JP2000057187A - プラントのブロック線図の表示方法 - Google Patents

プラントのブロック線図の表示方法

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JP2000057187A
JP2000057187A JP22417698A JP22417698A JP2000057187A JP 2000057187 A JP2000057187 A JP 2000057187A JP 22417698 A JP22417698 A JP 22417698A JP 22417698 A JP22417698 A JP 22417698A JP 2000057187 A JP2000057187 A JP 2000057187A
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operator
block diagram
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page
signal line
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Masanori Ozaki
雅則 尾崎
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一旦変更したブロック線図を簡単に変更前の
状態に戻すことができるようにすること、複雑なブロッ
ク線図を判り易いものにするとともに、モジュール化さ
れたブロック線図の共通部分の修正を容易にすること。 【解決手段】 演算子や信号線を変更するとき、変更元
になるブロック線図を削除するのでなく、変更前の演算
子や信号線をそのまま残し、新たに変更部分の演算子や
信号線のデータを追加作成する。新たに作成した演算
子、信号線は変更前の演算子、信号線に重ねて表示し、
新たに作成した演算子、信号線を優先的に(一番上にし
て)表示する。また、モジュール化され、ページ演算子
として扱われるブロック線図の演算子、信号線を変更、
あるいは削除するときは、元になるブロック線図を削除
するのでなく、新たに変更部分の演算子や信号線のデー
タを作成し、そのデータをページ演算子のデータとして
登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラなど各種プ
ラントの動特性シミュレーションをブロック線図を用い
て行うブロック線図解析に係り、特に各種動作対象の解
析に共通して用いることのできるブロック線図で表され
た計算モデルを利用して大規模なプラント等のシステム
のシミュレーションを行うのに適したブロック線図解析
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント等の大規模なシステムにおいて
は、システムの動特性や制御系をシミュレーションする
場合、図34に示すような積分、比例などの演算を行う
演算子を示す記号(以下、演算子という)と演算子間で
データを受け渡すための信号線を示す線(以下、信号線
という)から構成されるブロック線図を作成し(このブ
ロック線図を作成するプログラムのことをブロック線図
作成システムと称す)、このブロック線図に基づいてコ
ンピュータでシミュレーションする方法がよく用いられ
る。これは、計算モデルをブロック線図の形で表すと、
演算内容を定義する演算子と、複数の演算子の演算順序
及び演算データの授受を定義する信号線をたどればどう
いう計算をしているかが分かりやすくなるためであり、
例えば図38に示すようなソフトウエアの構成で実現さ
れる。すなわち、ブロック線図作成部91でブロック線
図を作成し、作成されたブロック線図をブロック線図表
示部96でディスプレイ12に表示し、作成されたブロ
ック線図に基づいてブロック線図エディタがブロック線
図データを作成し、作成されたブロック線図データ92
をデータ変換部93でシミュレーションプログラム61
の入力データ形式(シミュレーションデータ94)に変
換し、変換されたシミュレーションデータ94を入力と
してシミュレーションプログラム61で計算し、その結
果をトレンドグラフ95で表す。
【0003】ブロック線図では、信号線から演算子の端
子に入力された信号は、演算子内で演算され、その結果
が該演算子の別の端子から信号線に出力される。なお、
以下、信号線の矢印のある端を終点、矢印のない端を始
点と称する。すなわち、信号は信号線の始点側の演算子
から終点側の演算子へ受け渡される。
【0004】演算子の配置と信号線の配線は、例えば図
21に示す方法で実現される。図39はブロック線図作
成システムのディスプレイ画面を示したもので、演算子
101と信号線102を配置、配線するブロック線図領
域120と、演算子の一覧表121で構成される。ユー
ザは演算子の一覧表121中の演算子をマウスカーソル
100で指定し、次にブロック線図領域120中の配置
したい位置をマウスカーソル100で指定すると、その
位置に演算子の一覧表で指定した演算子が表示される。
この動作を繰り返すことで、演算子をブロック線図領域
120に配置することができる。信号線は、演算子の端
子123同士を結ぶもので、ある演算子の端子をマウス
カーソルで指定し、次に他の演算子の端子をマウスで指
定することで、信号線を配線することができる。
【0005】前記ブロック線図データは、演算子データ
と信号線データからなり、演算子、接続線を作成したと
きに、計算機内部でそれぞれ重複しない番号が与えら
れ、以後、その番号で管理される。演算子、信号線に
は、図40の(a)、図40の(b)に示すように、そ
れぞれ演算子番号、信号線番号が設定されている。
【0006】演算子データには、図40の(a)に示す
ように、演算子番号、演算内容のほか、画面に表示する
ときのXとYの2次元座標値、端子ごとにつながってい
る信号線の番号が含まれている。更に、演算内容が一定
値という演算子なら、その一定の値、比例演算を行う演
算子なら比例定数といった演算に必要なパラメータを設
定するパラメータ領域がある。
【0007】信号線データには、図40の(b)に示す
ように、信号線番号、信号線の名称、表示のための座標
のほか、始点、終点側につながっている演算子番号が設
定されている。なお、図40の(a)、図40の(b)
ではともに座標欄が空白になっているが、実際は画面に
表示するときのXとYの2次元の座標値が入る。
【0008】また、一つのブロック線図領域に入りきら
ない多数の演算子を持ったブロック線図を表すために、
一つのブロック線図領域の一部を一つのページとし、図
34のページ1、ページ2のように複数のページを用い
て一つのブロック線図を表す方法がある。そのためには
図40の(c)に示すように、各ページに属する演算
子、信号線を区別するページデータが必要になる。つま
りページデータとしてそのページに属する演算子番号と
信号線番号が設定されている。
【0009】なお、図39では、SIN演算子とCOS
演算子が一部重なって表示されているが、これは表示す
るときの条件を、「表示が重なった場合は重なり部分に
ついては後から描画した方を優先表示する」にすれば可
能である。つまりこの場合は、SIN演算子を最初に描
画し、COS演算子を後から描画したもので、両者が重
なりあう部分についてはCOS演算子を表示してある。
ただし従来技術においては、両者は単に座標が近いだけ
であって、ブロック線図のデータ(演算子データ、信号
線データ等)には両者を結びつけるデータは無い。
【0010】ブロック線図データは、データ変換部93
により図41に示すようなシミュレーションデータに変
換される。このシミュレーションデータは、1行ごとに
一つの演算子のデータで構成される。1行の中では、演
算子に入力する信号線の信号線名称(BB)、演算子名
称(SIN)、演算子から出力する信号線の信号線名称
(CC)、演算子が演算に使用するパラメータの値
(3.4.)で構成される。ここで括弧内は、図41の
3行目の場合を示している。
【0011】信号線から演算子の入力側端子に入力され
た信号は演算子内で演算され、その結果が別の端子(出
力側端子)から信号線に出力されると述べたが、ページ
とページの間では、入力及び出力という演算子を用いて
信号の授受を行う。つまり、あるページから他のページ
へ信号を受け渡すには、出力側の頁の末尾で出力演算子
に信号線をつなぎ、その信号が他のページ(入力側の
頁)にある入力演算子に受け渡され、その入力演算子か
ら同一ページ内の他の演算子へ信号線を使って信号が受
け渡される。なお、出力演算子から入力演算子への信号
の受け渡しは、ページが異なるため信号線は用いない
で、演算子のパラメータとして相手の演算子番号を設定
し、その番号によって相手を特定し、信号を受け渡す。
【0012】ボイラのような複雑な機械系、制御系の場
合は、複雑であるため数千に及ぶ演算子を組み合わせた
大規模なブロック線図を作成しなくてはならない。ブロ
ック線図で計算モデルを表すと分かりやすいとはいえ、
数千に及ぶ演算子を組み合わせる場合は、更に分かりや
すくする工夫が必要である。たとえば、数千の演算子か
らなるブロック線図全体をそのままディスプレイに表示
すると、一つ一つの演算子や信号線が小さく表示され細
かくなりすぎて、演算子の配置や信号線の配線作業が困
難であるため、数十から百程度の演算子ごとにページ分
けし、ページごとにディスプレイに表示するようにし
て、演算子や信号線をある程度の大きさで表示して、容
易に配置や配線作業ができるようにすることである。つ
まり複雑なブロック線図をページ分けすることで、分か
りやすいブロック線図を作成する事ができる。この場
合、1頁分のブロック線図を1個の演算子(ページ演算
子)で表現すれば、ページ演算子を信号線で接続するこ
とで、複雑なブロック線図を簡単に表現することができ
る。
【0013】また、ページ演算子を用いることで、例え
ば特願平5−41436号記載のように、数千の演算子
からなるブロック線図を数十から百程度の演算子を含む
グループに分割してページ分けし、一つのページを一つ
の演算子で表したページ演算子を用いて、図35に示す
ように、ページの中に他の演算子と同様にページ演算子
を配置できるようにすることでブロック線図を階層化し
てさらに判り易くする方法も用いられている。ここで、
ページ演算子からみて、対応するページを対応ページと
称し、逆にページから見て対応するページ演算子を対応
ページ演算子という。ページ演算子を用いると、図35
の(a)に示すように概略の信号の流れが分かり、同図
の(b)に示すように、対応する詳細のブロック線図が
分かる。
【0014】上記ページ演算子及び対応ページは、単に
複雑なブロック線図を判り易くするためにページ分けし
階層化したものであるが、分割したページをプラントの
機器と対応させると更に判り易くなる。例えば、特願平
8−110839号のように、図36に示す熱交換器の
計算モデルを対応ページとしてブロック線図で表し、そ
れに対応するページ演算子を複数並べることで、ボイラ
の熱交換の流れ、すなわち過熱器から再熱器、更に節炭
器までの熱の流れを判り易く表す方法も用いられてい
る。つまり、ページ演算子を過熱器、再熱器といったボ
イラの機器に対応させることができるので、ページ演算
子をボイラの機器を表すモジュールという位置付けにす
ることで、ブロック線図と実際の機器の対応が判り易く
なる。
【0015】なお、演算子データには、図40の(a)
に示すように、演算内容の他、表示のための座標値、接
続されている信号線の番号、演算に必要なパラメータ
(例えば一定値という演算子ならその一定の値、比例演
算子なら比例定数)を設定するパラメータ領域があり、
ページ演算子については、対応ページのページ番号がパ
ラメータとして設定される。
【0016】信号線から演算子に入力された信号は演算
子内で演算され、その結果が信号線から出力されるのは
先に述べたとおりであるが、ページ演算子と対応ページ
の間では、入力及び出力という演算子を用いて信号の授
受を行う。これは先に述べたページとページにまたがる
信号の授受の場合と同じである。すなわち、ページ演算
子へ入力する信号は対応ページの入力という演算子につ
ながり、対応ページの出力という演算子からの信号は対
応ページ演算子から出力する信号となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ボイラのような複雑な
機械系、制御系のブロック線図は、試行錯誤を繰り返し
ながら作成していく。つまり、演算子やそのパラメータ
は、計算してみて具合が悪いようだと、演算子やパラメ
ータを変更して再度計算する。再度計算したが、あまり
結果が良くなくて、変更したのを元に戻すこともある。
つまり変更前と変更後を両者とも残しておきたいことが
ある。また、なんとか計算できたが、納得がいかないた
め更に演算子、パラメータを変更して再々度計算するこ
ともある。この場合も、再々度の計算が納得のいくもの
かどうか分からないため、いつでも元の状態に戻れるよ
うに、途中の変更状態を残しておきたいことがある。し
かし、従来のブロック線図作成システムでは、作成した
ブロック線図をそのままシミュレーションデータに変換
するため、演算子や信号線を変更するときは変更前の演
算子や信号線を削除した後、新たに変更後の演算子や信
号線を配置、配線する必要がある。すなわち、変更後の
状態では、変更後のブロック線図があるだけで、変更前
の演算子、信号線は表示されていないだけでなく、ブロ
ック線図のデータからも削除されているので、変更前の
ブロック線図はすでに存在しない。そのため、変更され
たブロック線図を元に戻すことが困難である。つまり元
に戻すには、変更後の演算子、信号線を削除し、次に変
更前の演算子、信号線を新たに配置、配線する必要があ
る。また、変更前のデータと変更後のデータが併記され
ていないため、そのデータに至った経緯が不明であり、
分かりやすいシミュレーションデータではない。
【0018】例えば、特開昭57−134752号公報
は、変更後の表示演算子のそばに、アスタリスク(*
印)を表示して変更されたことを使用者に分かりやすく
表示する発明であるが、変更された演算子を変更前に戻
すということは考慮されておらず、そのための手段も無
い。演算子を削除したらその演算子データも削除される
ため、変更を元に戻すことが困難であり、典型的な従来
例である。
【0019】また、前述のように、ブロック線図の階層
化と機器モジュールを使用することでブロック線図を判
り易くする効果がある。しかし、例えば、過熱器,再熱
器または節炭器はいずれも熱交換器であってそれらのブ
ロック線図はほとんど同じであるものの、熱交換媒体の
条件の違いとか、機器としての構造の違いがあるために
全く同じブロック線図というわけにはいかず、演算子の
パラメータが異なったり、演算内容が多少異なったりす
る。そのため、異なる部分を別途ブロック線図で表す必
要があり、図37に示すように、元になる熱交換器のブ
ロック線図をそれぞれの熱交換器用としてまず複写し、
次に複写後のブロック線図をそれぞれの熱交換器用に修
正する必要がある。図37の例では、過熱器は、熱交換
モジュールをそのまま使用できるため、ブロック線図及
びパラメータの修正は不要である。それに対して再熱器
は比例演算子106のパラメータを1から2に修正して
いる。更に、節炭器は比例演算子106の後に積分演算
子107を追加している(図37は説明のための例であ
って、実際の過熱器、再熱器及び節炭器のブロック線図
ではない)。つまり、過熱器、再熱器及び節炭器は概念
としてはいずれも熱交換器であるが、実際の機器では細
かな相違があるため、各熱交換器専用のブロック線図が
必要となり、一つのブロック線図すなわちモジュールで
共通かすることができず、ブロック線図が複雑になり、
共通部分と修正した部分が分かりづらく、結局、分かり
づらいブロック線図になっているという問題がある。
【0020】また、不具合の修正や計算の精度をあげた
りするため、作成したブロック線図を変更することがあ
るが、この変更時、各熱交換器で共通の部分を変更する
場合、複写後のそれぞれのブロック線図を同様に修正す
る必要がある。つまり、複写した熱交換器に関するブロ
ック線図すべてに同様の修正を加えなくてはならないた
め、修正に手間がかかる、すべて修正したかどうかが分
かりづらいという問題がある。
【0021】本発明の第1の課題は、一旦変更したブロ
ック線図を簡単に変更前の状態に戻すことができるよう
にするにある。本発明の第2の課題は、複雑なブロック
線図を判り易いものにするとともに、モジュール化され
たブロック線図の共通部分の修正を容易にするにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の第1の課題は、演
算子や信号線を変更するとき、変更元になるブロック線
図を削除するのではなく、変更前の演算子、信号線をそ
のまま残し、新たに変更部分の演算子、信号線のデータ
を追加作成することで達成される。新たに作成した演算
子、信号線は、変更前の演算子、信号線に重ねて表示
し、新たに作成した演算子、信号線を優先的に表示す
る。更にこの変更前、変更後の演算子、信号線を持つブ
ロック線図をシミュレーションデータに変換するとき
に、変更前の演算子、信号線データを無効にし、新たに
作成した変更後の演算子、信号線データを有効にするよ
うにしてシミュレーションデータに変換する。逆に変更
前の演算子、信号線を優先的に表示し、シミュレーショ
ンデータに変換するときに、変更前の演算子、信号線を
有効にし、変更後の演算子、信号線を無効にすること
で、これらの問題が解決できる。
【0023】上記手段を用いると、変更前のブロック線
図を残したまま、変更後のブロック線図を作成できるた
め、変更前後のブロック線図の相違点を分かりやすく表
示できるようになる。更に、変更後のシミュレーション
データだけでなく、変更前のブロック線図に戻り、変更
前のブロック線図をシミュレーションデータに変換する
ことも可能となり、ブロック線図の試行錯誤が容易にで
きるようになる。結果的にデータ作成時間が短縮でき、
シミュレーションの効率化が図れる。
【0024】上記第2の課題は、パラメータ、演算内容
の変更を行う際、元になるブロック線図を変更するので
なく、新たに変更部分の演算子、信号線のデータを作成
し、その作成情報を、また削除の場合はその削除情報
を、ページ演算子のデータに持たせることで達成でき
る。
【0025】上記手段を用いると、元になるブロック線
図に対して、ページ演算子ごとに、削除、あるいは追加
した演算子、信号線のデータのみを新たに作成すること
になるので、ページ演算子ごとに元になるブロック線図
を複写する必要がなく、元になるブロック線図は一つだ
けでよい。また、変更した部分と元になる部分を分けて
考えることができ、各機器モデルの動き、違いを判り易
く表すことができるため、判り易いブロック線図を作る
ことができる。更に、各機器モジュール共通の部分を修
正するするときは、元になるブロック線図のみを修正す
ればよいため、簡単に修正でき、すべてのモジュールに
ついて修正したかどうかを確認しなくてすむ。
【0026】以上述べたように、共通に利用できるモジ
ュールを作成したことで、ブロック線図を判り易く表示
できるとともに、データ作成時間が短縮され、シミュレ
ーションが効率化される。
【0027】ところで、本発明においては、機能が少し
だけ異なるページ演算子を容易に作成するために、対応
ページそのもののブロック線図は修正変更しないが、ペ
ージ演算子から対応ページを見たときにのみ、あたかも
対応ページのブロック線図が修正変更されて見えるよう
にするため、その修正、変更内容をページ演算子に保存
する。要するに、階層的に上位階層の演算子から下位階
層のブロック線図を見たときに、下位階層のブロック線
図を修正、変更できるところに本発明の特徴がある。そ
れに対して、本発明と同様に、階層的にブロック線図を
作成し、階層間の情報を保存する公知例として、特開平
6−76012号公報、特開平7−271840号公
報、実開昭62−51450号、及び特開平1−502
621号公報がある。特開平6−76012号公報は、
上位ページ、下位ページ間の階層の位置関係を判り易く
表示するために、下位ページに展開の履歴と階層間の参
照情報を付加したもの、特開平7−271840号公報
は、階層間でのブロック図の接続を容易にするために、
上位ページ内のページ演算子の接続情報を保存し、下位
ページ展開時に表示するもの、実開昭62−51450
号は、機能論理図から詳細論理図に展開する作業を容易
にするために、機能論理演算子(実開昭62−5145
0号では演算子をシンボルと称している)と詳細論理演
算子の対応を付けるもの、特開平1−502621号公
報は、製品の階層構造図の部品間の関係や部品の情報を
判り易く表示するために、部品に関係するテキストデー
タや図形ファイル名称を構造図の部品と関係付けたもの
である。これらの出願は、要するに階層の関係を判り易
くするための技術に関するものであり、本発明の特徴で
ある下位階層のブロック線図を修正、変更するという概
念、方法に関するものではない。
【0028】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕以下、本発明の第1
の実施例を図面により説明する。
【0029】(i)全体の構成 図1に本実施例の具体的構成を示す。図示の装置は、計
算機本体11と、計算機本体11に接続されたディスプ
レイ12,マウス13,及びキーボード14を含んで構
成され、計算機本体11は、ブロック線図作成部15、
ブロック線図表示部17、ブロック線図データ16、デ
ータ変換部18を含んで構成されている。ブロック線図
データ16をデータ変換部18で変換することでシミュ
レーションデータ19が作成される。ブロック線図作成
部15には、下位演算子番号設定部23,上位演算子番
号設定部24,演算子座標判定部22と、重なっている
演算子の上位と下位を入れ替える上位下位演算子変換部
25がある。ブロック線図データ16内の演算子データ
には、下位演算子番号設定領域20と上位演算子番号の
設定領域21があり、ブロック線図作成部15の上位演
算子番号設定部24と下位演算子番号設定部23によ
り、演算子番号が設定される。更にブロック線図表示部
17内には、重なっている下位演算子の表示をやめる下
位演算子非表示部26、重なっていることを表示する重
なり演算子表示部27がある。データ変換部18には、
重なっている下位演算子データの変換をやめる下位演算
子データ非変換部28が含まれている。
【0030】(ii)各構成部分の相互関係、作用 演算子を他の演算子に変更するとき、従来技術では変更
前の演算子を削除し、新たに変更後の演算子を配置する
が、本実施例では削除せず残しておき、その上に新たな
演算子を重ねて配置し新たな演算子を優先的に表示する
とともに、演算子データに重なりを示すデータを登録で
きるようにしてある。更に作成したブロック線図をシミ
ュレーションデータに変換するときは、重ねて表示して
いる演算子のうち、表示されている演算子のみ変換し、
その表示されている演算子の裏に隠れて、表示していな
い演算子は変換しないようにしてある。また、重なって
表示されている2個以上の演算子は、表示されている演
算子と裏に隠れている演算子を入れ替えて、重なりを変
更できるようにしてある。
【0031】図2の(a)は本実施例のブロック線図の
演算子データで、従来の演算子データ(図40の
(a))に比べて下位演算子番号を設定する領域20と
上位演算子番号を設定する領域21が追加されている。
領域20,21には、演算子データが作成されたとき
は、演算子の重ねが無いという意味で0(ゼロ)が設定
されるが、本発明により演算子を重ねたときは、重なっ
た演算子の演算子番号が設定される。図3はブロック線
図の表示例で、図3の(a)は重なりのないブロック線
図をそのまま表示したものである。図3の(b)は図3
の(a)のSIN演算子103の上にCOS演算子10
4を重ねる途中の状態を示している。図3の(c)はS
IN演算子103の上にCOS演算子104を重ねた状
態を示している。この状態では、COS演算子104の
下にSIN演算子が隠れている。図3の(d)は、図3
の(c)でCOS演算子104の下に隠れていたSIN
演算子103を表に出して表示したもので、図3の
(c)で表に出ていたCOS演算子104は、SIN演
算子103の裏に隠れている。
【0032】本実施例は、図1の20から28の部品に
より実現される。その具体的な動きを図4で説明する。
使用者は、まず、マウス13、及びキーボード14を操
作しながらブロック線図作成部15により図3の(a)
に示すブロック線図を作成する。作成したブロック線図
は図2の(a)に示すブロック線図データ16となる。
作成されたブロック線図データ16は、ブロック線図表
示部17によりディスプレイ12に表示される。このブ
ロック線図データ16をシミュレーションデータに変換
すると図5の(a)になる。ここまでは、前述した従来
技術である。
【0033】以下、本発明によりブロック線図中のSI
N演算子103の上に新たにCOS演算子を重ねる手順
を示す。マウスカーソルにより演算子一覧表からCOS
演算子を選択する。次にマウスカーソルをSIN演算子
103の近くまで移動させ、SIN演算子103の上に
新たにCOS104演算子を重ねる。このとき座標判定
部22により新しい演算子の表示座標と既に表示してい
る演算子の表示座標を比較し、ある判定条件を満たして
いるかどうかでSIN演算子103を判断する。例えば
新しいCOS演算子104の表示座標が変更するSIN
演算子103の表示座標と一致、又は近くにあり、CO
S演算子104が新演算子103全体、又は一部に重な
って表示される場合は、SIN演算子103をCOS演
算子104に変更すると判断してもよい。この判断は例
えば次のようにすることで実現される。新しいCOS演
算子104を配置したときのCOS演算子104のX座
標値をXcos、Y座標値をYcosとする。これらの
座標値を、演算子データの中の他の演算子の座標値と比
較して、例えば、演算子データの中のある演算子のX座
標値をX0、Y座標値をY0、表示演算子の大きさを縦
をV、横をHとすると、Xcosの値がX0−(1/
2)×H以上でX0+(1/2)×H以下、かつYco
sの値がY0−(1/2)×V以上でY0+(1/2)
×V以下の場合、ある演算子と新しいCOS演算子10
4が重なっていると判断する。つまり、ここではSIN
演算子103がこの判定条件を満たしているとする。こ
こで(1/2)という数値は、例であって、1以下であ
れば他の数値(例えば1/4)でも構わない。なお、こ
の座標判定部28を使用しないで、あらかじめSIN演
算子103を例えばマウスカーソルで指定することで、
変更前の演算子(重ねられる下位の演算子)を特定して
もよい。
【0034】次に、従来では新しい演算子を配置したと
きは、演算子番号7として新しい演算子(CCOS演算
子104)の演算子データを作成するだけであるが、本
実施例では、新しい演算子が前からある演算子に重ねて
表示され、新しい演算子に変更すると判断した場合は、
新たに演算子番号7としてCOS演算子104の演算子
データを作成するだけでなく、下に重なった演算子(つ
まりSIN演算子103:演算子番号3)の演算子番号
(すなわち3)を、新たに追加されたCOS演算子(演
算子番号7)のデータの下位演算子番号設定領域20に
設定する。同時にCOS演算子104の下にあるSIN
演算子103の演算子データの上位演算子番号設定領域
21に、上に重なっている演算子(つまりCOS演算子
104)の演算子番号(すなわち7)を設定する。CO
S演算子104設定後の演算子データを図2の(b)に
示す。
【0035】次にディスプレイ12への表示について説
明する。下に重なったSIN演算子103は、下位演算
子非表示部26により演算子データの上位演算子番号設
定領域21に0以外の数値が設定されているのが検知さ
れるため、表示されない。更に重なっていることを明示
的に示すために、重なり演算子表示部27によりCOS
演算子の裏側にあるSIN演算子103を少しずらして
SIN演算子103の外形を一部分だけ表示させる。な
お、この表示は重なっていることを表すためであり、他
の重なっていない演算子と区別を付けるためのものであ
る。よって、他の方法、例えば単にCOS演算子104
の色を変えて重なっていることを表しても構わない。
【0036】次に作成したブロック線図をシミュレーシ
ョンデータに変換するときは、重なりの上位演算子(つ
まりCOS演算子104:演算子番号7)は、他の重な
っていない演算子と同様にシミュレーションデータに変
換するが、重なりの下位演算子(つまりSIN演算子1
03:演算子番号3)は、下位演算子データ非変換部2
8により演算子データの上位演算子番号設定領域21に
0以外の数値が設定されているのが検知されるため、シ
ミュレーションデータに変換しない。変換後のシミュレ
ーションデータを図5の(b)に示す。ただし、一旦変
換するが、シミュレーションプログラムで読み込むとき
に単なるコメントとなるように、シミュレーションデー
タでコメントとして扱っても構わない。
【0037】次に、重なっている演算子の重なりを逆に
することで、最初のブロック線図に戻す手順を図6を用
いて説明する。重なっている上側の演算子(COS演算
子104)をマウスで指定することで、上位下位演算子
入れ替え部25により、指定された演算子(COS演算
子104:演算子番号7)の演算子データと下に重なっ
ている演算子(SIN演算子103:演算子番号3)の
演算子データ中の下位演算子番号と上位演算子番号を交
換する。交換した結果を図7に示す。以下の手順は図4
の場合と同様である。重なり演算子表示部27におい
て、図7に示す演算子データを見てCOS演算子104
を裏側にして、SIN演算子103を表側にして図3の
(d)のように表示する。シミュレーションデータに変
換するときは、下位演算子データ非変換部28によっ
て、同様に下位の演算子(COS演算子104:演算子
番号7)は変換しない。この機能によって、上位、下位
を入れ替えることができるので、表示とシミュレーショ
ンデータの切り替えができる。
【0038】なお、本実施例による使用者の操作は、演
算子を配置し、演算子をマウスで選択するだけである。
この操作は従来のブロック線図作成システムの操作の範
囲内であり、使用者が新たに使用方法を修得する必要は
ない。
【0039】また、上記は2個の演算子が重なっている
ことで説明したが、3個以上の演算子が重なっている場
合でも同様である。この場合でも、最上位にある演算子
のみが有効になるつまり、本発明を用いると、演算子を
変更した場合、変更前の演算子を残して置くことがで
き、更に容易に変更前と変更後の演算子を取り替えるこ
とができる。このことから、仮に計算してみて、不具合
が生じたら元に戻す作業が容易に短時間で可能となり、
ブロック線図作成の効率が大幅に向上する。本発明によ
り、効果的なシミュレーションが可能となる。
【0040】〔実施例2〕以下、本発明の第2の実施例
を図面により説明する。
【0041】(i)全体の構成 図8に本実施例の具体的構成を示す。図示の装置は、計
算機本体11と、この計算機本体11に接続されたディ
スプレイ12,マウス13,及びキーボード14を含ん
で構成され、計算機本体11の中に、ブロック線図作成
部15、ブロック線図表示部17、ブロック線図データ
16、データ変換部18を含んで構成されている。ブロ
ック線図データ16をデータ変換部18で変換すること
でシミュレーションデータ19が作成される。
【0042】ブロック線図作成部15は、信号線番号設
定部33、最上位信号線番号設定部34、下位信号線フ
ラグ設定部35、及び最上位信号線番号変更部36を含
んで構成され、ブロック線図データ16内の演算子デー
タには、演算子につながっている信号線のうち同一端子
に2本以上の信号線番号を設定する領域30と、そのう
ちの最上位信号線番号を設定する領域31がある(本発
明において、複数の信号線の始点側、又は終点側が同一
の端子につながっている場合、それらの信号線が重なっ
ていると称す。また、重なっている信号線のなかで、上
側に重なっていることを上位、下側に重なっていること
を下位と称す)。また、ブロック線図データ16内の信
号線データには、最上位以外の信号線であることを示す
下位信号線フラグの設定領域32がある。この領域3
0,31,32の設定は、ブロック線図作成部15の信
号線番号設定部33と最上位信号線番号設定部34、下
位信号線フラグ設定部35、最上位信号線番号変更部3
6により設定される。ブロック線図表示部17内には重
なりの下位演算子表示部37、重なりの下位信号線表示
部38、重なりの上位演算子表示部39、重なりの上位
信号線表示部40がある。データ変換部18は、重なり
の下位演算子データの非変換部41、重なりの下位信号
線データの非変換部42を含んで構成される。
【0043】(ii)各構成部分の相互関係、作用 本実施例は、演算子の端子に2本以上の信号線を接続で
きるように演算子データに2個以上の信号線番号を登録
できるようにし、2本以上の信号線のうち、有効となる
(すなわち最上位の)信号線番号を設定できるようにし
たものである。また、2本以上重なっている信号線のう
ち、有効となる1本とそれにつながっている演算子は、
他の信号線、演算子と同じように表示してもよいし、特
に区別するために、太線等で表示してもよい。残りの信
号線(有効でない信号線)とそれにつながっている演算
子は、例えば破線で表示したりして他の信号線と演算子
と区別する。更に作成したブロック線図をシミュレーシ
ョンデータに変換するときは、2本以上ある信号線のう
ち有効となる1本とそれにつながっている演算子のみ変
換し、他の信号線とそれにつながっている信号線は変換
しないようにしたものである。また、2本以上ある信号
線のうち、有効である信号線を無効にし、その代わりに
他の信号線のうちの1本を有効状態に変更できる手段を
備えたものである。前記第1の実施例では1本の信号線
に2個以上の演算子を設定して、そのうちの1個の演算
子を有効にする例であったが、本実施例は、1個の演算
子に2本以上の信号線を設定し、そのうち1本の信号線
を有効にするものである。
【0044】図9は本発明のブロック線図の演算子デー
タ、図10は信号線データで、図40の(a),図40
の(b)に示す従来技術のブロック線図のデータに比べ
て、演算子データでは各端子ごとに複数の信号線番号の
設定領域30と、各端子ごとに最上位信号線番号の設定
領域31が追加されており、信号線データでは下位信号
線フラグの設定領域32が追加されている。ここでフラ
グというのは、0か1の数値を設定し、0の場合は従来
と同じ信号線を示し、1の場合は、本実施例で実現され
る、破線で表示しシミュレーションデータに変換されな
い信号線を表す。つまりフラグは、その数値によって信
号線の属性を表す印である。図11,図12については
後述する。
【0045】図13はブロック線図の表示例で、図13
の(a)は一つのページ内のブロック線図をそのまま表
示したものである(この図は図3の(a)と同じもので
ある)。図13の(a)に対して図13の(b)から図
13の(e)で本実施例を説明する。図13の(b)は
図13の(a)のブロック線図に対し、COS演算子1
04を新たに配置し、新たな信号線130、131を配
線したもので、この新たなCOS演算子104及び信号
線130、131を太線で表示し、従来のSIN演算子
103及びそのSIN演算子につながっている信号線1
32、133を破線で表示したものである。図13の
(c)は、図13の(b)の信号線の表示の形を変えた
もので、更に図13の(d)は、図13の(c)の演算
子と信号線で、太線と破線を取り替えて表示したもので
ある。図13の(e)は図13の(c)のCOS演算子
104に直列に平方演算子116を追加したものであ
る。
【0046】本実施例においては、図8の30から42
の部品によって実現される。具体的な動きを図14で説
明する。まず最初に、使用者は図13の(a)に示すブ
ロック線図を作成する。このブロック線図のデータは、
図9及び図10である。この状態では、各端子には信号
線は1本しか接続されていないため、図9の演算子デー
タの信号線番号設定領域30には、一つの信号線番号の
みが設定されている。また最上位信号線番号の設定領域
31には、信号線の重なりが無いということで0(ゼ
ロ)を設定しておく。また、図10に示す信号線データ
にも、信号線の重なりが無いため、つまりその信号線は
下位ではないため、下位信号フラグ領域32には(ゼ
ロ)を設定しておく。なお、このブロック線図データを
シミュレーションデータに変換すると図5の(a)にな
る。
【0047】この図13の(a)の状態から、図13の
(b)に示すように、たとえばマウス13を使って新し
い演算子であるCOS演算子104(演算子番号7)を
ブロック線図の上に配置し、比例演算子106と新たに
配置したCOS演算子104の間を信号線130(信号
線番号6)で結び、同様に新たに配置したCOS演算子
104と積分演算子107を信号線131(信号線番号
7)で結ぶ。このとき、すでに比例演算子106の端子
132には、SIN演算子103との間に信号線134
があり、また積分演算子107の端子133にはSIN
演算子103との間に信号線135があるため、130
と131の信号線は、端子132と133にとって、そ
れぞれ2本目の信号線となる。このことより比例演算子
の端子132と積分演算子の端子133にはそれぞれ2
本の信号線が接続されるため、信号線が重なったと判断
する。同時に、図9に示す演算子データには、新たに配
置したCOS演算子104(演算子番号7)のデータ
と、比例演算子(演算子番号2)及び積分演算子(演算
子番号4)の2本目の信号線130、131のデータ
(信号線番号6、7)を、演算子番号2の端子2及び演
算子番号4の端子1の各信号線番号設定領域30に設定
し、更に複数の信号線のうち、最上位の信号線130、
131の番号(信号線番号6、7)を、演算子番号2の
端子2及び演算子番号4の端子1の各最上位信号線番号
設定領域31に設定して、図11になる。更に、図10
に示す信号線データに新たに配線した2本の信号線13
0、131のデータ(信号線番号6、7)を設定し、更
にSIN演算子につながっていた信号線132、133
(信号線番号2、3)が、下位信号線になるため、その
信号線の下位信号線フラグ設定領域に1を設定し、図1
2になる。
【0048】表示に関しては、最上位の信号線130と
131(信号線番号6と7)及びその信号線に接続して
いる演算子(COS演算子104)を、他の信号線や演
算子と区別するため、演算子データの最上位信号線番号
設定領域31に設定してある信号線番号(6と7)を見
て、上位信号線表示部40により最上位信号線130と
132(信号線番号6と7)は例えば太線で表示し、そ
の信号線に接続している演算子(COS演算子104)
も上位演算子表示部39により太線で表示する。それに
対して、最上位ではない信号線134、135(信号線
番号2、3)は、信号線データの下位信号線フラグ設定
領域32に1が設定してあり、その信号線を下位信号線
表示部37により破線で表示し、更にその信号線に接続
している演算子(SIN演算子103)も下位演算子表
示部38により破線で表示する。つまりシミュレーショ
ンデータに変換しないことを表すために破線で表示する
わけであるが、他のブロック線図と区別を付けるためで
もあるので、破線以外、例えば色を変えて表示するよう
にしてもよい。
【0049】次に、作成したブロック線図をシミュレー
ションデータに変換するときは、破線で示される演算子
(SIN演算子103)と信号線135、134(信号
線番号2、3)は、下位演算子データ非変換部41と下
位信号線データ非変換部42により有効でないことが検
知され、シミュレーションデータには変換されない。太
線で表示されている信号線と演算子は、通常の信号線と
演算子と同様にシミュレーションデータに変換される。
これにより、破線で表示されているブロック線図は変換
されない。変換されたシミュレーションデータは図5の
(b)となる。
【0050】ところで、修正前の演算子、信号線は、変
換されないだけで、演算子データ、信号線データともに
残っていいるため、元に戻すことは容易である。例え
ば、図13の(d)に示すように、太線で表示されてい
るCOS演算子104と破線で表示されているSIN演
算子103を図13の(c)と比べて逆にすることで、
元に戻すことができる。具体的には図15に示すように
マウスカーソルで破線表示しているSIN演算子103
を指定すると、最上位信号線番号変更部36により、そ
の演算子につながっている信号線132、133の信号
線データに数値を変更した信号線がつながっている演算
子(比例演算子106、積分演算子107)の演算子デ
ータ(演算子番号2、4)のうち、最上位信号線番号設
定領域31の信号線番号6と7を、数値を変更した信号
線番号2と3に変更する。最後に数値を変更した信号線
と重なっている信号線(信号線番号6、7:この信号線
は、演算子データの信号線番号設定領域30を見れば分
かる。)の下位信号線フラグ設定領域32の数値を1に
設定する。結局、図11に示す演算子データが図16の
(a)に、図12に示す信号線データが図16の(b)
になる。
【0051】ブロック線図表示部17は、ブロック線図
データに基づいて演算子、信号線を表示するため、図1
3の(d)に示すように、SIN演算子103とCOS
演算子104の破線、実線表示が逆になる。シミュレー
ションデータへの変換においても、演算子データの下位
演算子設定領域が1の演算子は変換せず、信号線データ
の下位信号線領域が1の信号線は変換しないため、図1
3の(c)の場合とは逆にCOS演算子104のデータ
が変換されず、SIN演算子103のデータが変換され
る。変換されたシミュレーションデータは図5の(a)
となり、もとのシミュレーションデータを容易に作成す
ることができる。
【0052】なお、本実施例でも、実現するための操作
は、第1の実施例と同様に従来技術のブロック線図作成
システムの操作の範囲内であり、使用者が新たに使用方
法を習得する必要はない。
【0053】本実施例では、演算子や信号線を変更した
場合、変更前の演算子や信号線を残して置くことがで
き、更に容易に変更前と変更後の演算子を取り替えるこ
とができる。このことから、仮に計算してみて、不具合
が生じたら元に戻す作業が容易に短時間で可能となり、
ブロック線図作成の効率が大幅に向上する。本発明によ
り、効率的なシミュレーションが、可能となる。
【0054】また、第1の実施例では、演算子を単純に
他の演算子に置き換えるものであったが、本実施例で
は、演算子と信号線の両方を置き換えるため、図13の
(e)のように、一つの演算子を複数の演算子に置き換
えることも可能であり、複雑なブロック線図の変更にも
容易に対応できる。
【0055】以上のように、本発明を用いることで、ブ
ロック線図を分かりやすく表すことが可能となる。
【0056】〔実施例3〕以下、本発明の第3の実施例
を図面により説明する。
【0057】(i)全体の構成 図17に本実施例の具体的構成を示す。図示の装置は、
計算機本体11と、この計算機本体11に接続されたデ
ィスプレイ12、マウス13、及びキーボード14を含
んで構成され、計算機本体11の中に、ブロック線図作
成部15、ブロック線図表示部17、ブロック線図デー
タ16、データ変換部18を含んで構成されている。ブ
ロック線図作成部15には、図8に示す実施例の構成に
加え、ページの重なり関係を設定する上位下位ページ番
号設定部52、ページの上位下位関係を変更する上位下
位ページ変更部53があり、ブロック線図データ16に
は、ページデータの中に、上位ページ番号設定領域5
0、下位ページ番号設定領域51が追加されている。あ
との構成は、図8に示す前記第2の実施例2と同様なの
で説明を省略する。
【0058】(ii)各構成部分の相互関係、作用 本実施例は、実施例1又は2において、新しく追加する
演算子及び信号線をページという単位でグループ化し
て、従来のブロック線図と区別して、更に容易にブロッ
ク線図を変更できるようにしたものである。また、従来
のブロック線図を記載したページに新しいブロック線図
を記載したページを重ねて透過的に表示し、従来ページ
内の変更対象の演算子及び信号線を破線表示するととも
に、シミュレーションデータに変換するとき、それら破
線表示の演算子及び信号線を変換しないようにしたもの
である。図18の(a)は本実施例によるページデータ
であり、従来技術の前記図40の(c)のページデータ
と比べ、上位ページ番号の設定領域50と下位ページ番
号の設定領域51が追加されている。当該ページに対
し、重なっているページが上位の場合、つまり、重なっ
ているページが変更後のブロック線図を含む場合、上位
ページ番号の設定領域50に重なっているページのペー
ジ番号が設定され、当該ページに対し、重なっているペ
ージが下位の場合、つまり、当該ページが変更後のブロ
ック線図を含む場合、下位ページ番号の設定領域51に
重なっているページのページ番号が設定される。設定領
域50,51には、ページが重なっているときは、いず
れかの領域にその重なっているページ番号が設定される
が、重なっていないときは設定領域50,51の双方に
0(ゼロ)が設定される。
【0059】ブロック線図の具体的表示を、図19の
(a)に示す従来のページ1に対し、図19の(b)に
示すページを重ねた場合を例にとって説明する。この場
合、図18の(b)のページデータに示すように、ペー
ジ番号1の上位ページ番号の設定領域50に対してペー
ジ番号2が設定され、かつ、ページ番号2の下位ページ
番号の設定領域51に対してページ番号1が設定されて
いて、ページ番号2に記載されたブロック線図が変更後
のブロック線図であることが示されている。この結果、
ディスプレィ12に表示されるブロック線図は、図19
の(c)に示すように、ページ1のSIN演算子103
及びSIN演算子103に接続された信号線を破線で表
示し、COS演算子104及び信号線140,141を
実線で表示したものとなる。
【0060】本実施例は、図17の50から53の構成
要素が特徴である。具体的な動作を図20に示す。従来
のページ(ページ番号1)である図19の(a)(この
図は図3の(a)と同一である。)を表示し、その上に
新しいページ(ページ番号2)を重ねる。このときペー
ジデータにページを重ねたことを設定するため、上位下
位ページ番号設定部52により従来のページ(ページ番
号1)のページデータの上位ページ番号設定領域50に
新しく重ねたページのページ番号である2を設定する。
逆に新しいページ(ページ番号2)のページデータの下
位ページ番号設定領域51に、従来のページ番号である
1を設定する。次に、図19の(b)に示すように、新
しい演算子104(演算子番号7)と信号線140、1
41(信号線番号6、7)を配置し、配線する。ページ
番号2のページデータには、この新しい演算子番号7と
信号線番号6,7を設定する。このようにして新しいペ
ージデータは図18の(b)に示すようになる。演算子
データと信号線データは実施例2と同じなので図11と
図12になる。また、新しい演算子と信号線は、新しい
ページに属しているため、そのページだけを表示すると
図19の(b)のようになるが、従来のページの上に新
しいページを重ねて透過的に表示しているため、図19
の(c)のように表示される。つまり複数のページを重
ねて透過的に表示するため、従来ページ内のブロック線
図上に新しい演算子や信号線を配置、配線しているよう
に見えるが、実際は新規に演算子を配置したり、信号線
を配線する場合は、それらの演算子、信号線は新しいペ
ージに属することになる。
【0061】なお、複数のページを透過的に表示するに
は、まず、最下位のページ内のブロック線図を表示し、
続けてその上位のページ内のブロック線図を表示し、最
終的に最上位のページのブロック線図を表示すれば良い
だけであり、一般的にしられている従来技術である。
【0062】演算子データ、信号線データへの数値の設
定方法、ブロック線図の表示、及びシミュレーションデ
ータへの変換方法は、図8に示す第2の実施例と同様で
あるため、説明を省略する。なお、演算子データは図1
1、信号線データは図12、及びシミュレーションデー
タへの変換結果は図5(b)となり、前記第2の実施例
と同様である。
【0063】また、変更をもとに戻すには、新しいペー
ジを、従来のページの下に変更することで、つまりペー
ジデータの上位下位関係を逆にすることで実現できる。
上位下位ページ変更部53によりページデータの上位ペ
ージ番号設定領域50に設定してある番号と下位ページ
番号設定領域51に設定してある番号を逆に設定する。
つまり、ページ1の上位ページ番号2を下位ページ番号
の設定領域51に移動させ、ページ2の下位ページ番号
1を上位ページ番号設定領域50に移動させる。設定変
更後のページデータを図18の(c)に示す。演算子デ
ータ及び信号線データの変更は、前記第2の実施例の場
合と同様で、その結果も図16の(a)と図16の
(b)となり、実施例2と同様である。図21に、変更
をもとに戻す上記の手順を示す。以上の操作により変更
を元に戻すと、ディスプレィ12への表示は図13の
(d)に示すブロック線図となる。つまり、非常に簡単
に変更をもとに戻すことができる。
【0064】なお、本実施例でも、実現するための操作
は、第1の実施例及び第2の実施例と同様に従来技術の
ブロック線図作成システムの操作の範囲内であり、使用
者が新たに使用方法を習得する必要はない。
【0065】(iii)本実施例特有の効果 また、本発明のように、ページを重ねて変更分のみ新し
いページ中に作成するとブロック線図が多少異なるが同
じ部分が多いブロック線図を複数作成する場合、下にな
るページ上のブロック線図を共通とし、上に重ねるペー
ジに異なった部分を作成すると、下になるページ上のブ
ロック線図は1個しか作成する必要がないため、ブロッ
ク線図の量が少なくなる。例えば、図19で説明する
と、(a)の他に(c)と(e)の2種類のブロック線
図を作成するとき、(c)と(e)の2種類のブロック
線図をそれぞれ作成するのではなく、(b)と(d)の
ブロック線図のみを新たに作成し、それぞれ(a)に重
ねることで作成することができる。(c)と(e)に比
べ(b)と(d)の方が演算子、信号線の数が少ないた
め、少ない量のブロック線図で従来と同じブロック線図
を作成することができる。更に変更分とそうでない部分
を、下と上のページとして分けて考えることができるた
め、分かりやすいブロック線図とすることができる。ま
た、このことにより共通の部分を修正するときは、元に
なるブロック線図のみ修正すればよいため、簡単に修正
でき、更にすべて修正したかどうかを確認する必要がな
くなる。
【0066】以上、共通に利用できるモジュールを作成
したブロック線図が分かりやすく表示できるようにな
り、データ作成時間が短縮でき、シミュレーションの効
率化が図れる。
【0067】〔実施例4〕以下、本発明の第4の実施例
を図面により説明する。
【0068】(i)全体の構成 本実施例の構成を図22に示す。図示の装置は、計算機
本体11と、この計算機本体11に接続されたディスプ
レイ12、マウス13、及びキーボード14を含んで構
成され、計算機本体11の中に、ブロック線図作成部1
5、ブロック線図表示部17、ブロック線図データ1
6、データ変換部18を含んで構成されている。ブロッ
ク線図作成部15には、ページ演算子を通して対応ペー
ジ内の演算子のパラメータを設定する対応ページ内演算
子パラメータ設定部43が設けられ、ブロック線図デー
タ16内のページ演算子データには、演算子番号とパラ
メータ値の設定領域44が設けられている。ブロック線
図表示部17内には、対応ページ表示部47とパラメー
タ表示部45が設けられ、パラメータ表示部45はペー
ジ演算子データ内のパラメータ値を表示するパラメータ
値表示部46を含んで構成されている。また、データ変
換部18は、対応ページ内演算子のパラメータ値をペー
ジ演算子データ内のパラメータ値に置き換えるパラメー
タ値置換え部48を含んで構成されている。
【0069】(ii)本実施例は、ページ演算子データ
に、従来からある対応ページのページ番号の他に、対応
ページ内の演算子番号とパラメータ値を設定する設定領
域44を設け、この設定領域44にパラメータ値を変更
する演算子番号とパラメータ値を設定する対応ページ内
演算子パラメータ設定部43をブロック線図作成部15
内に設けたものである。更に、対応ページのブロック線
図を表示する対応ページ表示部47を設け、対応ページ
のブロック線図を表示した画面上で、変更前のパラメー
タ値の代わりに設定したパラメータ値を表示するパラメ
ータ値表示部46を設けたものである。また、作成した
ブロック線図をシミュレーションデータに変換するとき
に、対応ページ内演算子のパラメータ値をページ演算子
データ内のパラメータ値に置き換えるパラメータ値置換
え部48を設けたものである。
【0070】図23は本実施例のブロック線図の演算子
データの、図24は本実施例のブロック線図の、それぞ
れ表示例で、図24の(a)は、一つのページ内のブロ
ック線図をそのまま表示したものである。すなわち、ペ
ージ演算子を通して対応ページを表示したものではな
い。(「ページ演算子を通して」という表現については
後述する)。各演算子の下には、それぞれの演算子の演
算に用いられるパラメータ値が表示されている。図24
の(b)は、上記(a)のページを対応ページとしたペ
ージ演算子を含むページを表示したものであり、図24
の(c)は、上記(b)の中にあるページ演算子を通し
てその対応ページである(a)のページを表示したもの
である。図24の(c)では、本発明を用いて左から2
番目の演算子(比例)のパラメータを(a)とは異なる
値に修正してある。
【0071】使用者はまず、マウス13及びキーボード
14を操作してブロック線図作成部15により図24の
(a),(b)に示すブロック線図を作成する。作成し
たブロック線図からブロック線図データ16が得られ
る。ブロック線図データ16は、ブロック線図表示部1
7によりディスプレイ12に表示される。ここまでは前
述した従来技術と同じである。
【0072】本実施例の特徴は、図22の対応ページ内
演算子パラメータ設定部43からパラメータ値置換え部
48までの構成により実現される。図25に示すよう
に、例えばマウス13を用いてページ演算子108をク
リックし、対応ページ表示部47によりページ演算子に
指定してある対応ページを表示させる。このことを「ペ
ージ演算子を通して」対応ページを表示すると称する。
このとき、パラメータ表示部45より、パラメータ値1
09が表示されている。次に、変更するパラメータ値を
クリックし(図24の(a)の例では、左から2番目の
演算子(比例)のパラメータ値をクリックする)、変更
後の値をキーボードから入力する。この操作により、ペ
ージ演算子からの対応ページ内演算子パラメータ設定部
43により、パラメータを変更する演算子番号と、新た
なパラメータ値がブロック線図データ16の該当するペ
ージ演算子の設定領域44に設定される。同時に、ペー
ジ演算子データ内のパラメータ値表示部46により、変
更前のパラメータ値に代えて、キーボード14から入力
された新たなパラメータ値、すなわち変更後のパラメー
タ値が表示される。このとき、変更されたことを明示す
るために、例えば変更していないパラメータ値の色と異
なる色の文字で変更されたパラメータ値を表示するのが
望ましい。
【0073】このようにして変更されたパラメータ値
は、その変更後の値が設定してあるページ演算子のみで
有効である。他のページ演算子から(他のページ演算子
を通して)同じ対応ページを見ても、この変更は見えな
い。このことにより、同じ対応ページに対して、ページ
演算子ごとにそのページ演算子内でのみ有効なパラメー
タ変更が可能なので、同じ対応ページに対してページ演
算子ごとに異なるパラメータ値を設定することができ
る。
【0074】次に作成したブロック線図をシミュレーシ
ョンデータに変換するときは、ページ演算子のデータが
確認され、変更されていない演算子の場合は従来通り演
算子データに設定されているパラメータ値が出力される
が、変更されている演算子の場合は、対応ページ内演算
子のパラメータ値をページ演算子データに設定されてい
る値に置き換えるパラメータ値置換え部48により、演
算子データに設定されているパラメータ値の代わりに、
ページ演算子データ中に設定されている変更後のパラメ
ータ値が出力される。
【0075】つまり、本実施例においては、同一ブロッ
ク線図に対して、ページ演算子ごとにページ演算子側か
ら異なったパラメータ値を設定することが可能となる。
このことは、同一の対応ページである熱交換モジュール
を用いて、ページ演算子側で個別に設定した過熱器、再
熱器、節炭器に対応する演算パラメータを用いてシミュ
レーションできることになる。つまり、相違のある部分
だけ、例えばパラメータだけを新たに設定することで、
従来行っていたページの複写が不要になり、メモリ記憶
量の節約になるだけでなく、ブロック線図作成の効率が
向上するとともに、効率的なシミュレーションが可能と
なる。
【0076】〔実施例5〕以下、本発明の第5の実施例
を図面により説明する。
【0077】(i)全体の構成 図26に本実施例の具体的構成を示す。図示の装置は、
計算機本体11と、この計算機本体11に接続されたデ
ィスプレイ12、マウス13、及びキーボード14を含
んで構成され、計算機本体11の中に、ブロック線図作
成部15、ブロック線図表示部17、ブロック線図デー
タ16、データ変換部18を含んで構成されている。ブ
ロック線図作成部15は、前記対応ページ内演算子パラ
メータ設定部43に加え、ページ演算子を通して対応ペ
ージ内演算子、信号線を削除する対応ページ内演算子、
信号線削除部54と、ページ演算子を通して対応ページ
内演算子、信号線を追加作成する対応ページ内演算子、
信号線追加作成部55を含んで構成され、ブロック線図
表示部17の対応ページ表示部47は、削除演算子、削
除信号線非表示部56、追加演算子、追加信号線を表示
する追加演算子、追加信号線表示部57、及び追加演算
子データ内のパラメータ値を表示する追加演算子データ
内のパラメータ値表示部58を含んで構成されている。
また、ブロック線図データ16のページ演算子データ
は、ページ演算子データの追加部である、削除演算子番
号、削除信号線番号、追加演算子番号及び追加信号線番
号が設定される設定領域49を含んで構成され、データ
変換部18は、ページ演算子側からの対応ページ内の削
除された演算子、削除された信号線を変換しない削除演
算子、削除信号線非変換部59、及び、ページ演算子を
通しての対応ページ内の追加された演算子、信号線を変
換する追加演算子、追加信号線変換部60を含んで構成
されている。
【0078】(ii)各構成部分の相互関係、作用 本実施例は、ページ演算子データに、従来から設定して
ある対応ページのページ番号の他に、対応ページ内の削
除した演算子番号と信号線番号、新たに追加した演算子
番号と信号線番号を設定できる設定領域49を設け、そ
の設定領域49にページ演算子を通しての対応ページ内
の削除した演算子番号と信号線番号を設定する対応ペー
ジ内演算子信号線削除部54と、同じく前記設定領域4
9に新たに追加した演算子、信号線の番号を設定する対
応ページ内演算子信号線追加作成部55を設けたもので
ある。新たに追加された演算子、信号線は、演算子デー
タ、信号線データに設定され、追加された演算子のパラ
メータ値は対応ページ内演算子パラメータ設定部43に
より設定される。前記第4の実施例は、演算子のパラメ
ータ値を変更する場合の例であったが、本実施例は本願
発明を演算子や信号線を変更する場合に適用したもので
ある。
【0079】図29は本実施例のブロック線図の表示例
で、図27、図28は、それぞれ図29に示すブロック
線図の演算子データ、信号線データである。図29の
(a)は、一つのページ内のブロック線図をそのまま表
示したもので、各演算子の演算用のパラメータ値が演算
子の下に表示してある。図29の(b)は、(a)のペ
ージを対応ページとするページ演算子を含むページを表
示したもので、図29の(c)は、(b)の中にあるペ
ージ演算子を通して、その対応ページである(a)のペ
ージから、積分演算子107とその入力側及び出力側の
信号線を削除したものである。図29の(d)は、前記
(c)で削除された演算子の後に、加算の演算子136
とその入力側及び出力側の信号線138,139を追加
し、更に該追加された加算演算子136の入力側に信号
線142で接続された一定値演算子137を追加したも
のである。
【0080】本実施例の特徴は、図26の、対応ページ
内演算子パラメータ設定部43、対応ページ表示部4
7、設定領域49、対応ページ内演算子信号線削除部5
4、対応ページ内演算子信号線追加作成部55、削除演
算子、削除信号線非表示部56、追加演算子、追加信号
線表示部57、パラメータ値表示部58、削除演算子、
削除信号線非変換部59、及び、追加演算子、追加信号
線変換部60の構成により実現される。
【0081】図30に処理手順の例を示す。まず、例え
ばマウス13を用いて図29の(b)のページ演算子1
08をクリックし、ページ演算子を通して図29の
(a)である対応ページを表示させる。次に表示された
対応ページ(すなわち、(a))において、通常のペー
ジ内の操作と同様に、対応ページ内演算子信号線追加作
成部55による演算子、信号線の作成、対応ページ内演
算子信号線削除部54による演算子、信号線の削除、対
応ページ内演算子パラメータ設定部43によるパラメー
タの変更を行う。但し、削除した場合は、対応ページ内
の演算子、信号線は削除せず、対応ページ内演算子信号
線削除部54により、ページ演算子108のデータに、
削除した演算子番号、信号線番号を設定する。新規に追
加するときは、新たに新規分の演算子データ、信号線デ
ータを作成し、その演算子番号、信号線番号を対応ペー
ジ内演算子信号線追加作成部55によりページ演算子1
08のデータに設定する。この場合も、対応ページ内の
演算子、信号線は変更せず、そのままである。なお、演
算子、信号線を変更した場合も、対応ページ内の演算
子、信号線は変更せず、新規に作成した場合と同様に、
変更後の演算子データ、信号線データを新規に作成す
る。
【0082】表示に関しては、ページ演算子を通して対
応ページを表示する場合は、作成、削除、又は変更して
いない演算子、信号線はそのまま表示されるが、ページ
演算子データの削除演算子番号、削除信号線番号の欄に
設定されている番号の演算子、信号線は表示されない
(図29の(c)参照)。つまり、ページ演算子を通し
て削除した演算子、信号線は削除演算子、削除信号線非
表示部56により、表示しない。更に、新規に作成した
部分と変更した部分は、追加演算子、追加信号線表示部
57により表示される(図29の(d)参照)。
【0083】このようにして変更されたブロック線図
は、ページ演算子108を通して(ページ演算子108
をクリックして)対応ページを見たときのみ、変更され
た状態で表示される。ページ演算子108を含む複数の
ページ演算子に対して同じ対応ページが対応していると
き、他のページ演算子を通して同じ対応ページを見て
も、ページ演算子108を通して変更された変更後のブ
ロック線図は見ることはできない。つまり、同じ対応ペ
ージに対して、ページ演算子ごとに、そのページ演算子
でのみ有効となるブロック線図の変更が可能なので、同
じ対応ページに対してページ演算子ごとに異なるブロッ
ク線図を設定できることになる。また、対応ページをペ
ージ演算子を通さないで表示した場合は、変更部分は表
示されない。
【0084】次に、作成されたブロック線図をシミュレ
ーションデータに変換するときは、ページ演算子のデー
タが確認され、変更されていない演算子の場合は従来通
り演算子データが出力される。演算子データが変更され
ている場合は、削除演算子、削除信号線非変換部59、
及び、追加演算子、追加信号線変換部60により、演算
子データに設定されている変更後の演算子データが出力
される。
【0085】つまり、本実施例では、同一ブロック線図
(言い替えると同一対応ページ)に対して、ページ演算
子側から異なったブロック線図を設定することが可能と
なる。このため、複数のページ演算子に対応するブロッ
ク線図の作成、変更を行う場合、従来行っていたページ
の複写が不要になり、作業の効率が向上するとともに、
効率的なシミュレーションが可能となる効果がある。
【0086】以上述べたように、本実施例によれば、ブ
ロック線図が判り易くなる。また、対応ページ内の修正
した演算子番号、信号線番号をページ演算子データに設
定するのではなく、図31の(b)に示すように、新た
なページを作成してそのページデータに修正内容を設定
し、図31の(a)に示すように、ページ演算子データ
のパラメータ値に追加ページ番号という項目を設け、そ
こにその新たに作成したページ番号を指定しても、その
効果は同一である。
【0087】〔実施例6〕以下、本発明の第6の実施例
を図面により説明する。
【0088】(i)全体の構成 図32に本実施例の具体的構成を示す。図示の装置は、
計算機本体11と、この計算機本体11に接続されたデ
ィスプレイ12、マウス13、及びキーボード14を含
んで構成され、計算機本体11の中に、ブロック線図作
成部15、ブロック線図表示部17、ブロック線図デー
タ16、データ変換部18を含んで構成されている。ブ
ロック線図表示部17は、ページ演算子を通してパラメ
ータが変更された演算子(前記第4の実施例参照)、削
除された演算子、信号線(前記第5の実施例参照)を検
索する検索部97、及び検索された演算子、信号線を破
線あるいは色替えして表示する破線色替え表示部98を
含んで構成されている。
【0089】(ii)各構成部分の相互関係、作用 本実施例は、対応ページをブロック線図側からでなく、
単なるページとしてブロック線図を表示するときに、ペ
ージ演算子側から変更、削除した演算子、信号線かどう
かを区別して表示できるようにした例である。すなわ
ち、対応ページをブロック線図側からでなく、単なるペ
ージとしてディスプレイ12に画面表示するときに、前
記検索部97は、演算子データのページ演算子の欄を検
索し、表示しようとするページを対応ページとするペー
ジ演算子があるかどうかを確認する。そのようなページ
演算子がある場合、そのページ演算子について、追加演
算子、削除演算子、追加信号線、削除信号線の設定の有
無、演算子パラメータ変更の有無が確認される。それら
のいずれかの存在が確認された場合、破線、色替え表示
部98は、それら確認された演算子、信号線あるいはパ
ラメータを、破線、あるいは異なる色で画面表示する。
表示しようとするページを対応ページとするページ演算
子がない場合、あるいは、表示しようとするページを対
応ページとするページ演算子があっても、そのページ演
算子について、追加演算子、削除演算子、追加信号線、
削除信号線の設定がなく、パラメータの変更もない場合
は、そのページのブロック線図はそのまま、実線表示さ
れる。
【0090】図33は、積分という演算子及びこの演算
子に接続されている信号線が、ページ演算子を通して削
除された演算子、信号線として破線で表示され、変更、
削除されていない演算子、信号線が実線で表示されてい
る例である。ページ演算子を通して削除された演算子、
信号線を、破線で表示するだけではなく、線の色を変え
て表示したり、網かけ、塗りつぶしなどの方法で区別し
て表示するようにしてもよい。
【0091】前記第4、第5の実施例では、あるブロッ
ク線図(モジュール)を元にして、それを一部変更した
ブロック線図を生成する場合、元になるブロック線図は
複写せず、変更部分のみを新たに作成し、両者を組み合
わせて変更後のブロック線図(モジュール)を得る。こ
のことは、各モジュールに対する変更分ではない共通の
部分のブロック線図を修正するとき、元になる対応ペー
ジのみを修正すればよいことを意味する。この元になる
対応ページの修正作業においては、前記第4、第5の実
施例における場合のようにページ演算子をクリックして
対応ページを表示するのではなく、直接、元になるブロ
ック線図が記載されたページを表示して修正を行うこと
になる。このとき、ページ演算子側で削除、変更等の修
正をした演算子、信号線については、元になるブロック
線図が記載されたページを表示して修正を行っても、そ
の修正がページ演算子側には反映されないため、元にな
るブロック線図に記載された演算子、信号線のどれがペ
ージ演算子を通して削除、変更等の修正をした演算子、
信号線であるのかを知ることが重要である。
【0092】本実施例では、ページ演算子側で修正され
た演算子、信号線が画面上で容易にわかるので、単に変
更すればよいのか、ページ演算子を通して修正すべきな
のかの区別がつき、ブロック線図の修正が容易になる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、変更前のブロック線図
を残したまま、変更後のブロック線図を作成でき、更に
表示するブロック線図とシミュレーションデータへ変換
するブロック線図を、変更前のものから変更後のもの
へ、あるいはその逆に、容易に取り替えることができる
ため、複雑なブロック線図作成中の試行錯誤を容易に行
うことができる。また、部分的なブロック線図の変更が
容易にでき、複雑なブロック線図を分かりやすいブロッ
ク線図とすることが可能となる。
【0094】また、本発明によれば、新しい演算子を配
置して、信号線を配線したり、新しいページを作成する
という、従来のブロック線図作成システムの操作と同一
の操作、つまり、従来とまったく同一の操作で、作成し
たブロック線図を分かりやすく表示でき、試行錯誤が容
易にできるようになる。
【0095】また、本発明によれば、対応ページを複写
することなく、モジュールごとに部分的なブロック線図
の変更を行うことができるとともに、各モジュールごと
の部分的な変更だけでなく、各モジュールで共通に使用
しているブロック線図の修正も容易になる。
【0096】すなわち、本発明によれば、ブロック線図
生成のためのデータ作成時間が短縮でき、かつ、従来と
全く同一の操作で実現可能であるため、使用者は新しい
機械の操作に慣れる必要が無く、シミュレーションの効
率化が図れる。
【0097】したがって、短時間で、従来技術と同じシ
ミュレーションを行うことがが可能となり、また、同じ
時間なら、より多くのシミュレーションが可能となり、
ボイラ等大規模なブロック線図を作成する必要があるプ
ラントの設計効率を大幅に上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す実施例における演算子データの例を
示す図である。
【図3】図1に示す実施例によるブロック線図の表示例
である。
【図4】図1に示す実施例による演算子変更の例を示す
手順図である。
【図5】図1に示す実施例によるシミュレーションデー
タの例を示す図である。
【図6】図1に示す実施例において変更を元に戻す手順
の例を示す手順図である。
【図7】図6に示す手順により変更を元に戻したときの
演算子データを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8に示す実施例における演算子データの例を
示す図である。
【図10】図8に示す実施例における信号線データの例
を示す図である。
【図11】図8に示す実施例において演算子データを変
更した場合の演算子データの例を示す図である。
【図12】図8に示す実施例において信号線データを変
更した場合の信号線データの例を示す図である。
【図13】図8に示す実施例におけるブロック線図の変
更時の表示例を示す図である。
【図14】図8に示す実施例における信号線及び演算子
の変更例を示す手順図である。
【図15】図8に示す実施例において変更したブロック
線図を元に戻す手順の例を示す手順図である。
【図16】図15に示す手順によりブロック線図を元に
戻したときの演算子データ及び信号線データを示す図で
ある。
【図17】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図18】図17に示す実施例におけるページデータの
例を示す図である。
【図19】図17に示す実施例によるブロック線図の表
示例を示す図である。
【図20】図17に示す実施例によってブロック線図を
変更する手順の例を示す手順図である。
【図21】図17に示す実施例において変更したブロッ
ク線図を元に戻す手順の例を示す手順図である。
【図22】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】本発明の第4の実施例における演算子データ
の例を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施例におけるブロック線図
の表示例を示す図である。
【図25】図24に示す実施例によって演算子のパラメ
ータを変更する手順の例を示す手順図である。
【図26】本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。
【図27】本発明の第5の実施例における演算子データ
の例を示す図である。
【図28】本発明の第5の実施例における信号線データ
の例を示す図である。
【図29】本発明の第5の実施例におけるブロック線図
の表示例を示す図である。
【図30】図26に示す実施例によってページ演算子を
通して演算子、信号線を削除、追加する手順の例を示す
手順図である。
【図31】本発明の第5の実施例における演算子データ
の他の例及びページデータの例を示す図である。
【図32】本発明の第6の実施例を示すブロック図であ
る。
【図33】本発明の第6の実施例におけるブロック線図
の表示例を示す図である。
【図34】従来技術におけるブロック線図の表示例であ
る。
【図35】従来技術におけるページ演算子を用いたブロ
ック線図の表示例である。
【図36】従来技術においてブロック線図をモジュール
として扱った場合の、モジュールとページ演算子の関連
を示す例である。
【図37】従来技術におけるモジュール相互の関連を示
す例である。
【図38】従来技術の例を示すブロック図である。
【図39】従来技術においてブロック線図を変更する時
の表示例である。
【図40】従来技術における演算子データ、信号線デー
タ及びページデータの例を示す図である。
【図41】従来技術におけるシミュレーションデータの
例を示す図である。
【符号の説明】
11 計算機本体 12 ディスプレイ 13 マウス 14 キーボード 15 ブロック線図作成部 16 ブロック線図データ 17 ブロック線図表示部 18 データ変換部 19 シミュレーションデータ 20 下位演算子番号 21 上位演算子番号 22 座標判定部 23 下位演算子番号設定部 24 上位演算子番号設定部 25 上位下位演算子入れ替え部 26 下位演算子非表示部 27 重なり演算子表示部 28 下位演算子非変換部 30 信号線番号 31 最上位信号線番号 32 下位信号線フラグ 33 信号線番号設定部 34 最上位信号線番号設定部 35 下位信号線フラグ設定部 36 最上位信号線番号変更部 37 下位演算子表示部 38 下位信号線表示部 39 上位演算子表示部 40 上位信号線表示部 41 下位演算子データ非変換部 42 下位信号線データ非変換部 43 対応ページ内演算子パラメータ設定部 44 演算子番号とパラメータ値の設定領域 45 パラメータ表示部 46 ページ演算子データ内のパラメータ値表示部 47 対応ページ表示部 48 パラメータ値置換え部 49 設定領域 50 上位ページ番号 51 下位ページ番号 52 上位下位ページ番号設定部 53 上位下位ページ変更部 54 対応ページ内演算子信号線削除部 55 対応ページ内演算子信号線追加作成部 56 削除演算子削除信号線非表示部 57 追加演算子追加信号線表示部 58 パラメータ値表示部 59 削除演算子削除信号線非変換部 60 追加演算子追加信号線変換部 61 シミュレーションプログラム 91 ブロック線図作成部 92 ブロック線図データ 93 データ変換部 94 シミュレーションデータ 95 トレンドグラフ 96 ブロック線図表示部 97 検索部 98 破線色替え表示部 100 マウスカーソル 101 演算子 102 信号線 103 SIN演算子 104 COS演算子 105 ページ 106 比例演算子 107 積分演算子 108 ページ演算子 109 パラメータ値 116 平方演算子 120 ブロック線図作成領域 121 演算子の一覧表 123 端子 130 信号線 131 信号線 132 端子 133 端子 134 信号線 135 信号線 136 加算演算子 137 一定値演算子 138 信号線 139 信号線 140 信号線 141 信号線 142 信号線 143 削除演算子 144 削除信号線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントを構成する装置や物質の動き或
    いは状態を、演算子と、演算子相互を接続する信号線
    と、を含んで構成されるブロック線図で表し、このブロ
    ック線図をコンピュータの表示画面に画像表示するとと
    もに前記ブロック線図に基づいて前記装置や物質の動き
    或いは状態をシミュレーションするシミュレーションプ
    ログラムの入力データを生成する方法において、画面表
    示されたブロック線図中の演算子に他の新たに選択され
    た演算子を重ねて表示するとともに、前記新たに選択さ
    れた演算子を優先的に表示し、前記優先的に表示された
    演算子のデータをシミュレーションプログラムの入力デ
    ータとして変換し、前記優先的に表示された演算子に重
    ねて表示された他の演算子のデータはシミュレーション
    プログラムの入力データとして変換しないことを特徴と
    するプラントのブロック線図表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラントのブロック線図
    表示方法において、優先的に表示される演算子を重ねて
    表示された他の演算子に変更し、新たに指定された優先
    的に表示される演算子を優先的に表示するとともに、該
    新たに指定された演算子のデータをシミュレーションプ
    ログラムの入力データとして変換し、重ねられた他の演
    算子のデータはシミュレーションプログラムの入力デー
    タとして変換しないことを特徴とするプラントのブロッ
    ク線図表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のプラントのブロ
    ック線図表示方法において、複数の信号線を重ねて表示
    し、前記複数の信号線のうちの予め設定された信号線を
    優先的に表示し、前記優先的に表示された信号線のデー
    タをシミュレーションプログラムの入力データとして変
    換し、重ねて表示された他の信号線のデータはシミュレ
    ーションプログラムの入力データとして変換しないこと
    を特徴とするプラントのブロック線図表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラントのブロック線図
    表示方法において、優先的に表示される信号線を、重ね
    て表示された他の信号線に変更し、新たに指定された優
    先的に表示される信号線を優先的に表示するとともに、
    該新たに指定された信号線のデータをシミュレーション
    プログラムの入力データとして変換し、重ねられた他の
    信号線のデータはシミュレーションプログラムの入力デ
    ータとして変換しないことを特徴とするプラントのブロ
    ック線図表示方法。
  5. 【請求項5】 プラントを構成する装置や物質の動き或
    いは状態を、演算子と、演算子相互を接続する信号線
    と、を含んで構成されるブロック線図で表し、このブロ
    ック線図をコンピュータの表示画面に画像表示するとと
    もに前記ブロック線図に基づいて前記装置や物質の動き
    或いは状態をシミュレーションするシミュレーションプ
    ログラムの入力データを生成する方法において、複数の
    ページにそれぞれ異なるブロック線図を作成し、予め優
    先的に表示される演算子を指定し、それら複数のページ
    に作成されたブロック線図を透過的に重ねて表示し、演
    算子が重なった場合、前記予め指定された演算子を優先
    的に表示し、前記指定した演算子のデータをシミュレー
    ションプログラムの入力データとして変換するととも
    に、指定した以外の演算子のデータはシミュレーション
    プログラムの入力データとして変換しないことを特徴と
    するプラントのブロック線図表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のプラントのブロック線図
    表示方法において、それぞれブロック線図が記載された
    複数のページを透過的に重ねて表示し、信号線が重なっ
    た場合、予め指定された信号線を優先的に表示するかあ
    るいは任意の信号線を指定して優先的に表示し、優先的
    に表示した信号線のデータをシミュレーションプログラ
    ムの入力データとして変換し、重なった信号線のうち指
    定した以外の信号線のデータはシミュレーションプログ
    ラムの入力データとして変換しないことを特徴とするプ
    ラントのブロック線図表示方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のプラント
    のブロック線図の表示方法において、重ねられる複数の
    ページは上位ページと下位ページにそれぞれ設定され、
    同一の下位ページに対して異なる複数の上位ページの組
    合せで重ね合わせが行われるとともに、重ねられる上位
    ページに記載されたブロック線図もしくは演算子が優先
    的に表示されることを特徴とするプラントのブロック線
    図表示方法。
  8. 【請求項8】 演算子と信号線で構成されるブロック線
    図を作成し、ブロック線図をページに分けて表示し、ペ
    ージに表示されたブロック線図を表すページ演算子を用
    いてブロック線図を階層的に表し、そのブロック線図デ
    ータから装置や物質の動き或いは状態をシミュレーショ
    ンするシミュレーションプログラムの入力データを作成
    するとともに、ブロック線図をコンピュータの表示画面
    に表示するプラントのブロック線図表示方法において、
    ページ演算子のデータに該ページ演算子が代表するペー
    ジに含まれる演算子又は信号線のデータの一部を保存
    し、該ページ演算子が代表するページに含まれるブロッ
    ク線図が画面表示されるときは、前記保存されたデータ
    を参照して画面表示されることを特徴とするプラントの
    ブロック線図表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のプラントのブロック線図
    表示方法において、前記保存されるデータは、演算子又
    は信号線のデータの一部又は全部の削除情報を含むこと
    を特徴とするブロック線図表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のプラントのブロック線
    図表示方法において、前記保存されるデータは、新規に
    作成した演算子又は信号線のデータを含むことを特徴と
    するブロック線図表示方法。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれかに記載の
    ブロック線図表示方法において、ページ演算子に係るブ
    ロック線図が画面表示される際、前記保存されたデータ
    に係る演算子又は信号線と、保存されたデータに係らな
    い演算子又は信号線が、区別して画面表示されることを
    特徴とするブロック線図表示方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のプラントのブロッ
    ク線図表示方法において、ページ演算子に係るブロック
    線図が画面表示される際、ページ演算子に削除のデータ
    が保存された演算子,又は信号線は、ページ演算子にデ
    ータが保存されていない演算子又は信号線と区別して表
    示されることを特徴とするプラントのブロック線図表示
    方法。
  13. 【請求項13】 プラントの動特性を模擬する計算モデ
    ルを、演算内容を定義する複数の演算子と、該演算子を
    相互に接続しそれら演算子の演算順序と演算データの授
    受を定義する信号線とからなるブロック線図で表示し、
    該ブロック線図に基づいて演算子の演算内容、演算順序
    を示すブロック線図データを生成し、前記ブロック線図
    の、互いに信号線で接続された複数の演算子を含む一部
    を取り出してこれをページ演算子で代表させるととも
    に、前記ブロック線図データに、データ登録領域をもつ
    ページ演算子として登録し、前記ブロック線図に基づい
    て、前記プラントの装置、物質の動きあるいは状態をシ
    ミュレーションするシミュレーションプログラムの入力
    データを生成するプラントのブロック線図表示方法にお
    いて、前記ページ演算子で代表されるブロック線図の内
    容の変更、削除が行われた場合は、その変更、削除の内
    容が前記ブロック線図データの該当ページ演算子のデー
    タ登録領域に格納され、シミュレーションプログラムの
    入力データの生成は、ページ演算子に係る部分は、前記
    データ登録領域に格納された事項を参照して行われる、
    ことを特徴とするプラントのブロック線図表示方法。
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