JP2000030299A - 記録媒体およびこれに適した情報記録再生装置に適用可能な光ヘッド装置 - Google Patents

記録媒体およびこれに適した情報記録再生装置に適用可能な光ヘッド装置

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JP2000030299A
JP2000030299A JP10195980A JP19598098A JP2000030299A JP 2000030299 A JP2000030299 A JP 2000030299A JP 10195980 A JP10195980 A JP 10195980A JP 19598098 A JP19598098 A JP 19598098A JP 2000030299 A JP2000030299 A JP 2000030299A
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Takashi Yoshizawa
▲隆▼ 吉澤
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Toshiba Corp
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録材料を保護する透明層の厚みの影響を受け
ない対物レンズの開口数および透明層の材質を提供す
る。 【解決手段】この発明の光ヘッド装置3は、レーザビー
ムを放射するレーザ素子と、レーザ素子からのレーザビ
ームを光ディスクDの記録面の所定の位置および所定の
深度に収束させる対物レンズ36を、有し、対物レンズ
の開口数NAは、光ディスクの記録層103(113)
を保護する透明な保護層すなわち透明基板101および
111の厚みdに応じて、 NA4 × d ≦ 0.
0744を満足するように設定される。従って、保護層
である透明基板により生じる球面収差の影響を受けるこ
となく、記録密度を高めることができる。また、対物レ
ンズの開口数に合わせて保護層の材質を特定することに
より、光ディスク装置に特別な構成を追加することな
く、記録密度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームを用い
て情報を記録する記録媒体およびこの記録媒体に情報を
記録し、または記録媒体から情報を再生する情報記録再
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、約2時間の動画再生を可能とした
高密度のDVD(Digital VersatileDisk)タイプの光
ディスクが実用化され、その技術はパーソナルコンピュ
ータ等に用いられる補助記憶装置にも応用されている。
【0003】また、上述したDVDタイプの光ディスク
であって情報の記録および書き換えが可能なDVD−R
AMディスクについても多くの提案がある。なお、さら
なる高密度化も要望されており、これを実現するための
各種の要素技術の開発も進められている。
【0004】ところで、記録密度を高めるためには、デ
ィスクの記録面に、より微小な記録マークを形成するこ
とが有効である。なお、記録マークの大きさは、ディス
クの記録面に照射される光ビーム(可干渉性の光であっ
て、主としてレーザビームが用いられる)を対物レンズ
(レンズ装置)により集光して得られる集光スポットの
サイズにより、規定される。
【0005】しかしながら、集光スポットの大きさは、
よく知られているように、光源から放射されるレーザビ
ームの波長に比例し、対物レンズの開口数NAに反比例
することから、記録密度を高めるためには、光源から放
射される光の波長を短くする必要がある。波長に関して
は、光ディスクの初期製品であるコンパクトディスクで
は780ないし830nmであり、現在は赤色域に属す
る685ないし635nmのものが実用化されている。
なお、現在では、青紫色ないし青色の波長域のレーザビ
ームを出射可能な半導体レーザ素子も数多く提案されて
いる。
【0006】一方、記録密度を高めるには、対物レンズ
の開口数NAを大きくする必要があり、International
Symposium on Optical Memory and Optical Data Stora
ge,345-347, (OFA2-1) 1996 に開示されているよう
に、2つのレンズを用いて対物レンズを構成し、高い開
口数を得る方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た開口数NAを大きくする方法においては、ディスクの
保護層である透明層の厚みの最適値が定義されておら
ず、量産向けのディスクに広く用いられる材質であるポ
リカーボネイトやアクリル等に代表される樹脂材料を射
出成形によりディスクに加工する場合、透明層の厚みに
は、一定の製造誤差が含まれる問題がある。
【0008】この厚み誤差は、集光スポットに球面収差
を与えることから、再生および記録特性を劣化させる。
なお、球面収差は、透明層の厚みに比例するとともに開
口数NAの4乗に比例して増大するので、大きな開口数
NAの対物レンズを用いる光ディスク装置においては、
透明層の僅かな厚みの変動で、再生および記録特性が大
きく変動する問題がある。
【0009】この発明の目的は、上述した問題点を解決
するものであり、対物レンズの開口数NAを大きくして
スポットサイズを小さくすることで記録密度を高める方
式において、記録材料を保護する透明層の厚みの誤差の
影響を受けない対物レンズの開口数、透明層の厚みおよ
び屈折率との関係を容易に設定可能な光ディスクの製造
条件、および情報記録再生装置のための光ヘッド装置の
要件を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、基板の一方の面に記録材
料が設けられ、この記録材料に、レンズ装置を介して供
給される可干渉性の光を照射することにより、情報の再
生および記録が可能な記録媒体において、前記記録材料
を保護する透明な保護層の上記光が入射する側の面と前
記記録材料との間の距離をd、前記レンズ装置の開口数
をNAとしたとき、 NA4 ×d ≦0.0744 を
満たすことを特徴とする記録媒体を提供するものであ
る。
【0011】また、この発明は、基板の一方の面に記録
材料が設けられ、この記録材料に、レンズ装置を介して
供給される可干渉性の光を照射することにより、情報の
再生および記録が可能な記録媒体において、前記記録材
料を保護する透明な保護層のの上記光が入射する側の面
と前記記録材料との間の距離dと前記保護層に利用され
る材料の屈折率nは、前記レンズ装置の開口数をNAと
したとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦
3.52×10-3 を満たすことを特徴とする記録媒体
を提供するものである。
【0012】さらに、この発明は、基板の一方の面に記
録材料が設けられ、この記録材料に、レンズ装置を介し
て供給される可干渉性の光を照射することにより、情報
の再生および記録が可能な記録媒体において、前記レン
ズ装置の開口数をNAは、前記記録材料を保護する透明
な保護層の上記光が入射する側の面と前記記録材料との
間の距離をd、前記保護層に利用される材料の屈折率を
nとしたとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d
≦ 3.52×10-3 を満たすことを特徴とする記録
媒体を提供するものである。
【0013】またさらに、この発明は、光ビームが照射
されることにより状態が変化され、前記光ビームの光強
度の差に応じて選択的に情報が記録される記録材料と、
この記録材料を支持する支持体に対し記録材料を覆うよ
うに設けられた透明な保護層と、を有する記録媒体に光
ビームを照射する光ヘッド装置において、光ヘッド装置
の対物レンズの開口数NAは、前記記録媒体の保護層の
上記光が入射する側の面と前記記録材料との間の距離d
に対して、 NA4 × d ≦ 0.0744 を満
足するよう設定されていることを特徴とする光ヘッド装
置を提供するものである。
【0014】さらにまた、この発明は、光ビームが照射
されることにより状態が変化され、前記光ビームの光強
度の差に応じて選択的に情報が記録される記録材料と、
この記録材料を支持する支持体に対し記録材料を覆うよ
うに設けられた透明な保護層と、を有する記録媒体に光
ビームを照射する光ヘッド装置において、光ヘッド装置
の対物レンズの開口数NAは、前記記録材料を保護する
透明な保護層の上記光が入射する側の面と前記記録材料
との間の距離をd、前記保護層に利用される材料の屈折
率をnとしたとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×
d ≦ 3.52×10-3 を満足するよう設定されて
いることを特徴とする光ヘッド装置を提供するものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の実
施の形態が適用される光ディスク装置の概略を示すもの
で、光ディスク装置1は、記録媒体である光ディスクD
の記録面に、可干渉性の光、例えばレーザビームを照射
して情報を書き込みまたは光ディスクDから既に記録さ
れている情報を読みとる光ヘッド装置3と、光ヘッド装
置3により光ディスクDから読みとった情報に対応する
信号、光ヘッド装置3の位置や光ヘッド装置3の対物レ
ンズと光ディスクDとの位置関係を制御するための制御
信号および光ディスクDに情報を書き込むために記録す
べき情報を記録信号に変換する信号処理部5と、光ディ
スクDを所定速度で回転するディスクモータ7と、光ヘ
ッド装置3の位置や光ヘッド装置3の対物レンズと光デ
ィスクDとの位置関係およびディスクモータ7の回転数
等を制御する制御部9と、からなる。
【0016】光ヘッド装置3は、制御部9の制御によ
り、光ディスクDに照射するレーザビームの照射位置す
なわち後段に詳述する対物レンズの位置が制御されなが
ら信号処理部5との間で所定の信号をやり取りすること
で、光ディスクDに情報を記録し、または光ディスクD
から情報を取り出す。
【0017】信号処理部5は、光ヘッド装置3、制御部
9および、例えばホストコンピュータに代表される外部
装置99と電気的に接続され、外部装置99からの命令
信号に基づいて、光ディスクDに記録されている情報の
取り出しまたは光ディスクDへの情報の書き込み記録の
ために光ヘッド装置3から光ディスクDに照射されるレ
ーザビームおよび光ディスクDで反射されたレーザビー
ムを、光ヘッド装置3の後段に詳述する光検出器(フォ
トディテクタ)に案内可能に光ヘッド装置3の位置を制
御するための位置制御を出力し、ディスクモータ7によ
って回転される光ディスクDの回転速度を制御部9が制
御可能に指示信号を制御部9に伝送する。また、信号処
理部5は、光ヘッド装置3により光ディスクDから得た
情報信号に基づいて、レーザビームの照射位置およびデ
ィスクモータ7による光ディスクDの回転制御をさらに
行うように制御部9に指示信号を出すとともに、光ディ
スクDからの情報信号に、例えば復号等の所定の信号処
理を施した後に外部装置99へ伝送する。
【0018】制御部9は、光ヘッド装置3、信号処理部
5およびディスクモータ7のそれぞれと電気的に接続さ
れ、信号処理部5からの指示信号に基づいて、光ヘッド
装置3およびディスクモータ7に制御信号を伝送すると
ともに、光ヘッド装置3から光ディスクDに照射される
レーザビームの照射位置およびディスクモータ7による
光ディスクDの回転速度を制御する。
【0019】ディスクモータ7は、制御部9に電気的に
接続され、制御部9からの制御信号に基づいて、光ディ
スクDを所定の回転速度で回転させる。上述した光ディ
スク装置1においては、信号処理部5が外部装置99か
らの光ディスクDに対する情報の再生または記録に関す
る命令信号を受ける。この命令信号に基づいて、信号処
理部5は、光ヘッド装置3との間で電気信号をやりとり
し、さらに制御部9に制御信号を伝送する。この伝送さ
れた制御信号をもとに、制御部9は、光ヘッド装置3の
位置を制御して光ディスクDの所定の位置にレーザビー
ムの照射させるとともに、ディスクモータ7を所定の速
度で回転させる。
【0020】光ヘッド装置3は、上述した所定の位置に
おいて、信号処理部5との間でやりとりされる制御信号
に基づいて、光ディスクDにレーザビームを照射し、情
報の記録においては、光ディスクDの所定の位置に、記
録情報であるピット列を形成する。一方、情報の再生
(読み出し)においては、光ディスクDで反射されたレ
ーザビームを受光して、受光したレーザビームの光強度
に対応する電気信号を、信号処理部5に出力する。
【0021】信号処理部5は、光ヘッド装置3を経由し
て光ディスクDから得られた情報および光ディスクDで
反射されたレーザビームに対応する出力信号から、光デ
ィスクDに記録されていた情報およびレーザビームの照
射位置に関する情報を受け取り、光ヘッド装置3の位置
および対物レンズの位置、光ディスクDの回転速度等を
最適に設定するために、制御部9に、所定の制御信号を
送るとともに、光ディスクDに記録されていた情報に対
応した電気信号に復号などの処理を施して、処理済みの
電気信号は、外部装置99へ出力する。
【0022】光ディスクDに記録されていた情報に対応
した電気信号を信号処理部5から受けた外部装置99
は、この出力信号に基づいて、光ディスク装置1に必要
な指示を促して動作させるように、信号処理部5へ指示
信号を再び伝送する。
【0023】以上のような一連の動作の繰り返しによっ
て、光ディスク装置1は光ディスクDに情報を記録し、
もしくは光ディスクDから情報を再生する。次に、図2
および図3を参照しながら光ヘッド装置3の構造を説明
する。
【0024】光ヘッド装置3は、ベース31上に固定さ
れ、図4を用いて後段に詳述するような構成が与えられ
たレーザ光発光受光ユニット(以下固定光学系と示す)
31aと、図2を用いて以下に示すアクチュエータ31
bとを有している。
【0025】アクチュエータ31bは、ベース31と平
行に配列された一対のガイドレール32に沿って移動可
能に形成されたスライダベース33とスライダベース3
3上の所定の位置に設けられ、固定光学系31aからの
レーザビームを光ディスクDの記録面に向けて反射する
立ち上げミラー35、立ち上げミラー35により反射さ
れたレーザビームを光ディスクDの記録面の所定位置お
よび深度に収束させる対物レンズ36および対物レンズ
36を光ディスクDの記録面と平行かつ記録面に形成さ
れている案内溝(またはピット列)を横切る方向に移動
可能に保持するレンズホルダ37を有している。なお、
対物レンズ36の開口数NAは、図7を用いて後段に説
明する光ディスクDの保護層(図6に示す光ディスクの
記録層と対物レンズとの間に設けられる透明基板)の厚
みすなわちレーザビームが入射する側の面と記録層との
間の距離dに基づいて、所定の開口数に設定されてい
る。また、スライダベース33は、図3に示すように、
コイル34と図示しないヨークから提供される推進力に
より、ガイドレール32に沿って、光ディスクDの径方
向に移動可能に構成されている。
【0026】固定光学系31aは、図4に示すように、
例えばアルミニウム(Al)により形成されたハウジン
グ10を有している。ハウジング10の一端には、所定
波長、例えば概ね650nmのレーザビームLを発生す
るレーザ素子(半導体レーザ)11が固定されている。
【0027】半導体レーザ11から出射されたレーザビ
ームLが進行する方向には、発散性のレーザビームLを
コリメートするコリメータレンズ12が配置されてい
る。コリメータレンズ12によりコリメートされたレー
ザビームLが案内される方向には、レーザビームLに固
有のアスペクト比に関連して楕円で出射されたレーザビ
ームLの断面ビーム形状を楕円から円形に補正する楕円
補正プリズム13aと一体に形成され、断面形状が概ね
円形に補正されたレーザビームLをアクチュエータ31
bすなわち光ディスクDに向けて通過させるとともに光
ディスクDの図示しない記録面で反射された反射レーザ
ビームL′を光ディスクDに向かうレーザビームLと分
離する第1のビームスプリッタ13およびビームスプリ
ッタ13を通過されてアクチュエータ31bに向けられ
たレーザビームLの偏光面の方向を直線偏光から円偏光
に変換するとともに光ディスクDで反射された反射レー
ザビームL′の偏光面の方向を円偏光からアクチュエー
タ31bに向けられたレーザビームLの偏光面の方向に
対して偏光の方向が90°回転された直線偏光に変換す
るλ/4板(リターダ)14が、順に配置されている。
なお、ビームスプリッタ13は、周知の偏光ビームスプ
リッタである。
【0028】ビームスプリッタ13により光ディスクD
に向かうレーザビームLから分離された反射レーザビー
ムL′が案内される方向には、反射レーザビームL′
を、さらに2つの反射レーザビームL′aおよびL′b
に分割するハーフミラータイプの第2のビームスプリッ
タ15が配置されている。
【0029】ビームスプリッタ15により2つに分割さ
れたうちの一方の反射レーザビームL′aが導かれる方
向には、反射レーザビームL′aに所定の結像特性と収
束性を与える収束レンズ16が配置されている。
【0030】収束レンズ16により収束性と所定の結像
特性が与えられた反射レーザビームL′aが進行する方
向には、収束レンズ16により反射レーザビームL′a
に与えられた収束性による収差を改善する凹レンズ1
7、凹レンズ17を通過された反射レーザビームL′a
に、後段に説明するフォーカスずれ検出のための所定の
結像特性を与えるシリンドリカルレンズ18、シリンド
リカルレンズ18により所定の結像特性が与えられた反
射レーザビームL′aを受光して、その反射レーザビー
ムL′aの光強度に対応する出力信号を出力する第1の
フォトディテクタ19が、順に配置されている。
【0031】ビームスプリッタ15により2つに分割さ
れた反射レーザビームL′bが導かれる方向には、光デ
ィスクDで反射された反射レーザビームL′bを所定の
方向に導くミラー(直角プリズム)20が配置されてい
る。
【0032】ミラー20により折り曲げられた反射レー
ザビームL′bが進行する方向には、反射レーザビーム
L′bに、所定の収束性を与える収束レンズ21が配置
されている。
【0033】収束レンズ21により所定の収束性が与え
られた反射レーザビームL′bが導かれる方向には、後
段に説明するトラックずれの検出およびオフセット量の
検出に利用されるフォトディテクタ22が、配置されて
いる。
【0034】図5は、図2に示したアクチュエータ31
bをより詳細に説明するもので、対物レンズ36を保持
するレンズホルダ37は、軸受部37aを概ね中央に有
し、軸受部37aを中心とした所定の半径の同心円の円
周上に対物レンズ36を保持するレンズ保持面37bと
レンズ保持面37bに対して直交する方向に、一部を切
り欠いた円筒状に形成されている。なお、軸受部37a
は、キャリッジ33の所定の位置に固定されたレンズホ
ルダベース38の概ね中央から延出されている軸39に
軸受部37aが係合されることで、軸39の回りを、回
動自在に形成されている。また、レンズホルダ37の円
筒状部すなわち円筒面37cには、円筒面37cの外周
を、軸受部37aを通る軸線に沿って概ね4等分するよ
う規定される位置に、2組のコイル40,40および4
1,41が設けられている。
【0035】レンズホルダベース38にはまた、軸39
を中心軸としてレンズホルダ37の円筒面37cに比較
して半径が増大された任意の半径で同心円の円周上に対
応する位置で、円筒の一部を切り欠いた形状のヨーク4
2が形成されている。なお、ヨーク42の内壁の所定の
位置には、レンズホルダ37の円筒面37cに向けて所
定方向の磁界を提供する2組の磁石43,43および4
4,44が設けられている。また、磁石43,43は、
対物レンズ36の光軸と直交する面で2分割される形で
N極とS極の着磁がなされていて、磁石44,44は、
対物レンズ36の光軸と平行な面で2分割される形でN
極とS極に着磁されている。
【0036】なお、対物レンズ36は、レンズホルダ3
7の回動および軸方向への往復動により、光ディスクD
の記録面と平行な方向であって光ディスクDの記録面に
予め形成されている図示しない案内溝と直交するトラッ
キング方向および光ディスクDの記録面と直交するフォ
ーカス方向のそれぞれに移動可能に保持されている。
【0037】また、対物レンズ36は、半導体レーザ1
1が放射するレーザビームLの波長650nmに対して
0.6より高い開口率となる有効径が与えられており、
焦点距離Foは、Fo=3.3mm、有効径は、約4m
mである。なお、使用可能なレーザビームLの波長は、
例えば、635ないし685nmである。
【0038】ところで、図1ないし図5に示した光ディ
スク装置1に利用可能な光ディスクDとしては、図6
(a)または図6(b)を用いて以下に説明するよう
に、所定の厚さd(概ねd=1.2mm)の透明基板1
01の一方の面にピット列または案内溝102を形成
し、ピット列(案内溝)102上に記録層103を所定
厚さ形成し、記録層103を所定の厚さの樹脂層104
で覆って、ディスク全体の厚さtを、概ね1.2mmと
した構成(図6(a))、あるいは所定の厚みd、例え
ばd=0.58mm程度であって、0.6mm未満の透
明基板111の一方の面に案内溝112を形成し、案内
溝112上に記録層113を所定の厚さ形成した片面記
録媒体114に所定の厚さの接着層115を設け、接着
層115に、同様に透明基板111、案内溝112およ
び記録層113からなる片面記録媒体114を貼り合わ
せて、ディスク全体の厚さtを、概ね1.2mmとした
構成(図6(b))等が、既に提案されている。なお、
透明基板101および111は、それぞれ、樹脂層10
4および接着層115に形成されている記録層103お
よび113の保護層としても機能する。
【0039】それぞれの光ディスクDにおける透明基板
101あるいは111のそれぞれの厚みdは、光ヘッド
装置3のアクチュエータ31bの対物レンズ36の開口
率NAと密接に関連しており、開口率NAが高い場合に
は、透明基板101あるいは111の厚みdが、製造時
に、基準となる厚みd0 から変動することにより、透明
基板101または111を透過して記録層103および
113に収束されるレーザビームのビーム径に対して、
球面収差を生じさせる問題がある。また、多くの場合、
透明基板101および111には、例えばPMMA(ア
クリル)あるいはPC(ポリカーボネイト)等に代表さ
れる樹脂材料が用いられることから、材質による屈折率
nの違いは、任意の値に設定される対物レンズ36の開
口率NAに対して、記録層103および113に収束さ
れるレーザビームのビーム径を、変動させる問題があ
る。
【0040】なお、上述した条件において、光ディスク
Dに形成される記録マークの大きさは、マーク幅(案内
溝の接線方向と直交する方向)で0.4ないし0.44
μm、マーク長(案内溝に沿う方向)で0.63μmな
いし2.31μmで、マークの深さは概ね0.7μm、
案内溝の接線方向のマークの間隔は概ね0.74μmで
ある。
【0041】ところで、透明基板101および111の
厚みの誤差Δd、屈折率n、および対物レンズ36の開
口数NAとの間には、文献、例えば「光ディスク技術」
(尾上他、1989年ラジオ技術社)の62ページ他に
も記載されているように、 の関係があり、すなわち、ディスクDに固有の球面収差
係数とみなすことができる。
【0042】記録密度を高める手法の1つとして、対物
レンズの開口率NAを高めることで記録密度を増大でき
ることが認められるが、(1)式に示されるように、光
ディスクDの記録層に収束されるレーザビームのビーム
径に透明基板が及ぼす球面収差の影響は、対物レンズの
開口率NAの4乗に比例して増大する。
【0043】すなわち、記録密度を引き上げるために、
対物レンズ36の開口率NAを高めた場合に、透明基板
101および111の厚みdの管理幅に、高い精度を要
求することになる。なお、厚みdに求められる要件とし
ては、透明基板101,111の厚みdが基準となる厚
みd0 からずれた場合に、透明基板101,111を透
過して記録層103,113に収束されるレーザビーム
のビーム品位に悪影響を与える(特に、球面収差の増大
を引き起こす)ことから、透明基板101,111の厚
みdは、対物レンズ36の開口数NAの関数として上限
値が設定されなければならない。
【0044】ところで、これまでの多くの製品実績のあ
る光ディスク装置においては、対物レンズの開口数NA
は、およそ0.5以下であり、また屈折率nは、例えば
ポリカーボネイト樹脂において、n=1.5740であ
る。
【0045】また、これまで音楽用のコンパクトディス
ク(CD)等の光ディスクDに適用されているディスク
については、透明基板(保護層)の厚さdは、1.2m
mであり、このときの厚みの公差(変動の許容範囲)
は、約0.05mmである。これを基に、単純に計算を
すると、ディスク全体の厚さ1mm当たりに許される厚
みの誤差は、 0.05 × 1.0/1.2 = 0.042mm となる。
【0046】以上の要件から、対物レンズ36の開口数
NAを高めて、記録密度を増大する場合に、ディスク装
置1に対して必要以上に特別な対策を用いることなく、
従来と同等かそれ以上の性能を確保することのできる光
ディスクDの透明基板(保護層)101および111
(図6参照)の厚みdと対物レンズの開口数NAとの関
係を考えてみる。
【0047】このことは、製造コストおよび製造難度を
増加させない、および信頼性を低下させない、という観
点からきわめて重要である。ここで、透明基板101お
よび111の材質として、上述したコンパクトディスク
(CD)と同一のものを用いると仮定すると、屈折率n
が等しく対物レンズ36の開口数NAは、0.5である
から、上記(1)式により、 となる。
【0048】(2)式より、 NA4 × d ≦ 0.0744 ・・・(3) という関係が導き出される。
【0049】(3)式について、開口数NAと透明基板
(保護層)の厚みdのとりうる範囲を、図7に示し、今
後利用されることが見込まれる対物レンズ36の開口数
NAと透明基板の厚みdとの組み合わせを以下に示す。
【0050】すなわち、記録密度を増大するために、対
物レンズ36の開口数NAを高める場合、図7から光デ
ィスクDの透明基板の厚みdは、対物レンズ36の開口
数NAが、例えば NA = 0.95において、0.091mm以下、 NA = 0.90において、0.113mm以下、 NA = 0.85において、0.143mm以下、 NA = 0.80において、0.182mm以下、 NA = 0.75において、0.235mm以下、 NA = 0.70において、0.310mm以下、 NA = 0.65において、0.410mm以下、 の範囲内に設定することで、記録層103および113
(図6参照)のそれぞれにレーザビームを収束させる際
に、収束されたレーザビームのビーム径に対する透明基
板の厚みdの影響による球面収差の発生、およびその程
度を低減することが可能となる。なお、図7から明らか
なように、開口数NAを高めることにより記録密度を増
大する方法においては、透明基板の厚みdは、NAが大
きくなるにつれてを小さく(薄く)なる。
【0051】ところで、対物レンズ36の開口数NAを
大きくする具体的な方法としては、上述した文献に開示
された方法に加えて、例えば顕微鏡に用いられる対物レ
ンズ(NA=0.9程度まで実用化されている)の設計
手法を流用することで、容易に達成される。
【0052】一方、透明基板(保護層)の厚さを薄くす
る方法については、ある程度までであれば、今日用いら
れている射出成形が可能であり、さらに薄くする場合に
は、例えば透明性の高いポリカーボネイト樹脂のフィル
ムを(記録層に)貼り付ける等の方法がある。
【0053】また、透明基板に利用される材質に、屈折
率nの異なる新規の材料を用いるとすれば、(1)よ
り、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦ 3.52×10-3 ・・・(4) という関係が成り立つ。
【0054】ここで、あらためて球面収差に対する対応
について説明する。透明基板(保護層)の厚みdの誤差
に起因して球面収差が発生する場合、上述した開口数と
厚みdとの関係が必ずしも満足されないとしても、例え
ば発生している球面収差の量に応じて、対物レンズに入
射されるレーザビームを平行ビームから収束光または発
散光状態とすることで、影響を軽減できる。しかしなが
ら、この場合、球面収差の量を正確に検出する機構およ
び平行ビームを所定量だけ収束光あるいは発散光状態に
する機構が要求され、光ヘッド装置3の構成がきわめて
複雑になる点で、部品コストおよび製造の困難さを増大
するとともに、信頼性を低下する問題がある。特に、コ
ストの点で、実用には適さない。
【0055】また、球面収差の発生量を低く抑えるため
に、透明基板(保護層)の厚みdの誤差を小さくするこ
とも有効ではあるが、この場合、製造時の行程管理を厳
しくすることなどによる製造コストの増加が伴ったり、
誤差の小さなもののみを製品として選別することによる
歩留まりの低下、といった問題が生じる。
【0056】次に、図2ないし図5を用いて説明した光
ヘッド装置3におけるレーザビームの流れについて説明
する。半導体レーザ11から出射されたレーザビームL
は、コリメータレンズ12により平行光束に変換され、
楕円補正プリズム13aにより断面形状が概ね円形に補
正されて、偏光ビームスプリッタ13を透過する。
【0057】ビームスプリッタ13を透過したレーザビ
ームLは、1/4波長板14を通過することにより偏光
の方向が直線偏光から円偏光に変換されて、アクチュエ
ータ31bの立ち上げミラー35に向けて出射される。
【0058】立ち上げミラー35に案内されたレーザビ
ームLは、立ち上げミラー35で、光ディスクDの記録
面と直交する方向に反射され、レンズホルダ37に保持
されている対物レンズ36により所定の収束性および結
像特性が与えられて、光ディスクDの記録面の所定の位
置に照射され、記録面の所定の深さに収束される。
【0059】光ディスクDの記録面に案内され、記録面
で反射された反射レーザビームL′は、対物レンズ36
および立ち上げミラー35を順に戻され、1/4波長板
14により再び円偏光から直線偏光に偏光状態が変換さ
れてビームスプリッタ13に案内される。このとき、反
射レーザビームL′の偏光方向は、半導体レーザ11か
ら出射された当初のレーザビームLの偏光方向に対して
ちょうど90゜異なる向きに回転されているから、反射
レーザビームL′は、ビームスプリッタ13の偏光面に
より、今度は反射される。
【0060】ビームスプリッタ13により、半導体レー
ザ11から対物レンズ36に向かうレーザビームLと分
離された反射レーザビームL′は、第2のビームスプリ
ッタ15により、概ね等しい光強度を有する2つの反射
レーザビームL′aとL′bとに、分割される。
【0061】ビームスプリッタ15を透過した反射レー
ザビームL′aは、収束レンズ16により所定の結像特
性および収束性が与えられた後、凹レンズ17により収
差特性が改善され、さらにシリンドリカルレンズ18に
よりフォーカスずれ検出のための非点収差性が付与され
て、第1のフォトディテクタ19の図示しない受光面に
照射される。
【0062】フォトディテクタ19に照射された反射レ
ーザビームL′aは、フォトディテクタ19により、光
強度に対応した大きさの電気信号に変換され、フォーカ
スエラー信号および再生信号に利用される。なお、フォ
ーカスエラー信号の検出は、この例では、周知の非点収
差方式であるので詳細な説明は省略する。
【0063】フォトディテクタ19により生成されたフ
ォーカスエラー信号をもとに、対物レンズ36で収束さ
れたスポットの焦点と光ディスクDの記録面の光軸方向
のずれをなくすためのフォーカス制御すなわちフォーカ
シングが実施される。
【0064】このとき、フォーカスエラー信号に基づい
てコイル40,40に所定の方向の電流が供給されるこ
とで、磁石43,43により提供されている磁界との電
磁界相互作用による吸引または反発の結果、レンズホル
ダ37(対物レンズ36)が光ディスクDの記録面に近
づく方向または離れる方向のいづれかに移動される。な
お、フォーカスずれの検出方法としては、上述した非点
収差法に限らず、ナイフエッジ法などのさまざまな方法
が利用可能である。
【0065】ビームスプリッタ15で反射された残りの
反射レーザビームL′bは、ミラー(直角プリズムの斜
辺)20で所定の方向に反射され、収束レンズ21で所
定の収束性が与えられて、トラックずれの検出の検出に
利用されるフォトディテクタ22の図示しない受光面に
案内される。
【0066】フォトディテクタ22の図示しない受光領
域により光電変換された出力信号は、例えば周知のプッ
シュ−プル法(たとえば文献「光ディスク技術」(村山
登ら著,1989年ラジオ技術社)等に詳細に説明され
ている)によりトラックずれ信号に利用される。以下、
フォトディテクタ22により生成されたトラックずれ信
号をもとに、対物レンズ36で収束されたスポットの焦
点と光ディスクDの記録面の案内溝の中心との間のずれ
をなくすためのトラック制御すなわちトラッキングが実
施される。
【0067】このとき、フォトディテクタ22の図示し
ない受光領域の出力を、所定の組み合わせで組み合わせ
て差信号を得たトラックずれ信号に基づいて、コイル4
1,41に所定の方向の電流が供給されることで、磁石
44,44により提供されている磁界との電磁界相互作
用による吸引または反発の結果、案内溝と直交する方向
の光ディスクDの半径方向の中心寄りまたは外周寄りの
いづれかに、レンズホルダ37(すなわち対物レンズ3
6)が、光ディスクDの記録面に沿って、移動される。
なお、トラックずれ信号を得る方法としては、例えば主
としてCD(コンパクトディスク)において広く利用さ
れている3ビーム方式等も利用できる。
【0068】以上説明したように、図1ないし図5に示
した光ディスク装置1によれば、図6に示したような厚
みdが与えられた透明基板(保護層)101および11
1により生じる球面収差の影響を受けることなく、記録
密度を高めることができる。また、対物レンズ36の開
口数に合わせて保護層の材質を特定することにより、記
録再生装置としての光ディスク装置1に特別な構成を追
加することなく、記録密度を高めることができる。
【0069】なお、光ディスクおよび光ディスク装置と
しては、再生専用型でも記録再生型であってもよく、記
録再生型であればその方式は光磁気方式でも相変化方式
であってもよい。また、ディスクの構造としては、案内
溝が設けられているグルーブタイプでも、音楽用ディス
クのようなピットタイプでもかまわない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
光ディスクの記録層と光ヘッド装置の対物レンズとの間
に位置される透明な保護層(透明基板すなわち樹脂層)
の厚みdを、対物レンズの開口数NAに対して、 NA4 × d ≦ 0.0744 の範囲に設定することで今日利用されている光ディスク
装置に特別な構成を付加することなく、記録密度を高め
ることができる。
【0071】また、この発明によれば、保護層(透明基
板)の厚みをd、保護層の屈折率をn、対物レンズの開
口数をNAとしたときに、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦ 3.52×1
-3 を満足するように、透明基板(保護層)の厚みdと屈折
率nを設定することで、今日利用されている光ディスク
装置に特別な構成を付加することなく、記録密度を高め
ることができる。
【0072】さらに、この発明によれば、透明基板の厚
みをd、同屈折率をn、対物レンズの開口数をNAとし
たときに、(n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦
3.52×10-3を満足するように、対物レンズの開口
数NAを設定することで、今日利用されている光ディス
ク装置を大幅に変更することなく記録密度を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用可能な光ディスク
装置の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した光ディスク装置に適用可能な光ヘ
ッド装置の一例を示す概略図。
【図3】図2に示した光ヘッド装置のアクチュエータの
一例を示す概略図。
【図4】図2に示した光ヘッド装置の固定光学系の一例
を示す概略図。
【図5】図3に示したアクチュエータのレンズホルダと
その近傍を説明する概略図。
【図6】図1ないし図5に示した光ディスク装置に適用
可能で、記録密度を高めることのできる記録媒体(光デ
ィスク)の構成を示す概略図。
【図7】光ディスクの記録層に収束されるレーザビーム
のビーム径に影響を与える球面収差の程度が少ない対物
レンズの開口数NAと光ディスクDの保護層の厚みdと
の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 …光ディスク装置、 3 …光ヘッド装置、 36 …対物レンズ、 101 …透明基板(保護層)、 102 …記録マーク(案内溝)、 103 …記録層、 104 …樹脂層、 111 …透明基板(保護層)、 112 …記録マーク(案内溝)、 113 …記録層、 114 …片面記録ディスク、 115 …接着層、 D …光ディスク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一方の面に記録材料が設けられ、こ
    の記録材料に、レンズ装置を介して供給される可干渉性
    の光を照射することにより、情報の再生および記録が可
    能な記録媒体において、前記記録材料を保護する透明な
    保護層の上記光が入射する側の面と前記記録材料との間
    の距離をd、および上記レンズ装置の開口数をNAとす
    るとき、 NA4 ×d ≦ 0.0744 を満たすことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】基板の一方の面に記録材料が設けられ、こ
    の記録材料に、レンズ装置を介して供給される可干渉性
    の光を照射することにより、情報の再生および記録が可
    能な記録媒体において、前記記録材料を保護する透明な
    保護層の上記光が入射する側の面と前記記録材料との間
    の距離dと前記保護層に利用される材料の屈折率nは、
    前記レンズ装置の開口数をNAとしたとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦ 3.52×1
    -3 を満たすことを特徴とする記録媒体。
  3. 【請求項3】基板の一方の面に記録材料が設けられ、こ
    の記録材料に、レンズ装置を介して供給される可干渉性
    の光を照射することにより、情報の再生および記録が可
    能な記録媒体において、前記レンズ装置の開口数をNA
    は、前記記録材料を保護する透明な保護層の上記光が入
    射する側の面と前記記録材料との間の距離をd、前記保
    護層に利用される材料の屈折率をnとしたとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦ 3.52×1
    -3 を満たすことを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】光ビームが照射されることにより状態が変
    化され、前記光ビームの光強度の差に応じて選択的に情
    報が記録される記録材料と、この記録材料を支持する支
    持体に対し記録材料を覆うように設けられた透明な保護
    層と、を有する記録媒体に光ビームを照射する光ヘッド
    装置において、 光ヘッド装置の対物レンズの開口数NAは、前記記録媒
    体の保護層の上記光が入射する側の面と前記記録材料と
    の間の距離dに対して、 NA4 × d ≦ 0.0744 を満足するよう設定されていることを特徴とする光ヘッ
    ド装置。
  5. 【請求項5】光ビームが照射されることにより状態が変
    化され、前記光ビームの光強度の差に応じて選択的に情
    報が記録される記録材料と、この記録材料を支持する支
    持体に対し記録材料を覆うように設けられた透明な保護
    層と、を有する記録媒体に光ビームを照射する光ヘッド
    装置において、 光ヘッド装置の対物レンズの開口数NAは、前記記録材
    料を保護する透明な保護層の上記光が入射する側の面と
    前記記録材料との間の距離をd、前記保護層に利用され
    る材料の屈折率をnとしたとき、 (n2 −1)/8n3 ×NA4 ×d ≦ 3.52×1
    -3 を満足するよう設定されていることを特徴とする光ヘッ
    ド装置。
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