JP2000013298A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信装置

Info

Publication number
JP2000013298A
JP2000013298A JP10174406A JP17440698A JP2000013298A JP 2000013298 A JP2000013298 A JP 2000013298A JP 10174406 A JP10174406 A JP 10174406A JP 17440698 A JP17440698 A JP 17440698A JP 2000013298 A JP2000013298 A JP 2000013298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
band
communication system
converting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10174406A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Saeki
隆昭 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP10174406A priority Critical patent/JP2000013298A/ja
Publication of JP2000013298A publication Critical patent/JP2000013298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信システムに関し、特に成層圏に飛行
船を滞空させて行う電波中継システムの情報データを用
いる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から
高周波数帯でディジタル情報信号を地上へ無線送信する
無線通信装置であって、前記ディジタル情報信号の周波
数から放送用に割り当てられているチャンネルを同調フ
ィルタで抽出する手段12と、前記抽出する手段よりの
信号を第一次中間周波数に変換する手段14と、前記第
一次中間周波数に変換された情報信号を帯域制限しVH
F周波数帯にダウンコンバートする手段15〜17と、
前記ダウンコンバートする手段よりの信号をA/D変換
する手段18と、前記A/D変換する手段よりのディジ
タルデータを直交したマルチキャリア信号に変換する手
段31〜35と、前記変換する手段よりの直交マルチキ
ャリア信号を微弱電波にアップコンバートする手段36
と、前記微弱電波にアップコンバートする手段の出力を
送信する手段37とより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システム及
び同期マルチキャリア送信装置に係り、特に成層圏に飛
行船を滞空させて行う電波中継システムの情報データを
用いる無線通信システム及び同期マルチキャリア送信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号などの比較的大き
な情報量を有する情報の伝送は、その情報量に応じた広
い周波数帯域を必要とするため、サブミリ波、ミリ波と
いった高い周波数のキャリアを用いて伝送するのが一般
的である。また、従来、ディジタル情報の伝送には、通
信型マルチメディアの走りとされるインターネットが用
いられ、ISDN(サービス統合ディジタル網)又はア
ナログの電話回線にモデムを接続してディジタル情報を
伝送するようにしている。しかし、インターネットのデ
ータレートは毎秒数十キロビット程度で、せいぜい静止
画程度の情報しか伝送できない。マルチメディアと呼ば
れる情報の伝送には、毎秒1メガビット乃至6メガビッ
トの動画像を伝送できるのが望ましく、そのためのイン
フラストラクチャの構築が望まれている。
【0003】光ケーブルを各家庭まで敷設してCATV
その他各種の通信サービスを提供する加入者網光化(フ
ァイバ・ツウ・ザ・フォーム(FTTH))が機能すれ
ば、動画像を伝送出来る程度のビットレートは得られる
が、光ケーブルの端末への工事費は極めて高く、30兆
円とも見積もられている。これは日本の世帯数を300
万世帯とすると、1世帯あたり100万円の出費がかか
る計算となる。現時点では、ファイバ・ツウ・ザ・フォ
ーム(FTTH)を実現するのはかなり困難である。ま
た、光ケーブル以外の手段により、毎秒数Mbps程度
の伝送レートを確保するための通信手段として、xDS
Lがある。これは家庭まで配線されているツイストペア
の電話線を用いる方法であるが、日本の場合、電話線の
特性は非常に大きくばらついており、家庭まで確実に所
要の伝送レートの信号を補償することは困難であり、実
際面での導入、運用が難しい状況にある。
【0004】その面で注目されるのが、気象条件が比較
的安定している成層圏(高度約10km〜50km)に
滞留する飛行船や気球等の飛翔体を、衛星通信システム
における静止衛星中継局のように見做して無線通信を行
うようにした無線通信システムである(長谷良裕他、"
成層圏無線プラットフォームを用いた高速無線アクセス
ネットワークの提案" 、電子情報通信学会技術報告、SS
T97-54,RCS97-93(1997-09))。この飛翔体を利用した無
線通信システムでは、光ケーブルの工事費は個人の宅地
近辺で高価につく反面、飛行船等の飛翔体に向いた窓に
信号が到来するので、飛行船からの電波を受信する装置
を設置し、比較的大容量の情報を家庭内に導き入れるこ
とが出来る。また、この無線通信システムは、飛行船等
の飛翔体が20km程度の高度に滞空しているので、静
止衛星に比べて低高度であり、地上発信端末からの送信
電力が静止衛星に比べて小さくて済み、また遅延時間も
短くて済むために、複数の無線プラットフォームを多数
配備して全国的なマルチメディアネットワークを構築す
ることも可能である。また、従来、上記の成層圏に滞留
する飛翔体を中継局のように見做して無線通信するシス
テムにおいて、無線プラットフォーム(空中局)の基準
周波数を基準地球局から受けた周波数安定度の高い信号
から再生することにより、適用通信システムの要求条件
を満足する周波数安定度の信号を移動局等の各ユーザ地
上局に送出し得るシステムも知られている(特開平5−
259952号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の成層圏に滞留す
る飛翔体を中継局のように見做して無線通信するシステ
ムのアプリケーションとして、point-to-multipoint 形
態の多目的小エリア放送を考えると、この無線通信方式
は、前述したようにサブミリ波・ミリ波を用いるため、
伝播環境としてはほとんど見通し領域に限定される。よ
って、家庭やオフィス屋内での利用を考慮した場合、通
常は屋外に設置されたパラボラアンテナ(ビームアンテ
ナ)で受信し、その後受信機まで同軸ケーブルを用いた
有線伝送が考えられる。しかし、この方法では複数の受
信機に対しては、その都度受信機までのケーブル配線作
業を伴うことになり大変煩雑になる。
【0006】よって、無線による屋内サービスを実施す
ることが考えられるが、その実現には以下のような課題
がある。 1)成層圏無線プラットフォームの使用周波数は、30
GHz 程度が予定されている。そのため、その周波数を増
幅して屋内にそのまま再無線化しても完全な見通し領域
でないと受信は出来ない。 2)再無線化した場合、電波法規上の制約から送信電力
の制限を受けたり、受信機のRFデバイスの技術水準を
考慮した場合、再無線化する時は、より低い周波数への
変換が必要である。 3)屋内は、直接波と時間の比較的短い遅延波との受信
レベル差の小さい(D/U比の小さい)伝播環境であ
り、単に成層圏無線プラットフォームからの受信電波を
より低い周波数のキャリアに変換しても、十分なビット
エラーレート(BER)を確保できない恐れがある。 本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、周波数を有
効に利用し得る無線通信システムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、成層圏に滞留する飛行船等の飛
翔体から送信される高周波数帯でディジタル情報信号を
地上へ無線送信する無線通信システムであって、前記飛
翔体からの高周波数帯ディジタル情報信号から希望する
受信データ帯域を受信し、前記受信した高周波数帯ディ
ジタル情報信号をVHF帯の直交マルチキャリア周波数
に変換し、前記マルチキャリア周波数に変換した信号を
送信無線信号として再送信するようにした。請求項2の
発明は、成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から高周波
数帯でディジタル情報信号を地上へ直交マルチキャリア
変調方式により、無線送信する無線通信システムであっ
て、前記飛翔体から送信される高周波数帯ディジタル情
報信号から希望する受信データ帯域を受信し、前記受信
した高周波数帯ディジタル情報信号をVHF帯のキャリ
ア周波数に変換し、前記VHF帯の直交マルチキャリア
信号を送信無線信号として再送信するようにした。請求
項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の無線通
信システムにおいて、前記送信無線信号は、微弱電波と
して再送信するようにした。請求項4の発明は、請求項
1または請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
前記送信無線信号は、情報データが有効シンボル期間に
配置され、かつガードインターバル期間を設けた複数の
マルチキャリア変調信号で変調されて再送信されるよう
にした。
【0008】請求項5の発明は、成層圏に滞留する飛行
船等の飛翔体から高周波数帯でディジタル情報信号を地
上へ無線送信する無線通信装置であって、前記ディジタ
ル情報信号の周波数から放送用に割り当てられているチ
ャンネルを同調フィルタで抽出する手段と、前記抽出す
る手段よりの信号を第一次中間周波数に変換する手段
と、前記第一次中間周波数に変換された情報信号を帯域
制限し、VHF周波数帯にダウンコンバートする手段
と、前記ダウンコンバートする手段よりの信号をA/D
変換する手段と、前記A/D変換する手段よりのディジ
タルデータを直交したマルチキャリア信号に変換する手
段と、前記変換する手段よりの直交マルチキャリア信号
を微弱電波にアップコンバートする手段と、前記微弱電
波にアップコンバートする手段の出力を送信する手段と
を有する構成とした。
【0009】請求項6の発明は、成層圏に滞留する飛行
船等の飛翔体から高周波数帯でディジタル情報信号を地
上へ直交マルチキャリア変調方式により、無線送信する
無線通信装置であって、前記ディジタル情報信号の周波
数から放送用に割り当てられているチャンネルを同調フ
ィルタで抽出する手段と、前記抽出する手段よりの信号
を中間周波数に変換する手段と、前記中間周波数に変換
された情報信号を帯域制限する手段と、前記帯域制限す
る手段よりの直交マルチキャリア信号を微弱電波にアッ
プコンバートする手段と、前記微弱電波にアップコンバ
ートする手段の出力を再送信する手段とを有する構成と
した。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図と共に説明する。図1は本発明になる無線通信シス
テム(同期マルチキャリア送信装置)の一実施例のブロ
ック図を示している。この実施例は、上述した成層圏無
線プラットフォームと同様に、高度20km程度の成層
圏に滞空させた大容量のATM(非同期転送モード)ネ
ットワークに接続されるサーバを搭載した飛行船と地上
局との無線通信から成り立つ。この無線通信システム
は、光ケーブルにより実現しようとするマルチメディア
高度化社会を、無線系により実現させようとするもの
で、自由空間を伝送路として使用するため、伝送歪みも
少なく、静止衛星に比べて飛行船が低空に滞空している
ため、遅延時間も少なく、送信電力も少なくてよく、更
に実現するための費用がFTTH等に比べて低廉である
等の特長を有している。
【0011】この実施例では、使用周波数をサブミリ
波、ミリ波帯とし、中心周波数30GHz、周波数帯域
800MHz程度を確保している。変調方式について
は、QPSKやDQPSKなどシングルキャリアが提案
されている。図1に示す同期マルチキャリア送信装置
は、飛行船からの受信信号から希望信号を選局して第一
中間周波数と第二中間周波数に周波数変換するチューナ
ー部14,17と、チューナー部からの信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器18、同期再生回路3
1、マルチキャリア信号を発生する多周波数発振器3
2、制御回路33、加算器34,ディジタル信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器35、及びアナログ信
号を微弱電波に変換する周波数変換器36により構成さ
れる。
【0012】次に、本実施例の無線通信システムに用い
る同期マルチキャリア微弱変調システムについて説明す
る。マルチキャリアを行う周波数分割では、互いのマル
チキャリア同士に直交性を保つため、シンボル期間を設
け、それを同一な期間とする。すなわち、周波数分割多
重される多数のキャリアを一つの情報信号で分散して変
調したマルチキャリア信号を生成するに当たり、変調信
号となる情報信号内容を示すディジタルデータ列を配置
するシンボル期間を、各マルチキャリア信号で同一とす
る。また、帯域100MHzに割り当てられた放送チャ
ンネル内をさらに数チャンネルの異なる放送サービスを
提供することを考慮した場合、周波数分割の方法として
は、以下の2通りがある。図3に示すように、第1の周
波数分割方法は、伝送可能な全周波数帯域を任意の分割
周波数帯域21〜27に分割する方法である。なお、こ
こでは、7分割を一例としてあげているが、分割数は適
用するシステムに応じて決まり、これに限定されるもの
ではない。
【0013】図4(a)に示すように、第2の周波数分
割方法は、伝送可能な全周波数帯域を、所定の周波数間
隔(例えば、100kHz間隔)で複数のキャリアが並
べられており、実際の送信は、図4(b)に示すよう
に、複数本おき毎のキャリアを全部で複数本(図4
(b)の例では、9本)使用し、それらをディジタルデ
ータで分散して変調し、かつ、多重して送信する方法で
ある。この第2の周波数分割方法では、全周波数帯域で
伝送するキャリア総数が、例えば使用する全周波数帯域
を所定の周波数間隔で並べられるp×q(ただし、p≦
q)本のキャリアのうち、q本毎のキャリアからなる互
いに異なる全部でp組のキャリア群が得られるので、各
組のキャリア群を一つのマルチキャリア信号として多重
する方法である。換言すると、繰り返し周波数の数を
r、送信セル番号をsとしたとき、s、r+s、2r+
s、… …、nr+sとなるような番号のキャリアから
なるマルチキャリア信号を送信セル番号sのセルに割り
当てる。
【0014】図3に示す第1の周波数分割方法に比べ
て、図4に示す第2の周波数分割多重方法の方が、広い
周波数帯域で伝送するため、周波数選択性のフェージン
グに対して有利である。すなわち、図3の第1の周波数
分割方法では、所定キャリア周波数が逆相のマルチパス
の影響で打ち消され、急激なレベル低下がある時、周波
数的に隣接するキャリアのレベルも大きな減衰を受けて
いる可能性が高い。復号すべきキャリアのうちの一部が
ダメージを受けた場合は、誤り訂正の手法により消失し
たデータの復元が出来るが、多くのキャリアが同時にダ
メージを受けた場合は、誤り訂正の手法ではデータの復
元が困難である。このような意味で、図4による第2の
周波数分割方法には、周波数インターリーブの効果があ
り、周波数選択性のマルチパスフェージングに対して有
利である。
【0015】次に、本発明になる同期マルチキャリア送
信装置の一実施例について、図1、図2のブロック図と
共に説明する。本発明システムは、成層圏に滞留する飛
行船等の飛翔体から高周波数帯でディジタル情報信号を
地上へ無線送信する無線通信システムにおいて、そのデ
ィジタル情報信号の30GHz、帯域約800MHzの
周波数からプッシュ型の放送用に割り当てられているチ
ャンネル(帯域100MHz)を同調フィルタで抽出す
る手段12と、抽出した信号を1.5GHz程度の第一
次中間周波数に変換する手段13,14と、第一次中間
周波数に変換された情報信号をBPFにより帯域制限し
センター周波数51MHzのVHF周波数帯にダウンコ
ンバートする手段15〜17と、ダウンコンバートされ
た信号をA/D変換する手段18と、A/D変換された
ディジタルデータを直交したマルチキャリア信号に変換
する手段31〜35と、変換された直交マルチキャリア
信号を中心周波数270MHz程度の微弱電波にアップ
コンバートする手段36とより構成される。
【0016】図1で、パラボラアンテナ(ビームアンテ
ナ)11で受信した中心周波数30GHz、帯域幅10
0MHzの情報信号は、同調フィルタ12で必要とする
チャンネル信号を抽出し、局部周波数発振器13とDB
M(ダブルバランスドモジュレータ)14により、1.
5GHzを中心周波数とした、第一次中間周波数に周波
数変換される。次に、その信号は、BPF(バンドパス
フィルタ)15により不要なスプリアス及びイメージ信
号を除去したあと、局部周波数発振器16とDBM(ダ
ブルバランスドモジュレータ)17により、51MHz
を中心周波数とした、第二次中間周波数に、ダブルコン
バージョンされる。ダブルコンバージョンされた51M
Hzを中心周波数とした帯域100MHzの信号は、A
/D変換器18によりディジタルデータに変換される。
そして、そのディジタルデータは、図2に示すマルチキ
ャリア変調回路30を構成する、インタフェース回路3
1、多周波数発振器32、制御回路33、加算器34、
D/A変換器35、及び周波数変換器36によって、微
弱マルチキャリア信号に変換される。
【0017】次に、図2のマルチキャリア変調回路30
の動作について説明する。図2において、マルチキャリ
ア変調回路30内のインタフェース回路31にシリアル
に入力され、ここでシンボル期間毎に伝送出来る量のデ
ータが取り込まれてmビット×n列のパラレル信号に変
換された後、少なくともn個並列に配置された発振器か
らなる多周波数発振器32内の各発振器にmビットの信
号が制御信号としてそれぞれ入力される。制御回路33
は、多周波数発振器32のうちどの発振出力を生じさせ
るかを、入力される信号内容に応じて制御する。例え
ば、送信する直交マルチキャリア信号が16QAMで変
調された信号であるとすると、制御回路33は4ビット
の入力加入者系データに基づいて、多周波数発振器32
内の16個の発振器のうちのどの発振器を動作させるか
を決定する。これにより、多周波数発振器32からは1
6QAM信号に等価な変調器出力信号として取り出され
る。
【0018】このようにして、多周波数発振器32から
は送信されるキャリア数(ここではn本)に対して、そ
の多値化の状態で必要とする発振信号の種類の情報を有
しており、mビットの入力信号で所定の変調方式で変調
された変調波を、n本の変調された直交マルチキャリア
で分散して出力する。なお、各キャリアの同一のシンボ
ル期間は同一のデータで変調され、各キャリアの周波数
間隔はシンボル同期周波数の整数倍となるように設定さ
れている。
【0019】多周波発振器32から取り出されたn本の
変調されたキャリアは、加算器34で周波数分割多重さ
れて一つの多重信号(直交マルチキャリア信号)とされ
た後に、D/A変換器35により、ディジタル・アナロ
グ変換されてアナログ信号とされる。更にその信号は、
微弱電力周波数変換器36に供給され、270MHzの
VHF帯に周波数変換される。そして、アンテナ37か
ら微弱電波として空中、屋内に放射される。なお、マル
チキャリア信号の各キャリアを変調するデータの各シン
ボル期間が、データが配置される有効シンボル期間とそ
の前に配置されるガードインターバル期間とからなる場
合は、ガードインターバル期間により時間の長い同チャ
ンネル干渉波の妨害を軽減することができるため、異な
る飛行船から同一内容の放送を行い、連続的にサービス
エリアを確保したSFN(単一周波数放送)も可能であ
る。また、マルチキャリア信号は、図3及び図4のいず
れの周波数分割方法でも適用出来る。
【0020】本発明になる無線通信システム(同期マル
チキャリア送信装置)の他の実施例について、以下に説
明する。本実施例として、成層圏に滞留する飛行船等の
飛翔体から高周波数帯でディジタル情報信号を地上への
無線送信変調形式が、既に直交マルチキャリア変調され
ている無線通信システムがある。このシステムにおいて
は、図1に示す局部周波数発振器16、DBM(ダブル
バランスドモジュレータ)17,及びA/D変換器18
は必要なく、更に図2に示す微弱電力周波数変換器36
以外は必要でない。よって、BPF15の出力を直接に
微弱電力周波数変換器36に供給する構成とする。この
構成により、中心周波数270MHzのVHF帯での微
弱マルチキャリア変調信号を微弱電力周波数変換器36
の出力として得ることが出来る。本発明により、低コス
トで、ミリ波帯からVHF帯でのマルチキャリア変調信
号の変換が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
飛行船等の飛翔体から送信されるミリ波帯の情報データ
を、VHF帯に周波数変換し、さらにマルチキャリア化
して微弱電波として再送信することにより、屋内のマル
チパス環境下においても、安定してデータを復調するこ
とが出来る。また、本発明によれば、再送信信号の変調
方式としては、マルチキャリアを用いているので、通信
速度を低めに保ち、時分割による送信、受信の切り換え
が出来、端末側での信号速度は必要以上に速くないた
め、ハードウェアへの負担も余り大きくせずに設定出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる無線通信システム(同期マルチキ
ャリア送信装置)の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明になる無線通信システム(マルチキャリ
ア変調装置)の一実施例のブロック図である。
【図3】周波数を周波数帯域毎に分割する方法を説明す
る図である。
【図4】所定周波数間隔の周波数を用いることで周波数
を分割する方法を説明する図である。
【符号の説明】
11 パラボラアンテナ(ビームアンテナ) 12 同調フィルタ 13,16 局部周波数発振器 14,17 DBM(ダブルバランスドモジュレータ) 15 BPF 18 A/D変換器 21〜27 分割周波数帯域 30 マルチキャリア変調装置 31 インターフェース回路 32 多周波数発振器 33 制御回路 34 加算器 35 D/A変換器 36 微弱電力周波数変換器 37 アンテナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から高
    周波数帯でディジタル情報信号を地上へ無線送信する無
    線通信システムであって、 前記飛翔体から送信される高周波数帯ディジタル情報信
    号の中から希望する受信データ帯域を受信し、前記受信
    した高周波数帯ディジタル情報信号をVHF帯の直交マ
    ルチキャリア周波数に変換し、前記マルチキャリア周波
    数に変換した信号を送信無線信号として再送信するよう
    にしたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から高
    周波数帯でディジタル情報信号を地上へ直交マルチキャ
    リア変調方式により、無線送信する無線通信システムで
    あって、 前記飛翔体から送信される高周波数帯ディジ
    タル情報信号の中から希望する受信データ帯域を受信
    し、前記受信した高周波数帯ディジタル情報信号をVH
    F帯のキャリア周波数に変換し、前記VHF帯の直交マ
    ルチキャリア信号を送信無線信号として再送信するよう
    にしたことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の無線通信
    システムにおいて、 前記再送信無線信号は、微弱電波として再送信すること
    を特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の無線通信
    システムにおいて、 前記再送信無線信号は、情報データが有効シンボル期間
    に配置され、かつガードインターバル期間を設けた複数
    のマルチキャリア変調信号で変調されて送信されること
    を特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から高
    周波数帯でディジタル情報信号を地上へ無線送信する無
    線通信装置であって、 前記ディジタル情報信号の周波数から放送用に割り当て
    られているチャンネルを同調フィルタで抽出する手段
    と、 前記抽出する手段よりの信号を第一次中間周波数に変換
    する手段と、 前記第一次中間周波数に変換された情報信号を帯域制限
    しVHF周波数帯にダウンコンバートする手段と、 前記ダウンコンバートする手段よりの信号をA/D変換
    する手段と、 前記A/D変換する手段よりのディジタルデータを直交
    したマルチキャリア信号に変換する手段と、 前記変換する手段よりの直交マルチキャリア信号を微弱
    電波にアップコンバートする手段と、 前記微弱電波にアップコンバートする手段の出力を再送
    信する手段とを有することを特徴とする無線通信装置。
  6. 【請求項6】成層圏に滞留する飛行船等の飛翔体から高
    周波数帯でディジタル情報信号を地上へ直交マルチキャ
    リア変調方式により、無線送信する無線通信装置であっ
    て、 前記ディジタル情報信号の周波数から放送用に割り当て
    られているチャンネルを同調フィルタで抽出する手段
    と、 前記抽出する手段よりの信号を中間周波数に変換する手
    段と、 前記中間周波数に変換された情報信号を帯域制限する手
    段と、 前記帯域制限する手段よりの直交マルチキャリア信号を
    微弱電波にアップコンバートする手段と、 前記微弱電波にアップコンバートする手段の出力を再送
    信する手段とを有することを特徴とする無線通信装置。
JP10174406A 1998-06-22 1998-06-22 無線通信システム及び無線通信装置 Pending JP2000013298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10174406A JP2000013298A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 無線通信システム及び無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10174406A JP2000013298A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 無線通信システム及び無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000013298A true JP2000013298A (ja) 2000-01-14

Family

ID=15978010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10174406A Pending JP2000013298A (ja) 1998-06-22 1998-06-22 無線通信システム及び無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000013298A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500786A (ja) * 2000-04-10 2004-01-08 エアロヴァイロンメント インコーポレイテッド 通信システム
WO2009104515A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 シャープ株式会社 中継装置、通信システム、及び通信方法
JP2011504709A (ja) * 2007-11-21 2011-02-10 アウェア, インコーポレイテッド マルチキャリア送受信機のための安定した低電力モード
US7986735B2 (en) 2006-04-25 2011-07-26 Sony Corporation Digital signal transmission apparatus and method, digital signal receiving apparatus and method, and digital signal transmission system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500786A (ja) * 2000-04-10 2004-01-08 エアロヴァイロンメント インコーポレイテッド 通信システム
JP4722367B2 (ja) * 2000-04-10 2011-07-13 エアロヴァイロンメント インコーポレイテッド 通信システム
US7986735B2 (en) 2006-04-25 2011-07-26 Sony Corporation Digital signal transmission apparatus and method, digital signal receiving apparatus and method, and digital signal transmission system
JP2011504709A (ja) * 2007-11-21 2011-02-10 アウェア, インコーポレイテッド マルチキャリア送受信機のための安定した低電力モード
US8837610B2 (en) 2007-11-21 2014-09-16 Tq Delta, Llc Stable low power mode for multicarrier transceivers
WO2009104515A1 (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 シャープ株式会社 中継装置、通信システム、及び通信方法
JPWO2009104515A1 (ja) * 2008-02-18 2011-06-23 シャープ株式会社 中継装置、通信システム、及び通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2768354B2 (ja) 中継方式及びこれに用いる送信装置及び中継装置
EP1087585B1 (en) Identification of a terrestrial repeater using inactive subcarriers of a multicarrier signal
EP2234291B1 (en) Frame header optimization in a wireless network
EP1281246A1 (en) High data rate satellite communications system and method
AU2001241854A1 (en) High data rate satellite communications system and method
JP2008538881A (ja) デジタルラジオの階層的な変調及び復調に関する方法及びシステム
US7573807B1 (en) Method and apparatus for performing differential modulation over frequency in an orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) communication system
US20030117940A1 (en) Method and apparatus for timing recovery in an OFDM system
Giuliano et al. Interoperability between WiMAXand broadband mobile space networks [topics in radio communications]
EA002604B1 (ru) Цифровая вещательная система, использующая спутниковое прямое вещание и наземный ретранслятор
Shoji et al. 60 GHz band 64 QAM/OFDM terrestrial digital broadcasting signal transmission by using millimeter-wave self-heterodyne system
JP2000013298A (ja) 無線通信システム及び無線通信装置
EP0995279B1 (en) Rebroadcasting communication system
JP2000224141A (ja) 同一周波数ネットワークにおける同期方式及びこれに用いる送信装置
KR100542973B1 (ko) 위성 디지털 멀티미디어 방송 시스템 에이 에서 시분할다중화 방식의 경로를 이용하는 장치 및 방법
JP2916445B2 (ja) 多周波数網方式ならびにその送信装置、中継装置
EP1461953B1 (en) Bi-directional communication apparatus
JPH11340890A (ja) 無線通信システム及び同期マルチキャリア送信装置
JP2000013295A (ja) 無線通信システム及び同期マルチキャリアマルチビーム送信装置
JP2000013296A (ja) 同期式マルチキャリア無線通信システム及び送信装置
Sari Some design issues in local multipoint distribution systems
JP2000013299A (ja) 無線通信システム
Coppola 42 GHz Broadband Wireless Systems to access Interactive Services
de la Cuesta et al. Analysis of the Convergence between DVB-SH and ETSI SDR
CN103237182A (zh) Mimo型的dvb-t发射机