JP2000012764A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Abstract
集積回路チップによって構成される半導体集積回路装置
を提供すること。 【解決手段】 プロセッサチップ1と、このプロセッサ
チップ1に設けられた、外部端子に接続される外部パッ
ド2と、このプロセッサチップ1に設けられた、このプ
ロセッサチップ1の機能を拡張するためのSRAMチッ
プに接続される機能拡張用パッド3とを具備することを
特徴としている。
Description
路チップによって構成される半導体集積回路装置に関す
る。
機器のシステムは、プロセッサ、メモリ等の様々なLS
Iをマザーボードと呼ばれる回路基板上で互いに結合す
ることにより得られている。
能化、高速動作化、小型化、低価格化等の進展が急速で
ある。この進展は、LSIの小型化、および高性能化等
によるところが大きい。
小型化、低価格化の進展を加速させるために、マザーボ
ード上で構成されているシステムを1チップに集積して
しまおうとする動きがある。システムLSIとよばれる
技術である。
イクロプロセッサ、超大規模容量のメモリ、超高感度の
アナログ回路等を、如何に大規模に、如何に低コストで
1チップに集積するかである。この課題を解決するため
に、LSIメーカにおいては、その研究、開発が進めら
れている。現状では、プロセッサ、メモリ、アナログ回
路等を小規模に集積するものについては、充分に実用に
耐え得るレベルに達している。しかしながら、大規模な
システムを集積するものについては、依然として実用段
階には至っていない。しかも、その研究、開発に、多額
の費用がかかっているのも事実である。
の開発と並行して、複数のLSIチップを1つのパッケ
ージに収容するマルチチップパッケージ(MCP)製品
や、複数のLSIチップをシステム構成用の回路基板に
セットしたマルチチップモジュール(MCM)製品の開
発を進めている。
プロセッサ等で既に実用化されており、電子機器の多機
能化、高速動作化、小型化、低価格化に充分に貢献して
いる。MCPの典型例を図18(A)に示す。
ップ101およびキャッシュメモリとしてのSRAMチ
ップ102がそれぞれベアの状態で、1つのセラミック
パッケージ103に収容されている。
チップのなかでも、特に優れたチップ(Known Good Di
e:KGD)を選んでアセンブリしなければならないこ
とである。MCPやMCMでは、優れたチップを選んで
アセンブリしないと、歩留りが急速に悪化するのであ
る。この結果、製造コストは比較的高くなり、製品価格
を高めに設定せざるを得ない。製品価格が高いと市場へ
の普及が遅れ、技術の進歩に対する貢献度が低くなる。
ッシュメモリとしてのSRAMチップ102を取り付け
ず、プロセッサチップ101のみを収容した製品を同時
に製品化する。このような製品はMCPではないので、
良品チップのなからKGDを選んでアセンブリする必要
はなく、既存の製品通り、良品チップをアセンブリすれ
ば良い。これにより、製造コストは格段に下がる。
性能を持つ製品を、より廉価に市場に提供できる(普及
製品)。このような製品に対し、図18(A)に示す製
品は、その機能を拡張させた機能拡張製品となる。
す製品では、パッケージ103にキャッシュメモリを増
設するための増設スロット104を設けておかなければ
ならず、小型化の要求を充分に満たしているとは言い難
い。また、パッケージ103が大きくなるので、当然パ
ッケージ103の価格も高くなる。特にセラミックパッ
ケージのような高級なパッケージでは、かなりの製造コ
ストアップになる。
用のパッケージとを別々に用意する手段もあるが、パッ
ケージメーカに対して相応の負担をかけることになり、
顕著な製造コストダウンは望めない。また、LSIメー
カにとっても、パッケージの種類が増えるだけで、生産
性は悪化し、製造コストを下げられるような利点はさほ
どない。
MCP製品やMCM製品は製造コストが比較的高くなる
傾向がある。この発明は上記の事情に鑑み為されたもの
で、その目的は、製造コストを下げることが可能な、1
以上の集積回路チップによって構成される半導体集積回
路装置を提供することにある。
に、この発明に係る半導体集積回路装置は、主集積回路
チップと、前記主集積回路チップに設けられた、外部端
子に接続される外部パッドと、前記主集積回路チップに
設けられた、この主集積回路チップの機能を拡張するた
めの副集積回路チップに接続される機能拡張用パッドと
を具備することを特徴としている。
機能を有し、前記主集積回路チップは、これ単体で構成
される標準製品、および前記副集積回路チップの接続に
応じて、前記標準製品の機能を拡張した機能拡張製品に
変わることを特徴としている。
機能を有し、前記副集積回路チップは、これ単体で構成
される標準製品、および前記主集積回路チップに接続さ
れて前記主集積回路の機能を拡張するための機能拡張用
部品に変わることを特徴としている。
前記主集積回路チップの表面は平坦化されていることを
特徴としている。また、この発明に係る半導体集積回路
装置の別の態様は、主集積回路チップと、前記主集積回
路チップに設けられた、外部端子に接続される外部パッ
ドと、前記主集積回路チップに設けられた、この主集積
回路チップの機能を拡張するための機能拡張用パッド
と、前記機能拡張用パッドに電気的に接続された、前記
主集積回路チップの機能を拡張するための副集積回路チ
ップとを具備することを特徴としている。
り、前記副集積回路チップはパッケージに収容されてい
ることを特徴としている。また、前記副集積回路チップ
を収容するパッケージは、チップサイズパッケージであ
ることを特徴としている。
記副集積回路チップに設けられている外部パッドを、前
記主集積回路チップに設けられている機能拡張用パッド
に電気的に接続するための配線板を有することを特徴と
している。
ップを前記主集積回路チップに接続するときに用いる機
能拡張用配線板と、前記副集積回路チップを市販すると
きに用いる市販用配線板とが備えられていることを特徴
としている。
ると、主集積回路チップに、外部端子に接続される外部
パッドの他に、機能拡張用パッドを有している。この機
能拡張用パッドに、主集積回路チップの機能を拡張する
ための副集積回路チップを接続することで、その主集積
回路チップの機能を拡張できる。このため、パッケージ
に主集積回路チップの他、機能を拡張するためのスロッ
トを設ける必要がなく、パッケージを小型化することが
できる。このようにパッケージの小型化が可能であるこ
とにより、1以上の集積回路チップによって構成される
半導体集積回路装置において、その製造コストを下げる
ことができる。
実施の形態を説明する。 [第1の実施形態]図1は、この発明の第1の実施形態
に係るプロセッサチップの斜視図である。
集積回路チップ)1は、図示せぬ外部端子に接続される
外部パッド2の他、プロセッサチップ1の機能を拡張す
るための副集積回路チップに接続される機能拡張用パッ
ド3を有している。プロセッサチップ1は、機能拡張用
パッド3により構成した8つの増設スロット4−1〜4
−8を有しており、最大8つの副集積回路チップを接続
できるようになっている。以下、プロセッサチップ1の
機能拡張を、増設スロット4−1〜4−8にキャッシュ
メモリを接続し、キャッシュメモリの容量を増やす場合
を例にして説明する。
サチップ1の機能を拡張した状態を示す斜視図である。
図2(A)、(B)に示すように、キャッシュメモリと
してSRAMチップ(副集積回路チップ)5がそれぞ
れ、増設スロット4−1〜4−8に設けられた機能拡張
用パッド3を介して、プロセッサチップ1に接続されて
いる。プロセッサチップ1とSRAMチップ5との接続
には、半田ボールを用いて接続する、いわゆるフリップ
チップ方式が使用される。
ットとすると、図2(A)では、2つのSRAMチップ
5が接続されているので、キャッシュメモリを2Mバイ
ト増設できる。また、図2(B)では全ての増設スロッ
ト4−1〜4−8を使用して、8つのSRAMチップ5
が接続されているので、キャッシュメモリを8Mバイト
増設できる。
サチップ1によれば、機能拡張用パッド3を介してSR
AMチップ5をプロセッサチップ1の上に接続すること
により、キャッシュメモリの容量の増加、即ち機能の拡
張が可能であるので、これを収容するパッケージには、
増設スロットを確保しておく必要がなくなる。よって、
パッケージの小型化が可能となり、製造コストを低減で
きる。
サチップ1からは、キャッシュメモリを増設せず、プロ
セッサチップ1のみで構成した標準製品(標準プロセッ
サ)、キャッシュメモリを1Mバイトから最大8Mバイ
トまで順次増設し、プロセッサチップ1の機能を拡張し
た8種類の機能拡張製品(機能拡張プロセッサ)、合計
9種類の製品を得ることができる。しかも、これら9種
類の製品を1種類のパッケージにより展開できるので、
生産性も向上する。
成される半導体集積回路装置を、より安い製造コストで
生産できる。次に、第1の実施形態に係るプロセッサチ
ップ1を利用した好適な生産フローの一例を説明する。
プロセッサチップ1を利用した生産フローの一例を示す
流れ図である。図3に示す参照符号10は、プロセッサ
チップ1のみで構成される標準製品(標準プロセッサ)
の生産フロー、参照符号11はプロセッサチップ1にS
RAMチップ5を接続した機能拡張製品(機能拡張プロ
セッサ)の生産フロー、参照符号12はSRAMチップ
5のみで構成される標準製品(標準SRAM)の生産フ
ローである。
機能を拡張するために用いられるSRAMチップ5は機
能拡張専用とせず、これ単体でもSRAM製品として製
品化する。このようにSRAMチップ5を、機能拡張専
用で開発するのではなく、SRAM製品として実際に製
品に使用することを前提として開発する。これにより、
LSIメーカにとっては、新製品の開発コストを圧縮で
きる。
AMチップを利用して、プロセッサチップ1の機能を拡
張することもできる。この場合、SRAMチップを新規
に開発しなくて済むので、機能拡張のための開発コスト
は全くかからない。
路チップ)の機能を拡張するためのSRAMチップ5
(副集積回路チップ)に製品としての機能を持たせる。
さらにSRAMチップ5のみで構成されたSRAM製品
を生産する。これにより、多種多様な製品を生産するL
SIメーカにとっては、トータルの開発コストを低下で
きる。
チップ1を搭載したプロセッサ製品を、図3に示す生産
フローにしたがって生産すれば、このプロセッサ製品ば
かりでなく、他の製品、第1の実施形態では、SRAM
製品にかかる製造コストも削減することが可能になる。
ッサチップ1では、その上にSRAMチップ5が搭載さ
れる。このため、機能拡張用パッド3が形成される面
は、高い精度で平坦化されていたほうが良い。
の実施形態に係る半導体集積回路装置の断面図である。
図4(A)に示すように、機能拡張用パッド3が形成さ
れる絶縁膜20の表面を平坦化する。この平坦化にはC
MP法を使用すれば良い。同図中の矢印は、CMP法に
より平坦化された面を示している。
用パッド3を、これが形成される絶縁膜20とともにC
MP法により平坦化しても良い。いわゆるダマシン法で
ある。同図中の矢印は、CMP法により平坦化された面
を示している。
能拡張用パッド3が形成される面を平坦化することによ
り、SRAMチップ5と機能拡張用パッド3とをより確
実に接続できる。よって、プロセッサチップ1の機能を
拡張する場合において、その歩留りを向上でき、製造コ
ストをより低くできる。
ド3とをより確実に接続できるので、機能拡張プロセッ
サ製品の信頼性、特に装置寿命に関する信頼性を高めら
れる効果も、同時に期待できる。
後、図3に示したように、チップにはバーンインと呼ば
れる強制劣化試験が行われる。この後、チップをテスト
し、確実に動作したもののみを良品チップとし、次のア
センブリプロセスに進める。
プのなかでも、特に優れたチップ(Known Good Die:K
GD)を選ぶ。このKGDの基準は極めて高い。ベアチ
ップ出荷が想定されるためである。つまり、チップを裸
のままユーザに供給し、MCMのアセンブリをユーザ
に、ユーザ自身の好みに応じて自由にできるようにゆだ
ねるのである。
の機能を拡張するSRAMチップ5との接続は、フリッ
プチップ方式である。このため、MCMのアセンブリに
使用する半田リフロー装置を持っているユーザであれ
ば、ユーザ自ら、プロセッサチップ1にSRAMチップ
5を接続できる。したがって、この発明においても、プ
ロセッサチップ1とSRAMチップ5との接続を、ユー
ザにゆだねることができる。
は、“ベアチップ出荷”という流通方式が生まれてまも
ないためである。また、MCMのプロセスも比較的新し
い技術であり、完全に完成しているわけではない。特に
MCMの歩留りは、KGDの品質によって、予想以上の
変化をみせる。この原因はいまだ明確ではない。原因が
明確でない以上、KGDの基準は過度に高く設定せざる
を得ないのである。
使して製造されるメモリLSIにおいては、1枚のウェ
ーハからごく僅かしかKGDを採れない、と予想され
る。このため、SRAMチップ5が最先端の技術を駆使
して製造されているような場合、図2(B)に示すよう
に8つのKGDを得るためには、相当の製造コストがか
かることが予想される。これでは、廉価な製品をユーザ
に供給できない。
の第3の実施形態である。図5は、この発明の第3の実
施形態に係る生産フローを示す流れ図である。図5に示
す参照符号10は、プロセッサチップ1のみで構成され
る標準製品(標準プロセッサ)の生産フロー、参照符号
11はプロセッサチップ1にSRAMチップ5を接続し
た機能拡張製品(機能拡張プロセッサ)の生産フロー、
参照符号12はSRAMチップ5のみで構成される標準
製品(標準SRAM)の生産フローである。
プロセッサチップ1に、KGDではなく、良品チップを
アセンブリし、これをパッケージングしたSRAM製品
を接続する。
術であり、その基準は、KGDのように過度に高くは設
定されていない。即ち、パッケージングされた製品の基
準は、模索期にあるKGDの基準よりもはるかに適切で
ある。
ケージングされた製品を機能拡張用の部品とするので、
KGDを機能拡張用の部品とする場合に比べ、良品チッ
プを無駄にする確率を小さくできる。よって、機能拡張
製品の製造コストを、さらに下げることが可能になる。
プに、機能拡張のために接続される製品に好適なパッケ
ージの一例を、第4の実施形態として説明する。
機能拡張用のSRAM製品を示す図で、(A)図はその
断面図、(B)図はその分解図である。図6(A)、
(B)に示すように、パッケージとして好適なものは、
チップサイズパッケージ(CSP)である。SRAMチ
ップ5は接続用半田ボール34を有している。接続用半
田ボール34は、配線板31に形成された接続用パッド
33にフリップチップ方式を用いて接続される。配線板
31とSRAMチップ5との接続部分は、モールド樹脂
35によりモールドされる。
は、プロセッサチップ1の機能拡張用パッド3にフリッ
プチップ方式にて接続される。この接続は、半田ボール
32を機能拡張用パッド3の上に載せた後、半田リフロ
ー装置により、半田ボール32をメルトすることで行わ
れる。
ぼ同等の大きさである。このため、他のパッケージ、例
えばQFP等に比べて、その大きさは大変小さい。よっ
て、プロセッサチップ1の上に、より多く接続すること
ができる。
これの外部端子、即ち半田ボール32の配置を、SRA
Mチップ5の半田ボール34の配置と全く同じとするこ
ともできる。このようにすると、SRAMチップ5をベ
アチップの状態で接続する場合、およびSRAMチップ
5をCSPに収容した状態で接続する場合のどちらにも
適用でき、便利である。
施形態に係るSRAM製品を用いてプロセッサチップ1
の機能を拡張した状態を示す斜視図である。図7(A)
では、プロセッサチップ1に、2つの増設スロットを用
いて、2つのSRAM製品(CSP)5が接続されてい
る。SRAM製品(CSP)5が8Mビットの容量を持
つとすれば、図7(A)に示す製品は、キャッシュメモ
リ2Mバイト拡張製品となる。
1に、8つの増設スロットを全て用いて、8つのSRA
M製品(CSP)5が接続されている。よって、図7
(B)に示す製品は、キャッシュメモリ8Mバイト拡張
製品となる。
第1の実施形態と同様に、プロセッサ1のみで構成され
る標準製品の他、SRAM製品(CSP)5の接続数に
応じた機能拡張製品を得ることができる。
張は、キャッシュメモリの増設だけでなく、他の機能拡
張にも適用できる。その代表的な一例を第5の実施形態
として説明する。
半導体集積回路装置の斜視図である。図8に示すよう
に、プロセッサチップ1は、図示せぬ外部端子に接続さ
れる外部パッド2の他、プロセッサチップ1の機能を拡
張するための副集積回路チップに接続される機能拡張用
パッド3を有している。プロセッサチップ1は、機能拡
張用パッド3により構成した6つの増設スロット4−1
1〜4−16を有しており、最大6つの副集積回路チッ
プを接続できるようになっている。
−11にはグラフィックスコントローラが、増設スロッ
ト4−12にはインターフェースが接続されるようにな
っている。インターフェースは、グラフィックスコント
ローラとプロセッサチップ1との動作規格(動作周波数
や動作電源電圧)が異なったり、あるいはグラフィック
スコントローラとプロセッサチップ1とのデータ転送規
格(入出力ビット数)が異なる場合に接続されるもので
ある。そのためにインターフェースには、周波数変換器
回路、電圧変換回路、マルチ/デマルチプレクサ等が組
み込まれる。
は画像メモリが、増設スロット4−15には画像データ
通信用としてMEPGが、増設スロット4−16にはキ
ャッシュメモリが接続されるようになっている。
ックスコントローラ、インターフェース、画像メモリ、
MPEG、キャッシュメモリがそれぞれ副集積回路チッ
プとして用意される。これらの副集積回路チップを、主
集積回路チップであるプロセッサチップ1に接続するこ
とにより、これらの組み合わせに応じた種類の機能拡張
製品が揃えられるようになっている。
チップ1のみで構成される製品である。以下、主集積回
路チップ(プロセッサチップ1)の機能を拡張した例
を、各副集積回路チップをそれぞれ、第4の実施形態の
ようにCSPとした場合を想定して説明する。
が拡張された製品を示す斜視図である。図9(A)に示
すように、増設スロット4−11を使用して、グラフィ
ックスコントローラ製品(CSP)51がプロセッサチ
ップ1に接続されている。これにより、プロセッサチッ
プ1にはグラフィックス機能が拡張され、グラフィック
ス機能拡張製品(I)となる。
は、インターフェースが接続されない。これは、グラフ
ィックスコントローラ製品(CSP)51の動作規格お
よびデータ転送規格が、プロセッサチップ1の動作規格
およびデータ転送規格と同じであるためである。
クス機能拡張製品(II)では、増設スロット4−12を
使用して、インターフェース製品(CSP)52がプロ
セッサチップ1に接続されている。これは、グラフィッ
クスコントローラ製品(CSP)51’の動作規格およ
びデータ転送規格(以下規格)が、プロセッサチップ1
の規格と合わないためである。
このような規格が合わないものどうしを電気的に接続す
る機能を持つ。このようなインターフェース製品(CS
P)52を接続するための増設スロット4−12を設け
る大きな理由は次の通りである。
たように、主集積回路チップと副集積回路チップとの接
続をメーカで行うばかりでなく、ユーザにゆだねること
についても想定している。ユーザは、好みに応じたLS
I製品を求める。つまりユーザは、一つのメーカのLS
I製品だけでなく、様々なメーカからLSI製品を求め
る。
カで、全てのLSI製品を揃えることは難しくなってく
る、と推測される。特にメモリ、プロセッサ、グラフィ
ックスコントローラの開発には、それぞれ高度の技術力
を要する。このため、これらのLSI製品の全てを、一
つのメーカで揃えることは、極めて困難になると予測さ
れる。よって、ユーザが様々なメーカからLSI製品を
求める傾向は、益々強まる。ユーザが様々なメーカから
LSI製品を求める以上、主集積回路チップ(プロセッ
サチップ1)の規格と、副集積回路チップ(グラフィッ
クスコントローラ製品(CSP)51’)の規格とが合
わないことも充分に想定しなければならない。
(CSP)52を接続するための増設スロット4−12
を設けておくことで、主集積回路チップと副集積回路チ
ップとで互いに規格が異なる場合でも互いに接続するこ
とができる。よって、ユーザ自身で、ユーザの好みに応
じて独自にアセンブリできる利点も維持できる。
プの規格にあった副集積回路チップを新たに開発する必
要が特になくなるので、開発コストを圧縮できる利点が
ある。
ても、ユーザが要求する仕様を満足するような副集積回
路チップが既にあれば、それを主集積回路チップに接続
して製品化することもでき、受注から納入までのターン
アラウンドタイムを短縮できる効果もある。
機能拡張製品(II)に、増設スロット4−13、4−1
4を使用し、2つのVRAM製品(CSP)53を増設
した製品を示す。VRAM製品(CSP)53は画像メ
モリとして機能する。
ビットとすると、2Mバイトの画像メモリを有する機能
拡張製品となる。また、図10(B)は、図10(A)
に示す製品に、増設スロット4−15、4−16を使用
し、MEPG製品(CSP)54、およびSRAM製品
(CSP)5をそれぞれ増設した製品を示している。
通信用で、特に画像データを通信用に圧縮する機能を有
する。また、SRAM製品(CSP)5は、プロセッサ
チップ1のキャッシュメモリである。
ットとすると、1Mバイトのキャッシュメモリを有す
る。さらにMPEG製品(CSP)54を有するので、
画像データ通信機能を合わせ持つ機能拡張製品となる。
ャッシュメモリを拡張するだけでなく、プロセッサが使
われる電子機器のシステムを取り込むような機能の拡張
も可能である。
品化する場合、この製品が搭載される回路基板の配線の
配置が、プロセッサチップ1の機能拡張用パッド3の配
置とが異なることも想定される。
パッドの配置を変更、即ち別のマスクセットを用いて、
市販用のSRAMチップと、機能拡張用のSRAMチッ
プとを製造しなければならない。これはウェーハプロセ
スの煩雑化を招く。特にホトリソグラフィ工程に使用す
るマスクセットの種類が増えるうえ、これらのマスクセ
ットを全て管理する必要があるので、SRAMチップの
生産性は著しく損なわれる。
たなマスクセットを開発し、製造するには高度の技術を
要するので、相応の製造コストがかかる。これらの事情
を解消する一例が、この第6の実施形態である。
にSRAMチップ5をCSP製品としてプロセッサチッ
プ1に接続するものである。図11は、この発明の第6
の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す断面図であ
る。
31を有する。第6の実施形態では、配線板31に、市
販用配線板31A、機能拡張用配線板31Bとの2種類
を備える。市販用配線板31AはSRAMチップ5を使
用したSRAM製品を市販するときに用いられる。ま
た、機能拡張用配線31BはSRAMチップ5をプロセ
ッサチップ1に接続するときに用いる。
置ピッチP1は、図示せぬ回路基板の配線の配置ピッチ
に合ったものに、また、接続パッド33の配置ピッチP
2はSRAMチップ5の半田ボール34の配置ピッチP
3に合ったものにされている。
の配置ピッチP4は、プロセッサチップ1の機能拡張用
パッド3の配置ピッチに合ったものに、また、接続パッ
ド33の配置ピッチP5はSRAMチップ5の半田ボー
ル34の配置ピッチP3に合ったものにされている。
に、市販用配線板31A、および機能拡張用31Bをそ
れぞれ備えることにより、1種類のマスクセットから、
異なる配置ピッチを持つ回路基板、およびプロセッサチ
ップ1のどちらにも接続できるSRAM製品を得ること
ができる。
が、ホトリソグラフィ工程に使用するマスクセットの種
類が増えるよりは、生産性の悪化は小さくて済む。ま
た、配線板31のほうが、ホトリソグラフィ用のマスク
セットよりも製造コストは低い。当然SRAMチップ1
よりも低い。
ストをさらに低下させることが可能である。また、主集
積回路チップに設けられた増設スロット4の大きさと、
ここに接続される副集積回路チップの大きさとが互いに
異なる場合もある。この場合にも、この第6の実施形態
は次のように変形して適用することができる。
る半導体集積回路装置の変形を示す断面図である。図1
2に示すように、市販用配線板31Aの大きさは、SR
AMチップ5の大きさと、ほぼ同じである。これに対
し、機能拡張用配線板31Bの大きさは増設スロット4
にあった大きさとされ、市販用配線板31Aよりも大き
い。
張用配線板31Bとを備えることにより、増設スロット
4の大きさと異なるサイズのSRAMチップ5でも、プ
ロセッサチップ1に接続することができる。
プロセッサ製品を収容するパッケージの例を、この発明
の第7の実施形態として説明する。
それぞれ、第4の実施形態のようにCSPとした場合を
想定している。図13(A)は、この発明に係るプロセ
ッサ製品をPGA型パッケージに収容した状態を示す平
面図である。また、図13(B)は図13(A)中のB
−B線に沿う断面図である。
A型のセラミックパッケージ61の中には、SRAM製
品(CSP)5が接続されたプロセッサチップ1が収容
されている。プロセッサチップ1の外部パッド2は、パ
ッケージ61の図示せぬ配線パターンにボンディングワ
イヤ62により電気的に接続されている。図示せぬ配線
パターンは、パッケージ61の外部ピン63に電気的に
接続される。参照符号64は、気密封止用のキャップで
ある。
既存のPGA型のセラミックパッケージに収容すること
ができる。よって、電子機器のシステムを構成するマザ
ーボード上に、従来と同様に接続することができる。
A型のセラミックパッケージばかりでなく、他の既存の
パッケージにも収容可能である。図14(A)は、この
発明に係るプロセッサを、BGA型のセラミックパッケ
ージ71に収容した例、図14(B)はモールドパッケ
ージ(QFP型)72に収容した例である。
B方式とすることも可能である。図14(C)はTAB
方式とした例である。図14(C)に示すように、プロ
セッサチップ1の外部パッド2はTABテープ73に形
成された薄膜導線パターン74に電気的に接続される。
また、参照符号75は、外部パッド2と薄膜導線パター
ン74との接続部分を外界から隔離するためのポッティ
ング樹脂である。
サを、チップサイズパッケージ76に収容した例であ
る。図14(D)に示すチップサイズパッケージ76
は、電子機器のシステムを構成するマザーボードに、フ
リップチップ方式により接続される。
様々な既存のパッケージに収容して、製品化することが
できる。 [第8の実施形態]この発明に係るプロセッサ製品は、
既存のLSIチップと同様に、マルチチップパッケージ
(MCP)やマルチチップモジュール(MCM)とする
ことも可能である。以下、この発明に係るプロセッサ製
品を、MCPやMCMとした例を、この発明の第8の実
施形態として説明する。この説明においても、各副集積
回路チップをそれぞれ、第4の実施形態のようにCSP
とした場合を想定する。
をマルチチップパッケージ製品としたときの平面図であ
る。図15に示すように、セラミックパッケージ61の
中には、SRAM製品(CSP)5が接続され、機能が
拡張されたプロセッサチップ1が4つ収容されている。
これにより、MCP製品となる。
をMCP製品とすれば、従来のMCP製品に比べて、多
くの機能を、よりコンパクトに集積することが可能にな
る。図16は、この発明に係るプロセッサ製品をマルチ
チップモジュール製品としたときの平面図である。
P)5が接続され、機能が拡張されたプロセッサチップ
1、および第5の実施形態により説明したプロセッサチ
ップ1がそれぞれ、システム構成用の回路基板81に接
続されて、マルチチップモジュール製品を構成してい
る。
をMCM製品とすれば、MCP製品と同様に、多くの機
能を、よりコンパクトに集積できる。さらに図16に示
すMCM製品を、図17に示すように、セラミックパッ
ケージ61の中に収容しても良い。これは、マルチチッ
プモジュールパッケージ製品とよばれる製品となる。
より説明したが、この発明はこれらの実施形態に限られ
るものではなく、様々な変形が可能である。例えば上記
実施形態では、主集積回路チップとしてプロセッサチッ
プを例示したが、主集積回路チップとして、ギガビット
クラスの記憶容量を持つ超大規模メモリチップに変更す
ることもできる。
その機能を拡張するための副集積回路チップを接続する
ことにより、メモリ製品としての機能ばかりでなく、そ
の周辺のシステムを取り込み、より高度な機能と超大規
模メモリとを同時に集積したLSI製品を、より廉価に
提供することができる。
ば、製造コストを下げることが可能な、1以上の集積回
路チップによって構成される半導体集積回路装置を提供
できる。
集積回路装置の斜視図。
に係る半導体集積回路装置の機能を拡張した状態を示す
斜視図。
集積回路装置を利用した生産フローを示す流れ図。
半導体集積回路装置の断面図、図4(B)はこの発明の
第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の変形例を示
す断面図。
集積回路装置の生産フローを示す流れ図。
半導体集積回路装置が具備するキャッシュメモリの断面
図、図4(B)はこの発明の第4の実施形態に係る半導
体集積回路装置が具備するキャッシュメモリの分解図。
に係る半導体集積回路装置を用いて主集積回路チップの
機能を拡張した状態を示す斜視図。
集積回路装置の斜視図。
に係る半導体集積回路装置の機能を拡張した状態を示す
斜視図。
形態に係る半導体集積回路装置の機能を拡張した状態を
示す斜視図。
導体集積回路装置を示す図。
導体集積回路装置の変形例を示す図。
係る半導体集積回路装置の平面図、図13(B)は図1
3(A)中のB−B線に沿う断面図。
第7の実施形態に係る半導体集積回路装置の変形例を示
す断面図。
をマルチチップパッケージ製品としたときの平面図。
をマルチチップモジュール製品としたときの平面図。
をマルチチップモジュールパッケージ製品としたときの
平面図。
チチップパッケージ製品の平面図。
P)、 52…インターフェース製品(CSP)、 53…VRAM製品(CSP)、 54…MPEG製品(CSP)、 61…セラミックパッケージ(PGA)、 71…セラミックパッケージ(BGA)、 72…モールドパッケージ(QFP)、 75…ポッティング樹脂(TAB)、 76…チップサイズパッケージ(CSP)、 81…システム構成用の回路基板(MCM)。
Claims (9)
- 【請求項1】 主集積回路チップと、 前記主集積回路チップに設けられた、外部端子に接続さ
れる外部パッドと、 前記主集積回路チップに設けられた、この主集積回路チ
ップの機能を拡張するための副集積回路チップに接続さ
れる機能拡張用パッドとを具備することを特徴とする半
導体集積回路装置。 - 【請求項2】 前記主集積回路チップは製品となる機能
を有し、前記主集積回路チップは、これ単体で構成され
る標準製品、および前記副集積回路チップの接続に応じ
て、前記標準製品の機能を拡張した機能拡張製品に変わ
ることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装
置。 - 【請求項3】 前記副集積回路チップは製品となる機能
を有し、前記副集積回路チップは、これ単体で構成され
る標準製品、および前記主集積回路チップに接続されて
前記主集積回路の機能を拡張するための機能拡張用部品
に変わることを特徴とする請求項1および請求項2いず
れかに記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項4】 前記機能拡張用パッドが形成される前記
主集積回路チップの表面は平坦化されていることを特徴
とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導
体集積回路装置。 - 【請求項5】 主集積回路チップと、 前記主集積回路チップに設けられた、外部端子に接続さ
れる外部パッドと、 前記主集積回路チップに設けられた、この主集積回路チ
ップの機能を拡張するための機能拡張用パッドと、 前記機能拡張用パッドに電気的に接続された、前記主集
積回路チップの機能を拡張するための副集積回路チップ
とを具備することを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項6】 前記主集積回路チップはベアであり、前
記副集積回路チップはパッケージに収容されていること
を特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項7】 前記副集積回路チップを収容するパッケ
ージは、チップサイズパッケージであることを特徴とす
る請求項6に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項8】 前記チップサイズパッケージは、前記副
集積回路チップに設けられている外部パッドを、前記主
集積回路チップに設けられている機能拡張用パッドに電
気的に接続するための配線板を有することを特徴とする
請求項7に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項9】 前記配線板には、前記副集積回路チップ
を前記主集積回路チップに接続するときに用いる機能拡
張用配線板と、前記副集積回路チップを市販するときに
用いる市販用配線板とが備えられていることを特徴とす
る請求項8に記載の半導体集積回路装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17000398A JP4095170B2 (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 半導体集積回路装置 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003110084A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Rohm Co Ltd | 半導体装置 |
US7072241B2 (en) | 2002-02-19 | 2006-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor memory device and multi-chip module comprising the semiconductor memory device |
JP2008072135A (ja) * | 2007-10-22 | 2008-03-27 | Toshiba Corp | 半導体集積回路装置 |
JP2009505435A (ja) * | 2005-08-31 | 2009-02-05 | インテル コーポレイション | マイクロプロセッサとレベル4キャッシュとを有するパッケージ |
JP2015034746A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 日本精機株式会社 | 車両用表示装置の回路基板 |
JP2018505526A (ja) * | 2015-01-22 | 2018-02-22 | ユニド カンパニーリミテッドUnid Co., Ltd. | 着脱型電気接続構造とこれを具備する電子機器 |
-
1998
- 1998-06-17 JP JP17000398A patent/JP4095170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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