JP2000059305A - 光チャネル分析器を備えた波長分割多重型の電気通信システム - Google Patents

光チャネル分析器を備えた波長分割多重型の電気通信システム

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JP2000059305A
JP2000059305A JP11166679A JP16667999A JP2000059305A JP 2000059305 A JP2000059305 A JP 2000059305A JP 11166679 A JP11166679 A JP 11166679A JP 16667999 A JP16667999 A JP 16667999A JP 2000059305 A JP2000059305 A JP 2000059305A
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port
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Stefano Aina
ステファノ・アイナ
Gianpiero Bognanni
ジャンピエロ・ボニャンニ
Gianpaolo Barozzi
ジャンパオロ・バロッツィ
Stefano Vanoli
ステファノ・ヴァノリ
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Pirelli Cavi e Sistemi SpA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 通信経路全体の信号を監視する、波長分割多
重化通信システムおよび方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも2つの所定波長の送信信号発
生器1A,1Bからの送信信号はそれぞれ光ファイバ1
01,102に送出され波長分割マルチプレクサ3A,
3Bを通り、パワー増幅器5A,5Bとを備える送信ス
テーションと、信号のデマルチプレクサ8A,8Bと、
前置増幅器7A,7Bと、受信器2A,2Bとを備え
る。これらは送信、受信ステーション間の光ファイバに
沿って配置され、さらに複数の増幅ステーション6A,
6Bと、各ライン・ステーション内に配置された制御ユ
ニット18をも備えている。また、パワー増幅器5A,
5Bから下流側、ライン増幅器6A,6Bの出力、およ
び前置増幅器7A,7Bの入力に配置され、制御ユニッ
ト18に接続されている光チャネル分析器50も備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に波長分割多重
化送信即ちWDMに適した光遠隔通信システムおよび方
法に関し、送信器、前記信号を増幅する中間ステーショ
ン、および受信器において、遠隔通信経路全体にわたっ
て種々の信号を監視するシステムおよび方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】波長分割多重化、即ち、WDM(wav
elength divisionmultiplex
ing)送信では、光波長のドメインにおいて多重化を
行うことによって、光ファイバから成る同一ラインに沿
って互いに独立した複数の送信信号を送出する必要があ
る。送信信号は、デジタルまたはアナログのいずれでも
よく、これらの各々が他の信号とは別個の特定の波長を
有することから、互いに区別する。
【0003】このWDM送信の実施には、所定の振幅の
特定の波長を、異なる波長の信号の各々に割り当てるこ
とが必要である。この波長のことを、本明細書では以後
「チャネル」と呼ぶことにする。また、本明細書では、
これらのチャネルは、以後チャネルの中央波長として知
られる波長値で識別する。これらのチャネルは、中央波
長値を中心としてあるスペクトル振幅を有する。このス
ペクトル振幅は、特に、信号源であるレーザの特性に依
存し、更に、データ要素を当該信号と関連付けるために
行われる変調に依存する。レーザによって放出される信
号のスペクトル振幅の典型的な値は、変調しない場合で
は約10MHzである。外部変調を行うと、スペクトル
振幅は、例えば、2.5Gbit/sで約5GHzとな
る。
【0004】シリカ・ファイバおよび光増幅器の帯域幅
の第3送信枠(third transmission
window)として知られているもの(例えば、1
525ないし1565nm、または1540ないし16
20、または再度1525ないし1620)を利用し
て、多数のチャネルにおいて信号を送信するためには、
チャネル間の波長分離は、ナノメートルの数値、または
ナノメートルの分数程度が好都合である。
【0005】これらの送信信号を正しく受信するために
は、信号間の分離を行い、それらを対応するユーザに導
出する必要がある。更に、ラインに沿った信号の伝送中
に、外部エイジェント(external agen
t)による変質作用(alteration)を受ける
可能性がある。これらの変質作用は、波長に応じて信号
パワーに影響を与え得る。これは、互いに波長が異なる
信号が、互いに異なる変質作用を受けるからであり、そ
の結果、多重分離(demultiplexing)の
後、他よりも伝送品質が勝るチャネルが得られることに
なる。したがって、監視するためにこれらの信号を抽出
し、必要であれば、遠隔通信ラインの種々の地点におい
て、これらにエネルギ再均衡化を実行する必要がある。
【0006】これらの信号を抽出するには、選択したチ
ャネルの信号のみを通過させることができる狭帯域の光
フィルタを用い、選択した信号に重畳するとノイズの原
因となる不要の信号を確実に排除する。しかしながら、
これらのフィルタを用いるには、送信信号の波長が非常
に安定していること、およびフィルタの中心波長が本質
的に非常に安定していることが必要となる。
【0007】加えて、チャネル数が多い場合、フィルタ
の通過帯域は十分に狭くなければならない。狭い通過帯
域、および隣り合うチャネル間で高い絶縁性を有するフ
ィルタは、工業的規模では再現性の問題のため、高価で
あり市場で入手するのは困難である。
【0008】欧州特許出願(EP)第0629885号
は、各チャネル選択フィルタにおいて、直列に接続され
た2つのブラグ反射フィルタ(Braggreflec
tionfilter)を使用することを提案する。通
過帯域は、これらのフィルタの2つの反射ピークを適切
に位置決めすることによって得られる。
【0009】米国特許第5,504,609号は、多重
化信号から特定のチャネルを選択し、それを受信器に供
給するデマルチプレクサについて記載する。チャネル選
択を行うために、カプラを介して多重化信号を光フィル
タに送出する。チャネルの波長は、光フィルタによっ
て、カプラを介して受信器に反射される。光フィルタ
は、ブラグ格子素子を備え、これが当該チャネルの波長
を反射し、その他の全てを透過させる。
【0010】欧州特許出願(EP)第0713119号
は、通常に反射するブラグ格子フィルタと、2つの傾斜
ブラグ格子フィルタとを組み込んだファイバから成るフ
ィルタの使用について記載する。このファイバを、光サ
ーキュレータ(optical circulato
r)の一方のポートに接続する。
【0011】米国特許第5,039,201号は、ファ
ブリーペロ・フィルタ(Fabry−Perot fi
lter)について記載する。このフィルタは、1対の
反射面と、屈折率が互いに異なる1対の光素子とから成
り、同じ周波数に同調させた2つの空洞共振器(res
onant cavity)を形成するように配置す
る。反射面は、第1空洞から出現する光ビームを第2空
洞に送るように、そしてその逆となるように配置する。
これによって、同一周波数において2重の濾波が行われ
る。この周波数は、双方のキャビティの特性を変更する
ことによって、調整することができる。
【0012】米国特許第5,633,743号は、2つ
の増幅段の間に用いたファブリーペロ・フィルタを備え
るデバイスについて記載する。このデバイスの一実施形
態では、同一の光経路を用い、光信号は最初にフィルタ
を通過し、出力信号は適切な反射手段によって逆方向に
反射されて、再度フィルタ内に入射する。フィルタの入
力に配置された光サーキュレータが、フィルタに入射す
る信号を、逆反射の後に現れる信号から分離する。した
がって、このデバイスでは、光信号が二重に濾波され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、これらの
構造において、フィルタによる光信号の逆反射の現象、
言い換えると、フィルタを透過しない信号部分の反射
が、濾波後の信号に相当な量のノイズを加えることによ
って、構造上の不安定という問題を引き起こす可能性が
あることを観察した。これは、ノイズ(クロストーク)
の原因となる信号の前記部分の連続反射という現象が、
フィルタと逆反射手段との間で生ずる可能性があるから
である。
【0014】本出願人は、正確な濾波によって、波長分
割多重型の送信システムの種々の地点において、これら
重要性の低い信号の識別を行うという課題に挑戦した。
即ち、各チャネルに同調させた同調可能なフィルタを連
続して少なくとも2回WDM信号に通過させることによ
って、高分解能および低ノイズで各信号が抽出されるこ
とがわかった。この二重通過において、フィルタの逆反
射という前述の現象の望ましくない結果を制限すること
が可能な、スイッチングおよび遅延手段を備える。信号
のフィルタ二重通過が常に同一方向で行われると、前述
の現象の影響は無視することができるという利点があ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の態様において、本
発明は、光遠隔通信システムに関し、このシステムは、
少なくとも2つの所定波長の送信信号の発生器と、前記
送信信号を光ファイバ・ラインに沿って送出する波長分
割マルチプレクサを備える、少なくとも1つの送信ステ
ーションと、前記送信信号を受信する少なくとも1つの
ステーションと、前記送信ステーションおよび受信ステ
ーションを接続する前記光ファイバ・ラインと、前記ラ
インに沿って配置され、前記光信号を増幅するステーシ
ョンと、前記ライン・ステーションと連動する制御ユニ
ットと、から成り、前記増幅ステーションから下流側に
配置され、前記制御ユニットに接続された光チャネル分
析器を有することを特徴とする。
【0016】具体的には、前記チャネル分析器は、入力
光ファイバにおいて、前記ラインからの光信号の一部を
抽出するデバイスと、前記信号を含むチャネルの波長に
同調可能な、少なくとも1つの選択フィルタと、少なく
とも1回前記光信号を前記フィルタに二重通過させるこ
とが可能な回路と、濾波した光信号を検出するデバイス
と、前記検出デバイスから発信した電気信号を読み取る
回路と、を備える。
【0017】好ましくは、少なくとも1回前記光信号を
前記フィルタに二重通過させることが可能な前記回路
は、ドライバ回路によって動作し、2つの第2ポートの
一方に選択的に接続される第1ポートを備える第1スイ
ッチと、駆動回路によって動作し、2つの第2ポートの
一方に選択的に接続される第1ポートを備える第2スイ
ッチと、前記第1スイッチの前記第1ポートと前記フィ
ルタとの間に配置されたアイソレータと、前記フィルタ
の出力に配置された少なくとも1つの遅延ファイバと、
を備え、前記第1スイッチの前記第2ポートの一方が、
前記入力ファイバに接続され、他方が前記第2スイッチ
の前記2つの第2ポートの一方に接続され、前記第2ス
イッチの前記第1ポートが、前記光遅延ファイバに接続
され、前記第2スイッチの前記第2ポートが、前記検出
デバイスに接続されている。
【0018】あるいは、少なくとも1回前記光信号を前
記フィルタに二重通過させることが可能な前記回路は、
ドライバ回路によって動作するスイッチであって、前記
フィルタの入力に接続された第1ポートと、該第1ポー
トに一方が選択的に接続される2つの第2ポートを備
え、前記第2ポートの一方が前記入力ファイバに接続さ
れ、他方が前記検出デバイスに接続されている、スイッ
チと、前記フィルタの出力に配置された少なくとも1つ
の遅延ファイバと、前記遅延ファイバから出現する光ビ
ームを反射するデバイスと、を備える。
【0019】具体的には、前記検出デバイスは、フォト
ダイオードである。具体的には、前記検出デバイスから
発信した電気信号を読み取る前記回路は、第1増幅およ
び電流−電圧変換段と、前記第1増幅および電流−電圧
変換段と直列に接続された第2電圧増幅段と、前記第2
増幅段に直列に接続された第1ポートと、該第1ポート
と選択的に接続される2つの第2ポートとを有し、該2
つの第2ポートの各々が、前記2つの入力間の差を積分
する回路の一方の入力に接続されているスイッチとを備
える。
【0020】別の態様によれば、本発明は、波長分割多
重化送信信号用チャネル分析器に関し、このチャネル分
析器は、前記波長分割多重化信号の入力と、前記信号を
含むチャネルの波長に同調可能な少なくとも1つの選択
フィルタと、少なくとも1回前記光信号を前記フィルタ
に二重通過させることが可能な光回路と、濾波した光信
号を検出するデバイスと、から成り、前記光回路が、少
なくとも1つの光スイッチと、該少なくとも1つのスイ
ッチと連動する遅延ファイバとを備えることを特徴とす
る。
【0021】好ましくは、少なくとも1回前記光信号を
前記フィルタに二重通過させることが可能な前記光回路
が、ドライバ回路によって動作し、2つの第2ポートの
一方に選択的に接続される、第1ポートを備える第1ス
イッチと、駆動回路によって動作し、2つの第2ポート
の一方に選択的に接続される、第1ポートを備える第2
スイッチと、前記第1スイッチの前記第1ポートと前記
フィルタとの間に配置されたアイソレータと、前記フィ
ルタの出力に配置された少なくとも1つの遅延ファイバ
と、を備え、前記第1スイッチの前記第2ポートの一方
が、前記入力ファイバに接続され、他方が前記第2スイ
ッチの前記2つの第2ポートの一方に接続され、前記第
2スイッチの前記第1ポートが前記光遅延ファイバに接
続され、前記第2スイッチの前記第2ポートが前記検出
デバイスに接続されていることを特徴とする。
【0022】あるいは、少なくとも1回前記光信号を前
記フィルタに二重通過させることが可能な前記光回路
は、ドライバ回路によって動作するスイッチであって、
前記フィルタの入力に接続された第1ポートと、該第1
ポートに一方が選択的に接続される2つの第2ポートと
を備え、前記第2ポートの一方が前記入力ファイバに接
続され、他方が前記検出デバイスに接続されている、ス
イッチと、前記フィルタの出力に配置された少なくとも
1つの遅延ファイバと、前記遅延ファイバから出現する
光ビームを反射するデバイスと、を備える。
【0023】具体的には、前記検出デバイスは、フォト
ダイオードである。具体的には、前記検出デバイスから
発信した電気信号を読み取る前記回路は、第1増幅およ
び電流−電圧変換段と、前記第1増幅および電流−電圧
変換段と直列に接続された第2電圧増幅段と、前記第2
増幅段に直列に接続された第1ポートと、該第1ポート
と選択的に接続される2つの第2ポートとを有し、該2
つの第2ポートの各々が、前記2つの入力間の差を積分
する回路の一方の入力に接続されているスイッチと、を
備える。
【0024】更に別の態様によれば、本発明は、ある波
長帯域において光信号を濾波する方法に関し、この方法
は、前記信号の時間サンプルを抽出する段階と、フィル
タによって、前記信号の前記時間サンプルの1回目の濾
波を行う段階と、同一フィルタによって、前記信号の2
回目の濾波を行う段階と、前記二重濾波光信号を対応す
る電気信号に変換する段階と、から成ることを特徴とす
る。
【0025】更に別の態様によれば、本発明は、波長分
割多重化送信信号用チャネルを監視する方法に関し、こ
の方法は、多波長信号を含むラインから、前記信号の時
間サンプルを抽出する段階と、同調可能フィルタによっ
て、前記信号の前記時間サンプルの1回目の濾波を行う
段階と、同一フィルタによって、前記信号の2回目の濾
波を行う段階と、前記二重濾波光信号を対応する電気信
号に変換する段階と、前記ラインのパラメータを監視す
る端末に、この電気信号を送出する段階と、から成るこ
とを特徴とする。
【0026】特に、前記方法は、前記フィルタを異なる
スペクトル領域に同調させる段階を更に含む。更に別の
態様によれば、本発明は、利得制御を行う光増幅器に関
し、この光増幅器は、希土類をドープした少なくとも1
つの能動ファイバであって、励起波長で供給される光に
応答して、多波長送信信号の光放出を生成可能な能動フ
ァイバと、前記励起波長における前記能動ファイバの少
なくとも1つの励起光源と、前記光源および前記送信信
号を前記能動ファイバに沿って送出する結合デバイス
と、から成り、前記能動ファイバの出力に配置され、検
出した光チャネルに関する情報を、制御ユニットに伝達
し、前記増幅器の利得を調整する光チャネル分析器を備
えることを特徴とする。
【0027】好ましくは、前記制御ユニットは、前記励
起光源のパワーを制御し調整する。あるいは、前記制御
ユニットは、増幅段の出力に配置された可変アッテネー
タを制御する。
【0028】更なる詳細は、添付図面を参照しつつ、以
下の説明から得ることができよう。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、波長分割多重型の双方向
光遠隔通信システムを概略的に示す。本システムは、2
つの端末ステーションT,Rを備え、各々、対応する送
信ステーション1A,1Bおよび対応する受信ステーシ
ョン2A,2Bを含む。
【0030】即ち、図1に示す構成では、送信ステーシ
ョン1Aは、奇数インデックスλ1,...λ31で示す
第1波形集合を有する光信号(例えば、1530ないし
1565nm波帯域に含まれるもの)の16個の送信器
を備え、送信ステーション1Bは、偶数インデックスλ
2,...λ32で示す第2波長集合を有する光信号の1
6個の送信器を備える。
【0031】各送信ステーションの信号に用いる独立し
た波長の数は、記載中のデバイスに示す16の値に限定
されず、異なる値を有してもよい。各方向の送信に使用
可能な光チャネルの数に対応する波長の数は、遠隔通信
システムの特性に応じて選択することができる。
【0032】送信ステーション1A,1Bに含まれる光
送信器は、システムの要件に応じて、直接変調または外
部変調を伴う送信器である。即ち、これらの要件は、シ
ステムの光ファイバの色分散、その波長、および指定さ
れた送信速度に関係する。
【0033】送信ステーション1A,1Bの送信器の各
々の出力は、それぞれ、マルチプレクサ3A,3Bに接
続されている。マルチプレクサ3A,3Bは、各々、対
応する光信号を単一の出力に、言い換えると、光ファイ
バ101,102にそれぞれ接続する。一方、光ファイ
バ101,102は、それぞれ、光パワー増幅器5A,
5Bの出力に接続されている。
【0034】一般的に、マルチプレクサ3A,3Bは、
受動光デバイスであり、これによって、対応する光ファ
イバを伝送する光信号を、単一のファイバに重畳する。
この種のデバイスは、例えば、溶融ファイバ(fuse
d fibre)、平面状光学部品、微小光学部品、ま
たは同様の形式のカプラから成る。
【0035】一例として、適切なマルチプレクサは、1
885 Lundy Ave.,San Jose,C
A(米国)のE−TEK DYNAMICS IN
C.,(イーテック ダイナミクス社)によって、SM
TC2D00PH210という製品名で販売されている
ものである。
【0036】パワー増幅器5A,5Bは、送信ステーシ
ョン1A,1Bによって発生した信号のレベルを、受信
ステーションまたは増幅手段の前にある、次の区間の光
ファイバに沿ってそれらが伝達するのに十分な値に上昇
させることにより、終端において十分なパワー・レベル
を維持し必要な送信品質が得られるようにする。
【0037】本発明の目的のために、そして前述の用途
のためには、例えば、入力パワーが−13.5ないし−
3.5dBmであり、出力パワーが少なくとも13dB
mである商用の光ファイバ増幅器が、パワー増幅器5
A,5Bとして用いて好適である。
【0038】適切なモデルの一例は、本出願人が販売す
るTPA/E−MWである。これは、エルビウムをドー
プした能動光ファイバである。次に、パワー増幅器5
A,5Bは、それぞれ、光ライン区間103および光ラ
イン区間104に接続されている。これらは、通常、ス
テップ・インデックス型の単一モード光ファイバから成
り、数十(または数百)キロメートルの長さで適切な光
ケーブル内に挿入される。例えば、以下に述べる増幅手
段および先に示したパワー・レベルでは、約100キロ
メートルである。
【0039】前述の光ライン区間103,104の各々
の終端には、光信号を増幅する1つ以上のステーション
Aがある。これらのステーションは、各々、ライン増幅
器6A,6Bを備えている。ライン増幅器6A,6B
は、ファイバに沿った伝達の間に減衰した信号を受信
し、これらを十分なレベルに増幅し、これらを複数の後
続の光ライン区間105,106にそれぞれ供給するこ
とができ、前置増幅器7Aおよび前置増幅器7Bのそれ
ぞれ、または更に別の増幅ステーションAに達するため
に必要な全送信距離に及ぶ。本発明の内容では、「前置
増幅器」という用語は、最後の光ライン区間の損失、お
よび後続のでマルチプレクサ段8A,8Bの挿入損失を
補償し、受信ステーションの入力における信号が、当該
デバイスの感度に対して適切なパワー・レベルを有する
ように設計されている増幅器を意味する。また、この前
置増幅器は、伝送ラインから受信する信号のパワー・レ
ベルの変動に対する、受信器の入力における信号のパワ
ー・レベルの変動を減少させることによって、信号のダ
イナミクスを制限する機能も有する。前置増幅器7Aま
たは7Bとしての使用に好適な前置増幅器の一種に、例
えば、全入力パワーが−20ないし−9dBm、出力パ
ワーが0ないし6dBmのエルビウム・ドープ能動光フ
ァイバ型光増幅器で、市販されているものがある。
【0040】適切なモデルには、例えば、本出願人が販
売するRPA/E−MWがある。前置増幅器7A,7B
の出力に接続されている2つの入力ポート内にある多重
化光信号は、それぞれ、デマルチプレクサ8A,8Bに
達する。デマルチプレクサ8A,8Bは、16個の信号
を、対応する波長に応じた16本の出力光ファイバに分
離することができ、これらの信号は、受信ステーション
2A,2Bに含まれる、対応する16個の受信器に送ら
れる。本送信システムにおいて用いて好適なデマルチプ
レクサは、例えば、本出願人名義の特許出願第ITAM
I970054号において記載されているデマルチプレ
クサである。
【0041】送信される光信号が、前述の接続のために
指定されたものとは異なる本質的な送信特性(intr
insic transmission charac
teristics)(波長、変調の種別、パワー)を
有する信号源によって発生された場合、各送信ステーシ
ョン1A,1Bは、インターフェース・ユニット90
1,...,931および902,...932をそれ
ぞれ備える。これらは、送信ステーション1A,1Bに
よって発生した光信号を受信し、これらを検出し、本送
信システムに適した新たな特性でこれらを発生し直し、
これらをマルチプレクサ3A,3Bに送出することがで
きる。
【0042】即ち、前述のインターフェース・ユニット
は、以下に述べる、本システムの必須要件に適した、波
長λ1,...λ31およびλ2,...,λ32をそれぞれ
有する、前述の対応する作用光信号(working
optical signal)を発生する。
【0043】本出願人が保持する米国特許第5,26
7,073号は、具体的に、入力光信号を光伝送ライン
に適した形態に変換可能な送信アダプタと、送信信号を
受信ユニットに適した形態に再度変換可能な受信アダプ
タとを備えた、インターフェース・ユニットについて記
載する。
【0044】本システムにおいて用いる場合、送信アダ
プタは、出力信号の発生源として、外部変調レーザを備
えることが望ましい。インターフェース・ユニット90
1,...931および902,...932を使用す
る代わりに、送信ステーション1A,1B内に含まれる
1つ以上のレーザ送信器は、所定の波長で動作するレー
ザ送信器、例えば、波長λ1,λ3,...,λ31および
λ2,λ4,...,λ32のDFBレーザをそれぞれ用い
る送信器としてもよい。好ましくは、これらの信号に用
いる各発生源の波長は、+/−0.25nm以内、更に
好ましくは+/−0.1nm以内で安定なものとする。
【0045】本光ファイバ遠隔通信システムは、通信信
号を対象としユーザに使用可能とするチャネルに加え
て、サービス信号を送信可能な独立チャネルも備えてい
る。サービス信号を対象とするチャネルを備えるシステ
ムは、本出願人名義の米国特許第5,113,459号
に記載されている。
【0046】これらのサービス信号は、様々な形式のも
のが考えられ、例えば、警報システム用信号、リピータ
または増幅器のようなラインに沿って配される機器、あ
るいはラインのある地点において作業している保守要員
とラインの中間または端末ステーションとの間の通信を
監視または制御する信号がある。
【0047】増幅器5A,6A,7Aおよび5B,6
B,7B、ならびに図1には示さない更に別のあらゆる
ライン増幅器は、概略的に、制御信号、例えば、それら
の構成部品のいくつかの動作の活性化または検証のため
の制御信号を受信および/または送信するように設計さ
れており、更に作業員が送信および受信のために端末ス
テーションTまたはRとあるいはその他の中間増幅ステ
ーションAとの通信を必要とする保守作業も行われる。
【0048】したがって、これらの場合、いずれの中間
ステーションまたは端末ステーションにおいても受信お
よび送信可能な更に別の信号を通信ラインに導入する必
要がある。これらのサービス信号は、通信波長とは大き
く異なる波長、言い換えると、適切なダイクロイック・
カプラによって分離可能な波長で送信する。
【0049】加えて、これらの増幅器は、その内部構成
は図示しないが、通常、希土類をドープした少なくとも
1本の能動ファイバを備え、励起波長の光線の供給に応
答して、多波長送信信号の増幅を行うことができる。
【0050】この励起波長は、送信信号のそれとは異な
り、増幅器が位置する増幅ステーションA,あるいは端
末ステーションTまたはRの制御ユニット18によって
制御可能な光パワーを有する、前述の能動ファイバの少
なくとも1つの励起光源によって生成される。一例とし
て、この励起光源はレーザとすればよい。また、この増
幅器は、前記励起放射光線および前記送信信号を能動フ
ァイバに沿って送出する結合デバイスも備える。
【0051】制御ユニット18は、CMP(制御および
監視プロセッサ)とも呼ぶが、前述の励起光源のパワー
のようなステーションのパラメータや、警報、状態信
号、処置を取らせる信号の制御および監視のためのユニ
ットを備え、パラメータに基づいてステーションの状態
を監視し、これらのデータをLCI(ローカル・クラフ
ト・インターフェース)のユニット19に転送する。L
CI19は、ステーションの保守を担当する操作員によ
って、個々のステーションの監視を制御し、あるいは、
LSM(ライン・サービス・モジュール)とも呼ぶ接続
ユニット17を介して、ネットワークの他のステーショ
ンと通信を行い、ネットワークを通じて前述のサービス
信号をラインに沿って伝搬させる。
【0052】この目的のために、図1に示すように、各
光ライン増幅器6A,6Bの入力および出力には、2つ
のダイクロイック・カプラ107がある。ダイクロイッ
ク・カプラ107は、共通入力において、通信信号と、
同一ファイバ内に多重化されている異なる波長を有する
サービス信号とを受信することができ、出力において2
本の出力ファイバ107a,107bそれぞれに、1つ
以上の波長の通信信号と異なる波長のサービス信号とを
分離することができるデバイスである。本発明に用いて
好適なダイクロイック・カプラの例として、例えば、溶
融ファイバ・カプラ、干渉カプラ、および、例えば、光
サーキュレータまたは光パワー・デバイダと組み合わせ
てブラグ格子フィルタを用いるカプラがある。
【0053】また、これらのカプラは、逆の機能を実行
するため、言い換えると、単一の出力ファイバに沿っ
て、ファイバ107a,107bに別個に注入された通
信信号およびサービス信号を送出するためにも用いられ
る。
【0054】端末ステーションにおいて、同様のダイク
ロイック・カプラが、パワー増幅器5A,5Bの出力、
および前置増幅器7A,7bの入力にも存在する。各ダ
イクロイック・カプラ107は、サービス信号を搬送す
る対応するファイバ107bによって、対応する接続ユ
ニット17に接続されている。これらのユニットによっ
て、カプラ107を離れた光サービス信号は、受信さ
れ、対応する出力電気信号に変換され、および/または
電気入力信号は、サービス波長の光信号に変換され、各
ダイクロイック・カプラ107のファイバ107bの入
力に注入され、ラインに沿って多重化される。
【0055】このように、1480nmまたはサービス
信号を送信するために用いる他の波長の光信号は、ダイ
クロイック・カプラ107の光ラインから抽出され、対
応する電気信号に変換される。この電気信号は、保守要
員の電話サービス通信やライン増幅器の監視のような、
それに指定された用途、あるいは更に別の制御または監
視動作に用いることができる。同様に、制御信号または
電話サービス通信は、ライン増幅器からの出力ファイバ
に沿って送出し、他の宛先に到達することができる。
【0056】サービス信号が、複数の光増幅器を有する
ファイバに沿って、当該信号の送信位置から長い距離の
所に位置する増幅器または端末ステーションに到達可能
にするために、各接続ユニット17は、対応する電子サ
ービス増幅器を備え、光ファイバの次の区間に沿って、
宛先ステーションまたは新たな光増幅器に送られる前
に、サービス信号を適切に増幅可能とすればよい。
【0057】このように、サービス信号は、各光ライン
増幅器において任意に増幅され、したがって、必要な距
離全体にわたり、それに指定された目的に対して十分な
レベルを持って宛先に到達することができる。
【0058】サービス信号の光ラインに対する注入およ
び抽出は、ラインの端末ステーションおよびライン増幅
器において前述のように都合よく行われるが、ダイクロ
イック・カプラおよび対応するサービス信号の受信ステ
ーションおよび送信ステーションは、これらが必要とさ
れる地点であれば、光ファイバラインのあらゆる地点に
導入することも可能である。
【0059】WDM光ファイバ通信システムの本実施形
態は、OCA(光チャネル分析器)としても示す、光チ
ャネル分析器50の接続も可能にする。OCAは、光ラ
インに沿って、中間増幅ステーションAあるいは各端末
ステーションTまたはR付近において、信号のパワー・
レベル、信号対ノイズ比、送信チャネルの波長、および
ラインに沿って伝搬されるチャネルの数のような、光信
号の種々の特性値を監視可能なユニットである。
【0060】光チャネル分析器50は、モジュール型構
成部品であり、好ましくは、光信号増幅ステーションA
内、更に必要であれば送信器や受信器内においてライン
に沿って接続され、これらのステーションの各々に現れ
る信号を監視することができる。
【0061】このデバイスは、パワー増幅器5A,5B
の後の送信器、および受信器内の前置増幅器7A,7B
の出力に接続すると有利である。加えて、このデバイス
は、ライン上の増幅ステーションが光信号抽出および注
入デバイスを有し、種々のチャネルに沿って伝達する情
報の変化の原因となる場合、この増幅ステーションにお
いて、ライン増幅器6A,6Bの出力に接続することが
好ましい。前述の形式の光チャネル分析器50は、この
変動の監視を可能とする利点がある。
【0062】加えて、全てのチャネルの分析は、前述の
地点で行うと都合が良いが、これらのチャネルは、必要
であれば、光ファイバ・ラインに沿ったいずれの他の地
点においても抽出することができる。
【0063】図1に示すように、各OCAは、抽出デバ
イス108間の指定された地点において光学的に接続さ
れている。これらは、通信信号の一部を抽出することが
でき、例えば、パワー増幅器5A,5Bの出力に配置さ
れたダイクロイック・カプラ107と直列に、ライン増
幅器6A,6Bの出力に接続された方向性カプラ107
と直列に、そして図1に示さない各ライン増幅器の出力
に配置する。更に別の抽出デバイス108も、前置増幅
器7A,7Bの出力に配置されている。
【0064】前述の目的に適した抽出デバイス108
は、入力で受信した通信信号を分配する2本の出力光フ
ァイバを備える、方向性カプラである。抽出信号のパワ
ーの割合は、例えば、0.1%ないし0.5%の範囲で
あり、好ましくは約0.5%である。
【0065】本発明の本実施形態において記載する各光
チャネル分析器OCAには、デジタル・バス(例えば、
イーサネットTM規格に準拠する)のような接続部50
2を備えており、通信チャネルに関係する情報を、制御
ユニット18におよび/または制御ユニット18から送
信する。加えて、各OCAモジュールは、ラインに沿っ
て双方向に伝達する信号からの情報を受信可能であるこ
とが好ましい。したがって、方向性カプラは、双方向ラ
インの両方の区間上の各中間ステーションに配置されて
いる。
【0066】分析器50が受信したデータは、制御ユニ
ット18によって同じステーションにおいて使用可能と
される。前述のデータ、またはそのいくつかは、ネット
ワーク全体の制御および分析用機器に使用可能となるよ
うに、接続ユニット17を介してネットワークに沿って
送られる。
【0067】前述の遠隔通信ラインは、各送信チャネル
毎に先に引用したパラメータを高い精度で測定すること
を可能にするチャネル分析器を備えている。特に、分析
器に指定される用途の一例は、ステーションの異なる出
力チャネル内に存在する信号数の計数や、例えば、ステ
ーションが次のステーションまたは受信器に再送信して
いる信号数に応じて、増幅器の励起光源を制御するユニ
ットと通信することにより、このステーションの増幅器
の利得調整に介入することである。あるいは、増幅器の
パワーは、ステーションの出力に配置された可変アッテ
ネータを制御する、ステーションの制御ユニット18が
制御することによって、チャネルのパワーを調節するよ
うにしてもよい。
【0068】送信器におけるチャネル分析器の用途の更
に別の例は、ラインに沿って送られるWDM信号を構成
する全てのチャネルのパワー・レベルを監視し、次いで
データを制御ユニットに送り、全てのチャネルに対して
同じパワー・レベルを確立することによって、チャネル
の再均衡化を行うことである。
【0069】したがって、おおまかに言えば、遠隔通信
ラインの各増幅ステーション内では、制御ユニット18
が、分析器50からのシステム状態に関するデータを受
信し、ステーションの新たなコンフィギュレーション
(configuration)を確立し、必要な補正
処置を決定する。
【0070】加えて、送信器では、それ自体からの出力
信号、およびこれらのパラメータの制御ユニット18へ
の最終的な送信を監視することによって、送信器が各チ
ャネル内において独立した処置を取り、ネットワークが
要求する特性に応じてチャネル間で均衡化することがで
きる。
【0071】これらのデータは、ネットワーク全体のコ
ントローラの具体的な要求で、前述のサービス・チャネ
ルを通じて、ネットワークの他のステーションのいずれ
にも送信することができるという利点がある。
【0072】図2は、チャネル分析器50の第1実施形
態を示す。チャネル分析器は、2つの第2ポート、即
ち、1または0の一方に選択的に接続される第1ポート
501を有する光スイッチ51を備えている。例えば、
電気的な選択は、ドライバ回路52によって管理され
る。
【0073】また、このデバイス50は、光スイッチ5
1の第2ポート0の一方に接続された入力光ファイバ5
2、およびスイッチのポート501に光学的に接続され
た入力ポートを有する同調可能フィルタ54を備えてい
る。光スイッチ51の残りの第2ポート1は、出力ファ
イバ55を通じて、検出デバイス56、例えば、読み取
りデバイス57と連動するフォトダイオードに接続され
ている。フィルタ54の出力ポートは、遅延ファイバ5
8を通じて、ミラー59に接続されている。
【0074】図3に示すデバイスの動作は、以下の通り
である。ポート0がポート501に接続されているスイ
ッチ51を介して、入力光ファイバ53にある光信号が
フィルタ54に送られ、1回目の濾波が行われる。フィ
ルタから逆反射された信号の部分、言い換えると、逆反
射として知られているものは、分析対象の波長を含む全
ての波長の反射信号を含み(その小さい割合が存在する
が、いずれの場合でも無視することができる)、入力フ
ァイバ53に再度注入される。その結果、この逆反射
は、この場合分析対象である、チャネル内に含まれる有
意の信号を搬送せず、検出デバイス56に到達しない。
次いで、直前の切り替えに続く期間tの後、スイッチ5
1を切り替え、ポート501をポート1に接続する。次
いで、スイッチ51のポート501において、期間tを
有する信号パルスをサンプリングする。
【0075】前述の信号パルスはフィルタ54に達し、
遅延線58を期間τで通過し、ミラー59によって再び
遅延線58に反射され、次いでフィルタ54によって同
一波長で2回目の濾波が行われる。前述の遅延線58お
よびドライバ回路52は、スイッチ51のスイッチング
時点によって決定されこれらを通過する信号パルスが、
スイッチ51がポート501をポート1に接続したとき
に、このポート501に存在するように設計されてい
る。このポートから、二重に濾波された信号パルスはフ
ォトダイオード56に到達し、次いで、電気的形態で読
み取り回路57に達する。
【0076】連続的に、信号パルスがポート1を完全に
通過した後、スイッチ51は初期状態に戻るので、第2
のパルスを分析することができる。このデバイスの動作
は、連続する信号パルスに対して、同様に繰り返され
る。
【0077】光スイッチ51は、未接続ポートにおいて
高度の光学的分離を維持する特性を主に有し、読み取り
デバイスから受信したデータが信頼性のあるものである
ことを保証しなければならないスイッチである。このス
イッチの切り替え速度も重要なパラメータである。何故
なら、遅延ファイバの長さは、前述の信号パルスの長さ
だけでなく、この速度によっても決定されるからであ
る。
【0078】機械光スイッチは、高度の分離を保証する
が、現在では、入手可能なスイッチは、1kHzより小
さいの切り替え周波数を備えており、対応する遅延ファ
イバの長さは120kmとなる。この遅延ファイバの長
さは、この種のスイッチでは重要なパラメータである。
【0079】電光スイッチは、機械光スイッチよりも低
い程度の分離を与えるが、少なくとも100kHzとい
う非常に高い切り替え速度が得られ、これは約1kmの
遅延ファイバ長に対応する。
【0080】フォトダイオードは、例えば、7 Gra
phics Drive,WestTrenton,N
J,USAのEPITAXX OPTOELECTRO
NICS DEVICES(エピタックス オプトエレ
クトロニクス デバイセス社)が販売する、ETX75
FJ SLRモデルのような、InGaAs PIN
フォトダイオードである。
【0081】分析器50に用いて好適なフィルタの1つ
は、分析対象の波長を透過させるフィルタである。本発
明は、WDM信号を構成する他の波長の全てまたはいく
つかにおいて、高い逆反射特性を備えたフィルタを使用
することを可能にする。しかしながら、入手可能であれ
ば、比較的低い逆反射特性を有するフィルタを使用する
ことも可能である。
【0082】先に示した用途に適した同調可能フィルタ
は、例えば、2801 Buford Hwy,Sui
te140,Atlanta,Georgia,USの
MICRON−OPTICS Inc.,(マイクロン
−オプティクス社)が販売するFFP−TFモデル、ま
たはSilkwood Park, Ascot,Be
rkshire SL5 7PW,UKのQUEENS
GATE INSTRUMENTS Ltd.(クイン
ズゲート インスツルメンツ社)が販売するMF200
モデルのような、ファブリーペロー・フィルタである。
【0083】あるいは、このフィルタは、1組の(ファ
イバ状ブラグ格子または干渉フィルタのような)濾波用
素子、および/または、組み合わせると所望の濾波機能
が得られる(光サーキュレータまたはカプラのような)
その他の光学構成部品を備えることも可能である。
【0084】本出願人は、この実施形態においては、フ
ァブリーペロー・フィルタの二重通過により、そのスペ
クトル選択性が高まることを特筆する。加えて、光信号
は、ミラー59の反射の係数の結果として変調されるの
ではなく、前述のスイッチ51によって変調されるので
あり、これによって、フォトダイオード56は、スイッ
チが素早く変化可能な結合係数を有するカプラと類似す
る、2回の切り替えの間を除いて、反射されたパワーを
受信しないことが可能となる。
【0085】ファブリーペロー・フィルタでは、その伝
達関数を表すエアリー関数の中心となる波長の時点のば
らつきがあり得る。2つの連続する信号パルス間では、
したがって、フィルタは、多少異なる波長を中心とする
場合がある。しかしながら、スイッチによって導入され
る変調の周波数が十分に高ければ、この差は、本発明の
目的のためには、無視し得るものと見なすことができ
る。
【0086】即ち、図2に示すデバイスの入力における
パルスのスペクトルをS(λ)をとし、更に前述のよう
に、A(λ)をファブリーペロー・フィルタの伝達関数
とし、B(λ)をフィルタの逆反射に対するそれとする
と、図2に示すデバイスの入力における単一のパルス
は、 − A2(λ)S(λ)に等しい、フォトダイオードに
対する第1の寄与、 − 次の時間間隔における、1回目の濾波、ミラー59
による反射、および再度の濾波を受けたパルスによる、
言い換えると、A2(λ)B(λ)S(λ)に等しい、
フォトダイオードに対する第2の寄与、 を生成する。
【0087】逆反射による寄与B(λ)S(λ)は、フ
ォトダイオードには達しない。何故なら、これは、フィ
ルタ54には接続されていないスイッチ51のポート1
によって生成されるからである。
【0088】反射全体を考慮する場合、通常動作では、
図2に示すように入力光ファイバ53と出力光ファイバ
55との間にあるシステムの伝達関数G(λ)は、以下
のようになる。
【0089】
【数1】
【0090】尚、本デバイスのこの実施形態は、先の式
によれば、実質的にA2(λ)に等しい伝達関数G
(λ)を与える、1よりかなり小さい値のB(λ)を有
する同調可能フィルタに対する、逆反射によって生ずる
問題を解決することを注記しておく。この目的に適した
フィルタの一種は、既に引用した、Queensgat
e社のMF200フィルタであり、その逆反射は、−3
0dB未満であることが保証されている。
【0091】前述の形式のフィルタの二重通過を可能に
する本発明の更に別の実施形態を図3に概略的に示す。
この図では、同じ参照番号は、図2に示した実施形態を
参照して説明したものと同じ形式の構成部品を示す。
【0092】この図は、ドライバ回路52’によって動
作する前述の形式の第1電光スイッチ51’のポート
1’に接続された入力光ファイバ53を備える、チャネ
ル分析器を概略的に示す。スイッチ51’の一方のポー
ト501’は、光アイソレータ511に接続され、その
出力は同調可能フィルタ54の第1ポートに光学的に接
続されている。前述のフィルタの第2ポートに続いて、
第1スイッチ51’と同様であり、ドライバ回路52”
によって動作する第2電光スイッチ51”の一方のポー
ト501”に、光ファイバ521の一区間を通じて接続
された、光遅延ファイバ58がある。第2スイッチ5
1”の一方のポート0”は、第1スイッチ51’の一方
のポート0’に光学的に接続されている。第2スイッチ
の一方のポート1”は、デバイス50の一方の出力55
に光学的に接続され、次いで、読み取りデバイス57と
連動する、前述の形式の検出デバイス56に接続されて
いる。
【0093】双方のスイッチの設定を識別するために、
ポート0’,0”を対応するポート501’,501”
に接続する設定を状態0と記載し、ポート1’,1”を
ポート501’,501”のそれぞれ接続する設定を状
態1と記載することにする。
【0094】図4は、2つの波形φ1,φ2の経時的な変
動を示し、電光スイッチのドライバ回路52’,52”
にそれぞれ適用し、前記状態1および0間でこれらを切
り替える、制御機能を表す。
【0095】一例として、この実施形態は、図2に示し
た実施形態について先に説明したのと同じ形式のフィル
タ54およびフォトダイオード56を用いる。図5は、
本発明においてドライバ回路52’,52”として用い
て好適なドライバを示す。図5に示すドライバは、相補
対称型のプッシュ・プル増幅器であり、これには、逆の
極性を有する2つのエンハンスメント型MOSFETデ
バイス64,66、言い換えると、Nチャネルを有する
一方とPチャネルを有する他方を用いており、入力ポー
ト60、コンデンサ61,62、抵抗65,66、2つ
の電源端子68、および端子67によって識別する出力
ポートを備えている。
【0096】MOSFETデバイスは、例えば、Har
ris(ハリス社)が製造するRFPN08L型であ
る。回路構成部品61,62および65,66の値は、
発生すべき波形φ1,φ2の時間特性に応じて選択する。
【0097】波形関数φ1,φ2と同じ種類の時間変動を
有する入力電圧を、入力ポート60に印加し、図5に示
すプッシュ・プル回路によって増幅する。入力電圧は、
端子67,60間に電圧が発生するまで、その形態を保
持し、電光スイッチ51’または51”の一方を動作さ
せるような振幅および符号を有する。
【0098】図3に示したチャネル分析器では、本発明
によれば、入力ファイバ53に送られる光信号は、状態
1にあるスイッチ51’を透過し、アイソレータ511
を介して同調可能フィルタ54の第1ポートに達する。
同調可能フィルタ54内で、入力信号に1回目の濾波が
行われる。スイッチ51’は、フィルタ54の入力にお
ける信号がパルス状となるように、期間t1の後状態0
に切り替えられる(そのポート501’とそのポート
0’との間の接続)。この信号は、時間間隔τ以内に、
光遅延ファイバ58を通過する。遅延ファイバ58は、
信号パルスがスイッチ51”に到達する前に、これを状
態0に切り替えることができるように設計されている。
したがって、信号パルスは、スイッチ51”のポート5
01”からスイッチ51’のポート501’に送られ、
次いで2回目の濾波のために同調可能フィルタ54に送
られる。
【0099】2回目の濾波および遅延ファイバ58の通
過の後、信号パルスは、状態1に切り替えられているス
イッチ51”に到達する。スイッチ51”はこれをフォ
トダイオード56に透過し、次いで電気的形態で読み取
りデバイス57に達する。信号パルスが遅延ファイバ5
8に沿って2回目に伝達している間、スイッチ51”は
状態1に切り替えられる。これに続いて、スイッチ5
1’は状態0に戻り、ファイバ53の入力にある別の光
信号の分析を可能にする。
【0100】この実施形態においても、前述のように少
なくとも100kHzの切り替え速度を有するスイッチ
によって、約1km以下の長さを有する遅延ファイバの
使用が可能となる。
【0101】更に明確化するために、既に説明したチャ
ネル分析器の実施形態双方と連動させることができる、
前述の読み取りデバイス57に可能な構造を以下に説明
する。尚、これは一例であり限定するものではない。
【0102】図3に示した構成では、光パルスは、常に
フィルタ54を同一方向に通過し、したがって、前記フ
ィルタによって反射されるパワーは、フォトダイオード
56に到達することなく、アイソレータ511に送られ
る。これは、逆反射によって生ずる問題を完全に解決す
る。図4に示したデバイスに生じ得る処理能力の低下
は、2つのスイッチ51’,51”の非ゼロ分離(no
n−zero isolation)によって生ずる可
能性があるが、この影響は、スイッチを適切に選択する
ことによって、無視し得るものとすることができる。
【0103】状態1(または0)にあるスイッチ51’
について更に詳しく検討すると、S W1(λ)は、ポート
0’(または1’)とポート501’との間、言い換え
ると、理想的なスイッチでは光パワーの転移がないポー
ト間の信号の一部の透過を記述する伝達関数を示す。同
様に、SW2(λ)は、スイッチ51”に対応する同様の
伝達関数を示す。
【0104】図4を参照すると、スイッチ51’に対し
て、2つの時間間隔が第1スロットおよび第2スロット
と称されており、区別可能となっている。図示の第1ス
ロットの間、即ち、原点から開始する最初の時間間隔で
は、スイッチ51’は状態1にある。言い換えると、ポ
ート501’と1’との間の伝送を許可する理想的な動
作状態にある。
【0105】図ではt1として示す間隔に対応する第2
スロットの間、スイッチは状態0にある。言い換える
と、ポート501’と0’との間の伝送を許可する理想
的な動作状態にある。
【0106】スイッチ51”は、第1スロットの終了の
少し前に状態0と状態1との間で切り替わり、第2スロ
ットの間中状態1に留まり、第2スロットの終了直後に
状態0に再び切り替わるように制御される。
【0107】S(λ)が図3に示したデバイスのファイ
バ53の入力における信号を示すとし、A(λ)がフィ
ルタ54の伝達関数であるとすると、2つの異なる間
隔、即ち、第1スロットおよび第2スロットにおいて、
フォトダイオード56に入射する信号は、以下の形態を
有する。
【0108】 第1スロット S(λ)A(λ)SW2(λ) (2) 第2スロット S(λ)A(λ)[A(λ)+SW1(λ)] (3) 二重通過の結果としての処理能力の重大な低下を回避す
るために、伝達関数S W1(λ)は、前記フィルタの関数
A(λ)のコードに比肩し得るレベルを有さなければな
らない。図3に示したデバイスの分析において、スイッ
チ51’,51”の減衰も考慮に入れる。
【0109】スイッチ51’について、それぞれ前記状
態1,0に対応する減衰係数α11(λ),α10(λ)を
定義し、同様にスイッチ51”について減衰係数α
21(λ),α20(λ)を定義する。α(λ)は、図3に
示したデバイスにおいて用いられるファイバおよびアイ
ソレータ511によって引き起こされる減衰を含む係数
を示す。これらの係数を検討する場合、第1および第2
スロットの間にフォトダイオード56に入射する信号に
関する、先に示した関係(2),(3)は以下のように
なる。
【0110】 第1スロット S(λ)α(λ)α11(λ)A(λ)SW2(λ) (4) 第2スロット S(λ)A(λ)α21(λ)α(λ)[A(λ)α(λ)α11 (λ)α20(λ)α10(λ)+SW1(λ)] (5) フォトダイオード56は、2つのスロットにおける信号
の光電変換を行い、したがって最後の2つの式は、フォ
トダイオードが生成する電流に比例する信号を表す。
【0111】これらの検討項目に基づいて、図6に概略
的に示す読み取り回路57を製作した。この回路は、フ
ォトダイオード56が接続されている、電流−電圧変換
段の入力ノード81を備えている。この段は、反転構成
の演算増幅器82を備え、非反転端子821がアース8
3に接続され、一方反転端子822は第1段の入力ノー
ドに接続されている。また、反転端子822は、抵抗R
1を組み込んだ導通分岐路を介して、前記演算増幅器の
出力823にも接続されている。
【0112】電圧増幅段は、第2演算増幅器84を備
え、その反転端子842は演算増幅器82の出力に接続
されている。電圧増幅段は、前記電流−電圧変換段に直
列に接続されている。演算増幅器84の出力843は、
抵抗R2および抵抗R3を組み込んだ導通分岐路に接続
されており、抵抗R3はアース83に接続されている。
演算増幅器84には、抵抗R2,R3間にある点85と
増幅器の非反転端子841との間の接続点によって、フ
ィードバック制御が行われる。演算増幅器84の出力の
後ろには、スイッチ88がある。スイッチ88は、演算
増幅器84の出力843を、第1の積分器の抵抗R4ま
たは第2の積分器の抵抗R5に接続することができる。
また、第1および第2の積分器の各々は、ある容量Cを有
するコンデンサも備えている。このコンデンサは、対応
する抵抗からの下方ラインに配置され、アース83に接
続されている。第1および第2の積分器によって積分され
る値の差は、演算増幅器86によって得られる。演算増
幅器86は、その反転端子862が抵抗R4とコンデン
サCの間に接続され、その非反転端子861が抵抗R5
とコンデンサCとの間に接続されている。図6に示すよ
うに、この増幅器86は、その端子に印加される信号間
の差を増幅し、共通モード電圧を除去することができ
る。
【0113】演算増幅器82の一例は、Burr Br
own(バー ブラウン社)が製造するOPA627モ
デルであり、本発明の目的に適した抵抗R1の値は、R
1=10MΩである。
【0114】演算増幅器84の一例は、Burr Br
own(バー ブラウン社)が製造するOPA37モデ
ルであり、所望の電圧増幅を得るために適した抵抗R
2,R3の値は、R2=10kΩ、R3=100Ωであ
る。
【0115】スイッチ88は、ドライバによって、先に
説明し図4に示した信号Φ2を用いて動作させる。この
目的に適したスイッチの一例は、MAXIM(マキシム
社)が製造するMAX4519である。
【0116】第1および第2の積分段では、抵抗R4,R
5およびコンデンサCの好適な値は、R4=R5=2k
Ω、およびC=100nFである。演算増幅器86は、
Burr Brown(バー ブラウン社)が製造する
INA102とすると便利である。
【0117】前述の回路の動作は、以下の通りである。
第1スロットの間および第2スロットの間、それぞれ式
(4)および(5)に比例するフォトダイオード56か
ら発生した電流信号は、演算増幅器82を備える電流−
電圧変換段に印加され、これを電圧信号に変換する。次
に、演算増幅器84を備える電圧増幅段によって増幅さ
れる。第1タイム・スロットに対応する電圧信号は、ス
イッチ88を介して、抵抗R4および容量Cのコンデン
サを備える第1積分器に送られる。一方、第2タイム・
スロットに対応する電圧信号は、スイッチが信号Φ2
よって動作するので、抵抗R5およびコンデンサCを備
える第2積分器に送られる。積分によって、対応するス
ロット期間の信号の平均を得ることができる。
【0118】このように積分した後、第1スロットに対
応する信号は、演算増幅器86の反転端子に送られ、第
2スロットに対応する積分信号は演算増幅器86の非反
転端子に送られる。後者の出力863において、式
(4)および(5)によって表される、第2および第1
スロットに対応する信号間の差の積分に比例した電気信
号が発生する。言い換えると、種々の段の増幅によって
導入される利得率を考慮しないと、以下の式で表される
量の積分に比例した電気信号が発生する。
【0119】 S(λ)A(λ)α(λ)[A(λ)α(λ)α11(λ)α20(λ)α10(λ )α21(λ)+SW1(λ)α21(λ)−SW2(λ)α11(λ)] (6 ) 尚、前述の回路によって行われる、第2スロットの信号
の積分からの第1スロットの信号の積分の減算には、フ
ォトダイオード56のオフセットおよび暗電流を相殺す
るという更に別の利点もある。
【0120】フィルタを各チャネル毎に、言い換える
と、WDM信号の各波長毎に同調させることにより、前
記読み取り回路の出力において、フィルタの二重通過が
連続して行われ、各二重通過において受信された信号全
ての平均が得られる。チャネルを検出するためには、フ
ィルタを、少なくとも1回の二重通過が完了するのに十
分な期間だけこのチャネルに同調させておく必要があ
り、したがって、二重通過の完了のための少なくとも1
0μsの期間は、少なくとも10kHzの切り替え周波
数に対応するスイッチの切り替え時間に対応する。
【0121】本出願人は、本発明による解決策によって
得られる利点を評価することを可能にする実験を行っ
た。これについて以下に記載する。図7は、図3に示し
た実施例におけるチャネル分析器50を備え、実験に使
用した装置を示す。
【0122】1548nmの波長で動作するレーザ75
1が、3dB方向性カプラ71の第1ポートに接続さ
れ、カプラ71の第2ポートが同調可能レーザ752に
接続されている。前記カプラ71の第3ポートは、カプ
ラ71の前記第3ポートと光ファイバ73との間の接続
および切断が可能な光コネクタ72に接続されている。
この光ファイバ73は、増幅器74の入力ポートに接続
されており、増幅器74の出力は、可変アッテネータ7
5の入力に光学的に接続されている。前記可変アッテネ
ータ75の出力は、デバイス50の入力ファイバ53に
接続されている。デバイス50の出力ファイバは、走査
光分析器76に接続されている。
【0123】レーザ751は、Anritsu(アンリ
ツ社)のMG9001Aであり、同調可能レーザ752
はHP8168Cであり、増幅器74は本出願人が生産
するAmpliphos OP98Fであり、方向性カ
プラ71はE−TEK(イーテック社)が製造するSW
BC2105PS210であり、可変アッテネータ75
はJDS社が製造するVA5505−NCLである。図
3を参照しながら先に詳細に説明したデバイス50につ
いては、光アイソレータ511は、E−TEK(イーテ
ック社)が製造したものであり、遅延線58は、長さが
約2kmのコイルであり、16.3μsの遅延τを与え
る。
【0124】デバイス50内に配置したフィルタは、
M.O.I.(エム.オー.アイ.社)が製造する同調
可能ファブリーペロー・フィルタであり、0ないし20
ボルト間で変動する電圧の印加によって調整され、その
特性パラメータは以下の通りである。 − 自由スペクトル範囲(FSR)=86nm − 半パワー帯域幅(FWHM)=0.173nm − 発生する減衰。αFP=−2.0nmに等しい。
【0125】波形Φ1,Φ2は関数発生器から発生し、波
頭は1ナノ秒の10分の1未満の期間を有する。図5を
参照して詳細に説明したドライバ・デバイス52’,5
2”は、波形Φ1,Φ2に対応する電圧を増幅し、得られ
る波頭の期間を100ns未満に保持するよう構成し
た。
【0126】電光スイッチの特性パラメータの測定値
は、スイッチ51’については以下の通りである。 − 一方のポートにおいて3.8dBおよび他方のポー
トにおいて4.3dBの静的損失(言い換えると、スイ
ッチを正確な状態として測定した場合に生じた減衰
量)。 − 状態0においてα10=−4.0dB、および状態1
においてα11=−4.5dBの動的損失(言い換える
と、切り替え直後に測定した場合に生じた減衰量)。 − 一方のポートに対して38.3dB、および他方の
ポートに対して37.4dBの静的分離(言い換える
と、一方の状態にセットしたスイッチの入力ポートと接
続していないポートとの間の減衰量)。 − 双方のポートについてSW1=28dBの動的分離
(言い換えると、切り替え直後に測定した、スイッチの
入力ポートと接続していないポートとの間の減衰量)。 − 0.2dB未満の分極依存性 − 一方、スイッチ51”については、先に示した定義
にしたがって、以下の値が得られた。 − 双方のポートに対して5.3dBの静的損失。 − 双方の状態に対して、α20=α21=5.5dBの動
的損失。 − 双方のポートに対して約40dBの静的分離。 − 双方のポートに対してSW2(λ)=29dBの動的
分離。 − 0.4dB未満の分極依存性。
【0127】2回の実験を行った。最初の実験では、フ
ィルタ54を1回だけ通過した場合にデバイス50を透
過した信号のスペクトルを、本発明による濾波を行った
場合に透過したスペクトルと比較した。この最初の実験
では、デバイス50には、増幅自発放出(ASE:am
plified spontaneous emiss
ion)によって増幅器74が放出した光線だけが(増
幅帯域において)供給された。言い換えると、光コネク
タ72は開放に保持されており、したがって、2つのレ
ーザ751,752は残りの回路から切断されていた。
【0128】フィルタの1回目の通過を行うために、ド
ライバ・デバイス52”を波動関数Φ2から切断し、し
たがってスイッチ51”を状態1に放置した。言い換え
ると、そのポート501”とそのポート1”との間の接
続状態とした。波形Φ1は、具体的には、ピーク−ピー
ク電圧が10Vであり、これをドライバ・デバイス5
2’に印加した。一方スイッチ51’を動作させるため
の前記ドライバ・デバイスの出力間の電位差は、60V
であった。
【0129】光スペクトル分析器76によって測定した
透過信号のスペクトルを、図8の曲線10aで示す。次
に、図3、図4および図5に関して詳細に説明した方法
で、フィルタ54の二重通過を行い、波形Φ1,Φ2のピ
ーク−ピーク電圧を10Vとし、スイッチを動作させる
電位差を60Vとして、デバイス50が透過したスペク
トルを測定した。
【0130】光スペクトル分析器76によって測定した
透過信号のスペクトルを、図8の曲線10bに示す。曲
線10aおよび10b間の比較を可能にするために、図
7に示す可変アッテネータ75を調節することによっ
て、2つのスペクトルのピーク値を標準化した。
【0131】本出願人は、フィルタの二重通過に対応す
る曲線10bは、フィルタの単一通過に対応する曲線1
0aよりも大幅に狭く、本発明の目的に適うことを特筆
する。半値帯域幅は、単一通過では約0.24nm、二
重通過では約0.18nmである。また、二重通過10
bのスペクトルの末尾は、単一通過の末尾10aよりも
格段に鋭いことも明白である。
【0132】2回目の実験では、終端72を閉じ、デバ
イス50には、レーザ751が放出する波長1.548
nmの光線、および3dBの方向性カプラ71の同じフ
ァイバ73に結合されているレーザ752が放出する可
変波長光線を供給した。この実験においても、1回目の
実験について記載したように、光信号のフィルタの単一
通過およびフィルタの二重通過双方について、デバイス
50が透過するスペクトルを評価した。
【0133】この2回目の検査は、前述の1回目の検査
と同じ目的を有するが、高精度化を達成することができ
た。何故なら、レーザが放出する光パワーは、全スペク
トルにわたって均一に分布するのではなく、2本のレー
ザ・ラインに集中するからである。その結果、レーザ7
52の波長の複数の値について、測定が繰り返された。
【0134】レーザ751が放出するλ1=1.547
8μmの光線は、光スペクトル分析器76によって分析
する対象である光信号を表す。一方レーザ752が生成
する可変波長λ2の光線は、濾波すべき背景ノイズをシ
ミュレートする。したがって、本発明にしたがってデバ
イス50に組み込んだフィルタは、レーザ751の放出
波長を中心とする。
【0135】次に、光スペクトル分析器76によって評
価した信号のスペクトルを、共振波長について標準化し
た関係(6)によって、所定の波長に対して求めた論理
値と比較した。この関係は、以下のように表される。
【0136】
【数2】
【0137】ここで、Y(λ)は、Aを用いて、デバイ
ス50全体としての伝達関数を示す。図9ないし図13
は、単一通過の場合および本発明による濾波の場合の、
レーザ752の放出波長の5つの値について測定した、
デシベル単位のスペクトルを示す。
【0138】本出願人は、背景ノイズをシミュレートす
るレーザ752の波長に対応する電磁放射線のピーク
は、図9ないし図13の下側の曲線で示す、本発明によ
るデバイス50の動作方法によって行われる濾波の場合
には、図9ないし図13の上側の曲線で示す、フィルタ
の1回通過に対応するピークよりもかなり低いことを観
察した。
【0139】更に明確化するために、前述の実験(Δλ
=λ1−λ2を示す)の間にレーザ752によって放出し
た光線の各値λ2毎に、論理値(関係(11)からの)
および対比係数(contrast factor)の
実験値を、単一通過によって実行した濾波、および本発
明による濾波について示した表を提示する。対比係数
は、以下の式で与えられる。
【0140】 Δ1=[A(λ1)]dB−[A(λ2)]dB (単一
通過の場合) Δ2=[Y(λ1)]dB−[Y(λ2)]dB (本発
明による濾波の場合)
【0141】
【表1】
【0142】本発明の目的および前述の論理分析による
と、デバイス50を用いた濾波に対応する対比係数Δ2
は、単一通過についてのコントラスト係数Δ1よりもか
なり高い。理論と実験との間に見られる小さな差は、恐
らくフィルタをλ1に固定することの困難によるもので
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による波長分割多重型の遠隔通信システ
ムの図である。
【図2】本発明の一実施形態によるチャネル分析器であ
る。
【図3】本発明の別の実施例によるチャネル分析器であ
る。
【図4】図3に示すデバイスのスイッチの動作信号のグ
ラフである。
【図5】図4に示す信号を発生するために本発明におい
て用いて好適なドライバである。
【図6】本発明によるチャネル分析器に可能な読み取り
回路である。
【図7】本発明によるチャネル分析器を構成する実験的
検査のための装置である。
【図8】白色スペクトル、言い換えると、一定強度の波
長の単一および二重通過の場合の、図3に示す構造の応
答である。
【図9】単一通過の場合、および本発明によるデバイス
を用いた濾波の場合に、WDM信号において異なる波長
間隔で分離した5対の信号について測定したスペクトル
をデシベル単位で示すグラフである。
【図10】単一通過の場合、および本発明によるデバイ
スを用いた濾波の場合に、WDM信号において異なる波
長間隔で分離した5対の信号について測定したスペクト
ルをデシベル単位で示すグラフである。
【図11】単一通過の場合、および本発明によるデバイ
スを用いた濾波の場合に、WDM信号において異なる波
長間隔で分離した5対の信号について測定したスペクト
ルをデシベル単位で示すグラフである。
【図12】単一通過の場合、および本発明によるデバイ
スを用いた濾波の場合に、WDM信号において異なる波
長間隔で分離した5対の信号について測定したスペクト
ルをデシベル単位で示すグラフである。
【図13】単一通過の場合、および本発明によるデバイ
スを用いた濾波の場合に、WDM信号において異なる波
長間隔で分離した5対の信号について測定したスペクト
ルをデシベル単位で示すグラフである。
【符号の説明】
1A,1B 送信ステーション 2A,2B 受信ステーション 3A,3B マルチプレクサ 5A,5B 光パワー増幅器 6A,6B ライン増幅器 7A,7B 前置増幅器 8A,8B デマルチプレクサ段 17 接続ユニット 18 制御ユニット 19 LCI 50 光チャネル分析器 51,51‘,51“ 光スイッチ 52,52‘ ドライバ回路 53 入力光ファイバ 54 同調可能フィルタ 56 検出デバイス 57 読み取りデバイス 58 遅延ファイバ 59 ミラー 60 入力ポート 61,62 コンデンサ 64,66 エンハンスメント型MOSFETデバイ
ス 65,66 抵抗 67 端子 68 電源端子 71 方向性カプラ 72 光コネクタ 73 光ファイバ 74 増幅器 75 可変アッテネータ 76 走査光分析器 81 入力ノード 82 演算増幅器 83 アース 84 第2演算増幅器 86 増幅器 88 スイッチ 101,102 光ファイバ 107 ダイクロイック・カプラ 107a,107b 出力ファイバ 108 抽出デバイス 502 接続部 511 アイソレータ 751 レーザ 752 同調可能レーザ 901〜931,902〜932 インターフェース
・ユニット R2,R3,R4,R5 抵抗 T,R 端末ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591011856 Pirelli Cavi e Sist emi S.p.A (72)発明者 ジャンピエロ・ボニャンニ イタリア共和国ミラノ,20047 ブルゲリ オ,ヴィア・モイア 14/セスト (72)発明者 ジャンパオロ・バロッツィ イタリア共和国ミラノ,20092 チニセー ロ・バルサモ,ヴィア・ヴェルガ 15 (72)発明者 ステファノ・ヴァノリ イタリア共和国ベルガモ,24049 ツィン ゴニア/ヴェルデリーノ,ヴィア・カメリ エ 3

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光遠隔通信システムであって、 少なくとも2つの所定波長の送信信号の発生器(1A,
    1B)と、前記送信信号を光ファイバ・ラインに沿って
    送出する波長分割マルチプレクサ(3A,3B)を備え
    る、少なくとも1つの送信ステーションと、 前記送信信号を受信する少なくとも1つのステーション
    と、 前記送信ステーションおよび受信ステーションを接続す
    る前記光ファイバ・ラインと、 前記ラインに沿って配置され、前記光信号を増幅するス
    テーション(6A,6B)と、 前記ライン・ステーションと連動する制御ユニット(1
    8)と、から成り、 前記増幅ステーションから下流側に配置され、前記制御
    ユニット(18)に接続された光チャネル分析器(5
    0)を有することを特徴とする該光遠隔通信システム。
  2. 【請求項2】 前記チャネル分析器が、 入力光ファイバ(53)において、前記ラインからの光
    信号の一部を抽出するデバイス(108)と、 前記信号を含むチャネルの波長に同調可能な、少なくと
    も1つの選択フィルタ(54)と、 少なくとも1回前記光信号を前記フィルタに二重通過さ
    せることが可能な回路と、 濾波した光信号を検出するデバイス(56)と、 前記検出デバイスから発信した電気信号を読み取る回路
    (57)と、を備えることを特徴とする請求項1記載の
    光遠隔通信システム。
  3. 【請求項3】少なくとも1回前記光信号を前記フィルタ
    に二重通過させることが可能な前記回路が、 ドライバ回路(52)によって動作するスイッチ(5
    1)であって、前記フィルタ(54)の入力に接続され
    た第1ポート(501)と、該第1ポート(501)に
    一方が選択的に接続される2つの第2ポート(1)また
    は(0)とを備え、前記第2ポートの一方が前記入力フ
    ァイバ(53)に接続され、他方が前記検出デバイス
    (56)に接続されている、スイッチ(51)と、 前記フィルタ(54)の出力に配置された少なくとも1
    つの遅延ファイバ(58)と、 前記遅延ファイバから出現する光ビームを反射するデバ
    イス(59)と、を備えることを特徴とする請求項2記
    載の光遠隔通信システム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1回前記光信号を前記フィル
    タに二重通過させることが可能な前記回路が、 ドライバ回路(52’)によって動作し、2つの第2ポ
    ート(1’)または(0’)の一方に選択的に接続され
    る第1ポート(501’)を備える第1スイッチ(5
    1’)と、 駆動回路(52”)によって動作し、2つの第2ポート
    (1”)または(0”)の一方に選択的に接続される第
    1ポート(501”)を備える第2スイッチ(51”)
    と、 前記第1スイッチの前記第1ポート(501’)と前記
    フィルタ(54)との間に配置されたアイソレータ(5
    11)と、 前記フィルタ(54)の出力に配置された少なくとも1
    つの遅延ファイバ(58)と、を備え、 前記第1スイッチ(51’)の前記第2ポート(0’)
    および(1’)の一方が、前記入力ファイバ(53)に
    接続され、他方が前記第2スイッチ(51”)の前記2
    つの第2ポート(0”)の一方に接続され、 前記第2スイッチの前記第1ポート(501”)が、前
    記光遅延ファイバ(58)に接続され、 前記第2スイッチ(51”)の前記第2ポート(1”)
    が、前記検出デバイス(56)に接続されている、こと
    を特徴とする請求項2記載の光遠隔通信システム。
  5. 【請求項5】 前記検出デバイス(56)がフォトダイ
    オードであることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の光遠隔通信システム。
  6. 【請求項6】 前記検出デバイス(56)から発信した
    電気信号を読み取る前記回路(57)が、 第1増幅および電流−電圧変換段と、 前記第1増幅および電流−電圧変換段と直列に接続され
    た第2電圧増幅段と、 前記第2増幅段に直列に接続された第1ポートと、該第
    1ポートと選択的に接続される2つの第2ポートとを有
    し、該2つの第2ポートの各々が、前記2つの入力間の
    差を積分する回路の一方の入力に接続されているスイッ
    チ(88)と、を備えることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の光遠隔通信システム。
  7. 【請求項7】 波長分割多重化送信信号用チャネル分析
    器であって、 前記波長分割多重化信号の入力(53)と、 前記信号を含むチャネルの波長に同調可能な少なくとも
    1つの選択フィルタ(54)と、 少なくとも1回前記光信号を前記フィルタに二重通過さ
    せることが可能な光回路と、 濾波した光信号を検出するデバイス(56)と、から成
    り、 前記光回路が、少なくとも1つの光スイッチと、該少な
    くとも1つのスイッチと連動する遅延ファイバ(58)
    とを備えることを特徴とするチャネル分析器。
  8. 【請求項8】 少なくとも1回前記光信号を前記フィル
    タに二重通過させることが可能な前記光回路が、 ドライバ回路(52)によって動作するスイッチ(5
    1)であって、前記フィルタ(54)の入力に接続され
    た第1ポート(501)と、該第1ポート(501)に
    一方が選択的に接続される2つの第2ポート(1)また
    は(0)とを備え、前記第2ポートの一方が前記入力フ
    ァイバ(53)に接続され、他方が前記検出デバイス
    (56)に接続されている、スイッチ(51)と、 前記フィルタ(54)の出力に配置された少なくとも1
    つの遅延ファイバ(58)と、 前記遅延ファイバから出現する光ビームを反射するデバ
    イス(59)と、を備えることを特徴とする請求項7記
    載のチャネル分析器。
  9. 【請求項9】 少なくとも1回前記光信号を前記フィル
    タに二重通過させることが可能な前記光回路が、 ドライバ回路(52’)によって動作し、2つの第2ポ
    ート(1’)または(0’)の一方に選択的に接続され
    る、第1ポート(501’)を備える第1スイッチ(5
    1’)と、 駆動回路(52”)によって動作し、2つの第2ポート
    (1”)または(0”)の一方に選択的に接続される、
    第1ポート(501”)を備える第2スイッチ(5
    1”)と、 前記第1スイッチの前記第1ポート(501’)と前記
    フィルタ(54)との間に配置されたアイソレータ(5
    11)と、 前記フィルタ(54)の出力に配置された少なくとも1
    つの遅延ファイバ(58)と、を備え、 前記第1スイッチ(51’)の前記第2ポート(0’)
    および(1’)の一方が、前記入力ファイバ(53)に
    接続され、他方が前記第2スイッチ(51”)の前記2
    つの第2ポート(0”)の一方に接続され、 前記第2スイッチの前記第1ポート(501”)が前記
    光遅延ファイバ(58)に接続され、 前記第2スイッチ(51”)の前記第2ポート(1”)
    が前記検出デバイス(56)に接続されている、ことを
    特徴とする請求項7記載のチャネル分析器。
  10. 【請求項10】 前記検出デバイス(56)がフォトダ
    イオードであることを特徴とする請求項7ないし9のい
    ずれかに記載のチャネル分析器。
  11. 【請求項11】 前記検出デバイス(56)から発信し
    た電気信号を読み取る前記回路(57)が、 第1増幅および電流−電圧変換段と、 前記第1増幅および電流−電圧変換段と直列に接続され
    た第2電圧増幅段と、 前記第2増幅段に直列に接続された第1ポートと、該第
    1ポートと選択的に接続される2つの第2ポートとを有
    し、該2つの第2ポートの各々が、前記2つの入力間の
    差を積分する回路の一方の入力に接続されているスイッ
    チ(88)と、を備えることを特徴とする請求項7ない
    し10記載のいずれかにチャネル分析器。
  12. 【請求項12】 ある波長帯域において光信号を濾波す
    る方法であって、 前記信号の時間サンプルを抽出する段階と、 フィルタによって、前記信号の前記時間サンプルの1回
    目の濾波を行う段階と、 同一フィルタによって、前記信号の2回目の濾波を行う
    段階と、 前記二重濾波光信号を対応する電気信号に変換する段階
    と、から成ることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 波長分割多重化送信信号用チャネルを
    監視する方法であって、 多波長信号を含むラインから、前記信号の時間サンプル
    を抽出する段階と、 同調可能フィルタによって、前記信号の前記時間サンプ
    ルの1回目の濾波を行う段階と、 同一フィルタによって、前記信号の2回目の濾波を行う
    段階と、 前記二重濾波光信号を対応する電気信号に変換する段階
    と、 前記ラインのパラメータを監視する端末に、この電気信
    号を送出する段階と、から成ることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 更に、前記フィルタを異なるスペクト
    ル領域に同調させる段階を含むことを特徴とする請求項
    13記載の波長分割多重化送信信号用チャネルを監視す
    る方法。
  15. 【請求項15】 前記制御ユニットが、前記励起光源の
    パワーを制御し調整することを特徴とする請求項14記
    載の利得制御を行う光増幅器。
  16. 【請求項16】 、前記制御ユニットが、増幅段の出力
    に配置された可変アッテネータを制御することを特徴と
    する請求項14記載の利得制御を行う光増幅器。
  17. 【請求項17】 利得制御を行う光増幅器であって、 希土類をドープした少なくとも1つの能動ファイバであ
    って、励起波長で供給される光に応答して、多波長送信
    信号の光放出を生成可能な能動ファイバと、 前記励起波長における前記能動ファイバの少なくとも1
    つの励起光源と、 前記光源および前記送信信号を前記能動ファイバに沿っ
    て送出する結合デバイスと、から成り、 前記能動ファイバの出力に配置され、検出した光チャネ
    ルに関する情報を、前記増幅器の利得を調整する制御ユ
    ニット(18)に伝達する光チャネル分析器(50)を
    備えることを特徴とする光増幅器。
JP11166679A 1998-06-12 1999-06-14 光チャネル分析器を備えた波長分割多重型の電気通信システム Pending JP2000059305A (ja)

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