JP2000040279A - 磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ装置

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JP2000040279A
JP2000040279A JP10205090A JP20509098A JP2000040279A JP 2000040279 A JP2000040279 A JP 2000040279A JP 10205090 A JP10205090 A JP 10205090A JP 20509098 A JP20509098 A JP 20509098A JP 2000040279 A JP2000040279 A JP 2000040279A
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    • G11B15/602Guiding record carrier for track selection, acquisition or following
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/50Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges
    • G11B23/502Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges of tape carriers

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】テープの膜厚が薄い磁気テープの使用時も、磁
気ヘッドと対向位置の磁気ヘッドと磁気テープのトラッ
ク間の位置ずれを許容値内に維持が可能のほか、磁気テ
ープの端面の折れの発生を抑止可能な磁気テープ装置。 【解決手段】磁気テープのテープ走行路に沿い磁気ヘッ
ドの上流と下流側に配置した第1のタイプのテープガイ
ドと、更に上流側又は更に下流側に配置した第2のタイ
プのテープガイドで、第1のタイプのテープガイドが、
磁気テープを案内する案内面と、磁気テープの幅方向の
端面を、該端面に付勢力を与えた状態で案内する可動フ
ランジとを備え、第2のタイプのテープガイドが、磁気
テープの案内面の幅が、磁気テープの全幅を案内する幅
である装置である。第1のタイプのテープガイドが、磁
気テープの案内面の幅が、磁気テープの幅以下で、第2
のタイプのテープガイドは、磁気テープの案内面の幅
が、磁気テープの幅以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置に
関し、より詳しくは、薄いメタルテープの駆動に適した
磁気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ装置は、テープ状の磁気記録
媒体である磁気テープを用い、この磁気テープに対して
データの書き込み又はこの磁気テープからデータの読み
出しを行う。データの読み出し又は書き込みは、磁気テ
ープヘッドを用いて行われる。テープの表面の付着物
は、テープクリーナによって除去される。磁気テープ
は、複数個のテープガイドによりテープ走行路中を案内
される。この磁気テープは、テープカートリッジーに収
容されている。磁気テープは、カートリッジ内に設けら
れるファイルリールに巻回されている。カートリッジ
は、ローダによって磁気テープ装置の内部に取り込まれ
る。カートリッジ内に収容されている磁気テープは、そ
の先端がスレッダにより導かれてマシンリールに装着さ
れる。マシンリールは、ファイルリールに巻回された磁
気テープを巻き取る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような磁気テープ
装置に対する記憶容量の増大の要求は止まる所を知らな
い。その一方で、磁気テープを収容するテープカートリ
ッジの大きさは、標準値が定められているため、そのサ
イズの変更を行うことは、無理である。テープカートリ
ッジのサイズを変更すること無しに、記憶容量の増大を
達成するため、磁気テープ装置や磁気テープ媒体自体の
改良が種々行われ、記録密度の向上が図られてきた。よ
り一層の大容量化に対応するには、磁気テープ媒体の更
なる長尺化が考えられる。つまり、磁気テープ媒体を薄
くすることが考えられる。
【0004】テープの薄膜化は、より長尺のテープが一
定体積の中に入れられるという長所がある反面、テープ
の剛性が非常に小さくなるという欠点を惹起する。剛性
の低い薄いテープは、可動フランジの部分でそのテープ
端面の折れが頻繁に起こり易くなる。このテープ損傷が
原因となって、磁気テープに記録されたデータが滅失す
ることがある。情報処理装置の外部記憶装置として用い
られる磁気テープ装置は、このテープ折れの生じない構
成とすることが絶対に必要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、テープ走行路中の磁気テープに対してデータの読み
出し又は書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁気テープ
のテープ走行路に沿って前記磁気ヘッドの上流側と下流
側に配置された第1のタイプのテープガイドと、前記第
1のテープガイドの更に上流側又は更に下流側に配置さ
れた第2のタイプのテープガイドと、を備え、前記第1
のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを案内する
案内面の幅が、前記磁気テープの幅以下であり、前記第
2のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを案内す
る案内面の幅が、前記磁気テープの幅以上である、磁気
テープ装置である。
【0006】請求項2に記載の発明は、テープ走行路中
の磁気テープに対してデータの読み出し又は書き込みを
行う磁気ヘッドと、前記磁気テープのテープ走行路に沿
って前記磁気ヘッドの上流側と下流側に配置された第1
のタイプのテープガイドと、前記第1のタイプのテープ
ガイドの更に上流側又は更に下流側に配置された第2の
タイプのテープガイドと、を備え、前記第1のタイプの
テープガイドは、前記磁気テープを案内する案内面と、
前記磁気テープの幅方向の端面を、その端面に付勢力を
与えた状態で案内する可動フランジと、を備え、前記第
2のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを案内す
る案内面の幅が、前記磁気テープの全幅を案内する幅で
ある、磁気テープ装置である。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記第2のタイ
プのテープガイドは、前記磁気テープの巻き取りを行う
マシンリール側に設けられている、請求項1又は2記載
の磁気テープ装置である。請求項4に記載の発明は、前
記第1のタイプのテープガイドの前記案内面の幅は、前
記磁気テープの幅よりも0〜0.1mm短い幅である、
請求項1乃至3記載の磁気テープ装置である。
【0008】請求項5に記載の発明は、前記可動フラン
ジの付勢力が、20g以上30g以下である、請求項2
乃至4記載の磁気テープ装置である。請求項6に記載の
発明は、前記磁気テープ表面の付着物を除去するテープ
クリーナを備え、前記テープクリーナは、当該テープク
リーナの底面に対して垂直な二つの位置決め基準面を、
その外周部に備えると共に、前記二つの位置決め基準面
は、相互に非平行に配置されてなる、請求項1乃至5記
載の磁気テープ装置である。
【0009】請求項1又は2に記載の発明によれば、第
2のタイプのテープガイドの案内面が、磁気テープの幅
より長いか又はその全幅を案内するので、磁気テープが
その幅方向に移動することを規制する第1のタイプのテ
ープガイドに比べ、磁気テープの端面の折れの発生を抑
止することができる。第1のタイプのテープガイドは、
磁気テープ面を案内するローラと、磁気テープの端面と
接触するフランジと、そのフランジに付勢力を与える付
勢手段(例えばコイルスプリング)とを備える。フラン
ジは、磁気テープが幅方向に移動する際に、磁気テープ
から移動力を受けて移動する。磁気テープの移動量が大
きくなるにつれて、スプリングの存在によりフランジに
加わる力が増大する。それ故、ローラ部から突出した磁
気テープの端面は、フランジから受ける力により、フラ
ンジとローラ部との間に形成された空間に折れ込む。一
方、本発明においては、第2のタイプのテイプガイド
が、このような空間が存在しない構成を採用しているの
で、磁気テープの幅方向の端面が折れることがない。
【0010】尚、第2のタイプのテープガイドは、磁気
ヘッドの上流側に設けられる第1のテープガイドの更に
上流側の位置及び磁気ヘッドの下流側に設けられる第1
のテープガイドの更に下流側の位置の両方に夫々配置さ
れても良い。請求項3に記載の発明によれば、磁気テー
プの幅方向の振れが比較的大きくなるマシンリール近傍
において、磁気テープの端面の折れが発生することな
く、磁気テープを案内することが可能となる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、磁気テー
プの端部がテープガイドの案内面から突出する量が0.
1mm以下に規制されているので、座屈剛性の低下を1
/2程度に押さえることができる。薄い磁気テープの端
面の折れの発生は、この突出量の規制により、低減され
得る。請求項5に記載の発明によれば、可動フランジの
付勢力が所定値に規制されているので、従来の磁気テー
プの厚み(例えば18μm)の半分の厚み(例えば9μ
m)を有するメタル2倍長磁気テープの座屈の発生が抑
止され得る。
【0012】請求項6に記載の発明によれば、テープク
リーナの小型化が図れるので、テープクリーナが磁気ヘ
ッドと第1のタイプのテープガイドとの間に配置される
ことができる。薄い磁気テープとの摺動により発生し、
そして、磁気テープの表面に付着している塵埃は、磁気
ヘッドに到達する前に、このテープクリーナにより、効
果的に除去され得る。
【0013】
【実施の形態】図1は、本発明にかかる磁気テープ装置
の全体構成を示す図である。磁気テープを収納するテー
プカートリッジは、I3590型である。このテープカ
ートリッジ(図示されない)は、磁気テープ装置の前面
に設けられた、投入・排出口102を介して、投入・排
出される。投入されたテープカートリッジは、装置ベー
ス1上に設けられたローダ9によって、所定位置にロー
ディングされる。
【0014】磁気テープ装置の装置ベース1上には、ヘ
ッドサブアセンブリ2、マシンリール8、マシンリール
8を駆動する駆動モータ(図示されない)、スレッダ1
0等が設けられている。ローダ9は、磁気テープ装置の
前側の領域内に設置される。ローダ9は、磁気テープを
収容しているカートリッジを受け取り且つ保持する。ま
た、ローダ9は、カートリッジ内部に設けられたリール
(ファイルリールと称される)を駆動する駆動モータを
有する。磁気テープは、カートリッジ内部のリールに巻
回されている。マシンリール8は、ローダ9とヘッドサ
ブアセンブリ2の間に配置されている。マシンリール8
を駆動するモータ(図示されない)は、マシンリールの
下側に配置されている。マシンリール8は、カートリッ
ジから引き出されたテープを巻き取る。
【0015】ヘッドサブアセンブリ2は、サブアセンブ
リベース3を有する。磁気テープに対してデータを読み
書きする磁気テープヘッド4は、このサブアセンブリベ
ース3上に配置されている。磁気テープ表面に付着して
いる塵埃を除去するためのテープクリーナ5, 5' は、
このヘッド4の両側に設けられている。テープクリーナ
5は、テープ走行路に関して、磁気ヘッド4の上流側に
設けられている。テープクリーナ5’は、磁気ヘッド4
の下流側の位置で、テープガイド6’とヘッド4との間
に設けられている。また、テープガイド6が、テープク
リーナ5よりも上流側の位置でサブアセンブリベース3
上に取り付けられている。このテープガイド6の更に上
流側の位置に、テープガイド7が配置されている。この
テープガイド6,6’,7は、磁気テープのテープ走行
路を形成する。このテープガイド6,6’は、テープが
適切なパス中を移動するように、テープ面を案内すると
同時に、磁気テープの幅方向(高さ方向)の位置を規制
する。
【0016】ヘッドサブアセンブリ2とマシンリール8
の両方の上をほぼ覆うようにスレッダ10が設けられて
いる。スレッダ10は、スレッダピン11、スレッダア
ーム(図示されない)、スレッダアームを駆動するモー
タ(図示されない)を備えている。スレッダピン11
は、案内溝10aの中を移動する。スレッダピン11
は、テープ先端に取り付けられたリーダブロックと係合
した状態で、案内溝10a中を移動することによって、
磁気テープの先端をマシンリール8に導く。
【0017】図2は、テープパスを上側から見た図であ
る。磁気テープカートリッジ14がローダ9により磁気
テープ装置に装填された後、スレッダピン11が磁気テ
ープカートリッジ14内に収容された磁気テープ12の
テープ先端に付いているリーダブロック16に係合させ
られる。スレッダピン11は、スレッダ10の案内溝1
0aに沿って案内される。スレッダピン11が案内され
る際に、磁気テープ12は、テープガイド6' 、テープ
クリーナ5’、ヘッド4、テープクリーナ5、テープガ
イド6、テープガイド7を経てマシンリール8に至るテ
ープパスにセットされる。リーダブロック16は、最後
的にマシンリール8のリーダブロック挿入溝13に嵌め
込まれる。スレッダピン11は、マシンリール8の回転
中心に位置決めされる。マシンリール8が所定の速度で
回転し磁気テープ12を巻き上げる際に、ヘッド4が磁
気テープに記録された情報を次々と読み出したり、磁気
テープに情報を書き込んだりする。
【0018】磁気テープカートリッジ14内に設けられ
たファイルリール15が磁気テープを巻き戻す際に、同
様に磁気テープヘッド4は、磁気テープにデータの読み
出しや書き込みを行う。磁気テープが磁気テープカート
リッジ14内に戻される時は、スレッダ10が磁気テー
プをテープパスにセットする時とは逆の動作をする。リ
ーダブロック16は、スレッダ10により、カートリッ
ジ14に至るまで運ばれる。この時、ファイルリール1
5は、磁気テープ12を巻き取る方向に回転駆動され
る。
【0019】図3は、ヘッドサブアセンブリの構造を示
す図である。ヘッドサブセンブリ2は、サブアセンブリ
ベース3上に、磁気ヘッド4,三つのテープガイド6,
6’,7、及び二つのテープクリーナ5,5’を搭載し
ている。磁気ヘッド4は、サブアセンブリベース3の部
品搭載面3aに対して垂直な方向に移動可能なように、
サブアセンブリベース3上に搭載されている。磁気ヘッ
ド4の移動機構は、図示が省略されている。
【0020】ヘッド4は、複数(通常は18〜72組)
の読み/書きコアが高さ方向に並べられている。各コア
は、各コアに対向した磁気テープ12の部分に情報を書
いたり、その部分から情報を読み出したりする。磁気テ
ープ12上には、複数のコアにより書かれたデータの帯
びが形成される。このデータの帯びは、トラックと称さ
れている。
【0021】書き込まれたデータが確実に読み出される
ためには、各コアが常にテープの同じ位置に対向するこ
とが必要である。磁気テープの高さ方向の位置が、磁気
テープとヘッドが対向する位置において、常に一定の位
置となるように、テープガイド6,6’によって案内さ
れる。また、高密度な記録を実現するためにはコア部と
テープ表面の隙間はできるだけ小さいことが望ましい。
テープのヘッドに接する部分のテープ走行路は、この隙
間が最適となるように設定されている。
【0022】テープガイド6, 6' は、磁気テープ12
がヘッド4やテープクリーナ5,5' と適切に接するた
めのテープパスを設定すると共に、トラックのテープ幅
方向の位置を精度良く保つ働きをする。磁気テープ12
の下端は、磁気ヘッド4の上流側で、テープガイド6の
固定フランジ17により案内される。又、磁気テープ1
2の下端は、磁気ヘッド4の下流側で、テープガイド
6’の固定フランジ17' により案内される。磁気テー
プ12の走行路において、ファイルリール15側が下流
側であり、マシンリール8側が上流側である。磁気テー
プ12は、上フランジ19により下側の固定フランジ1
7に向けて付勢されている。磁気テープ12は、上フラ
ンジ19' により下側の固定フランジ17’に向けて押
しつけられている。このテープガイド6の上フランジ1
9とテープガイド6’の上フランジ19’は、テープガ
イド6,6’の軸方向に沿って移動可能であり、そし
て、後述するように、コイルスプリング26により、下
側の固定フランジ17,17’に向けて付勢されてい
る。このスプリング26による押し付けは、テープの高
さ方向位置を正確に維持し、各トラックと対応するヘッ
ドコアの位置のズレが許容値以下に押さえることを可能
とする。この押しつけ力は、テープに通常使用状態で発
生する外力が掛かってもテープ位置がズレることがない
ような十分な大きさの値に設定される。
【0023】更に、テープガイド6,6’は、ヘッド4
を経由してテープガイド6からテープガイド6’に至る
テープ走行路を形成する。テープガイド6,6’は、磁
気テープ12がヘッド4やテープクリーナ5,5’と最
適な角度で接するテープ走行路を形成するように、サブ
アセンブリベース3上に組み付けられている。テープガ
イド6のマシンリール8側のサブアセンブリベース3上
に、テープガイド7が設けられている。マシンリール8
に巻き付けられている磁気テープ12の量に応じて、磁
気テープ12の巻きつき半径が異なる。マシンリール8
への磁気テープ12のテープ巻きつき半径が変化する際
に、磁気テープ12がヘッドサブアセンブリ2に進入す
る方向(角度)が変化する。この進入方向が変化するの
に伴い、磁気テープ12のテープガイドに対する巻きつ
き角度が変化する。テープガイドへのテープ巻きつき角
度の変化は、テープガイドに加わる力の変化となって現
れる。テープガイドへの力の掛かり方の変化は、ヘッド
4の位置におけるテープ位置ズレの原因となる。テープ
ガイド7は、マシンリール8への磁気テープの巻きつき
半径の変化によるテープパスの変化を吸収し、そして、
磁気テープ12をテープガイド6に安定して導く働きを
している。
【0024】図2に示されるテープパスにおいては、マ
シンリール8とテープガイド6との間の距離よりも、フ
ァイルリール15とテープガイド6’との間の距離の方
が長いので、テープガイドへの巻きつき角度の変化は、
テープガイド6’よりもテープガイド6の方が大きい。
当然、マシンリール8とテープガイド6との間の距離
が、ファイルリール15とテープガイド6’との間の距
離よりも長い場合には、、テープガイドへの巻きつき角
度の変化は、テープガイド6よりもテープガイド6’の
方が大きくなる。この場合は、テープガイド7は、テー
プガイド6’の下流側に配置される。
【0025】このように、テープガイド7は、磁気テー
プ12がマシンリール8に出入りする位置におけるテー
プ走行路を設定している。このテープガイド7は、テー
プガイド6,6’と同様に、テープガイド7の上部に配
置されたフランジ18とテープガイド7の下部に配置さ
れたフランジ20とを有する。しかながら、後述するよ
うに、この上下のフランジ18,20は、テープガイド
6,6’とは異なり、固定されており、可動ではない。
それ故、テープガイド6,6’は、可動型テープガイド
と称され、テープガイド7は、固定型テープガイドと称
される。
【0026】図4は、可動型テープガイドの構成を示す
図である。図4は、可動型テープガイドの断面図であ
る。図4に示される可動型テープガイド6は、テープガ
イド6,6’として用いられるテープガイドである。可
動型テープガイド6は、固定軸24を備える。この固定
軸24は、サブアセンブリベース3に固定されている。
2個のベアリング27, 27' は、回転軸21を、固定
軸24の周りを回動可能に支持する。この回転軸21
は、いわゆる円筒形のローラである。このローラ21の
外周面21aが、磁気テープ12の平面を案内する案内
面である。ローラ21の外周面21aは、磁気テープ1
2の記録面と接触した状態で磁気テープ12を案内す
る。ローラ21は、磁気テープ12が走行すると、磁気
テープ12とローラ21との間の摩擦力により回転す
る。ローラ21の外周面21aの速度は、磁気テープ1
2のテープ走行速度と同一となる。下フランジ17は、
固定軸24の下側に固定されている。下フランジ17と
ローラ21との間で形成される隙間は、極めて狭い隙間
である。磁気テープ12がこの隙間に入り込む余地は全
くない。
【0027】上フランジ19は、固定軸24の上側に備
えられている。上フランジ19は、可動部19aと固定
部19bとコイルスプリング26とを備える。固定部1
9bは、固定軸24の小径部24aに固定されている。
可動部19aは、小径部24aに沿って上下に移動可能
となるように、小径部24aに嵌め込まれている。コイ
ルスプリング26は、可動部19aを、固定軸24aの
段差部25に向けて押しつけている。コイルスプリング
26が可動部19aを押しつける力が、磁気テープ12
を下フランジ17に押しつける押しつけ力である。可動
部19aは、固定軸24の小径部24aをガイドとして
上下に可動である。可動部19aは、コイルスプリング
26の付勢力を受けて、固定軸24の段差部25に突き
当てられている。
【0028】コイルスプリング26の押しつけ力は、メ
タル2倍長磁気テープが磁気テープ12として用いられ
る場合、20gf〜25gfとすることが望ましい。こ
のコイルスプリング26が上フランジの可動部19aを
付勢する力が強すぎる場合、磁気テープ12のエッジが
折れたり、削られたりするために、磁気テープ12が破
壊されてまうことになる。一方、この付勢する力が弱す
ぎる場合、磁気テープ12が下フランジ17側に押し付
けられないため、磁気テープ12の正確な位置決めが行
われない。更には、この付勢力が弱い場合、巻き取り側
リールに巻かれる磁気テープに高さ方向の巻むらが生じ
る。この巻むらが磁気テープのエッジ折れを生じる要因
となる。
【0029】また、ローラ21の高さ寸法は、磁気テー
プの幅寸法が12.50mm±0.025mmである場
合に、12.61mm±0.015mmに設定される。
図5は、固定型テープガイドの構成を示す図である。図
5は、固定型テープガイドの断面図である。固定型テー
プガイド7は、固定軸50を備える。この固定軸50
は、サブアセンブリベース3に固定されている。2個の
ベアリング51, 52は、回転軸54を、固定軸50の
周りを回動可能に支持する。この回転軸54は、いわゆ
る円筒型のローラである。このローラ54の外周面54
aが、磁気テープ12の平面を案内する案内面である。
ローラ54の外周面54aは、磁気テープ12の記録面
と接触した状態で磁気テープ12を案内する。ローラ5
4は、磁気テープ12が走行すると、磁気テープ12と
ローラ54との間の摩擦力により回転する。ローラ54
の外周面54aの速度は、磁気テープ12のテープ走行
速度と同一となる。下フランジ18は、固定軸50の下
側で、固定軸50に固定されている。下フランジ18と
ローラ54との間で形成される隙間は、極めて狭い隙間
である。磁気テープ12がこの隙間に入り込む余地は全
くない。
【0030】上フランジ20は、固定軸50の上側で、
固定軸50に固定されている。上フランジ20とローラ
54との間で形成される隙間は、極めて狭い隙間であ
る。磁気テープ12がこの隙間に入り込む余地は全くな
い。ローラ54の高さ方向の幅は、磁気テープ12の最
大幅以上である。磁気テープ12は、その幅方向の全面
がローラ54の案内面54aに接触した状態で案内され
る。つまり、磁気テープ12の表面が案内54aにより
支持されていない自由端(テープ端突出部)が、固定型
テープガイド7の位置において、生じていない。ローラ
54の案内面54aの高さ方向の幅は、磁気テープ12
の最大ばらつき幅よりも、0mm〜0. 1mmだけ大きい。
磁気テープ12の最大幅は、12.675mmであるか
ら、ローラ54の案内面54aの長さは、12.675
mm〜12.775mmである。
【0031】固定軸24,50は、加工性に優れたステ
ンレス材を用いて形成される。この固定軸は、その下部
に、位置決め用の環状突起が一体的に形成されている。
下フランジ17,18は、セラミック材料を用いて形成
されている。この下フランジ17,18は、固定軸2
4,50に、固定軸の下部で、上下方向に移動可能に嵌
合されている。この下フランジ17,18は、位置決め
用の環状突起の下面に当接している。
【0032】図6は、磁気テープが可動型テープガイド
から固定型テープガイドを経てマシンリールに至るテー
プパスの側面を示す図である。前述したように、可動型
テープガイド6は、上フランジ19が磁気テープ12を
下フランジ18に押し付けることにより、磁気テープ1
2の上下方向の走行位置を正確に規定している。
【0033】マシンリール8は、図示されない駆動モー
タにより駆動される際に、機械的振動を生ずる。マシン
リール8は、マシンリール8を構成する複数の部品の製
造誤差や、マシンリール8を組み立てる際の組み立て誤
差を有する。磁気テープ12がマシンリール8に巻かれ
る際に、既にマシンリール8に巻かれた磁気テープ12
と現在巻き付けがなされる磁気テープ12との間に空気
が巻き込まれる。この空気が磁気テープ12の間から逃
げる際に、磁気テープ12に対して圧力が加わる。
【0034】これらの機械的振動、誤差、及び圧力の存
在に起因して、磁気テープ12は、マシンリール8とテ
ープガイド6との間で、その走行位置が上下にずれる。
磁気テープ12は、図6に示されるように、二点鎖線で
示されるテープ走行位置と、破線で示されるテープ走行
位置との間の範囲内で、変位する。尚、図6において、
破線で示されるテープ走行位置やローラ54の幅は、実
際の寸法よりも強調して表されている。
【0035】テープガイド7は、このテープ走行位置の
変位量を少なくするために、マシンリール8とテープガ
イド6との間に、配置されている。磁気テープ12が、
マシンリール8とテープガイド6との間を移動する際
に、テープガイド7と接触して案内される。テープガイ
ド7と磁気テープ12との間に生じる摩擦力は、磁気テ
ープ12が磁気テープの幅方向に移動すること、を抑制
する働きをする。
【0036】マシンリールは、巻きむらを極力抑制する
ために、両フランジ間の間隔が、13.2mmに短縮さ
れている。テープガイド7の位置におけるこの磁気テー
プ12の走行位置の変位は、マシンリール8とテープガ
イド6との間の距離が近ければ近い程大きくなる。図2
に示されるテープパスにおいては、マシンリール8は、
ファイルリール15よりもヘッド4に近接して配置され
ているために、マシンリール8とテープガイド6との間
にテープガイド7が配置されている。ファイルリール1
5がマシンリール8よりもヘッド4に近接している場合
は、ファイルリール15とテープガイド6’との間にテ
ープガイド7を設けるのが望ましい。尚、上記いずれの
場合においても、マシンリール8とテープガイド6との
間、及びファイルリール15とテープガイド6’との間
の、両方に、テープガイド7を介在させても良いこと
は、いうまでもない。
【0037】図7は、各種テープの寸法と機械的特性を
示す図である。磁気テープカートリッジに使用される磁
気テープは、一般的にベース材に酸化クロムをバインダ
で塗布して製造される。この磁気テープの膜厚は、28
μmである。ベース材が薄膜化されたクロム2倍長テー
プや酸化クロムに代えて磁性金属粉(メタル)が塗布さ
れたメタル通常長テープは、膜厚が18μmである。
【0038】本発明において使用される磁気テープは、
ベース材が更に薄膜化されたメタル2倍長テープであ
る。このメタル2倍長テープのテープ幅は、他のいずれ
のテープのテープ幅とも同じであり、12.65mmで
ある。このメタル2倍長テープの膜厚は、8μm〜12
μmである。尚、本実施例においては、このメタル2倍
長磁気テープのテープ膜厚は、9μmである。このメタ
ル2倍長テープの膜厚は、メタル通常長テープやクロム
2倍長テープの膜厚の1/2、つまり、半分である。こ
のメタル2倍長テープの剛性は、0.0045N・mm
2 である。このメタル2倍長テープの剛性は、メタル通
常長テープやクロム2倍長テープの剛性の約1/8であ
る。このメタル2倍長テープのテープ剛性は、極めて小
さいため、メタル2倍長テープの側端部の折れが発生し
易い。
【0039】図6に示されるように、磁気テープ12
は、磁気テープ12の走行位置が上下に変位したとして
も、固定型テープガイド7の位置において、ローラ54
からはみ出すことがない。磁気テープ12の全面は、常
時ローラ54の外周面54aにより支持されている。磁
気テープ12の幅方向の全面は、常時ローラ54と接触
している。磁気テープ12が、マシンリール8と可動型
テープガイド6との間の位置で、上下に振れた場合、磁
気テープ12の側端面は、上フランジ20と接触し、そ
の移動が規制される。この時、磁気テープ12は、テー
プテンションによりローラ54に引きつけられて、その
幅方向の全面がローラ54によりガイドされているた
め、磁気テープ12の見かけ上の剛性が高くなり、磁気
テープ12の側端部の折れが発生しにくい。それ故、メ
タル2倍長磁気テープ12が用いられる場合でも、磁気
テープ12の側端部12aの折れが防止される。
【0040】図8は、図5中の領域Bの拡大図である。
図8に示されるように、磁気テープ12の高さ方向の全
面が案内面54aにより案内されている。磁気テープ1
2の側端部12aは、案内面54aから突出していな
い。磁気テープ12の側端面12bは、上フランジ20
と接触していない。上フランジ20と側端面12bとの
間の隙間の寸法Gは、0mm以上0.1mm以下であ
る。寸法Gがこの数値範囲である場合に、磁気テープ1
2の側端部12aの折れが防止される。また、マシンリ
ール8による磁気テープ12の巻きむらを抑制すること
ができた。それ故、メタル2倍長磁気テープを用いる場
合であっても、固定型テープガイド7は、マシンリール
8をヘッド4に近接して配置することを可能とする。
【0041】上フランジ20は、磁気テープ12のテー
プ走行位置の変位が可動型テープガイド6に与える影響
を更に幾分でも軽減するために設けられている。マシン
リール8の製造誤差や組み立て誤差が低減され、磁気テ
ープ12の上下振れの大きさが十分小さくなれば、固定
型テープガイド7の上下フランジ18,20が設けられ
なくても良い。
【0042】上フランジ20が、可動型テープガイド6
のように、可動である場合には、メタル2倍長磁気テー
プ12の側端部12aの折れは、防止されない。なぜな
ら、メタル2倍長磁気テープ12の側端部12aがロー
ラ54の案内面54aから突出し、側端部12aが案内
面54aにより支持されないからである。テープガイド
7の位置で大きく上下に振動している磁気テープは、そ
の移動が上フランジにより規制された際に、側端部12
aを支持する部材が存在しないために、その側端部12
aが座屈してしまうからである。
【0043】固定型テープガイド7は、上フランジ20
が固定であるため、メタル2倍長テープ12を下フラン
ジ18に向けて付勢する機能を有していない。それ故、
固定型テープガイド7は、メタル2倍長磁気テープ12
を下フランジ18に接触させて案内することができな
い。このことは、固定型テープガイド7が、メタル2倍
長磁気テープ12の上下方向のテープ走行位置を高精度
で案内することができないということを意味する。しか
しながら、固定型テープガイド7は、ローラ54がメタ
ル2倍長磁気テープ12と接触した状態で、メタル2倍
長磁気テープ12を案内しているため、固定型テープガ
イド7は、メタル2倍長磁気テープ12が上下方向に移
動することを低減させることを可能とする。つまり、固
定型テープガイド7は、メタル2倍長磁気テープ12の
トラックとヘッド4のヘッドコアとの位置ずれの許容値
以下に、メタル2倍長磁気テープ12のテープ走行位置
を規制することができないが、固定型テープガイド7
は、メタル2倍長磁気テープ12の走行位置のずれ量
を、この許容値に近い値にまで抑制する。
【0044】そして、固定型テープガイド7によりテー
プ走行位置のずれ量が低減されたメタル2倍長磁気テー
プ12は、ヘッド4の両側に配置された可動型テープガ
イド6,6’により、その上下方向の走行位置が、この
許容値以下に規制される。ヘッド4に最も近接して配置
されるテープガイドが可動型テープガイド6であり、そ
の可動型テープガイド6よりもマシンリール8又はファ
イルリール15に近い位置に配置されるテープガイドが
固定型テープガイド7である。この構成は、固定型テー
プガイド7が磁気テープの側端部の座屈を生じることな
くテープ走行位置の変位量を減少させるという機能を発
揮し、可動型テープガイド7がテープ走行位置の変位量
が減少された磁気テープを所定の上方方向の走行位置に
位置決めするという機能を発揮する。それ故、メタル2
倍長磁気テープのような薄膜の磁気テープは、テープの
側端部の折れを発生することなく、テープパス中を走行
することを可能とされ、磁気テープ装置は、メタル2倍
長磁気テープに対するデータの読み出し/書き込みを正
常に行うことを可能とされる。
【0045】図9は、可動型テープガイドの詳細構成を
説明する図である。前述したように、固定型テープガイ
ドは、ヘッド4の両側に最も近接して配置されるテープ
ガイド6,6’として、使用できない。ヘッド4の両側
のテープガイド6, 6' には、磁気テープ12の高さ方
向の走行位置の高精度な位置決め機能が要求されるから
である。一方、メタル2倍長磁気テープは、図7に示さ
れるように、その剛性が極めて低いという特性を有す
る。可動型テープガイド6のコイルスプリング26の付
勢力が、可動部19aを介して、メタル2倍長磁気テー
プ12に加えられた場合、メタル2倍長磁気テープ12
の側端部に折れが頻繁に発生することが予測される。
【0046】メタル2倍長磁気テープ12のテープ膜厚
は、従来の磁気テープに比べて半減している。テープ膜
厚の半減は、その座屈剛性を1/8程度に下げる。この
ことは、半分の膜厚の磁気テープへの押しつけ力が従来
の磁気テープへの押しつけ力の1/8を超えた場合に、
テープの折れが半分の膜厚の磁気テープの自由端部に発
生すること、を意味する。座屈剛性は、自由端の長さの
2乗に反比例する。この自由端長が半減させられた場合
は、座屈剛性が4倍となる。
【0047】図9(a)及び図9(b)は、図4中の符
号Aで示される領域を拡大した図である。図9(a)
は、磁気テープが存在しない場合の図であり、図9
(b)は、磁気テープが存在する場合の図である。図9
(a)に示されるように、磁気テープ12が可動型テー
プガイド6の位置に存在しない場合、上フランジ19の
可動部19aと、ローラ21との間には、隙間が殆ど形
成されない。
【0048】磁気テープ12が可動型テープガイド6の
位置に引き込まれると、上フランジ19の可動部19a
は、図9(b)に示されるように、磁気テープ12の剛
性により上方に押し上げられる。この時、磁気テープ1
2は、上フランジ19の可動部19aを介して、コイル
スプリング26の付勢力が加えられる。磁気テープ12
のテープ幅がばらついた場合であっても、磁気テープ1
2の下側の側端は、この付勢力により、下フランジ17
に確実に接触させられる。
【0049】この時、上フランジ19の可動部19aが
磁気テープ12により上方に押し上げられることにより
可動部19aとローラ21との間に比較的大きな隙間2
3が生じる。磁気テープ12の上側の側端部12aは、
ローラ21の上端部21bから隙間23にはみ出す。隙
間23に突出した磁気テープ12の自由端である側端部
12aは、いずれの部材にも案内されない。唯一、磁気
テープ12の側端面12bは、可動部19aと接触し、
そして、それによって、側端面12bの上下方向の移動
が規制されている。
【0050】磁気テープ12の側端部12aは、突出量
が最大0.10mmに規制されているので、磁気テープ
12の膜厚が9μmの磁気テープ12が用いられる場合
であっても、磁気テープ12自体の剛性が磁気テープの
側端部12aの折れを防いでいる。磁気テープ12の膜
厚が18μmの磁気テープが用いられる場合は、この突
出量は、0.11〜0.19mmが許容される。
【0051】一方、本実施例においては、この突出量
は、従来の最大寸法が0.19mmであったのに対し
て、最大寸法が0. 10mmに規制されている。磁気テー
プ12の自由端12aの長さ(突出量)が半減している
ので、磁気テープ12の座屈剛性は、4倍に向上してい
る。実質的な座屈剛性の低下は、1/2となる。この隙
間23の寸法Gは、最大0. 10mmである。磁気テープ
の膜厚が18μm以上の磁気テープが用いられる場合、
ローラ21の高さ寸法は、12.50mmである。磁気
テープの膜厚が9μmのメタル2倍長磁気テープが用い
られる場合、ローラ21の高さ寸法は、ローラ21、上
フランジ19の可動部19a、下フランジ17の製造誤
差や組み立て誤差を考慮して、12.61mm±0.0
15mmである。磁気テープの幅寸法は、いずれのタイ
プの磁気テープの場合でも、12.65mm±0.02
5mmである。ローラ21から突出する磁気テープ12
の突出量は、0.04mm±0.04mmである。
【0052】図10は、テープ押しつけ力とオフトラッ
ク量との関係を示す図である。前述したように、磁気テ
ープ12の自由端12aの座屈は、磁気テープ12の自
由端12aの剛性が1/8程度に低下することが原因で
ある。磁気テープ12に加えられる押しつけ力が、膜厚
が18μmの磁気テープに加えられる押しつけ力(約7
0g)の1/8程度の押しつけ力(約10g)であるな
らば、自由端12aの長さが0.11mm〜0.19m
mであったとしても、自由端12aの座屈が防止されう
ると考えられる。
【0053】図10に示されるように、膜厚が18μm
の酸化クロム媒体は、押しつけ力が70gの場合、オフ
トラック量は、10μmよりも小さい。一方、膜厚が9
μmのメタル2倍長媒体は、押しつけ力が10gの場
合、オフトラック量は、約19μmである。許容可能な
オフトラック量は、10μmであることから、押しつけ
力が10gは、採用することができない。オフトラック
量が10μm以下となる押しつけ力は、約25gであ
る。この押しつけ力(25g)は、従来の押しつけ力
(約70g)の約1/3である。
【0054】図11は、テープ押しつけ力とテープ折れ
の関係を示す図である。図11(a)は、ローラ21の
高さ寸法が12.50mmの場合における、テープ押し
つけ力とテープ折れの関係を示す図である。図に示され
るように、押しつけ力(バネ圧)が25gに設定された
としても、テープ折れが発生している。テープテンショ
ンが高ければ、テープ折れが発生しにくい。しかしなが
ら、テープテンションが140gfから200gfに高
められた場合であっても、テープ折れが発生している。
【0055】図11(b)は、ローラ21の高さ寸法が
12.61mmの場合における、押しつけ力とテープ折
れの関係を示す図である。テープ繰り出しは、磁気テー
プ12がファイルリール15からマシンリール8に巻き
取られる場合である。テープ巻き戻しは、磁気テープ1
2がマシンリール8からファイルリールに巻き取られる
場合である。図11(b)は、テープ繰り出し時とテー
プ巻き取り時において、各テープガイド6,6’,7に
おけるテープ折れの発生の有無を示している。〇は、テ
ープ折れが発生しなかったことを示す。×は、テープ折
れが発生したことを意味している。
【0056】図11から明らかなように、押しつけ力が
20gfと25gfである場合に、テープ折れは、いず
れのテープガイド6,6’,7においても生じていな
い。それ故、テープ押しつけ力が20gf〜30gfと
され、磁気テープ12の自由端12aの長さが最大0.
10mmとされることで、メタル2倍長の磁気テープを
用いる場合であっても、テープ折れの発生が生じない磁
気テープ装置が実現される。
【0057】ところで、磁気テープ媒体のメタル化は、
磁気テープ媒体に高密度記録に適した磁気特性を提供す
る。しかしながら、メタル媒体は、その表面の耐摺動特
性が悪く、ヘッド等との摺動により表面が劣化し易い。
つまり、メタル媒体は、塵埃を出し易い。磁気テープと
の間で摺動が起こり塵埃を発生する主な部分は、図2に
示されるヘッド4、可動型テープガイド6',6, 7であ
る。テープクリーナ5,5’のクリーナブレードは、磁
気テープ12の記録面と摺動するが、ブレードの形状が
磁気テープの表面の塵埃を削り取るように設定されてい
るため、塵埃の発生がない。
【0058】テープガイド6,6’,7は、前述したよ
うに、磁気テープ12と接触するローラ21, 54が回
転可能となっている。磁気テープ12の走行中において
は、ローラ21,54の外周面は、磁気テープと同じ速
度で回転するため、磁気テープとローラ21,54との
間には摺動現象が発生しない。磁気テープの起動時や停
止時には、磁気テープによるローラ21,54の起動ト
ルクがローラ21,54の慣性力と摩擦負荷の和より小
さいと、磁気テープ12の速度上昇にローラ21,54
の回転上昇が追いつかないため、両者の間に滑りが発生
する。メタルテープは、従来の酸化クロム塗布テープに
比べて、その摩擦係数が半減している。酸化クロムの磁
気テープの摩擦係数は、約0.4である。メタルテープ
は、純鉄の粉が塗布されたテープである。磁性金属粉
(純鉄の粉)を用いる磁気テープの摩擦係数は、約0.
2である。摩擦係数の減少は、磁気テープとローラ間の
スリップを発生し易くする。
【0059】膜厚が薄い磁気テープは、磁気テープに加
えられるテープ張力が従来の約半分で使用される必要が
あるため、磁気テープによるローラ駆動トルクが半減
し、ローラと磁気テープとの間に摺動が発生し易い。そ
の結果として、膜厚の薄い磁気テープは、その磁気テー
プ表面から塵埃を発生する。テープ張力が半減させられ
た場合、ローラが駆動される力は、総合して約1/4に
なる。円筒形状のローラが薄肉化された場合、ローラの
慣性力は、約1/2程度にまで低減させることができ
る。薄肉のローラは、1/4に低下した駆動力をカバー
しきれない。ローラと磁気テープとの間のスリップは、
完全には押さえられない。テープガイド6,6’,7の
ローラ21, 52の起動負荷トルクを大幅に下げる必要
がある。
【0060】各テープガイドのローラの起動トルクは、
オイル潤滑軸受がローラを支持する軸受として用いられ
ることで、低減される。グリス潤滑ベアリングに代えて
オイル潤滑ベアリングが用いられることにより、ローラ
の起動負荷トルクが半減させられた。グリスは、オイル
分の保持性を高めるため、そのオイル分の量に比して相
対的に大量のフィラーを含んでいる。フィラーは、固体
の粒子であるため、グリスは、粘性の高い潤滑材であ
る。一方、オイルは、フィラーを含まないため、粘度が
低く、ローラの起動負荷トルクが減少させられる。
【0061】図12は、テープガイドの横断面図であ
る。図12に示されるテープガイドは、固定型テープガ
イド7である。固定型テープガイド7は、ローラ54の
外周面54aが磁気テープ12の記録面と接触してい
る。この外周面54aが、磁気テープ12を案内してい
る。ローラ54は、二つのベアリング51,52を介し
て、固定軸50の周りを回動可能に支持されている。こ
のベアリング51,52は、オイル潤滑のボールベアリ
ングである。グリス潤滑のボールベアリングは、油脂分
が長く保持されるべく比較的粘度の高い油脂がボールの
間に詰められている。ベアリングが動き始める時に、ボ
ールは、この高粘度の油脂による粘着力に打ち勝って動
かなければならない。これが起動負荷トルクが高い原因
である。グリス潤滑のボールベアリングは、起動負荷ト
ルクが2gcm以上であった。このグリス粘度は、53
CST(センチストークス)であった。
【0062】ボールベアリングの潤滑剤として、比較的
粘度の低いオイルが用いられる。このオイルの粘度は、
30CSTであった。このオイル潤滑のボールベアリン
グは、起動負荷トルクが1gcm以下であった。オイル
の粘度が、37CSTの場合は、起動負荷トルクを1g
cm以下にすることができなかった。また、オイルの粘
度が20CST以下の場合は、テープガイドに要求され
る寿命を達成できなかった。尚、起動トルクの低減は、
エアベアリングの使用によっても実現可能であることは
云うまでもない。ローラの起動負荷トルクが低減された
ために、薄い磁気テープとローラとの間の摺動が抑制さ
れる。この摺動の抑制は、塵埃を発生することなしに、
薄い磁気テープの使用を可能とする。
【0063】図13は、第1のタイプのテープクリーナ
の構成を示す図である。図14は、第2のタイプのテー
プクリーナの構成を示す図である。磁気テープ12に付
着した塵埃は、テープクリーナにより除去される。磁気
テープ12に付着した塵埃の除去は、磁気テープ装置の
信頼性確保のために重要である。テープクリーナは、ヘ
ッド4の両側に配置されることが望ましい。磁気テープ
12は、ヘッド4と磁気テープ12のトラックとの間の
位置ずれが許容値の範囲内で、ヘッド4の前面を走行す
る。ヘッド4の両側に設けられる可動型テープガイド
6,6’は、磁気テープ12の走行位置を所定位置に保
つ働きをしている。ヘッド4と可動型テープガイド6,
6’との間の距離が長いと、この保持機能が低減する。
ヘッド4と可動型テープガイド6,6’が近接して配置
されるため、ヘッド4と可動型テープガイド6との間に
形成されるスペース及びヘッド4と可動型テープガイド
6,6’との間に形成されるスペースは、極めて小さい
スペースである。それ故、ヘッド4の両側に配置される
テープクリーナは、小型のテープクリーナであることが
要求される。
【0064】また、ヘッド4によるデータの読み書き性
能の確保のため、ヘッド4とテープクリーナ5, 5' に
対するテープ接触角の微妙な調整が必要である。すなわ
ち、ヘッド4とテープクリーナ5, 5' の正確な相対位
置の設定が必要である。図13に示されるテープクリー
ナ58は、二つのクリーナブレード部60,62と位置
決めピン穴64とを備える。このテープクリーナ58
は、図1〜3に示されるテープクリーナ5’として使用
されても良い。サブアセンブリベース3上に位置決めピ
ンが植接される。テープクリーナ58の位置決め用長穴
66がこの位置決めピンに挿入され、このテープクリー
ナ58が長穴66に沿って移動させられて、テープクリ
ーナ58の位置が定められる。次いで、テープクリーナ
58は、貫通穴64を用いて、ねじによりサブアセンブ
リベース3上に固定される。このテープクリーナ58
は、位置決め用長穴66が用いられるため、大型の部品
となっている。この位置決め用長穴66が形成されるた
め、テープクリーナが配置されるスペースがサブアセン
ブリベース上3上に必要とされる。
【0065】図14に示されるテープクリーナ70は、
二つのクリーナブレード部72,74と、三つの基準面
76,78,80と、ねじ止め用の穴82を備える。第
1の基準面76と第2の基準面78は、互いにほぼ直角
に配置されている。第2の基準面78の代わりに第3の
基準面80を使用することもできる。図14に示される
テープクリーナー70は、図1〜図3に示されるテープ
クリーナ5,5’として使用される。
【0066】図15は、テープクリーナの組立作業を説
明する図である。図15には、ヘッドサブアセンブリ2
に対して治具90を取り付けた状態が示されている。テ
ープクリーナ70aは、可動型テープガイド6が搭載さ
れるプレート92上に取り付けられる。また、テープク
リーナ70bは、可動型テープガイド6’が搭載される
プレート94上に取り付けられる。
【0067】治具90は、磁気ヘッド4と接触する第1
の基準面90aを備える。治具90は、この第1の基準
面90aを基準とする、第2の基準部90bと第3の基
準部90cを備える。第2の基準部90bは、テープク
リーナ70aが磁気ヘッド4と所定の位置関係となるよ
うに、第1の基準面90aを基準として、治具90上に
設けられている。つまり、磁気ヘッド4とテープクリナ
ー70aと可動型テープガイド6とに張り渡される磁気
テープ12が、磁気ヘッド4とテープクリーナ70aに
所定の接触角度で接触するように、第2の基準部90b
が第1の基準面90aを基準として治具90上に形成さ
れている。
【0068】第3の基準部90cは、テープクリーナ7
0bが磁気ヘッド4と所定の位置関係となるように、第
1の基準面90aを基準として、治具90上に設けられ
ている。つまり、磁気ヘッド4とテープクリナー70b
と可動型テープガイド6’とに張り渡される磁気テープ
12が、磁気ヘッド4とテープクリーナ70bに所定の
接触角度で接触するように、第3の基準部90cが第1
の基準面90aを基準として治具90上に形成されてい
る。
【0069】テープクリーナ70a,70bがサブアセ
ンブリ2上に取り付けられる際には、治具90が設けら
れている作業ベース上にサブアセンブリ2が搭載され
る。図16は、テープクリーナを治具90の基準面に当
接させた状態を示す図である。図16(a)は、図13
に示されるテープクリーナの取り付け作業を説明するた
めの図である。テープクリーナ58は、位置決め用長穴
66がサブアセンブリ2上の位置決めピンに挿入され
る。そして、テープクリーナ58の二つのクリーナブレ
ード60,62は、治具90の第3の基準部90c’の
基準面90c1’に当接させられる。この状態は、テー
プクリーナ58の二つのクリーナブレード60,62が
所定の位置に位置決めされた状態である。そして、ねじ
が貫通穴64に挿入されて、テープクリーナ58がねじ
によりサブアセンブリ2に対して固定される。
【0070】図16(b)は、図14に示されるテープ
クリーナの取り付け作業を説明するための図である。テ
ープクリーナ70aは、ねじ96aにより、プレート9
2上に緩く止められている。また、テープクリーナ70
bは、ねじ96bにより、プレート94上に緩く止めら
れている。そして、テープクリーナ70aの第2の基準
面76が,治具90の第2の基準部90bの基準面90
b1に当接させられる。また、同時に、テープクリーナ
70aの第3の基準面80が,治具90の第2の基準部
90bの基準面90b2に当接させられる。この時、ね
じ96aがねじ止め用の穴82に挿入されて緩く止めら
れているので、テープクリーナ70aの第1の基準面7
6と第3の基準面80が、治具90の基準面90b1と
90b2に倣う。この状態は、テープクリーナ70aの
二つのクリーナブレード72,74が所定の位置に位置
決めされた状態である。その後、ねじ96aが固く締め
つけられる。これによって、テープクリーナ70aがサ
ブアセンブリ2上の所定の位置に取り付けられる。
【0071】一方、テープクリーナ70bの第1の基準
面76が,治具90の第3の基準部90cの基準面90
c1に当接させられる。また、同時に、テープクリーナ
70bの第2の基準面78が,治具90の第3の基準部
90cの基準面90c2に当接させられる。この時、ね
じ96bがねじ止め用の穴82に挿入されて緩く止めら
れているので、テープクリーナ70bの第1の基準面7
6と第2の基準面78が、治具90の基準面90c1と
90c2に倣う。この状態は、テープクリーナ70bの
二つのクリーナブレード72,74が所定の位置に位置
決めされた状態である。その後、ねじ96bが固く締め
つけられる。これによって、テープクリーナ70bがサ
ブアセンブリ2上の所定の位置に取り付けられる。
【0072】図16から明らかなように、テープクリー
ナ70は、テープクリーナ58よりも十分に小さいの
で、二つのテープクリーナ70a,70bが夫々磁気ヘ
ッド4と可動型テープガイド6との間の空間及び磁気ヘ
ッド4と可動型テープガイド6’との間の空間に配置さ
れることができる。これにより、磁気テープに付着した
塵埃が確実に除去され、磁気テープに付着した塵埃が磁
気ヘッド4に付着することがない。
【0073】このような多数の実施例の特徴的な構成が
以下に述べられる。 (1)データの読み出し又は書き込みを行うヘッドのテ
ープ走行方向に沿って前後両側に各々1個のテープガイ
ドを持ち、それらのテープガイドのさらに前方または後
方、あるいは両方に1個以上のテープガイドを持つ磁気
テープ装置において、ヘッド両側のテープガイドは、ロ
ーラ軸のテープと接してテープを案内する部分の長さが
テープ幅と同一か短い第1のタイプのテープガイドであ
り、他のテープガイドの少なくとも1個は、ローラ軸の
テープと接してテープを案内する部分の長さがテープ幅
と同一か長い第2のタイプのテープガイドであることを
特徴とする磁気テープ装置。 (2)前記第2のタイプのテープガイドが、ヘッドから
テープ走行路に沿ってマシンリール側に設けられている
ことを特徴とする上記(1)項記載の磁気テープ装置。 (3)前記第1のタイプのテープガイドは、ローラ軸の
テープを案内する部分の長さがテープの幅と同一、ある
いは0. 1mm以下の寸法で短いことを特徴とする上記
(1)項記載の磁気テープ装置。 (4)前記第1のタイプのテープガイドは、テープが装
着された状態で、そのフランジがテープに与える押しつ
け力が20g以上30g以下であることを特徴とする上
記(1)項記載の磁気テープ装置。 (5)ローラ軸を固定軸に対して回動自在に支持する軸
受として、オイル潤滑のベアリングを用いることを特徴
とするテープガイド。 (6)底面に直角に交わる位置決め基準面を2つ又は3
つ持ち、それらの内少なくとも2つの面は互いに平行で
ないことを特徴とするテープクリーナ。 (7)上記(5)項記載のテープガイド、及び/又は上
記(6)項記載のテープクリーナを搭載した磁気テープ
装置。 (8)磁気テープをローラガイドで案内しながら走行さ
せ、走行中の磁気テープに対して、磁気ヘッドを用いて
のデータのリード/ライトを行う磁気テープ装置であっ
て、前記磁気ヘッドの両脇のベースに両刃のテープクリ
ーナを配置することを特徴とするテープパス。 (9)前記(8)のテープパスにおいて、テープクリー
ナをベースに配置する際の位置決めの基準となる基準面
を三面持つことを特徴とする小型クリーナ。 (10)磁気テープを、ベースに立設される軸部と該軸
部の上部に設けられた上フランジ部と、前記軸部の下部
に設けられた上面がテープ走行高さの基準となる下フラ
ンジ部と、前記上フランジ部と前記下フランジ部との間
に前記軸部と同軸的に配置され、磁気テープと外周面が
接触して回転するローラ部とからなるローラガイドで案
内しながら走行させ、走行中の磁気テープに対して磁気
ヘッドを用いてデータのリード/ライトを行う磁気テー
プ装置において、前記上フランジ部が前記軸方向に可動
である二つのローラガイドと、該ローラガイドの間に前
記磁気ヘッドを有し、前記ローラガイドよりも更に前記
磁気テープを巻き取る巻き取り側リール側に、前記上フ
ランジ部がある高さに固定された一つのローラガイドを
配置することを特徴としたテープパス。 (11)前記(10)のテープパスにおいて、上フラン
ジ部が前記軸方向に可動である前記二つのローラガイド
の上フランジ部下面と下フランジ上面の間隔を12.6
1mm、上フランジ部が固定された前記一つのローラガ
イドの上フランジ部下面と下フランジ部上面の間隔を1
2.69mmとしたローラガイド。 (12)前記(10)の前記テープパスにおいて、上フ
ランジ部が前記軸方向に移動可能である前記二つのロー
ラガイドの上フランジ部が磁気テープを25gの力で下
フランジ側に付勢することを特徴としたローラガイド。 (13)前記(10)のテープパスにおいて、上フラン
ジ部が固定された前記一つのローラガイドの上フランジ
部と下フランジ部の形状が同一であり、上フランジ部と
下フランジ部を共通化することを特徴としたローラガイ
ド。 (14)前記(10)のテープパスのローラガイドにお
いて、磁気テープと外周面が接触して回転するローラ部
が回転しはじめる時に必要なトルクの値が1gcm以下
であることを特徴としたローラガイド。 (15)前記(10)のテープパスにおいて、前記磁気
テープ走行時にテープにかかる走行方向の張力を測定す
るために、上フランジ部が固定された前記一つのローラ
ガイドにひずみゲージを取付けたことを特徴としたテー
プパス。
【0074】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明によれば、
テープの膜厚が薄い磁気テープを用いた場合であって
も、磁気ヘッドと対向する位置における磁気ヘッドと磁
気テープのトラックとの間の位置ずれを許容値内に維持
することができる一方、磁気テープの端面の折れの発生
を抑止することができる。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、磁気テー
プの幅方向の振れが比較的大きくなるマシンリール近傍
においても、磁気テープの端面の折れを生じることな
く、磁気テープを案内することができる。請求項4に記
載の発明によれば、磁気テープの座屈剛性の低下を1/
2程度にすることができ、薄い磁気テープの端面の折れ
の発生を低減できる。
【0076】請求項5に記載の発明によれば、メタル2
倍長磁気テープの座屈の発生が抑止され得る。請求項6
に記載の発明によれば、磁気テープの表面に付着してい
る塵埃は、磁気ヘッドに到達する前に、効果的に除去さ
れ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる磁気テープ装置の全体
構成を示す図である。
【図2】図2は、テープパスを上側から見た図である。
【図3】図3は、ヘッドサブアセンブリの構造を示す図
である。
【図4】図4は、可動型テープガイドの構成を示す図で
ある。
【図5】図5は、固定型テープガイドの構成を示す図で
ある。
【図6】図6は、磁気テープが可動型テープガイドから
固定型テープガイドを経てマシンリールに至るテープパ
スの側面を示す図である。
【図7】図7は、各種テープの寸法と機械的特性を示す
図である。
【図8】図8は、図5中の領域Bの拡大図である。
【図9】図9は、可動型テープガイドの詳細構成を説明
する図である。
【図10】図10は、テープ押しつけ力とオフトラック
量との関係を示す図である。
【図11】図11は、テープ押しつけ力とテープ折れの
関係を示す図である。
【図12】図12は、テープガイドの横断面図である。
【図13】図13は、第1のタイプのテープクリーナの
構成を示す図である。
【図14】図14は、第2のタイプのテープクリーナの
構成を示す図である。
【図15】図15は、テープクリーナの組立作業を説明
する図である。
【図16】図16は、テープクリーナを治具90の基準
面に当接させた状態を示す図である。
【符号の説明】
4:ヘッド 5,5' :テープクリーナ 6,6' :可動型テープガイド 7:固定型テープガイド 8:マシンリール 12:磁気テープ 14:磁気テープカートリッジ 15:ファイルリール 21,21' :可動型テープガイドのローラ 54:固定型テープガイドのローラ 26:コイルスプリング 27,27' :可動型テープガイドのベアリング 51,52:固定型テープガイドのベアリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ走行路中の磁気テープに対してデー
    タの読み出し又は書き込みを行う磁気ヘッドと、 前記磁気テープのテープ走行路に沿って前記磁気ヘッド
    の上流側と下流側に配置された第1のタイプのテープガ
    イドと、 前記第1のタイプのテープガイドの更に上流側又は更に
    下流側に配置された第2のタイプのテープガイドと、を
    備え、 前記第1のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを
    案内する案内面の幅が、前記磁気テープの幅以下であ
    り、 前記第2のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを
    案内する案内面の幅が、前記磁気テープの幅以上であ
    る、 磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】テープ走行路中の磁気テープに対してデー
    タの読み出し又は書き込みを行う磁気ヘッドと、 前記磁気テープのテープ走行路に沿って前記磁気ヘッド
    の上流側と下流側に配置された第1のタイプのテープガ
    イドと、 前記第1のタイプのテープガイドの更に上流側又は更に
    下流側に配置された第2のタイプのテープガイドと、を
    備え、 前記第1のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを
    案内する案内面と、前記磁気テープの幅方向の端面を、
    その端面に付勢力を与えた状態で案内する可動フランジ
    と、を備え、 前記第2のタイプのテープガイドは、前記磁気テープを
    案内する案内面の幅が、前記磁気テープの全幅を案内す
    る幅である、 磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】前記第2のタイプのテープガイドは、前記
    磁気テープの巻き取りを行うマシンリール側に設けられ
    ている、 請求項1又は2記載の磁気テープ装置。
  4. 【請求項4】前記第1のタイプのテープガイドの前記案
    内面の幅は、前記磁気テープの幅よりも0〜0.1mm
    短い幅である、 請求項1乃至3記載の磁気テープ装置。
  5. 【請求項5】前記可動フランジの付勢力は、20g以上
    30g以下である、 請求項2乃至4記載の磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】前記磁気テープ表面の付着物を除去するテ
    ープクリーナを備え、前記テープクリーナは、当該テー
    プクリーナの底面に対して垂直な二つの位置決め基準面
    を、その外周部に備えると共に、前記二つの位置決め基
    準面は、相互に非平行に配置されてなる、 請求項1乃至5記載の磁気テープ装置。
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