JP2000051379A - 人体用衝撃吸収補助具 - Google Patents

人体用衝撃吸収補助具

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JP2000051379A
JP2000051379A JP22474798A JP22474798A JP2000051379A JP 2000051379 A JP2000051379 A JP 2000051379A JP 22474798 A JP22474798 A JP 22474798A JP 22474798 A JP22474798 A JP 22474798A JP 2000051379 A JP2000051379 A JP 2000051379A
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human body
air bag
fluid
sphere
acceleration
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JP22474798A
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English (en)
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Yasuhiro Koshimoto
泰弘 越本
Fumio Hosoya
文夫 細谷
Takeshi Kageyama
豪 景山
Mitsuya Uchida
光也 内田
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Hosoya Fireworks Co Ltd
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PUROPPU KK
Hosoya Fireworks Co Ltd
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    • A41D13/018Professional, industrial or sporting protective garments, e.g. surgeons' gowns or garments protecting against blows or punches with shock-absorbing means inflatable automatically

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤動作を確実に防止することができ、信頼性
の向上を図ることのできる人体用衝撃吸収補助具を提供
することにある。 【解決手段】 感圧センサ30によって装着者1の両足
及び臀部が全て足場から離れ、且つ加速度センサ40に
より人体に作用する加速度が重力加速度よりも小さくな
ったことを検知すると、各空気袋11,12,13を膨
張させるようにしたので、仰臥姿勢、着座姿勢または飛
び跳ねた時などに両足や臀部が足場から離れたり、或い
はエレベータの利用時、階段の上り下り、または段差を
乗り越えた時などに人体に作用する加速度が変化した場
合など、実際に高所から転落していない場合の誤動作を
確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に建設現場等の
高所作業場から転落した際に人体を保護するための人体
用衝撃吸収補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場等における転落事故が増
加しており、労働現場での安全性が問題となっている。
そこで、転落時の落下衝撃を吸収する人体用衝撃吸収補
助具として、人体に装着される装着体の所定部位に空気
袋を設け、センサによって装着者の両足が足場から離れ
たことを検知すると、空気袋を瞬時に膨張させ、空気袋
によって人体への落下衝撃を吸収するようにしたものが
開発されている(例えば、特許第2763510号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記人体用衝撃吸収補
助具では、起立及び通常の歩行においては装着者の両足
が同時に足場から離れることはないが、仰臥姿勢、着座
姿勢または飛び跳ねた時などに両足が足場から離れるこ
とがあり、このような場合の誤動作を防止する必要があ
るという課題が残されている。
【0004】また、空気袋を膨張させるための、いわゆ
る充気装置としては、例えば特公昭58−14360号
公報に記載されているように、圧縮ガスを封入したボン
ベと、ボンベの一端に臨む撃針と、電流を流すことによ
って任意に爆発する爆薬とを備え、爆薬の爆発によって
撃針をボンベの一端に突き刺すことによりボンベを開封
し、ボンベから空気袋内にガスを噴出するようにしたも
のが知られている。このような撃針を用いたボンベの開
封構造では、撃針がボンベに突き刺さると、ボンベ内の
圧力により撃針が元の位置に戻され、撃針によるボンベ
の穿孔からガスが噴出するようになっているが、爆発か
らボンベの開放までに撃針が往復移動する分だけ時間的
なロスを生ずるとともに、希に撃針がボンベに突き刺さ
ったまま抜けず、ガスが瞬時に噴出しないといった開封
不良を生ずる場合がある。しかしながら、先に述べた人
体用衝撃吸収補助具では、装着者が落下するまでに空気
袋を膨張させる必要があるため、常に瞬時にガスを噴出
することのできる充気装置が要求される。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、誤動作を確実に防止
することができ、信頼性の向上を図ることのできる人体
用衝撃吸収補助具を提供することにある。また、他の目
的とするところは、前記目的に加え、空気袋を常に瞬時
に膨張させることのできる人体用衝撃吸収補助具を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、人体に装着される装着体
と、装着体の所定部位に設けられた空気袋と、空気袋を
膨張させる空気袋膨張手段とを備えた人体用衝撃吸収補
助具において、人体の所定部位と接触対象物との接触を
検知する接触検知手段と、人体に作用する加速度を検知
する加速度検知手段と、人体の所定部位が接触対象物か
ら離れ、且つ人体に作用する加速度が変化したことを検
知すると空気袋膨張手段を作動させる制御手段とを備え
ている。これにより、建設現場等の高所から転落した場
合など、人体の所定部位が接触対象物から離れ、且つ人
体に作用する加速度が変化したことが検知されると、空
気袋が膨張し、空気袋によって人体への落下衝撃が吸収
される。即ち、人体の所定部位が接触対象物から離れる
姿勢をとった場合のみ、または人体に作用する加速度が
変化する動作を行った場合のみでは、空気袋膨張手段が
作動することはないので、このような場合の誤動作が防
止される。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の人体
用衝撃吸収補助具において、前記接触検知手段を装着者
の靴と人体の臀部対応部位にそれぞれ設けられた圧力検
知手段によって構成している。これにより、請求項1の
作用に加え、通常の歩行及び着座姿勢での誤動作がそれ
ぞれ防止される。
【0008】また、請求項3では、請求項1または2記
載の人体用衝撃吸収補助具において、前記加速度検知手
段を、線状に形成された弾性部材と、弾性部材の一端に
取付けられた球体と、球体を隙間をおいて収容する収容
体と、球体の表面に形成された第1の導電体と、収容体
の内面に形成された第2の導電体とから構成し、球体に
作用する重力により弾性部材が撓んで第1の導電体が第
2の導電体に接触するようにしている。これにより、請
求項1または2の作用に加え、高所からの落下等によ
り、球体に作用する重力加速度が減少すると、弾性部材
が撓んで球体側の第1の導電体が第2の導電体から離れ
ることから、これを電気的に判別することにより、人体
に作用する加速度の変化が検知される。
【0009】また、請求項4では、請求項3記載の人体
用衝撃吸収補助具において、前記弾性部材を直角に屈曲
した形状に形成している。これにより、請求項3の作用
に加え、弾性部材の一端側及び他端側が互いに直交する
方向にそれぞれ撓むことから、第1及び第2の導電体を
多方向から接触させることが可能となる。
【0010】また、請求項5では、請求項1、2、3ま
たは4記載の人体用衝撃吸収補助具において、前記空気
袋膨張手段を、内部に圧縮流体を封入され、一端を爆薬
の爆発により開封可能に封鎖された流体封入容器と、空
気袋に接続される流体吐出口を有し、流体封入容器の一
端側を流体吐出口に連通するように覆う流体吐出部材
と、流体吐出部材内に流体封入容器の一端に近接して配
置された爆薬と、爆薬を爆発させる起爆手段とから構成
している。これにより、請求項1、2、3または4の作
用に加え、起爆手段によって爆薬が爆発すると、爆発の
圧力で流体封入容器の一端が直接開封されることから、
流体封入容器の流体が瞬時に噴出する。
【0011】また、請求項6では、請求項5記載の人体
用衝撃吸収補助具において、前記空気袋の流体流入部分
の周囲を緩衝性を有する保護部材によって被覆してい
る。これにより、請求項5の作用に加え、空気袋の流体
流入部分が保護部材によって爆発の際の破片から保護さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図12は本発明の一実施
形態を示すもので、図1及び図2は人体用衝撃吸収補助
具に用いる装着体の正面図及び背面図、図3は膨張状態
の空気袋を示す斜視図、図4は人体への装着状態を示す
側面図、図5及び図6は充気装置の一部断面側面図及び
動作説明図、図7及び図8は感圧センサの平面図及び動
作説明図、図9及び図10は加速度センサの側面断面図
及び動作説明図、図11は制御系を示すブロック図、図
12は制御部の動作を示すフローチャートである。
【0013】この人体用衝撃吸収補助具は、人体に装着
される装着体10と、装着体10の所定部位に取付けら
れた第1乃至第3空気袋11,12,13と、各空気袋
11,12,13を膨張させる充気装置20と、人体の
両足及び臀部と接触対象物との接触を検知する感圧セン
サ30と、人体に作用する加速度を検知する加速度セン
サ40と、感圧センサ30及び加速度センサ40の検知
結果に基づいて充気装置20を作動させる制御部50と
から構成されている。
【0014】装着体10はジャケット状に形成され、人
体の上半身に着用されるようになっている。装着体10
は収縮状態の各空気袋11,12,13を収納するため
の第1及び第2カバー部10a,10bを有し、第1カ
バー部10aは人体の胸、両肩及び背中の一部に対応す
る部分に形成され、第2カバー部10bは人体の腰の一
部に対応する部分に形成されている。各カバー部10
a,10bはそれぞれ一端側を装着体10側に固定され
るとともに、他端側を複数のマジックテープ10cによ
って装着体10側に着脱自在に固定されている。
【0015】各空気袋11,12,13は気密性及び耐
久性の高い生地によって縫製されるとともに、互いに内
部を連通するように形成され、非膨張時は装着体10と
ほぼ同等の厚さに収縮されている。第1空気袋11は人
体の首の周囲に対応する部位に設けられ、首の両側及び
後部を覆うように形成されている。第2空気袋12は人
体の背中に対応する部位に設けられ、背中の中央に沿っ
て上下方向に長く形成されている。この場合、第2空気
袋12の上端及び下端は第1及び第3空気袋11,13
にそれぞれ接合されている。第3空気袋13は人体の腰
の周囲に対応する部位に設けられ、腰の両側及び後部を
覆うように形成されている。また、第3空気袋13には
充気装置20が接続され、その接続部分に対応する内周
面は、布、ゴムまたはプラスチック等、緩衝性を有する
材質からなる保護部材13aによって被覆されている。
【0016】充気装置20は、圧縮流体を封入した流体
封入容器としてのボンベ21と、ボンベ21の一端側を
覆うガス吐出部材22と、ボンベ21を開放する爆薬2
3と、爆薬23を爆発させる点火具24とからなる。ボ
ンベ21は圧縮流体を気体または液体状態で封入した金
属製の容器からなり、その一端は爆薬23の爆発によっ
て開封可能な封鎖部21aによって封鎖されている。封
鎖部21aはボンベ本体と一体に設けられ、ボンベ本体
側よりも薄く形成されている。実施形態の一例として
は、ボンベ21の容量を100cc、その開口直径を8
mm、封鎖部21aの厚さを0.4mmとし、圧縮流体
としては二酸化炭素に窒素ガス25%を混合したものを
用いる。ガス吐出部材22はボンベ21の一端側に螺着
され、その内部にはボンベ21の封鎖部21aを囲む空
間部22aが設けられている。ガス吐出部材22の側面
には空間部22aに連通するガス吐出口22bが設けら
れ、ガス吐出口22bは第3空気袋13に接続されるよ
うになっている。また、ガス吐出部材22の内部には空
間部22a内に突出する筒状部22cが設けられ、筒状
部22cの一端はボンベ21の封鎖部21aに臨んで開
口している。爆薬23はDDNP(ジアソジニトロフェ
ノール)等の火薬からなり、ガス吐出部材22の筒状部
22c内に収容されている。点火具24は爆薬23内に
埋設され、導線24aを介して図示しない電源に接続さ
れている。
【0017】即ち、充気装置20においては、点火具2
4に電流が流れると爆薬23が爆発し、その圧力によ
り、図6(a) に示すようにボンベ21の封鎖部21aが
破砕され、ボンベ21の一端が開封される。これによ
り、図6(b) に示すようにボンベ21内のガスが前記爆
破により形成された開口部からガス吐出部材22の空間
部22aに噴出し、ガス吐出部材22のガス吐出口22
bを通じて第3空気袋13内に導入される。この場合、
爆薬23はボンベ21の封鎖部21aに臨んで開口する
筒状部22cに収容されていることから、爆発の圧力が
ボンベ21の封鎖部21aに集中的に加わり、爆薬23
の爆発によりボンベ21の封鎖部21aを確実に開封す
ることができる。また、ボンベ21内の流体が液体状態
で封入されている場合は、爆発の熱により液体が急激に
気化する、いわゆる突沸現象により、ボンベ21内の流
体がより瞬時に噴出する。この場合、充気装置20は爆
発熱によって加熱されるが、ボンベ21から吐出する流
体の気化によって冷却されるため、熱的損傷を来すこと
はない。
【0018】感圧センサ30は、弾性を有する筒状のセ
ンサ本体31と、センサ本体31の内面に互いに対向し
て取付けられた一対の電極32,33からなり、各電極
32,33は制御部50側の回路に接続されている。即
ち、この感圧センサ30では、図8に示すようにセンサ
本体31に圧力が加わると、センサ本体31が弾性変形
して各電極32,33が互いに接触し、これを電気的に
検知するようになっている。尚、感圧センサ30は装着
者1の両足の靴2と、装着者1の臀部対応位置にそれぞ
れ取付けられている。この場合、靴2に取付けられる感
圧センサ30の実施形態の一例としては、センサ本体3
1に幅10mm、長さ30〜50mmのものを用いる。
【0019】加速度センサ40は、弾性を有する線状の
弾性部材41によって支持された球体42と、球体42
及び弾性部材41を収容するセンサ本体43とからな
り、弾性部材41の一端には球体42が取付けられ、そ
の他端はセンサ本体43の一端に固定されている。セン
サ本体43内には球体42及び弾性部材41を収容する
空間43aが設けられ、空間43aの内形は球体42及
び弾性部材41の外形よりも若干大きく形成されてい
る。また、球体42の表面には第1の導電体としての電
極44が、空間43aの球状部分の表面には第2の導電
体としての電極45がそれぞれ設けられ、各電極44,
45は制御部50側の回路に接続されている。即ち、こ
の加速度センサ40では、図9に示すように球体42に
作用する重力により弾性部材41が撓んで球体42側の
電極44とセンサ本体43側の電極45が互いに接触し
ており、落下時等に球体42に作用する加速度が重力加
速度(1G)よりも小さくなると、図10に示すように
球体42側の電極44がセンサ本体43側の電極45か
ら離れ、これを電気的に検知するようになっている。
【0020】制御部50はマイクロコンピュータによっ
て構成され、充気装置20、感圧センサ30及び加速度
センサ40に接続されている。また、制御部50はタイ
マ51を備えている。
【0021】ここで、図12のフローチャートを参照
し、制御部50の動作について説明する。即ち、前記人
体用衝撃吸収補助具において、装着体10を着用した装
着者1が誤って高所から転落し、感圧センサ30によっ
て装着者1の両足及び臀部が全て足場から離れたことが
検知され(S1)、且つ加速度センサ40により人体に
作用する加速度が重力加速度よりも小さくなったことが
検知されると(S2)、タイマ51による計時を開始し
(S3)、この後、感圧センサ30及び加速度センサ4
0の検知が解除されず(S4,S5)、所定時間T(例
えば0.4秒)が経過したならば(S6)、充気装置2
0を作動する(S7)。これにより、各空気袋11,1
2,13内に高圧ガスが充填され、各空気袋11,1
2,13が膨張する。その際、各空気袋11,12,1
3の膨張によって装着体10の各カバー部10a,10
bのマジックテープ10cが外れ、図4に示すように各
空気袋11,12,13によって装着者1の首、背中及
び腰の周囲が瞬時に覆われ、各空気袋11,12,13
によって人体への落下衝撃が吸収される。また、前記制
御部50の動作において、時間Tが経過する前に感圧セ
ンサ30または加速度センサ40による検知が解除され
た場合は(S4,S5)、タイマ51をリセットし(S
8)、ステップS1に戻る。
【0022】このように、本実施形態の人体用衝撃吸収
補助具によれば、感圧センサ30によって装着者1の両
足及び臀部が全て足場から離れ、且つ加速度センサ40
により人体に作用する加速度が重力加速度よりも小さく
なったことを検知すると、各空気袋11,12,13の
充気装置20を作動させるようにしたので、仰臥姿勢、
着座姿勢または飛び跳ねた時などに両足や臀部が足場か
ら離れたり、或いはエレベータの利用時、階段の上り下
り、または段差を乗り越えた時などに人体に作用する加
速度が変化した場合など、実際に高所から転落していな
い場合の誤動作を確実に防止することができる。また、
充気装置20のボンベ21を爆薬23で直接破砕するこ
とにより開封するようにしたので、従来のように撃針の
移動による時間的なロスを生ずることがなく、ボンベ2
1内のガスを瞬時に噴出させることができる。この場
合、空気袋13のガス流入部分の周囲を保護部材13a
によって被覆したので、爆発の際の破片による空気袋1
3の破損を確実に防止することができる。また、従来の
ような撃針を必要としない分、部品点数を少なくするこ
とができるとともに、撃針を用いた場合の開封不良も生
ずることがないという利点がある。
【0023】尚、前記人体用衝撃吸収補助具は、高所作
業者だけでなく、例えば自動二輪車の転倒時における搭
乗者や、病気、障害または老化等により歩行時に転倒の
可能性の高い人などに対する衝撃吸収用として使用する
こともできる。
【0024】ところで、前記加速度センサ40のような
構造においては、一般的に接点のチャタリングが起こり
易いため、前記制御における遅延時間Tの計測をチャタ
リングの最後のパルスから開始すれば、検知精度の向上
を図ることができる。
【0025】また、加速度センサ40においては、図1
0に示すように球体42がセンサ本体43側の電極45
から離れた中立位置にあるときは、球体42の位置は弾
性部材41の固定点を中心に図13に示すような減衰振
動を行う。この時、半周期ごとの最大振幅が各電極4
4,45の隙間よりも小さければ、落下中は各電極4
4,45が互いに接触することがなく、電気的導通を断
とする検知状態は保たれる。この場合、図14の実線に
示す各電極44,45の隙間Aと、図14の一点鎖線に
示すように弾性部材41及び球体42のみとした場合の
重力加速度(1G)による撓み量Bとがほぼ等しいとす
ると、例えばエレベータの利用時や階段の上り下りな
ど、転落時以外に重力加速度よりも小さな状態となった
場合には、頻繁に不規則な接点の断続的導通が生じ、落
下の判別が困難になる。そこで、各電極44,45の隙
間Aを振動子の撓み量Bよりも小さくし(例えば、撓み
量Bを1とすると隙間Aを0.8以下)、センサに作用
する加速度の小変化に対しては球体42の位置変化が生
じないようにすれば、落下の判別をより正確に行うこと
ができる。
【0026】また、各電極44,45の隙間Aが狭く、
振動の半周期ごとの最大振幅時に各電極44,45が互
いに接触する状態にあっても、一定周期の断続動作を繰
り返した後に断の状態が続くため、一定周期の断続状態
を検出する機能を制御部50に付加することにより、落
下状態を判別することは可能である。しかしながら、1
0〜数10Hzの振動周期を想定すると、落下判定まで
に数周期を要するとしたならば、その間に相当な距離の
落下が生ずる可能性がある。そこで、例えば撓み量Bを
1とした場合、各電極44,45の隙間Aを0.5以上
とすることにより、少なくとも1周期程度以降では最大
振幅時に各電極44,45が互いに接触しないようにす
ることが可能である。
【0027】図15及び図16は加速度センサの他の実
施形態を示すもので、図15は加速度センサの側面断面
図、図16はその動作説明図である。
【0028】同図に示す加速度センサ60は、弾性を有
する線状の弾性部材61によって支持された球体62
と、球体62及び弾性部材61を収容するセンサ本体6
3とからなる。弾性部材61は直角に屈曲した形状を有
し、その一端には球体62が取付けられ、その他端はセ
ンサ本体63の一端に固定されている。また、弾性部材
61の屈曲部分に近い一端側は、センサ本体63側に固
定された支持部材61aによって摺動自在に支持されて
いる。センサ本体63内には球体62及び弾性部材61
を収容する空間63aが設けられ、空間63aの内形は
球体62及び弾性部材61の外形よりも若干大きく形成
されている。また、球体62及び空間63aの表面には
導電体としての電極64,65がそれぞれ設けられ、各
電極64,65は制御部50側の回路に接続されてい
る。
【0029】即ち、この加速度センサ60では、図15
(a) に示すように球体62に作用する重力により弾性部
材61の一端側が撓んで球体62側の電極64とセンサ
本体63側の電極65が互いに接触する。また、加速度
センサ60に作用する重力の向きが90゜変わると、図
15(b) に示すように弾性部材61の他端側が撓んで球
体62側の電極64とセンサ本体63側の電極65が互
いに接触する。即ち、弾性部材61の一端側及び他端側
がそれぞれ異なった方向に撓むことにより、球体62側
の電極64がセンサ本体63側の電極65に多方向から
接触可能となる。尚、支持部材61aは弾性部材61の
屈曲部分の振れを規制する機能を果たす。即ち、落下時
等に球体62に作用する加速度が重力加速度(1G)よ
りも小さくなると、図16に示すように球体62側の電
極64がセンサ本体63側の電極65から離れ、これを
電気的に検知するようになっている。
【0030】このように、本実施形態の加速度センサ6
0によれば、球体62側の電極64をセンサ本体63側
の電極65の多方向から接触させることができるので、
装着者の落下を如何なる姿勢においても検知することが
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の人体用
衝撃吸収補助具によれば、建設現場等の高所から転落し
た場合、空気袋が膨張して人体への落下衝撃を吸収する
ことができるとともに、転落時以外の誤動作を確実に防
止することができるので、信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0032】また、請求項2の人体用衝撃吸収補助具に
よれば、請求項1の効果に加え、接触検知手段におい
て、通常の歩行及び着座姿勢での誤動作をそれぞれ確実
に防止することができるので、信頼性をより向上させる
ことができる。
【0033】また、請求項3の人体用衝撃吸収補助具に
よれば、請求項1または2の効果に加え、加速度検知手
段を簡単な構造によって構成することができるので、実
用化に際して極めて有利である。
【0034】また、請求項4の人体用衝撃吸収補助具に
よれば、請求項3の効果に加え、弾性部材の一端側及び
他端側が互いに直交する方向にそれぞれ撓むことから、
加速度の変化を多方向において検知することができるの
で、多くの落下姿勢に対応することができる。
【0035】また、請求項5の人体用衝撃吸収補助具に
よれば、請求項1、2、3または4の効果に加え、空気
袋を瞬時に膨張させることができるので、高所から落下
した際の衝撃吸収用として極めて有利である。
【0036】また、請求項6の人体用衝撃吸収補助具に
よれば、請求項5の効果に加え、空気袋の流体流入部分
を保護することができるので、空気袋膨張時の爆発の破
片による空気袋の破損を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す人体用衝撃吸収補助
具に用いる装着体の正面図
【図2】装着体の背面図
【図3】膨張状態の空気袋を示す斜視図
【図4】人体への装着状態を示す側面図
【図5】充気装置の一部断面側面図
【図6】充気装置の動作説明図
【図7】感圧センサの平面図
【図8】感圧センサの動作説明図
【図9】加速度センサの側面断面図
【図10】加速度センサの動作説明図
【図11】制御系を示すブロック図
【図12】制御部の動作を示すフローチャート
【図13】加速度センサにおける振動の振幅変化を示す
【図14】加速度センサの原理説明図
【図15】加速度センサの他の実施形態を示す側面断面
【図16】加速度センサの動作説明図
【符号の説明】
1…装着者、2…靴、10…装着体、11…第1空気
袋、12…第2空気袋、13…第3空気袋、13a…保
護部材、20…充気装置、21…ボンベ、21a…封鎖
部、22…ガス吐出部材、22b…ガス吐出口、23…
爆薬、24…点火具、30…感圧センサ、40…加速度
センサ、41…弾性部材、42…球体、43…センサ本
体、44,45…電極、50…制御部、60…加速度セ
ンサ、61…弾性部材、62…球体、63…センサ本
体、64,65…電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越本 泰弘 東京都武蔵野市緑町3−9−11 NTTア ドバンステクノロジ株式会社内 (72)発明者 細谷 文夫 東京都あきる野市菅生1847 細谷火工株式 会社内 (72)発明者 景山 豪 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 内田 光也 東京都渋谷区神泉町1番2号 株式会社プ ロップ内 Fターム(参考) 2E186 AA01 AA03 BA11 BA20 CA26 CB05 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に装着される装着体と、装着体の所
    定部位に設けられた空気袋と、空気袋を膨張させる空気
    袋膨張手段とを備えた人体用衝撃吸収補助具において、 人体の所定部位と接触対象物との接触を検知する接触検
    知手段と、 人体に作用する加速度の変化を検知する加速度検知手段
    と、 人体の所定部位が接触対象物から離れ、且つ人体に作用
    する加速度が変化したことを検知すると空気袋膨張手段
    を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする人体
    用衝撃吸収補助具。
  2. 【請求項2】 前記接触検知手段を装着者の靴と人体の
    臀部対応部位にそれぞれ設けられた圧力検知手段によっ
    て構成したことを特徴とする請求項1記載の人体用衝撃
    吸収補助具。
  3. 【請求項3】 前記加速度検知手段を、線状に形成され
    た弾性部材と、弾性部材の一端に取付けられた球体と、
    球体を隙間をおいて収容する収容体と、球体の表面に形
    成された第1の導電体と、収容体の内面に形成された第
    2の導電体とから構成し、 球体に作用する重力により弾性部材が撓んで第1の導電
    体が第2の導電体に接触するようにしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の人体用衝撃吸収補助具。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材を直角に屈曲した形状に形
    成したことを特徴とする請求項3記載の人体用衝撃吸収
    補助具。
  5. 【請求項5】 前記空気袋膨張手段を、内部に圧縮流体
    を封入され、一端を爆薬の爆発により開封可能に封鎖さ
    れた流体封入容器と、空気袋に接続される流体吐出口を
    有し、流体封入容器の一端側を流体吐出口に連通するよ
    うに覆う流体吐出部材と、流体吐出部材内に流体封入容
    器の一端に近接して配置された爆薬と、爆薬を爆発させ
    る起爆手段とから構成したことを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の人体用衝撃吸収補助具。
  6. 【請求項6】 前記空気袋の流体流入部分の周囲を緩衝
    性を有する保護部材によって被覆したことを特徴とする
    請求項5記載の人体用衝撃吸収補助具。
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