JP2000020444A - 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2000020444A
JP2000020444A JP10195108A JP19510898A JP2000020444A JP 2000020444 A JP2000020444 A JP 2000020444A JP 10195108 A JP10195108 A JP 10195108A JP 19510898 A JP19510898 A JP 19510898A JP 2000020444 A JP2000020444 A JP 2000020444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
url
character string
www server
processing
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10195108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000020444A5 (ja
Inventor
Takeshi Hayashi
毅 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BARIAFURII KK
Original Assignee
BARIAFURII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BARIAFURII KK filed Critical BARIAFURII KK
Priority to JP10195108A priority Critical patent/JP2000020444A/ja
Priority to PCT/JP1999/003451 priority patent/WO2000000897A1/ja
Priority to EP99957650A priority patent/EP1143340A4/en
Publication of JP2000020444A publication Critical patent/JP2000020444A/ja
Publication of JP2000020444A5 publication Critical patent/JP2000020444A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/018Input/output arrangements for oriental characters
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/95Retrieval from the web
    • G06F16/955Retrieval from the web using information identifiers, e.g. uniform resource locators [URL]
    • G06F16/9566URL specific, e.g. using aliases, detecting broken or misspelled links
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0487Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser
    • G06F3/0489Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser using dedicated keyboard keys or combinations thereof
    • G06F3/04895Guidance during keyboard input operation, e.g. prompting
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L61/00Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L61/00Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
    • H04L61/30Managing network names, e.g. use of aliases or nicknames
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L2101/00Indexing scheme associated with group H04L61/00
    • H04L2101/30Types of network names
    • H04L2101/32Types of network names containing non-Latin characters, e.g. Chinese domain names

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 HTTPやURLの規約に準拠したこれまでのURLで
はURLパス部に漢字等の全角文字を含むことができなか
った。ASCII文字についても利用上の制約があった。そ
のため、漢字、ひらがら、カタカナ、記号等を含むURL
を用いたくてもできなかったもしくは困難であった。多
大な工数を掛けずにこれを実現することを課題とする。
当該技術のWWWサーバ以外への広範囲な応用についても
併せて課題とする。 【効果】 URLに漢字等を含むことを可能にすることに
より。URLの告知手段としての価値を大幅に向上させる
ことができる。インターネット利用者の増大等も見込む
ことができ、産業の発展に寄与する。 【解決手段】 従来のWWWサーバに、意図的にエラーを
発生させるエラー誘発手段や文字列処理手段等を備えた
機能拡張装置を備えることにより、任意の図形文字をUR
Lパス部に含むことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存の情報処理
手段の機能を拡張する装置、方法ならびにこの方法を備
えたプログラムに関し、特にWWWサーバにおけるURLの解
釈を柔軟に行うことによりURLの表現力や利用価値を高
めることに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットにおけるWWW (world-wid
e web)サービス(「Web(ウェブ)サービス」とも言
う。)の利用形態の例を図2に示す。WWWサーバ(21
0)とWWWクライアント(202)とは通常、(20
4)または(208)に示すような小規模なまたは広域
のネットワークを経由して接続される。両者の間には、
両者間の見かけ上の通信速度の改善等を目的としたWWW
中継処理手段(206)が介在する場合がある。WWWサ
ーバ(210)の一般的な構成と関連データを図6に示
す。
【0003】WWWサービスを実施する際にWWWサーバ(2
10)およびWWWクライアント(202)の両者は、イ
ンターネットにおける通信サービスの標準等を定めたRF
C (request for comments)なる文書集においてHTTP (hy
per text transfer protocol)として定められた通信規
約に従ってサービスを実施する。
【0004】図3Aは、WWWサーバ(210)とWWWクラ
イアント(202)との間でやり取りされる通信処理を
簡単に示したものである。基本的には、(1)WWWクライア
ント(202)がWWWサーバ(210)に対してHTTPリ
クエスト(HTTPに基づく資源アクセス要求)を出し、
(2)WWWサーバ(210)がその応答(HTTPレスポンス)
として所定の資源をWWWクライアント(202)に返
す;というものである。WWWクライアントがアクセスを
所望するWWWサーバ上の資源等を表す方法として図4に
示すURL (uniform resource locators)が用いられる。U
RLもまたRFCの1つとして定められた規約である。
【0005】図3Bは、WWWクライアント(202)がW
WWサーバ(210)に対してHTML (hyper text markup
language)ファイルをアクセスしている様子を示したも
のである。上述したように(1)WWWクライアント(20
2)はWWWサーバ(210)に対してHTTPに従いファイ
ル名「index.html」をURLパス部(図4A参照)に含ん
で送信要求を行い、(2)WWWサーバ(210)がその応答
としてindex.htmlをWWWクライアント(202)に送信
している。なおHTTPでは、ファイルの送信要求以外にも
プログラムの実行要求や動作確認等が指定可能である。
【0006】上記の手順に従ってファイルをアクセスす
る様子を図5に示すブラウザ(WWWクライアントの機能
を実現するプログラムの呼称の1つ。「Webブラウザ」
とも言う。)の画面インターフェース例を使って説明す
ると、次のようになる。
【0007】(1)ブラウザの画面インターフェースのURL
入力表示欄(502)に図4Aに示すような文字列(こ
れが「URL」である。なお、これは一例に過ぎない。)
をブラウザのキーボードインターフェース等により入力
してアクセス実行キー(図示せず)を押すことによりWW
Wクライアント(202)は、URLホスト部(図4A参
照)で指定したWWWサーバ(210)へURL等(必要に応
じてブラウザの種別等の補助情報を付加する場合があ
る。)をHTTPリクエストとして送信する。この例ではUR
Lパス部(図4A参照)はアクセス対象とするファイル
名を含む。
【0008】(2)前記HTTPリクエストを受けてWWWサーバ
(210)は、URLその他の情報を適宜処理する。URLパ
ス部は直接的または間接的にアクセス対象となるファイ
ルの所在を示している(図19参照)。WWWサーバ(2
10)はURLパス部の内容に従ってWWWサーバ(210)
内のファイルアクセス部(616)を用いてWWWサーバ
(210)内のファイル保持部(620)から所定のフ
ァイルを読み出す。ファイル保持部(620)の内部構
造は図8のようになっており、ファイルが記憶されてい
る。なお、この図においてはaccess.cgi、index.html、
sales.html、takaoka.txt、tanaka.txt、tech.html、の
6のファイルが例として示されている。必要に応じて他
のファイルが配置されたり消去される等の処理が行われ
る。
【0009】(3)読み出しに成功したならばWWWサーバ
(210)は、その結果(ファイル内容)をHTTPレスポ
ンスとしてHTTPリクエストを発したアクセス元のWWWク
ライアント(202)へ送信する。HTTPレスポンスには
アクセスの成否等を示すステータスコード等を含む。な
お、読み出しに成功しなかった場合は、WWWサーバ(2
10)は、読み出しのエラーを示すステータスコード等
をHTTPレスポンスとする。
【0010】(4)WWWサーバ(210)における読み出し
が成功した場合にはWWWクライアント(202)は、そ
の内容をファイルの形式に応じて受信データ表示欄(5
04)に表示する。
【0011】図9に示すのは「○×商会」(仮名。○×
商会に対応するドメイン名は「ox.com」とする。)のホ
ームページの例である。
【0012】トップページの画面(902)は、(90
2)に示すようにブラウザのURL入力表示欄(502)
に対して http://www.ox.com/index.html と入力してアクセスを実施した結果、WWWサーバ(21
0)のファイル保持部(620)内に存在するファイル
「index.html」(図8参照)がHTMLの表示規約に則って
ブラウザの受信データ表示欄(504)に表示されてい
る様子である。
【0013】トップページに対応しているファイル index.html の中には○×商会の営業部と技術部の両ページへのリン
ク情報が記述されている。営業部のページへのリンク部
分(904)をマウスでクリックする等した場合は営業
部のページ画面(908)が、技術部のページへのリン
ク部分(906)をマウスでクリックする等した場合は
技術部のページ画面(910)がそれぞれ表示される。
上記2のページのURLはそれぞれ http://www.ox.com/sales.html、 http://www.ox.com/tech.html である。
【0014】以上が従来技術によるWWWサービスの実施
の形態の一例である。○×商会は、一応は、自己が望む
内容のホームページを設営できているのかもしれない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HTTPや
URLの規約に準拠したこれまでのURL(このようなURLを
以降、「TrURL」(Traditional URL)と言う。)ではUR
Lパス部に漢字等の全角文字を含むことができなかっ
た。そのため、本当は○×商会が図9のURL入力表示欄
(901)に示す表現方法に代えて図10のURL入力表
示欄(1001)、(1007)、(1009)に示す
ような漢字、ひらがら、カタカナを含むURL(このよう
なURLを以降、「KURL」(Kanji URL)と言う。)を用い
たくてもできなかった(またはできないと考えられてい
た)。
【0016】少なくとも資料1(出典は後述)の雑誌の
記事は、「ブラウザに表示させるURLに日本語を使うこ
とはできません。」としている。当該雑誌の次号以降で
訂正等がなされていないことを考え併せれば、これがイ
ンターネット関連業界の標準的認識と考えてほぼ良いで
あろう。すべてのブラウザがHTTPの規約どおり実装され
ていればこの記述は妥当である。ところが実際の状況は
やや異なる。
【0017】発明者が実験した範囲では、HTTPには反す
るかもしれないものの、開発者またはバージョンが異な
る2以上のブラウザにおいて、URL入力表示欄(50
2)に漢字等を入力することは可能である。ただし、そ
れ(漢字等を含んだKURL)をWWWサーバに伝達する際の
処理方法は異なっている。
【0018】このため、通信するWWWクライアント(2
02)とWWWサーバ(210)の双方が同一の漢字コー
ド体系を用いているケースや下記のような対処を行った
ケースでは、KURLがあたかも正常に使えているように処
理することが可能である。
【0019】すなわち、(他の方法もあるかもしれない
がここで説明するのは、)利用されうる漢字コード体系
の別をP、HTTPに基づくエンコード処理の有無やエンコ
ード処理後の文字列の相違の別をQとする時、P×Q=R通
りの表記によるファイルをディレクトリ領域(図8A参
照)に設定する;という対処方法である。仮にP=3、Q=2
とした場合、1のURLに対して6のファイルを用意する
ことになる。
【0020】ただし前記の方法には欠点がある。WWWサ
ーバが動作しているコンピュータにおけるOS(オペレー
ティングシステム)の種類によっては、特定の漢字コー
ド体系における特定の文字を含む場合は、対応するファ
イルを設定できない可能性がある。それは──漢字等の
全角文字は多くの場合2バイト(16ビット)が1文字
に対応する。前記の方法では、外見上は漢字等を用いた
ファイル名が設定できているように見えながら、実は、
2の1バイト文字(ここで「1バイト文字」は7ビット
または8ビットの空間を持つ文字コード集合。例えばAS
CIIコード。)をただ連ねただけで(それ以外の配慮を
せずに)1の全角文字を疑似的に実現している場合があ
る。このような漢字処理方法においては、当該OSがファ
イル名には用いないとしている1バイト文字(例えばあ
るOSにおいては「/」(スラッシュ))を含むような全
角文字は正しく取り扱うことができないおそれがある。
【0021】仮に上記のような現象が発生する可能性が
低いとしてこれを許容するとしても、1のURLに対して
6のファイルを用意するのにはファイルの設置や管理に
手間が掛かる。それに、もしもKURLの処理方式の異なる
ブラウザの数が増えてQ=5となった場合には、P=3のまま
として、1のKURLに対して15ものファイルを用意しな
ければならない。PやQは将来の増加の可能性があるの
で、このような場当たり的な対処方法は運用面で大変手
間の掛かる方法であると言える。しかも、上述したよう
な不完全性を備えている。
【0022】TrURLには漢字等の全角文字以外にも表記
上の制限がある。まず、TrURLで使用可能な文字コード
集合は最大でも7ビットの文字コード集合であるASCII
コードだけである。上述した全角文字を含め、2バイト
以上の領域を用いる日本語、韓国語、中国語等用の多バ
イトのコード体系は使えない。ヨーロッパを中心に用い
られている「ISO 8859-1」なるコード体系をはじめとす
る8ビット(1バイト)の文字コード集合も使えない。
【0023】TrURLには更に制限がある。ASCII文字コー
ド集合のうち利用者側の意志で自由に使えない文字(コ
ード)が複数存在する。具体的には、 (1)「非図形文字」である文字群(1102)、 (2)「Unsafe」である文字群(1104) (3)「Reserved」である文字群(1106) がある。正確な意味はURLに関するRFCを参照されたい。
以下では例を用いて説明する。
【0024】(1)の「非図形文字」とは紙に印刷できな
い特殊な文字(キャラクタ)のことである。この用法で
言うところの「図形」とは「a」や「=」などの表示可能
な文字のことであり、算数や数学で慣用するところの円
や三角形等の「図形」とは意味合いが異なるので注意さ
れたい。非図形文字の一例としては、ベル音(C言語の1
6進数表現で「0x07」というコードが割り当てられてい
るもの。)を発生される等の制御キャラクタ(機能キャ
ラクタとも呼ばれる。)がある。これらは特定の機能を
示す「文字」であるが、それらは「a」という文字とは
違い印刷して表記することはできないので、「URL」を
成す文字列としてそのまま「表記する」ということはで
きない。対策としてRFCでは、所定の方法によりエンコ
ードして表記する手段を提供している。前記「ベル音」
であれば「%07」と表記することになっている。
【0025】(2)の「『Unsafe』である」とは、利用形
態によって期待したように使える場合もあるし期待した
ように使えない場合もある;という意味である。利用す
るWWWサーバ(またはブラウザ)に設定された動作条件
によって振る舞いが変化する可能性のあるもの;と言い
替えても良い。よって、用いないのが望ましいか、用い
る際には注意が必要となろう。一例として「~」を挙げ
ることができる。「~tom」なる表現は、あるWWWサーバ
においては利用者「tom」が所有するディレクトリを意
味し、別のWWWサーバにおいては単に長さ4バイトの文
字列を意味する場合がある。
【0026】(3)の「『Reserved』である」とは「予約
済みの」という意味である。特定の意味に用いるものと
して規約上予約されたものである。具体的には、URLホ
スト部とURLパス部とを分離したり(ディレクトリ等
の)階層構造を表現するための「/」を例として挙げる
ことができる。URLパス部における「dir1/dir2/file」
という表記は、「dir1」なる構造(ディレクトリ)の下
位にある「dir2」なるディレクトリの下位にある「fil
e」なるファイルを示している。同様に「3/4」という表
記は、「3」なるディレクトリの下位にある「4」なるフ
ァイルを示している。
【0027】TrURLにおけるこれらの表記上の制限のた
め、TrURLを意志表示手段と考えた場合、意志表示手段
としてのその表現能力は低いと言わざるを得ない。例え
ば英語の文章を普段用いているように表記することがで
きないからである。日本語等も同様である。
【0028】例えば図12Aに示す英文の疑問文風のUR
Lは、RFCの規約上は図12Bに示すURLと意味や処理結
果は変わらない。つまり、URLとしては図12Aは図1
2Bと等価であり、図12Aにおける「?」は英文の疑
問符として価値すなわち文字または符号としての価値を
持っていない。
【0029】また、図12Cのようにごくふつうの英文
表記「How much?」をそのままURLパス部に含ませること
もできないもしくは望ましくない。なぜなら、「How」
と「much」との間にある空白文字(16進数表現で0x20)
と末尾の「?」はいずれも「Unsafe」な文字であるから
である。これは大変不自由なことである。とりわけURL
の表示を広告手段と考えた場合、表現能力の自由度の低
さは障害となる。
【0030】「非図形文字」である文字群(110
2)、「Unsafe」である文字群(1104)または「Re
served」である文字群(1106)や、ヨーロッパ特有
の文字や漢字等の全角文字を含む8ビットまたは16ビ
ット(またはそれ以上)の文字コード集合の利用につい
て少しでも制限が解除されたURL(このようなURLを以
降、「FxURL」(Flexible URL)と言う。FxURLは前記KU
RLを含む概念である。)があれば表現能力の自由度は向
上するので好ましい。
【0031】そこでこの発明は、WWWクライアントからW
WWサーバに伝達されたURLの中のURLパス部を柔軟に解釈
して多様な文字列処理をすることを可能にすべく、既存
のWWWサーバに取り付け可能な機能拡張装置および機能
拡張方法ならびに前記機能を備えた機能拡張プログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の機能拡張装置
は、意図的にエラーの発生を誘うエラー誘発手段を用い
てURLに関する処理を既存のWWWサーバから既存のWWWサ
ーバ以外の処理手段である文字列処理手段(この文字列
処理手段はこの発明により新規に用意する手段であ
る。)へと移している。その際、既存のWWWサーバが情
報処理した結果として記憶された記憶手段の情報を利用
している。
【0033】これにより、既存のWWWサーバでは実現が
困難であったURLパス部の柔軟な解釈が可能となる。こ
の発明の一実施形態による機能拡張手段等を備えたWWW
サーバの処理の流れを図1に示す。
【0034】前記文字列処理手段における情報処理内容
を限定する事由は無く、URL中のURLパス部に該当する部
分の文字列(図4A参照)を利用した多様な情報処理が
可能である。URLの表現能力の自由度が高くなり告知手
段としての価値が高まる等の効果があるため、既存のWW
Wサーバに請求項1の機能拡張装置を備えたもの(以
下、このようなWWWサーバを「FxURL対応WWWサーバ」と
言う。)の産業上の利用価値は大幅に向上する。
【0035】請求項2の機能拡張装置は、どのようなUR
Lパス部の到来に対してエラーを誘発するのか(あるい
は逆に誘発しないのか)やどのような時間帯にエラーを
誘発するのか等の、エラーを誘発するための条件を変更
する条件変更手段を備えている。
【0036】これにより、状況に応じて既存のWWWサー
バ処理手段と新規に設ける文字列処理手段とを目的に応
じて切替利用したり、特定のURLホスト部を持つURLは常
に既存のWWWサーバ処理手段により処理する等の条件を
設定したり変更したりすることが可能となる。また、機
能の異なる文字列処理手段を複数多種準備してこれらを
切替利用したり連係させて利用する等も可能となり、よ
り多様な情報処理が実現でき便利である。
【0037】機能の異なる文字列処理手段を複数多種準
備する際、共通部分の一本化や文字列処理手段自体の構
造の簡素化は望ましい。このようにできれば、文字列処
理手段の将来における機能拡張や維持管理が容易にな
る。
【0038】請求項3の機能拡張装置は、機能拡張装置
を構成するどの要素も(ただし請求項2の条件変更手段
を除く。)既存WWWサーバ処理手段の固定的部位を何ら
変更することなく備える。ここで「固定的部位」とは、
いったん使い始めたら(1)変更することが容易ではない
部位または(2)通常は変更しないで利用する部位のいず
れかを言う。WWWサーバを構成するプログラム群で言え
ば、WWWサービスを実現しているプログラム自身(あるW
WWサーバプログラムパッケージの場合は「httpd」とい
う名前のバイナリファイルである。ソフトウェアのバイ
ナリファイルではなく同等の機能を持ったハードウェア
ロジックである場合もこれに該当する。)がこれに該当
する。これに対して非「固定的部位」とは、例えば、WW
Wサーバの初期化処理部(608)が参照する初期化情
報保持部(614)(あるWWWサーバプログラムパッケ
ージの場合は「httpd.conf」という名前のテキストファ
イルである。ソフトウェアのテキストファイルではなく
オン・オフ等が可能なスイッチ類や適用量を容易に変化
させられるボリューム類もこれに該当する。)や、WWW
サーバがHTTPレスポンス(図3参照)として送信するフ
ァイル保持部(620)の中のファイルを挙げることが
できる。
【0039】つまり請求項3の機能拡張装置は、既存の
WWWサーバの中心的部位をなんら変更する必要が無いた
め、容易にまたはコストをそれほど掛けずに適用でき
る。このため、一般にソースコードの入手が困難な商用
のWWWサーバにも適用することができる。仮にソースコ
ードの入手が困難でない場合でもソースコードを修正し
て再コンパイルする等の必要がないので速やかに適用す
ることができる。また、仮にソースコードのコンパイル
が不要なインタプリタ型の言語で「httpd」同等物が作
られていた場合でも、ソースコードの修正に伴う万が一
の機能劣化を回避することができる等のメリットがあ
る。
【0040】請求項4の機能拡張装置は、処理対象とな
るURLがWWWクライアント(典型的にはブラウザ)におけ
るURL入力表示欄(502)に入力された文字列に対応
していることを第1の特徴としている。この発明ではこ
の文字列を「クライアント側入力文字列」と言う。
【0041】ここで「クライアント入力文字列」ではな
く「クライアント側入力文字列」となっているのは、WW
Wサーバ(210)とWWWクライアント(202)との間
にWWW中継処理手段(206)が介在する場合があるか
らである。
【0042】WWW中継処理手段(206)が介在した場
合、WWWサーバ(210)とHTTPにて通信するのは直接
的にはWWW中継処理手段(206)であるが、WWW中継処
理手段(206)は通常WWWクライアント(202)の
要請に基づいてWWWサーバ(210)との通信を実施し
ている。
【0043】WWWサーバ(210)が処理対象とするURL
がWWWクライアント(202)から直接送信されてきた
場合もWWW中継処理手段(206)を経由して送信され
てきた場合も、どちらもWWWクライアントからのデータ
であると見做すという意味を込めて「クライアント
『側』入力文字列」としたのである。
【0044】第2の特徴として請求項4の機能拡張装置
は、WWWクライアント(202)のURL入力表示欄(50
2)に入力した時の表示通りの文字列(このWWWクライ
アント側で入力された文字列を、以下「文字列1」とす
る。)をWWWサーバ(210)で再現するとしている。
(WWWサーバ側で再現された文字列を、以下「文字列
2」とする。)たとえネットワーク(208)中におい
てどのような表記形式で伝送されようとも文字列1と見
た目上(つまり印刷した際に)同一の文字列をWWWサー
バにて獲得する獲得手段を備えるとしている。
【0045】これにより、WWWクライアント(202)
のURL入力表示欄(502)に漢字等の全角文字や前記
「Unsafe」な文字を含む文字列がURLとしてブラウザのU
RL入力表示欄(502)に入力された場合、すなわち、
前記FxURLがブラウザのURL入力表示欄(502)に入力
された場合でも、(1)両WWW処理手段((202)と(2
10)のこと。)が採用する漢字コード体系の相違、
(2)2以上のWWWクライアント(202)間のエンコード
処理方法の相違、または(3)WWWクライアント(202)
におけるエンコード実施の有無の相違によらず、前記文
字列処理手段はWWWサーバが備える記憶手段の情報を利
用しつつWWWクライアント(202)のURL入力表示欄
(502)に入力した時の表示通りの文字列1を文字列
2として得ることができる。
【0046】ただし、URL入力表示欄(502)に(エ
ンコードしないままの)「#」そのものを含む http://www.ox.com/index.html#sales というような文字列を入力した場合、その「#」以降の
文字列(「#sales」)は通常はWWWサーバ側(WWWサーバ
またはWWW中継処理手段)には伝達されないため、その
「#」以降の文字列をWWWサーバで再現することはできな
い、つまり文字列1と文字列2が同一にはならない;と
している。「#」以降の文字列がWWWサーバ側には伝達さ
れるのであれば、文字列1と文字列2は同一にすること
ができる。
【0047】前記FxURL(またはそのサブセットであるK
URL)がブラウザのURL入力表示欄(502)に入力でき
ることにより、図10の(1001)、(1007)、
(1009)に示すような漢字等を含むKURLを用いるこ
とが可能となり、URLの表現手段としての価値は飛躍的
に向上する。また図12Cのように、前記「『Reserve
d』である文字群(1106)」の文字を含むごくふつ
うの英文表記もFxURLのURLパス部に置くことが可能とな
る。両者の混合、すなわち、FxURLのURLパス部に「Rese
rved」である文字群(1106)の文字と漢字等の文字
の両方を含む文字列を置くことも可能である。
【0048】資料2(出典は後述)の新聞の記事によれ
ば、「英語でURLというアドレスを入力してホームペー
ジを探すのは日本人には骨が折れる」というある人物の
発言が紹介されていたり「インターネットの窓口にもUR
Lの日本語変換ソフト(中略)がほしいという声は少な
くない」という認識が示されていたりする。これがイン
ターネット関連業界またはパソコン利用者の標準的認識
と考えてほぼ良いであろう。上述したように、請求項4
の機能拡張装置はこれに十分応えることができると発明
者は考えている。
【0049】なお、請求項4の機能拡張装置を作る際に
は、この機能拡張装置内部で用いる漢字コード体系を処
理の早い段階で統一することが望ましい。より複雑な処
理をこの機能拡張装置の後段で実施する際に漢字コード
体系の相違を意識せずに処理を進められることはメリッ
トになる。
【0050】請求項5の機能拡張装置は、処理対象のUR
LがブラウザのURL入力表示欄(502)以外から与えら
れる文字列に由来していることを第1の特徴としてい
る。第2の特徴については請求項4の機能拡張装置と同
様である。以下、第1の特徴についてもう少し詳しく説
明する。
【0051】一般的なWWWサービスの実施の形態におい
ては、WWWクライアント(202)はブラウザというプ
ログラムを備えたパソコンであることが多い。ブラウザ
の画面インターフェースの概要は図5に示すようなもの
である。ブラウザのURL入力表示欄(502)からWWWサ
ーバにおいて処理対象となるURL──それはTrURLかもし
れないしFxURLかもしれない──が与えられるのであ
る。つまり、WWWサーバにおいて処理対象となるURLの入
力または選択は、人間がキーボードを用いてキー入力す
る場合でもいくつかの項目の中からマウスを用いて選択
する場合等でも、手動で行われる。ある者は商用ブラウ
ザが備える良好なGUI(グラフィカルユーザインターフ
ェース)によりこれを行うであろうし、別のある者はGU
IではなくCUI(キャラクタユーザインターフェース)を
備えたブラウザによりこれを行うであろう。画面の体裁
はともかく、WWWクライアントとして特化されたプログ
ラム(すなわち「ブラウザ」)を利用することであろ
う。
【0052】請求項5の機能拡張装置はそうではなく、
(1)手動でURLを入力するもののブラウザほど良好な(ま
たは専用の)GUIやCUIを持たないプログラムまたは(2)
所望のURLを自動で生成して自動でWWWサーバへと送信す
るプログラム等が利用されることを想定している。
【0053】前者の例として「telnet」と称するプログ
ラムを挙げることができる。後者の例は、たとえばHTTP
を処理することができる自作プログラムを挙げることが
できる。後者のプログラムは人手を介することなく処理
が進められるため、自動的かつ大量の処理を一括でまた
は適宜分散させて処理するのに好適である。同時に、そ
のようなプログラムにはGUIはもとより原始的なユーザ
インターフェースさえ持たせる必要が無いためソースコ
ード(または実行ファイル)の規模は小さくなり、高性
能でないパソコンでも好適な処理速度が得られるだろ
う。なお、自動的な処理を行うための条件設定に際して
は人手を介する場合もあろう。
【0054】このような特徴をもった上記(1)または(2)
記載のプログラムを用いることにより生成されたURLをW
WWサーバにおいて処理対象とするのが請求項4の機能拡
張装置である。従って、WWWサーバにおいて処理対象と
なるURLは必ずしも人手を介したものである必要は無い
ので、自動的かつ大量の処理を一括でまたは適宜分散さ
せて処理するのに好適である。
【0055】しかも、URLとなる文字列をブラウザにお
けるURL入力表示欄(502)から与える必要がないた
め、URL入力表示欄(502)からは入力できないまた
は入力が困難な文字列でもWWWサーバにおいて処理対象
となるURLとすることができる。これにより、例えば入
力困難な漢字や記号類を用いたより多様な表記の文字列
──それがFxURLである──をURLをして用いることがで
き、便利である。
【0056】請求項6の機能拡張装置は、(1)URLパス部
に漢字、ひらがなまたはカタカナが含まれており、か
つ、(2)CGIプログラム等へのパラメータ伝達を指示する
とRFCにて定義された文字列(現バージョンのRFCにおい
ては「?」)をRFCの定義通りに用いる用途では含まない
こと;を特徴としている。逆に言えば、漢字等を含むUR
Lパス部においてCGIプログラム等へのパラメータ伝達の
ために「?」が使われている場合、すなわち、URLパス部
がRFCに記載されているURLの通常の表示様式に準拠した
文字列である場合、そのURLが処理可能であることはこ
の発明の範囲ではない;ということである。一例を挙げ
れば、URLパス部が「?イロハ」あるいは「index.cgi?イ
ロハ」なる文字列である場合URLについてそのURLが処理
可能であることはこの請求項における発明の範囲ではな
い。
【0057】もう少し具体的に説明する。図13Aまた
は図13Cに示すURLが処理できるようになることはこ
の発明の範囲であるが、図13Bに示すURLが処理でき
るようになることはこの発明の範囲ではない。なぜな
ら、現在市場で主流となっているブラウザを用いて発明
者が実験した範囲では、既存のWWWサーバが通常備えて
いるCGI処理手段のパラメータとして図13Bに示すURL
のURLパス部を処理可能なようにブラウザが適切にエン
コードすることになっているからである。(ただし、前
記図13Bに示す漢字を含むURLを一見「適切に」処理
するような実装はRFCの規約に違反しているかもしれな
いし、発明者が実験した範囲でたまたまうまく動作した
だけかもしれない。)よって図13Bに示すURLが処理
可能になることは新規性が無い。それに、既存のWWWサ
ーバが図13Bに示すURLを処理するに際しては請求項
1に記載したような意図的にエラーを誘発するようなエ
ラー誘発手段を用いていない──すなわち、正常処理の
範疇として情報処理される──ため、この意味からも図
13Bに示すURLが処理可能になることはこの発明の範
囲ではない。
【0058】URLを情報表現手段(たとえば広告媒体な
どの告知媒体)として捉えた場合、次の理由により図1
3Aに対して図13Bは劣っていると言って良いであろ
う。URLを読む側が基礎的な英語力を有していると仮定
する場合、図13Aについては、URLホスト部とURLパス
部の部分に着目して「My name is 林毅」、すなわち、
「私の名前は林毅です」という意味を想像(意味に解
釈)することができよう。図13Bもそのように想像・
解釈できなくはないかもしれないが、URLパス部の先頭
にある「?」は余計である。通常の文章表現においてこ
のような「?」を用いることは無いし、個人や法人等の
名前自体に「?」が含まれることも無いであろう。
【0059】図13Cに示す例は、「あなたの名前は林
毅ですか?」という意味を想像(意味に解釈)すること
ができよう。図13Bとは違い(URLパス部の末尾にあ
る)「?」は余計ではない。文の疑問符としての役割を
果たしていると解することができるからである。
【0060】なお図13Bの表記は、「?」の前に存在
すべきCGIプログラムのファイル名等が省略されたもの
である。これを省略せずに表記すれば、たとえば、図1
3B2のようになる。図13B2のURLは告知媒体とし
ての価値は大幅に低下していると言って良いであろう。
【0061】請求項7の機能拡張装置は、URLパス部が
日本語、英語、フランス語のような国または地域で使わ
れている言語における語句(単語)を含んでいることを
特徴としている。このことは自動的に、句または文を含
むことを意味する(図14のA、B、C、DおよびFを
参照)。エスペラント語のような人工言語を排除しな
い。
【0062】ブラウザにおけるURL入力表示欄(50
2)からまたはその他の手段により、(1)ISO 8859-1文
字コード集合中の非ASCII文字コードの文字や(2)いわゆ
る外字(既存の漢字コード体系において標準的なコード
が割り当てられておらず、利用者が個々にコードを割り
当てている文字のこと。)として扱っている文字もしく
は(3)それらを混合した文字列をURLとして入力または指
定等できるのであれば、これを用いることにより一層多
様な表現が可能となる。図14Hはフランス語の句が含
まれている(1)の例、図14Iは「高」の旧字体が含ま
れている(2)の例である。この説明では「ISO 8859-1」
を取り上げたが、「ISO 8859-2」や「ISO 10646」やそ
の他の文字コード集合についても同様に考えることがで
きる。
【0063】請求項7の機能拡張装置はまた、特定の学
術分野(例えば数学)において用いられる式などの表現
形態を含んだり、コンピュータ言語の命令等を含むこと
を特徴とする場合がある。図14Gは数式(xの2次方
程式)を含むURLの例である。図14Eはコンピュータ
言語の一種であるC言語を含むURLの例である。
【0064】これにより、多様な言語の文や式などを含
む多様な表現力を備えたURLを用いることができるの
で、表現力豊なURLの利用が可能になる。URLの情報表現
手段としての利用価値は一層向上し、営業活動等への利
用に好適である。消費者の購買意欲をそそるようなワク
ワクするような表現をURLに用いることも可能であろ
う;と発明者は考える。
【0065】請求項7を突き詰めて考えれば、任意の表
現手段を採りうることが可能だと分かる。言語系として
は点字や手話、あるいはジェスチャーやボディランゲー
ジであっても良いかもしれない。ただし、手話やジェス
チャーのような動作をブラウザのURL入力表示欄(50
2)に表現しようとすれば「アニメーションGIF」(画
像データを用いた連続表示したスライドのようなもの)
を用いれば可能かもしれないが表現内容が時間とともに
変化してしまう等の理由から実装(実現)は難しい。し
かし、点字ならばURL入力表示欄(502)の実装方法
を工夫することにより入力や表示が可能であろう。この
ような考えを推し進めれば、任意の画像データをURL入
力表示欄(502)にて取り扱うことが可能であるとの
推察が付く。上述した理由から以下では静止画に限って
話しを進める。
【0066】これを実現するためには、URL入力表示欄
(502)を既存のブラウザにおいて実装されているよ
うな<所定の文字列の表示、入力、編集が可能な領域>
と捉えるのではなく、<任意の画像データの表示、入
力、編集が可能な領域>と捉え直せば良い。具体的に
は、現在のような<1行のみのテキストエディタ>では
なく<横長の長方形領域を編集範囲とする画像エディタ
>として新たな仕様でURL入力表示欄を実装し直せば良
い。もちろん通常の画像エディタと同様、文字列の表
示、入力、編集も可能とするのである。なおこの「新た
な」「URL入力表示欄」(以下、これを「画像対応型URL
入力表示欄」と言う。)は、外見上は従来のURL入力表
示欄と同一にすることもできるので、図5に示すURL入
力表示欄(502)は画像対応型URL入力表示欄である
と見做すこともできる。
【0067】ここまで考えを発展させると、上述のよう
にURLパス部に画像データ等を含むURL(以下、このよう
なURLをビジュアルURL、略して「VURL」と言う。)はRF
Cで定義されたURLの範疇を越えてしまうように思える。
しかしながら、例えば、点字や画像データをRFCで定義
されているMIME (multipurpose internet mail extensi
ons)という規格のBASE64形式にてエンコードするという
規約をVURLをやり取りする双方が合意すれば、点字や画
像データをURLパス名部に表現することが可能となる。
【0068】この場合、(1)WWWクライアントにおけるUR
L入力表示欄における表現物(表現物1)と表現物1を
受信したWWWサーバにおけるデコード後の表現物(表現
物2)については点字や画像データという形式で情報が
表現される一方、(2)WWWクライアントとWWWサーバとの
間にあるネットワーク中ではBASE64形式の文字列として
表現されたもの(表現物3)とする;というような実施
形態を想定することができる。VURLの例を図14Jに示
す。URLパス部には人の顔に似せた小さなアイコンのよ
うな画像が置かれている。
【0069】このような機能拡張も、この発明の請求項
1に記載されているような「WWWサーバがURLを処理する
に際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段」や
「少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処
理手段」等を備えるこの発明の機能拡張装置を用いるこ
とにより、WWWサーバ側については比較的容易に対応が
可能である。なお、WWWクライアント(ブラウザ)側に
ついては、「プラグイン」と呼ばれている良く使われて
いる機能拡張手段により対応が可能である。
【0070】なお、VURLの画像データ部分をBASE64でエ
ンコードした場合、画像データは「a」〜「z」、「A」
〜「Z」、「0」、「1」〜「9」、「+」、「/」、「=」
の合計65種類の文字の組合せで表現されることになる
が、FxURLならば文字「/」を始め65すべての文字につい
て何ら制約を受けずにURLパス部に記述可能である。
【0071】VURLによれば点字(正確には、点字風の画
像データ。)や絵文字を含む任意の画像データを情報表
現手段としてURL中に用いることができるため、例え
ば、(1)通常の日本語や英語等による表記を理解できな
い人々、(2)点字や絵文字の方が速読できる(またはな
じみが深い)人々、(3)絵文字を用いた簡便な意志伝達
を希望する人々などにとっては有意義なものとなろう。
点字を含むVURLは身障者の人々がインターネットを活用
する際の一助となるかもしれない。ただし、平面的に印
刷された点字ではなく凹凸のある真の点字の入力や読み
取りに際しては別途専用の装置等が必要になる。
【0072】なお、VURLの表記内容を読み取ることは容
易であろうが、VURLが紙などの印刷媒体に表示されてい
るような場合は(文字列と違って)読み取った表記内容
と同一のものをURL入力表示欄に入力することは多くの
場合困難であろう。この場合、例えば、 (1)VURLを印刷した近傍にそのVURLに対応する2次元コ
ードを添え、その2次元コードを2次元コードリーダを
用いて機械的に入力する; (2)VURLがカードに印刷されているならば、カードに磁
気ストライプ等を設けてその中にエンコードしたVURLを
記録し、磁気カードリーダ等を用いて機械的に入力す
る; などの方法のより対処可能となる場合もあろう。
【0073】更に、URL入力表示欄(502)に入力さ
れる文字列を図形情報と捉えることにより、用いる文字
フォントの違い(例:明朝体とゴシック体)により実際
に意味するURLの解釈を変えるという実装を行うことも
可能である。この場合、(1)従来の文字列(テキスト)
としての情報にフォントの種別についての情報を付帯さ
せてWWWサーバに伝達するか、または、(2)入力されたUR
Lをそのまま画像データとして捉えて上述の方法でWWWサ
ーバに伝達する等の方法が想定可能である。
【0074】請求項7の機能拡張装置はまた、URLパス
部に暗号化されたデータを含むこともできる。データを
暗号化してこれを文字列として出力した場合、その文字
列は通常にASCII文字コード集合の図形文字を用いるこ
とになるが、FxURLにはTrURLのような「Unsafe」または
「Reserved」となっている文字種は無いので、特別なエ
ンコード処理をすること無く暗号化されたデータをURL
パス部に置くことができる。図14Kに例を示す。「en
crypted/」以降に示すのは、あるデータを(コンピュー
タ業界において)「DES」と呼ばれている暗号方式によ
り暗号化した文字列である。これはあくまでも一例であ
り、暗号化方式は任意である。
【0075】請求項8の機能拡張装置は、URLパス部に
検索を指示する文字列が含まれていることを特徴とす
る。「検索を指示する文字列」には大きく分けて2種類
ある。記号を利用するものと自然言語によるものであ
る。
【0076】第1の記号を用いた検索指示では、コンピ
ュータ業界において「正規表現」や「ワイルドカード」
と呼ばれる表現方法を用いる。これらを用いれば、図1
5のA、B、C、DおよびEのようなURLが利用可能と
なる。
【0077】図15Bはワイルドカードを用いた例であ
る。WWWサーバはファイル保持部(620)のディレク
トリ領域(図8A参照)を検索して、「a」で始まり
「z.html」で終わるファイル名(例:「abcdz.html」、
「aあいうz.html」、「a+-=z.html」)を持つファイル
を探し出す。図15Aもワイルドカードを用いた例であ
り、「a」で始まり「z.html」で終わる8文字のファイ
ル名(例:「abz.html」、「a-z.html」、「a.z.htm
l」)を持つファイルを探し出す。該当するファイルが
2以上ある場合は、(1)最初のファイルを検索結果とし
たり(2)検索結果を順にすべて処理する等のルールを別
途定めて実施することになろう。また、上記の例におい
て全角を文字を含むファイル名を検索の対象にすべきか
否か等については別途ルールが必要であろう。
【0078】図15Cは正規表現を用いた例である。フ
ァイル名が数字のみから成るファイルを探し出すよう指
示している;と解釈できる例である。
【0079】図15Dは、WWWサーバ処理手段の外部に
あるデータベース(この例では当該データベースの識別
子は「names.jp」としている。日本の人名データベース
の意に解釈されたい。)から名前の最初が「田中」であ
る人物を探し出すよう指示している;と解釈できる例で
ある。
【0080】同様に図15Eは、データベース「names.
jp」から名前の末尾が「子」である人物を探し出すよう
指示している;と解釈できる例である。
【0081】実際の運用に際しては、どのような表記
(文字列)がどのような意味を持つのかについて、事前
に定義したり動的に決定したりするなど、WWWクライア
ント(202)側とWWWサーバ(210)側とで一定の
ルールに合意する必要がある。
【0082】第2の自然言語を用いた検索指示について
説明する。
【0083】図15E2は、図15Eと等価な意味をワ
イルドカードを使うのではなく自然言語を用いて表現し
た例である。日本語以外で記述しても良い。また、図1
5F(またはデータベース識別子を省略して図15F
2)のように質問文を含むこともできる。このようなFx
URLをWWWクライアント(202)側で用いてWWWサーバ
(210)側にて処理しようとすれば、(1)URLパス部の
部分を言語処理して意味を獲得する言語処理手段を別途
備えるか、または、(2)WWWサーバ(210)側で解釈可
能な構文のパターンを予め定めておき、WWWクライアン
ト(202)側ではそのパターンに従って文を組み立て
てURLパス部に含む;等の処理が必要になろう。後者の
方法は、書式がきっちりと定まっているという意味にお
いてコンピュータ言語のプログラミングの要領に似てい
る。
【0084】以上に述べたように、(1)複数のファイル
を一度の要求で獲得可能な検索式を成す文字列をURLに
含んだり、(2)自然言語の質問文を成す文字列をURLに含
むこと等が可能となり、便利である。この技術を用いる
ことにより、インターネットにおける新しいタイプの検
索サービスを提供することが可能となろう。
【0085】請求項9の機能拡張装置は、下記に示す2
つの対照的な手段のうちの少なくとも一方を備えること
を特徴とする。
【0086】その第1の手段である「特別文字列普通解
釈手段」により、HTTPの規約により特別な意味が与えら
れている「?」や「/」等の「Unsafe」である文字群(1
104)や「Reserved」である文字群(1106)の文
字についてその文字本来の用途に用いることが可能とな
る。
【0087】これにより、「4分の3」という分数をURL
パス部に表記できる(図16A参照)。通常ならば図1
6Aは、<「answer=3」という名称のディレクトリの下
にある「4=0.75」という名称のファイルを指示するもの
>と解釈すべきURLである。なぜなら、URLの様式を定め
たRFCにより「/」は階層構造の境界を示すとされている
からである。TrURLではこのような解釈になるが、FxURL
では必ずしもこのように解釈しなくてもよい。このよう
に請求項9の機能拡張装置は、「/」を階層構造の境界
を示す記号以外の意味に用いることを可能にする。
「/」以外も同様である。
【0088】このように「特別文字列普通解釈手段」に
より、より自然な表現の文をURLパス部に含むことが可
能となる等のメリットが得られる。
【0089】その第2の手段である「普通文字列特別解
釈手段」は、上記「特別文字列普通解釈手段」とは逆
に、何らかの文字列を階層構造の境界を示すものとして
解釈することを可能にする。例えば、図16BのKURLに
は階層構造の境界を示すものは無い。これを、「の中
の」または「の」を「/」と等価であると解釈すること
により、図16B2のKURLに置換することができる。両
KURLの下線部に注目されたい。
【0090】これにより、ファイル保持部(620)に
おけるアクセスすべきファイルの所在が確定し、目的の
ファイルを読み出すことができるようになる。
【0091】図16B2のKURLは漢字等を用いた日本語
の文となっているが、この例における図16B2から図
16B3への変換処理については、URLパス部の内容を
言語的意味を理解して処理するのではなく、単なる置換
処理で十分である。(ただし、「の中の」から「/」へ
の置換処理を「の」から「/」への置換処理に先行して
実施する程度の工夫は必要である。)このため、(文法
解釈等を伴う言語処理を行う場合を考えれば)この変換
処理に要する作業量はそう多くはない。
【0092】TrURLでは「の」をこのような意味で用い
るという用法はないし、漢字等も使うことができないた
め、図16B3のように表記せざるを得なかった。図1
6Bに示すような表記方法(つまりKURLもしくはこれを
包含するFxURL)が普及すれば、コンピュータ利用の
「参入障壁」を数段下げることができる可能性があり、
WWWサービスの利用者の増大等が期待できる。併せてイ
ンターネットのサービス全体の利用者増も期待できる。
【0093】なお、階層構造の境界を示すものとして解
釈させる「何らかの文字列」はローマ字表記の日本語の
句でもよいし、ローマ字表記の英語の句でもよいし、そ
の他記号列等でもよい。図16B4に示すのはローマ字
表記の英文である。この場合、まず「△of△」(ここで
「△」はASCII文字コード集合における空白文字。C言
語の16進数表記で0x20。いわゆる半角スペースを示す。
図面においても同様。)を「/」に置換した後、更に左
右の語の並びを入れ替えることにより図16B3を得る
ことができる。更に英和翻訳等を行えば図16B2を得
ることもできる。
【0094】上記の説明ではRFCにより「階層構造の境
界を示すもの」と定義付けられた事項とそれに対応する
文字列を取り上げたが、これ以外の事項についても同様
である。
【0095】このように「普通文字列特別解釈手段」に
より、より自然な表現の文をURLパス部に含むことが可
能となる等のメリットが得られる。
【0096】以上のように、請求項1を頂点とするこの
発明は、応用範囲が極めて広い。これは、前記文字列処
理手段における情報処理の内容を特段制限する事由が無
いことによる点が大きく寄与している。特に請求項3の
発明によれば既存のWWWサーバの固定的部位は何ら変更
する必要がないためこの機能拡張装置の利用は容易であ
り、これがこの発明の価値を高めることになろう。
【0097】この発明による機能拡張装置を利用するた
めには、対象となる装置が(1)例外事象発生時の処理手
段を呼び出す仕組みと(2)その処理手段として所望のも
のを設定可能という2の条件を満たしていれば良い。た
とえば「CPU」は「WWWサーバ」ではないが、CPUはこれ
らの条件を満たしているものが多い。
【0098】このことを熟考すれば、請求項1が機能拡
張の対象としている装置をWWWサーバにのみ限定してい
ることについて疑問が生じて来る。「この限定を取り払
うとどういうことになるのか?」発明者は自問自答し
た。
【0099】コンピュータのファイル等のデータを「資
源」と捉えるならば、URLはインターネットにおける資
源の同定用文字列と言える。実際、「URL」の正式名称
である「Uniform Resource Locators」がそれを示して
いる。そして、資源の所在を指し示す文字列を「アドレ
ッシング用文字列」と呼び直してみると、(1)URLと並ん
でインターネットにおいて頻繁に利用されている文字列
である「電子メールアドレス」や(2)URLと電子メールア
ドレスに共通の要素である「ドメイン名」等も「アドレ
ッシング用文字列」と言って良いだろう。
【0100】ここまで考えを進めるとこの発明は、アド
レッシング用文字列を処理するサーバ全般に適用できそ
うだとの推測が付く。具体的には、(1)電子メールの配
送等を行うための手段である電子メールサーバや、(2)
ドメイン名からIPアドレスを得るための(またはその逆
の用途のための)手段であるDNS (Domain name system)
サーバにも適用できそうなことが推測できる。FTP (fil
e transfer protocol)サーバにも適用できるであろう。
すなわち、電子メールサーバ(「sendmail」という名称
のプログラムが有名である。)を例に採れば、次のよう
な請求項を設けることが可能である。
【0101】「既存電子メールサーバが電子メールのア
ドレスを処理するに際して意図的にエラーを誘発するエ
ラー誘発手段と、前記既存電子メールサーバが記憶手段
に記憶させたデータのうち少なくとも電子メールアドレ
スのユーザID部を利用して処理を行う文字列処理手段
と、前記エラー誘発によりエラーが発生した時に前記既
存電子メールサーバから前記文字列処理手段へと処理を
分岐させる分岐手段とから成る機能拡張装置。」
【0102】更に考えを推し進めれば、この発明は、イ
ンターネット以外の領域にも適用できそうなことが推測
できる。例えば、電話通信網における電話番号に基づく
回線交換システムにも適用可能であろう。
【0103】このように考えるうちに、これらの適用可
能な用途をすべて個別に列記して請求項として記述する
方法では限界があると発明者は考えた。そこでこの発明
の本質を抽出し、新たな請求項とした。それが請求項1
0と請求項11である。
【0104】請求項12の発明は、請求項1の発明を方
法の発明としてクレームしたものである。すなわち、WW
Wサーバ(これはコンピュータ装置を用いたプログラム
と解釈してもよいし所定の機能を果たす専用ハードウェ
アと解釈しても良い。)がURLを処理するに際して次の
3の手段により機能拡張するという発明である。
【0105】第一は意図的にエラーを誘発するエラー誘
発設定ステップを備えること。第二はWWWサーバが記憶
部に保持したデータのうち少なくともURLパス部を利用
して処理を行う文字列処理ステップを備えること。第三
は上記のエラー誘発設定ステップが原因となってエラー
が発生した時にWWWサーバ内部のルーチンから新たに設
ける文字列処理ルーチンへと処理を分岐させる分岐処理
ステップを備えること。
【0106】請求項13の発明は、請求項1の発明を媒
体の発明としてクレームしたものである。すなわち、請
求項12の発明の範疇にあるWWWサーバのうちコンピュ
ータのプログラムとして提供される「機能拡張プログラ
ム」を記録した記録媒体である。
【0107】容易に想像可能であろうが、請求項1以外
の機能拡張装置の発明についてもこれに対応する方法の
発明と媒体の発明が存在する。
【0108】発明者が更に考えを推し進めたところ、エ
ラー誘発手段は必ずしも機能拡張装置の構成要素として
含まれる必要はないであろうとの知見を得たため、請求
項14としてこの発明を記述した。また、請求項14に
おける「既存情報処理手段」をWWWサーバに限定した場
合の発明を請求項15として記述した。
【0109】この発明において「文字列」とは、文字が
1以上連続したものを言う。ここで「文字」とはコンピ
ュータ上で表現できる任意の文字を言う。別の言葉で言
えば、何らかの文字コード集合(コード体系)において
文字コードが一意に定まっているものである。
【0110】「文字コード集合」とは、対応するコード
が一意に定められている文字の集まりもしくはその集ま
りに対して付けられた名称を言う。
【0111】「全角文字」とは、日本語等の文章表記用
としてJISで定められた漢字、ひらがな、カタカナ等を
含む文字コード集合として「JIS X 0208」として定めら
れた文字群の各文字を言う。1文字を1バイト以内(7
ビットまたは8ビット)で表す文字を通称「半角文字」
と呼んでいるのに対して1文字を2バイト(16ビッ
ト)で表現するため「全角文字」と呼ばれているようで
ある。1文字を2バイト以上で表す通称「補助漢字」
(JIS X 0212)や、中国、韓国、台湾で用いられている
漢字等で1文字を2バイト以上で表すものを含む概念で
ある。
【0112】文字の「集合」としては全部または大部分
が同一であっても対応するコードが異なる場合がある。
全角文字のうち「JIS X 0208」について言えば、「JI
S」、「EUC」、「シフトJIS」(いずれも通称または俗
称。)の3種が場面に応じて用いられている。このよう
な場合、「3種の漢字コード(漢字コード体系)が存在
する」などと言う。国際標準化機構が定めた「ユニコー
ド」(ISO 10646)の漢字等の部分も一部重複する。
【0113】「文字列処理」とは、文字列を用いた情報
処理のことを言う。文字列を複数の文字列に分解した
り、日本語を成す文字列を英語に翻訳したり、何らかの
ルールに基づいてある文字列を別の文字列に置換した
り、文字列の文字数のカウントするなどを例として挙げ
ることができる。URLに関連して言えば、URLをURLホス
ト部とURLパス部とその他の部分とに分解するのは文字
列処理の一例である。
【0114】この発明において「プログラムを記録した
記録媒体」とは、フレキシブルディスク、CD-ROM、光磁
気ディスク、ハードディスク、メモリカード、ICカー
ド、ROM、パンチカード、テープ等を含む概念である。
また、コンピュータによって直接実行可能なプログラム
を記録した記録媒体だけでなく、いったん他の記録媒体
(ハードディスク等)にインストールすることによって
実行可能となるようなプログラムを記録した記録媒体
や、暗号化されたまたは圧縮されたプログラムを記録し
た記録媒体も含む概念である。
【0115】「CGI処理手段」または「CGIプログラム」
とは、WWWサーバ処理手段からCGI (common gateway int
erface)なる機構により呼び出される情報処理手段のこ
とである。とりわけ「CGIプログラム」と言った場合
は、その情報処理手段がプログラムとして実装されてい
ること示す。単に「CGI」と言う場合もある。
【0116】「トップページ」とは、通常、ホームペー
ジの中で最初に表示されるページである(図9参照)。
本来「ホームページ」とは、今日で言うホームページ
(以前は「Webサイト」等と称していた。)の入口のペ
ージを指していたが、誤用が広がって定着したものであ
る。ホームページには複数の文書ファイルや画像デー
タ、あるいはCGIプログラムが関連しており、それぞれ
のファイルは独自のアドレス(URL)を持つ。一般に
「ホームページのアドレス(もしくはURL)」と言った
場合には「トップページ」のURLを指している。
【0117】「WWWサーバ」とは、WWWサービスのサーバ
側の機能(図3参照)を提供するプログラムである。そ
のようなプログラムが機能するに際して必要なファイル
等(図6参照)も含む概念である。そのようなプログラ
ム(および前記必要なファイル等)がワークステーショ
ンやパソコン等のコンピュータにインストールされた装
置(図17参照)を含む概念である。WWWサーバの機能
がソフトウェアまたはハードウェアとして内蔵された専
用の装置も含む概念である。とりわけ、上記プログラム
や装置が動作中のものをこう呼ぶ。また、WWWサーバ処
理装置上で動作するプログラムに着目している場合は
「WWWサーバプログラム」と言う。この発明による機能
拡張を致したことによりFxURLの処理が可能となったWWW
サーバを含む概念であるが、特にこの機能拡張したWWW
サーバを示したい場合は「FxURL対応WWWサーバ」と言
う。
【0118】「WWWクライアント」とは、WWWサービスの
クライアント側の機能を提供するプログラムである。そ
のようなプログラムが機能するに際して必要なファイル
等も含む概念である。そのようなプログラム(および前
記必要なファイル等)がワークステーションやパソコン
等のコンピュータにインストールされた装置を含む概念
である。WWWクライアントの機能がソフトウェアまたは
ハードウェアとして内蔵された専用の装置も含む概念で
ある。とりわけ、上記プログラムや装置が動作中のもの
をこう呼ぶ。また、WWWクライアントの画面インターフ
ェース(図5参照)に着目している場合は「ブラウザ」
と言う。
【0119】「ネットワーク」とは、広域の公開ネット
ワークであるインターネット、組織内のネットワークで
あるイントラネットならびに比較的小規模なネットワー
クであるLAN (local area network)を含む概念である。
通信規約にTCP/IP(RFCで定められているインターネッ
ト用の通信規約)を用いないネットワークを含むことを
妨げない。
【0120】「ディレクトリ」とは、ファイルシステム
(ファイルを管理する手段またはファイルを格納した媒
体のこと。)においてファイルのインデックス情報が格
納された特殊な情報領域である。OSによってはこの情報
領域がファイルの一種として実装されている場合があ
る。
【0121】「ファイル」とは、データファイルとプロ
グラムファイルと特殊ファイルの総称である。ここでデ
ータファイルとは、テキスト(文字列、文書)情報や画
像データ、音声データ等のデータを格納したファイルで
ある。プログラムファイルは「プログラム」または「実
行ファイル」とも呼ばれ、コンピュータ上で実行可能で
あるファイルである。特殊ファイルの代表例は前記ディ
レクトリである。ディレクトリ以外には、OSによって
は、画面やキーボードをファイルとして扱うものもあ
る。なお、単に「ファイル」と言った場合、狭義にはデ
ータファイルとプログラムファイルを、更に狭義にはデ
ータファイルのみを指す。意味が不明確になりそうな場
面やファイルの内容を限定したい場合は、「データファ
イル」、「プログラムファイル」または「ディレクト
リ」と表記する。
【0122】この発明において「OS」とは、OSの核であ
る「カーネル」と呼ばれる部分に加え、「ライブラリ」
と呼ばれるカーネルの周辺モジュール、「シェル」等と
呼ばれる対ユーザ対話機能提供モジュールにエディタや
文字列処理プログラム等のカーネルに付随するツール等
と称されるファイルを含む概念である。
【0123】この発明における「資料1」の出典は、
「日経コミュニケーション」(日経BP社発行)の1998年
4月20日号の第111ページである。
【0124】この発明における「資料2」の出典は、19
98年4月15日付け「日経産業新聞」第6面である。
【0125】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図2にこの発明に
よるFxURL対応WWWサーバを用いたWWWサービスの一実施
形態を示す。
【0126】LAN(204)に接続されたWWWクライアン
ト(202)はWWW中継処理手段(206)とインター
ネット(208)を介してWWWサーバ(210)と通信
可能な状態にある。インターネット(208)に接続さ
れたWWWクライアント(202)はインターネット(2
08)を介してWWWサーバ(210)と通信可能な状態
にある。
【0127】WWWサーバ(210)には既存のWWWサーバ
とFxURL対応WWWサーバとがある。機能拡張した部分以外
は共通なので、機能拡張した部分以外は特に分けずに記
述する。必要に応じて「既存の」または「FxURL対応」
なる形容詞を前置する。よって、図2に示すWWWサーバ
(210)は、既存のWWWサーバである場合とFxURL対応
WWWサーバである場合とがある。ただし、図2の中の少
なくとも1のWWWサーバ(210)はFxURL対応WWWサー
バである。
【0128】WWWサーバ(210)の構成要素および関
連データの関係を示すブロック図6と図7に示す。図6
は既存のWWWサーバのものである。図7はFxURL対応WWW
サーバのものである。
【0129】WWWサーバは、自分自身の初期設定を行う
ために初期化処理部(608)を実行したのち、WWWク
ライアントからのHTTPリクエスト待ちの状態となる。こ
の時各処理部と全体の制御を行うのが制御部(610)
である。初期設定に際しては初期化情報保持部(61
4)に与えられた動作条件等を読み込み、そのデータを
必要に応じて変数情報保持部(618)に格納する。こ
の結果変数情報保持部(618)には、HTTPレスポンス
としてWWWクライアントに送信すべきファイル(図3
B、図8参照)等を格納したファイル保持部(620)
の所在等が格納される。
【0130】データ受信部(602)はWWWクライアン
トからのHTTPリクエスト(図3A参照)を文字列として
取り込むためのものである。取り込んだURL等の文字列
データを必要に応じて変数情報保持部(618)に格納
する。
【0131】制御部(1608)はURLおよび関連情報
のデータをURL解釈部(606)に渡す。URL解釈部(6
06)はURLパス部を取り出す等の目的で、図18に示
すURL分解手段(1804)により受け取ったデータの
うちURL(1802)をURLプロトコル部(1806)、
URLホスト部(1808)、URLポート部(1810)、
URLパス部(1812)とに分解する(図4参照)。
【0132】時としてURLパス部(1812)が省略さ
れているURLがある。また、多くの場合URLポート部(1
810)は省略されているが、この場合はHTTPの規約に
沿ってポート番号80が仮定される。多くの場合URLプロ
トコル部(1806)は「http」であるが、場合によっ
ては「https」となる。これはセキュリティを強化したH
TTPである。URLプロトコル部(1806)が「ftp」や
「wais」等となる場合があるが、この実施の形態ではこ
れらの扱いは言及しない。
【0133】なお、ブラウザのURL入力表示欄(50
2)においてURLを入力する際にURLホスト部以降を入力
した場合に「http://」等の文字列を自動的に前置する
ブラウザがある。このような前置が行われた場合、この
発明においては、当該文字列はブラウザの利用者が入力
したものであると見做すことを妨げないものとする。
【0134】このようにして獲得したURLパス部の文字
列は、ファイル保持部(620)にアクセスする際の情
報となる。ここで「アクセス」するとは、多くの場合、
(1)特定のデータファイルの内容を読み出すことを求め
るものであるか、(2)特定のプログラムファイルを実行
することを求めるものであるかである。
【0135】特定のファイルにアクセスする際にWWWサ
ーバは、初期化処理部(608)により指定されて変数
情報保持部に保持されている「ドキュメントルート」な
る変数(以降「DocumentRoot」と表記する。)と階層構
造の境界を示す文字「/」とをURLパス部に前置し、実際
にアクセスするファイルの所在を決定する。この様子を
図19に示す。
【0136】また、「スクリプトエイリアス」なる変数
(以降「ScriptAlias」と表記する。)が変数情報保持
部に保持されていれば、CGIプログラムの所在の決定に
際してScriptAliasの設定内容に沿った文字列の置換が
行なって実際にアクセスするファイルの所在を決定す
る。
【0137】また、「ディレクトリインデックス」なる
変数(以降「DirectoryIndex」と表記する。)が変数情
報保持部に保持されていれば、ファイル名の自動補完を
行う。この実施の形態においては index.html となっている。
【0138】URLパス部の文字列が階層構造の境界を示
す文字「/」で終わっている場合、DirectoryIndexが設
定されていない場合は実際にアクセスするファイルはデ
ィレクトリであると判断して当該ディレクトリの内容、
すなわち、図8Aに示すようなインデックス領域の情報
自体を表示する。一方DirectoryIndexが設定されていた
場合は、変数情報保持部に保持されているファイル名を
前記「/」に後置し、それを実際にアクセスするファイ
ルの所在(これを「フルパス」と言う。(1910)、
(1914)参照。)とする。
【0139】DirectoryIndexに関する上記仕組みがあ
り、また、多くのWWWサーバではこの設定がなされてい
るため、通常、図19に示すように、 http://www.any-domain.or.jp/ なるURLは http://www.any-domain.or.jp/index.html と同値となっている。
【0140】実際にアクセスするファイル名となる文字
列((1910)、(1914)参照。)を得たらWWW
サーバの制御部(610)は、これを変数情報保持部
(618)に格納するほか、ファイルアクセス部(61
6)に介して目的のファイルへのアクセスを試みる。フ
ァイルアクセス部(616)はファイル保持部(62
0)のインデックス領域(図8A参照)にアクセスして
目的のファイルが格納されている格納場所(pos11、pos
12等)を得て、目的のファイルへのアクセスを試みる
(図8B参照)。
【0141】目的のファイルがテキストデータが画像デ
ータ等のデータファイルであればこれを読み出す。目的
のファイルがCGIプログラムであれば(実行許可等があ
れば)これを実行する。
【0142】以上により得られたファイルの中身やプロ
グラムの実行結果を、ヘッダと呼ばれる所定のデータと
ともにHTTPレスポンスとしてデータ送信部(604)を
介してWWWクライアントに送信する。
【0143】なお、目的のファイルへのアクセスが失敗
した場合はエラーとなる。この場合は、エラー処理部
(610)にてエラーメッセージを生成し、ヘッダとと
もにHTTPレスポンスとしてデータ送信部(604)を介
してWWWクライアントに送信する。多くの場合ブラウザ
の受信データ表示欄(504)には、「目的のファイル
にはアクセスできません」等の主旨のエラーメッセージ
が表示されることになる。
【0144】以上が既存のWWWサーバにおける処理の概
要である。
【0145】以下では、FxURL対応WWWサーバの、この実
施の形態において特徴的な事項を説明する。WWWサーバ
の内部構成や関連データ領域等については図7を、FxUR
L対応WWWサーバの処理の流れについては図1をそれぞれ
参照されたい。この実施の形態のFxURL対応WWWサーバで
は、WWWサーバの固定的部位は何ら変更しない。
【0146】説明のおおよその流れは次のとおりであ
る: (1)機能拡張部の準備。 (2)エラーを誘発するデータの設定。 (3)エラー発生時の分岐に関する設定。 (4)機能拡張部等を備えたWWWサーバの起動とHTTPリクエ
ストに対する処理。
【0147】まず、機能拡張部(702)となる文字列
処理手段を準備する。
【0148】URLパス部を用いるものならどのような処
理を行うものでも良いが、例えば、URLパス部の文字列
をキーとして外部のデータベースを検索し、当該キーに
対応するURLを成す文字列を値として得て、その値を所
定のステータスコードとともにWWWクライアントに送信
することによりURLの転送処理をさせるような文字列処
理手段;を挙げることができる。以上で機能拡張部(7
02)の準備は終わる。機能拡張部(702)は、既存
のWWWサーバの固定的部位とも非固定的部位とも関係の
無く、新規に設けるものである。
【0149】次にエラーを誘発するデータの設定を行
う。
【0150】意図的にエラーを誘発するためのデータを
ファイル保持部(620)内のエラー誘発情報保持部
(706)に設定する。具体的には、ファイル保持部
(620)へのすべてのアクセスがすべてエラーとなる
ように設定する。この設定は、WWWサーバが実行時に参
照するアクセスコントロールファイルなるファイル(こ
のファイルはファイル保持部(620)に格納され
る。)を用いることにより実現できる。同様の設定は初
期化情報保持部(614)を用いて可能であるが、この
実施の形態においてはファイル保持部(620)に格納
されるタイプのアクセスコントロールファイルをを利用
する。図7のファイル保持部(620)はエラー誘発情
報保持部(706)を含んだ状態を示している。
【0151】次に、エラー発生時の分岐に関する設定を
行う。
【0152】前記エラー誘発情報保持部(706)に起
因してエラーが発生した際の分岐先に関する情報を初期
化情報保持部(614)内の分岐先情報保持部(70
4)に設定する。具体的には、前記機能拡張部(70
2)が前記分岐先となるように設定する。この設定は、
WWWサーバが起動時に参照するコンフィグレーションフ
ァイルなるファイル(このファイルはファイル保持部
(620)とは別の領域に格納される。)を用いること
により実現できる。図7の初期化情報保持部(614)
は分岐先情報保持部(704)を含んだ状態を示してい
る。
【0153】以上で準備は完了なので、次に、機能拡張
部等を備えたWWWサーバ(つまりFxURL対応WWWサーバ)
の起動を行う。
【0154】なお、この実施の形態においては条件変更
部(708)を備えているので、必要に応じて条件変更
部(708)を用いてエラー誘発情報保持部(706)
や分岐先情報保持部(704)の内容を変えることがで
きる。
【0155】WWWサーバを起動すると、図1に示すよう
に、初期化処理が行われる。WWWサーバは自らの動作に
必要な変数を変数情報保持部(618)に格納する等の
処理をしたのち(ステップ(S1))、上記で設定した
エラー発生時の分岐先情報を分岐先情報保持部(70
4)から取り出して変数情報保持部(618)に格納す
る(ステップ(S2))。
【0156】以降は、WWWクライアントからのHTTPリク
エストを待つ状態に入る(ステップ(S3))。
【0157】実際にWWWクライアントからのHTTPリクエ
ストがあるとこのFxURL対応WWWサーバは、WWWクライア
ントから得た情報をデータ受信部部(602)を介して
受信し、URL解釈部(606)を用いてURLパス部等を取
得し(ステップ(S4))、URLパス部等を変数情報保
持部(618)に格納し、変数情報保持部(618)に
格納されたDocumentRoot等の情報(1902)等を用い
てアクセス対象とするファイルを決定する(ステップ
(S5))。
【0158】このようにして実際にアクセスするファイ
ル((1914)参照)が決まったらファイルアクセス
部(616)を介してファイル保持部(620)にある
目的のファイルへのアクセスを試みる(ステップ(S
6))。しかしこのアクセスは、意図的に設定された前
記エラー誘発情報保持部の内容が原因となって常に(あ
るいは条件変更部(708)を用いて変更された条件に
応じて)エラーとなる(ステップ(S7))。
【0159】このためWWWサーバの制御部(610)は
制御をエラー処理部(612)へと移す。
【0160】するとエラー処理部(612)は、ステッ
プ(S2)において設定されたエラー発生時の分岐先情
報を変数情報保持部(618)の中の分岐先情報保持部
(704)から取り出して、指定された分岐先へと分岐
させる(ステップ(S9))。
【0161】これにより制御は機能拡張部(702)と
なっている前記文字列処理手段に移り、所望の文字列処
理が実施される(ステップ(S10))。
【0162】前記文字列処理手段の処理結果をこのHTTP
リクエスト元のWWWクライアントに対しHTTPレスポンス
としてデータ送信部(604)を介して送信すれば(ス
テップ(S11))このHTTPリクエストに対する処理は
終わる。
【0163】こうしてステップ(S3)に戻り、次のHT
TPリクエストを待つことになる。
【0164】この実施の形態では文字列処理手段の例と
してURL転送を挙げたが、これは一例である。例えば、U
RLパス部に日本語の文を書いてもらい、これを英訳し、
その結果をブラウザの受信データ表示欄(504)、UR
L入力表示欄(502)、または「ステータス行」など
と呼ばれているブラウザの下部領域(図示せず)に表示
する;という文字列処理手段を実装することも可能であ
る。
【0165】あるいは、URLパス部の文字列を電子メー
ルの宛先と(短い)本文と見做してその宛先に送信す
る;という文字列処理手段を実装することも可能であ
る。
【0166】(実施形態2)意図的にエラーを誘発する
他の例として次の例を挙げることができる。なお以下で
は、ほぼ、この実施の形態(実施形態2)に特有な事項
のみ記述する。全体の処理の流れ等は実施形態1の記述
を参照されたい。
【0167】本来はa.htmlからz.htmlまでの26のファ
イルをDocumentRoot下に格納して http://www.ox.com/a.html、 http://www.ox.com/p.html、 http://www.ox.com/z.html なるHTTPリクエストに対して正常に a.html、 p.html、 z.html、 の内容を送信すべきところを、 a.html〜c.html の3のファイルを除く23のファイル(d.html〜z.htm
l)を意図的にDocumentRoot下以外のディレクトリ(例
えば/httpd/doc2)に格納する;という意図的なエラー
誘発手段を採ることもできる。
【0168】このようにした場合、 d.html〜z.html へのアクセスは一旦エラーとなる。この結果、この処理
はエラー処理部を介して機能拡張部へと制御が移る。
【0169】これにより、例えば、 d.html〜z.html については変数情報保持部(618)に格納されている
URLホスト部やブラウザの種別を表す変数等を用いて、
アクセス元のWWWクライアントが属するドメイン名やブ
ラウザの種別やバージョンの相違に応じて好適なドキュ
メントを返す;等の処理を文字列処理手段として実装す
ることが可能である。一旦はエラーとなったこの処理
は、最終的には正常終了としてWWWクライアントへ必要
なデータを送信することができる。
【0170】(実施形態3)以下では、ほぼ、この実施
の形態(実施形態3)に特有な事項のみ記述する。全体
の処理の流れ等は実施形態1の記述を参照されたい。
【0171】意図的にエラーを誘発する他の例として、
DocumentRoot下に何らファイルを置かない;とする方法
もある。このようにした場合、(1)URLパス部が「sales.
html」というようなTrURLである文字列の場合も、(2)UR
Lパス部が「営業のご案内.html」というようなFxURLで
ある文字列の場合も、(3)URLパス部が「営業案内.htm
l」というようなFxURLである文字列の場合も、すべて File Not Found のようなエラーとなる。DocumentRoot下に何らファイル
が無いので当然である。既存のWWWサーバの場合であれ
ば、このようなWWWサーバはWWWクライアントに対してフ
ァイルを提供するという機能を果たさないが、FxURL対
応WWWサーバは違う。制御は一旦エラー処理部(61
2)に移ったのち、更に、機能拡張部(702)に移
る。
【0172】これにより、WWWクライアントからのファ
イルアクセスを伴うすべてのHTTPリクエストに対して統
一した処理を行うことができ、便利である。上記の例で
言えば、URLパス部が「sales.html」、「営業のご案内.
html」または「営業案内.html」のいずれであっても同
一のファイルをHTTPレスポンスとして送信するなど、異
なるURLの同一視等の文字列処理が容易に実現できる。
【0173】また、副次的な効果として、1のディレク
トリに収容可能なファイルの数の制限を事実上撤廃する
ことができる。
【0174】従来であれば、大量のファイル(ディレク
トリを含む。)や収容したくてもOSのファイルシステム
の仕様その他に起因する制限により1のディレクトリに
収容可能なファイルを格納するのは、たとえそれが可能
であった場合でも管理面で困難であった。多くのインタ
ーネットのプロバイダは会員のためにホームページ用の
ディレクトリを用意するが、会員数の増大に伴いその管
理も大変になっていることであろう。1のコンピュータ
では収容しきれないため複数のコンピュータを用いるプ
ロバイダもある。そうすると管理はますます困難でコス
トの掛かるものとなる。
【0175】ところがこの実施の形態によればWWWクラ
イアント側(のURLパス部)で指定された階層構造に縛
られずにファイルアクセスを伴うすべてのHTTPリクエス
トに対して外部の大型データベースから必要な情報を得
るようなWWWサーバを構築できるので、たとえば、一千
万人分のホームページを統一して管理することも比較的
容易に実現できる。これは、仮想的に1のディレクトリ
に一千万人分のホームページを置くことができることを
意味している。必要であれば一千万を越える人数分のホ
ームページを置くこともできる。事実上、収容可能なフ
ァイルの数の制限を撤廃していると言って良いであろ
う。
【0176】念のため従来技術との違いを補足する。上
述のような処理を実現する場合、従来でも図13Bのよ
うな形式(つまり実質的には図13B2と同じ形式)で
あるならば実現できるかもしれないが、本発明の場合、
図13Aのような形式で実現できる。
【0177】補足として、この実施の形態の変形として
次のような形態を挙げることができる。すなわち、HTTP
リクエストのうち、URLがTrURLであるものについては特
別な文字列処理は不要であるとして従来どおりDocument
Root以下にファイルを格納してもよい。このようにすれ
ば、URLがTrURLであるHTTPリクエストについてはWWWサ
ーバ内の本来の処理部によりすばやく処理する一方、UR
Lが漢字等を含むFxURLであるHTTPリクエストについては
機能拡張部にてワイルドカードの解釈を行う等のURLの
機能を高めるような処理を行うことが可能となる。
【0178】なお、条件設定部(708)を用いてファ
イル保持部(620)中のエラー誘発情報保持部(70
6)の内容を時間帯によって変更すれば、時間帯によっ
てWWWサーバの振る舞い(エラーを誘発する条件等)を
を変更することが可能である。
【0179】図7に示した各部を備えた処理手段をCPU
(1706)を用いた装置のハードウェア構成の一例を
図17に示す。なお、図7に示した各部分の全部または
一部はCPUを用いずにハードウェアロジックにより構成
してもよい。
【0180】図17において、CPU(1706)には、
ネットワークインターフェース(1702)、メモリ
(1708)、ディスプレイ(1710)、キーボード
(1712)、CD-ROMドライブ(1716)、ハードデ
ィスク(1718)が接続されている。
【0181】ハードディスク(1718)には、OS(1
720)、WWWサーバ装置に必須のプログラムであるhtt
pdプログラム(1722)、httpdプログラムが動作中
に各種設定情報や変数等が格納されるhttpdプログラム
用ワークエリア(1724)、httpdプログラムがWWWク
ライアントからのHTTPリクエストに応じて随時提供する
情報等を格納した公開用ファイル(1726)が記憶さ
れている。これらがWWWサーバの基本的要素である。
【0182】ハードディスク(1718)にはまた、こ
の発明を用いたWWWサーバにだけ存在する機能拡張プロ
グラム(1728)と機能拡張プログラム用ワークエリ
ア(1730)も記憶されている。これがWWWサーバの
拡張的要素である。
【0183】WWWサーバの基本的要素のうちWWWサーバに
特有の要素はhttpdプログラム(1722)とhttpdプロ
グラム用ワークエリア(1724)と公開用ファイル
(1726)であるが、これらのうちhttpdプログラム
(1722)は通常、修正に際してはソースコードのコ
ンパイルを伴う固定的部位である。ソースコードをコン
パイルするには、コンパイラ自体の入手の他にソースコ
ードの入手やハードディスク内への展開、コンパイル作
業、(再)インストール作業など、大変工数の掛かる作
業となる場合がある。
【0184】請求項1記載のエラー発生手段、文字列処
理手段、分岐手段のうち、すくなくとも1の手段はhttp
dプログラム(1722)を何ら変更することなく備え
ることが可能であれば請求項3を満たす。もしもこの発
明を商用WWWサーバに適用可能であり、かつ、その商用W
WWサーバのソースコードが提供されないのであれば、そ
れは請求項3を満たすことになる。ソースコードの公開
が一般的である「フリーソフト」と呼ばれる類のプログ
ラムであっても、そのプログラムのソースコードを再コ
ンパイルすること無しにこの発明が適用可能であるなら
ば、それは請求項3を満たすことになる。
【0185】ハードディスク(1718)に記憶されて
いる各要素は、(1)CD-ROMドライブ(1716)を介し
てCD-ROM(1714)によりインストールされたか、
(2)ネットワークインターフェース(1702)を介し
てネットワーク(1704)上にあるWWWサーバまたは
FTPサーバ(いずれも図示せず)からインストールさ
れたものである。
【0186】WWWサーバのデータ受信部(1602)は
ネットワークインターフェース(1702)とOS(17
20)を介してWWWクライアントから送られて来るHTTP
リクエストを受信する。
【0187】WWWサーバのデータ送信部(1604)はO
S(1720)とネットワークインターフェース(17
02)を介してHTTPリクエストに対する応答となるデー
タ(HTTPレスポンス)をWWWクライアントに対して送信
する。
【0188】WWWサーバのURL解釈部(606)は、URL
を分解する際にCPUにて演算を実行する他、URL分解処理
の結果得られるURLパス部の文字列のデータをハードデ
ィスク(1718)内のhttpdプログラム用ワークエリ
ア(1724)における変数としてまたはメモリ(17
08)内におけるデータとして記憶または一時記憶させ
る。
【0189】WWWサーバの初期化処理部(608)が参
照する初期化情報保持部(614)はhttpdプログラム
(1722)の初期化ファイル(別称:コンフィグレー
ションファイル)として実現される。このファイルはハ
ードディスク(1718)内のhttpdプログラム用ワー
クエリア(1724)に記憶される。
【0190】初期化ファイルの修正に際しては、このWW
Wサーバについての権限ある操作者(図示せず)がOS
(1720)の一部として備えられているエディタ(テ
キストファイル編集プログラム)等を用いて初期化ファ
イルの内容をディスプレイ(1710)に表示させつつ
キーボード(1712)を用いてキー入力を行って当該
ファイルの内容の書き換えを行うことができる。
【0191】なお、ディスプレイ(1710)やキーボ
ード(1712)を用いずに、ネットワークインターフ
ェース(1702)を介してネットワーク(1704)
に接続されている他のコンピュータからファイル転送等
の手段によっても初期化ファイルの内容の書き換えは可
能である。
【0192】WWWクライアントからのHTTPリクエストに
応じて送信するHTMLファイル(テキストファイル)やGI
Fファイル(画像データ)等のファイルはDocumentRoot
下に置かれ、CGIプログラムは通常ScriptAlias下または
DocumentRoot下に置かれる。これらはいずれも、図7に
おいてはファイル保持部(620)に、図17において
は公開用ファイル(1726)に含まれる。CGIプログ
ラムの一部または全部は(1726)の外に置かれる場
合もある。
【0193】WWWサーバが通常の動作に必要な要素の説
明は以上のとおりである。
【0194】加えてこの発明を実施するWWWサーバのあ
る実施の形態では、意図的にエラーを誘発するためのエ
ラー誘発情報保持部(706)がファイル保持部(62
0)の一部としてファイルの形で挿入されている。この
ファイルはアクセスコントロールファイル等と呼ばれて
いる。図17でいえば、公開用ファイル(1726)の
一部として記憶されていることになる。
【0195】この発明を実施するWWWサーバの別の実施
の形態では、エラー誘発情報保持部(706)は初期化
情報保持部(614)に挿入されている。この場合、図
17でいえば、httpdプログラム用ワークエリア(17
24)に記憶されていることになる。
【0196】加えてこの発明を実施するWWWサーバで
は、エラー発生時の分岐先を決定するための情報を分岐
先情報保持部(704)を備えるが、この情報の素とな
るデータ片は初期化情報保持部(614)に挿入されて
いることとし、初期化処理部(608)の処理により変
数情報保持部(618)に記憶されることとする。この
場合分岐先情報の素となるデータ片は初期化ファイル中
に存在するので、図17でいえばhttpdプログラム用ワ
ークエリア(1724)に記憶されていることになる。
【0197】もっとも、請求項3を満たさなくてもよい
のであれば、httpdプログラム(1722)のソースコ
ードを修正してhttpdプログラム(1722)の内部に
分岐先情報保持部(1614)に保持すべきデータを置
くこともできるし、後述する機能拡張プログラム(17
28)で実現可能な機能をhttpdプログラム(172
2)内に取り込むこともできる。
【0198】加えてこの発明を実施するWWWサーバで
は、WWWサーバの機能を拡張するための機能拡張部(6
12)を備える。機能拡張部(612)は、機能拡張プ
ログラム(1728)と機能拡張プログラム用ワークエ
リア(1730)としてハードディスク(1718)内
に記憶されている。
【0199】加えてこの発明を実施するWWWサーバのう
ち請求項2を満たすものは、分岐先情報保持部(70
4)の内容を変更するための手段として条件変更部(7
08)を備える。条件変更部(708)は前記アクセス
コントロールファイルまたは同等機能を提供するファイ
ル等における分岐先情報保持部(704)またはこれに
相当する箇所を修正するためのものである。
【0200】上記実施形態ではCD-ROMドライブ(171
6)、ディスプレイ(1710)およびキーボード(1
712)を用いたが、ハードディスク(1718)内へ
のファイルのインストール、ハードディスク(171
8)内のファイルの書き換え等の作業、httpdプログラ
ム(1722)やWWWサーバ全体の監視・管理等のすべ
ての作業をネットワークインターフェース(1702)
を介してネットワーク(1704)に接続可能な他のコ
ンピュータ(図示せず)から遠隔処理(リモート処理)
するのであれば、CD-ROMドライブ(1716)、ディス
プレイ(1710)およびキーボード(1712)は備
える必要はない。
【0201】
【発明の効果】これまでに説明から明らかなように、WW
WサーバにおけるURLの解釈を柔軟に行うことによりURL
の表現力や利用価値を大幅に高めることができる。同時
に、インターネットのサービスを利用する際の障壁を下
げる効果もある。これらの相乗効果により現在のインタ
ーネット利用者にも将来のインターネット利用者にもメ
リットをもたらすサービスが提供可能である。また、WW
Wサーバ以外にも応用可能であるため多分野に渡り効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による機能拡張手段等を
備えたWWWサーバの処理の流れを示す図である。
【図2】WWWサービスの一般的な利用形態を示す図であ
る。
【図3】WWWサービスにおけるクライアントとサーバ間
でのやり取りを単純化した図である。
【図4】URLの構成要素を説明した図である。
【図5】ブラウザの画面インターフェースを単純化した
図である。
【図6】既存のWWWサーバの構成要素と関連データを示
すブロック図である。
【図7】この発明の一実施形態による機能拡張手段等を
備えたWWWサーバの構成要素を示すブロック図である。
【図8】ファイルシステムにおけるインデックス領域と
ファイル領域との関連を示した図である。
【図9】○×商会のホームページのURL(URLは通常のTr
URLである。)と内容を示す図である。
【図10】○×商会のホームページのURL(URLは漢字等
を含んだKURLである。)と内容を示す図である。
【図11】URLの表記における各ASCII文字について利用
の適不適を示す図である。
【図12】末尾に記号「?」を含むURLの例を示す図であ
る。
【図13】URL中の記号「?」の有無とURLの表現能力と
の関係を示すための図である。
【図14】この発明により可能になるURL表現の例を利
用可能な文字種の豊富さに力点を置いて示した図であ
る。
【図15】この発明により可能になるURL表現の例を検
索機能に力点を置いて示した図である。
【図16】この発明により可能になるURL表現の例を日
常の文章表現が可能な点に力点を置いて示した図であ
る。
【図17】この発明の一実施形態による機能拡張手段等
を備えたWWWサーバ処理装置の構成要素を示す図であ
る。
【図18】与えられたURLをURLパス部など4つの部分に
分解するURL分解手段の機能を示す図である。
【図19】WWWサーバの初期設定ファイルの内容とWWWク
ライアントから得たURLパス部とがどのように作用して
実際のアクセス対象ファイルを決定するのかを示す図で
ある。
【符号の説明】
(S1)初期化処理ステップ(一般的な設定) (S2)初期化処理ステップ(この発明に特有な事項) (S3)HTTPリクエスト受信判断ステップ (S4)URLパス部獲得ステップ (S5)アクセス対象ファイル決定ステップ (S6)アクセス対象ファイルへのアクセスステップ (S7)エラー発生ステップ (S8)エラー処理ステップ (S9)文字列処理ステップへの分岐ステップ (S10)文字列処理ステップ (S11)HTTPレスポンス送信ステップ (202)WWWクライアント (204)小規模ネットワーク(LAN、イントラネット
等) (206)WWW中継処理装置 (208)広域ネットワーク(インターネット等) (210)WWWサーバ (502)ブラウザのURL入力表示欄 (504)ブラウザの受信データ表示欄 (602)WWWサーバのデータ受信部 (604)WWWサーバのデータ送信部 (606)WWWサーバのURL解釈部 (608)WWWサーバの初期化処理部 (610)WWWサーバの制御部 (612)WWWサーバのエラー処理部 (614)WWWサーバの初期化情報保持部 (616)WWWサーバのファイルアクセス部 (618)WWWサーバの変数情報保持部 (620)WWWサーバのファイル保持部 (702)WWWサーバ用の機能拡張部(この発明による
新規部分) (704)WWWサーバ用の分岐先情報保持部(この発明
による新規部分) (706)WWWサーバ用のエラー誘発情報保持部(この
発明による新規部分) (708)WWWサーバ用の条件変更部(この発明による
新規部分) (901)○×商会のトップページ(URLは従来のTrUR
L)のURL入力表示欄 (902)○×商会のトップページ(URLは従来のTrUR
L) (904)○×商会のトップページ(URLは従来のTrUR
L)における営業部のページへのリンク部 (906)○×商会のトップページ(URLは従来のTrUR
L)における技術部のページへのリンク部 (907)○×商会の営業部のページ(URLは従来のTrU
RL)のURL入力表示欄 (908)○×商会の営業部のページ(URLは従来のTrU
RL) (909)○×商会の技術部のページ(URLは従来のTrU
RL)のURL入力表示欄 (910)○×商会の技術部のページ(URLは従来のTrU
RL) (1001)○×商会のトップページ(URLは漢字等を
含むKURL)のURL入力表示欄 (1002)○×商会のトップページ(URLは漢字等を
含むKURL) (1004)○×商会のトップページ(URLは漢字等を
含むKURL)における営業部のページへのリンク部 (1006)○×商会のトップページ(URLは漢字等を
含むKURL)における技術部のページへのリンク部 (1007)○×商会の営業部のページ(URLは漢字等
を含むKURL)のURL入力表示欄 (1008)○×商会の営業部のページ(URLは漢字等
を含むKURL) (1009)○×商会の技術部のページ(URLは漢字等
を含むKURL)のURL入力表示欄 (1010)○×商会の技術部のページ(URLは漢字等
を含むKURL) (1102)非図形文字一覧 (1104)Unsafeな文字一覧 (1106)Reservedな文字一覧 (1108)制約無く使用可能な文字一覧 (1702)WWWサーバ処理装置のネットワークインタ
ーフェース (1704)ネットワーク (1706)WWWサーバ処理装置のCPU(中央演算処理装
置) (1708)WWWサーバ処理装置のメモリ (1710)WWWサーバ処理装置のディスプレイ (1712)WWWサーバ処理装置のキーボード (1714)WWWサーバプログラムを記録したCD-ROM (1716)WWWサーバ処理装置のCD-ROMドライブ (1718)WWWサーバ処理装置のハードディスク (1720)ハードディスク内のOS (1722)ハードディスク内のhttpdプログラム (1724)ハードディスク内のhttpdプログラム用ワ
ークエリア (1726)ハードディスク内の公開用ファイル (1728)ハードディスク内の機能拡張プログラム (1730)ハードディスク内の機能拡張プログラム用
ワークエリア (1802)分解前のURL (1804)URL分解手段 (1806)URL分解手段により分解されたURLプロトコ
ル部 (1808)URL分解手段により分解されたURLホスト部 (1810)URL分解手段により分解されたURLポート部 (1812)URL分解手段により分解されたURLパス部 (1902)変数保持部のデータの一部(アクセス対象
ファイル決定関連) (1906)WWWクライアントからのURLパス部の文字列 (1908)アクセス対象決定手段 (1910)アクセス対象ファイルを指す文字列(フル
パス) (1912)URLパス部((1906)の例) (1914)実際にアクセスするファイル((191
2)の例に対応)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存WWWサーバがURLを処理するに際して
    意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段と、前記既存
    WWWサーバが記憶手段に保持するデータのうち少なくと
    もURLパス部を利用して処理を行う文字列処理手段と、
    前記エラー誘発手段によりエラーが発生した時に前記既
    存WWWサーバから前記文字列処理手段へと処理を分岐さ
    せる分岐手段とを備える機能拡張装置。
  2. 【請求項2】 既存WWWサーバがURLを処理するに際して
    意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段と、前記既存
    WWWサーバが記憶手段に保持するデータのうち少なくと
    もURLパス部を利用して処理を行う文字列処理手段と、
    前記エラー誘発手段によりエラーが発生した時に前記既
    存WWWサーバから前記文字列処理手段へと処理を分岐さ
    せる分岐手段とを備える機能拡張装置であって、前記エ
    ラー誘発手段により発生するエラーの程度またはタイミ
    ング等を変更するための条件変更手段を備える機能拡張
    装置。
  3. 【請求項3】 前記エラー誘発手段、前記文字列処理手
    段、ならびに前記分岐手段のうちの1または2以上の手
    段を、前記既存WWWサーバの固定的部位を何ら変更する
    ことなく備える請求項1または請求項2記載の機能拡張
    装置。
  4. 【請求項4】 前記URLパス部を含むURLは、WWWクライ
    アントのURL入力表示欄で入力されたクライアント側入
    力文字列に由来し、前記文字列処理手段はWWWサーバに
    対してどのような形式をもっても伝達されない箇所以外
    は前記クライアント側入力文字列が入力された形式の表
    記にて獲得する獲得手段を備える請求項1または請求項
    2記載の機能拡張装置。
  5. 【請求項5】 前記URLパス部を含むURLは、WWWクライ
    アントのURL入力表示欄で入力する以外の方法で入力さ
    れたまたは設定されたクライアント側入力文字列に由来
    し、前記文字列処理手段はWWWサーバに対してどのよう
    な形式をもっても伝達されない箇所以外は前記クライア
    ント側入力文字列が入力された形式の表記にて獲得する
    獲得手段を備える請求項1または請求項2記載の機能拡
    張装置。
  6. 【請求項6】 前記URLパス部は漢字、ひらがなまたは
    カタカナを含み、CGIプログラム等へのパラメータ伝達
    を指示するものであるとRFCにより定義された文字列を
    その定義の通りに用いる用途では含まない請求項4また
    は請求項5記載の機能拡張装置。
  7. 【請求項7】 前記URLパス部は(1)日本語や他の国また
    は地域の言語の語句を含むか、(2)特定の学術分野等で
    用いられている記号類を用いた表記を含むか、または、
    (3)コンピュータ言語の命令やデータを含むかのいずれ
    かあるいはそれらの2以上の組合せである請求項4また
    は請求項5記載の機能拡張装置。
  8. 【請求項8】 前記URLパス部は検索を指示する文字列
    が含まれている請求項4または請求項5記載の機能拡張
    装置。
  9. 【請求項9】 前記文字列処理手段は、(1)RFCにより特
    別の意味が設定されている文字列のうちの少なくとも1
    についてこれを本来の文字そのままのデータとして処理
    する特別文字列普通解釈手段か、または、(2)予め定義
    されたまたは随時定義する文字列をRFCにより特別の意
    味が設定されている文字列と同等に処理する普通文字列
    特別解釈手段のうちの少なくとも一方を備える請求項4
    または請求項5記載の機能拡張装置。
  10. 【請求項10】 既存情報処理手段が情報処理するに際
    して意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段処理ステ
    ップと、前記既存情報処理手段における情報処理結果の
    一部または全部を利用して前記既存情報処理手段の外で
    処理を行う外部情報処理手段と、前記エラー誘発手段に
    よりエラーが発生した時に前記既存情報処理手段から外
    部情報処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備え
    る機能拡張装置。
  11. 【請求項11】 前記エラー誘発手段により発生するエ
    ラーの程度またはタイミング等を変更するための条件変
    更手段を備えている請求項10記載の機能拡張装置。
  12. 【請求項12】 既存WWWサーバがURLを処理するに際し
    て意図的にエラーを誘発するエラー誘発設定ステップ
    と、前記既存WWWサーバが記憶部に保持するデータのう
    ち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処
    理ステップと、前記エラー誘発設定ステップによりエラ
    ーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処
    理ステップへと処理を分岐させる分岐処理ステップとを
    備える機能拡張方法。
  13. 【請求項13】 既存WWWサーバがURLを処理するに際し
    て意図的にエラーを誘発するエラー誘発設定ステップ
    と、前記既存WWWサーバが記憶部に保持するデータのう
    ち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処
    理ステップと、前記エラー誘発設定ステップによりエラ
    ーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処
    理ステップへと処理を分岐させる分岐処理ステップとを
    備える機能拡張プログラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 既存情報処理手段が情報処理するに際
    して前記既存情報処理手段における情報処理結果の一部
    または全部を利用して前記既存情報処理手段の外で処理
    を行う外部情報処理手段と、エラーが発生した時に前記
    既存情報処理手段から外部情報処理手段へと処理を分岐
    させる分岐手段とを備える機能拡張装置。
  15. 【請求項15】 既存WWWサーバがURLを処理するに際し
    て前記既存WWWサーバが記憶手段に保持するデータの一
    部または全部を利用して処理を行う文字列処理手段と、
    エラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字
    列処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機
    能拡張装置。
JP10195108A 1998-06-26 1998-06-26 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2000020444A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195108A JP2000020444A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体
PCT/JP1999/003451 WO2000000897A1 (fr) 1998-06-26 1999-06-28 Dispositif et procede elargisseurs de fonctions
EP99957650A EP1143340A4 (en) 1998-06-26 1999-06-28 DEVICE AND METHOD FOR EXPANDING FUNCTIONS

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195108A JP2000020444A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005163251A Division JP2006031683A (ja) 2005-05-06 2005-05-06 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000020444A true JP2000020444A (ja) 2000-01-21
JP2000020444A5 JP2000020444A5 (ja) 2004-10-14

Family

ID=16335647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10195108A Pending JP2000020444A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1143340A4 (ja)
JP (1) JP2000020444A (ja)
WO (1) WO2000000897A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001005765A (ja) * 1999-06-11 2001-01-12 Nettopia Com:Kk 実名によるウェブサイト接続及び情報提供方法
JP2001222495A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Gyun Lee Man インターネット命令語の処理方法及びシステムとそのプログラム製品
JP2002063203A (ja) * 2000-08-15 2002-02-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報検索装置及び方法並びに情報検索プログラムを格納した記録媒体
JP2002236661A (ja) * 2000-10-24 2002-08-23 Dualname Inc インターネット上でユーザが所望する言語を使用する仮想ドメインネームシステム
JP2010515112A (ja) * 2006-10-21 2010-05-06 ネットピア.コム インコーポレイテッド キーワードの処理方法及びそれを実行するためのプログラムを記録した記録媒体
US7768955B2 (en) 2004-01-13 2010-08-03 Kt Corporation Method and device for connecting wireless internet service with string
JP2016515227A (ja) * 2013-01-28 2016-05-26 ユニヴァーシティー オブ ノースダコタUniversity Of North Dakota セマンティックなurl処理のためのシステム及び方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090115A1 (en) * 2002-04-22 2003-10-30 Thomas Arnfeldt Andersen Digital identity and method of producing same
US7979458B2 (en) 2007-01-16 2011-07-12 Microsoft Corporation Associating security trimmers with documents in an enterprise search system
US8789198B2 (en) 2011-01-14 2014-07-22 International Business Machines Corporation Triggering a private browsing function of a web browser application program
US9378191B1 (en) 2012-02-03 2016-06-28 Google Inc. Promoting content
US9471551B1 (en) 2012-02-03 2016-10-18 Google Inc. Promoting content
US9304985B1 (en) 2012-02-03 2016-04-05 Google Inc. Promoting content

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990016036A1 (en) * 1989-06-14 1990-12-27 Hitachi, Ltd. Hierarchical presearch-type document retrieval method, apparatus therefor, and magnetic disc device for this apparatus
US5337233A (en) * 1992-04-13 1994-08-09 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for mapping multiple-byte characters to unique strings of ASCII characters for use in text retrieval
US5761683A (en) * 1996-02-13 1998-06-02 Microtouch Systems, Inc. Techniques for changing the behavior of a link in a hypertext document
US5907680A (en) * 1996-06-24 1999-05-25 Sun Microsystems, Inc. Client-side, server-side and collaborative spell check of URL's
JP4372848B2 (ja) * 1996-07-08 2009-11-25 インターネットナンバー株式会社 インターネットへのアクセス方法およびシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001005765A (ja) * 1999-06-11 2001-01-12 Nettopia Com:Kk 実名によるウェブサイト接続及び情報提供方法
JP2001222495A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Gyun Lee Man インターネット命令語の処理方法及びシステムとそのプログラム製品
JP2002063203A (ja) * 2000-08-15 2002-02-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報検索装置及び方法並びに情報検索プログラムを格納した記録媒体
JP2002236661A (ja) * 2000-10-24 2002-08-23 Dualname Inc インターネット上でユーザが所望する言語を使用する仮想ドメインネームシステム
US7768955B2 (en) 2004-01-13 2010-08-03 Kt Corporation Method and device for connecting wireless internet service with string
JP2010515112A (ja) * 2006-10-21 2010-05-06 ネットピア.コム インコーポレイテッド キーワードの処理方法及びそれを実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP2016515227A (ja) * 2013-01-28 2016-05-26 ユニヴァーシティー オブ ノースダコタUniversity Of North Dakota セマンティックなurl処理のためのシステム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000000897A1 (fr) 2000-01-06
EP1143340A1 (en) 2001-10-10
EP1143340A4 (en) 2005-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100432936B1 (ko) 분산형 데이터 처리 시스템 상에서 래거시 애플리케이션에엑세스를 제공하기 위한 방법, 장치 및 컴퓨터 프로그램제조물
KR100490734B1 (ko) 주석기반 문서 자동 생성장치 및 방법
Raggett et al. HTML 4.01 Specification
Gourley et al. HTTP: the definitive guide
US6601108B1 (en) Automatic conversion system
JP4189875B2 (ja) 密集したハイパーリンクを含む領域を再フォーマットする方法
US9471557B2 (en) Client-side modification of electronic documents in a client-server environment
JP2001282674A (ja) インターネットベースのフォントサーバ
WO2012119250A1 (en) System and methods for facilitating the synchronization of data
US20020188435A1 (en) Interface for submitting richly-formatted documents for remote processing
JP2000020444A (ja) 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体
JP2004252944A (ja) プログラム、文字入力編集方法、装置及び記録媒体
US20020073116A1 (en) Compression/decompression method
JP2001290812A (ja) Webページの配信方法、Webサーバーシステム、並びに、記録媒体
Herrmann Teach Yourself CGI Programming with PERL 5 in a Week, 2E
KR20020017966A (ko) 단어 기반 렌더 브라우저를 위한 데이터 처리 시스템에서웹 페이지를 대략 읽거나 속독하기 위한 방법 및 장치
US8230327B2 (en) Identifying statements requiring additional processing when forwarding a web page description
WO1998036365A1 (en) Hyper text markup language development tool
JP2006031683A (ja) 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体
WO2002082326A2 (en) Extensible stylesheet designs using meta-tag information
KR20010090275A (ko) 웹상에서의 다국어게시판 시스템 및 처리과정
Kirsner The breaking news dilemma
Johnson et al. Chapter 13: Home on the Web
KR100270328B1 (ko) 문자기반 웹 검색기에서 사용자 단말로부터의파일을 업로딩하는 방법
US6922256B1 (en) Method and apparatus for using a printing system to transmit data to a server

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308