JP2000056232A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡

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JP2000056232A
JP2000056232A JP10241026A JP24102698A JP2000056232A JP 2000056232 A JP2000056232 A JP 2000056232A JP 10241026 A JP10241026 A JP 10241026A JP 24102698 A JP24102698 A JP 24102698A JP 2000056232 A JP2000056232 A JP 2000056232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倍率を変更しても観察位置がずれにくい倍率
可変顕微鏡を提供する。 【解決手段】 試料面1からの光を集光する対物レンズ
系2と、対物レンズ系2で集光された光束を結像させ
る、対物レンズ系2に対して相対的に固定された結像レ
ンズ系6と、対物レンズ系2で集光された光束を結像レ
ンズ系6にリレーする、互いに倍率の異なる複数のリレ
ー光学系41、41aと、複数のリレー光学系41、41aを相
互に切替える切替機構11、12とを備え、複数のリレー光
学系41、41aは、それぞれ第1のレンズ群3、3aと第
2のレンズ群5、5aとを含んで構成され、第1のレン
ズ群3、3aの前側焦点は対物レンズ系2の瞳共役面に
ほぼ一致し、第2のレンズ群5、5aの前側焦点は第1
のレンズ群3、3aの後側焦点にほぼ一致するように配
置される顕微鏡。対物レンズ系2に対して結像レンズ系
6が相対的に固定されているので、顕微鏡の観察位置が
ずれにくく、また、互いに倍率の異なる複数のリレー光
学系を備え、それらを切り替える切替機構を備えるの
で、顕微鏡の倍率を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倍率可変顕微鏡に
関し、特に倍率を変更しても観察位置がすれにくい倍率
可変顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡装置における変倍機構は、図4に
示したように焦点距離の異なる対物レンズ102、10
2aをレボルバー113にとりつけ、レボルバー113
を回転させることによって対物レンズの焦点距離を変え
結像倍率を切り替えていた。対物レンズ102、102
aの取り付け位置や射出瞳の位置を規格化し、レボルバ
ー113に取り付ける対物レンズを交換できるように構
成することにより、変更可能な倍率をさらに多くするこ
とも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな従来の顕微鏡によれば、レボルバー113の回転停
止位置に誤差があると、試料1の観察位置がずれてしま
うという問題点があった。特に、有限系の対物レンズを
使った顕微鏡では、レボルバー113の回転停止位置に
誤差があると、対物レンズ102あるいは102aの光
軸と接眼レンズ108の光軸がずれてしまい、さらに倍
率がかけられて試料1の像位置が動いて結像されてしま
う。無限遠系の対物レンズを使った顕微鏡では、図5に
示すように対物レンズ102と接眼レンズ108の間に
像を形成するための結像レンズ106が配置されてい
て、対物レンズ102と結像レンズ106の間では試料
面1の上の一点から発した光束は平行になって進むた
め、対物レンズ102と結像光学系であうる結像レンズ
106の光軸のずれによる像のずれはない。
【0004】ここで、レボルバー113を回転して対物
レンズを102から倍率の異なる対物レンズ102aに
交換する際には、接眼レンズ108を含む顕微鏡本体及
び試料1は動かさない。対物レンズ102aの光軸と試
料面1の交わる位置すなわち観察位置が、本来ならば結
像レンズ106の光軸と試料面の交点101Aとならな
ければならないのに対し、レボルバー113による回転
停止位置に誤差があると対物レンズ102aの光軸と試
料面の交点101Bにずれてしまうことになり、やはり
像がずれてしまうことになる。
【0005】このため、従来の顕微鏡では有限系にしろ
無限系にしろ、レボルバー113の回転停止位置精度を
非常に厳密に抑えておく必要があった。ところが、頻繁
に倍率を変えるのにも拘わらず、複数の対物レンズの取
り付けられるレボルバー113は構造上大きさに制約が
あり、片軸でその重さを支えなくてはならないため回転
停止位置精度を厳密に抑えるのは難しく、加工コストを
増やす原因となっていた。そこで本発明は、倍率を変更
しても観察位置がずれにくい倍率可変顕微鏡を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による顕微鏡は、図1に示すよ
うに、試料面1からの光を集光する対物レンズ系2と;
対物レンズ系2で集光された光束を結像させる、対物レ
ンズ系2に対して相対的に固定された結像レンズ系6
と;対物レンズ系2で集光された光束を結像レンズ系6
にリレーする、互いに倍率の異なる複数のリレー光学系
41、41aと;複数のリレー光学系41、41aを相
互に切替える切替機構11、12とを備え;複数のリレ
ー光学系41、41aは、それぞれ第1のレンズ群3、
3aと第2のレンズ群5、5aとを含んで構成され、第
1のレンズ群3、3aの前側焦点は対物レンズ系2の瞳
共役面にほぼ一致し、第2のレンズ群5、5aの前側焦
点は第1のレンズ群3、3aの後側焦点にほぼ一致する
ように配置されることを特徴とする。ここで、対物レン
ズ系2の瞳共役面は、勿論対物レンズ系2の射出瞳その
ものであってもよい。
【0007】このように構成すると、対物レンズ系2に
対して結像レンズ系6が相対的に固定されているので、
顕微鏡の観察位置がずれにくく、また、互いに倍率の異
なる複数のリレー光学系を備え、それらを切り替える切
替機構を備えるので、顕微鏡の倍率を変更することがで
きる。
【0008】以上の顕微鏡では、請求項2に記載のよう
に、第1のレンズ群3、3aよりも試料面側にある瞳共
役面に開口制限絞りを配置してもよい。ここでいう瞳共
役面は、瞳そのものであってもよいし、第1のレンズ群
の前側焦点の一致する瞳共役面に限らず、どの瞳共役面
であってもよい。このように構成すると、複数のリレー
光学系41、41aを入れ換えたときに、入れ換えられ
たリレー光学系の光軸の位置が入れ換える前のリレー光
学系の光軸の位置からたとえずれたとしても、試料面の
観察位置からの光束が開口制限絞りを通過する位置がず
れることがない。
【0009】さらに以上の顕微鏡では、請求項3に記載
のように、また図3に示すように、試料面1とリレー光
学系41、41aとの間の光路中に、試料面1からの光
を分岐する分岐系15と、分岐系15を介して試料面1
と対物レンズ系2の物体面1との整合状態を検出するオ
ートフォーカス光学系18とを有するようにしてもよ
い。ここで、分岐系15は例えばダイクロイックミラー
やハーフミラー等のビームスプリッターである。このよ
うに構成すると、分岐系をリレー光学系と試料面との間
に取り付けることにより、観察倍率によらずオートフォ
ーカス機能を働かせることができるため、常に高精度な
フォーカスをかけながら観察することができる。したが
って、変倍しても焦点位置調整をやり直すことがないの
で、効率的に観察をすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0011】図1は、本発明による第1の実施の形態で
ある顕微鏡の模式的断面図である。図中、試料1を載置
する基台40には、試料1を透過または落射により照明
する不図示の照明光学系が備えられている。基台40の
図中で上方には、試料面1からの光を集光して平行な光
束とする対物光学系である対物レンズ2が備えられてお
り、さらに上方には後述の変倍リレー光学系41aを挟
んで、結像光学系である結像レンズ6が、その光軸を対
物レンズ2の光軸とほぼ一致させて備えられ、さらに上
方には結像レンズ6の結像面7を挟んで、接眼光学系で
ある接眼レンズ8が備えられている。接眼レンズ8のさ
らに上方から人間の目9で、試料1の拡大像を観察でき
るように構成されている。
【0012】対物レンズ2と結像レンズ6との間には、
複数の変倍リレー光学系であるリレーレンズ系41、4
1aが備えられている。図1には、2つのリレーレンズ
系41、41aしか図示されていないが、実際には2つ
以上いくつ用意してもよい。例えば3〜5が典型的な数
である。
【0013】図中、リレー光学系41は、第1群のレン
ズ群3と第2のレンズ群5とを含んで構成されている。
第1のレンズ群3の前側焦点は、対物レンズ系2の瞳面
P1にほぼ一致し、第2のレンズ群5の前側焦点は第1
のレンズ群3の後側焦点にほぼ一致するように配置され
ている。ここで、第1のレンズ群3の前側焦点は、対物
レンズ系2の瞳面P1に限らず、その瞳共役面にほぼ一
致していればよい。また、第2のレンズ群5の後ろ側焦
点は結像レンズ6の前側焦点に一致するように配置され
ている。図中、リレー光学系41aについても、リレー
光学系41と同様に構成されている。ここで、リレー光
学系41aのそれぞれ第1のレンズ群3aが第1のレン
ズ群3に、第2のレンズ群5aが第2のレンズ群5に、
対応する。
【0014】変倍リレー光学系41、41aの第1のレ
ンズ群3、3aと第2のレンズ群5、5aとは、観察す
る倍率に応じて、また変倍リレー光学系41、41aの
全長が一定になるように、それぞれ組み合わされる焦点
距離が決められている。また、変倍リレー光学系41、
41aは、それぞれ変倍リレーレンズ鏡筒10、10a
に固定的に収納されている。そして複数の例えば3〜5
群の変倍リレーレンズ系を収納した鏡筒10、10aに
代表される複数の鏡筒は、互いにターレット11に固定
的に取り付けられている。ターレット11は、対物レン
ズ2と結像レンズ6の共通光軸に平行な回転軸線回り
に、駆動装置であるモータ12などにより回転して、変
倍リレー光学系を切り換えることにより観察倍率を変え
ることができるように構成されている。ここで、ターレ
ット11とモータ12とを含んで、本発明の切替機構が
構成されている。
【0015】図1を参照して、第1の実施の形態である
顕微鏡の作用を説明する。不図示の照明装置により照明
された試料面1からの光束は、対物レンズ2で集光され
平行な光束となって、対物レンズ2の射出瞳P1に前側
焦点位置を一致させて配置された第1のレンズ群3によ
り、鏡筒10内に位置する第1のレンズ群3の後側焦点
位置にある中間結像面4で結像する。中間結像面4を通
過した光束は再び広がり、中間結像面4に前側焦点位置
を一致させた第2のレンズ群5により平行な光束とな
る。第2レンズ群5を出射した平行光束は、結像レンズ
6により結像面7に集光され、試料1の像を形成する。
結像面7に形成された試料像は、接眼レンズ8で拡大し
て観察してもよいし、結像面7にCCD等の撮像素子を
配置し像を光電変換して電気信号に変えてモニターで観
察してもよい。
【0016】異なる倍率で試料1を観察したいときは、
モータ12を回転させてターレット11を回転させ、変
倍リレーレンズ系41の代わりに変倍リレーレンズ系4
1aを、対物レンズ2と結像レンズ6との間にセットし
て、観察すればよい。
【0017】図2を参照して、ターレット11による停
止位置誤差が生じた時の結像状態を説明する。仮にター
レット11を回転して、変倍リレー系41aから変倍リ
レー光学系41に入れ換えたとする。本来ならば光学系
の光軸、特に対物レンズ2と結像レンズ6の共通の光軸
AXの位置に変倍リレー光学系41(3〜5)の光軸が
停止しなくてはならないのに対し、ずれてしまい光軸A
Xから僅かに平行移動した、図中BXで示す位置に変倍
リレー光学系3〜5の光軸が停止した場合を考える。
【0018】試料面1と対物レンズ2の光軸AXの交点
から発した光束は、第1のレンズ群3による中間結像面
4での結像位置は光軸AXに対して平行な光束なので変
倍リレー光学系3〜5の光軸BXとの交点を通過するこ
とになる。変倍リレー光学系3〜5の光軸が図中BXで
示す位置にずれていると中間結像面4での通過位置は対
物レンズ2の光軸AXとの交点とは異なるが、第2のレ
ンズ群5の前側焦点位置である中間結像面4では第2の
レンズ群5の光軸BX上を通過するため、前記光束が第
2のレンズ群5を通過すると再び対物レンズ2の光軸A
Xに平行な光束となる。このため、結像レンズ6は焦点
面である結像面7では光軸AXとの交点に像を形成する
ので、像のずれは観察されない。
【0019】必要に応じて、対物レンズ2の瞳面P1ま
たは瞳共役面P2に開口絞りを設けて観察する開口数を
制限するようにしてもよい。しかし図2からわかるよう
に、瞳共役面P2では変倍リレー光学系41の光軸のず
れがあると光束の通過する位置がずれるので、変倍リレ
ー光学系41より、具体的には第1のレンズ群3より物
体側の瞳面P1に開口絞りを設けることが望ましい。
【0020】図3を参照して、本発明の第2の実施の形
態を説明する。以上説明した顕微鏡では、特に、観察だ
けでなく線幅計測などをするための測定機用の光学系で
は、結像に寄与する光束の中心が試料1の面に対して垂
直になっているいわばテレセントリックである必要があ
るために、変倍リレー光学系41の光軸のずれの影響を
受けないようにしなくてはならない。ところが、対物レ
ンズ2の瞳は多くの場合対物レンズ2の内側に存在する
ように作られているので、瞳面に直接開口絞りを設ける
ことはできない。そこで図3のように、対物レンズ2と
変倍リレー光学系3〜5の間にテレセントリックなリレ
ー光学系16、17を挿入し、変倍リレー光学系3〜5
の物体側の瞳共役面に、変倍リレー光学系3〜5と独立
に、開口絞り14を設けるようにするのが望ましい。ま
た開口絞り14の開口数を必要に応じて変えることがで
きるように、偏心のおきにくい虹彩絞りなどの絞り機構
や高精度の位置再現性のあるターレット式の絞り機構を
配置してもよい。
【0021】さらに図3ではオートフォーカス機能を加
えるため、対物レンズ2の出射側に分岐系であるダイク
ロイックミラー15を設け、オートフォーカス光学系1
8に光束を分岐する。オートフォーカス光学系18で
は、観察に影響のない赤外光などを使って試料1の被検
面のフォーカスずれを検知するので、可視光を透過し赤
外光を反射するようなダイクロイックミラー15を用い
て分岐する。一般的にオートフォーカス光学系18は対
物レンズ2の開口数が大きいほど試料面のデフォーカス
に対して感度が高い。図3のように、対物レンズ2とテ
レセントリックなリレー光学系16、17との間に分岐
系15を配置すると、観察倍率に関係なく常に対物レン
ズ2の最大の開口数を使った状態で試料面のデフォーカ
スを検出することができるので、常に高精度にフォーカ
スを合わせながら観察することができる。
【0022】図6を参照して、オートフォーカス光学系
18の一例を説明する。ダイクロイックミラー15は、
光軸AXに対してほぼ45度の角度をもって配置されて
おり、その偏向方向にはハーフミラー51が、偏向した
光軸に対してほぼ45度の角度をもって配置されてい
る。ハーフミラー51の偏向方向には、コンデンサレン
ズ52が配置されており、その先には点光源53が配置
されている。点光源53は、ピンホールの明けられた遮
光板54と、遮光板54に対してコンデンサレンズ52
の反対側に置かれた赤外線ランプ等の光源55とを含ん
で構成されている。そしてコンデンサレンズ52とハー
フミラー51との間には、光軸に対して半分を遮光する
ナイフエッジ56が設けられている。点光源(ピンホー
ル)53の位置は、試料面1が顕微鏡に対して合焦して
いるときに、試料面と共役になるような位置に設定され
ている。
【0023】ダイクロイックミラー15からハーフミラ
ー51を透過して直進する方向には、結像レンズ57が
設けられており、その先の結像レンズ57の結像面に
は、スクリーン58が設けられている。
【0024】さらに図6を参照して、オートフォーカス
光学系18の作用を説明する。ランプ55からの光はピ
ンホール53により点光源として発せられ、その点光源
からの合焦用の光は、コンデンサレンズ52を介して平
行光線となる。このとき、ナイフエッジ56で平行光束
の円形断面の半円分が遮光される。透光した半円分の光
束は、ハーフミラー51で反射され、ダイクロイックミ
ラー15に向かう。ダイクロイックミラー15で反射さ
れた光は、対物レンズ2を介して試料面1上に入射し点
光源53の像を結像し、反射される。反射された半円分
の光束は、入射の際に通過したのと反対の半円領域を通
って、対物レンズ2を通過し、ダイクロイックミラー1
5に到り、ダイクロイックミラー15で反射され、ハー
フミラー51、結像レンズ57をこの順番に通過して、
スクリーン58上に結像する。
【0025】以上において、試料1が合焦位置にあると
きは、スクリーン58上で、スクリーンと結像レンズ5
7を含む光学系の光軸との交点上に、試料1からの反射
光は結像するので、スクリーン58上の受光の強度分布
は、強度分布58−aとして示すように、光軸交点を中
心にしてほぼ対称に分布する。しかしながら試料1が、
例えば合焦位置よりも対物レンズ2から離れた位置1−
aにあるとすると、試料1からの反射光のスクリーン5
8上の像は、強度分布58−bとして示すように、光軸
交点から図中下半分に偏心した分布となる。この偏心量
を測定することにより、合焦位置からのずれを検出する
ことができ、このずれを最小にするように制御すること
により、試料1の面を合焦位置に設定することができ
る。この操作は、スクリーン58上の受光の強度分布を
検出して、その検出信号を受信して制御する不図示の制
御器により、基台40を図中上下方向に駆動する駆動装
置(不図示)を駆動して、自動的に行うようにしてもよ
い。即ちオートフォーカスである。このようにオートフ
ォーカス光学系18を備えると、切り換えた変倍リレー
光学系の製造公差により焦点位置が僅かずつ異ったとし
ても、自動的に調整できるので、倍率を変えるたびに手
動で焦点位置を調整する必要がない。
【0026】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、対物レンズを共通化して対物レンズの次にリ
レー光学系を設けて、このリレー光学系で変倍するよう
にした。リレー光学系では、像に対しては倍率がかかっ
た状態でありリレー光学系での光軸の偏心の影響はほと
んど倍率のかからない状態で観察されるので、レボルバ
ーに比べて製造は容易になる。
【0027】さらに、リレー光学系は第1と第2の2つ
のレンズ群からなっており、第1のレンズ群の前側焦点
は前記対物レンズの射出瞳に一致するように配置され、
第2のレンズ群の前側焦点は前記第1のリレーレンズ群
の後側焦点に一致するようにしたリレー光学系を用い
て、対物レンズの瞳から瞳共役面までのリレー光学系の
間で変倍するようにすると、このリレー光学系での偏心
は瞳面上だけで発生するため、像の位置ずれを生じるこ
とがない。即ち、試料面上の一点からでた光束は対物レ
ンズで集光され平行な光束となって、リレー光学系の第
1のレンズ群に入り、中間結像面で結像する。中間結像
面で結像した光束は再び広がり、リレー光学系の第2の
レンズ群で集光され平行な光束となり、結像レンズを介
して像面に像を形成する。変倍させるリレー光学系は平
行な光束が入射する面と平行な光束が出射する面との間
に入れられており、結像レンズにより像を形成するため
平行な光束を一点に集める場合には平行な光束が横にず
れても集光する位置に変化はない。
【0028】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、倍率を変えた場合でも像のずれが生じないため、倍
率を変えて観察する際、観察したい対象を視野の中心に
移動させる必要がなく、効率的に観察を行うことができ
る。また、対物レンズを切り換えないのでフォーカスも
ずれることがない。特に、オートフォーカス機構を取り
付ける場合にも、変倍リレー光学系より試料側に取り付
けることにより観察倍率によらずオートフォーカス機能
を働かせることができるため、常に高精度なフォーカス
をかけながら観察することができる。このため、変倍し
ても焦点位置調整をやり直すことがないので、効率的に
観察をすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対物レン
ズ系に対して結像レンズ系が相対的に固定されているの
で、顕微鏡の観察位置がずれにくく、また、互いに倍率
の異なる複数のリレー光学系を備え、それらを切り替え
る切替機構を備えるので、顕微鏡の倍率を変更すること
ができ、倍率を変更しても観察位置がずれにくい倍率可
変顕微鏡を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による顕微鏡を示す
模式的断面図である。
【図2】図1の実施の形態における像のずれの補償機構
を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による顕微鏡を示す
模式的断面図である。
【図4】従来の有限系の顕微鏡の変倍機構を示した模式
的側面図である。
【図5】従来の無限遠系の顕微鏡の変倍による像のずれ
を説明する模式的説明図である。
【図6】オートフォーカス光学系の例を示す模式的説明
図である。
【符号の説明】
1 試料 2 対物レンズ 3 第1のレンズ群 4 中間像面 5 第2のレンズ群 6 結像レンズ 7 結像面 8 接眼レンズ 9 観察者の肉眼 10、10a 鏡筒 11 ターレット 12 モータ 14 開口絞り 15 ダイクロイックミラー 16、17 テレセントリックなリレー光学系 18 オートフォーカス光学系 23、23a 第1のレンズ群 24、24a 中間像面 25、25a 第2のレンズ群 41、41a 変倍リレー光学系 42、42a 変倍リレー光学系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面からの光を集光する対物レンズ系
    と;前記対物レンズ系で集光された光束を結像させる、
    前記対物レンズ系に対して相対的に固定された結像レン
    ズ系と;前記対物レンズ系で集光された光束を前記結像
    レンズ系にリレーする、互いに倍率の異なる複数のリレ
    ー光学系と;前記複数のリレー光学系を相互に切替える
    切替機構とを備え;前記複数のリレー光学系は、それぞ
    れ第1のレンズ群と第2のレンズ群とを含んで構成さ
    れ、前記第1のレンズ群の前側焦点は前記対物レンズ系
    の瞳共役面にほぼ一致し、前記第2のレンズ群の前側焦
    点は前記第1のレンズ群の後側焦点にほぼ一致するよう
    に配置されることを特徴とする;顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1のレンズ群よりも試料面側にあ
    る瞳共役面に開口制限絞りを配置することを特徴とす
    る、請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記試料面と前記リレー光学系との間の
    光路中に、前記試料面からの光を分岐する分岐系と、前
    記分岐系を介して前記試料面と前記対物レンズ系の物体
    面との整合状態を検出するオートフォーカス光学系とを
    有する請求項1または請求項2に記載の顕微鏡。
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