JP2000005638A - 含液物質の遠心分離装置 - Google Patents

含液物質の遠心分離装置

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JP2000005638A
JP2000005638A JP18809698A JP18809698A JP2000005638A JP 2000005638 A JP2000005638 A JP 2000005638A JP 18809698 A JP18809698 A JP 18809698A JP 18809698 A JP18809698 A JP 18809698A JP 2000005638 A JP2000005638 A JP 2000005638A
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cylinder
outer cylinder
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JP18809698A
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English (en)
Inventor
Masanori Nagafuji
雅則 長藤
Yukihiko Okamoto
幸彦 岡本
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギ効率の良い含液物質の遠心分離装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 内筒は含液物質供給管14の吐出口に対
面して吐出含液物質を受ける受圧部材7を有し、該受圧
部材7は上記吐出含液物質の流れを半径方向に変向せし
める変向部材7Bが設けられており、開孔が軸線方向に
て上記変向部材7Bと含液物質供給管14の吐出口の支
持部との間に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は含液物質の遠心分離
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、特開平6−63
450に開示されている形式のものが知られている。
【0003】この公知装置はスクリューデカンタ型遠心
分離器と呼ばれ、一方向に回転するボウルと称される外
筒と、これと同軸でかつ回転差を有して同一方向に回転
する内筒と、該内筒に取りつけられたスクリューコンベ
アとを備えている。外筒は回転により遠心力を発生させ
て、該外筒と内筒との間の環状空間に供給された含液物
質を分離し、比重の大きい物質を多く含む成分(以下、
「濃縮物質」と言う)と液体成分(以下、「分離液」と
言う)とに分離する。そして上記外筒は、含液物質の成
分・特性に応じることができるよう、一定ではあるが色
々な速度で回転する。この回転で発生する遠心力によ
り、分離液に対し比重の大きい濃縮物質は外筒の内壁側
に集められる。逆に、含液物質中の軽い物質すなわち分
離液は、遠心力で上記濃縮物質に対して半径方向内側に
移動する。
【0004】又、内筒外面に取りつけられたスクリュー
コンベアは内筒と共に外筒に対し、微少の相対速度をも
って同一方向に回転する。この差動回転は一連のスクリ
ューと外筒の壁との間に相対運動を生成し、その結果、
濃縮物質は外筒の内壁に沿ってゆっくりと筒軸方向に移
送される。そして、分離された重い分離物質と軽い分離
液は、通常、外筒の両端に形成されたレベル差を有する
それぞれの排出口から別々に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】遠心分離器は分離性能
を向上させるためには、外筒を高速回転とし、遠心力を
大きくする必要がある。しかしながら、回転を高速にす
るに伴い、他の分離方法に比べ消費動力が大きくなると
いう欠点があり、この消費動力を下げることが望まれ
る。
【0006】消費動力には、回転を維持するための空気
抵抗・軸受抵抗損失、分離液損失、濃縮物質損失があ
る。空気抵抗・軸受抵抗損失は、外筒が高速で回転する
際に該外筒が受ける空気抵抗そして軸受での抵抗による
ものであり、分離液損失そして濃縮物質損失は、含液物
質が外筒の回転速度を得るまでに労したエネルギ損失と
分離液そして濃縮物質が一方の軸端に移動する際のエネ
ルギ損失と含液物質からそれぞれ分離された後も有して
いる速度エネルギである。これらの各種の損失のうち、
比較的大きい比率を占めているのが分離液損失である。
【0007】含液物質は外筒及び内筒の回転軸線上にあ
るフィードパイプを経て、スクリューコンベアを駆動し
ている内筒内に吐出され、該内筒内に設けられた円形底
板に衝突し、回転せる内筒からの摩擦力で周方向の回転
力を与えられながら遠心力を受け、内筒の数箇所の穿孔
を経て、外筒内に移動する。その後、濃縮物質は外筒の
内壁に沿ってゆっくりと筒軸方向に運ばれる。そして、
含液物質から分離された重い濃縮物質とこれに対して軽
い分離液は、通常、外筒の両端にあり、半径方向でレベ
ル差を有するそれぞれの排出口から別々に排出される。
【0008】このように、上記フィードパイプから内筒
内へ軸線方向に吐出される含液物質に遠心力を与えるに
は、該含液物質の流れを軸線方向から半径方向に変向す
るように該物質へエネルギへの付与を行なわねばならな
い。しかしながら上述の従来装置にあっては、このエネ
ルギ付与のための特段の対策がなされておらず、円滑か
つ有効にエネルギ付与が行なわれていたとは言い難い。
又、含液物質が内筒の内壁において摩擦力が小さいため
に含液物質が内筒と同期回転に至らない場合には、内筒
から落下した含液物質流れに乱れを引き起こし、沈殿分
離性能が損なわれる。
【0009】本発明は、かかる従来装置のかかえていた
問題を解決し、含液物質に円滑かつ有効に遠心力を与
え、エネルギ効率の良い遠心分離装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る含液物質の
遠心分離装置は、略水平な軸線を中心に回転せる内筒
と、該内筒との間に環状空間を形成する回転せる外筒と
を有している。該内筒は軸線方向の一端側に開放口がそ
して他端側に閉塞部が形成されている。又該内筒は軸線
方向の中間部に開孔が形成されていて該内筒の内部空間
と上記環状空間とが連通されている。外筒は一端側の周
壁に第一排出口そして他端側の側端壁に第二排出口が形
成されている。さらに、上記内筒もしくは外筒には環状
空間内の含液物質を一端側に向け搬送するコンベアが設
けられている。そして、外筒の一端部を貫通せる含液物
質供給管が上記内筒の開放口から内筒の内部空間内に上
記軸線に沿って進入配置されている。
【0011】かかる遠心分離装置において、本発明で
は、内筒は含液物質供給管の吐出口に対面して吐出含液
物質を受ける受圧部材を有し、該受圧部材は上記吐出含
液物質の流れを半径方向に変向せしめる変向部材が設け
られており、上記開孔が上記軸線方向にて上記変向部材
と含液物質供給管の吐出口の支持部との間に位置してい
る。
【0012】上記変向部材は、好ましい形態として、軸
線を中心とする渦巻形状の羽根である。
【0013】又、外筒は一端に向け半径が漸次小さくな
る錐筒部を有しているようにすることができる。さら
に、上記コンベアはスクリューコンベアとすることがで
きる。
【0014】かかる本発明にあっては、含液物質供給管
から内筒内に吐出された含液物質は内筒の受圧部材に到
達し、該受圧部材に設けられた回転せる変向部材により
含液物質は流れを半径方向に変向すると共に遠心力を得
る。したがって、含液物質はあまり損失を伴うことなく
遠心力を得ることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発
明の一実施形態を説明する。
【0016】図1において、符号1は略水平に配された
内筒であり、該内筒1に対して同心に外筒2が軸受3に
より回転自在に支持されている。
【0017】上記内筒1は一端側(図1では左端側)が
開放され、他端側が閉塞されており、該他端側にて軸4
を介して駆動部5に連結されていて回転駆動を受けるよ
うになっている。該内筒1の内部には軸方向中間位置に
壁状の支持部6がそしてその右方に受圧部材7が設けら
れている。支持部は後述する含液物質供給管との間の相
対回転を許容しつつ該供給管を支持すると共に、該供給
管から吐出される含液物質の逆流を阻止するためのもの
である。上記受圧部材7は円板部材7Aと変向部材7B
とを有している。受圧部材7は、図2に示されるように
方向Aに回転し、渦巻羽根状の複数の変向部材7Bがポ
ンプのインペラのように機能するようになっている。
【0018】又、内筒1には、軸線方向で上記支持部6
と受圧部材7との間に、周方向の複数箇所に開孔8が形
成されている。
【0019】さらに、上記内筒1の外周面には、スクリ
ューコンベア9が取りつけられている。該スクリューコ
ンベア9は、図2に示す方向Aに内筒1が回転するとき
に、物質を左方に移送するような螺旋をなしている。そ
して、このスクリューコンベア9の外径は、後述の外筒
の形状に適合するように、右半部では等径で、左半部で
は左端に向け漸次径が小さくなっている。
【0020】外筒2は、上記スクリューコンベア9の外
径に沿って右半部が円筒部2Aで左半部が左端に向け小
径となる錐筒部2Bをなしており、上記内筒1及びこれ
に取りつけられたスクリューコンベア9を完全に包囲す
る形態をなしている。錐筒部2Bの最小径部分には第一
排出口10が、円筒部2Aの側壁11には第二排出口1
2が形成されている。該第二排出口12は第一排出口1
0よりも半径方向にて軸線に近い位置にあるのが一般的
である。
【0021】上記外筒2は両端側の小径部にて軸受3に
より回転自在に支持されていて、又、プーリー13に
て、上記内筒1と同方向で該内筒1と速度差をもって回
転するように駆動されている。
【0022】上記外筒2の一端では含液物質供給管14
が貫通して配置されており、その先端部は内筒1の支持
部6を突出して受圧部材7に近接している。該含液物質
供給管14は非回転であり、上記プーリー13の近傍に
て外筒2によりそして上記支持部6によりそれぞれ相対
回転を許容しつつ支持されている。
【0023】かかる本実施形態装置では、次の要領で含
液物質は分離される。
【0024】 含液物質供給管14を通して含液物質
が内筒1内に供給される。含液物質は、該内筒1内で、
受圧部材7に向け吐出されて該受圧部材1と支持部6と
の間の空間に留まる。受圧部材7は回転せる渦巻状の羽
根をなす変向部材7Bを有しており、この変向部材7B
が効率よく含液物質の流れを半径外側に向ける。すなわ
ち、含液物質は内筒1が有する回転エネルギを受けて遠
心力を得る。
【0025】 含液物質は半径外方に流れて内筒1の
開孔8から内筒1外に流れ出て、該内筒1と外筒2との
間の環状空間に至る。内筒1そして外筒2が回転してい
るために、含液物質はさらに遠心力を得て外筒2の内壁
面上に層を形成する。その結果、濃縮物質が半径方向外
側に集められそして分離液が濃縮物質に対して半径方向
内側にくるように分離する。
【0026】 上記環状空間内では内筒1に取りつけ
られたスクリューコンベア9が回転しており、濃縮物質
は外筒2の錐筒部2Bの方へ搬送され第一排出口10か
ら外筒2の外へ排出される。又、分離液は第二排出口1
2から排出される。
【0027】本発明では、上記で述べたように、含液
物質は環状空間に至る前に変向部材7Bにて回転せる内
筒1のエネルギの一部を受けて予め遠心力を得るため
に、エネルギ利用がきわめて効率よくなる。羽根の角度
・形状そして枚数等は運転条件によって適宜設定され
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のごとく、内筒の有する回
転エネルギの一部を含液物質に遠心力として与えること
ができるので、エネルギ付与の効率が向上し、装置とし
て省エネルギ対策に好適となる。ひいては、装置の小型
化にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態装置の軸線を含む面での断
面図である。
【図2】図1装置の受圧部材の側面図である。
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 7 受圧部材 7B 変向部材 8 開孔 9 スクリューコンベア 10 第一排出口 12 第二排出口 14 含液物質供給管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平な軸線を中心に回転せる内筒と、
    該内筒との間に環状空間を形成する回転せる外筒とを有
    し、内筒は軸線方向の一端側に開放口がそして他端側に
    閉塞部が形成されかつ中間部に開孔が形成されていて該
    内筒の内部空間と上記環状空間とが連通されており、外
    筒は一端側の周壁に第一排出口そして他端側の側端壁に
    第二排出口が形成されており、上記内筒もしくは外筒に
    は環状空間内の含液物質を一端側に向け搬送するコンベ
    アが設けられ、外筒の一端部を貫通せる含液物質供給管
    が上記内筒の開放口から内筒の内部空間内に上記軸線に
    沿って進入配置されているものにおいて、内筒は含液物
    質供給管の吐出口に対面して吐出含液物質を受ける受圧
    部材を有し、該受圧部材は上記吐出含液物質の流れを半
    径方向に変向せしめる変向部材が設けられており、上記
    開孔が上記軸線方向にて上記変向部材と含液物質供給管
    の吐出口の支持部との間に位置していることを特徴とす
    る含液物質の遠心分離装置。
  2. 【請求項2】 変向部材は軸線を中心とする渦巻形状の
    羽根であることとする請求項1に記載の含液物質の遠心
    分離装置。
  3. 【請求項3】 外筒は一端に向け半径が漸次小さくなる
    錐筒部を有していることとする請求項1に記載の含液物
    質の遠心分離装置。
  4. 【請求項4】 コンベアはスクリューコンベアであるこ
    ととする請求項1に記載の含液物質の遠心分離装置。
JP18809698A 1998-06-19 1998-06-19 含液物質の遠心分離装置 Pending JP2000005638A (ja)

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JP (1) JP2000005638A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100920449B1 (ko) 2007-10-04 2009-10-08 이강찬 원심분리기
KR101943944B1 (ko) * 2018-09-11 2019-01-30 (주)플루엔 원심탈수기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100920449B1 (ko) 2007-10-04 2009-10-08 이강찬 원심분리기
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