JP2000053364A - ライザー清掃装置 - Google Patents

ライザー清掃装置

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JP2000053364A
JP2000053364A JP10221848A JP22184898A JP2000053364A JP 2000053364 A JP2000053364 A JP 2000053364A JP 10221848 A JP10221848 A JP 10221848A JP 22184898 A JP22184898 A JP 22184898A JP 2000053364 A JP2000053364 A JP 2000053364A
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JP
Japan
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riser
cleaning device
rotating
rotating brush
brush
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Pending
Application number
JP10221848A
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English (en)
Inventor
Nagamichi Shigetomi
修廸 繁富
Shoji Yagawa
昌二 矢川
Makoto Shimodera
下寺  誠
Tokiji Tamaru
時司 田丸
Toshiaki Iwamoto
利秋 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが簡単で衝突による損傷を防止した
ライザー清掃装置を提供する。 【解決手段】 本体ケース2の前方に電動機3によって
回転可能な回転ブラシ14を取り付け、本体ケース2の
反回転ブラシ側にハンドル6を設け、本体ケース2の下
部にはハンドル7の操作時に支点となるキャスタ9と位
置規制手段10を設け、回転ブラシ14の近傍に移動時
の衝突から保護する弾性体22を有したストッパー部材
20を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータの踏
み段を形成するライザー面を清掃するライザー清掃装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のライザー清掃装置としては、例え
ば実開昭57−124354号公報および実開昭63−
175679号公報に記載のように、掃除機に連結した
本体ケース内に電動機を収納し、この電動機によって回
転する回転ブラシを本体ケースの先端部に取り付け、作
業者が本体ケースを手で持ちながら回転ブラシを踏み段
のライザー面に接触させて清掃するように構成したもの
が知られている。また、特開昭61−273489号公
報および実開平2−18471号公報に記載のように、
位置固定したアーム機構の先端部に回転ブラシを取り付
け、アーム機構によって回転ブラシを踏み段のライザー
面に接触させながら清掃するように構成したものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ライザー清掃装置における前者のものは、作業者が本体
ケースを手で持ちながら回転ブラシを踏み段のライザー
面に接触させているため、電動機を含む重量物を持ち上
げながらの作業となり重労働となってしまう。また、後
者のものは、作業者が重量物を持ち上げながらの作業は
ないが、複雑なアーム機構を用いるために大がかりな装
置となり、その搬入や組立が面倒で長時間を要してしま
う。これに対して、取り扱いを考慮した大きさのライザ
ー清掃装置とすることが考えられるが、そのようなライ
ザー清掃装置は一つのライザー面の清掃のために本体ケ
ースを移動させる必要が生じるので、この移動によって
ライザー面やライザー清掃装置を損傷してしまう危険が
ある。
【0004】本発明の目的とするところは、取り扱いが
簡単で衝突による損傷を防止したライザー清掃装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電動機によって回転する回転ブラシをライ
ザー面に接触して上記ライザー面を清掃するライザー清
掃装置において、上記電動機を収納した本体ケースの前
方に上記回転ブラシを取り付け、上記本体ケースの反回
転ブラシ側にハンドルを設け、このハンドルの上下方向
の操作時に支点となって上記回転ブラシが上記ライザー
面を移動する支点部材を上記本体ケースの下部に設け、
上記回転ブラシの両端部近傍に弾性体を配置したストッ
パー部材を設けたことを特徴とする。
【0006】本発明によるライザー清掃装置は、ハンド
ルを上下方向に操作すると、支点部材を支点にして回転
ブラシをライザー面に沿って上下方向に移動して清掃す
ることができるようになり、従来のように重量物である
本体ケースを持ち上げながらの清掃作業はなくなり作業
者の負担を軽減し、また、従来のような複雑で大がかり
なアーム機構を用いていないため取り扱いを簡単にする
ことができ、また回転ブラシの両端部近傍に弾性体を配
置したストッパー部材を設けたため、移動中におけるラ
イザー面への衝突や損傷を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図3および図4は、本発明の一実施
の形態によるライザー清掃装置の側面図および平面図で
ある。内部に電動機を収納した鋼板製の本体ケース2の
前方部には、その中央部に支持部材23が突出して取り
付けられており、この支持部材23の両側に同一軸上に
配置した一対の回転ブラシ14がそれぞれ可回転的に支
持されている。また本体ケース2の前方上部には、回転
ブラシ14の上方部に位置する塵埃飛散防止用フード体
5が取り付けられており、このフード体5における本体
ケース2の前方側への突出寸法は後述するように規制さ
れている。本体ケース2の上面には運搬用ハンドル26
が取り付けられ、この運搬用ハンドル26はライザー清
掃装置の重心のほぼ上方部に位置している。この本体ケ
ース2の反回転ブラシ側にはハンドル6の一端が連結さ
れ、このハンドル6は直線的に延びた延長棒状部6A
と、この延長棒状部6Aの自由端側に交差して連結した
ラバー付きの握り部6Bとから構成されている。
【0008】また本体ケース2の底面2Cには、底面図
である図5に示したようにその中央付近に回転方向を変
更可能な一対のキャスタ9が可回転的に取り付けられて
おり、このキャスタ9は、支持部材9Cに設けた支持軸
9Aに対して車部9Bを可回転的に支持し、支持部材9
Cを本体ケース2に対して垂直軸を中心に回転可能に取
り付け、こうして任意の方向に車部9Bを回転させるこ
とができるようにしている。また本体ケース2の底面2
Cと後面2Dの間には傾斜面2Eが形成され、この傾斜
面2Eには、キャスタ9よりもハンドル6側に位置し
て、しかもキャスタ9よりも上方に位置した可回転的な
一対の車輪等から成る位置規制手段10が取り付けられ
ている。上述したハンドル6の延長棒状部6Aは、この
傾斜面2Eの内側に挿入されて本体ケース2に固定され
ている。
【0009】このような本体ケース2の外周部には、衝
突からライザー清掃装置および踏み段等を保護する手段
が種々施されている。例えば、本体ケース2の前方部に
突出した支持部材23の先端部にはクッション部材27
が貼り付けられ、回転ブラシ14の中心回転軸13の両
端部にはウレタンゴムなどの弾性体15がそれぞれ取り
付けられ、また回転ブラシ14より多少後退した位置に
はストッパー部材20がそれぞれ取り付けられている。
このストッパー部材20は、詳細を後述するように両端
部に弾性体22を有して構成されている。また本体ケー
ス2の左右側方面2A,2Bには、それぞれ塵埃の飛散
を防止する塵埃飛散防止用サイドカバー7,8が着脱可
能に取り付けられており、この塵埃飛散防止用サイドカ
バー7,8は衝突による破損を防止するために不透明の
合成樹脂製としてある程度変形するようにすると共に、
衝突する可能性のあるエスカレータのスカートガードを
損傷しない硬度としている。同様に、塵埃飛散防止用フ
ードカバー5も衝突による破損を防止するために合成樹
脂で製作してある程度変形するようにすると共に、衝突
する相手となる可能性のある踏み段のライザー面を損傷
しない程度の硬度としている。
【0010】ライザー清掃装置は、基本的には上述のよ
うな構成であるため床面に配置した後、ハンドル6の握
り部6Bを作業者が持って、本体ケース2を前後および
左右方向に移動するように力を加えると、キャスタ9が
その力の方向に向いて回転して床面を移動することにな
り、その結果、回転ブラシ14を所定の位置に配置する
ことができるようになる。また、ハンドル6の握り部6
Bを持って下方向に力を加えると、キャスタ9を支点と
して回転ブラシ14を上方へ移動させることができ、こ
のとき回転ブラシ14が回転していれば接触する対象物
の清掃を行なうことができ、回転ブラシ14の上方への
移動は位置規制手段10が床面に接触して規制される。
従って、ハンドル6の延長棒状部6Aは、作業者が所定
の作業位置で上述した操作を行なうのに好適な軸長に設
定されている。
【0011】次に、上述したライザー清掃装置の細部構
成について、要部を断面した平面図およびその縦断面図
である図1および図2を用いて説明する。本体ケース2
内に配置した電動機3の回転軸3Aには小プーリ18が
取り付けられ、この小プーリ18は本体ケース2の幅方
向のほぼ中央部に位置している。小プーリ18と対向し
て大プーリ17が配置され、この大プーリ17と小プー
リ18間は伝達ベルト16で連結されている。大プーリ
17は軸受28によって可回転的に支持部材23に支持
した回転軸29に連結されており、この回転軸29の両
側にそれぞれ回転ブラシ14の中心回転軸13が脱着可
能に連結されている。従って、電動機3の回転軸3Aの
回転は、伝達ベルト16を介して小プーリ18から大プ
ーリ17に伝達され、その後、回転軸29を介して両回
転ブラシ14に伝達される。支持部材23には、伝達ベ
ルト16および大プーリ17が露出しないようにこれら
を包囲したベルトカバー19が取り付けられ、このベル
トカバー19の先端部は回転ブラシ14の中心回転軸1
3より突出すると共に、回転ブラシ14の先端より後退
しており、この突出したベルトカバー19の先端部に上
述したクッション部材27が設けられている。このクッ
ション部材27は、誤ってライザー面に回転ブラシ14
の回転軸13が衝突しないようにすると共に、このとき
の衝突でライザー面やライザー清掃装置が損傷しないよ
うにしている。
【0012】図2から分かるように回転ブラシ14は、
その中心回転軸13の周方向に90度間隔で4つのチャ
ンネルブラシ14A〜14Dが脱着可能に取り付けられ
て構成されている。また図2から分かるように、回転ブ
ラシ14よりハンドル6側に多少後退した位置の支持部
材23には、回転ブラシ14とほぼ並行に延びた同等軸
長の一対のストッパーロッド21の一端がそれぞれ連結
され、それぞれの自由端側に弾性体22を取り付けて上
述したストッパー部材20が構成されている。このスト
ッパー部材20の弾性体22は、弾性体15よりも側外
方に5mm程度突出して、本体ケース2の側方や回転ブ
ラシ14の衝突による破損を防止している。本体ケース
2の前方上方部に配置した上述の塵埃飛散防止用フード
カバー5は、本体ケース2側の固定部5Aと、その先端
側の合成樹脂製の先端部5Bとから成り、回転ブラシ1
4の各チャンネルブラシ14A〜14Dがライザー面に
接触しているとき、この先端部5Bの先端がライザー面
に接触しない突出長となっている。
【0013】ハンドル6の延長棒状部6Aには、操作ス
イッチ11が取り付けられており、この操作スイッチ1
1の一端は電源コード12を介して図示しない電源に接
続される。また操作スイッチ11の他端にはコード29
が連結され、このコード29は延長棒状部6Aに沿って
複数箇所で保持体30で支持されながら本体ケース2内
に導入されている。本体ケース2内のコード29は、サ
ーマルプロテクタ25および選択スイッチ24を介して
電動機3に接続されている。この電動機3の電気回路を
図6に示しており、同図から分かるように操作スイッチ
11の入り切り操作によって電動機3の運転を制御する
ことができる。また、選択スイッチ24は、本体ケース
2の外側から操作して切り替えることができ、電動機3
を正逆回転することができる。
【0014】ここで、本発明の一実施の形態によるステ
ップ清掃装置用回転ブラシである回転ブラシ14につい
て説明する。図10は回転ブラシ14の斜視図であり、
図11は図10に示した回転ブラシ14の正面図であ
る。中心回転軸13は、その中心部に図5に示した共通
回転軸29の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部32を有する
と共に、外周部は断面多角形、ここでは四角形に成され
ており、また外周部の各角部には、軸方向に沿って断面
U状の嵌合溝部33A〜33Dがそれぞれ連続して形成
されている。これら各嵌合溝部33A〜33Dには、そ
れぞれチャンネルブラシ34A〜34Dが取り外し可能
に嵌合されている。チャンネルブラシ34Aは、図11
から分かるように軸方向に延びて嵌合部33Aに勘合し
たチャンネル35Aと、このチャンネル35Aに一端を
固定した毛部36Aとから構成されており、その他のチ
ャンネルブラシ34B〜34Dも同一構成であるが、各
毛部36A〜36Dの長さがそれぞれ異なっている。こ
こで、各毛部36A〜36Dの長さは、40mm、30
mm、60mm、50mmである。
【0015】中心回転軸13の外周部の各面にはそれぞ
れ押さえ板37A〜37Dが溶接あるいはボルトによっ
て固定されており、各嵌合溝部33A〜33Dから各チ
ャンネルブラシ34A〜34Dが抜け出すのを防止して
いる。この詳細は、図11に示すようにチャンネル35
Aの幅を毛部36A側が小さくなるような断面形状と
し、この幅が小さくなった所を左右に位置する押さえ板
37A,37で当接して、チャンネル35Aが中心回転
軸13の径方向に抜け出るのを阻止している。従って、
図10に示す状態で各チャンネルブラシ34A〜34D
を中心回転軸13の径方向に引き抜くことはできない
が、各チャンネルブラシ34A〜34Dを中心回転軸1
3の軸方向に各嵌合溝部33A〜33D内を摺動させな
がら中心回転軸13の軸方向端部から取り外すことがで
きる。
【0016】しかし、図1に示したように中心回転軸1
3の一方の端部には弾性体15が堅く嵌合されているの
で、この弾性体15を有する端部側に取り外すことはで
きない。このため、先ず共通回転軸29から中心回転軸
13を取り外した状態にし、各チャンネルブラシ34A
〜34Dを中心回転軸13の反弾性体側に移動させて取
り外すことになる。共通回転軸29と中心回転軸13間
は、上述したように雌ねじ部32を用いたねじ連結であ
り、しかも、図6に示した電気回路図で説明したように
電動機3を正逆回転させる構造であるため、このねじ連
結部が緩むことが考えられるので、図1に示したように
連結状態の共通回転軸29と中心回転軸13間を径方向
のねじ38で連結して緩み止めしているので、このねじ
38を取り外した後、共通回転軸29から中心回転軸1
3を取り外すことになる。このように各チャンネルブラ
シ34A〜34Dは、中心回転軸13に対して取り外し
可能であるから、毛部36A〜36Dが傷んだり磨耗し
たりした場合、容易に新品と交換することができる。
【0017】上述したように回転ブラシ14は、その中
心回転軸13の周方向に連続的に毛部を植毛しているの
ではなく、例えば4つのチャンネルブラシ34A〜34
Dを用いて中心回転軸13の周方向に離散的に配置して
いるため、回転ブラシ14の円滑な回転を確保すること
ができる。実際の清掃作業については後述するが、この
回転ブラシ14は、任意のステップのライザー面と、下
方に隣接したステップのクリート面間の狭隘部を清掃す
るときに特に有効である。狭隘部に回転ブラシ14を挿
入しても、各チャンネルブラシ34A〜34Dが中心回
転軸13の周方向に離散的であるため、急激に負荷を連
続的に増大することなく、良好な回転を保持しながら狭
隘部をむらなく清掃することができる。
【0018】しかも、各チャンネルブラシ34A〜34
Dの各毛部36A〜36Dの長さは、40mm、30m
m、60mm、50mmというように隣接するものを異
ならせているため、狭隘部に回転ブラシ14を挿入した
とき、急激に負荷を増大することがなく、良好な回転を
保持しながら狭隘部をむらなく清掃することができる。
こうして電動機3の容量を小さくして小型にすることが
できる。各毛部36A〜36Dの長さは、上述のものに
限らず、ステップのライザー面およびクリート面の溝の
深さなどを考慮して決定することができる。また、毛部
36A〜36Dの1本1本の毛は、線径が0.29mm
であって、しかも、カール状(螺旋状)に成形したもの
が用いられる。
【0019】上述の回転ブラシ14の製作は、次のよう
にして行われる。 (1)図12の(a)に示すごとく、22mm角の鉄材
を200mmに切断して中心回転軸13とする。
【0020】(2)次に、図12の(b)に示すごと
く、旋盤等で肉抜き加工を施すことにより雌ねじ部32
を形成し、かつ、端面加工を施す。
【0021】(3)次に、図12の(c)に示すごと
く、中心回転軸13に、1個のタップねじ穴13Bと4
個の嵌合溝部33A〜33Dを形成した後、その中心回
転軸13全体に亜鉛メッキを施す。
【0022】(4)次に、図12の(d)に示すごと
く、プレス加工により別途作成した鉄製の押え板37A
〜37Dを、中心回転軸13に溶接する。この場合、一
枚の押え板37Bに設けた取付穴43がタップねじ穴1
3Bの上方に位置するようにして、ねじ38を取り付け
可能な状態を確保する。
【0023】(5)次に、図12の(e)に示すごと
く、チャンネルブラシ34A〜34Dを、嵌合溝部33
A〜33Dに挿入する。
【0024】(6)最後に、図12の(f)に示すごと
く、弾性体15を雌ねじ部32に圧入固定することで、
回転ブラシ14の製作が完了する。
【0025】上記(1)から(6)の順で製作された回
転ブラシ14によれば、次のようなメリットを奏するも
のである。
【0026】(イ)流れ作業が可能であって、回転ブラ
シ14を短時間で量産するのに適している。
【0027】(ロ)チャンネルブラシ34A〜34Dの
径方向の抜け止めは、押え板37A〜37Dで行うよう
にしたので、嵌合溝部33A〜33Dの断面形状はU状
でよく、中心回転軸13の各角部に嵌合溝部33A〜3
3Dを簡単に形成することができ、製作性にすぐれてい
る。
【0028】(ハ)中心回転軸13の軸方向の抜け止め
は、弾性体15によって行うことができる。
【0029】(ニ)中心回転軸13は、角材としたの
で、押え板37A〜37Dの溶接固定が簡単である。
【0030】次に、上述したライザー清掃装置を用いて
行なうライザー面の清掃作業について、図7に示したフ
ローチャートで説明する。先ず、エスカレータの運転を
停止し、ステップS1では反対ケース2の上部に取り付
けた運搬用ハンドル26を利用してライザー清掃装置を
持ち上げ踏み段の任意のクリート面上の一方端に寄せ
て、キャスタ9がクリート面上に位置するようにすると
共に、回転ブラシ14がその上方部に位置する踏み段の
ライザー面側に位置するように配置する。このとき、回
転ブラシ14の端部がスカートガードなどに衝突して
も、弾性体15が取り付けられているので損傷の心配は
ない。またストッパー部材20の弾性体22も近傍に位
置しているので、この衝突を阻止するのに役立つ。
【0031】この状態から、作業者はステップS2でハ
ンドル6の延長棒状部6Aに設けた操作スイッチ11の
操作して電動機3を駆動し、図8に示すようにステップ
S3で回転ブラシ14が正回転(図8の矢印方向)しな
がら、ライザー面33に接触するようにする。この場合
の電動機3の回転数を700rpmに設定してある。こ
のときハンドル6を上げながら前方に押すと、回転ブラ
シ14がライザー面40Aの最下部に位置するようにな
る。次に、作業者はステップS4のようにハンドル6を
ゆっくりと下げると、図8の状態からキャスタ9を支点
にして回転ブラシ14を上方に移動させながらライザー
面40Aを清掃することができる。このとき、ハンドル
6の上下方向の操作によってキャスタ9を支点にして回
転ブラシ14を上下方向に駆動し、これを利用してライ
ザー面を清掃するようにしているので、キャスタ9から
回転ブラシ14までの距離と、キャスタ9からハンドル
6の握り部6Bまでの距離の関係したてこの原理を利用
して小さな力で清掃を行なうことができ、作業者の負担
を従来に比べて大幅に軽減することができる。
【0032】さらにハンドル6を下げて回転ブラシ14
を上方に移動させると、回転ブラシ14がライザー面4
0Aの上端部に達し、位置規制手段10が床面に接触し
て回転ブラシ14の上方への移動が規制されるので、ス
テップS5でハンドル6を反ライザー面側に引いてライ
ザー清掃装置の回転ブラシ14をライザー面40Aから
離すようにする。ライザー面40Aに付着した塵埃がと
れない場合には、ステップS3からステップS5までの
動作を複数回繰り返せばよい。この位置規制手段10に
よる規制がないと、回転ブラシ14が不必要に上方にま
で移動して本体ケース2が前方に移動できるようにな
り、本体ケース2がライザー面40Aに衝突していずれ
かが損傷する可能性があるが、位置規制手段10によっ
てこれが防止されている。ライザー面40Aの清掃中に
塵埃が飛ばされるが、その塵埃は、塵埃飛散防止用フー
ドカバー5および塵埃飛散防止用サイドカバー7,8に
衝突して付着若しくは落下するので、不必要な飛散が防
止される。
【0033】ライザー清掃装置における一対の回転ブラ
シ14の幅は、ライザー面全体の幅よりも小さいので、
上述した一度の清掃作業でライザー面40Aの全体を清
掃することはできない。そこで、ステップS6で清掃中
の踏み段のライザー面40A全体の清掃が終了したか否
かを判断し、まだ終了していなければステップS8に示
すようにキャスタ9をクリート面41Bに接触させてラ
イザー清掃装置を水平にし、一対の回転ブラシ14の幅
分だけライザー清掃装置を水平移動する。この移動時
に、キャスタ9は向きを変えて同方向に回転することに
なり、移動を容易に行なうことができる。その後、ステ
ップS1からステップS5間での作業を繰り返して対象
の踏み段のライザー面40Aの全体を清掃する。このと
きも、回転ブラシ14の端部がスカートガード42など
に衝突しても、弾性体15が取り付けられているので損
傷の心配はない。またストッパー部材20の弾性体22
も近傍に位置しているので、この衝突を阻止するのに役
立ち回転ブラシ14を保護する。
【0034】このようにして一つのライザー面40Aの
清掃が終了したら、ステップS7で操作スイッチ11を
切り一旦電動機3を停止させる。その後ステップS9
で、選択スイッチ24を操作して電動機3の電源に対す
る接続を反転し、ステップS10で再び操作スイッチ1
1を入れる。電動機3により回転ブラシ14を逆回転
(図8の矢印方向とは逆方向)させながら図9に示した
ようにライザー面40Aの上端部に接触させ、その上端
部を清掃する。その後、ステップS12で回転ブラシ1
4をライザー面40Aから離し、ステップS13でライ
ザー面40Aの上端部全体の清掃が終了したかどうかを
判断する。終わっていなければ、ステップS15でキャ
スタ9をクリート面41Bに接触させてライザー清掃装
置を水平にし、一対の回転ブラシ14の幅分だけライザ
ー清掃装置を水平移動する。この移動時に、キャスタ9
は向きを変えて同方向に回転することになり、移動を容
易に行なうことができる。その後、ステップS11から
ステップS12の作業を繰り返して対象の踏み段のライ
ザー面の上端部全体を清掃する。
【0035】一般に、ライザー面40Aは凸面状に膨ら
んでいるので、単にステップS4でハンドル6を下げた
だけではライザー面40Aの上方部で回転ブラシ14が
ライザー面40Aから離れてしまうことになり、その部
分の効果的な清掃を行なうことができない。そこで、ス
テップS9からステップS13の工程は、効果的に清掃
できなかったライザー面40Aの上端部を再び清掃する
もので、こうして全体をむらなく清掃することができ
る。
【0036】その後、ステップS14で操作スイッチ1
1を切り、ステップS16で選択スイッチ24を操作し
て電動機3の電源への接続状態を元に戻す。次いで、ス
テップS17で全ての踏み段のライザー面の清掃が終了
したかどうか判断する。終わっていなければ、ステップ
S19でライザー清掃装置を未清掃の踏み段へ移動し
て、ステップS1からステップS17間での手順を繰り
返す。ステップS17の判断の結果、全ての踏み段のラ
イザー面の清掃が完了していれば、ステップS18およ
びステップS20でライザー面を乾燥させる。その後、
ステップS21で各ライザー面が綺麗になっているかど
うか確認し、綺麗であれば清掃作業を終了する。しか
し、ステップS22で油が付着しているのが確認された
なら、ステップS23で脱脂剤をライザー面に散布し、
油が付着していなければステップS24で中性洗剤水溶
液をライザー面に散布する。
【0037】このように作業中、ライザー清掃装置を何
回か移動するため、ライザー面に衝突させる可能性があ
るが、回転ブラシ2の中心回転軸13の両端には弾性体
15を設けられ、また回転ブラシ14よりハンドル6側
に多少後退した位置の支持部材23の両端には弾性体2
2を取り付けられ、さらに支持部材23の先端部にはク
ッション材27が設けられているため、衝突したとして
も回転ブラシ14を破損したり、ライザー面を損傷した
りすることがない。またこれらは、本体ケース2の前方
上方部に配置した塵埃飛散防止用フードカバー5や、側
方部に配置した塵埃飛散防止用サイドカバー7,8を保
護することになる。
【0038】尚、上述した実施の形態では、本体ケース
4の下部にキャスタ9を設けたが、エスカレータの踏み
段上でのライザー清掃装置1の移動を運搬用ハンドル2
6を用いて行なうようにすれば、キャスタ9に限らず車
輪等を設けて、ハンドル7の操作時の支点部材を構成し
ても良い。また、回転ブラシ14とほぼ並行に延びた同
等軸長の一対のストッパーロッド21の一端を支持部材
23に固定し、その自由端側に弾性体22を取り付けて
ストッパー部材20を構成したが、本体ケース2の前方
両端部に弾性体で成る車輪を水平に取り付けてストッパ
ー部材を構成し、衝突時、この車輪の回転で逃げるよう
にすることもできる。さらに、ハンドル6における延長
棒状部6Aの本体ケース2側に分割可能な連結部を構成
すれば、この連結部で延長棒状部6Aを分割して運搬す
ることができるので、その取り扱いを容易にすることが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるライザ
ー清掃装置は、本体ケースの先端部に回転ブラシを可回
転的に設け、この回転ブラシの反対側の本体ケースにハ
ンドルを設け、本体ケースの下部にキャスタなどの支点
部材を設けて構成すると共に、回転ブラシの近傍に衝突
から保護する弾性体を有したストッパー部材を設けたた
め、支点部材を支点にしたハンドルの上下方向の操作に
よる回転ブラシの移動を利用してライザー面の清掃が簡
単に行えるようになり、しかも、取り扱いが容易になる
のでその移動時に衝突する危険が生じるが、ストッパー
部材によって回転ブラシやライザー面の損傷を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるライザー清掃装置
を示す部分断面平面図である。
【図2】図1に示したライザー清掃装置の縦断面図であ
る。
【図3】図1に示したライザー清掃装置の平面図であ
る。
【図4】図1に示したライザー清掃装置の側面図であ
る。
【図5】図1に示したライザー清掃装置の底面図であ
る。
【図6】図1に示したライザー清掃装置における電動機
の回路図である。
【図7】図1に示したライザー清掃装置による清掃作業
を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したライザー清掃装置による清掃作業
の途中状態を示すエスカレータの側面図である。
【図9】図1に示したライザー清掃装置による清掃作業
の他の途中状態を示すエスカレータの側面図である。
【図10】図1に示したライザー清掃装置に用いられる
ステップ清掃装置用回転ブラシの斜視図である。
【図11】図10に示したステップ清掃装置用回転ブラ
シの正面図である。
【図12】図10に示したステップ清掃装置用回転ブラ
シの製作手順を示す説明図である。
【符号の説明】
2 本体ケース 3 電動機 5 塵埃飛散防止用フードカバー 6 ハンドル 8 塵埃飛散防止用サイドカバー 9 キャスタ 10 位置規制手段 13 中心回転軸 14 回転ブラシ 15,22 弾性体 20 ストッパー部材 23 支持部材 28 クッション部材 29 回転軸
フロントページの続き (72)発明者 下寺 誠 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 田丸 時司 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 岩本 利秋 東京都台東区上野5丁目23番14号 株式会 社日立ビルシステム東関東支社内 Fターム(参考) 3F321 HA24 HA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機によって回転する回転ブラシをラ
    イザー面に接触して上記ライザー面を清掃するライザー
    清掃装置において、上記電動機を収納した本体ケースの
    前方に上記回転ブラシを取り付け、上記本体ケースの反
    回転ブラシ側にハンドルを設け、このハンドルの上下方
    向の操作時に支点となって上記回転ブラシが上記ライザ
    ー面を移動する支点部材を上記本体ケースの下部に設
    け、上記回転ブラシの両端部近傍に弾性体を配置したス
    トッパー部材を設けたことを特徴とするライザー清掃装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記支点
    部材は、キャスタであることを特徴とするライザー清掃
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1若しくは2記載のものにおい
    て、上記回転ブラシは、上記電動機によって回転するよ
    うに支持した回転軸の両側にそれぞれその中心回転軸を
    連結した一対の回転ブラシから成り、上記両中心回転軸
    の反対向側端にそれぞれ弾性体を設けたことを特徴とす
    るライザー清掃装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2若しくは3記載のものにお
    いて、上記回転ブラシの上方部に、上記本体ケースに取
    り付けた塵埃飛散防止用フードカバーを設けたことを特
    徴とするライザー清掃装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3若しくは4記載のもの
    において、上記本体ケースの前方に回転軸を可回転的に
    支持した支持部材を設け、上記回転ブラシは、上記回転
    軸の両側にそれぞれその中心回転軸を連結した一対の回
    転ブラシから成り、上記支持部材の先端部は、上記回転
    ブラシの先端部よりも後退すると共に、上記中心回転軸
    よりも突出して形成し、この先端部にクッション部材を
    設けたことを特徴とするライザー清掃装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072196A2 (de) * 2000-03-31 2001-10-04 Georg Hefter Maschinenbau Rolltreppen- und fahrsteig-reinigungsgerät

Cited By (2)

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WO2001072196A2 (de) * 2000-03-31 2001-10-04 Georg Hefter Maschinenbau Rolltreppen- und fahrsteig-reinigungsgerät
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