JP2000055108A - 車高調整機能付きダンパ - Google Patents
車高調整機能付きダンパInfo
- Publication number
- JP2000055108A JP2000055108A JP10219299A JP21929998A JP2000055108A JP 2000055108 A JP2000055108 A JP 2000055108A JP 10219299 A JP10219299 A JP 10219299A JP 21929998 A JP21929998 A JP 21929998A JP 2000055108 A JP2000055108 A JP 2000055108A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- pressure chamber
- pressure
- car
- pressure medium
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/06—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using both gas and liquid
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/002—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load by temperature regulation of the suspension unit, e.g. heat operated systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/06—Characteristics of dampers, e.g. mechanical dampers
- B60G17/08—Characteristics of fluid dampers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 悪路走行時に車高を上げるだけでなく、車速
に反応して高速走行時に車高を下げることができるよう
にした低コストの車高調整機能付きダンパを提供する。 【解決手段】 ダンパ本体１の外側に、ダンパロッド２
に連結される上下動自在なケース１２を設け、ダンパ本
体１とケース１２との間に、気液変化する低沸点の圧力
媒体を封入した圧力室１３を形成する。ダンパのダンピ
ング作用で発生する熱により圧力媒体が加熱気化され、
一方、走行風によるケース１２からの放熱で圧力媒体が
凝縮される。ダンパの発熱量が大きくなる悪路走行時
は、圧力室１３の内圧が高くなって車高が上がり、放熱
量が大きくなる高速走行時は、圧力室１３の内圧が低く
なって車高が下がる。また、圧力媒体用の加熱手段１７
と冷却手段１８とを設け、外気温に応じて加熱手段１７
と冷却手段１８とを制御して、外気温の変化による車高
変化を防止する。
に反応して高速走行時に車高を下げることができるよう
にした低コストの車高調整機能付きダンパを提供する。 【解決手段】 ダンパ本体１の外側に、ダンパロッド２
に連結される上下動自在なケース１２を設け、ダンパ本
体１とケース１２との間に、気液変化する低沸点の圧力
媒体を封入した圧力室１３を形成する。ダンパのダンピ
ング作用で発生する熱により圧力媒体が加熱気化され、
一方、走行風によるケース１２からの放熱で圧力媒体が
凝縮される。ダンパの発熱量が大きくなる悪路走行時
は、圧力室１３の内圧が高くなって車高が上がり、放熱
量が大きくなる高速走行時は、圧力室１３の内圧が低く
なって車高が下がる。また、圧力媒体用の加熱手段１７
と冷却手段１８とを設け、外気温に応じて加熱手段１７
と冷却手段１８とを制御して、外気温の変化による車高
変化を防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
サスペンションに組込む車高調整機能付きダンパに関す
る。
サスペンションに組込む車高調整機能付きダンパに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】車両用ダンパは、ダンパ本体と、ダンパ
本体内に上下動自在に挿入されるダンパロッドとを備え
ており、ダンパ本体とダンパロッドとの一方をばね下部
材、他方を車体に連結して、車体の振動に対するダンピ
ング作用を得られるようにしている。
本体内に上下動自在に挿入されるダンパロッドとを備え
ており、ダンパ本体とダンパロッドとの一方をばね下部
材、他方を車体に連結して、車体の振動に対するダンピ
ング作用を得られるようにしている。
【０００３】そして、従来、車高調整機能付きダンパと
して、車体とダンパとの間に、車体の振動でポンピング
作用をさせて、低圧室から高圧室にオイルを送り込み、
高圧室の圧力で車体を持ち上げるポンピングユニットを
介設したセルフポンピング式ダンパが知られている。
して、車体とダンパとの間に、車体の振動でポンピング
作用をさせて、低圧室から高圧室にオイルを送り込み、
高圧室の圧力で車体を持ち上げるポンピングユニットを
介設したセルフポンピング式ダンパが知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】セルフポンピング式ダ
ンパは、ポンピングユニットの構造が複雑でコストが高
くなる不具合がある。また、高速走行時は安定性向上の
ために車高を下げることが望まれるが、セルフポンピン
グ式ダンパは、振動に反応するだけで車速には反応せ
ず、高速走行時に車高を下げることはできない。
ンパは、ポンピングユニットの構造が複雑でコストが高
くなる不具合がある。また、高速走行時は安定性向上の
ために車高を下げることが望まれるが、セルフポンピン
グ式ダンパは、振動に反応するだけで車速には反応せ
ず、高速走行時に車高を下げることはできない。
【０００５】本発明は、以上の点に鑑み、悪路走行時に
車高を上げ、高速走行時に車高を下げられるようにし
た、構造簡単で低コストの車高調整機能付きダンパを提
供することを課題としている。
車高を上げ、高速走行時に車高を下げられるようにし
た、構造簡単で低コストの車高調整機能付きダンパを提
供することを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、ダンパ本体と、ダンパ本体内に上下動自在に
挿入されるダンパロッドとを備える車両用ダンパにおい
て、ダンパ本体の外側に上下動自在に設けた、ダンパロ
ッドに連結される筒状のケースと、ダンパ本体とケース
との間に形成した、気液変化する圧力媒体を封入した圧
力室とを備え、ダンパのダンピング作用で発生する熱に
より圧力媒体を加熱気化させるようにしている。
本発明は、ダンパ本体と、ダンパ本体内に上下動自在に
挿入されるダンパロッドとを備える車両用ダンパにおい
て、ダンパ本体の外側に上下動自在に設けた、ダンパロ
ッドに連結される筒状のケースと、ダンパ本体とケース
との間に形成した、気液変化する圧力媒体を封入した圧
力室とを備え、ダンパのダンピング作用で発生する熱に
より圧力媒体を加熱気化させるようにしている。
【０００７】悪路走行時は、車体の振動が大きくなって
ダンピング作用によるダンパの発熱量が増大し、圧力室
内の圧力媒体の加熱気化が促進される。その結果、圧力
室の内圧が上昇し、ケース、即ち、ダンパロッドが圧力
室の内圧によりダンパ本体に対し伸び側に押動され、車
高が高くなる。
ダンピング作用によるダンパの発熱量が増大し、圧力室
内の圧力媒体の加熱気化が促進される。その結果、圧力
室の内圧が上昇し、ケース、即ち、ダンパロッドが圧力
室の内圧によりダンパ本体に対し伸び側に押動され、車
高が高くなる。
【０００８】高速走行時は、車体振動が小さく（高速走
行するのは高速道路等の凹凸の無い道路であるため）、
ダンパの発熱量が減少し、一方、走行風が強くなってケ
ースからの放熱量が増大し、圧力室内の圧力媒体の凝縮
が促進される。その結果、圧力室の内圧が低下し、ダン
パロッドがダンパ本体に対し縮み側に変位し、車高が低
くなる。
行するのは高速道路等の凹凸の無い道路であるため）、
ダンパの発熱量が減少し、一方、走行風が強くなってケ
ースからの放熱量が増大し、圧力室内の圧力媒体の凝縮
が促進される。その結果、圧力室の内圧が低下し、ダン
パロッドがダンパ本体に対し縮み側に変位し、車高が低
くなる。
【０００９】尚、圧力媒体を加熱する加熱手段と、外気
温に応じて加熱手段を制御して、低温時の圧力室の内圧
低下を補償する制御手段とを設ければ、外気温の変化に
よる車高変化を防止できる。
温に応じて加熱手段を制御して、低温時の圧力室の内圧
低下を補償する制御手段とを設ければ、外気温の変化に
よる車高変化を防止できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１を参照して、１は筒状のダン
パ本体であり、ダンパ本体１内に下方からダンパロッド
２を上下動自在に挿入している。ダンパロッド２の上端
にはオリフィス孔３ａを有するダンパピストン３が取付
けられており、ダンパ本体１内に、ダンパピストン３を
挿入する油室４と、油室４に対しフリーピストン５で仕
切られた上部のガス室６とを形成し、倒立式油圧ダンパ
を構成している。そして、ダンパ本体１をその上端に取
付けたブラケット７を介して車体に連結すると共に、ダ
ンパピストン３をその下端に取付けたブッシュ８を介し
てばね下部材に連結し、ばね下部材に対する車体の上下
方向の振動を減衰するダンピング作用を得られるように
している。更に、ブラケット７の下側にバンプストップ
ラバー９を設けると共に、ダンパピストン３の下側にリ
バウンドストップラバー１０を設けて、ダンパのバンプ
動作（縮み動作）とリバウンド動作（伸び動作）とに対
するストッパ機能を得られるようにしている。
パ本体であり、ダンパ本体１内に下方からダンパロッド
２を上下動自在に挿入している。ダンパロッド２の上端
にはオリフィス孔３ａを有するダンパピストン３が取付
けられており、ダンパ本体１内に、ダンパピストン３を
挿入する油室４と、油室４に対しフリーピストン５で仕
切られた上部のガス室６とを形成し、倒立式油圧ダンパ
を構成している。そして、ダンパ本体１をその上端に取
付けたブラケット７を介して車体に連結すると共に、ダ
ンパピストン３をその下端に取付けたブッシュ８を介し
てばね下部材に連結し、ばね下部材に対する車体の上下
方向の振動を減衰するダンピング作用を得られるように
している。更に、ブラケット７の下側にバンプストップ
ラバー９を設けると共に、ダンパピストン３の下側にリ
バウンドストップラバー１０を設けて、ダンパのバンプ
動作（縮み動作）とリバウンド動作（伸び動作）とに対
するストッパ機能を得られるようにしている。
【００１１】また、ダンパには、気液変化するＲ１３４
ａやＲ１５２ａ等の低沸点の圧力媒体を封入した車高調
整部１１が設けられている。車高調整部１１は、ダンパ
本体１の外側に上下動自在に設けた筒状のケース１２を
その下端部においてダンパロッド２に気密に連結して構
成されている。ケース１２は、ダンパ本体１の外周に上
下１対のガイドリング１２ａ，１２ａを介して摺接して
おり、更に、ケース１２の上端にダンパ本体１とケース
１２との間の隙間をシールするシール部材１２ｂを取付
けて、ダンパ本体１とケース１２との間に密閉された圧
力室１３を画成し、この圧力室１３に潤滑用のオイルを
混入した圧力媒体を封入している。また、ケース１２の
中間部外周にばね受け１４を取付けて、ばね受け１４と
ブラケット７との間にサスペンションスプリング１５を
介設している。図中１６は圧力媒体の注入プラグであ
る。
ａやＲ１５２ａ等の低沸点の圧力媒体を封入した車高調
整部１１が設けられている。車高調整部１１は、ダンパ
本体１の外側に上下動自在に設けた筒状のケース１２を
その下端部においてダンパロッド２に気密に連結して構
成されている。ケース１２は、ダンパ本体１の外周に上
下１対のガイドリング１２ａ，１２ａを介して摺接して
おり、更に、ケース１２の上端にダンパ本体１とケース
１２との間の隙間をシールするシール部材１２ｂを取付
けて、ダンパ本体１とケース１２との間に密閉された圧
力室１３を画成し、この圧力室１３に潤滑用のオイルを
混入した圧力媒体を封入している。また、ケース１２の
中間部外周にばね受け１４を取付けて、ばね受け１４と
ブラケット７との間にサスペンションスプリング１５を
介設している。図中１６は圧力媒体の注入プラグであ
る。
【００１２】油圧ダンパは、ダンパピストン３のオリフ
ィス孔３ａにおけるオイルの流通抵抗で運動エネルギー
を熱エネルギーに変換してダンピング作用を得るもので
ある。そして、ダンピング作用により発生する熱がダン
パ本体１及びダンパロッド２を介して圧力室１３に入熱
され、圧力室１３内の液相の圧力媒体ａが加熱気化され
る。一方、ケース１２には走行風が当たるため、空冷作
用で圧力室１３からの放熱が行われ、圧力室１３内の気
相の圧力媒体が凝縮される。かくて、圧力室１３の内圧
（圧力媒体の蒸気圧）は、ダンピング作用によるダンパ
の発熱量とケース１２からの放熱量との相関関係に応じ
て増減する。
ィス孔３ａにおけるオイルの流通抵抗で運動エネルギー
を熱エネルギーに変換してダンピング作用を得るもので
ある。そして、ダンピング作用により発生する熱がダン
パ本体１及びダンパロッド２を介して圧力室１３に入熱
され、圧力室１３内の液相の圧力媒体ａが加熱気化され
る。一方、ケース１２には走行風が当たるため、空冷作
用で圧力室１３からの放熱が行われ、圧力室１３内の気
相の圧力媒体が凝縮される。かくて、圧力室１３の内圧
（圧力媒体の蒸気圧）は、ダンピング作用によるダンパ
の発熱量とケース１２からの放熱量との相関関係に応じ
て増減する。
【００１３】図４は、車両の走行状態に応じたダンパの
発熱量とケース１２からの放熱量との相関関係を示して
いる。悪路走行時は、車体振動が大きくなってダンパの
発熱量が増加し、一方、悪路では低速で走行するためケ
ース１２からの放熱量が減少し、圧力室１３の内圧が高
くなる。その結果、ダンパ本体１に対しダンパロッド２
が圧力室１３の内圧により伸び側に押動され、車高が高
くなる。ここで、定積時は軽積時よりも車体振動が大き
くなるためダンパの発熱量が大きくなり、ばね上荷量の
増加が圧力室１３内の蒸気圧の上昇で相殺され、車高は
軽積時と同様に高く保持される。
発熱量とケース１２からの放熱量との相関関係を示して
いる。悪路走行時は、車体振動が大きくなってダンパの
発熱量が増加し、一方、悪路では低速で走行するためケ
ース１２からの放熱量が減少し、圧力室１３の内圧が高
くなる。その結果、ダンパ本体１に対しダンパロッド２
が圧力室１３の内圧により伸び側に押動され、車高が高
くなる。ここで、定積時は軽積時よりも車体振動が大き
くなるためダンパの発熱量が大きくなり、ばね上荷量の
増加が圧力室１３内の蒸気圧の上昇で相殺され、車高は
軽積時と同様に高く保持される。
【００１４】一般道路での中速走行時は、車体振動が小
さくなってダンパの発熱量が減少すると共に、ケース１
２からの放熱量が低速走行時より増加し、圧力室１３の
内圧が低下して、車高は通常高さになる。
さくなってダンパの発熱量が減少すると共に、ケース１
２からの放熱量が低速走行時より増加し、圧力室１３の
内圧が低下して、車高は通常高さになる。
【００１５】また、高速道路での高速走行時は、ダンパ
の発熱量が中速走行時と同程度であるのに対しケース１
２からの放熱量が中速走行時より大きくなり、圧力室１
３の内圧が中速走行時より更に低下して、車高は通常高
さより低くなり、走行安定性が向上する。
の発熱量が中速走行時と同程度であるのに対しケース１
２からの放熱量が中速走行時より大きくなり、圧力室１
３の内圧が中速走行時より更に低下して、車高は通常高
さより低くなり、走行安定性が向上する。
【００１６】上記実施形態は、倒立式油圧ダンパに本発
明を適用したものであるが、図２に示す第２実施形態の
如く、ダンパ本体１に上方からダンパロッドを挿入し、
ダンパロッド２の上端を車体、ダンパ本体１の下端をば
ね下部材に連結する油圧ダンパにも同様に本発明を適用
できる。尚、第２実施形態のものは、図１に示す第１実
施形態のものと上下が逆になっているだけで構造上大差
はなく、第１実施形態と同種の部材に上記と同一の符号
を付している。第２実施形態では、ダンパ本体１の外周
とケース１２との間の隙間に圧力媒体の液溜り部が形成
され、主としてダンパ本体１を介しての熱伝導で液相の
圧力媒体ａが加熱気化される。尚、第２実施形態は、独
立スプリング式のサスペンションに適用されるダンパで
あり、サスペンションスプリング１５は装着されていな
い。
明を適用したものであるが、図２に示す第２実施形態の
如く、ダンパ本体１に上方からダンパロッドを挿入し、
ダンパロッド２の上端を車体、ダンパ本体１の下端をば
ね下部材に連結する油圧ダンパにも同様に本発明を適用
できる。尚、第２実施形態のものは、図１に示す第１実
施形態のものと上下が逆になっているだけで構造上大差
はなく、第１実施形態と同種の部材に上記と同一の符号
を付している。第２実施形態では、ダンパ本体１の外周
とケース１２との間の隙間に圧力媒体の液溜り部が形成
され、主としてダンパ本体１を介しての熱伝導で液相の
圧力媒体ａが加熱気化される。尚、第２実施形態は、独
立スプリング式のサスペンションに適用されるダンパで
あり、サスペンションスプリング１５は装着されていな
い。
【００１７】ところで、上記の如く熱−圧力変換式の車
高調整部１１を設けると、外気温による車高変化を生じ
易くなる。そこで、図３に示す第３実施形態では、圧力
室１３内の圧力媒体を加熱する加熱手段１７と、圧力媒
体を冷却する冷却手段１８と、外気温に応じて加熱手段
１７と冷却手段１８とを制御して、外気温による圧力室
１３の内圧変化を補償する制御手段１９とを設けてい
る。
高調整部１１を設けると、外気温による車高変化を生じ
易くなる。そこで、図３に示す第３実施形態では、圧力
室１３内の圧力媒体を加熱する加熱手段１７と、圧力媒
体を冷却する冷却手段１８と、外気温に応じて加熱手段
１７と冷却手段１８とを制御して、外気温による圧力室
１３の内圧変化を補償する制御手段１９とを設けてい
る。
【００１８】ここで、加熱手段１７は、圧力室１３内に
設けた電気ヒータで構成され、冷却手段１８は、ケース
１２に設けたジャケット部１８ａと、冷却用の水を入れ
たリザーブタンク１８ｂと、ジャケット部１８ａとリザ
ーブタンク１８ｂとの間に水を循環させるポンプ１８ｃ
とで構成され、制御手段１９は、外気温を検出するセン
サ１９ａからの信号を入力する電子制御回路（ＥＣＵ）
で構成されている。そして、外気温が低下したとき、電
気ヒータ１７に通電して圧力室１３の内圧低下を補償
し、外気温が上昇したとき、ポンプ１８ｃに通電して、
水冷作用により圧力室１３の内圧上昇を補償するように
している。尚、外気温が左程高くならない地域では、冷
却手段１８を省略しても良い。
設けた電気ヒータで構成され、冷却手段１８は、ケース
１２に設けたジャケット部１８ａと、冷却用の水を入れ
たリザーブタンク１８ｂと、ジャケット部１８ａとリザ
ーブタンク１８ｂとの間に水を循環させるポンプ１８ｃ
とで構成され、制御手段１９は、外気温を検出するセン
サ１９ａからの信号を入力する電子制御回路（ＥＣＵ）
で構成されている。そして、外気温が低下したとき、電
気ヒータ１７に通電して圧力室１３の内圧低下を補償
し、外気温が上昇したとき、ポンプ１８ｃに通電して、
水冷作用により圧力室１３の内圧上昇を補償するように
している。尚、外気温が左程高くならない地域では、冷
却手段１８を省略しても良い。
【００１９】以上、油圧ダンパに本発明を適用した実施
形態について説明したが、油圧ダンパ以外の摩擦ダンパ
といった他のダンパにも同様に本発明を適用できる。
形態について説明したが、油圧ダンパ以外の摩擦ダンパ
といった他のダンパにも同様に本発明を適用できる。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、悪路走行時に車高を上げるだけでなく、車速
に反応して高速走行時に車高を下げることができ、而
も、その構造はダンパ本体の外側にケースを設けて圧力
媒体を封入するだけであり、構造を簡素化してコストダ
ウンを図れる。
によれば、悪路走行時に車高を上げるだけでなく、車速
に反応して高速走行時に車高を下げることができ、而
も、その構造はダンパ本体の外側にケースを設けて圧力
媒体を封入するだけであり、構造を簡素化してコストダ
ウンを図れる。
【図１】 本発明ダンパの第１実施形態の半部截断側面
図
図
【図２】 本発明ダンパの第２実施形態の半部截断側面
図
図
【図３】 本発明ダンパの第３実施形態の半部截断側面
図
図
【図４】 走行状態によるダンパの発熱量とケースから
の放熱量との変化を示す表
の放熱量との変化を示す表
１ ダンパ本体 ２ ダンパロッド １３ 圧力室 １７ 加熱手段 １８ 冷却手段 １９ 制御手段
Claims (2)
- 【請求項１】 ダンパ本体と、ダンパ本体内に上下動自
在に挿入されるダンパロッドとを備える車両用ダンパに
おいて、 ダンパ本体の外側に上下動自在に設けた、ダンパロッド
に連結される筒状のケースと、 ダンパ本体とケースとの間に形成した、気液変化する圧
力媒体を封入した圧力室とを備え、 ダンパのダンピング作用で発生する熱により圧力媒体を
加熱気化させる、 ことを特徴とする車高調整機能付きダンパ。 - 【請求項２】 圧力媒体を加熱する加熱手段と、外気温
に応じて加熱手段を制御して、低温時の圧力室の内圧低
下を補償する制御手段とを備えることを特徴とする請求
項１に記載の車高調整機能付きダンパ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10219299A JP2000055108A (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 車高調整機能付きダンパ |
| DE19935931A DE19935931B4 (de) | 1998-08-03 | 1999-07-30 | Schwingungsdämpfer mit Fahrzeughöheneinstellfunktion |
| US09/364,266 US6247683B1 (en) | 1998-08-03 | 1999-07-30 | Damper with vehicle height adjustment function |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10219299A JP2000055108A (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 車高調整機能付きダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000055108A true JP2000055108A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16733330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10219299A Pending JP2000055108A (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 車高調整機能付きダンパ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6247683B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000055108A (ja) |
| DE (1) | DE19935931B4 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11999210B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-06-04 | Iljin Motion & Control Gmbh | Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method |
Families Citing this family (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4500471B2 (ja) * | 2001-07-10 | 2010-07-14 | カヤバ工業株式会社 | 車高調整機能付きショックアブソーバ |
| US20030177210A1 (en) * | 2002-03-12 | 2003-09-18 | Stringham Gary G. | Method and device for specifying initialization tasks for a peripheral device |
| US7036804B2 (en) * | 2003-08-07 | 2006-05-02 | Delphi Technologies, Inc. | Bi-state hydraulic mount with integral controller |
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