JP2000057898A - シーソー型多段スイッチ - Google Patents

シーソー型多段スイッチ

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JP2000057898A
JP2000057898A JP10226748A JP22674898A JP2000057898A JP 2000057898 A JP2000057898 A JP 2000057898A JP 10226748 A JP10226748 A JP 10226748A JP 22674898 A JP22674898 A JP 22674898A JP 2000057898 A JP2000057898 A JP 2000057898A
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disc spring
contact
switch
pressing
knob
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JP10226748A
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English (en)
Inventor
Masakazu Goto
雅一 後藤
Masaki Yoshino
正樹 芳野
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーソー型多段スイッチにおいて、シーソー
型多段スイッチにおいて、過剰に加えられる押圧力を吸
収する構造を得る。 【解決手段】 複数個の皿バネ型スイッチ要素13,1
5が直列状に配置された基板14と、スイッチ要素の配
置方向に沿って延在するシーソー型操作ノブ11とを備
えてなるシーソー型多段スイッチにおいて、操作ノブ1
1は、ノブ基端部11cと、各スイッチ要素13,15
に対応した複数個の皿バネ押下セクター11e,11g
と、それらを互いに関節結合する弾性結合体11d,1
1fとで構成されるとともに、1つの皿バネ押下セクタ
ー11e,11gが押下操作部11e,11gとして構
成され、押下操作部11e,11gを段階的に押下する
とき、各皿バネコンタクト13a,13bと各弾性結合
体11d,11fとの変形耐力に応じて、スイッチ要素
13,15が順次作用する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枢軸により回動自
在に支持された操作ノブが複数個のスイッチ要素(接点
構造)を押圧するように構成したシーソー型多段スイッ
チに関し、詳しくは、操作ノブに加えた押圧力の強さに
応じて、各スイッチ要素の動作状態が順次変化する多段
スイッチに関し、特に、各スイッチ要素が皿バネコンタ
クトと固定コンタクトとから構成される皿バネコンタク
トタイプのシーソー型多段スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多段スイッチは、従来より、例
えば、自動車のパワーウィンド等に用いられ、操作ノブ
に加えた押圧力の強さに応じて、各スイッチ要素の動作
状態が順次変化するものである。このような多段スイッ
チとしては、例えば、図1に示すように、シーソーのよ
うに枢軸7により回動自在に支持された操作ノブ1の下
端に設けた皿バネプッシャ1a,1bによって2個のス
イッチ要素(接点構造)を押圧するシーソー型2段スイ
ッチがある。この2段スイッチは、基板4を積層したベ
ース6と、基板4の上面に形成した2個の固定コンタク
ト5と、皿バネ支持板2の貫通穴2aによって支持され
た2個の皿バネコンタクト3a,3bと、皿バネコンタ
クト3a,3bを押圧する皿バネプッシャ1a,1bを
有する操作ノブ1とを備える。
【0003】スイッチ要素は、皿バネコンタクト3と固
定コンタクト5とからなる。皿バネコンタクト3は、導
電性の弾性板をドーム状に***させた形状であり、下向
きの押圧力によって凹状に反転変形し、押圧力を開放す
ると元のドーム形状に戻る。また、各固定コンタクト5
は、コンタクト電極5aと共通電極5bとからなる。し
たがって、2段スイッチは、スイッチ要素を2組備える
ことによって、2段階のコンタクト状態を得ることがで
きる。
【0004】操作ノブ1は、スティック状の剛性操作プ
レート1cから構成され、基端側に枢軸7を備え、枢軸
7の反対側(すなわち、末端側)下面において、第1及
び第2皿バネプッシャ1a,1bを備えている。操作ノ
ブ1は、枢軸7によって不図示の支持部材(例えば、ケ
ース部材)に枢着されている。第1及び第2皿バネプッ
シャ1a,1bは、半球状の突起であり、第1及び第2
皿バネコンタクト3a,3bに対応する位置に配置して
いる。したがって、操作ノブ1は、枢軸7を支点とし、
第1及び第2プッシャ1a,1bのそれぞれを作用点と
する「てこ」として機能するので、末端側の第2プッシ
ャ1bは、支点側の第1プッシャ1aより多く変位す
る。
【0005】上記構成によれば、操作ノブ1を押圧(第
1段押圧)すると、操作ノブ1が枢軸7を中心にして回
動して、枢軸7から離れた位置にある第2プッシャ1b
が先に作用する。そして、操作ノブ1への押圧力が第2
皿バネコンタクト3bの変形耐力を越えたときに、第2
皿バネコンタクト3bは凹状に反転変形する。このと
き、第2皿バネコンタクト3bがコンタクト電極5aと
接触して、スイッチ要素は、1段目のコンタクト状態に
なる。なお、第1皿バネコンタクト3aは凹状に反転変
形していない。
【0006】操作ノブ1をさらに強く押圧(第2段押
圧)すると、同様に、第1皿バネコンタクト3aも凹状
に反転する。そして、第1皿バネコンタクト3aがコン
タクト電極5aと接触して、スイッチ要素は、2段目の
コンタクト状態になる。
【0007】しかしながら、上記構成においては、操作
ノブ1が、上述したように、「てこ」として機能するの
で、以下の問題点がある。すなわち、スイッチ要素が2
段目のコンタクト状態にあるときに、操作ノブ1は1段
目のコンタクト位置より下方にある。このとき、支点か
ら離れた位置の第2プッシャ1bは、支点側の第1プッ
シャ1aより大きく下方に変位する。その結果、第2皿
バネコンタクト3bに過剰応力が加えられて、第2皿バ
ネコンタクト3bは、1段目コンタクトよりさらに押し
潰された(すなわち、ペシャンコの)状態になる。逆
に、第2皿バネコンタクト3bに過剰な応力が加えられ
ないように、操作ノブ1の押し込み量を少なくすると、
第1皿バネコンタクト3aのコンタクトが不十分にな
る。
【0008】このように、従来のシーソー型多段スイッ
チは、操作プレート1cが剛体であるために、過剰な押
圧力を吸収することができないので、スイッチ要素を確
実にコンタクトさせること、及び皿バネコンタクトへの
押圧力を適正化することができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、シーソー型多段スイッチにお
いて、過剰に加えられる押圧力を吸収する構造を得るこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記技術
的課題を解決するために、本発明によれば以下のシーソ
ー型多段スイッチが提供される。
【0011】すなわち、本発明のシーソー型多段スイッ
チは、複数個の皿バネコンタクト型スイッチ要素が直列
状にかつ所定間隔毎に配置されてなる基板と、基端が周
囲支持手段に枢着されかつスイッチ要素の配置方向に沿
って延在するシーソー型操作ノブとを備えてなるシーソ
ー型多段スイッチにおいて、操作ノブは、ノブ基端部
と、各スイッチ要素に対応した複数個の皿バネ押下セク
ターと、それらを互いに関節結合する弾性結合体とで構
成されるとともに、両端のいずれか一方の皿バネ押下セ
クターが押下操作部として構成され、各弾性結合体は、
何れのスイッチ要素の皿バネコンタクトより大きい変形
耐力を有するとともに、押下操作部を段階的に押下する
とき、各皿バネコンタクトと各弾性結合体との変形耐力
に応じて、スイッチ要素が反押下操作部から押下操作部
に向けて順次作用するようにしたことを特徴とする。
【0012】上記シーソー型多段スイッチによれば、操
作ノブは、ノブ基端部と、各スイッチ要素に対応した複
数個の皿バネ押下セクターと、それらを互いに関節結合
する弾性結合体とで一体構成されている。それととも
に、両端のいずれか一方の皿バネ押下セクターが押下操
作部として構成されている。いずれかの押下操作部を押
下すると、操作ノブは、枢軸を回転中心にしてシーソー
のように一体的に回動する。弾性結合体が何れの皿バネ
コンタクトより大きい変形耐力を有するために、操作ノ
ブは、低応力下においては全体として剛体として機能し
て、高応力下においては全体として柔軟な弾性体として
機能する。
【0013】スイッチ要素が反押下操作部(すなわち、
押下操作部の反対側)から押下操作部に向けて順次作用
するように、各皿バネコンタクトと各弾性結合体との変
形耐力を設定している。押下操作部に対して第1段押下
(すなわち、低応力押下)を行うと、その押圧力は、反
押下操作部の、変形耐力の比較的小さい皿バネコンタク
ト及び弾性結合体を変形させるように作用する。
【0014】すなわち、反押下操作部の皿バネコンタク
トの変形耐力が比較的小さい場合、第1段押下によって
皿バネコンタクトが凹状に反転変形する。その結果、皿
バネコンタクトが固定コンタクトと接触して、スイッチ
要素は第1段のコンタクト状態になる。このとき、操作
ノブは、変形した皿バネコンタクトと枢軸との2点で支
持されている。次に、第1段押下より押圧力が大きい第
2段押下(すなわち、高応力押下)を行うと、その押圧
力は、上記の変形皿バネコンタクトに隣接する皿バネコ
ンタクトに作用する。その結果、隣接皿バネコンタクト
が固定コンタクトと接触して、スイッチ要素は第2段の
コンタクト状態になる。このとき、両皿バネコンタクト
の間に設けた弾性結合体が変形し、操作ノブは、弾性結
合体を関節として折れ曲がる。
【0015】同様に、反押下操作部の弾性結合体の変形
耐力が比較的小さい場合、第1段押下によって反押下操
作部の皿バネコンタクトが凹状に反転変形する。その結
果、変形皿バネコンタクトが固定コンタクトと接触し
て、スイッチ要素は第1段のコンタクト状態になる。ま
た、第1段押下より押圧力が大きい第2段押下を行う
と、その押圧力によって、上記の変形耐力の比較的小さ
い弾性結合体が変形する。その結果、上記押圧力が、変
形皿バネコンタクトに隣接する皿バネコンタクトに作用
して、その隣接皿バネコンタクトに対応するスイッチ要
素は第2段のコンタクト状態になる。
【0016】すなわち、いずれの場合も、弾性結合体が
変形することによって、過剰な押圧力は、弾性結合体に
吸収され、すでに変形した皿バネコンタクトに作用しな
い。それとともに、押圧力は、変形皿バネコンタクトに
隣接する皿バネコンタクトに有効に作用する。したがっ
て、上記構成によって、複数のスイッチ要素が順次確実
にコンタクトするとともに、皿バネコンタクトに過剰な
力が加えられることが防止される。
【0017】シーソー型多段スイッチは、押下操作部を
ノブ基端部側に設けることができる。
【0018】上記構成によれば、ノブ基端部の反対側
(すなわち、末端)の皿バネコンタクトが最初に反転変
形して、第1段のコンタクト状態が得られる。押圧力を
さらに大きくすると、スイッチ要素は、末端からノブ基
端部に向けて順次コンタクト状態になる。
【0019】シーソー型多段スイッチは、押下操作部が
ノブ基端部の反対側に位置するとともに、皿バネプッシ
ャはノブ基端部に向けて順次大きく突出する構成にする
ことができる。
【0020】上記構成によれば、末端の皿バネプッシャ
が最初に皿バネコンタクトに作用するのが防止され、ノ
ブ基端部側の皿バネプッシャが最初に皿バネコンタクト
に作用する。したがって、ノブ基端部側の皿バネコンタ
クトが最初に反転変形して、第1段のコンタクト状態が
得られる。弾性結合体又は皿バネコンタクトの変形耐力
が末端に向けて順次大きくなっているので、スイッチ要
素は、ノブ基端部から末端に向けて順次コンタクト状態
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図2〜図4を参照して詳細に説明する。なお、本
発明に係るシーソー型多段スイッチの一例として、自動
車のパワーウィンドに取り付ける多段スイッチについて
説明する。
【0022】図2は、本発明の第1実施形態に係る2段
スイッチを示す分解断面図である。図3は、図2の2段
スイッチにおいて、(A)は非コンタクト状態、(B)
は第1段コンタクト状態、(C)は第2段コンタクト状
態をそれぞれ示す断面図である。
【0023】図2において、2段スイッチは、ベース1
6の上に、基板14,皿バネ支持板12,及び操作ノブ
11を順に積層している。2段スイッチは、皿バネ支持
板12に取り付けた皿バネコンタクト13と、基板14
に形成した固定コンタクト15とからなるスイッチ要素
を2組備えており、この2組のスイッチ要素によって2
段のコンタクト状態を得ることができる。
【0024】基板14は、フレキシブルなプリント基板
を用いることができる。基板14の上面には、2個の固
定コンタクト15を形成する。固定コンタクト15は、
さらに3つの電極、すなわち、中央のコンタクト電極1
5aと両端の共通電極15bとからなる。中央のコンタ
クト電極15aは皿バネコンタクト13の頂部と可動的
に接触するための電極であり、両端の共通電極15bは
皿バネコンタクト13の周縁部と常時接触するための電
極である。また、基板14を積層したベース16の下面
には、固定コンタクト15からのオン・オフ信号を処理
するための回路を備えることができる。
【0025】皿バネコンタクト13は、金属等の導電性
且つ弾性体の板をドーム状に***させた上に凸の形状で
あるが、ゴム等のドーム状弾性体に導電性皮膜を形成し
たものやドーム状弾性体自身に導電性を備えたものも使
用することができる。皿バネコンタクト13は、下向き
の力が加えられると凹状に反転変形(座屈)し、押圧力
を開放するとそれ自身の弾性によって反転して元のドー
ム形状に戻る。皿バネコンタクト13は、凸又は凹の形
状を繰り返しても、変形・劣化することがないので、そ
の信頼性は高い。
【0026】皿バネ支持板12は、基板14上に積層
し、皿バネコンタクト13の収納可能な大きさの貫通穴
を有する。この貫通穴は、固定コンタクト15に対応す
る位置に形成し、皿バネコンタクト13は、皿バネ支持
板12の貫通穴の下部において係止保持される。皿バネ
コンタクト13の中央部がコンタクト電極15aの上に
位置するように、またその端部が共通電極15bと接触
するように位置決めする。
【0027】皿バネコンタクト13上に設けたスティッ
ク状の操作ノブ11は、ノブ基端部11c,及び第1及
び第2皿バネ押圧セクター11e,11gの剛性体と、
第1及び第2弾性結合体11d,11fの弾性体とから
構成される。そして、操作ノブ11は、長手方向に、ノ
ブ基端部11c,第1弾性結合体11d,第1皿バネ押
圧セクター11e,第2弾性結合体11f,及び第2皿
バネ押圧セクター11gの順に一体構成している。
【0028】ノブ基端部11cは、その基端側において
下方に突起した突起部に枢軸17を備え、枢軸17が不
図示の周囲支持手段に枢着されている。したがって、操
作ノブ11は、この枢軸17を回転中心にして回動する
ことができる。
【0029】第1及び第2皿バネ押圧セクター11e,
11gは、それぞれ、第1及び第2皿バネコンタクト1
3a,13bに対応した位置に下方に突起した第1及び
第2皿バネプッシャ11a,11bを備える。第1及び
第2皿バネプッシャ11a,11bは、球形状が好まし
いが、柱状、錐状,又は針状等の種々の形状にすること
ができる。また、複数の皿バネ押圧セクターの中からい
ずれか1つ選択して押下操作部として用いる。押下操作
部の上面には、凸又は凹形状の押圧マーカー11hを形
成して、押圧位置の目印とすることができる。
【0030】第1及び第2弾性結合体11d,11f
は、ゴム又は合成樹脂等のエラストマーであり、皿バネ
コンタクト13より大きな変形耐力を有している。そし
て、それらは、ノブ基端部11c、第1及び第2皿バネ
押圧セクター11e,11gとの間に設ける。このよう
に構成することによって、操作ノブ11は、低応力下に
おいては全体として剛体として機能して、高応力下にお
いては全体として柔軟な弾性体として機能する。
【0031】なお、皿バネプッシャ11a,11bや皿
バネコンタクト13a,13bの突出高さは、必要に応
じて、高低を設けたり、大略同じにすることができる。
また、皿バネコンタクト13a,13bや弾性結合体1
1d,11fの変形耐力は、必要に応じて、強弱を設け
たり、大略同じにすることができる。
【0032】まず、第2皿バネコンタクト13bの変形
耐力が第1皿バネコンタクト13aのそれより小さく、
且つ、第1弾性結合体11dと第2弾性結合体11fと
の変形耐力が大略同じである場合について説明する。
【0033】上記構成の2段スイッチは、非コンタクト
時には、図3(A)に示すように、操作ノブ11の第1
及び第2皿バネプッシャ11a,11bが第1及び第2
皿バネコンタクト13a,13bに大略当接する位置に
ある。図3(B)に示すように、第1皿バネ押下セクタ
ー11eを押圧操作部として用いる。第1皿バネ押下セ
クター11eの押圧マーカー11hに対して下向きの第
1段押圧力F1を加えると、操作ノブ11は、枢軸17
を回転軸にして下方に一体的に回動する。このとき、第
2皿バネ押下セクター11gは、「てこ」の原理によっ
て、ノブ基端部11c側の第1皿バネ押下セクター11
eより大きく変位する。したがって、第1段押下力F1
は、第2皿バネプッシャ11bにまず加えられる。弾性
結合体11d,11fより変形耐力が小さく、皿バネコ
ンタクト13の中で変形耐力の小さい第2皿バネコンタ
クト13bは、まず凹状に反転変形する。そして、末端
側(反押下操作部側)の第2皿バネコンタクト13b
が、固定コンタクト15中央のコンタクト電極15aと
接触状態(すなわち、スイッチ要素がショート状態)に
なり、第1段コンタクトが得られる。
【0034】図3(C)に示すように、第1皿バネ押下
セクター11eにさらに大きな下向きの第2段押圧力F
2を加えると、操作ノブ11は、枢軸17を回転軸にし
て下方に一体的に回動しようとする。しかしながら、第
2皿バネプッシャ11bが第2皿バネコンタクト13b
にすでに強く当接しているために、操作ノブ11は、枢
軸17と第2皿バネプッシャ11bとの2点支持状態に
なっている。操作ノブ11は回動することができないの
で、第1皿バネ押下セクター11eは、第2段押圧力F
2によって下動する。ノブ基端11c側(押下操作部
側)の第1皿バネコンタクト13aは、凹状に反転変形
して、コンタクト電極15aに接触する。すなわち、ス
イッチ要素はショート状態になり、第2段コンタクトが
得られる。以上のように、第1及び第2弾性結合体11
d,11fが変形することによって、剛体であった操作
ノブ11は、これらの弾性結合体を関節として、多段に
折れ曲がる。
【0035】次に、第1弾性結合体11dの変形耐力が
第2弾性結合体11fのそれより大きく、且つ、第1皿
バネコンタクト13aと第2皿バネコンタクト13bと
の変形耐力が大略同じである場合について説明する。
【0036】上記構成の2段スイッチにおいて、図3
(B)に示すように、第1皿バネ押下セクター11eに
下向きの第1段押圧力F1を加えると、操作ノブ11
は、枢軸17を回転軸にして下方に一体的に回動する
が、上述したように、第1段押圧力F1は、末端側(反
押下操作部)の第2皿バネプッシャ11bにまず加えら
れる。そして、第2皿バネコンタクト13bは、第1段
押圧力F1に抗することができなくなったときに、まず
凹状に反転変形する。そして、固定コンタクト15中央
のコンタクト電極15aに接触状態(すなわち、スイッ
チ要素がショート状態)にあり、第1段コンタクトが得
られる。
【0037】図3(C)に示すように、第1皿バネ押下
セクター11eへの第2段押圧力F2が第2弾性結合体
11fの変形耐力を越えると、第2弾性結合体11fが
変形する。第2弾性結合体11fが変形すると、第1皿
バネ押下セクター11eが下動して、第1皿バネプッシ
ャ11aに第2段押圧力F2が加えられる。その結果、
ノブ基端11c側(押下操作部側)の第1皿バネコンタ
クト13aは、凹状に反転変形して、コンタクト電極1
5aに接触する。すなわち、スイッチ要素がショート状
態になり、第2段コンタクトが得られる。以上のよう
に、第1及び第2弾性結合体11d,11fが変形する
ことによって、剛体であった操作ノブ11は、これらの
弾性結合体を関節として、多段に折れ曲がる。
【0038】いずれの場合においても、第1及び第2弾
性結合体11d,11fが変形し、操作ノブ11が折れ
曲がることによって、第2皿バネコンタクト13bに加
えられた力は分散、吸収されている。したがって、第2
皿バネコンタクト13bに過大な力が加えられず、第2
皿バネコンタクト13bが大変形(ペシャンコに変形)
することはない。したがって、上記の押圧力分散・吸収
構造を備えることによって、スイッチ要素が確実にコン
タクトして、皿バネコンタクトに過剰な応力が加えられ
ることを防止することができる。
【0039】図4は、本発明の第2実施形態に係るシー
ソー型多段スイッチにおいて、(A)は非コンタクト状
態、(B)は第1段コンタクト状態、(C)は第2段コ
ンタクト状態をそれぞれ示す断面図である。第2実施形
態に係るシーソー型多段スイッチは、2組のスイッチ要
素を備える2段スイッチであり、操作ノブ11及び皿バ
ネコンタクト13を除くその他の構成要素は、第1実施
形態に係る2段スイッチのそれらと大略同じある。な
お、第1皿バネプッシャ11aが先に第1皿バネコンタ
クト13aを押圧するように、第1皿バネプッシャ11
aは、第2皿バネプッシャ11bより大きく突出するよ
うに構成している。
【0040】まず、第2皿バネコンタクト13bの変形
耐力が第1皿バネコンタクト13aのそれより大きく、
且つ、第1弾性結合体11dと第2弾性結合体11fと
の変形耐力が大略同じである場合について説明する。
【0041】上記構成の2段スイッチは、非コンタクト
時には、図4(A)に示すように、操作ノブ11の第1
及び第2皿バネプッシャ11a,11bが第1及び第2
皿バネコンタクト13a,13bに大略当接する位置に
ある。図4(B)に示すように、末端側の第1皿バネ押
下セクター(すなわち、押圧操作部)11gの押圧マー
カー11hに対して下向きの第1段押圧力F1を加える
と、操作ノブ11は、枢軸17を回転軸にして下方に一
体的に回動する。このとき、操作ノブ11が「てこ」と
して機能するので、末端側の第2皿バネプッシャ11b
は、ノブ基端部11c側の第1皿バネプッシャ11aよ
りも下方に大きく変位する。しかしながら、第1皿バネ
プッシャ11aは、第2皿バネプッシャ11bより突出
しているので、第1段押圧力F1は第1皿バネプッシャ
11aに加えられる。変形耐力の小さい第1皿バネコン
タクト13a(反押下操作部側)がまず凹状に反転変形
する。そして、固定コンタクト15中央のコンタクト電
極15aに接触状態(すなわち、スイッチ要素がショー
ト状態)にあり、第1段コンタクトが得られる。
【0042】図4(C)に示すように、押圧操作部11
gにさらに大きな下向きの第2段押圧力F2を加える
と、第1皿バネプッシャ11aが第1皿バネコンタクト
13aにすでに強く当接しているために、操作ノブ11
は、第1皿バネ押下セクターの第1皿バネプッシャ11
aを支点にして下方に一体的に回動しようとする。第2
段押圧力F2によって、末端側(押下操作部側)の第2
皿バネコンタクト13bは、凹状に反転変形して、コン
タクト電極15aに接触する。すなわち、スイッチ要素
はショート状態になり、第2段コンタクトが得られる。
このとき、第1弾性結合体11dの下部が圧縮されるた
めに第1皿バネ押下セクター11eを持ち上げる力が働
いて、第1皿バネ押下セクター11eはわずかに持ち上
げられるが、スイッチ要素はショート状態を維持する。
以上のように、第1及び第2弾性結合体11d,11f
が変形することによって、剛体であった操作ノブ11
は、これらの弾性結合体を関節として、多段に折れ曲が
る。
【0043】次に、第1弾性結合体11dの変形耐力が
第2弾性結合体11fのそれより小さく、且つ、第1皿
バネコンタクト13aと第2皿バネコンタクト13bと
の変形耐力が大略同じである場合について説明する。
【0044】上記構成の2段スイッチにおいて、図4
(B)に示すように、第2皿バネ押下セクター11gの
押圧マーカー11hに下向きの第1段押圧力F1を加え
ると、操作ノブ11は、枢軸17を回転軸にして下方に
一体的に回動する。しかしながら、上述したように、第
1皿バネプッシャ11aは、第2皿バネプッシャ11b
より突出するように構成しているので、第1段押圧力F
1は第1皿バネプッシャ11aの方にまず作用する。そ
して、ノブ基端11c側(反押下操作部側)の第1皿バ
ネコンタクト13aは、第1段押圧力F1に抗すること
ができなくなったときに、凹状に反転変形する。そし
て、第1皿バネコンタクト13aは、固定コンタクト1
5中央のコンタクト電極15aに接触状態(すなわち、
スイッチ要素がショート状態)にあり、第1段コンタク
トが得られる。
【0045】図4(C)に示すように、第2皿バネ押下
セクター11gにさらに大きな下向きの第2段押圧力F
2を加えると、第1皿バネプッシャ11aが第1皿バネ
コンタクト13aにすでに強く当接しているために、操
作ノブ11は、第1皿バネプッシャ11aを回転軸にし
て下方に一体的に回動しようとする。しかしながら、第
1弾性体11dの変形耐力が第2弾性体11fより小さ
いので、第1弾性体11dがまず変形する。そして、第
2段押圧力F2が第2皿バネプッシャ11bに加えられ
て、末端側(押下操作部側)の第2皿バネコンタクト1
3bは、凹状に反転変形する。その結果、スイッチ要素
はショート状態になり、第2段コンタクトが得られる。
このとき、第2弾性結合体11fが変形してその下部が
圧縮されるために、第1皿バネ押下セクター11eを持
ち上げる力が働いて、第1皿バネ押下セクター11eは
わずかに持ち上げられるが、スイッチ要素はショート状
態を維持する。以上のように、第1及び第2弾性結合体
11d,11fが変形することによって、剛体であった
操作ノブ11は、これらの弾性結合体を関節として、多
段に折れ曲がる。
【0046】いずれの場合においても、第1及び第2弾
性結合体11d,11fが変形し、操作ノブ11が折れ
曲がることによって、第1皿バネコンタクト13aに加
えられる力は分散、吸収されている。したがって、第1
皿バネコンタクト13aに過大な力が加えられず、第1
皿バネコンタクト13aが大変形(ペシャンコに変形)
することはない。したがって、上記の押圧力分散・吸収
構造を備えることによって、スイッチ要素の確実なコン
タクトと、皿バネコンタクトへの過剰応力付加の防止と
を両立させることができる。
【0047】なお、本発明に係るシーソー型多段スイッ
チにおいて、第1弾性結合体11dを省いて、ノブ基端
部11cと第1皿バネ押下セクター11eとを一体化し
た構成にしても、上記と同様の効果が得られる。また、
第1及び第2皿バネコンタクト13a,13bと、第1
及び第2弾性結合体(11d,11f)とは、一端から
他端に向けて、変形耐力を同じように変化させることが
できる。シーソー型多段スイッチの好ましい実施の形態
として、上記のように、自動車用パワーウィンドに用い
る2段スイッチについて説明したが、本発明は、上記の
実施形態に限定されるものではない。本発明に係るシー
ソー型多段スイッチは、各種電気製品にも適用すること
でき、スイッチ要素(皿バネコンタクト及び固定コンタ
クト)の数、枢軸の配置や支持の方法等は適宜選択する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のシーソー型多段スイッチを示す断面図
である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るシーソー型多段
スイッチを示す分解断面図である。
【図3】 図2のシーソー型多段スイッチにおいて、
(A)は非コンタクト状態、(B)は第1段コンタクト
状態、(C)は第2段コンタクト状態をそれぞれ示す断
面図である。
【図4】 (A)は本発明の第2実施形態に係るシーソ
ー型多段スイッチにおいて、(A)は非コンタクト状
態、(B)は第1段コンタクト状態、(C)は第2段コ
ンタクト状態をそれぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
11 操作ノブ 11a 第1皿バネプッシャ 11b 第2皿バネプッシャ 11c ノブ基端部 11d 第1弾性結合体 11e 第1皿バネ押下セクター(押圧操作部) 11f 第2弾性結合体 11g 第2皿バネ押下セクター(押圧操作部) 11h 押圧用マーカー 12 皿バネ支持板 13 皿バネコンタクト(スイッチ要素) 13a 第1皿バネコンタクト 13b 第2皿バネコンタクト 14 基板 15 固定コンタクト(スイッチ要素) 15a コンタクト電極 15b 共通電極 16 ベース 17 枢軸 F1 第1段押圧力 F2 第2段押圧力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の皿バネコンタクト型スイッチ要
    素(13,15)が直列状にかつ所定間隔毎に配置され
    てなる基板(14)と、基端が周囲支持手段に枢着され
    かつスイッチ要素(13,15)の配置方向に沿って延
    在するシーソー型操作ノブ(11)とを備えてなるシー
    ソー型多段スイッチにおいて、 該操作ノブ(11)は、ノブ基端部(11c)と、各ス
    イッチ要素に対応した複数個の皿バネ押下セクター(1
    1e,11g)と、それらを互いに関節結合する弾性結
    合体(11d,11f)とで構成されるとともに、両端
    のいずれか一方の皿バネ押下セクター(11e;11
    g)が押下操作部(11e;11g)として構成され、 各弾性結合体(11d,11f)は、何れのスイッチ要
    素(13,15)の皿バネコンタクト(13a,13
    b)より大きい変形耐力を有するとともに、押下操作部
    (11e;11g)を段階的に押下するとき、各皿バネ
    コンタクト(13a,13b)と各弾性結合体(11
    d,11f)との変形耐力に応じて、スイッチ要素(1
    3,15)が反押下操作部(11g;11e)から押下
    操作部(11e;11g)に向けて順次作用するように
    したことを特徴とするシーソー型多段スイッチ。
  2. 【請求項2】 押下操作部(11e)はノブ基端部(1
    1c)側に設けることを特徴とする請求項1記載のシー
    ソー型多段スイッチ。
  3. 【請求項3】 押下操作部(11g)はノブ基端部(1
    1c)の反対側に設けるとともに、皿バネプッシャ(1
    7a)はノブ基端部(11c)に向けて順次大きく突出
    することを特徴とする請求項1記載のシーソー型多段ス
    イッチ。
  4. 【請求項4】 複数個の皿バネ型スイッチ要素(13,
    15)が直列状にかつ所定間隔毎に配置されてなる基板
    (14)と、基端が周囲支持手段に枢着されかつスイッ
    チ要素(13,15)の配置方向に沿って延在するシー
    ソー型操作ノブ(11)とを備えてなるシーソー型多段
    スイッチにおいて、 該操作ノブ(11)は、ノブ基端部(11c)と、各ス
    イッチ要素(13,15)に対応した複数個の皿バネ押
    下セクター(11e,11g)と、それらを互いに関節
    結合する弾性結合体(11d,11f)とで構成される
    とともに、1つの皿バネ押下セクター(11e;11
    g)が押下操作部(11e;11g)として構成され、 押下操作部(11e;11g)を段階的に押下すると
    き、各皿バネコンタクト(13a,13b)と各弾性結
    合体(11d,11f)との変形耐力に応じて、スイッ
    チ要素(13,15)が順次作用するようにしたことを
    特徴とするシーソー型多段スイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008053100A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Fujikura Ltd 2段動作スイッチ装置
USRE43501E1 (en) 2001-06-08 2012-07-10 Campagnolo S.R.L. Electric control device for a motor-driven derailleur for bicycles

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USRE43501E1 (en) 2001-06-08 2012-07-10 Campagnolo S.R.L. Electric control device for a motor-driven derailleur for bicycles
JP2008053100A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Fujikura Ltd 2段動作スイッチ装置

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