JP2000024365A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JP2000024365A
JP2000024365A JP10198491A JP19849198A JP2000024365A JP 2000024365 A JP2000024365 A JP 2000024365A JP 10198491 A JP10198491 A JP 10198491A JP 19849198 A JP19849198 A JP 19849198A JP 2000024365 A JP2000024365 A JP 2000024365A
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power supply
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rectifier
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Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Mitsusachi Kiuchi
光幸 木内
Hideki Morozumi
英樹 両角
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電源を整流する整流器の出力に接続した
インバータ回路を有する電気洗濯機において、操作表示
回路を電気的に絶縁された構成とし、輻射ノイズや伝導
ノイズにより他の電気機器に障害を与えたり、逆に外来
ノイズによる誤動作を防止できるようにし、また、操作
表示部分が破壊して使用者が触れた場合などにおいても
感電の心配がないようにする。 【解決手段】 交流電源1を整流する整流器2の出力に
コンデンサ3、4を接続し、整流器2の出力に接続した
インバータ回路5を制御回路6により制御し、制御回路
6と操作表示回路7に電源回路8より電源を供給する。
電源回路8は、複数の2次巻線20、21を有するトラ
ンス13を有し、制御回路6と操作表示回路7には別々
の2次巻線20、21から電源を供給し、操作表示回路
7は電気的に絶縁されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を整流す
る整流器の出力に接続したインバータ回路を有する電気
洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気洗濯機は、特開平8−228
497号に開示されているものがあり、この電気洗濯機
は、3相の巻線を有するモータのステータに、3相6石
で構成した電子整流回路、すなわちインバータ回路を接
続し、その出力電圧から電圧デジタル化回路を接続し、
その出力を整流制御信号発生器に入力し、パルス幅変調
制御手段と、モータ制御用マイクロコンピュータを設
け、コンソールマイクロコンピュータ、すなわち操作表
示回路によってユーザが選択した洗濯条件をモータ制御
用マイクロコンピュータに命令する電子的電動機制御用
の装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、インバータ回路と、モータ制御用マイク
ロコンピュータ、および操作表示回路などの各構成要素
を働かせるための電源については、一切記載がなく、し
たがって、例えば直流電圧を出力する同一の電源回路か
ら各構成要素に対して、電源の供給がなされるものと考
えられる。
【0004】また、インバータ回路は高周波のPWM
(パルス幅変調)がなされることなどから、ノイズの発
生源となるものであり、操作表示回路を同一の電源によ
って動作させた場合には、インバータ回路からのノイズ
が操作表示回路に接続した配線に回り込み、操作表示回
路や配線からの輻射ノイズや交流電源入力ラインに乗り
移り、伝導ノイズなどを交流電源に放出し、他の電気機
器に障害を与える可能性があり、逆に例えばインパルス
ノイズや雷サージなどの外来ノイズにより、インバータ
回路などの誤動作が起こりやすくなるという問題を有す
るものであった。
【0005】ここで、操作表示回路は、使用者がボタン
等を操作する部分であることから、万一、操作部分に破
損が生じた場合、交流電源に接続されているインバータ
回路と同一電源に接続される操作表示回路が充電部とな
り、感電の心配があるという問題を有していた。
【0006】また、電源回路は、交流電源からの電力供
給を受け、制御回路に電源を供給するものであるが、構
成が複雑であり、またインバータ回路の入力電流を検知
するための構成も複雑になるという問題を有していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、操作表示回路を電気的に絶縁された構成とし、輻射
ノイズや伝導ノイズにより、他の電気機器に障害を与え
たり、逆に外来ノイズによる誤動作を防止できるように
し、また、操作表示部分が破壊して使用者が触れた場合
などにおいても感電の心配がないようにすること第1の
目的としている。
【0008】また、電源回路を比較的簡単な構成で実現
し、またインバータ回路の入力電流の検知も電流検知抵
抗により比較的簡単な構成で実現できるようにすること
を第2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、交流電源を整流する整流器の出力に
コンデンサを接続し、整流器の出力に接続したインバー
タ回路を制御回路により制御し、制御回路と操作表示回
路に電源回路より電源を供給する。電源回路は、複数の
2次巻線を有するトランスを有し、制御回路と操作表示
回路には別々の2次巻線から電源を供給し、操作表示回
路は電気的に絶縁されたものである。
【0010】これにより、操作表示回路を電気的に絶縁
された構成とし、輻射ノイズや伝導ノイズにより、他の
電気機器に障害を与えたり、逆に外来ノイズによる誤動
作を防止することができ、また、操作表示部分が破壊し
て使用者が触れた場合などにおいても感電の心配がない
ようにできる。
【0011】また、第2の目的を達成するために、交流
電源を整流する整流器の出力にコンデンサを接続し、整
流器の出力に接続したインバータ回路を制御回路により
制御し、制御回路に電源回路より電源を供給する。イン
バータ回路のマイナス入力端子と制御回路のマイナス端
子と電源回路の第1の端子を共通端子として接続すると
ともに、共通端子とコンデンサのマイナス端子の間に接
続した電流検知抵抗を有し、電源回路は、第2の端子と
前記第1の端子との間の電圧を入力とするスイッチング
電源とし、電源回路の第2の端子はコンデンサの他の端
子に接続し、制御回路は、電源回路の前記第1の端子と
前記第3の端子間に出力される直流電圧を供給されて動
作するよう構成したものである。
【0012】これにより、電源回路を比較的簡単な構成
で実現でき、またインバータ回路の入力電流の検知も電
流検知抵抗により比較的簡単な構成で実現することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源と、前記交流電源を整流する整流器と、前
記整流器の出力に接続したコンデンサと、前記整流器の
出力に接続したインバータ回路と、前記インバータ回路
を制御する制御回路と、操作表示回路と、前記制御回路
と前記操作表示回路に電源を供給する電源回路とを備
え、前記電源回路は、複数の2次巻線を有するトランス
を有し、前記制御回路と前記操作表示回路には別々の2
次巻線から電源を供給し、前記操作表示回路は電気的に
絶縁されたものであり、操作表示回路を交流電源と電気
的に絶縁した状態とし、他の電気機器への輻射ノイズ、
伝導ノイズの放出を抑えることができ、また外来ノイズ
による装置の誤動作を防ぐととともに、操作表示回路を
非充電部とすることにより、万一、操作表示回路が破損
した場合、使用者が触れたとしても感電を防ぐことがで
きる。
【0014】請求項2に記載の発明は、交流電源と、前
記交流電源を整流する整流器と、前記整流器の出力に接
続したコンデンサと、前記整流器の出力に接続したイン
バータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御回路
と、前記制御回路に電源を供給する電源回路とを備え、
前記インバータ回路のマイナス入力端子と前記制御回路
のマイナス端子と前記電源回路の第1の端子を共通端子
として接続するとともに、前記共通端子と前記コンデン
サのマイナス端子の間に接続した電流検知抵抗を有し、
前記電源回路は、第2の端子と前記第1の端子との間の
電圧を入力とするスイッチング電源とし、前記電源回路
の前記第2の端子は前記コンデンサの他の端子に接続
し、前記制御回路は、前記電源回路の前記第1の端子と
前記第3の端子間に出力される直流電圧を供給されて動
作するよう構成したものであり、電源回路の第1の端子
を入力と出力の共通端子とした比較的簡単な構成とする
ことができ、また電流検知抵抗により、インバータの入
力電流の検知を行うこともでき、比較的簡単な構成で実
現することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、電源回路は、第1の端子と第2の
端子との間にデカップリングコンデンサを有するもので
あり、電流検知抵抗により、インバータの入力電流の検
知を行うこともできる電気洗濯機を実現することがで
き、加えて、電源回路に入力される電圧を安定とし、か
つデカップリングコンデンサから電源回路に流れる高周
波リプル電流が供給されるようになるため、電流検知抵
抗に流れる高周波リプル電流を低減させて、精度の高い
電流検知が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0017】(実施例1)図1に示すように、交流電源
1は、100V60Hzの商用電源であり、この交流電
源1を整流器2により整流する。、整流器2の出力にそ
れぞれ560μFの静電容量を有し、250Vの耐圧を
有する電解コンデンサ3、4を接続し、整流器2の出力
にトランスファーモールドされたDIP形のインテリジ
ェントパワーモジュールを用いて構成したインバータ回
路5を接続している。
【0018】制御回路6はインバータ回路5を制御する
ものであり、この制御回路6と操作表示回路7に電源回
路8より電源を供給している。インバータ回路5の出力
には、3相の電機子巻線9、10、11を有する直流ブ
ラシレスモータで構成した電動機12を接続している。
【0019】ここで、電源回路8は、後述するように、
2本の2次巻線を有するトランス13、整流用のダイオ
ード14、15、16、電解コンデンサ17、18、1
9を有する構成としており、制御回路6と操作表示回路
7には別々の2次巻線20、21から電源を供給し、操
作表示回路7は電気的に絶縁された状態としている。
【0020】操作表示回路7は、表示用として例えば発
光ダイオードおよび7セグメント表示器、または液晶表
示器などと、操作用にメンプレン樹脂の下方に設けたモ
ーメンタリスイッチを有し、使用者が洗濯のコースや時
間などの設定を行い、また運転状態の表示、残り時間の
表示などを行うものである。
【0021】通信回路22は、例えばフォトカプラを用
いることにより、制御回路6と操作表示回路7の間の通
信を行うものであり、電気的な絶縁を確保しながら、3
本のデジタル信号を送受信する構成となっている。な
お、フォトカプラ以外にも、例えばパルストランスを用
いたものであってもよく、また光ファイバーを用いてデ
ータの伝送を行うものなどについても、本実施例と同様
に、電気的な絶縁を確保しつつ、データのやり取りがな
されるものである。
【0022】ブートストラップ回路23、24、25
は、インバータ回路5内の高電位側スイッチング素子の
駆動電源を供給するもので、インバータ回路5内の低電
位側スイッチング素子がオン状態となっている期間に、
コンデンサ18からの電流供給により、VUFB−VU
FS間に約15Vの直流電圧が供給され、これが高電位
側スイッチング素子であるIGBTのゲート、エミッタ
間に印加されてオンさせることができる。V相とW相に
関しても同様である。
【0023】以上の構成によって、本実施例では、交流
電源1の出力電圧が、整流器2とコンデンサ3、4によ
って倍電圧整流され、インバータ回路5のP−N端子間
に約280Vの直流電圧が供給され、制御回路6からイ
ンバータ回路5に順序よく信号が出力されることによ
り、洗濯、すすぎ、脱水が順次行われ、それによって全
自動の電気洗濯機として動作するものとなる。
【0024】ここで、本実施例においては、インバータ
回路5とは電気的に絶縁されたものとなることから、こ
の間の配線に外来ノイズが乗った場合のインバータ回路
5の誤動作などが防止できる。また、インバータ回路5
と操作表示回路7の間の配線が1メートル程度になるこ
とがあるが、そのような場合においても、その配線にイ
ンバータ回路5からの雑音が乗り、ちょうどアンテナと
して動作することにより、装置内および装置外への輻射
ノイズの発生の低下を実現することも可能となり、また
装置内に輻射されたノイズが再度交流電源1に接続され
る電源コードなどに静電結合や電磁結合などで漏れ出す
ことにより、伝導ノイズ(雑音端子電圧)が大きくなる
ということも効果的に防止することができる構成となっ
ている。
【0025】また、インバータ回路5と操作表示回路7
の間の配線の絶縁が万一破られた場合などについても、
その配線部分が交流電源1とは、電気的に絶縁した状態
になっていることから、感電等の心配がないものとな
り、安全性の高い電気洗濯機が実現される。
【0026】(実施例2)図2に示すように、電源回路
26は、フライバックコンバータとして動作するスイッ
チング電源27を設けており、1次巻線28、2次巻線
29、30、31を備え、約100kHzで動作する高
周波のトランス32を設け、1次巻線28と直列には、
MOSFETを使用したスイッチング素子33を接続
し、コンデンサ4の両端から約140Vの直流電圧を受
けて動作するよう構成している。
【0027】ダイオード34、35、36は、各2次巻
線の出力を整流するもので、さらにその出力には電解コ
ンデンサ37、38、39によりリプル電圧を低減して
いる。
【0028】本実施例は、フライバック方式をとってい
ることから、スイッチング素子33がオフの期間中に、
ダイオード34、35、36を通じて、コンデンサ3
7、38、39の充電が行われる。
【0029】ここで、2次巻線29、30は直列に接続
されているが、2次巻線31は、2次巻線29、30と
は電気的な接触がなく、したがって制御回路6とは電気
的に絶縁された電源出力を操作表示回路7に出力する構
成とすることにより、請求項1の発明を実現している。
【0030】また、インバータ回路5のマイナス入力端
子Nを共通端子、すなわちGND端子とし、ここに制御
回路6のマイナス端子、すなわちGND端子を接続し、
さらに電源回路26の第1の端子dを共通端子として接
続している。
【0031】また、共通端子とコンデンサ4のマイナス
端子の間には、0.22Ωの抵抗値を持った金属皮膜形
の電流検知抵抗40を接続し、電源回路26を構成する
スイッチング電源27は、第2の端子と第1の端子dと
の間に約140Vの直流電圧を入力している。
【0032】そして、電源回路26の第2の端子aはコ
ンデンサ4のプラス端子に接続し、制御回路6は、電源
回路26の第1の端子dと第3の端子cの間に出力され
る5Vの直流電圧を供給されて動作する。
【0033】また、制御回路6と操作表示回路7の間に
電気的な絶縁を確保しつつデジタルのデータ通信を行う
通信回路22を設けている。電動機12は、上記実施例
1と同様に、インバータ回路5の出力端子U、V、Wに
接続されており、3相とした電機子巻線9、10、11
を設けている。
【0034】電流検知回路41は、電流検知抵抗40の
左側の端子から、電流に応じて発生する電圧値をR端子
から入力するものであり、これをピークホールドするこ
とにより、電動機12に流れる電流のピーク値に比例し
たアナログの電圧出力をAD端子から制御回路6へと出
力するよう構成している。他の構成は上記実施例1と同
じである。
【0035】以上の構成により、上記実施例1と同様
に、交流電源1の出力電圧が整流器2とコンデンサ3、
4によって倍電圧整流され、インバータ回路5のP−N
端子間に約280Vの直流電圧が供給され、スイッチン
グ電源27を用いた電源回路26からは、制御回路6と
操作表示回路7に別々の2次巻線から電気的に絶縁され
た電源が供給され、制御回路6からインバータ回路5に
順序よく信号が出力されることにより、洗濯、すすぎ、
脱水が順次行われ、全自動の電気洗濯機として動作す
る。
【0036】また、例えば布量が過大となった場合など
では、電流検知抵抗40の両端間に発生する電圧のピー
ク値に応じた高い出力電圧が電流検知回路41のAD端
子から制御回路6に出力され、制御回路6はインバータ
回路5に対してPWMのデューティ値を低下させるとい
うフィードバック制御を行うことにより、インバータ回
路5および電動機12に過大な電流を流れるのを防ぎな
がら動作が行われる。
【0037】なお、本実施例においては、スイッチング
電源27を用いて電源回路26を構成した上、高周波用
のトランス32の2次巻線を制御回路6と操作表示回路
7に別々に設け、電気的に絶縁した構成としており、通
信回路22も電気的絶縁を確保しつつデジタル信号の伝
送が行えるものを使用しているが、このような構成とせ
ずに、例えば同一の巻線から制御回路6と操作表示回路
7の電源を並列にして取り出した構成についても、請求
項2の範囲にはなり、特に電源回路26の構成を比較的
簡単なものとしながら、電流検知抵抗40の両端からイ
ンバータ回路5の入力部分での電流検知が比較的簡単な
構成で行えるという効果を得ることができる。
【0038】(実施例3)図3に示すように、デカップ
リングコンデンサ42は、0.033μFの静電容量を
有するメタライズドポリエステル形コンデンサで構成
し、スイッチング電源27の第1の端子dと第2の端子
aの間に接続している。他の構成は上記実施例2と同じ
である。
【0039】図4は、電流検知抵抗40に流れる電流の
ループについて図示した部分的な回路図である。図4に
示すように、インバータ回路5は、P端子とN端子間に
コンデンサ3、4の直列回路の両端電圧VC2が直流の約
280Vで印加されており、インバータ回路5が働くこ
とにより、破線太線で示したIINVの電流がコンデンサ
3、4、インバータ回路5、電流検知抵抗40を通じて
流れる。
【0040】一方、スイッチング電源27により構成し
た電源回路26は、第1の端子であるd端子(GND
1)が入力と出力について共通端子としていることによ
り、スイッチング電源27内部の回路構成が簡単、低コ
ストのものとしながらも、出力電圧の安定性について
は、内部に別段の絶縁のためのフォトカプラなどを設け
ずとも、直接スイッチング素子33に接続してフィート
バック制御をすることが可能となり、精度の高い定電圧
特性を有する電源回路26が実現できる。
【0041】しかし、そのために、図4に示すように、
1次巻線28とスイッチング素子33を通じて流れる1
次電流は、コンデンサ4、電源回路26を通して、電源
回路26のd端子から電流検知抵抗40を流れるルート
となり、したがって、電流検知回路41によって電流検
知抵抗40の左側端子の電圧を検知することにより、イ
ンバータ回路5に流れる電流IINVを検知しようとして
も、電源回路26の1次電流の分だけ誤差が生ずるもの
となる。
【0042】ただし、一般にインバータ回路5に流れる
電流値IINVの大きさに対して、電源回路26は消費さ
れる電力(ワット値)が小さいことから、平均値的に
は、電源回路26の1次電流による誤差の比率は低いも
のとなる。
【0043】しかし、一般のインバータ回路において
は、よく使用されるPWM制御のインバータ回路5とし
ている場合、電動機12の電流を検知しようとして、電
流検知抵抗40の電圧のピーク値(極性上はボトム値と
なる)を検知すると、電源回路26を構成しているスイ
ッチング電源27の動作周波数である100kHzや、
その高調波成分のピーク値が加わり、結果的に電流検知
回路41の動作上、大きな誤差を生ずるものとなる。
【0044】ここで、デカップリングコンデンサ42
が、特に高周波成分に対してバイパスさせる作用を持
ち、それによって、電源回路26のスイッチング動作に
よって発生する急峻なピーク電流が、電流検知抵抗40
に流れるのを防止するという働きが生まれ、それによっ
て電流検知回路41において、精度の高い電流検知が可
能となり、例えば過電流が流れた場合のインバータ回路
5の停止による保護動作が誤動作し、正常時に電動機1
2の回転が停止してしまうというような不具合も防止す
ることができる。
【0045】なお、本実施例においては、デカップリン
グコンデンサ42は、0.033μFの静電容量のもの
を使用しているが、電源回路26の1次電流に含まれる
高周波分の含有度合いや、例えば本実施例において、電
流検知回路41内に設けたノイズ防止用のフィルタ回路
などにより、必要な応答性などを考慮した上で、最適値
に決定すればよい。
【0046】また、本実施例においては、電源回路26
を倍電圧整流している低電位側にあるコンデンサ4のプ
ラス端子に第2の端子が接続された構成としていること
により、約140Vの電圧を入力して動作させている
が、特に倍電圧とした低電位側のコンデンサ4の電圧を
電源回路26の入力電圧とする必要があるというもので
はなく、例えば高電位側コンデンサ3のプラス端子に電
源回路26の第2の端子aを接続して接続して、約28
0Vの直流電圧を入力させるという構成においても、同
様に効果を得ることができる。
【0047】なお、上記実施例1〜実施例3において
は、電動機12の構成として直流ブラシレスモータと呼
ばれるロータに永久磁石を使用したものを使用している
が、特にこのような構成に限定されるというものではな
く、インダクションモータ、スイッチトリラクタンスモ
ータ、ヒステリシスモータと呼ばれるような構成のもの
であってもよく、要するにインバータ回路5から駆動さ
れるものであれば、いかなる構成の電動機であっても、
効果は同じである。
【0048】また、各実施例においては、インバータ回
路5と電動機12は、いずれも3相の構成のものを用い
ているが、特に3相に限定するというものでもなく、例
えばインバータ回路5を高電位側スイッチング素子2石
と低電位側スイッチング素子2石の合計4石の構成とし
て、電動機12も単相の巻線を設けているものを使用し
てもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源と、前記交流電源を整流する整
流器と、前記整流器の出力に接続したコンデンサと、前
記整流器の出力に接続したインバータ回路と、前記イン
バータ回路を制御する制御回路と、操作表示回路と、前
記制御回路と前記操作表示回路に電源を供給する電源回
路とを備え、前記電源回路は、複数の2次巻線を有する
トランスを有し、前記制御回路と前記操作表示回路には
別々の2次巻線から電源を供給し、前記操作表示回路は
電気的に絶縁されたから、他の電気機器への輻射ノイ
ズ、伝導ノイズの放出を抑えることができ、また外来ノ
イズによる装置の誤動作を防ぐととともに、万一、操作
表示回路が破損した場合、使用者が触れたとしても感電
を防ぐことができる。
【0050】また、請求項2に記載の発明によれば、交
流電源と、前記交流電源を整流する整流器と、前記整流
器の出力に接続したコンデンサと、前記整流器の出力に
接続したインバータ回路と、前記インバータ回路を制御
する制御回路と、前記制御回路に電源を供給する電源回
路とを備え、前記インバータ回路のマイナス入力端子と
前記制御回路のマイナス端子と前記電源回路の第1の端
子を共通端子として接続するとともに、前記共通端子と
前記コンデンサのマイナス端子の間に接続した電流検知
抵抗を有し、前記電源回路は、第2の端子と前記第1の
端子との間の電圧を入力とするスイッチング電源とし、
前記電源回路の前記第2の端子は前記コンデンサの他の
端子に接続し、前記制御回路は、前記電源回路の前記第
1の端子と前記第3の端子間に出力される直流電圧を供
給されて動作するよう構成したから、電源回路の第1の
端子を入力と出力の共通端子とした比較的簡単な構成と
することができ、また電流検知抵抗により、インバータ
の入力電流の検知を行うこともでき、比較的簡単な構成
で実現することができる。
【0051】また、請求項3に記載の発明によれば、電
源回路は、第1の端子と第2の端子との間にデカップリ
ングコンデンサを有するから、電流検知抵抗により、イ
ンバータの入力電流の検知を行うこともできる電気洗濯
機を実現することができ、加えて、電源回路に入力され
る電圧を安定とし、かつデカップリングコンデンサから
電源回路に流れる高周波リプル電流が供給されるように
なるため、電流検知抵抗に流れる高周波リプル電流を低
減させて、精度の高い電流検知が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気洗濯機の一部ブロ
ック化した回路図
【図2】本発明の第2の実施例の電気洗濯機の一部ブロ
ック化した回路図
【図3】本発明の第3の実施例の電気洗濯機の一部ブロ
ック化した回路図
【図4】同電気洗濯機の電流検知抵抗に流れる電流を説
明する要部回路図
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流器 3 コンデンサ 4 コンデンサ 5 インバータ回路 6 制御回路 7 操作表示回路 8 電源回路 13 トランス 20 2次巻線 21 2次巻線
フロントページの続き (72)発明者 両角 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 BA23 HB10 HC04 HC06 HC07 KB08 KB22 LC08 LC15 MA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源を整流する整
    流器と、前記整流器の出力に接続したコンデンサと、前
    記整流器の出力に接続したインバータ回路と、前記イン
    バータ回路を制御する制御回路と、操作表示回路と、前
    記制御回路と前記操作表示回路に電源を供給する電源回
    路とを備え、前記電源回路は、複数の2次巻線を有する
    トランスを有し、前記制御回路と前記操作表示回路には
    別々の2次巻線から電源を供給し、前記操作表示回路は
    電気的に絶縁された電気洗濯機。
  2. 【請求項2】 交流電源と、前記交流電源を整流する整
    流器と、前記整流器の出力に接続したコンデンサと、前
    記整流器の出力に接続したインバータ回路と、前記イン
    バータ回路を制御する制御回路と、前記制御回路に電源
    を供給する電源回路とを備え、前記インバータ回路のマ
    イナス入力端子と前記制御回路のマイナス端子と前記電
    源回路の第1の端子を共通端子として接続するととも
    に、前記共通端子と前記コンデンサのマイナス端子の間
    に接続した電流検知抵抗を有し、前記電源回路は、第2
    の端子と前記第1の端子との間の電圧を入力とするスイ
    ッチング電源とし、前記電源回路の前記第2の端子は前
    記コンデンサの他の端子に接続し、前記制御回路は、前
    記電源回路の前記第1の端子と前記第3の端子間に出力
    される直流電圧を供給されて動作するよう構成した電気
    洗濯機。
  3. 【請求項3】 電源回路は、第1の端子と第2の端子と
    の間にデカップリングコンデンサを有する請求項2記載
    の電気洗濯機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012245287A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Hitachi Appliances Inc 洗濯機および電気機器
KR20210008749A (ko) * 2019-07-15 2021-01-25 엘지전자 주식회사 세탁물 처리기기
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