した
フレームの”FI”が”同期機能を含むネゴシエーショ
ンフレーム”であった場合は、ARQフレーム同期及び
RTFの測定が完了する。
【0125】(5)被制御起動側が、受信フレームの”
P1〜Pn”で示される使用可能なプロトコルを持って
いない場合は、”P1〜Pn”に何も設定せず、”ネゴ
シエーション種別”には「拒否」を設定して、それを制
御起動側に連続的に送出する。制御起動側が、この「拒
否」が設定されたフレームを受信した場合、「受付」待
ちタイマを停止し、物理リンクを解放する。
【0126】(6)ネゴシエーションに競合が発生した
場合(お互いが制御起動側になり、ネゴシエーションの
結果のプロトコルが不一致になった場合)は、お互いが
不一致になったことを判断できるため、データリンクの
起動を行わず、再度ネゴシエーションを起動する。
【0127】[ARQ伝送制御手順]
【0128】図21は、ARQ伝送制御で送受する同期
フレームのフレーム構成について示したものである。こ
の図21に示す同期フレームは、フレームの同期をとる
ために送出されるフレームである。同期フレームには、
上記図20(b)に示した”同期種別”領域で区別され
る同期要求、同期受付、及び同期拒否の3種類が存在す
る。また、図22は、制御フレームの構造を示し、図2
3は、データフレームの構造を示したものである。
【0129】これらの図において、”FI”は、ネゴシ
エーションフレームであるか、同期機能を含むネゴシエ
ーションフレームであるか、同期フレームであるか、制
御フレームであるか、データフレームであるかを識別す
るために用いる。”FFI”は、”Feed Forward Infor
mation”の略称であり、AQR伝送制御におけるフレー
ム番号を示すものである。”FBI”は、”Feed Back
Information ”の略称であり、AQR伝送制御におけ
る、要求フレーム番号を示すものである。”継続フレー
ム識別ビット”は、制御フレーム及びデータフレームに
おいて、継続するフレームの有無を示すものである。”
データ長”は、フレーム内の本”データ長”以降で”F
CS”未満の間で、有意データが存在する範囲をバイト
単位で示すものである。同期要求や同期受付における”
データ長”は”8”となり、同期拒否における”データ
長”は”9”となる。また、制御フレーム(継続フレー
ム)における”データ長”は、フレーム毎の制御情報フ
ィールドを示す。”SYNC”は、フレームの同期に用
い、誤り許容なしの全ビット一致で判断する。”制御情
報”は、制御フレームにより伝送されるものである。制
御フレームを送信する度に、当該フレームの受信確認を
制御フレーム受信側から期待する伝送方式とする。”F
CS”は、フレーム誤りを検出するものであり、CRC
−32で構成される。
【0130】”SYNC”の次の領域は、上記図20
(b)の構造に従うものである。この領域において(上
記図20(b)参照)、”同期種別”には、制御起動側
にて、「同期受付」が「同期要求」を受けた応答として
設定され、このフレームが送出される。データリンク起
動が出来ない場合には、「同期拒否」が設定され、この
フレームが送出される。「同期要求」送出側がその応答
として「同期拒否」を受信した場合、「同期要求」が設
定されたフレームの送出が停止される。”共通順序番
号”は、制御起動側及び被起動側が各々独立にカウント
する番号を示す。「同期要求」、「同期受付」、「同期
拒否」を設定したフレームを送出する度に、「同期要
求」送出開始から”1”づつインクリメントしていく。
その結果が”255”を超えた場合は、”1”に戻って
から再度インクリメントする。このような”共通順序番
号”は、RTF測定に使用し、初期値は”1”であ
る。”同順序番号”は、「同期受付」及び「同期拒否」
送出開始時から”1”づつインクリメントしていく番号
である。この結果が”255”を超えた場合は、”1”
に戻ってから再度インクリメントする。このような”同
順序番号”は、RTF測定に使用し、初期値は”1”で
あるが、「同期要求」における本”同順序番号”は”
1”に固定する。”確認応答番号”は、一番最初に受信
した「同期要求」が設定されているフレームの”共通順
序番号”を設定するものである。これは、「同期受付」
又は「同期拒否」を設定して、このフレームを送出する
際に行う。このような”確認応答番号”も、RTF測定
に使用し、「同期要求」における本””確認応答番号”
は”1”に固定する。”同期拒否理由表示”は、「同期
要求」を受信したが、何らかの理由で応答できない場
合、「同期拒否」を設定したフレームを送出する際に、
所定の情報を設定するものである。
【0131】上述のような領域から構成される同期フレ
ーム、制御フレーム、及びデータフレームは各々、最高
位ビット(MSB)から低位ビット(LSB)に向かっ
て順に送出される。
【0132】図24は、上記図22に示した制御フレー
ムの”制御情報”のコーディングを示したものである。
この図24において、”制御情報種別識別子”は、要
求、通知、(要求の)受付、(要求の)拒否、(通知
の)応答、継続フレーム送信可等を示す。”シーケンス
番号”は、”制御情報種別識別子”で示される内容のシ
ーケンス番号をモジュロ16で示し、被起動側から送出
される制御情報(要求、通知)と、被起動側から送出さ
れる受信確認番号(受付、拒否、応答継続フレーム送信
可)の対応を識別するものである。”制御情報内容識別
子”は、オクテット3以下で示される情報の内容を識別
するものであり、ここには、データリンク確立に関する
制御情報(通信パラメータ設定)、通信中制御情報(A
RQパラメータ設定)、データリンク解放に関する制御
情報(データリンク解放)、その他制御情報(ユーザ制
御情報)等の識別情報が格納される。
【0133】上記データリンク確立に関する制御情報
(通信パラメータ設定)の内容を、図25に示す。この
通信パラメータによるメッセージは、本伝送方式の通信
パラメータの設定を行うためのものであり、ARQ伝送
制御による通信開始時に、制御起動側から一番最初に送
出される。この図25において、オクテット3は、”A
RQデータ伝送プロトコルバージョン”を示し、これに
より、ARQ伝送制御におけるデータ伝送に関するプロ
トコルバージョンが通知される。この”ARQデータ伝
送プロトコルバージョン”は、End−Endでネゴシ
エーションできるものである。ここで例えば、複数のプ
ロトコルバージョンが存在する場合、ネゴシエーション
では、低いバージョンを選択して設定する。オクテット
4は、”ARQ制御情報伝送プロトコルバージョン”を
示す。これにより、ARQ伝送制御における制御情報伝
送に関するプロトコルバージョンが通知される。この”
ARQ制御情報伝送プロトコルバージョン”には、AR
Q伝送制御の同期方式に関するプロトコル規定も含まれ
る。また、”ARQ制御情報伝送プロトコルバージョ
ン”も、End−Endでネゴシエーションできるもの
であり、複数のプロトコルバージョンが存在する場合、
ネゴシエーションでは、低いバージョンを選択して設定
する。オクテット5は、”測定RTF値”を示し、これ
により、ARQ制御伝送での同期フレームの交換により
測定したRTF値が通知される。オクテット6は、”デ
ータ圧縮識別子”を示し、これにより、ARQ伝送制御
によるデータ通信を行う場合のデータ圧縮方式が指定さ
れる。この”データ圧縮識別子”も、End−Endで
ネゴシエーションできるものである。オクテット7
は、”符号語総数”、すなわちデータ圧縮方式(V4
2.bis)のパラメータP1を示す。オクテット8
は、”最大文字列長”、すなわちデータ圧縮方式(V4
2.bis)のパラメータP2を示す。オクテット9
は、”フレーム長”を示し、ARQ伝送制御でのフレー
ム長を設定するためのものである。この”フレーム長”
も、End−Endでネゴシエーションできるものであ
る。オクテット10は、”最大フレーム番号”、すなわ
ちモジュロ数を示す。この”最大フレーム番号”は、初
期ネゴシエーションにより設定する。オクテット73
は、”受付結果/拒否理由(理由表示)”を示す。”受
付結果”とは、受付メッセージにおいて、要求メッセー
ジの受付結果のことである。例え、「全設定可能」や、
「一部設定可能」等である。また、”拒否理由”とは、
拒否メッセージにおいて、要求メッセージを拒否した理
由のことである。例えば、「記述誤り」や、「設定不
可」等である。
【0134】上記通信中制御情報(ARQパラメータ設
定)の内容を、図26に示す。この情報は、ARQ伝送
制御によるデータ通信中において、ARQ同期が起動さ
れる度に、制御起動側でRTFを測定し、ARQ同期完
了後に測定したRTF値を、制御起動側から被起動側へ
通知するために用いられる。
【0135】上記データリンク解放に関する制御情報
(データリンク解放)の内容を、図27に示す。この図
27において、オクテット73の”受付結果/拒否理由
(理由表示)”には、例えば、「正常解放」、「正常解
放・データリンク継続禁止」、「DTEビシー」、「一
時的障害」、「要求パラメータ設定不許可」、「要求パ
ラメータ現在設定不可」、及び「未提供パラメータ指
定」等が設定される。
【0136】上記その他制御情報(ユーザ制御情報)の
内容を、図28に示す。この情報は、ユーザ情報を伝達
するものであり、情報フィールドの内容には何ら制限は
なく、ユーザ情報の使用方法もユーザの自由である。但
し、理解できないユーザ情報の要求を受信した場合は、
設定不可の理由を伴った拒否を送出することとする。ま
た、理解できないユーザ情報の通知を受信した場合で
も、その通知に対する応答は送出する必要がある。
【0137】上記継続フレーム送信可の内容を、図29
に示す。この情報は、”制御情報種別”が「要求」や
「通知」に設定されているフレームにおいて、”継続フ
レーム識別ビット”が「継続フレームあり」である場合
に、制御フレームの送信側に対して継続フレームの送信
を許可するためのものである。
【0138】上述のような同期フレーム、制御フレー
ム、及びデータフレームによるARQ伝送制御の動作シ
ーケンスについては、次のようになる。
【0139】(1)リンク確立 制御起動側:本シーケンスでは、高位モジュールからの
通信要求があると、先ず、ARQフレーム同期を確立す
るために、ネゴシエーションフレーム(ネゴシエーショ
ン種別:要求、同期機能あり、同期要求)の送出を行
う。その後、同期受付待ちタイマを起動し、相手からの
ネゴシエーションフレーム(ネゴシエーション種別:受
付、同期機能あり、同期受付)の検出を行う。タイムア
ウトになった場合は、高位モジュールに送信要求の不成
を通知する。相手からのネゴシエーションフレーム(ネ
ゴシエーション種別:受付、同期機能あり、同期受付)
が検出されたら、同期がとれたものとし、同期受付待ち
タイマを停止し、内部パラメータ等の初期設定を行い、
通信パラメータのネゴシエーションを行う。ネゴシエー
ション正常完了時点でリンク確立が完了し、高位モジュ
ールに通信要求の成立を通知し、通信中状態となる。通
信パラメータのネゴシエーションがパラメータの不一致
等で正常完了しなかった場合は、高位モジュールに通信
要求の不成立を通知する。 被制御起動側:制御起動側からの、ネゴシエーションフ
レーム(ネゴシエーション種別:要求、同期機能あり、
同期要求)が検出されたら、ネゴシエーションフレーム
(ネゴシエーション種別:受付、同期機能あり、同期受
付)の送出を行う。その後、同期受付送出後タイマを起
動し、相手からの制御フレーム(要求)の検出を行う。
タイムアウトになった場合は、高位モジュールに同期不
確立を通知する。相手からの制御フレーム(要求)が検
出されたら、同期がとれたものとし、同期受付送出後タ
イマを停止し、内部パラメータ等の初期設定を行い、通
信パラメータのネゴシエーションを行う。ネゴシエーシ
ョン正常完了時点でリンク確立が完了し、高位モジュー
ルに同期確立を通知し、通信中状態となる。通信パラメ
ータのネゴシエーションがパラメータの不一致等で正常
完了しなかった場合は、高位モジュールに同期不確立を
通知する。
【0140】(2)リンク解放 制御起動側:本シーケンスでは、高位モジュールからの
解放要求や内部的なリンク解放の要求があると、先ず、
リンク解放を要求する制御フレーム(データリンク解
放)を送出する。その後、確認待ちタイマを起動し、相
手からの応答確認フレームの検出を行う。タイムアウト
になった場合は、リンクが解放されたとし、高位モジュ
ールにリンク解放を通知し、通信を終了する。相手から
の応答確認フレームが検出されたら、リンクが解放さ糺
たものとし、確認待ちタイマを停止し、高位モジュール
にリンク解放を通知し、通信を終了する。 被制御起動側:リンク解放を要求する制御フレームを受
信した側は、リンクの解放が可能の場合、本制御フレー
ムに対する応答確認フレームをK回連続して送出した
後、高位モジュールにリンク解放を通知し、通信を終了
する。
【0141】(3)フレーム同期及びRTF測定方法 初期同期/再同期シーケンス起動時において、制御起動
側は、同期要求を送出する。被制御起動側は、同期要求
に対する待ち受け状態にあり、当該フレームを受信した
後、同期受付を制御起動側に送信する。同期要求を受信
したが、何らかの理由で応答できない場合、同期拒否を
その同期拒否理由表示と共に送信する。同期フレーム検
出は、”SYNCの一致”、”FIの確認”、及び”C
RC誤りなし”を条件とする。同期シーケンスは、
(a)データリンク起動時、(b)ARQ受信フレーム
連続FCSエラー検出時、(c)制御フレーム又はデー
タフレームの送信中での同期フレーム受信時、の条件で
起動する。また、端局装置が移動局(PS)の状態を監
視出来る場合には、情報チャンネル(TCH)切り替
え、ハンドオフ完了時に同期シーケンスを起動しても良
い。
【0142】(3−1)初期同期シーケンス ARQフレーム初期同期には、ネゴシエーションフレー
ム(同期フレーム機能含む)を使用する。図30は、A
RQ同期シーケンスを示したものである。ARQフレー
ム初期同期確立方法は、次のような規定に従う。
【0143】ステップ1:制御起動側は、ネゴシエーシ
ョンフレーム(ネゴシエーション種別:要求、同期機能
あり、同期要求)を送出すると共に、同期受付待ちタイ
マを起動する。ネゴシエーション(ネゴシエーション種
別:要求、同期機能あり、同期要求)送出開始時点か
ら、オプジョン領域内の”共通順序番号”を”1”づつ
インクリメントしていく。また、ネゴシエーションフレ
ーム(ネゴシエーション種別:要求、同期機能あり、同
期要求)でのオプション領域内の”同順序番号”及び”
確認応答番号”は、”1”個定とする。
【0144】ステップ2:被制御起動側は、ネゴシエー
ションフレーム(ネゴシエーション種別:要求、同期機
能あり、同期要求)を受信すると、ネゴシエーションフ
レーム(ネゴシエーション種別:受付、同期機能あり、
同期受付)を送出すると共に、同期受付送出後タイマを
起動する。ネゴシエーションフレーム(ネゴシエーショ
ン種別:受付、同期機能あり、同期受付)を送出開始時
点から、オプション領域内の”共通順序番号”及び”同
順序番号”を”1”づつインクリメントしていく。さら
に、ネゴシエーションフレーム(ネゴシエーション種
別:受付、同期機能あり、同期受付)のオプション領域
内の”確認応答番号”には、被制御起動側で一番最初に
受信した制御起動側からのネゴシエーションフレーム
(ネゴシエーション種別:要求、同期機能あり、同期要
求)に付随しているオプション領域内の”共通順序番
号”をコピーして書き込む。
【0145】ステップ3:制御起動側がネゴシエーショ
ンフレーム(ネゴシエーション種別:受付、同期機能あ
り、同期受付)を受信することで、ARQ同期が確立
し、制御起動側は、同期受付待ちタイマを停止する。こ
れと同時に、RTFの測定も可能となり、通信パラメー
タのネゴシエーションを行う。
【0146】ステップ4:被制御起動側は、相手からの
制御フレーム(要求)が検出されたら、同期がとれたも
のとし、同期受付送出後タイマを停止し、通信パラメー
タのネゴシエニーションを行う。
【0147】ステップ5:同期受付待ちタイマもしくは
同期受付送出後タイマがタイムアウトした場合は、AR
Q同期確立失敗となり、高位モジュールにデータリンク
確立失敗を通知する。
【0148】ステップ6:データリンクが競合した場合
は、相手起動側からの処理を優先する。つまり、同期要
求送信中に相手から同期要求を受信した場合、自分の同
期要求の送出を止め、相手起動側からの同期要求に対す
る処理を行う。
【0149】(3−2)再同期シーケンス 上述したように、通信中に(b)ARQ受信フレーム連
続FCSエラー検出時、(c)制御フレーム又はデータ
フレームの送信中での同期フレーム受信時、或いは、端
局装置が移動局(PS)の状態を監視出来る場合の、情
報チャンネル(TCH)切り替え、ハンドオフ完了時等
には、再同期を行う。ARQフレーム再同期には、同期
フレームを使用する。
【0150】先ず、制御起動側は、以下の規定に従っ
て、ARQ同期を確立する。 ステップ1:同期フレーム(同期要求)を送出すると共
に、同期受付待ちタイマを起動し、相手からの同期フレ
ーム(同期受付)の検出を行う。ここで、同期フレーム
(同期要求)送出開始時点から、”共通順序番号”を”
1”づつインクリメントしていく。また、同期要求で
の”同順序番号”及び”確認応答番号”は、”11”個
定とする。 ステップ2:同期フレーム(同期受付)を受信すること
で、ARQ同期が確立し、同期受付待ちタイマを停止す
る。これと同時に、RTFの測定も可能となり、ARQ
パラメータのネゴシエーションを行う。 ステップ3:同期受付タイマがタイムアウトした場合
は、ARQ同期確立失敗となり、高位モジュールに同期
不確立を通知する。
【0151】一方、被制御起動側は、以下の規定に従っ
て、ARQ同期を確立する。 ステップ1:上述の(b)ARQ受信フレーム連続FC
Sエラー検出時、(c)制御フレーム又はデータフレー
ムの送信中での同期フレーム受信時に、同期要求待ち
に、同期要求待ちタイマを起動し、対局からの同期フレ
ーム待ち受け状態となる。 ステップ2:対局からの同期フレーム(同期要求)を受
信すると、同期要求受け待ちタイマを停止する。これと
同時に、同期受付送出後タイマを起動し、同期フレーム
(同期受付)を送出する。同期フレーム(同期受付)送
出開始時点から、”共通順序番号”及び”同順序番号”
を”1”づつインクリメントして行く。さらに、”確認
応答番号”には、被制御起動側で一番最初に受信した制
御起動側からの同期フレーム(同期要求)に付随してい
る”共通順序番号”をコピーし書き込む。 ステップ3:対局からの制御フレーム(要求)が検出さ
れたら、同期がとれたものとし、同期受付送出後タイマ
を停止し、ARQパラメータのネゴシエーションを行
う。 ステップ4:各タイマがタイムアウトした場合は、AR
Q同期確立失敗となり、高位モジュールに同期不確立を
通知する。
【0152】尚、両局とも制御起動側として動作した場
合、ARQフレーム再同期起動時点においても、同期フ
レーム(同期要求)の競合が起こりうる。この場合にお
いても、相手起動側からの処理を優先する。つまり、同
期要求送信中に相手から同期要求を受信した場合、自分
の同期要求の送出を止め、相手起動側からの同期要求に
対する処理を行う。
【0153】(3−3)RTF測定法 RTF値とは、再送までのフレーム間隔を規定するパラ
メータである。すなわち、呼接続毎に応答遅延時間が測
定され、これがRTF値として設定される。RTF値
は、制御起動側で測定され、同期確立後に制御フレーム
にて、被制御起動側に通知される。制御起動側は、次の
規定に従って、RTF値の測定を行う。
【0154】ステップ1:被制御起動側からの同期受付
を受信した時点で、次の数値を検出する。 (α)現在送出している同期要求/同期受付に付加し
た”共通順序番号”。 (β)対向局からの同期受付に付随している”同順序番
号”。 (γ)対向局からの同期受付に付随している”確認応答
番号”。 ステップ2: RTF = {α+510-(β+ γ) }Mod255+2+N なる式により、RTF値を算出し、該RTF値を設定す
る。ここで、上記式中の”N”は定数値であり、”2”
とする。 ステップ3:”RTF−N≦2、60≦RTF−N”と
なった場合、データリンク解放シーケンスに入る。 ステップ4:ステップ2で算出(測定)したRTF値
を、制御フレームにて被制御起動側に通知する。
【0155】(3−4)ARQフレーム拒否シーケンス 同期要求を受信したが、何らかの理由で応答できない場
合、同期受付の代わりに同期拒否(拒否理由)を”理由
表示”に設定して、これを連続的にL回送信する。AR
Q同期処理部の処理を簡易にするため、”共通順序番
号”、”同順序番号”、及び”確認応答番号”に対する
処理は、同期受付の場合と同様とする。また、ここで
の”L”値は、”20”とする。制御起動側が、このよ
うな同期拒否のフレームを受信した場合、同期要求の送
信及び同期受付待ちタイマを停止し、高位モジュールに
データリンク確立失敗を通知する。
【0156】(4)制御信号方式
【0157】(4−1)制御情報伝送方式 制御起動側から送られてくる制御情報は、「要求」、
「通知」の2種類である。「要求」に対する受信確認
は、「要求」が許容されれば「受付」であり、「要」が
許容されなければ「拒否」となる。「通知」に対する受
信確認は、「応答」が対応する。ここでの制御情報の伝
送方式は、制御起動側から要求/通知の制御フレームを
送出される度に、その返答として被制御起動側から受付
/応答/拒否/継続フレーム送信可(以降、確認フレー
ム)の制御フレーム受信確認を期待する方式である。制
御起動側は、制御フレーム送出が要求されると、送出す
べきデータが有る場合でも、制御フレームを優先して送
出し、確認フレームを受信するまでは、繰り返し同一内
容の制御フレームを送出する。連続して制御フレームを
送出する場合は、被制御起動側から確認フレームの受信
を待ち、次の制御フレームを送出する。ここで、連続し
て送出する各制御フレームを識別をするために、制御情
報にシーケンス番号を設ける。したがって、被制御起動
側は、制御起動側から送られてきた制御情報に付随する
シーケンス番号を確認番号として返送することで、制御
起動側は、どの制御フレームに対する確認フレームかを
識別することができる。このときのシーケンス番号のモ
ジュロ数は、”16”とし、該シーケンス番号は、En
d−Endで独立とする。また、起動時のシーケンス番
号の初期値は、”0”である。制御起動側は、確認フレ
ームを受信した後、連続して送るべき制御情報が無い場
合、データフレームを送出する。被制御起動側は、イン
クリメントされたシーケンス番号の制御フレームを受信
するか、データフレームを受信することで、確認フレー
ムが相手に届いたことを認識することができる。それま
では、被制御起動側は、送出すべきデータがある場合で
も、確認フレームを送出しつづける。
【0158】上述の制御フレームの送受信のシーケンス
の一例を、図31に示す。この図31に示すように、先
ず、制御起動側は、要求(0)を送出し(ステップS
1)、被制御起動側は、該要求(0)に対する受付
(0)を送出する(ステップS2)。次に、制御起動側
は、該受付(0)を受信したので(ステップS3)、次
の要求(1)を送出する(ステップS4)。そして、該
要求(1)に対する受付(1)を受信すると、送るべき
要求がないのでデータを送信する(ステップS5)。次
に、被制御起動側は、上記ステップS5により、受付
(1)が伝送されたことが確認できたので、送信すべき
要求(0)の制御フレームを送出する(ステップS
6)。そして、制御起動側は、該要求(0)に対する受
付(0)を送出する(ステップS7)。
【0159】尚、制御フレームが相手と競合した場合
は、相手からの制御フレームを優先する。つまり、自分
が制御フレーム送信中に相手から「要求」又は「通知」
の制御フレームを受信した場合、自分の制御フレームの
送出を止め、「要求」又は「通知」に対する制御処理を
行い、確認フレームを返送する。また、制御フレーム伝
送中にARQ再同期処理が起動された場合、ARQ再同
期完了後に、制御フレームの伝送を行う。この場合、A
RQ同期処理前に伝送していた制御情報及びシーケンス
番号を保存する。さらに、継続フレーム伝送中に制御フ
レームの競合が発生した場合も、これと同様である。
【0160】制御フレーム伝送中にARQ再同期処理が
起動される場合のシーケンスの一例を、図32に示す。
この図32では、被制御起動側が、要求(3)に対する
受付(3)を送出しようとしたところで、ARQ再同期
処理が始まっているので、被制御起動側は、受付(3)
の送出を中断し、ARQ再同期処理終了後に、受付
(3)の送出を再開する。
【0161】ここで、”制御情報”は、複数制御フレー
ムにまたがっても良い。この場合は、継続フレームがあ
ることを”継続フレーム識別ビット”により明示する。
「要求」(継続フレームあり)に対する処理は、次の2
つのケースが挙げられる。第1のケース:図33に示す
ように、被制御起動側は、継続フレームありの「要求」
に対して、継続フレーム送信可で応答し、「要求」を全
て受信した後で、一括で処理を行う。また、被起動側
は、最終フレーム(継続フレームなし)に対して、処理
の結果を明示する(受付/拒否)。第2のケース:図3
4に示すように、被制御起動側は、各々の「要求」に対
して個別に処理を行う。制御起動側は、制御を継続して
いる(継続フレームあり)時に、被制御起動側から「拒
否」を受信した場合は、当該制御を終了する。また、被
制御起動側は、「通知」(継続フレームあり)に対して
は一括処理を行い、継続フレームありの「通知」に対し
ては継続フレーム送信可で応答する。
【0162】また、「受付」には、「要求」の有意情報
の内容をコピーして返送する。但し、「受付」は、一部
のパラメータが許容されなくても返送されることがあ
り、そのことは、「受付」の最終オクテットに受付結果
として示される。例えば、図35に示すような、通信パ
ラメータ設定の”バージョン情報”である。この情報
は、ネゴシエーションが可能であり、要求された側(被
制御起動側)が、要求バージョンのプロトコルを提供で
きない場合、提供可能なバージョンを要求側(制御起動
側)へ返送する。要求側(制御起動側)は、変更された
バージョンで通信可能ならば、そのまま通信を継続す
る。通信不可能(要求側が、変更されたバージョンのプ
ロトコルを持っていない)の場合は、データリンク解放
を行う。要求された側(被制御起動側)が、ネゴシエー
ション不可のパラメータを許容できない場合は、「拒
否」において、拒否された要求パラメータの明示をする
ために、該当パラメータの情報フィールドに全て”1”
を設定する。
【0163】また、「要求」、「通知」、「応答」、
「継続フレーム送信可」における最終オクテットは、全
て”1”とする。要求/通知のフレームに対する確認フ
レーム待ちタイマは、一律10秒とする。そして、本タ
イマタイムアウトで、データリンクの解放を行う。ま
た、制御フレーム伝送中にARQ再同期処理が起動され
た場合、本タイマを再度設定する(これは、タイマを停
止し、再度起動することを意味する)。
【0164】また、今後、制御フレーム内の制御情報内
容が追加され、自局が認識できない制御情報を受信した
場合、本制御情報の内容を有意情報とせず破棄すること
とする。但し、有意情報が全て設定可能であっても、受
付の受付結果は、一部設定可能とする。本処理は、「要
求」(継続するフレームあり)の処理に対しても同様で
あり、被制御起動側が、継続するフレームに有意情報が
無いと判断した時点で要求に対する処理を実行する。
【0165】(4−2)通信パラメータネゴシエーショ
ン 制御起動側と被制御起動側の双方で使用可能な通信パラ
メータを設定するため、”通信パラメータ設定”又は”
ARQパラメータ設定”のパラメータが制御フレームに
て伝送され、End−Endでネゴシエーションされ
る。ネゴシエーションに失敗した場合は、接続不可能な
ため、データリンク解放を行う。ネゴシエーション可能
なパラメータは、通信パラメータ設定では、”ARQデ
ータ伝送プロトコルバージョン”、”ARQ制御情報伝
送プロトコルバージョン”、”測定RTF値”、”デー
タ圧縮方式識別子”、”符号語総数(P1)”、”最大
文字列長(P2)”、”フレーム長”、及び”最大フレ
ーム番号”である。また、ARQパラメータ設定で
は、”測定RTF値”である。
【0166】パラメータ変更なしで通信パラメータの設
定に成功となるシーケンスの一例を、図36に示す。ネ
ゴシエーションが競合した場合、制御起動側は、自分が
要求したパラメータを記憶しておき、相手より通信パラ
メータを受信した時点で、受信パラメータと、自分が相
手へ送出したパラメータとをネゴシエーションルールに
従って比較しし、その結果、低位のレベルのパラメータ
を選択(設定)する。上記図36では、ネゴシエーショ
ンの結果要求レベル(プロトコルバージョン2)よりも
低位のレベル(プロトコルバージョン1)のパラメータ
が設定され、通信パラメータ設定が完了している。
【0167】(5)データフレーム再送制御方式
【0168】(5−1)データ送信側の処理(FFI決
定処理) データフレームのおける誤り制御には、誤りフレームの
みを再送する、Selective Repeat(SR)型ARQを用い
る。フロー制御は、ARQデータフレーム処理部で吸収
する。連続フレーム誤りを規定回数以上検出したら、A
RQ再同期処理を起動する。また、有限バッファでの送
信番号帰還形SRARQを効率よく実現するために、デ
ータフレーム内の”ユーザデータ領域”の最終1バイト
を用い、モジュロ管理を行う。”FFI”は、”1〜
M”のフレーム番号を示し、”FBI”は、”1〜M”
までの要求フレーム番号を示す。
【0169】(5−2)データ送信側の処理 ・現在要求されているフレーム(これは”FBI”で示
される)からインクリメントし、最大アウトスタンディ
ングフレームまで繰り返し送信する。但し、送信すべき
データがM(最大フレーム番号)フレーム分無い場合、
データが存在するフレームのみ送信する。 ・上記の繰り返しの最中に、”FBI”で要求されてい
るフレームを送信する。但し、”RTF”内の”FB
I”は無視する。RTF値は、ARQフレーム同期確立
と同時に測定し設定する。 ・送るべきデータが全て無くなった場合は、FFI=
0、データ長=0に設定したフレームを送出する。
【0170】尚、上記スタンディングフレームとは、受
信側からの送達確認を待たずに送信できるフレームであ
り、その上限を最大アウトスタンディングフレームとい
う。最大アウトスタンディングフレーム数(M)=モジ
ュロ数−1の関係がある。
【0171】(5−3)データ受信側の処理(FBI決
定処理) ・”FCS”でのエラーフレームは、破棄する。 ・フィードバック情報(FBI)には最旧未受信フレー
ム番号を、要求フレームとして書き込む。 ・DTE受信処理遅延によるフロー制御要求があった場
合、要求フレーム番号の更新処理は行われない。バップ
ァフルの状態が解除されるまで、”FBI”の内容を変
化しない事により、ARQプロトコルの進行を抑制す
る。 ・受信データフレームの内、FFI=0のフレーム及び
受信比較処理により同フレームと判断されたフレームに
ついては、”FBI”を除き破棄する。
【0172】誤りフレームのみ再送する場合の一例を、
図37に示す。この図37に示すように、データ送信側
のフレーム番号”FFI=4”のフレームが伝走路誤り
で伝送されない場合、データ受信側は、要求フレーム番
号”FBI=4”のフレームを、フレーム番号”FFI
=4”のフレームを受信するまで送出し続ける。データ
送信側は、”RTF”(応答遅延時間)後に、フレーム
番号”FFI=4”のフレームを再送信する。
【0173】また、最大アウトスタンディングフレーム
まで繰り返す場合の一例を、図38に示す。ここでは、
フレームを”フレーム(#モジュロ番号、フレーム番
号)”で表わすとする。フレーム(#1、4)が、送達
確認の取れていない最旧フレームとすると、送信側は、
順次フレーム(#1、5)、(#1、6)、・・・、
(#1、M)、(#2、1)、(#2、3)、・・・を
送出し、この時点で最大アウトスタンディングフレーム
に到達すると、その到達後は、未確認フレーム(#1、
4)に戻り、再度SR ARQを繰り返す。
【0174】(5−4)データ比較処理 有限アウトスタンディングフレーム率における送信番号
帰還形SR ARQの適用を可能にするために、データ
送信側でのデータ構築時及びデータ受信時に、次のよう
な処理を行う。
【0175】データ構築時:有意情報が73byte以
上存在する場合、現在構築中のデータフレーム内データ
領域(以下、単に「データ領域」とも言う)の最終の1
byteと、1Mod以前のデータ領域における1by
teが同一であれば、その1byteは次のフレームで
送出する。そして、その代わりに、図39に示すよう
に、1Mod以前のデータ領域における1byteを全
て反転させた1byte分の8bit列を挿入する。し
たがって、この場合の有意情報は、72byteとな
る。また、現在構築中のデータ領域の最終の1byte
と、1Mod以前のデータ領域における1byteが異
なる場合は、図40に示すように、そのまま構築する。
したがって、この場合の有意情報は、73byteとな
る。一方、有意情報が73byteに満たない場合は、
データ領域の最終の1byteは、図41に示すよう
に、1Mod以前のデータ領域における1byteを全
て反転させた1byte分の8bit列を挿入する。
【0176】データ受信時:現在受信しているデータ領
域の最終1byteを、同一番号の受信フレーム用バッ
ファ内におけるデータ領域の最終1byteと比較監視
する。この結果、データ領域の最終1byteが等しい
場合、受信フレームにおけるユーザデータは破棄する。
【0177】(6)データ分解・組み立て データ送信側において、高位モジュールから渡されるデ
ータが1ARQフレームよりも大きい場合、又は、何ら
かの理由がある場合、1つのデータは、複数のARQフ
レームに分割する事ができる。この場合の分割情報
は、”継続フレーム識別ビット”で示され、データ受信
側へ通知される。また、1つのデータを複数に分割した
ときは、分割した最後のデータフレームを「単一又は最
終フレーム」に設定し、それ以前のデータフレームを
「途中フレーム」に設定する。高位モジュールから明示
的に「継続」の属性が与えられているときは、「途中フ
レーム」として送出する。データ受信側は、基本的に
は、「単一又は最終フレーム」のフレームを受信するま
で、データを組み立て、1つのデータとして高位モジュ
ールに渡す。しかし、明示的に「継続」の属性を高位モ
ジュールに付与できる場合は、組み立て途中の情報を
「継続」の属性で渡すことができる。
【0178】(7)データ圧縮/伸張部動作 データの圧縮/伸張を行う場合には、ITU−T V4
2.bisの手順に準拠して行う。
【0179】以上が、上記図1に示した本システム10
0で用いる1394シリアルバス及びPIAFSプロト
コルについての説明である。そこで、本システム100
について具体的に説明する。尚、本システム100で
は、映像や音声等の様々なデータの送受信が行われる
が、ここでは説明の簡単のために、映像を送受信する場
合の本システム100の動作について具体的に説明する
ものとする。
【0180】図42は、本システム100に含まれる携
帯型ビデオカメラ101、ホームステーション102、
リビング用モニタ103、及びVTR104の内部構成
を示したものである。
【0181】携帯型ビデオカメラ101は、レンズ20
5を介した被写体光を撮像して該被写体の映像信号を生
成する撮像部206と、撮像部206からの映像信号を
符号化して符号化映像データを生成する映像符号化部2
07と、符号化映像データの記録処理及び再生処理を行
う記録/再生部211と、符号化映像データを復号化し
て符号化前の映像信号を得る映像データ復号化部208
と、映像データ復号化部208からの映像信号を画面表
示する表示部209と、PIAFSプロトコルに従った
各種データの送受信のための所定の処理を行うPIAF
Sプロトコル制御部213と、PIAFSプロトコル制
御部213からの制御に従って各種データの送受信をア
ンテナ215を介して行うPHS送受信部214とを備
えている。
【0182】また、携帯型ビデオカメラ101は、2つ
のデータセレクタ210及び212を備えている。デー
タセレクタ210は、映像符号化部207の出力と、P
IAFSプロトコル制御部213の出力とを切り換えて
記録/再生部211に対して出力する。また、記録/再
生部211の出力(再生処理により得られた符号化映像
データ等)を、データセレクタ212に対して出力す
る。一方、データセレクタ212は、映像符号化部20
7の出力と、記録/再生部211の出力(再生処理によ
り得られた符号化映像データ等)とを切り換えてPIA
FSプロトコル制御部213に対して出力する。また、
PIAFSプロトコル制御部213の出力を、データセ
レクタ210及び映像データ復号化部208に対して各
々出力する。さらには、映像符号化部207の出力を、
映像データ復号化部208に対して出力する。このよう
なデータセレクタ210及び212での切り換え動作
は、図示していない制御部により制御される。
【0183】ホームステーション102は、アンテナ2
16を介して各種データの送受信を行うPHS送受信部
217と、PIAFSプロトコルに従った各種データの
送受信のための所定の処理を行うPIAFSプロトコル
制御部218と、PIAFSプロトコル制御部218の
制御に従ってPHS送受信部217で受信された符号化
映像データを復号化して符号化前の映像信号を得る映像
復号化部222と、映像復号化部222からの映像信号
を符号化して符号化映像データを生成する映像符号化部
223と、1394シリアルバス240(ホームバス)
用のインターフェースである1394インターフェース
(I/F)部と、1394I/F部225からの符号化
映像データを復号化して符号化前の映像信号を得る映像
復号化部221と、映像復号化部221からの映像信号
を符号化して符号化映像データを生成する映像符号化部
220とを備えている。
【0184】また、ホームステーション102は、2つ
のデータセレクタ219及び224を備えている。デー
タセレクタ219は、PIAFSプロトコル制御部21
8から映像復号化部222に対する出力と、映像符号化
部220からPIAFSプロトコル制御部218に対す
る出力とを切り換える。一方、データセレクタ224
は、映像符号化部223から1394I/F部225に
対する出力と、1394I/F部225から映像復号化
部221に対する出力とを切り換える。このようなデー
タセレクタ219及び224での切り換え動作は、図示
していない制御部により制御される。
【0185】リビング用TVモニタ103は、1394
シリアルバス240用のインターフェースである139
4インターフェース(I/F)部226と、1394I
/F部226からの符号化映像データを復号化して符号
化前の映像信号を得る映像復号化部229と、映像復号
化部229からの映像信号を画面表示する表示部230
と、1394I/F部226からの制御信号等に従って
表示部230を制御するTV制御部228と、データセ
レクタ227とを備えている。そして、データセレクタ
227は、1394I/F部226からTV制御部22
8及び映像復号化部229に対する出力と、1394I
/F部226に対する出力とを切り換えるようになされ
ており、この切り換え動作は、図示していない制御部に
より制御される。
【0186】VTR104は、1394シリアルバス2
40用のインターフェースである1394インターフェ
ース(I/F)部231と、記録媒体への符号化映像デ
ータの記録処理及び再生処理を行う記録/再生部234
と、1394I/F部231からの制御信号等に従って
記録/再生部234を制御するVTR制御部233と、
データセレクタ232とを備えている。そして、データ
セレクタ232は、1394I/F部231からVTR
制御部233及び記録/再生部234に対する出力と、
記録/再生部234から1394I/F部226に対す
る出力とを切り換えるようになされており、この切り換
え動作は、図示していない制御部により制御される。
【0187】そこで、まず、携帯型ビデオカメラ101
で得られた映像を、ホームステーション102を介し
て、リビング用TVモニタ103及びVTR104に転
送する場合の、本システム100の動作について説明す
る。
【0188】携帯型ビデオカメラ101において、レン
ズ205を介して撮像部206で撮像して得られた被写
体の映像信号は、映像符号化部207に供給される。映
像符号化部207は、上記映像信号を、PIAFSプロ
トコルに従って伝送するのに最適な符号化方式(例え
ば、H.263方式)で符号化して、第1符号化映像デ
ータを生成する。映像符号化部207で生成された第1
符号化映像データは、データセレクタ212に供給され
ると共に、データセレクタ210にも供給される。デー
タセレクタ212は、上述の制御部からの制御に従っ
て、映像符号化部207からの第1符号化映像データを
PIAFSプロトコル制御部213に供給すると共に、
例えば、映像データ復号化部208にも供給する。デー
タセレクタ210も同様に、上述の制御部からの制御に
従って、映像符号化部207からの第1符号化映像デー
タを記録/再生部211に供給する。
【0189】PIAFSプロトコル制御部213は、デ
ータセレクタ212を介して供給された第1符号化映像
データから、上記図23に示したようなデータフレーム
を生成する。このとき、上記第1符号化映像データを、
上記図23のデータフレーム構造に従って分割して、各
データフレームのデータ領域に格納(搭載)する。ま
た、各データフレームの各領域に所定の情報も格納す
る。そして、PIAFSプロトコル制御部213は、こ
のようにして生成したデータフレームを、上述したPI
AFSプロトコルに従って、PHS送受信部214に供
給する。PHS送受信部214は、PIAFSプロトコ
ル制御部213からのデータフレームを、アンテナ21
5を介して空間に送出する。
【0190】これと同時に、映像データ復号化部208
は、データセレクタ212を介して供給された第1符号
化映像データを復号化して、符号化前の映像信号に戻
し、該映像信号を表示部209に供給する。表示部20
9は、映像データ復号化部208からの映像信号を画面
表示する。また、記録/再生部211は、データセレク
タ210を介して供給された第1符号化映像データを、
磁気テープや固体磁気ディスク、光磁気ディスク、固体
メモリ等の記録媒体に記録する。
【0191】上述のようにして、携帯型ビデオカメラ1
01から空間に送出されたデータフレーム(第1符号化
映像データ)は、ホームステーション102のアンテナ
216で受信される。
【0192】ホームステーション102において、携帯
用ビデオカメラ101から送出されたデータフレーム、
すなわち第1符号化映像データが格納されたデータフレ
ームは、アンテナ216を介してPHS送受信部217
で受信され、PIAFSプロトコル制御部218に供給
される。PIAFSプロトコル制御部218は、PHS
送受信部217で受信されたデータフレームに格納され
ている第1符号化映像データのみを抽出する。データセ
レクタ219は、上述の制御部の制御に従って、PIA
FSプロトコル制御部218で得られた第1符号化映像
データを映像復号化222に供給する。
【0193】映像復号化部222は、データセレクタ2
19を介して供給された第1符号化映像データを復号化
して、元の映像信号に戻し、該映像信号を映像符号化部
223に供給する。映像符号化部223は、映像復号化
部222からの映像信号を、1394シリアルバス24
0で伝送するのに最適であり、且つリビング用TVモニ
タ103やVTR104で復号化可能な符号化方式(例
えば、MPEG1方式)で、符号化して、第2符号化映
像データを生成する。
【0194】尚、ここでは、上述のようにして、映像復
号化部222で第1符号化映像データを一度復号化し、
映像符号化部223で再符号化するが、このとき、第1
符号化映像データを完全に復号化するのではなく、ある
一部分のみを復号化して、その部分を再符号化するよう
にしてもよい。
【0195】データセレクタ224は、上述の制御部の
制御に従って、映像符号化部223で得られた第2符号
化映像データを、1394I/F部225に供給する。
1394I/F部225は、データセレクタ224を介
して供給された第2符号化映像データから、上記図14
に示したようなデータパケットを生成する。このとき、
上記第2符号化映像データを、上記図14のデータパケ
ット構造に従って分割して、各データパケットのデータ
・フィールド領域に格納(搭載)する。また、各データ
パケットの各領域に所定の情報も格納する。例えば。送
信先のノードIDを決定して、それを目的ノードID領
域に格納する。
【0196】そして、1394I/F部225は、この
ようにして生成したデータパケットを1394シリアル
バス240を介して、リビング用TVモニタ103やV
TR104に対して送出する。尚、このとき、1394
I/F部225は、上記図14のデータパケットではな
く、上記図16に示したようなアイソクロノスのデータ
パケットを生成し、これをアイソクロノス転送で139
4シリアルバス240を介して送出するようにしてもよ
い。
【0197】リビング用TVモニタ103において、ホ
ームステーション102から1394シリアルバス24
0を介して送出されたデータパケット(第2符号化映像
データ)は、1394I/F部226で受信される。1
394I/F部226は、受信したデータパケットに格
納されている第2符号化映像データを抽出する。データ
セレクタ227は、上述の制御部の制御に従って、13
94I/F部226で得られた第2符号化映像データを
映像復号化229に供給する。映像復号化部229は、
データセレクタ227を介して供給された第2符号化映
像データを復号化して、元の映像信号に戻し、該映像信
号を表示部230に供給する。表示部230は、TV制
御部228の制御に従って、映像復号化部229からの
映像信号を画面表示する。
【0198】また、VTR104において、ホームステ
ーション102から1394シリアルバス240を介し
て送出されたデータパケット(第2符号化映像データ)
は、1394I/F部231で受信される。1394I
/F部231は、受信したデータパケットに格納されて
いる第2符号化映像データを抽出する。データセレクタ
232は、上述の制御部の制御に従って、1394I/
F部231で得られた第2符号化映像データを記録/再
生部234に供給する。記録/再生部234は、VTR
制御部233の制御に従って、データセレクタ232を
介して供給された第2符号化映像データを、磁気テープ
や固体磁気ディスク、光磁気ディスク、固体メモリ等の
記録媒体に記録する。
【0199】つぎに、VTR104にて再生して得られ
た映像を、ホームステーション102を介して、携帯型
ビデオカメラ101に転送する場合の、本システム10
0の動作について説明する。
【0200】VTR104において、記録/再生部23
4は、VTR制御部233の制御に従って、上述のよう
な記録媒体から、それに記録されている映像データ(再
生符号化映像データ、以下、「第1’符号化映像デー
タ」とする)を再生する。データセレクタ232は、上
述の制御部の制御に従って、記録/再生部234で得ら
れた第1’符号化映像データを1394I/F部231
に供給する。1394I/F部231は、データセレク
タ232を介して供給された第1’符号化映像データか
ら、上記図14に示したようなデータパケットを生成す
る。このとき、上記第1’符号化映像データを、上記図
14のデータパケット構造に従って分割して、各データ
パケットのデータ・フィールド領域に格納(搭載)す
る。また、各データパケットの各領域に所定の情報も格
納する。例えば。送信先のノードIDを決定して、それ
を目的ノードID領域に格納する。
【0201】そして、1394I/F部231は、この
ようにして生成したデータパケットを1394シリアル
バス240を介して、ホームステーション102に対し
て送出する。尚、このとき、1394I/F部231
は、上記図14のデータパケットではなく、上記図16
に示したようなアイソクロノスのデータパケットを生成
し、これをアイソクロノス転送で1394シリアルバス
240を介して送出するようにしてもよい。
【0202】ホームステーション102において、VT
R104から送出されたデータパケット、すなわち第
1’符号化映像データが格納されたデータパケットは、
1394I/F225で受信される。1394I/F2
25は、受信したデータパケットに格納されている第
1’符号化映像データを抽出する。データセレクタ22
4は、上述の制御部の制御に従って、1394I/F2
25で得られた第1’符号化映像データを映像復号化部
221に供給する。映像復号化部221は、データセレ
クタ224を介して供給された第1’符号化映像データ
を復号化して、元の映像信号に戻し、該映像信号を映像
符号化部220に供給する。映像符号化部220は、映
像復号化部221からの映像信号を、PIAFSプロト
コルに従って伝送するのに最適な符号化方式(例えば、
H.263方式)で符号化して、第2’符号化映像デー
タを生成する。データセレクタ219は、上述の制御部
の制御に従って、映像符号化部220で得られた第2’
符号化映像データをPIAFSプロトコル制御部218
に供給する。
【0203】PIAFSプロトコル制御部218は、デ
ータセレクタ212を介して供給された第2’符号化映
像データから、上記図23に示したようなデータフレー
ムを生成する。このとき、上記第2’符号化映像データ
を、上記図23のデータフレーム構造に従って分割し
て、各データフレームのデータ領域に格納(搭載)す
る。また、各データフレームの各領域に所定の情報も格
納する。そして、PIAFSプロトコル制御部218
は、このようにして生成したデータフレームを、上述し
たPIAFSプロトコルに従って、PHS送受信部21
7に供給する。PHS送受信部217は、PIAFSプ
ロトコル制御部218からのデータフレームを、アンテ
ナ216を介して空間に送出する。
【0204】上述のようにして、ホームステーション1
02から空間に送出されたデータフレーム(第2’符号
化映像データ)は、携帯型ビデオカメラ101のアンテ
ナ215で受信される。
【0205】携帯型ビデオカメラ101において、ホー
ムステーション102から送出されたデータフレーム、
すなわち第2’符号化映像データが格納されたデータフ
レームは、アンテナ215を介してPHS送受信部21
4で受信され、PIAFSプロトコル制御部213に供
給される。PIAFSプロトコル制御部213は、PH
S送受信部214で受信されたデータフレームに格納さ
れている第2’符号化映像データのみを抽出する。デー
タセレクタ212は、上述の制御部の制御に従って、P
IAFSプロトコル制御部213で得られた第2’符号
化映像データをデータセレクタ210に供給すると共
に、映像データ復号化部208にも供給する。
【0206】映像データ復号化部208は、データセレ
クタ212を介して供給された第2’符号化映像データ
を復号化して、符号化前の映像信号に戻し、該映像信号
を表示部209に供給する。表示部209は、映像デー
タ復号化部208からの映像信号を画面表示する。ま
た、データセレクタ210は、上述の制御部の制御に従
って、データセレクタ212からの第2’符号化映像デ
ータを記録/再生部211に供給する。記録/再生部2
11は、データセレクタ210を介して供給された第
2’符号化映像データを、磁気テープや固体磁気ディス
ク、光磁気ディスク、固体メモリ等の記録媒体に記録す
る。
【0207】上述のように、本実施の形態では、ホーム
ステーション102において、携帯型ビデオカメラ10
1からPIAFSプロトコルに従って無線で送出される
データ(第1符号化映像データから構成される上記図2
3のデータフレーム)を、1394シリアルバス240
に適合するようなデータ(第2符号化映像データから構
成される上記図14のデータパケット)にフォーマット
変換する。また、VTR104から1394シリアルバ
ス240を介して送出されるデータ(第1’符号化映像
データから構成される上記図14のデータパケット)
を、PIAFSプロトコルに適合するようなデータ(第
2’符号化映像データから構成される上記図23のデー
タフレーム)にフォーマット変換する。このような構成
としたことにより、屋外にて携帯型ビデオカメラ101
で得られた映像を、屋内の1394シリアルバス240
(ホームバス)上に接続されたリビング用TVモニタ1
03で画面表示することができる。また、屋内の139
4シリアルバス240(ホームバス)上に接続されたV
TR104で再生して得られた映像を、屋外の携帯型ビ
デオカメラ101で画面表示することもできる。すなわ
ち、1394シリアルバス240のプロトコルとは異な
るPIAFSプロトコルに従って伝送されるデータで
も、1394シリアルバス240を介して、リビング用
TVモニタ103やVTR104に容易に転送すること
ができ、また、PIAFSプロトコルとは異なる139
4シリアルバス240のプロトコルに従って伝送される
データでも、PIAFSプロトコルに従って、携帯型ビ
デオカメラ101に容易に転送することができる。
【0208】(第2の実施の形態)本発明は、例えば、
図43に示すような、ネットワークシステム300に適
用される。本システム300は、上記図1のシステム1
00と同様の構成としているが、本システム300で
は、システム100での携帯型ビデオカメラ101の代
わりに、携帯型電話機301を用いる構成としている。
また、リビング用TVモニタ103には、スピーカ10
3aが設けられている。そして、図44は、このような
本システム300での携帯型電話機301、ホームステ
ーション102、リビング用モニタ103、及びVTR
104の内部構成を示したものである。
【0209】尚、上記図43及び図44のシステム30
0において、上記図1及び図42のシステム100と同
様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明
は省略し、ここでは異なる構成についてのみ、具体的に
説明する。
【0210】まず、携帯型電話機301は、マイク40
4から入力された音声をディジタル化するアナログ/デ
ィジタル変換器(A/Dコンバータ)405と、A/D
コンバータ405からの音声データを符号化して符号化
音声データを生成する音声符号化(音声ディジタル圧
縮)部406と、符号化音声データを復号化して符号化
前の音声データを得る音声復号化(音声ディジタル伸
張)部409と、音声復号化部409からの音声データ
をアナログ化してスピーカ407から音声として出力す
るディジタル/アナログ変換器(D/Aコンバータ)4
08と、PIAFSプロトコルに従った各種データの送
受信のための所定の処理を行うPIAFSプロトコル制
御部414と、PIAFSプロトコル制御部414から
の制御に従って各種データの送受信をアンテナ416を
介して行うPHS送受信部415とを備えている。
【0211】また、携帯型電話機301は、後述する液
晶ディスプレイ410と、タッチパネル411と、これ
らの動作を制御する制御部412と、データセレクタ4
13とを備えている。データセレクタ413は、PIA
FSプロトコル制御部414から制御部412に対する
出力と、制御部412からPIAFSプロトコル制御部
414に対する出力とを切り換える。このようなデータ
セレクタ413での切り換え動作は、図示していない制
御部により制御される。
【0212】ここで、図45(a)〜(c)は、携帯型
電話機301の外観を示したものである。携帯型電話機
301は、上記図45(a)に示す表示の電話モード、
同図(b)に示す表示のTVリモコンモード、及び同図
(c)に示す表示のVTRリモコンモードを有してい
る。これらの表示は、液晶ディスプレイ410で行われ
る。
【0213】液晶ディスプレイ410の画面上には、タ
ッチパネル411が配置されており、上記の各々の動作
モードの表示に共通した「TEL」ボタン、「TV」ボ
タン、及び「VTR」ボタンが使用者によりタッチされ
ることで、電話モード、TVリモコンモード、及びVT
Rリモコンモードで動作モードが切り換わると共に、そ
の表示も切り換わるようになされている。また、動作モ
ード切り換え後においても、そのときの動作モードに対
応して液晶ディスプレイ410に表示されている画面上
において、後述する各種ボタンが使用者によりタッチさ
れることで、その操作(タッチ操作)に従った動作制御
が行われるようになされている。
【0214】電話モードは、PHS公衆モードやPHS
内線モードを含み、携帯型電話機301を電話として使
用する際に用いられる。PHS公衆モードでは、外部の
PHS公衆回線にダイレクトに接続することができる。
また、PHS内線モードでは、ホームステーション10
2経由で、後述するアナログ電話の公衆回線に接続する
ことができる。
【0215】電話モードでの表示画面は、上記図45
(a)に示すように、相手側の電話番号等を入力するた
めの「1」,「2」,・・・,「0」のテンキー等から
構成されている。
【0216】TVリモコンモードは、リビング用TVモ
ニタ103のリモコンとして使用する際に用いられ、V
TRリモコンモードは、VTR104のリモコンとして
使用する際に用いられる。これらのモードでは、PHS
公衆回線上に展開されたPIAFSプロトコルを用いた
無線データ通信により、ホームステーション102との
機器制御コマンドデータの通信が行われる。このとき、
ホームステーション102は、携帯型電話機301から
の機器制御コマンドデータを、さらに1394シリアル
バス240を介して、リビング用TVモニタ103やパ
ーソナルコンピュータ105、或いはVTR104に対
して送信することで、各機器の動作制御を行うことにな
る。
【0217】TVリモコンモードでの表示画面は、上記
図45(b)に示すように、チャンネルを切り換えるた
めの「CH+」,「CH−」ボタンや、ボリュームを切
り換えるための「VOL+」,「VOL−」ボタン等か
ら構成されている。VTRリモコンモードでの表示画面
は、上記図45(c)に示すように、ビデオテープの巻
き戻し、再生、早送り、一時停止、停止、及び録画のた
めの「巻戻」、「再生」、「早送」、「一時停止」、
「停止」、及び「録画」ボタン等から構成されている。
【0218】つぎに、ホームステーション102は、上
記図42の映像符号化部220,223及び映像復号化
部221,222の代わりに、アナログ回線と接続され
たアナログ電話部423と、アナログ電話部423から
の音声をディジタル化するA/Dコンバータ420と、
A/Dコンバータ420からの音声データを符号化して
符号化音声データを生成する音声符号化(音声ディジタ
ル圧縮)部419と、符号化音声データを復号化して符
号化前の音声データを得る音声復号化(音声ディジタル
伸張)部421と、音声復号化部421からの音声デー
タをアナログ化してアナログ電話部423に対して出力
するD/Aコンバータ422とを備えており、音声符号
化部419及び音声復号化部421は各々PHS送受信
部217に接続されている。したがって、データセレク
タ219,224は、PIAFSプロトコル制御部21
8から1394I/F部225に対する出力と、139
4I/F部225からPIAFSプロトコル制御部21
8に対する出力とを切り換えることになる。
【0219】そして、リビング用TVモニタ103は、
上述したように、上記図42に示した構成に加えて、ス
ピーカ103aを備えていると共に、スピーカ103a
に接続された増幅器434と、表示部230及び増幅器
434に接続されたTV受信部433とを備えている。
そして、TV制御部228は、表示部230の動作制御
と共に、TV受信部433及び増幅器434の動作制御
も行うようになされている。
【0220】以下、上述のような本システム300の動
作について説明する。
【0221】例えば、携帯型電話機301が電話モード
(PHS公衆モード)で動作する場合、使用者からマイ
ク404に対して入力された会話の音声(アナログ信
号)は、A/Dコンバータ405にてディジタルの音声
データへと変換され、音声符号化部406で圧縮符号化
される。そして、その圧縮符号化された音声データ(符
号化音声データ)は、PHS送受信部415へ供給され
る。PHS送受信部415は、アンテナ416により、
音声符号化部406からの符号化音声データを空間へ放
出する。したがって、アンテナ416から放出された符
号化音声データが、外部の基地局を介してPHS公衆回
線に対して出力され、相手側の電話機に供給されること
になる。
【0222】一方、相手側の電話機からの音声は、PH
S公衆回線を介してアンテナ416で受信される。この
受信された音声データ(ディジタルの符号化音声デー
タ)は、PHS送受信部415を介して音声復化部40
9へ供給され、ここで復号化されて符号化前の音声デー
タに戻される。その復号化された音声データは、D/A
コンバータ208でアナログ信号に変換され、音声とし
てスピーカ407から放音される。
【0223】ここで、上述のPHS公衆モードではPH
S公衆回線と直接接続して通信するのに対して、PHS
内線モードでは、ホームステーション216を介して、
PHS公衆回線と接続することで通信が行われる。ま
た、TVリモコンモードやVTRリモコンモードも同様
に、ホームステーション216を介して、リビング用T
Vモニタ103やVTR104との通信が行われる。
【0224】このような、ホームステーション216を
介しての通信は、例えば、図46及び図47のフローチ
ャートに従って行われる。
【0225】まず、携帯型電話機301において(上記
図46参照)、その液晶ディスプレイ410の上に重ね
合わさって設けられたタッチパネル411は、上述した
ように、制御部412に接続されている。制御部412
は、上述のような「TEL」ボタン、「TV」ボタン、
及び「VTR」ボタンのタッチ操作を検出し、どのボタ
ン(キー)がタッチされたかを判別する(ステップS5
02)。
【0226】ステップS502の判別の結果、「TE
L」ボタンがタッチされた場合、制御部412は、液晶
ディスプレイ410に対して、上記図45(a)の画面
表示を行わせる(ステップS503)。そして、制御部
412は、上記図45(a)の画面でのキースキャンを
行って、電話番号の入力のための操作等を検出し、携帯
型電話機301が電話として機能するような動作制御を
行う。これにより、携帯型電話機301は、ホームステ
ーション102を介して、アナログ公衆回線と接続さ
れ、相手側と通話状態になる。そして、上述のPHS公
衆モードと同様にして、音声符号化部406で得られた
符号化音声データは、PHS送受信部415からアンテ
ナ416を介して放出される。また、後述するが、ホー
ムステーション102からの音声データ(相手側の音
声)は、アンテナ416で受信され、音声復号化部40
9により符号化前の音声データに戻され、D/Aコンバ
ータ408を介して、スピーカ407から音声として出
力される(ステップS505、ステップS506)。そ
の後、ステップS502のモードボタンの判別処理に戻
る。
【0227】ステップS502の判別の結果、「TV」
ボタンがタッチされた場合、制御部412は、液晶ディ
スプレイ410に対して、上記図45(b)の画面表示
を行わせる(ステップS507)。そして、制御部41
2は、上記図45(b)の画面でのキースキャンを行い
(ステップS508)、そのスキャン結果に基づいた機
器制御コマンドデータを生成する。これにより、例え
ば、「CH+」ボタンや「CH−」ボタンがタッチされ
た場合には、受信チャンネル番号の変更を示す機器制御
コマンドデータが生成され、「VOL+」ボタンや「V
OL−」ボタンがタッチされた場合には、出力音量の変
更を示す機器制御コマンドデータが生成される(ステッ
プS509)。また、制御部412は、上記の制御コマ
ンドデータの宛先を、リビング用TVモニタ103に設
定する(ステップS510)。このようにして制御部4
12で生成された制御コマンドデータ、及びその宛先デ
ータは、データセレクタ413を介して、PIAFSプ
ロトコル制御部414に供給される。PIAFSプロト
コル制御部414は、データセレクタ413を介して供
給された制御コマンドデータ及び宛先データを、上記図
23に示したデータフレーム構造に従って、データフレ
ームにセットし、PIAFSプロトコルに従って、該デ
ータフレームをPHS送受信部415からアンテナ41
6を介して放出するステップS515)。アンテナ41
6から空中に放出されたデータフレームは、ホームステ
ーション102のアンテナ216で受信される。その
後、ステップS502のモードボタンの判別処理に戻
る。
【0228】ステップS502の判別の結果、「VT
R」ボタンがタッチされた場合、制御部412は、液晶
ディスプレイ410に対して、上記図45(c)の画面
表示を行わせる(ステップS511)。そして、制御部
412は、上記図45(c)の画面でのキースキャンを
行い(ステップS512)、そのスキャン結果に基づい
た機器制御コマンドデータを生成する。これにより、例
えば、「巻戻」ボタンがタッチされた場合には、ビデオ
テープの巻き戻しを示す機器制御コマンドデータが生成
され、「再生」ボタンがタッチされた場合には、ビデオ
データの再生を示す機器制御コマンドデータが生成され
る(ステップS513)。また、制御部412は、該制
御コマンドデータの宛先を、VTR104に設定する
(ステップS514)。このようにして制御部412で
生成された制御コマンドデータ、及びその宛先データ
は、データセレクタ413を介して、PIAFSプロト
コル制御部414に供給される。PIAFSプロトコル
制御部414は、データセレクタ413を介して供給さ
れた制御コマンドデータ及び宛先データを、上記図23
に示したデータフレーム構造に従って、データフレーム
にセットし、PIAFSプロトコルに従って、該データ
フレームをPHS送受信部415からアンテナ416を
介して放出するステップS515)。アンテナ416か
ら空中に放出されたデータフレームは、ホームステーシ
ョン102のアンテナ216で受信される。その後、ス
テップS502のモードボタンの判別処理に戻る。
【0229】つぎに、ホームステーション102におい
て(上記図47参照)、PHS送受信部217は、アン
テナ216で受信されたデータが音声データであるか、
制御コマンドデータ及び宛先データがセットされたデー
タフレームであるかを判別する(ステップS521)。
【0230】ステップS521での判別の結果、音声デ
ータであった場合、PHS送受信部217は、携帯型電
話機301が電話として機能していることを認識し、こ
れにより、アンテナ216で受信された音声データ(デ
ィジタルの符号化音声データ)を、音声復号化部421
に供給する。音声復号化421は、PHS送受信部21
7からの音声データを復号化して符号化前の音声データ
に戻し、これをD/Aコンバータ422に供給する。D
/Aコンバータ422は、音声復号化部421からの音
声データをアナログ化して、これをアナログ電話部42
3を介してアナログ公衆回線に対して出力する。また、
この場合、アナログ公衆回線からの音声信号は、アナロ
グ電話部423を介してA/Dコンバータ420に供給
される。A/Dコンバータ420は、アナログ電話部4
23からの音声信号をディジタル化して、これを音声符
号化部419に供給する。音声符号化部419は、A/
Dコンバータ420からの音声データを符号化して、こ
れをPHS送受信部217を介してアンテナ216から
放出する。したがって、この放出された音声データが、
携帯型電話機301のアンテナ416で受信され、スピ
ーカ507から音声として出力されることになる(ステ
ップS523、S524)。
【0231】ステップS521での判別の結果、制御コ
マンドデータ及び宛先データがセットされたデータフレ
ームであった場合、PHS送受信部217は、該データ
フレームから制御コマンドデータ及び宛先データのみ抽
出し、これらのデータを、データセレクタ219、及び
データセレクタ224を介して、1394I/F部22
5に供給する。1394I/F部225は、データセレ
クタ224を介して供給された制御コマンドデータ及び
宛先データにより、制御コマンドデータを送信すべき宛
先が、リビング用TVモニタ103であるか、VTR1
04であるかを判別する(ステップS525)。
【0232】ステップS525の判別の結果、リビング
用TVモニタ103であった場合、1394I/F部2
25は、上記図14に示したパケットフォーマットに従
って、データパケットを生成する。このとき、目的ノー
ドID(伝送先のノードID)にリビング用TVモニタ
103のノードIDをセットし(ステップS526)、
データフィールドに制御コマンドデータをセットする
(ステップS528)。そして、1394I/F部22
5は、このようにして生成したデータパケットを、13
94シリアルバス240に対して出力する(ステップS
529)。
【0233】ステップS525の判別の結果、VTR1
04であった場合、1394I/F部225は、上記図
14に示したパケットフォーマットに従って、データパ
ケットを生成する。このとき、目的ノードIDにVTR
104のノードIDをセットし(ステップS527)、
データフィールドに制御コマンドデータをセットする
(ステップS528)。そして、1394I/F部22
5は、このようにして生成したデータパケットを、13
94シリアルバス240に対して出力する(ステップS
529)。
【0234】したがって、リビング用TVモニタ103
において、1394I/F部226は、自分宛てのデー
タパケットのみを受信し、その受信したデータパケット
にセットされている制御コマンドを、データセレクタ2
27を介してTV制御部228に供給する。TV制御部
228は、データセレクタ227を介して供給された制
御コマンドデータに従って、TV受信部433での受信
チャンネルの選択動作を制御したり、増幅器434での
増幅量を制御することでスピーカ103aの出力音量を
制御したりする。
【0235】また、VTR104においても同様に、1
394I/F部231は、自分宛てのデータパケットの
みを受信し、その受信したデータパケットにセットされ
ている制御コマンドを、データセレクタ232を介して
TV制御部233に供給する。TV制御部233は、デ
ータセレクタ232を介して供給された制御コマンドデ
ータに従って、記録/再生部234での動作(巻き戻
し、再生、早送り、一時停止、停止、録画等)を制御す
る。
【0236】上述のように、本実施の形態では、ホーム
ステーション102において、携帯型電話機301から
PIAFSプロトコルに従って無線で送出される機器制
御コマンドデータを、1394シリアルバス240に適
合するようなデータにフォーマット変換して、1394
シリアルバス240を介して、リビング用TVモニタ1
03やVTR104に供給する。このような構成とした
ことにより、携帯型電話機301をリモコンとして機能
させ、1394シリアルバス240(ホームバス)上に
接続されたリビング用TVモニタ103やVTR104
を制御することができる。また、携帯型電話機301の
液晶ディスプレイ410には、現在制御(操作)したい
機器に対応した画面が表示されるため、操作性の向上も
図ることができる。
【0237】尚、上述の各実施の形態では、PHSの内
線モードや公衆モード上に展開されたPIAFS通信の
プロトコル(PIAFSプロトコル)に従った無線デー
タ通信(ワイヤレス・データ伝送)により行うものとし
たが、これに限られるものではなく、他の通信プロトコ
ルにも本発明は適用することができる。
【0238】また、本発明の目的は、上述した各実施の
形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或い
は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読みだして実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体か
ら読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の
機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【0239】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用い
ることができる。
【0240】また、コンピュータが読みだしたプログラ
ムコードを実行することにより、各実施の形態の機能が
実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に
基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の
処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の
形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまで
もない。
【0241】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0242】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1の
機器と第2の機器の間に設けたデータ通信装置(ホーム
ステーション)にて、第1の機器から無線送信されてき
たデータを、第2のプロトコルに従ったデータにフォー
マット変換して、第2の機器に対してバス(ホームバ
ス)を介して送信し、また、第2の機器からバスを介し
て送信されてきたデータを、第1のプロトコルに従った
データにフォーマット変換して、第1の機器に対して無
線送信するように構成した。これにより、各々が異なる
プロトコルでデータ通信が行われる機器間でも、自由に
データ通信することができる。
【0243】具体的には例えば、無線映像機器(携帯無
線ビデオ機器等、第1の機器)は、撮像手段により得た
映像データを、無線ディジタル伝送(PIAFSプロト
コル等に従った伝送)でホームステーション(データ通
信装置)に対して送信する。ホームステーションは、無
線映像機器からの映像データがホームバス(IEEE1
394規格のプロトコル等に従ったバス)に適合するよ
うに、該映像データに対して画像フォーマットの変換を
行い、該変換を行った映像データをホームバス上に対し
て出力する。これにより、ホームバスに接続されている
映像表示機器や映像記録機器(ビデオ機器や映像モニタ
機器等、第2の機器)は、ホームバス上の映像データ、
すなわち無線映像機器で得られた映像を画面表示した
り、記録媒体へ記録したりすることができる。さらに、
ホームステーションは、映像表示機器や映像記録機器
(第2の機器)からホームバスを介して送信されてきた
映像データが無線ディジタル伝送に適合するように、該
映像データに対して画像フォーマットの変換を行い、該
変換を行った映像データを無線送信する。これにより、
無線映像機器でも、ホームバスに接続されている映像機
器で得られた映像を画面表示したり、記録媒体へ記録し
たりすることができる。したがって、無線映像機器とホ
ームバス上の映像機器間で、自由に映像データをハンド
リングすることができる。
【0244】また、例えば、第1の機器を無線電話機器
として、データ送受信の対象を制御データとすれば、無
線電話機器をリモコンとして機能させ、ホームバスに接
続された機器を制御することができる。このとき、無線
電話機の操作パネルの表示を、現在制御(操作)したい
機器に合わせた表示に切り換えるようにしてもよい。こ
れにより、無線電話機をホームバスに接続された機器の
リモコンとして容易に使えるばかりか、操作性の向上を
図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
ホームステーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】上記システムで採用する1394シリアルバス
を用いて接続されたネットワーク構成の一例を説明する
ための図である。
【図3】上記1394シリアルバスの構成要素を説明す
るための図である。
【図4】上記1394シリアルバスのアドレスマップを
説明するための図である。
【図5】上記1394シリアルバスのケーブルの断面を
説明するための図である。
【図6】上記1394シリアルバスで採用されるDS−
Link符号化方式を説明するための図である。
【図7】上記1394シリアルバスで接続されている各
機器(ノード)に対して、バスリセットからノードID
の決定までの処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】上記バスリセットにおける親子関係決定の処理
を説明するためのフローチャートである。
【図9】上記バスリセットにおける親子関係決定後から
ノードID決定までの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】上記1394シリアルバスで各機器のノード
IDを決定するための、トポロジ設定を説明するための
図である。
【図11】上記1394シリアルバスでのアービトレー
ションを説明するための図である。
【図12】上記アービトレーションの処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】上記1394シリアルバスでのアシンクロナ
ス転送の時間的な状態遷移を説明するための図である。
【図14】上記アシンクロナス転送のパケットフォーマ
ットの一例を説明するための図である。
【図15】上記1394シリアルバスでのアイソクロナ
ス転送の時間的な状態遷移を説明するための図である。
【図16】上記アイソクロナス転送のパケットフォーマ
ットの一例を説明するための図である。
【図17】上記1394シリアルバス上を転送されるパ
ケットの様子を示したバスサイクルの一例を説明するた
めの図である。
【図18】上記システムで採用するPIAFSでの伝送
制御手順の位置づけを説明するための図である。
【図19】上記伝送制御手順を構成するインバンドネゴ
シエーション手順の位置づけを説明するための図であ
る。
【図20】上記インバンドネゴシエーション手順におけ
るフレーム構造を説明するための図である。
【図21】上記伝送制御手順を構成するARQ伝送制御
手順における同期フレーム構造を説明するための図であ
る。
【図22】上記ARQ伝送制御手順における制御フレー
ム構造を説明するための図である。
【図23】上記ARQ伝送制御手順におけるデータフレ
ーム構造を説明するための図である。
【図24】上記制御フレーム構造での制御情報のコーデ
ィングを説明するための図である。
【図25】上記制御情報内容の通信パラメータ設定を説
明するための図である。
【図26】上記制御情報内容のARQパラメータ設定を
説明するための図である。
【図27】上記制御情報内容のデータリンク解放の設定
を説明するための図である。
【図28】上記制御情報内容のユーザ情報の設定を説明
するための図である。
【図29】上記制御情報内容の継続フレーム送信可の設
定を説明するための図である。
【図30】上記ARQ伝送制御手順での同期フレームシ
ーケンスを説明するための図である。
【図31】上記ARQ伝送制御手順での制御フレームシ
ーケンスを説明するための図である。
【図32】上記制御フレームシーケンスでの制御情報伝
送中の再同期を説明するための図である。
【図33】上記制御フレームシーケンスでの制御情報伝
送(継続フレームあり、要求を一括で処理)を説明する
ための図である。
【図34】上記制御フレームシーケンスでの制御情報伝
送(継続フレームあり、要求を個別で処理)を説明する
ための図である。
【図35】上記制御フレームシーケンスでの通信パラメ
ータ設定成功を説明するための図である。
【図36】上記制御フレームシーケンスでの通信パラメ
ータ設定成功(ネゴシエーションで低レベルのプロトコ
ルに設定)を説明するための図である。
【図37】上記ARQ伝送制御手順でのデータフレーム
シーケンス(誤りフレームのみ再送)を説明するための
図である。
【図38】上記ARQ伝送制御手順でのデータフレーム
シーケンス(最大アウトスタンディングフレームまで繰
り返し送信)を説明するための図である。
【図39】上記データフレームシーケンスでのユーザデ
ータの構造(有意情報最終1バイトが等しい場合)を説
明するための図である。
【図40】上記データフレームシーケンスでのユーザデ
ータの構造(有意情報最終1バイトが等しくない場合)
を説明するための図である。
【図41】上記データフレームシーケンスでのユーザデ
ータの構造(有意情報が73バイトに満たない場合)を
説明するための図である。
【図42】上記システムの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図43】第2の実施の形態において、本発明を適用し
たホームステーションシステムの構成を示すブロック図
である。
【図44】上記システムの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図45】上記システムの携帯型電話機の動作モードを
説明するための図である。
【図46】上記携帯型電話機の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図47】上記システムのホームステーションの動作を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 ホームステーションシステム 101 携帯型ビデオカメラ 102 ホームステーション 103 リビング用TVモニタ 104 VTR 105 PC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C056 KA01 KA09 KA11 5C064 BA04 BB03 BB05 BC16 BC21 BC23 BC25 BD08 BD09 BD14 5K032 BA01 CC02 CC11 CD01 DA21 5K034 AA10 AA17 CC02 EE03 EE11 HH01 HH02 HH61 HH63

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のプロトコルに従ったデータ送受信
    を無線で行う第1の機器と、第2のプロトコルに従った
    バスを介してのデータ送受信を行う第2の機器との間で
    データ通信するためのデータ通信装置であって、 上記第1のプロトコルに従ったデータと、上記第2のプ
    ロトコルに従ったデータとの間でフォーマット変換する
    変換手段を備えることを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のプロトコルは、PIAFSプ
    ロトコルであり、上記第2のプロトコルは、IEEE1
    394規格のプロトコルであることを特徴とする請求項
    1記載のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 上記変換手段は、送信側機器のプロトコ
    ルに従ったパケットデータを、受信側機器のプロトコル
    に従ったパケットデータに変換することを特徴とする請
    求項1記載のデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 上記変換手段は、記録フォーマット及び
    圧縮フォーマットの少なくとも何れかをも変換すること
    を特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 上記データ送受信の対象となるデータ
    は、映像データを含み、 第1及び第2の機器は各々、撮像機能、映像再生機能、
    映像記録機能、及び映像表示機能の少なくとも何れかの
    機能を有することを特徴とする請求項1記載のデータ通
    信装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の機器で無線送信されるデータ
    は、上記第2の機能の動作を制御するための制御データ
    を含むことを特徴とする請求項1記載のデータ通信装
    置。
  7. 【請求項7】 第1のプロトコルに従ったデータ送受信
    を無線で行う第1の機器と、第2のプロトコルに従った
    バスを介してのデータ送受信を行う第2の機器と、上記
    第1の機器と上記第2の機器間でのデータ通信を行うた
    めのデータ通信装置とを含むデータ通信システムであっ
    て、 上記データ通信装置は、請求項1〜6の何れかに記載の
    データ通信装置であることを特徴とするデータ通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 データの無線送信を行う第1の機器と、
    該第1の機器から無線送信されてきたデータを受信する
    ホームステーションと、該ホームステーションにホーム
    バスにより接続された第2の機器とを含むデータ通信シ
    ステムであって、 上記ホームステーションは、上記第1の機器から無線送
    信されてきたデータを、上記ホームバスに適合するよう
    にフォーマット変換して上記第2の機器に対して送信す
    ることを特徴とするデータ通信システム。
  9. 【請求項9】 データ送受信を無線で行う第1の機器
    と、ホームバスを介してのデータ送受信を行う第2の機
    器と、上記第1の機器と無線でのデータ送受信を行うと
    共に上記第2の機器と上記ホームバスを介してのデータ
    送受信を行うホームステーションとを含むデータ通信シ
    ステムであって、 上記ホームステーションは、上記第1の機器にて無線で
    送受信されるデータと、上記第2の機器にて上記ホーム
    バスを介して送受信されるデータとの間でフォーマット
    変換することを特徴とするデータ通信システム。
  10. 【請求項10】 上記第1及び第2の機器は各々、撮像
    機能、映像記録機能、映像再生機能、及び映像表示機能
    の少なくとも何れかの機能を有することを特徴とする請
    求項8又は9記載のデータ通信システム。
  11. 【請求項11】 無線電話機器と、該無線電話機器と無
    線データの送受信を行うホームステーションと、該ホー
    ムステーションとホームバスにより接続され該ホームバ
    ス上の機器制御データに従って制御される被制御機器と
    を含むデータ通信システムであって、 上記ホームステーションは、上記無線データに含まれる
    機器制御データと、上記ホームバス上の機器制御データ
    との間でフォーマット変換することを特徴とするデータ
    通信システム。
  12. 【請求項12】 上記無線電話機は、無線送信する上記
    機器制御データに対応して画面の切り換えが可能な操作
    パネルを備えることを特徴とする請求項11記載のデー
    タ通信システム。
  13. 【請求項13】 上記無線伝送は、PIAFSプロトコ
    ルによるデータ伝送にて行われ、 上記ホームバスを介しての伝送は、IEEE1394規
    格のプロトコルによるデータ伝送にて行われ、 上記ホームステーションは、各々のプロトコルのパケッ
    トデータの中のデータを載せかえることで、上記フォー
    マット変換を行うことを特徴とする請求項8、9、11
    の何れかに記載のデータ通信システム。
  14. 【請求項14】 上記ホームステーションは、記録フォ
    ーマットと圧縮フォーマットの少なくとも何れかをも変
    換することを特徴とする請求項13記載のデータ通信シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 第1のプロトコルに従ったデータ送受
    信を無線で行う第1の機器と、第2のプロトコルに従っ
    たバスを介してのデータ送受信を行う第2の機器との間
    でデータ通信するためのデータ通信方法であって、 上記第1のプロトコルに従ったデータと、上記第2のプ
    ロトコルに従ったデータとの間でフォーマット変換する
    変換ステップを含むことを特徴とするデータ通信方法。
  16. 【請求項16】 上記第1のプロトコルは、PIAFS
    プロトコルであり、 上記第2のプロトコルは、IEEE1394規格のプロ
    トコルであることを特徴とする請求項15記載のデータ
    通信方法。
  17. 【請求項17】 上記変換ステップは、送信側機器のプ
    ロトコルに従ったパケットデータを、受信側機器のプロ
    トコルに従ったパケットデータに変換するステップを含
    むことを特徴とする請求項15記載のデータ通信方法。
  18. 【請求項18】 上記変換ステップは、記録フォーマッ
    ト及び圧縮フォーマットの少なくとも何れかをも変換す
    るステップを含むことを特徴とする請求項15記載のデ
    ータ通信方法。
  19. 【請求項19】 上記データ送受信の対象となるデータ
    は、映像データを含み、 第1及び第2の機器は各々、撮像機能、映像再生機能、
    映像記録機能、及び映像表示機能の少なくとも何れかの
    機能を有することを特徴とする請求項15記載のデータ
    通信方法。
  20. 【請求項20】 上記第1の機器で無線送信されるデー
    タは、上記第2の機能の動作を制御するための制御デー
    タを含むことを特徴とする請求項15記載のデータ通信
    方法。
  21. 【請求項21】 第1のプロトコルに従ったデータ送受
    信を無線で行う第1の機器と、第2のプロトコルに従っ
    たバスを介してのデータ送受信を行う第2の機器との間
    でデータ通信するための処理ステップをコンピュータが
    読出可能に格納した記憶媒体であって、 上記処理ステップは、請求項15〜20の何れかに記載
    のデータ通信方法のステップを含むことを特徴とする記
    憶媒体。
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