JP2000033833A - ヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体 - Google Patents

ヘッドランプ制御方法、制御装置および記録媒体

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JP2000033833A
JP2000033833A JP20362198A JP20362198A JP2000033833A JP 2000033833 A JP2000033833 A JP 2000033833A JP 20362198 A JP20362198 A JP 20362198A JP 20362198 A JP20362198 A JP 20362198A JP 2000033833 A JP2000033833 A JP 2000033833A
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Atsushi Fukuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の移動速度に係わらずヘッドランプが進行
先である斜方を自動的に照射するヘッドランプの制御方
法を提供する。 【解決手段】車体の左右位置の移動速度差をセンサによ
って検知し算出するスノンパことにより(ステップ10
1)、任意時間の車両の移動先の側範囲をヘッドランプ
により全ての照射するために必要なヘッドランプ照射角
度θを演算によって求め(ステップ104)、車両の直
進時のヘッドランプ照射範囲では照射できない範囲を補
正し照射するための照射角度θlampの算出を行い
(ステップ106、108)、求められた照射角度に基
づいて照射範囲を変更する(ステップ112)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、曲路走行に際し
て車両に用いられるヘッドランプ制御方法、制御装置お
よび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のヘッドランプは、照射方向
が車両の前面方向に固定されているため、車両の進行方
向と光の照射方向が一致しない場合があり、暗闇での曲
路走行時には運転手の視覚による進行経路の確認ができ
ない場合があるという問題を生じていた。
【0003】近年では車両に角速度と速度を計測するセ
ンサを取り付け、ヘッドランプの照射方向を操作する方
法が提案されている(特開平7−186821号公
報)。以下に従来のヘッドランプ制御方法について説明
する。図12は従来のヘッドランプ制御方法の概略構成
図を示すものである。図12において、901は角速度
センサ、902は距離センサ、903はマイコン、90
4は照射範囲変更部、905はヘッドランプである。
【0004】以上のように構成されたヘッドランプ制御
方法について、以下その動作について説明する。まず、
角速度センサ901からの出力に基づき曲路走行時の角
速度ωaを算出する。同時に距離センサ902からの距
離パルスに基づき車速vaを測定する。角速度ωaを車
速vaで除して旋回半径raの逆数を算出する。
【0005】ra=va/ωa 照射角度の目標値θaとすると、ヘッドランプの照射距
離Daは以下の式で近似出来る。 Da≒2ra・sin(θa), sin(θa)=3θa/π Da≒6ra・θa/π ここで、定数Ka=π・Da/6 とおくと、この旋回
半径rの逆数に定数Kを乗じて、照射角度の目標値θa
を求めることができる。
【0006】θa≒Ka/ra マイコン903によって求められた値に基づいて照射範
囲変更部904を操作しヘッドランプ905を制御す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両が障害物
を回避する為には、車両が現在位置から一定時間後に移
動する位置までの視野が確保されていることが望まし
い。しかしながら、上記従来の構成では、一定の距離範
囲の視野の確保を目的とするものであったので、車両の
速度が大きくなるにつれ、照射範囲に到達するまでの時
間が短くなり、障害物を回避できない場合が生じる。
【0008】また、照射距離の値を大きくして上記問題
を解決しようとすれば、車両の速度が小さい場合に、必
要以上に大きな照射角度が設定されてしまう。この発明
では、上記従来の構成と異なる情報取得経路と演算方式
を用いて問題点を解決するものであって、車両の移動速
度に関わらず任意の時間後の車両の移動予測範囲をヘッ
ドランプにより照射することができるヘッドランプ制御
方法、制御装置および記録媒体を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
にこの発明のヘッドランプ制御方法は、車両の車体の左
位置の移動速度と右位置の移動速度の差から車両の進行
予測範囲を算出する構成と、算出した進行予測範囲の情
報からヘッドランプの照射範囲を変更し、進行予測範囲
を照射する構成を有している。また態様により、方向指
示器のスイッチのオン・オフ状態から左折又は右折する
ことを最優先で判断する構成を含む。
【0010】請求項1記載のヘッドランプ制御方法は、
一定時間後の車両の移動予測範囲を内包するヘッドラン
プの照射範囲を、車体の左位置の移動速度と右位置の移
動速度の差の値と一定時間の値とを乗じた値に比例する
照射角度の値を算出することにより、決定する照射範囲
算出ステップと、照射範囲が、右位置の照射範囲を補正
すべきであるか、左位置の照射範囲を補正すべきである
かを移動速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断
ステップと、照射範囲算出ステップより求まった照射角
度の絶対値から、車両直進時のヘッドランプの光によっ
て生じる側方への有視界角度を減じることにより、照射
範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補正値
算出ステップと、右照射範囲および左照射範囲のいずれ
も補正する必要がない場合、照射範囲の補正値をゼロと
するゼロ照射補正値算出ステップと、照射範囲の補正値
を用いてヘッドランプの照射範囲を変更する照射範囲変
更ステップとを含むものである。
【0011】請求項1記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、車両の左右の速度差を検出し、所定の式に基づい
て演算することにより車両の進行先を予測することが可
能になり、また車両の速度に関係なく設定した時間後に
車両が到着する予定位置を照射することが可能になる。
このため、闇路での曲路走行時に進行経路となる斜方を
照射することができる。
【0012】請求項2記載のヘッドランプ制御方法は、
請求項1において、電流により発光するランプと、この
ランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光
分光手段と、ランプと光分光手段との間に位置しランプ
の前方を一部遮る遮光手段とを備え、遮光手段は、制限
された範囲で水平方向にスライドして、ランプを遮る範
囲を可変する可動範囲を有し、遮光手段を可動範囲に沿
って移動させる動力源を有するものである。
【0013】請求項2記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項3記載のヘ
ッドランプ制御方法は、請求項2において、遮光手段
が、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけ
た光散乱鏡を有し、ランプの光を乱反射するものであ
る。
【0014】請求項3記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項2と同様な効果のほか、光利用効率を向上
できる。請求項4記載のヘッドランプ制御方法は、請求
項2において、電力増幅器が、ランプへの電力供給量を
変化させて、照射範囲の補正値に比例した光量をランプ
より出力させるものである。
【0015】請求項4記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項2と同様な効果のほか、照射範囲の変更に
伴う照射面積の増減にもかかわらず、照射範囲内の任意
位置へ与えるランプ光の明るさを一定に保つものであ
る。請求項5記載のヘッドランプ制御方法は、請求項1
において、車両の方向指示器の動作に応じて照射範囲を
優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動照射
範囲変更ステップを有するものである。
【0016】請求項5記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項1と同様な効果と同様な効果のほか、請求
項1の予測計算に当てはまらない、左折・右折発進のよ
うな場合の進行経路を照射することができる。請求項6
記載のヘッドランプ制御方法は、請求項1において、照
射範囲算出ステップが、車体の左位置の移動速度と右位
置の移動速度の差の値を、左右車輪の回転速度差から算
出する速度差算出ステップを有するものである。
【0017】請求項6記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項7記載のヘ
ッドランプ制御装置は、一定時間後の車両の移動予測範
囲を内包するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置
の移動速度と右位置の移動速度の差の値と一定時間の値
とを乗じた値に比例する照射角度の値を算出することに
より決定する手段と、照射角度の絶対値から、車両直進
時のヘッドランプの光によって生じる側方への有視界角
度を減じることにより補正照射角度を算出する手段と、
右照射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必要が
ない場合、照射範囲の補正値をゼロとする手段とを備え
たものである。
【0018】請求項7記載のヘッドランプ制御装置によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項8記載のヘ
ッドランプ制御装置は、一定時間後の車両の移動予測範
囲を内包するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置
の移動速度と右位置の移動速度の差の値と一定時間の値
とを乗じた値に比例する値として算出し決定する手段を
有し、照射範囲が右照射範囲を補正すべき値であるか、
左照射範囲を補正すべき値であるかを移動速度の差の値
の正負から判断する手段を有し、照射範囲の絶対値か
ら、ヘッドランプが車両直進方向へ固定された時の光に
よる側方への有視界角度を減じることにより照射範囲の
補正値を算出する手段を有し、右照射範囲および左照射
範囲のいずれも補正する必要がない場合、照射範囲の補
正値をゼロとする手段を有するヘッドランプ制御手段
と、電流により発光するランプと、ランプの光を水平方
向へ均等化された光量で分光する光分光手段と、ランプ
と光分光手段との間に位置しランプの前方を一部遮る遮
光手段とを備え、遮光手段は、制限された範囲で水平方
向にスライドして、ランプを遮る範囲を可変する可動範
囲を有し、かつ遮光手段を可動範囲に沿って移動させる
動力源を有して、遮光手段が、照射範囲の補正値にした
がうようにヘッドランプ制御手段により制御されること
を特徴とするものである。
【0019】請求項8記載のヘッドランプ制御装置によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項9記載のヘ
ッドランプ制御装置は、請求項8において、遮光手段
が、ランプの直接光が当たる面には、鏡面に凹凸をつけ
た光散乱鏡を有してランプの光を散乱するものである。
【0020】請求項9記載のヘッドランプ制御装置によ
れば、請求項8と同様な効果のほか、光利用効率を向上
できる。請求項10記載の記録媒体は、一定時間後の車
両の移動予測範囲を内包するヘッドランプの照射範囲
を、車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の差の
値と一定時間の値とを乗じた値に比例する照射角度の値
を算出することにより決定する照射範囲算出ステップ
と、照射範囲が、右位置の照射範囲を補正すべきである
か、左位置の照射範囲を補正すべきであるかを移動速度
の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップと、
照射範囲算出ステップより求まった照射角度の絶対値か
ら、車両直進時のヘッドランプの光によって生じる側方
への有視界角度を減じることにより、照射範囲の補正値
となる補正照射角度を算出する照射補正値算出ステップ
と、右照射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必
要がない場合、照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射
補正値算出ステップと、照射範囲の補正値を用いてヘッ
ドランプの照射範囲を変更する照射範囲変更ステップと
を含むヘッドランプ制御方法のプログラムを記録したも
のである。
【0021】請求項10記載の記録媒体によれば、請求
項1と同様な効果がある。請求項11記載の記録媒体
は、請求項10において、プログラムが、車両の方向指
示器の動作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲
に変更する方向指示器連動照射範囲変更ステップを有す
るものである。請求項11記載の記録媒体によれば、請
求項5と同様な効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、実施の形態の説明に入る前
に、この発明の基本原理について説明する。計算式のパ
ラメータとして、車両の左位置の移動速度をd1(m/
s)、車両の右位置の移動速度をd2(m/s)、車両の左位
置と右位置の移動速度差をΔd(m/s)、車両の左右位置
に設置した速度センサ間の距離を幅W(m)、車両の旋回
半径をr(m)、車両の角速度をω(rad/s)、車両の直進
方向を0度としたときのヘッドランプの照射角度をθ
(rad )、車両が現在位置から予想位置へ移動するまで
の時間をT(sec)として使用する。
【0023】移動速度d1、d2は、d1=rω、d2
=(r+W)ωで表すことが出来る。従って移動距離の
差Δdは次の式で表すことができる。 ヘッドランプ照射範囲がT秒後の車両位置まで傾けられ
ている時、現在の車両位置とT秒後の車両位置は旋回半
径の中心を頂点として頂角がωT(rad)で辺角が共
に(π/2−θ)(rad )の二等辺三角形を描くため、
照射角度θはωが0〜π/2の間、次の式で表すことが
できる。
【0024】θ=ωT/2 …(2) 式(1)の角速度ωを式(2)に代入すると次の計算式
で表すことができ、車両の内周と外周の移動距離の差Δ
dから、の内周方向への照射角度θを求めることができ
る。ここで、幅Wは車両の速度検出位置に依存する定数
であり、時間Tは車両が障害物を発見した後に回避する
ため要する時間より大きな値を定数として代入するの
で、照射角度θはΔdに比例することが言える。
【0025】θ=K・Δd …(3) (K=T/(2W):定数) 以上のように、式(3)によって曲路の移動予測位置へ
の照射角度θを求めることができる。上記照射角度θの
演算結果に基づいてヘッドランプ照射範囲を変更する。
但し、車両が停止状態から発進する場合や直交経路を曲
がり進む場合、例えば交差点で停止している場合などで
は事前に進行方向を移動速度差から予測出来ないので、
方向指示器のスイッチのオン・オフ状態から左折又は右
折することを判断し方向指示器の指示方向に応じてヘッ
ドランプの照射範囲を変更するようにする。
【0026】図3はヘッドランプの照射角度θを説明す
る図である。図3(a)は位置関係を簡略的に示してい
る。301は現在位置の車両、302は車両301が同
心円軌道上を旋回して任意の時間T秒後に到達する車両
移動予測位置、303は車両301が旋回する同心円軌
道中心、304は車両301の旋回経路、305は車両
301の前方への直進方向、306は直進方向305か
ら車両301の内周方向へ傾けた照射角度、307は直
進方向305から照射角度306へ傾けたことによって
生じる照射範囲であり、照射範囲307が車両移動予測
位置302を常に範囲内に含むように照射角度306を
車両移動予測位置302の変化に伴い変化させる。
【0027】図3(b)はより詳細な角度と距離につい
て示している。311は車両内周位置、312は車両外
周位置、313は車両予測位置であり、車両内周位置3
11と車両外周位置312はそれぞれ、車両の左右に各
1個ずつ取り付けられた車速センサ203の内、旋回時
における車両301の内周に位置する車速センサの位置
と車両301の外周に位置する車速センサの位置を示し
ている。また、車両予測位置313は車両内周位置31
1がT秒後に移動すると予測される位置である。
【0028】この発明の上記の計算式のパラメータと図
表を対応させると、車両301が旋回する同心円上の中
心303から見て車両内周位置311までの距離が旋回
半径rを、照射角度306は照射角度θを、車両内周位
置311と車両外周位置312の間の距離が幅Wを表し
ている。現実には、車両301に配置されている車速セ
ンサの位置とヘッドランプの位置が重なり合うとは限ら
ない。左右それぞれの車速センサの位置とヘッドランプ
の位置が距離L(m)離れている場合、当然この照射位
置の誤差を見越して車両301の移動予測位置を設定す
ることも可能であるが、照射角度θによって設定される
照射範囲307の輪郭線はヘッドランプ光の散乱により
ぼやけたものとなっているためヘッドランプ光照射によ
る視野範囲の不確定領域が生じ、この実施の形態では距
離Lがこの視野範囲の不確定領域よりも小さく無視でき
る範囲であるとして考える。
【0029】図4はヘッドランプの照射角度を説明する
図である。図4ではヘッドランプの照射角度θとヘッド
ランプの補正角度の目標値θlampを説明している。40
1は従来の固定されたヘッドランプの照射範囲である。
402は、固定されたヘッドランプの照射範囲401に
対して左折時に補償すべきヘッドランプの照射範囲であ
る。403は、固定されたヘッドランプの照射範囲40
1に対して右折時に補償すべきヘッドランプの照射範囲
である。この実施の形態ではヘッドランプの補正の際、
左方向への補正は車両の左側に配置されたヘッドランプ
が、右方向への補正は車両の右側に配置されたヘッドラ
ンプが担当するものとする。
【0030】ここで、現実のヘッドランプ光は、車両直
進方向を中心に0度として固定されている場合でも左右
角度に照射範囲が及んでいるため、車両直進時のヘッド
ランプ光により進路上の障害物を識別することができる
左右方向への有視界角度をθo(rad )、補正角度θla
mpの取りうる最大角度をθmax (rad )と置くことがで
きる。最大角度θmax は照射範囲変更部およびヘッドラ
ンプの構成によって一意に定められるが、真横へのヘッ
ドランプ照射は実使用上においてほとんど用をなさない
ため、車両直進方向からの最大の照射角度θmax +θo
へは90度以下の一意の値を設定する。
【0031】この発明により補正するヘッドランプの補
正角度の目標値をθlamp(rad) とする場合、左折時(図
4(a))には、ヘッドランプ傾度の目標値θは常にθ
>0であり、θ>θo の場合は、T秒後にヘッドランプ
照射範囲を左へ外れた位置へ車両が移動すると予測され
るので、ヘッドランプの補正角度の目標値をθlamp=θ
−θo だけ左へ広げる必要がある。但し、求められた補
正角度の目標値θlampが最大角度θmax 以上(θmax <
θ−θo)の場合は、補正角度の目標値を最大角度θma
x の値に留める(θlamp=θmax )。θ≦θo の場合
は、ヘッドランプ照射範囲は有視界角度θo の範囲内に
収まるのでヘッドランプの照射は直進方向へ固定する。
【0032】右折時(図4(b))には、ヘッドランプ
傾度の目標値θは常にθ<0であり、θ<−θo の場合
は、T秒後にヘッドランプ照射範囲を右へ外れた位置へ
車両が移動すると予測されるので、ヘッドランプの補正
角度の目標値をθlamp=−θ−θo だけ右へ広げる必要
がある。但し、求められた補正角度の目標値θlampが最
大角度θmax 以上(θmax <−θ−θo )の場合は、補
正角度の目標値を最大角度θmax の値に留める(θlamp
=θmax )。θ≧−θo の場合はヘッドランプ照射範囲
は有視界角度θo の範囲内に収まるのでヘッドランプの
照射は直進方向へ固定する。
【0033】なお、実施の形態ではヘッドランプによる
照射範囲の補正の際、左右方向への照射範囲補正は車両
の左側と右側に配置されたヘッドランプが個別に担当す
るものとしたが、当然1つのヘッドランプが左右両方向
の移動予測範囲の照射をしてもよい。この発明は、上記
理論を基礎になされたものであり、以下上記理論に基づ
き説明する。
【0034】図2は、この発明の実施の形態を示す概略
ブロック図である。図2において、201はマイコン、
202はマイコン201に車両の方向指示器の作動状態
を通知する方向指示器連動スイッチ、203はマイコン
201に車両の車速の情報を伝える車速センサ、204
はマイコン201により制御される照射範囲変更部、2
05は照射範囲変更部204により照射範囲を変更する
ことが出来る後述する構成を持ったヘッドランプであ
り、車速センサ203と照射範囲変更部204とヘッド
ランプ205は、左右対称に車両の左位置と右位置に一
つずつ配置される。
【0035】マイコン201は、ヘッドランプの照射範
囲変更の為に必要な演算と制御の指令を行うCPU(中
央処理装置)211と、ヘッドランプの制御プログラム
が含まれているROM(リードオンリーメモリー)21
2と、演算の際のワークメモリとして用いられるRAM
(ランダムアクセスメモリー)213と、CPU211
がヘッドランプを制御する為の情報を入力する入力ポー
ト214と、CPU211がヘッドランプを制御する為
に必要な出力をする出力ポート215から構成される。
【0036】マイコン201は、方向指示器連動スイッ
チ202から車両の方向指示器の作動状態を検知する。
また、車速センサ203から車両左位置での車速の情報
と車両右位置での車速の情報を受け取る。車速の情報に
ついては後述に詳細を記す。マイコン201の内部演算
によって車体の左位置の移動速度と右位置の移動速度の
差を求め、求められた移動速度の差の値、あるいは方向
指示器連動スイッチ202がオン時には作動時には方向
指示器連動スイッチ202の指示方向に応じて照射範囲
変更部204を後述する制御方法で制御してヘッドラン
プ205の照射角度を変化させる。照射角度の変化につ
いては後述に詳細を記す。
【0037】図1は、この発明の一実施の形態における
ヘッドランプ制御方法のフローチャートを示すものであ
る。まず、車両の左右位置の移動速度差Δdを求める
(ステップ101)。ここで、移動速度差Δdは車両右
位置の速度から車両左位置の速度を減算した値として以
後設定をする。
【0038】左右いずれかの方向指示器のスイッチがオ
ン状態になっている場合(ステップ102)、ヘッドラ
ンプ補正角度の目標値θlampの大きさを最大角度θmax
にして、かつ照射方向を方向指示器のスイッチをオンに
した方向と同方向とする(ステップ103)。方向指示
器のスイッチがオフ状態である場合は、以下の手順によ
ってヘッドランプ補正角度の目標値θlampを求める。照
射角度θを、θ=TΔd/(2W)の式より求める(ス
テップ104)。
【0039】以下、照射角度θより、ヘッドランプ補正
角度の目標値θlampを求める。照射角度θが、θo より
大きい場合(ステップ105)、左折中なので、ヘッド
ランプ照射範囲を左へ向ける為に、照射方向を左方向と
して、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampにθ−θo
を代入する(ステップ106)。照射角度θが、−θo
より小さい場合(ステップ107)、右折中なので、ヘ
ッドランプ照射範囲を右へ向ける為に、照射方向を右方
向として、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampに−θ
−θo を代入する(ステップ108)。
【0040】照射角度θが、−θo 以上且つθo 以下の
場合、ヘッドランプ照射範囲は直進方向を照射する状態
で良いため、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampに0
を代入する(ステップ109)。常に条件外であるθla
mpが0である場合(ステップ109)を除いて、ヘッド
ランプ補正角度の目標値θlampが最大角度θmax以上の
場合(ステップ110)、θlampに最大角度θmax を代
入(ステップ111)してθlampが上限値を超えないよ
うに制限する。
【0041】ヘッドランプ照射範囲を、以上のいずれか
の条件に合致して設定された照射方向のヘッドランプ補
正角度の目標値θlampに基づき変更する(ステップ11
2)。図5は曲路での各パラメータの変化を示す図であ
る。図5に示されるように、車両が曲路に入り始めた時
点では図5(a)の車両の旋回半径の逆数は徐々に大き
くなり、図5(b)の車速vはブレーキングにより低下
する。車両が曲路から脱出し始めた際は車両の旋回半径
の逆数は徐々に小さくなり、車速vはアクセルの踏み込
みにより上昇する。図5(c)の角速度ωは常にω=v
/rの式の値で変位し、移動距離の差Δdや照射角度θ
も角速度ωに比例するため同様の変位がなされる。
【0042】図5(e)のヘッドランプ補正角度の目標
値θlampの値は、θo ≧θの時にθlamp=0を設定し、
θo <θの時にはθlamp=θ−θo の値を式(3)より
求められた照射角度θを用いて設定することによって車
両301は図5(d)のθlamp +θo の照射角度を得
て、照射範囲変更に用いることができる。図5における
説明ではΔdやθやθlampの値は大きさだけを取り全て
正の数値であると見なして記述しているが、当然Δdや
θやθlampが負の値でも方向が左右逆になるだけで同様
のことが言える。
【0043】以下、この発明を一実施の形態に基づき詳
細な説明をする。図6は方向指示器連動スイッチの例を
示す図である。図6に示されるように、方向指示器連動
スイッチ202は以下の構成を取る。既存の方向指示器
スイッチ601はランプ点滅装置602に接続され、方
向指示器スイッチ601がオンになった時にランプ点滅
装置602は方向指示ライト603を点滅させる構成を
持つ。
【0044】方向指示器連動スイッチ202は、車両の
方向指示器スイッチ601に連動して動作する方向指示
器連動スイッチ611と、スイッチへ入る雑音を抑える
チャタリング防止装置612から構成される。方向指示
器スイッチ601の作動状態は、方向指示器連動スイッ
チ611によって検知され、方向指示器連動スイッチ6
11の検出結果は、チャタリング防止装置612を通し
てスイッチ雑音を除去した後にマイコン201によって
読みとられる。上記の方向指示器連動スイッチ202は
左方向スイッチ用と右方向スイッチ用の2回路分設置す
る。
【0045】図7は車速センサの一例を示す図である。
図7に示されるように、車速センサ203は以下の構成
を取る。700は車軸、701は回転力伝達部、710
は円板、711はスリット、720はフォトインタラプ
タ、721は赤外線発光部、722は赤外線受光部、7
30は波形整形回路、740はデコーダカウンタIC、
741は入力端子、742は出力端子、743はカウン
タホールド端子、744はカウンタリセット端子であ
る。
【0046】回転力伝達部701は車両の車輪に直結し
て回転する車軸700の回転数を、ギヤ比による倍率N
t倍にして伝達し、円板710は回転力伝達部701に
よって伝達された回転数で回転する。円板710には光
が通過しない材質が用いられ、且つ中心から見て円板7
10の平面上に等角度間隔に、光を通過させることがで
きる窓となるスリット711を少なくとも1つ以上の数
Nw個設ける。
【0047】フォトインタラプタ720は、赤外線発光
部721と赤外線受光部722を対となる位置に配置し
た構成であり、フォトインタラプタ720の設置位置
は、赤外線発光部721と赤外線受光部722の間をス
リット711が円板710が回転する際に通過する位置
へ固定する。赤外線発光部721は、少なくとも車両が
前進している間は赤外光を発光し続け、赤外線受光部7
22は、赤外線発光部721が発光した赤外光を受光し
て、受光エネルギーを信号として波形整形回路730へ
出力する。ここで、フォトインタラプタ720は、赤外
線発光部721以外からの赤外光が赤外線受光部722
へ到達しないように外部との遮蔽がなされていることは
言うまでもない。
【0048】赤外線受光部722に接続された波形整形
回路730は、赤外線発光部721からの出力信号がス
リット711を通過して赤外線受光部722が赤外光を
受光する間をHi状態、それ以外をLow状態としたパ
ルス波形に整形しデコーダカウンタIC740へ出力を
する。デコーダカウンタIC740は、カウンタによる
パルス波形の回数カウントを行う機構を備え、入力端子
741と、出力端子742と、カウンタホールド端子7
43と、カウンタリセット端子744を持ち、各端子は
以下に述べる働きをデコーダカウンタIC740によっ
てなされる。図9はデコーダカウンタICのタイミング
チャートである。
【0049】入力端子741への入力パルス波形がHi
状態からLow状態に変移するとカウンタ値を+1加算
する。出力端子742には常にカウンタ値の結果が2進
数値で出力される。カウンタホールド端子743はHi
状態にする時カウンタ値の加算を一時停止する。カウン
タリセット端子744をHi状態にするとカウンタ値を
0にクリアする。
【0050】入力端子741は波形整形回路730に、
出力端子742はマイコン201の入力ポート214
に、カウンタホールド端子743とカウンタリセット端
子744はマイコン201の出力ポート215に接続す
ることによって、入力端子741に波形整形回路730
からパルス波形が入力される毎にカウンタ値は加算さ
れ、マイコン201からは出力端子742からカウンタ
値を読み出すことと、カウンタホールド端子743をH
i状態にしてカウンタ値を安定状態にすることと、カウ
ンタリセット端子744をHi状態にしてカウンタ値を
0クリアすることができる。カウンタ値は初期状態で0
にクリアするものとする。
【0051】上記構成を取ることによって、車両が移動
して車軸700が回転する時、出力端子742には車軸
700の回転数のNt・Nw倍の値がカウンタ値として出
力される。マイコン201は一定時間間隔Ts(s)毎
に出力端子742の出力値を読み出し、読み出し終了直
後にカウンタリセット端子744にパルス波形を送るこ
とによってカウンタ値を0クリアする動作を行い、上記
動作を繰り返す事によって、一定時間間隔Ts(s)毎
にマイコン201へ以下に説明する車輪11の回転数に
比例した情報が伝達される。
【0052】ここで、車両の車輪の半径をR(m)、車
両の車輪及び車軸700の回転数をn(rps)、車両
の移動速度をdとすると、車軸の回転数nは次の計算式
で表すことができる。 d=2πRn …(4) マイコン201が出力端子742から読み出したカウン
タ値をnscanとすると、nscan=Nt・Nw・Ts・n
と表すことができるため、車両の移動速度dとカウンタ
値nscanの関係は式(4)より次の計算式で表すことが
できる。
【0053】d=K′・nscan …(5) (K′=2πR/(Nt・Nw・Ts):定数) 車両の左の車輪から得たカウンタ値をnscan1、右の車
輪から得たカウンタ値をnscan2とすると、左右車輪の
カウンタ値の差Δnscanは、Δnscan=nscan1−nsc
an2と置くことができ、以下の式が成立する。
【0054】Δd=K′・Δnscan …(6) (K′=2πR/(Nt・Nw・Ts):定数) つまり、図1のフローチャートのステップ101では、
車速センサ203から得られたnscan1,nscan2か
ら、下記の計算を行ってΔdの値を得ることができる。
【0055】 Δd=2πR(nscan1−nscan2)/(Nt・Nw・Ts) …(6′) 式(4)を式(6)に代入すると次の計算式で表すこと
ができ、車両の左右車輪の回転数の差Δnから、カーブ
の内周方向への照射角度θを求めることができる。 (K″=πRT/(W・Nt・Nw・Ts):定数) 以上、式(7)のように、左右車輪のカウンタ値の差Δ
nscanからカーブの内周方向への照射角度θを求めるこ
とができることが分かる。
【0056】以下、例として、定数R=0.3(m)、
Nt=20(倍)、Nw=16(個)、Ts=0.1(se
c)、W=1.4(m)、T=2(s)と設定した場合
を考える。式(5)の定数K′≒0.0589 が求まる。同
様に、式(7)の定数K″≒0.0421 が求まる。カウン
タ値nscanが10ビット長のカウンタである場合nscanは
最大値1023までカウントすることができ、nscanが最大
値の1023を取る時、式(5)よりd≒60.3(m/sec) ≒21
7(km/h) が求まる。公道において時速200 キロメートル
を越える高速度でこの実施の形態で問題となっている急
カーブをコーナリングすることはあり得ないため、デコ
ーダカウンタIC740のカウンタ値は10ビット長記憶
することで十分に実用範囲にあることが言える。なお、
対応速度の上限を上げるため、或いはよりカウンタ値の
精度を上げるためにはデコーダカウンタIC740のビ
ット長がより長いICに変更し、かつギヤ比による倍率
Nt を変化させてK′の値を調整変更することで対応す
ることができる。
【0057】この実施の形態では速度を計測するために
車輪の回転数を利用したが、当然他の周知の速度センサ
を用いてもよい。例えば、車両が半径10(m) のカーブを
d1 =10(m/sec) で左へ曲がり進む場合を例に取ると、
この時、d2 =11.4(m/sec) であり、式(5)が当ては
まるので、nscan1 =169 、nscan2 =193 が車速セン
サ203より測定される。
【0058】マイコン201の演算によりΔnscan=n
scan1 −nscan2 =24 が求まるため、式(7)より、
θ=1.01(rad) =57.8 (度) が求まる。以上のマイコン
201の演算結果により、従来のヘッドランプによる左
右方向への有視界角度がθo =30 (度) であった場合、
ヘッドランプの照射による有視界範囲はステップ106
に基づき、車両左前向にθlamp=θ−θo =27.8 (度)
広めて確保する必要が生じていることが分かる。
【0059】また、補償すべき斜方への照射範囲が車両
の直進方向を0度と見て、水平方向に30度から最大8
0度の間であった場合、最大角度θmax =80−30=50
(度)が求められる。図1のフローチャートで考えた場
合、車速センサ203から得られたnscan1,nscan2 か
ら、式(6′)の計算を行って移動速度差Δd=1.41
(m) を得ることができる(ステップ101)。方向指示
器がオフ状態になっているとすると(ステップ10
2)、照射角度θを、θ=TΔd/(2W)の式よりΔ
dの値から求め、θ=57.8 (度) が求まる(ステップ1
04)。
【0060】照射角度θが、θo より大きいため(ステ
ップ105)、左折中と判断でき、ヘッドランプ照射範
囲を左へ向ける為に、照射範囲を補正する方向を左方向
と設定して、ヘッドランプ補正角度の目標値θlampにθ
−θo を代入して、θlamp=27.8 (度) となる(ステッ
プ106)。ヘッドランプ補正角度の目標値θlampが最
大角度θmax 以下であるので(ステップ110)、θla
mpの値は最大値を越えていないので制限しない。
【0061】ヘッドランプ照射範囲を以上の結果より、
照射方向を左方向、ヘッドランプ補正角度をθlamp=2
7.8 (度) として変更する(ステップ112)。図8は
照射範囲変更部及びヘッドランプの一例を示す図であ
る。810は前方照射ヘッドランプ装置、820は斜方
照射ヘッドランプ装置、821は斜方照射ランプ、82
2は光分光ユニット、831は遮光板、832は動力伝
達部、833はステッピングモータ、834は電力増幅
器、841はPWM回路である。
【0062】図8(a)のように、ヘッドランプ205
を、従来の車両の前方を照射するための前方照射ヘッド
ランプ装置810と、後述する車両の斜方を照射するた
めの斜方照射ヘッドランプ装置820から構成する。図
8(b)のように、斜方照射ヘッドランプ装置820
は、後述する手段で照射範囲変更部204から電力を供
給して光を発する斜方照射ランプ821と、光ファイバ
等を用いた鏡面反射を利用して入力光を水平方向へでき
うる限り均一に近い光量で分光する光分光ユニット82
2から構成される。斜方照射ランプ821が発した全て
の光は、光分光ユニット822を通過し、従来からある
前方照射ヘッドランプ装置810では死角となっていた
車両斜め前方を照射する。
【0063】照射範囲変更部204は、斜方照射ランプ
821と光分光ユニット822の間を移動して光をさえ
ぎることにより照射範囲を制御する働きをする遮光板制
御部830と、入力されたパルス波形を電力増幅後平滑
化し出力を行うPWM(Pulse Wave Modulation )回路
841から構成される。遮光板制御部830は、光分光
ユニット822の光の経路の一部又は全部を遮断する遮
光板831と、動力伝達部832を介して三相のステッ
ピングモータ833の力を伝達し遮光板831の位置を
移動させる動力伝達部832と、ステッピングモータ8
33を駆動させるための電力を供給する電力増幅器83
4から構成される。電力増幅器834はマイコン201
の出力ポート215に接続される。
【0064】初期状態では、遮光板831がちょうど斜
方照射ランプ821の全ての光をさえぎる位置にあるよ
うに設置する。遮光板831は、斜方照射ランプ821
を中心とした水平方向の円の軌跡で動かし、斜方照射ラ
ンプ821による照射範囲を車両前面方向から連続的に
広がるようにさせる場合には、まず、マイコン201か
ら図10(3相ステッピングモータ制御波形)に示すよ
うな各信号線の位相をずらしたステッピングモータの駆
動波形を出力し、マイコン201からの信号はステッピ
ングモータを駆動させる為に十分な電力をもっていない
ので、電力増幅器834を通すことによって電力を増幅
させ、動力源となるステッピングモータ833を駆動す
る。図10(a)は正回転の波形を示し、同図(b)は
逆回転の波形を示す。駆動波形は1回送る毎にステッピ
ングモータ833が1回転するだけの信号を送る。ステ
ッピングモータ833が回転すると、遮光板831に
は、動力伝達部832の持つギヤ比の比率で回転力が伝
搬し、ステッピングモータ833の回転数nstep(rps)
に比例した量を遮光板831は移動する。また、遮光板
831が移動することによって斜方照射ランプ821に
よる照射範囲の補正角度θlampは、遮光板831の移動
距離に比例する。ステッピングモータ833の回転数n
stepは照射角度が増加する方向を正の方向であると方向
づけると、前記比例関係から、ステッピングモータ83
3の回転数の総和Σnstepは照射範囲の補正角度θlamp
と比例関係にあることが分かる。この実施の形態では、
動力伝達部832のギヤ比を調節して、Σnstep (回
転) とθlamp (度) の比率が1、つまりΣnstep (回
転) =θlamp (度) であるものと設定する。
【0065】以上の設定により、θlampを1度大きくす
る為にはnstepを正回転に1回、θlampを1度小さくす
る為にはnstepを逆回転に1回、マイコン201からス
テッピングモータ833を1回転させる駆動波形を送れ
ば良いことになる。従って、前回に算出した補正角度を
マイコン201のRAM213へ記憶しておき、今回求
められた補正角度の目標値θlampから前回の補正角度を
減算することで、目標とする補正角度にするまでに必要
な変更角度、すなわちステッピングモータ833に与え
る回転量を算出することができる。
【0066】上記ヘッドランプ照射範囲変更は、図1の
フローチャートでは、ステップ112の処理で行う。例
えば、RAM213へ記憶された前回に算出した補正角
度が26 (度) であり、今回算出した補正角度θlampが2
7.8 (度) であった場合、上記設定では補正角度θlamp
は1(度) 単位でしか操作できないため、この実施の形態
では補正角度θlampを四捨五入して用いるものとする。
四捨五入した補正角度θlamp=28 (度) から、前回に算
出した補正角度26 (度) を減算し、修正が必要な角度2
(度) を求める。
【0067】左ヘッドランプの補正角度を操作すべきこ
とは、図1のステップ106において既に分かってお
り、修正が必要な角度の極性は正なのでステッピングモ
ータ833へ正回転のパルス波形を、修正が必要な角度
の大きさ2(度) に相当する量の2回送り、ヘッドランプ
の照射範囲を変更する。最後に、四捨五入した補正角度
の値を前回に算出した補正角度としてRAM213へ記
憶し直す。
【0068】なお、この実施の形態ではマイコン201
によって直接ステッピングモータ833を駆動したが、
当然、ステッピングモータ制御回路を用いる事によって
マイコンの負担を軽減させてもよい。遮光板831はス
テッピングモータ833の最大トルクの1/2以下の軽
いトルクで動くようにする。
【0069】遮光板831の斜方照射ランプ821の直
接光が当たる面には、遮光板831により遮った光が分
散して光分光ユニット822まで導かれるように、鏡面
に凹凸を付けた光散乱鏡851を備える。また、遮光板
831の可動範囲の端には、ストッパー852を設け
て、遮光板831が必要以上の範囲を動かないようにす
る。
【0070】遮光板831が可動範囲の端に来たとき、
動力伝達部832には過大な不可がかかる。ステッピン
グモータ833が最大トルクの3/4以上の負荷がかか
った時、動力伝達部832は回転をスリップさせて不要
なトルク回転力として分散させるようにする。上記構成
を取ることにより、初期状態の電源投入時にステッピン
グモータ833を回転させ続けることによって、遮光板
831を、補償されるヘッドランプの照射範囲がゼロで
ある、ストッパー852に当たる位置へ初期化すること
が可能となった。
【0071】PWM回路841は、入力端子はマイコン
201の出力ポート215に接続され、マイコン201
からクロック波形が入力されると、クロック波形のデュ
ーティ比(クロック波形のHi状態の信号の割合)に比
例した電力を斜方照射ランプ821へ供給する。斜方照
射ランプ821の消費電力と出力光量が比例する場合で
は、斜方照射ランプ821の最大光量をψmaxとして、
最大光量時に最大角度θmaxで補正可能な照射範囲を全
て照射する設定において、斜方照射ランプ821に必要
な光量ψlampは下記の値で表される。
【0072】 ψlamp=ψmax ・θlamp/θmax …(8) ここで、PWM回路841に入力されるクロック波形
を、クロック1周期の波長をT2 、1クロック中にHi
状態の波長をT1とすると、デューティ比はT1 /T2
となり、斜方照射ランプ821が発する光量ψlampは下
記の値で表され、図11に示すようになる。
【0073】 ψlamp=ψmax ・T1 /T2 …(9) 上記光量を求める式(8)および式(9)の等価が成り
立つ波長T1 の長さをマイコン201によって与えてや
ることから必要な光量を制御できるようになる。 T1 =T2 ・θlamp/θmax …(10) 上記光量の制御は、図1のフローチャートでは、ステッ
プ112の処理で行う。ここで、T2=50(KHz) =20 (μ
s)に固定し、θmax =50 (度) 、一例として、θlamp=
27.8 (度) の時、式(10)より、T1 =11.1 (μs)の
波長をマイコン201からPWM回路841に与えてや
れば良いことが分かる。
【0074】この時の斜方照射ランプ821の光量は、
式(9)より、0.555 ・ψmax となる。なお、この実施
の形態では1つのランプを用い分光して車両の斜方を照
射したが、ヘッドランプを傾動して照射範囲を変更して
もよいし、また、複数個のランプを各々水平方向に対し
て異なる照射角度で光を出力するように配置して、各々
のランプを異なるタイミングで点灯させることで照射範
囲の変更を行ってもよい。
【0075】以上のように、この実施の形態によれば、
車両に速度差検知部と射範囲変更部を設けることによ
り、任意時間後の移動予測範囲を計算してヘッドランプ
照射範囲を変更し進行経路の視界を確保することができ
るシステムを作り上げることができるようになる。また
上記した実施の形態のヘッドランプ制御方法をコンピュ
ータにより実行するプログラム、ないしヘッドランプ制
御装置をコンピュータにより実現するプログラム、を記
録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用し
ている。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載のヘッドランプ制御方法に
よれば、車両の左右の速度差を検出し、所定の式に基づ
いて演算することにより車両の進行先を予測することが
可能になり、また車両の速度に関係なく設定した時間後
に車両が到着する予定位置を照射することが可能にな
る。このため、闇路での曲路走行時に進行経路となる斜
方を照射することができる。
【0077】請求項2記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項3記載のヘ
ッドランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果の
ほか、光利用効率を向上できる。請求項4記載のヘッド
ランプ制御方法によれば、請求項2と同様な効果のほ
か、照射範囲の変更に伴う照射面積の増減にもかかわら
ず、照射範囲内の任意位置へ与えるランプ光の明るさを
一定に保つものである。
【0078】請求項5記載のヘッドランプ制御方法によ
れば、請求項1と同様な効果と同様な効果のほか、請求
項1の予測計算に当てはまらない、左折・右折発進のよ
うな場合の進行経路を照射することができる。請求項6
記載のヘッドランプ制御方法によれば、請求項1と同様
な効果がある。
【0079】請求項7記載のヘッドランプ制御装置によ
れば、請求項1と同様な効果がある。請求項8記載のヘ
ッドランプ制御装置によれば、請求項1と同様な効果が
ある。請求項9記載のヘッドランプ制御装置によれば、
請求項8と同様な効果のほか、光利用効率を向上でき
る。
【0080】請求項10記載の記録媒体によれば、請求
項1と同様な効果がある。請求項11記載の記録媒体に
よれば、請求項5と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態におけるヘッドランプ
制御方法のフローチャートである。
【図2】この発明の一実施の形態を示す概略ブロック図
である。
【図3】ヘッドランプの照射角度を説明する説明図であ
る。
【図4】ヘッドランプの補正角度の目標値θlampを説明
するもので、(a)は左折時の説明図、(b)は右折時
の説明図である。
【図5】曲路での各パラメータの変化を示すグラフであ
る。
【図6】方向指示器連動スイッチの例を示す説明図であ
る。
【図7】車速センサの例を示す説明図である。
【図8】照射範囲変更部及びヘッドランプの一例を示す
もので、(a)はヘッドランプの外形の斜視図、(b)
は照射範囲変更部の説明図およびヘッドランプの断面
図、(c)はその部分拡大断面斜視図である。
【図9】デコーダカウンタICのタイミングチャートで
ある。
【図10】電力増幅器へ入力する3相ステッピングモー
タ制御波形を示し、(a)は正回転の波形図、(b)は
逆回転の波形図である。
【図11】PWM回路へ入力するパルスのデューティ比
とランプ光量の関係を示し、(a)はPWM回路入力パ
ルス、(b)はランプ光量グラフである。
【図12】従来のヘッドランプ制御方法を説明する概略
構成図である。
【符号の説明】
201 マイコン 202 方向指示器連動スイッチ 203 車速センサ 204 照射範囲変更部 205 ヘッドランプ 211 CPU 212 ROM 213 RAM 214 入力ポート 215 出力ポート 301 車両 302 車両移動予測位置 303 同心円軌道中心 304 旋回経路 305 直進方向 306 照射角度 307 内周方向への照射範囲 311 車両内周位置 312 車両外周位置 313 T秒後の車両内周位置 401 固定されたヘッドランプの照射範囲 402 左折時に補償されるヘッドランプの照射範囲 403 右折時に補償されるヘッドランプの照射範囲 601 既存の方向指示器スイッチ 602 ランプ点滅装置 603 方向指示ライト 611 方向指示器連動スイッチ 612 チャタリング防止装置 700 車軸 701 回転力伝達部 710 円板 711 スリット 720 フォトインタラプタ 721 赤外線発光部 722 赤外線受光部 730 波形整形回路 740 デコーダカウンタIC 741 入力端子 742 出力端子 743 カウンタホールド端子 744 カウンタリセット端子 810 前方照射ヘッドランプ装置 820 斜方照射ヘッドランプ装置 821 斜方照射ランプ 822 光分光ユニット 830 遮光板制御部 831 遮光板 832 動力伝達部 833 ステッピングモータ 834 電力増幅器 841 PWM回路 851 光散乱鏡 852 ストッパー 901 角速度センサ 902 距離センサ 903 マイコン 904 照射範囲変更部 905 ヘッドランプ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定時間後の車両の移動予測範囲を内包
    するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置の移動速
    度と右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを
    乗じた値に比例する照射角度の値を算出することによ
    り、決定する照射範囲算出ステップと、 前記照射範囲が、右位置の照射範囲を補正すべきである
    か、左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動
    速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップ
    と、 前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の
    絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によっ
    て生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記
    照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補
    正値算出ステップと、 右照射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必要が
    ない場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射
    補正値算出ステップと、 前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射
    範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むヘッドラ
    ンプ制御方法。
  2. 【請求項2】 電流により発光するランプと、このラン
    プの光を水平方向へ均等化された光量で分光する光分光
    手段と、前記ランプと前記光分光手段との間に位置し前
    記ランプの前方を一部遮る遮光手段とを備え、前記遮光
    手段は、制限された範囲で水平方向にスライドして、前
    記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有し、前記遮
    光手段を前記可動範囲に沿って移動させる動力源を有す
    る請求項1記載のヘッドランプ制御方法。
  3. 【請求項3】 遮光手段は、ランプの直接光が当たる面
    には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有し、前記ランプ
    の光を乱反射する請求項2記載のヘッドランプ制御方
    法。
  4. 【請求項4】 電力増幅器は、前記ランプへの電力供給
    量を変化させて、照射範囲の補正値に比例した光量を前
    記ランプより出力させる請求項2記載のヘッドランプ制
    御方法。
  5. 【請求項5】 車両の方向指示器の動作に応じて照射範
    囲を優先的に所定の照射範囲に変更する方向指示器連動
    照射範囲変更ステップを有する請求項1記載のヘッドラ
    ンプ制御方法。
  6. 【請求項6】 照射範囲算出ステップは、車体の左位置
    の移動速度と右位置の移動速度の差の値を、左右車輪の
    回転速度差から算出する速度差算出ステップを有する請
    求項1記載のヘッドランプ制御方法。
  7. 【請求項7】 一定時間後の車両の移動予測範囲を内包
    するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置の移動速
    度と右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを
    乗じた値に比例する照射角度の値を算出することにより
    決定する手段と、 前記照射角度の絶対値から、車両直進時のヘッドランプ
    の光によって生じる側方への有視界角度を減じることに
    より補正照射角度を算出する手段と、 右照射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必要が
    ない場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段とを
    備えたヘッドランプ制御装置。
  8. 【請求項8】 一定時間後の車両の移動予測範囲を内包
    するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置の移動速
    度と右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値とを
    乗じた値に比例する値として算出し決定する手段を有
    し、前記照射範囲が右照射範囲を補正すべき値である
    か、左照射範囲を補正すべき値であるかを前記移動速度
    の差の値の正負から判断する手段を有し、前記照射範囲
    の絶対値から、前記ヘッドランプが車両直進方向へ固定
    された時の光による側方への有視界角度を減じることに
    より前記照射範囲の補正値を算出する手段を有し、右照
    射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必要がない
    場合、前記照射範囲の補正値をゼロとする手段を有する
    ヘッドランプ制御手段と、 電流により発光するランプと、 前記ランプの光を水平方向へ均等化された光量で分光す
    る光分光手段と、 前記ランプと前記光分光手段との間に位置しランプの前
    方を一部遮る遮光手段とを備え、 前記遮光手段は、制限された範囲で水平方向にスライド
    して、前記ランプを遮る範囲を可変する可動範囲を有
    し、かつ前記遮光手段を前記可動範囲に沿って移動させ
    る動力源を有して、 前記遮光手段が、前記照射範囲の補正値にしたがうよう
    に前記ヘッドランプ制御手段により制御されることを特
    徴とするヘッドランプ制御装置。
  9. 【請求項9】 遮光手段は、ランプの直接光が当たる面
    には、鏡面に凹凸をつけた光散乱鏡を有して前記ランプ
    の光を散乱する請求項8記載のヘッドランプ制御装置。
  10. 【請求項10】 一定時間後の車両の移動予測範囲を内
    包するヘッドランプの照射範囲を、車体の左位置の移動
    速度と右位置の移動速度の差の値と前記一定時間の値と
    を乗じた値に比例する照射角度の値を算出することによ
    り決定する照射範囲算出ステップと、 前記照射範囲が、右位置の照射範囲を補正すべきである
    か、左位置の照射範囲を補正すべきであるかを前記移動
    速度の差の値の正負から判断する照射範囲判断ステップ
    と、 前記照射範囲算出ステップより求まった前記照射角度の
    絶対値から、車両直進時の前記ヘッドランプの光によっ
    て生じる側方への有視界角度を減じることにより、前記
    照射範囲の補正値となる補正照射角度を算出する照射補
    正値算出ステップと、 右照射範囲および左照射範囲のいずれも補正する必要が
    ない場合、前記照射範囲の補正値をゼロとするゼロ照射
    補正値算出ステップと、 前記照射範囲の補正値を用いて前記ヘッドランプの照射
    範囲を変更する照射範囲変更ステップとを含むヘッドラ
    ンプ制御方法のプログラムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】 プログラムは、車両の方向指示器の動
    作に応じて照射範囲を優先的に所定の照射範囲に変更す
    る方向指示器連動照射範囲変更ステップを有する請求項
    10記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009220623A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toyota Motor Corp 前照灯配光制御装置および前照灯装置
KR101394005B1 (ko) 2008-09-03 2014-05-12 기아자동차주식회사 스톨에러 판정기능을 갖는 가변형 전조등
CN113212294A (zh) * 2021-03-19 2021-08-06 太原理工大学 一种汽车远光灯照射范围智能调节装置

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