JP2000004507A - 電気鉄道給電システム及び電気車 - Google Patents

電気鉄道給電システム及び電気車

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JP2000004507A
JP2000004507A JP10167266A JP16726698A JP2000004507A JP 2000004507 A JP2000004507 A JP 2000004507A JP 10167266 A JP10167266 A JP 10167266A JP 16726698 A JP16726698 A JP 16726698A JP 2000004507 A JP2000004507 A JP 2000004507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加減速による負荷の大幅な変動を賄い樹電電
力の尖頭値を低減し、電力の有効な利用、設備のコンパ
クト化、設備コストの低減を図る。 【解決手段】 変電所1からき電系統2を介して電気車
3の電動機9に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄
道給電システムにおいて、複数のキャパシタを直並列に
接続してなる複数のキャパシタ・バンク6と、変電所1
の給電電力によりキャパシタ・バンク6を充電し電気エ
ネルギーを蓄える充電手段5と、キャパシタ・バンク6
に蓄えられた電気エネルギーを電動機9放電し駆動電力
として給電すると共に、電動機9の回生電力をキャパシ
タ・バンク6に充電し蓄える出力制御手段7とを備え、
キャパシタ・バンク6に蓄えられた電気エネルギー又は
電気エネルギーと変電所1の給電電力とを併せて電動機
9の駆動電力とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線より変電所
で受電しき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を
給電し走行制御を行う電気鉄道給電システム及び電気車
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気鉄道の消費電力は、電車の走行状況
に応じて大幅に変化することは良く知られている。電車
が加速する際には、その加速度と速度の増加に伴ってモ
ーターの消費電力が増加し、最大速度前の最大加速時に
モーターは最大出力を発生し、消費電力も最大となる。
【0003】しかし、電車の走行時間全体に対し、モー
ターがトルクを発生し電力を消費している力行区間の割
合は小さく、消費電力を平均すると最大出力時の数分の
1にも満たないのが通例である。
【0004】これまでの電気鉄道では、給電設備とし
て、電車が力行している状態での消費電力が、走行中の
列車数によって重畳されるのを算定し、その総和あるい
は統計的ピーク値に相当する容量の設備を備えるのが通
常であった。しかも、そこに送電系統に生じる過渡特性
などへの余裕度を持たせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、電気鉄道用
の変電所、変圧器、整流器あるいはインバータなどの電
力機器は、尖頭負荷に強い特別な設計をしたものが用い
られている。また、電力会社との契約も当然その最大電
力に見合ったものとなり、実際に必要とする電気エネル
ギーに対して遙に大きな電力設備を備えることが不可欠
であった。
【0006】上記の問題は、あまりにも顕著なため、今
日のようなエネルギー、環境、温暖化などの問題が提起
される以前に早くから認識されるところであった。その
解決法の研究の1つとしてフライホィール式の蓄電装置
が試作され、1988年から京浜急行電鉄逗子線を対象
として実用運転が行われている。
【0007】この装置は、フライホィール重量13.7
ton、外径1445mm、最高回転数3150rp
m、蓄勢エネルギー約25kWh、電圧936V三相
で、蓄勢時1800kW(50sec)、放勢時300
0kW(30sec)の出力を有している。
【0008】フライホィールの破壊に備えて外周には、
防護壁が設置されており、全体は通風ダクトとともにヘ
リウム容器として構成されている。軸受けには、振動抑
制効果の大きい油膜軸受けを採用しているため、潤滑油
供給装置、冷却器、オイルリフト装置、異常時に給油を
行うアキュムレータを設けている。
【0009】機器本体の冷却媒体に風損と循環するガス
の圧力損失の点からヘリウムガスを用い、機器を冷却し
たガスは遠心式ブロアによってガス冷却器に送られ、ク
ーリングタワーからの冷却水によって冷やされる。油冷
却器72kW、ガス冷却器90kW、クーリングタワー
170kWを備えた。
【0010】1日の運転での効率(kWh当たり)は、
約50%で、入出力の効率(kWh当たり)は、約75
%である。損失はおもに油膜軸受けの損失や待機損失で
ある。装置として、蓄電部だけでも、45m3 程度の体
積容量、15m2 程度の敷設スペース、30ton程度
の重量になする。しかも、フライホィールによる発電
は、その回転数が大幅に変化するため発生する交流の周
波数が変わるので、かなり複雑で大型の変換機が必要に
なる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、加減速による負荷の大幅な変動を
賄い樹電電力の尖頭値を低減し、電力の有効な利用、設
備のコンパクト化、設備コストの低減を図るものであ
る。
【0012】そのために本発明は、変電所からき電系統
を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を
行う電気鉄道給電システムにおいて、複数のキャパシタ
を直並列に接続してなる複数のキャパシタ・バンクと、
前記変電所の給電電力により前記キャパシタ・バンクを
充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、前記キャパ
シタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力と
して前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の
回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力
制御手段とを備え、前記キャパシタ・バンクに蓄えられ
た電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所
の給電電力とを併せて電動機の駆動電力とするように構
成したことを特徴とするものである。
【0013】また、前記キャパシタ・バンクと充電手段
と出力制御手段は、変電所に設置されまたは電気車に搭
載されたことを特徴とし、前記キャパシタ・バンクは、
それぞれのキャパシタが満充電になると充電電流をバイ
パスする並列モニタを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、前記キャパシタ・バンクは、内部抵
抗の低いブロックと内部抵抗は高いが蓄える電力容量の
大きいブロックとの2種類のブロックからなり、あるい
は2つのキャパシタ・バンクをユニットとして複数のユ
ニットを多段に接続し、各ユニット毎に2つのキャパシ
タ・バンクの直列接続と並列接続の切り換えを行い、前
記複数のユニットは、蓄えられた電気エネルギーの量に
応じて1段ずつ段階的に切り換えるようにしたことを特
徴とし、前記キャパシタ・バンクは、定格電圧に充放電
されるメインキャパシタ・バンクと電圧の許容変動幅で
充放電されるサブキャパシタ・バンクからなり、蓄えら
れた電気エネルギーの量に応じて前記サブキャパシタ・
バンクを前記メインキャパシタ・バンクに直列接続又は
接続の切り離しを行い、前記メインキャパシタ・バンク
は、直列に接続された複数のキャパシタ・バンクからな
り、前記サブキャパシタ・バンクは、それぞれが前記メ
インキャパシタ・バンクに段階的に直列接続又は接続の
切り離しを行う複数のキャパシタ・バンクからなること
を特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電気鉄道給
電システムの実施の形態を示す図であり、1は変電所、
2はき電回路、3は電気車、4は変圧器、5は充電回
路、6はキャパシタ・バンク、7は出力制御回路、8は
走行制御回路、9は電動機を示す。
【0016】図1において、変電所1は、送電線より電
力を受電するものであり、き電回路2は、変電所1より
トロリー線、き電線、パンタグラフなどを介して電気車
3に駆動電力を給電するき電系統である。本発明に係る
電気鉄道給電システムでは、直流式の電気車も交流式の
電気車も同じであるが、以下に交流式で説明する。電気
車3において、キャパシタ・バンク6は、例えば電気二
重層コンデンサなどの複数のキャパシタを直列、さらに
それらを並列(直並列)に接続した複数のバンクからな
り、電気エネルギーを蓄えて駆動電力とするものであ
る。充電回路5は、1次側がき電回路2に接続された変
圧器4の2次側出力により、送電線から受電した変電所
からの電力に基づき、キャパシタ・バンク6に充電し電
気エネルギーを蓄えるものである。出力制御回路7は、
DC/DCコンバータやインバータ、交流スイッチなど
からなり、キャパシタ・バンク6に蓄えられた電気エネ
ルギーを放電して駆動電力として電動機9に給電すると
共に、電動機9の回生電力をキャパシタ・バンク6に充
電し蓄えるものである。走行制御回路8は、運転指令に
従って電動機9の駆動を制御することにより、電気車3
の走行制御を行うものである。このように変電所1か
ら、あるいは負荷である電動機9からキャパシタ・バン
ク6に電気エネルギーを蓄積し、これを電気車3が力行
するときにそのための駆動電力として供給するので、加
速時の大きな駆動電力を必要とする場合にも、それに見
合った電力を送電線から取り込まなくてもキャパシタ・
バンク6に蓄積した電気エネルギーで賄うことができ
る。したがって、変電所1側から見ると負荷平準化装置
として働く。
【0017】図2は本発明に係る電気鉄道給電システム
の実施の形態を示す図であり、11は負荷制御装置、1
2は整流部、13はインバータ、15は負荷平準化装
置、16は充電回路、16はキャパシタ・バンク、17
は出力制御回路を示す。
【0018】図2に示す実施の形態は、き電回路2に1
次側が接続された変圧器4の2次側に整流部12を接続
し、インバータ13を通して駆動電力を負荷に供給する
と共に、これと並列に負荷平準化装置15として充電回
路16、キャパシタ・バンク17、出力制御回路18を
接続するものである。つまり、負荷平準化装置15で
は、加速時に大きな駆動電力を一時的に必要とすると
き、そのピーク分の電力を賄うので、電源側から見た負
荷の平準化を行っている。
【0019】本発明に係る電気鉄道給電システムは、上
記のようにキャパシタ・バンク6、17に蓄えられた電
気エネルギー又はその電気エネルギーと変電所1からの
電力とを併せて電気車3の電動機9の駆動電力とするも
のである。しかも、キャパシタ・バンクを構成する電気
二重層コンデンサは、鉛電池やニッケル・カドミウム電
池のような充電に時間がかかる化学電池と比較して、他
のキャパシタと同様に物理的な充電により急速充電が可
能になる。また、化学電池は、定電圧デバイスであり、
正常な動作範囲では負荷に給電してもその電池に蓄えら
れたエネルギー量にかかわらず、端子電圧はほぼ一定の
定電圧特性を示すのに対して、電気二重層コンデンサの
電池は、大量にエネルギーが貯蔵できるという化学電池
にない大きなメリットを有している。しかし、電気二重
層コンデンサの電池は、電力の貯蔵量を多くしてそれを
有効に利用しようとすると、Q=CV2 /2の関係に基
づいて端子電圧が大きく変動する特性を持っている。そ
のため、放電に伴い蓄積されたエネルギー量により端子
電圧が満充電電圧からゼロまで大きく変化し、負荷に安
定した定格電圧を供給するには、ECS(Energy Capaci
tor System) で大幅な出力電圧の調整が必要になる。
【0020】ECSは、キャパシタと並列モニタと電流
ポンプからなる電力エネルギー貯蔵システムとして既に
各種文献(例えば電子技術、1994−12、p1〜
3、電学論B、115巻5号、平成7年 p504〜6
10など)で紹介されている。ここで、並列モニタは、
複数のキャパシタが直並列に接続されたキャパシタ・バ
ンクの各キャパシタの端子間に接続され、キャパシタ・
バンクの充電電圧が並列モニタの設定値を越えると充電
電流をバイパスする装置である。
【0021】上記並列モニタを備えたキャパシタ・バン
クは、充電する際にキャパシタ・バンクの充電電圧が設
定値以上に上昇しないように充電電流をバイパスして一
定に保つので、キャパシタ・バンク内のすべてのキャパ
シタは、設定された電圧まで均等に充電され、キャパシ
タの蓄積能力をほぼ100パーセント発揮させることが
できる。したがって、並列モニタは、キャパシタの特性
のバラツキや残留電荷の大小がある場合にも、最大電圧
の均等化、逆流防止、充電終止電圧の検出と制御などを
行い、耐電圧いっぱいまで使えるようにするものとし
て、きわめて大きな役割を持ち、エネルギー密度の有効
利用の手段として不可欠な装置である。
【0022】次に、キャパシタ・バンクを有する負荷平
準化装置の構成例を示す。図3は2種類のキャパシタブ
ロックを用いて負荷応答を高めると同時に電力の蓄積容
量を高めるようにした構成例を示す図であり、21、2
2は充電回路、23はコンパレータ、A、Bはキャパシ
タブロック、Vrは基準電圧を示す。
【0023】図3において、キャパシタブロックAは、
負荷に接続され負荷に電力を直接供給する負荷給電用の
電源であり、電力密度がそれほど高くないが、内部抵抗
の低い大容量キャパシタが用いられる。キャパシタブロ
ックBは、キャパシタブロックAを充電する電源であ
り、キャパシタブロックAに比べて、内部抵抗はそれほ
ど低くないが、電力容量の体積或いは重量に対する比が
大きな大容量キャパシタが用いられる。充電回路21
は、電圧変換・整流してキャパシタブロックBを充電す
る回路であり、インバータ等の電圧変換手段で構成して
もよい。充電回路22は、キャパシタブロックBからキ
ャパシタブロックAを充電する回路であり、インバータ
等の電圧変換手段で構成したものである。
【0024】コンパレータ23は、キャパシタブロック
Aの端子電圧と基準電圧Vrとを比較して基準電圧Vr
が大きいと充電回路22をオンにする信号を出力するも
のであり、抵抗R1、R2でキャパシタブロックAの端
子電圧を分圧して検出し、抵抗R3を介してコンパレー
タ23に端子電圧の検出信号を入力している。なお、基
準電圧Vrは、キャパシタブロックAの満充電レベルに
設定される。キャパシタブロックAの各キャパシタに充
電制限回路(並列モニタ)を設けて満充電を検出するよ
うにしてもよい。また、抵抗rは、電流検出用の抵抗で
あり、充電回路22でこの抵抗rによって充電電流を検
出し充電電流を一定に制御する。すなわち、充電回路2
2では、コンパレータ23の出力信号によってオン/オ
フし、抵抗rによる電流の検出によって充電電流の制御
を行う。キャパシタブロックBは、内部抵抗の大きな電
源であり、大電流で充電すると、損失が大きくなるの
で、充電電流を制限することによって、損失を少なくす
る。
【0025】上記のように、必要な電源容量をキャパシ
タブロックA、キャパシタブロックBからなる2つの電
源部に分け、負荷等の条件によって異なるが、例えばキ
ャパシタブロックAに全容量の1/4、キャパシタブロ
ックBに残り容量3/4を持たせる。そして、可能な限
りキャパシタブロックAを満充電レベルに保つことによ
って、負荷は常に内部抵抗の低い電源(キャパシタブロ
ックA)から、比較的一定の電圧の供給を受けることが
可能になり、しかも、製造の容易な、内部抵抗の大きな
電源(キャパシタブロックB)を多用するので、全体の
体積や重量を小さくすることができる。
【0026】図4はメインキャパシタ・バンクにサブキ
ャパシタ・バンクを直列接続又は接続の切り離しを行い
電圧変動幅を小さくした構成例を示す図、図5は全放電
状態から定電流充電し定電力放電完了までの各部の電圧
推移の例を示す図、図6および図7はキャパシタの容量
を変えて組み合わせた場合の電圧推移の例を示す図であ
り、図中、31は充電回路、32は出力制御回路、33
は負荷、C1〜C5はキャパシタ・バンク、S1〜S3
はスイッチを示す。
【0027】図4において、キャパシタ・バンクC1〜
C5は、電気エネルギー貯蔵用として、例えば電気二重
層コンデンサのようなキャパシタ(単セル)を複数個用
いることにより、それらを直列あるいはそれをさらに並
列に接続したものであり、各キャパシタ、あるいはバン
クには並列モニタが接続される。これらのうち、キャパ
シタ・バンクC1〜C3は、負荷の定格電圧の範囲で充
放電されるメインキャパシタ・バンクであり、キャパシ
タ・バンクC4、C5は、負荷電圧の変動幅許容範囲で
充放電されるサブキャパシタ・バンクである。スイッチ
S1〜S3は、直列接続したメインキャパシタ・バンク
C1〜C3にさらに追加してサブキャパシタ・バンクC
4、C5を段階的に直列接続したり、あるいは接続の切
り離しをしたりするものである。
【0028】制御回路A1は、直列接続したメインキャ
パシタ・バンクC1〜C3における充放電状態(電圧)
を検出し、その充放電状態に応じてスイッチS1〜S3
を制御してサブキャパシタ・バンクC4、C5について
接続又は接続の切り離しを行うものである。したがっ
て、制御回路A1によりスイッチS1〜S3のうち常に
いずれか1つのみをオンにすることにより、キャパシタ
・バンクC1〜C3だけの直列接続からキャパシタ・バ
ンクC4、さらにはC5を加えた直列接続の状態まで、
直列接続されるバンク数を段階的に切り換える。したが
って、制御回路A1では、3つの接続状態の切り換えを
行うので、2つの検出レベルE1 、E2 (例えばE1
2 )を有する。
【0029】充電回路31は、電源より直列接続された
キャパシタ・バンクC1〜C5に定電流充電するもので
あり、段階的にキャパシタ・バンクC4、C5の接続が
切り離され、最終的にキャパシタ・バンクC1〜C3の
直列回路が定格電圧まで充電されて充電を終了する。出
力制御回路32は、例えば既に知られた電流ホンプのよ
うにキャパシタ・バンクC1〜C5から負荷に供給する
電流を制御、調節したり、負荷から逆に電流源(充電
器)としてキャパシタ・バンクC1〜C5を充電する、
つまり負荷が発電機となる回生制動の場合の切り換えを
行ったりするものである。したがって、出力制御回路3
2としては、電子スイッチや、降圧チョッパ、昇圧チョ
ッパ、その他のDC/DCコンバータが用いられるが、
キャパシタ・バンクC1〜C5の接続切り換えの制御に
より、負荷から見て調整の必要のない範囲に電圧が安定
化される場合には省くこともでき、本発明にとっては特
に必要不可欠な構成要素というものではない。勿論、キ
ャパシタ・バンクC1〜C5の接続切り換えの制御によ
り、電圧変動範囲が小さくなれば、これとコンバータを
組み合わせることにより、コンバータを高効率に設計で
き、電圧安定性の高い電源を実現することもできる。
【0030】充電動作について説明する。全放電からの
充電は、図4(A)に示すようにスイッチS3のみをオ
ンにすることにより、全キャパシタ・バンクC1〜C5
を直列に接続した状態から開始する。つまり、制御回路
A1は、キャパシタ・バンクC3の上端の電圧Vが第1
の設定レベルE1 に達しないとスイッチS3のみをオン
にする。充電を開始し、充電電圧Vが第1の設定レベル
1 まで上昇したことを制御回路A1が検出すると、図
4(B)に示すようにスイッチS3をオフにしてスイッ
チS2のみをオンにすることにより、キャパシタ・バン
クC5を切り離してキャパシタ・バンクC1〜C4の直
列接続とする。さらに充電電圧Vが上昇し、第2の設定
レベルE2 に達した(越えた)ことを制御回路A1が検
出すると、図4(C)に示すようにスイッチS2をオフ
にしてスイッチS1のみをオンにすることにより、キャ
パシタ・バンクC4を切り離してキャパシタ・バンクC
1〜C3の直列接続とする。そして、定格電圧まで充電
すると、この状態が系としての満充電になる。
【0031】放電動作について説明する。満充電からの
放電は、充電動作のときと逆に、図4(C)に示すよう
にスイッチS1のみをオンにすることにより、キャパシ
タ・バンクC1〜C3の3つを直列に接続した状態から
開始する。放電により電圧Vが低下し、第2の設定レベ
ルE2 より低下したことを制御回路A1が検出すると、
図4(B)に示すようにスイッチS1をオフにしてスイ
ッチS2のみをオンにすることにより、キャパシタ・バ
ンクC4を直列に加える。さらに放電が進み、電圧Vが
第1の設定レベルE1 より低下したことを制御回路A1
が検出すると、図4(A)に示すようにスイッチS2を
オフにしてスイッチS1のみをオンにすることにより、
キャパシタ・バンクC5も直列に加える。このようにキ
ャパシタ・バンクC4、C5を順次直列に加えていくこ
とにより、出力電圧の低下を補っている。
【0032】系としての満充電の状態では、図4(C)
に示すようにスイッチS1のみをオンにしキャパシタ・
バンクC1〜C3の直列接続により定格電圧を取り出し
ているため、その上にキャパシタ・バンクC4+C5の
電圧が積み重なり、回路の内部で発生する最大電圧はそ
の分大きくなる。このような図4(A)〜(C)に示す
回路構成に対し、図4(D)に示す回路構成は、キャパ
シタ・バンクC4+C5の電圧がキャパシタ・バンクC
1〜C3の直列回路の電圧から差し引く極性で接続され
るので、回路の内部で発生する最大電圧を低く抑えるこ
とができる。
【0033】充電から放電までの動作例をさらに説明す
る。それぞれ同一の1000F、10V定格のキャパシ
タ・バンクC1〜C5を用いて充放電試験を行った例を
示したのが図5である。ここで、制御回路A1の設定レ
ベルは、E1 =18V、およびE2 =22.5Vとし、
充電器は30Aの定電流型を用い、電圧制限値を30.
5Vに定め、放電は500Wの定電力負荷とした。
【0034】まず、基本的な全放電状態、つまり各キャ
パシタ・バンクの初期電圧がゼロの状態から満充電まで
と、満充電から全放電までの間の出力電圧および各キャ
パシタ・バンクの電圧の推移は、図5に示すように出力
電圧が1(◇)、キャパシタ・バンクC3の上端の電圧
が2(□)、キャパシタ・バンクC1〜C3の平均電圧
が3(▽)、キャパシタ・バンクC4、C5の電圧が4
(△)、5(○)となる。このように出力電圧1は、キ
ャパシタ・バンクC1〜C5の直列状態への充電電圧が
定格に達したところから、直列接続しても定格電圧を割
るまでの全期間中の最低電圧は22.5V、変動の幅を
7.5/30=25%以内に留めることができた。
【0035】また、キャパシタ・バンクC3の上端の電
圧のトレース2から明らかなように、キャパシタ・バン
クC1〜C3の端子電圧は、系の貯蔵エネルギーの残量
と一定の関係を持つ。したがって、静電容量Cのキャパ
シタに蓄えたエネルギーUがその端子電圧Vから、 U=CV2 /2 で表せる原理を利用し、キャパシタ・バンクC1〜C3
の端子電圧を測定することにより、上記の計算、あるい
は2乗、平方根の折れ線近似回路を使って端子電圧Vを
貯蔵エネルギーの残量、すなわち蓄電量に換算すること
ができ、残量計に簡単で正確な表示を行うことができ
る。
【0036】上記実施の形態では、説明を簡単にするた
め全てのキャパシタ・バンクに静電容量や耐電圧が等し
いものを使って説明したが、図5に示すトレース3、
4、5から明らかなように、固定のキャパシタ・バンク
C1〜C3に対して、スイッチされるキャパシタ・バン
クC4、C5は、それぞれ75%、60%の電圧までし
か充電されない、したがって、ここには耐電圧の低いキ
ャパシタ・バンクあるいは直列接続個数の少ないキャパ
シタ・バンクを使用することができる。直列接続個数の
少ないバンクを同じ静電容量の単セルで製造すると、必
然的にその静電容量は直列接続個数の少なさに比例して
大きくなる。
【0037】スイッチされるキャパシタ・バンクC4、
C5に固定のキャパシタ・バンクC1〜C3より大きい
静電容量(C4=1kF/0.6、C5=1kF/0.
75)を用いた場合の各部の電圧推移の例を示したのが
図6であり、逆にスイッチされるキャパシタ・バンクC
4、C5に固定のキャパシタ・バンクC1〜C3より小
さい静電容量(C4、C5=1kF×0.8)を用いた
場合の各部の電圧推移の例を示したのが図7である。こ
れらは、□がキャパシタ・バンクC3の上端の電圧、◇
が出力電圧、○がキャパシタ・バンクC1〜C3の平均
電圧、△がキャパシタ・バンクC4の電圧、▽がキャパ
シタ・バンクC5の電圧のトレースをそれぞれ示してい
る。
【0038】このようにスイッチされるキャパシタ・バ
ンクC4、C5の静電容量の増減によって、一定電圧以
上で利用できる電力量、つまり利用率が増減し、電圧の
変動幅が変化する。したがって、本発明は、全部同一の
キャパシタを用いて製造を容易にするか、静電容量を使
用する部位によって調節して蓄電量の有効利用を図るか
など、目的に応じた設計を選択することが可能である。
【0039】図8は2つのキャパシタ・バンクからなる
キャパシタ・ユニットにより直列接続と並列接続との切
り換えを行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図、
図9はキャパシタ・ユニットの多段切り換えによる電圧
変動の様子を示す図であり、U1〜Unはキャパシタ・
ユニット、C11〜Cn2はキャパシタ・バンク、S1
1〜Sn3はスイッチを示す。
【0040】図8において、キャパシタ・ユニットU1
〜Unは、1対のキャパシタ・バンクと並列接続ー直列
接続の切り換えを行う切り換えスイッチからなり、それ
らを複数段にわたり縦続接続してキャパシタ電力貯蔵装
置を構成している。例えばキャパシタ・ユニットU1
は、1対のキャパシタ・バンクC11、C12にそれぞ
れ第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイ
ッチS12をお互いに反対の極性側に直列に接続し、そ
れらの直列接続回路を並列に接続するとともに、直列接
続回路の接続点間に第3の切り換えスイッチS13を接
続して構成される。そして、第1の切り換えスイッチS
11、第2の切り換えスイッチS12に対し第3の切り
換えスイッチS13を相補的に動作させることにより、
第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッ
チS12をオンにしたときには、第3の切り換えスイッ
チS13をオフにして1対のキャパシタ・バンクC1
1、C12を並列に接続し、第3の切り換えスイッチS
13をオンにしたときには、第1の切り換えスイッチS
11、第2の切り換えスイッチS12をオフにして1対
のキャパシタ・バンクC11、C12を直列に接続す
る。キャパシタ・ユニットU2〜Unもキャパシタ・ユ
ニットU1と同じ構成であり、キャパシタ・ユニットU
1、U2、……、nUが直列に接続され、出力電圧VO
が得られる。なお、キャパシタ・バンクC11〜Cn2
は、複数個の例えば並列モニタを有する電気二重層コン
デンサを直並列に接続してなる。
【0041】並列モニタは、先に紹介した文献や出願等
により既に知られているように充電電流をバイパスする
例えば半導体制御素子を有し、その制御により充電電圧
が設定値を越えるとその設定値の電圧に保って充電電流
をバイパスすると共に、並列接続した電気二重層コンデ
ンサが故障して充電異常の状態となった場合には、ター
ンオンして電気二重層コンデンサを短絡する装置であ
り、充電電流に対して逆極性に電気二重層コンデンサに
並列接続される半導体整流素子、充電電流をバイパスす
るように電気二重層コンデンサに並列接続される半導体
制御素子、その半導体制御素子を制御するモニタ制御回
路からなる。
【0042】上記のように構成により、まず、同じ定格
電圧、容量の各キャパシタ・バンクC11〜Cn2が満
充電されていると、図8(A)に示すように各キャパシ
タ・ユニットU1〜Unは、第1の切り換えスイッチS
11、S21、……、Sn1、第2の切り換えスイッチ
S12、S22、……、Sn2がオン、第3の切り換え
スイッチS13、S23、……、Sn3がオフになって
いる。つまり、すべてのキャパシタ・ユニットU1〜U
nが並列に接続された状態となる。
【0043】次に、放電により各キャパシタ・バンクC
11〜Cn2の充電電圧が低下し出力電圧VO の低下が
少なくともキャパシタ・バンクC11〜Cn2の1個分
の電圧になると、図8(B)に示すように第1のキャパ
シタ・ユニットU1のみが第1の切り換えスイッチS1
1、第2の切り換えスイッチS12をオフ、第3の切り
換えスイッチS13をオンにする。このことにより、第
1のキャパシタ・ユニットU1のみがキャパシタ・バン
クC11とC12との直列接続回路となり、全体として
キャパシタ・バンクC11の充電電圧分が上昇する。
【0044】さらに、放電により各キャパシタ・バンク
C11〜Cn2の充電電圧が低下し、出力電圧VO の低
下が少なくとも並列接続状態のキャパシタ・バンクC2
1〜Cn2の1個分の電圧になると、図8(C)に示す
ように第2のキャパシタ・ユニットU2が第1の切り換
えスイッチS21、第2の切り換えスイッチS22をオ
フ、第3の切り換えスイッチS23をオンにする。この
ことにより、第1のキャパシタ・ユニットU1に続いて
第2のキャパシタ・ユニットU2がキャパシタ・バンク
C21とC22との直列接続回路となり、全体としてキ
ャパシタ・バンクC21の充電電圧分が上昇する。
【0045】以下同様に、放電により各キャパシタ・バ
ンクC11〜Cn2の充電電圧が低下し、出力電圧VO
が少なくとも並列接続状態のキャパシタ・バンクの1個
分の電圧だけ低下する毎に、キャパシタ・バンクを並列
接続から直列接続に切り換えるキャパシタ・ユニットを
逐次増やしてゆく。このような多段切り換えによる電圧
変動の様子を示したのが図9である。このことにより、
出力電圧VO は、図9に示すようにVU 〜VL の範囲内
で変動することになる。
【0046】ここで、変動する電圧の上限値VU は、キ
ャパシタ・バンクC11〜Cn2の満充電電圧VCFとキ
ャパシタ・ユニットU1〜Unの段数nから、その直列
接続電圧としてVU =VCF×nで求めることができる。
また、変動する電圧の下限値VL は、第1のキャパシタ
・ユニットU1のみがキャパシタ・バンクC11とC1
2との直列接続回路となったときの出力電圧がVL から
U になるので、VL=VU −VU /(n+1)で求め
ることができる。つまり、出力電圧VO の変動幅(VU
−VL )は、1/(n+1)に抑えることができる。例
えば段数nが4であれば、変動幅は20%となる。
【0047】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、キャパシタ・バンクによるキャパシ
タ電源を電気車に搭載した構成で説明したが、このよう
なキャパシタ電源を変電所に設置するように構成しても
よい。また、電気車としては、交流、直流のいずれでも
よいことはいうまでもない。走行区間とキャパシタの積
載量によっては、「停車駅ごとに充電する」という方式
を採用することもできる。そうすることにより、駅の負
荷がピークとなるが、これもキャパシタで平均化すれば
よいし、力行と回生制動の差のエネルギーだけを充電す
れば済むことになる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、変電所の給電電力と回生電力によりキャパシ
タ・バンクを充電して電気エネルギーを蓄え、このキャ
パシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は電気エ
ネルギーと変電所の給電電力とを併せて電動機の駆動電
力とするので、尖頭負荷を賄い負荷を平準化することが
できる。しかも、キャパシタ・バンクからの電力の供給
は、受電する平均的な電力量と合算して電動機を駆動で
きればよいので、ハイブリッド電気自動車と同様、キャ
パシタ・バンクを小さくすることができる。特に、電気
車に搭載することによって、変電所に設置するのに比べ
て電気車から送電系統まで含めて負担が軽減できるとと
もに、回生制動による電力がキャパシタ・バンクに蓄え
られるので、従来の回生機能を持った変電所などの設備
が節約できる。
【0049】図10はECSキャパシタの放電時間とセ
ル重量、温度上昇の例を示す図である。これらは現状の
技術で用意できるECSキャパシタであり、さらに高性
能化の研究は進められているが、現状において先に述べ
た従来のフライホィールの例、3000kW、30秒
間、25kWhと比較すると、以下のとおりである。
【0050】まず、内部抵抗の最も低い図10の上段の
場合には、最短放電時間が60秒であるので、このまま
ではフライホィールの2倍の容量、50kWhを設備す
る必要がある。しかし、それでも、分電盤や変電設備以
外のエネルギー貯蔵部だけを比較すると、重量6.3t
on、実体積6m3 、高さ3mとしたとき、実質の据え
付け床面積2m2 と1/20ほどですむ。
【0051】しかし、キャパシタを車両に搭載する場
合、重量は、車両1両につきモータを400kWとし、
上記と同様に計算すると833kgとなるが、車両の1
編成を賄えばよいので、充放電間隔が変電所ほど頻繁に
ならないことを勘案すると400〜500kgとなる。
電動機付き車両の重量30〜40tonと比べて無理な
重量ではなく、現状のキャパシタにおける最大出力で連
続30秒〜1分間加速可能という条件は、急坂のない電
車の路線では十分対応できる。充放電1分間のECSキ
ャパシタを搭載し、回生制動で充電し、不足分をゆっく
りと架線から充電するような方式を採用した場合、路線
の状況や走り方、停止の頻度にもより大きく変わるが、
受電電力の尖頭値は、1/3〜1/10程度まで低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の
形態を示す図である。
【図2】 本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の
形態を示す図である。
【図3】 2種類のキャパシタブロックを用いて負荷応
答を高めると同時に電力の蓄積容量を高めるようにした
構成例を示す図である。
【図4】 メインキャパシタ・バンクにサブキャパシタ
・バンクを直列接続又は接続の切り離しを行い電圧変動
幅を小さくした構成例を示す図である。
【図5】 全放電状態から定電流充電し定電力放電完了
までの各部の電圧推移の例を示す図である。
【図6】 キャパシタの容量を変えて組み合わせた場合
の電圧推移の例を示す図である。
【図7】 キャパシタの容量を変えて組み合わせた場合
の電圧推移の例を示す図である。
【図8】 2つのキャパシタ・バンクからなるキャパシ
タ・ユニットにより直列接続と並列接続との切り換えを
行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図である。
【図9】 キャパシタ・ユニットの多段切り換えによる
電圧変動の様子を示す図である。
【図10】 ECSキャパシタの放電時間とセル重量、
温度上昇の例を示す図である。
【符号の説明】
1…変電所、2…き電回路、3…電気車、4…変圧器、
5…充電回路、6…キャパシタ・バンク、7…出力制御
回路、8…走行制御回路、9…電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H111 AA00 BB01 BB04 CC11 DD02 DD03 FF03 FF05 GG02 HA01 HA02 HA05 HB04 HB05 JJ05 JJ06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変電所からき電系統を介して電気車の電
    動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電シ
    ステムにおいて、複数のキャパシタを直並列に接続して
    なる複数のキャパシタ・バンクと、前記変電所の給電電
    力により前記キャパシタ・バンクを充電し電気エネルギ
    ーを蓄える充電手段と、前記キャパシタ・バンクに蓄え
    られた電気エネルギーを駆動電力として前記電動機に放
    電し給電すると共に、前記電動機の回生電力を前記キャ
    パシタ・バンクに充電し蓄える出力制御手段とを備え、
    前記キャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又
    は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せ
    て前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特
    徴とする電気鉄道給電システム。
  2. 【請求項2】 前記キャパシタ・バンクと充電手段と出
    力制御手段は、変電所に設置されたことを特徴とする請
    求項1記載の電気鉄道給電システム。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタ・バンクと充電手段と出
    力制御手段は、電気車に搭載されたことを特徴とする請
    求項1記載の電気鉄道給電システム。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタ・バンクは、それぞれの
    キャパシタが満充電になると充電電流をバイパスする並
    列モニタを備えたことを特徴とする請求項1記載の電気
    鉄道給電システム。
  5. 【請求項5】 前記キャパシタ・バンクは、内部抵抗の
    低いブロックと内部抵抗は高いが蓄える電力容量の大き
    いブロックとの2種類のブロックからなることを特徴と
    する請求項1記載の電気鉄道給電システム。
  6. 【請求項6】 前記キャパシタ・バンクは、2つのキャ
    パシタ・バンクをユニットとして複数のユニットを多段
    に接続し、各ユニット毎に2つのキャパシタ・バンクの
    直列接続と並列接続の切り換えを行うことを特徴とする
    請求項1記載の電気鉄道給電システム。
  7. 【請求項7】 前記複数のユニットは、蓄えられた電気
    エネルギーの量に応じて1段ずつ段階的に切り換えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項6記載の電気鉄道給電
    システム。
  8. 【請求項8】 前記キャパシタ・バンクは、定格電圧に
    充放電されるメインキャパシタ・バンクと電圧の許容変
    動幅で充放電されるサブキャパシタ・バンクからなり、
    蓄えられた電気エネルギーの量に応じて前記サブキャパ
    シタ・バンクを前記メインキャパシタ・バンクに直列接
    続又は接続の切り離しを行うことを特徴とする請求項1
    記載の電気鉄道給電システム。
  9. 【請求項9】 前記メインキャパシタ・バンクは、直列
    に接続された複数のキャパシタ・バンクからなり、前記
    サブキャパシタ・バンクは、それぞれが前記メインキャ
    パシタ・バンクに段階的に直列接続又は接続の切り離し
    を行う複数のキャパシタ・バンクからなることを特徴と
    する請求項8記載の電気鉄道給電システム。
  10. 【請求項10】 き電線から電動機に駆動電力を給電し
    走行制御を行う電気車において、複数のキャパシタを直
    並列に接続してなる複数のキャパシタ・バンクと、前記
    き電線からの給電電力により前記キャパシタ・バンクを
    充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、前記キャパ
    シタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力と
    して前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の
    回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力
    制御手段とを備え、前記キャパシタ・バンクに蓄えられ
    た電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記き電線
    からの給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とする
    ように構成したことを特徴とする電気車。
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