JP2000019552A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000019552A
JP2000019552A JP3412099A JP3412099A JP2000019552A JP 2000019552 A JP2000019552 A JP 2000019552A JP 3412099 A JP3412099 A JP 3412099A JP 3412099 A JP3412099 A JP 3412099A JP 2000019552 A JP2000019552 A JP 2000019552A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】セグメントドライバによるミスカウンティング
で生じる画像チラツキを防止して高品質の液晶表示を得
る。 【解決手段】少なくとも第1の電極群に画素駆動電圧を
印加する複数のセグメントドライブ回路16A1〜16
ANを搭載したTCP15A1〜15ANを介して第1
の電極群に接続された第1の多層プリント基板1aと、
第2の電極群に共通電圧を印加する複数のコモンドライ
ブ回路を搭載したTCPを介して第2の電極群に接続さ
れるとともに外部から入力した画素クロック信号CL2
をセグメントドライブ回路16A1〜16ANに供給す
るためのバッファ回路等の駆動回路を有する第2の多層
プリント基板と有する液晶表示装置において、第1の多
層プリント基板に配線する高速クロック信号配線をTC
Pの接続面に近い層に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に各画素に画像駆動電圧を供給するセグメントド
ライブ回路に入力するクロック信号のカウントミスを防
止して画面チラツキを解消した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置には、少なくとも一方が透
明な一対の基板(液晶表示基板)面に画素を構成する微
細パターンの集合で構成した液晶パネルを具備した構造
となっている。液晶表示装置には、液晶の動作方式によ
って二つの型がある。一つは所謂STN液晶材料を用い
るパッシブマトリックス表示で上下一対のストライプ状
電極の交差点で画素を形成し、もう一つはアクティブマ
トリクス表示で画素毎に薄膜トランジスタ等のスイッチ
ング素子を設ける。
【0003】パッシブマトリックス方式では矩形画面を
構成する基板の一方の平行辺を橋絡する方向に形成され
た第1の電極群(以下、セグメント電極群)を具備した
第1の基板と、前記セグメント電極群と交差する方向に
形成された第2の電極群(以下、コモン電極群)を具備
した第2の基板との間に液晶組成物からなる液晶層を挟
持した液晶パネルを構成する。また、液晶パネルは第1
の多層プリント基板と第2の多層プリント基板を有す
る。第1の多層プリント基板は、セグメント電極群に複
数のセグメントドライブ回路(又はセグメントドライ
バ)を介して接続され且つ画素駆動電圧を印加し、各々
のセグメントドライブ回路は複数のセグメント電極毎に
テープキャリアパッド(又はTCP)に搭載される。第
2の多層プリント基板は、複数のコモン電極群に複数の
コモンドライブ回路(又はコモンドライバ)を介して接
続され且つ共通電圧を印加し、各々のコモンドライブ回
路は複数のコモン電極毎にTCPに搭載される。
【0004】第2の多層プリント基板上には、駆動回路
が搭載される。駆動回路は上記セグメント電極に、ホス
トコンピュータ側から入力されるラインクロック信号
(ラインパルス、一般にCL1)、画素クロック信号
(画素パルス、一般にCL2)、フレームクロック信号
(フレームパルス、一般にCL3)に基づいて画像デー
タ電圧を印加する。
【0005】画素クロック信号CL2はホストコンピュ
ータ側のコントローラから入力し、これをバッファ回路
を介して所要のレベルでクロックラインに供給される。
クロックラインは第2の多層プリント基板および第1の
多層プリント基板に配線される。第1の多層プリント基
板に配線されたクロックラインは、複数のセグメントド
ライバにパラレルに接続されている。セグメントドライ
バの各々はクロック信号をカウントして所定のカウント
値に達した時点で画像データ電圧を所定の画素に印加す
る。
【0006】図1は液晶パネルとこの液晶パネルに配置
された多層プリント基板を備えた従来の液晶表示装置を
説明する模式図である。この液晶表示装置では、液晶パ
ネル3の画面領域が上下に分割されており、これらは並
列走査される。上側の画面領域AR1は液晶パネルをセ
グメント基板1aに接続するTCP15A1〜15AN
に搭載された複数のセグメントドライバ16A1〜16
ANで駆動される。セグメント基板1aは、パネルの上
辺に設置された第1の多層プリント基板である。下側の
画面領域AR2は液晶パネルをセグメント基板1bに接
続するTCP15B1〜15BNに搭載された複数のセ
グメントドライバ16B1〜16BNで駆動される。セ
グメント基板1bは、パネルの下辺に設置された第1の
多層プリント基板である。
【0007】第2の多層プリント基板である共通基板2
には、コネクタ11とバッファ回路12及びロジック回
路13a,13bが搭載されている。バッファ回路12
は、ホストコンピュータ側のコントローラからコネクタ
11に入力する画素クロック信号CL2を2系統のクロ
ックラインに分離する。上記したように、上側の画面領
域AR1は液晶パネルの上辺に設置された複数のセグメ
ントドライバ16A1〜16ANで駆動され、下側の画
面領域AR2は液晶パネルの下辺に設置された複数のセ
グメントドライバ16B1〜16BNで駆動される。フ
レームクロック信号CL3は画面のスタートタイミング
を規定する信号(垂直同期信号)、ラインクロック信号
CL1は1水平走査のスタートタイミングを規定する信
号(水平同期信号)であるが、ここではその具体的動作
の説明は省略する。クロック信号CL1、画素クロック
信号CL2、並びにフレーム信号クロックCL3の信号
線は通常第1の多層プリント基板及び第2の多層プリン
ト基板の双方に配置され、これらのプリント基板の間で
ジョイナー14により接続される。
【0008】図2は従来のセグメント側の多層プリント
基板の構成を説明する模式図であって、(a)は要部斜
視図、(b)は(a)の2B−2B線断面図を示す。
【0009】第1の多層プリント基板であるセグメント
基板1aは図2(a)に示したように液晶パネル3の上
辺に配置され、セグメントドライバ16A1,16A2
等を搭載したTCP15A1,15A2等を介してパネ
ルに接続されている。 なお、この種の液晶表示装置を
開示したものとしては、例えば特開昭60−70601
号公報、特公昭51−13666号公報等を挙げること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この種の多層プリント
基板1aは6〜10層の積層配線17を有し、図2
(b)が示すように、一般的にはクロック信号配線はT
CPとは反対側(下層側)に敷設されている。TCP
(図ではTCP15A1)との半田接続部20は、スル
ーホール19を介して画素クロック配線18と接続され
ている。特に高速なクロック信号である画素クロック信
号CL2の配線18を下層に敷設すると、このスルーホ
ール19の部分で容量成分(寄生容量)が生じ、反射が
起こる。
【0011】図3はクロック配線の等価回路図を示し、
図4は画素クロック信号CL2の波形図を示す。図3の
TCP はTCP15A1等の入力容量を、CTはクロッ
ク配線の寄生容量を示す。バッファ回路12からのクロ
ック信号CL2はクロック配線を通して供給され、各T
CPのセグメントドライバ16A1等でカウントされ
る。カウントが所定の値に達したとき、セグメントドラ
イバの各々はデータを取込んでセグメント配線に画素電
圧を印加する。
【0012】上記したクロック配線の寄生容量CT があ
ると、反射成分(−)が大きくなり、クロック信号CL
2は図4にRで示したような波形となる。セグメントド
ライバ16A1等のカウントを波形の立ち下りで行う場
合、図のRによる波形の変形がハイレベルHとローレベ
ルLの閾値VTH付近に生じるため、カウントミスが生
じ、これが画面にチラツキ等の表示不良をもたらすとい
う問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、画像にチラツキのない高品質の液晶表示装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、液晶駆動回路に供給する高速クロック信
号の多層プリント基板での配線をTCPを接続する面に
近い層に配置する。これにより、当該クロック信号線と
TCPとの接続のためのスルーホールを寄生容量を小さ
くするに十分な短さとした。
【0015】パッシブマトリックス型の液晶表示装置に
おいて、本発明は下記の構成としたことを特徴とする。
【0016】(1)矩形画面を構成する一方の平行辺を
橋絡する方向に形成された第1の電極群を具備した第1
の基板と、前記電極群と交差する方向に形成された第2
の電極群を具備した第2の基板との間に液晶層を挟持し
た液晶パネルと、前記第1の電極群に画素駆動電圧を印
加する如く配置した複数のセグメントドライブ回路を搭
載したTCPを介して接続した第1の多層プリント基板
と、前記第2の電極群に共通電圧を印加する如く配置し
た複数のコモンドライブ回路を搭載したTCPを介して
接続するとともに外部から入力した画素クロック信号を
前記セグメントドライブ回路に供給するためのバッファ
回路等の駆動回路を搭載した第2の多層プリント基板を
有する液晶表示装置において、前記第1の多層プリント
基板に配線する高速クロック信号配線を前記TCPの接
続面側に近い層に位置させる。
【0017】(2)(1)における前記高速クロック信
号配線を画素クロック信号配線とする。
【0018】上記(1)及び(2)の構成により、クロ
ック信号配線とTCPとを接続するスルーホールは短く
なり、寄生容量及び反射ノイズが低減する。これにより
表示画像にチラツキの無い液晶表示装置が得られる。
【0019】画像クロック信号線に加え、本発明はライ
ンクロック信号(ラインパルスCL1)やフレームクロ
ック信号(フレームパルスCL3)のような他の配線に
も同様に適用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】パッシブマトリックス型液晶表示
装置の概要はじめに、本発明が摘要される液晶表示装置
の一例について、その構成を詳細に述べる。以下の説明
は、パッシブマトリックス型液晶表示装置に基づくもの
である。
【0021】図5は、本発明を適用する液晶表示装置の
光学配置の説明図である。液晶層は上基板30と下基板
31の間にセルギャップdの間隔で封入され、上基板3
0と下基板31とで構成されるセルを挟むように一対の
位相差フィルム34と35、および一対の偏光板32と
33が配置されている。
【0022】上基板30と下基板31との界面には高分
子膜の配向層が配置され、液晶層を構成する液晶分子の
ねじれ角θを規定するため、それぞれのラビング配向方
向40、41が図示したように定められている。
【0023】図6は本発明を適用する液晶表示装置の光
学配置における隣接ラビング方向と各構成材の光学軸の
関係の説明図である。
【0024】図6に示したように、ラビング配向方向は
液晶パネルの水平方向に左右対称となるように形成さ
れ、ねじれ角θは230度〜260度とする。位相差フ
ィルム34、35は、その光学軸44、45の方向が隣
接するラビング方向40、41に対し40度〜90度
(好ましくは、70度〜90度)の角度α、γとなるよ
うに配置される。偏向板32、33は、その偏光軸4
2、43の方向と隣接する位相差フィルム34、35の
光学軸44、45の方向とがなす角度β、δが20度〜
70度(好ましくは、30度〜60度)となるように配
置する。
【0025】図7は本発明による液晶表示装置の構造例
を説明する要部断面模式図であって、本発明をカラー液
晶表示装置に適用したものである。
【0026】図7では、上基板30側に遮光膜(ブラッ
クマトリクス)30aで区画された複数のカラーフィル
タ30bを形成し、その上に平滑層30cを成膜した
後、一方の透明電極30d(例えば、セグメント電極)
をパターニングして形成している。透明電極の上には保
護膜30eを、さらにその上に配向膜36を形成してあ
る。下基板31の内面には他方の透明電極31a(例え
ば、コモン電極)を形成し、その上に保護膜31bを成
膜した後、配向膜37が形成されている。
【0027】図8は液晶パネルをバックライトと共に一
体化して構成した液晶表示装置全体の概略断面図であ
る。この液晶表示装置における液晶パネル50はプリズ
ムシートや拡散板等の光学フィルム51を介してバック
ライト52と積層される。これらの構成部材は中間フレ
ーム55で所定の関係で組立られ、これを上フレーム5
3と下フレーム54とで一体に固定される。
【0028】図9は本発明による液晶表示装置を組み込
んだ電子機器の一例としてのラップトップパソコンの斜
視図である。
【0029】このラップトップパソコンは本体部60と
モニター部61とからなる。モニター部61には本発明
による液晶表示装置を実装し、その液晶パネル62に画
像を表示させるようにしている。参照番号63は明るさ
ボリウム、64はコントラストボリウム、65は表示装
置と画像の反転スイッチを示す。
【0030】図8に示す断面は図9のモニター部61の
中心から水平方向に取った断面を示す。図8及び9が示
すように、上述の多層プリント基板は、モニター部内に
配置される。図8及び図9に基づき、上述のクロック信
号CL1、CL2、及びCL3をより明確に説明する。
【0031】液晶パネルは多層プリント基板1a、1
b、及び2と組み合わされて液晶ディスプレイモジュー
ル(以下、LCモジュールと略称する)を構成する。L
Cモジュールに供給されるクロック信号の系統は、図1
0のブロック図に示される。図10は、画像精細度の規
格におけるSVGA級の液晶表示装置を示し、コモン電
極31a沿い(図10に示される座標のy軸方向)に8
00個の画素を、セグメント電極30d沿いに600個
の画素を有する。前者の画素の各々は、カラー画像表示
のために3種類の要素(赤、緑、及び青の要素)を持つ
ので、セグメント電極の数は2400となる。これら3
要素を持つ画素単位をハッチング領域PIXとして図1
0に示す。
【0032】さらに、図10に示すごとく画面領域は上
半分AR1と下半分AR2に分けられ、各々の画面領域
は2400のセグメント電極と300のコモン電極をそ
れぞれ有する。このため、上半分用のセグメントドライ
バ16Aと下半分用のセグメントドライバ16Bの双方
が、この場合において必要となる。図10は、16A1
〜16ANのそれぞれのセグメントドライバを16A
に、16B1〜16BNのそれぞれのセグメントドライ
バを16Bに纏めて簡略に示している。図1に示された
セグメントドライバ16A1〜16AN及び16B1〜
16BNは、ブロック16A及び16Bに一緒に入れて
いる。ブロック図を簡略化するために、図10は液晶表
示装置の上半分に関与するクロック信号線CL1,CL
2,CL3の系統のみ示すが、バッファ回路12から出
力されるこれらのクロック信号線やディスプレイ・リセ
ット信号線DISP(追って説明)は、画面領域の下半
分に関与するセグメントドライバ16B及びコモンドラ
イバ26の一部にも分配される。
【0033】この例では、ラインクロック信号CL1、
画素クロック信号CL2、及びフレームクロック信号C
L3がLCモジュール・コントローラCtrl で発生され
ている。LCモジュール・コントローラは、これらのク
ロック信号を例えば図9の本体部60に搭載されるホス
トコンピュータHCOMから供給される別のクロック信
号CLKを分周して発生する。
【0034】LCモジュール・コントローラCtrl はL
Cモジュールの設計に応じ、LCモジュールに設置され
ることも、LCモジュールから離して設置されることも
ある。LCモジュールを破線で囲んで示す図10の場
合、LCモジュール・コントローラCtrl はLCモジュ
ールから離して設けられている。従って、図1のコネク
タ11はLCモジュール・コントローラと信号線CL
1,CL2,CL3,DISP用のバッファ回路12の
間に配置される。バッファ回路12は、これに関連する
信号のパワーをセグメント又はコモンドライバーの動作
に十分になるように増幅する。
【0035】ホストコンピュータHCOMは、画像信号
(映像信号、画素信号とも呼ばれる)D1〜D8もセグ
メントドライバ16Aに供給する。クロック信号とは対
照的に、セグメントドライバ16Aに供給される画像信
号とセグメントドライバ16Bに供給されるそれとは互
いに異なるが、上記したCLKのようなクロック信号に
対応してホストコンピュータで発生される。図10には
示していないが、画像信号をセグメントドライバ16B
に供給する他の信号線がセグメントドライバ16Aへの
それと同じように設けられている。
【0036】セグメントドライバ16Aにおいて、8種
類の画像信号D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7、及びD8が8個のドライバ・ユニット毎にそれぞれ
供給されている。ドライバ・ユニットはセグメントドラ
イバ16A内部に配置され、個々のセグメント電極に印
加される電圧を制御する。図10において、セグメント
ドライバ16A沿いに2400個のセグメント電極が有
るため、この内部には2400個のドライバ・ユニット
が配置されている。
【0037】図1に示される10個のセグメントドライ
バ16A1〜16AN(ここでは、N=10)が図10
の上部画面領域に提供されることを想定すると、このセ
グメントドライバの各々は240個のドライバ・ユニッ
トをその内部に持つことになる。一方、画像信号は図1
0の8個の信号線で供給される。画像信号をN個の信号
線で伝送することは「画像信号のNビット伝送モード」
と呼ばれる。従って、図10は8ビットの画像信号伝送
モードを例示する。この想定によれば、セグメントドラ
イバ16Aの各々はこれに関連する240個のセグメン
ト電極に8ビットの信号伝送線から画像信号を受けなけ
ればならない。このため、セグメントドライバは8つの
信号を所定の期間で30回取り込むことになる。
【0038】図11は、図1のセグメントドライバ16
A1〜16ANの一つに基づく説明図である。図11は
特にセグメントドライバ16A2を例示するものである
が、これに関係する図の底部に示されたセグメント電極
のアドレス番号を除けば他のセグメントドライバも同様
な構成を有する。セグメントドライバの内部は破線で囲
まれた領域として図11に示される。この領域を通過す
る画像信号線D1〜D8とセグメント電圧線VY0
Y1,VY2,並びにVY2H は多層プリント基板1aに配
置され、これらの線の信号又は電圧はテープキャリアパ
ッド15A2を通してセグメントドライバ16A2に送
られる。
【0039】図11において、8ビットの画像信号はL
TA−1〜LTA−30と表示された第1ラッチ回路に
順次取り込まれる。各画像信号線と第1ラッチ回路のそ
れぞれとをつなぐ矢印は上述のドライバ・ユニットに対
応する。第1ラッチ回路による8ビット信号の各取り込
みは、セグメントドライバ16A2内に配置されたシフ
トレジスタSRTにより制御される。このシフトレジス
タSRTは、第1ラッチ回路LTA−1〜LTA−30
に対応したフリップ−フロップ回路F/F−1〜F/F
−30を有する。
【0040】フリップ−フロップ回路の各々は、例えば
図12に示されるような複数のNOR素子を組み合わせ
たネガティブ・エッジ・トリガーのDフリップ−フロッ
プを有し、シフトレジスタSRTは複数のフリップ−フ
ロップ回路のカスケード接続を有する。このフリップ−
フロップ回路は、Dフリップ−フロップ以外のタイプに
置換えてもよく、また複数のフリップ−フロップ回路の
カスケード接続はカウンタやこれとデコーダとの組み合
わせに置換えてもよい。このようなシフトレジスタSR
Tに好適な順序論理回路は、例えばR.H.Katz著「Contem
porary Logic Design 」(The Benjamin/Cummings Publ
ishing Company Inc. 発行)295 〜301頁及び330 〜356
頁に開示されている。
【0041】図11のフリップ−フロップF/F−1〜
F/F−30の各々を図12のDフリップ−フロップと
想定すると、セグメントドライバ16A1からイネーブ
ル信号線ENA1を経てきたハイ状態(”1”論理)の
イネーブル信号がフリップ−フロップ回路F/F−1の
端子En(In)に入り、そして画素クロック信号CL2が
ハイ状態からロウ状態(”0”論理)に遷移した結果、
フリップ−フロップ回路F/F−1の出力En(Out) は
ハイ状態の信号を供給する。同時に、その反転出力/E
N(Out) はロウ状態の信号を供給する。第1ラッチ回路
LTA−1がこれに対応するフリップ−フロップ回路F
/F−1の出力En(On)のハイ状態信号に応じて画像信
号を取り込むと想定すると、この時点で第1ラッチ回路
LTA−1のこれに対応するセグメント電極Y241 〜Y
248 への画像信号取込みが可能となり、その他の第1ラ
ッチ回路LTA−2〜LTA−30については不可能と
なる。端子En(Out) からのハイ状態信号の出力の後、
フリップ−フロップ回路F/F−1は次のハイ状態のイ
ネーブル信号がその入力端子En(In)に来るまで、その
出力端子En(Out) からハイ状態信号を供給することは
ない。この第1フリップ−フロップ回路F/F−1が第
1ラッチ回路LTA−1に次のハイ状態出力を第1ラッ
チ回路LTA−1に供給するまで、その信号取り込みも
止められる。
【0042】図11において、フリップ−フロップ回路
F/F−1の端子En(Out)からのハイ状態信号
は、その次段のフリップ−フロップ回路F/F−2の端
子En(In)に入る。そして、画素クロック信号の次のハ
イからロウへの遷移が生じることにより、フリップ−フ
ロップ回路F/F−2はその端子En(Out)からハイ状
態信号をこれに対応する第1ラッチ回路LTA−2に供
給する。この時点で、第1ラッチ回路LTA−2のこれ
に対応するセグメント電極Y249 〜Y256 への画像信号
取込みが可能となり、その他の第1ラッチ回路について
は不可能となる。
【0043】このような順序を繰り返すことにより、セ
グメントドライバ16A2において、画素クロック信号
CL2のハイからロウへの遷移に応じ、LTA−1から
LTA−30に至る第1ラッチ回路による画像信号取り
込みが順次行われる。フリップ−フロップ回路F/F−
30からのハイ状態信号出力は、別のイネーブル線EN
A2を経て、次のセグメントドライバ16A3に送ら
れ、そのフリップ−フロップ回路F/F−1に入る。他
のセグメントドライバ16A1並びに16A3〜16A
10もセグメントドライバ16A2とほぼ同様な回路を
有するため、信号線D1〜D8により供給される画像信
号は、セグメントドライバ16A1のLTA−1からセ
グメントドライバ16A10のLTA−30に至るそれ
ぞれの第1ラッチ回路により、y軸方向に沿って8個の
セグメント電極毎に順次(換言すれば、時分割的に)取
り込まれる。これらの画像信号は、その取り込み時刻に
関係なく、それぞれの第1ラッチ回路のドライバ・ユニ
ットに貯められる。Y2393〜Y2400への最後の信号取り
込みが終了した後、ラインクロック信号CL1はハイ状
態からロウ状態に遷移する。このラインクロック信号C
L1のハイからロウへの遷移は、図11の第2ラッチ回
路LTBをターン・オンし、貯められていたすべてのセ
グメント電極Y0001〜Y2400への画像信号をレベル・シ
フタLSTに供給する。レベル・シフタLSTは、これ
らの映像信号を、その次段に設けられたセグメント電圧
源SVSを動作させるに足るように増幅する。最後に、
セグメント電圧源SVSは、セグメント電圧線から供給
されるVY0,VY1,VY2,及びVY2H の一を、セグメン
ト電極Y0001〜Y2400の電圧として、それぞれに対応す
るレベル・シフタからの信号出力に応じて選択し、各々
の選択された電圧を個々のセグメント電極に印加する。
【0044】上述のセグメント電極に対する画像信号取
込みと電圧印加の順序は、液晶表示装置全体の動作とし
て、図13に示す信号波形により更に説明される。図1
3において、上側の5波形の時間軸(横軸)は下側の3
波形のそれに対して引き延ばされている。図13が示す
ように、クロック信号CL1,CL2,及びCL3の各
々は所定の周期でその状態をハイ(H)とロウ(L)の
間で変える波形を有する。このため、各々のクロック信
号は、例えば、その連続するハイからロウへの遷移時刻
の間隔で規定される周波数を有する。通常、これらの3
つの周波数f1、f2、並びにf3の中で、画素クロッ
ク信号CL2の周波数f2が最も高く、フレームクロッ
ク信号CL3の周波数f3が最も低い。
【0045】一方、画像信号D1〜D8の各々は複数の
画素情報に応じたパターンを有する。図13は、D1〜
D3及びD8のそれぞれの波形を示すが、この他の画像
信号も同様な波形を有する。画像信号D1〜D8の各々
の波形はCL2の波形に応じた六角形の連なりとして示
される。この連なりは、所定周期において画像信号がハ
イ状態又はロウ状態のいずれかを取り得る可能性を意味
するものである。このため、例えば信号D1において、
セグメント電極Y0001、Y0009、及びY0017の画像信号
がハイ状態であり、セグメント電極Y0025の画像信号が
ロウ状態であるとき、時刻t1 からCL2の最初の3パ
ルスに対応する画像信号D1はハイ状態に留まる。
【0046】全てのセグメント電極Y0001〜Y2400に対
する画像信号取込みは、t1 からt3 までの期間内に完
了する。実際には、セグメントドライバ16Aの第1ラ
ッチ回路LTAは、これに対応するセグメント電極への
信号を時刻t2 において既に貯めている。時刻t2 にお
いて、CL1へのクロック信号も、第2ラッチ回路LT
Bに第1ラッチ回路LTAからセグメント電圧源SVS
への信号伝達を行わさせるよう、ハイ状態からロウ状態
へ遷移する。そして、第1ラッチ回路に貯められた画像
信号のそれぞれに応じた全ての電圧が、これらに対応す
るそれぞれのセグメント電極に印加される。これと同時
に、所定の電圧がコモン電極X001 に印加される。セグ
メント電極Y0001〜Y2400の各々とコモン電極X001
電位差に応じて、画面領域AR1 のコモン電極X001
対応する部分に画像が現れる。時刻t3 の後、コモン電
極X002 に対応した画像信号取込みの一巡が始まる。画
像信号取込みとコモン電極への電圧印加のタイミングを
調整するため、信号D1〜D3並びにD8、及びコモン
ドライバ制御COM−Drの波形には、画像表示に直接
寄与しないダミー期間が設けられている。
【0047】以上に説明したように、画像信号取りこみ
はコモン電極の数だけ繰り返され、そして画面領域AR
1全体の表示が完成される。各々のコモン電極に対する
画像信号取りこみの順序は「走査」と呼ばれ、コモン電
極に印加されるような電圧は「走査電圧」とも呼ばれ
る。ラインクロック信号CL1は、セグメント電極への
電圧分配と似た態様で、コモン電極X001 〜X300 の各
々に電圧を分配する。
【0048】図14は、コモンドライバ26の概要を示
す。クロック信号CL1が交流化信号発生源ACSを制
御する第1論理回路に入った後、シフトレジスタSRT
−1〜SRC−15の各々に分配される。これらのシフ
トレジスタは、セグメントドライバのそれぞれにあるシ
フトレジスタに似ているが、イネーブル信号を双方向に
伝送できるこれらの機能において異なる。これらのシフ
トレジスタSRT−1〜SRT−15からレベルシフタ
LSCを経てコモン電圧供給源CVSに至る信号の流れ
は、シフトレジスタ向け以外のクロック信号で動作する
ラッチ回路がシフトレジスタSRCとレベルシフタLS
Cとの間に配置されていないことを除き、セグメントド
ライバのそれと類似する。このため、シフトレジスタの
一のドライバ・ユニットがこれに対応するコモン電極へ
の信号を出力するやいなや、所定の電圧がこのコモン電
極に印加される。上述のような態様でコモン電圧がそれ
ぞれのコモン電極X001 〜X300 に印加されため、コモ
ン電圧印加時刻は相互に異なる。
【0049】一方、フレームクロック信号CL3は全画
像表示に対応したパルスを有し、そのパルスは全画像表
示の順序において最初に電圧が印加されるコモン電極X
001に対応したクロック信号CL1 のパルスの期間に現
れる。このため、クロック信号CL3は「ファースト・
ライン・マーカ」とも呼ばれる。
【0050】フレームクロック信号CL3のパルスに応
じ、上述のセグメントドライバ15A1は、画素クロッ
ク信号CL2の最初のハイからロウへの遷移に呼応し
て、最初のセグメント電極Y0001〜Y0008にへの画像信
号取りこみを始め、ラインクロック信号CL1の最初の
ハイからロウへの遷移はセグメント電極Y0001〜Y2400
及びコモン電極X001 に電圧を印加する。
【0051】このため、液晶表示装置の表示動作は、あ
る意味では、これらCL1、CL2、及びCL3の3つ
のクロック信号のタイミングに密に依存するといえる。
ここに例示した液晶表示装置においては、第1の多層プ
リント基板1a,1b及び第2の多層プリント基板2の
双方ともセグメント又はコモンドライバへのこれら3つ
のクロック信号の信号線を有している。これら3つの信
号線は、多層プリント基板の信号線からセグメントまた
はコモンドライバをその上に搭載したテープキャリアパ
ッドに供給されている。
【0052】図15(a) 及び図15(b) は、図2(a) 及
び図2(b) の第1の多層プリント基板1a(部分的)と
テープキャリアパッド15A1の接続部分の拡大像を示
す。図15(a) は第1の多層プリント基板の上部の配線
層(「TCP接続面」と呼ばれる)の平面図であり、複
数の端子20aがその上に配置されている。これら端子
20aの各々は、テープキャリアパッド15A1に形成
された端子20bの一つに半田又は異方性導電フィルム
で接続されている。多層プリント基板1a内のそれぞれ
の配線層から供給される信号又は電圧は、リード25を
通過し、図15(b) のセグメントドライバ16A1に入
る。端子20aの殆どは、スルーホール19で終端され
る導電層81cを有する。イネーブル信号のみ、この層
上に設けられた固有の信号線81aにより他のセグメン
トドライバに伝送される。接地電位用(GND)と利用
されていない(NC)端子は、y方向に途切れている導
電層81bに接続されている。この導電層81bは、第
1多層プリント基板に配置された他の信号線への/から
の電磁気干渉(EMI)を防ぐために形成されている。
EMIを考慮し、クロック信号線は多層プリント基板の
TCP接続面とは反対側寄りに配置され、この間に複数
の配線層をシールド層として積層する。
【0053】図15が示すように、多層プリント基板1
a中にはクロック信号CL1,CL2,CL3以外にも
多くの種類の線が配置されている。本例の多層プリント
基板における他の配線は、次のように分類される。
【0054】グループ1:画質制御線 W1,W2; グループ2:イネーブル信号線 ENA1,ENA2; グループ3:ディスプレイ・リセット信号線 DIS
P; グループ4:ドライバ電圧線 VCC、セグメント電圧線
Y0,VY1,VY2,VY2H 、接地電位線 GND。
【0055】クロック信号CL1,CL2,CL3と比
較すると、グループ4の線はその用途においてクロック
信号の線と全く異なる。グループ4の各々の配線はいか
なる信号をも伝送するものでなく、液晶表示パネル又は
その駆動回路に電力を供給するものである。このため、
その電流に周辺の回路からのEMIで偶発的に交流成分
が重畳されたとしても、グループ4の配線の電位は安定
とみなされる。接地電位は電位の一つとみなされるた
め、接地電位線GNDもグループ4に含まれる。図14
のブロック図において、コモン電圧VM ,VL ,及びV
H もこのグループに属する。
【0056】グループ3のディスプレイ・リセット信号
DISPは信号であるが、図13のt1 とt2 との間で
規定されるセグメントドライバによる画像信号取込み中
にその状態を変えるものではない。このため、この期間
においてディスプレイ・リセット信号線DISPの電位
は安定とみなされる。このディスプレイ・リセット信号
のような特徴を有する信号は、グループ3に分類される
配線により伝送される。
【0057】上述のように、イネーブル信号はその状態
(ハイ又はロウ)を画像信号取込みに応じて変化させる
が、その変化はセグメントドライバの配列に沿って局所
的に生じる。これは、画素クロック信号CL2がセグメ
ントドライバに並列に分配されるのに対し、イネーブル
信号線ENA1, ENA2がこれらセグメントドライバ
(正確にいえば、そのシフトレジスタ又はその類似物)
を直列に接続せねばならないためである。このため、複
数のセグメントドライバを多層プリント基板の延伸方向
(y)に配置し且つイネーブル信号線のそれぞれを直列
に接続する場合において、この延伸方向に沿ったイネー
ブル信号線全体の電位は上述の3つのクロック信号に比
べて実質的に安定とみなせる。グループ2の配線は、ク
ロック信号との信号経路の相違により実質的に安定とみ
なしえる信号を伝送するものである。シフトレジスタS
RTのような順序論理回路における役割からみれば、そ
れの特異な回路要素としてイネーブル信号は示される
が、その動作はイネーブル信号よりもむしろ画素クロッ
ク信号CL2により支配的に決められる。
【0058】画質制御線W1,W2は、図1において画
素クロック信号CL2を受けた論理制御回路13で発生
された信号を伝送する。このため、この信号は、その状
態をクロック信号に対応して変化させ得る。しかし、図
11が示すごとく、画質制御信号W1, W2はシフトレ
ジスタ(順次論理としての)に供給されるのではなく、
セグメント電圧源SVSにその動作条件を調整するよう
に供給される。グループ1として分類される信号線は、
画像信号取込みに寄与しない画質制御信号のような信号
を伝送するものである。交流化信号発生源ACSからの
交流化信号Mも、グループ1の配線により伝送される。
【0059】交流化信号Mはセグメント電極とコモン電
極との間のバイアス方向を調整するものであって、走査
信号取込みに寄与するものではない。
【0060】[液晶表示装置における改良]本発明者
は、図4を参照して先述した信号波形の劣化が、順序論
理回路の動作に深刻な影響をもたらすことを発見した。
クロック信号CL1, CL2, CL3の矩形波に図4の
波形を当ててみると、図4の波形変形が論理回路のタイ
ミング制御において、ミスカウンティングの問題を起こ
すことは明らかである。ミスカウンティングに関する先
述の説明はネガティブ・エッジ・トリガーの論理回路に
基づくが、図4の波形からして、この問題はポジティブ
・エッジ・トリガーの論理回路(クロック信号のロウか
らハイへの遷移によりカウンティング動作が調整され
る)においても生じる。先述の説明では、第1の多層プ
リント基板1aと寄生容量と画素クロック信号CL2と
の関係について論じたが、このような寄生容量は第2の
多層プリント基板2にも現われ、画素クロック信号以外
の信号においても当該信号が回路動作のタイミングを支
配的に制御する限りにおいては画素クロック信号CL2
と同様な問題を抱え得る。
【0061】図1の液晶表示装置の場合、セグメントド
ライバ16A1から16ANの全てをモノリシックに集
積するか、これらを一緒にパッケージに纏めて、クロッ
ク信号の供給部分を一つにする。クロック信号を駆動回
路に供給するコンタクトホールの数を減らすことによ
り、寄生容量はクロック信号の波形変形を十分に抑制で
きる値に低減できる。しかし、液晶ディスプレイパネル
の寸法を考慮すると、前者の方法では10cm以上に延
びる半導体チップを作製することが要請される。従っ
て、この方法は現在の技術から見て現実的ではない。後
者の方法は実現し得るものであるが、この駆動回路を液
晶ディスプレイパネルの周縁に実装する工程が難しい。
【0062】従って、本発明者は、それ自体で上述の波
形変形を起こす多層プリント基板の構造について考察し
た。本発明者の考察によるクロック信号線CL2沿いの
寄生容量を抑制するに好ましき一つの構成を、図16
(a) 及び16(b) に示す。図16(b) は図16(a) の1
6B−16Bの断面像を示す。
【0063】図16(b) において、クロック信号CL2
は、多層プリント基板1aのTCP接続面に配置され且
つy方向に延びる配線層81a(CL2)を通して伝送
される。先述の説明により、クロック信号CL2は他の
クロック信号CL1, CL3に対して優先される。
【0064】この構成では、配線層81a(CL2)
は、接地電位の配線層81a(GND)及び導電層81
b(GND)により囲まれている。図16(b) が示すよ
うに、接地電位の他の配線82a(GND)が配線層8
1a(CL2)の下側に配置されている。付加的なスル
ーホール19sは、配線層81a(GND)と他の配線
層82a(GND)とを接続することにより、配線層8
1a(GND)の電位を安定に保つ。クロック信号CL
2の配線層を接地電位層で囲むことにより、配線層81
a(CL2)の周囲の電位を安定化し、また、この配線
層から/への電磁気干渉(EMI)を低減する。このよ
うな目的のため、配線層81a(CL2)を囲む層は、
上述のグループ1乃至4のいずれかの層から選ばれ、特
にグループ4のものが推奨される。
【0065】図16(a) の多層プリント基板の断面は、
6段となっている。配線層81a(CL2)を含む1段
目は、ガラス−エポキシ基板72を覆うフィルム71の
上に形成され、スルーホールを有する。ガラス−エポキ
シ基板71は、1段目の層を十分に固定できるだけの堅
さを有する。クロック信号CL1及びCL3の配線層を
含む2段目の層はガラス−エポキシ基板72の上面に形
成され、この基板の下面に3段目の層が形成される。画
像信号Dnの配線層を含む4段目の層は、別のガラス−
エポキシ基板74の上面に形成され、この基板の下面に
5段目の層が形成される。さらに、ガラス−エポキシ基
板74の下面には別のフィルム75が形成され、このフ
ィルム75の下面に6段目の層が形成される。ガラス−
エポキシ基板72の下面と別のガラス−エポキシ基板7
4の上面はエポキシ樹脂が浸透したガラス繊維で貼り付
けられている。3段目と4段目の間の領域73のエポキ
シ樹脂を固くすることで、多層プリント基板1aは完成
する。ガラス−エポキシ樹脂基板72, 74の間に追加
のガラス−エポキシ樹脂を挿入することで、段数は増加
できる。フィルム71の上面及びフィルム75の下面に
は、端子20aを除きソルダレジスト層90がある。
【0066】図16(a) 及び16(b) において、個々の
導電層の模様は、これが属するグループに応じて変えら
れる。クロック信号線CL1, CL2, CL3用の各導
電層は、共通の模様を持つ。画像信号線D1〜D8用の
各導電層は、別の共通の模様を持つ。他の導電層の各々
は、接地電位線GNDを除き、先述の4つのグループに
分類された模様を持つ。これらの表示は、本明細書の他
の図面でも用いられる。
【0067】現在の製品において、液晶表示装置の枠幅
を抑えることが主なファクタの一つとなっている。この
ため、多層プリント基板の幅Lxはできるだけ狭くせね
ばならない。
【0068】このような要請を上述のクロック信号の波
形変形なく満たすべく、本発明者は別の構造を考えた。
この構造の概要は、図17から図19を参照して以下に
説明される。
【0069】図17は本発明の1実施例を説明する液晶
表示装置のセグメント側多層プリント基板の構成を説明
する前記図2(b)と同様の断面図である。
【0070】前記図2(b)と同様に、第1の多層プリ
ント基板であるセグメント1aは、液晶パネル3の上辺
に配置され、セグメントドライバ16A1等を搭載した
TCP15A1等を介して接続されている。
【0071】この実施例では、多層プリント基板1aに
敷設されている画素クロック信号CL2の配線18は最
上層に配線されている。そしてこの画素クロック信号配
線18とTCP15A1の半田接続部20とは短いスル
ーホール19を介して接続されている。したがって、ス
ルーホール19による寄生容量は無視できる程度とな
る。
【0072】図18は図17の実施例におけるクロック
配線の等価回路図であり、図19は同じくその画素クロ
ック信号CL2の波形図である。
【0073】図18ではクロック配線の寄生容量CT
殆ど無視できる大きさであるため、それによる反射性分
(−)は極めて小さくなり、容量成分はTCPの入力容
量CTCP のみとなる。従って、図19に示したように、
画素クロック信号CL2の波形に前記図4のRで示した
ような変形が生じず、セグメントドライバ16A−1等
は閾値VTHで正しくクロックをカウントできる。
【0074】「補足」図17に基づく多層プリント基板
の一つを、図20(a) 乃至20(c) 及び図21(a) 乃至
21(c) を参照して詳細に説明する。この多層プリント
基板は、図16のそれのようにz軸方向に6層を積層し
てなる。図20(a) は1段目(TCP接続面)を、図2
0(b) は2段目を、図20(c) は3段目を、図21(a)
は4段目を、図21(b) は5段目を、図20(b) は6段
目をそれぞれ示す。参照番号81aは信号伝送又は電力
供給に用いられる導電層を、81bは81aの用途以外
に用いられる導電層を、81cは端子20aとスルーホ
ール19との間のリードをそれぞれ規定する。参照番号
は、2番目の最初の段を82、6段目を86という具合
に、段数によっても変えられている。図20(a) の22
−22に沿った断面は図22に示される。
【0075】図20(b) が示すように、画素クロック信
号CL2及びラインクロック信号CL1を伝送する配線
層82aは2段目に配置されている。一方、フレームク
ロック信号CL3は、3段目に配置されている。このた
め、クロック信号線CL1,CL2,CL3の各々は、
3段目と4段目との間にある積層構造の中心に比較して
1段目(TCP接続面)の近くに配置されている。この
レイアウトは、クロック信号CL1, CL2, CL3の
各々が10MHz以上、とりわけ15MHz以上の周波
数を有する場合に推奨される。クロック信号の周波数が
十分小さいときは、上述のミスカウンティング問題は回
路設計によっても解決される。しかし、クロック信号の
周波数が10MHzまで、またはこれより高くなるとミ
スカウンティングを解消するための回路設計が、このよ
うな高い周波数を有するクロック信号で達成され得る液
晶表示装置の高速特性を劣化させる。このことから、十
分に低いクロック信号を伝送するクロック信号線につい
ては、積層構造の中心に対してTCP接続面から遠い段
に配置してもよい。通常、積層構造の中心は、その段数
の平均値として規定されるが、TCP接続面からこれよ
り最も離れ且つ導電層を有する段までの積層構造に応じ
た積層厚さの半分の値で規定してもよい。
【0076】その他の改良は、以下のとおりである。以
下の記載におけるクロック信号線は、ミスカウンティン
グ問題の観点から他のクロック信号線より優先されるも
のとして規定される。
【0077】(1)クロック信号線をグループ2,3,
及び4から選ばれる配線で囲み、寄生容量の発生確率を
更に低減する。偶発的な波形変形は、クロック信号線の
回り、特にそのスルーホールの回りの他の導電層におけ
る電圧変動でもある。スルーホールはクロック信号線の
層で終端されるとよく、またその終点部の投影19p
(太線で示す)はグループ2,3,及び4から選ばれる
配線に対抗するようにするとよい。これにより、これら
の配線はクロック信号線から電圧変動の影響を遠ざけ
る。クロック信号線を囲む配線の少なくとも一が、グル
ープ4に属するのが好ましく、これらの配線全てがグル
ープ4に属すればなおよい。クロック信号線回りの電圧
変動を防ぐにあたり、そのスルーホールを図20(a) 乃
至20(c) 及び図21(a) 乃至21(c) にy方向に延び
る点線間で囲まれた領域20cとして示した端子領域又
はこれの他段への投影から離すことが推奨される。図2
0(b) が示すように、優先度に応じ、CL2のスルーホ
ールを端子領域(図20(a) の20c)を2段目に投影
した領域20cの反対側に配置し、CL1のスルーホー
ルを領域20cに近づけながらも、これからやや離して
配置する。
【0078】(2)図20及び20が示すように、クロ
ック信号線を他のクロック信号線から、段に沿い又段を
隔てるスペースで離し、クロック信号線間の電磁気干渉
に誘発される寄生容量を抑制する。好ましくは、クロッ
ク信号線を、これと同様な短い周期で電圧変化を起こし
得る画像信号線のような信号線からも離すことが望まし
い。このため、図21(a) 及び21(b) に示されるごと
く、画像信号線、さらにはグループ1の配線をクロック
信号が配置されている段よりも下側の段に配置すること
が推奨される。図20(a) 及び20(b) においてクロッ
ク信号CL2のスルーホールは画質制御信号線W1のそ
れに隣接しているが、これらの間に少なくとも一の配線
グループ2,3,又は4のスルーホールを入れることが
推奨される。
【0079】(3)クロック信号線とそのスルーホール
との間のリード長さをできるだけ短くし、このリード沿
いの寄生容量の発生確率を低減する。図23は図20
(b) に基づく説明図である。図23が示すように、優先
すべきクロック信号線(ここでは、CL2)以外の少な
くとも一の信号線を配置する場合、このリード長さLh
2を他の信号線(ここでは、CL1)のそれLh1より
短くすることが推奨される。
【0080】以上の説明は、セグメントドライバ側で使
用される多層プリント基板に基づくものであるが、コモ
ンドライバ側の多層プリント基板に用いる場合、クロッ
ク信号CL1は他のクロック信号よりも優先されねばな
らない。クロック信号CL2は通常コモンドライバ側の
多層プリント基板を通過してセグメントドライバ側のそ
れに行く。このため、クロック信号CL2に応じて動作
する論理回路が無い場合、そのコモンドライバ側の多層
プリント基板における波形変形は、これの配線レイアウ
トに反映する必要が無くなる。
【0081】図24は本発明の1実施例の液晶表示装置
の駆動回路回りを説明する要部平面図である。図24で
は、第2の多層プリント基板(コモンドライブ基板とも
いう)2は液晶パネルの左辺に設置されており、ホスト
コンピュータからの画素クロック信号CL2はコネクタ
11からバッファ12に入力する。
【0082】バッファ12では、ホスト側から入力した
画素クロック信号CLを所要のレベルとして画素クロッ
ク配線に供給する。画素クロック配線は第2の多層プリ
ント基板2からジョイナー14で第1の多層プリント基
板1aのクロック配線に接続され、第1の多層プリント
基板1aに前記図17で説明したクロック配線で各セグ
メントドライバ16A1等に供給される。
【0083】この実施例の構成により、画素クロック配
線とTCPを接続するスルーホールが短くなり、寄生容
量が低減されて容量性の反射ノイズが殆ど無視できるも
のとなる。そのため、表示画像にちらつきが発生するこ
とが無く、高品質の画像表示を得ることが可能となる。
【0084】なお、本発明は上記したパッシブマトリク
ス型の液晶表示装置に限るものではなく、アクティブマ
トリクス型等の各種液晶表示装置にも同様に適用でき
る。
【0085】パッシブマトリックス型の駆動回路及びそ
の周辺回路は、例えば、S.Matsumoto 著「液晶ディスプ
レイ技術−アクティブマトリクスLCD」(産業図書)
73〜82頁及び126〜130頁に開示されている。
これに開示されるように、パッシブマトリクス型の液晶
表示装置においても画素データの取込みと所望の薄膜ト
ランジスタ群へのゲート電圧の走査に論理回路が要請さ
れる。現在のパッシブマトリクス型液晶表示装置の構造
によれば、上述のように構造のみならず機能において
も、その画素データドライバの構造はセグメントドライ
バに、その走査ドライバはコモンドライバに類似する。
【0086】従って、上記したセグメントドライバの多
層プリント基板の積層構造は、わずかな変更を以ってデ
ータ線ドライバ回路(ドレイン線ドライバ回路、映像信
号ドライバ回路とも呼ばれる)側においても利用でき
る。この変更において、液晶表示装置とコンピュータ又
はテレビジョン・チューナとの間のインタフェースにお
いて発生したアナログ又はディジタルの映像信号は、上
述の説明における画像信号とみなすとよい。データ線ド
ライバに供給される複数の階調電圧もアクティブマトリ
ックス型に特徴的である。これらの電圧配線は、上述の
グループ4に属する。
【0087】本発明は、液晶表示装置の駆動形式に関わ
らず有効であり、また図9に示されるコンピュータのよ
うな電気機器にも有効である。このラップトップパソコ
ンでは、従来のようなクロック信号のカウントミスに起
因する表示画像のチラツキのない高品質の画像表示を得
ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セグメントドライバのカウントミスが起こり難くなり、
画像にちらつきの無い高品質の液晶表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は液晶パネルとこの液晶パネルに配置され
た多層プリント基板を備えた従来の液晶表示装置を説明
する模式図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は従来のセグメント
側の多層プリント基板とその2B−2Bの断面を示す模
式図である。
【図3】図3はクロック配線の等価回路図である。
【図4】図4は画素クロック信号CL2の波形図であ
る。
【図5】図5は本発明が適用される液晶表示装置の光学
配置を示す説明図である。
【図6】図6は本発明を適用する液晶表示装置の光学配
置における隣接ラビング方向と構成要素の光学軸の関係
を示す説明図である。
【図7】図7は本発明が適用される液晶表示装置の構造
例を示す要部断面構造図である。
【図8】図8は液晶パネルをバックライトと共に一体化
してなる液晶表示装置全体の概略断面図である。
【図9】図9は本発明による液晶表示装置を組み込んだ
電子機器の一例としてのラップトップパーソナルコンピ
ュータの斜視図である。
【図10】図10は液晶モジュール周辺における信号流
れの系統のブロック図である。
【図11】図11はセグメントドライバにおける信号流
れのブロック図である。
【図12】図12はセグメントドライバのシフトレジス
タに用いられるDフリップ−フロップである。
【図13】図13はクロック信号と画像信号の波形図で
ある。
【図14】図14はコモンドライバにおける信号流れの
系統のブロック図である。
【図15】図15(a)は多層プリント基板のTCP接
続面の拡大図であり、図15(b)は図15(a)のT
CP接続面上の端子に対応する端子を有するTCPの拡
大図である。
【図16】図16(a)及び16(b)はクロック信号
CL2の波形変形を抑止するに好適な多層プリント基板
の一つであり、図16(b)は図16(a)の16B−
16B断面を示す。
【図17】図17は本発明の一実施例の液晶表示装置に
おけるセグメント側の多層プリント基板の構成を示す図
2(b)に類似する断面図である。
【図18】図18は図17の実施例におけるクロック配
線の等価回路図である。
【図19】図19は図17の実施例における画素クロッ
ク信号CL2の波形図である。
【図20】図20(a)乃至20(c)は図17の実施
例に基づいた6段の(プリント回路層からなる)積層構
造の平面図であり、1段目(TCP接続面を有する)か
ら3段目までこの順に示される。
【図21】図21(a)乃至21(c)は図20(a)
等と同じ積層構造の平面図であり、4段目から6段目ま
でこの順に示される。
【図22】図22は図20(a)の積層構造の22−2
2に沿った断面を示す。
【図23】図23は図21(b)に基づく説明図であ
る。
【図24】図24は本発明の液晶表示装置の駆動回路並
びにその関連回路を示す要部平面図である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形画面を構成する一方の平行辺を橋絡す
    る方向に形成された第1の電極群を具備した第1の基板
    と、前記電極群と交差する方向に形成された第2の電極
    群を具備した第2の基板との間に液晶層を挟持した液晶
    パネルと、 前記第1の電極群に画素駆動電圧を印加する如く配置し
    た複数のセグメントドライブ回路を搭載したTCPを介
    して接続した第1の多層プリント基板と、 前記第2の
    電極群に共通電圧を印加する如く配置した複数のコモン
    ドライブ回路を搭載したTCPを介して接続するととも
    に外部から入力した画素クロック信号を前記セグメント
    ドライブ回路に供給するためのバッファ回路等の駆動回
    路を搭載した第2の多層プリント基板を備えた液晶表示
    装置において、 前記第1の多層プリント基板に配線する高速クロック信
    号配線を前記TCPの接続面側に近い層に位置させたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記高速クロック信号配線が画素クロック
    信号配線であることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】それぞれの主面がパネルを構成するように
    互いに対向させて重ね合わされた第1及び第2の基板
    と、 前記第1および第2の基板の間に封入された液晶層と、 前記基板の一方の上部に形成され第1の方向に延び且つ
    該第1の方向を横切る第2の方向に並べられた複数の第
    1電極と、 前記基板の一方の上部に形成され前記第2の方向に延び
    且つ前記第1の方向に並べられた複数の第2電極と、 前記パネルの周辺に配置され前記第1の方向に延び且つ
    積層された複数のプリント回路層の積層構造と該積層構
    造に対応する積層厚さを有する第1のプリント基板と、 前記第1のプリント基板の間に前記第1の方向に並べら
    れ、その各々は対応する前記第1電極又は前記第2電極
    の少なくとも一に電圧を印加する電圧供給源と、前記第
    1のプリント基板により伝送される少なくとも一のクロ
    ック信号に対応して前記電圧供給源を制御する少なくと
    も一の制御ユニットを有する複数の第1駆動回路とを有
    し、 前記第1のプリント基板は前記積層構造の一端に配置さ
    れた第1のプリント回路層上に前記第1の駆動回路のそ
    れぞれに前記クロック信号を並列に供給するための該第
    1の駆動回路との電気的接点を有し、前記クロック信号
    の伝送線は前記積層厚さの中心より前記電気的接点に近
    い前記プリント回路層の一に配置されたことを特徴とす
    る液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記クロック信号の伝送線は、前記第1の
    プリント回路層に配置されたことを特徴とする請求項3
    に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記積層厚さは前記第1のプリント回路層
    を除く前記プリント回路層の数Nで規定され、前記クロ
    ック信号の伝送線は該第1のプリント回路層からN/2
    層以内の前記プリント回路層の一に配置されたことを特
    徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記積層構造は6層以上のプリント回路層
    からなり、前記クロック信号の伝送線は前記第1のプリ
    ント回路層に隣接した前記プリント回路層の一又はこれ
    に隣接する該一以外の前記プリント回路層に配置されて
    いることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記積層厚さは前記第1のプリント回路層
    から前記積層構造の他端にある前記プリント回路層に至
    る距離として規定されることを特徴とする請求項3に記
    載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記クロック信号は10MHzより高い周
    波数を有することを特徴とする請求項3に記載の液晶表
    示装置。
  9. 【請求項9】前記クロック信号は15MHz以上の周波
    数を有することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示
    装置。
  10. 【請求項10】前記第1の駆動回路の前記制御ユニット
    の各々はその内部に順序論理回路を有し、該順序論理回
    路は前記クロック信号に応じて該第1の駆動回路に対応
    した前記電極のそれぞれへの電圧印加を制御するための
    制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の
    液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記第1のプリント回路層は前記クロッ
    ク信号と異なる周波数を有する第2のクロック信号を前
    記第1の回路のそれぞれに並列的に供給することを特徴
    とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記第2のクロック信号は前記クロック
    信号よりも低い周波数を有し且つ前記プリント回路層の
    一層上に配置された第2の伝送線で伝送され、該プリン
    ト回路層の一の上において該クロック信号の伝送線はこ
    れより離されて配置されたことを特徴とする請求項11
    に記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記プリント回路層の一の上の前記クロ
    ック信号及び前記第2のクロック信号の伝送線は、前記
    第1のプリント回路層に形成された各々に対応した電気
    的接点に該第1のプリント回路層から該プリント回路層
    の一に延びたそれぞれのスルーホールによって接続され
    ていることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装
    置。
  14. 【請求項14】前記プリント回路層の一の上の前記クロ
    ック信号及び前記第2のクロック信号の伝送線は、前記
    それぞれのスルーホールに個々のリードによって接続さ
    れ、前記クロック信号を伝送する該リードは前記第2の
    クロック信号を伝送する該リードより短いことを特徴と
    する請求項13に記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記第1のプリント基板は前記クロック
    信号より高い周波数を有する第3のクロック信号を供給
    し、該第3のクロック信号は該クロック信号の伝送線が
    配置される前記プリント基板より第1のプリント基板か
    ら離れた前記プリント回路層の一に配置される伝送線に
    より伝送されることを特徴とする請求項3に記載の液晶
    表示装置。
  16. 【請求項16】前記パネルにはさらに複数のスイッチン
    グ素子が配置され、前記第1の電極のそれぞれは、これ
    に対応する該スイッチング素子のスイッチングを制御す
    ることを特徴とする前記請求項15に記載の液晶表示装
    置。
  17. 【請求項17】前記第1のプリント基板は前記クロック
    信号より高い周波数を有する第3のクロック信号を供給
    し、該第3のクロック信号は前記クロック信号の伝送線
    が配置された前記プリント回路層の一の上に配置された
    第3の伝送線で伝送され、該クロック信号の伝送線は該
    第3の伝送線から離されていることを特徴とする請求項
    3に記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】前記パネルにはさらに複数のスイッチン
    グ素子が配置され、前記第1の電極のそれぞれは、これ
    に対応する該スイッチング素子のスイッチングを制御す
    ることを特徴とする請求項17に記載の液晶表示装置。
  19. 【請求項19】前記プリント基板上に前記クロック信号
    以外の信号を伝送する少なくとも一の伝送線を該クロッ
    ク信号以外の信号がそれぞれの第1の回路に並列に供給
    されるようにさらに配置し、該クロック信号の伝送線
    は、該クロック信号の伝送線並びに該クロック信号以外
    の信号の伝送線のいずれにも電気的に接続されない少な
    くとも一の導電材料により該クロック信号以外の信号の
    伝送線より離したことを特徴とする請求項3に記載の液
    晶表示装置。
  20. 【請求項20】前記クロック信号を伝送する伝送線は前
    記第1プリント基板以外の前記プリント回路層の一の上
    に配置され、前記第1のプリント回路層上に形成された
    電気的接点に該第1のプリント回路層から該プリント回
    路層信号の一へ延びるコンタクトホールによって接続さ
    れ、少なくとも該伝送線と該スルーホールを接続する領
    域は前記導電材料により囲まれたことを特徴とする請求
    項19に記載の液晶表示装置。
  21. 【請求項21】前記クロック信号以外の信号を伝送する
    伝送線の少なくとも一は前記クロック信号の伝送線が配
    置された前記プリント回路層より前記第1のプリント回
    路層から離れた前記プリント回路層の位置に配置された
    ことを特徴とする請求項19に記載の液晶表示装置。
  22. 【請求項22】前記伝送線の少なくとも一は少なくとも
    一の画像信号を伝送し、前記第1の駆動回路における少
    なくとも一の制御ユニットは該画像信号を前記クロック
    信号に対応させて取り込み、配置されることを特徴とす
    る請求項19に記載の液晶表示装置。
  23. 【請求項23】前記パネルに複数のスイッチング素子を
    さらに配置し、前記第1の電極の各々はこれに対応する
    スイッチング素子の各々の端子に電気的に接続されてい
    ることを特徴とする請求項22に記載の液晶表示装置。
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