JP2000054340A - 取水路の生物付着防止装置 - Google Patents

取水路の生物付着防止装置

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JP2000054340A
JP2000054340A JP10225903A JP22590398A JP2000054340A JP 2000054340 A JP2000054340 A JP 2000054340A JP 10225903 A JP10225903 A JP 10225903A JP 22590398 A JP22590398 A JP 22590398A JP 2000054340 A JP2000054340 A JP 2000054340A
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JP
Japan
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air
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water
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Withdrawn
Application number
JP10225903A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Uchino
和博 内野
Takao Kurisu
孝雄 栗栖
Tadao Kaneko
忠男 金子
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取水路の側面及び天板に生物が付着するのを防
止する安価で効果の大きい装置を提供する。 【解決手段】取水路1の側面を内向きの傾斜を有するよ
うに形成し、側面の下端に空気を噴出する装置を設け
る。取水路の天井には空気の薄膜が滞留するように仕切
りを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取水路の生物付着
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水路の没水面に生物が付着するのを防止
する技術は、従来から種々提案されている。例えば、次
のような技術がある。 (a)接水面を防汚塗料や防汚金属材料で被覆し、水中
生物の着床を防止する。 (b)超音波、電気、磁気、衝撃波等を接水面又はその
近傍に負荷する。 (c)構造物の接水面にミクロンオーダーの微細孔を有
する多孔質板を添着し、その背面から圧縮空気又は希塩
酸を送り、微細孔から噴出させる。 (d)付着物を清掃除去する。
【0003】上記(a)〜(c)の技術は、何れも高価
な装置を必要とし、また(d)のように清掃除去しても
大量の処理物が発生し、困難性が大きい。
【0004】これに対し、特開平7−62621号公報
には、没水壁面又は天井面に対向して多数の空気噴出口
を分布して配置すると共に、没水面と空気噴出口との間
隔を15mm以下に近接して設け、これらの空気噴出口
から1〜2kg/cm2の圧力で空気を噴出させる技術
を開示している。この技術は次の知見を基礎とするもの
である。すなわち、水中生物が没水面に付着するのは流
速が3m/sec以下の場合であるが、船舶が10m/
secの速度で航海していても、生物が船体に付着す
る。これは、船舶等の構造物が動いていても、その境界
層では水はほとんど静止状態にあるので、水中生物が付
着成長する。そこで、没水面に空気を吹き付けると、吹
き付けた空気が多数の気泡となって壁面に沿って上昇
し、それに伴なって壁面に近接している水の層の静止層
を動かすことにより水中生物の付着を防止することがで
きる。なお天井面の場合は、吹き付けた空気が横方向に
流れることによって壁面と同様の作用効果を得ることが
できるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記技術は、構造物の
表面と水との境界層が静止状態であるのを、流速3m/
sec以上に流動させることにある。このように水を流
動させるためには大量の空気を高圧で吹き付けることが
必要である。実際には、空気吹き出しノズル近傍ではこ
れを達成することは容易であるが、広い面積に亘って気
泡によって境界層の水流を3m/sec以上の速度で流
動させることは容易ではない。また、空気は球体(泡
粒)となって水中を上昇し、壁面近傍をあたかもベアリ
ングのように転動するので、上記技術によって境界層の
水流速度を増加し、鉛直壁面の生物付着を防止すること
は容易ではない。
【0006】本発明者らは種々研究の結果、静止気体層
を付帯構造物の底面に滞留させて生物の着床を妨げる技
術を開発した。本発明は構造物の表面の水の境界層を流
動させるのではなく、構造物と水との接触面に空気を介
在させることによって、水中生物の付着を防止する技術
を提供することを目的とする。
【0007】本発明は取水路等の定置構造物の側面及び
天板に生物が付着するのを防止する簡易で効果的な技術
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために開発されたもので、その特徴的技術手段は
次のとおりである。すなわち本発明は、取水路の側壁を
内向きに傾斜させ、この側壁の下端に空気を吹き出す空
気吹出装置を備えたことを特徴とする取水路の生物付着
防止装置である。本発明では、取水路の壁面に接する境
界層を高速で流動させるのではなく、空気層を壁面に滞
留させて、水中生物の嫌気性により付着を防止する。こ
のため、空気はできるだけ静かに微細な空気を吹き出
し、内向きの斜面をなす壁面に滞留させるか、又は壁面
に沿って低速で上昇させる。壁面の傾斜角度は、取水路
の性能を害する程の傾斜を付することは得策ではなく、
一方生物付着防止効果を得るためには、側壁の壁面の鉛
直面からの傾きが大きいほうがよい。実用的な範囲は、
壁面の鉛直面からの傾斜角度が15〜35度である。な
お、この側壁面に微細な空気が滞留するように、微細な
凹凸を有する粗面とすると好適である。また、壁面に気
体とのなじみのよい親気性の塗料や撥水性の塗料を塗布
したり、側壁面を親気性又は撥水性表面とすると一層好
適である。親気性の塗料としては、例えば、気体を吸着
し水を吸着しない樹脂(例えばフッ素樹脂)を配合した
塗料、撥水性の塗料としては、撥水剤(例えばシリコー
ン等)を含む塗料を用いることができる。
【0009】また、取水路の天板の下面に空気溜りを形
成するように、適宜の面積を区画する仕切板を天板下面
に備えることが好ましい。側壁面に供給した空気が上昇
して取水路の天板下面に達するので、仕切板はこれを天
板下面に滞留させる。仕切板がないと、空気は取水とと
もに持ち去られやすくなるか又は、取水路の天板の傾斜
等によって空気が部分的に細い流れとなって流れやすく
なり、天井下面に生物が付着しやすくなる。仕切板はこ
の空気の単なる流出を防ぎ、取水路の天板に、広がりを
有する静止空気の薄層を形成する。この空気層により、
取水路の天井の生物付着を完全に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は取水路の生物付着防止装置
を示す本発明の実施例の装置構成図、図2はその側面図
で生物付着防止装置の説明図である。
【0011】取水路1は、内向きに傾斜した側壁2、底
板3、天板4からなる閉断面を有している。取水路1は
水面レベル以下に設置されるので、取水6は、取水路1
内を充満して流れる。
【0012】側壁2と底板3との接合部内面に、空気を
吹き出す空気供給管8(空気吹出装置)を取水路長手方
向に添って備える。空気供給管8は、例えば、孔開きパ
イプの外周に微細な孔を有する焼結合金層等を形成した
もので、微細な空気粒を吹き出す。空気の供給圧力はゲ
ージ圧力(取水の水圧を上回る圧力)で0.1〜1.0
kg/cm2程度でよく、空気量は側壁面積1m2当た
り0.1〜1.0m3/h程度でよい。この微細な空気
粒は側壁内面に沿って上昇し、側壁内面に空気層9を形
成し、水中生物の付着を防止する。
【0013】取水路の天板4には、図2に示すように、
その下面に仕切板5を形成し、この仕切板5の間の天板
内面に薄い空気層又は空気溜り7を形成するようにす
る。図2に示す仕切板5は、取水路1の長手方向に対し
て、直交するように設置したが、必要に応じて、仕切板
5を格子状に設けてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の取水路の生物付着防止装置は以
上のように構成されているので、安価で確実に取水路側
面及び天板に水中生物が付着することを完全に防止する
ことができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の取水路の生物付着防止装置を示す構成
図である。
【図2】生物付着防止装置の説明図である。
【符号の説明】
1 取水路 2 側壁 3 底板 4 天板 5 仕切板 6 取水 7 空気層又は空気溜り 8 空気供給管 9 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 忠男 千葉市中央区川崎町1番地 川鉄テクノリ サーチ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水路の側壁を内向きに傾斜させ、該側
    壁の下端に空気を吹き出す空気吹出装置を備えたことを
    特徴とする取水路の生物付着防止装置。
JP10225903A 1998-08-10 1998-08-10 取水路の生物付着防止装置 Withdrawn JP2000054340A (ja)

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