JP2000056120A - 表示装置用カラーフィルタ及び表示装置 - Google Patents

表示装置用カラーフィルタ及び表示装置

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JP2000056120A
JP2000056120A JP22077298A JP22077298A JP2000056120A JP 2000056120 A JP2000056120 A JP 2000056120A JP 22077298 A JP22077298 A JP 22077298A JP 22077298 A JP22077298 A JP 22077298A JP 2000056120 A JP2000056120 A JP 2000056120A
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light
shielding layer
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color filter
ink
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JP22077298A
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English (en)
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Toru Sugimura
徹 杉村
Shinji Ito
慎次 伊藤
Mizuhito Tani
瑞仁 谷
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Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット法による表示装置用カラーフィ
ルタにおいて、従来の特性を有し、インクの吸収、着弾
点精度の向上、画素の混色防止により、精度よく画素を
形成した、且つ反射率を低減した表示装置用カラーフィ
ルタを提供すること。及び表示品質のよい表示装置を提
供すること。 【解決手段】透明基板2と、マトリックス状遮光層5
と、受像層3と、パターン状着色層4を具備する表示装
置用カラーフィルタにおいて、遮光層の材料が感光性着
色組成物及びニッケルであること。この表示装置用カラ
ーフィルタを表示装置に備えること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放射型表示装
置、蛍光表示装置、プラズマディスプレイ(PDP)及
び液晶表示装置などの表示装置用カラーフィルタ及び表
示装置に関するものであり、特にインクジェット法によ
り製造される表示装置用カラーフィルタ及び表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示装置において、カラー表示、反射率
の低減、コントラストの改善、分光特性制御などの目的
にカラーフィルタを用いることは、有用な手段となって
いる。この表示装置に用いるカラーフィルタは、多くの
場合、カラーフィルタは画素として形成されて使用され
るものである。この表示装置用カラーフィルタの画素を
形成する方法として、これまで実用されてきた方法とし
ては、フォトリソグラフィイ法、印刷法などがあげられ
る。
【0003】これらの画素を形成する方法に対し、プリ
ンタで実用されてきたインクジェット法による画素形成
方法を、表示装置用カラーフィルタの製造に適用する技
術が提案されている。しかし、表示装置用カラーフィル
タをインクジェット法により形成する方法においては、
インクジェットのヘッドからインクが噴出した際、イン
ク滴の着弾点精度が悪いなどの問題点があり、精度の高
い表示装置用カラーフィルタを得ることは困難なことで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
クジェット法により形成した表示装置用カラーフィルタ
において、従来法における耐熱性、耐薬品牲、解像性等
の特性を有し、インクを確実に吸収し、インクジェット
のヘッドから噴出したインク滴の着弾点精度が向上し、
各画素の混色を防止し、精度よく画素を形成した、且
つ、透明基板側からの遮光層の反射率が極端に低減した
表示装置用カラーフィルタを提供すること。及びこの表
示装置用カラーフィルタを用いた表示品質のよい表示装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
透明基板と、この透明基板の上に形成されたマトリック
ス状遮光層と、この透明基板及びマトリックス状遮光層
の上に形成された受像層と、このマトリックス状遮光層
の間の上方に位置する受像層の上にインクジェット法に
より形成されたパターン状着色層を具備する表示装置用
カラーフィルタにおいて、このマトリックス状遮光層の
材料が感光性着色組成物及び無電解メッキによるニッケ
ルであることを特徴とする表示装置用カラーフィルタで
ある。
【0006】また、本発明は、上記発明の表示装置用カ
ラーフィルタにおいて、前記感光性着色組成物の色素と
して、黄色、青色、紫色、または、黄色、赤色、青色の
有機顔料を混合した疑似黒色混合物に、カーボンブラッ
クを含有させた混合物を用いることを特徴とする表示装
置用カラーフィルタである。
【0007】また、本発明は、上記発明の表示装置用カ
ラーフィルタにおいて、前記混合物が、前記疑似黒色混
合物100重量%に対しカーボンブラックを15〜30
重量%の割合で含有させた混合物であることを特徴とす
る表示装置用カラーフィルタである。
【0008】次に、本発明の第二の発明は、上記発明に
よる表示装置用カラーフィルタを備えたことを特徴とす
る表示装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明による表示装置用カ
ラーフィルタを、その一実施形態に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明による表示装置用カラーフィルタ
の一実施例を示す断面図である。また、図2(イ)〜
(ハ)は、図1に示す本発明による表示装置用カラーフ
ィルタの製造工程を示す説明図である。図1に示すよう
に、表示装置用カラーフィルタ(1)は、透明基板
(2)の上にマトリックス状遮光層(5)が形成され、
この透明基板(2)及びマトリックス状遮光層(5)の
上に受像層(3)が形成され、このマトリックス状遮光
層の間の上方に位置する受像層の上には、赤色(R),
緑色(G),青色(B)各々のパターン状着色層(4)
が形成されている。
【0010】本発明による表示装置用カラーフィルタ
は、(1)遮光層形成用の感光性着色組成物を用い、遮
光層をマトリックス状に形成するフォトリソグラフィ工
程、(図2(イ))、(2)マトリックス状遮光層に、
金属ニッケル膜を形成するメッキ工程、(3)マトリッ
クス状遮光層を形成した透明基板上に、インク親和性の
高い受像層を塗布する工程、(図2(ロ))、(4)受
像層の上に、所望の色特性を有するインクをインクジェ
ット法によりパターン状着色層を形成する工程、(図2
(ハ))、によって、製造されるものである。
【0011】図1において、本発明に用いる透明基板
(2)は、十分な強度、平坦性、耐熱性、光透過性など
を有するものが好ましい。例えば、通常カラーフィルタ
基板として用いられている透明な無アルカリガラス、或
いはソーダガラスなどがあげられる。
【0012】本発明における遮光層形成用の感光性着色
組成物に用いる色素としては、有機顔料を混合した疑似
黒色混合物にカーボンブラックを含有させた混合物が好
ましい。感光性着色組成物はこの混合物に、分散剤、分
散樹脂、溶媒などを加え均一に分散されたペーストを作
製し、このペーストに光重合性モノマーと光重合開始剤
を添加して遮光層形成用の感光性着色組成物としたもの
である。
【0013】ここで、本発明おける疑似黒色混合物に用
いる有機顔料としては、可視光領域に光透過性、光遮光
性を持つもののうち、特に黄色、青色、紫色、または、
黄色、赤色、青色の組み合わせが良く、組み合わせた疑
似黒色混合物としては、全ての可視光領域で光遮光性が
フラットな光学特性を有するものが好ましい。更に、カ
ーボンブラックを疑似黒色混合物に適量含有させること
で、メッキ工程中におけるセンシタイジング処理によ
り、S++を主成分とする還元性溶液が遮光層に良好に付
着しニッケル薄膜が析出しやすくなるものである。
【0014】この遮光層形成用の感光性着色組成物の好
ましい配合は、遮光層形成用の感光性着色組成物の固形
分(上記混合物、樹脂、分散剤、光重合性モノマー、及
び光重合開始剤)は、3〜40重量%であり、好ましく
は5〜30重量%、更に好ましくは7〜20重量%であ
る。固形分が3重量%以下、または20重量%以上であ
るとスピンコート、ロールコート等の塗布装置で所望の
膜厚を得る事が困難となり、また塗布性も低下する。
【0015】疑似黒色混合物とカーボンブラックの混合
物の分散樹脂に対する割合は、分散樹脂100重量部に
対し50〜200重量部であり、好ましくは100〜1
50重量部である。200重量部以上であると均一に分
散することが困難なものとなり、50重量部以下では、
反射率低減の効果が弱くなる。
【0016】低反射率を低減するために混合するカーボ
ンブラックの割合は、疑似黒色混合物100重量部に対
し15〜30重量部である。カーボンブラックの割合が
30重量部以上の場合は、無電解メッキがされやすくな
るものの、反射率が1%以上となってしまう。また、カ
ーボンブラックの割合が15重量部以下の場合は、反射
率は低くなるものの、無電解メッキがされにくくなる。
【0017】黄色と青色と紫色の有機顔料を混合し疑似
黒色混合物とする場合、各有機顔料の割合は、好ましく
は1:1:1〜2:2:1であり、特に好ましくは1:
1:1〜1.3:1.3:1である。また、黄色と赤色
と青色の有機顔料とを混合し疑似黒色混合物とする場
合、各有機顔料の割合は、好ましくは1:1:1〜1:
2:2であり、特に好ましくは1:1:1〜1:1.
5:1.5である。有機顔料を混合し疑似黒色混合物と
することにより、上記に示した範囲内で色度座標の位置
がC光源の付近に位置するため、可視光をバランスよく
反射するものとなる。
【0018】用いる黄色顔料としては、ノバパームイエ
ローHR−01(C,I,PigYellow 8
3)、パリオトールイエローK−0961HD(C,
I,Pig Yellow 138)、パリオトールイ
エローL1820(C,I,Pig Yellow 1
39)、Lumogen Yellow D0790
(C,I,Pig Yellow 101)、Sico
Yellow D0951(C,I,Pig Yel
low 3)、Sico Yellow D1150
(C,I,Pig Yellow 74)、Sico
Fast YellowD1250(C,I,Pig
Yellow 1)、Sico Fast Yello
w D1350(C,I,Pig Yellow 1
3)、SicoFast Yellow NB−D17
60(C,I,Pig Yellow83)、Sico
min Yellow D1120(C,I,Pig
Yellow 34)等があげられる。
【0019】また、用いる赤色顔料としては、パーマネ
ントカーミンFBB−02(C,I,Pig Red
146)、シンカシヤレッドBRT−796D(C,
I,Pig Violet 19)、クロモフタルレッ
ドBRT(C,I,Pig Red 144)、ホスタ
パームピンクE(C,I,Pig Red 146)、
クロモフタルレッドA2B(C,I,Pig Red
177)、FanalPink D4680(C,I,
Pig Red 1 69)、Fanal Pink
D4810(C,I,Pig Red 169)、Fa
nal Pink 4830(C,I,Pig Red
81)等があげられる。
【0020】また、用いる青色顔料としては、ヘリオゲ
ンブルーD−7565(C,I,Pig Blue 1
6)、ヘリオゲンブルーL6700F(C,I,Pig
Blue 15:6)、ヘリオゲンブルーD7072
D(C,I,Pig Blue 15:3)、ヘリオゲ
ンブルーD6900D(C,I,Pig Blue1
5:1)、ヘリオゲンブルーD6870D(C,I,P
ig Blue 15:2)、ヘリオゲンブルーD71
00D(C,I,Pig Blue 15:4)等があ
げられる。
【0021】また、用いる紫色顔料としては、Fana
l Violet D5460(C,I,Pig Vi
olet 1 45175:1)、Fanal Vio
let D5480(C,I,Pig Violet
1 45170:2)、Fanal Violet D
6060(C,I,Pig Violet 39 42
555:2)、Fanal Violet D607
0、リオノゲンバイオレットRL(C,I,Pig V
iolet 23 51319)等があげられる。
【0022】本発明における遮光層形成用の感光性着色
組成物に用いるアクリル系樹脂としては、分散性、耐熱
牲、アルカリ現像性、透明牲に優れている事が好まし
い。アクリル系樹脂の成分であるアクリル系モノマーと
しては、化学式(1)で示されるものが好ましい。
【0023】
【化1】
【0024】また、本発明において使用されるアクリル
樹脂の具体的な例としては、化学式(2)〜(20)で
示されるものがあげられる。
【0025】
【化2】
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】しかし上記のものに限定されるものでない
ことは言うまでもなく、また、これらの中から選ばれる
数種類のモノマーにより合成される樹脂であることが好
ましい。上記のアクリル系モノマーの他、次に挙げるれ
るものも適宜選択して用いることか出来る。ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ベンジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アクリロニトリル、ビニルア
セテート、N −ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフ
リルメタクリレート等である。
【0029】分散剤としては、非イオン性界面活性剤
(例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル)、イオ
ン性界面活性剤(例えばアルキルベンゼンスルフォン酸
ナトリウム、ポリ脂肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸
塩、テトラアルキルアンモニウム塩)、有機顔料誘導
体、ポリエステル等があげられる。分散剤は1種類を単
独で使用しても良く、2種類以上を混合して使用しても
良い。
【0030】光重合性モノマーとしては、単官能性モノ
マーとして、ノニルフェニルカルビトールアクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、
2官能モノマーとして、トリプロピレングリコールアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、テ
トラエチレングリコールジアクリレート、3官能モノマ
ーとしては、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート、多官能モノ
マーとして、トリメチロールプロパンテトラアクリレー
ト、ジペンタユリスリトールペンタおよびヘキサアクリ
レート等があげられる。
【0031】光重合開始剤としては、トリアジン系化合
物として、ピベロニル−s−トリアジン、2,4,6−
トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p −メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−フェニルー4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2 −(p −
メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p −クロロフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4’−メトキシー1’−ナフチル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)一s−トリアジン等があげられ
る。
【0032】また、イミダゾール系化合物としては、2
−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジフェニル
ーイミタゾーエル二量体、2−(2,3−ジクロロフェ
ニル)−4,5−ビス(3−メトキシフェニル)−イミ
タゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−
4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−イミタゾール
二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−
ビス(4−クロロフェニル)−イミダゾール二量体、2
−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジ(2−フ
リル)−イミタゾール、2,2’−ビス(2−クロロフ
ェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1−
2’ビイミダゾール等があげられる。
【0033】また、ベンゾフェノン系化合物としては、
ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息
香酸メチル.4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシ
ベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベン
ゾイルー4’−メチルジフェニルサルファイド、3,
3’−ジメチルー4−メトキシベンゾフェノン、4,
4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル等があげられる。
【0034】溶剤としては、トルエン、キシレン、エチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、ジクライ
ム、シクロヘキサノンなどが用いられるが、塗布性、分
散安定性、等から選択され、単一または複数の溶剤組成
の溶剤を適宜選択する。
【0035】分散剤の割合は、前記混合物100重量部
に対し1重量部以上とするのが好ましい。1重量部未満
では均一な分散をすることが困難で安定性に欠けたもの
となる。また、光重合牲モノマーの添加量は、分散樹脂
の20〜150重量部程度である。光重合開始剤の添加
量は、光重合牲モノマーの5〜50重量部、好ましくは
10〜30重量部を1種、または2種以上添加して用い
るとよい。
【0036】マトリックス状遮光層上にニッケルを無電
解メッキするメッキ工程は、マトリックス状遮光層が形
成された透明基板に対し、遮光層側から一様に紫外線を
照射する紫外線照射工程、水素化ホウ素ナトリウムを主
成分とする還元性溶液又は次亜リン酸ナトリウムと水素
化ホウ素ナトリウムを主成分とする還元性溶液で処理し
て、上記遮光層にのみ選択的に還元性溶液を付与するセ
ンシタイジング工程、塩化パラジウムを主成分とする溶
液で処理し上記還元性溶液が付与された遮光層上にメッ
キ触媒となる金属パラジウムを析出させるアクチベーテ
ィング工程、上記遮光層上に金属薄膜を形成する無電解
メッキ工程に分けられる。
【0037】紫外線照射工程における光源としては、例
えば、波長λ=184.9nm、253.7nmの低圧
水銀ランプ等が挙げられる。センシタイジング工程にお
ける還元性溶液としては、濃度5g/リットル程度の水
素化ホウ素ナトリウムを主成分とする水溶液、あるいは
濃度5g/リットル程度の次亜リン酸ナトリウムと濃度
5g/リットル程度の水酸化ナトリウムを主成分とする
水溶液等が挙げられ、室温条件下においてこの水溶液中
に上記ガラス基板を3〜10分程度浸漬してセンシタイ
ジング処理を行うものである。
【0038】アクチベータ工程において適用される処理
溶液としては、濃度0.3g/リットル程度の塩化パラ
ジウムが溶解されたpH=6〜7の溶液等が利用でき、
室温条件下においてこの溶液中に3〜10分程度ガラス
基板を浸漬し、上記還元性溶液が付与された遮光層上に
メッキ触媒となる金属パラジウムを析出させる。なお、
無電解メッキ法により上記遮光層上に選択的に析出させ
る金属薄膜としては、ニッケル、銅、コバルト、スズ、
白金、銀、あるいはこれ等の合金等が挙げられる。
【0039】本発明における受像層(3)は、パターン
状着色層(4)をインクジェット法により形成する際
に、インクジェットによるインクを確実に吸収させ、イ
ンク滴の着弾点精度を向上させ、各画素の混色を防止
し、精度よく画素を形成させるために設けられるもので
ある。
【0040】本発明における受像層(3)の材料として
は、透明であること、受像したインクの変色や褪色がな
いこと、諸耐性があることなどの性能が要求され、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセテートなどのビニル
樹脂が良好なものとして用いられる。その他の材料とし
ては、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ
メタクリル酸、ポリメタクリル酸エステルなどが用いら
れる。
【0041】また、インクの受像性を高めるために、こ
の樹脂に微粒子(フィラー)を含有させることも有効で
ある。フィラーとしては、無機微粒子では微粉末珪酸、
有機微粒子ではアクリル樹脂、スチレン樹脂、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン
樹脂、フッソ樹脂などであるが、透明性の点からは、ア
クリル樹脂が好ましい。また、フィラーの添加量は、受
像層100重量%に対し1〜10%が好ましいものであ
る。
【0042】次に、パターン状着色層を形成する工程に
ついて説明する。本発明に用いる着色インクは、色素と
樹脂と溶媒を主成分としたものである。色素としては、
一般的に、カラ−フィルタとして好適に用いられる透明
牲、色純度に優れた染料、顔料が用いられる。樹脂とし
ては、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコール、
カルボキシメチルアセタール、ポリイミド樹脂、アクリ
ル系樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の各種高分子
樹脂により、色素との相性の良いものが適宜選択され
る。カラーフィルタ用として用いるには、耐熱牲、耐光
牲等の耐性が高いことが要求されるためアクリル樹脂が
好適に用いられる。
【0043】また、色素の樹脂中への分散性を向上させ
るために、分散剤を用いることも良く、分散剤として
は、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル等)、イオン性界面活性剤(例え
ば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ脂肪
酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸塩、テトラアルキルアン
モニウム塩等)、有機顔料誘導体、ポリエステル等が挙
げられる。分散剤は、1種類を単独で使用しても良く、
2種類以上を混合して使用しても良い。溶媒としては、
インクの希釈用途の他、経時安定性、印字の乾燥牲など
が要求され、インクとして用いる色素、樹脂との相性の
良いもののなかから適宜選択される。
【0044】使用するインクジェット装置としては、イ
ンクの吐出方法の相違によりピエゾ変換方式と熱変換方
式があり、特にピエゾ変換方式が好適である。インクの
粒子化周波数は5〜100KHz程度、ノズル径として
は5〜80μm程度,ヘッドを3個配置し1ヘッドにノ
ズルを1〜30個組み込んだ装置が好適である。また、
必要に応じパターン状着色層(4)の形成後に加熱など
の硬化を行ってもよい。
【0045】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する。 <実施例1> (遮光層用の感光性着色組成物の調製)アクリル樹脂
(メタクリル酸20重量部、ヒドロキシエチルメタクリ
レート15重量部、メチルメタクリレート10重量部、
ブチルメタクリレート55重量部をエチルセロソルブ3
00重量部に溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスニトリル
0.75重量部を加えて、70℃、5時間反応させ得ら
れたアクリル樹脂)を、樹脂濃度20重量%になるよう
にエチルセロソルブで希釈した。
【0046】この希釈樹脂78gと、黄色顔料パリオト
ールイエローL1820(C,I,Pig Yello
w 139:BASF社製)7.7g、青色顔料ヘリオ
ゲンブルーL6700F(BASF社製)6.1g、紫
色顔料リオノゲンバイオレットRL(東洋インキ社製)
6.1g、カーボンブラック2.1gと分散剤2.2g
を添加して、ビーズミル分散機で冷却しながら3時間分
散した。この着色樹脂102.2gに対し、光重合性モ
ノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート
3.9gと、光重合開始剤としてピペロニル−s−トリ
アジン0.8gを添加し、溶剤としてエチルセロソルブ
で固形分7重量%になるように希釈し、よく攪拌して遮
光層形成用の感光性着色組成物を調製した。
【0047】(マトリックス状遮光層の作製)この遮光
層形成用の感光性着色組成物をガラス基板に塗布し、厚
さ0.15μmの塗膜を得た。70℃20分プリベーク
後、画素部が遮光されたマスクを介して精度良くアライ
メントを行った後、露光(150mJ/cm2 )し、
2.5%炭酸ナトリウム水溶液で現像後良く水洗した。
水洗乾操後、150℃で1時間ベークして遮光層をパタ
ーン状に形成した。次に、このガラス基板全面をアルカ
リ脱脂処理し、水洗乾燥した後、ニッポ電気株式会社製
の低圧水銀ランプ(波長λ=184.9nm、253.
7nm、出力120W)により上記遮光層側から一様に
紫外線を照射して遮光層表面を酸化させた。なお、この
紫外線照射処理により以下に述べる還元性溶液に対する
遮光層の浸水牲を著しく向上させることができる。
【0048】続いて、ガラス基板を再度水洗した後、こ
のガラス基板を室内条件下において濃度5g/リットル
の水素化ホウ素ナトリウム水溶液(還元性溶液)中に3
〜10分間浸漬して上記遮光層のみ水素化ホウ素ナトリ
ウムを付与した。なお、この還元性溶液に代えて濃度5
g/リットルの次亜リン酸ナトリウムと濃度5g/リッ
トルの水酸化ナトリウムの水溶液を適用してもよい。
【0049】上記、センシタイジング処理を施した後、
ガラス基板を水洗し、かつ、室内条件下において以下に
示すアクチベーティング処理用水溶液(水酸化ナトリウ
ムの水溶液によりそのpH=6〜7に調整されている)
内にこのガラス基板を3〜10分間浸漬して、水素化ホ
ウ素ナトリウムが付与された遮光層上のみメッキ触媒と
なる金属バラジウムを析出させる。 [アクチベーティング処理用水溶液の組成] 塩化バラジウム 0.3g/リットル 吐石酸ナトリウム 0.3g/リットル 塩酸 3ミリリットル/リットル
【0050】次に、このガラス基板を再度水洗した後、
液温50℃、pH=6.7に設定された無電解ニッケル
メッキ液(奥野製薬工業株式会社製 商品名トップケミ
アロイB−1)内に上記ガラス基板を100間浸水し、
上記金属バラジウムをメッキ触媒にして遮光層上に膜厚
0.15μmの金属ニッケル膜を析出させた。そして、
ガラス基板を水洗乾燥し、230℃、1 時間の加熱処理
(ポストアニール)を施しマトリックス状遮光層の作製
した。
【0051】得られたマトリックス状遮光層のガラス面
からの反射率を分光測光装置AH−SRK/STK(オ
リンパス光学工業株式会社製)で測定したところ、1.
0%と低反射率であった。マトリックス状遮光層の膜厚
を膜厚測定装置Dektak3030(日本真空技術株
式会社製)で測定したところ、0.3μm、光学濃度
(OD)を濃度計マクベス(Kollmorgen C
orporation製)で測定したところ4であり、
マトリックス状遮光層は低反射で高濃度であることが分
かった。
【0052】(受像層の作製)アリミナゾル6gおよび
ポリビニールアルコール20g、水を74g加えて・攪
拌し、エマルジョン化した。マトリックス状遮光層を形
成したガラス基板上に、エマルジョン化した溶液をロー
ルコート法で約0.8μmの塗膜を形成した。その後、
100℃/20分で熱硬化させ、受像層を得た。
【0053】(着色インクの調製)赤インクについて
は、アクリル樹脂(メタクリル酸20重量部、ヒドロキ
シエチルメタクリレート15重量部、メチルメタクリレ
ート10重量部、ブチルメタクリレート55重量部を、
エチルセロソルブ300重量部に溶解し、窒素雰囲気下
で、アゾビスニトリル0.75重量部を加えて、70
℃、5時間反応させ得られたアクリル樹脂)を、樹脂濃
度20重量%になるようにエチルセロソルブで希釈し
た。この希釈樹脂90.1gと、赤色顔料クロモフタル
レッドA2B(C,I,Pig Red177 653
00:チバガイキー社製)6.95g、黄色顔料パリオ
トールイエローL1820(C,I,Pig Yell
ow 139:BASF社製)2.05gと分散剤0.
9gを添加して、ビーズミル分散機で冷却しなから3時
間分散した。溶剤としてエチルセロソルブを用い、粘度
が5cp以下になるように希釈し、よく攪拌して赤イン
クを調製した。
【0054】緑インクについては、アクリル樹脂(メタ
クリル酸20重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
15重量部、メチルメタクリレート10重量部、ブチル
メタクリレート55重量部を、エチルセロソルブ300
重量部に溶解し、窒素雰囲気下で、アゾビスニトリル
0.75重量部を加えて、70℃、5時間反応させ得ら
れたアクリル樹脂)を、樹脂濃度20重量%になるよう
にエチルセロソルブで希釈した。この希釈樹脂90.1
gと、.緑色顔料リオノールグリーン2YS(C,I,
Pig Green 36:東洋インキ製造社製)7.
55g、黄色顔料パリオトールイエローL1820
(C,I,Pig Yellow 139:BASF社
製)1.45gと分散剤0.9gを添加して、ビーズミ
ル分散機で冷却しなから3時間分散した。溶剤としてエ
チルセロソルプで粘度が5cp以下になるように希釈
し、よく攪拌して緑インクを調製した。
【0055】青インクについては、アクリル樹脂(メタ
クリル酸20重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
15重量部、メチルメタクリレート10重量部、ブチル
メタクリレート55重量部を、エチルセロソルブ300
重量部に溶解し、窒素雰囲気下で、アゾビスニトリル
0.75重量部を加えて、70℃、5時間反応させ得ら
れたアクリル樹脂)を、樹脂濃度20重量%になるよう
にエチルセロソルブで希釈した。この希釈樹脂91g
と、青色顔料ヘリオゲンブルーL6700F(BASF
社製)0.8g、紫色顔料リオノゲンバイオレットRL
(東洋インキ社製)0.1gと分散剤0.9gを添加し
て、ビーズミル分散機で冷却しながら3時間分散した。
溶剤としてエチルセロソルブで粘度が5cp以下になる
ように希釈し、よく攪拌して青インクを調製した。
【0056】(カラーフィルタの作製)受像層の形成さ
れたガラス基板上に、上記に示す方法で調製した赤、
緑、青の顔料分散インクをインクジェット装置を用い、
パターンを形成し230℃で1時間の熱処理を行ってパ
ターン状着色層を得た。このようにして作製したカラー
フィルタを光学顕微鏡により観察したところ、各画素の
混色はなく、良好にパターンが形成されていた。また、
このカラーフィルタに、260℃で1時間の熱処理を行
った前後での色変化を調査したところ、各画素とも色差
(△Eab)は、5以下と耐熱牲も問題はなかった。ま
た、このカラーフィルタを、5%NaOH、5%硫酸、
NMPの薬品に、30分間浸漬した前後での色変化を調
査したところ、各画素とも色差(△E a b )は、5以下
と耐薬品牲も良好であり、耐熱牲、耐薬品性ともに良好
な信頼牲の高いカラーフィルタが作製できた。
【0057】本発明によるマトリックス状遮光層が形成
されたカラーフィルタを用いた液晶表示装置は、ガラス
側からの反射率が低いため、従来のブラックマトリクス
が形成されたカラーフィルタを用いた液晶表示装置に比
べ、外光において反射、及び映り込みがなく、さらに表
示コントラストが良好なものとなった。また、得られた
カラーフィルタ上に、低温スパッタ法により、膜厚15
00Åの透明導電膜を設け、ついでポリイミドを透明導
電膜の上に400Åの膜厚で形成し、ラビング処理を行
った。その後、薄膜トランジスタが形成された対向電極
とシール剤で張り合わせることによって液晶セルを組み
立てた。電極間に液晶を注入しカラー液晶表示装置を作
製した。得られたカラー液晶表示装置は、画素の白抜
け、混色等の発生がなく、表示品質は良好なものであっ
た。
【0058】<実施例2> (遮光層用の感光性着色組成物の調製)アクリル樹脂
(メタクリル酸20重量部、ヒドロキシエチルメタクリ
レート15重量部、メチルメタクリレート10重量部、
ブチルメタクリレート55重量部をエチルセロソルブ3
00重量部に溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスニトリル
0.75重量部を加えて、70℃、5時間反応させ得ら
れたアクリル樹脂)を、樹脂濃度20重量%になるよう
にエチルセロソルブで希釈した。
【0059】この希釈樹脂78gと、黄色顔料パリオト
ールイエローL1820(C,I,Pig Yello
w 139:BASF社製)6.1g、赤色顔料クロモ
フタルレッドA2B(C,I,Pig Red177
65300:チバガイギー社製)6.1g、青色顔料ヘ
リオゲンブルーL6700F(BASF社製)7.7
g、カーボンブラック2.1gと分散剤2.2gを添加
して、ビーズミル分散機で冷却しながら3時間分散し
た。この着色樹脂102.2gに対し、光重合性モノマ
ーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート3.
9gと、光重合開始剤としてピペロニル−s−トリアジ
ン0.8gを添加し、溶剤としてエチルセロソルブで固
形分7重量%になるように希釈し、よく攪拌して遮光層
形成用の感光性着色組成物を調製した。
【0060】(マトリックス状遮光層の作製)この遮光
層形成用の感光性着色組成物をガラス基板に塗布し、厚
さ0.15μmの塗膜を得た。得られたマトリックス状
遮光層のガラス面からの反射率を分光測光装置AH−S
RK/STK(オリンパス光学工業株式会社製)で測定
したところ、1.09%と低反射率であった。マトリッ
クス状遮光層の膜厚を膜厚測定装置Dektak303
0(日本真空技術株式会社製)で測定したところ、0.
3μm、光学濃度(OD)を濃度計マクベス(Koll
morgen Corporation製)で測定した
ところ4であり、マトリックス状遮光層は低反射で高濃
度であることが分かった。
【0061】(受像層の作製)次に、シリカ5g及びポ
リビニールアルコール20g、水75gを加えて、攪拌
し、エマルジョン化したものをガラス基板上に塗布し、
受像層とした。
【0062】(カラーフィルタの作製)受像層の形成さ
れたガラス基板上に、実施例1と同一の赤、緑、青の顔
料分散インクをインクジェット装置を用い、パターンを
形成し230℃で1時間の熱処理を行ってパターン状着
色層を得た。このようにして作製したカラーフィルタを
光学顕微鏡により観察したところ、各画素の混色はな
く、良好にパターンが形成されていた。また、このカラ
ーフィルタに、260℃で1時間の熱処理を行った前後
での色変化を調査したところ、各画素とも色差(△Ea
b)は、5以下と耐熱牲も問題はなかった。また、この
カラーフィルタを、5%NaOH、5%硫酸、NMPの
薬品に、30分間浸漬した前後での色変化を調査したと
ころ、各画素とも色差(△E a b )は、5以下と耐薬品
牲も良好であり、耐熱牲、耐薬品性ともに良好な信頼牲
の高いカラーフィルタが作製できた。
【0063】本発明によるマトリックス状遮光層が形成
されたカラーフィルタを用いた液晶表示装置は、ガラス
側からの反射率が低いため、従来のブラックマトリクス
が形成されたカラーフィルタを用いた液晶表示装置に比
べ、外光において反射、及び映り込みがなく、さらに表
示コントラストが良好なものとなった。また、得られた
カラーフィルタ上に、低温スパッタ法により、膜厚15
00Åの透明導電膜を設け、ついでポリイミドを透明導
電膜の上に400Åの膜厚で形成し、ラビング処理を行
った。その後、薄膜トランジスタが形成された対向電極
とシール剤で張り合わせることによって液晶セルを組み
立てた。電極間に液晶を注入しカラー液晶表示装置を作
製した。得られたカラー液晶表示装置は、画素の白抜
け、混色等の発生がなく、表示品質は良好なものであっ
た。
【0064】<比較例1>ガラス基板上に、スパッタ法
により形成されたクロム膜上に、感光牲レジストを塗布
し、所望のパターンを有するマスクを用いて、露光・現
像を行った。次に、硝酸第2セリウムアンモニウムを主
成分としたエッチング液を用いて上記クロム膜をエッチ
ングし、水洗後、レジスト剥離液を用いて、感光性レジ
ストを剥離し、マトリックス状遮光層を得た。このマト
リックス状遮光層が形成されたガラス基板上に、受像層
を形成せず、実施例1で調製した赤、緑、青の顔料分散
インクを用いパターン状着色層を形成した。その後、2
30℃で1時間の熱処理を行って膜を硬化させた。この
ようにして作製したカラーフィルタを光学顕微鏡により
観察したところ、各画素が重なり混色し、また、画素の
一部分が色抜けし、良好にパターン状着色層は形成され
なかった。
【0065】<比較例2>実施例1同様、希釈されたア
クリル樹脂78gと、カーボンブラック22gと分散剤
2.2gを分散機で分散した。この着色樹脂102.2
gに対し、実施例1同様に、光重合性モノマーとしてト
リメチロールプロパントリアクリレート3.3gと、光
重合開始割としてピペロニル−s−トリアジン0.8g
を添加し、溶剤としてエチルセロソルブで固形分7重量
%になるように希釈し、よく攪拌して遮光層形成用の感
光性着色組成物を調製した。この遮光層形成用の感光牲
着色組成物を用い、透明なガラス基板に実施例1と同様
にして遮光層を形成した。
【0066】次に、この遮光層の上に、実施例1と同様
なメッキ工程を行い、金属ニッケル膜と遮光層とで構成
される遮光層を形成した。続いて、受像層を形成し、そ
の後、インクジェット方式により、パターン状着色層を
作製した。しかし、比較例2で作製したマトリックス状
遮光層ガラス面からの反射率を分光測光装置AH2−S
RK/STK(オリンパス光学工業株式会社製)で測定
したところ、7%と反射率が高いものであった。
【0067】
【発明の効果】本発明による表示装置用カラーフィルタ
は、透明基板と、この透明基板の上に形成されたマトリ
ックス状遮光層と、この透明基板及びマトリックス状遮
光層の上に形成された受像層と、このマトリックス状遮
光層の間の上方に位置する受像層の上にインクジェット
法により形成されたパターン状着色層を具備する表示装
置用カラーフィルタにおいて、このマトリックス状遮光
層の材料が感光性着色組成物及び無電解メッキによるニ
ッケルであるので、耐熱性、耐薬品牲、解像性等の特性
を有し、インクを確実に吸収し、インクジェットのヘッ
ドから噴出したインク滴の着弾点精度が向上し、各画素
の混色を防止し、精度よく画素を形成した、且つ、透明
基板側からの遮光層の反射率が極端に低減した表示装置
用カラーフィルタとなる。
【0068】また、感光性着色組成物の色素として、黄
色、青色、紫色、または、黄色、赤色、青色の有機顔料
を混合した疑似黒色混合物に、カーボンブラックを含有
させた混合物を用いるので、耐熱性、耐薬品牲、解像性
等の特性を有し、インクを確実に吸収し、インクジェッ
トのヘッドから噴出したインク滴の着弾点精度が向上
し、各画素の混色を防止し、精度よく画素を形成した、
且つ、透明基板側からの遮光層の反射率が極端に低減し
た表示装置用カラーフィルタとなる。
【0069】また、混合物が、疑似黒色混合物100重
量%に対しカーボンブラックを15〜30重量%の割合
で含有させた混合物であるので、耐熱性、耐薬品牲、解
像性等の特性を有し、インクを確実に吸収し、インクジ
ェットのヘッドから噴出したインク滴の着弾点精度が向
上し、各画素の混色を防止し、精度よく画素を形成し
た、且つ、透明基板側からの遮光層の反射率が極端に低
減した表示装置用カラーフィルタとなる。
【0070】また、本発明による表示装置は、上記表示
装置用カラーフィルタを備えるので、表示品質のよい表
示装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示装置用カラーフィルタの一実
施例を示す断面図である。
【図2】(イ)〜(ハ)は、本発明による表示装置用カ
ラーフィルタの製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カラーフィルタ 2…透明基板 3…受像層 4…パターン状着色層 5…マトリックス状遮光層 R…赤色パターン状着色層 G…緑色パターン状着色層 B…青色パターン状着色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 AA05 AA07 BA48 BA62 BA64 BA66 BB42 5C094 AA03 AA06 CA24 ED03 ED15 GB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板と、この透明基板の上に形成され
    たマトリックス状遮光層と、この透明基板及びマトリッ
    クス状遮光層の上に形成された受像層と、このマトリッ
    クス状遮光層の間の上方に位置する受像層の上にインク
    ジェット法により形成されたパターン状着色層を具備す
    る表示装置用カラーフィルタにおいて、このマトリック
    ス状遮光層の材料が感光性着色組成物及び無電解メッキ
    によるニッケルであることを特徴とする表示装置用カラ
    ーフィルタ。
  2. 【請求項2】前記感光性着色組成物の色素として、黄
    色、青色、紫色、または、黄色、赤色、青色の有機顔料
    を混合した疑似黒色混合物に、カーボンブラックを含有
    させた混合物を用いることを特徴とする請求項1記載の
    表示装置用カラーフィルタ。
  3. 【請求項3】前記混合物が、前記疑似黒色混合物100
    重量%に対しカーボンブラックを15〜30重量%の割
    合で含有させた混合物であることを特徴とする請求項2
    記載の表示装置用カラーフィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の表示装置用カ
    ラーフィルタを備えたことを特徴とする表示装置。
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