JP2000029618A - 視野ベース表示システム - Google Patents

視野ベース表示システム

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JP2000029618A
JP2000029618A JP19475198A JP19475198A JP2000029618A JP 2000029618 A JP2000029618 A JP 2000029618A JP 19475198 A JP19475198 A JP 19475198A JP 19475198 A JP19475198 A JP 19475198A JP 2000029618 A JP2000029618 A JP 2000029618A
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JP19475198A
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Andrews Scott
アンドリュース スコット
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの動きに併せて表示を行う。 【解決手段】 車両のドライバーに装着される眼鏡フレ
ーム10に複数のLED12を取り付ける。表示面14
の四隅に設けたフォトディテクタ16により、LED1
2からの光を検出し、各LED12の位置を検出する。
また、眼鏡フレーム10に設けたフォトディテクタ18
によりユーザの視線を検出する。眼鏡フレーム10の位
置およびユーザの視線に応じて表示面14への表示を制
御することでユーザにとって好ましい表示を行うことが
できる。また、ユーザの視線によるアイコンの選択など
も行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザの視野を考
慮して表示を行う視野ベース表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータシステムにおい
ては、データや指令の入出力のために、ヒューマンイン
タフェースを必要としている。例えば、入力用インタフ
ェースとして、キーボード、マウス、トラックパッド、
トラックボール、ダイヤル、スイッチなどがある。ま
た、出力用インタフェースとして、CRT、LCDなど
のディスプレイや、ダイヤル、ゲージなどの表示があ
る。なお、出力装置としては、スピーカなどの音声出力
装置もある。
【0003】しかし、これらのインタフェースには、一
般的に、次のような限界がある。
【0004】(i)通常のディスプレイは画面を有し、
この画面が視界の一部を占領する。従って、バックグラ
ンドの一部が見えなくなる。このため、車両に搭載され
るディスプレイは、前方の視界を妨げない位置に配置さ
れる。そこで、前方を注視しているときには、表示を見
ることが困難である。
【0005】一方、ヘッドアップディスプレイ(HU
D)には、このような限界がない。しかし、このHUD
は、ユーザの頭が、一定の狭い領域内にあることを前提
としている。このため、ユーザの頭が動くと視界に入ら
なくなったり、見にくい位置に表示がなされてしまうな
どという問題が生じる。
【0006】(ii)キーボードなどの入力装置は、ユ
ーザによる物理的な接触を必要とする。車両に搭載され
る入力装置は、前方の視界を妨げない位置に配置され
る。そこで、前方を注視しているときには、操作するの
が困難である。
【0007】ビデオカメラにおいて、ビューファインダ
ー内のシンボルを視線で選択するものが提案されてい
る。この手法によれば、手による操作が不要である。し
かし、ユーザの目はカメラのビューファインダー内にな
ければならない。
【0008】さらに、音声認識を利用した入力も提案さ
れている。しかし、通常は、YES、NOのいずれかの
入力であり、それ以上複雑なものには適用しにくい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特に車両用のディスプ
レイとしては、通常の視界に重畳して表示を行うHUD
が好ましいと考えられる。すなわち、このHUDによ
り、警告などの表示を行えば、ドライバーにとって非常
に見やすく、また理解しやすくなると考えられる。例え
ば、夜間の走行において、路側や、障害物をHUDで表
示すれば、ドライバーの手助けになる。しかし、このよ
うな表示は、ユーザの頭の動きなどに追従して表示位置
を調整する必要があり、ユーザの頭の位置などを検出す
る必要がある。このためにユーザに機器を装着するので
あれば、その機器は軽量であり、ユーザの視界を遮ら
ず、かつユーザの動きを大きく限定するものであっては
ならない。また、車両に搭載するシステムは、安価であ
る必要がある。
【0010】また、入力装置としては、手の操作を利用
しないものが好適である。特に、通常の視界に重畳した
表示から、ユーザが視線でアイコンを選択できるような
システムが好適であると考えられる。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、ユーザの頭の位置などを検出し、好適な表示を行
うことができる視野ベース表示システムを提供すること
を目的とする。また、本発明により、視線によりアイコ
ンなどを選択するシステムも提供する。
【0012】なお、特開平7−4936号公報、特開平
8−68630号公報、特開平6−323832号公報
などに、カメラ映像からドライバーの視線を検出するシ
ステムが示されている。これらシステムでは、比較的難
しい画像処理に依存しており、常に正確な検出を行うこ
とが難しい。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユーザの視野
を考慮して表示を行う視野ベース表示システムにおい
て、表示面を規定する複数箇所に設けられ、互いの位置
関係が予め定められている複数の受信部を有する表示側
装置と、ユーザの頭に装着され、互いの位置関係が予め
定められている複数の発信部を有するユーザインタフェ
ースと、を有し、複数の発信部からの信号を複数の受信
部で受信し、その時の受信信号に基づいて、表示面とユ
ーザインタフェースの位置関係を検出し、検出結果に応
じて、表示側装置における表示面への表示を制御するこ
とを特徴とする。
【0014】また、前記発信部は、発光素子であり、受
光部は光電変換素子からなるフォトディテクタであるこ
とを特徴とする。
【0015】また、前記発信部は、高周波で変調した光
を発信し、前記受信部は複数の発信部からの変調した光
の位相に基づいて、各発光部との距離を検出することを
特徴とする。
【0016】また、前記表示側装置は、基準クロック発
信部を有し、前記ユーザインタフェースは、基準クロッ
ク受信部を有し、ユーザインタフェースが受信した基準
クロックに基づいて、前記発信部における高周波による
光の変調を行うことを特徴とする。
【0017】また、前記表示側装置は、ユーザインタフ
ェースの画面に対する向きに応じて、画面における表示
を制御することを特徴とする。
【0018】また、前記ユーザインタフェースは、眼鏡
フレーム形状であり、眼鏡フレームと同様にしてユーザ
の頭に装着されることを特徴とする。
【0019】また、ユーザインタフェースは、ユーザの
目からの反射光を受光する受光部を有し、この受光部の
受光結果に応じてユーザの視線を検出する視線検出部
と、検出結果を表示側装置に送信するデータ送信部と、
を有し、表示側装置は、検出結果に基づいて、表示を制
御する表示制御部を有することを特徴とする。
【0020】また、前記表示制御部は、ユーザの視線の
検出結果に基づき、画面表示の中におけるユーザにおけ
る選択を検出することを特徴とする。
【0021】また、前記視野ベース表示システムは、車
両に搭載されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0023】「全体システムの説明」図1は、ユーザの
頭の位置を検出するインタフェースとして眼鏡フレーム
を利用するシステムの説明図である。眼鏡フレーム10
は、通常の眼鏡フレームと同一の形状をしている。但
し、必ずしもレンズが装着されている必要はない。そし
て、眼鏡フレーム10には、その前方(ユーザの顔と反
対の方)に向けて光を射出する4つのLED12(12
a、12b、12c、12d)が設けられている。すな
わち、左目用のフレームの上下に2つのLED12a、
12b、右目用のフレームの上下に2つのLED12
c、12dのあわせて4つのLEDが設けられている。
一方、表示面14の4隅には、フォトダイオード(光電
変換素子)で形成される4つのフォトディテクタ16
(16a、16b、16c、16d)が設けられてい
る。そして、この4つのフォトディテクタ16が、LE
D12からの光をそれぞれ検出し、その検出結果に基づ
いて、距離を求める。これによって、表示面14に対す
る4つのLED12のそれぞれの位置がわかり、眼鏡フ
レーム10の表示面14に対する向きがわかる。これに
よって、ユーザの頭の向き、視野を検出することができ
る。図1においては、左目上のLED12aからの光
が、4つのフォトディテクタ16により受光される状態
を示している。
【0024】また、眼鏡フレーム10には、8つのフォ
トディテクタ(光電変換素子)18(18a、18b、
18c、18d、18e、18f、18g、18h)が
後方(ユーザの顔の方)向けて設けられている。すなわ
ち、左目に対応してフォトディテクタ18a、18b、
18c、18d、右目に対応してフォトディテクタ18
e、18f、18g、18hが設けられている。そし
て、このフォトディテクタ18によって、ユーザの瞳
(黒目)の位置を検出し、ユーザの視線方向を検出す
る。
【0025】図2に、眼鏡フレームの方向と、視線方向
の説明図を示す。この図は平面図であり、左右方向の検
出状態を示しているが、側面方向から見た場合における
上下方向の検出も同様に行われる。このように、眼鏡フ
レーム10の方向および視線の方向が検出される。眼鏡
フレーム10の方向は、フォトディテクタ16によるL
ED12の位置検出による。また、視線の検出は、眼鏡
フレーム10のフォトディテクタ18により検出した、
眼鏡フレーム10に対する視線の方向による。
【0026】図3には、ユーザが移動したときにおける
表示の制御の例が示してある。この表示は、ユーザの視
界中の対象物に対し、マーク(×)を付す場合を示して
いる。すなわち、遠くにある実際の対象物の手前の表示
面上にマークを表示して、ユーザに対象物を認識させて
いる。この場合、ユーザが移動すると、対象物の方向が
変化する。そこで、マークを対象物とユーザの間に位置
するように移動させる。本実施形態によれば、ユーザの
位置(眼鏡フレームの位置)がわかっており、この位置
に応じて、マークを表示すべき位置が決定され、表示が
行われる。
【0027】車両における路側の表示や障害物の表示
は、この方式により行うことによって、ユーザの動きに
追従してHUDによる好適な表示が行える。
【0028】一方、警告の表示などは、ユーザの視界の
中心にいつも位置する方がよい。そこで、ユーザの視界
を検出して、その中心に表示を行うことが好適である。
【0029】図4には、画面上におけるカーソルの選択
の例が示してある。フォトディテクタ18により、ユー
ザの瞳(黒目)の位置を検出することで、視線を検出す
る。画面には、2つのカーソルが示されているが、ユー
ザの視線により、いずれのカーソルをユーザが見つめて
いるかを検出することができる。そこで、この検出がで
きたときに、そのカーソルをブリンクさせ、「このカー
ソルでいいですか?」という音声を出力する。ユーザが
「YES」と答えることによって、これを音声認識し
て、システムは入力を受け付ける。多数のボタンを表示
しておき、視線に基づいて、1つを選択し、同様にして
入力することも好適である。
【0030】「視線の測定」次に、上述の8つのフォト
ディテクタ18a〜18hによる視線方向の検出につい
て、図5に基づいて説明する。検出方法は、2つの目に
ついて全く同様であるため、1つの目についての検出の
み示している。このフォトディテクタ18は、小さなデ
ィスクリート製品でもよいし、樹脂コーティングしたダ
イオードチップの形を整えそのまま利用してもよい。
【0031】図において、I1〜I4で示す4つの楕円
が、フォトディテクタ18a〜18dのそれぞれの検出
範囲である。従って、瞳(黒目)の位置によってそれぞ
れのフォトディテクタ18a〜18dの検出結果が異な
る。すなわち、自己の検出範囲内に黒目があるとそれだ
け検出輝度が低くなり、それだけ出力が小さくなる。例
えば、黒目が中心にあるときには、上下左右のそれぞれ
について対称になる。従って、I1=I2=0.3,I
3=I4=0.4という値になる。そこで、上下方向の
仰角=0°、左右方向の方位角=0°という検出結果が
得られる。図5には、正面の他に、左、上、左上、左
下、右、下、右上、右下の状態が示されている。基本的
にI1とI2の出力の比較により仰角が決定され、I3
とI4の出力の比較により方位角が決定される。
【0032】ここで、方位角θおよび仰角φは、 θ=K(tan-1((I3/I4)p)−45) φ=J(tan-1((I1/I2)q)−45) で表される。ここで、K,J,p,qは、フォトディテ
クタ18の検出範囲の位置、形状、大きさなどにより決
定される定数である。
【0033】また、このようなシステムでは、正面を向
いている時に、少なくとも上下、左右の組となるフォト
ディテクタ18同士の検出絶対値が正しいことを前提と
している。これは、各フォトディテクタ18の検出エリ
アの位置、大きさ、性能などによって異なる。そこで、
測定の開始前にキャリブレーションを行う必要がある。
また、人によって、黒目の大きさなどが異なるため、そ
のための較正作業を行うことも好適である。
【0034】このようなフォトディテクタ18の較正
は、眼鏡フレーム10をかけて、複数の黒目位置に目を
動かしてもらい、それぞれの位置の出力を得ることで行
えばよい。
【0035】「システム全体構成」次に、このシステム
の全体構成について、図6に基づいて説明する。まず、
眼鏡フレーム側システムについて説明する。眼鏡フレー
ム10には、赤外線光を放出する4つのLED12が設
けられている。すなわち、左上、左下、右上、右下の4
カ所にLED12が設けられている。これらLED12
には、切替スイッチ20を介し発振器22が接続されて
いる。この発振器22は、1〜3GHz程度(例えば
1.85GHz)の発振周波数を持っており、切替スイ
ッチ20で選択されたLED12が、この発振器22の
発振周波数で変調されて発光する。また、この切替スイ
ッチ20には、クロック受信フォトディテクタ24が接
続されている。このクロック受信フォトディテクタ24
は、表示面側から送られてくる基準クロックを受信し、
これに基づいて切替スイッチ20を切り替える。従っ
て、各LED12の発光シーケンスは、表示面側から送
られてくる基準クロックに同期したものになる。
【0036】また、眼鏡フレーム10には、視線検出シ
ステム30が存在する。この視線検出システム30は、
上述した8つのフォトディテクタ18を利用した黒目位
置検出を利用した視線検出システムである。この視線検
出システム30には、データモジュレータ32を介しデ
ータ送信用LED34が接続されている。そして、視線
検出システム30によって、検出した視線についてのデ
ータを変調信号としてLED34より信号を発信する。
従って、これを受信して、復調することによって、表示
面側においてユーザの視線についてのデータを得ること
ができる。
【0037】一方、表示側システムは、4つのフォトデ
ィテクタ16a〜16dを有している。これら4つのフ
ォトディテクタ16a〜16dには、包絡線ディテクタ
40a〜40dが接続されている。
【0038】包絡線ディテクタ40a〜40dは、切替
スイッチ42を介し、遅延時間検出回路44に接続され
ている。また、この遅延時間検出回路44には、基準ク
ロックとなる矩形波を発生する矩形波発生回路46が接
続されている。さらに、この矩形波発生回路46には、
矩形波発生回路46において発生する矩形波によりクロ
ック送信用LED38が接続されている。そして、クロ
ック送信用LED38は、矩形波発生回路46からのク
ロックに応じて発光し、これが基準クロックとして、ク
ロック受信フォトディテクタ24に受光される。
【0039】従って、基準クロックに応じて、眼鏡フレ
ーム10のLED12が順次発光し、これが各フォトデ
ィテクタ16により受光される。そして、この受光信号
が包絡線ディテクタ40、切替スイッチ42を介し、遅
延時間検出回路44に供給される。この遅延時間検出回
路44は、矩形波発生回路46からの矩形波と、各包絡
線検出器40からの信号を比較し、遅延時間を検出す
る。これによって、クロック送信用LED38により基
準クロックを発信してから4つのフォトディテクタ16
に至るまでの時間(遅延時間)が遅延時間検出回路44
において検出される。これによって、この遅延時間は、
各LED12と各フォトディテクタ16との概略の距離
に対応する。すなわち、このような遅延時間の検出は、
システムにおけるクロックのスピードによって決定され
る。クロックのスピードをあまり速くするのは現実的で
なく、一般的には、1.5ns程度が時間検出の限界で
ある。従って、これを距離に換算した場合、その分解能
は、0.5m程度であり、かなりの誤差である。
【0040】ところが、本実施形態では、LED12の
発光はRF変調されたものである。そこで、受信信号の
位相検出に基づいてより正確な距離の検出が行える。す
なわち、フォトディテクタ16には、RFディテクタ5
0が接続されている。このRFディテクタ50は、フォ
トディテクタ16において受信した光信号を所定の周波
数の高周波信号として出力する。
【0041】RFディテクタ50には、4つのミキサ5
2a〜52dが接続されている。ミキサ52aには、左
上のフォトディテクタ16aからの高周波信号と、左下
のフォトディテクタ16bからの高周波信号が供給され
る。従って、これら2つの信号の位相差に基づく信号が
ミキサ52aの出力に得られる。すなわち、左側におけ
る垂直方向の位相差についての信号がこのミキサ52a
の出力に得られる。
【0042】また、ミキサ52bは、左上のフォトディ
テクタ16aからの高周波信号と、右上のフォトディテ
クタ16cからの高周波信号が供給される。従って、上
側における水平方向の位相差についての信号がこのミキ
サ52bの出力に得られる。ミキサ52cには、右上の
フォトディテクタ16cからの高周波信号と、右下のフ
ォトディテクタ16dからの高周波信号が供給される。
従って、右側における垂直方向の位相差についての信号
がこのミキサ52cの出力に得られる。さらに、ミキサ
52dには、左下のフォトディテクタ16bからの高周
波信号と、右下のフォトディテクタ16dからの高周波
信号が供給される。従って、下側における水平方向の位
相差についての信号がこのミキサ52dの出力に得られ
る。
【0043】これら4つのミキサ52において得られた
4つの左右上下の位相差についての信号は、計算部54
に供給される。この計算部54では、この4つの左右上
下の受信波の位相差に基づいて、4つのLED12のそ
れぞれと各フォトディテクタ16との距離を算出する。
まず、遅延時間検出回路44の検出値により、表示面1
4と眼鏡フレーム10とのだいたいの距離は決定されて
いる。そして、ミキサ52からの位相差により、4つの
LED12と各フォトディテクタ16との距離差は、検
出されている。そして、眼鏡フレーム10における各L
ED12の間の距離、および表示面14側の各フォトデ
ィテクタ16間の距離は、予めわかっているため、4つ
のミキサ52において得られる各LED12との距離の
位相差の信号に基づき眼鏡フレーム10の表示面14の
水平、垂直方向の位置はかなり正確に求められる。
【0044】例えば、眼鏡フレーム10における発振器
22の発振周波数を1.85GHzとした場合には、
1.85GHzの高周波で変調された光を各フォトディ
テクタ16において受信する。そして、1.85GHz
の高周波の位相1°の差は、0.5mmに対応する。そ
こで、各フォトディテクタ16から眼鏡フレーム10の
各LED12までの距離を0.5mmの精度で検出する
ことができる。
【0045】図7に、このシステムの平面図を示す。眼
鏡フレーム10に取り付けられた左右2つのLED12
a、12cの水平方向位置をA,Bとし、表示面14の
水平方向の両端に設けられたフォトディテクタ16a、
16cの水平方向位置をC,Dとする。距離AB、距離
CDは、予めわかっている。そして、計算部54は、L
ED12a、12cからの光をフォトディテクタ16
a、16cで受光した信号の遅延時間から概略の距離A
C、AD、BC、BDが算出される。そして、フォトデ
ィテクタ16a、16cにより得られたLED12aか
らの信号の位相差、およびフォトディテクタ16a、1
6cにより得られたLED12bからの信号の位相差に
基づき、距離AC、AD、BC、BDの正確な距離を算
出する。これは、距離AB、CDが予めわかっており、
概略の距離がわかっているため、確実に求められる。
【0046】次に、画面側システムには、データ受信フ
ォトディテクタ36が設けられている。このデータ受信
フォトディテクタ36は、データ送信LED34からの
データを受信する。データ受信フォトディテクタ36に
は、包絡線ディテクタ58を介しデータ復調器60が接
続されている。そこで、このデータ復調器60におい
て、視線検出システム30で検出した視線についてのデ
ータが復調される。すなわち、視線検出システム30に
おいて検出した眼鏡フレーム10に対する黒目の方向
(水平および垂直方向)についてのデータが計算部54
に供給される。
【0047】そこで、計算部54は、視線方向に基づい
て、表示面14上におけるユーザの注視点を検出する。
すなわち、水平方向については、図7に示すように、眼
鏡フレーム10(直線AB)に直角な方向に対する視線
の水平方向の角度φを視線検出システム30からもら
う。そして、このφと、上述のようにして検出した距離
AC、AD、BC、BD、および予めわかっている距離
AB、CDを利用して注視点G(距離CG)を検出す
る。
【0048】この距離CGは、次のような式によって表
される。
【0049】
【数1】CG=sin[π/2ーφ−cos-1{(AF
2+FC2−AC2)/2AF・FC}]・「FC]/s
in(β+φ) ここで、 FC=[AF2+AC2−2AF・AC・cosα] α=cos-1[(AB2+AD2−BD2)/2AB・A
D]−cos-1[(AC2+AD2−CD2)/2AC・
AD] β=π/2−cos-1[(AB2+AD2−BD2)/2
AB・AD]−cos- 1[(AC2+AD2−CD2)/
2AC・AD]−cos-1[(AC2+CD2−AD2
/2AC・CD]−cos-1[(BC2+CD2−B
2)/2BC・CD] φ=眼鏡フレームに対する視線の方向 である。
【0050】このようにして、計算部54において、眼
鏡フレーム10の位置およびユーザの注視点を検出す
る。従って、表示面14における表示において上述の図
3、4に示したような表示および入力を行うことができ
る。
【0051】なお、このフォトディテクタ16の位置
は、必ずしも限定されないが、表示面14の4隅である
ことが好適である。これは、互いの距離が大きいほど検
出の精度が高くなるからである。
【0052】また、クロック発信用LED38およびデ
ータ受信用フォトディテクタ36は、表示面14の中央
上部に設けるとよい。一方、クロック受信用のフォトデ
ィテクタ24とデータ送信用のLED34は、眼鏡フレ
ーム10の中央上部に設けるとよい。また、通信に利用
する構成は、赤外線であり、ユーザの目には見えない。
【0053】「その他の構成」本実施形態を車両に適用
した場合には、HUDにより表示面14をウインドシー
ルドとすることが好適である。このHUDは、ホログラ
ムを利用したり、ダイクロイックミラーなどを利用し
て、画像を表示することが好適である。そして、その表
示としては、警告クランプや、路側や障害物のマークな
どが好適である。また、各種スイッチを表示し、視線に
よりスイッチの選択を行うことが好適である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の発信部からの信号を複数の受信部で受信し、その
時の受信信号に基づいて、表示面とユーザインタフェー
スの位置関係を検出し、検出結果に応じて、表示側装置
における表示面への表示を制御する。従って、ユーザイ
ンターフェースの方向に応じて表示面への表示を変更で
き、ユーザによって違和感のない表示が行える。
【0055】また、前記発信部は、高周波で変調した光
を発信し、前記受信部は複数の発信部からの光の位相に
基づいて、各発光部との距離を検出することで、正確な
距離の検出が行える。
【0056】また、前記表示側装置は、基準クロック発
信部を有し、前記ユーザインタフェースは、基準クロッ
ク受信部を有し、ユーザインタフェースが受信した基準
クロックに基づいて、前記発信部における高周波による
光の変調を行うことで、位相の比較を容易に行うことが
できる。
【0057】また、前記表示側装置は、ユーザインタフ
ェースの画面に対する向きに応じて、画面における表示
を制御することで、ユーザの動きに応じて、常にユーザ
の前方に表示を行ったりすることができる。
【0058】また、前記ユーザインタフェースは、眼鏡
フレーム形状であり、眼鏡フレームと同様にしてユーザ
の頭に装着されることで、ユーザへの装着を容易とし
て、確実なユーザインタフェース位置の検出を行うこと
ができる。
【0059】また、前記ユーザインタフェースは、ユー
ザの目からの反射光を受光する受光部を有し、この受光
部の受光結果に応じてユーザの視線を検出する視線検出
部と、検出結果を表示側装置に送信するデータ送信部
と、を有し、表示側装置は、検出結果に基づいて、表示
を制御する表示制御部を有することができる。これによ
って、視線の検出を近くで行うことができ、容易に正確
な検出が行える。
【0060】また、前記表示制御部は、ユーザの視線の
検出結果に基づき、画面表示の中におけるユーザにおけ
る選択を検出することで、視線によるアイコンの選択な
どが行える。
【0061】また、前記視野ベース表示システムは、車
両に搭載されることが好適である。車両のドライバーが
ユーザインタフェースを取り付けることで、ドライバー
の頭の向きや視線方向を検出することができる。そし
て、車両の前方のドライバーの視線の方向に警告の表示
などを行うことで、ドライバーに対し見やすい表示がで
きる。また、ドライバーの頭の位置に応じて、表示を移
動し、外に見える障害物に上にマークを表示することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 眼鏡フレームを利用したシステムの全体構成
を示す図である。
【図2】 眼鏡フレームの方向と視線方向を示す図であ
る。
【図3】 ユーザが移動したときにおける表示制御の例
を示す図である。
【図4】 画面上におけるカーソル選択の例を示す図で
ある。
【図5】 フォトディテクタによる視線方向の検出を示
す図である。
【図6】 システムの全体構成を示す図である。
【図7】 眼鏡フレームの位置検出を示す図である。
【符号の説明】
10 眼鏡フレーム、12 LED、14 表示面、1
6,18 フォトディテクタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA05 BC03 BE03 3D044 BA16 BA27 BB01 BC25 BD01 BD13 5B087 AE00 BC05 BC12 BC13 BC16 BC32 BC34 DE00 5C082 AA21 AA24 CA52 CB01 DA87 MM09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの視野を考慮して表示を行う視野
    ベース表示システムにおいて、 表示面を規定する複数箇所に設けられ、互いの位置関係
    が予め定められている複数の受信部を有する表示側装置
    と、 ユーザの頭に装着され、互いの位置関係が予め定められ
    ている複数の発信部を有するユーザインタフェースと、 を有し、複数の発信部からの信号を複数の受信部で受信
    し、その時の受信信号に基づいて、表示面とユーザイン
    タフェースの位置関係を検出し、検出結果に応じて、表
    示側装置における表示面への表示を制御することを特徴
    とする視野ベース表示システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシステムにおいて、 前記発信部は、発光素子であり、受光部は光電変換素子
    からなるフォトディテクタであることを特徴とする視野
    ベース表示システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシステムにおいて、 前記発信部は、高周波で変調した光を発信し、前記受信
    部は複数の発信部からの変調した光の位相に基づいて、
    各発光部との距離を検出することを特徴とする視野ベー
    ス表示システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシステムにおいて、 前記表示側装置は、基準クロック発信部を有し、前記ユ
    ーザインタフェースは、基準クロック受信部を有し、ユ
    ーザインタフェースが受信した基準クロックに基づい
    て、前記発信部における高周波による光の変調を行うこ
    とを特徴とする視野ベース表示システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載のシ
    ステムにおいて、 前記表示側装置は、ユーザインタフェースの画面に対す
    る向きに応じて、画面における表示を制御することを特
    徴とする視野ベース表示システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のシ
    ステムにおいて、 前記ユーザインタフェースは、眼鏡フレーム形状であ
    り、眼鏡フレームと同様にしてユーザの頭に装着される
    ことを特徴とする視野ベース表示システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のシステムにおい
    て、 ユーザインタフェースは、ユーザの目からの反射光を受
    光する受光部を有し、この受光部の受光結果に応じてユ
    ーザの視線を検出する視線検出部と、 検出結果を表示側装置に送信するデータ送信部と、 を有し、 表示側装置は、検出結果に基づいて、表示を制御する表
    示制御部を有することを特徴とする視野ベース表示シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のシステムにおいて、 前記表示制御部は、ユーザの視線の検出結果に基づき、
    画面表示の中におけるユーザにおける選択を検出するこ
    とを特徴とする視野ベース表示システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載のシステムにおい
    て、 前記視野ベース表示システムは、車両に搭載されること
    を特徴とする視野ベース表示システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004049036A1 (de) * 2002-11-28 2004-06-10 Daimlerchrysler Ag Verfahren und vorrichtung zum betrieb einer optischen anzeigeeinrichtung

Cited By (2)

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WO2004049036A1 (de) * 2002-11-28 2004-06-10 Daimlerchrysler Ag Verfahren und vorrichtung zum betrieb einer optischen anzeigeeinrichtung
DE10255796A1 (de) * 2002-11-28 2004-06-17 Daimlerchrysler Ag Verfahren und Vorrichtung zum Betrieb einer optischen Anzeigeeinrichtung

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