JP2000016920A - 養毛化粧料 - Google Patents

養毛化粧料

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JP2000016920A
JP2000016920A JP10181990A JP18199098A JP2000016920A JP 2000016920 A JP2000016920 A JP 2000016920A JP 10181990 A JP10181990 A JP 10181990A JP 18199098 A JP18199098 A JP 18199098A JP 2000016920 A JP2000016920 A JP 2000016920A
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hair
cosmetic
acetyl
carnitine
effect
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JP10181990A
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Kyotaro Hasunuma
喬太郎 蓮沼
Shusuke Hanaoka
秀典 花岡
Kazuyoshi Morita
和良 森田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】育毛効果、脱毛予防効果に優れた養毛化粧料を
提供するにある。 【解決手段】アセチルカルニチンおよびその塩の少なく
とも一種を配合することを特徴とする養毛化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛効果、脱毛予
防効果に優れた養毛化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トウガラシチンキおよびニコ
チン酸誘導体等の血行促進物質、また毛髪の栄養成分で
あるアミノ酸およびビタミン類を配合してなる養毛化粧
料が知られている。さらには、皮脂腺の肥大防止効果を
もつ成分や、男性ホルモンの抑制作用をもつ成分を配合
する医療用養毛剤や養毛化粧料も数多く提案されてい
る。
【0003】しかし、従来より使用されている血行促進
物質は、皮膚刺激が強くその配合量に制限があったり、
血行促進の持続時間が短いという欠点がある。
【0004】ところで、男性型脱毛症は男性ホルモンの
過剰作用が原因の一つと言われているが、血行の不良や
毛母細胞の活性低下、皮脂腺の肥大化、頭皮の線維化等
の現象が複雑に絡みあって生じていると推察されてい
る。
【0005】しかし、男性ホルモンの過剰作用が原因と
いわれる毛母細胞の活性低下や皮脂腺の肥大化を抑制す
るために、単に抗男性ホルモン剤等を育毛剤として用い
ても、育毛作用を発現するまでには至らないのが現状で
ある。また、毛母細胞賦活剤や血行促進剤を単独で用い
ても、良好な成績は得られない。
【0006】前記の問題点を解決する手段として、特開
平5−58850号公報における奇数炭素数を有する脂
肪酸類、アルコール類と、ヒドロキシプロピルアルコー
ルと、低級アルコールを含有する育毛剤組成物、特開平
5−139936号公報におけるある種のカルボキシル
ベタインを含有する発毛剤、特開平5−170625号
公報における酸性ムコ多糖類とホップエキスを含有する
養毛化粧料等を始めとして数多くの養毛・育毛剤が提案
されているが、末梢血流を促進し、毛母細胞の賦活化を
する物質を単独で用いても格段の育毛作用については見
出せず、また組成物においても充分満足すべき効果を得
るまでには至らず、育毛効果、脱毛予防効果に改良の余
地があるのが実情であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる実情に鑑み、毛
成長促進、育毛、脱毛などの効果のある物質について鋭
意検討した結果、アセチルカルニチンおよびその塩の少
なくとも一種を配合した養毛化粧料が、育毛効果、脱毛
予防効果に優れていることを見いだし、本発明を完成す
るに至ったものであって、その目的とするところは、育
毛効果、脱毛予防効果に優れた養毛化粧料を提供するに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、アセチル
カルニチンおよびその塩の少なくとも一種を配合した養
毛化粧料によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。
【0010】本発明に利用されるアセチルカルニチンと
は、下記一般式(1)で示されるものであり、具体的に
はアセチル−L−カルニチン酸などが挙げられる。
【0011】
【化1】 (CH3)3 + CH2 CH(OCOCH3 )CH2 COO- (1)
【0012】アセチルカルニチンの塩とは、下記一般式
(2)で示されるものであり、
【0013】
【化2】 (CH3)3 + CH2 CH(OCOCH3 )CH2 COOH ・X- (2) (ただし、X- は各種のアニオンを示す。)
【0014】そのアニオン(X- )としては、クロリ
ド、スルフォネート、ニトレート、アセテート、シトレ
ート、ニコチネート、サリチレートなどが挙げられ、具
体的にはアセチル−L−カルニチン塩酸塩、アセチル−
L−カルニチン硫酸塩、アセチル−L−カルニチン硝酸
塩、アセチル−L−カルニチンアセテート、アセチル−
L−カルニチンシトレート、アセチル−L−カルニチン
ニコチネート、アセチル−L−カルニチンサリチレート
などが挙げられる。
【0015】本発明の養毛化粧料には、公知のビタミン
E、ビタミンEアセテート、ビタミンEニコチネートな
どのビタミンE誘導体、パントテニルアルコール、パン
トテン酸カルシウムなどのパントテン酸誘導体、ニコチ
ン酸ベンジル、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸誘導
体、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、
グリチルリチン酸モノアンモニウムなどのグリチルリチ
ン酸誘導体、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステ
アリルなどのグリチルレチン酸誘導体、抗アンドロゲン
剤、センブリエキス、朝鮮ニンジンエキス、デュークエ
キス、トウガラシチンキ、ジイソプロピルアミンジクロ
ロアセテート、γ−アミノ酪酸誘導体などを本発明の目
的を達成する範囲で適宜組み合わせて配合できる。
【0016】本発明に利用されるアセチルカルニチンお
よびその塩の配合量としては、化粧料の処方成分全量を
基準として0.01〜20重量%(以下、wt%と略記
する)の範囲、好ましくは0.05〜10wt%の範
囲、最も好ましくは0.1〜5wt%の範囲である。
【0017】本発明の養毛化粧料は、常法に従って、た
とえばヘアートニック、ヘアーローション、ヘアートリ
ートメント、ヘアークリーム、ヘアーコンディショナ
ー、シャンプー、リンス、ヘアージェル、ヘアーミス
ト、ヘアーフォーム等の剤型に製造し、使用することが
可能である。
【0018】本発明の養毛化粧料は、養毛、育毛および
/または脱毛予防のために、それを目的とする局所(頭
皮)に、その剤型に従って塗布または噴霧して適用され
る。
【0019】なお、本発明の養毛化粧料には、色素、香
料、殺菌剤、防腐剤、界面活性剤、顔料、角質溶解剤、
抗酸化剤等を適宜配合することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、本発明に使用した試験方法は下記の通りで
ある。
【0021】(1)マウス毛成長促進効果試験法 C3H系マウス(雄・8週齢・平均体重35g)の背部
中央の皮膚を電気バリカンで刈った後、シェーバーによ
り完全に除毛した。翌日より実施例および比較例の各試
料を被験部皮膚に毎日1回、一匹当り0.2ml塗布し
た。一試料に対して動物は一群10匹を使用した。な
お、対照群として有効成分を除外した基剤単独を塗布し
た。実験開始後14日目に動物を屠殺し、被験部皮膚の
写真撮影を行なった。つぎに、写真を画像解析装置に取
り込み、最初に毛刈りした面積(A)と、発毛面積
(B)を求め、さらに 発毛率(%)=〔(B)/(A)〕×100 を個々の動物について算出した。最後に、実施例または
比較例の各群の平均値を対照群の平均値により除した値
を毛成長促進効果として判定に用いた。
【0022】(2)ヒト頭髪毛成長促進効果試験法 30〜40代の毛成長に衰えの認められる男性被験者1
0名の頭頂部の頭髪を直径約7mmの円形状に剃毛し
た。更に、毛刈り1日後及び3日後に林らの方法(ブリ
ティッシュ・ジャーナル・オブ・デルマトロジー、12
5巻、123頁、1991年)により毛成長速度を対象
部位の毛髪(約30〜40本)について求めて、平均値
(A)を計算した。次に各被験者に被験部位を中心とし
て、実施例又は比較例の試料を毎日朝夕2回、約3ml
塗布し、よくマッサージさせた。試験開始3ケ月目に同
様にして同一部位の毛成長速度の測定を行い、平均値
(B)を計算した。効果の判定は、各養毛化粧料使用前
後の比(B)/(A)を比較することにより行った。
【0023】(3)実用試験法 男性型脱毛症患者20名の頭部に毎日朝夕2回、連続6
ケ月間試料を塗布した後の効果を評価した。試験結果
は、育毛効果、および脱毛予防効果の各項に対して、
「生毛が剛毛化した、或いは剛毛が増加した」、「脱毛
が少なくなった」と各々回答した人数で示した。
【0024】実施例1〜6、比較例1〜3(ヘアートニ
ック) 表1の原料組成において、表2に記載の如く有効成分を
配合してヘアートニックを調製し、前記の諸試験を実施
した。尚、L−カルニチン酸はCARと、L−カルニチ
ン塩酸塩はCARCLと略記する。またアセチル−L−
カルニチン酸はALCR、アセチル−L−カルニチン塩
酸塩はALCR・HClのごとく略記する。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】(1)調製法 表1に記載の予め溶解しておいた(A)に属する油溶性
成分に、別に均一溶解した(C)成分に(B)成分を徐
々にを加えて均一に混合攪拌して溶解した水溶性成分を
添加し、均一に再混合攪拌して製造した。
【0028】(2)特性 各ヘアートニックの諸試験を実施した結果を表2に示し
た。表2の通り、比較例1、2および3はマウス毛成長
促進効果およびヒト頭髪毛成長促進効果が低く、実用試
験の結果も良好ではなかった。
【0029】一方、実施例1〜6に示した様にアセチル
カルニチンを配合した本発明の養毛化粧料は、マウス毛
成長促進効果およびヒト頭髪毛成長促進効果に優れ、実
用試験の結果も良好であり、諸試験の全てにわたって明
らかに良好な結果を示した。なお、いずれの実施例の養
毛化粧料を用いた場合にも、マウスおよびヒトに炎症、
その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明の養
毛化粧料は安全性にも優れる。
【0030】実施例7〜12、比較例4(オイリーヘア
ートニック) 表3の原料組成において、表4に記載の如く有効成分を
配合してオイリーヘアートニックを調製し、前記の諸試
験を実施した。尚、アセチル−L−カルニチン酸はAL
CR、アセチル−L−カルニチン塩酸塩はALCR・H
Cl、アセチル−L−カルニチンスルフォネートはAL
CRS、アセチル−L−カルニチンアセテートはALC
RAC、アセチル−L−カルニチンシトレートはALC
RCI、アセチル−L−カルニチンニコチネートはAL
CRNのごとく略記する。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】(1)調製法 表3に記載の予め溶解しておいた(A)に属する油溶性
成分に、別に均一溶解した(C)成分に(B)成分を徐
々にを加えて均一に混合攪拌して溶解した水溶性成分を
添加し、均一に再混合攪拌して製造した。
【0034】(2)特性 各オイリーヘアートニックの諸試験を実施した結果を表
4に示した。表4の通り、比較例4はマウス毛成長促進
効果およびヒト頭髪毛成長促進効果が低く、実用試験の
結果も良好ではなかった。
【0035】一方、実施例7〜12に示した様にアセチ
ルカルニチンを配合した本発明の養毛化粧料は、マウス
毛成長促進効果およびヒト頭髪毛成長促進効果に優れ、
実用試験の結果も良好であり、諸試験の全てにわたって
明らかに良好な結果を示した。尚、いずれの実施例の養
毛化粧料を用いた場合にも、マウスおよびヒトに炎症、
その他副作用と考えられる症状は発現せず、安全性にも
優れる。
【0036】実施例13〜18、比較例5(ヘアートニ
ック) 表5の原料組成において、表6に記載の如く有効成分を
配合してヘアートニックを調製し、前記の諸試験を実施
した。
【0037】尚、アセチル−L−カルニチン酸はALC
R、アセチル−L−カルニチン塩酸塩はALCR・HC
l、アセチル−L−カルニチンスルフォネートはALC
RS、アセチル−L−カルニチンアセテートはALCR
AC、アセチル−L−カルニチンシトレートはALCR
CI、アセチル−L−カルニチンニコチネートはALC
RNのごとく略記する。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】(1)調製法 表5に記載の予め溶解しておいた(A)に属する油溶性
成分に、別に均一溶解した(C)成分に(B)成分を徐
々にを加えて均一に混合攪拌して溶解した水溶性成分を
添加し、均一に再混合攪拌して製造した。
【0041】(2)特性 各ヘアートニックの諸試験を実施した結果を表6に示し
た。表6の通り、比較例5はマウス毛成長促進効果およ
びヒト頭髪毛成長促進効果が低く、実用試験の結果も良
好ではなかった。それに対し、本発明の実施例13〜1
8を配合したヘアートニックは諸特性において顕著な効
果が認められた。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明により、育毛効果、
脱毛予防効果に優れた養毛化粧料を提供できることは明
らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AC102 AC122 AC182 AC352 AC432 AC472 AC482 AD042 AD631 AD632 CC37 DD23 DD38 EE05 EE10 EE22 FF05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセチルカルニチンおよびその塩の少な
    くとも一種を配合することを特徴とする養毛化粧料。
JP10181990A 1998-06-29 1998-06-29 養毛化粧料 Pending JP2000016920A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074265A1 (de) * 2001-03-19 2002-09-26 Hans Schwarzkopf Gmbh & Co. Kg Haarbehandlungsmittel mit betainen
EP1800654A3 (de) * 2005-12-23 2007-11-28 Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien Verringerung der Haaralterung
WO2009099167A1 (ja) 2008-02-06 2009-08-13 Showa Denko K.K. 養毛化粧料
JP2014221749A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 昭和電工株式会社 育毛関連因子活性剤

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EP1709956A1 (de) * 2001-03-19 2006-10-11 Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien Haarbehandlungsmittel mit Betainen
EP1800654A3 (de) * 2005-12-23 2007-11-28 Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien Verringerung der Haaralterung
WO2009099167A1 (ja) 2008-02-06 2009-08-13 Showa Denko K.K. 養毛化粧料
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